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技術 乗客コンベア

出願人 フジテック株式会社
発明者 渡邉雅也田浦靖典永添智志中嶋義則西口俊二
出願日 2016年6月6日 (4年6ヶ月経過) 出願番号 2016-113028
公開日 2017年12月14日 (3年0ヶ月経過) 公開番号 2017-218274
状態 特許登録済
技術分野 エスカレータ,移動歩道
主要キーワード 扇面形状 押出し片 円弧状縁 字アングル 昇り用 押えボルト 横断面形 字アングル材
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (13)

課題

意匠性を損ねることなく、強化板ガラス破片脱落するのを可能な限り防止することができる欄干パネルを有する乗客コンベアを提供すること。

解決手段

乗客を搬送する無端搬送体走行路を含む乗客の通路PWに沿って立設された、強化板ガラス182を含む欄干パネル18と、欄干パネル18を、強化板ガラス182の下端縁部182Lである第1の端縁部で支持する支持具24と、強化板ガラス182の上端縁部182Uである第2の端縁部に取り付けられ、前記無端搬送体と同期して循環走行する移動手摺20の走行を案内するガイドレール26とを有し、欄干パネル18を、強化板ガラス182の通路PWとは反対側の第1主面182Aに加え、通路PW側の第2主面182Bにおける、前記第1の端縁部と前記第2の端縁部を含む乗客から視認されない領域に飛散防止フィルム184が貼着された構成とした。

概要

背景

乗客コンベア、例えば、エスカレータでは、環状に連結されて循環走行する踏段走行路を含む乗客通路の両側に、当該通路に沿って列設されてなる複数の欄干パネル構成部材とする欄干が設置されている。この欄干パネルには、近年において意匠性重視される中、ガラス製のものが多く用いられている(特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4)。ガラス製の欄干パネルは、強化板ガラスの片面に飛散防止フィルムが貼着されてなるものである。

飛散防止フィルムは、強化板ガラスにおいて、一般的に、前記通路とは反対側(以下、「外側」と言う。)主面の全面に貼着されている。通路側(以下、「内側」と言う。)に貼着すると、飛散防止フィルムが、乗客の手荷物等に擦られて汚損し、意匠性が損なわれるからである。

欄干パネルの各々は、その下端縁部が複数の支持具によって支持されている。また、前記走行路の両側に設置される欄干パネルの上端縁部や、昇降口出入口)に設置される欄干パネルの上端縁部および円弧状縁部には、移動手摺を案内するガイドレールが直接、または、取付部材を介して取り付けられている。

欄干パネルは、飛散防止フィルムが経年劣化した場合等には、新しいものと交換される。この場合、先ず、前記上端縁部や円弧状縁部からガイドレールを取り外し、前記下端縁部の支持具による支持を解除する。そして、強化板ガラスの内側の面に、ガラス運搬用吸盤吸着させ、当該吸盤を用いて欄干パネルを持ち上げ、支持具から取り外すといった作業が生じる。

また、強化板ガラスは、当該強化板ガラスが粒状にひび割れるといった、いわゆる自然破損した場合にも交換がなされる。当該交換中は、当然のことながらエスカレータの運転休止される。

概要

意匠性を損ねることなく、強化板ガラスの破片脱落するのを可能な限り防止することができる欄干パネルを有する乗客コンベアを提供すること。乗客を搬送する無端搬送体の走行路を含む乗客の通路PWに沿って立設された、強化板ガラス182を含む欄干パネル18と、欄干パネル18を、強化板ガラス182の下端縁部182Lである第1の端縁部で支持する支持具24と、強化板ガラス182の上端縁部182Uである第2の端縁部に取り付けられ、前記無端搬送体と同期して循環走行する移動手摺20の走行を案内するガイドレール26とを有し、欄干パネル18を、強化板ガラス182の通路PWとは反対側の第1主面182Aに加え、通路PW側の第2主面182Bにおける、前記第1の端縁部と前記第2の端縁部を含む乗客から視認されない領域に飛散防止フィルム184が貼着された構成とした。

目的

本発明は、意匠性を損ねることなく、破片が脱落するのを可能な限り防止することができる欄干パネルを有する乗客コンベアを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

循環走行して乗客を搬送する無端搬送体と、前記無端搬送体と同期して循環走行する無端ベルト状をした移動手摺と、強化板ガラスを含み、前記無端搬送体の走行路を含む乗客の通路に沿って立設された欄干パネルと、前記欄干パネルを、前記強化板ガラスの下端縁部である第1の端縁部で支持する支持具と、前記強化板ガラスの第2の端縁部に取り付けられ、前記移動手摺の走行を案内するガイドレールと、を有し、前記欄干パネルは、前記強化板ガラスの前記通路とは反対側の第1の主面に加え、前記通路側の第2の主面における、前記第1の端縁部と前記第2の端縁部のいずれか一方または両方を含む乗客から視認されない領域に飛散防止フィルムが貼着されていることを特徴とする乗客コンベア

請求項2

前記第1の主面に貼着された前記飛散防止フィルムの当該第1の主面からはみ出した部分が折り返されて、前記第2の主面における、前記第1の端縁部と前記第2の端縁部のいずれか一方または両方を含む前記領域に貼着されていることを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベア。

請求項3

前記欄干パネルは、前記通路の入口または出口に設けられた端部欄干パネルであって、前記強化板ガラスは、水平方向に張り出した円弧状縁部を含み前記移動手摺の走行方向が反転するように当該移動手摺を案内するガイドレールが取り付けられた反転縁部と上端縁部とを有し、前記第2の端縁部は、前記反転縁部および前記上端縁部を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の乗客コンベア。

請求項4

前記欄干パネルは、前記通路の入口または出口に設けられた端部欄干パネル以外の中間欄干パネルであって、前記第2の端縁部は、前記強化板ガラスの上端縁部であることを特徴とする請求項1または2に記載の乗客コンベア。

