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技術 行動状況可視化装置

出願人 株式会社ケアコム
発明者 丸山雄
出願日 2016年5月30日 (5年1ヶ月経過) 出願番号 2016-107069
公開日 2017年12月7日 (3年7ヶ月経過) 公開番号 2017-215634
状態 特許登録済
技術分野 医療・福祉事務
主要キーワード 商業エリア 無線発信機 レイアウトマップ 行動状況 可視化装置 滞在場所 無線IDタグ 分析内容
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年12月7日)のものです。
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図面 (7)

課題

看護師病院内のどの場所に何度訪問して、それぞれの場所でどの程度の時間を滞在したのかを一見して把握できるようにする。

解決手段

看護師の行動履歴情報に基づいて、看護師が訪問した場所、訪問回数および滞在時間を分析する行動分析部12と、分析された訪問場所、訪問回数および滞在時間を、病院内の各場所の配置を表したレイアウト画像上にヒートマップ表示する表示制御部13とを備え、訪問回数を軸とする第1のパターン変化および滞在時間を軸とする第2のパターン変化に従ってヒートマップの表示態様可変設定することにより、2種類のパターン変化に従って可変設定されるヒートマップの表示態様によって、各場所に対する訪問回数と滞在時間とを同時に把握することを可能とし、看護師が病院内のどの場所を何度訪問してどの程度の時間を滞在したのかを一見して把握することができるようにする。

概要

背景

従来、病院内における看護師の移動の軌跡である動線を検出して表示できるようにした技術が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。看護師の動線を導出することにより、看護業務において看護師が病院内でどのような動きをするのかを正確に把握することができる。そして、看護師の無駄な動きを見出すことにより、業務効率の改善を図ることが可能となる。

特許文献1には、病院内の複数の場所(例えば、病室診察室等)に設置された装置(例えば、タグリーダ装置)により、看護師が携帯する装置(例えば、無線IDタグ)を検出し、看護師が訪れた複数の位置を記録することにより、看護師の動線を導出することが記載されている。また、特許文献2には、看護師がある病室の各患者検温した際の移動経路を動線で表すとともに、各病床位置での滞留時間を点の大きさで表した病室マップを表示することが記載されている。

ところで、看護師が行う業務には、ナースコールへの対応業務担当患者に対する看護業務、医師に対するサポート業務、看護記録業務など様々なものがある。ナースコールへの対応業務については、担当患者からのナースコールに対応する場合はもちろん、担当外の患者からのナースコールに対してヘルプ対応する場合もある。

このような多様な業務を効率的に行えているかどうかを検証するために、看護師の動線を可視化して表示することが考えられるが、終日あるいは所定期間の動線を全て表示すると、表示される動線が入り乱れて見づらくなる。なお、同じ受信機ICタグの現在位置を繰り返し受信した場合に、再び受信したところまでの軌跡を除いて移動の軌跡を表示することにより、簡潔な表示を行って表示画面を見易くする技術が知られている(例えば、特許文献3参照)。しかし、これでは看護師の全ての動線を正しく把握することができなくなるので、看護師の業務状況を把握する点では不十分である。

人の位置履歴から行動に係る情報を取得して可視化するシステムの別の例として、位置を表す2次元平面に時間の要素を加えて表示し、複数の場所をどのような経路で何度訪問したかを一見して把握できるようにした技術も知られている(例えば、特許文献4参照)。この特許文献4には、ユーザの1回の旅行滞在した場所を2重の円で表し、その間の移動経路を線で表すとともに、滞在場所の滞在時間の合計を円の半径として表し、さらに各滞在場所を訪問した回数を円の横に文字で示した世界地図を表示することが記載されている。

また、移動端末がある期間内にある商業エリアを訪れた頻度(平均訪問頻度)を算出し、さらに、移動端末がその商業エリアを訪れたときの滞在時間(平均滞在時間)を算出して、算出した頻度(平均訪問頻度)と滞在時間(平均滞在時間)を同時にグラフ表示する技術も知られている(例えば、特許文献5参照)。具体的には、平均訪問頻度を横軸とし、平均滞在時間を縦軸としたグラフを表示することが記載されている。

