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技術 電子制御装置及びデータ処理システム

出願人 株式会社デンソー
発明者 上原一浩荒井総一郎
出願日 2016年6月24日 (3年0ヶ月経過) 出願番号 2016-125486
公開日 2017年12月28日 (1年6ヶ月経過) 公開番号 2017-228205
状態 特許登録済
技術分野 メモリシステム マルチプログラミング
主要キーワード 車両制御データ SDカードメモリ 処理分散 分割プログラム タグ付与 付帯データ クラウドサーバ 故障解析
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年12月28日)のものです。
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図面 (10)

課題

対象データに対して所定処理を実施して当該対象データを記憶領域に記憶する場合に、扱えるデータ量の制約を解消すると共に、記憶領域の品種の増大によるコスト高を抑える。

解決手段

制御部6aと記憶部6bとを有する記憶領域6を内蔵している電子制御装置2は、対象データに対する所定処理を実施するのに必要なプログラムが分割された分割プログラムを複数の記憶領域6,8〜10に分散する処理分散部5aを有する。処理分散部5aは、各記憶領域6,8〜10において分割プログラムを実行させて対象データに対する所定処理の一部を実施させ、所定処理を完結させる。

概要

背景

従来より、車両の故障解析事故証拠解析に有用なデータとしてセンサ等から取得した車両制御データ車外から取得した外部データを対象データとして車内の記憶領域に記憶し、その記憶した対象データを必要時に読み出す技術が提案されている。例えば記憶領域としてドライブレコーダSDカードメモリを用いる構成では、対象データをSDカードメモリに記憶する(例えば特許文献1参照)。

概要

対象データに対して所定処理を実施して当該対象データを記憶領域に記憶する場合に、扱えるデータ量の制約を解消すると共に、記憶領域の品種の増大によるコスト高を抑える。制御部6aと記憶部6bとを有する記憶領域6を内蔵している電子制御装置2は、対象データに対する所定処理を実施するのに必要なプログラムが分割された分割プログラムを複数の記憶領域6,8〜10に分散する処理分散部5aを有する。処理分散部5aは、各記憶領域6,8〜10において分割プログラムを実行させて対象データに対する所定処理の一部を実施させ、所定処理を完結させる。

目的

本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、対象データに対して所定処理を実施して当該対象データを記憶領域に記憶する場合に、扱えるデータ量の制約を解消すると共に、記憶領域の品種の増大によるコスト高を抑えることができる電子制御装置及びデータ処理システムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

制御部(6a,24a)と記憶部(6b,24b)とを有する記憶領域(6,24)を内蔵又は外部接続している電子制御装置(2,22)において、対象データに対する所定処理を実施するのに必要なプログラムが分割された分割プログラムを複数の記憶領域(6,8〜10,24)に分散し、各記憶領域において前記分割プログラムを実行させて前記対象データに対する所定処理の一部を実施させ、前記所定処理を完結させる処理分散部(5a,23a)を備えた電子制御装置(2,22)。

請求項2

請求項1に記載した電子制御装置において、前記分割プログラムの実行順序を記憶する管理テーブル(5b,23b)を備え、前記処理分散部は、前記管理テーブルに記憶されている前記分割プログラムの実行順序を参照し、前記分割プログラムを前記複数の記憶領域に分散する電子制御装置。

請求項3

請求項1又は2に記載した電子制御装置において、前記処理分散部は、前記記憶領域の前記制御部の特性や前記記憶部の特性にしたがって前記分割プログラムを前記複数の記憶領域に分散する電子制御装置。

請求項4

請求項1から3の何れか一項に記載した電子制御装置において、前記処理分散部は、自装置が内蔵又は外部接続している前記記憶領域を除いて前記分割プログラムを前記複数の記憶領域に分散する電子制御装置。

請求項5

請求項1から3の何れか一項に記載した電子制御装置において、前記処理分散部は、自装置が内蔵又は外部接続している前記記憶領域を含めて前記分割プログラムを前記複数の記憶領域に分散する電子制御装置。

請求項6

請求項1から5の何れか一項に記載した電子制御装置において、前記記憶領域が、データのリード処理ライト処理が実施されることで消去や書き込みが発生する通常領域と、データのリード処理やライト処理が実施されても消去や書き込みが発生しない専用領域とを有する構成であり、前記処理分散部は、前記分割プログラムを前記専用領域に書き込み、前記分割プログラムを分散する電子制御装置。

