図面 (/)

技術 空気入りタイヤの製造方法および装置

出願人 横浜ゴム株式会社
発明者 高橋幸久
出願日 2016年6月8日 (4年5ヶ月経過) 出願番号 2016-114036
公開日 2017年12月14日 (2年11ヶ月経過) 公開番号 2017-217830
状態 特許登録済
技術分野 プラスチック等の成形用の型 プラスチック等の加熱、冷却、硬化一般
主要キーワード 横断面形 加温機構 縮径移動 横倒し状態 縦断面視 周方向寸法 バリ取り作業 中心機構
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年12月14日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (10)

課題

グリーンタイヤ加硫時に、セクターどうしの継ぎ目にグリーンタイヤを形成している未加硫ゴムが噛み込まれることを、簡便かつ効果的に防ぐことができる空気入りタイヤの製造方法および装置を提供する。

解決手段

環状に組み付けられる複数のセクター8aを備えたセクショナルタイプ金型8を使用して加硫するグリーンタイヤGに対して、金型8を型締めした際にセクター8aどうしの継ぎ目8dに対応する位置となる表面領域Gbを、予めこの表面領域Gbの周辺よりもタイヤ内周側に窪んだ凹部Gcを有する状態にして、この状態のグリーンタイヤGに対してセクター8aを環状に組み付けて金型8を型締めして加硫する。

概要

背景

セクショナルタイプ加硫用金型を用いて空気入りタイヤ加硫する場合、放射状に拡径させた状態の複数のセクターの内側にグリーンタイヤを配置する。次いで、それぞれのセクターを内周側に縮径させるように移動させて環状に組み付けて型締めする。セクターを拡径させた状態から環状に組み付けるまでの間、セクターどうしの間にはすき間がある。そのため、セクターがグリーンタイヤの外周面トレッド面相当部)に接触した状態からさらに内周側に移動すると、この外周面を形成している未加硫ゴムがセクターどうしの継ぎ目に噛み込まれることがある。

セクターどうしの継ぎ目に未加硫ゴムが噛み込まれると、製造したタイヤのトレッド面には、いわゆるバリが発生する。トレッド面にバリがあると、走行時のノイズ要因となったり、タイヤの排水性が悪化する可能性がある。そのため、バリが発生した場合は、バリ取り作業が必要になる。また、セクターどうしの継ぎ目に未加硫ゴムが噛み込まれると、セクターなどの変形や損傷の要因となる。

このようなバリの発生を防ぐ対策として、加硫用金型の構造や形状を工夫することによってセクターどうしの継ぎ目に未加硫ゴムが噛み込まれることを防ぐ方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、特許文献1で提案されている発明では、金型の構造が複雑となり、金型を構成する部品も増える。そのため、金型自体のコストが高くなり、メンテナンスも非常に煩雑になる。

概要

グリーンタイヤの加硫時に、セクターどうしの継ぎ目にグリーンタイヤを形成している未加硫ゴムが噛み込まれることを、簡便かつ効果的に防ぐことができる空気入りタイヤの製造方法および装置を提供する。環状に組み付けられる複数のセクター8aを備えたセクショナルタイプの金型8を使用して加硫するグリーンタイヤGに対して、金型8を型締めした際にセクター8aどうしの継ぎ目8dに対応する位置となる表面領域Gbを、予めこの表面領域Gbの周辺よりもタイヤ内周側に窪んだ凹部Gcを有する状態にして、この状態のグリーンタイヤGに対してセクター8aを環状に組み付けて金型8を型締めして加硫する。

目的

本発明の目的はグリーンタイヤをセクショナルタイプの加硫用金型を用いて加硫するときに、セクターどうしの継ぎ目にグリーンタイヤを形成している未加硫ゴムが噛み込まれることを、簡便かつ効果的に防ぐことができる空気入りタイヤの製造方法および製造装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