上記特許文献4に記載の技術は、1回の旅行における移動履歴を可視化するには適しているが、多くの場所を訪問して多様な業務を行う看護師の業務状況を可視化するには不向きである。看護師の滞在する場所(病室、診察室、ナースステーション等)が多く、色々な場所に何度も訪問することが通常であるため、特許文献4に示される滞在場所を表す円、移動経路を表す線、訪問回数を表す数字の全てを病院レイアウトマップ上に表示させることは困難であり、仮に表示させても煩雑となって見にくくなってしまうからである。

また、上記特許文献5に記載の技術は、特定の場所に対する平均訪問頻度と平均滞在時間とを2次元座標上にマッピングしてグラフ表示するに過ぎない。すなわち、平均訪問頻度と平均滞在時間とを地図上に可視化して表示するものではない。そのため、この特許文献5に記載の技術を看護業務の可視化に適用しても、病院内のどの場所に何度訪問してどの程度の時間を滞在したのかが一見して把握できず、分かりにくい。

概要

看護師が病院内のどの場所に何度訪問して、それぞれの場所でどの程度の時間を滞在したのかを一見して把握できるようにする。看護師の行動履歴情報に基づいて、看護師が訪問した場所、訪問回数および滞在時間を分析する行動分析部12と、分析された訪問場所、訪問回数および滞在時間を、病院内の各場所の配置を表したレイアウト画像上にヒートマップ表示する表示制御部13とを備え、訪問回数を軸とする第1のパターン変化および滞在時間を軸とする第2のパターン変化に従ってヒートマップの表示態様可変設定することにより、2種類のパターン変化に従って可変設定されるヒートマップの表示態様によって、各場所に対する訪問回数と滞在時間とを同時に把握することを可能とし、看護師が病院内のどの場所を何度訪問してどの程度の時間を滞在したのかを一見して把握することができるようにする。

目的

本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、病院内における看護師の行動状況を表す値を集計して、その集計結果をビジュアル的に可視化して表示するシステムにおいて、看護師が病院内のどの場所に何度訪問して、それぞれの場所でどの程度の時間を滞在したのかをユーザが一見して把握できるようにすることを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

病院内における看護師行動履歴情報を記憶した履歴情報記憶部から、上記行動履歴情報を取得する履歴情報取得部と、上記履歴情報取得部により取得された上記行動履歴情報に基づいて、上記病院内において上記看護師が訪問した場所、訪問回数および滞在時間を分析する行動分析部と、上記病院内の各場所の配置を表したレイアウト画像上に、上記行動分析部により分析された訪問場所、訪問回数および滞在時間を所定の描画により表示する表示制御部とを備え、上記表示制御部は、上記レイアウト画像上における上記訪問場所に対して上記所定の描画を行い、当該描画の表示態様を、上記訪問回数を軸とする第1のパターン変化および上記滞在時間を軸とする第2のパターン変化に従って可変設定することを特徴とする行動状況可視化装置

請求項2

上記表示制御部は、上記第1のパターン変化として色変化または着色面積変化の一方を用い、上記第2のパターン変化として上記色変化または上記着色面積変化の他方を用いて、上記訪問回数および上記滞在時間に応じた色と着色面積とを設定し、上記所定の描画として上記訪問場所の着色を行うことを特徴とする請求項1に記載の行動状況可視化装置。

請求項3

上記表示制御部は、上記第1のパターン変化として色変化または着色濃度変化の一方を用い、上記第2のパターン変化として上記色変化または上記着色濃度変化の他方を用いて、上記訪問回数および上記滞在時間に応じた色と着色濃度とを設定し、上記所定の描画として上記訪問場所の着色を行うことを特徴とする請求項1に記載の行動状況可視化装置。

