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技術 電動三輪自動車

出願人 有限会社BGO
発明者 松原善治
出願日 2016年11月25日 (4年1ヶ月経過) 出願番号 2016-228518
公開日 2017年12月14日 (3年0ヶ月経過) 公開番号 2017-218138
状態 特許登録済
技術分野 自動自転車、自転車一般 車両の乗手推進、伝動装置
主要キーワード レジャービークル ワークランプ ミニカー 道具類 あぜ道 三輪自動車 諸経費 保安部品
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年12月14日)のものです。
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図面 (8)

課題

狭い農道あぜ道を容易に通行でき、コンパクトな車体でありながら、長さの長い農業用機具を搭載でき、さらに、安価で、維持費も安い、主に余暇活動として菜園作りや小規模農業を行うに際して使用される乗り物として好適な電動三輪自動車を提供する。

解決手段

電動三輪自動車1が、2つの前輪9と、1つの後輪10とを備え、前輪9には、操舵機構が連結され、後輪10には、電動モーターが内蔵され、一体構造箱形の車体2が、これら前輪9と後輪10とに懸架装置を介してそれぞれ懸架されている。運転室が、車体2の中央部よりやや前方寄りに設けられ、運転室の一側には、車体2に備えられた無蓋荷台3に積載される市販の草刈り機などの一部を収容することのできるスペースが、車体2の前後方向に長く設けられている。後輪10を挟んで、その左右両側には、開閉式の箱型収納室4が、車体2の前後方向に長く設けられている。

概要

背景

週末や余暇に、余暇活動として行う菜園作りや小規模農業といえども、草を刈るための、エンジン付き草刈り機等の農業用機具が必要である。これらの農業用機具は、長さも長く、例えば市販の草刈り機は、長さが1.8m位あり、また、重い物もある。
これらの農業用機具の運搬のために、多くは、荷台の付いた軽自動車トラック(以下、軽トラックと呼ぶ)を使用している。

ところが、小規模な菜園や農場では、あぜ道と呼ばれる道が狭い場合が多く、軽トラックといえど、通行しにくい場合がある。さらに、軽トラックは、車両の購入価格維持費が高く、余暇活動として行う農作業に使用するには、稼働率が低く、不経済でもあるといった問題がある。

また、小型で安価な乗用車として、車輪が3輪の自動車(以下、三輪自動車と呼ぶ)が市販されている。これらの三輪自動車の一般的な車輪の配置は、前輪が1輪で後輪が2輪となっているが、この場合、後輪部にデファレンシャルギヤ等の重量のある部品が備えられることになり、さらに、構造が複雑化する。また、前輪が1つであるので、荷物等を積むと、カーブを曲がる時などに減速が不十分な場合、遠心力により転倒し易くなるという問題がある。

これらの問題を解決するために、特開2008—68808号公報(特許文献1)に記載されているような電動の三輪自動車は、後輪を1輪で電気モーター内蔵とし、前輪を2輪とすることで、カーブを曲がる時に転倒しにくくするとともに、デファレンシャルギヤ等の機構を不要として、コストダウンを図っている。しかしながら、ここに提案されている三輪自動車は、人が乗ることのみが考慮され、農作業で使用される、草刈機や鍬等の長い機具を載せたり、こまごまとした道具収納するということが考慮されていないという問題がある。

また、特開平10—45080号公報(特許文献2)に記載されているような三輪自動車は、車輪の配置は、前記の提案と同じく、前輪が2輪で後輪が1輪の配置であるが、本提案の主たる目的は、前輪を2輪にして、車体のフロア足元を広く平らに設置することであり、本提案も、長い機具を載せることは、考慮されていないという問題がある。

また、特開2005−306338号公報(特許文献3)に記載されている三輪自動車は、車輪の配置が、前記の提案と同じく、前輪が2輪で後輪が1輪としつつ、前輪を基準として、三輪全てを操舵できるようになっており、狭い場所での操縦性を高めているが、そのための機構が複雑で、安価に製造するという面で問題がある。また、長い機具を載せることは、考慮されていないという問題がある。

