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技術 シール部材

出願人 共同印刷株式会社
発明者 芝岡良昭奥貴則島根博昭
出願日 2016年6月24日 (5年6ヶ月経過) 出願番号 2016-125617
公開日 2017年12月28日 (4年0ヶ月経過) 公開番号 2017-227833
状態 特許登録済
技術分野 剛性または準剛性容器の細部 展示カード類
主要キーワード 各切れ込み 開口部中央 薄型ケース 開封防止シール 反射材層 ピナクル刃 シール基材 再帰反射フィルム
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年12月28日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (13)

課題

包装体屈曲部分に貼付しても跳ね上がって自然剥離することがなく、好ましくは偽造防止の効果が高い、シール部材を提供すること。

解決手段

一の端部とこれに対向する他の端部とを有し、これら両端部間に伸びる少なくとも2連の切れ込みパターン列を有するシール部材であって、前記切れ込みパターン列は、直線上に、前記一の端部から発する非切れ込み部、切れ込み部、及び前記他の端部に至る非切れ込み部をこの順に有する第1の切れ込みパターンと、直線上に、前記一の端部から発する切れ込み部、非切れ込み部、及び前記他の端部に至る切れ込み部をこの順に有する第2の切れ込みパターンとを有し、前記切れ込みパターン列における第1の切れ込みパターンと第2の切れ込みパターンとが4mm以下の間隔を開けて略平行に存在する、前記シール部材。

概要

背景

商品包装体に、当該商品が未開封であることを示す不正開封防止シール乃至封印紙貼付する場合がある。不正開封防止シールは、包装体の開閉場所、典型的には箱の天面と側面とに跨って貼られ、該シールが破損していないことによって、その箱が商品として流通した後に開封歴を持たないことが確認される。

しかし、不正開封防止シールを破損しないように剥がして再貼付する手段、真正の不正開封防止シールを剥がした後に偽造シールを貼り付ける手段等によって、内容物の不真正性隠ぺいする不正行為が行われる場合がある。

このような不正を防ぐため、偽造が困難な不正開封防止シールが使用されることがある。例えば、特許文献1には、基材層と、該基材層の一方の面に積層された再帰反射層と、上記基材層の他方の面に積層された粘着層と、上記再帰反射層上に接着層を介して設けられた透明シール基材と、を備え、上記再帰反射層は、光屈折体層と、該光屈折体層をその表面部が露出した状態に保持する保持層と、上記光屈折体層の表面部と反対側に設けられた反射膜と、からなり、上記接着層は、文字記号、図形又はその組み合わせを形成している、偽造防止シールが開示されている。

特許文献1の技術は、偽造防止の効果の高い不正開封防止シールを与える優れた技術である。しかしながら、この技術によって得られるシールの厚みが比較的厚く、シールの曲げ反発(剛度)が高いために、包装体の屈曲部分、例えば箱の隣接する二面が形成する角の部分への貼付けには不向きである。すなわち、折り曲げて貼り付けたシールにおいて、高い剛度が粘着力打ち勝って跳ね上がって自然に剥離し、不正開封防止の機能を果たさなくなることがある(図11参照)。

不正開封防止シールに用いられている粘着剤粘着強度を強くするのには限界があり、上記のようなシールの跳ね上がりの問題を粘着力の増大によって克服することは困難である。そこで、不正開封防止シールにおける跳ね上がりを防止するため、シールに切れ込みを入れる技術が提案されている。

例えば特許文献2には、ラベル周縁の任意の位置から対向する周縁に向けて、3〜10本の直線状のミシン目を設けて成るシールラベルが開示されている。

概要

包装体の屈曲部分に貼付しても跳ね上がって自然剥離することがなく、好ましくは偽造防止の効果が高い、シール部材を提供すること。一の端部とこれに対向する他の端部とを有し、これら両端部間に伸びる少なくとも2連の切れ込みパターン列を有するシール部材であって、前記切れ込みパターン列は、直線上に、前記一の端部から発する非切れ込み部、切れ込み部、及び前記他の端部に至る非切れ込み部をこの順に有する第1の切れ込みパターンと、直線上に、前記一の端部から発する切れ込み部、非切れ込み部、及び前記他の端部に至る切れ込み部をこの順に有する第2の切れ込みパターンとを有し、前記切れ込みパターン列における第1の切れ込みパターンと第2の切れ込みパターンとが4mm以下の間隔を開けて略平行に存在する、前記シール部材。

