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技術 情報処理装置、電子黒板、プログラム

出願人 株式会社リコー
発明者 川崎怜士
出願日 2016年6月15日 (4年6ヶ月経過) 出願番号 2016-118992
公開日 2017年12月21日 (3年0ヶ月経過) 公開番号 2017-224985
状態 特許登録済
技術分野 デジタル計算機のユーザインターフェイス ファクシミリ一般
主要キーワード Y座標 手動ボタン 縮小位置 座標配列 X座標 センサーカメラ かさ上げ ストローク画像
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年12月21日)のものです。
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図面 (20)

課題

複数の映像を表示できる情報処理装置を提供すること。

解決手段

入力された映像を表示装置3に表示する情報処理装置2であって、前記表示装置上の指示体位置情報の入力を受け付ける受付手段22と、前記位置情報に基づいて前記表示装置内の領域の選択を受け付ける領域選択受付手段32と、複数の映像のうち第一の映像を前記領域外に表示し、第二の映像を前記領域内に表示する映像表示手段31と、を有する。

概要

背景

液晶パネル等のディスプレイと、ユーザが電子ペンなどの指示体を用いて指示したディスプレイ上の座標を検知する座標検知装置と、座標検知装置から出力される座標データに基づいて手書きされたストロークなどを描画して表示させる制御装置と、を備えた電子黒板が広く使用されている。

また、電子黒板はPC(Personal Computer)やタブレット端末などの端末通信する機能を有しており、電子黒板は電子黒板のディスプレイに描画された画像を端末に送信できる。しかし、電子黒板のディスプレイに比べ、端末のディスプレイは小さいため画像をそのまま表示すると見にくい場合がある。

そこで、画面を領域ごとに分割して外部の端末に送信することが検討される(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、例えば教師生徒の端末に分割した画像データを送信する場合に、電子黒板に手書きした画像を教師が分割する線を引き、その分割線により分割された各分割領域順番に送信する技術が開示されている。これにより、教師は電子黒板に書いた情報の順番に生徒側の端末に画像を表示させることができる。

概要

複数の映像を表示できる情報処理装置を提供すること。入力された映像を表示装置3に表示する情報処理装置2であって、前記表示装置上の指示体の位置情報の入力を受け付ける受付手段22と、前記位置情報に基づいて前記表示装置内の領域の選択を受け付ける領域選択受付手段32と、複数の映像のうち第一の映像を前記領域外に表示し、第二の映像を前記領域内に表示する映像表示手段31と、を有する。

目的

本発明は、上記課題に鑑み、複数の映像を表示できる情報処理装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

入力された映像表示装置に表示する情報処理装置であって、前記表示装置における指示体位置情報の入力を受け付ける受付手段と、前記位置情報に基づいて前記表示装置における領域の選択を受け付ける領域選択受付手段と、複数の映像のうち第一の映像を前記領域外に表示し、第二の映像を前記領域内に表示する映像表示手段と、を有する情報処理装置。

請求項2

前記領域選択受付手段は前記位置情報の軌跡に基づいて検出した閉塞線の外接矩形を前記領域として受け付ける請求項1に記載の情報処理装置。

請求項3

前記領域選択受付手段は前記位置情報の軌跡に基づいて検出した閉塞線で囲まれる前記領域の選択を受け付ける請求項1に記載の情報処理装置。

請求項4

前記映像表示手段は、前記領域に対応する画素位置の前記第二の映像をトリミングして前記領域に表示し、前記領域外の画素位置の前記第一の映像を前記領域外に表示する請求項2又は3に記載の情報処理装置。

請求項5

前記映像表示手段は、前記第二の映像を縮小して前記領域に表示する請求項1又は2に記載の情報処理装置。

請求項6

前記映像表示手段は、前記第二の映像に対する前記領域の幅と倍率に基づき前記第二の映像の縮小率を決定し、該倍率で前記第二の映像の幅方向と高さ方向をそれぞれ縮小する請求項5に記載の情報処理装置。

請求項7

前記映像表示手段は、前記第二の映像に対する前記領域の高さの倍率に基づき前記第二の映像の縮小率を決定し、該倍率で前記第二の映像の幅方向と高さ方向をそれぞれ縮小する請求項5に記載の情報処理装置。

請求項8

前記第二の映像に対する前記領域の幅と倍率に基づき前記第二の映像の縮小率を決定した場合、前記領域内における前記第二の映像の高さ方向の位置の調整を受け付ける請求項6に記載の情報処理装置。

請求項9

前記第二の映像に対する前記領域の高さの倍率に基づき前記第二の映像の縮小率を決定した場合、前記領域に表示する縮小された前記第二の映像の幅方向の位置の調整を受け付ける請求項7に記載の情報処理装置。

請求項10

前記第二の映像をトリミングするか縮小するかの選択を受け付ける選択受付画面を表示する画面表示手段を有する請求項1〜9のいずれか1項に記載の情報処理装置。

請求項11

入力された映像を表示装置に表示する電子黒板であって、前記表示装置における指示体の位置情報の入力を受け付ける受付手段と、前記位置情報に基づきストロークを描画して表示すると共に、前記位置情報に基づいて前記表示装置における領域の選択を受け付ける領域選択受付手段と、複数の映像のうち第一の映像を前記領域外に表示し、第二の映像を前記領域内に表示する映像表示手段と、を有する電子黒板。

請求項12

入力された映像を表示装置に表示する情報処理装置を、前記表示装置における指示体の位置情報の入力を受け付ける受付手段と、前記位置情報に基づいて前記表示装置における領域の選択を受け付ける領域選択受付手段と、複数の映像のうち第一の映像を前記領域外に表示し、第二の映像を前記領域内に表示する映像表示手段、として機能させるためのプログラム

技術分野

0001

本発明は、情報処理装置電子黒板及びプログラムに関する。

背景技術

0002

液晶パネル等のディスプレイと、ユーザが電子ペンなどの指示体を用いて指示したディスプレイ上の座標を検知する座標検知装置と、座標検知装置から出力される座標データに基づいて手書きされたストロークなどを描画して表示させる制御装置と、を備えた電子黒板が広く使用されている。

0003

また、電子黒板はPC(Personal Computer)やタブレット端末などの端末通信する機能を有しており、電子黒板は電子黒板のディスプレイに描画された画像を端末に送信できる。しかし、電子黒板のディスプレイに比べ、端末のディスプレイは小さいため画像をそのまま表示すると見にくい場合がある。

