図面 (/)

技術 籾摺選別機

出願人 井関農機株式会社
発明者 岩井通和清家丈晴高橋努丸岡政司大家生裕喜安一春
出願日 2016年6月15日 (4年6ヶ月経過) 出願番号 2016-119051
公開日 2017年12月21日 (3年0ヶ月経過) 公開番号 2017-221904
状態 特許登録済
技術分野 穀粒の調整加工処理
主要キーワード 標準角度 開放度合い 標準回数 角度調節モータ 標準回転数 風圧センサ 負荷表示 横長スリット
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年12月21日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (7)

課題

麦の選別を行う場合に、藻の除去が十分に行われる籾摺選別機を提供すること。

解決手段

麦モードスイッチ(53)により麦モードが選択されると一対の籾摺ロール(7,7)の間隙を麦精選用の間隙に調節すると共に、開閉シャッタ弁(31)を籾摺運転標準位置より狭い位置に調節するので、籾に比べて流下し易い麦の流量を抑制して摺落米風選部(2)での風選処理が適正になり、麦の選別を行う場合に、藻屑の除去が十分に行われる籾摺選別機を提供できる。

概要

背景

従来から米と麦の籾摺選別が可能な籾摺選別機として、下記の特許文献1に記載の技術が知られている。
特許文献1(特開2015−85254号公報)には、籾摺選別機において、籾摺りを行うモードの場合には、籾を回転する一対の脱ぷロール(3)の間を通過させて籾摺りを行った後、風選部(5)において風で籾殻を舞い上がらせて排出することで、玄米を得ることが記載されている。特許文献1の籾摺選別機では、籾摺りの必要のない麦から藻ノギ等)を選別処理する麦モードの時には、脱ぷロール(3)同士の間隔を全開にしている。

概要

麦の選別を行う場合に、藻屑の除去が十分に行われる籾摺選別機を提供すること。麦モードスイッチ(53)により麦モードが選択されると一対の籾摺ロール(7,7)の間隙を麦精選用の間隙に調節すると共に、開閉シャッタ弁(31)を籾摺運転標準位置より狭い位置に調節するので、籾に比べて流下し易い麦の流量を抑制して摺落米風選部(2)での風選処理が適正になり、麦の選別を行う場合に、藻屑の除去が十分に行われる籾摺選別機を提供できる。

目的

本発明の課題は、麦の選別を行う場合に、藻屑の除去が十分に行われる籾摺選別機を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

籾又は麦を投入する籾ホッパ(6)と該籾ホッパ(6)底部に開閉シャッタ弁(31)と、一対の籾摺ロール(7,7)を備えた籾摺部(1)と、吸引ファン(13)を有する摺落米風選部(2)と、複数段からなる揺動選別板(15、・・・)を有する混合米選別部(3)を備えた籾摺選別機において、麦の精選を選択する麦モードスイッチ(53)と、開閉シャッタ弁(31)の開度を調節する開閉調節モータ(66)と、一対の籾摺ロール(7,7)の間隙を調節する籾摺ロール間隙調節モータ(62)を設け、麦モードスイッチ(53)により麦モードを選択すると一対の籾摺ロール(7,7)の間隙を麦精選用の間隙に調節すると共に、開閉シャッタ弁(31)を籾摺運転標準位置より狭い位置に調節する構成を備えたことを特徴とする籾摺選別機。

請求項2

摺落米風選部(2)の吸引ファン(13)の回転数を調節する吸引ファン駆動モータ(67)を備え、麦モードスイッチ(53)により麦モードを選択すると吸引ファン駆動モータ(67)の吸引回転数を籾摺運転の標準回数よりも少なく設定することを特徴とする請求項1記載の籾摺選別機。

請求項3

摺落米風選部(2)には、整粒を揺動選別板(15)側に搬送する一番ラセン(12a)と、小粒籾摺りロール側に搬送する二番ラセン(27a)と、二番ラセン(27a)の上方に二番ラセン(27a)に小粒を流入させるか否かを切り替え切換弁(35)と、を設け、麦モードが選択された場合に、切換弁(35)が二番ラセン(27a)への小粒の流入を妨げる位置に移動することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の籾摺選別機。

