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図面 (20)

課題

制御された速度で患者体内治療薬皮下注射するための、装着型自動注入装置を提供する。

解決手段

装着型自動注入装置100の筐体102は、患者の皮膚または患者の着用品の近傍に配置された接着層124を含み、長手軸Lに沿って延在し、患者の皮膚に注入される投与量108の治療薬を保持するためのバレル部106を含むシリンジアセンブリ収納する。プランジャアクチュエータ112が、直接的に、又は間接的に、バレル部に作用して栓110を駆動し治療薬を送達する。注入状態において、バレル部は、シリンジ針120が隔膜穿通してバレル部と注入ボタン116に結合された注射針118との間に流体連絡確立するように、装置の遠位末端に向かって筐体の内部を前進する。

概要

背景

自動注入装置は、治療薬患者体内送達するため、および患者が注射を自己投与できるようにするための、手動操作シリンジ代替手段を提供する。自動注入装置は、緊急状態の下で薬物を送達するため、たとえば重度アレルギー反応の影響に対抗するためにエピネフリン投与するために、使用されてきた。自動注入装置は、心臓発作の際に抗不整脈薬剤および選択的血栓溶解剤を投与する際の使用についても、記載されてきた(たとえば、米国特許第3,910,260号明細書、米国特許第4,004,577号明細書、米国特許第4,689,042号明細書、米国特許第4,755,169号明細書、および米国特許第4,795,433号明細書参照)。たとえば米国特許第3,941,130号明細書、米国特許第4,261,358号明細書、米国特許第5,085,642号明細書、米国特許第5,092,843号明細書、米国特許第5,102,393号明細書、米国特許第5,267,963号明細書、米国特許第6,149,626号明細書、米国特許第6,270,479号明細書、および米国特許第6,371,939号明細書、ならびに国際公開第2008/005315号にも、様々なタイプの自動注入装置が記載されている。

従来、自動注入装置はシリンジを収納し、動作させられるとシリンジを前方に移動させて針を筐体から突起させ、シリンジ内に収納されている治療薬が患者の皮膚内に注入されるようにする。自動注入装置は通常、作動させられるとシリンジから患者の皮膚内に治療薬を放出するためにシリンジ内で移動する、シリンジ内に設けられた栓を含む。

概要

制御された速度で患者の体内に治療薬を皮下注射するための、装着型自動注入装置を提供する。装着型自動注入装置100の筐体102は、患者の皮膚または患者の着用品の近傍に配置された接着層124を含み、長手軸Lに沿って延在し、患者の皮膚に注入される投与量108の治療薬を保持するためのバレル部106を含むシリンジアセンブリを収納する。プランジャアクチュエータ112が、直接的に、又は間接的に、バレル部に作用して栓110を駆動し治療薬を送達する。注入状態において、バレル部は、シリンジ針120が隔膜穿通してバレル部と注入ボタン116に結合された注射針118との間に流体連絡確立するように、装置の遠位末端に向かって筐体の内部を前進する。A

目的

自動注入装置は、治療薬を患者の体内に送達するため、および患者が注射を自己投与できるようにするための、手動操作シリンジの代替手段を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

患者への治療薬皮下注射を提供するための装着型自動注入装置であって、装着型自動注入装置は、患者に対して固定可能な患者接触部を含む筐体と、患者への挿入のための皮下注射針を保持する筐体内に移動可能に設けられた注入アセンブリであって、注入アセンブリは、注射針が筐体の外側に突起しない後退位置と、注射針が筐体の外側に突起する伸長位置との間で移動可能な、注入アセンブリと、治療薬を保持するために筐体内に設けられた容器と、容器から注入アセンブリ内に治療薬を注出させるために容器内に移動可能に設けられたプランジャと、容器内でプランジャを作動させるためのプランジャ作動機構と、注入状態から注入後状態への装着型自動注入装置の状態の変化に反応する後退トリガと、後退トリガによる起動時に注入状態の伸長位置から注入後状態の後退位置まで注入アセンブリを自動的に後退させる後退機構と、を含む、装着型自動注入装置。

請求項2

筐体が、複数の壁によって定義され、患者接触部に対向する少なくとも1つの開放末端を定義する、内側部をさらに含む、請求項1に記載の装着型自動注入装置。

請求項3

筐体の開放末端を覆うカバー部をさらに含む、請求項1に記載の装着型自動注入装置。

請求項4

筐体が、患者接触部を形成する基部に結合された単一のカバーとして設けられている、請求項1に記載の装着型自動注入装置。

請求項5

筐体が、患者接触部に対向する少なくとも1つの開放末端を定義する複数の壁として設けられている、請求項1に記載の装着型自動注入装置。

請求項6

筐体を患者に付着させるために筐体の患者接触部に設けられた接着層をさらに含む、請求項1に記載の装着型自動注入装置。

請求項7

筐体の外側から容器によって保持されている治療薬をユーザが検査できるようにする、筐体に設けられた検査窓をさらに含む、請求項1に記載の装着型自動注入装置。

請求項8

容器がシリンジを含む、請求項1に記載の装着型自動注入装置。

請求項9

シリンジが、治療薬を保持するためのバレル部と、シリンジのバレル部と注射針との間に流体連絡確立するためにバレル部の遠位末端に結合されたシリンジ針と、を含む、請求項8に記載の装着型自動注入装置。

請求項10

注入アセンブリが、シリンジのシリンジ針によって穿通可能な隔膜と、注射針と隔膜との間に延在する流体導管であって、シリンジのシリンジ針による隔膜の穿通がシリンジのバレル部と注射針とを結合させる、流体導管と、を含む、請求項9に記載の装着型自動注入装置。

請求項11

装置が注入前状態にあるときにシリンジのシリンジ針は隔膜から離間しており、装置が注入状態にあるときにシリンジ針は隔膜を穿通する、請求項10に記載の装着型自動注入装置。

請求項12

容器がカートリッジを含む、請求項1に記載の装着型自動注入装置。

請求項13

カートリッジが、治療薬を保持するためのバレル部と、穿通針によって穿通可能な隔膜と、を含む、請求項12に記載の装着型自動注入装置。

請求項14

注入アセンブリが、カートリッジのバレル部と注射針との間に流体連絡を確立するための穿通針と、注射針とカートリッジのバレル部との間に流体連絡を確立するために注射針と穿通針との間に設けられた流体導管と、を含む、請求項13に記載の装着型自動注入装置。

請求項15

注入アセンブリの穿通針による隔膜の穿通が、カートリッジのバレル部と注射針との間に流体連絡を確立する、請求項14に記載の装着型自動注入装置。

請求項16

装置が注入前状態にあるときにカートリッジの隔膜は注入アセンブリの穿通針から離間しており、装置が注入状態にあるときに穿通針は隔膜を穿通する、請求項15に記載の装着型自動注入装置。

請求項17

容器が筐体内に移動可能に設けられている、請求項1に記載の装着型自動注入装置。

請求項18

容器が注入前状態の第一位置と注入状態の第二位置との間で移動可能である、請求項17に記載の装着型自動注入装置。

請求項19

容器を第一位置から第二位置まで自動的に作動させるための容器アクチュエータをさらに含む、請求項18に記載の装着型自動注入装置。

請求項20

注入アセンブリが伸長位置にあって容器が注入状態の第二位置にあるときに、注射針と容器との間に流体通路が確立される、請求項19に記載の装着型自動注入装置。

請求項21

プランジャ作動機構が、制御された速度で治療薬を患者の体内に注出する、請求項1に記載の装着型自動注入装置。

請求項22

プランジャ作動機構が付勢機構を含む、請求項1に記載の装着型自動注入装置。

請求項23

プランジャ作動機構が、フュージと、付勢機構をフュージおよびプランジャに結合するテザーと、をさらに含む、請求項22に記載の装着型自動注入装置。

請求項24

プランジャ作動機構が、フュージの運動を調整するためにフュージに結合された減衰機構と、フュージを減衰機構に結合するために1つ以上の歯車を含む歯車列と、をさらに含む、請求項23に記載の装着型自動注入装置。

請求項25

減衰機構が粘性減衰器を含む、請求項24に記載の装着型自動注入装置。

請求項26

減衰機構が脱進機構を含む、請求項24に記載の装着型自動注入装置。

請求項27

脱進機構がスイスレバー脱進機である、請求項26に記載の装着型自動注入装置。

請求項28

脱進機構がランナウェイ脱進機である、請求項26に記載の装着型自動注入装置。

請求項29

プランジャ作動機構が、付勢機構をプランジャに結合するための1つ以上の玉軸受けをさらに含む、請求項22に記載の装着型自動注入装置。

請求項30

プランジャ作動機構が、玉軸受けの運動を調整するために付勢機構および玉軸受けに結合された減衰機構をさらに含む、請求項29に記載の装着型自動注入装置。

請求項31

減衰機構が粘性減衰器を含む、請求項30に記載の装着型自動注入装置。

請求項32

プランジャ作動機構が、容器から治療薬を注出するための液圧を提供するための作動流体源と、作動流体源とプランジャとの間に設けられた流体導管と、をさらに含む、請求項1に記載の装着型自動注入装置。

請求項33

プランジャ作動機構が、容器からの治療薬の抽出を調整するために容器および作動流体源に結合された減衰機構をさらに含む、請求項32に記載の装着型自動注入装置。

請求項34

減衰機構が、容器に向かう流量制限器の下流の液圧を作動流体源に向かう流量制限器の上流の液圧よりも低い圧力に維持するための流量制限器を含む、請求項33に記載の装着型自動注入装置。

請求項35

流量制限器が後退トリガに結合されており、容器内の治療薬の送達は流量制限器に後退トリガを始動させる、請求項34に記載の装着型自動注入装置。

請求項36

注射針を注入後状態の筐体内の後退位置に自動的に係止するための針係止機構をさらに含む、請求項1に記載の装着型自動注入装置。

請求項37

針係止機構が、筐体の注射針開口の上に移動可能に設けられた障壁機構を含み、注射針開口は、障壁機構が第一位置にあるときに開放して注射針を筐体の外側に突起させ、注射針開口は、障壁機構が第二位置にあるときに閉鎖して注射針が筐体の外側に突起するのを防止する、請求項36に記載の装着型自動注入装置。

請求項38

針係止機構が、注入状態の伸長位置から注入後状態の後退位置への注入アセンブリの後退に反応する針ロック解放機構と、注射針および針ロック解放機構に結合された旋回部材と、を含み、針ロック解放機構の始動が旋回部材に注射針を筐体の注射針開口から離れる方に旋回させる、請求項36に記載の装着型自動注入装置。

請求項39

注入後状態が、治療有効投与量の治療薬の送達の完了、および治療有効投与量の治療薬の送達の完了に先立つ装着型自動注入装置の患者からの抜去を含む、請求項1に記載の装着型自動注入装置。

請求項40

治療薬が溶液中のタンパク質を含む、請求項1に記載の装着型自動注入装置。

請求項41

タンパク質が、溶液中の融合タンパク質酵素、抗体、またはその抗原結合断片を含む、請求項40に記載の装着型自動注入装置。

請求項42

抗体が二重特異性抗体である、請求項41に記載の装着型自動注入装置。

請求項43

患者に治療薬を皮下注射する方法であって、方法は、患者に対して固定可能な患者接触部を含む筐体と、患者への挿入のための皮下注射針を保持する筐体内に移動可能に設けられた注入アセンブリであって、注入アセンブリは、注射針が筐体の外側に突起しない後退位置と、注射針が筐体の外側に突起する伸長位置との間で移動可能な、注入アセンブリと、治療薬を保持するために筐体内に設けられた容器と、容器から注入アセンブリ内に治療薬を注出させるために容器内に移動可能に設けられたプランジャと、容器内でプランジャを作動させるためのプランジャ作動機構と、注入状態から注入後状態への装着型自動注入装置の状態の変化に反応する後退トリガと、後退トリガによる起動時に注入状態の伸長位置から注入後状態の後退位置まで注入アセンブリを自動的に後退させる後退機構と、を含む装着型自動注入装置を提供するステップと、筐体の患者接触を用いて患者の皮膚または患者の着用品に装着型自動注入装置を固定するステップと、装着型自動注入装置を用いて患者の皮膚内に治療薬を投与するステップと、を含む方法。

請求項44

容器がシリンジを含む、請求項43に記載の方法。

請求項45

シリンジは、治療薬を保持するためのバレル部と、シリンジのバレル部と注射針との間に流体連絡を確立するためにバレル部の遠位末端に結合されたシリンジ針と、を含む、請求項44に記載の方法。

請求項46

注入アセンブリが、シリンジのシリンジ針によって穿通可能な隔膜と、注射針と隔膜との間に延在する流体導管であって、シリンジのシリンジ針による隔膜の穿通がシリンジのバレル部と注射針とを結合させる、流体導管と、を含む、請求項45に記載の方法。

請求項47

装置が注入前状態にあるときにシリンジのシリンジ針は隔膜から離間しており、装置が注入状態にあるときにシリンジ針は隔膜を穿通する、請求項46に記載の方法。

請求項48

容器がカートリッジを含む、請求項43に記載の方法。

請求項49

カートリッジが、治療薬を保持するためのバレル部と、穿通針によって穿通可能な隔膜と、を含む、請求項48に記載の方法。

請求項50

注入アセンブリが、カートリッジのバレル部と注射針との間に流体連絡を確立するための穿通針と、注射針とカートリッジのバレル部との間に流体連絡を確立するために注射針と穿通針との間に設けられた流体導管と、を含む、請求項49に記載の方法。

請求項51

注入アセンブリの穿通針による隔膜の穿通が、カートリッジのバレル部と注射針との間に流体連絡を確立する、請求項50に記載の方法。

請求項52

装置が注入前状態にあるときにカートリッジの隔膜は注入アセンブリの穿通針から離間しており、装置が注入状態にあるときに穿通針は隔膜を穿通する、請求項51に記載の方法。

請求項53

容器が筐体内に移動可能に設けられている、請求項43に記載の方法。

請求項54

容器が注入前状態の第一位置と注入状態の第二位置との間で移動可能である、請求項53に記載の方法。

請求項55

装着型自動注入装置が、容器を第一位置から第二位置まで自動的に作動させるための容器アクチュエータをさらに含む、請求項54に記載の方法。

請求項56

注入アセンブリが伸長位置にあって容器が注入状態の第二位置にあるときに、注射針と容器との間に流体通路が確立される、請求項55に記載の方法。

請求項57

プランジャ作動機構が、制御された速度で治療薬を患者の体内に注出する、請求項43に記載の方法。

請求項58

プランジャ作動機構が付勢機構を含む、請求項43に記載の方法。

請求項59

プランジャ作動機構が、フュージと、付勢機構をフュージおよびプランジャに結合するテザーと、をさらに含む、請求項58に記載の方法。

請求項60

プランジャ作動機構が、フュージの運動を調整するためにフュージに結合された減衰機構と、フュージを減衰機構に結合するために1つ以上の歯車を含む歯車列と、をさらに含む、請求項59に記載の方法。

請求項61

減衰機構が粘性減衰器を含む、請求項60に記載の方法。

請求項62

減衰機構が脱進機構を含む、請求項60に記載の方法。

請求項63

脱進機構がスイスレバー脱進機である、請求項62に記載の方法。

請求項64

脱進機構がランナウェイ脱進機である、請求項62に記載の方法。

請求項65

プランジャ作動機構が、付勢機構をプランジャに結合するための1つ以上の玉軸受けをさらに含む、請求項59に記載の方法。

請求項66

プランジャ作動機構が、玉軸受けの運動を調整するために付勢機構および玉軸受けに結合された減衰機構をさらに含む、請求項65に記載の方法。

請求項67

減衰機構が粘性減衰器を含む、請求項66に記載の方法。

請求項68

プランジャ作動機構が、容器から治療薬を注出するための液圧を提供するための作動流体源と、作動流体源とプランジャとの間に設けられた流体導管と、をさらに含む、請求項43に記載の方法。

請求項69

プランジャ作動機構が、容器からの治療薬の抽出を調整するために容器および作動流体源に結合された減衰機構をさらに含む、請求項68に記載の方法。

請求項70

減衰機構が、容器に向かう流量制限器の下流の液圧を作動流体源に向かう流量制限器の上流の液圧よりも低い圧力に維持するための流量制限器を含む、請求項69に記載の方法。

請求項71

流量制限器が後退トリガに結合されており、容器内の治療薬の送達は流量制限器に後退トリガを始動させる、請求項70に記載の方法。

請求項72

装着型自動注入装置が、注射針を注入後状態の筐体内の後退位置に自動的に係止するための針係止機構をさらに含む、請求項43に記載の方法。

請求項73

針係止機構が、筐体の注射針開口の上に移動可能に設けられた障壁機構を含み、注射針開口は、障壁機構が第一位置にあるときに開放して注射針を筐体の外側に突起させ、注射針開口は、障壁機構が第二位置にあるときに閉鎖して注射針が筐体の外側に突起するのを防止する、請求項72に記載の方法。

請求項74

針係止機構が、注入状態の伸長位置から注入後状態の後退位置への注入アセンブリの後退に反応する針ロック解放機構と、注射針および針ロック解放機構に結合された旋回部材と、を含み、針ロック解放機構の始動が旋回部材に注射針を筐体の注射針開口から離れる方に旋回させる、請求項72に記載の方法。

請求項75

注入後状態が、治療有効投与量の治療薬の送達の完了、および治療有効投与量の治療薬の送達の完了に先立つ装着型自動注入装置の患者からの抜去を含む、請求項43に記載の方法。

請求項76

治療薬が溶液中のタンパク質を含む、請求項43に記載の方法。

請求項77

タンパク質が、溶液中の融合タンパク質、酵素、抗体、またはその抗原結合断片を含む、請求項76に記載の方法。

請求項78

抗体が二重特異性抗体である、請求項77に記載の方法。

技術分野

0001

本出願は、参照によりその全内容が明確に本願に組み込まれる、2010年4月21日出願の米国特許仮出願第61/326,637号明細書に関し、その優先権を主張する。

背景技術

0002

自動注入装置は、治療薬患者体内送達するため、および患者が注射を自己投与できるようにするための、手動操作シリンジ代替手段を提供する。自動注入装置は、緊急状態の下で薬物を送達するため、たとえば重度アレルギー反応の影響に対抗するためにエピネフリン投与するために、使用されてきた。自動注入装置は、心臓発作の際に抗不整脈薬剤および選択的血栓溶解剤を投与する際の使用についても、記載されてきた(たとえば、米国特許第3,910,260号明細書、米国特許第4,004,577号明細書、米国特許第4,689,042号明細書、米国特許第4,755,169号明細書、および米国特許第4,795,433号明細書参照)。たとえば米国特許第3,941,130号明細書、米国特許第4,261,358号明細書、米国特許第5,085,642号明細書、米国特許第5,092,843号明細書、米国特許第5,102,393号明細書、米国特許第5,267,963号明細書、米国特許第6,149,626号明細書、米国特許第6,270,479号明細書、および米国特許第6,371,939号明細書、ならびに国際公開第2008/005315号にも、様々なタイプの自動注入装置が記載されている。

