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技術 高所作業車

出願人 昭和飛行機工業株式会社
発明者 江口譲二桑原正行
出願日 2016年6月22日 (4年7ヶ月経過) 出願番号 2016-123352
公開日 2017年12月28日 (3年1ヶ月経過) 公開番号 2017-226512
状態 特許登録済
技術分野 フォークリフトと高所作業車
主要キーワード 下段フレーム 一体フレーム 人力操作 位置説明 スライド移動操作 スライド移動量 道路路肩 シザース
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年12月28日)のものです。
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図面 (9)

課題

第1に、運転者の負担が軽減され、作業効果が向上し、第2に、作業者高所作業の安全性も向上する、高所作業車を提案する。

解決手段

この高所作業車3は、作業床5が、車輌左右方向Bに変位可能となっている。すなわち作業床5は、昇降機構8の上部に固定されたベース部14上に、ガイドレール16やローラー17よりなるスライド手段15を介し、車輌左右方向Bにスライド移動可能に組み付けられている。もって作業床5は、中央のスタンダード位置と、より左側にスライド移動した左(張り出し)位置Gと、より右側にスライド移動した右(張り出し)位置Hとに、変位可能となっている。そして、昇降機構8の上部からハンド部18が立設固定されており、作業床5上からハンド部18を把持して支点とすることにより、作業床5のスライド移動動作が可能となっている。

概要

背景

《従来技術》
高所作業対象物への高所作業には、高所作業車が使用されている。例えば、道路路肩に設けられる道路標識道路ミラー消火栓標識消火用水道の給水栓の設置標識)等について、その設置作業清掃作業補修作業交換作業等には、高所作業車が使用されている。
そして、この種の高所作業車では、作業床が、車台上に昇降可能に搭載されている。作業床が、シザース方式等の昇降機構により、不使用収納時の降下位置と、作業使用時の上昇位置とに、昇降可能となっている。

概要

第1に、運転者の負担が軽減され、作業効果が向上し、第2に、作業者の高所作業の安全性も向上する、高所作業車を提案する。この高所作業車3は、作業床5が、車輌左右方向Bに変位可能となっている。すなわち作業床5は、昇降機構8の上部に固定されたベース部14上に、ガイドレール16やローラー17よりなるスライド手段15を介し、車輌左右方向Bにスライド移動可能に組み付けられている。もって作業床5は、中央のスタンダード位置と、より左側にスライド移動した左(張り出し)位置Gと、より右側にスライド移動した右(張り出し)位置Hとに、変位可能となっている。そして、昇降機構8の上部からハンド部18が立設固定されており、作業床5上からハンド部18を把持して支点とすることにより、作業床5のスライド移動動作が可能となっている。

目的

本発明は、第1に、運転者の負担が軽減され、作業効果が向上し、第2に、作業者の高所作業の安全性も向上する、高所作業車を提案することを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
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請求項1

車台上に作業床昇降可能に搭載され、高所作業対象物の作業に使用される、高所作業車であって、該作業床が、昇降機構により、不使用収納時の降下位置と作業使用時の上昇位置とに、垂直に昇降可能であると共に、車輌左右方向変位可能となっていること、を特徴とする高所作業車。

請求項2

請求項1において、該作業床は、該昇降機構の上部に固定されたベース部上に、スライド手段を介し、車輌左右方向にスライド移動可能に組み付けられており、もって該作業床は、中央のスタンダード位置と、より左側にスライド移動した左位置と、より右側にスライド移動した右位置とに、変位可能となっていること、を特徴とする高所作業車。

請求項3

請求項2において、該昇降機構の上部からハンド部が立設固定されており、該作業床上から該ハンド部を把持して支点とすることにより、該作業床のスライド移動動作が可能となっていること、を特徴とする高所作業車。

請求項4

請求項2において、該作業床の左右寸法は、車輌の左右寸法以下に設定されており、該作業床は、そのスライド移動量次第では、左位置において左側部が車輌左端より左外側に突出可能であり、又、右位置において右側部が車輌右端より右外側に突出可能であること、を特徴とする高所作業車。