0004

そこで、画面を領域ごとに分割して外部の端末に送信することが検討される(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、例えば教師生徒の端末に分割した画像データを送信する場合に、電子黒板に手書きした画像を教師が分割する線を引き、その分割線により分割された各分割領域順番に送信する技術が開示されている。これにより、教師は電子黒板に書いた情報の順番に生徒側の端末に画像を表示させることができる。

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、特許文献1では電子黒板が複数の映像を表示することができないという問題がある。例えば、電子黒板は端末が表示する映像を取得してディスプレイに表示する機能を有するが、複数の端末が接続された場合には複数の映像が入力される。しかし、ディスプレイは1つしかないため従来の技術では、複数の映像のうちどちらか1つしか表示できない。

0006

本発明は、上記課題に鑑み、複数の映像を表示できる情報処理装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明は、入力された映像を表示装置に表示する情報処理装置であって、前記表示装置上の指示体の位置情報の入力を受け付ける受付手段と、前記位置情報に基づいて前記表示装置内の領域の選択を受け付ける領域選択受付手段と、複数の映像のうち第一の映像を前記領域外に表示し、第二の映像を前記領域内に表示する映像表示手段と、を有する。

発明の効果

0008

複数の映像を表示できる情報処理装置を提供することができる。

図面の簡単な説明

0009

電子黒板の概略的な特徴を説明する図の一例である。
電子黒板システムの全体構成図の一例である。
電子黒板のハードウェア構成図の一例である。
電子黒板の機能を示す機能ブロック図の一例である。
電子黒板が複数の映像をディスプレイに同時に表示する手順を示すフローチャート図の一例である。
複数映像表示モードの選択について説明する図の一例である。
映像入力元の選択を受け付けるためのUI画像を説明する図の一例である。
分割領域の検出について説明する図の一例である。
ストロークを形成する座標を模式的に説明する図の一例である。
PC−1の映像にPC−2の映像が重畳された映像を模式的に示す図である。
映像のトリミングを説明する図の一例である。
画像取得部が複数の映像を重畳して表示する手順を示すフローチャート図の一例である。
ユーザの操作と電子黒板の全体的な動作の流れを示すシーケンス図の一例である。
電子黒板によるトリミングと複数の映像の重畳を説明する図の一例である。
画像取得部が複数の映像を重畳して表示する手順を示すフローチャート図の一例である。
元の映像に重畳して表示される縮小された映像を説明する図の一例である。
X方向とY方向それぞれが全て含まれるように縮小した場合の縮小映像を説明する図の一例である。
画像取得部が複数の映像を重畳して表示する手順を示すフローチャート図の一例である。
ディスプレイと分割領域の座標系を説明する図の一例である。
縮小位置の調整を説明する図の一例である。
縮小映像のX方向の調整を受け付ける調整画面の一例である。
複数の映像の表示方法の選択画面の一例を示す図である。

0010

以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。

0011

図1は、本実施形態の電子黒板2の概略的な特徴を説明する図の一例である。図1(a)に示すように電子黒板2には映像P1とP2が入力されているが、電子黒板2は映像P1を表示装置であるディスプレイ3に表示している。

0012

この状態でユーザは電子ペンなどの発光指示体100aを使用してストロークを描画し任意の領域選択を行う。図1(b)に示すようにユーザは任意の閉塞線で分割領域50を選択する。

0013

分割領域50が選択されると、電子黒板2は分割領域50に映像P2を表示し、分割領域50外に映像P1を表示する。したがって、ディスプレイ3には映像P1が表示されると共に、映像P1の分割領域50に映像P2が同時に表示される。

0014

このように、本実施形態の電子黒板2は、ユーザの描いたストロークから分割領域50の選択を受け付け分割領域50に別の映像を表示するので、自由なレイアウトで複数の映像を同時に表示することができる。

0015

<用語について>
映像とは、光によって映し出されたものの形や姿をいう。画像と呼ばれる場合がある。映像は、静止画でも動画でもよい。

0016

位置情報とは、位置を特定する機能を持った情報である。例えば、座標、画素の位置、規準からの距離などにより表すことができる。

0017

領域とは、区画された範囲をいう。あるいは、広がりを持つもの全体の中の一部分をいう。本実施形態では分割領域という言葉で説明する。

0018

システム構成例>
図2は、電子黒板システム500の全体構成図の一例である。図1に示されているように、電子黒板システム500は、1つ以上の電子黒板2、電子ペンなどの発光指示体100a、USBメモリ5、PC(Personal Computer)6、テレビ会議端末7、及びPC4を有する。電子黒板2にはPC6とテレビ会議端末7が映像を送信するための信号線で接続されている。電子黒板2は通信ネットワーク9に接続されており、任意の電子黒板2に対し他の電子黒板2とPC4は通信ネットワーク9を介して通信可能に接続されている。

0019

複数の電子黒板2は、それぞれディスプレイ3を有している。また、電子黒板2は、発光指示体100aによって生じたイベント(ディスプレイ3に電子ペンのペン先、又は、電子ペンのペンタッチ)による描画された画像を、ディスプレイ3に表示させることができる。なお、電子ペンだけでなく、ユーザの手等(以下、非発光指示体100bという。発光指示体100aと区別しない場合は単に指示体100という)によって生じたイベント(拡大、縮小、ページめくり等のジェスチャ)に基づいて、ディスプレイ3上に表示されている画像を変更させることもできる。

0020

また、ユーザは電子黒板2にUSBメモリ5等の可搬型メモリ接続可能であり、電子黒板2はUSBメモリ5からPDF等の電子ファイル読み出したり、USBメモリ5に電子ファイルを記録したりすることができる。また、電子黒板2には、Display Port(登録商標)、DVI、HDMI(登録商標)及びVGA等の規格による通信が可能なケーブルを介してPC6が接続されている。後述するように複数台のPC6が電子黒板2に接続可能である。

0021

また、電子黒板2は、ディスプレイ3に対する指示体100によるイベントを示すイベント情報を、マウスキーボード等の入力装置からのイベントと同様に、PC6に送信する。

0022

同様に電子黒板2には、上記規格による通信が可能なケーブルを介してテレビ会議端末7が接続されている。なお、PC6、及びテレビ会議端末7は、Bluetooth(登録商標)等の各種無線通信プロトコル準拠した無線通信により電子黒板2と通信してもよい。