0003

従来、自動注入装置はシリンジを収納し、動作させられるとシリンジを前方に移動させて針を筐体から突起させ、シリンジ内に収納されている治療薬が患者の皮膚内に注入されるようにする。自動注入装置は通常、作動させられるとシリンジから患者の皮膚内に治療薬を放出するためにシリンジ内で移動する、シリンジ内に設けられた栓を含む。

0004

米国特許第3,910,260号明細書
米国特許第4,004,577号明細書
米国特許第4,689,042号明細書
米国特許第4,755,169号明細書
米国特許第4,795,433号明細書
米国特許第3,941,130号明細書
米国特許第4,261,358号明細書
米国特許第5,085,642号明細書
米国特許第5,092,843号明細書
米国特許第5,102,393号明細書
米国特許第5,267,963号明細書
米国特許第6,149,626号明細書
米国特許第6,270,479号明細書
米国特許第6,371,939号明細書
国際公開第2008/005315号
米国特許第6,090,382号明細書
米国特許第6,258,562号明細書
米国特許第6,509,015号明細書
米国特許第7,223,394号明細書
米国特許第5,656,272号明細書
国際公開第2002/12502号
米国特許第7,521,206号明細書
米国特許第7,250,165号明細書
米国特許第6,593,458号明細書
米国特許第6,498,237号明細書
米国特許第6,451,983号明細書
米国特許第6,448,380号明細書
国際公開第91/03553号
国際公開第2009/406476号
欧州特許出願公開第184,187号明細書
欧州特許出願公開第171,496号明細書
欧州特許出願公開第173,494号明細書
国際公開第86/01533号
米国特許第4,816,567号明細書
欧州特許出願公開第125,023号明細書
米国特許第5,225,539号明細書
米国特許第5,530,101号明細書
米国特許第5,585,089号明細書
米国特許第5,693,761号明細書
米国特許第5,693,762号明細書
国際公開第90/07861号
米国特許出願公開第2003/0235585号明細書
米国特許出願公開第2004/0033228号明細書
国際公開第2002/072636号
国際公開第94/06476号
国際公開第93/19751号

先行技術

0005

Pennica,D.ら(1984)Nature 312:724−729
Davis,J.M.ら(1987)Biochem.26:1322−1326
Jones,E.Y.ら(1989)Nature 338:225−228
Wardら(1989)Nature 341:544−546
Birdら(1988)Science 242:423−426
Hustonら(1988)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85:5879−5883
Holligerら(1993)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90:6444−6448
Poljakら(1994)Structure 2:1121−1123
Taylorら(1992)Nucl.AcidsRes.20:6287
Betterら(1988)Science 240:1041−1043
Liuら(1987)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 84:3439−3443
Liuら(1987)J.Immunol.139:3521−3526
Sunら(1987)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 84:214−218
Nishimuraら(1987)Cancer Res.47:999−1005;Woodら(1985)Nature 314:446−449
Shawら(1988)J.Natl.Cancer Inst.80:1553−1559
Morrison(1985)Science 229:1202−1207;Oiら(1986)BioTechniques 4:214
Jonesら(1986)Nature 321:552−525
Verhoeyanら(1988)Science 239:1534
Beidlerら(1988)J.Immunol.141:4053−4060
Queenら(1989)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86:10029−10033(1989)
Joenssonら(1993)Ann.Biol Clin.51:19
Joenssonら(1991)Biotechniques 11:620−627
Johnssonら(1995)J.Mol.Recognit.8:125
Johnnsonら(1991)Anal.Biochem.198:268
Arthritis&Rheumatism(1995)Vol.38;S185
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Arthritis&Rheumatism(1996)39(9,補遺);S284
Amer.J.Physiol.−Heart andCirculatory Physiology(1995)268:37−42
Arthritis&Rheumatism(1996)39(9,補遺);S282
Arthritis&Rheumatism(1996)39(9,補遺);S81
Arthritis&Rheumatism(1996)39(9,補遺);S82
Arthritis&Rheumatism(1996)39(9,補遺),S296
Arthritis&Rheumatism(1996)39(9,補遺),S308
Arthritis&Rheumatism(1996)39(9,補遺),S120
Elliottら(1994)Lancet 344:1125−1127
Elliotら(1994)Lancet 344:1105−1110
Rankinら(1995)Br.J.Rheumatol.34:334−342

課題を解決するための手段

0006

例示的実施形態は、患者の皮膚または着衣に付着して、たとえば単回低速ボーラスなど、低く制御された注入速度での皮下注射によって、患者の体内に治療薬を送達する、装着型自動注入装置を提供する。例示的実施形態は、例示的な装着型自動注入装置を組み立てる方法を提供する。例示的実施形態はまた、低速の制御された治療薬送達のために患者によって装着される装着型自動注入装置を使用する方法も、提供する。例示的な装着型自動注入装置は、従来の自動注入装置を使用する患者によってしばしば感知または認識される灼熱感を、低減または解消する。例示的な装着型自動注入装置は、治療薬容器(たとえば、シリンジ)の無菌性を維持し、使いやすく、予備充填可能であり、製造しやすく、および/または無菌組み立てを必要としない。例示的実施形態によって提供される装着型自動注入装置は、生物学的薬剤、たとえば抗体、インスリンなどを含むがこれらに限定されない、いずれかの治療薬を皮下に送達するために、患者の皮膚または着衣に付着してもよい。

0007

例示的実施形態によれば、患者への治療薬の皮下注射を提供するための装着型自動注入装置が提供される。装置は、患者に対して固定可能な患者接触部を含む筐体を含む。装置は、患者への挿入のための皮下注射針を保持する筐体内に移動可能に設けられた注入アセンブリも含み、注入アセンブリは、注射針が筐体の外側に突起しない後退位置と、注射針が筐体の外側に突起する伸長位置との間で、移動可能である。装置はまた、治療薬を保持するために筐体内に設けられた容器、容器から注入アセンブリ内に治療薬を注出させるために容器内に移動可能に設けられたプランジャ、および容器内でプランジャを作動させるためのプランジャ作動機構も、含む。装置はまた、注入状態から注入後状態への装着型自動注入装置の状態の変化に反応する後退トリガ、および後退トリガによる起動時に注入状態の伸長位置から注入後状態の後退位置まで注入アセンブリを自動的に後退させる後退機構も、含む。

0008

別の例示的実施形態によれば、患者に治療薬を皮下注射する方法が提供される。方法は、患者に対して固定可能な患者接触部を含む筐体を含む装着型自動注入装置を提供するステップを含む。装置は、患者への挿入のための皮下注射針を保持する筐体内に移動可能に設けられた注入アセンブリも含み、注入アセンブリは、注射針が筐体の外側に突起しない後退位置と、注射針が筐体の外側に突起する伸長位置との間で、移動可能である。装置はまた、治療薬を保持するために筐体内に設けられた容器、容器から注入アセンブリ内に治療薬を注出させるために容器内に移動可能に設けられたプランジャ、および容器内でプランジャを作動させるためのプランジャ作動機構も、含む。装置はまた、注入状態から注入後状態への装着型自動注入装置の状態の変化に反応する後退トリガ、および後退トリガによる起動時に注入状態の伸長位置から注入後状態の後退位置まで注入アセンブリを自動的に後退させる後退機構も、含む。方法は、筐体の患者接触を用いて患者の皮膚または患者の着用品に装着型自動注入装置を固定するステップを、含む。方法は、装着型自動注入装置を用いて患者の皮膚内に治療薬を投与するステップも、含む。

0009

別の例示的実施形態によれば、患者に治療薬を皮下注射するための装着型自動注入装置が提供される。装置は、筐体、および筐体内に移動可能に設けられたカートリッジアセンブリを含む。カートリッジは、治療薬を保持するためのバレル部、およびバレル部から治療薬を注出させるためにバレル部と流体連絡している中空針を、含む。カートリッジは、バレル部を封止し、治療薬を中空針に通すために治療薬に選択的に圧力を印加するための、栓も含む。カートリッジは、栓に圧力を印加するためのプランジャアクチュエータ、およびカートリッジが筐体内で準備位置(注入前状態の)から押下位置(注入状態の)に押下されたときに栓に圧力を印加するためにプランジャアクチュエータを作動させる、トリガ機構を、さらに含む。トリガ機構は、患者によってほとんどまたはまったく灼熱感を感知または認識されることなく制御された低速でバレル部から患者の体内に治療薬が注出されるように、プランジャアクチュエータを作動する。装置はまた、装置を患者の皮膚または着衣に、あるいは患者の着用品に締結するために患者接触表面上に設けられた、締結層も含む。締結層は、少なくとも治療薬の制御注入の間、装着型自動注入装置を患者に一時的に固定するための接着剤を含んでもよい。

0010

装着型自動注入装置は、カートリッジを押下位置から後退位置(注入後状態の)に後退させる、後退機構を含む。装着型自動注入装置は、後退機構を始動させる後退トリガも含み、後退トリガは、治療薬の送達が完了したとき、または時間経過によってタイムアウトしたとき、またはたとえば治療薬の送達が完了する前などに装着型自動注入装置が患者から外れたときに、トリップする。装着型自動注入装置は、完全に機械原理に基づいて、またはいずれかの状態(すなわち、注入前状態、注入状態、注入後状態)からの遷移に対する制御された反応と併せて、動作および機能し、患者の快適性、利便性、または好みに応じて選択された期間、または従来の自動携帯型装置による注入期間を超える期間にわたって、治療薬の注入速度を制御する。一例示的実施形態において、例示的な装着型自動注入装置による注入期間は、約10秒から約12時間の範囲であってもよい。好適な実施形態において、期間は約5分から約30分の範囲であってもよい。

0011

別の例示的実施形態において、患者に治療薬を皮下注射する方法が提供される。方法は、筐体、および筐体内に移動可能に設けられたカートリッジアセンブリを含む、装着型自動注入装置を提供するステップを含む。カートリッジは、治療薬を保持するためのバレル部、およびバレル部から治療薬を注出させるためにバレル部と流体連絡している中空針を含む。カートリッジは、バレル部を封止し、治療薬を中空針に通すために治療薬に選択的に圧力を印加するための、栓も含む。カートリッジは、栓に圧力を印加するためのプランジャアクチュエータ、およびカートリッジが筐体内で準備位置(注入前状態の)から押下位置(注入状態の)に押下されたときに栓に圧力を印加するためにプランジャアクチュエータを作動させる、トリガ機構を、さらに含む。トリガ機構は、制御された低速で、実質的にいかなる灼熱感もなく、治療薬がバレル部から患者の体内に注出されるように、プランジャアクチュエータを作動する。

0012

方法はまた、筐体内で準備位置から押下位置までカートリッジを押下するステップも含む。カートリッジを自動的に押下することで、患者の皮膚を穿通するために使用される注射針を、患者の皮膚を貫通するために筐体の開放末端から突起させ、制御された低速で実質的にいかなる灼熱感もなく患者の体内に治療薬が送達されるように、栓に圧力を印加するためにプランジャアクチュエータを作動する。

0013

方法は、治療薬の送達が完了したとき、または時間経過によってタイムアウトしたとき、またはたとえば治療薬の送達が完了する前などに装着型自動注入装置が患者の皮膚または着衣から外れたときに、筐体内で押下から後退位置(注入後状態の)までカートリッジを自動的に後退させるステップを、さらに含む。

0014

例示的実施形態において、装着型自動注入装置が提供される。装着型自動注入装置は、患者への治療薬の皮下注射を提供する。装着型自動注入装置は、患者に対して固定可能な患者接触部を有する筐体、および複数の壁によって定義され、患者接触部に対向する少なくとも1つの開放末端を定義する、内側部を含む。装着型自動注入装置は、筐体の内側部内に移動可能に設けられ、準備位置、注入位置、および後退位置のいずれかから移動可能な、カートリッジアセンブリも含む。装着型自動注入装置は、カートリッジアセンブリからの治療薬の注出を開始するためにカートリッジアセンブリ内に設けられたプランジャアクチュエータを作動するための、注入前状態から注入状態への装着型自動注入装置の状態の変化に反応するトリガ機構、および注入状態から注入後状態への装着型自動注入装置の状態の変化に反応する後退トリガを、さらに含む。装着型自動注入装置はまた、自動注入装置が注入後状態になるときに患者からカートリッジアセンブリを自動的に後退させるために後退トリガに反応する、後退機構も含む。

0015

別の例示的実施形態において、患者に治療薬を皮下注射する方法が提供される。方法は、患者に対して固定可能な患者接触部を有する筐体、および複数の壁によって定義され、患者接触部に対向する少なくとも1つの開放末端を定義する内側部、ならびに筐体の内側部内に移動可能に設けられ、準備位置、注入位置、および後退位置のいずれかから移動可能な、カートリッジアセンブリを含む装着型自動注入装置を患者に対して固定するステップを含み、カートリッジアセンブリは、予備充填可能および/または予備充填済みで滅菌された方式で、治療薬を保持している。方法はまた、筐体の針開口から針を自動的に突起させ、患者の皮膚に貫通させ、制御された速度で患者の体内に治療薬を放出するために、装着型自動注入装置を注入前状態から注入状態にするため、カートリッジアセンブリを患者接触部に向かって下方に押下するステップも、含む。

0016

例示的実施形態の上記およびその他の目的、態様、特徴、および利点は、以下の添付図面と併せて後の記載を参照することによって、より明確になり、よりよく理解されるだろう。

