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技術 リーク検査装置、リーク検査方法、容器の製造装置及び容器の製造方法

出願人 大日本印刷株式会社
発明者 籠田将慶後藤弘旭長谷政彦
出願日 2016年6月21日 (4年10ヶ月経過) 出願番号 2016-122694
公開日 2017年12月28日 (3年4ヶ月経過) 公開番号 2017-227503
状態 特許登録済
技術分野 気密性の調査・試験
主要キーワード 重り受け 目印部材 超音波変位 段付き構造 二重袋構造 熱溶着装置 リーク検査装置 リーク検査
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年12月28日)のものです。
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図面 (5)

課題

充填される内容物の外部への漏れに加えて、隔室間の漏れも検査できるリーク検査装置及びリーク検査方法、並びに容器製造装置及び容器の製造方法を提供することを目的とする。

解決手段

リーク検査装置1は、第1隔室51及び第2隔室52を有する複室容器50に対し、各隔室に充填される内容物の漏れを検査する装置である。リーク検査装置1は、第1載置エリア及び第2載置エリアを有する下側ケース10と、下側ケース10と組み合わせ可能に設けられ、組み合わせた状態で下側ケース10の各載置エリアと共に複室容器50の各隔室を収納する収納空間をそれぞれ形成する上側ケース20と、複室容器50の第1隔室51を加圧する第1加圧部材30と、第2隔室52を加圧する第2加圧部材40とを備える。上側ケース20には、収納空間ごとに開口部27,29が設けられている。

概要

背景

従来、このような技術分野として、例えば下記特許文献に記載されたものがある。特許文献1には、シャンプー等の液体充填されたパウチを搬送するコンベアと、コンベアの上方に取り付けられた加圧ローラと、加圧ローラ周辺光沢度変化を検出するセンサと、コンベアの運転を制御する制御ユニットとを備えるリーク検査装置が開示されている。このように構成されたリーク検査装置では、加圧ローラを介してコンベアに搬送されるパウチに圧力を加え、液漏れがあった場合にセンサが光沢度の変化でそれを検出し、制御ユニットがコンベアを停止させることで、液漏れを確実且つ容易に検査できる。

概要

充填される内容物の外部への漏れに加えて、隔室間の漏れも検査できるリーク検査装置及びリーク検査方法、並びに容器製造装置及び容器の製造方法を提供することを目的とする。リーク検査装置1は、第1隔室51及び第2隔室52を有する複室容器50に対し、各隔室に充填される内容物の漏れを検査する装置である。リーク検査装置1は、第1載置エリア及び第2載置エリアを有する下側ケース10と、下側ケース10と組み合わせ可能に設けられ、組み合わせた状態で下側ケース10の各載置エリアと共に複室容器50の各隔室を収納する収納空間をそれぞれ形成する上側ケース20と、複室容器50の第1隔室51を加圧する第1加圧部材30と、第2隔室52を加圧する第2加圧部材40とを備える。上側ケース20には、収納空間ごとに開口部27,29が設けられている。

目的

本開示の実施形態は、上記の点に鑑みてなされたものであり、充填される内容物の外部への漏れに加えて、隔室間の漏れも検査できるリーク検査装置及びリーク検査方法、並びに容器の製造装置及び容器の製造方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

複数の隔室を有する容器に対し、各隔室に充填される内容物の漏れ検査するリーク検査装置であって、前記容器の各隔室をそれぞれ載置する複数の載置エリアを有する第1ケースと、前記第1ケースと組み合わせ可能に設けられ、組み合わせた状態で前記第1ケースの各載置エリアと共に前記容器の各隔室をそれぞれ収納する複数の収納空間を形成する第2ケースと、前記複数の収納空間に収納される前記容器の各隔室を加圧する加圧部材と、を備え、前記第1ケース及び前記第2ケースのいずれか一方には、前記収納空間ごとに開口部が設けられ、前記加圧部材は、前記開口部を介して加圧するリーク検査装置。