0023

一方、他の電子黒板2が設置されている他の拠点においても、ディスプレイ3を備えた電子黒板2、発光指示体100a、USBメモリ5、PC6、テレビ会議端末7が利用されてよい。一方の拠点の電子黒板2がディスプレイ3に表示する映像は、他方の電子黒板2がディスプレイ3に表示することができる。また、一方の拠点の電子黒板2に生じたイベントは、他方の電子黒板2に送信される。したがって、ユーザが指示体100で生じさせたイベントに基づいて、一方の拠点の電子黒板2のディスプレイ3が表示する映像を変更すると、イベントが他方の拠点の電子黒板2に送信され該電子黒板2のディスプレイ3の映像も変更される。

0024

このように、電子黒板システム500では、遠隔地において同じ画像を共有する遠隔共有処理を行うことができる。

0025

図3は、電子黒板2のハードウェア構成図の一例である。図3に示されているように、電子黒板2は、電子黒板2全体の動作を制御するCPU101、IPL等のCPUの駆動に用いられるプログラムを記憶したROM102、CPU101のワークエリアとして使用されるRAM103、通信ネットワーク9との通信を制御するネットワークコントローラ105、及び、USBメモリ5との通信を制御する外部記憶コントローラ106を備えている。

0026

また、電子黒板2は、PC6がPC6のディスプレイに表示している静止画又は動画を取り込む外部ビデオインタフェース111を有する。また、グラフィクス(ディスプレイ3に表示する画面の画像処理)を専門に扱うGPU112、及び、GPU112からの映像をディスプレイ3やテレビ会議端末7へ出力するために画面表示の制御及び管理を行うディスプレイコントローラ113を備えている。

0027

更に、電子黒板2は、タッチパネルの処理を制御するセンサコントローラ114、ディスプレイ3に指示体100が接触したことを検知するタッチパネル115を備えている。また、電子黒板2は、電子ペンコントローラ116を備えている。電子ペンコントローラ116は、発光指示体100aと通信することで、ディスプレイ3への発光指示体100aのペン先のタッチやペン尻のタッチの有無を判定する。なお、電子ペンコントローラ116が、ペン先及びペン尻だけでなく、発光指示体100aのユーザが握る部分や、その他の発光指示体100aの部分のタッチの有無や圧力を判定するようにしてもよい。

0028

更に、電子黒板2は、CPU101、ROM102、RAM103、ネットワークコントローラ105、外部記憶コントローラ106、外部ビデオインタフェース111、GPU112、センサコントローラ114、及び電子ペンコントローラ116を図2に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスデータバス等のバスライン120を備えている。

0029

<電子黒板2の機能について>
図4を用いて電子黒板2の機能について説明する。図4は、電子黒板2の機能を示す機能ブロック図の一例である。電子黒板2は、大きく分けて、クライアント部20及びサーバ部90の両方によって構成されている。クライアント部20及びサーバ部90は、電子黒板2の1台の筐体内で実現される機能である。

0030

サーバ部90は、電子黒板2が会議開催したサーバとして動作する場合に有効となる機能である。サーバ部90は、他の電子黒板2に各種のデータを送信し、また会議に参加している電子黒板2から各種の情報を受信する。なお、サーバ部90が有効でない場合、クライアント部20は他の電子黒板2のサーバ部90と通信する。

0031

クライアント部20は、映像取得部21、座標検知部22、自動調整部23、接触検知部24、イベント振分部25、操作処理部26、ジェスチャ処理部27、映像重畳部28、画像処理部30、及び通信制御部60を有する。

0032

このうち、映像取得部21は、ケーブル10に接続された映像出力機器(本実施形態はPC6)の映像を取得する。映像取得部21は、映像出力機器から画像信号を受信すると、この画像信号を解析してこの画像信号によって形成される映像出力機器の表示画像である画像フレーム解像度や、この画像フレームの更新頻度などの画像情報導出し、画像取得部31に出力する。

0033

座標検知部22は、ディスプレイ3上で非発光指示体100bによって生じたイベント(ディスプレイ3上にユーザの手がタッチした動作等)の座標位置を検出する。また、座標検知部22は、タッチされた面積も検出する。

0034

自動調整部23は、電子黒板2の起動時(再起動時と表現してもよい)に起動され、座標検知部22が適切な値を出力できるように、光センサ方式により座標を検知する座標検知部22がセンサーカメラの画像を処理する際のパラメータを調整する。

0035

接触検知部24は、発光指示体100aによって生じたイベント(ディスプレイ3上に発光指示体100aのペン先又は発光指示体100aのペン尻が押下(タッチ)された動作等)を検出する。

0036

イベント振分部25は、座標検知部22によって検知されたイベントの座標位置と接触検知部24によって検出された検出結果を、ストローク描画、UI操作、及びジェスチャ操作の各イベントに振り分ける。ここで、「ストローク描画」は、ユーザがディスプレイ3上で発光指示体100aを押下し、この押下した状態で発光指示体100aを移動させ、最終的にディスプレイ3上から発光指示体100aを離すまでのイベントである。このストローク描画により、例えば、アルファベット「S」や「T」等がディスプレイ3上に描画される。

0037

「UI操作」は、ユーザが指示体100によって所定の位置を押下したイベントである。このUI操作により、例えば、発光指示体100aにより描画される線の色や幅等が設定される。「ジェスチャ操作」は、ユーザが非発光指示体100bでディスプレイ3上をタッチしたり移動させたりするイベントである。このジェスチャ操作により、例えば、ユーザがディスプレイ3に非発光指示体100bをタッチさせた状態で移動させることで、画像の拡大(若しくは縮小)、表示領域の変更、又は、ページ切り換え等を行うことができる。

0038

操作処理部26は、イベント振分部25によってUI操作と判定されたものから、イベントが発生されたUIの要素にしたがって、各種操作を実行する。このUIの要素としては、例えば、ボタンリストチェックボックステキストボックスが挙げられる。ジェスチャ処理部27は、イベント振分部25によってジェスチャ操作と判定されたものに対応した操作を実行する。

0039

映像重畳部28は、後述の表示重畳部36で重畳された画像を映像として表示部29に対して表示する。表示部29はディスプレイ3により実現される表示機能を示す。また、映像重畳部28は、映像出力機器(PC6等)からの映像に対して、他の映像出力機器(テレビ会議端末7等)から送られて来た映像をピクチャーインピクチャーする。更に、映像重畳部28は、ピクチャーインピクチャーされて表示部29の一部に表示された映像を、表示部29の全体に表示させるための切り替えを行う。

