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技術 地中埋設管の接続構造

出願人 タイガースポリマー株式会社
発明者 藤本佑一稲掛哲哉
出願日 2016年6月17日 (4年5ヶ月経過) 出願番号 2016-120652
公開日 2017年12月21日 (2年11ヶ月経過) 公開番号 2017-225298
状態 特許登録済
技術分野 電線ケーブルの据付 電線・ケーブルの屋外への布設 管の敷設
主要キーワード 締め込み作業 ラッパ型 配管用貫通孔 締付操作 接続壁 吸水膨張性 螺旋波形 波付可
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年12月21日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (6)

課題

締め込み操作がしやすく、壁面4aと締付部材との間のシール性がより確実になるような地中埋設管接続構造を提供する。

解決手段

ハンドホールなどの壁面に設けられた配管用貫通孔に、螺旋波付可撓管からなる地中埋設管3が接続される。接続は、地中埋設管の外側に螺合される締付部材1と、地中埋設管の先端に螺着したベルマウス2とによりなされる。締付部材1は、フランジ部材11とネジ部材12とを有している。フランジ部材11は、壁面4aに圧接されるフランジ部11aと、フランジ部11aに設けられたリング状の第1シール部材13とを一端に有する。ネジ部材12は、少なくともその内面が地中埋設管3の螺旋波形に対応する螺合部12aを有している。フランジ部材11とネジ部材12とは、地中埋設管の中心軸回り相対回転可能にされて、フランジ部材11が地中埋設管の中央側に向かって変位することをネジ部材12が規制する。

概要

背景

従来、地中埋設管ハンドホールなどの壁面に固定するには、ハンドホールなどの壁面に穿設した配管用貫通孔に地中埋設管の先端を挿通後、配管用貫通孔の内側より地中埋設管の先端部にベルマウスと称されるラッパ型の開口部を有する管状部材を地中埋設管の管体螺旋形状を利用して螺入するとともに、接着材で地中埋設管を配管用貫通孔に固定していた。また、特許文献1や特許文献2には、地中埋設管のハンドホールへの接続構造として、地中埋設管の内側に螺着するベルマウス部材と、地中埋設管の外側に螺着するホルダー締付部材)により、ハンドホール壁を挟持して地中埋設管をハンドホールの配管用貫通孔に固定する接続構造が開示されている。

概要

締め込み操作がしやすく、壁面4aと締付部材との間のシール性がより確実になるような地中埋設管の接続構造を提供する。ハンドホールなどの壁面に設けられた配管用貫通孔に、螺旋波付可撓管からなる地中埋設管3が接続される。接続は、地中埋設管の外側に螺合される締付部材1と、地中埋設管の先端に螺着したベルマウス2とによりなされる。締付部材1は、フランジ部材11とネジ部材12とを有している。フランジ部材11は、壁面4aに圧接されるフランジ部11aと、フランジ部11aに設けられたリング状の第1シール部材13とを一端に有する。ネジ部材12は、少なくともその内面が地中埋設管3の螺旋波形に対応する螺合部12aを有している。フランジ部材11とネジ部材12とは、地中埋設管の中心軸回り相対回転可能にされて、フランジ部材11が地中埋設管の中央側に向かって変位することをネジ部材12が規制する。

目的

本発明の目的は、締め込み操作がしやすく、壁面と締付部材との間のシール性がより確実になるような地中埋設管の接続構造を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

ハンドホールなどの壁面に設けられた配管用貫通孔に、螺旋波付可撓管からなる地中埋設管を、地中埋設管の外側に螺合される締付部材と地中埋設管の先端に螺着したベルマウスとで固定する接続構造であって、前記締付部材は、フランジ部材ネジ部材とを有しており、フランジ部材は、前記壁面に向かって押圧されるフランジ部と、フランジ部に設けられたリング状の第1シール部材とを一端部に有し、ネジ部材は少なくともその内面が地中埋設管の螺旋波形に対応する螺合部を有し、フランジ部材とネジ部材とは、地中埋設管の中心軸回り相対回転可能にされつつ、フランジ部材が地中埋設管の中央側に向かって変位することをネジ部材が規制している地中埋設管の接続構造。