請求項2

前記加圧部材は、前記開口部に挿通する基部と、前記基部の上に設けられて該基部を収納される前記容器側に付勢する付勢部とを有する請求項1に記載のリーク検査装置。

請求項3

前記付勢部は、重りと、前記基部の上に設けられて前記重りを載せるための重り受け部とを有する請求項2に記載のリーク検査装置。

請求項4

前記基部には、前記開口部に挿通する深さを示す目盛りが設けられている請求項2又は3に記載のリーク検査装置。

請求項5

前記第1ケースの各載置エリアは、面積が異なっている請求項1〜4のいずれか一項に記載のリーク検査装置。

請求項6

複数の隔室を有する容器に対し、各隔室に充填される内容物の漏れを検査するリーク検査方法であって、前記容器を載置する載置工程と、前記容器の各隔室に加圧部材を載せて加圧する加圧工程と、前記加圧部材の変位に基づき内容物の漏れを検査する検査工程と、を含むリーク検査方法。

請求項7

前記加圧工程において、前記複数の隔室のうちの一部に前記加圧部材を載せて加圧し、前記検査工程において、前記加圧部材の変位及び前記加圧部材が載せられていない隔室の変化に基づき、隔室間の漏れを検査する請求項6に記載のリーク検査方法。

請求項8

前記検査工程において、前記加圧部材が載せられていない隔室の容積の変化に基づき隔室間の漏れを特定する請求項7に記載のリーク検査方法。

請求項9

複数の隔室を有し各隔室に内容物が充填された容器の製造装置であって、前記各隔室に充填された内容物の漏れを検査する請求項1〜5のいずれかに記載のリーク検査装置を備える容器の製造装置。

請求項10

複数の隔室を有し各隔室に内容物が充填された容器の製造方法であって、前記各隔室に充填された内容物の漏れを検査する請求項6〜8のいずれかに記載のリーク検査方法を有する容器の製造方法。

技術分野

0001

本開示の実施形態は、複数の隔室を有する弾性変形可能な容器に対し、各隔室に充填される内容物の漏れ検査するリーク検査装置及びリーク検査方法、並びに容器の製造装置及び容器の製造方法に関する。

背景技術

0002

従来、このような技術分野として、例えば下記特許文献に記載されたものがある。特許文献1には、シャンプー等の液体が充填されたパウチを搬送するコンベアと、コンベアの上方に取り付けられた加圧ローラと、加圧ローラ周辺光沢度変化を検出するセンサと、コンベアの運転を制御する制御ユニットとを備えるリーク検査装置が開示されている。このように構成されたリーク検査装置では、加圧ローラを介してコンベアに搬送されるパウチに圧力を加え、液漏れがあった場合にセンサが光沢度の変化でそれを検出し、制御ユニットがコンベアを停止させることで、液漏れを確実且つ容易に検査できる。

先行技術

0003

特開2006−184046号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかし、上述したリーク検査装置は、以下の理由で複室容器漏れ検査に適し難い。すなわち、複数の隔室を有する複室容器の場合、内容物の外部への漏れに加えて、隔室間の漏れの可能性もある。隔室間の漏れの場合は、容器外部への漏れと比べて漏れによる光沢度の変化が生じないので、センサによる検出は対応できない問題があった。

0005

本開示の実施形態は、上記の点に鑑みてなされたものであり、充填される内容物の外部への漏れに加えて、隔室間の漏れも検査できるリーク検査装置及びリーク検査方法、並びに容器の製造装置及び容器の製造方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本開示の実施形態に係るリーク検査装置は、複数の隔室を有する容器に対し、各隔室に充填される内容物の漏れを検査するリーク検査装置であって、前記容器の各隔室をそれぞれ載置する複数の載置エリアを有する第1ケースと、前記第1ケースと組み合わせ可能に設けられ、組み合わせた状態で前記第1ケースの各載置エリアと共に前記容器の各隔室をそれぞれ収納する複数の収納空間を形成する第2ケースと、前記複数の収納空間に収納される前記容器の各隔室を加圧する加圧部材と、を備え、前記第1ケース及び前記第2ケースのいずれか一方には、前記収納空間ごとに開口部が設けられ、前記加圧部材は、前記開口部を介して加圧することを特徴としている。