0040

画像処理部30は、ストローク画像、UI画像、PC6からの映像、背景画像無地グリッド表示等)をそれぞれレイヤとして、レイヤの重畳処理等を行う。この画像処理部30は、画像取得部31、ストローク処理部32、UI画像生成部33、背景生成部34、レイアウト管理部35、表示重畳部36、ページ処理部37、ファイル処理部40、ページデータ記憶部300を有している。

0041

このうち、画像取得部31は、映像取得部21で取得された映像から、各フレームを画像として取得する。画像取得部31は、ユーザなどの指示によりこの画像のデータをページ処理部37に出力する機能を有し、ページ処理部37は映像から取り込んだ画像をページデータ記憶部300に記憶させる。この画像は、PC6からの映像に相当する。また、画像取得部31は、複数のPC6(以下、区別する場合はPC−1、PC−2と称する)が接続されている場合、それらの映像を同時にディスプレイ3に表示する。

0042

ストローク処理部32は、イベント振分部25によって割り振られたストローク描画に係るイベントに基づいて、ストローク画像を描画したり、描画されたストローク画像を削除したり、描画されたストローク画像を編集する。

0043

UI画像生成部33は、電子黒板2に予め設定されているUI(ユーザインターフェース)画像を生成する。背景生成部34は、ページ処理部37がページデータ記憶部300から読み出したページデータのうちの後述するメディアデータを、ページ処理部37から受信する。背景生成部34は、この受信したメディアデータを表示重畳部36に出力する。

0044

レイアウト管理部35は、表示重畳部36に対して、画像取得部31、ストローク処理部32、及びUI画像生成部33(又は背景生成部34)から出力された各画像のレイアウトを示すレイアウト情報を管理している。これにより、レイアウト管理部35は、表示重畳部36に対して、映像及びストローク画像を、UI画像及び背景画像中のどの位置に表示させるか又は非表示にさせるかを指示することができる。

0045

表示重畳部36は、レイアウト管理部35から出力されたレイアウト情報に基づき、画像取得部31、ストローク処理部32、UI画像生成部33及び背景生成部34から出力された各画像のレイアウトを行う。

0046

ページ処理部37は、ストローク画像のデータと映像として取り込まれた画像を、1つのページデータにまとめてページデータ記憶部300に記憶する。ストローク画像のデータと映像のデータはページデータの一部を成す。

0047

ページ処理部37がページデータ記憶部300にページデータを記憶する時点でディスプレイ3上に表示されている映像のデータは、一旦、ページデータ記憶部300に記憶され、その後にページデータ記憶部300から読み出される際には、背景画像を示すメディアデータとして読みされる。そして、ページ処理部37は、ページデータ記憶部300から読み出したページデータのうち、ストローク画像を示すストローク配列データを、ストローク処理部32に出力する。また、ページ処理部37は、ページデータ記憶部300から読み出したページデータのうち、背景画像を示すメディアデータを、背景生成部34に出力する。

0048

表示重畳部36は、画像取得部31からの映像、ストローク処理部32からのストローク画像、UI画像生成部33からのUI画像、及び、背景生成部34からの背景画像を、レイアウト管理部35によって指定されたレイアウトにしたがって重畳する。これにより、各画像が重なってもユーザが見える順に、UI画像、ストローク画像、映像、及び背景画像の各レイヤの構成となっている。

0049

<複数の映像の表示手順
図5を用いて、電子黒板2が複数の映像をディスプレイ3に表示する全体的な手順を説明する。図5は、電子黒板2が複数の映像をディスプレイ3に同時に表示する手順を示すフローチャート図の一例である。図5の処理は、ユーザが任意のタイミングで始めることができる。

0050

まず、複数の映像を同時に表示したい場合、ユーザは所定のアイコンを指示体100で押下するなどして、電子黒板2を複数映像表示モードに切り替える操作を行う(S10)。電子黒板2の操作処理部26はユーザのこの操作を受け付ける。

0051

複数映像表示モードに入ると、複数のPC6からのうちどの映像を表示するのかという映像入力元をユーザが選択する。操作処理部26はユーザのこの操作を受け付ける(S20)。例えば、ユーザが複数のPC6のうち一方を選択する。あるいは、PC6とテレビ会議端末7の一方を選択してもよい。なお、PC6が一台だけ接続されている場合は、ユーザの選択なしに接続されているPC6の映像が入力される。したがって、ユーザが選択するのは、複数のPC6が接続されており同時に表示したい場合である。なお、複数映像表示モードは上記のピクチャーインピクチャーとは異なっている。ピクチャーインピクチャーでは同じ場所に同じサイズでしか複数の映像を同時に表示できない。

0052

次に、ユーザは、他の映像と同時に表示される映像のため、閉塞線のストロークを指示体100でディスプレイ3に手書きする。座標検知部22はストロークの座標の入力を受け付け、イベント振分部25はストロークの描画であると判定する。また、更に複数映像表示モードであるので、ストローク処理部32は分割領域50が選択されたことを検出する(S30)。

0053

選択された分割領域50と分割領域50外(分割領域50以外の領域。以下、非分割領域という。)に対し、画像取得部31はユーザが選択した複数の映像をそれぞれ表示する(S40)。すなわち、分割領域50にユーザが選んだ映像P2を、非分割領域に映像P1を表示する。以下では、図5の処理を詳細に説明する。

0054

<S10複数映像表示モードの選択>
図6は、複数映像表示モードの選択について説明する図の一例である。図6には2つのPC6(以下、PC−1、PC−2という)からの映像P1,P2が電子黒板2に入力されていることが示されている。また、電子黒板2はPC−1の映像P1をディスプレイ3に表示している。また、UI画像としてユーザが操作するためのアイコン301が表示されている。

0055

複数映像表示モードを選択する場合、ユーザはディスプレイ3上の所定のアイコン301を指示体100で押下する(触れる)。所定のアイコン301を複数映像表示アイコン302という。操作処理部26は複数映像表示アイコン302が押下されたことを検出して、UI画像生成部33が所定のUI画像を表示する。

0056

<S20映像入力元の選択>
図7は、映像入力元の選択を受け付けるためのUI画像を説明する図の一例である。なお、図7では主に図6との相違を説明する。図7では、複数映像表示アイコン302の近くに選択可能な映像入力元アイコン303が表示される。映像入力元は電子黒板2に映像を入力するPC−1及びPC−2である。外部ビデオインタフェース111は映像入力元ごとに用意されており、外部ビデオインタフェース111は映像の入力の有無を判定している。UI画像生成部33は入力がある外部ビデオインタフェース111に対応する映像入力元アイコン303をそれぞれ表示する。したがって、映像入力元アイコン303は映像入力の一覧となる。UI画像生成部33は、映像P1,P2を縮小したりサムネイル表示することで映像入力元アイコン303を表示する。これにより、ユーザは分割領域50に表示する映像P2を選びやすくなる。