環状に組み付けられる複数のセクターを備えたセクショナルタイプ加硫用金型を使用してグリーンタイヤ加硫する空気入りタイヤの製造方法において、グリーンタイヤをセットした前記金型型締めした際に前記セクターどうしの継ぎ目に対応する位置となる前記グリーンタイヤの表面領域を、予めこの表面領域の周辺よりもタイヤ内周側に窪んだ凹部を有する状態にして、この状態のグリーンタイヤに対して前記セクターを環状に組み付けて前記金型を型締めして加硫することを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。

請求項2

前記グリーンタイヤを前記金型にセットする際に、前記表面領域に前記凹部を形成する請求項1に記載の空気入りタイヤの製造方法。

請求項3

前記グリータイヤを前記金型に搬送してセットする搬送機構押圧手段を設けて、この押圧手段で前記表面領域を押圧することにより前記凹部を形成する請求項2に記載の空気入りタイヤの製造方法。

請求項4

前記押圧手段を40℃以上60℃以下に加温した状態で前記表面領域を押圧する請求項3に記載の空気入りタイヤの製造方法。

請求項5

前記凹部の窪み深さを3mm以上6mm以下にする請求項1〜4のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。

請求項6

環状に組み付けられる複数のセクターを備えたセクショナルタイプの加硫用金型が設置される加硫機を備えた空気入りタイヤの製造装置において、前記金型を使用して加硫されるグリーンタイヤの外周面を押圧する押圧手段を有し、このグリーンタイヤをセットした前記金型を型締めした際に前記セクターどうしの継ぎ目に対応する位置となる前記グリーンタイヤの表面領域が、予め前記押圧手段により押圧されることにより、この表面領域の周辺よりもタイヤ内周側に窪んだ凹部を有する状態になる構成にしたことを特徴とする空気入りタイヤの製造装置。

請求項7

前記グリーンタイヤを前記金型に搬送してセットする搬送機構が、前記押圧手段を有する構成にした請求項6に記載の空気入りタイヤの製造装置。

請求項8

前記押圧手段を加温する加温機構を備えた請求項7に記載の空気入りタイヤの製造装置。

請求項9

前記凹部の窪み深さが3mm以上6mm以下に設定される請求項6〜8のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造装置。

請求項10

前記押圧手段を、前記表面領域に位置決めする位置決め手段を有する請求項6〜9にいずれかに記載の空気入りタイヤの製造装置。

技術分野

0001

本発明は、空気入りタイヤの製造方法および装置に関し、さらに詳しくは、グリーンタイヤセクショナルタイプ加硫用金型を用いて加硫するときに、セクターどうしの継ぎ目にグリーンタイヤを形成している未加硫ゴムが噛み込まれることを、簡便かつ効果的に防ぐことができる空気入りタイヤの製造方法および装置に関するものである。

背景技術

0002

セクショナルタイプの加硫用金型を用いて空気入りタイヤを加硫する場合、放射状に拡径させた状態の複数のセクターの内側にグリーンタイヤを配置する。次いで、それぞれのセクターを内周側に縮径させるように移動させて環状に組み付けて型締めする。セクターを拡径させた状態から環状に組み付けるまでの間、セクターどうしの間にはすき間がある。そのため、セクターがグリーンタイヤの外周面トレッド面相当部)に接触した状態からさらに内周側に移動すると、この外周面を形成している未加硫ゴムがセクターどうしの継ぎ目に噛み込まれることがある。

0003

セクターどうしの継ぎ目に未加硫ゴムが噛み込まれると、製造したタイヤのトレッド面には、いわゆるバリが発生する。トレッド面にバリがあると、走行時のノイズ要因となったり、タイヤの排水性が悪化する可能性がある。そのため、バリが発生した場合は、バリ取り作業が必要になる。また、セクターどうしの継ぎ目に未加硫ゴムが噛み込まれると、セクターなどの変形や損傷の要因となる。

0004

このようなバリの発生を防ぐ対策として、加硫用金型の構造や形状を工夫することによってセクターどうしの継ぎ目に未加硫ゴムが噛み込まれることを防ぐ方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、特許文献1で提案されている発明では、金型の構造が複雑となり、金型を構成する部品も増える。そのため、金型自体のコストが高くなり、メンテナンスも非常に煩雑になる。