目的

本発明の目的は、包装体の屈曲部分に貼付しても跳ね上がって自然剥離することがなく、好ましくは偽造防止の効果が高い、シール部材を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

一の端部とこれに対向する他の端部とを有し、これら両端部間に伸びる少なくとも2連の切れ込みパターン列を有するシール部材であって、前記切れ込みパターン列は、直線上に、前記一の端部から発する非切れ込み部、切れ込み部、及び前記他の端部に至る非切れ込み部をこの順に有する第1の切れ込みパターンと、直線上に、前記一の端部から発する切れ込み部、非切れ込み部、及び前記他の端部に至る切れ込み部をこの順に有する第2の切れ込みパターンとを有し、前記切れ込みパターン列における第1の切れ込みパターンと第2の切れ込みパターンとが4mm以下の間隔を開けて略平行に存在する、前記シール部材。

請求項2

前記第2の切れ込みパターンにおける切れ込み部のうちの少なくとも一方の長さが、前記一の端部と前記他の端部との間の距離に対して15%以上であり、非切れ込み部の長さが1mm以上である、請求項1に記載のシール部材。

請求項3

前記第1の切れ込みパターンにおける切れ込み部の長さが、前記一の端部と前記他の端部との間の距離に対して30%以上であり、非切れ込み部の長さが1mm以上である、請求項1又は2に記載のシール部材。

請求項4

前記切れ込みパターン列が、前記第1の切れ込みパターン、前記第2の切れ込みパターン、及び前記第1の切れ込みパターンから成る3連の切れ込みパターン、又は前記第2の切れ込みパターン、前記第1の切れ込みパターン、及び前記第2の切れ込みパターンから成る3連の切れ込みパターンを有し、これら3連の切れ込みパターンは上記に記載の順で、4mm以下の間隔を開けて順次に略平行に存在する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のシール部材。

請求項5

前記切れ込みパターン列を互いに離隔した2か所に有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載のシール部材。

請求項6

少なくとも1層の樹脂層を有する材料から成る、請求項1〜5のいずれか一項に記載のシール部材。

請求項7

再帰反射層を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載のシール部材。

技術分野

0001

本発明はシール部材に関する。

背景技術

0002

商品包装体に、当該商品が未開封であることを示す不正開封防止シール乃至封印紙貼付する場合がある。不正開封防止シールは、包装体の開閉場所、典型的には箱の天面と側面とに跨って貼られ、該シールが破損していないことによって、その箱が商品として流通した後に開封歴を持たないことが確認される。

0003

しかし、不正開封防止シールを破損しないように剥がして再貼付する手段、真正の不正開封防止シールを剥がした後に偽造シールを貼り付ける手段等によって、内容物の不真正性隠ぺいする不正行為が行われる場合がある。

0004

このような不正を防ぐため、偽造が困難な不正開封防止シールが使用されることがある。例えば、特許文献1には、基材層と、該基材層の一方の面に積層された再帰反射層と、上記基材層の他方の面に積層された粘着層と、上記再帰反射層上に接着層を介して設けられた透明シール基材と、を備え、上記再帰反射層は、光屈折体層と、該光屈折体層をその表面部が露出した状態に保持する保持層と、上記光屈折体層の表面部と反対側に設けられた反射膜と、からなり、上記接着層は、文字記号、図形又はその組み合わせを形成している、偽造防止シールが開示されている。

0005

特許文献1の技術は、偽造防止の効果の高い不正開封防止シールを与える優れた技術である。しかしながら、この技術によって得られるシールの厚みが比較的厚く、シールの曲げ反発(剛度)が高いために、包装体の屈曲部分、例えば箱の隣接する二面が形成する角の部分への貼付けには不向きである。すなわち、折り曲げて貼り付けたシールにおいて、高い剛度が粘着力打ち勝って跳ね上がって自然に剥離し、不正開封防止の機能を果たさなくなることがある(図11参照)。