0007

本開示の一実施形態に係るリーク検査装置において、前記加圧部材は、前記開口部に挿通する基部と、前記基部の上に設けられて該基部を収納される前記容器側に付勢する付勢部とを有することが好適である。

0008

本開示の一実施形態に係るリーク検査装置において、前記付勢部は、重りと、前記基部の上に設けられて前記重りを載せるための重り受け部とを有することが好適である。

0009

本開示の一実施形態に係るリーク検査装置において、前記基部には、前記開口部に挿通する深さを示す目盛りが設けられていることが好適である。

0010

本開示の一実施形態に係るリーク検査装置において、前記第1ケースの各載置エリアは、面積が異なっていることが好適である。

0011

また、本開示の実施形態に係るリーク検査方法は、複数の隔室を有する容器に対し、各隔室に充填される内容物の漏れを検査するリーク検査方法であって、前記容器を載置する載置工程と、前記容器の各隔室に加圧部材を載せて加圧する加圧工程と、前記加圧部材の変位に基づき内容物の漏れを検査する検査工程と、を含む。

0012

本開示の一実施形態に係るリーク検査方法において、前記加圧工程において、前記複数の隔室のうちの一部に前記加圧部材を載せて加圧し、前記検査工程において、前記加圧部材の変位及び前記加圧部材が載せられていない隔室の変化に基づき、隔室間の漏れを検査することが好適である。

0013

本開示の一実施形態に係るリーク検査方法において、前記検査工程において、前記加圧部材が載せられていない隔室の容積の変化に基づき隔室間の漏れを特定することが好適である。

0014

また、本開示の実施形態に係る容器の製造装置は、複数の隔室を有し各隔室に内容物が充填された容器の製造装置であって、前記各隔室に充填された内容物の漏れを検査する上述のリーク検査装置を備えることを特徴としている。

0015

また、本開示の実施形態に係る容器の製造方法は、複数の隔室を有し各隔室に内容物が充填された容器の製造方法であって、前記各隔室に充填された内容物の漏れを検査する上述のリーク検査方法を有することを特徴としている。

発明の効果

0016

本開示によれば、充填される内容物の外部への漏れに加えて、隔室間の漏れも検査することができる。

図面の簡単な説明

0017

実施形態のリーク検査装置を示す分解斜視図である。
実施形態のリーク検査装置を示す分解斜視図である。
側ケース及び上側ケースの組み合わせ状態を示す斜視図である。
リーク検査方法を示すフローチャートである。

実施例

0018

以下、図面を参照して本発明に係るリーク検査装置、リーク検査方法、容器の製造装置及び容器の製造方法の実施形態を説明する。図面の説明において同一の要素には同一符号を付し、重複説明は省略する。また、以下の説明では、上下方向及び上下位置は、リーク検査装置の通常の使用状態を基準にしている。また、前後、左右等の位置、方向を表す記述は、説明が煩雑になるのを避けるために図面に従って便宜上付けたものであり、実際の使用状態での位置、方向を指すものではない。

0019

<リーク検査装置>
図1及び図2は実施形態のリーク検査装置を示す分解斜視図である。本実施形態のリーク検査装置1は、複数の隔室を有する弾性変形可能な複室容器50に対し、各隔室に充填される内容物(液体又は気体)の漏れの有無を検査するための装置であり、下側ケース(第1ケース)10及び上側ケース(第2ケース)20を組み合わせることによって略箱状に形成されている。

0020

複室容器は、混合すると経時変化を起こすような不安定な内容物を各隔室に個別に収納しておき、使用時に外力で隔室間の隔壁を連通させて各隔室に収納される内容物を混合させて使用する容器である。図1に示すように、本実施形態に用いられた複室容器50は、いわゆる軟質バッグであり、第1薬剤を収納する第1隔室51と、第2薬剤を収納する第2隔室52とを有する。第1隔室51及び第2隔室52は、これらの間に設けられた隔壁53によって隔離されている。