先行技術

0005

特開2010−149401号公報

発明が解決しようとする課題

0006

本発明の目的はグリーンタイヤをセクショナルタイプの加硫用金型を用いて加硫するときに、セクターどうしの継ぎ目にグリーンタイヤを形成している未加硫ゴムが噛み込まれることを、簡便かつ効果的に防ぐことができる空気入りタイヤの製造方法および製造装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

上記目的を達成するため、本発明の空気入りタイヤの製造方法は、環状に組み付けられる複数のセクターを備えたセクショナルタイプの加硫用金型を使用してグリーンタイヤを加硫する空気入りタイヤの製造方法において、グリーンタイヤをセットした前記金型を型締めした際に前記セクターどうしの継ぎ目に対応する位置となる前記グリーンタイヤの表面領域を、予めこの表面領域の周辺よりもタイヤ内周側に窪んだ凹部を有する状態にして、この状態のグリーンタイヤに対して前記セクターを環状に組み付けて前記金型を型締めして加硫することを特徴とする。

0008

本発明の空気入りタイヤの製造装置は、環状に組み付けられる複数のセクターを備えたセクショナルタイプの加硫用金型が設置される加硫機を備えた空気入りタイヤの製造装置において、前記金型を使用して加硫されるグリーンタイヤの外周面を押圧する押圧手段を有し、このグリーンタイヤをセットした前記金型を型締めした際に前記セクターどうしの継ぎ目に対応する位置となる前記グリーンタイヤの表面領域が、予め前記押圧手段により押圧されることにより、この表面領域の周辺よりもタイヤ内周側に窪んだ凹部を有する状態になる構成にしたことを特徴とする。

発明の効果

0009

本発明によれば、金型を型締めした際にセクターどうしの継ぎ目に対応する位置となるグリーンタイヤの表面領域が、予めこの表面領域の周辺よりもタイヤ内周側に窪んだ凹部を有する状態になる。これにより、セクターを環状に組み付けて金型を型締めされるまでは、セクターどうしの継ぎ目と、この継ぎ目に対向するグリーンタイヤの表面領域との間には凹部によるすき間が確保される。そのため、型締めしたセクターどうしの継ぎ目にグリーンタイヤを形成している未加硫ゴムが噛み込まれることを防ぐことができる。

図面の簡単な説明

0010

本発明の空気入りタイヤの製造装置の左半分を縦断面視で例示する説明図である。
図1搬送装置を平面視で例示する説明図である。
図1のセクターを平面視で例示する説明図である。
図1の押圧手段によりグリーンタイヤの表面領域に凹部を形成している状態を縦断面視で例示する説明図である。
図4の状態を平面視で模式的に例示する説明図である。
図1のセクターを拡径させた状態から縮径させる状態を平面視で模式的に例示する説明図である。
図6のセクターを環状に組み付けた状態を平面視で模式的に例示する説明図である。
図7の金型を型締めしてグリーンタイヤを加硫した状態を平面視で模式的に例示する説明図である。
図8の状態を縦断面視で例示する説明図である。

実施例

0011

以下、本発明の空気入りタイヤの製造方法および製造装置を図に示した実施形態に基づいて説明する。

0012

本発明の空気入りタイヤの製造装置1は、図1図3に例示するように、加硫機7と押圧手段2とを有している。この実施形態の製造装置1は、さらに、位置決め手段3と加温機構4と制御部5と搬送機構6とを有している。以下の説明に用いるタイヤ半径方向タイヤ幅方向、タイヤ周方向という用語は、グリーンタイヤGを基準にした方向を示している。

0013

加硫機7には、環状に組み付けられる複数のセクター8aを備えたセクショナルタイプの加硫用金型8が設置される。金型8は、製造するタイヤの種類やサイズに応じて適宜交換できる構成になっている。この実施形態の金型8は、8つのセクター8aと、下側サイドプレート8bと、上側サイドプレート8cとで構成されている。金型8を構成するセクター8aの数は複数であれば特に限定されない。加硫機7には、ブラダー7aを備えた中心機構が設けられている。