図面の簡単な説明

0017

封入済み注入前状態のカートリッジアセンブリを含む例示的な装着型装置の第一端面図および第一側面図である。
注入に備えて注射針を覆う針カバーが取り外されている注入前状態の、注入前の図1Aの例示的な装置の第一端面図および第一側面図である。
患者の皮膚が注射針によって穿通されている注入状態の、注入中の図1Aの例示的な装置の第一端面図および第一側面図である。
1回分の治療薬を収容している装置のバレル部が装置の筐体内で前方に展開されている注入状態の、注入中の図1Aの例示的な装置の第一端面図および第一側面図である。
バレル部から1回分の治療薬を放出するために装置の栓がプランジャアクチュエータによって作動されている注入状態の、注入中の図1Aの例示的な装置の第一端面図および第一側面図である。
注射針が装置の筐体内で後退させられている注入後状態の、注入後の図1Aの例示的な装置の第一端面図および第一側面図である。
封入済み注入前状態のシリンジアセンブリを含む例示的な装着型装置の第一端面図および第一側面図である。
注入に備えて注射針を覆う針カバーが取り外されている注入前状態の、注入前の図2Aの例示的な装置の第一端面図および第一側面図である。
患者の皮膚が注射針によって穿通されている注入状態の、注入中の図2Aの例示的な装置の第一端面図および第一側面図である。
1回分の治療薬を収容している装置のバレル部が装置の筐体内で前方に展開されている注入状態の、注入中の図2Aの例示的な装置の第一端面図および第一側面図である。
バレル部から1回分の治療薬を放出するために装置の栓がプランジャアクチュエータによって作動されている注入状態の、注入中の図2Aの例示的な装置の第一端面図および第一側面図である。
注射針が装置の筐体内で後退させられている注入後状態の、注入後の図2Aの例示的な装置の第一端面図および第一側面図である。
例示的な装着型自動注入装置を組み立てる例示的な方法のフローチャートである。
例示的な自動装着型注入装置を使用する例示的な方法のフローチャートである。
患者に治療薬を注入するために例示的な装着型自動注入装置を使用する例示的な方法のフローチャートである。
注入前状態の、患者への線形挿入に適した例示的な装着型自動注入装置を示す図である。
1回分の治療薬を患者に注入する準備が整った、または注入している、注入状態の図6Aの例示的な装置を示す図である。
患者への治療薬の注入が完了した後、または治療薬の注入の完了に先立って患者から取り外された後の、注入後状態の図6Aおよび図6Bの例示的な装置を示す図である。
患者による使用に備える注入前状態の、回転挿入に適した例示的な装着型自動注入装置を示す図である。
1回分の治療薬を患者に注入する準備が整った、または注入している、注入状態の図7Aの例示的な装置を示す図である。
患者への治療薬の注入が完了した後、または治療薬の注入の完了に先立って患者から取り外された後の、注入後状態の図7Aおよび図7Bの例示的な装置を示す図である。
例示的な装着型自動注入装置を組み立てる例示的な方法のフローチャートである。
例示的な装着型自動注入装置を使用する例示的な方法のフローチャートである。
患者に治療薬を注入するために例示的な装着型自動注入装置を使用する例示的な方法のフローチャートである。
バレル部の遠位末端が、実質的にバレル部の長手軸に沿って延在する注射針を担持している、例示的なバレル部を示す図である。
バレル部の遠位末端が、バレル部の長手軸に対して約90度で延在する注射針を担持している、例示的なバレル部を示す図である。
例示的なアダプタシリンジ針を注射針に結合させる、例示的な針アセンブリを示す図である。
流体導管がシリンジ針を注射針に結合させる、例示的な針アセンブリを示す図である。
シリンジ針と注射針との間に流体導管を提供するための例示的な搬送機構を示す図である。
シリンジ針と注射針との間に流体導管を提供するための例示的な搬送機構を示す図である。
シリンジ針と注射針との間に流体導管を提供するための例示的な搬送機構を示す図である。
例示的な装着型自動注入装置の斜視図である。
図18Aの例示的な装置の構成要素を示す分解図である。
例示的な装着型自動注入装置の側面図である。
図19Aの装置の構成要素を示す斜視図である。
例示的な装着型自動注入装置の斜視図である。
図20Aの装置の上面図である。
図20Aの装置の搬送機構の側面図である。
例示的なカートリッジアセンブリを含む例示的な装着型自動注入装置の斜視図である。
長手軸に沿った図21Aの例示的なカートリッジアセンブリの断面図である。
図21Aの例示的な装置の透視上面図である。
装着型自動注入装置の筐体内でバレル部および/またはカートリッジアセンブリを後退位置から伸長位置まで前進させるために使用されてもよい、例示的なシリンジまたはカートリッジアクチュエータを示す図である。
第一部分、第二部分、ならびに第一および第二部分の間に設けられた蝶番部を含む、例示的なシリンジまたはカートリッジアクチュエータを示す図である。
フュージおよび粘性減衰機構を採用するプランジャ作動機構を含む、例示的な自動注入装置の一部の模式図である。
プラットフォーム、プラットフォームに結合された摺動可能キャリッジ、および摺動可能キャリッジに実装されたカートリッジアセンブリを含んでもよい、装着型自動注入装置を示す図である。
プラットフォーム、プラットフォームに結合された摺動可能キャリッジ、および摺動可能キャリッジに実装されたカートリッジアセンブリを含んでもよい、装着型自動注入装置を示す図である。
バレル部の栓を自動的に作動させるためのプランジャ作動機構を含む例示的な自動注入装置のカバーを通した上面図である。
フュージおよび減衰機構を示す、図27の例示的な自動注入装置の側面図である。
図27の例示的な自動注入装置のカバーを通した斜視図である。
(i)バネ1および粘性減衰器の組み合わせ、(ii)バネ1および脱進機の組み合わせ、(iii)バネ2および粘性減衰器の組み合わせ、ならびに(iv)バネ2および脱進機の組み合わせの、カムプロファイルのxおよびy座標インチ単位)を示す図である。
(i)バネ1および粘性減衰器の組み合わせ、(ii)バネ1,粘性減衰器、およびカムスプールの組み合わせ、(iii)バネ1および脱進機の組み合わせ、(iv)バネ1、脱進機、およびカムスプールの組み合わせ、(v)バネ2および粘性減衰器の組み合わせ、(vi)バネ2、粘性減衰器、およびカムスプールの組み合わせ、(vii)バネ2および脱進機の組み合わせ、(viii)バネ2、脱進機、およびカムスプールの組み合わせ、ならびに(ix)実質的に一定の速度で治療薬が送達される理想的な流量、によって送達される、治療薬流量(毎分ミリリットル単位)対時間(秒単位)のグラフである。
図31の構成要素の組み合わせによって送達される治療薬の量(ミリリットル単位)対時間(秒単位)のグラフである。
(i)歯車比4:1で約10.3lbf*s/inの減衰係数を有するG減衰機構、(ii)歯車比4:1で約15.1lbf*s/inの減衰係数を有するB減衰機構、(iii)歯車比4:1で約18.9lbf*s/inの減衰係数を有するK減衰機構、(iv)歯車比4:1で約24.9lbf*s/inの減衰係数を有するV減衰機構、(v)歯車比6.25:1で約25.1lbf*s/inの減衰係数を有するG減衰機構、(vi)歯車比6.25:1で約37.0lbf*s/inの減衰係数を有するB減衰機構、(vii)歯車比6.25:1で約46.2lbf*s/inの減衰係数を有するK減衰機構、(viii)歯車比6.25:1で約60.7lbf*s/inの減衰係数を有するV減衰機構、(ix)歯車比16:1で約164lbf*s/inの減衰係数を有するG減衰機構、(x)歯車比16:1で約242lbf*s/inの減衰係数を有するB減衰機構、(xi)歯車比16:1で約303lbf*s/inの減衰係数を有するK減衰機構、(xii)歯車比16:1で約398lbf*s/inの減衰係数を有するV減衰機構、および(xiii)実質的に一定の速度で治療薬が送達される理想的な流量、を用いて送達される、時間(秒単位)に対する治療薬の量(ミリリットル単位)のグラフである。
増加する減衰係数を有するG、B、K、およびVモデル減衰器の、減衰器速度(rpm単位)に対する例示的な減衰器トルク(プランジャアクチュエータの変位から逆算されてもよい)のグラフである。
約24.9lbf*s/inの減衰係数および4:1の例示的な歯車比を有するVモデル減衰器を用いて異なる例示的シリンジによって送達される、時間(秒単位)に対する治療薬の量(ミリリットル単位)のグラフである。
送達される治療薬の量(ミリリットル単位)およびフュージまたはカムスプールの直径(インチ単位)対時間(秒単位)のグラフである。
(i)室温の第一減衰器、(ii)華氏約40度(冷蔵庫内)の第一減衰器、(iii)第二減衰器、(iv)華氏約0度(冷凍庫内)の第二減衰器、(v)第一および第二減衰器に対して製造ばらつきを有する第三減衰器、および(vi)第一および第二減衰器に対して製造ばらつきを有する第四減衰器、によって実現される、送達される治療薬の量(ミリリットル単位)対時間(秒単位)のグラフである。
フュージおよび脱進機構を採用するプランジャ作動機構を含む例示的な自動注入装置の一部の模式図である。
装着型自動注入装置のバレル部から治療薬を排出するための力を供給するために1つ以上の線形付勢機構を採用する、例示的なプランジャ作動機構を示す図である。
装着型自動注入装置のバレル部から治療薬を排出するための力を供給するために1つ以上の時計バネを採用する、例示的なプランジャ作動機構を示す図である。
1つ以上の流体回路を採用するプランジャ作動機構を含む、例示的な自動注入装置の模式図である。
バレル部から1回分の治療薬を排出するための力を栓に斜視図するために1つ以上の流体回路を採用する、例示的な自動注入装置である。
約16.5psiの例示的な送達圧力で例示的な送達システムによって送達されたときの、時間(秒単位)に対する治療薬の累積量グラム単位)のグラフである。
第一流量制限器を含む例示的な送達システムによって送達されたときの、時間(秒単位)に対する治療薬の累積量(ミリリットル単位)のグラフである。
二流量制限器を含む例示的な送達システムによって送達されたときの、時間(秒単位)に対する治療薬の累積量(ミリリットル単位)のグラフである。
カートリッジアセンブリから治療薬を排出するための力を供給するために1つ以上の流体回路を採用する、例示的な自動注入装置の模式図である。
図46の例示的な装置の上面図である。
マスタシリンダを流量制限器に結合させる導管、流量制限器を栓に結合させる導管、および弁を通じてマスタシリンダを後退機構に結合させる導管を示す、例示的な自動注入装置の上面図である。
図48の装置の回路図である。
例示的実施形態における、逆止弁の後および栓の裏の圧力(psi単位)対時間(秒単位)のグラフである。
装着型自動注入装置の筐体が皮膚センサ足部を含む、例示的な自動注入装置の側面図である。
例示的な自動注入システムの筐体内で注射針を後退位置に保持する、例示的な針保護システムを示す図である。
例示的な自動注入システムの筐体内で注射針を後退位置に保持する、例示的な針保護システムを示す図である。
例示的な自動注入システムに設けられた別の例示的な針保護システムを示す図である。
例示的な自動注入システムに設けられた別の例示的な針保護システムを示す図である。
例示的な自動注入システムに設けられた別の例示的な針保護システムを示す図である。
例示的な自動注入システムに設けられた別の例示的な針保護システムを示す図である。

実施例

0018

皮下注射は、治療薬送達の主要な形態であり、患者への治療薬のボーラス投与を伴う。皮下注射は、インスリン、ワクチン、およびモルヒネなどの薬物を含む、様々な治療薬の投与において非常に有効である。自動注入装置は、治療薬を送達するためのシリンジの代替手段を提供し、患者が治療薬の皮下注射を自己投与できるようにする。従来の自動注入装置は、携帯型自動注入装置およびパッチポンプを含み、これらは自己接着型の、患者実装式自動注入器である。使用中、治療薬を収容するパッチポンプが患者の皮膚または着衣に実装され、患者の体内に治療薬を注入するために起動される。従来のパッチポンプは、一般的に使用前に患者によって充填される。加えて、特定の従来型パッチポンプは、ポンプ内に露出した針を有し、このため無菌性を維持するための二次的な無菌封入を必要とする。

0019

研究は、特定の治療薬の注入速度と、治療薬または治療剤の注入時に患者が認識する疼痛との間に直接的な相関関係があることを示している。いくつかの治療薬は、患者に急速に注入されると、たとえば灼熱感または刺痛などの疼痛を生じる。痛覚は、治療薬の皮下注射に対する患者の皮膚の生理学的反応の結果であるかも知れない。1ミリリットルを超える、いずれか大量の治療薬もまた、皮膚に注入されるときに疼痛を生じる可能性がある。抗体、およびその部分は、低い注入速度で送達されるときに最も疼痛の少ない、例示的な治療薬である。現在、携帯型自動注入装置の速い注入速度に関わる不快症状を効果的に解消する、商業的に実現可能な従来型パッチポンプは、存在しない。

0020

特定の具体的実施形態を参照して、例示的実施形態が以下に記載される。1回分の液剤の注入を提供するための装着型自動注入装置の使用に関して例示的実施形態が記載されるものの、当業者は、例示的実施形態が具体的実施形態に限定されるものではないこと、および例示的な自動注入装置が患者の体内にいずれの適切な物質を注入するためにも使用されてよいことを、認識するだろう。加えて、例示的な自動注入装置の構成要素、および例示的な自動注入装置を製造および使用する方法は、以下に記載される具体的実施形態に限定されるものではない。

0021

例示的な自動注入装置のシリンジアセンブリは、1回分のTNFα阻害剤を収容してもよい。一例示的実施形態において、TNFα阻害剤は、ヒトTNFα抗体、またはその抗原結合部であってもよい。一例示的実施形態において、ヒトTNFα抗体またはその抗原結合部は、アダリムマブまたはゴリムマブであってもよい。

0022

例示的実施形態は、患者の皮膚または着衣に付着して、たとえば単回低速ボーラスなどの低く制御された注入速度の皮下注射によって患者の体内に治療薬を送達してもよい、装着型自動注入装置を提供する。例示的な装置によって実現される低く制御された注入速度は、患者の組織侵入する治療薬の量に関わる痛覚を最小限に抑える。例示的な装置によって実現される低速送達の例示的な持続時間は、約5分から約30分の範囲であってもよいが、この例示的範囲に限定されるものではない。例示的な装置によって送達可能な治療薬の例示的な量は、約0.8ミリリットルから約1ミリリットルの範囲であってもよいが、この例示的範囲に限定されるものではない。加えて、例示的な装置は有利なことに、治療薬の時間に対する送達プロファイルの変化を最小限に抑える可能性がある。

0023

例示的実施形態は、例示的な自動注入装置のサイズエンベロープを最小限に抑え、治療薬粘度の範囲に使用されてもよい、構成可能な送達時間および送達プロファイルを用いて、拡張可能解決法を提供する。

0024

例示的実施形態は、たとえば電池電力または動作するための電流または電荷を必要とするその他の構成要素を用いない単回低速ボーラスでなど、低く制御された注入速度での皮下注射によって患者の体内に治療薬を送達する、装着型自動注入装置を提供する。例示的実施形態はまた、低速の制御された治療薬送達のために装着型自動注入装置を使用する方法も、提供する。例示的実施形態によって提供される装着型自動注入装置は、患者への送達に先立って予備充填可能であり、無菌組み立ての必要性を回避するために治療薬およびすべての皮下接触表面(すなわち、皮下注射針および1つ以上の隔膜)の無菌性を維持し、従来の携帯型自動注入装置を用いる注入によって認識される患者の不快症状を解消する。例示的な装着型自動注入装置は、無菌性を維持し、したがって無菌組み立てを必要としない、主要な治療バレル部を含む。例示的な装着型自動注入装置は、使い捨てで、使いやすく、予備充填可能であり、装着型自動注入装置を使用する患者によってしばしば感じられる灼熱感を、実質的にまたは完全に解消する可能性がある。例示的実施形態によって提供される装着型自動注入装置は、抗体またはインスリンなどを含むがこれらに限定されない、皮下に送達されてもよいいずれかの治療薬を送達するために、使用されることが可能である。

0025

I.定義
例示的実施形態の理解を容易にするために、ここで特定の用語が定義される。

0026

例示的実施形態の装着型自動注入装置は、本発明の抗体または抗体部分の「治療有効量」または「予防有効量」を含んでもよい。「治療有効量」とは、所望の治療結果を達成するために、必要な投与量および期間にわたる、有効な量を指す。抗体、抗体部分、またはその他のTNFα阻害剤の治療有効量は、患者の病状年齢性別、および体重、ならびに患者の望ましい反応を引き出すための抗体、抗体部分、またはその他のTNFα阻害剤の能力などの要因に応じて、異なってもよい。治療有効量は、治療的に有効な効果が、抗体、抗体部分、またはその他のTNFα阻害剤のいかなる毒性または有害作用をも上回るものでもある。「予防有効量」とは、所望の予防効果を達成するために必要な投与量および期間にわたる、有効な量を指す。通常、予防投与は、病気の前に、またはその初期段階で使用されるので、予防有効量は治療有効量よりも少なくなる。

0027

「物質」または「治療薬」という用語は、例示的な自動注入装置を採用する患者に対して治療有効量で投与されることが可能な、いずれかのタイプの薬物、生理活性物質生物学的物質化学物質、または生化学物質を指す。例示的な物質は、液体状態薬剤を含むが、これに限定されない。このような薬剤は、アダリムマブ(ヒュミラ(HUMIRA)(R))、およびたとえば融合タンパク質および酵素など、溶液中のタンパク質を含んでもよいが、これらに限定されない。溶液中のタンパク質の例は、プルモザイム(ドルナーゼアルファ)、レグラネクス(ベカプレルミン)、アクチバーゼ(アルテプラーゼ)、アルドラザイム(ラロニダーゼ)、アメビブ(アレフセプト)、アラネスプダルベポエチンアルファ)、濃縮ベカプレルミン、ベタセロン(インターフェロンベータ−1b)、ボトックス(A型ボツリヌス毒素)、エリテックラスブリカーゼ)、エルスパーアスパラギナーゼ)、エポジェン(エポエチンアルファ)、エンブレルエタネルセプト)、ファブラザイム(アガルシダーゼベータ)、インファージェン(インターフェロンアルファコン−1)、イントロンA(インターフェロンアルファ−2a)、キネレットアナキンラ)、マイオブロックB型ボツリヌス毒素)、ニューラスタペグフィルグラスチム)、ニューメガ(オプレルベキン)、ニューポジェン(フィルグラスチム)、オンタックデニロイキンジフチトクス)、ペガシス(ペグインターフェロンアルファ−2a)、プロロイキンアルデスロイキン)、プルモザイム(ドルナーゼアルファ)、レビフ(インターフェロンベータ−1a)、レグラネクス(ベカプレルミン)、レタバーゼ(レテプラーゼ)、ロフェロンA(インターフェロンアルファ−2)、TNKase(テネクテプラーゼ)、およびザイグリス(ドロトレコギンアルファ)、アーカリスト(リロナセプト)、NPlate(ロミプロスチム)、ミルセラメトキシポリエチレングリコールエポエチンベータ)、シンライズC1エステラーゼ阻害剤)、エラプレース(イデュスルファーゼ)、マイオザイム(アルグルコシダーゼアルファ)、オレンシア(アバタセプト)、ナグラザイム(ガルスルファーゼ)、ケピバンス(パリフェルミン)、およびアクティミューン(インターフェロンγ−1b)を含むが、これらに限定されない。

0028

溶液中のタンパク質はまた、免疫グロブリンまたはその抗原結合断片、たとえば抗原またはその抗原結合部など、であってもよい。例示的な自動注入装置において使用されてもよい抗体の例は、キメラ抗体非ヒト抗体ヒト抗体ヒト化抗体、およびドメイン抗体(dAbs)を含むが、これらに限定されない。一例示的実施形態において、免疫グロブリンまたはその抗原結合断片は、抗TNFαおよび/または抗IL−12抗体である(たとえば、二重可ドメイン免疫グロブリン(DVD)IgTMであってもよい)。例示的実施形態の方法および構成要素において使用されてもよい免疫グロブリンまたはその抗原結合断片の別の例は、1D4.7(抗IL−12/IL−23抗体;アボットラボラトリーズ(Abbott Laboratories));2.5(E)mg1(抗IL−18;アボット・ラボラトリーズ);13C5.5(抗IL−13抗体;アボット・ラボラトリーズ);J695(抗IL−12;アボット・ラボラトリーズ);アフェリモマブ(Fab2抗TNF;アボット・ラボラトリーズ);ヒュミラ(アダリムマブ)アボット・ラボラトリーズ);キャンパスアレムツズマブ);CEA−Scanアルシツモマブ(fab断片);アービタックス(セツキシマブ);ハーセプチントラスツズマブ);マイオシント(Myoscint)(イムシロマブペンテテート);プロスタシント(ProstaScint)(カプロマブペンデチド);レミケードインフリキシマブ);レオプロ(アブシキシマブ);リツキサンリツキシマブ);シムレクトバシリキシマブ);シナジスパルビズマブ);ベルルマ(Verluma)(ノフェツモマブ);ゾレアオマリズマブ);ゼナパックス(ダクリズマブ);ゼヴァリンイブリツモマブ・チウキセタン);オルソクローンOKT3(ムロモナブCD3);パノレックスエドレコロマブ);マイロターグゲムツズマブ・オゾガマイシン);ゴリムマブ(セントコア);シムジア(セルトリズマブペゴール);ソリリスエクリズマブ);CNTO 1275(ウステキヌマブ);ベクチビックスパニツムマブ);ベキサール(トシツモマブおよびヨウ素131トシツモマブ);およびアバスチンベバシズマブ)を含むが、これらに限定されない。