0006

不正開封防止シールに用いられている粘着剤粘着強度を強くするのには限界があり、上記のようなシールの跳ね上がりの問題を粘着力の増大によって克服することは困難である。そこで、不正開封防止シールにおける跳ね上がりを防止するため、シールに切れ込みを入れる技術が提案されている。

0007

例えば特許文献2には、ラベル周縁の任意の位置から対向する周縁に向けて、3〜10本の直線状のミシン目を設けて成るシールラベルが開示されている。

先行技術

0008

特開2012−98568号公報
特開2006−71857号公報

発明が解決しようとする課題

0009

特許文献2の技術は、シールに切れ込みを入れてシール材料幅方向の長さを短くすることによる剛性の低下と、該切れ込みをミシン目状分断することによる強度の維持と、の両立を狙う思想に基づくものと思われる。しかしながら特許文献2の技術によるシール材料の剛性低下効果は十分ではなく、包装体の屈曲部分への貼付にはやはり不向きである。

0010

本発明は、上記の事情を鑑みてなされた。従って本発明の目的は、包装体の屈曲部分に貼付しても跳ね上がって自然剥離することがなく、好ましくは偽造防止の効果が高い、シール部材を提供することである。

課題を解決するための手段

0011

本発明は、以下のとおりに要約される。

0012

[1] 一の端部とこれに対向する他の端部とを有し、これら両端部間に伸びる少なくとも2連の切れ込みパターン列を有するシール部材であって、
前記切れ込みパターン列は、
直線上に、前記一の端部から発する非切れ込み部、切れ込み部、及び前記他の端部に至る非切れ込み部をこの順に有する第1の切れ込みパターンと、
直線上に、前記一の端部から発する切れ込み部、非切れ込み部、及び前記他の端部に至る切れ込み部をこの順に有する第2の切れ込みパターンと
を有し、
前記切れ込みパターン列における第1の切れ込みパターンと第2の切れ込みパターンとが4mm以下の間隔を開けて略平行に存在する、前記シール部材。

0013

[2] 前記第2の切れ込みパターンにおける切れ込み部のうちの少なくとも一方の長さが、前記一の端部と前記他の端部との間の距離に対して15%以上であり、非切れ込み部の長さが1mm以上である、[1]に記載のシール部材。

0014

[3] 前記第1の切れ込みパターンにおける切れ込み部の長さが、前記一の端部と前記他の端部との間の距離に対して30%以上であり、非切れ込み部の長さが1mm以上である、[1]又は[2]に記載のシール部材。

0015

[4] 前記切れ込みパターン列が、
前記第1の切れ込みパターン、前記第2の切れ込みパターン、及び前記第1の切れ込みパターンから成る3連の切れ込みパターン、又は
前記第2の切れ込みパターン、前記第1の切れ込みパターン、及び前記第2の切れ込みパターンから成る3連の切れ込みパターン
を有し、
これら3連の切れ込みパターンは上記に記載の順で、4mm以下の間隔を開けて順次に略平行に存在する、
[1]〜[3]のいずれか一項に記載のシール部材。

0016

[5] 前記切れ込みパターン列を互いに離隔した2か所に有する、[1]〜[4]のいずれか一項に記載のシール部材。

0017

[6] 少なくとも1層の樹脂層を有する材料から成る、[1]〜[5]のいずれか一項に記載のシール部材。

0018

[7]再帰反射層を有する、[1]〜[6]のいずれか一項に記載のシール部材。

発明の効果

0019

本発明によれば、包装体の屈曲部分に貼付しても跳ね上がって自然剥離することがないシール部材が提供される。本発明の好ましい態様によれば、跳ね上がり及び自然剥離がないことの他に、偽造防止の効果が高いとの効果を有するシール部材が提供される。