概要

狭い農道やあぜ道を容易に通行でき、コンパクトな車体でありながら、長さの長い農業用機具を搭載でき、さらに、安価で、維持費も安い、主に余暇活動として菜園作りや小規模農業を行うに際して使用される乗り物として好適な電動三輪自動車を提供する。電動三輪自動車1が、2つの前輪9と、1つの後輪10とを備え、前輪9には、操舵機構が連結され、後輪10には、電動モーターが内蔵され、一体構造箱形の車体2が、これら前輪9と後輪10とに懸架装置を介してそれぞれ懸架されている。運転室が、車体2の中央部よりやや前方寄りに設けられ、運転室の一側には、車体2に備えられた無蓋の荷台3に積載される市販の草刈り機などの一部を収容することのできるスペースが、車体2の前後方向に長く設けられている。後輪10を挟んで、その左右両側には、開閉式の箱型収納室4が、車体2の前後方向に長く設けられている。

目的

特開2008—68808号公報
特開平10—45080号公報
特開2005−306338号公報






本願の発明は、従来の軽トラックや三輪自動車が有する前記のような問題点を解決して、狭い農道やあぜ道を容易に通行でき、コンパクトな車体でありながら、市販の草刈り機などの長さの長い農業用機具を搭載でき、さらに、安価で、維持費も安い、主に余暇活動として菜園作りや小規模農業を行うに際して使用される乗り物として好適な電動三輪自動車を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

主に余暇活動として菜園作りや小規模農業を行うに際して使用される乗り物として好適な電動三輪自動車が、2つの前輪と、1つの後輪とを備え、前記前輪には、操舵機構が連結され、前記後輪には、電動モーターが内蔵され、一体構造箱形の車体が、これら前輪と後輪とに懸架装置を介してそれぞれ懸架されており、運転室が、前記車体の中央部よりやや前方寄りに設けられ、前記運転室の一側には、前記車体に備えられた無蓋荷台積載される長さの長い農業用機具の一部を収容することのできるスペースが、前記車体の前後方向に長く設けられていることを特徴とする電動三輪自動車。

請求項2

前記長さの長い農業用機具は、市販の草刈り機であることを特徴とする請求項1に記載の電動三輪自動車。

請求項3

前記後輪を挟んで、その左右両側には、開閉式の箱型収納室が、無蓋の前記荷台の下部にこれと一体に、前記車体の前後方向に長く設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動三輪自動車。

請求項4

前記運転室の上方及び前方を覆う風雨除けフードが備えられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電動三輪自動車。

請求項5

前記運転室の他側は、前記運転室に乗り降り自在に無扉で開放されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の電動三輪自動車。

請求項6

前記電動モーターを駆動源とする駆動機構は、リバース機能を有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の電動三輪自動車。

請求項7

前記風雨除けフードの最上部後縁の中央部には、ワークランプ兼用のバックランプが設けられていることを特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載の電動三輪自動車。

請求項8

前記風雨除けフードの最上部後縁の左右端部には、ウィンカー付き車幅灯が備えられていることを特徴とする請求項4ないし7のいずれかに記載の電動三輪自動車。

請求項9

前記風雨除けフードの左右フレーム運転席から見易い位置には、バックミラーが取り付けられていることを特徴とする請求項4ないし8のいずれかに記載の電動三輪自動車。

請求項10

前記車体のフレームは、四角い断面の所定数鋼管溶接した直方体ブロックの複数個繋ぎ合わせた形状の構造からなることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の電動三輪自動車。

技術分野

0001

本願の発明は、主に余暇活動として菜園作りや小規模農業を行うに際して使用される乗り物として好適な電動三輪自動車に関し、特に、操舵機構に連結された2つの前輪と、駆動源となる電動モーターを内蔵した1つの後輪とを備えた電動三輪自動車に関する。