0057

ユーザは表示された映像入力元アイコン303からディスプレイ3に表示したい映像入力元アイコン303を指示体100で押下することで選択する。すでにPC−1の映像がディスプレイ3に表示されているので、ユーザはPC−2の映像P2に相当する映像入力元アイコン303を選択する。これにより、操作処理部26は選択された映像入力元の映像P2を現在表示している映像P1と同時に表示することを検知する。操作処理部26はPC−2に対応する映像入力元アイコン303の選択を受け付けて、画像取得部31に映像P2が分割領域50に表示されることを通知する。これにより、画像取得部31が複数映像表示モードに移行する。したがって、画像取得部31はPC−1とPC−2の映像P1,P2を同時に表示する。

0058

<S30 分割領域50の検出>
図8は、分割領域50の検出について説明する図の一例である。UI画像生成部33は「領域を選択してください」等のように、ユーザに分割領域50の選択を促すメッセージ304を表示する。分割領域50の選択方法は、ユーザが指示体100で自由な閉塞線51を手書きするという方法である。ユーザはPC−1の映像P1のどの部分にPC−2の映像P2を表示させるか判断し、閉塞線51を手書きする。閉塞線51を含むその内側(閉塞線を含まなくてもよい)が分割領域50であり、PC−2の映像P2が表示される。換言すると、PC−1の映像P1が表示されない領域が分割領域50である。

0059

ストローク処理部32は指示体100のディスプレイ3上のストロークを示す座標を取得して、分割領域50の選択を受け付ける。複数映像表示モードのストローク処理部32はストロークが閉塞線51を形成したことを検出すると、分割領域50を受け付ける。閉塞線51であることは、例えばストローク(ペンダウンしてからペンアップするまでの一の間)を構成する任意の2つの座標が一定以上の距離(又は時間)をおいてほぼ一致することにより判定される。

0060

なお、分割領域50は任意の手書きによる閉塞線51で選択される他、対角の2点の指定による矩形領域で選択されてもよい。あるいは、ユーザが描画した直線(直線を描画するモードがある)を一辺とする正方形として選択されてもよい。また、PC−2の映像のアスペクト比を取得して、ユーザが描画した縦又は横の直線の長さに基づき同じアスペクト比の矩形が選択されてもよい。

0061

また、図8ではPC−1の映像P1が表示された状態で分割領域50が選択されているが、複数映像表示モードになると画像取得部31がPC−2の映像P2をディスプレイ3の全面に表示してもよい。この場合、ユーザはPC−2の映像P2のうちPC−1の映像P1と共に表示したい領域を分割領域50として選択できる。

0062

<S40 複数の映像の表示>
まず、図9を用いて、ストローク処理部32が取得するストロークについて説明する。図9は、ストロークを形成する座標を模式的に説明する図の一例である。ストロークは、ユーザが指示体100でディスプレイ3をなぞった座標の集合である。指示体100のディスプレイ3における軌跡ということができる。各ストロークはストローク配列データにより管理されており、各ストロークの座標は座標配列データで管理される。図9では(X1,Y1)〜(X6,Y6)の6つの座標が図示されている。ストローク処理部32は、ペンダウンからペンアップまでの6つの座標を接続してストロークを描画する。

0063

表1はストローク配列データを模式的に示す。表1に示されているように、1つのストローク配列データは、複数のストロークデータを有する。そして、1つのストロークデータ(1つのレコード又は行)は、ストロークデータを識別するためのストロークデータID、1つのストロークの書き始めの時刻を示す開始時刻、1つのストロークの書き終わりの時刻を示す終了時刻、ストロークの色、ストロークの幅、及び、ストロークの通過点の配列を識別するための座標配列データIDを有している。

0064

表2は、座標配列データを概念的に示す。表2に示されているように、座標配列データは、ディスプレイ3上の1点(X座標値、Y座標値)、この1点を通過したときのストロークの開始時刻からの差分の時刻(ΔT〔ms〕)、及び、この1点における発光指示体100aの筆圧の各情報を示している。すなわち、表2に示されている1点の集まりが、表1に示されている1つの座標配列データで示されている。例えば、ユーザが発光指示体100aによってアルファベット「S」を描く場合、一筆書きとなるが、「S」を描き終えるまでに、複数の通過点を通過するため、座標配列データは、これら複数の通過点の情報を示している。

0065

<<映像の重畳の処理 >>
次に、図10を用いて複数の映像の同時表示について説明する。図10は、PC−1の映像P1にPC−2の映像P2が重畳されたディスプレイ3を模式的に示す図である。図示するように、PC−1の映像P1に対しPC−2の映像P2が分割領域50において重畳されている。すなわち、PC−2の映像P2の分割領域50がトリミングされ、PC−1の映像P1の分割領域50に重畳されている。あるいは、PC−1の映像P1が分割領域50を除いてトリミングされた映像と、PC−2の映像の分割領域50がトリミングされた映像とが合成されたと表現してもよい。

0066

図11は、映像のトリミングを説明する図の一例である。図11(a)に示すように、画像取得部31は、分割領域50の外側の非分割領域の画素位置に関しては、現在表示しているPC−1の映像P1を取得する。図11(b)に示すように、画像取得部31は、ユーザが描いた分割領域50の内側の画素位置に関しては、PC−2の映像P2を取得する。

0067

すなわち、画像取得部31は画素位置に応じて、PC−1の映像とPC−2の映像をマッピングする。これにより、図11(c)に示すように、分割領域50にPC−2の映像P2が重畳されたPC−1の映像P1を表示できる。

0068

図12は、主に画像取得部31が複数の映像を重畳して表示する手順を示すフローチャート図の一例である。図12の処理は、複数映像表示モードが選択されるとスタートする。

0069

まず、ストローク処理部32は、ユーザが指示体100で描画する閉塞線51に基づき分割領域50を認識する(S10)。

0070

次に、画像取得部31は、閉塞線の内側の分割領域50の座標を求め座標テーブルを作成する(S20)。座標テーブルの一例を表3に示す。

0071

すなわち、座標テーブルは、分割領域50の内側の画素位置の集合である。例えば、画像取得部31は分割領域50の内部に任意の点(例えば重心、中心)を設定する。そして、画素位置ごとに任意の点と結ぶ線分を作成する。この線分が閉塞線51と交差する場合は画素位置が分割領域50の外で、線分が閉塞線51と交差しない場合は画素位置が分割領域50の内であると判定できる。なお、閉塞線51側の線分は、閉塞線51を構成する座標から隣接する2点ずつ座標を取り出して(又は、間隔をおいて2点を取りだしてもよい)、接続することで作成される。