請求項4

揺動選別板(15,…)の傾斜角度を調節する揺動選別板角度調節モータ(64)を備え、麦モードが選択された場合に、揺動選別板(15,…)の傾斜角度を籾摺運転の標準角度よりも緩やかにする制御をすることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の籾摺選別機。

技術分野

0001

本発明は、籾摺選別機係り、特に米と麦の籾摺選別が可能な籾摺選別機に関する。

背景技術

0002

従来から米と麦の籾摺選別が可能な籾摺選別機として、下記の特許文献1に記載の技術が知られている。
特許文献1(特開2015−85254号公報)には、籾摺選別機において、籾摺りを行うモードの場合には、籾を回転する一対の脱ぷロール(3)の間を通過させて籾摺りを行った後、風選部(5)において風で籾殻を舞い上がらせて排出することで、玄米を得ることが記載されている。特許文献1の籾摺選別機では、籾摺りの必要のない麦から藻ノギ等)を選別処理する麦モードの時には、脱ぷロール(3)同士の間隔を全開にしている。

先行技術

0003

特開2015−85254号公報(「0032」)

発明が解決しようとする課題

0004

一般に、籾に比べて麦は流下しやすいため、前記特許文献1に記載の米と麦の籾摺選別が可能な籾摺選別機のように、麦モードにおいて脱ぷロールの間隔を全開にすると、風選部に流入する麦の量が多くなりすぎて、風選部における藻屑の除去が不十分になる問題がある。

0005

本発明の課題は、麦の選別を行う場合に、藻屑の除去が十分に行われる籾摺選別機を提供することである。

課題を解決するための手段

0006

本発明の上記課題は次の解決手段により解決される。
すなわち、請求項1記載の発明は、籾又は麦を投入する籾ホッパ(6)と該籾ホッパ(6)底部に開閉シャッタ弁(31)と、一対の籾摺ロール(7,7)を備えた籾摺部(1)と、吸引ファン(13)を有する摺落米風選部(2)と、複数段からなる揺動選別板(15、・・・)を有する混合米選別部(3)を備えた籾摺選別機において、麦の精選を選択する麦モードスイッチ(53)と、開閉シャッタ弁(31)の開度を調節する開閉調節モータ(66)と、一対の籾摺ロール(7,7)の間隙を調節する籾摺ロール間隙調節モータ(62)を設け、麦モードスイッチ(53)により麦モードを選択すると一対の籾摺ロール(7,7)の間隙を麦精選用の間隙に調節すると共に、開閉シャッタ弁(31)を籾摺運転標準位置より狭い位置に調節する構成を備えたことを特徴とする籾摺選別機である。

0007

請求項2記載の発明は、摺落米風選部(2)の吸引ファン(13)の回転数を調節する吸引ファン駆動モータ(67)を備え、麦モードスイッチ(53)により麦モードを選択すると吸引ファン駆動モータ(67)の吸引回転数を籾摺運転の標準回数よりも少なく設定することを特徴とする請求項1記載の籾摺選別機である。

0008

請求項3記載の発明は、摺落米風選部(2)には、整粒を揺動選別板(15)側に搬送する一番ラセン(12a)と、小粒籾摺りロール側に搬送する二番ラセン(27a)と、二番ラセン(27a)の上方に二番ラセン(27a)に小粒を流入させるか否かを切り替え切換弁(35)と、を設け、麦モードが選択された場合に、切換弁(35)が二番ラセン(27a)への小粒の流入を妨げる位置に移動することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の籾摺選別機である。

0009

請求項4記載の発明は、揺動選別板(15,…)の傾斜角度を調節する揺動選別板角度調節モータ(64)を備え、麦モードが選択された場合に、揺動選別板(15,…)の傾斜角度を籾摺運転の標準角度よりも緩やかにする制御をすることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の籾摺選別機である。

発明の効果

0010

請求項1に記載の発明によれば、籾に比べて流下し易い麦の流量を抑制して摺落米風選部(2)での風選処理が適正になり、麦の選別を行う場合に、藻屑の除去が十分に行われる籾摺選別機を提供できる。

0011

請求項2に記載の発明によれば、麦モードが選択されると吸引ファン(13)の回転数が籾摺運転の標準回数よりも少なくなるので、籾に比べ飛散し易い麦の過剰な吸引による麦の機外飛散を防止できる。