図面の簡単な説明

0020

図1は、実施例1及び2におけるシール部材の切れ込みの態様を説明するための概略的な上面図である。
図2は、比較例1及び2におけるシール部材の切れ込みの態様を説明するための概略的な上面図である。
図3は、比較例3及び4におけるシール部材の切れ込みの態様を説明するための概略的な上面図である。
図4は、比較例5及び6におけるシール部材の切れ込みの態様を説明するための概略的な上面図である。
図5は、比較例7及び8におけるシール部材の切れ込みの態様を説明するための概略的な上面図である。
図6は、実施例及び比較例において測定した各シール部材の剛度を示すグラフである。
図7は、実施例3〜5のシール部材において、変量した切れ込みの箇所を説明するための概略的な上面図である。
図8は、実施例3で測定した、シール部材の剛度とP1値との関係を示すグラフである。
図9は、実施例4で測定した、シール部材の剛度とP2値との関係を示すグラフである。
図10は、実施例5で測定した、シール部材の剛度とP3値との関係を示すグラフである。
図11は、従来技術におけるシール部材の問題点を説明するための概略的な斜視図である。
図12は、シール部材の層構成の一例を示す概略断面図である。

0021

本発明のシール部材は、一の端部とこれに対向する他の端部とを有し、これら両端部間に伸びる少なくとも2連の切れ込みパターン列を有する。

0022

本発明のシール部材は、所定の切れ込みパターンの少なくとも2つからなるパターン列を有することにより、当該パターン列が存在する領域近傍の剛度(曲げ反発)が小さくなる。例えばミシン目等の切れ込みを入れた従来のシール部材が、剛度の低減効果が不十分だったのに対して、本発明のシール部材の剛度が効果的に小さくなる理由について、本発明者らは以下のように推察している。

0023

従来のシール部材は、剛度を小さくするために、シール材料を幅方向に分断し、剛度の発現に寄与する材料の有効幅を減じようとする思想によっていた。例えば、切れ込み部と非切れ込み部の長さ比が1:1のミシン目を入れると、剛度の発現に寄与する材料の幅は2分の1になる。しかしながら、現在改竄防止用として使用されているシール部材、例えば再帰反射性を有するシール部材は、通常のステッカー類と比較して剛度が非常に高く、有効幅を小さくするというアプローチでは剛度を十分に低くすることができていない。

0024

本発明は、曲げ有効幅の低減によるのではなく、材料のじれを利用して剛度の低減を図る技術思想に基づく。

0025

つまり、シール部材に、
幅方向中央部に存在する1つの切れ込み部から成る第1の切れ込みパターンと、
幅方向両端部に存在する2つの切れ込み部から成る第2の切れ込みパターンと
を、近接して略平行に形成された切れ込みパターン列を有することにより、該シール部材を折り曲げたとき、上記2つの切れ込みパターンに挟持されたシール材料に、シール幅方向を軸とする捻じれが生じ、該シール材料の剛度を容易且つ効果的に低減するのである。

0026

後述の実施例から理解されるように、上記の第1の切れ込みパターンにおける切れ込み部と、第2の切れ込みパターンにおける切れ込み部とが重複しない場合であっても、上記の捻じれ効果が発現される。両切れ込み部は重複していてもよい。

0027

上記シール部材は、例えば後述の積層フィルムから構成されることができ、商品の包装体に貼付して使用することが予定されている。従って、任意の平面形状を有する薄板状であることができる。平面形状としては、例えば、矩形円形楕円形等;これらの形状の一部が欠けた形状;これらの形状の組み合わせ;不定形等であることができる。典型的には、長方形、又は長方形の角部が丸くなった形状である。本明細書において、以下、このような形状を包括して「略長方形」の名称で呼ぶことがある。

0028

本発明のシール部材の大きさは任意である。該シール部材が例えば略長方形である場合、長辺の長さは、15mm以上、20mm以上、又は30mm以上、200mm以下、150mm以下、又は100mm以下であることができ、短辺の長さは、5mm以上、7mm以上、又は10mm以上、50mm以下、30mm以下、又は20mm以下であることができる。

0029

本発明のシール部材における一の端部及びこれに対向する他の端部とは、該シール部材が略長方形状である場合、該略長方形の2つの長辺又は2つの短辺をいう。シール部材の貼り付け易さ等を考慮すると、2つの長辺間に伸びるように切れ込みパターン列を形成することが好ましい。ここで長辺とは、該シール部材が円形状である場合には、該円形の外周のうちの、中心角が180°未満(好ましくは90°以上)の任意の円弧及びこれと点対称にある反対側の円弧をいう。