0072

次に、処理は2つのループ1,ループ2に入る。ループ1はディスプレイ3の画素位置の全てのX座標についての繰り返しであり、ループ2はディスプレイ3の画素位置の全てのY座標についての繰り返しである。

0073

画像取得部31は、ディスプレイ3のX=0、Y=0の画素位置から始めて、座標テーブルに画素位置があるか否かを判定する(S30)。

0074

テップS30の判定がYesの場合、画像取得部31はPC−2の映像の座標(X,Y)の画像データを取得する(S40)。

0075

ステップS30の判定がNoの場合、画像取得部31はPC−1の映像の座標(X,Y)の画像データを取得する(S50)。

0076

画像取得部31はループ1のためにXmaxまでX座標を1つずつ大きくし、ステップS30〜S50を実行する。Xmaxはディスプレイ3のX座標の最大値である。X座標がXmaxを超えると、ループ2のためにYmaxまでY座標を1つずつ大きくし、ステップS30〜S50を実行する。Ymaxはディスプレイ3のY座標の最大値である。

0077

X座標がXmaxを超え更にY座標がYmaxを超えると、画像取得部31は映像を映像重畳部28に出力するので、PC−1とPC−2の映像P1,P2が重畳された映像がディスプレイ3に表示される(S60)。

0078

<全体の動作手順
図13は、ユーザの操作と電子黒板2の全体的な動作の流れを示すシーケンス図の一例である。

0079

S1:ユーザは、複数の映像を表示したい場合、UI画像のアイコンから複数映像表示アイコン302を選択する。電子黒板2の操作処理部26は複数映像表示アイコン302の選択を受け付ける。

0080

S2:画像取得部31は、現在、電子黒板2に入力されている映像(入力ソース)を確認する。

0081

S3:そして、UI画像生成部33は入力されている映像の一覧を映像入力元アイコン303として表示する。

0082

S4:ユーザは映像入力元アイコン303の一覧から同時に表示したい映像入力元を選択する。電子黒板2の操作処理部26は映像入力元の選択を受け付ける。

0083

S5:映像入力元が選択されるとUI画像生成部33がユーザに分割領域50を選択させるためのUI画像を表示する。

0084

S6:ユーザは指示体100で表示したい分割領域50を囲むように閉塞線51を描画する。

0085

S7:ストローク処理部32はストロークに基づき閉塞線51を検出する。

0086

S8:次に、画像取得部31は閉塞線51の座標に基づき表3の座標テーブルを作成する。

0087

S9:また、画像取得部31は座標テーブルを用いて、図12にて説明したような複数の映像を重畳する処理を行う。

0088

S10:表示重畳部36は複数の映像P1,P2を同時にディスプレイ3に表示する。

0089

以上のように、本実施例の電子黒板2は、ユーザが描いたストロークから分割領域50を認識して、分割領域50内に別の映像を表示するので、複数の映像を同時に表示することができる。分割領域50は任意に設定できるので、複数の映像を同時に自由なレイアウトで表示することができる。

0090

本実施例では、矩形領域の分割領域50をユーザが選択できる電子黒板2について説明する。本明細書において、同一の符号を付した構成要素については、同様の機能を果たすので、一度説明した構成要素の説明を省略あるいは相違点についてのみ説明する場合がある。以下の実施例についても同様である。

0091

図14は、電子黒板2によるトリミングと複数の映像の重畳を説明する図の一例である。図14(a)に示すように、ユーザは閉塞線51を描画する。本実施例の画像取得部31は閉塞線51を検出すると、図14(b)に示すように、閉塞線51の外接矩形52を作成する。本実施例ではこの外接矩形52が分割領域50である。

0092

以降の処理は実施例1と同様である。すなわち、画像取得部31は、矩形の分割領域50の外側の非分割領域の画素位置についてはPC−1の映像P1を取得し、矩形の分割領域50の内側の画素位置についてはPC−2の映像P2を取得する(図14(c))。こうすることで、図14(d)に示すように、ディスプレイ3の矩形の分割領域50にPC−2の映像が表示された状態でPC−1とPC−2の映像を同時に表示することができる。

0093

図15は、主に画像取得部31が複数の映像を重畳して表示する手順を示すフローチャート図の一例である。図15の処理は、複数映像表示モードが選択されるとスタートする。まず、ステップS10,S20は図12のステップS10,S20と同じでよい。

0094

次に、画像取得部31は、座標テーブルを使って閉塞線51の外接矩形52を求める。まず、画像取得部31は、外接矩形52のX座標の最小値Xaと最大値Xbを座標テーブルから検出する(S30)。

0095

次に、画像取得部31は、外接矩形のY座標の最小値Yaと最大値Ybを座標テーブルから検出する(S40)。X座標の最小値Xa〜最大値Xb、Y座標の最小値Ya〜最大値Ybにより矩形の分割領域50の4つのコーナーの座標が求められる。

0096

次に、処理は2つのループ1,ループ2に入る。ループ1、ループ2については図12と同様である。

0097

画像取得部31は、ディスプレイ3のX=0、Y=0の画素位置から始めて、ディスプレイ3の各画素位置が矩形の分割領域50内に含まれるか否かを判定する(S50)。

0098

ステップS50の判定がYesの場合、画像取得部31はPC−2の映像の座標(X,Y)の画像データを取得する(S60)。

0099

ステップS50の判定がNoの場合、画像取得部31はPC−1の映像の座標(X,Y)の画像データを取得する(S70)。以降は、図12と同様である。

0100

このように、本実施例の電子黒板2は、実施例1の効果に加え、矩形の分割領域50に別の映像を表示することができる。ユーザが矩形を手書きしなくても閉塞線51を手書きするだけで矩形の分割領域50に映像P2を表示できる。

0101

実施例1,2のように映像がトリミングされた場合、ユーザがPC−2の映像P2の全体を見ることができない。そこで、本実施例ではPC−2の映像P2を縮小して分割領域50に表示できる電子黒板2について説明する。