請求項7

複数の記憶領域(6,8〜10,24)と、対象データに対する所定処理を実施するのに必要なプログラムが分割された分割プログラムを前記複数の記憶領域に分散し、各記憶領域において前記分割プログラムを実行させて前記対象データに対する所定処理の一部を実施させ、前記所定処理を完結させる処理分散部(5a,23a)と、を備えたデータ処理システム(1,21)。

請求項8

請求項7に記載したデータ処理システムにおいて、前記記憶領域は、自身に分散された前記分割プログラムをフェッチして実行し、前記対象データに対する所定処理の一部を実施するデータ処理システム。

請求項9

請求項7又は8に記載したデータ処理システムにおいて、前記記憶領域は、自身に分散された前記分割プログラムを実行した後に、前記対象データを後段の記憶領域に転送するデータ処理システム。

請求項10

請求項7から9の何れか一項に記載したデータ処理システムにおいて、前記記憶領域は、自身に分散された前記分割プログラムを実行した後に、その実行した前記分割プログラムを消去するデータ処理システム。

請求項11

請求項7から10の何れか一項に記載したデータ処理システムにおいて、前記記憶領域は、前記対象データと共に、前記対象データに対する所定処理の進行状況を示す付帯データを後段の記憶領域に転送するデータ処理システム。

請求項12

請求項11に記載したデータ処理システムにおいて、前記記憶領域は、前記付帯データを前記対象データに対して予め設けられる既存データに含めて後段の記憶領域に転送するデータ処理システム。

請求項13

請求項11又は12に記載したデータ処理システムにおいて、前記記憶領域は、前記付帯データを、自身が実行した前記分割プログラムの管理番号又は後段の記憶領域が実行する前記分割プログラムの管理番号により定義するデータ処理システム。

請求項14

請求項13に記載したデータ処理システムにおいて、前記記憶領域は、前記管理番号を階層的に定義するデータ処理システム。

請求項15

請求項11から14の何れか一項に記載したデータ処理システムにおいて、前記記憶領域は、前段の記憶領域から転送された前記付帯データと、自身に分散された前記分割プログラムの管理番号とを照合し、照合結果が正であるときには、前記分割プログラムを実行し、前記分割プログラムを実行した旨を所定の通知先通知し、照合結果が否であるときには、前記分割プログラムを実行せず、前記分割プログラムを実行しなかった旨を所定の通知先に通知するデータ処理システム。

技術分野

0001

本発明は電子制御装置及びデータ処理システムに関する。

背景技術

0002

従来より、車両の故障解析事故証拠解析に有用なデータとしてセンサ等から取得した車両制御データ車外から取得した外部データを対象データとして車内の記憶領域に記憶し、その記憶した対象データを必要時に読み出す技術が提案されている。例えば記憶領域としてドライブレコーダSDカードメモリを用いる構成では、対象データをSDカードメモリに記憶する(例えば特許文献1参照)。

先行技術

0003

特開2011−103077号公報

発明が解決しようとする課題

0004

対象データを記憶領域に記憶する際には、その対象データに対して例えば秘匿性を確保するためのセキュリティ処理個人情報隠蔽するための加工処理等の所定処理を実施する必要がある。しかしながら、所定処理を全て単一の記憶領域で実施する構成では、その所定処理を完結するまでに要する処理時間がボトルネックとなる。その結果、扱えるデータ量に制約が発生し、大容量の対象データを扱えない懸念がある。又、処理の内容によっては高速処理が可能な記憶領域を選択する必要があり、記憶領域の品種が増大してコスト高になる懸念もある。

0005

本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、対象データに対して所定処理を実施して当該対象データを記憶領域に記憶する場合に、扱えるデータ量の制約を解消すると共に、記憶領域の品種の増大によるコスト高を抑えることができる電子制御装置及びデータ処理システムを提供することにある。