請求項2

フランジ部材の地中埋設管中央側の末端部が、ネジ部材に対し、地中埋設管の中心軸に沿う方向に当接する請求項1に記載の地中埋設管の接続構造。

請求項3

フランジ部材には筒状の第1筒部が設けられると共に、ネジ部材には筒状の第2筒部が設けられ、第1筒部と第2筒部の一方が他方の内側に入りこむようにされて、第1筒部と第2筒部の間には、半径方向に挟まれるように第2シール部材が設けられている請求項1または請求項2に記載の地中埋設管の接続構造。

請求項4

第2シール部材が吸水膨張性不織布を含む請求項3に記載の地中埋設管の接続構造。

技術分野

0001

本発明は、地中埋設管接続構造に関する。特に、螺旋波付可撓管からなる地中埋設管を、ハンドホールなどの壁面に設けられた配管用貫通孔に接続する構造に関する。

背景技術

0002

従来、地中埋設管をハンドホールなどの壁面に固定するには、ハンドホールなどの壁面に穿設した配管用貫通孔に地中埋設管の先端を挿通後、配管用貫通孔の内側より地中埋設管の先端部にベルマウスと称されるラッパ型の開口部を有する管状部材を地中埋設管の管体螺旋形状を利用して螺入するとともに、接着材で地中埋設管を配管用貫通孔に固定していた。また、特許文献1や特許文献2には、地中埋設管のハンドホールへの接続構造として、地中埋設管の内側に螺着するベルマウス部材と、地中埋設管の外側に螺着するホルダー締付部材)により、ハンドホール壁を挟持して地中埋設管をハンドホールの配管用貫通孔に固定する接続構造が開示されている。

先行技術

0003

特開平11−266519号公報
特開2009−130995号公報

発明が解決しようとする課題

0004

特許文献1や特許文献2の地中埋設管の接続構造においては、ハンドホール内部に水が浸入しないように、ハンドホール壁面とホルダー(締付部材)との間にシール部材を挟み込んで、当該部位をシールする必要がある。

0005

しかしながら、特許文献1や特許文献2の地中埋設管の接続構造においては、ホルダーを管の中心軸回りに回転させながら、ハンドホール壁面に向かって前進させ、ホルダーとベルマウスでハンドホールの壁を挟み込んで接続構造を完成させる必要があるが、シールが確実になされるように、この締め込み作業を行うのはなかなか難しい。

0006

すなわち、特許文献1や特許文献2の地中埋設管の接続構造においては、接続操作の際に、相対回転するハンドホール壁面とホルダーの間にシール部材が設けられているため、シール部材とハンドホール壁面の間で強い摩擦が発生して、ホルダー十分に締めこむことができなくなったり、シール部材がめくれてしまったりすることがある。いずれの場合にも、当該部位におけるシール性が不十分となるおそれがある。ハンドホール壁面が平滑な平面状に仕上げられていない場合や、ハンドホール壁面と地中埋設管とが互いに少し傾いて取り付けられるような場合には、こうしたシール不具合発生のおそれが、より高まる。

0007

本発明の目的は、締め込み操作がしやすく、壁面と締付部材との間のシール性がより確実になるような地中埋設管の接続構造を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

発明者は、鋭意検討の結果、締付部材を、フランジ部材ネジ部材とを有するように分割して構成し、フランジ部材とネジ部材とが地中埋設管の中心軸回りに相対回転可能にされていると、上記課題を解決できることを知見し、本発明を完成させた。

0009

本発明は、ハンドホールなどの壁面に設けられた配管用貫通孔に、螺旋波付可撓管からなる地中埋設管を、地中埋設管の外側に螺合される締付部材と地中埋設管の先端に螺着したベルマウスとで固定する接続構造であって、前記締付部材は、フランジ部材とネジ部材とを有しており、フランジ部材は、前記壁面に向かって押圧されるフランジ部と、フランジ部に設けられたリング状の第1シール部材とを一端部に有し、ネジ部材は少なくともその内面が地中埋設管の螺旋波形に対応する螺合部を有し、フランジ部材とネジ部材とは、地中埋設管の中心軸回りに相対回転可能にされつつ、フランジ部材が地中埋設管の中央側に向かって変位することをネジ部材が規制している地中埋設管の接続構造である(第1発明)。