背景技術

0002

週末や余暇に、余暇活動として行う菜園作りや小規模農業といえども、草を刈るための、エンジン付き草刈り機等の農業用機具が必要である。これらの農業用機具は、長さも長く、例えば市販の草刈り機は、長さが1.8m位あり、また、重い物もある。
これらの農業用機具の運搬のために、多くは、荷台の付いた軽自動車トラック(以下、軽トラックと呼ぶ)を使用している。

0003

ところが、小規模な菜園や農場では、あぜ道と呼ばれる道が狭い場合が多く、軽トラックといえど、通行しにくい場合がある。さらに、軽トラックは、車両の購入価格維持費が高く、余暇活動として行う農作業に使用するには、稼働率が低く、不経済でもあるといった問題がある。

0004

また、小型で安価な乗用車として、車輪が3輪の自動車(以下、三輪自動車と呼ぶ)が市販されている。これらの三輪自動車の一般的な車輪の配置は、前輪が1輪で後輪が2輪となっているが、この場合、後輪部にデファレンシャルギヤ等の重量のある部品が備えられることになり、さらに、構造が複雑化する。また、前輪が1つであるので、荷物等を積むと、カーブを曲がる時などに減速が不十分な場合、遠心力により転倒し易くなるという問題がある。

0005

これらの問題を解決するために、特開2008—68808号公報(特許文献1)に記載されているような電動の三輪自動車は、後輪を1輪で電気モーター内蔵とし、前輪を2輪とすることで、カーブを曲がる時に転倒しにくくするとともに、デファレンシャルギヤ等の機構を不要として、コストダウンを図っている。しかしながら、ここに提案されている三輪自動車は、人が乗ることのみが考慮され、農作業で使用される、草刈機や鍬等の長い機具を載せたり、こまごまとした道具収納するということが考慮されていないという問題がある。

0006

また、特開平10—45080号公報(特許文献2)に記載されているような三輪自動車は、車輪の配置は、前記の提案と同じく、前輪が2輪で後輪が1輪の配置であるが、本提案の主たる目的は、前輪を2輪にして、車体のフロア足元を広く平らに設置することであり、本提案も、長い機具を載せることは、考慮されていないという問題がある。

0007

また、特開2005−306338号公報(特許文献3)に記載されている三輪自動車は、車輪の配置が、前記の提案と同じく、前輪が2輪で後輪が1輪としつつ、前輪を基準として、三輪全てを操舵できるようになっており、狭い場所での操縦性を高めているが、そのための機構が複雑で、安価に製造するという面で問題がある。また、長い機具を載せることは、考慮されていないという問題がある。

先行技術

0008

特開2008—68808号公報
特開平10—45080号公報
特開2005−306338号公報

発明が解決しようとする課題

0009

本願の発明は、従来の軽トラックや三輪自動車が有する前記のような問題点を解決して、狭い農道やあぜ道を容易に通行でき、コンパクトな車体でありながら、市販の草刈り機などの長さの長い農業用機具を搭載でき、さらに、安価で、維持費も安い、主に余暇活動として菜園作りや小規模農業を行うに際して使用される乗り物として好適な電動三輪自動車を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0010

前記のような課題は、本願の特許請求の範囲の各請求項に記載された次のような発明により解決される。
すなわち、その請求項1に記載された発明は、主に余暇活動として菜園作りや小規模農業を行うに際して使用される乗り物として好適な電動三輪自動車が、2つの前輪と、1つの後輪とを備え、前記前輪には、操舵機構が連結され、前記後輪には、電動モーターが内蔵され、一体構造箱形の車体が、これら前輪と後輪とに懸架装置を介してそれぞれ懸架されており、運転室が、前記車体の中央部よりやや前方寄りに設けられ、前記運転室の一側には、前記車体に備えられた無蓋の荷台に積載される長さの長い農業用機具の一部を収容することのできるスペースが、前記車体の前後方向に長く設けられていることを特徴とする電動三輪自動車である。