請求項5

請求項2において、該昇降機構はシザース方式よりなり、該スライド手段は、該昇降機構ベース部と該作業床とについて、何れか一方に付設されたガイドレールと、他方に水平軸軸着されたローラーとを、備えていること、を特徴とする高所作業車。

技術分野

0001

本発明は、高所作業車に関する。すなわち、高所作業対象物の作業に使用される、高所作業車に関するものである。

背景技術

0002

《従来技術》
高所の作業対象物への高所作業には、高所作業車が使用されている。例えば、道路路肩に設けられる道路標識道路ミラー消火栓標識消火用水道の給水栓の設置標識)等について、その設置作業清掃作業補修作業交換作業等には、高所作業車が使用されている。
そして、この種の高所作業車では、作業床が、車台上に昇降可能に搭載されている。作業床が、シザース方式等の昇降機構により、不使用収納時の降下位置と、作業使用時の上昇位置とに、昇降可能となっている。

先行技術

0003

このような高所作業車としては、例えば次の特許文献1に示されたものが挙げられる。
特開平10ー330094号公報

発明が解決しようとする課題

0004

ところで、このような従来の高所作業車については、次のような問題が課題として指摘されていた。
《第1の問題点》
第1に、高所作業に際しては図8に示したように、まず高所作業車1を、図中想像線で示したように位置調整することが必要となる。作業床2が、作業対象物Aに対し的確に対応すべく、位置決めすることが必要となる。
すなわち、作業対象物Aに対する高所作業をし易いように、作業床2を、車輌左右方向Bおよび車輌行方向Cに位置決めして、高所作業車1を停車させることが、まず必要となる。それから、作業床2を上昇させて、作業対象物Aへの高所作業が行われることになる。
しかしながら、このような高所作業車1の位置調整、作業床2の対応位置決めが、車輌左右方向Bに対しては容易でない、という問題が指摘されていた。

0005

このような第1の問題点について詳述すると、次のとおり。まず、車輌進行方向(前後方向,Y方向)Cについての位置調整,位置決めは、高所作業車1の前後進により、比較的容易であった。高所作業車1を前進,後進させることにより、的確かつ容易に位置調整,位置決め可能であった。
これに対し、車輌左右方向(側方向,X方向)Bに関し、高所作業車1の位置調整や作業床2の位置決めは、容易でなかった。作業者が高所作業をし易いように、作業床2を作業対象物Aに的確に近付けるべく高所作業車1を運転,停車させることは、容易でなかった。
その為に従来は、高所作業車1の切返し運転が複数回繰り返されており、何度も切返し移動を行うので、運転者の負担が大きいと共に、作業効果が悪かった。
なお、切返し運転に際し、作業床2を上昇させたままでの移動は、高所作業車1の安全運用上好ましくない。もって、一度上昇させた作業床2を一旦降下収納し、一度張り出したアウトリガージャッキを一旦短縮収納させてから、切返し運転移動が行われており、この面からも作業効率悪化が指摘されていた。

0006

《第2の問題点》
第2に、安全性にも問題が指摘されていた。作業者が、作業床2から身を乗り出して高所作業を行う、危険な状況が指摘されていた。
すなわち、まず前述したように、車輌左右方向Bについて作業床2を作業対象物Aに近付けるべく、高所作業車1を的確に位置調整することは容易でなく、作業対象物Aから作業床2が離れてしまうことが多々あり、作業者が身を乗り出して高所作業を行う、危険な状況が多発していた。
又、車輌左右方向Bについて、例え的確に位置調整,位置決め出来たとしても、作業床2と作業対象物Aとの間の距離が接近せず遠くなってしまう場合も、多々あった。
例えば、道路から離れて位置する道路標識や消火栓標識が、作業対象物Aの場合は、高所作業車1を道路際に寄せたとしても限界があり、距離が遠くならざるを得なかった。
もってこの面からも、作業者が身を乗り出す危険な状況となることが多々あった。

0007

《本発明について》
本発明の高所作業車は、このような実情に鑑み、上記従来技術の課題を解決すべくなされたものである。
そして本発明は、第1に、運転者の負担が軽減され、作業効果が向上し、第2に、作業者の高所作業の安全性も向上する、高所作業車を提案することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