請求項4

上記表示制御部は、上記所定の描画として上記訪問場所の中に図形の表示を行い、上記第1のパターン変化として上記図形の大きさ変化または上記図形に対する着色の色変化の一方を用い、上記第2のパターン変化として上記図形の大きさ変化または上記図形に対する着色の色変化の他方を用いて、上記訪問回数および上記滞在時間に応じた大きさと色とを設定して、上記訪問場所の中に上記図形を表示することを特徴とする請求項1に記載の行動状況可視化装置。

請求項5

上記行動分析部は、上記履歴情報取得部により取得された上記行動履歴情報に基づいて、上記看護師が上記訪問場所に所定時間以上継続して滞在した場合に上記滞在時間として計算する一方、上記看護師が上記訪問場所に所定時間以上継続して滞在したか否かにかかわらず上記訪問回数を計算することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の行動状況可視化装置。

技術分野

0001

本発明は、行動状況可視化装置に関し、特に、病院内における看護師の行動状況を表す値を集計して、その集計結果をビジュアル的に可視化して表示する装置に用いて好適なものである。

背景技術

0002

従来、病院内における看護師の移動の軌跡である動線を検出して表示できるようにした技術が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。看護師の動線を導出することにより、看護業務において看護師が病院内でどのような動きをするのかを正確に把握することができる。そして、看護師の無駄な動きを見出すことにより、業務効率の改善を図ることが可能となる。

0003

特許文献1には、病院内の複数の場所(例えば、病室診察室等)に設置された装置(例えば、タグリーダ装置)により、看護師が携帯する装置(例えば、無線IDタグ)を検出し、看護師が訪れた複数の位置を記録することにより、看護師の動線を導出することが記載されている。また、特許文献2には、看護師がある病室の各患者検温した際の移動経路を動線で表すとともに、各病床位置での滞留時間を点の大きさで表した病室マップを表示することが記載されている。

0004

ところで、看護師が行う業務には、ナースコールへの対応業務担当患者に対する看護業務、医師に対するサポート業務、看護記録業務など様々なものがある。ナースコールへの対応業務については、担当患者からのナースコールに対応する場合はもちろん、担当外の患者からのナースコールに対してヘルプ対応する場合もある。

0005

このような多様な業務を効率的に行えているかどうかを検証するために、看護師の動線を可視化して表示することが考えられるが、終日あるいは所定期間の動線を全て表示すると、表示される動線が入り乱れて見づらくなる。なお、同じ受信機ICタグの現在位置を繰り返し受信した場合に、再び受信したところまでの軌跡を除いて移動の軌跡を表示することにより、簡潔な表示を行って表示画面を見易くする技術が知られている(例えば、特許文献3参照)。しかし、これでは看護師の全ての動線を正しく把握することができなくなるので、看護師の業務状況を把握する点では不十分である。

0006

人の位置履歴から行動に係る情報を取得して可視化するシステムの別の例として、位置を表す2次元平面に時間の要素を加えて表示し、複数の場所をどのような経路で何度訪問したかを一見して把握できるようにした技術も知られている(例えば、特許文献4参照)。この特許文献4には、ユーザの1回の旅行滞在した場所を2重の円で表し、その間の移動経路を線で表すとともに、滞在場所の滞在時間の合計を円の半径として表し、さらに各滞在場所を訪問した回数を円の横に文字で示した世界地図を表示することが記載されている。

0007

また、移動端末がある期間内にある商業エリアを訪れた頻度(平均訪問頻度)を算出し、さらに、移動端末がその商業エリアを訪れたときの滞在時間(平均滞在時間)を算出して、算出した頻度(平均訪問頻度)と滞在時間(平均滞在時間)を同時にグラフ表示する技術も知られている(例えば、特許文献5参照)。具体的には、平均訪問頻度を横軸とし、平均滞在時間を縦軸としたグラフを表示することが記載されている。