課題を解決するための手段

0006

請求項1に記載した発明によれば、制御部(6a,24a)と記憶部(6b,24b)とを有する記憶領域(6,24)を内蔵又は外部接続している電子制御装置(2,22)において、処理分散部(5a,23a)は、対象データに対する所定処理を実施するのに必要なプログラムが分割された分割プログラムを複数の記憶領域(6,8〜10,24)に分散する。そして、処理分散部は、各記憶領域において分割プログラムを実行させて対象データに対する所定処理の一部を実施させ、所定処理を完結させる。

0007

所定処理を完結するのに要する処理負荷を特定の記憶領域に集中させることなく、処理負荷を複数の記憶領域で平滑化することで、扱えるデータ量の制約を解消することができる。又、高速処理が可能な記憶領域を選択する必要がなくなり、記憶領域の品種の増大を回避することができ、記憶領域の品種の増大によるコスト高を抑えることができる。

図面の簡単な説明

0008

本発明の第1の実施形態を示す機能ブロック
管理テーブルの記憶内容を示す図
対象データの流れを示す図
分割プログラム分散処理を示すフローチャート
分割プログラム実行処理を示すフローチャート
(a)は付帯データを示す図、(b)は管理番号を示す図
本発明の第2の実施形態を示し、管理テーブルの記憶内容を示す図
対象データの流れを示す図
本発明の第3の実施形態を示す機能ブロック図

実施例

0009

(第1の実施形態)
以下、本発明を、自動車に搭載される電子制御装置に適用した第1の実施形態について図1から図6を参照して説明する。データ処理システム1は、電子制御装置2,3が車内ネットワーク4を介して接続されて構成されている。車内ネットワーク4は例えばCAN(登録商標)である。

0010

電子制御装置2は、マイコン5を有すると共に、ストレージデバイスとしての第1の記憶領域6を内蔵している。第1の記憶領域6は、制御部6aと、NAND型の記憶部6bとを有し、電子制御装置2の外部から入力する対象データに対する所定処理を実施するのに必要なプログラムを記憶する。対象データは、車両に搭載されているセンサ等から取得するデータであり、車両の故障解析や事故の証拠解析に有用なデータである。

0011

マイコン5は、処理分散部5aと、管理テーブル5bと、データ通信部5cとを有する。処理分散部5aは、第1の記憶領域6に記憶されているプログラムが分割された分割プログラムを後述するように複数の記憶領域に分散し、各記憶領域において分割プログラムを実行させて対象データに対する所定処理の一部を実施させ、所定処理を完結させる。所定処理は、例えば秘匿性を確保するためのセキュリティ処理や個人情報を隠蔽するための加工処理であり、第1の記憶領域6に記憶されているプログラムは、セキュリティ処理や加工処理を実施するためのプログラムである。管理テーブル5bは、分割プログラムの実行順序を記憶している。データ通信部5cは、車内ネットワーク4を介したデータ通信を制御する。

0012

電子制御装置3は、マイコン7と、ストレージデバイスとしての第2の記憶領域8とを有する。第2の記憶領域8は、第1の記憶領域6と同様であり、制御部8aと、NAND型の記憶部8bとを有する。マイコン7は、データ通信部7aを有する。データ通信部7aは、車内ネットワーク4を介したデータ通信を制御する。上記した構成では、マイコン5が処理分散部5aを有する構成であるのに対し、マイコン7が処理分散部5aに相当する機能を有しない構成であり、マイコン5はマイコン7よりも処理能力が高い製品が採用されている。

0013

処理分散部5aが分割プログラムを複数の記憶領域に分散する態様について図2及び図3を参照して説明する。図2及び図3は、複数の記憶領域として第2の記憶領域8に加えてストレージデバイスとしての第3,4の記憶領域9,10も想定しており、処理分散部5aが分割プログラムを第2〜4の記憶領域8〜10に分散する態様を示している。第3,4の記憶領域9,10も、第2の記憶領域8と同様に、それぞれ制御部9a,10aと、NAND型の記憶部9b,10bとを有する。