0014

加硫機7によってグリーンタイヤGを加硫する場合には、図3に例示する環状に配置されたセクター8aが、拡径した状態から縮径した状態になって環状に組み付けられる。セクター8aどうしの間には、環状に組み付けられるまですき間がある。そして、セクター8aを環状に組み付けて金型8を型締めすると、それぞれのセクター8の周方向端面どうしが当接して継ぎ目8dとなる。この継ぎ目8dは、金型8の中に横倒し状態でセットされたグリーンタイヤGのタイヤ幅方向に延在した状態となる。

0015

以下では、これらの継ぎ目8dに対応する位置となるグリーンタイヤGの外周面Ga部分を表面領域Gbという。即ち、この実施形態では、8つのセクター8aを環状に組み付けた際にできる8つの継ぎ目8dに対向する8ヶ所の表面領域GbがグリーンタイヤGに存在する。

0016

本発明の製造装置1は、金型8を型締めする前の段階で、このグリーンタイヤGの表面領域Gbに表面領域Gbの周辺よりもタイヤ内周側に窪んだ凹部Gcを形成する押圧手段2を有することが、大きな特徴となっている。この実施形態では、搬送機構6に押圧手段2が設けられている。

0017

搬送機構6は、グリーンタイヤGを搬送して型開き状態の金型8の中にセットする。この搬送機構6は、グリーンタイヤGを金型8にセットする際に横倒し状態のグリーンタイヤGの軸心CLに位置する中軸部6aと、グリーンタイヤGを保持する保持部6bとを有して構成されている。保持部6bは、中軸部6aに対してタイヤ半径方向に移動可能な構成になっている。

0018

押圧手段2は、複数の押圧部2aと、それぞれの押圧部2aをタイヤ半径方向に進退移動させるガイド部2bとで構成されている。押圧部2aは、例えば、金属製や樹脂製の棒状部材板状部材等で構成できる。押圧部2aの表面は、未加硫ゴムが接着し難い材質フッ素樹脂等)にするとよい。

0019

押圧部2aの横断面形状は、円形楕円形多角形形状など様々な形状にすることができるが、表面領域Gbに当接させる面は角を有しない曲面形状にするとよい。押圧部2aの長さ寸法は、継ぎ目8dよりも長く設定し、幅寸法は例えば、3mm〜10mm程度に設定する。

0020

搬送機構6の中軸部6aには、位置決め機構3が設けられている。位置決め機構3は、上下に分かれた2段構造になっており、上下それぞれの段にガイド部2bが4本づつ接続されている。これらのガイド部2bは中軸部6aを中心にしてタイヤ半径方向に延在していて、位置決め機構3によって中軸部6aを中心にしてタイヤ周方向にそれぞれ配置を変更できる構成になっている。それぞれのガイド部2bの配置を変更することで、使用する金型8に対応する表面領域Gbに押圧手段2(押圧部2a)を位置決めできる構成になっている。

0021

この実施形態では、さらに、中軸部6aに加温機構4が設けられており、加温機構4によって押圧手段2(押圧部2a)を加温できる構成になっている。位置決め機構3と加温機構4はそれぞれ制御部5に接続されており、使用する金型8や製造するタイヤ等の情報を制御部5に入力することで、位置決め機構3による押圧手段2の位置決めや加温機構4による加温温度を自動的に設定し、制御できるようになっている。

0022

次に、この製造装置1を用いて空気入りタイヤを製造する方法を以下に説明する。

0023

まず、加硫機7に金型8を設置する。制御部5には所定の情報を入力することにより、位置決め手段3と加温機構4の設定を行う。

0024

次に、図1および図2に例示するように、グリーンタイヤGを搬送機構6によって搬送し、型開き状態の金型8の中にセットする。具体的には、位置決め手段3によってガイド部2bを表面領域Gbに対応した位置に配置させた状態で、押圧部2aと表面領域Gbとを当接させた状態、或いは、若干すき間をあけた状態にするとともに、保持部6bによってグリーンタイヤGの上側ビード部を保持した状態でグリーンタイヤGを搬送する。次いで、グリーンタイヤGを金型8の所定の位置にセットする。それぞれの押圧部2aと表面領域Gbとを当接させて、グリーンタイヤGの外周面Gaを外側から抑えた状態で搬送すると、グリーンタイヤGを安定した状態で搬送できる。