0029

例示的実施形態の方法および構成要素において使用されてもよい、免疫グロブリンまたはその抗原結合断片の付加的な例は、以下のうち1つ以上を含むタンパク質を含むが、これらに限定されない:D2E7軽鎖可変領域(SEQID NO:1)、D2E7重鎖可変領域(SEQ ID NO:2)、D2E7軽鎖可変領域CDR3(SEQ ID NO:3)、D2E7重鎖可変領域CDR3(SEQ ID NO:4)、D2E7軽鎖可変領域CDR2(SEQ ID NO:5)、D2E7重鎖可変領域CDR2(SEQ ID NO:6)、D2E7軽鎖可変領域CDR1(SEQ ID NO:7)、D2E7重鎖可変領域CDR1(SEQ ID NO:8)、2SD4軽鎖可変領域(SEQ ID NO:9)、2SD4重鎖可変領域(SEQ ID NO:10)、2SD4軽鎖可変CDR3(SEQ ID NO:11)、EP B12軽鎖可変CDR3(SEQ ID NO:12)、VL10E4軽鎖可変CDR3(SEQ ID NO:13)、VL100A9軽鎖可変CDR3(SEQ ID NO:14)、VLL100D2軽鎖可変CDR3(SEQ ID NO:15)、VLL0F4軽鎖可変CDR3(SEQ ID NO:16)、LOE5軽鎖可変CDR3(SEQ ID NO:17)、VLLOG7軽鎖可変CDR3(SEQ ID NO:18)、VLLOG9軽鎖可変CDR3(SEQ ID NO:19)、VLLOH1軽鎖可変CDR3(SEQ ID NO:20)、VLLOH10軽鎖可変CDR3(SEQ ID NO:21)、VL1B7軽鎖可変CDR3(SEQ ID NO:22)、VL1C1軽鎖可変CDR3(SEQ ID NO:23)、VL0.1F4軽鎖可変CDR3(SEQ ID NO:24)、VL0.1H8軽鎖可変CDR3(SEQ ID NO:25)、LOE7.A軽鎖可変CDR3(SEQ ID NO:26)、2SD4重鎖可変領域CDR(SEQ ID NO:27)、VH1B11重鎖可変領域CDR(SEQ ID NO:28)、VH1D8重鎖可変領域CDR(SEQ ID NO:29)、VH1A11重鎖可変領域CDR(SEQ ID NO:30)、VH1B12重鎖可変領域CDR(SEQ ID NO:31)、VH1E4重鎖可変領域CDR(SEQ ID NO:32)、VH1F6重鎖可変領域CDR(SEQ ID NO:33)、3C−H2重鎖可変領域CDR(SEQ ID NO:34)、およびVH1−D2.N重鎖可変領域CDR(SEQ ID NO:35)。

0030

「ヒトTNFα」(本明細書内ではhTNFα、または単にhTNFと略される)という用語は、17kD分泌型および26kD膜結合型として存在するヒトサイトカインを指し、その生物学的活性型は、非共有結合した17kD分子三量体からなる。hTNFαの構造は、たとえばPennica,D.ら(1984)Nature 312:724−729;Davis,J.M.ら(1987)Biochem.26:1322−1326;およびJones,E.Y.ら(1989)Nature 338:225−228に、さらに記載されている。ヒトTNFαという用語は、組換えヒトTNFα(rhTNFα)を含むように意図され、これは標準的な組換え発現方法によって調製されるか、または商業的に購入されることが可能である(ミネソタ州ミネアポリス、R&D Systems、カタログ番号210−TA)。TNFαは、TNFとも称される。

0031

「TNFα阻害剤」という用語は、TNFα活性阻害する薬剤を指す。この用語はまた、本明細書に記載される抗TNFαヒト抗体(本明細書においてTNFα抗体と同義に用いられる)および抗体部分、ならびに米国特許第6,090,382号明細書、米国特許第6,258,562号明細書、米国特許第6,509,015号明細書、米国特許第7,223,394号明細書、および米国特許第6,509,015号明細書に記載されるものの、各々を含む。一実施形態において、本発明で使用されるTNFα阻害剤は、インフリキシマブ(レミケード(R)、ジョンソンエンドジョンソン;米国特許第5,656,272号明細書に記載);CDP571(ヒト化モノクローナル抗TNFアルファIgG4抗体);CDP870(ヒト化モノクローナル抗TNFアルファ抗体断片);抗TNFdAb(Peptech);CNTO148(ゴリムマブ;セントコア、国際公開第02/12502号および米国特許第7,521,206号明細書および米国特許第7,250,165号明細書参照);およびアダリムマブ(ヒュミラ(R)アボット・ラボラトリーズ、ヒト抗TNF mAb、米国特許第6,090,382号明細書にD2E7として記載)を含む、抗TNFα抗体、またはその断片である。本発明において使用されてもよい付加的なTNF抗体は、米国特許第6,593,458号明細書、米国特許第6,498,237号明細書、米国特許第6,451,983号明細書、および米国特許第6,448,380号明細書に記載されている。別の実施形態において、TNFα阻害剤は、TNF融合タンパク質、たとえばエタネルセプト(エンブレル(R)、アムジェン(Amgen);国際公開第91/03553号および国際公開第09/406476号に記載)である。別の実施形態において、TNFα阻害剤は、組換えTNF結合タンパク質(r−TBP−1)(Serono)である。

0032

一実施形態において、「TNFα阻害剤」という用語は、インフリキシマブを除外する。一実施形態において、「TNFα阻害剤」という用語は、アダリムマブを除外する。別の実施形態において、「TNFα阻害剤」という用語は、アダリムマブおよびインフリキシマブを除外する。

0033

一実施形態において、「TNFα阻害剤」という用語は、エタネルセプト、および随意的に、アダリムマブ、インフリキシマブ、およびアダリムマブとインフリキシマブとを、除外する。

0034

一実施形態において、「TNFα抗体」という用語は、インフリキシマブを除外する。一実施形態において、「TNFα抗体」という用語は、アダリムマブを除外する。別の実施形態において、「TNFα抗体」という用語は、アダリムマブおよびインフリキシマブを除外する。

0035

「抗体」という用語は、一般的に4つのポリペプチド鎖、すなわちジスルフィド結合によって相互接続された2つの重(H)鎖および2つの軽(L)鎖からなる、免疫グロブリン分子を指す。各重鎖は、重鎖可変領域(本明細書内ではHCVRまたはVHと略される)および重鎖定常領域を含む。重鎖定常領域は、CH1、CH2、およびCH3の3つのドメインを含む。各軽鎖は、軽鎖可変領域(本明細書内ではLCVRまたはVLと略される)および軽鎖定常領域を含む。軽鎖定常領域は、1つのドメイン、CLを含む。VHおよびVL領域は、フレームワーク領域(FR)と称される、より保存されている領域が散在している、相補性決定領域(CDR)と称される、超可変性の領域に、さらに細分化されることが可能である。各VHおよびVLは、以下の順でアミノ末端からカルボキシ末端まで配置されている、3つのCDRおよび4つのFRからなる:FR1、CDR1、FR2、CDR2、FR3、CDR3、FR4。本発明の抗体は、米国特許第6,090,382号明細書、米国特許第6,258,562号明細書、および米国特許第6,509,015号明細書に、さらに詳細に記載されている。

0036

抗体の「抗原結合部」(または単に「抗体部分」)という用語は、抗原と特異的に結合する能力を保持する抗体の1つ以上の断片を指す(たとえば、hTNFα)。完全長抗体の断片は、抗体の抗原結合機能を実行することができる。抗体の「抗原結合部」という用語に包含される結合断片の例は、(i)Fab断片、VL、VH、CL、およびCH1ドメインからなる一価断片;(ii)F(ab’)2断片、ヒンジ領域においてジスルフィド架橋によって結合した2つのFab断片を含む二価断片;(iii)VHおよびCH1ドメインからなるFd断片;(iv)抗体の単腕のVLおよびVHドメインからなるFv断片;(v)VHまたはVLドメインからなる、dAb断片(Wardら(1989)Nature 341:544−546);(vi)単離相補性決定領域(CDR);および(vii)二重可変ドメイン免疫グロブリン(DVD−Ig)、を含む。さらに、Fv断片の2つのドメインであるVLおよびVHは個別の遺伝子によってコードされるものの、これらは組換え法を用いて、VLおよびVH領域が対になって一価分子を形成する単一タンパク鎖として作られることを可能にする合成リンカによって、連結されることが可能である(単鎖Fv(scFv)として知られる;たとえば、Birdら(1988)Science 242:423−426;およびHustonら(1988)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85:5879−5883参照)。このような単鎖抗体は、抗体の「抗原結合部」という用語にも包含される。ダイアボディなどの単鎖抗体の別の形態もまた包含される。ダイアボディは、VHおよびVLドメインが単一ポリペプチド鎖上に発現するが、しかし同じ鎖上の2つのドメインの間で対形成させるには短すぎるリンカを使用し、そのためドメインは別の鎖の相補ドメインと対形成させられて、2つの抗原結合部位を形成する、二価の二重特異性抗体である(たとえば、Holligerら(1993)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90:6444−6448;Poljakら(1994)Structure 2:1121−1123参照)。本発明の抗体部分は、米国特許第6,090,382号明細書、米国特許第6,258,562号明細書、および米国特許第6,509,015号明細書に、さらに詳細に記載されている。

0037

組換えヒト抗体」という用語は、宿主細胞形質移入された組換え発現ベクタを用いて発現された抗体(後に詳述される)、組換えコンビナトリアルヒト抗体ライブラリから単離された抗体(後に詳述される)、ヒト免疫グロブリン遺伝子が導入された動物(たとえば、マウス)から単離された抗体(たとえば、Taylorら(1992)Nucl.AcidsRes.20:6287参照)、またはヒト免疫グロブリン遺伝子配列のその他のDNA配列へのスプライシングを伴うその他いずれかの手段によって調製、発現、生成、または単離された抗体など、組換え手段によって調製、発現、生成、または単離されたすべてのヒト抗体を指す。このような組換えヒト抗体は、ヒト生殖細胞系列免疫グロブリン配列由来する、可変および定常領域を有する。しかしながら特定の実施形態において、このような組換えヒト抗体は、インビトロ突然変異誘発(またはヒトIg配列導入動物が用いられるときはインビボ体細胞突然変異誘発)に曝され、このため組換え抗体のVHおよびVL領域のアミノ酸配列は、ヒト生殖細胞系列VHおよびVL配列に由来または関連しながら、インビボでヒト抗体生殖細胞系列レパートリ内に自然に存在することはない配列である。

0038

このようなキメラ、ヒト化、ヒト、および二重特異性抗体は、たとえばPCT国際出願第PCT/US86/02269号明細書;欧州特許出願第184,187号明細書;欧州特許出願第171,496号明細書;欧州特許出願第173,494号明細書;PCT国際出願第WO86/01533号;米国特許第4,816,567号明細書;欧州特許出願第125,023号明細書、Betterら(1988)Science 240:1041−1043;Liuら(1987)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 84:3439−3443;Liuら(1987)J.Immunol.139:3521−3526;Sunら(1987)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 84:214−218;Nishimuraら(1987)Cancer Res.47:999−1005;Woodら(1985)Nature 314:446−449;Shawら(1988)J.Natl.Cancer Inst.80:1553−1559;Morrison(1985)Science 229:1202−1207;Oiら(1986)BioTechniques 4:214;米国特許第5,225,539号明細書;Jonesら(1986)Nature 321:552−525;Verhoeyanら(1988)Science 239:1534;およびBeidlerら(1988)J.Immunol.141:4053−4060,Queenら(1989)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86:10029−10033(1989);米国特許第5,530,101号明細書;米国特許第5,585,089号明細書;米国特許第5,693,761号明細書;米国特許第5,693,762号明細書;国際公開第90/07861号;および米国特許第5,225,539号明細書に記載される方法を用いて、当該技術分野において周知の組換えDNA技術を用いて生成されることが可能である。

0039

単離抗体」という用語は、異なる抗原特異性を有するその他の抗体と実質的に結合しない抗体を指す(たとえば、hTNFαを特異的に結合し、hTNFα以外の抗原に特異的に結合する抗体を実質的に含んでいない、単離抗体)。hTNFαに特異的に結合する単離抗体は、別の種からのTNFα分子など、別の抗原との交差反応を有してもよい。さらに、単離抗体は、別の細胞物質および/または化学物質と実質的に含まなくてもよい。

0040

中和抗体」(または「hTNFα活性を中和した抗体」)という用語は、hTNFαとの結合がhTNFαの生物活性の抑制をもたらす抗体を指す。hTNFαの生物活性のこの抑制は、hTNFα誘発細胞毒性(インビトロまたはインビボのいずれか)、hTNFα誘発細胞活性化、およびhTNFα受容体とのhTNFα結合などの、hTNFα生物活性の1つ以上の指標を測定することによって、評価されることが可能である。hTNFα生物活性のこれらの指標は、当該技術分野において周知のインビトロまたはインビボアッセイのいくつかの基準のうちの1つ以上によって、評価されることが可能である(米国特許第6,090,382号明細書参照)。好ましくは、hTNFα活性を中和する抗体の能力は、L929細胞のhTNFα誘発細胞毒性の抑制によって、評価される。hTNFα活性の追加または代替パラメータとして、hTNFα誘発細胞活性化の尺度としての、HUVEC上のELAM−1のhTNFα誘発発現を抑制する抗体の能力が、評価され得る。

0041

表面プラズモン共鳴」という用語は、たとえばBIAcoreシステム(スエーデン、ウプサラ、およびニュージャージーピスカタウェイ、Pharmacia Biosensor AB)を用いる、バイオセンサマトリクス内のタンパク質濃度の変化の検出によって、リアルタイム生体特異的相互作用分析を可能にする、光学現象を指す。さらなる記載については、米国特許第6,258,562号明細書の実施例1、およびJoenssonら(1993)Ann.Biol Clin.51:19;Joenssonら(1991)Biotechniques 11:620−627;Johnssonら(1995)J.Mol.Recognit.8:125;およびJohnnsonら(1991)Anal.Biochem.198:268を参照されたい。

0042

「Koff」という用語は、抗体/抗原複合体からの抗体の解離解離速度定数を指す。

0043

「Kd」という用語は、特定の抗体−抗原相互作用解離定数を指す。

0044

「IC50」という用語は、対象とする生物効果を抑制するため、たとえば細胞毒性活性を中和するために必要とされる、阻害剤の濃度を指す。

0045

「分量(dose)」または「投与量(dosage)」という用語は、好ましくは本発明の装着型自動注入装置を用いて患者に投与される、TNFα阻害剤などの物質の量を指す。一実施形態において、分量は、たとえば20mg、30mg、40mg、50mg、60mg、70mg、80mg、90mg、100mg、110mg、120mg、130mg、140mg、150mg、および160mgのTNFα阻害剤アダリムマブを含むがこれらに限定されない、有効量を含む。

0046

「投与(dosing)」という用語は、治療目的(たとえば、リウマチ性関節炎の治療)を達成するための物質(たとえば、抗TNFα抗体)の投与を指す。

0047

投与計画」という用語は、たとえばTNFα阻害剤などの物質の治療計画、たとえば0週目の1回目の分量のTNFα阻害剤に続いて隔週投与計画に基づく2回目分量のTNFα阻害剤を投与するなど、長期間にわたるおよび/または治療過程を通じての治療計画を、記載する。

0048

「隔週投与計画」、「隔週投与(dosing)」、および「隔週投与(administration)」という用語は、たとえば治療過程を通じて、治療目的を達成するために患者に物質(たとえば抗TNFα抗体)を投与する、時間経過を指す。隔週投与計画は、毎週投与計画を含むようには意図されない。好ましくは、物質は9から19日ごと、より好ましくは11から17日ごと、さらに好ましくは13から15日ごと、最も好ましくは14日ごとに投与される。一実施形態において、隔週投与計画は、治療の0週目に患者に対して開始される。別の実施形態において、隔週投与計画に基づいて維持量が投与される。一実施形態において、負荷量および維持量の両方が、隔週投与計画に従って投与される。一実施形態において、隔週投与は、0週目から始まって1週間おきにTNFα阻害剤の投与量が患者に投与される投与計画を含む。一実施形態において、隔週投与は、たとえば4週間、8週間、16週間、24週間、26週間、32週間、36週間、42週間、48週間、52週間、56週間など、所定期間にわたって連続して1週間おきにTNFα阻害剤の投与量が患者に投与される投与計画を含む。隔週投与方法は、米国特許出願公開第2003/0235585号明細書にも記載されている。

0049

「第二剤と組み合わせた第一剤」ので使用されるような「組み合わせ」という用語は、第一剤と第二剤との同時投与を含み、これはたとえば、製薬上許容可能な同じ担体中に溶解または混合されてもよく、第一剤に続いて第二剤を投与すること、または第二剤に続いて第一剤を投与することであってもよい。

0050

併用療法」の句で使用されるような「併用」という用語は、第二剤の存在下で薬剤を投与することを含む。併用療法は、第一、第二、第三、または追加物質が同時投与される方法を含む。併用療法はまた、第一または追加物質が第二物質または追加物質の存在下で投与される方法であって、たとえば第二または追加剤が先に投与済みである方法も、含む。併用療法は、異なる患者によって段階的に実行されてもよい。たとえば、一対象者が患者に第一剤を投与して第二対象者がその患者に第二剤を投与してもよく、第一物質(および追加物質)が第二物質(および追加物質)の存在下での投与後である限り、投与ステップは同時に、またはほぼ同時に、または異なる時間に、実行されてもよい。施術者および患者は、同じ実体(たとえば、ヒト)であってもよい。

0051

複合療法」という用語は、たとえば抗TNFα抗体および別の薬物など、2つ以上の治療剤の投与を指す。(1つまたは複数の)別の薬物は、抗TNFα抗体の投与と併用して、これに先立って、またはこれに続いて、投与されてもよい。

0052

「治療」という用語は、たとえばリウマチ性関節炎など、TNFαが有害となる疾患などの疾患の治療のための、治療的処置、ならびに予防または抑制措置を指す。

0053

「患者」または「ユーザ」という用語は、例示的な自動注入装置を用いて物質が注入され得る、いずれかのタイプの動物、ヒト、または非ヒトを指す。

0054

「装着型自動注入装置」および「装着型自動注入器」という用語は、患者の皮膚に装着型装置を直接固定するか、または皮下注射針の貫通を許容する着用品に装着型装置を固定することによって、治療有効投与量の治療薬を患者が自己投与できるようにする、患者によって装着される装置を指し、装着型装置は、機構が係合すると注入によって患者に治療薬を自動的に送達する機構を含むことによって、従来のシリンジとは異なっている。

0055

「シリンジ」および「カートリッジ」という用語は、患者への治療薬投与のための患者またはその他の非医療専門家への流通または販売に先立って1回分の治療薬が充填された、滅菌バレル部を包含する。一例示的実施形態において、シリンジのバレル部の遠位末端は滅菌皮下注射針に結合されていてもよい。一例示的実施形態において、カートリッジのバレル部の遠位末端は、針に結合されていなくてもよい。つまり、例示的実施形態において、シリンジは、そのバレル部に結合された取り付け済み中空針を備えるカートリッジであってもよい。

0056

シリンジアセンブリを参照して本明細書に記載される例示的実施形態はまた、カートリッジアセンブリを用いて実現されてもよい。同様に、カートリッジアセンブリを参照して本明細書に記載される例示的実施形態また、シリンジアセンブリを用いて実現されてもよい。