0011

また、その請求項2に記載された発明は、前記長さの長い農業用機具は、市販の草刈り機であることを特徴とする請求項1に記載の電動三輪自動車である。

0012

また、その請求項3に記載された発明は、前記後輪を挟んで、その左右両側には、開閉式の箱型収納室が、無蓋の前記荷台の下部にこれと一体に、前記車体の前後方向に長く設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動三輪自動車である。

0013

また、その請求項4に記載された発明は、前記運転室の上方及び前方を覆う風雨除けフードが備えられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電動三輪自動車である。

0014

また、その請求項5に記載された発明は、前記運転室の他側は、前記運転室に乗り降り自在に無扉で開放されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の電動三輪自動車である。

0015

また、その請求項6に記載された発明は、前記電動モーターを駆動源とする駆動機構は、リバース機能を有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の電動三輪自動車である。

0016

また、その請求項7に記載された発明は、前記風雨除けフードの最上部後縁の中央部には、ワークランプ兼用のバックランプが設けられていることを特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載の電動三輪自動車である。

0017

また、その請求項8に記載された発明は、前記風雨除けフードの最上部後縁の左右端部には、ウィンカー付き車幅灯が備えられていることを特徴とする請求項4ないし7のいずれかに記載の電動三輪自動車である。

0018

また、その請求項9に記載された発明は、前記風雨除けフードの左右フレーム運転席から見易い位置には、バックミラーが取り付けられていることを特徴とする請求項4ないし8のいずれかに記載の電動三輪自動車である。

0019

さらに、その請求項10に記載された発明は、前記車体のフレームは、四角い断面の所定数鋼管溶接した直方体ブロックの複数個繋ぎ合わせた形状の構造からなることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の電動三輪自動車である。

発明の効果

0020

本願の発明は、前記のように構成されているので、次のような効果を奏することができる。
本願の発明の電動三輪自動車は、2つの前輪と1つの後輪を備えた構造で、該後輪には電動モーターが内蔵された電動三輪自動車であるので、駆動輪である後輪への動力伝達機構が不要であり、さらに、該後輪が1輪であるため、デファレンシャルギヤ等の機構部品も不要である。このため、動力系の構造がシンプルになり、また、軽量化もでき、安価に製造することができる。
また、前輪が2つであるので、減速が不十分でカーブを曲がる時などに、遠心力により転倒し易くなるのを防ぐことができる。

0021

また、これら前輪と後輪とに懸架装置を介して懸架された、箱形の車体の運転室が、前記車体の中央部よりやや前方寄りに設けられ、前記運転室の一側には、前記車体に備えられた無蓋の荷台に積載される長さの長い農業用機具の一部を収容することのできるスペースが、車体の前後方向に長く設けられているので、市販の草刈り機のような長い農業用機具をも収容することができるし、このようにして荷台の一部を、前記運転室の横まで伸ばすことにより、長い機具の収容スペースを確保しながら、車体の全長を短くコンパクトにすることができる。

0022

また、前記後輪を挟んで、その左右両側には、開閉式の箱形収納室が、無蓋の前記荷台の下部にこれと一体に、前記車体の前後方向に長く設けられているので、農作業用の道具類衣類等をこれらの箱形収納室に収納することができ、便利である。

0023

また、前記車体の上部に、前記運転室の上方及び前方を覆う風雨除けフードが備えられているため、多少の風雨では、体が濡れることなく移動できる。
なお、このフードが備えられない場合でも、レジャー感が一層高まり、構造を一層簡単化、軽量化することができる。

0024

また、前記運転室の他側(前記スペースが設けられる側と反対側)は、該運転室に乗り降り自在に無扉で開放されているので、電動三輪自動車への乗り降りが便利であるうえに、床がなどで汚れた場合など、簡単に水洗いして清掃できる。

0025

また、前記電動モーターを駆動源とする駆動機構は、リバース機能を有するので、前記運転席に座ったまま後進でき、前記荷台を倉庫等に向けて近づける場合などに便利である。

0026

また、前記風雨除けフードの最上部後縁の中央部には、ワークランプ兼用のバックランプが設けられているので、このバックランプは、設置位置が高くなり、バックランプとして使用する時は、後方全体を照らすことができ、安全確認が容易になる。また、ワークランプとして使用する時は、夕暮れや夜間に車体2の後方や荷台3を照らす作業灯として使用することができる。