技術分野

0001

本発明は、エスカレータその他の乗客コンベアに関し、特に、当該乗客コンベアの構成部材である欄干パネルに関する。

背景技術

0002

乗客コンベア、例えば、エスカレータでは、環状に連結されて循環走行する踏段走行路を含む乗客通路の両側に、当該通路に沿って列設されてなる複数の欄干パネルを構成部材とする欄干が設置されている。この欄干パネルには、近年において意匠性重視される中、ガラス製のものが多く用いられている(特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4)。ガラス製の欄干パネルは、強化板ガラスの片面に飛散防止フィルムが貼着されてなるものである。

0003

飛散防止フィルムは、強化板ガラスにおいて、一般的に、前記通路とは反対側(以下、「外側」と言う。)主面の全面に貼着されている。通路側(以下、「内側」と言う。)に貼着すると、飛散防止フィルムが、乗客の手荷物等に擦られて汚損し、意匠性が損なわれるからである。

0004

欄干パネルの各々は、その下端縁部が複数の支持具によって支持されている。また、前記走行路の両側に設置される欄干パネルの上端縁部や、昇降口出入口)に設置される欄干パネルの上端縁部および円弧状縁部には、移動手摺を案内するガイドレールが直接、または、取付部材を介して取り付けられている。

0005

欄干パネルは、飛散防止フィルムが経年劣化した場合等には、新しいものと交換される。この場合、先ず、前記上端縁部や円弧状縁部からガイドレールを取り外し、前記下端縁部の支持具による支持を解除する。そして、強化板ガラスの内側の面に、ガラス運搬用吸盤吸着させ、当該吸盤を用いて欄干パネルを持ち上げ、支持具から取り外すといった作業が生じる。

0006

また、強化板ガラスは、当該強化板ガラスが粒状にひび割れるといった、いわゆる自然破損した場合にも交換がなされる。当該交換中は、当然のことながらエスカレータの運転休止される。

先行技術

0007

特開2013−124182号公報
特開2012−246072号公報
特開2010−215393号公報
特開平5−319759号公報

発明が解決しようとする課題

0008

粒状になった破片の各々は、飛散防止フィルムに貼り付いていて、文字通り、一応、破片が飛散するのは防止される。

0009

しかしながら、自然破損の生じた欄干パネルを取り外す際に、前記上端縁部や前記円弧状縁部がガイドレールや取付部材で無理に抉られたり、前記上端縁部や前記円弧状縁部がガイドレールや取付部材に引っ掛かったり、また、前記下端縁部が前記支持具に引っ掛かったりして、破片が飛散防止フィルムから脱落してしまうといった問題が生じている。

0010

自然破損した欄干パネルは、平面性を失っていて不規則に撓むため、上述の引っ掛け等を起こさないように取り扱うのは困難である。脱落した破片が、エスカレータ内部に落ち込んでしまうと、これを見つけるのは容易ではなく、このため、運転再開が非常に遅れてしまうといった事態が生じる。

0011

この問題に対処するには、強化板ガラスの内側にも、外側と同様に飛散防止フィルムを貼着することが考えられるが、そうすると、やはり、上述した意匠性が損なわれてしまうといった問題が生じる。

0012

なお、上記した課題は、エスカレータに限らず、他の乗客コンベア、例えば、移動歩道にも共通する。

0013

上記した課題に鑑み、本発明は、意匠性を損ねることなく、破片が脱落するのを可能な限り防止することができる欄干パネルを有する乗客コンベアを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0014

上記の目的を達成するため、本発明に係る乗客コンベアは、循環走行して乗客を搬送する無端搬送体と、前記無端搬送体と同期して循環走行する無端ベルト状をした移動手摺と、強化板ガラスを含み、前記無端搬送体の走行路を含む乗客の通路に沿って立設された欄干パネルと、前記欄干パネルを、前記強化板ガラスの下端縁部である第1の端縁部で支持する支持具と、前記強化板ガラスの第2の端縁部に取り付けられ、前記移動手摺の走行を案内するガイドレールと、を有し、前記欄干パネルは、前記強化板ガラスの前記通路とは反対側の第1の主面に加え、前記通路側の第2の主面における、前記第1の端縁部と前記第2の端縁部のいずれか一方または両方を含む乗客から視認されない領域に飛散防止フィルムが貼着されていることを特徴とする。

0015

また、前記第1の主面に貼着された前記飛散防止フィルムの当該第1の主面からはみ出した部分が折り返されて、前記第2の主面における、前記第1の端縁部と前記第2の端縁部のいずれか一方または両方を含む前記領域に貼着されていることを特徴とする。

0016

さらに、前記欄干パネルは、前記通路の入口または出口に設けられた端部欄干パネルであって、前記強化板ガラスは、水平方向に張り出した円弧状縁部を含み前記移動手摺の走行方向が反転するように当該移動手摺を案内するガイドレールが取り付けられた反転縁部と上端縁部とを有し、前記第2の端縁部は、前記反転縁部および前記上端縁部を含むことを特徴とする。

0017

あるいは、前記欄干パネルは、前記通路の入口または出口に設けられた端部欄干パネル以外の中間欄干パネルであって、前記第2の端縁部は、前記強化板ガラスの上端縁部であることを特徴とする。

発明の効果

0018

本発明に係る乗客コンベアによれば、欄干パネルを構成する強化板ガラスの、乗客の通路とは反対側の第1の主面に加え、前記通路側の第2の主面における、支持具で支持された下端縁部である第1の端縁部と移動手摺の走行を案内するガイドレールが取り付けられた第2の端縁部のいずれか一方または両方を含む領域に飛散防止フィルムが貼着されているため、例えば、強化板ガラスが自然破損し、欄干パネルを交換する場合における、前記第1の端縁部と前記第2の端縁部の飛散防止フィルムが貼着された部分における破片の脱落を可能な限り防止することができる。