0014

管理テーブル5bは、第2〜4の記憶領域8〜10をそれぞれプログラムの実行領域として分割プログラムの実行順序を記憶している。管理テーブル5bは、配下の管理番号と、分割プログラムと、分割プログラムの実行領域とを対応付けて記憶している。管理テーブル5bは、管理番号「1」で管理するセキュリティ処理については、セキュリティ処理を実施するのに必要なプログラムを3つの分割プログラムに分割し、それぞれの実行領域を割り当てている。セキュリティ処理の3つの分割プログラムのそれぞれの処理を処理1−1〜1−3とすると、例えば処理1−1は初期設定処理であり、処理1−2は一部のデータの暗号化処理であり、処理1−3は残りのデータの暗号化処理である。又、管理テーブル5bは、管理番号「2」で管理する加工処理については、加工処理を実施するのに必要なプログラムを5つの分割プログラムに分割し、それぞれの実行領域を割り当てている。加工処理の5つの分割プログラムのそれぞれの処理を処理2−1〜2−5とすると、例えば処理2−1は初期設定処理であり、処理2−2はモザイク加工の対象とする一部のデータへのタグ付与処理であり、処理2−3はモザイク加工の対象とする残りのデータへのタグ付与処理であり、処理2−4は一部のデータのモザイク処理であり、処理2−5は残りのデータのモザイク処理である。

0015

処理分散部5aは、セキュリティ処理及び加工処理のそれぞれの分割プログラムを、内蔵している第1の記憶領域6の制御部6aの特性(即ち処理能力等)や記憶部6bの特性(即ち記憶容量等)、第2〜4の記憶領域8〜10の制御部8a〜10aの特性や記憶部8b〜10bの特性にしたがって分散する。即ち、処理分散部5aは、処理能力が比較的高かったり記憶容量が比較的大きかったりする等のスペックが比較的高い記憶領域に対しては処理負荷が比較的高くなるように分割プログラムを分散する。一方、処理分散部5aは、処理能力が比較的低かったり記憶容量が比較的小さかったりする等のスペックが比較的低い記憶領域に対しては処理負荷が比較的低くなるように分割プログラムを分散する。

0016

次に、上記した構成の作用について図4から図6を参照して説明する。処理分散部5aは本発明に関連する処理として図4に示す分割プログラム分散処理を行い、各記憶領域6,8〜10は本発明に関連する処理として図5に示す分割プログラム実行処理を行う。

0017

(1)分割プログラム分散処理
処理分散部5aは、所定処理が必要な対象データを外部から入力したか否かを判定する(A1)。処理分散部5aは、所定処理が必要な対象データを外部から入力したと判定すると(A1:YES)、管理テーブル5bを参照し(A2)、該当する分割プログラムを該当する記憶領域に転送する(A3)。図2及び図3の例示であれば、処理分散部5aは、処理1−1,2−1の分割プログラムを第2の記憶領域8に転送し、処理1−2,2−2,2−3の分割プログラムを第3の記憶領域9に転送し、処理1−3,2−4,2−5の分割プログラムを第4の記憶領域10に転送する。この場合、第2〜4の記憶領域8〜10が、それぞれデータのリード処理ライト処理が実施されることで消去や書き込みが発生する通常領域と、データのリード処理やライト処理が実施されても消去や書き込みが発生しない専用領域とを有する構成であれば、処理分散部5aは、該当する分割プログラムを専用領域に書き込み、分割プログラムを記憶領域に転送する。

0018

処理分散部5aは、全ての分割プログラムの転送を完了したか否かを判定し(A4)、全ての分割プログラムの転送を完了していないと判定すると(A4:NO)、ステップA3に戻る。処理分散部5aは、全ての分割プログラムの転送を完了したと判定すると(A4:YES)、該当する宛先情報を該当する記憶領域に転送する(A5)。宛先情報とは、各記憶領域において、対象データに対する所定処理の一部を実施した後の対象データの転送先を示す情報であり、図2及び図3の例示であれば、処理分散部5aは、第2の記憶領域8に対しては対象データの転送先が第3の記憶領域9であることを示す宛先情報を転送し、第3の記憶領域9に対しては対象データの転送先が第4の記憶領域10であることを示す宛先情報を転送する。この場合、処理分散部5aは、該当する分割プログラムを専用領域に書き込むのと同様に、該当する宛先情報も専用領域に書き込み、宛先情報を記憶領域に転送する。