0025

グリーンタイヤGを金型8にセットした後、ブラダー7aを膨らませて、ブラダー7aとグリーンタイヤGの内周面Gdとを当接させた状態にする。即ち、押圧部2aとブラダー7aでグリーンタイヤGを挟んだ状態にする。

0026

次いで、図4および図5に例示するように、それぞれの押圧部2aを表面領域Gbに当接させた状態からさらにタイヤ内周側に移動させる。この際、グリーンタイヤGの内周面Gdを、膨張させたブラダー7aで支持した状態にする。そして、表面領域Gbをそれぞれの押圧部2aで押圧することにより、表面領域Gbに表面領域Gbの周辺よりもタイヤ内周側に窪んだ凹部Gcを形成する。

0027

この際に、加温機構4によって押圧部2aを加温するとよい。押圧部2aの加温温度は、例えば、40℃以上60℃以下にする。このように、押圧部2aを介して表面領域Gbを加温することにより、表面領域Gbの硬度を低くして、凹部Gcを形成し易い状態にする。

0028

凹部Gc(継ぎ目8dに相当する位置)の窪み深さは例えば、3mm以上6mm以下、凹部Gcのタイヤ周方向の幅は例えば、3mm以上10mm以下にする。図面では、凹部Gcを誇張して大きく図示しているが、実際に形成する凹部Gcは非常に小さく、グリーンタイヤGの外周面Gaを形成している未加硫ゴム部分の表面をわずかに変形させている程度である。

0029

表面領域Gbに凹部Gcを形成した後は、それぞれの押圧部2aをタイヤ外周側に移動させて、押圧部2aを表面領域Gbから離反させる。次いで、搬送機構6(押圧手段2、加温機構4)を加硫機7の外側に移動させる。

0030

次いで、図6に例示するようにそれぞれのセクター8aを縮径移動させる。具体的には、上側サイドプレート8bを所定の位置まで下方移動させるとともに、それぞれのセクター8aの背面側をコンテナリングで押圧してタイヤ内周側に縮径させるように移動させる。これにより、図7に例示するようにグリーンタイヤGに対してセクター8aを環状に組み付けて金型8を型締めした状態にする。

0031

本発明では、グリーンタイヤGの表面領域Gbに予め凹部Gcを形成しているので、セクター8aを環状に組み付けて金型8を型締めされるまでは、セクター8aどうしの継ぎ目8dと、この継ぎ目8dに対向するグリーンタイヤGの表面領域Gbとの間には凹部Gcによるすき間が確保される。そのため、型締めしたセクター8aどうしの継ぎ目8dにグリーンタイヤGを形成している未加硫ゴムが噛み込まれることを防ぐことができる。

0032

そして、金型8を型締めした状態で、ブラダー7aによってグリーンタイヤGの内周面Gd側を所定圧力で押圧しつつ所定温度で加熱して図8、9に例示するように加硫を行う。上述したように、表面領域Gbに形成される凹部Gcは非常に小さいので、加硫を行うことで、表面領域Gbに形成されていた凹部Gcは図8に例示するように消滅する。

0033

このように本発明では、グリーンタイヤGの表面領域Gbを予め凹部Gcを有する状態にすることで、金型8を型締めする際にセクター8aどうしの継ぎ目8dに未加硫ゴムが噛み込まれる不具合を効果的に防ぐことができる。これにより、加硫後のタイヤTではバリの発生が防げるので、バリ取り作業に要する労力を大幅に低減することができる。また、継ぎ目8dに継続的に未加硫ゴムが噛み込まれることが要因で起こるセクター8aなどの変形や損傷も防ぐことができるので、金型8や加硫機7のメンテナンス性が向上する。