0030

上記の切れ込みパターン列は、第1の切れ込みパターンと第2の切れ込みパターンとを少なくとも各1本ずつ有する。これらの切れ込みパターンは略平行に存在する。隣接する切れ込みパターンの間隔(以下、「P1」ともいう。)は、4mm以下である。この間隔が小さいほど剛度が低くなる。従って、P1の値としては、4mm未満が好ましく、3mm以下がより好ましく、2mm以下が更に好ましい。一方で、P1の値を1mm未満にすることは加工技術上困難であることから、P1の値は1mm以上とすることが好ましい。

0031

第1の切れ込みパターンは、シール部材の幅方向における一の端部から他の端部に至る仮想的な直線上に、前記一の端部から発する非切れ込み部、切れ込み部、及び前記他の端部に至る非切れ込み部をこの順に有する。

0032

この第1の切れ込みパターンにおいて、一の端部から切れ込み部の開始点までの距離、及び切れ込み部の終点から他の端部までの距離(これらをまとめて、以下「P2」ともいう。)は、値が小さいほど剛度は低くなる。この観点から、P2は、シール部材の幅(該シール部材において切れ込みパターン列の存在する一の端部から他の端部までの間の距離)の35%以下であることが好ましく、33.3%以下、又は30%以下であることがより好ましく、20%以下、又は16.7%以下であることが更に好ましい。一方で、P2をシール部材の幅の16.7%よりも有意に小さくしても剛度の低減は飽和する。更にこの値を1mm未満とすることは加工技術上の困難を招来する懸念がある他、シール部材の加工及び貼付け時の取扱い性が著しく悪化する。従って、P2は、1mm以上とすることが好ましく、2mm以上でもよい。

0033

上記第1の切れ込みパターンにおいて、P2は幅方向に2か所存在する。シール部材の剛度のバランスを保ち、シール部材貼り付け後の部分的な剥離を防止するため、これら2つのP2は略同一の値であることが好ましい。従って、第1の切れ込みパターンにおける切れ込み部の長さは、シール部材の幅に対して、30%(=100%−(35%×2))以上であることが好ましく、33.4%(=100%−(33.3%×2))以上であることがより好ましく、40%(=100%−(30%×2))以上であることが更に好ましく、60%(=100%−(20%×2))以上であることが特に好ましい。この長さの上限は、P2が1mm以上又は2mm以上の距離を確保できるように設定されることが好ましい。

0034

上記第2の切れ込みパターンは、シール部材の幅方向における一の端部から他の端部に至る仮想的な直線上に、前記一の端部から発する切れ込み部、非切れ込み部、及び前記他の端部に至る切れ込み部をこの順に有する。

0035

この第2の切れ込みパターンにおいて、一の端部から始まる切れ込み部の長さ、及び中央の非切れ込み部の終点から他の端部まで至る切れ込み部の長さ(これらをまとめて、以下「P3」ともいう。)は、値が大きいほど剛度は低くなる。このため、P3のうちの少なくとも一方は、シール部材の幅の15%以上であることが好ましく、16.7%以上、又は20%以上であることがより好ましく、30%以上であることが更に好ましい。

0036

一方で、この第2の切れ込みパターンにおける中心部に残る非切れ込み部について有意の長さを確保し、シール部材に実用的な強度を与える観点から、このP3のうちの少なくとも一方の値は、該シール部材の幅の47.5%以下であることが好ましく、45.8%以下であることがより好ましく、40%以下であることが更に好ましく、35%以下であることが特に好ましい。第2の切れ込みパターンにおける中央部の非切れ込み部の長さは、実際の長さとして1mm以上を確保することが好ましい。

0037

シール部材の剛度のバランスを保ち、シール部材の部分的な剥離を防止するため、第2の切れ込みパターンにおいて2つ存在するP3は、略同一の値であることが好ましい。

0038

本発明の好ましい態様によると、上記の切れ込みパターン列は、
第1の切れ込みパターン、第2の切れ込みパターン、及び第1の切れ込みパターンをこの順に有する3連の切れ込みパターン、又は
第2の切れ込みパターン、第1の切れ込みパターン、及び第2の切れ込みパターンをこの順に有する3連の切れ込みパターン
を有する。