《各請求項について》
このような課題を解決する本発明の技術的手段は、特許請求の範囲に記載したように、次のとおりである。
請求項1については、次のとおり。
請求項1の高所作業車は、車台上に作業床が昇降可能に搭載され、高所の作業対象物への作業に使用される。
そして該作業床が、昇降機構により、不使用収納時の降下位置と作業使用時の上昇位置とに、垂直に昇降可能である。これと共に作業床が、車輌左右方向に変位可能となっていること、を特徴とする。

0009

請求項2については、次のとおり。
請求項2の高所作業車では、請求項1において、該作業床は、該昇降機構の上部に固定されたベース部上に、スライド手段を介し、車輌左右方向にスライド移動可能に組み付けられている。
もって該作業床は、中央のスタンダード位置と、より左側にスライド移動した左位置と、より右側にスライド移動した右位置とに、変位可能となっていること、を特徴とする。
請求項3については、次のとおり。
請求項3の高所作業車では、請求項2において、該昇降機構の上部から、ハンド部が立設固定されている。そして、該作業床上から該ハンド部を把持して支点とすることにより、該作業床のスライド移動動作が可能となっていること、を特徴とする。

0010

請求項4については、次のとおり。
請求項4の高所作業車では、請求項2において、該作業床の左右寸法は、車輌の左右寸法以下に設定されている。
そして該作業床は、そのスライド移動量次第では、左位置において、左側部が、車輌左端より左外側に突出可能である。又、右位置において、右側部が、車輌右端より右外側に突出可能であること、を特徴とする。
請求項5については、次のとおり。
請求項5の高所作業車では、請求項2において、該昇降機構が、シザース方式よりなる。該スライド手段は、該昇降機構ベース部と該作業床とについて、何れか一方に付設されたガイドレールと、他方に水平軸軸着されたローラーとを、備えていることを特徴とする。

0011

《作用等について》
本発明は、このような手段よりなるので、次のようになる。
(1)高所作業に際しては、高所作業車の作業床が、作業対象物に対し対応位置決めされる。
(2)その際、車輌進行方向に関する作業床の位置決めは、高所作業車の運転,移動(前後進)により、的確,容易に実施される。
(3)これに対し、車輌左右方向に関する作業床の位置決めについては、同時にまず高所作業車により行われる。
(4)それから、作業床のスライド移動により、更に一段と作業対象物に近付けることにより、より的確に実施されるようになる。
(5)このように本発明では、高所作業に際し、作業床の作業対象物への対応位置決めは、まず高所作業車により、車輌進行方向については的確に、車輌左右方向については可能な限度で、実施される。
それから停車した高所作業車において、作業床が降下位置から上昇位置へと上昇された後、車輌左右方向についての作業床の対応位置決めが、作業床のスライド移動により的確に実施されることになる。
(6)しかる後、例えば道路標識,道路ミラー,消火栓標識等について、設置作業,清掃作業,補修作業,交換作業等の高所作業が、作業床上の作業員により行われる。
(7)このように本発明では、車輌左右方向に関し、作業床の作業対象物に対する最終的な対応位置決めが、作業床のスライド移動に行われ、高所作業車の運転,移動によらないので、作業効率が向上する。
(8)又、本発明では、作業床が作業対象物に一段と近付き,接近して対応位置決めされるので、作業者が作業床から身を乗り出して高所作業することは、回避される。
(9)そこで、本発明は次の効果を発揮する。

発明の効果

0012

《第1の効果》
第1に、運転者の負担が軽減され、作業効果が向上する。
本発明の高所作業車は、作業床を、車輌左右方向にスライド移動可能,変位可能としてなる。もって、車輌左右方向に対しても的確かつ容易に、作業床を作業対象物に対応位置決めでき、作業者が高所で作業し易いように、作業床を作業対象物に近付けることができるようになる。
高所作業車を運転,移動することなく、しかも作業床を上昇位置に上昇させたまま、作業床を車輌左右方向の任意で適切な対応位置へとスライド移動させることができる。
前述したこの種従来技術のように、作業床を作業対象物に対応位置決めすべく、高所作業車を何度も切返し運転させることも不要化される。このように、車輌左右方向に対する作業床の位置決めのため、高所作業車を移動させることもないので、運転者の負担が大きく軽減されると共に、作業効率が向上する。
又、このように切返し運転を繰り返すことがないので、従来技術において安全運用上行われていた、作業床を一旦再降下させたり、アウトリガーやジャッキを一旦短縮収納させることもないので、この面からも作業効率が向上する。