0027

また、前記風雨除けフードの最上部後縁の左右端部には、ウィンカー付き車幅灯が備えられているので、その設置位置が高いため、後方からの視認性が高く、運転の安全に寄与することができる。加えて、小さい車両でありながら、夜間の車両確認を行い易い。

0028

また、前記風雨除けフードの左右フレームの運転席から見易い位置には、バックミラーが取り付けられているので、本願の発明の電動三輪自動車は、一般道路も安全に走行することができる。

0029

さらに、フレームは、基本的に四角い断面の所定数の鋼管を溶接した直方体のブロックの複数個を繋ぎ合わせた形状の構造からなっているので、構造がシンプルで組み立て易く、製作のための治具がほとんど不要で、安価に製造することができる。

0030

以上のとおり、コンパクトな車体であるので、狭い農道やあぜ道を容易に通行でき、そうでありながら、市販の草刈り機などの長さの長い農業用機具を搭載でき、さらに、一般道路も安全に走行でき、安価で、諸経費や維持費も安い、主に余暇活動として菜園作りや小規模農業を行うに際して使用される乗り物として好適な電動三輪自動車を得ることができる。

図面の簡単な説明

0031

本願の発明の第1の実施例の、電動三輪自動車の右後方から見た斜視図である。
同電動三輪自動車の左後方から見た斜視図である。
同電動三輪自動車の左前方から見た斜視図である。
同電動三輪自動車の車体のフレームの斜視図である。
本願の発明の第2の実施例の電動三輪自動車の左後方から見た斜視図である。
本願の発明の第3の実施例の、電動三輪自動車の右前方から見た斜視図である。
同電動三輪自動車の左後方から見た斜視図である。

実施例

0032

(第1の実施例)
次に、本願の発明の電動三輪自動車の第1の実施例を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
本実施例1の電動三輪自動車は、主として週末や余暇に、余暇活動として菜園作りや小規模農業を行うに際して使用される乗り物として好適な小型の電動三輪自動車である。

0033

本実施例1の電動三輪自動車1は、図1図3に示すように、箱形の車体2に、懸架装置(不図示)を介して、2つの前輪9と、内部に電動モーターを内蔵した1つの後輪10を備えている。
車体2の上部には、無蓋の荷台3が備えられ、該荷台3の周辺を枠5が取り囲んでいる。荷台3の下部には、後輪10の左右両側に、該荷台3と一体に箱形収納室4が備えられている。図示はしていないが、該箱形収納室4の後壁は、開閉可能な扉となっている。

0034

車体2の中央部よりやや前方寄りには、運転室が設けられ、座席(運転席)8と前輪9を操縦するハンドル7が備えられ、操舵の他、前進後退加速ブレーキ等の全ての操作をこのハンドル7の部分で行う。
また、車体2の前方左右には、ヘッドランプ11が、車体2の後方中央には、ナンバーランプ兼用のブレーキランプ12が、車体2の後方左右には、後部ウインカー13が、それぞれ備えられている。

0035

図示されていないが、電池は、座席8と後輪10の間の空間に収納されている。
図1に示すように、車体2の上部の荷台3の、車体2の右側の部分は、運転室の横まで伸びており、ここに、荷台3に積載される長さの長い農業用機具、例えば、市販の草刈り機の一部を収容することのできる幅と長さのスペースが、車体2の前後方向に長く、その前端部にまで至るようにして確保されている。このため、長さが1.8m程ある市販の草刈り機も、荷台3に楽々積載することができる。

0036

図2に示すように、運転室の左側の車体2は、切り欠かれて扉が無く、簡単に運転室に乗り降りすることができる。
図3により良く示すように、運転室の上方及び前方には、これらの方位を覆うフード6が備えられ、雨や風を防ぐことができる。