0021

この複室容器50は、例えば同じ大きさを有する透明な樹脂シートを2枚重ねて、樹脂シートの周縁部同士を全周にわたり熱溶着し、更に周縁部内側の所定の位置に熱溶着で隔壁53を形成することにより作製される。また、配合の関係で第1薬剤よりも第2薬剤の使用量が多いため、第1隔室51と比べて第2隔室52の方は容積が大きい。また、第2隔室52には、第1薬剤と第2薬剤との混合液を外部に取り出すための管54が取り付けられている。

0022

下側ケース10は、複室容器50を載置するためのケースであり、矩形状の底板11と、底板11の四周から起立する枠状の側壁12とを有する。底板11は、互いに平行に配置された平坦状の底面11aと上面11bを有する。上面11bは、複室容器50を載置する載置面になり、以下の説明においては該上面を載置面11bと称する。側壁12は、載置面11bを取り囲むように該載置面11bから立設され、載置面11bに載置される複室容器50を保持し固定する。この側壁12は、図1及び図2に示す前後方向において互いに対向する前側板13と後側板14、及び、左右方向において互いに対向する左側板15と右側板16からなる。

0023

前側板13及び右側板16の隣接領域には、該前側板13と右側板16から底板11にかけて略コ字状の切り欠き部17が形成されている。この切り欠き部17の形成によって、該切り欠き部17に隣接する前側板13の端部は、底板11から延出し、延出端部になっている。そして、該延出端部の略中央位置には、上下方向に延びるU字状の切り込み部13aが形成されている。切り込み部13aは、複室容器50の管54を固定するための構造であり、その幅が管54の直径より少し小さくなっている。また、後側板14の略中央位置には、作業者の指が入る幅を有する切り欠き部14aが設けられている。

0024

下側ケース10は、載置される複室容器50の第1隔室51及び第2隔室52の形状に合わせるように、面積が比較的小さい第1載置エリアと、面積が比較的大きい第2載置エリアに分けられている。すなわち、第1載置エリアは第1隔室51を載置するためのエリアであり、第2載置エリアは第2隔室52を載置するためのエリアである。第1載置エリア及び第2載置エリアは、載置面11bに形成された長尺状の仕切り板18に仕切られている。

0025

仕切り板18は、断面矩形状を呈し、左側板15及び右側板16と平行に配置されている。仕切り板18の長手方向の両端部は、対向する前側板13及び後側板14にそれぞれ当接せずに、所定の隙間を有するように形成されている。これらの隙間は、下側ケース10と上側ケース20とを組み合わせる際に、上側ケース20の前側板23及び後側板24がそれぞれ入り込むためのスペースである。また、仕切り板18の高さは側壁12よりも若干低くなっている。

0026

この仕切り板18は、第1載置エリアと第2載置エリアとを仕切る役割を果たす一方、後述する上側ケース20の仕切り板28と共に、載置される複室容器50の隔壁53を上下両側から保持し固定する役割も果たしている。

0027

下側ケース10の左側板15及び右側板16には、それぞれ複数の貫通孔が形成されている。これに対応し、後述の上側ケース20の左側板25及び右側板26にもそれぞれ複数の貫通孔が形成されている。下側ケース10及び上側ケース20の貫通孔の位置は、下側ケース10と上側ケース20とを組み合わせるときに、少なくともその一部が重なるようにされている。このようにすれば、下側ケース10及び上側ケース20を組み合わせた状態において、重なった貫通孔からケース内部の状況を確認することができる。従って、例えば複室容器50の入れ忘れ、或いは複室容器50の意図しないズレがあるか否か等を容易に確認し、取扱のミスや、漏れ検査そのもののミスを防ぐ効果を奏する。

0028

上側ケース20は、下側ケース10の上方に配置され、組み合わせ時に下側ケース10に内挿できるように、下側ケース10より若干小さく形成されている(図3参照)。この上側ケース20は、下側ケース10と組み合わるときに該下側ケース10と共に複室容器50の第1隔室51及び第2隔室52をそれぞれ収納する収納空間を形成できるように、下側ケース10と対応する構造を有する。具体的には、上側ケース20は、矩形状の天板21と、天板21の四周から下方に垂設する枠状の側壁22とを有する。