0013

《第2の効果》
第2に、作業者の高所作業の安全性も向上する。
本発明の高所作業車では、上述したように、車輌左右方向に対しても的確かつ容易に、作業床を作業対象物に対応位置決めでき、近付けることができる。
もって作業者は、作業床上からの作業対象物への作業が容易化する。前述したこの種従来技術のように、作業者が作業床から身を乗り出して高所作業を行う危険な状況は回避され、安全に作業が行えるようになる。
又、道路から離れて作業対象物が位置する場合等、高所作業車が走行する道路から距離が離れた作業対象物の場合でも、従来技術に比し、作業床を一段と大幅に作業対象物に近付けることが可能となる。
例えば、道路から離れて設けられた道路標識や消火栓標識が作業対象の場合でも、作業者が作業床から身を乗り出して作業を行うことは、大幅に少なくなる。もって、高所作業の安全性が向上する。
このように、この種従来技術に存した課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。

図面の簡単な説明

0014

本発明に係る高所作業車について、発明を実施するための形態の説明に供し、背面図である。そして(1)図は、作業床が降下位置の状態を示し、(2)図は、作業床が上昇位置でスタンダード位置の状態を示す。
同発明を実施するための形態の説明に供し、背面図である。そして(1)図は、作業床が上昇位置で左位置の状態を示し、(2)図は、作業床が上昇位置で右位置の状態を示す。
同発明を実施するための形態の説明に供し、(1)図,(2)図,(3)図は、作業床を示す。そして、(1)図は背面図、(2)図は平面図、(3)図は、側面図である。 (4)図,(5)図,(6)図は、昇降機構の上部を示す。そして、(4)図は背面図、(5)図は平面図、(6)図は側面図である。
同発明を実施するための形態の説明に供し、全体の側面図である。
同発明を実施するための形態の説明に供し、背面写真である。そして(1)図は、作業床が降下位置の状態を示し、(2)図は、作業床が上昇位置でスタンダード位置の状態を示す。
同発明を実施するための形態の説明に供し、背面写真である。そして(1)図は、作業床が上昇位置で左位置の状態を示し、(2)図は、作業床が上昇位置で右位置の状態を示す。
同発明を実施するための形態の説明に供し、その他の例を示す。そして(1)図,(2)図,(3)図は、作業床についてピニオンとラックを用いた例を示し、(1)図は、スタンダード位置の状態を示し、(2)図は、左位置の状態を示し、(3)図は、右位置の状態を示す。 (4)図,(5)図,(6)図は、作業床についてスライド板を用いた例を示し、(1)図は、スタンダード位置の状態を示し、(2)図は、左位置の状態を示し、(3)図は、右位置の状態を示す。
高所作業車の位置説明に供し、平面概略図である。

実施例

0015

以下、本発明を実施するための形態について、詳細に説明する。
《高所作業車3について》
まず、本発明の前提となる高所作業車3について、図1図2図4図6,等を参照して、説明しておく。
高所作業車3は、いわゆる2トン車よりなり、車台4上に作業床5が昇降可能に搭載されており、高所の作業対象物A(図8も参照)への作業に使用される。作業対象物Aは、例えば、道路路肩の道路標識,道路ミラー,消火栓標識,電柱電線設備建築現場の柱や壁、等々が考えられる。
そして、車輌前部の車台4上には、運転者の運転席を備えたキャブ6が搭載され、車輌中央部の車台4上には、作業床5が搭載され、車輌後部の車台4上は荷台7等となっている。
荷台7には、各種の荷物用具が積み込まれる。すなわち、作業対象物Aの設置作業,清掃作業,補修作業,交換作業等に鑑み、前側の荷台7には、例えば水タンク,砂,ペンキ発電機,工具等が積み込まれる。後側の荷台7には、例えば標識,広告用プレート等が積み込まれる。
7´はホルダーであり、図示例では昇降機構8の横に設けられており、多段式柱のポール等の長尺物を収納する。