0057

「容器」という用語は、1回分の治療薬を保持するために例示的な装着型自動注入装置で使用されてもよい、シリンジまたはカートリッジのいずれかを指す。

0058

「注射針」という用語は、患者の体内に1回分の治療薬を送達するために患者の体内に挿入される、装着型自動注入装置の針を指す。一例示的実施形態において、注射針は、投与量の治療薬を保持するシリンジまたはカートリッジアセンブリに直接、またはこれと接触して、結合されてもよい。別の例示的実施形態において、注射針は、たとえばシリンジまたはカートリッジと注射針との間に流体連絡を提供する、シリンジ針および/または搬送機構を通じて、シリンジまたはカートリッジに間接的に結合されてもよい。

0059

「シリンジ針」という用語は、シリンジまたはカートリッジアセンブリから注射針に1回分の治療薬を運搬するためのシリンジまたはカートリッジアセンブリに結合されるかまたはこれと接触している、装着型自動注入装置の針を指し、そうして注射針が治療薬を患者の体内に送達する。一例示的実施形態において、シリンジ針は患者の体内に挿入されない。別の例示的実施形態において、シリンジ針は患者の体内に挿入されてもよい。

0060

シリンジアセンブリを含む例示的な装着型自動注入装置において、シリンジ針は、シリンジのバレル部に直接結合されてもよく、バレル部と流体連絡していてもよい。カートリッジアセンブリを含む例示的な装着型自動注入装置において、シリンジ針は、たとえば注入ボタンまたは搬送機構の内部に、カートリッジのバレル部とは別に設けられてもよい。注入段階の間、シリンジ針は、シリンジ針とバレル部との間に流体連絡を確立するために、カートリッジのバレル部の遠位末端に挿入されてもよい。

0061

「注入前状態」という用語は、装置に収容された治療薬の送達の開始に先立つ、装着型自動注入装置の状態を指す。

0062

「注入状態」という用語は、装置に収容された治療薬の送達中の、装着型自動注入装置の1つ以上の状態を指す。

0063

「注入後状態」という用語は、装置に収容された治療有効投与量の治療薬の送達の完了、および治療有効投与量の治療薬の送達の完了に先立つ患者からの装置の取り外しを指す。

0064

「低速」という用語は、ある量の治療薬の送達速度を指す。一例示的実施形態において、約0.1ミリリットルから約1ミリリットル以上の量が、約10秒から約12時間の送達期間に送達されてもよい。好適な実施形態において、送達期間は、約5分から約30分の範囲であってもよい。

0065

「着衣」という用語は、例示的な装着型自動注入装置が結合または取り付けられてもよい、患者の身体上のいずれか適切な覆いを指す。着用品はこのように、装置と患者の皮膚との間の中間層を形成してもよく、装置を患者の皮膚に間接的に結合させるために使用されてもよい。一例示的実施形態において、着用品は、たとえばナイロン下など、患者の身体上に密着する着衣であってもよい。別の例示的実施形態において、着用品は、医療用テープ包帯などを含むがこれらに限定されない、患者の皮膚上の覆いであってもよい。別の例示的実施形態において、着用品は、患者の身体の一部の周りに密着してもよいベルトストラップ(たとえばベルクロストラップ)などを含むがこれらに限定されない、患者の皮膚の近傍に装置を付着させる結合機構であってもよい。

0066

II.例示的実施形態
図1から図10を参照して、特定の例示的な装着型自動注入装置が記載される。治療薬を運搬するために例示的な装着型自動注入装置で使用されてもよい特定の例示的な針システムは、図11から図23を参照して記載される。シリンジまたはカートリッジから治療薬を放出するために例示的な装着型自動注入装置で使用されてもよい特定の例示的なプランジャ作動システムは、図24から図51を参照して記載される。注射針を注入後状態の後退位置に保持するために例示的な装着型自動注入装置で使用されてもよい特定の例示的な針保護システムは、図52から図55を参照して記載される。

0067

例示的な装着型自動注入装置は、注射針を通じて患者の体内に送達されてもよい1回分の治療薬を保持するための、シリンジアセンブリ(図1Aから図1Fに示されるとおり)またはカートリッジアセンブリ(図2Aから図2Fに示されるとおり)を採用してもよい。

0068

図1Aから図1Fは、患者の体内に1回分の治療薬を注入するために使用されてもよいシリンジアセンブリを含む、装着型自動注入装置100の例示的実施形態を示す。図1Aは、封入済み注入前状態の例示的な装着型装置100の第一端面図および第一側面図を示す。図1Bは、注入に備えて注射針を覆う針シールドが取り外されている注入前状態の、例示的な装置100の第一端面図および第一側面図を示す。図1Cは、患者の皮膚が注射針によって穿通されている注入状態の、注入中の例示的な装置100の第一端面図および第一側面図を示す。図1Dは、1回分の治療薬を収容しているバレル部が装置100の筐体内で前方に展開されている注入状態の、注入中の例示的な装置100の第一端面図および第一側面図を示す。図1Eは、バレル部から1回分の治療薬を放出するために栓がプランジャアクチュエータによって作動されている注入状態の、注入中の例示的な装置100の第一端面図および第一側面図を示す。図1Fは、注射針が装置100の筐体内で後退させられている注入後状態の、注入後の例示的な装置100の第一端面図および第一側面図を示す。

0069

装着型自動注入装置100は、筐体102を含んでもよい。一例示的実施形態において、筐体102は長尺構成を有してもよいが、ただし当業者は、筐体102が、注入される1回分の治療薬を収容するバレル部を収納するためのいずれの適切なサイズ、形状、および構成を有してもよいことを、認識するだろう。一例示的実施形態において、筐体102は、プラスチックおよびその他の周知の材料を含むがこれらに限定されない、いずれの適切な材料で形成されてもよい。

0070

装着型自動注入装置100の筐体102は、患者の皮膚または患者の着用品の近傍に配置された筐体102の底部の患者接触部に沿って設けられた、接着層124を含んでもよい。いくつかの例示的実施形態において、接着層124は、投与量の治療薬を送達するために筐体102を患者に付着させるため、患者の皮膚上に配置されるように構成されてもよい。接着層124は、接着性ではない非接着タブ126を含んでもよい。非接着タブ126は、患者によって把持されて、患者の皮膚または着衣から装着型自動注入装置100を取り外すために引っ張られてもよい。

0071

装着型自動注入装置100が、たとえば図1Aに示される封入状態で、使用される前に、接着層124は、接着層124の接着性を保つ保護膜128によって被覆されてもよい。保護膜128は、患者によって把持されて接着層124から保護膜128を除去するために引っ張られてもよい、タブ130を含んでもよい。これは接着層124を露出させ、接着層124を備える側を皮膚または着用品上に配置することによって、患者が自身の皮膚または着用品に筐体102を取り付けられるようにする。

0072

筐体102は、実質的に近位末端(注射針から最も遠い)と遠位末端(注射針に最も近い)との間の長手軸Lに沿って延在するシリンジアセンブリを収納してもよい。シリンジアセンブリは、患者の皮膚に注入される投与量108の治療薬を保持するためのバレル部106を含んでもよい。バレル部106は、実質的に近位末端(注射針から最も遠い)と遠位末端(注射針に最も近い)との間の長手軸に沿って延在してもよい。一例示的実施形態において、バレル部106は、円形断面を有する実質的に円筒形の部材であってもよいが、ただし当業者は、バレル部106がいずれの適切な形状または構成を有してもよいことを認識するだろう。

0073

一例示的実施形態において、バレル部106は、注入プロセスの結果としてバレル部106が筐体102の内部でこれに対して移動することがないように、筐体102内で静止していてもよい。別の例示的実施形態において、バレル部106は、最初に、すなわち注入前状態で注入の前に、装置100の近位末端に向かって後退位置にあってもよく(図1Aから図1Cに示されるとおり)、注入状態で注入中に、装置100の遠位末端に向かって伸長位置に作動されてもよい。

0074

バレル部106内に投与量の治療薬を封止し、バレル部106から投与量を放出するために投与量に力を印加するため、バレル部106の近位末端に栓110が設けられてもよい。栓110は、注入状態で注入中にバレル部106から投与量を放出するために、バレル部106の遠位末端に向かってバレル部106の内部で移動可能であってもよい。一例示的実施形態において、栓110は、投与量を封止して投与量をバレル部106から押し出すという両方の機能を実行するように構成されてもよい。別の例示的実施形態において、栓はバレル部106内に投与量を封止するために設けられてもよく、別のピストンまたはプランジャが、投与量をバレル部106から押し出すために栓に力を付与するために設けられてもよい。

0075

シリンジアセンブリは、その遠位末端上またはその付近に、シリンジ針120およびシリンジ針120を覆うための針カバー134を含んでもよいシリンジストッパまたはシリンジ114の遠位部を、含んでもよい。針カバー134は、軟質針シールド硬質針シールド、またはその両方を含んでもよい。一例示的実施形態において、シリンジ針120は、装置100の長手軸Lと平行に位置合わせされてもよい。シリンジ針120は、隔膜を穿通するのに適したいずれの適切なサイズ、形状、および構成を有してもよく、具体的実施形態に限定されるものではない。

0076

シリンジアセンブリは、その近位末端上またはその付近に、バレル部106に収容された治療有効投与量を患者の皮膚に注入するために、遠位末端に向かってバレル部106の内部で前方に向かって栓110を選択的に作動させるための、プランジャアクチュエータ112を含んでもよい。プランジャアクチュエータ112は、栓110を作動させるためにエネルギー貯蔵および制御エネルギー解放機構を採用してもよい。例示的実施形態において、プランジャアクチュエータ112は、バレル部106の外部に、あるいは部分的または完全にバレル部106の内部に、位置してもよい。一例示的実施形態において、プランジャアクチュエータ112は、直接的に、または栓110とプランジャアクチュエータ112との間に設けられたプランジャの使用を通じて間接的に、栓110を駆動してもよい。

0077

一例示的実施形態において、プランジャアクチュエータ112は、注入前には後退しており、注入中にはバレル部106の内部で栓110を前方に向かって作動させるために解放される、たとえばバネなどの付勢機構を含んでもよい。別の例示的実施形態において、プランジャアクチュエータ112は、注入前には非膨張相であって、注入中にはバレル部106の内部で栓110を前方に向かって作動させるために膨張する、たとえば発泡体などの化学ガス発生器を含んでもよい。別の例示的実施形態において、プランジャアクチュエータ112は、作動流体液圧圧縮ガスガス圧浸透圧ハイドロゲル膨張、などを採用してもよい。

0078

一例示的実施形態において、プランジャアクチュエータ112は、実質的に直線的に、すなわち実質的に一定の速度で、バレル部106の内部で前方に向かって移動させられてもよい。これは、実質的に一定の送達速度で投与量が患者に送達されることを可能にするだろう。プランジャアクチュエータ112は、たとえばエネルギー初期解放などのエネルギーを吸収し、プランジャアクチュエータ112によるエネルギー解放の間によりよく制御されたエネルギーの解放を提供するために使用されてもよい、減衰機構を含んでもよく、あるいは減衰機構に結合されてもよい。制御されたエネルギーの解放は、実質的に線形の送達プロファイル、すなわち長時間にわたって実質的に一定の速度の投与量の送達をもたらし、送達速度の急激な変化を防止するだろう。一例示的実施形態において、プランジャアクチュエータ112は作動流体の液圧を採用してもよく、減衰機構は作動流体と栓110との間の流体通路内に配置された流量制限器を採用してもよい。別の例示的実施形態において、プランジャアクチュエータ112は付勢機構を採用してもよく、減衰機構は粘性減衰器、スイスレバー脱進機ランナウェイ脱進機などを採用してもよい。別の例示的実施形態において、プランジャアクチュエータ112は、一定な線形送達プロファイルを提供するために、歯車駆動システムに接続されたステッパモータを採用してもよい。

0079

装着型自動注入装置100の筐体102は、患者の皮膚を穿通するように構成された中空の皮下注射針を担持する注入ボタン116も、収納してよい。一例示的実施形態において、注射針118は、装置100の長手軸Lに対して直角に位置合わせされてもよい。一例示的実施形態において、注射針118は、注入ボタン116内に、または注入ボタン116とは別に設けられた、注射針キャリア(図示せず)によって、所定位置に保持されてもよい。注射針118は、治療薬を送達するために患者の皮膚を穿通するのに適したいずれの適切なサイズ、形状、および構成を有してもよく、具体的実施形態に限定されるものではない。適切な針は、所望の治療に適した注入深度を提供するように構成または選択された長さを有してもよい。皮下注射は通常、皮膚内に約6から10ミリメートル進入する。一例示的実施形態において、注射針118は約12mmの長さを有してもよく、皮膚内に約7mmの深さまで注入されてもよい。その他の例示的実施形態において、注射針118は、皮内、その他の皮下、または筋肉内治療に適した長さを有してもよい。適切な注射針は、十分な機械強度を提供するのに適した壁厚、患者の感覚を最小限に抑えながら注入物質の所望の流量を許容するのに適した直径、および患者の感覚を最小限に抑えながら所望の治療に適した先端形状を、有してもよい。適切な注射針は、治療によって許容される程度に患者の感覚を最小限に抑えるために、必要に応じて被覆されてもよい。注射針118は、針カバー122、たとえば硬質針シールド、軟質針シールド、またはその両方によって覆われ、無菌状態、すなわち滅菌状態に維持されてもよい。

0080

注入ボタン116は、シリンジ針120の近傍に設けられた穿通可能な隔膜も含んでよい。注入前状態において、シリンジ針120は隔膜を穿通せず、こうしてバレル部106とシリンジ針120との間の流体連絡を防止する。注入状態において、たとえばシリンジ針120などの針によって穿通されると、隔膜は投与量をバレル部106から放出し、シリンジ針120に進入させてもよい。一例示的実施形態において、1つ以上のカバー115は、無菌障壁内に隔膜を包囲してもよい。カバー115は、シリンジ針120が隔膜を穿通するときに穿通されてもよい。

0081

一例示的実施形態において、注射針118およびシリンジ針120は、注入ボタン116の本体を通じて互いに結合され、流体連絡してもよい。別の例示的実施形態において、注射針118およびシリンジ針120は、1つ以上の流体導管(図示せず)を通じて互いに結合され、流体連絡してもよい。別の例示的実施形態において、注射針118およびシリンジ針120は、互いに直接結合され、流体連絡してもよい。

0082

一例示的実施形態において、注入前状態で注入の前に、注入ボタン116は、図1Aおよび図1Bに示されるように注入ボタン116が筐体102の上部から突起するように、筐体102に対して垂直上昇位置にあってもよい。この位置において、注射針118は筐体102の内部で後退してもよく、患者の皮膚に挿入されなくてもよい。この位置において、シリンジ針120は、シリンジストッパ114内で隔膜の下方に垂直に位置合わせされてもよく、隔膜を穿通しなくてもよい。注入プロセスの始めに、注入ボタン116は、たとえば装置のユーザによってまたは自動的に、下方に押されてもよい。これは、図1Cから図1Eに示されるように、注入ボタン116がもはや筐体102の上部から突起しないように、患者の皮膚に近づくように筐体102に対して垂直押下位置まで注入ボタン116を押してもよい。この位置において、注射針118は筐体102の底部から突起していてもよく、患者の皮膚に挿入されていてもよい。この位置において、シリンジ針120は、シリンジストッパ114内で隔膜に位置合わせされてもよく、隔膜を穿通してもよい。

0083

一例示的実施形態において、隔膜は最初に注入ボタン116から離間されていてもよい。この実施形態において、シリンジ針120を担持するシリンジストッパ114が隔膜に向かって筐体102の内部を前進するとき、シリンジ針120は隔膜を穿通してもよい。つまり、注入前状態で注入の前に、シリンジ針120は、バレル部106と注入ボタン116に結合された注射針118との間に流体連絡がないように、隔膜から離間していてもよい。注入状態において、バレル部106は、シリンジ針120が隔膜を穿通してバレル部106と注入ボタン116に結合された注射針118との間に流体連絡を確立するように、装置100の遠位末端に向かって筐体102の内部を前進してもよい。この流体連絡は、注入状態で注入中に栓110によって投与量に圧力が印加されたときに、投与量の治療薬がバレル部106からシリンジ針120および注射針118を通じて患者の皮膚内に流入できるようにしてもよい。

0084

ここで図1Fを参照すると、一例示的実施形態において、装着型自動注入装置100の筐体102は皮膚センサ足部132を含んでもよく、これは注入部位近位の筐体102の部分の下または内部に収納された構造である。治療薬の注入の前および注入中には、皮膚センサ足部132は筐体102の下側の部分に保持されるかまたはその部分を形成する。装着型自動注入装置100が注入部位に取り付けられて始動されると、皮膚センサ足部132は自由に動いてもよいが、しかし注入部位によって拘束されてもよい。装着型自動注入装置100が注入部位から取り外されると、薬物送達が完了したか否かにかかわらず、皮膚センサ足部132はもはや拘束されず、筐体102の周囲の外側に延在および突起する。これはひいては後退トリガをトリップさせる。後退トリガが始動させられると、後退機構は注射針120を後退させ、これは注入ボタン116が筐体102の上部から突起して注射針118が筐体102内に後退させられるように、やはり注入ボタン116を垂直下降位置から垂直上昇位置まで引き上げてもよい。

0085

図1Aは、バレル部106が投与量108の治療薬で予備充填可能および/または予備充填済みであってもよく、使用に備えて後退位置にあってもよい、たとえば封入された、注入前状態の装着型自動注入装置100を示す。バレル部106は、バレル部106の1つまたは複数の壁と栓110との間に定義された内部空間に、投与量108の治療薬を収容してもよい。一実施形態において、プランジャアクチュエータ112は、解放されたときに栓110を作動させてもよいエネルギーを貯蔵してもよい。注入ボタン116は、注入部位の上方の垂直上方位置で部分的に筐体102の内部に設けられてもよく、注射針118は筐体102の内部で後退してもよい。筐体102の上部からの注入ボタン116の突起は、装着型自動注入装置100が動作していないという視覚的指標を患者に提供してもよい。