0029

側壁22は、前後方向において互いに対向する前側板23と後側板24、及び左右方向において互いに対向する左側板25と右側板26からなる。下側ケース10の切り欠き部14aに対応すべく、後側板24の略中央位置には、下側ケース10の切り欠き部14aと略同じ大きさを有する切り欠き部24aが設けられている。また、下側ケース10の切り欠き部17の設置位置に合わせて、前側板23は前後方向に段付き構造になっている。

0030

具体的には、前側板23は、下側ケース10の前側板13と仕切り板18との隙間に入り込む第1部分23aと、下側ケース10の切り欠き部17の幅と同じ距離で第1部分23aの内側にずれ込んだ第2部分23bとを有する。第2部分23bにおいて、下側ケース10の切り込み部13aに対応する位置には、複室容器50の管54を固定するための逆U字状の切り込み部23cも形成されている。

0031

また、下側ケース10の仕切り板18に対応すべく、上側ケース20にも長尺状の仕切り板28が設けられている。仕切り板28は、下側ケース10の仕切り板18と同じ幅を有し、左側板25及び右側板26と平行に配置されている。仕切り板28の長手方向の両端部は、対向する前側板23の第1部分23a及び後側板24までそれぞれ延び、前側板23の第1部分23aと後側板24にそれぞれ当接している。なお、仕切り板28は、下側ケース10の仕切り板18と同様に、前側板23の第1部分23aと後側板24と所定の隙間を有するように設けられても良い。また、仕切り板28の深さは、側壁22よりも浅く形成されている。

0032

仕切り板28を設けることによって、上側ケース20は、下側ケース10の第1載置エリアに対応して面積が比較的小さい第1覆いエリアと、第2載置エリアに対応して面積が比較的大きい第2覆いエリアに分けられている。そして、図3に示すように下側ケース10と上側ケース20とを組み合わせる状態では、第1載置エリア及び第1覆いエリアは複室容器50の第1隔室51を収納する第1収納空間、第2載置エリア及び第2覆いエリアは第2隔室52を収納する第2収納空間をそれぞれ形成する。

0033

また、上側ケース20の天板21には、第1収納空間に収納される複室容器50の第1隔室51を加圧するための第1開口部27と、第2収納空間に収納される第2隔室52を加圧するための第2開口部29とが設けられている。第1開口部27は、後述する第1加圧部材30の基部31をスムーズに挿通できる大きさを有し、第2開口部29は、第2加圧部材40の基部41をスムーズに挿通できる大きさを有する。

0034

本実施形態のリーク検査装置1は、複室容器50の第1隔室51を加圧するための第1加圧部材30と、第2隔室52を加圧するための第2加圧部材40とを更に備える。第1加圧部材30は、第1開口部27に挿通する凹字状の基部31と、該基部31の上方に配置されて重りを載せるための重り受け部32と、重り受け部32に載せられる重り(図示せず)とを有する。ここで、重り及び重り受け部32は、基部31を収納される複室容器50側に付勢する、特許請求の範囲に記載の「付勢部」に相当するものである。また、重り受け部32は、基部31に支えられて外方に拡がる平板状の受け台32aと、受け台32aの周囲から立設されて受け台32aに載せられる重りの位置ずれを防止する複数の保持部32bとからなる。また、基部31の外側面には、該基部31が第1開口部27に挿通する深さを示す目盛り33が形成されている(図2参照)。

0035

第2加圧部材40は、第1加圧部材30より大きく形成され、第2開口部29に挿通する凹字状の基部41と、該基部41の上方に配置されて重りを載せるための重り受け部42と、重り受け部42に載せられる重り(図示せず)とを有する。ここで、重り及び重り受け部42は、基部41を収納される複室容器50側に付勢する、特許請求の範囲に記載の「付勢部」に相当するものである。また、重り受け部42は、基部41に支えられて外方に拡がる平板状の受け台42aと、受け台42aの周囲から立設されて受け台42aに載せられる重りの位置ずれを防止するための複数の保持部42bとからなる。また、基部41の外側面には、該基部41が第2開口部29に挿通する深さを示す目盛り43が形成されている(図2参照)。