0102

図16は、元の映像に重畳して表示される縮小された映像を説明する図の一例である。まず、図16(a)(b)については図14(a)(b)と同様でよい。これに対し、本実施例では、図16(c)に示すように、電子黒板2は分割領域50の縦横の長さを考慮してPC−2の映像P2を縮小する。縮小された映像を縮小映像P2−2と称する。電子黒板2は、矩形の分割領域50に縮小したPC−2の映像P2を表示し、非分割領域にはPC−1の映像P1を表示する。

0103

縮小方法について>
ユーザは閉塞線51で矩形の分割領域50を手で任意に選択するので、PC−2の映像P2のアスペクト比と矩形の分割領域50のアスペクト比は一致しない場合が多い。このため、X方向の映像が全て含まれるように縮小すること、又は、Y方向の映像が全て含まれるように縮小することのいずれか可能になる。なお、X方向は幅方向、横方向、水平方向と呼んでもよく、Y方向は高さ方向、縦方向垂直方向と呼んでもよい。

0104

図17は、X方向とY方向それぞれが全て含まれるように縮小した場合の縮小映像P2−2を説明する図の一例である。図17(a)(b)はX方向の映像P2が全て分割領域50に含まれるように縮小された縮小映像P2−2を示し、図17(c)(d)はY方向の映像P2が全て分割領域50に含まれるように縮小された縮小映像P2−2を示す。なお、図17では分割領域50のアスペクト比(縦/横)がPC−2の映像のアスペクト比(縦/横)よりも小さいものとする。

0105

図17(a)に示すように、X方向の映像P2が全て含まれるように縮小されると、図17(b)に示すように、Y方向に余白部分310が生じてしまう。図17(c)に示すように、電子黒板2がY方向の映像が全て含まれるように縮小すると、図17(d)に示すように、映像P2のX方向にはみ出し部320が生じてしまう。

0106

このため、図17(b)では矩形の分割領域50の上下方向のどの位置に縮小映像P2−2を電子黒板2が表示するかに自由度があり、図17(d)では縮小映像P2−2のX方向のどの位置を電子黒板2がトリミングするかに自由度がある。そこで、本実施例では、ユーザが各種の選択を行う。

0107

なお、分割領域50のアスペクト比(縦/横)の値がPC−2の映像P2のアスペクト比(縦/横)よりも大きい場合、矩形の分割領域50のX方向に余白部分310が生じ、Y方向にはみ出し部320が生じる。ただし、この場合もユーザが選択する内容は同じである。

0108

<<動作手順>>
図18は、主に画像取得部31が複数の映像を重畳して表示する手順を示すフローチャート図の一例である。まず、ステップS10〜S50は図15と同様である。また、ステップS50でNoと判定された場合の処理(S70)も図15と同様である。

0109

ステップS50でYesと判定されると、画像取得部31はPC−2の映像P2を縮小するか否かを判定する(S60)。縮小するか否かはユーザが電子黒板2に設定しているものとする。また、X方向、Y方向、又は、任意倍率のいずれで縮小するかもユーザが電子黒板2に設定しているものとする。

0110

X方向を基準に縮小する場合、[分割領域50の横幅]/[PC−2の映像P2の横幅]の倍率に縮小するため、着目しているディスプレイ3の画素位置であるX,Y座標をPC−2の映像P2の画素位置X',Y'に変換する(S80)。

0111

この変換の説明のため座標系について補足する。図19はディスプレイ3と分割領域50座標系を説明する図の一例である。図19では、ディスプレイ3の左上コーナ原点(0,0)とし、分割領域50の左上コーナの座標を(X0,Y0)とし、分割領域50の中の座標を分割領域50の左上コーナを原点とする座標(x、y)により表す。したがって、x=X−X0、y=Y−Y0である。このx、yが、[分割領域50の横幅]/[PC−2の映像P2の横幅]の縮小率で縮小前のPC−2の映像P2と対応付いているので、下式により、(x、y)を縮小前のPC−2の映像P2の座標(X'、Y')に対応付けることができる。
X'=x × (PC−2の映像の横幅)/(分割領域50の横幅)
=x × (Xmax)/(Xb−Xa)
Y'=y × (PC−2の映像の横幅)/(分割領域50の横幅)
=y × (Xmax)/(Xb−Xa)
なお、X方向を基準に縮小する場合、Y'が元の映像P2のY座標の最大値を超える場合がある。Y'が元の映像P2の範囲に含まれない場合、画像取得部31は白画素を取得する。これが余白部分310となる。分割領域50の左上コーナが分割領域50の原点なので、図17(b)のb−1のように余白部分310が生じる。

0112

Y方向を基準に縮小する場合、[分割領域50の縦幅]/[PC−2の映像P2の縦幅]の倍率に縮小するため、下式により(x、y)を縮小前のPC−2の映像P2の座標(X'、Y')に対応付けることができる(S90)。
X'=x×(PC−2の映像の縦幅)/(分割領域50の縦幅)
=x × (Ymax)/(Yb−Ya)
Y'=y×(PC−2の映像の縦幅)/(分割領域50の縦幅)
=y × (Ymax)/(Yb−Ya)
Y方向を基準にすると、図17(d)のd−1のように縮小映像に対する分割領域50の配置が決まる。はみ出し部320は表示されない。

0113

また、任意倍率で縮小する場合は、下式により(x、y)を縮小前のPC−2の映像P2の座標(X'、Y')に対応付けることができる(S100)。
X'=x×任意倍率
Y'=y×任意倍率
また、ユーザにより縮小すると設定されていない場合、画像取得部31はPC−2の映像P2のX,Y座標の映像を取得する(S110)。

0114

そして、画像取得部31は、PC−2の縮小された映像(X'、Y'の画像)を、着目している分割領域50のX,Y座標に配置する(S120)。

0115

以降は、ループ1,ループ2を繰り返すことでディスプレイ3上の全ての座標で同様の処理を行う。ステップS130の処理は、図15のステップS80と同様でよい。

0116

<<縮小位置の調整>>
・Y方向の調整
図18の処理で映像は縮小されたが、X方向を基準に縮小された場合、矩形の分割領域50の下側に余白部分310が生じる場合がある。そこで、画像取得部31は縮小映像P2−2のY方向の位置を調整する。

0117

図20は、縮小位置の調整を説明する図の一例である。なお、図20の図は、図18のステップS80の前に実行されればよい。例えば、ステップS80の直前でよい。

0118

まず、画像取得部31は縮小映像P2−2を揃える基準位置を選択する(S10)。基準位置とは矩形の分割領域50において縮小映像P2−2を配置する基準となる位置である。基準位置には、下端上端、中央、及び、任意の位置がある。なお、上端が基準位置となる場合、調整は不要である。これは、図18の処理で自然に分割領域50の上端に縮小映像P2−2が設定されるためである。