0016

作業床5は、昇降機構8により昇降可能となっており、図示例の昇降機構8は、シザース方式よりなる。
もって作業床5は、昇降機構8により、走行時その他の不使用収納時の降下位置D(図1の(1)図,図5の(1)図を参照)と、作業使用時の上昇位置E(例えば地上高3,500mm程度)(図1の(2)図,図2図5の(2)図,図6等を参照)とに、作業員を載せて水平状態を常時維持しつつ、垂直に昇降可能となっている。
シザース方式の昇降機構8については、次のとおり。シザース方式は、車台4と作業床5間にリンクロッドが、左右でそれぞれ上下多段クロスしつつ、枢着された構造よりなる。
そして、伸縮駆動されるリフトシリンダ9にて各リンクロッド間を、略水平に折り畳まれた状態(図1の(1)図,図5の(1)図を参照)と、平行四辺形展開された状態(図1の(2)図,図2図5の(2)図,図6等を参照)とに、変位可能である。

0017

ところで昇降機構8としては、シザース方式によらず、その他各種方式も可能である。例えば、入れ子式多段マスト方式や、枢着された上下ブーム連動起伏される屈折方式も、可能である。
しかしながらシザース方式は、マスト方式やブーム方式に比べ、コスト面に遥かに優れている。しかも、垂直昇降するので車輌上のスペースを取らず、車輌上に荷台7やホルダー7´等を併設可能である。他の方式は、車輌上のスペースをほぼ独占してしまうので、車輌上に荷物等を積載不能である。もって、この種の高所作業車用3の昇降機構8としては、シザース方式が適している。
図中10は、作業床5への乗込み用等のステップである。11は、作業床5の上昇位置E時の安定用に昇降機構8下の位置に設けられた、ジャッキ(勿論アウトリガーでも可)である。12,13は前輪後輪である。
高所作業車3については、以上のとおり。

0018

《本発明の概要
以下、本発明の高所作業車3について、各図を参照して説明する。まず、本発明の概要については、次のとおり。
本発明の高所作業車3は、作業床5が、車輌左右方向Bに変位可能となっている。すなわち作業床5は、昇降機構8の上部に固定されたベース部14上に、スライド手段15を介し、車輌左右方向Bにスライド移動可能に組み付けられている。
もって作業床5は、中央のスタンダード位置Fと、より左側にスライド移動した左(張り出し)位置Gと、より右側にスライド移動した右(張り出し)位置Hとに、変位可能となっている。
本発明の概要については、以上のとおり。以下、このような本発明について、更に詳述する。

0019

《本発明の詳細》
以下、本発明の詳細について説明する。
まず、昇降機構8の上部には、ベース部14が取付固定されている。図示例のベース部14は、上下2段の一体フレーム枠構造よりなり、下段フレームはシザース用のレール状をなす(図3の(4)図〜(6)図,図1図2等を参照)。
作業床5は、長方形の一枚板よりなり、手すりRが外周に周設,立設されている。作業床5の左右寸法は、車輌の左右寸法以下に設定されており、図示例では若干短い寸法に設定されている(図1図2等を参照)。又、作業床5の左右寸法,前後寸法は、上記ベース部14の左右寸法,前後寸法に見合った設定よりなる(図1図2等を参照)。
そしてスライド手段15が、昇降機構8のベース部14と作業床5間に、介装されている。図示例のスライド手段15は、ガイドレール16とローラー17を用いてなる。
そして、ガイドレール16が作業床5側に、ローラー17が昇降機構8のベース部14側に、それぞれ付設されている(図1図2図3等を参照)。ローラー17は、水平軸で軸着されている。
なお図示例によらず、ガイドレール16をベース部14側に、ローラー17を作業床5側に付設するようにしてもよい。