0010

第1発明においては、フランジ部材の地中埋設管中央側の末端部が、ネジ部材に対し、地中埋設管の中心軸に沿う方向に当接することが好ましい(第2発明)。また、第1発明もしくは第2発明においては、フランジ部材には筒状の第1筒部が設けられると共に、ネジ部材には筒状の第2筒部が設けられ、第1筒部と第2筒部の一方が他方の内側に入りこむようにされて、第1筒部と第2筒部の間には、半径方向に挟まれるように第2シール部材が設けられていることが好ましい(第3発明)。また、第3発明においては、第2シール部材が吸水膨張性不織布を含むことが好ましい(第4発明)。

発明の効果

0011

本発明の地中埋設管の接続構造(第1発明)によれば、接続操作の際の締め込み操作がしやすく、壁面と締付部材との間のシール性がより確実になる。

0012

さらに、第2発明のようにすれば、ネジ部材による締め込み力を確実にフランジ部材に伝達でき、第1シール部材のシール性がより確実になる。また、第3発明や第4発明のようにすれば、第2シール部材の摩擦によってフランジ部材とネジ部材が相対回転しにくくなることが抑制され、締め込み操作がしやすくなる。

図面の簡単な説明

0013

第1実施形態の地中埋設管の接続構造を示す一部断面図である。
第1実施形態の地中埋設管の接続構造に用いられる締付部材の構造を示す一部断面図である。
第1実施形態の地中埋設管の接続操作の過程を示す一部断面図である。
第2実施形態の地中埋設管の接続構造に用いられる締付部材の構造を示す一部断面図である。
第3実施形態の地中埋設管の接続構造に用いられる締付部材の構造を示す一部断面図である。

実施例

0014

下図面を参照しながら、地中埋設管がハンドホールの壁面に接続される際の発明の実施形態について説明する。発明は以下に示す個別の実施形態に限定されるものではなく、その形態を変更して実施することもできる。地中埋設管の接続対象は、ハンドホールに限定されず、マンホール情報ボックス等であってもよい。地中埋設管は、内部に電線光ファイバなどのケーブルが通される管路とされることが多いが、具体的用途はこれら通信用途通電用途に限定されない。

0015

図1は、第1実施形態の地中埋設管の接続構造を示す一部断面図であり、図2は、接続に用いられる締付部材1である。これらの図では、各部材の記載を、中心軸mの上側を断面図で、下側では外観図で示している。なお、地中埋設管3については、管全体を主に外観図で示し、先端部のみを一部断面で示している。

0016

地中埋設管3は、ハンドホールの壁4に設けられた配管用貫通孔4bに挿通され、地中埋設管3の外側に螺着される締付部材1と、地中埋設管3の先端部内側に螺着されるベルマウス2とが壁4を挟持することによって、ハンドホールに接続固定されている。なお、以下の記載において、図1図2及びそれ以降の図において左側、即ち、ハンドホールの内側や、地中埋設管の管端に向う側を「管端部側」とし、図1図2及びそれ以降の図において右側、即ち、ハンドホールの外側や、地中埋設管の中央部に向う側を「管中央側」として説明する。

0017

地中埋設管3は、大径部と小径部がその軸線方向に交互に設けられたじゃばら状の管壁を有する可撓管であり、特に、大径部と小径部は螺旋状に設けられている。すなわち、地中埋設管3はいわゆる螺旋波付可撓管からなるものであり、典型的には合成樹脂(例えばポリエチレン樹脂)により形成されている。