0086

図1Bは、針カバー122および隔膜カバーが取り外された、注入前状態の装着型自動注入装置100を示す。例示的実施形態において、保護膜128は、針カバー122に接続された連結部材、ならびにシリンジストッパ114内の隔膜およびシリンジ針カバーを含んでもよい。連結部材は、テザーまたはその他の連結機構を含んでもよい。保護膜128が取り外されると、保護膜128の連結部材は針カバー122ならびにシリンジストッパ114内の隔膜およびシリンジ針カバーを取り外してもよい。

0087

図1Cは、注入ボタン116が筐体102の内部の垂直下降位置にある注入状態で注入中の、装着型自動注入装置100を示す。垂直下降位置において、注入ボタン116は注入部位の上方の押下または垂直下降位置で筐体102の内部に設けられてもよく、注射針118は、注入部位で皮膚を貫通することができるように、筐体102内の開口を通じて筐体102の底部から突起してもよい。垂直下降状態において、注入ボタン116は筐体102の上部から突起しなくてもよく、これは装着型自動注入装置100が動作しているという視覚的指標を患者に提供してもよい。

0088

図1Dは、投与量108の治療薬を収容するバレル部106が装置100の筐体内で後退位置から伸長位置まで前方に向かって展開されている注入状態で注入中の、装着型自動注入装置100を示す。バレル部106の前進は、バレル部106の遠位末端またはシリンジストッパ114を、注入ボタン116の近傍に持ってくるか、または接触させてもよい。一例示的実施形態において、シリンジ針120は、バレル部106と注射針118との間に流体連絡を確立するために、シリンジストッパ114内に保持された隔膜を穿通してもよい。

0089

図1Eは、プランジャアクチュエータ112が栓110を移動させるために起動されている注入状態で注入中の、装着型自動注入装置100を示す。プランジャアクチュエータ112の起動は、バレル部106内の栓110を装置100の遠位末端に向かって移動させるために、プランジャアクチュエータ112内の貯蔵エネルギーを解放してもよい。栓110の移動は、バレル部106の遠位末端を通じてバレル部106から投与量の治療薬を注出させてもよい。プランジャアクチュエータ112を起動するために、注入ボタン116の押下によって、または針カバー122の取り外しによって結合または始動させられる連結部材、ユーザによって使用されてもよい起動ボタンなどを含むがこれらに限定されない、いずれの適切な機構が使用されてもよい。

0090

図1Fは、注入ボタン116が垂直上昇位置にある、たとえば治療有効投与量の治療薬を注入した後、または治療有効投与量の治療薬の送達前に患者から装着型自動注入装置100を取り外した後など、注入後状態で注入後の、装着型自動注入装置100を示す。垂直上昇位置において、注入ボタン116は、注入部位の上方の引き上げまたは垂直上昇位置で部分的に筐体102の内部に設けられてもよく、注射針118は筐体102の内部で後退してもよい。注入ボタン116の一部は、装着型自動注入装置アセンブリ100が動作していない(すなわち注入後状態である)という視覚的指標を患者に提供するために、筐体102の上部から突起してもよい。バレル部106は治療薬がなくなっていてもよく、プランジャアクチュエータ112はもはやエネルギーを貯蔵していなくてもよい。皮膚センサ足部132は、注入部位からの装置100の抜去の際に、筐体102の底部から延伸してもよい。

0091

筐体102は、垂直下降した注入状態(図1Cから図1Eに示す)から垂直上昇した注入後状態(図1Fに示す)まで注入ボタン116を自動的に持ち上げる、後退機構を含んでもよい。一例示的実施形態において、後退機構は、後退機構が起動したときに注入部位から離れるようにシリンジアセンブリを付勢する、たとえばバネなどの付勢機構を含んでもよい。

0092

後退トリガは、始動すると、垂直下降状態から垂直上昇状態に注入ボタン116を持ち上げるために、後退機構を起動してもよい。一例示的実施形態において、栓110および/またはプランジャアクチュエータ112は、後退トリガに接続された連結部材を含んでもよい。連結部材は、テザーまたはその他の連結機構を含んでもよい。連結部材は、栓110がバレル部106の末端まで移動したときに(1回分の投与量を送達)、連結部材がラッチを起動して後退トリガをトリップするように、適切な長さであってもよい。別の例示的実施形態において、筐体102の底部からの皮膚センサ足部132の延伸が、後退トリガをトリップしてもよい。

0093

一例示的実施形態において、後退機構は、トリップしたときに後退機構を起動する、投与終了後退トリガを含んでもよい。投与終了後退トリガは、装着型自動注入装置内の治療有効投与量の治療薬が送達されたときにトリップされてもよい。一例示的実施形態において、投与終了後退トリガは、薬物送達終了時に解放される、たとえば可撓性プラスチックフックなどのラッチを含んでもよい。後退機構はまた、トリップしたときに後退機構を起動する、早期抜去後退トリガも含んでよい。早期抜去後退トリガは、治療有効投与量の治療薬が完全に送達される前に装着型自動注入装置が注入部位から抜去されるときに、トリップされてもよい。一例示的実施形態において、早期抜去後退トリガは、注入部位からの装着型自動注入装置100の抜去時に解放される、たとえば可撓性プラスチックフックなどのラッチを含んでもよい。後退機構は、シリンジアセンブリを注入部位から自動的に後退させるために、投与終了後退トリガに反応し、早期抜去後退トリガに反応する。

0094

一例示的実施形態において、垂直上昇位置への注入ボタン116の上昇は、シリンジ針120を上方に曲げてもよく、こうしてシリンジ針および装着型自動注入装置の望ましくない再利用を防止する。

0095

図2Aから図2Fは、患者の体内に1回分の治療薬を注入するために使用されてもよいカートリッジアセンブリを含む、装着型自動注入装置200の例示的実施形態を示す。図2Aは、封入済み注入前状態の例示的な装着型装置200の第一端面図および第一側面図を示す。図2Bは、注入に備えて注射針を覆う針シールドが取り外された注入前状態の、例示的な装置200の第一端面図および第一側面図を示す。図2Cは、患者の皮膚が注射針によって穿通されている注入状態の、注入中の例示的な装置200の第一端面図および第一側面図を示す。図2Dは、1回分の治療薬を収容しているバレル部が装置200の筐体内で前方に展開されている注入状態の、注入中の例示的な装置200の第一端面図および第一側面図を示す。図2Eは、バレル部から1回分の治療薬を放出するために栓がプランジャアクチュエータによって作動されている注入状態の、注入中の例示的な装置200の第一端面図および第一側面図を示す。図2Fは、注射針が装置200の筐体内で後退させられている注入後状態の、注入後の例示的な装置200の第一端面図および第一側面図を示す。

0096

装着型自動注入装置200は、筐体200を含んでもよい。一例示的実施形態において、筐体202は長尺構成を有してもよいが、ただし当業者は、筐体202が、注入される1回分の治療薬を収容するバレル部を収納するためのいずれの適切なサイズ、形状、および構成を有してもよいことを、認識するだろう。一例示的実施形態において、筐体202は、プラスチックおよびその他の周知の材料を含むがこれらに限定されない、いずれの適切な材料で形成されてもよい。

0097

装着型自動注入装置200の筐体202は、患者の皮膚または患者の着用品の近傍に配置された筐体202の底部の患者接触部に沿って設けられた、接着層224を含んでもよい。いくつかの例示的実施形態において、接着層224は、投与量の治療薬を送達するために筐体202を患者に付着させるため、患者の皮膚上に配置されるように構成されてもよい。接着層224は、接着性ではない非接着タブ226を含んでもよい。非接着タブ226は、患者によって把持されて、患者の皮膚または着衣から装着型自動注入装置200を取り外すために引っ張られてもよい。

0098

装着型自動注入装置200が、たとえば図2Aに示される封入状態で使用される前に、接着層224は、接着層124の接着性を保つ保護膜228によって被覆されてもよい。保護膜228は、患者によって把持されて接着層224から保護膜228を除去するために引っ張られてもよい、タブ230を含んでもよい。これは接着層224を露出させ、接着層224を備える側を皮膚または着用品上に配置することによって、患者が自身の皮膚または着用品に筐体202を取り付けられるようにする。

0099

筐体202は、実質的に近位末端(注射針から最も遠い)と遠位末端(注射針に最も近い)との間の長手軸Lに沿って延在する、治療薬カートリッジアセンブリを収納してもよい。カートリッジアセンブリは、患者の皮膚に注入される投与量208の治療薬を保持するためのバレル部206を含んでもよい。バレル部206は、実質的に近位末端(注射針から最も遠い)と遠位末端(注射針に最も近い)との間の長手軸に沿って延在してもよい。一例示的実施形態において、バレル部206は、円形断面を有する実質的に円筒形の部材であってもよいが、ただし当業者は、バレル部206がいずれの適切な形状または構成を有してもよいことを認識するだろう。

0100

一例示的実施形態において、バレル部206は、注入プロセスの結果としてバレル部206が筐体202の内部でこれに対して移動することがないように、筐体202内で静止していてもよい。別の例示的実施形態において、バレル部206は、最初に、すなわち注入前状態で注入の前に、装置200の近位末端に向かって後退位置にあってもよく(図2Aから図2Cに示されるとおり)、注入状態で注入中に、装置200の遠位末端に向かって伸長位置に作動されてもよい。

0101

バレル部206内に投与量の治療薬を封止し、バレル部206から投与量を放出するために投与量に力を印加するため、バレル部206の近位末端に栓210が設けられてもよい。栓210は、注入状態で注入中にバレル部206から投与量を放出するために、バレル部206の遠位末端に向かってバレル部206の内部で移動可能であってもよい。一例示的実施形態において、栓210は、投与量を封止して投与量をバレル部206から押し出すという両方の機能を実行するように構成されてもよい。別の例示的実施形態において、栓はバレル部206内に投与量を封止するために設けられてもよく、別のピストンが、投与量をバレル部206から押し出すために栓に力を付与するために設けられてもよい。

0102

カートリッジアセンブリは、その近位末端上またはその付近に、バレル部206に収容された治療有効投与量を患者の皮膚に注入するために、遠位末端に向かってバレル部206の内部で栓210を前方に向かって選択的に作動させるための、プランジャアクチュエータ212を含んでもよい。プランジャアクチュエータ212は、栓210を作動させるためにエネルギー貯蔵および制御エネルギー解放機構を採用してもよい。例示的実施形態において、プランジャアクチュエータ212は、バレル部206の外部に、あるいは部分的または完全にバレル部206の内部に、位置してもよい。一例示的実施形態において、プランジャアクチュエータ212は、直接的に、または栓210とプランジャアクチュエータ212との間に設けられたプランジャの使用を通じて間接的に、栓210を駆動してもよい。

0103

一例示的実施形態において、プランジャアクチュエータ212は、注入前には後退しており、注入中にはバレル部206の内部で栓210を前方に向かって作動させるために解放される、たとえばバネなどの付勢機構を含んでもよい。別の例示的実施形態において、プランジャアクチュエータ212は、注入前には非膨張相であって、注入中にはバレル部206の内部で栓210を前方に向かって作動させるために膨張する、たとえば発泡体などの化学ガス発生器を含んでもよい。その他の例示的実施形態において、プランジャアクチュエータ212は、作動流体の液圧、圧縮ガスのガス圧、浸透圧、ハイドロゲル膨張、などを採用してもよい。

0104

一例示的実施形態において、プランジャアクチュエータ212は、実質的に直線的に、すなわち実質的に一定の速度で、バレル部206の内部で前方に向かって移動させられてもよい。これは、実質的に一定の送達速度で投与量が患者に送達されることを可能にするだろう。プランジャアクチュエータ212は、たとえばエネルギーの初期解放などのエネルギーを吸収し、プランジャアクチュエータ212によるエネルギー解放の間によりよく制御されたエネルギーの解放を提供するために使用されてもよい、減衰機構を含んでもよく、あるいは減衰機構に結合されてもよい。制御されたエネルギーの解放は、実質的に線形の送達プロファイル、すなわち長時間にわたって実質的に一定の速度の投与量の送達をもたらし、送達速度の急激な変化を防止するだろう。

0105

一例示的実施形態において、プランジャアクチュエータ212は、カートリッジのバレル部の内部で栓を移動させるために作動流体の液圧が栓に力を印加する、作動流体を収容する1つ以上の流体回路を採用してもよい。減衰機構は、作動流体源と栓との間の流体回路に配置された流量制限器を採用してもよい。

0106

別の例示的実施形態において、プランジャアクチュエータ212は、たとえば渦巻きバネまたは圧縮コイルバネなどの付勢機構を採用してもよい。減衰機構は、粘性減衰器、スイスレバー脱進機、ランナウェイ脱進機、などを採用してもよい。

0107

別の例示的実施形態において、プランジャアクチュエータ212は、一定な線形送達プロファイルを提供するために、歯車駆動システムに接続されたステッパモータを採用してもよい。

0108

カートリッジアセンブリは、その遠位末端上またはその付近に、隔膜および隔膜のカバー215を含んでもよい、カートリッジストッパ214を含んでもよい。隔膜は、バレル部206内に投与量を封止するためにバレル部206の遠位末端に隣接して設けられた材料の穿通可能な層であってもよい。無傷のとき、隔膜はバレル部206内に投与量を封止してもよい。たとえばシリンジ針などの針で穿通されると、隔膜は投与量をバレル部206から解放してシリンジ針に進入させる。隔膜は、シリンジ針によって穿通されてもよい材料で形成されてもよい。図2Aに示されるように装置200が封入済み注入前状態にあるときにシリンジ針による偶発的な穿通から隔膜を保護的に被覆するために、カバーが設けられてもよい。一例示的実施形態において、カートリッジストッパ214はまた、カートリッジストッパ214の近傍に設けられたシリンジ針を保護的に被覆するためのカバーも含んでよく、それによって、図2Aに示されるように装置200が封入済み注入前状態にあるときにシリンジ針による偶発的な隔膜の穿通を防止する。

0109

装着型自動注入装置200の筐体202は、患者の皮膚を穿通するように構成された中空の皮下注射針218を担持する注入ボタン216も、収納してよい。一例示的実施形態において、注射針218は、装置200の長手軸Lに対して直角に位置合わせされてもよい。一例示的実施形態において、注射針218は、注入ボタン216内に、または注入ボタン216とは別に設けられた、注射針キャリア(図示せず)によって、所定位置に保持されてもよい。注射針218は、治療薬を送達するために患者の皮膚を穿通するのに適したいずれの適切なサイズ、形状、および構成を有してもよく、具体的実施形態に限定されるものではない。適切な針は、所望の治療に適した注入深度を提供するように構成または選択された長さを有してもよい。皮下注射は通常、皮膚内に約6から10ミリメートル進入する。一例示的実施形態において、注射針218は、約12mmの長さを有してもよく、皮膚内に約7mmの深さまで注入されてもよい。その他の例示的実施形態において、注射針218は、皮内、その他の皮下、または筋肉内治療に適した長さを有してもよい。適切な注射針は、十分な機械強度を提供するのに適した壁厚、患者の感覚を最小限に抑えながら注入物質の所望の流量を許容するのに適した直径、および患者の感覚を最小限に抑えながら所望の治療に適した先端形状を、有してもよい。適切な注射針は、治療によって許容される程度に患者の感覚を最小限に抑えるために、必要に応じて被覆されてもよい。注射針218は、針カバー222、たとえば硬質針シールド、軟質針シールド、またはその両方によって覆われ、無菌状態に維持されてもよい。

0110

注入ボタン216は、隔膜を穿通してバレル部206との流体連絡を確立するように構成された、中空のシリンジ針220も担持してよい。一例示的実施形態において、シリンジ針220は、装置200の長手軸Lと平行に位置合わせされてもよい。シリンジ針220は、隔膜を穿通するのに適したいずれの適切なサイズ、形状、および構成を有してもよく、具体的実施形態に限定されるものではない。

0111

一例示的実施形態において、注射針218およびシリンジ針220は、注入ボタン216の本体を通じて互いに結合され、流体連絡してもよい。別の例示的実施形態において、注射針218およびシリンジ針220は、1つ以上の流体導管(図示せず)を通じて互いに結合され、流体連絡してもよい。別の例示的実施形態において、注射針218およびシリンジ針220は、互いに直接結合され、流体連絡してもよい。

0112

一例示的実施形態において、注入前状態で注入の前に、注入ボタン216は、図2Aおよび図2Bに示されるように注入ボタン216が筐体202の上部から突起するように、筐体202に対して垂直上昇位置にあってもよい。この位置において、注射針218は筐体202の内部で後退してもよく、患者の皮膚に挿入されなくてもよい。この位置において、シリンジ針220は、カートリッジストッパ214内で隔膜の上方に垂直に位置合わせされてもよく、隔膜を穿通しなくてもよい。注入プロセスの始めに、注入ボタン216は、たとえば装置のユーザによってまたは自動的に、下方に押されてもよい。これは、図2Cから図2Eに示されるように、注入ボタン216がもはや筐体202の上部から突起しないように、患者の皮膚に近づくように筐体202に対して垂直押下位置まで注入ボタン216を押してもよい。この位置において、注射針218は筐体202の底部から突起していてもよく、患者の皮膚に挿入されていてもよい。この位置において、シリンジ針220は、カートリッジストッパ214内で隔膜に位置合わせされてもよく、隔膜を穿通してもよい。

0113

一例示的実施形態において、隔膜は最初に注入ボタン216から離間されていてもよい。この実施形態において、隔膜を担持するカートリッジストッパ214が注入ボタン216に向かって筐体202の内部を前進するとき、シリンジ針220は隔膜を穿通してもよい。つまり、注入前状態で注入の前に、シリンジ針220は、バレル部206と注入ボタン216に結合された注射針218との間に流体連絡がないように、隔膜から離間していてもよい。注入状態において、バレル部206は、シリンジ針220が隔膜を穿通してバレル部206と注入ボタン216に結合された注射針218との間に流体連絡を確立するように、装置200の遠位末端に向かって筐体202の内部を前進してもよい。この流体連絡は、注入状態で注入中に栓210によって投与量に圧力が印加されたときに、投与量の治療薬がバレル部206からシリンジ針220および注射針218を通じて患者の皮膚内に流入できるようにしてもよい。