0012

請求項3に記載の発明によれば、麦モード時に二番ラセン(27a)に麦が流入しないように切換弁(35)が移動するので、籾摺ロール側に戻す必要が無い麦を一番ラセンに流下させることができ、麦選別の精度が向上する。

0013

請求項4に記載の発明によれば、揺動選別板(15,…)は、その揺上側に玄米層が選別されて機外に排出され、その揺下側に籾層が選別され籾摺ロール(7,7)に戻されるが、麦は籾摺りロール(7,7)に戻す必要が無いので、傾斜角度を緩やかにすることで麦を揺上側に集中させ、機外に排出することで、作業能率を向上させることができる。

図面の簡単な説明

0014

揺動選別板型籾摺選別機の全体の切断側面図。
籾摺選別機の外観図
操作盤の正面図。
揺動選別板、玄米仕切板、籾仕切板ガイド溝レバーおよび麦案内用傾斜板の説明図。
籾摺選別機の正面に向かって右側の部分正面図。
制御ブロック図。

実施例

0015

以下、図面に示す実施例に基づき本発明を説明する。
まず、図1図2に基づき本発明を実施する揺動選別板型籾摺選別機の全体構成について説明する。

0016

図1に示すように、本籾摺選別機は、機体の左側上部に配設している籾摺部1と、左右中央部に配設している摺落米風選部2と、機体の右側に配設している揺動選別板型混合米選別部3と、混合米選別部3の選別摺落米を揚穀する混合米揚穀機4と、混合米選別部3の仕上げ玄米を機外に取り出す玄米揚穀機5と、混合米選別部3の選別籾を籾摺部1に揚穀還元する籾揚穀機27等で構成されている。

0017

本実施例の籾摺選別機は、籾から玄米を得るための籾摺選択モードと、麦の精選処理を行う麦選択モードを切り替え可能な籾摺選別機である。籾摺選択モードと麦選択モードとの切り替えは図3に示す籾摺選別機の操作盤51を操作することにより行う。図3の操作盤51の説明は後述する。

0018

籾摺部1は籾摺ロール型に構成されていて、籾ホッパ6と、左右一対の籾摺ロール7,7と、籾摺ロール7,7の下方に設けられている振動型摺落米移送棚8等により構成されている。籾ホッパ6の籾は籾摺ロール7,7で籾摺されて摺落米移送棚8に落下供給され、振動している摺落米移送棚8により右側に移送され、摺落米風選部2下部の選別始端側に供給される。

0019

摺落米風選部2は、摺落米風選箱体9と、摺落米風選箱体9内に上下方向に沿うように構成されている摺落米選別風路10と、摺落米選別風路10の中途部下方に設けられている粃受樋11と、摺落米選別風路10の下部始端側に設けられている摺落米受樋12と、摺落米選別風路10の上部終端側に配設されている吸引ファン13と、排塵筒14等により構成されている。

0020

次に、揺動選別型の混合米選別部3について説明する。
多段の揺動選別板15,…には、板面に選別用凹凸が形成されていて、縦方向の一側を高い供給側、他側を低い排出側とし、縦方向に直交する横方向の一方側を高い揺上側、横方向他側を低い揺下側として、揺動選別板15の縦横2方向ともに傾斜構成し、揺動選別板15,…を揺動装置(図示省略)により横方向斜め上下に往復揺動するように構成している。

0021

揺動選別板15,…の上方には混合米タンク24が配設されていて、摺落米受樋12で風選された混合米が混合米揚穀機4により揚穀され、混合米タンク24に供給される。次いで、混合米は混合米タンク24から分配供給樋16と分配ケース17を経由して揺動選別板15,…に供給される。
揺動選別板15,…の揺下側の側壁の排出側部分には、籾排出口切り欠き構成し、選別籾は揺下側に取り出され、籾還元流路29を経て籾揚穀機27に供給される構成である。

0022

揺動選別板15,…に供給された混合米は、粒形の大小,比重の大小,摩擦係数の大小等の関係で偏流分布される。軽量で小形の玄米は揺上側に偏流分布し、玄米に比較して大形で重い籾は、揺下側に偏流分布し、その中間部には分離されない籾・玄米の混合米が分布しながら選別される。そして、これらの選別穀粒は、揺動選別板15の排出側に設けられている玄米仕切板18及び籾仕切板19で仕切られて取り出される。