0019

処理分散部5aは、全ての宛先情報の転送を完了したか否かを判定し(A6)、全ての宛先情報の転送を完了していないと判定すると(A6:NO)、ステップA5に戻る。処理分散部5aは、全ての宛先情報の転送を完了したと判定すると(A6:YES)、管理テーブル5bを参照し、外部から入力した対象データを該当する記憶領域に転送する(A7)。図2及び図3の例示であれば、処理分散部5aは、分割プログラムの転送先として電子制御装置2が内蔵している第1の記憶領域6が含まれていないので、外部から入力した対象データを第1の記憶領域6に転送せずに最初の転送先である第2の記憶領域8に転送する。

0020

(2)分割プログラム実行処理
各記憶領域6,8〜10は、処理分散部5aから分割プログラム及び宛先情報が転送されたか否かを判定する(B1)。各記憶領域6,8〜10は、処理分散部5aから分割プログラム及び宛先情報が転送されたと判定すると(B1:YES)、その転送された分割プログラム及び宛先情報を記憶し(B2)、分割プログラム及び宛先情報が転送された旨を示す肯定応答を処理分散部5aに出力する(B3)。この場合、各記憶領域6,8〜10は、転送された分割プログラム及び宛先情報が専用領域に書き込まれることで、分割プログラム及び宛先情報を記憶する。

0021

各記憶領域6,8〜10は、前段から対象データが転送されたか否かを判定する(B4)。各記憶領域6,8〜10は、前段から対象データが転送されたと判定すると(B4:YES)、その対象データと共に付帯データが転送されたか否かを判定する(B5)。各記憶領域6,8〜10は、付帯データが転送されたと判定すると(B5:YES)、処理分散部5aから転送された分割プログラムの管理番号と前段から転送された付帯データとの整合性を判定する(B6)。各記憶領域6,8〜10は、分割プログラムの管理番号と付帯データとの整合性の判定結果が正であると判定すると(B6:YES)、前段から転送された対象データに対する処理(所定処理の一部に相当する)を実施し(B7)、自身が最終の記憶領域であるか否かを判定する(B8)。

0022

各記憶領域6,8〜10は、自身が最終の記憶領域でないと判定すると(B8:NO)、付帯データを作成し(B9)、処理を実施した対象データ及び付帯データを該当する記憶領域に転送し(B10)、対象データに対する処理を実施した旨を示す肯定応答を処理分散部5a(所定の通知先に相当する)に出力する(B11)。付帯データは所定処理の進行状況を示すデータであり、各記憶領域6,8〜10は、図6(a)に示すように、付帯データを対象データに対して予め設けられる例えばCRC等の既存データに含めて該当する記憶領域に転送する。又、各記憶領域6,8〜10は、図6(b)に示すように、付帯データを、自身が実行した分割プログラムの管理番号で定義し、管理番号を階層的に定義する。

0023

各記憶領域6,8〜10は、肯定応答を処理分散部5aに出力すると、記憶していた分割プログラム及び宛先情報を消去する(B12)。一方、各記憶領域6,8〜10は、自身が最終の記憶領域であると判定すると(B8:YES)、処理を実施した対象データを記憶し(B13)、対象データに対して処理を実施した旨を示す肯定応答を処理分散部5aに出力する(B11)。この場合も、各記憶領域6,8〜10は、肯定応答を処理分散部5aに出力すると、記憶していた分割プログラム及び宛先情報を消去する(B12)。

0024

又、各記憶領域6,8〜10は、分割プログラムの管理番号と付帯データとの整合性の判定結果が否であると判定すると(B6:NO)、前段から転送された対象データを破棄し、前段から転送された対象データに対する処理を実施せず(B14)、対象データに対して処理を実施しなかった旨を示す否定応答を処理分散部5aに出力する(B15)。各記憶領域6,8〜10は、否定応答を処理分散部5aに出力すると、記憶していた分割プログラム及び宛先情報を消去する(B12)。

0025

図2及び図3の例示では、各記憶領域6,8〜10はそれぞれ以下の処理を行う。
第1の記憶領域6は、管理テーブル5bにおいて何れの分割プログラムの実行領域に指定されていないので、処理分散部5aから分割プログラム及び宛先情報が転送されないと判定する。