0019

また、前記第2の主面において、飛散防止フィルムは乗客から視認されない領域に貼着されているため、意匠性を損ねることがない。

図面の簡単な説明

0020

実施形態1に係るエスカレータの概略構成を示す斜視図である。
上記エスカレータを構成する欄干の概略構成を示す断面図である。
(a)は上記欄干を構成する欄干パネルの概略構成を示す正面図であり、(b)は同背面図であり、(c)は同左側面図である。
(a)、(b)、(c)は、それぞれ、上記欄干パネルの他の例を示す側面図である。
(a)は上記欄干を構成する欄干パネルの内、上端に設置される端部欄干パネルの概略構成を示す正面図であり、(b)は、同下端に設置される端部欄干パネルの概略構成を示す正面図である。
変形例に係る欄干パネルの概略構成を示す正面図である。
実施形態2に係るエスカレータの概略構成を示す斜視図である。
上記エスカレータを構成する欄干上部の概略構成を示す断面図である。
実施形態2における欄干パネルの上端部に設けられた取付部材の、(a)は、前記上端部に固定された状態を、(b)は固定が解除された状態をそれぞれ示す断面図である。
(a)は上記欄干を構成する欄干パネルの概略構成を示す正面図であり、(b)は同背面図であり、(c)は同左側面図である。
(a)は上記欄干を構成する欄干パネルの内、上端に設置される端部欄干パネルの概略構成を示す正面図であり、(b)は、同下端に設置される端部欄干パネルの概略構成を示す正面図である。
変形例に係る欄干パネルの概略構成を示す正面図である。

実施例

0021

以下、本発明に係る乗客コンベアの実施形態について、エスカレータを例に、図面を参照しながら説明する。

0022

<実施形態1>
図1に示すように、実施形態1に係るエスカレータ10は、環状に連結されて循環走行し、乗客を搬送する無端搬送体である複数の踏段12を有する。踏段12の走行路および上下の昇降口(出入口)を含む乗客の通路PWの両側には、欄干14,16が設置されている。

0023

欄干14,16の各々は、通路PWに沿って立設された複数の欄干パネル17,18,…,18,19を有する(図1において、欄干パネルは、片側の欄干14を構成する欄干パネルのみに符号を付している。)。欄干パネル17,18,19の各々は、ガラス製であり、後述するように、強化板ガラスと強化板ガラスの所定の範囲に貼着された飛散防止フィルムとを含むものである。

0024

ここで、複数の欄干パネル17,18,19の内、列設方向において両端部に設けられた端部欄干パネルを特に区別する必要がある場合、当該端部欄干パネルを「ニューエルパネル17,19」と称することとする。換言すれば、ニューエルパネル17,19は、通路PWの出入口(出口または入口)に設けられた欄干パネルである。また、ニューエルパネル17,19以外の欄干パネルを「中間パネル18」と称することとする。

0025

複数の欄干パネル17,18,19の外周には、ガイドレール(図1では不図示)に案内され、踏段12と同期して(すなわち、同じ向きに同じ速度で)循環走行する無端ベルト状をした移動手摺20,22がそれぞれ設けられている。前記ガイドレールに案内される移動手摺20,22は、複数の欄干パネル17,18,19の上端に沿って走行する区間(乗客が掴む区間)では、水平方向に走行した後、カーブして直線的に斜行し、またカーブして再び水平方向に走行する。

0026

エスカレータ10は、例えば、建築物内の階下のフロアDSと階上のフロアUSとの間に架け渡されて設置されている。エスカレータ10は、踏段12の走行の向きが切り替えられて、昇り用あるいは下り用として用いられ、踏段12に乗った乗客が、階下のフロアDSから階上のフロアUS、あるいは階上のフロアUSから階下のフロアDSへと搬送される。

0027

エスカレータにおいて、欄干14,16各々を構成する欄干パネルを一体物(一枚物)とすると非常に長くなるため、製造上等の理由から、上述したように複数枚分割構成とされている。この分割の態様として、図1に示すように、エスカレータの傾斜角度(移動手摺20,22の上記斜行の角度)に対して垂直方向に分割された所謂「垂直割」と、後述する実施形態2(図7)のように、前記傾斜角度に関わらず鉛直方向に分割された所謂「鉛直割」とがある。

0028

また、エスカレータには、乗り口と降り口で水平となる踏段(ステップ)の枚数(以下、「水平ステップ数」と言う。)が1.5枚になるタイプと3枚になるタイプのものがある。エスカレータ10の水平ステップ数は、1.5枚である。水平ステップ数によって、後述するように、ニューエルパネル等の形状が異なってくる。

0029

次に、欄干14,16について説明する。欄干14と欄干16とは、通路PWを挟んで対称的に設置されていて、基本的には同じ構成を有している。よって、欄干14を代表に図2を参照しながら説明し、欄干16についての説明は省略することとする。なお、図2は、移動手摺20が斜行する区間において、移動手摺20の走行方向と直交する平面で切断した図である。また、図2において、後述する支持具24は切断せずに表しており、その他の部材についての切断面のハッチングは、便宜上、省略している。

0030

欄干14を構成する欄干パネル18は、方形の強化板ガラス182と、強化板ガラス182表面の一部に接着剤(不図示)によって貼着された飛散防止フィルム184とを含む。強化板ガラス182は、例えば、透明ガラスであり、飛散防止フィルム184は、例えば、透明フィルムである。なお、図において、飛散防止フィルム184の厚みは強化板ガラス182の厚みに比して誇張して描いている。

0031

飛散防止フィルム184は、強化板ガラス182が破損した場合に、文字通り、その破片が飛散するのを防止するためのものであり、例えば、ポリエステルからなる。強化板ガラス182における飛散防止フィルム184の貼着領域については後述する。