0036

このように構成されたリーク検査装置1では、下側ケース10及び上側ケース20を組み合わせることにより複室容器50の第1隔室51を収納する第1収納空間と、第2隔室52を収納する第2収納空間をそれぞれ形成するので、複室容器50を容易に収納空間に入れたり、取り出したりすることができる。加えて、収納空間ごとに開口部27,29が設けられ、開口部27,29を介して収納された第1隔室51及び第2隔室52に対し、個別又は同時に加圧し漏れの検査を行うことが可能になる。このため、例えば第1隔室51及び第2隔室52の一方のみを加圧部材で加圧し、その加圧部材の変位と他方の隔室の変化に基づき、内容物の外部への漏れのみならず、第1隔室51と第2隔室52との間の漏れも検査することができる。また、加圧部材30,40で加圧する際に、加圧部材30,40の重り受け部32,42に分銅等の重りを載せて行うので、加圧作業を容易に実施することができる。

0037

また、複室容器50の隔壁53は、下側ケース10の仕切り板18及び上側ケース20の仕切り板28によって保持し固定されるので、隔壁53の移動が制限される。これによって、隔壁53の移動に伴う第1隔室51及び第2隔室52の移動も制限されるので、加圧部材30,40の変位をより正確に把握することができ、検査の精度を高めることができる。更に、加圧部材30,40の基部31,41の外側面に目盛り33,43が設けられるので、その目盛り33,43を利用して加圧部材30,40の変位を容易に把握することができる。

0038

更に、下側ケース10の第1載置エリアよりも第2載置エリアの面積が大きく、複室容器50の第1隔室51を収納する第1収納空間に比べて第2隔室52を収納する第2収納空間が大きい。これによって、仮に第1隔室51と第2隔室52との間に内容物の漏れがあった場合には、第2隔室52のみを加圧すると、第2隔室52内の第2薬剤が第1隔室51側に漏れて、容積が比較的小さい第1隔室51を大きく変形させることができるので、第1隔室51及び第2隔室52間の漏れをより簡単に特定することができる。

0039

なお、容積が比較的小さい第1隔室51を大きく変形させることで第1隔室51及び第2隔室52間の漏れを簡単に特定できるため、以下の方法も考えられる。例えば、第1隔室51を第1加圧部材30、第2隔室52を第2加圧部材40で同時に加圧し、第2加圧部材40の重り受け部42には比較的に重い重り(例えば、1kgの分銅)を載せる。一方、第1加圧部材30の重り受け部32には比較的に軽い重り(例えば、数gの分銅)を載せる。或いは、第2隔室52のみを第2加圧部材40で加圧し、第1隔室51の上には第1隔室51の変位を分かり易く視認できる目印部材を載せ、その目印部材を利用して第1隔室51の変位の大きさを把握する。目印部材としては、例えば複室容器50、上側ケース20及び第2加圧部材40とは異なる色を有し、色別又は色の濃さなどで変位の大きさを表すように形成されたものが挙げられる。また、この目印部材は軽量であることが好ましい。

0040

また、変位の測定方法としては、例えばレーザなどの光学式又は超音波式による方法が考えられる。光学式の場合、例えば(株)キーエンス製レーザ変位計を使用し、上側ケース20の第2開口部29に第2加圧部材40の基部41を挿通させて重りを重り受け部42に載せた状態で、上方からレーザ光照射反射した光が受光素子集約された際に結像される位置の変化量に基づき、その変位を測定する。一方、超音波式の場合、例えば(株)キーエンス製超音波変位センサを使用し、上側ケース20の第2開口部29に第2加圧部材40の基部41を挿通させて重りを重り受け部42に載せた状態で、第2加圧部材40の上方に設置したセンサヘッドから超音波発信し、反射した超音波を再度センサヘッドで受信するまでの時間を計測することで変位を測定する。なお、光学式は検査物材質や色の影響を受けるが、超音波式ではその影響を受けない。しかし、光学式は超音波式と比べて検出精度応答速度が良い。