0026

第2の記憶領域8は、管理テーブル5bにおいてセキュリティ処理の処理1−1と加工処理の処理2−1とのそれぞれの分割プログラムの実行領域に指定されているので、処理分散部5aから分割プログラム及び宛先情報が転送されたと判定する。この場合、第2の記憶領域8は、処理分散部5aから処理1−1,2−1の分割プログラムが転送され、宛先情報として第3の記憶領域9が転送されたと判定し、分割プログラム及び宛先情報を記憶する。

0027

次いで、第2の記憶領域8は、前段から対象データが転送されたと判定すると、前段から付帯データが転送されていないと判定する。第2の記憶領域8は、前段から付帯データが転送されていないので、分割プログラムの管理番号と付帯データとの整合性を判定せず、セキュリティ処理の処理1−1と加工処理の処理2−1との分割プログラムをそれぞれフェッチして実行し、対象データに対するセキュリティ処理の一部と加工処理の一部とをそれぞれ実施する。そして、第2の記憶領域8は、対象データに対する処理の実施を完了すると、最終の記憶領域に指定されていないので、実施の完了を示す付帯データを生成し、対象データ及び付帯データを第3の記憶領域9に転送する。この場合、第2の記憶領域8は、処理1−1,2−1の実施の完了を示す付帯データを第3の記憶領域9に転送する。

0028

同様に、第3の記憶領域9は、管理テーブル5bにおいてセキュリティ処理の処理1−2と加工処理の処理2−2,2−3とのそれぞれの分割プログラムの実行領域に指定されているので、処理分散部5aから分割プログラム及び宛先情報が転送されたと判定する。この場合、第3の記憶領域9は、処理分散部5aから処理1−2,2−2,2−3の分割プログラムが転送され、宛先情報として第4の記憶領域10が転送されたと判定し、分割プログラム及び宛先情報を記憶する。

0029

次いで、第3の記憶領域9は、前段から対象データが転送されたと判定すると、前段から付帯データが転送されたと判定する。第3の記憶領域9は、前段から付帯データが転送されたので、分割プログラムの管理番号と付帯データとの整合性を判定する。第3の記憶領域9は、付帯データが処理1−1,2−1の実施の完了を示し、分割プログラムの管理番号が処理1−2,2−2,2−3であり、分割プログラムの管理番号と付帯データとの間に連続性があるので、整合性の判定結果が正であると判定する。第3の記憶領域9は、整合性の判定結果が正であると、セキュリティ処理の処理1−2と加工処理の処理2−2,2−3との分割プログラムをそれぞれフェッチして実行し、対象データに対するセキュリティ処理の一部と加工処理の一部とをそれぞれ実施する。そして、第3の記憶領域9は、対象データに対する処理の実施を完了すると、最終の記憶領域に指定されていないので、実施の完了を示す付帯データを生成し、対象データ及び付帯データを第4の記憶領域10に転送する。この場合、第3の記憶領域9は、処理1−2,2−2,2−3の実施の完了を示す付帯データを第4の記憶領域10に転送する。

0030

同様に、第4の記憶領域10は、管理テーブル5bにおいてセキュリティ処理の処理1−3と加工処理の処理2−4,2−5とのそれぞれの分割プログラムの実行領域に指定されているので、処理分散部5aから分割プログラム及び宛先情報が転送されたと判定する。この場合、第4の記憶領域10は、処理分散部5aから処理1−3,2−4,2−5の分割プログラムが転送されたと判定するが、宛先情報が転送されていないと判定し、分割プログラムを記憶する。

0031

次いで、第4の記憶領域10は、前段から対象データが転送されたと判定すると、前段から付帯データが転送されたと判定する。第4の記憶領域10は、前段から付帯データが転送されたので、分割プログラムの管理番号と付帯データとの整合性を判定する。第4の記憶領域10は、付帯データが処理1−2,2−2,2−3の実施の完了を示し、分割プログラムの管理番号が処理1−3,2−4,2−5であり、分割プログラムの管理番号と付帯データとの間に連続性があるので、整合性の判定結果が正であると判定する。第4の記憶領域10は、整合性の判定結果が正であると、セキュリティ処理の処理1−3と加工処理の処理2−4,2−5との分割プログラムをそれぞれフェッチして実行し、対象データに対するセキュリティ処理の一部と加工処理の一部とをそれぞれ実施する。そして、第4の記憶領域10は、対象データに対する処理の実施を完了すると、最終の記憶領域に指定されているので、対象データを記憶する。