0119

したがって、ユーザが上端を基準位置として選択した場合、画像取得部31は何もしない。ユーザが下端を基準位置として選択した場合、画像取得部31は縮小映像P2−2を分割領域50の下端に合わせる(S20)。例えば、分割領域50のY方向の最大値と縮小映像のY方向の高さの差を、全てのy座標から減じる。y座標が負値の場合、映像P2に対応する画像がないので余白部分310を表示する。y座標が正値になると、映像P2のY'の先頭から縮小映像P2−2を取得できる。この場合、図17(b)のb−3のように余白部分310が生じる。

0120

ユーザが中央を基準位置として選択した場合、画像取得部31は縮小映像P2−2を分割領域50の中央に合わせる(S30)。例えば、分割領域50のY方向の最大値と縮小映像のY方向の高さの差の半分を、全てのy座標から減じる。この場合、図17(b)のb−2のように余白部分310が生じる。

0121

ユーザが任意の位置を基準位置として選択した場合、画像取得部31は縮小映像P2−2を任意の位置に合わせる(S40)。例えば、任意の位置(y座標が指定されるとして)、全てのy座標からこの任意の位置を減じる。こうすることで、ユーザは縮小映像を分割領域50の任意の場所に設定できる。

0122

・X方向の調整
次に、図21を用いてX方向の調整について説明する。図21は、縮小映像のX方向の調整を受け付ける調整画面401の一例である。図21の調整画面401は例えば図18のステップS90の前に表示される。また、この調整画面401にジャンプするアイコンをディスプレイ3に用意してもよい。

0123

UI画像生成部33はユーザが縮小位置を調整できるよう調整画面401を表示する。調整画面401は、映像表示部402、中央ボタン403、左端ボタン404、右端ボタン405及び手動ボタン406、を有している。

0124

映像表示部402には、縮小映像P2−2と分割領域50が表示される。Y方向を基準に縮小されているため、縮小映像P2−2がX方向にはみ出ている。ユーザはこのような映像表示部402を見ながら、中央ボタン403、左端ボタン404、右端ボタン405又は手動ボタン406を押下する。

0125

左端ボタン404が押下された場合、画像取得部31は縮小映像P2−2のX方向の左端を分割領域50の左端に一致させる。しかし、図18のステップS90では分割領域50の左側から処理されるので、縮小映像P2−2の左端は分割領域50の左端に一致している。

0126

右端ボタン405が押下された場合、画像取得部31は縮小映像P2−2のX方向の右端を分割領域50の右端に一致させる。例えば、分割領域50の幅と縮小映像P2−2の幅の差を、x座標に加える。これにより、x座標がかさ上げされるのではみ出し部320を左側に生じさせることができ、図17(d)のd−3のように表示させることができる。

0127

中央ボタン403が押下された場合、画像取得部31は縮小映像P2−2のX方向の中央に分割領域50の中央を一致させる。例えば、分割領域50の幅と縮小映像P2−2の幅の差の半分を、x座標に加える。これにより、図17(d)のd−2のように表示させることができる。

0128

これら以外の位置に縮小映像P2−2を調整したい場合、ユーザは手動ボタン406を押下する。ユーザは指示体100を使って分割領域50を任意の位置に設定できるので、操作処理部26はユーザの操作を受け付けて、分割領域50の位置を決定する。画像取得部31はこの位置を取得して分割領域50に表示する縮小映像の範囲を決定する。例えば、任意の位置(縮小映像P2−2に対しx方向の分割領域の左端の位置)をx座標に加える。

0129

<トリミング、縮小の選択>
ユーザは実施例1、2のようにPC−2の映像をトリミングするか、実施例3のように縮小するかを選択することができる。図22は、複数の映像の表示方法の選択受付画面411の一例を示す。選択受付画面411は、トリミングボタン412、及び縮小ボタン413を有する。ユーザは映像をトリミングしたい場合は指示体100でトリミングボタン412を押下し、縮小したい場合は指示体100で縮小ボタン413を押下する。操作処理部26はユーザの選択を受け付け画像取得部31に通知する。画像取得部31は設定に応じてPC−2の映像をトリミングするか又は縮小する。

0130

このようにユーザはPC−2の映像をトリミングするか縮小するかを任意に選択できる。

0131

<まとめ>
以上説明したように、本実施形態の電子黒板2は、ユーザの描いたストロークから分割領域50の選択を受け付け分割領域50に別の映像を表示するので、自由なレイアウトで複数の映像を同時に表示することができる。

0132

<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。

0133

例えば、本実施形態では映像が2つの場合を説明したが、電子黒板2に3つ以上の映像が入力されている場合、1つの映像に2つの映像を重畳して表示できる。この場合、ユーザは表示したい映像の数だけ分割領域50を選択する。

0134

また、分割領域50は閉塞線で区切られなくてもよい。例えば、ユーザがディスプレイ3を上下又は左右に2分割した場合、電子黒板2は一方にPC−1の映像P1を表示し、他方にPC−2の映像P2を表示する。三分割四分割してもよい。

0135

また、電子黒板2に限らず、一般的な情報処理装置においても適用できる。この場合、情報処理装置がタッチパネルを有し複数の映像の入力が可能であれば、電子黒板2と同様に処理できる。また、映像の表示先はディスプレイ3に限らずプロジェクタなどでもよい。この場合、プロジェクタと情報処理装置が接続され、情報処理装置には2つ以上の映像が入力される。情報処理装置は分割領域50の設定を受け付ける。

0136

また、図19では、ディスプレイ3等の左上コーナを原点としたが、ディスプレイ3の左下コーナを原点としてもよい。この場合、分割領域50も左下コーナが原点となる。また、図20において、y座標の調整が不要になるのはユーザが下端に合わせた場合となる。

実施例

0137

なお、座標検知部22は受付手段の一例であり、ストローク処理部32は領域選択受付手段の一例であり、画像取得部31は映像表示手段の一例である。映像P1は第一の映像の一例であり、映像P2は第二の映像の一例であり、UI画像生成部33は画面表示手段の一例であり、非分割領域は領域外の一例である。

0138

2電子黒板
3ディスプレイ
21映像取得部
22座標検知部
24接触検知部
26操作処理部
31画像取得部
32ストローク処理部
33UI画像生成部
50 分割領域
500 電子黒板システム

先行技術

0139

特開2014-42092号公報

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