0023

取り出された仕上げ玄米は、玄米取出樋20,玄米流路21,玄米揚穀機5を経由して機外に取り出される。また、取り出された選別混合米は混合米取出樋22,混合米流路23を経て一番ラセン12aを備えた摺落米受樋12に取り出され、更に混合米揚穀機4,混合米タンク24,分配供給樋16,分配ケース17を経由して揺動選別板15,…に供給され再選別される。

0024

また、揺動選別板15,…の揺下側に偏流分離した選別籾のうち揺下側の側壁に沿って流下したものは、籾排出口から籾還元流路29に取り出され、また、揺下側の側壁よりも揺上側を流下したものは揺動選別板15,…の排出側端部から籾仕切板19により仕切られて、籾取出樋25に取り出される。このようにして取り出された選別籾は、籾流路26,籾揚穀機27を経て籾摺部1に揚穀還元され、再度の籾摺がなされる。なお、摺落米風選部2で粃受樋11に選別された粃は、籾揚穀機27に送られ、混合米選別部3の選別籾と共に籾摺部1に揚穀還元される。
なお、籾摺選別機各部の駆動構成は、例えば、特開2015−223565号公報等に開示されており、従来公知である。

0025

次に、籾摺選別機各部の駆動構成について説明する。
籾摺部1の下方に配置した図示しない主モータなどにより駆動される図示しない籾摺入力軸を経由して籾摺ロール7,7に動力が伝達される。また図示しない前記籾摺入力軸の回転駆動力は、図示しない移送ベルト伝動装置などを経由して摺落米移送棚8を振動させる動力として、さらに混合米揚穀機4及び摺落米受樋12にある図示しない混合米ラセン(一番ラセン)12aに動力が伝達されている。
籾ホッパ6の底部には、開閉シャッタ弁の一例としての籾シャッタ弁31を設け、籾シャッタ弁31の軸部31a回りに回動するように軸支している。

0026

図3において、操作盤51は、籾摺選別機の電源オンオフを行う電源ボタン54と、麦モードに設定するための麦モードスイッチ53と、籾摺選別機の運転を開始する際に押される運転スイッチ55と、籾摺選別機の運転を停止する際に押される停止スイッチ56とを有する。また、各ボタン、スイッチ53〜56の上方には、籾摺設定部57が設けられている。籾摺設定部57の中央部には、籾摺りロール7,7同士の間隔の現在の設定を表示する間隔設定表示部57aが配置されている。

0027

ここで、実施例1では、左右一対の籾摺ロール7,7の間隔は、一対の籾摺ロール7,7の駆動軸間の距離を調整可能な図示しない間隙調節モータで調節可能に構成されている。なお、籾摺りロール7,7の間隔を調整する構成や制御に関しては、従来公知であり、例えば、特開2000−61331号公報等に記載されているため、詳細な説明は省略する。そして、実施例1では、一例として、籾摺りロール7,7同士の間隔が6段階で設定可能に構成されており、間隔設定表示部57aは、籾摺りロール7,7同士の間隔の段階に合わせて6つのランプのいずれかが点灯する様に設定されている。

0028

なお、実施例1の間隔設定表示部57aでは、籾摺りロール7,7同士の間隔が狭くなるほど右側のランプが点灯し、間隔が広くなるほど左側のランプが点灯するように構成されている。また、間隔設定表示部57aの左側には、籾摺りロール7,7同士の間隔を1段階広くする(開ける)ための「開」ボタン(ロール間隙調整スイッチ)59が配置され、間隔設定表示部57aの右側には、籾摺りロール7,7同士の間隔を1段階狭くする(閉じる)ための「閉」ボタン(ロール間隙調整スイッチ)60が配置されている。なお、実施例1の操作盤51では、麦モードスイッチ53を押すことでも、「開」ボタン59を押し続けることでも、籾摺りロール7,7同士の間隔が最も広い「麦モード」に設定することが可能に構成されている。

0029

実施例1の操作盤51には、左部にモータの負荷を表示する負荷表示部が設置されている。なお、モータの負荷は、図示しない負荷電流センサ等で検知可能である。したがって、玄米モード時は、籾摺りロール7,7を通過する際の負荷がモータ負荷で検知可能である。よって、籾ホッパ6の籾がなくなると、籾摺りロール7,7に送られる籾がなくなり、モータ負荷が減少するため、モータ負荷に基づいて、籾ホッパ6の籾がなくなったか否かを判別することも可能である。