0032

このように処理分散部5aが分割プログラムを第2〜4の記憶領域8〜10に分散し、第2〜4の記憶領域8〜10がそれぞれ分割プログラムを実行することで、対象データに対するセキュリティ処理や加工処理が完結される。

0033

以上説明したように本実施形態によれば、次に示す効果を得ることができる。
電子制御装置2において、対象データに対する所定処理を実施するのに必要なプログラムが分割された分割プログラムを第2〜4の記憶領域8〜10に分散し、各記憶領域8〜10において分割プログラムを実行させて対象データに対する所定処理の一部を実施させ、所定処理を完結させるようにした。所定処理を完結するのに要する処理負荷を特定の記憶領域に集中させることなく、処理負荷を複数の記憶領域8〜10で平滑化することで、扱えるデータ量の制約を解消することができる。又、高速処理が可能な記憶領域を選択する必要がなくなり、記憶領域の品種の増大を回避することができ、記憶領域の品種の増大によるコスト高を抑えることができる。

0034

又、電子制御装置2において、管理テーブル5bに記憶されている分割プログラムの実行順序を参照し、分割プログラムを複数の記憶領域8〜10に分散するようにした。例えば記憶領域の追加や削除等により分割プログラムの分散先を変更する場合でも、管理テーブル5bの内容を変更することで対応することができ、設計変更等に柔軟に且つ容易に対応することができる。

0035

又、電子制御装置2において、第1の記憶領域6の制御部6aの特性や記憶部6bの特性、第2〜4の記憶領域8〜10の制御部8a〜10aの特性や記憶部8b〜10bの特性にしたがって分散するようにした。これにより、採用する記憶領域の特性にしたがって分割プログラムを最適に分散することができる。

0036

又、電子制御装置2において、分割プログラム及び宛先情報を記憶領域8〜10のそれぞれの専用領域に書き込み、分割プログラム及び宛先情報を転送するようにした。これにより、例えば分割プログラム及び宛先情報とは関係のないデータが上書きされることで分割プログラム及び宛先情報が消去されてしまう状況を回避することができ、分割プログラム及び宛先情報を保証することができる。

0037

又、第2〜4の記憶領域8〜10において、分割プログラムをそれぞれフェッチして実行し、対象データに対するセキュリティ処理の一部と加工処理の一部とをそれぞれ実施するようにした。これにより、それぞれの制御部8a〜10aから分割プログラムを実行することができる。

0038

又、第2〜4の記憶領域8〜10において、自身に分散された分割プログラムを実行した後に、対象データを後段の記憶領域に転送するようにした。これにより、対象データを後段の記憶領域に順次転送することで、セキュリティ処理や加工処理を完結することができる。

0039

又、第2〜4の記憶領域8〜10において、自身に分散された分割プログラムを実行した後に、その実行した分割プログラムを消去するようにした。これにより、分割プログラムを消去しないと、残っている分割プログラムが意図せずに実行して不具合を誘発する懸念があるが、分割プログラムを消去することで、そのような状況を未然に回避することができる。

0040

又、第2〜4の記憶領域8〜10において、対象データと共に、対象データに対するセキュリティ処理や加工処理の進行状況を示す付帯データを後段の記憶領域に転送するようにした。これにより、付帯データが転送されることで、自身が実施すべき処理を確認することができる。

0041

又、第2〜4の記憶領域8〜10において、付帯データを対象データに対して予め設けられる既存データに含めて後段の記憶領域に転送するようにした。これにより、付帯データのみを専用で転送する処理を不要とすることができ、データ処理システム1のシステム全体において転送するデータ量を低減すると共に、処理時間を低減することができる。

0042

又、第2〜4の記憶領域8〜10において、付帯データを、自身が実行した分割プログラムの管理番号により定義するようにした。これにより、自身が実施すべき処理を管理番号により確認することができる。又、管理番号を階層的に定義するようにした。これにより、分割プログラムを分散する自由度を高めると共に、その管理を行い易くすることができる。