0041

更に、下側ケース10及び上側ケース20には、複室容器50の管54を固定するための切り込み部13aと切り込み部23cとが設けられ、下側ケース10及び上側ケース20を組み合せた状態において、これらの切り込み部は略直線状に位置することになる(図3参照)。このため、複室容器50の管54は、下側ケース10の切り込み部13aと上側ケース20の切り込み部23cによって2箇所に亘り安定した状態で保持される。従って、例えば管54を切断するときに、下側ケース10の切り欠き部17にカッターを入れて管54を容易且つスムーズに切断することができる。

0042

なお、本実施形態のリーク検査装置1は、金属板溶接接着等によって形成されても良く、又は樹脂材料を用いて射出成形などの方法で形成されても良い。また、本実施形態のリーク検査装置1は、2つの収納空間に限定されずに、複室容器の隔室の数に合わせて増やしても良い。更に、リーク検査装置1の第1収納空間及び第2収納空間の大きさは必ずしも異なる必要がなく、複室容器の第1隔室51及び第2隔室52の大きさが同じであれば、それに合わせて第1収納空間及び第2収納空間の大きさが同じであっても良い。

0043

<容器の製造装置>
本実施形態に係る複室容器50の製造装置は、主に、樹脂シートを熱溶着することで第1隔室51及び第2隔室52を有する複室容器50を形成する熱溶着装置と、第1隔室51及び第2隔室52に内容物をそれぞれ充填する充填装置と、第1隔室51及び第2隔室52に充填された内容物の漏れを検査するリーク検査装置とを備える。リーク検査装置は上述のリーク検査装置1と同じである。一方、熱溶着装置及び充填装置については、既に周知された装置をそれぞれ用いることができる。

0044

<リーク検査方法>
図4はリーク検査方法を示すフローチャートである。以下、図4を参照してリーク検査装置1を用いたリーク検査方法を説明する。本実施形態のリーク検査方法は、複室容器50をリーク検査装置1に載置する載置工程と、加圧部材を用いて複室容器50を加圧する加圧工程と、加圧部材の変位に基づき内容物の漏れを検査する検査工程とを含む。

0045

<載置工程>
初めに、図4に示すステップS10では、例えば水平面を有する作業台に下側ケース10を置き、下側ケース10の第1載置エリアに複室容器50の第1隔室51、第2載置エリアに第2隔室52をそれぞれ配置させるように該複室容器50を下側ケース10に載置する。そして、第1隔室51及び第2隔室52の間の隔壁53を、下側ケース10の仕切り板18の上に配置させる。続いて、複室容器50の管54を下側ケース10に設けられた切り込み部13aに押し込んで保持させる。

0046

ステップS10に続くステップS11では、複室容器50が載置された下側ケース10に上側ケース20を組み合わせる。これによって、複室容器50の第1隔室51は下側ケース10の第1載置エリア及び上側ケース20の第1覆いエリアによって形成された第1収納空間、第2隔室52は第2載置エリア及び第2覆いエリアによって形成された第2収納空間にそれぞれ収められる。このとき、複室容器50の隔壁53は、下側ケース10の仕切り板18及び上側ケース20の仕切り板28によって保持し固定される。また、複室容器50管54は、上側ケース20の切り込み部23cの内部に入り込んで該切り込み部23cに保持される。

0047

<加圧工程>
ステップS11に続くステップS12では、複室容器50の第1隔室51及び第2隔室52の一方のみを加圧部材で加圧する。ここで、第1隔室51及び第2隔室52のうち容積が比較的大きい第2隔室52のみを加圧する。具体的には、第2開口部29によって露出した第2隔室52の上に第2加圧部材40の基部41を載せ、更に第2加圧部材40の重り受け部42に所定の重さを有する重り(例えば、分銅)を載せる。

0048

<検査工程>
ステップS12に続くステップS13では、所定時間経過後に第2加圧部材40の変位があるか否かを判断する。例えば、上側ケース20の上面を基準位置とし、加圧工程開始時における基部41の位置と、5分経過後の基部41の位置との間に差があるか否かに基づいて判断する。或いは、基部41に設けられた目盛り43を利用し、目盛りの変化で判断する。