0032

欄干パネル18は、強化板ガラス182の下端縁部が(飛散防止フィルム184を介して)不図示のトラスに固定された支持具24により支持されており、強化板ガラス182上端縁部には、(飛散防止フィルム184を介して)移動手摺20を案内するガイドレール26が取り付けられている。

0033

支持具24は、トラス(不図示)に取り付けられたL字アングル部材28とL字アングル部材28の一面に対向して設けられた押圧板30とを含む。L字アングル部材28と押圧板30とは鉄鋼材料からなる。支持具24は、欄干パネル18の1枚当りパネルサイズに応じた台数(2台〜4台)分が用いられる。

0034

欄干パネル18の下端部には、横断面形状が図2に示すように屈曲したブラケット32がクッションシート34,36を介して嵌めこまれている。ブラケット32は、例えば、鋼板(例えば、ステンレス鋼板)の板金加工材であり、クッションシート34,36は、ゴムあるいは軟質合成樹脂で形成されている。また、ブラケット32と押圧板30との間には、スペーサ38が設けられている。スペーサ38は、鉄鋼材料で形成されている。ブラケット32は、支持具24毎に設けられている。

0035

L字アングル部材28と押圧板30の対応する位置には、それぞれ貫通孔(不図示)が開設されており、両貫通孔には、ボルト40が挿入されている。ボルト40にはナット42が螺合しており、ボルト40とナット42が締め込まれて、欄干パネル18の下端縁部が、L字アングル部材28と押圧板30とで、ブラケット32、クッションシート34,36、スペーサ38を介して挟持されて、不図示のトラスに支持されている。

0036

欄干パネル18をその下端縁部でトラス(不図示)に支持する支持具24に上記のように固定されたブラケット32の上端部は、欄干パネル18側から通路PW側へ張り出した部32Aに形成されている。

0037

ブラケット32の庇部32Aには、平面視でその上側に内デッキ44の一部が重ねられている。内デッキ44は、基本的には、長尺のステンレス鋼板を、その横断面が「へ」字状になるように曲げ加工(板金加工)されたものである。ここで、内デッキ44において、水平方向に対し傾いている部分を傾斜部44Aと称し、鉛直方向に平行な部分を側板部44Bと称することとする。内デッキ44の全長は、例えば、3600mmである。内デッキ44の傾斜部44Aにおいて庇部32Aと重なる重なり部44Cには、長手方向に所定の間隔(例えば、600mm)をあけて、バーリング加工が施されていて、これにより下方へ突出した円筒部44Dが前記所定の間隔で複数個形成されている。

0038

ブラケット32の庇部32Aには、内デッキ44の円筒部44Dに対応させて、その厚み方向に雌ねじが形成されており、円筒部44Dに上側から挿入された締結部材である皿ねじ46が、当該雌ねじに螺合している。皿ねじ46によって、重なり部44Cと庇部32Aとが締結されている。

0039

内デッキ44の欄干パネル18側端部には端部カバー48が装着されている。端部カバー48は、合成樹脂からなり、全長に亘って横断面形状が一様な帯状をした部材である。

0040

内デッキ44の側板部44B内側に、上端縁部を重ねてスカートガード54が立設されている。スカートガード54において、通路PWとは反対側主面の上端部に、補強板56が接合されている。補強板56には、上部クリップ58が接合されている。また、スカートガード54の同主面には、図示のように下部クリップ60が接合されている。

0041

スカートガード54の内側(通路PWに面していない側)には、L字アングル材からなる上部支持部62と等辺山形鋼からなる下部支持部64とが上下に設けられている。上部支持部62と下部支持部64は、トラス(不図示)に固定されている。

0042

図2に示すように、上部クリップ58とスカートガード54の一部とで上部支持部62の一部が挟持され、下部クリップ60とスカートガード54の一部とで下部支持部64の一部が挟持され、補強板56の下端面56Aが上部支持部62の上端面62Aに当接して、スカートガード54が、上部支持部62と下部支持部64とで支持されている。

0043

上記の構成からなるエスカレータ10において、欄干パネル18が、例えば、自然破損すると、新しいものと交換される。交換に際しては、交換対象となっている欄干パネル18に取り付けられているガイドレール26が取り外され、対応する支持具24による支持が解除される。

0044

実施形態における欄干パネル18では、ガイドレール26を取り外すときや、支持が解除された支持具24から欄干パネル18を取り去るときでも、強化板ガラス182の、ガイドレール26が取り付けられていた上端縁部や支持具24で支持されていた下端縁部における破片が可能な限り脱落しないよう以下の工夫がなされている。

0045

図3は、欄干パネル18単体を示す図である。図3(a)は、設置された状態で通路PW側となる正面図であり、図3(b)は、通路PWとは反対側となる背面図であり、図3(c)は、左側面図である。なお、本図を含む全ての図において各部材間尺度統一していない。特に、欄干パネルを示す図においては、強化板ガラスの厚みに対する飛散防止フィルムの厚みは誇張して描いている。また、図1図2図7図8、および図9を除き、飛散防止フィルムにはハッチングを施している。

0046

ここで、欄干パネルを構成する強化板ガラスにおいて、欄干パネルを設置した状態で、通路PWとは反対側となる主面を「第1主面」と称し、通路PW側となる主面を「第2主面」と称することとする。

0047

従来では、強化板ガラスの第1主面のみに飛散防止フィルムが貼着されているところ、実施形態における欄干パネル18では、図3に示すように、強化板ガラス182の第1主面182Aに加え、第2主面182Bにおける上端縁部182Uと下端縁部182Lを含む領域に飛散防止フィルム184を貼着した。