0018

地中埋設管3の先端内側には、ベルマウス2が螺着して取り付けられている。ベルマウス2は、螺着する地中埋設管3の内径よりもその外径がやや小さく形成された円筒状の本体部21を有し、この本体部21の外周面には地中埋設管3への螺着時にネジ山となる凸部21bが螺旋状に形成されている。ベルマウス2の本体部21の管端部側には、貫通孔21dを有する円盤状のフランジ部21cが一体に形成されている。このフランジ部21cのハンドホールの壁面に対向する面に、薄いドーナツ状のシール部材を密着固定すれば、水密性を更に高めることができる。なお、図1の例のように、上記シール部材は、省略してもよい。また、ベルマウス2の具体的形状は、地中埋設管3が管中央側に貫通孔4bから抜け出してしまうことを阻止できる限りにおいて、変更してもよく、ベルマウス2を他の構成としてもよい。例えば、ベルマウスを地中埋設管3の外側に螺着させる構成としてもよい。

0019

締付部材1について説明する。締付部材1は、地中埋設管3の螺旋波付じゃばら状の外面と螺合するようにされていて、接続操作の際に締付部材1を回転させて締め付けることで、ベルマウス2と締付部材1の間にハンドホールの壁4が挟持されて、地中埋設管1がハンドホールの配管用貫通孔4bに接続固定される。

0020

締付部材1は、フランジ部材11とネジ部材12とを有している。
フランジ部材11は、管端部側の一端にフランジ部11aを有している。締付部材1の締め付けにより、フランジ部11aがハンドホール壁面4aに向かって押圧される。また、フランジ部材11は、リング状の第1シール部材13を有しており、第1シール部材13はフランジ部11aに設けられている。また、本実施形態のフランジ部材11は、地中埋設管3の外周に配置される円筒状の筒状部11bを有している。

0021

締付部材1のネジ部材12は、少なくともその内面が地中埋設管3の螺旋波形に対応する螺合部12aを有している。すなわち、ネジ部材12の螺合部12aと地中埋設管3とは第1のピッチP1のネジで螺合している。ネジ部材12を地中埋設管3に対して回転させることで、締付部材1が前進/後退して、接続操作がなされる。本実施形態においては、螺合部12aよりも管端部側に円筒状の拡径部12bが設けられており、拡径部12bと螺合部12aとは、フランジ状に設けられた接続壁12cにより接続されている。また、ネジ部材12の螺合部12aの内周には、波形に沿うように円筒状の第3シール部材15が一体化されている。

0022

フランジ部材11とネジ部材12とは、互いに接合もしくは固定されておらず、地中埋設管3の中心軸m回りに相対回転可能にされている。さらに、フランジ部材11が地中埋設管3の中央側に向かって変位することをネジ部材12が規制している。本実施形態においては、フランジ部材11の筒状部11bの地中埋設管中央側の末端部が、ネジ部材12の接続壁12cに対し、地中埋設管3の中心軸mに沿う方向に当接することにより、変位が規制される。

0023

また、フランジ部材11には筒状の第1筒部(11b)が設けられると共に、ネジ部材12には筒状の第2筒部(12b)が設けられ、第1筒部と第2筒部の一方が他方の内側に入りこむようにされていて、第1筒部と第2筒部の間には、半径方向に挟まれるように円筒状に第2シール部材14が設けられていることが好ましい。
すなわち、本実施形態においては、上記第1筒部に筒状部11bが対応し、上記第2筒部に拡径部12bが対応していて、フランジ部材の筒状部11bが、ネジ部材の拡径部12bの内側に入り込んでおり、第2シール部材14は筒状部11bと拡径部12bの間に設けられている。また、第2シール部材14は、筒状部11bもしくは拡径部12bのいずれか一方に固定されることが好ましい。

0024

第1シール部材13、第2シール部材14、第3シール部材15としては、種々のシール部材、例えば、吸水膨張性不織布(吸水膨張性樹脂を用いた不織布)や、ゴムシートスポンジシートゴムパッキンなどが使用できる。接続操作時に滑りが良くて締付操作がしやすく、シール性も良好であるという観点から、吸水膨張性不織布を含むようにこれらシール部材を構成することが好ましい。これらシール部材は、フランジ部材やネジ部材を成形する際に一体にしてもよいし、成形されたフランジ部材やネジ部材に後工程で接着剤などによって固定してもよい。