0030

本実施例の籾摺選別機は、籾を玄米にする玄米モードと麦を精選する麦モードを選択できる。なお、玄米を得るべく玄米モードを選択する場合は前記特開2015−223565号公報に開示した手順で籾摺選別を行うが、その籾摺選別手順の詳細は本明細書では省略する。

0031

図3で麦モード設定ボタン53が押されると、一対の籾摺ロール7,7の間隔を、麦モード用の設定値の一例である5mmとする。このとき、一対の籾摺ロール7,7の間隔が5mm未満にすると米粒の籾殻を籾摺りすることができるが、麦には籾殻がないので籾摺ロール7,7の間隔を5mmに拡げることで、麦を摺ることなく、籾摺ロール7,7の間から下方に送給することができる。

0032

但し、籾摺ロール7,7の間隔を5mm以上とすると、籾の場合に比べて、麦が籾摺ロール7,7を速やかに流下することで、麦が摺落米移送棚8を経由して摺落米風選部2及び混合米選別部3に過剰に送給されることがある。よって、このような麦の過剰送給を防ぐために、籾シャッタ弁31の回動により籾ホッパ6の下部の開放度合いを、玄米モード時(籾摺り運転時)の標準位置よりも狭い位置に調整する。

0033

この場合は、本実施例では、籾シャッタ弁31を軸部31aを中心に回動させて籾ホッパ6の下部の開放度合いを、予め設定された麦モードの設定位置(玄米モードの標準位置よりも開放度合いが狭い)に設定することで、麦が必要以上に摺落米移送棚8上に供給されないようにする。こうして籾に比べて流れ易い麦が過剰に摺落米風選部2及び混合米選別部3に送られるのを避けて、吸引ファン13による芒(ノギ)やゴミ等の藻屑の吸引効率を上げることができる。

0034

なお、選択された麦モードに適した揺動回転数(玄米モードより大きな揺動回転数)となるように、混合米選別部3にある揺動選別板15を揺動させることも可能である。こうして、混合米選別部3では麦の損傷を防止しながら、玄米に比べて比重の大きい麦を効率的に移送することができる。

0035

また、排塵筒14の基部側にある吸引ファン13は排塵筒14側だけでなく玄米揚穀機5の頂部側の側面に接続する仕上吸塵風路32を備えている。該仕上吸塵風路32は、吸引ファン13に接続する開口部から水平方向に向いた水平風路32aと該水平風路部分32aに続き、玄米揚穀機5の頂部側の側面に支持された上向きの風路32b及び上向きの風路32bの頂部から下向きのU字状の風路を有する出口風路32cが接続している。従って、前記仕上吸塵風路32には吸引ファン13により玄米揚穀機5で搬送された穀粒に含まれる塵やノギの取り残し等が出口風路32cから吸引され、排塵筒14から排出される。

0036

仕上吸塵風路32の水平風路32a内には風圧センサ33(図6)を吊り下げておき、仕上吸塵風路32内に吸塵風が吹くと風圧センサ33が作動するようになっている。
そして、風圧センサ33の作動量により仕上吸塵風量が適正なものであるか否かを検出することができる。なお仕上吸塵風量の適正値は、籾摺機内での籾又は麦の供給量(「籾の単位籾摺り量又は麦の単位精選量」)に対する風量が、それぞれ、実験シミュレーションで予め設定されている。

0037

また、籾揚穀機27の基部側の流路を開閉する二番切替弁35を設けておき、麦モード選択時には二番切換弁35を籾揚穀機27内で籾や麦を搬送する二番ラセン27aへの流路を閉じる方向に切り替えて、麦が籾揚穀機27内の流路に流れないようにする。二番切替弁35の切り替えは手動又は図6に示す二番切替弁35の駆動モータ63で行う。

0038

これは麦作業時には、クズ米と異なり小粒・軽粒の麦粒は少ないので、籾揚穀機27を経由して籾摺部1に落とすより、麦を摺落米受樋12で回収して混合米揚穀機4に送るほうが効率的であることによる。