0048

ここで、強化板ガラス(182)における上端縁部(182U)とは、上端面(182Ue)から一定幅の領域であって、ガイドレール(26)またはガイドレールを強化板ガラスに取り付けるための部材(後述する取付部材(90))が取り付けられる領域である。また、強化板ガラス(182)における下端縁部(182L)とは、下端面(182Le)から一定幅の領域であって、支持具(24)によって支持される領域である。具体的には、本例において、上端縁部182Uは、図2に示すガイドレール26が嵌め込まれている領域である。下端縁部182Lは、支持具24におけるL字アングル部材28と押圧板30(スペーサ38)とで挟持された部分を含む領域である。

0049

欄干パネル18は、図3(b)、図3(c)に示すように、強化板ガラス182の第1主面182Aには、全面に飛散防止フィルム184が貼着されている。

0050

一方、強化板ガラス182の第2主面182Bにおいては、図2図3(c)に示すように、上端縁部182Uと下端縁部182Lに貼着されている。下端縁部182Lに貼着された飛散防止フィルム184は、さらに上方へ延長されて貼着されている。

0051

自然破損した強化板ガラス182の上下端部からの破片の脱落を防止するといった観点からは、第2主面182Bの上下端部において、出来るだけ大きな幅で飛散防止フィルム184を貼着することが好ましい。しかし、幅を広げすぎると、乗客から視認される部分が現れてしまう。乗客から視認される飛散防止フィルム部分が汚損すると、意匠性が損なわれてしまう。

0052

そこで、第2主面182Bにおいては、少なくとも、上端縁部182Uと下端縁部182Lを含み、乗客から視認されない領域に飛散防止フィルム184を貼着している。

0053

本例では、図2から明らかなように、第2主面182Bにおいて、飛散防止フィルム184が上端縁部182Uから下方にはみ出すと、当該はみ出した部分が乗客から視認される可能性がある。そこで、第2主面182Bの上端部においては、飛散防止フィルム184の貼着領域を、ほぼ上端縁部182Uの範囲に止めている。

0054

一方、第2主面182Bの下端部においては、下端縁部182Lから少々上方へはみ出しても、当該はみ出した部分は内デッキ44等に隠れて、乗客からは視認されない。そこで、第2主面182Bの下端部においては、飛散防止フィルム184の貼着領域を、下端縁部182Lのみならず、内デッキ44等に隠れて乗客から視認されない最大範囲までの領域に飛散防止フィルム184を貼着している。

0055

第2主面182Bに貼着された飛散防止フィルム184部分は、第1主面182Aに貼着した飛散防止フィルム184の第1主面182Aからはみ出させた部分を第2主面182Bへ折り返して貼着した部分である。なお、強化板ガラス182の上端面182Ueおよび下端面182Leには、必ずしも貼着する必要はない(飛散防止フィルム184と上端面182Ueおよび下端面182Leとの間に前記接着剤を介在させる必要はない。)。

0056

以上説明したように、欄干パネル18では、強化板ガラス182の第1主面182A全面に加え、第2主面182Bにおいて、支持具24で支持された下端縁部182Lおよびガイドレール26が取り付けられた上端縁部182Uを含む領域に飛散防止フィルム184が貼着されている。このため、例えば、強化板ガラス182が自然破損し、欄干パネル18を交換する際に、上端縁部182Uがガイドレール26で無理に抉られたり、下端縁部182Lが支持具24に引っ掛かったりしても、破片が脱落するのを可能な限り防止できる。また、第2主面182Bにおける飛散防止フィルム184の貼着領域は、乗客から視認されない領域に限られるため、意匠性を損ねることがない。

0057

なお、上記の例では、第2主面182Bにおける上端縁部182Uと下端縁部182Lの両方に飛散防止フィルム184を貼着したが、これに限らず、いずれか一方としても構わない。少なくとも、飛散防止フィルム184が貼着された端縁部においての破片の脱落を、従来よりも効果的に防止できるからである。なお、いずれか一方としても構わないのは、これ以降に説明する他の欄干パネルにおいても同様であるので、逐一言及するのは省略する。

0058

また、上記の例では、1枚の飛散防止フィルム184を第1主面182Aと第2主面182Bに貼着したが、これに限らず、図4(a)に示すように、第1主面182A、第2主面182Bの上端縁部182U、および第2主面182Bの下端縁部182Lの各々にそれぞれ、別々の飛散防止フィルム184A,184B,184Cを貼着することとしても構わない。

0059

あるいは、図4(b)に示すように、第2主面182Bの下端縁部182Lは、第1主面182Aに貼着した飛散防止フィルム184Dを折り返して貼着し、第2主面182Bの上端縁部182Uには、これとは別の飛散防止フィルム184Eを貼着しても構わない。

0060

あるいは、また、これとは逆に、図4(c)に示すように、第2主面182Bの上端縁部182Uは、第1主面182Aに貼着した飛散防止フィルム184Fを折り返して貼着し、第2主面182Bの下端縁部182Lには、これとは別の飛散防止フィルム184Gを貼着しても構わない。

0061

しかしながら、上端面182Ueの一部や下端面182Leの一部を含む破片の脱落防止の観点からは、図3(c)に示した、飛散防止フィルム184を上端面182Ueおよび下端面182Leで折り返して貼着する構成とするのが好ましい。

0062

なお、第1主面と第2主面における飛散防止フィルムの貼り分けを、図4に示すいずれの態様としても構わないのは、これ以降に説明する他の欄干パネルにおいても同様であるので、逐一言及するのは省略する。

0063

次に、ニューエルパネル17,19(図1)について、図5を参照しながら説明する。なお、図5以降において例示する欄干パネルは、全て、欄干パネル18(図3)と同様、強化板ガラスの第1主面の全面に貼着された飛散防止フィルムの前記第1主面からはみ出した部分を、第2主面側へ折り返して、当該第2主面に貼着したものである。また、図5以降において例示する欄干パネルの強化板ガラスにおいて、支持具(24)によって支持される下端縁部の範囲と、ガイドレール(26)またはガイドレールを強化板ガラスに取り付けるための部材(後述する取付部材(90))が取り付けられる端縁部の範囲は、当該強化板ガラスの外周に沿った範囲のみ特定して説明する。