0037

図4は、車体2のフレーム14の構造を示している。懸架装置や操縦機構は、特に図示していないが、2つの前輪9と、後輪10と、ハンドル7の配置を示している。
フレーム14は、基本的に、四角い断面の所定数(12本)の鋼管を溶接した直方体のブロックの複数個を車体2の前後方向及び左右方向に繋ぎ合わせた形状の構造からなっている。なお、車体2の前後方向に平行な一つの直線上に揃う各ブロックの鋼管は、実際は、それらが合体して1本の通しの長い縦鋼管とされている。そして、このようにして形成された長い縦鋼管の複数本(本実施例の場合、フレーム14の上段に4本、下段に4本、合計8本)のうちの左右・上下に隣り合う2本の長い縦鋼管間が、複数本の短い横鋼管と複数本の短い立鋼管とにより、同じ位相で、所定の間隔を空けて、それぞれ溶接で連結されている。フレーム14の最後尾上段の複数本(本実施例の場合、3本)の短い横鋼管は、実際は、それらが合体して1本の通しの長い横鋼管とされている。
後輪10の左右両側の複数の直方体のブロックの部分には、それらのブロックの内部を室内空間として使用して、車体2の前後方向に長く、前記した箱形収納室4が作られている。このために、箱形収納室4の室壁が、直方体のブロックを構成する複数本の鋼管に、それらの外側からねじで固定されている(不図示)。

0038

(第1の実施例の効果)
本実施例1の電動三輪自動車1は、前記のように構成されているので、次のような効果を奏することができる。
電動三輪自動車1が、2つの前輪9と1つの後輪10を備えた構造であり、該後輪10には、電動モーターが内蔵されているので、駆動輪である後輪10への動力伝達機構が不要である。さらに、該後輪10が1輪であるため、デファレンシャルギヤ等の機構部品も不要である。このため、動力系の構造がシンプルになり、また、軽量化もでき、安価に製造することができる。
また、前輪9が2つであるので、減速が不十分でカーブを曲がる時などに、遠心力により転倒し易くなるのを防ぐことができる。

0039

また、これら前輪9と後輪10とに懸架装置を介して懸架された箱形の車体2の運転室が、車体2の中央部よりやや前方寄りに設けられ、該運転室の一側には、車体2に備えられた無蓋の荷台3に積載される長さの長い農業用機具の一部を収容することのできるスペースが、車体2の前後方向に長く設けられているので、例えば、市販の草刈り機のような長い農業用機具をも収容することができるし、このようにして荷台3の一部を運転室の横まで伸ばすことにより、長い機具の収容スペースを確保しながら、車体2の全長を短くコンパクトにすることができる。

0040

また、後輪10を挟んで、その左右両側に、開閉式の箱形収納室4が、無蓋の荷台3の下部にこれと一体に、車体2の前後方向に長く設けられているので、農作業用の道具類や衣類等を収納することができて便利である。また、この箱形収納室4は、後輪10の左右両側の複数の直方体のブロックの内部をその室内空間として使用して作られているので、その製作が容易である。

0041

また、車体2の上部に、運転室の上方及び前方を覆う風雨除けフード6が備えられているので、多少の風雨では体が濡れることなく、移動することができる。

0042

また、運転室の他側(前記草刈り機の一部収容スペースが設けられる側と反対側)は、該運転室に乗り降り自在に無扉で開放されているので、電動三輪自動車1への乗り降りが便利である上に、床が泥などで汚れた場合など、簡単に水洗いして清掃することができる。

0043

また、電動モーターを駆動源とする駆動機構は、リバース機能を有するので、座席8に座ったまま後進することができ、荷台3を倉庫等に向けて近づける場合などに便利である。

0044

さらに、フレーム14は、基本的に四角い断面の所定数の鋼管を溶接した直方体のブロックの複数個を車体2の前後及び左右方向に繋ぎ合わせた形状の構造からなっているので、構造がシンプルで組み立て易く、製作のための治具がほとんど不要で、安価に製造することができる。