0025

本発明の接続構造に使用される締付部材1(フランジ部材11やネジ部材12)やベルマウス2は、合成樹脂、好ましくはポリオレフィン系樹脂ポリ塩化ビニル樹脂により、射出成形ブロー成形などの公知の成形方法により成形できる。

0026

図3は本発明の地中埋設管の接続構造を完成する過程の中間段階を示す図である。
まず、ポリエチレン製の地中埋設管3の先端を垂直に切断し、付着した水やを拭き取り、締付部材1を地中埋設管3の外側に螺合するように回転させてねじ込む。すなわち、締付部材1のネジ部材12の螺合部12aが地中埋設管3の先端から奥の方すなわち管中央側に位置するように螺入する。その際、螺入する長さは地中埋設管3を固定するハンドホール壁4の厚さよりも長くしておく。

0027

次いで、地中埋設管3の先端を、ハンドホールの外側からハンドホールの壁4の配管用貫通孔4bに挿通する。次いで、地中埋設管3の先端の内側にベルマウス2の本体部21をねじ込んでいく(図3に示した中間状態)。そして、ベルマウス2を、配管用貫通孔4bに挿通された地中埋設管3の先端に、ベルマウスフランジ部21cが当接するまで螺入して、しっかりと固定する。

0028

次いで、締付部材1をハンドホールの壁面4aに圧接する。すなわち、ハンドホールの外側で締付部材1のネジ部材12を、接続部材1が壁面4aに向かって進むように回転させ、フランジ部11a(シール部材13)がハンドホール壁面4aに当接する位置まで回転させ、締結する。その結果、ハンドホールの壁4の内側面でもベルマウス2のフランジ部21cが壁4に密着し、壁4をその内外両面からベルマウス2と締付部材1(フランジ部材11)とで挟持した状態で地中埋設管3がハンドホールの壁面に設けられた配管用貫通孔4bに固定され、図1に示したような接続構造が完成される。

0029

ネジ部材の締め込み操作が行いやすように、ネジ部材12の外周に、スパナレンチ治工具などが係合するような、リブ平面部ノッチ等を設けることが好ましい。

0030

発明の作用および効果を説明する。特許文献1や特許文献2に開示される従来技術においては、締付部材(ホルダ)を締めこむ際に、ハンドホール壁面とフランジの間に挟まれるシール部材の摩擦が大きくなりやすく、締付に必要なトルクが過大なものとなって、十分に締付ができなくなったり、摩擦によりシール部材がはがれたりして、シール性が不十分となるおそれがあった。

0031

上記実施形態の接続構造によれば、締付部材1がフランジ部材11とネジ部材12とに分けて構成され、両者が、相対回転可能とされて、ネジ部材12によりフランジ部材11が管端部側に押し付けられる構造となっているため、第1シール部材13の部分のシールをより確実なものとすることができる。

0032

即ち、接続操作の際にネジ部材12を締めこんでいくと、フランジ部材11のフランジ部11aや第1シール部材13がハンドホール壁面4aに当接するが、そこからさらに締めこんでいく際には、フランジ部材11やシール部材13はハンドホールに対し回転させず、ネジ部材だけを締めこんでいけばよい。したがって、強く押し付けられた状態で第1シール部材13とハンドホール壁面4aを互いに摺動させる必要がなくなる。その結果、ネジ部材12の締め付けに必要なトルクが軽減されて、締付操作がしやすくなる。

0033

また、締付操作がしやすくなると、ネジ部材12をしっかり締めこむことができて、第1シール部材13に適度な圧縮をかけることが可能となり、シールの確実性が向上する。また、強く押し付けられた状態で第1シール部材13とハンドホール壁面4aを互いに摺動させることがなくなるため、第1シール部材がめくれるなどして適切な位置に配置されなくなってしまうことが未然に防止され、これも、シールの確実性の向上に寄与する。