0064

ニューエルパネル17を構成する強化板ガラス172は、図5(a)に示すように、水平方向に張り出した円弧状縁部を含み、移動手摺20(図1)の走行方向が反転するように移動手摺20を案内するガイドレール(不図示)が取り付けられた縁部(以下、強化板ガラスにおいて、移動手摺の走行方向が反転するように当該移動手摺を案内するガイドレールが取り付けられた縁部を「反転縁部」と称する。)172Rを有している。そこで、第2主面172Bにおける、反転縁部172Rにも上端縁部172Uとほぼ同じ幅で、飛散防止フィルム174が貼着されている。また、第2主面172Bにおける下端縁部172Lにも、飛散防止フィルム174が貼着されている。

0065

なお、符号172Nで指し示す縁部、すなわち、反転縁部172Rと下端縁部172Lとの間の縁部(以下、強化板ガラスにおける反転縁部と下端縁部との間の縁部を「中間縁部」と称する。)には、図示のように、必ずしも飛散防止フィルム174を貼着する必要は無い。中間縁部172Nは、支持具24で支持されたり、ガイドレール26が取り付けられたりしないからである。

0066

ニューエルパネル19についても、図5(b)に示すように、強化板ガラス192の第2主面192Bにおいては、上端縁部192Uと反転縁部192Rに亘って、ほぼ同じ幅で飛散防止フィルム194が貼着されている。また、下端縁部192Lにも飛散防止フィルム194が貼着されている。中間縁部192Nには、飛散防止フィルム194は貼着されていない。

0067

ニューエルパネル17,19のように、強化板ガラス172,192の上端縁部172U,192U、反転縁部172R,192R、下端縁部172L,192Lが直線的でない場合、第1主面(不図示)に貼着された飛散防止フィルム174,194の当該第1主面からはみ出した部分を第2主面172B,192Bへ折返し易くするため、前記はみ出した部分に予め適当に切り込みが入れられる。図5(a)に示すニューエルパネル17において、強化板ガラス172の下端縁部172Lに貼着された飛散防止フィルム174部分に入れられた二つの切り込み174C1,174C2が図示されている。

0068

図5(b)に示すニューエルパネル19においても、強化板ガラス192の下端縁部192Lに貼着された飛散防止フィルム194部分には、切り込みが入れられているのであるが、当該部分を第2主面192Bに折り返すと、切り込み近傍の飛散防止フィルム194部分同士が重なるため、図に切り込みが現れていない。

0069

ニューエルパネル17,19の強化板ガラス172,192の第2主面172B,192Bにおける上端縁部172U,192U、反転縁部172R,192Rに貼着される飛散防止フィルム174,194部分にも、予め複数の切り込み(不図示)が入れられる。切り込みが入った飛散防止フィルム174,194部分を第2主面172B,192Bに折り返すと、当該折返し部分の幅は均一にはならないのであるが、図示例では、便宜上、全長に亘って均一な幅で描いている。

0070

なお、第2主面172B、192Bに貼着された飛散防止フィルム174,194部分は、上述したように切り込み174C1,174C2が現れたり、切り込み近傍の飛散防止フィルム194部分同士が重なったり、あるいは、幅が不均一になったりするが、当該飛散防止フィルム174,194部分は、乗客からは視認されないため、意匠上問題とはならない。

0071

上記では、水平ステップ数が1.5枚のタイプのエスカレータにおける欄干パネルを例に説明したが、次に、水平ステップ数を3枚としたタイプのエスカレータにおける欄干パネルを変形例として説明する。

0072

(変形例)
水平ステップ数が3枚の場合、移動手摺が水平方向からカーブして直線的に斜行する区間に設置される欄干パネルを上記の例(欄干パネル17,19(図5))のように、1枚で構成すると大きくなり過ぎるため、通常、当該区間に設置される欄干パネルは2枚構成とされる。

0073

そのようにした場合における、上側のニューエルパネル70を図6(a)に、ニューエルパネル70に隣接する欄干パネル72を図6(b)に、下側のニューエルパネル(不図示)に隣接する欄干パネル74を図6(c)にそれぞれ示す。なお、下側のニューエルパネルは、上側のニューエルパネル70の強化板ガラス702と共通するものが用いられ、通路PWに対して主面が反転されて設置され、飛散防止フィルムの両主面に対する貼着態様が反対になる以外は、ニューエルパネル70と同様の構成である。

0074

ニューエルパネル70は、図6(a)に示すように、強化板ガラス702の第2主面702Bにおける、円弧状縁部を含む反転縁部702Rと上端縁部702Uに亘って、ほぼ同じ幅で飛散防止フィルム704の一部が貼着されている。また、下端縁部702Lにも飛散防止フィルム704の一部が貼着されており、中間縁部702Nには、飛散防止フィルムは貼着されていない。

0075

欄干パネル72,74は、図6(b)、図6(c)に示すように、略扇面形状をしていて、強化板ガラス722,742の上端縁部722U,742Uに飛散防止フィルム724,744の一部が、下端縁部722L,742Lに飛散防止フィルム724,744の一部がそれぞれ、貼着されている。

0076

<実施形態2>
実施形態1のエスカレータ10では、列設された欄干パネル17,18,19の端縁部に直接的にガイドレール26が取り付けられているが、実施形態2に係るエスカレータ80では、後述する照明器具88を設置する関係上、後述する取付部材90を介してガイドレールが取り付けられている。また、実施形態1のエスカレータ10における欄干パネルの分割構成が垂直割であるのに対し、実施形態2のエスカレータ80は鉛直割である。上記以外、エスカレータ80は、エスカレータ10と基本的に同様の構成であるので、エスカレータ10と実質的に同じ構成部分については、同じ符号を付し、必要に応じて言及するに止める。なお、エスカレータ80は、水平ステップ数が1.5枚タイプのエスカレータである。