0039

複数段からなる揺動選別板15,…の中間部の段の揺動選別板15の揺下側には穀粒センサ37を設けている。また、麦モードでは、この穀粒センサ37の設置位置に麦が送られないよう揺動選別板15,…の傾斜角度を調整することで、麦が混合米選別部3から摺落米風選部2に回収されないようにし、麦の精選効率を高くすることができる。したがって、麦モードでは、揺動選別板15,…の傾斜角度は、玄米モード(籾摺運転)時の傾斜角度(標準角度)よりも緩やか(水平に近づく)に制御される。

0040

また、図4に示すように、本実施例では、麦モードにおいて、作業効率を高めるために玄米仕切板18を揺動選別板15の揺下側より外側にスライド可能とし、揺動選別板15,…の麦を全て機体の外側に排出できるようにした。

0041

玄米仕切板18を前記したように図4の矢印S方向にスライドさせるために、籾選別機前壁横長スリット状のガイド溝39を設け、さらに玄米仕切板18には前記ガイド溝39から籾摺選別機の前壁を貫通して機体外部に突出するレバー41を設けているので、前記レバー41を籾摺選別機の正面に向かって右側に動かすことで、容易に玄米仕切板18をスライドさせることができる。

0042

図5のガイド溝39の周囲の籾摺選別機の前壁部の部分正面図に示すように、ガイド溝39の周囲壁面に「玄米選別」、「麦選別」なる表示をし、且つ「玄米選別」の範囲内でスライドの範囲を示す表示を数字「1」〜「5」までに分けて行う。したがって、作業者が揺動選別板15,…上の玄米や籾の選別状況を確認して、玄米の範囲に合わせて手動で数字「1」から「5」の範囲で矢印S方向にレバー41をスライドさせると「玄米選別」ができる。そして、数字「1」から「5」の範囲以上に矢印S方向にレバー41をスライドさせると「麦選別」モード(麦モード)に入ることになる。

0043

また、図5に示すガイド溝39内には、「玄米選別」から「麦選別」へのレバー41のスライド移動規制する部材を設けることもできる。スライド移動を規制する部材として、例えば図5に示す上に凸となった板バネ42をガイド溝39中に配置することにより、スライド中のレバー41を操作中の作業者に大きな抵抗を与えて、誤って麦モードに設定されることが低減される。なお、誤操作を低減するための構成としては、「玄米選別」と「麦選別」の境界部分に、ガイド溝39の内側に凹凸を設けて、引っ掛かるようにしたり、ガイド溝39を段差状やクランク状に構成する等、任意の変更が可能である。

0044

また、「玄米選別」から「麦選別」へのレバー41のスライド操作で誤操作されることを防ぐとともに、レバー41が「麦選別」に移動したことを検知するために、リミットスイッチを配置することも可能である。なお、板バネ42とリミットスイッチは、いずれか一方を配置することも可能であるし、両方を配置することも可能である。また、レバー41の移動のみを検知する場合には、レバー41の位置を検知する非接触型光センサや、リミットスイッチ以外の接触型センサを使用することも可能である。

0045

さらに、揺動選別板15,…の前側には、麦案内用傾斜板38が配置されている。麦案内用傾斜板38は、下端回転中心38aを中心として回転可能に支持されている。麦案内用傾斜板38の回転中心38aには、駆動源の一例としての図示しないモータから駆動が伝達可能に構成されている。麦案内用傾斜板38は、モータの駆動に伴って、麦モードでは図4実線で示す案内位置に移動するとともに、玄米モードでは図4破線で示す収納位置に移動する。なお、麦モードと玄米モードの判定は、例えば、上述のリミットスイッチ等の検知結果を使用して判別することが可能である。

0046

したがって、レバー41が麦モードの位置まで操作された場合、揺動選別板15,…において玄米仕切板18よりも右側に存在する麦は、揺動選別板15,…の前端から落下した場合に、麦案内用傾斜板38に案内され、混合米流路23ではなく、玄米流路21に移送される。よって、小粒、軽量のものが少なく、選別の必要性が低い麦に対して、麦モードでは、混合米流路23を通過して揺動選別板15の上方に再度供給される時間的なムダが低減される。