0034

さらに、上記第1実施形態においては、ネジ部材12によるフランジ部材11の変位規制が、フランジ部材の地中埋設管中央側の末端部が、ネジ部材に対し、地中埋設管の中心軸に沿う方向に当接する構成により行われており、この構成によれば、締付操作をしやすくしながら、ネジ部材12による押し付け力を確実にフランジ部材に伝えることができ、シールの確実性がより向上する。特に、当接部において、フランジ部材11とネジ部材12とが、樹脂同士で当接し摺動するようにされていると、ネジ部材12を締めこむ際の締付トルクが低減され、操作がより行いやすくなって好ましい。

0035

また、上記第1実施形態のように、フランジ部材11には筒状の第1筒部11bが設けられると共に、ネジ部材12には筒状の第2筒部12bが設けられ、第1筒部11bと第2筒部12bの一方が他方の内側に入りこむようにされて、第1筒部11bと第2筒部12bの間には、半径方向に挟まれるように第2シール部材14が設けられる構成とした場合には、互いに相対回転するフランジ部材11とネジ部材12の間をシールする第2シール部材14に、ネジ部材12がフランジ部材11を押し付ける力が作用しないので、第2シール部材14の摩擦力によりネジ部材12とフランジ部材11の相対回転が妨げられることが抑制され、ネジ部材の締付操作がよりたやすいものとなる。

0036

また、フランジ部材11には筒状の第1筒部11bが設けられると共に、ネジ部材12には筒状の第2筒部12bが設けられ、第1筒部11bと第2筒部12bの一方が他方の内側に入りこむようにされて、第1筒部11bと第2筒部12bの間には、半径方向に挟まれるように第2シール部材14が設けられる構成とされていると、シール状態を維持しながら、第1筒部11bと第2筒部12bとが中心軸方向に相対移動可能となるので、両者を相対的に若干傾けて締め付けることも可能となる。したがって、土圧などにより地中埋設管がハンドホール壁面に対し斜めに配置されるような状態となっても、シールが確実に維持されやすくなる。このような構成となっていると、フランジ部材11とネジ部材12とが若干傾いた姿勢となることができるため、地中埋設管がハンドホール壁面に対し傾く状態となっても、その傾きをフランジ部材11とネジ部材12の間で吸収し、フランジ部材11がハンドホール壁面に対しまっすぐな姿勢を維持しやすくなるからである。

0037

また、上記第1実施形態のように、ネジ部材12とフランジ部材11の間に設けられるシール部材14が吸水膨張性不織布を含むものである場合には、シール部材14と他の部材の間の摩擦力がさらに小さくなって、ネジ部材の締付操作がよりたやすいものとなり、シールの確実性も向上する。

0038

発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の改変をして実施することができる。以下に発明の他の実施形態について説明するが、以下の説明においては、上記実施形態と異なる部分を中心に説明し、同様である部分についてはその詳細な説明を省略する。また、これらの実施形態は、その一部を互いに組み合わせて、あるいは、その一部を置き換えて実施できる。

0039

上記第1実施形態の説明においては、シール部材14がフランジ部材11の筒状部11bの側に取り付けられる例を説明したが、シール部材14は、ネジ部材12の拡径部12bに取り付けられていてもよい。また、フランジ部材11の筒状部11bと、ネジ部材12の拡径部12bの内外の関係を逆にすることも可能である。すなわち、互いに相対回転可能であり、ネジ部材によりフランジ部材の管中央側への変位が規制される限りにおいて、両者が接する部分の具体的構成や構造、シール部材の配置等は、適宜変更することができる。

0040

図4は、第2実施形態の地中埋設管の接続構造の用いられる締付部材5の構造を示す一部断面図である。本実施形態において、フランジ部材51が管端部側にフランジ部51aとリング状の第1シール部材53を有する点、および、ネジ部材52が、螺合部52aと円筒状の第3シール部材55を有し、地中埋設管の外周の螺旋に螺着する点、および、フランジ部材51とネジ部材52とが中心軸回りに相対回転可能なようにされている点は、第1実施形態と同様である。本実施形態でも、接続操作の際の締め込み操作がしやすく、壁面と締付部材との間のシール性がより確実になる。