0114

ここで図2Fを参照すると、一例示的実施形態において、装着型自動注入装置200の筐体202は皮膚センサ足部232を含んでもよく、これは注入部位の近位の筐体202の部分の下または内部に収納された構造である。治療薬の注入の前および注入中には、皮膚センサ足部232は、筐体202の下側の部分に保持されるかまたはその部分を形成する。装着型自動注入装置200が注入部位に取り付けられて始動されると、皮膚センサ足部232は自由に動いてもよいが、しかし注入部位によって拘束されてもよい。装着型自動注入装置200が注入部位から取り外されると、薬物送達が完了したか否かにかかわらず、皮膚センサ足部232はもはや拘束されず、筐体202の周囲の外側に延在および突起する。これはひいては後退トリガをトリップさせる。後退トリガが始動させられると、後退機構は注射針220を後退させてもよく、これは注入ボタン216が筐体202の上部から突起して注射針218が筐体202内に後退させられるように、やはり注入ボタン216を垂直下降位置から垂直上昇位置まで引き上げてもよい。

0115

図2Aは、バレル部206が投与量208の治療薬で予備充填可能および/または予備充填済みであってもよく、使用に備えて後退位置にあってもよい、たとえば封入された、注入前状態の装着型自動注入装置200を示す。バレル部206は、バレル部206の1つまたは複数の壁と栓210との間に定義された内部空間に、投与量208の治療薬を収容してもよい。一実施形態において、プランジャアクチュエータ212は、解放されたときに栓210を作動させてもよいエネルギーを貯蔵してもよい。注入ボタン216は、注入部位の上方の垂直上昇位置で部分的に筐体202の内部に設けられてもよく、注射針218は筐体202の内部で後退してもよい。筐体202の上部からの注入ボタン216の突起は、装着型自動注入装置200が動作していないという視覚的指標を患者に提供してもよい。

0116

図2Bは、針カバー222および隔膜カバーが取り外された、注入前状態の装着型自動注入装置200を示す。例示的実施形態において、保護膜228は、針カバー222に接続された連結部材、ならびにカートリッジストッパ214内の隔膜およびシリンジ針カバーを含んでもよい。連結部材は、テザーまたはその他の連結機構を含んでもよい。保護膜228が取り外されると、保護膜228の連結部材は針カバー222ならびにカートリッジストッパ214内の隔膜およびシリンジ針カバーを取り外してもよい。

0117

図2Cは、注入ボタン216が筐体202の内部の垂直下降位置にある注入状態で注入中の、装着型自動注入装置200を示す。垂直下降位置において、注入ボタン216は注入部位の上方の押下または垂直下降位置で筐体202の内部に設けられてもよく、注射針218は、注入部位で皮膚を貫通することができるように、筐体202の開口を通じて筐体202の底部から突起してもよい。垂直下降位置において、注入ボタン216は筐体202の上部から突起しなくてもよく、これは装着型自動注入装置200が作動しているという視覚的指標を患者に提供してもよい。

0118

図2Dは、投与量208の治療薬を収容するバレル部206が装置200の筐体内で後退位置から伸長位置まで前方に向かって展開されている注入状態で注入中の、装着型自動注入装置200を示す。バレル部206の前進は、バレル部206の遠位末端またはカートリッジストッパ214を、注入ボタン216の近傍に持ってくるか、または接触させてもよい。一例示的実施形態において、シリンジ針220は、バレル部206と注射針218との間に流体連絡を確立するために、カートリッジストッパ214内に保持された隔膜を穿通してもよい。

0119

図2Eは、プランジャアクチュエータ212が栓210を移動させるために起動されている注入状態で注入中の、装着型自動注入装置200を示す。プランジャアクチュエータ212の起動は、バレル部206内の栓210を装置200の遠位末端に向かって移動させるために、プランジャアクチュエータ212内の貯蔵エネルギーを解放してもよい。栓210の移動は、バレル部206の遠位末端を通じてバレル部206から投与量の治療薬を注出させてもよい。プランジャアクチュエータ212を起動するために、注入ボタン216の押下によって、または針カバー222の取り外しによって結合または始動させられる連結部材、ユーザによって使用されてもよい起動ボタンなどを含むがこれらに限定されない、いずれの適切な機構が使用されてもよい。

0120

図2Fは、注入ボタン216が垂直上昇位置にある、たとえば治療有効投与量の治療薬を注入した後、または治療有効投与量の治療薬の送達前に患者から装着型自動注入装置200を取り外した後など、注入後状態で注入後の、装着型自動注入装置200を示す。垂直上昇位置において、注入ボタン216は、注入部位の上方の引き上げまたは垂直上昇位置で部分的に筐体202の内部に設けられてもよく、注射針218は筐体202の内部で後退してもよい。注入ボタン216の一部は、装着型自動注入装置アセンブリ200が動作していない(すなわち注入後状態である)という視覚的指標を患者に提供するために、筐体202の上部から突起してもよい。バレル部206は治療薬がなくなっていてもよく、プランジャアクチュエータ212はもはやエネルギーを貯蔵していなくてもよい。皮膚センサ足部232は、注入部位からの装置200の抜去の際に、筐体202の底部から延伸してもよい。

0121

筐体202は、垂直下降した状態(図2Cから図2Eに示す)から垂直上昇した注入後状態(図2Fに示す)まで注入ボタン216を自動的に持ち上げる、後退機構を含んでもよい。一例示的実施形態において、後退機構は、後退機構が起動したときに注入部位から離れるようにカートリッジアセンブリを付勢する、たとえばバネなどの付勢機構を含んでもよい。

0122

後退トリガは、始動すると、垂直下降状態から垂直上昇状態に注入ボタン216を持ち上げるために、後退機構を起動してもよい。一例示的実施形態において、栓210および/またはプランジャアクチュエータ212は、後退トリガに接続された連結部材を含んでもよい。連結部材は、テザーまたはその他の連結機構を含んでもよい。連結部材は、栓210がバレル部206の末端まで移動したときに(1回分の投与量を送達)、連結部材がラッチを起動して後退トリガをトリップするように、適切な長さであってもよい。別の例示的実施形態において、筐体202の底部からの皮膚センサ足部232の延伸が、後退トリガをトリップしてもよい。

0123

一例示的実施形態において、後退機構は、トリップしたときに後退機構を起動させる、投与終了後退トリガを含んでもよい。投与終了後退トリガは、装着型自動注入装置内の治療有効投与量の治療薬が送達されたときにトリップされてもよい。一例示的実施形態において、投与終了後退トリガは、薬物送達終了時に解放される、たとえば可撓性プラスチックフックなどのラッチを含んでもよい。後退機構はまた、トリップしたときに後退機構を起動する、早期抜去後退トリガも含んでよい。早期抜去後退トリガは、治療有効投与量の治療薬が完全に送達される前に装着型自動注入装置が注入部位から抜去されるときに、トリップされてもよい。一例示的実施形態において、早期抜去後退トリガは、注入部位からの装着型自動注入装置200の抜去時に解放される、たとえば可撓性プラスチックフックなどのラッチを含んでもよい。後退機構は、カートリッジアセンブリを注入部位から自動的に後退させるために、投与終了後退トリガに反応し、早期抜去後退トリガに反応する。

0124

例示的実施形態において、装着型自動注入装置100(図1)/200(図2)のバレル部は、内皮、皮下、または筋肉注射にとって望ましい、たとえば治療抗体など、いずれかの量の治療薬で予備充填可能および/または予備充填済みであってもよい。一例示的実施形態において、バレル部106は、約0.1ミリリットルから約1.0ミリリットルの間の量で予備充填可能および/または予備充填済みであってもよいが、ただし例示的な装置はこの例示的な範囲の治療薬量に限定されるものではい。

0125

例示的実施形態において、装着型自動注入装置100(図1)/200(図2)は、約10秒から約12時間の範囲の期間にわたって治療有効量の治療薬を注入するために使用されてもよい。特定のその他の例示的実施形態は、治療薬を低速で患者に送達するために、低速でのシリンジプランジャの作動を生じる、作動装置およびシステムを提供する。例示的な低速実施形態は、約5分から約30分の間に約0.1ミリリットルから約1ミリリットル以上の治療薬量を送達してもよいが、ただし例示的な送達速度はこの例示的範囲に限定されるものではない。

0126

例示的実施形態は、送達速度が長時間にわたって実質的に一定であるように、治療薬の線形送達プロファイルを提供してもよい。場合により、線形送達プロファイルは、患者が感じる不快症状を軽減するかも知れない。一例示的実施形態において、治療薬は単回低速ボーラスで送達されてもよい。

0127

治療薬の送達速度は、周囲温度に依存してもよい。室温、すなわち華氏約72°では、送達時間の精度は約3パーセントから約10パーセントの範囲になる可能性がある。

0128

例示的な装置の例示的寸法は、表1から表6を参照して記載される。しかしながら、当業者は、例示的寸法が説明目的のために提供されること、ならびに例示的な自動注入装置は説明的寸法に限定されないことを、認識するだろう。

0129

一例示的実施形態において、装着型自動注入装置は、約4.37インチの例示的長さ、約2.12インチの例示的幅、および約1.25インチの例示的高さを有してもよい。一例示的実施形態において、バレル部の直径は約1.470インチであり、バレル部の長さは約2.520インチである。表1から表3は、2つの例示的なタイプの例示的な装置について、長さ、幅、および高さの成分をそれぞれまとめたものである。

0130

0131

0132

0133

一例示的実施形態において、製造中のバレル部の直径は約1.470インチから約0.125インチだけ増加してもよく、バレル部の長さは製造中に約2.520インチから約0.732インチだけ減少してもよい。表4から表6は、2つの例示的なタイプの例示的な装置について、長さ、幅、および高さの成分をそれぞれまとめたものである。

0134

0135

0136

0137

図3は、例示的な自動注入装置100を組み立てる例示的な方法300のフローチャートである。ステップ302において、シリンジまたはカートリッジアセンブリは、滅菌されて組み立てられてもよい。ステップ304において、注入ボタンが滅菌されて組み立てられてもよい。ステップ306において、シリンジまたはカートリッジアセンブリのバレル部は、患者に投与される治療薬の投与量で充填されてもよい。ステップ308において、バレル部内に治療薬を封止するために、シリンジまたはカートリッジアセンブリのバレル部内に滅菌栓が配置されてもよい。滅菌バレル部および滅菌栓による装着型自動注入装置内への治療薬の封じ込めは、治療薬の無菌性を維持する。このため、一例示的実施形態において、装着型自動注入装置の残りの構成要素は、バレル部が治療薬で予備充填可能および/または予備充填済みとなった後に、非滅菌環境で組み立てられてもよい。たとえば、ステップ310において、非滅菌プランジャアクチュエータ、たとえば付勢機構が、栓の後に挿入されてもよい。

0138

ステップ312において、シリンジまたはカートリッジアセンブリは、非滅菌筐体内に挿入されてもよい。筐体は、たとえば接着層、保護膜、皮膚センサ足部など、その他の非滅菌構成要素を用いて予備組み立てされてもよい。ステップ314において、注入ボタン(封入された滅菌流体路および1つ以上の針を備える)は、非滅菌筐体内に挿入されてもよい。例示的実施形態において、バレル部、封入された皮下注射針、シリンジ針、針カバー、および栓は、治療薬および流体路に無菌障壁を提供してもよい。こうして、一旦バレル部が治療薬で充填され、栓がバレル部内に挿入されると、装置の残部の組み立ては無菌状態を必要としない。治療薬搬送ステップがユーザによって実行される必要はない。ステップ316において、組み立て済み自動注入装置は、必要であれば上包みされてもよく、その後販売のため商用に包装されてもよい。図1Aは、封入済み注入前状態の組み立て済み自動注入装置の例示的実施形態を示す。

0139

図4は、例示的な自動注入装置を使用する例示的な方法400のフローチャートである。包装されて治療薬が予備充填可能および/または予備充填済みの装着型自動注入装置は、通常は使用前に冷蔵保管庫保管されてもよい。ステップ402において、包装済み自動注入装置は保管庫から取り出されてもよい。ステップ404において、装着型自動注入装置は、その包装およびいかなる上包みからも取り出されてよく、たとえば包装の外部に室温で装着型装置を放置することによって、または装着型装置を暖めることによって、室温まで暖められてもよい。ステップ406において、患者は、装置筐体に設けられた治療薬検査窓を通じてバレル部が一定量の治療薬を収容していることを確認してもよく、必要であれば治療薬の透明度も確認してよい。

0140

ステップ408において、患者の皮膚の注入部位が、治療薬の送達のために選択および準備されてもよい。ステップ410において、患者は治療薬を注入部位に注入するために装着型自動注入装置を使用する。ステップ410に一般的に包含されるステップは、図5に関連して以下に記載される。ステップ412において、注入を実行した後、装着型自動注入装置は、患者から取り外されて、適切に廃棄されてもよい。

0141

図5は、患者に治療有効量の治療薬を注入するために例示的な自動注入装置を使用する、例示的な方法500のフローチャートである。例示的な方法500は、図4のステップ410の詳細な概要である。ステップ502において、患者は、装着型自動注入装置の接着層を被覆して保護する保護膜を除去する。いくつかの例示的実施形態において、保護膜の除去は、シリンジまたはカートリッジストッパ内の針カバーおよび隔膜カバーも除去してよい。

0142

ステップ504において、患者は、治療有効投与量の治療薬の注入中に装置が注入部位上に確実に保持されるように、接着層を備える装着型自動注入装置の患者接触部を注入部位(または注入部位の周りの着用品)に適用する。

0143

ステップ506において、一旦装着型自動注入装置が注入部位に取り付けられると、患者は、筐体内の注入前状態の垂直上昇位置から注入状態の垂直下降位置まで注入ボタンを押下してもよい。垂直上昇位置において、注射針を担持する注入ボタンの末端は、筐体内で後退させられ、筐体の外側には露出しない。押下されると、注射針を担持する注入ボタンの末端は、注射針が筐体の開口から出現して露出するように、筐体内で線形にまたは回転的に、下方に向かって移動させられる。これは、治療薬の注入のために適切な深さまで注射針が患者の皮膚に貫通できるようにする。筐体内の注入ボタンの下方移動は、線形(すなわち垂直下方移動)または回転的(すなわち枢動点を中心とする円形運動で)であってもよい。

0144

一例示的実施形態において、注入ボタンは、患者が手動で注入ボタンを押し下げることによって、筐体内に押下される。別の例示的実施形態において、患者は、たとえば筐体の上部などのアクセスしやすい位置にある起動ボタンなどの注入トリガを始動してもよく、これは注入トリガに自動的に注入ボタンを筐体内に押下させ、同様に注射針に患者の皮膚を穿通させる。一例示的実施形態において、注入起動ボタンの押下は、バネが筐体内で注入ボタンを下方に付勢できるようにする注入トリガのラッチを解放してもよい。注入ボタンの同じ動作は、注射針が適切な深さまで注入部位に挿入されるようにしてもよい。

0145

ステップ508において、注入ボタンの押下は、シリンジまたはカートリッジアセンブリ、より具体的にはバレル部を、(シリンジまたはカートリッジアセンブリの遠位末端が注入ボタンから離間している)後退位置から(シリンジまたはカートリッジアセンブリの遠位末端が注入ボタンに隣接および/または接触している)伸長位置まで、筐体内で、および筐体に対して、前方に向かって移動させる、シリンジまたはカートリッジアクチュエータを起動してもよい。別の例示的実施形態において、シリンジまたはカートリッジアクチュエータは、注入ボタンの押下によってではなく、ユーザが、たとえば起動ボタンの形態のトリガを始動することによって、起動される。一例示的実施形態において、注入ボタンに向かうシリンジまたはカートリッジアセンブリの運動は、シリンジ針に隔膜を穿通させてもよい。

0146

ステップ510において、バレル部の遠位末端が注入ボタンと接触すると、プランジャアクチュエータは、栓とバレル部の1つまたは複数の内壁との間の静止摩擦(すなわち静摩擦)を突破して、注射針を通じて治療薬を送達するために注入ボタン内のシリンジ針に向かって前方に栓を移動させてもよい。プランジャアクチュエータは、あるステップで栓静摩擦を克服してその後のステップで栓を作動させてもよく、あるいはプランジャアクチュエータは、同時に栓静摩擦を克服して栓を作動させてもよい。栓の移動は、シリンジ針を通じて注射針内へ、さらには患者の皮膚内へ、投与量を解放させてもよい。

0147

一例示的実施形態において、筐体内のシリンジまたはカートリッジアセンブリの前方への前進、およびバレル部内の栓の前方への前進は、異なるステップで行われてもよい。別の例示的実施形態において、筐体内のシリンジまたはカートリッジアセンブリの前方への前進、およびバレル部内の栓の前方への前進は、同じステップで、たとえば同時に、行われてもよい。

0148

治療薬送達速度は、プランジャアクチュエータの特性に依存してもよい。プランジャアクチュエータは、いくつかの例示的実施形態の形態を取ってもよい。いくつかの例示的実施形態において、プランジャアクチュエータは、たとえば付勢機構(たとえば渦巻きバネまたは圧縮コイルバネなどの1つ以上のバネを含むがこれらに限定されない)、圧縮ガス、化学ガス発生器(発泡体など)、浸透圧、ハイドロゲル膨張などの、エネルギー貯蔵および解放手段を採用してもよい。たとえばエネルギーの初期解放などのエネルギーを吸収し、プランジャアクチュエータによるエネルギー解放の間によりよく制御されたエネルギーの解放を提供するために、減衰または制御機構(粘性減衰器または脱進機を含むがこれらに限定されない)が使用されてもよい。たとえばプランジャアクチュエータが作動流体を通じて非拘束バネ力を送達する場合など、治療薬送達速度をさらに調整するために、針と栓との間の流体通路に配置された流量制限器が使用されてもよい。このように、まったくまたは実質的に灼熱感のない単回低速ボーラスなどの制御された速度で投与量を患者に送達するために、適切なプランジャアクチュエータおよび適切な制御機構が選択されてもよい。

0149

一例示的実施形態において、注入ボタンの押下は、起動したときに、注入後状態で注入後に注入ボタンを筐体102内に後退させる後退機構を、作動可能にしてもよい。

0150

ステップ512において、治療有効投与量の送達時に、栓および/またはプランジャアクチュエータは、後退機構の投与終了後退トリガをトリップしてもよい。栓および/またはプランジャアクチュエータは、投与終了後退トリガに接続された連結部材を含んでもよい。連結部材は、テザーまたはその他の連結機構を含んでもよい。連結部材は、栓がシリンジまたはカートリッジアセンブリの末端まで移動したときに(1回分の投与量を送達)、連結部材がラッチを起動して後退トリガをトリップするように、適切な長さであってもよい。