0047

図6は実施例1の制御部の説明図である。
図6において、実施例1の制御部100には、信号入力部の一例として、麦モードスイッチ53、運転スイッチ55、ロール間隙調整スイッチ59,60、停止スイッチ56、穀粒センサ37、風圧センサ33からの信号が入力される。また、実施例1の制御部100は、被制御要素の一例としての籾摺りロール7,7間隙調節モータ62、二番切替弁35駆動モータ63、揺動選別板15角度調節モータ64、循環排出切換弁36駆動モータ65、シャッタ弁31開閉調節モータ66、籾摺機駆動モータ(図示せず)、吸引ファン13モータ67に制御信号を出力する。

0048

実施例1の制御部100では、麦モードに設定された場合、籾摺りロール7,7間隙調節モータ62を制御して、籾摺りロール7,7の間隔を麦モード用の間隔(実施例1では5mm)に設定する。また、麦モードでは、小粒、軽量の麦が少ないので、切替弁35の駆動モータを駆動して、切替弁35を閉じる。さらに、麦モードでは、揺動選別板15角度調節モータ64を駆動して、穀粒センサ37の設置位置に麦が送られないよう揺動選別板15,…の傾斜角度を調整する。

0049

また、麦モードでは、籾摺が不十分な籾を循環させる必要がある玄米モードとは異なり、循環排出切換弁36の駆動モータ65を制御して、運転開始の当初から循環排出切換弁36を開いた状態とする。さらに、麦モードでは、シャッタ弁31の開閉調節モータ66を制御して、シャッタ弁31を玄米モードの標準位置よりも狭い位置に移動させる。また、麦モードでは、籾に比べて軽量で飛散しやすい麦に対応するために、吸引ファン駆動モータ67を制御して、吸引ファン13の吸引回転数を、玄米モード(籾摺運転)の標準回転数よりも低い麦モード用の標準回転数に制御する。

0050

また、制御部100は、籾摺機駆動モータや吸引ファン駆動モータ67を、運転スイッチ55の入力に応じて駆動し、停止スイッチ56の入力に応じて停止する。また、風圧センサ33の検知結果に基づいて、吸引ファン駆動モータ67を制御して、仕上吸塵風量を制御する。

0051

1 籾摺部 2摺落米風選部
3混合米選別部 4混合米揚穀機
5玄米揚穀機6籾ホッパ
7籾摺ロール8摺落米移送棚
9 摺落米風選箱体 10摺落米選別風路
11粃受樋12 摺落米受樋
12a一番ラセン13吸引ファン
14排塵筒 15揺動選別板
16分配供給樋17分配ケース
18玄米仕切板19 籾仕切板
20玄米取出樋21 玄米流路
22 混合米取出樋 23 混合米流路
24混合米タンク25 籾取出樋
26 籾流路 27 籾揚穀機
27a二番ラセン29籾還元流路
31籾シャッタ弁31a 軸部
32 仕上吸塵風路32a水平風路
32b 上向きの風路32c出口風路
35切替弁37穀粒センサ
38 麦案内用傾斜板38a回転中心
39ガイド溝41レバー
42板バネ51操作盤
53 麦モードスイッチ 54電源ボタン
55運転スイッチ 56 停止スイッチ
57 籾摺設定部 57a間隔設定表示部
59ロール間隙調整スイッチ
60 ロール間隙調整スイッチ
62籾摺りロール間隙調節モータ
63 切替弁駆動モータ
64 揺動選別板角度調節モータ
65循環排出切換弁駆動モータ
67 吸引ファン駆動モータ
100 制御部

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 株式会社山本製作所の「 自動精米装置用吊り下げ具及び自動精米装置」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】袋体の外れを抑制する自動精米装置用吊り下げ具及び自動精米装置を得る。【解決手段】自動精米装置用吊り下げ具12、86は、米粒が排出される排出部20Bが設けられる自動精米装置10に取り付けられ、袋... 詳細

  • 株式会社サタケの「 穀物調製機」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】収穫後の穀物を処理する穀物調製機の正面以外の場所にいても、穀物調製機の稼働状態を認識することができる穀物調製機を提供することを技術的課題とする。【解決手段】収穫後の穀物を処理する穀物調製機にお... 詳細

  • 大和産業株式会社の「 無洗穀類の製造装置および製造方法」が 公開されました。( 2020/10/22)

    【課題】簡単な構造の装置と操作により、原料穀類に付着している肌ぬか等の異物が除去され、調理時の洗浄が省略可能で、優れた品質の無洗穀類を製造できる無洗穀類の製造装置、方法を提案する。【解決手段】傾斜状に... 詳細

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