0077

図7に示すように、エスカレータ80において、通路PWの両側に欄干82,84が設置されている。なお、図7において、後述する照明器具88は省略している。

0078

欄干82と欄干84とは、通路PWを挟んで対称的に設置されていて、基本的には同じ構成を有している。よって、以降、欄干82を代表に説明し、欄干84についての説明は省略する。

0079

欄干82は、通路PWに沿って立設された複数の欄干パネル85,86,…,86,87を有する。欄干パネル85,86,87の各々は、実施形態1と同様、ガラス製である。

0080

エスカレータ80は、図8に示すように、欄干パネル86に対し、移動手摺20に加えて、照明器具88を設ける構成としている。エスカレータ80は、実施形態1のエスカレータ10と、欄干パネル86の支持具24(図2)による支持構造は基本的に同じであるので、図示および説明は省略する。

0081

照明器具88は、欄干パネル86の上端部に取付部材90を介して取り付けられている。取付部材90は、アルミニウム押出形材からなり、欄干パネル85,86,…,86,87の後述する上端縁部および反転縁部に、複数本が間隔を空けて列設されている。なお、反転縁部等には、当該反転縁部等に合わせて湾曲したものが取り付けられている。

0082

照明器具88は、取付部材90にL字アングル部材92を介して取り付けられたホルダ94を有し、ホルダ94には、蛍光ランプ96が嵌め込まれている。

0083

取付部材90を覆うように、横断面が略「コ」字状をした長尺の手摺デッキ98が、不図示のねじによって、取付部材90に取り付けられている。手摺デッキ98は、ステンレス鋼板を板金加工したものである。

0084

一本の手摺デッキ98は、一本の取付部材90よりも長く、複数本の取付部材90に亘って、一本の手摺デッキ98が取り付けられている。これにより、隣接する取付部材90は、両者に取り付けられた手摺デッキ98によって連結されていることになる。

0085

手摺デッキ98の開口部には、蛍光ランプ96を覆うように、合成樹脂からなる半透明ランプカバー100が取り付けられている。

0086

取付部材90上部には、手摺デッキ98を介してガイドレール102が固定されている。ガイドレール102は、例えば、ステンレス鋼板を板金加工して作製されたものである。ガイドレール102は、取付部材90上面に対応する底板部102Aを有し、底板部102Aがスポット溶接(不図示)により手摺デッキ98に接合されている。ガイドレール102は、また、底板部102Aの両端縁から上方へ立ち上がった縦板部102B,102Cと、縦板部102B,102Cの上端から外方へ張り出したフランジ部102D,102Eとを有する。両フランジ部102D,102E間は、図8に示すように開口されている。

0087

ガイドレール102には、両フランジ部102D、102E間の開口部を塞ぐように、両フランジ部102D,102Eに移動手摺20が取り付けられている。

0088

上記のようにして、照明器具88やガイドレール102が設けられた取付部材90の欄干パネル86への取付態様について、図9を参照しながら説明する。

0089

図9(a)に示すように、取付部材90は、下方に開口された溝部104を有し、溝部104が欄干パネル86の上端部に上方から嵌め込まれている。

0090

溝部104の第1側壁104Aは、欄干パネル86の一方の主面に沿うように形成されていると共に、第1側壁104Aに対向する第2側壁104Bは、欄干パネル86の他方の主面との間隔が下方程狭くなる斜面に形成されている。

0091

欄干パネル86の前記他方の主面と第2側壁104Bとの間には、紙面に垂直な方向に細長くさび部材106が設けられている。くさび部材106は、金属材料(例えば、ステンレス鋼)、または硬質の合成樹脂からなる。

0092

底板部102Aと手摺デッキ98の各々には、連通する貫通孔102F、貫通孔98Aが開設されている。また、取付部材90において、貫通孔102F,98Aに対応する位置には、上下に貫通する雌ねじ90Aが形成されている。

0093

雌ねじ90Aには、上部から押えボルト108が螺合している。押えボルト108が締め込まれて、押えボルト108の先端でくさび部材106が押し下げられ、くさび作用によって、欄干パネル86の上端部に取付部材90が固定されている。

0094

取付部材90の欄干パネル86への固定を解除するには、押えボルト108を弛め、図9(a)において、矢印Gで示す隙間から押出し片(不図示)を挿入して、くさび部材106を押し上げることにより、図9(b)に示す状態となって、取付部材90の欄干パネル86への固定が解除される。

0095

なお、押えボルト108を弛めたり締め付けたりするときは、押えボルト108およびその近傍の移動手摺20部分をガイドレール102から取り外して、両フランジ部102D,102E間の開口部を開放した状態で行う。

0096

上記のように取付部材90を介してガイドレール102が取り付けられている、中間パネルである欄干パネル86の詳細について、図10を参照しながら説明する。

0097

欄干パネル86は、実施形態1の欄干パネル18(図3)が長方形をしているのに対し、図10に示すように平行四辺形をしている以外は、基本的に、欄干パネル18と同様の構成である。

0098

すなわち、強化板ガラス862の第1主面862A全面に加え、第2主面862Bにおける上端縁部862Uと下端縁部862Lを含む領域に飛散防止フィルム864が貼着されている。

0099

第2主面862Bにおいて、下端縁部862Lを含む領域における飛散防止フィルム864の貼着範囲は、欄干パネル18(図3)と基本的に同じである。

0100

欄干パネル86を構成する強化板ガラス862において、上端縁部862Uは、図9(a)に示すように、取付部材90の第1側壁104Aとくさび部材106とで挟持された部分を含む領域である。