0041

第2実施形態においては、フランジ部材51の管中央側に第2フランジ部51bが設けられ、第2フランジ部51bに第2シール部材54がリング状に設けられている。また、ネジ部材52の管端部側の端部にフランジ52bが設けられている。フランジ部材51の第2フランジ部51bと、ネジ部材のフランジ52bとが、互いに対向するよう配置されて、両者の間に第2シール材54が配置されてこの部分がシールされる。

0042

この様な実施形態とする場合には、第2シール部材54とネジ部材のフランジ52bの摩擦が極力少なくなるよう、第2シール部材を吸水膨張性不織布を含むものとしつつ、フランジ52bの表面を平滑なものとすることが好ましい。

0043

また、第2実施形態のように、ネジ部材52は、複数本のリング状の波付形状とされた弾性部52cを備えていてもよい。弾性部52cを備えていると、弾性部52cが管の中心軸方向の変位や傾きを吸収することができて、第1シール部材を弾力的に押さえつけることができて、接続構造のシール性の確実さが向上する。弾性部52cの具体的な構成は、複数本のリング状の波付形状に限定されず、弾性部をらせん状の凹凸波付形状としてもよい。また、前述した第1実施形態の締付部材1のネジ部材12において、例えば、螺合部12aと接続壁12cの間に、同様の弾性部を備えさせてもよい。

0044

図5は、第3実施形態の地中埋設管の接続構造の用いられる締付部材6の構造を示す一部断面図である。本実施形態においては、螺合部62aを有するネジ部材62の管端部側に位置する拡径部62bの末端部が、フランジ部材61のフランジ部61aを直接押すような構成とされている。このような実施形態としても、接続操作の際の締め込み操作がしやすく、壁面と締付部材との間のシール性がより確実になる。

0045

また、第3実施形態においては、フランジ部材61の筒状部61bが、ネジ部材62の拡径部62bの内側に位置するようにされていて、両者の間に配置されるシール部材は、螺合部62aの内側まで覆うように設けられている。このような構成にすれば、ネジ部材62と地中埋設管の間をシールするシール部材と、ネジ部材62とフランジ部材61の間をシールするシール部材を兼用するように一体に設けることができて、経済性に優れる。

0046

なお、フランジ部材とネジ部材とを相対回転可能にしつつ、フランジ部材が管中央側に向かって変位することをネジ部材が規制するための構成としては、上記のような構成だけでなく、他の構成、例えば、両者をネジの構造で接続する構成としてもよい。たとえば、フランジ部材側に雄ネジを設け、ネジ部材側に雌ネジを設けて両者を螺合させるように構成してもよい。その場合は、フランジ部材とネジ部材とが螺合するネジのピッチと、ネジ部材と地中埋設管とが螺合するネジのピッチとが、異なるピッチとなるようにしておけば、ネジ部材の回転操作で、フランジ部材をハンドホール壁に押し付けるようにできる。

0047

上記実施形態の説明においては、地中埋設管が、情報通信用光ファイバケーブルや、送電用の電気ケーブル通信用の電線等を挿通する管路として用いられる場合を例として、地中埋設管の接続構造について説明したが、地中埋設管の用途は、これら用途に限定されず、他の用途、例えば気体液体を送る用途や、各種ホースチューブ等の配管を挿通配置するための用途とすることも可能である。

0048

本発明の地中埋設管の接続構造は、例えば通信ケーブルの敷設に使用でき、施工しやすくシール性も良好であって産業上の利用価値が高い。

0049

1締付部材
11フランジ部材
11aフランジ部
11b 筒状部(第1筒状部)
12ネジ部材
12a螺合部
12b 拡径部(第2筒状部)
12c接続壁
13 第1シール部材
14 第2シール部材
15 第3シール部材
2ベルマウス
3地中埋設管
4ハンドホール壁
5,6 締付部材
51,61 フランジ部材
52,62 ネジ部材

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