0020

そして、昇降機構8の上部からハンド部18が立設固定されている。そして作業床5上から、作業員がハンド部18を手で把持して支点とすることにより、作業員が力点,作業床5が作用点となり、作業員の人力により作業床5のスライド移動動作が可能となっている(図1図2図3の(4)図〜(6)図,図6等を参照)。
そこで作業床5は、スタンダード位置Fから左位置Gおよび右位置Hへ、車輌左右方向Bに沿い変位可能となっている。
スタンダード位置Fにおいて作業床5は、車輌の左右端内に位置すると共に、昇降機構8のベース部14上に全体的に載せられている(図1図5を参照)。
左位置Gにおいて作業床5は、スタンダード位置Fから、より左側にスライド移動する。そして作業床5の左側部が、昇降機構8のベース部14左端より、左外側に突出する。スライド移動量次第では、車輌左端より、左外側に大きく突出可能である(図2の(1)図,図6の(1)図等を参照)。
右位置Hにおいて作業床5は、スタンダード位置Fから、より右側にスライド移動する。そして作業床5の右側部が、昇降機構8のベース部14右端より、右外側に突出する。スライド移動量次第では、車輌右端より、右外側に大きく突出可能である(図2の(2)図,図6の(2)図等を参照)。
図中19は、作業床5上にリブ状に低く周設された足元フェンスである。

0021

なお第1に、作業床5のスライド移動量は、作業対象物A(図8を参照)との関係で、適宜設定される。左位置Gや右位置Hは、任意の位置で設定可能である。
まず、作業対象物Aとの間で、車輌左右方向Bでの距離,間隔が大きい場合、作業床5の左位置Gや右位置Hは、図示のように(図2図6を参照)、最大スライド移動量(突出量)の位置となる。
これに対し、作業対象物Aとの間で、車輌左右方向Bでの距離,間隔が上記より小さい場合、その距離,間隔に合わせて、作業床5の左位置Gや右位置Hは、図示によらず、より小さいスライド移動量(突出量)の位置となる。スライド移動量ゼロ、つまりスライド移動されない場合すらある。
なお第2に、そこで図示例では、スライド移動量を、左右それぞれ例えば大中小の3段階等、複数段に設定,区画すると共に、各段階毎ストッパが付設されている。すなわちスライド操作の安全性,安定性のため、作業床5と昇降機構8の上部との間に、ロック機能付ストッパが付設されている。
なお第3に、作業床5の最大スライド移動量(突出量)は、安全性,安定性に鑑み、図示例では(図2を参照)作業床5の左右寸法(例えば1,200mm)の約半分程度(例えば600mm)に、設定されている。
本発明の詳細については、以上のとおり。

0022

《作用等》
本発明の高所作業車3は、以上説明したように構成されている。そこで以下のようになる。
(1)高所作業に際しては、作業対象物Aに対し、作業床5が対応位置決めされる。

0023

(2)そして、このような作業床5の対応位置決めは、車輌進行方向C(前後方向,Y方向)に対しては、高所作業車3の運転,移動(前後進)による位置調整により、的確かつ容易に実施される(図8を参照)。

0024

(3)これに対し、車輌左右方向(側方向,X方向)Bに対しては、つまり作業床5を作業対象物Aに近付ける位置決めについては、上述と同時に高所作業車3の運転,移動によりまず行われる(図8も参照)。高所作業車3の位置調整により、車輌左右方向Bについての作業床5の対応位置決めが、まずは可能な限度で一応行われる。

0025

(4)それから、このような車輌左右方向Bについての位置決め、つまり作業床5を作業対象物Aに近付ける対応位置決めは、最終的には、作業床5のスライド移動により、的確に実現されるようになる(図2図6を参照)。

0026

(5)このように本発明によると、高所作業に際し、まず高所作業車3の運転,移動,位置調整により、車輌進行方向Cに対し、作業床5が作業対象物Aに対応位置決めされる。その際同時に、車輌左右方向Bに対しては、可能な限度で対応位置決めされる。
それから、停車した高所作業車3では、昇降機構8により作業床5が、作業員を載せて、それ迄の降下位置Dから(図1の(1)図,図5の(1)図を参照)、上昇位置Eに上昇される(図1の(2)図,図5の(2)図を参照)。
そして、作業床5をスライド移動させることにより、車輌左右方向Bに対し作業床5が、最終的に作業対象物Aに一段と近付き、接近せしめられ対応位置決めされる。
すなわち、作業対象物Aが左側の場合、作業床5は左位置Gにスライド移動し(図2の(1)図,図6の(1)図を参照)、作業対象物Aが右側の場合、作業床5は右位置Hにスライド移動する(図2の(2)図,図6の(2)図を参照)。