0008

上記特許文献4に記載の技術は、1回の旅行における移動履歴を可視化するには適しているが、多くの場所を訪問して多様な業務を行う看護師の業務状況を可視化するには不向きである。看護師の滞在する場所(病室、診察室、ナースステーション等)が多く、色々な場所に何度も訪問することが通常であるため、特許文献4に示される滞在場所を表す円、移動経路を表す線、訪問回数を表す数字の全てを病院レイアウトマップ上に表示させることは困難であり、仮に表示させても煩雑となって見にくくなってしまうからである。

0009

また、上記特許文献5に記載の技術は、特定の場所に対する平均訪問頻度と平均滞在時間とを2次元座標上にマッピングしてグラフ表示するに過ぎない。すなわち、平均訪問頻度と平均滞在時間とを地図上に可視化して表示するものではない。そのため、この特許文献5に記載の技術を看護業務の可視化に適用しても、病院内のどの場所に何度訪問してどの程度の時間を滞在したのかが一見して把握できず、分かりにくい。

先行技術

0010

特開2015−210701号公報
特開2012−113648号公報
特開2008−59174号公報
特開2011−118648号公報
特開2015−197696号公報

発明が解決しようとする課題

0011

本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、病院内における看護師の行動状況を表す値を集計して、その集計結果をビジュアル的に可視化して表示するシステムにおいて、看護師が病院内のどの場所に何度訪問して、それぞれの場所でどの程度の時間を滞在したのかをユーザが一見して把握できるようにすることを目的とする。

課題を解決するための手段

0012

上記した課題を解決するために、本発明では、病院内における看護師の行動履歴情報に基づいて、病院内において看護師が訪問した場所、訪問回数および滞在時間を分析し、分析された訪問場所、訪問回数および滞在時間を、病院内の各場所の配置を表したレイアウト画像上に所定の描画によって表示するようにしている。このとき、訪問回数を軸とする第1のパターン変化および滞在時間を軸とする第2のパターン変化に従って、所定の描画の表示態様可変設定するようにしている。

発明の効果

0013

上記のように構成した本発明によれば、病院内の各場所の配置を表したレイアウト画像上で、看護師が訪問した場所に所定の描画が行われるので、看護師が病院内のどの場所に訪問したのかを一見して把握することが可能となる。また、訪問した場所に表示される所定の描画の表示態様が、訪問回数を軸とする第1のパターン変化および滞在時間を軸とする第2のパターン変化に従って可変設定されるので、描画の表示態様によって、各場所に対する訪問回数と滞在時間とを同時に把握することが可能となる。これにより、看護師が病院内のどの場所を何度訪問してどの程度の時間を滞在したのかをユーザが一見して把握することができる。

図面の簡単な説明

0014

本実施形態による行動状況可視化装置の機能構成例を示すブロック図である。
本実施形態の行動状況可視化装置を適用した位置検出システムハードウェア構成例を示す図である。
病院内のレイアウトにおいて複数のAPの配置例を示した図である。
本実施形態によるヒートマップ表示(1つの病室に関するもの)の一例を示す図である。
本実施形態によるヒートマップ表示(病院レイアウト全体に関するもの)の一例を示す図である。
本実施形態によるヒートマップ表示(1つの病室に関するもの)の他の例を示す図である。

実施例

0015

以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態による行動状況可視化装置の機能構成例を示すブロック図である。図2は、本実施形態の行動状況可視化装置を適用した位置検出システムのハードウェア構成例を示す図である。

0016

図2に示す位置検出システムは、病院内の複数の場所に設置された受信装置(例えば、タグリーダ装置または無線受信機など)により、看護師が携帯する発信装置(例えば、無線IDタグまたは無線発信機など)から発信される信号を受信し、信号を受信した受信装置の位置を逐次記録することにより、看護師が移動した位置を行動履歴情報として蓄積することができるようにしたものである。

0017

図2に示すように、本実施形態の位置検出システムは、看護師が所持する無線ICタグ10と、病院内の複数の場所(例えば、病室、ナースステーション、診察室、廊下等)に設置された無線LANアクセスポイント(AP)20と、無線ICタグ10(これを所持する看護師)の存在位置を検出する端末30とを備えて構成されている。