0039

これらの場合、上記の捻じれ効果がより効果的に発現し、剛度の低減がより容易となる。本発明のシール部材が3連の切れ込みパターンを有する場合、各切れ込みパターン間の間隔P1の値は、それぞれが上記の範囲内にあることが好ましい。この場合に2つ存在する第1の切れ込みパターンは、それぞれ略同一のパターンから成っていてもよく、相違するパターンから成っていてもよい。しかしながら、本発明が企図する捻じれ効果を効果的に発現する観点から、両者が略同一のパターンから成ることが好ましい。

0040

本発明のシール部材は、上記のような切れ込みパターン列を1カ所だけ有していてもよいし、同一のシール部材上に適当な間隔を開けて2カ所以上有していてもよい。切れ込みパターン列の数は、好ましくは1カ所又は2か所である。

0041

切れ込みパターン列を1カ所有するシール部材は、包装体において折れ曲がって隣接する2面から成る開口部を封止して貼付される認証シール等として、好適に使用することができる。例えば、直方体状の箱において、蓋の開口部中央に貼付される場合等である。この場合、シール部材を、その切れ込みパターン列が、包装体において折れ曲がって隣接する2面から成る開口部と一致するように貼付する。このような態様で貼付することにより、包装体の折れ曲がり部におけるシール部材の剛度が低くなっているから、該シール部材の剛度が粘着力に打ち勝ち、跳ね上がって剥離することがなく、偽造防止に資する。

0042

切れ込みパターン列を2カ所有するシール部材は、封止すべき折れ曲がり開口部を1カ所又は2カ所有する包装体用の封止認証シールとして好適に使用することができる。例えば、薄型ケースのコの字型に隣接する3面に跨って貼付される認証シール等の場合である。この場合、シール部材を、その2つの切れ込みパターン列がそれぞれコの字の角部と一致するように貼付することにより、2か所の折れ曲がり部の双方において、シール部材の剛度が粘着力に打ち勝って、跳ね上がって剥離することがなくなる。

0043

切れ込みパターン列の切れ込みパターンは、シール部材を貫通するもの、シール部材の表面からのハーフカット、又はシール部材の裏面(商品等に貼り付ける側)からのハーフカットであることができる。これらのうち、剛度を低減させる効果が高いことから、シール部材を貫通するものが好ましい。

0044

上記のような切れ込みパターン列を有する本発明のシール部材は、任意の所望の材料を用いて製造することができる。剛度が高い材料を使用すると、本発明の効果が有効に発揮される点で好ましい。例えば、少なくとも1層の樹脂層を有するシール材料が好適である。シール材料を構成する樹脂としては、例えば、ポリエステルポリオレフィンセルロースアクリル系樹脂等を挙げることができる。

0045

シール材料の剛度に関しては、該シール材料についてJIS L1096「一般織物試験方法」の曲げ反発A法に順序して測定した曲げ反発(ガーレ—剛度)の値0.750mN以上、1.000mN以上、又は1.200mN以上である材料を使用すると、本発明の効果が最大限に発揮される。シール材料のガーレー剛度の上限は、例えば3.000mN以下又は2.000mN以下であってよい。

0046

本発明に用いられるシール材料は、例えば、再帰反射層若しくは剥離崩壊層、又はこれらの双方を有するものであってよい。

0047

上記再帰反射層は、
再帰反射条件において再帰反射を示し;
非再帰反射条件においては、光学的な透過性を有する層であるか、或いは光学的に不透過性であって反射材からの反射光見える層である。

0048

上記再帰反射層は、少なくとも、透明球状体層と、反射材層と、を有するものであることが好ましい。これら以外に、表面コート層固定樹脂層、基材層、接着層等を有していてもよい。

0049

透明球状体層は、多数の透明球状体を含有する。この透明球状体としては、例えばガラス製の小球ガラスビーズ)、樹脂ビーズ等を挙げることができる。透明球状体は、例えば、平均粒径が10μm〜100μm程度、屈折率が1.9〜2.2程度であることができる。

0050

反射材層は、透明球状体層の下側(シール材料の内部側)表面に、直接又は他の層を介して間接に設けられ、該透明球状体層に入射した光を反射する機能を有する。反射材層としては、例えば、パール顔料金属薄膜等を含有する層を例示することができる。

0051

再帰反射積層体任意的に有する基材層は、上記の透明球状体層及び透明反射材層を支持する機能を有し、例えば、ポリエステル、ポリオレフィン、セルロース、アクリル系樹脂等の樹脂から成るフィルムであることができる。