0027

(6)それから、作業床5上から作業者が、作業対象物Aへの高所作業を行う。例えば、路肩等の道路標識,道路ミラー,消火栓標識等について、設置作業,清掃作業,補修作業,交換作業,その他の作業を行う。

0028

(7)本発明では上述したように、車輌左右方向Bに対する作業床5の対応位置決めは、最終的には作業床のスライド移動により的確に行われる。
その為に、高所作業車3が運転,移動,位置調整されることはなく、車輌は停車したままで良い。もって、高所作業車3の運転者の負担が軽減され、作業効率が向上する。

0029

(8)本発明では前述したように、作業床5がスライド移動して、作業対象物Aに一段と近付き、接近して対応位置決めされる。そこで、作業者が作業床5から身を乗り出して高所作業を行うことは、回避される。
又、高所作業車3が走行する道路から距離が離れて位置する作業対象物Aの場合であっても、作業床5を作業対象物Aに、スライド移動により、かなり近付くことが可能となる。もってその分、作業者の身を乗り出しての高所作業が回避されるようになる。
本発明の作用等については、以上のとおり。

0030

《その他の例》
本発明は、以上説明した図1図6の図示例以外にも、以下の例のように構成することも可能である。
第1に、図7の(1)図〜(3)図に示したように、ラック20とピニオン21を使用する構成例も可能である。
前述した図示例では、ハンド部18を利用し作業員の人力操作により、作業床5のスライド移動を行っていたが、これによらず、ラック20とピニオン21による構成例も可能である。
すなわち、モータ(図示せず)にて回転駆動されるピニオン21を、昇降機構8上部に設け、これと噛み合うラック20を、作業床5の端縁に車輌左右方向Bに沿って設けることにより、作業床5を、左位置Gや右位置Hにスライド移動させるようにしてもよい。
このような構成例は、スライド移動操作が人力によらないので、より容易化する利点がある。勿論、昇降機構8側にラック20を設け、作業床5側にピニオン21等を設ける構成例も可能である。

0031

第2に、図7の(4)図〜(6)図に示したように、作業床5を、本体床22とスライド板23で形成する構成例も可能である。
前述した図示例では、作業床5は一枚板にて形成されていたが、これによらず、1枚の本体床22と、本体床22下に車輌左右方向Bにスライド移動可能に組み付けられた上下2枚のスライド板23とで、作業床5を形成する構成例も可能である。
すなわち本体床22は、昇降機構8のベース部14上にて不動とする。これに対し一方のスライド板23を、本体床22下から左位置Gへとスライド移動可能に組み付ける。これと共に他方のスライド板23を、本体床22下から右位置Hにスライド移動可能に組み付ける、構成例も可能である。
このような構成例は、安定性に一段と優れると共に、作業床5上を広く使える利点がある。

0032

第3に、作業床5を左右両側ではなく、いずれか片側のみに変位可能,スライド移動可能とした構成例も可能である。
前述した図示例では、作業床5は、車輌左右方向Bの左右両側つまり左位置Gと右位置Hの両側に、スライド移動可能となっており、道路左右にある作業対象物Aの高所作業が可能となっていた。
しかしこれによらず、作業床5を、左位置Gと右位置Hのいずれ一方のみに、スライド移動可能としてもよい。すなわち、高所作業の内容によっては、例えば右側の路肩について専用使用されるケースも考えられる。もって、このようなケース用に特化し、右位置Hのみにスライド移動可能として構成例も可能である。
このような構成例は、操作がより簡略化されると共に、スライド量増加の可能性も存する利点がある。
その他の例については、以上のとおり。

0033

1高所作業車(従来例)
2作業床(従来例)
3 高所作業車(本発明)
4車台
5 作業床(本発明)
6キャブ
7荷台
7´ホルダー
8昇降機構
9リフトシリンダ
10 ステップ
11ジャッキ
12前輪
13後輪
14ベース部
15スライド手段
16ガイドレール
17ローラー
18ハンド部
19足元フェンス
20 ラック
21ピニオン
22 本体床
23スライド板
A作業対象物
B車輌左右方向
C車輌進行方向
D降下位置
E 上昇位置
Fスタンダード位置
G左位置
H右位置
R 手すり

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