0151

ステップ514において、一旦投与終了後退トリガがトリップすると、後退機構は、シリンジまたはカートリッジアセンブリが注入後状態となるように、筐体内で上方に向かって、および患者接触部から離れるように、注入ボタンを後退させてもよい。一例示的実施形態において、注入状態から注入後状態への注入ボタンの移動は、たとえば「カチッ」という可聴音を発生し、これは治療薬送達完了聴覚的指標を提供する。一旦後退すると、注入ボタンは筐体の外側に突起し、これはたとえば治療薬送達完了などの装着型自動注入装置の状態の視覚的指標、または注入後状態にある装置の視覚的指標を提供する。

0152

しかしながら、治療有効投与量の治療薬の完了前に装着型装置が患者の皮膚から抜去される場合には、皮膚センサ足部が筐体の外側に延在して、後退機構の早期抜去後退トリガをトリップしてもよい。一旦早期抜去後退トリガがトリップすると、後退機構は、シリンジまたはカートリッジアセンブリが注入後状態となるように、患者接触部から離れて筐体内で上方に向かって注入ボタンを展開する。一例示的実施形態において、治療有効投与量の治療薬送達の完了前に装置が患者から抜去されるとき、プランジャアクチュエータは、バレル部内をシリンジ針に向かって前方に移動し続けてもよい。

0153

ステップ516において、後退時に、針刺し保護を提供するために注射針の再展開を防止するため、針ロックが注射針と係合する。針ロックは、一旦係合すると注射針が筐体から脱出するのを防止する部材であってもよく、注射針の付近で筐体内に位置してもよい。例示的な針ロックは、プラスチック板金属板クリップなどを含んでもよいが、これらに限定されない。

0154

図6Aから図6Cは、患者の皮膚への針の線形挿入に適した装着型自動注入装置600の例示的実施形態を示す。線形挿入によって、針を担持するカートリッジアセンブリの末端は、針が患者に挿入されるように、装着型自動注入装置の筐体内を線形に下降する。より具体的には、図6Aは、たとえば封入済みの、注入前状態の例示的な装着型装置を示し;図6Bは、治療薬を患者に注入する直前、最中、または直後の、注入状態の例示的な装着型装置を示し;図6Cは、患者への治療薬の送達が完了した後、または治療薬の送達の完了に先立って患者から取り外された後の、注入後状態の例示的な装着型装置を示す。

0155

装着型自動注入装置600は、患者に皮下注射される1回分の治療薬を収容する、治療薬カートリッジアセンブリ610を収納するための筐体635を含む。一例示的実施形態において、治療薬カートリッジアセンブリ610の外側には1つ以上の隆起が設けられてもよく、筐体635の内側には、カートリッジアセンブリが筐体635の内部を移動する際にカートリッジアセンブリ610の隆起の平滑な通路を提供する、1つ以上の溝またはチャネルが設けられてもよい。カートリッジアセンブリ610の外側の1つ以上の隆起は、カートリッジアセンブリ610上の盛り上がった線の形態を取ってもよい。筐体635の内側の1つ以上の溝またはチャネルは、U字型凹状または谷状の線の形態を取ってもよい。溝またはチャネルの上部は、隆起が溝またはチャネルの上部に出入りするように摺動してもよいように、開放していてもよい。図6Aから図6Cに示される線形挿入実施形態において、隆起および溝/チャネルは直線であってもよい。図7Aから図7Cに示される回転挿入実施形態において、隆起および溝/チャネルは、回転中心、すなわちカートリッジアセンブリ610の枢動点を中心に湾曲している線であってもよい。

0156

別の例示的実施形態において、カートリッジアセンブリ610の外側はいかなる隆起も有していなくてもよく、筐体635の内側はいかなる溝またはチャネルも有していなくてもよい。

0157

筐体635は好ましくは長尺構成を有するが、ただし当業者は、筐体635が、注入される治療薬のバレル部と結合可能な皮下注射針を収納するためのいずれの適切なサイズ、形状、および構成を有してもよいことを、認識するだろう。筐体635は、プラスチックおよびその他の周知の材料を含むがこれらに限定されない、いずれの適切な材料で形成されてもよい。別の実施形態において、治療薬カートリッジ610は、ガラスおよびその他の周知の材料を含むがこれらに限定されない、滅菌に適したいずれの適合材料で形成されてもよい。

0158

筐体635は、患者の皮膚または患者の着用品の近傍に配置された筐体635の患者接触部に沿って設けられた、接着層640を含む。いくつかの実施形態において、接着層640は、治療薬を送達するために筐体635を患者に付着させるため、患者の皮膚上に配置されるように構成されている。接着層640は、接着性ではない非接着タブ645を含む。非接着タブ645は、患者によって把持されて、接着層640およびしたがって患者の皮膚または着衣から装着型自動注入装置600を取り外すために引っ張られてもよい。

0159

装着型自動注入装置600が、たとえば注入前状態で、使用される前に、接着層640は、接着層640の接着性を保つ保護膜650によって被覆されてもよい。保護膜650は、患者によって把持されて接着層640から保護膜650を除去するために引っ張られてもよい、タブ655を含んでもよい。これは接着層640を露出させ、接着層640を備える側を皮膚または着用品上に配置することによって、患者が自身の皮膚または着用品に筐体635を取り付けられるようにする。

0160

例示的実施形態において、保護膜650(図6A)/750(図7A)は、プランジャアクチュエータ630(図6A)/730(図7A)に接続された連結部材を含んでもよい。連結部材は、テザーまたはその他の連結機構を含んでもよい。保護膜650(図6A)/750(図7A)が取り外されると、保護膜650(図6A)/750(図7A)の連結部材は、栓615(図6A)/715(図7A)とバレル605(図6A)/705(図7A)の内壁との間の静止摩擦を緩和し、プランジャアクチュエータ630(図6A)/730(図7A)を起動する。

0161

治療薬カートリッジアセンブリ610は、注入される治療有効投与量の治療薬を保持するための中空のバレル部605を含んでもよい。図示されるバレル部605は実質的に円筒形の形状だが、ただし当業者は、バレル部605がいずれの適切な形状または構成を有してもよいことを、認識するだろう。栓615は、投与量の治療薬をバレル部605内に封止する。

0162

治療薬カートリッジアセンブリ610は、バレル部605に接続可能または接続された、およびこれと流体連絡している、中空の皮下注射針625も含んでよく、これを通じて、栓615に圧力を印加することによって投与量が注出され得る。針625は、治療薬を皮下的に送達するために患者の皮膚を穿通するのに適したいずれの適切なサイズ、形状、および構成を有してもよく、具体的実施形態に限定されるものではない。適切な針は、所望の治療に適した注入深度を提供するように構成または選択された長さを有してもよい。皮下注射は通常、皮膚内に約6から10ミリメートル進入する。一例示的実施形態において、針625は約12mmの長さを有してもよく、皮膚内に約7mmの深さまで注入されてもよい。その他の例示的実施形態において、針625は、皮内、その他の皮下、または筋肉内治療に適した長さを有してもよい。適切な針は、十分な機械強度を提供するのに適した壁厚、患者の感覚を最小限に抑えながら注入物質の所望の流量を許容するのに適した直径、および患者の感覚を最小限に抑えながら所望の治療に適した先端形状を、有してもよい。適切な針は、治療によって許容される程度に患者の感覚を最小限に抑えるために、必要に応じて被覆されてもよい。針625は、軟質および硬質針シールドアセンブリ620によって覆われ、無菌状態に維持されてもよい。

0163

図6Aから図6Cに示される例示的実施形態において、針625は、装着型装置600の長手軸に対して実質的に直角に突起している。この例示的実施形態において、バレル部605は、装置600の長手軸に対して実質的に直角に延在するL字継手607を含む。この実施形態において、針625はL字継手607に接続されている。

0164

装着型自動注入装置600は、バレル部605に収容された治療有効投与量を患者に注入するために、治療薬カートリッジアセンブリ610の遠位末端に向かって前方に栓615を選択的に作動させるための、プランジャアクチュエータ630を含んでもよい。プランジャアクチュエータ630は、栓615を作動させるために、エネルギー貯蔵および制御エネルギー解放機構を採用してもよい。一例示的実施形態において、プランジャアクチュエータ630は、注入前には後退しており、注入中にはバレル部605内で前方に向かって栓615を作動させるために解放される、たとえばバネなどの付勢機構を含んでもよい。別の例示的実施形態において、プランジャアクチュエータ630は、注入前には非膨張相であって、注入中にはバレル部605の内部で栓615を治療薬カートリッジアセンブリ610の遠位末端に向かって前方に作動させるために膨張する、たとえば発泡体などの化学ガス発生器を含んでもよい。その他の例示的実施形態において、プランジャアクチュエータ630は、圧縮ガス圧、浸透圧、ハイドロゲル膨張などを採用してもよい。たとえばエネルギーの初期解放などのエネルギーを吸収し、プランジャアクチュエータ630(図6A)/730(図7A)によるエネルギー解放の間によりよく制御されたエネルギーの解放を提供するために、減衰機構が使用されてもよい。針と栓615(図6A)/715(図7A)との間の流体通路に配置された流量制限器は、たとえばプランジャアクチュエータ630(図6A)/730(図7A)が非拘束バネ力を送達する場合など、治療薬送達速度をさらに調整するために使用されてもよい。

0165

一例示的実施形態において、プランジャアクチュエータ630は、一定な線形運動をしながらバレル部605の内部を前方に向かって前進させられてもよい。歯車駆動システムに接続されたステッパモータを含むがこれに限定されない、一定な線形運動を提供するための機構は、装着型自動注入装置600の内部または外部で、いくつ使用されてもよい。制御された方式で実質的に一定な線形運動を提供するためのその他の例示的な機構は、図24から図25を参照して記載される。

0166

栓615(図6A)/715(図7A)および/またはプランジャアクチュエータ630(図6A)/730(図7A)は、後退トリガに接続された連結部材を含んでもよい。連結部材は、テザーまたはその他の連結機構を含んでもよい。連結部材は、栓615(図6A)/715(図7A)がカートリッジアセンブリ610(図6A)/710(図7A)の末端まで移動したときに(1回分の投与量を送達)、連結部材がラッチを起動して後退トリガをトリップするように、適切な長さであってもよい。

0167

ここで図6Cを参照すると、一例示的実施形態において、筐体635は皮膚センサ足部660を含み、これは注入部位の近位の筐体635の一部の下または内部に収容された構造である。治療薬の注入の前および注入中には、皮膚センサ足部660は、筐体635の下側の部分に保持されるかまたはその部分を形成する。装着型自動注入装置600が注入部位に取り付けられて始動されると、皮膚センサ足部660は自由に動いてもよいが、しかし注入部位によって拘束されてもよい。装着型自動注入装置600が注入部位から取り外されると、薬物送達が完了したか否かにかかわらず、皮膚センサ足部660はもはや拘束されず、筐体635の周囲の外側に延在および突起する。これはひいては抜去後退トリガをトリップさせる。

0168

図6Aは、たとえば封入済みで使用に備えた、または封入に備えた、注入前状態の装着型自動注入装置600を示す。装置600は、予備充填可能および/または予備充填済みのシリンジまたはカートリッジアセンブリを含んでもよい。一例示的実施形態において、注入前状態で、シリンジまたはカートリッジアセンブリは、使用に備えた後退位置にあってもよい。注入前状態において、治療薬カートリッジアセンブリ610は、注入部位から遠位の上昇位置で部分的に筐体635の内部に設けられ、針625は筐体635の内部で後退する。装着型自動注入装置600が動作していないという患者への視覚的指標は、注入前状態での筐体635の外側に突起している治療薬カートリッジアセンブリ610の一部を含んでもよい。バレル部605は、バレル部605の1つまたは複数の壁と栓615との間に定義された内部空間によって封じ込められた1回分の治療薬を収容する。一実施形態において、プランジャアクチュエータ630はエネルギーを貯蔵する。

0169

図6Bは、治療薬カートリッジアセンブリ610が押下位置にある、治療有効投与量の治療薬を注入する準備が整った、注入中の、または注入直後の、注入状態の装着型自動注入装置600を示す。押下位置において治療薬カートリッジアセンブリ610は、注入部位の近位の押下位置で筐体635の内部に設けられ、針625は、注入部位において皮膚を貫通することができるように、筐体635の開口を通じて筐体635の外側に突起している。注入状態において、治療薬カートリッジアセンブリ610は、装着型自動注入装置600が動作しているという視覚的指標を患者に提供するために、筐体635の外側に突起していない。プランジャアクチュエータ630は、栓615を作動させるためにその貯蔵エネルギーを解放する。プランジャアクチュエータ630および栓615のこの協働運動は、針625を通じてバレル部605内の治療薬を注出させる。

0170

図6Cは、治療薬カートリッジアセンブリ610が後退位置にある、たとえば治療有効投与量の治療薬を注入した後、または治療有効投与量の治療薬の送達前の装着型自動注入装置600の患者からの抜去の後の、注入後状態の装着型自動注入装置600を示す。後退位置において、治療薬カートリッジアセンブリ610は、注入部位から遠位の上昇位置で筐体635の内部に設けられ、針625は筐体635の内部で後退する。治療薬カートリッジアセンブリ610の一部は、装着型自動注入装置アセンブリ600が動作していない(すなわち注入後状態である)という視覚的指標を患者に提供するために、筐体635の外側に突起する。バレル部605は治療薬がなくなっていてもよく、プランジャアクチュエータ630はもはやエネルギーを貯蔵していなくてもよい。

0171

筐体635は、注入状態(図6Bに示される押下位置)から注入後状態(図6Cに示される後退位置)まで治療薬カートリッジアセンブリ610を自動的に持ち上げる、後退機構を含む。一例示的実施形態において、後退機構は、後退機構が起動したときに注入部位から離れるようにカートリッジアセンブリを付勢する、たとえばバネなどの付勢機構を含んでもよい。

0172

後退機構は、トリップすると後退機構を起動する、投与終了後退トリガを含む。投与終了後退トリガは、装着型自動注入装置内の治療有効投与量の治療薬が送達されるときにトリップされる。一例示的実施形態において、投与終了後退トリガは、薬物送達終了時に解放される、たとえば可撓性プラスチックフックなどのラッチを含んでもよい。後退機構はまた、トリップしたときに後退機構を起動する、早期抜去後退トリガも含む。早期抜去後退トリガは、治療有効投与量の治療薬が完全に送達される前に装着型自動注入装置が注入部位から抜去されるときに、トリップされる。一例示的実施形態において、早期抜去後退トリガは、注入部位からの装着型自動注入装置600の抜去時に解放される、たとえば可撓性プラスチックフックなどのラッチを含んでもよい。後退機構は、カートリッジアセンブリを注入部位から自動的に後退させるために、投与終了後退トリガに反応し、早期抜去後退トリガに反応する。

0173

図7Aから図7Cは、患者の皮膚への針の回転挿入に適した装着型自動注入装置700の例示的実施形態を示す。回転挿入において、針725を担持する治療薬カートリッジアセンブリ710の末端は、針725を患者の皮膚に挿入するために、枢動点を中心に回転的に下降する。より具体的には、図7Aは、たとえば予備充填済みで湾曲した滅菌皮下注射針、および治療薬を保持するバレル部とともに封入された、注入前状態の例示的な装着型装置を示し;図7Bは、治療薬を患者に注入する直前、最中、または直後の、注入状態における例示的な装着型装置を示し;図7Cは、患者への治療薬の送達後、または患者への治療薬の送達の完了に先立って患者からの装着型装置の抜去後の、注入後状態の例示的な装着型装置を示す。

0174

治療薬カートリッジアセンブリ710は、筐体内の枢動点765を中心に筐体735の内部で回転的に移動可能である。一例示的実施形態において、治療薬カートリッジアセンブリ710の外側には1つ以上の隆起が設けられてもよく、筐体735の内側には、様々な状態のうち、カートリッジが筐体735の内部を移動する際にカートリッジ710の隆起の通路を提供する、1つ以上の溝またはチャネルが設けられてもよい。別の例示的実施形態において、カートリッジアセンブリ710の外側には隆起がなく、筐体735の内側には溝またはチャネルがない。

0175

治療薬カートリッジアセンブリ710が筐体735内に押下されると、治療薬カートリッジアセンブリ710は、針725が露出して患者の皮膚を貫通するように、枢動点765を中心として下方に向かって回転的に移動する。この例示的実施形態において、針725は、90°からずれた角度で患者の皮膚に進入する。同様に、治療薬カートリッジアセンブリ710が後退させられるとき、治療薬カートリッジアセンブリ710は、針725が筐体735の内部で後退するように、枢動点765を中心として上方に向かって回転的に移動する。治療薬カートリッジアセンブリ710のこの回転運動を実現する機構は、図6Aから図6Cの線形挿入に必要とされる機構よりも単純かつ堅牢であるかも知れない。

0176

針725は、枢動点765および筐体735の長手軸に沿った針715から枢動点765までの距離によって半径が定義された、曲線状である。針725の曲率は、針の挿入中の患者の快適さを増加させる。針725は、枢動点765に最も近い鋭い針先に、優先的に合わせられてもよい。

0177

図6Aから図6Cに示されるものと類似の図7Aから図7Cの特徴は、図6Aから図6Cに関連して先に記載されている。

0178

例示的実施形態において、図6Aから図6Cおよび図7Aから図7Cの治療薬カートリッジアセンブリ610および720はそれぞれ、内皮、皮下、または筋肉注射にとって望ましい、たとえば治療抗体など、いずれかの量の治療薬で予備充填可能および/または予備充填済みであってもよい。一例示的実施形態において、カートリッジアセンブリ610および720は、約0.8〜0.85ミリリットルの量で予備充填可能および/または予備充填済みであってもよいが、ただし例示的なカートリッジアセンブリはこれらの例示的な量に限定されるものではない。別の例示的実施形態において、カートリッジアセンブリ610および720は、約1ミリリットル以上の量で予備充填可能および/または予備充填済みであってもよい。

0179

例示的実施形態において、装着型自動注入装置600(図6A)/700(図7A)は、約10秒から約12時間の範囲の期間にわたって治療有効量の治療薬を注入するために使用されてもよい。一例示的実施形態において、治療薬は、約5分から約30分の送達時間の間、定められた速度で送達されてもよい。装着型自動注入装置600(図6A)/700(図7A)は、単回低速ボーラスで一定量の治療薬を注入するために使用されてもよい。

0180

治療薬の送達速度は、周囲温度に依存してもよい。室温、すなわち華氏約72°では、送達時間の精度は約3パーセントから約10パーセントの範囲になる可能性がある。

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