0052

固定樹脂層は、存在する場合には透明球状体層と基材層との間に位置し、多数の透明球状体を整列配置させて固定するための層である。固定樹脂層を構成する樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂シリコーン系樹脂等を使用することができる。固定樹脂層の強度を挙げるため、樹脂に架橋剤を加えて使用してもよい。

0053

再帰反射積層体が接着層を有するものである場合、その構成材料は、シール部材として公知の材料を使用することができる。

0054

上記剥離崩壊層は、いったん貼着した後にこれを剥がすと、剥離崩壊層上及び貼付先に、「VOID」、「開封済」等の文字、又はこれらと同種の意味を有するパターンが現れ、剥離履歴痕跡を残すことにより、不正開封の発見を容易とし、改竄防止を図るための積層体である。

0055

剥離崩壊層は、例えば、少なくとも、表面基材(剥離崩壊層の基材)と、パターン状の剥離層と、薄膜金属層又は透明樹脂層と、粘着層と、を有する。表面基材上に印刷層を更に有してもいてもよく、粘着層下に離型紙を更に有していてもよい。

0056

剥離崩壊層を有するシールをいったん貼着した後に剥がすと、パターン状剥離層が存在しない領域では薄膜金属層又は透明樹脂層が表面基材とともに剥れるが、パターン状剥離層が存在する領域では、薄膜金属層又は透明樹脂層が表面基材から剥離して粘着層とともに貼着先に残るから、パターン状剥離層の有するパターンに応じた文字又はパターンが浮き出ることとなる。

0057

剥離崩壊層の基材としては、例えばポリエステルフィルム等を;
パターン状剥離層としては、例えば、シリコーン樹脂等を;
薄膜金属層としては、例えば、アルミニウム蒸着層銀蒸着層アルミペースト等による印刷層等を;
粘着層としては、例えば、例えば、ポリエステル系粘着剤アクリル系粘着剤ウレタン系粘着剤酸化ビニル系粘着剤等を;
それぞれ使用することができる。

0058

剥離崩壊層は、いったん貼着した後これを剥がそうとすると、剥離崩壊層上及び貼付先に剥離履歴の痕跡を残すことにより、セキュリティー性が更に向上する。

0059

剥離崩壊層としては市販品を使用してもよく、例えば、リンテック(株)製の「TEケシ50 VOID PAT−1 8LK」等を挙げることができる。

0060

図12に、本発明におけるシール部材の好ましい一態様の構成を説明するための概略図を示した。図12のシール部材100は、剥離崩壊性層10における表面基材11上に印刷層20を有し、その上に、再帰反射層30を有する。図12において、印刷層20は、格別の層を構成する厚膜の層であるように描画されているけれども、これは印刷層の存在を誇張するための便宜上の表現である。現実には、印刷層は公知の印刷手段等によって可視的な程度の薄膜状に形成され、該印刷層の存在によって格別の層を形成しなくともよいと理解されるべきである。

0061

図12のシール部材100における剥離崩壊性層10は、表面基材11と、パターン状の剥離層12と、薄膜金属層又は透明樹脂層13と、粘着層14と、をこの順に有する積層体である。

0062

図12のシール部材100における再帰反射層30は、透明球状体層31と、透明反射層32と、固定樹脂層33と、基材層34と、粘着層35と、をこの順に有する積層体である。

0063

<実施例1及び2、並びに比較例1〜8>
以下の実施例及び比較例では、種々の切れ込みを入れたシール部材の剛度(ガーレ—剛度)を調べた。

0064

各実施例及び比較例のシール部材は、再帰反射層としての(株)丸製のオープン型再帰反射フィルム「LIGHT FORCETMLFU−1400」と、剥離崩壊層としてのリンテック(株)製の「TEケシ50 VOID PAT−1 8LK」と、の積層体である。(株)志機製のシール加工機「PC45」を使用して、再帰反射層の接着層が、剥離崩壊層の基材に接着するように2層を積層して、これをピナクル刃を用いて幅12mm×長さ38mmの矩形シール形状に打ち抜くと同時に、切れ込みを形成することにより、各実施例及び比較例のシール部材を作製した。ここでは、切れ込みは、シール部材を貫通するものとした。