0049

そして、第2加圧部材40の変位があった場合には、他方の隔室の容積の変化があるか否かを判断する(ステップS14参照)。ここで、他方の隔室とは加圧されていない第1隔室51のことを指しており、他方の隔室の容積の変化とは、隔室間の漏れがあった場合に一方の隔室(第2隔室52)への加圧によって薬剤が他方の隔室(第1隔室51)に進入し、その他方の隔室の容積を増大させることを意味する。

0050

第1隔室51の容積の変化があった場合には、第1隔室51と第2隔室52との間に内容物の漏れがあると判断することができる(ステップS15参照)。一方、第1隔室51の容積の変化がない場合には、加圧された第2隔室52に外部への漏れがあると判断することができる(ステップS16参照)。すなわち、第2隔室52において、第1隔室51との間の隔壁53を除き、他の部分又は管54に内容物の漏れが発生していることが分かる。これで、リーク検査が終了する。

0051

一方、ステップS13で第2加圧部材40の変位がない場合には、加圧された第2隔室52に外部への漏れがなく、且つ第1隔室51と第2隔室52との間にも漏れがないと判断することができる(ステップS17参照)。

0052

ステップS17に続くステップS18では、未加圧の隔室があるか否かを判断する。ここで、第1隔室51が未だ加圧されていないため、その第1隔室51のみを第1加圧部材30で加圧する(ステップS19参照)。続いて、第1隔室51に対して上述のステップS13〜S16が繰り返される。そして、ステップS18で未加圧の隔室がない場合には、リーク検査が終了する。

0053

本実施形態のリーク検査方法によれば、第1隔室51及び第2隔室52の一方のみを加圧部材で加圧し、その加圧部材の変位、及び加圧による他方の隔室の容積の変化に基づき、内容物の外部への漏れのみならず、第1隔室51と第2隔室52との間の漏れも確実に検査することができる。

0054

なお、上述のリーク検査方法において、複室容器50の第1隔室51及び第2隔室52のうち、片方ずつ加圧部材で加圧することで漏れを検査することを説明したが、第1隔室51及び第2隔室52を同時に加圧部材で加圧しながら、各加圧部材の変位に基づいて内容物の漏れの検査を行っても良い。なお、ここでの同時は、同時刻の意味に加えて、時間差があっても良いことを含む。また、上述の重り受け部32,42に重りを載せて加圧することに加えて、油圧を用いて加圧すること、マニピュレータを利用して加圧する、或いは機械装置で自動的に同じ圧力を加えることも考えられる。

0055

<容器の製造方法>
また、本実施形態に係る複室容器50の製造方法は、主に、樹脂シートを熱溶着することで第1隔室51及び第2隔室52を有する複室容器50を製造する方法と、第1隔室51及び第2隔室52の内部に内容物をそれぞれ充填する方法と、第1隔室51及び第2隔室52に充填された内容物の漏れを検査する方法とを有する。複室容器50を製造する方法、及び内容物の漏れを検査する方法については、上述の通りである。一方、第1隔室51及び第2隔室52の内部に内容物を充填する方法については、既に周知された方法を用いても良い。

0056

以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、上記の実施形態において、1つの複室容器50に対する漏れの検査を説明したが、同じ構造を有する複室容器50を上下方向に複数積み重ねた状態で加圧することにより、これらの複室容器50の漏れを検査することも可能である。また、本発明は、内袋及び外袋からなる所謂二重袋構造を有する複室容器にも適用される。

0057

1リーク検査装置
10 下側ケース(第1ケース)
11底板
11a 底面
11b 載置面
12,22側壁
13,23前側板
14,24後側板
15,25左側板
16,26右側板
17切り欠き部
18,28仕切り板
20 上側ケース(第2ケース)
21天板
27 第1開口部
29 第2開口部
30 第1加圧部材
31,41 基部
32,42重り受け部
32a,42a受け台
32b,42b 保持部
33,43 連結部
40 第2加圧部材
50複室容器
51 第1隔室
52 第2隔室
53隔壁
54 管

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