0043

又、第2〜4の記憶領域8〜10において、付帯データと、自身に分散された分割プログラムの管理番号とを照合し、照合結果が正であるときには、分割プログラムを実行し、照合結果が否であるときには、分割プログラムを実行しないようにした。これにより、実行すべきでない分割プログラムを誤って実行する事態を未然に回避することができ、信頼性を高めることができる。

0044

(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図7及び図8を参照して説明する。尚、上記した第1の実施形態と同一部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。第1の実施形態は、電子制御装置2に内蔵されている第1の記憶領域6を除いて分割プログラムを第2〜4の記憶領域8〜10に分散する構成であるが、第2の実施形態は、電子制御装置2に内蔵されている第1の記憶領域6を含めて分割プログラムを第1の記憶領域6と第2〜4の記憶領域8〜10とに分散する構成である。

0045

処理分散部5aは、管理テーブル5bを参照し、例えば処理1−1,2−1の分割プログラムを第1の記憶領域6に転送し、処理1−2,2−2の分割プログラムを第2の記憶領域8に転送し、処理1−3,2−3の分割プログラムを第3の記憶領域9に転送し、処理2−4,2−5の分割プログラムを第4の記憶領域10に転送する。処理分散部5aは、前述したように、セキュリティ処理及び加工処理のそれぞれの分割プログラムを、内蔵している第1の記憶領域6の制御部6aの特性や記憶部6bの特性、第2〜4の記憶領域8〜10のそれぞれの制御部8a〜10aの特性や記憶部8b〜10bの特性にしたがってどのように分散しても良い。このように処理分散部5aが分割プログラムを第1の記憶領域6と第2〜4の記憶領域8〜10とに分散し、第1の記憶領域6と第2〜4の記憶領域8〜10とがそれぞれ分割プログラムを実行することで、対象データに対するセキュリティ処理や加工処理が完結される。第2の実施形態でも、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。

0046

(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について図9を参照して説明する。尚、上記した第1の実施形態と同一部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。第1の実施形態は、電子制御装置2が第1の記憶領域6を内蔵した構成であるが、第3の実施形態は、電子制御装置が第1の記憶領域6を外部接続した構成である。

0047

データ処理システム21は、電子制御装置22,3が車内ネットワーク4を介して接続されて構成されている。電子制御装置22は、マイコン23を有すると共に、ストレージデバイスとしての第1の記憶領域24を外部接続している。第1の記憶領域24は、第1の実施形態で説明した第1の記憶領域6と同様であり、制御部24aと、NAND型の記憶部24bとを有し、電子制御装置22の外部から入力する対象データに対する所定処理を実施するのに必要なプログラムを記憶する。第3の実施形態でも、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。

0048

(その他の実施形態)
本発明は、上記した実施形態で例示したものに限定されることなく、その範囲を逸脱しない範囲で任意に変形又は拡張することができる。
記憶領域は、車内ネットワーク4に接続されている記憶領域8〜10に限らず、電子制御装置2と例えば広域ネットワークを介して接続されるサーバの記憶領域でも良い。サーバは、物理的な実体を有する物理サーバでも良いし、物理的な実体を有しない仮想サーバ(即ちクラウドサーバ)でも良い。又、車内ネットワーク4に接続されている記憶領域とサーバの記憶領域とをどのように組み合わせても良いし、分割プログラムの実行順序をどのように管理しても良い。

0049

対象データに対して実施する所定処理はセキュリティ処理や加工処理に限らず、対象データに対してセキュリティ処理や加工処理とは別の処理を実施しても良い。
付帯データを、自身が実行した分割プログラムの管理番号で定義することに限らず、後段の記憶領域が実行する分割プログラムの管理番号で定義しても良い。即ち、図3の例示では、第2の記憶領域8から第3の記憶領域9に転送される付帯データが処理1−1,2−1の実施の完了を示す付帯データであるが、第2の記憶領域8から第3の記憶領域9に転送される付帯データが処理1−2,2−2,2−3の実施の開始を示す付帯データであっても良い。その場合、第3の記憶領域9は、分割プログラムの管理番号と付帯データとが一致するか否かを判定し、整合性を判定する。

0050

図面中、1,21はデータ処理システム、2,22は電子制御装置、5a,23aは処理分散部、6,8〜10,24は記憶領域、6a,8a〜10a,24aは制御部、6b,8b〜10b,24bは記憶部である。

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