0034

何よりも、グリーンタイヤGをなるべく変形させないことが当然であった従来の常識に反して、積極的にグリーンタイヤGに凹部Gcを形成するという発想に基づく本発明では、従来技術のように金型8などを特殊な構造や形状にする必要がなく、既存の金型8を使用することができる。また、表面領域Gbに凹部Gcを形成するには押圧手段2のような非常に簡易な構成であればよく、既存の製造装置に付設することも可能である。それ故、本発明の導入に要する設備コストは低く、汎用性が非常に高い。

0035

凹部Gcの窪み深さは3mm以上6mm以下にすることで、上述した未加硫ゴムの噛み込みを防止しつつ、加硫後のタイヤTでは良好なユニフォミティを確保できる。凹部Gcの窪み深さを3mm以上にすることで、セクター8aを環状に組み付けて金型8を型締めされるまでは、セクター8aどうしの継ぎ目8dと、表面領域Gbとの間に十分な大きさのすき間を確保し易くなる。また、凹部Gcの窪み深さを6mm以下にすることで、加硫後のタイヤTのユニフォミティに影響が生じることをより確実に回避できる。

0036

凹部Gcの幅(タイヤ周方向寸法)を3mm以上10mm以下にすると、未加硫ゴムの噛み込みをより確実に防ぐことができる。また、凹部Gcの大きさが過大にならないため、加硫後のタイヤTでは良好なユニフォミティを確保するのに有利になる。

0037

この実施形態のように、押圧手段2を加温した状態で表面領域Gbを押圧すると、表面領域Gbにおける未加硫ゴムの硬度を低くできるので、凹部Gcを形成し易くなる。押圧手段2の加温温度を40℃以上60℃以下することで、表面領域Gbの不必要な加硫促進を防止しつつ、表面領域Gbにおける未加硫ゴムの硬度を凹部Gcを形成しやすい硬度にすることができる。この実施形態では、押圧手段2を加温する構成にしているが、例えば、別途設けたヒーター等で表面領域Gbを加温する構成にすることもできる。

0038

位置決め手段3を有する構成にすると、押圧手段2で押圧する位置と、凹部Gcを形成する表面領域Gbとの位置決めを人為的に行う必要がなくなるので、作業員作業工数を低減することができる。このことにより、タイヤの製造効率を向上するのに有利になる。また、様々な種類のタイヤに対応することが可能になるので汎用性が非常に高くなる。尚、位置決め手段3は、実施形態に例示したものに限らず、様々な構造のものを採用できる。

0039

搬送機構6に押圧手段2を設けて、グリーンタイヤGを加硫機7にセットする際に、表面領域Gbに凹部Gcを形成する構成にすると、形成した凹部Gcが経時変化して窪み深さが浅くなる等の不具合を回避し易くなる。また、形成した凹部Gcとセクター8aどうしの継ぎ目8dの位置を一致させ易い。

0040

尚、凹部Gcを形成するタイミングは、金型8を型締めする前の段階であればよい。例えば、成形機に押圧手段2を設けて、グリーンタイヤGを成形する際に凹部Gcを形成することもできる。グリーンタイヤGを成形する前に、グリーンタイヤGの外周面Gaを構成する部材に予め凹部Gcを形成しておくこともできる。或いは、成形工程と加硫工程の間でグリーンタイヤGを一時保管している時に凹部Gcを形成することもできる。

0041

この実施形態では、押圧手段2によって機械的に凹部Gcを形成しているが、作業員が棒状の器具などを用いて手作業で凹部Gcを形成することもできる。また、押圧手段2の構成も上記で示した実施形態に限らず、例えば、1つの押圧部2aで順番複数箇所に凹部Gcを形成する構成にすることもできる。

0042

1製造装置
2押圧手段
2a 押圧部
2bガイド部
3位置決め手段
4加温機構
5 制御部
6搬送機構
6a中軸部
6b 保持部
7加硫機
7aブラダー
8金型
8aセクター
8b 下側サイドプレート
8c 上側サイドプレート
8d継ぎ目
Gグリーンタイヤ
Ga外周面
Gb 表面領域
Gc凹部
Gd内周面
T加硫後のタイヤ

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