0065

実施例1及び2、並びに比較例1〜8のシール部材における切れ込みの形状を、図1図5に示した。

0066

各シール部材を、長辺の端部から25mmにカットしたものを剛度測定用試料とした。熊谷理機工業(株)製のガーレー式剛度計を用い、チャックによりカットした方の辺(残った切れ込み部から遠い方の辺)の近傍を掴み、JIS L1096「一般織物試験方法」の曲げ反発A法に準拠して剛度の測定を行った。測定はn=5として行い、その平均値測定値として採用した測定結果を表1及び図6に示した。

0067

0068

<実施例3〜5>
以下の実施例では、本発明のシール部材における切れ込みパターンの好ましい態様を検証するために、切れ込みパターンの各部のサイズを変量して剛度を調べる実験を行った。具体的には、上記実施例1等と同じ再帰反射層と剥離崩壊層との積層体を幅12mm×長さ38mmの矩形シール形状に打ち抜いた後、図7に示した切れ込みパターンのP1、P2、及びP3をそれぞれ変量して、上記と同様の方法によりガーレー剛度を測定した。

0069

[実施例3]
実施例3においては、切れ込みパターンのうちのP2及びP3をそれぞれ2mmに固定し、P1を1〜4mmの範囲で変量して剛度測定を行った。測定結果は図8に示した。

0070

図8から、P1=4mmのとき、比較例6と同程度の剛度を示し、P1値が小さくなるほど剛度は小さくなり良好であることが理解される。このことから、P1の値としては、4mm未満が好ましく、3mm以下がより好ましく、2mm以下が更に好ましいことが分かった。P1の値を1mm未満にすることは加工技術上困難であることから、P1の値は1mm以上とすることが好ましい。

0071

[実施例4]
実施例4においては、切れ込みパターンのうち、P1を1mmに、P3を2mmに、それぞれ固定し、P2を2カ所とも同じ大きさとし、1〜5mmの範囲で変量して剛度測定を行った。測定結果は図9に示した。P2が2mm以上のとき、図7上下の第1の切れ込みパターンにおける切れ込み部と、真ん中の第2の切れ込みパターンにおける切れ込み部との間に重複部分はない。

0072

図9を見ると、P2の値が小さいほど剛度は小さくなり、P2が4mm以下(33.3%以下)のとき良好であった。P2が2mm以下では、剛度の減少は飽和し、P2をこれ以上減少させても剛度に有意の変化は見られなかった。P2の値を1mm未満にすることは加工技術上困難であることから、P2の値は1mm以上とすることが好ましい。第1の切れ込みパターンの切れ込み部と、第2の切れ込みパターンの切れ込み部との間に重複のないP2=2mm〜4mm(16.7%〜33.3%)の場合にも剛度減少の効果が発現したことは、驚きである。

0073

[実施例5]
実施例5においては、切れ込みパターンのうち、P1を1mmに、P2を2mmに、それぞれ固定し、P3を2カ所とも同じ大きさとし、5.5〜1mmの範囲で変量して剛度測定を行った。測定結果は図10に示した。

0074

図10を見ると、P3の値が大きいほど剛度は小さくなり、P3が2mm以上(16.7%以上)のとき良好であった。P3が4mm以上(33.3%以上)では、剛度の減少は飽和し、P3をこれ以上増大させても剛度に有意の変化は見られなかった。加工技術上の要請から、第2の切れ込み部における中央の非切れ込み部の長さとして1mm以上を確保することが好ましいから、P3の値としては5.5mm以下が好ましい。

実施例

0075

以上の結果から、図7の示したサイズ及びパターンのシール部材においては、以下の範囲が好ましいことが理解される。
P1:1mm以上4mm未満
P2:1mm以上、シール部材の幅に対して33.3%以下、より好ましくは16.7%以下
P3:シール部材の幅に対して16.7%以上、残部が1mm以上

0076

10剥離崩壊性層
11表面基材
12パターン状剥離層
13薄膜金属層又は透明樹脂層
14粘着層
20印刷層
30再帰反射層
31 透明球状体層
32 透明反射層
33固定樹脂層
34基材層
35 粘着層
100 シール部材

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