0045

以上のようにして、主に余暇活動として菜園作りや小規模農業を行うに際して使用される乗り物として好適な電動三輪自動車1を得ることができる。

0046

(第2の実施例)
次に、本願の発明の電動三輪自動車1の第2の実施例を、図面を参照しつつ説明する。
本実施例2の電動三輪自動車1は、図5に示すように、風雨除けフード6の最上部後縁の中央部に、ワークランプ兼用のバックランプ16が設けられている。
また、風雨除けフード6の左右フレームの運転席8から見易い位置に、バックミラー18がそれぞれ取り付けられている。このバックミラー18は、本実施例2の電動三輪自動車1が一般道路を走行する時の必須の保安部品である。なお、このバックミラー18は、実際には、ウィンカー付きのものとなっている。
さらに、風雨除けフード6の最上部後縁の左右端部に、ウインカー付きの車幅灯15が備えられている。

0047

これらバックランプ16、バックミラー18、車幅灯15は、常にセットで用いられるというものではなく、必要に応じて1つ、2つ又は3つが選択して用いられて良い。但し、バックミラー18は、本実施例2の電動三輪自動車1が一般道路を走行する時には、必ず備えられなければならない。
本実施例2の電動三輪自動車1は、以上の点で、実施例1の電動三輪自動車1と異なっているが、その他の点で異なるところはないので、これ以上の詳細な説明を省略する。

0048

(第2の実施例の効果)
ワークランプ兼用のバックランプ16は、設置位置が高いので、バックランプとして使用する時は、後方全体を照らすことができ、安全確認がたやすくなる。また、ワークランプとして使用する時は、夕暮れや夜間に車体2の後方や荷台3を照らす作業灯として使用することができる。
また、ウインカー付き車幅灯15も、設置位置が高いため、後方からの視認性が高く、運転の安全に寄与することができる。加えて、小さい車両でありながら、夜間の車両確認を行い易い。
さらに、ウィンカー付きバックミラー18が備えられているので、本実施例2の電動三輪自動車1は、一般道路を安全に走行することができる。

0049

(第3の実施例)
次に、本願の発明の電動三輪自動車1の第3の実施例を、図面を参照しつつ説明する。
本実施例3の電動三輪自動車1は、図6及び図7示すように、実施例1や2の電気三輪自動車1からフード6を無くした構造となっている。
本実施例3の電動三輪自動車1は、以上の点で、実施例1や2の電動三輪自動車1と異なっているが、その他の点で異なるところはないので、これ以上の詳細な説明を省略する。

0050

(第3の実施例の効果)
本実施例3の電動三輪自動車1は、小規模の菜園や農場において、農業用機具等の運搬に好適な自動車を提供するものであるが、同時に、レジャービークルとしての用途もあり、第3の実施例に示すように、運転室の上方及び前方を覆うフード6を無くすことにより、レジャー感が一層高まるとともに、構造を一層簡単化、軽量化することができる。

0051

仕様、その他の特徴)
本実施例1〜3の電動三輪自動車1は、1回の充電で100kmの走行が可能であり、最高時速は約60km/時である。寸法は、風雨除けフード6を有する場合、長さ×高さ×幅:2500mm×1400mm×1200mmであり、重量は約250kgである。普通自動車免許一般自動車道路を走行でき、車検を要せず、諸経費が50ccのバイクと同等であり、極力軽量化、シンプル化、低コスト化を図ったエコミニカーである。

0052

本願の発明は、以上の実施例に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。

0053

1…電動三輪自動車、2…車体、3…荷台、4…箱形収納室、5…枠、6…フード、7…ハンドル、8…座席(運転席)、9…前輪、10…後輪、11…ヘッドランプ、12…バックランプ付きブレーキランプ、13…後部ウインカー、14…フレーム、15…ウインカー付き車幅灯、16…ワークランプ兼用バックランプ、17…前部ウインカー、18…ウィンカー付きバックミラー。

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