0101

本例では、図9(a)に示すように、強化板ガラス862の第2主面862Bにおいて、くさび部材106で挟持された領域(すなわち、上端縁部862U)に貼着された飛散防止フィルム864は、さらに下方へ延長されて貼着されている。

0102

本例では、飛散防止フィルム864が、上端縁部862Uから下方へ少々はみ出しても、当該はみ出した部分は、手摺デッキ98等に隠れて、乗客からは視認されない。そこで、実施形態2では、第2主面862Bの上端部においては、飛散防止フィルム864の貼着領域を、上端縁部862Uのみならず、手摺デッキ98等に隠れて乗客から視認されない最大範囲までの領域に飛散防止フィルム864を貼着している。

0103

以上説明したように、欄干パネル86では、強化板ガラス862の第1主面862A全面に加え、第2主面862Bにおいて、ガイドレール102を取り付けるための取付部材90が取り付けられた上端縁部862Uを含む領域に飛散防止フィルム864が貼着されている。このため、例えば、強化板ガラス862が自然破損し、欄干パネル86を交換する際に、上端縁部862Uが取付部材90やくさび部材106、あるいは、手摺デッキ98に引っ掛かる等しても、破片が脱落するのを可能な限り防止できる。また、強化板ガラス862の第2主面862Bの上端部における飛散防止フィルム864の貼着領域は、乗客から視認されない領域に限られるため、意匠性を損ねることがない。なお、強化板ガラス862の第2主面862Bにおける下端縁部862Lを含む領域に飛散防止フィルム864を貼着したことによる効果は、実施形態1の欄干パネル18の場合と同様である。

0104

次に、ニューエルパネル85,87(図1)について、図11を参照しながら説明する。
ニューエルパネル85を構成する強化板ガラス852の第2主面852Bにおいては、図11(a)に示すように、水平方向に張り出した円弧状縁部を含む反転縁部852Rと上端縁部852Uにほぼ同じ幅で飛散防止フィルム854が貼着されている。また、第2主面852Bにおける下端縁部852Lにも飛散防止フィルム854が貼着されていて、中間縁部852Nには、飛散防止フィルム854は貼着されていない。

0105

ニューエルパネル87も、図11(b)に示すように、ニューエルパネル85と同様、水平方向に張り出した円弧状縁部を含む反転縁部872Rと上端縁部872Uにほぼ同じ幅で飛散防止フィルム874が貼着されている。また、第2主面872Bにおける下端縁部872Lにも飛散防止フィルム874が貼着されていて、中間縁部872Nには、飛散防止フィルム874は貼着されていない。

0106

上記では、水平ステップ数が1.5枚のタイプのエスカレータにおける欄干パネルを例に説明したが、次に、水平ステップ数を3枚としたタイプのエスカレータにおける欄干パネルを変形例として説明する。

0107

(変形例)
水平ステップ数が3枚の場合、移動手摺が水平方向からカーブして直線的に斜行する区間に設置される欄干パネルは、実施形態1の変形例と同様、通常、当該区間に設置される欄干パネルは2枚構成とされる。

0108

そのようにした場合における、上側のニューエルパネルに隣接する欄干パネル110を図12(a)に、下側のニューエルパネル(不図示)に隣接する欄干パネル112を図12(b)にそれぞれ示す。なお、上側のニューエルパネルは、実施形態1の変形例のニューエルパネル70(図6(a))と基本的に同様の形状をしているので、図示およびその説明については省略する。また、下側のニューエルパネルも、上述した実施形態1の変形例のニューエルパネル(不図示)と基本的に同様の形状をしているので、その説明についても省略する。

0109

欄干パネル110,112は、図12(a)、図12(b)に示すように、強化板ガラス1102,1122の第2主面1102B,1122Bにおいて、上端縁部1102U,1122Uに飛散防止フィルム1104,1124の一部が、下端縁部1102L,1122Lに飛散防止フィルム1104,1124の一部がそれぞれ、貼着されている。

0110

以上、本発明に係る乗客コンベアを実施形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記した形態に限らないことは勿論であり、例えば、以下の形態としても構わない。

0111

(1)実施形態1のエスカレータ10は、欄干パネルの分割構成を垂直割とし、欄干パネルの上記所定の端縁部にガイドレール26を直接的に取り付ける構成としたが、欄干パネルの分割構成はそのままとし、実施形態2のエスカレータ80と同様に照明器具88設置するため、ガイドレール102を欄干パネルの端縁部に取付部材90を介して取り付ける構成としても構わない。

0112

また、実施形態2のエスカレータ80は、欄干パネルの分割構成を鉛直割とし、欄干パネルに照明器具88を設置するため、ガイドレール102を欄干パネルの上記所定の端縁部に取付部材90を介して取り付ける構成としたが、欄干パネルの分割構成はそのままとし、実施形態1と同様、照明器具88を設置しない構成、すなわち、ガイドレール26を欄干パネルの端縁部に直接的に取り付ける構成としても構わない。

0113

(2)上記実施形態では、本発明に係る乗客コンベアエスカレータを、エスカレータに適用した例に基づいて説明したが、これに限らず、本発明は、環状に連結された複数のパレットからなる無端搬送体やゴムベルトからなる無端搬送体を循環走行させて乗客を搬送する移動歩道にも適用可能である。

0114

本発明に係る乗客コンベアは、例えば、エスカレータや移動歩道に好適に利用可能である。

0115

10,80エスカレータ
12踏段
17,18,19,70,72,74,85,86,87,110,112欄干パネル
20,22移動手摺
24支持具
26,102ガイドレール
172,182,192,702,722,742,852,862,872,1102,1122強化板ガラス
174,184,194,704,724,744,854,864,874,1104,1124 飛散防止フィルム

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