0018

無線ICタグ10は、一定間隔で信号を発信する可搬型の無線発信機の一例である。例えば、無線ICタグ10は、BLE(Bluetooth Low Energy:Bluetoothは登録商標)の発信機能を有しており、タグアドレスを含んだ信号を一定間隔で発信する。なお、図2では簡略的に無線ICタグ10を1つのみ図示しているが、実際には看護師の数だけ存在する。

0019

AP20は、無線ICタグ10から発信された信号を受信する無線受信機の一例である。AP20は、無線ICタグ10から受信した信号に含まれているタグアドレスに加え、自身のAPアドレスを端末30に送信する。なお、図2では簡略的にAP20を1つのみ図示しているが、実際には病院内の複数箇所に設置されている。このうち、BLEの通信圏内にあるAP20だけが無線ICタグ10から信号を受信する。そして、無線ICタグ10から信号を受信したAP20が、タグアドレスおよびAPアドレスを含む情報を端末30に送信する。

0020

図3は、病院内のレイアウトにおいて複数のAP20の配置例を示した図である。図3に示す病院レイアウトでは、複数の病室301〜310、ナースステーション311、診察室312および廊下313が存在する。AP20は、複数の病室301〜310、ナースステーション311、診察室312および廊下313のそれぞれに設置されている。すなわち、病室301〜310、ナースステーション311、診察室312の各部屋内に1つずつAP20が設置されるとともに、廊下313の複数箇所にAP20が設置されている。

0021

なお、AP20と端末30との間は、例えば有線LANケーブル等で接続されている。または、複数のAP20どうしを無線で接続するとともに、図示しない中継装置を更に備えて当該中継装置と端末30との間を有線で接続するようにしてもよい。この場合、複数のAP20からリレー形式で情報を中継装置に伝達し、複数のAP20から伝達された情報を一括して中継装置から端末30に送信する。なお、複数のAP20と端末30との間の接続形態は任意であり、本発明は特定の接続形態に限定されるものではない。

0022

端末30は、AP20から送信される情報に含まれているタグアドレスおよびAPアドレスに基づいて、どの看護師(無線ICタグ10)がどの場所にいるかを検出する。すなわち、端末30は、AP20から受信した情報の中に含まれているAPアドレスで示されるAP20が存在する場所に、タグアドレスで示される無線ICタグ10が存在することを検出する。端末30は、タグアドレスおよびAPアドレスを受信時刻とともにデータベースに逐次記録することにより、看護師が移動した位置を行動履歴情報として蓄積する。

0023

なお、無線ICタグ10のBLEの通信圏内に複数のAP20が存在する場合は、当該複数のAP20が1つの無線ICタグ10から信号を受信する。この場合、端末30が複数のAP20から受信する情報の中には、同じタグアドレスを含むものが複数存在することになる。この場合、端末30は、それらのタグアドレスと共に送信されたAPアドレスで示される複数のAP20の中から何れか1つを特定し、特定したAP20が存在する場所に、タグアドレスで示される無線ICタグ10が存在することを検出する。

0024

具体的には、端末30は、それぞれのAP20からタグアドレスおよびAPアドレスと共に送られてくる受信電界強度(各AP20で検出される)に基づいて、何れか1つのAP20を特定する。例えば、受信電界強度が最も大きいAP20を特定する。そして、その特定したAP20が存在する場所に無線ICタグ10が存在することを検出する。

0025

端末30は、以上のように蓄積した行動履歴情報に基づいて、看護師の行動状況を分析し、その結果を可視化して表示する機能を備えている。この機能を提供するのが本実施形態の行動状況可視化装置100であり、その機能構成図1に示している。なお、ここでは看護師の行動履歴情報を蓄積する機能と、その行動履歴情報から分析した行動状況を可視化して表示する機能との両方を同じ端末30が備える構成としたが、別の端末に備える構成としてもよい。

0026

図1に示すように、本実施形態の行動状況可視化装置100は、その機能構成として、履歴情報取得部11、行動分析部12、表示制御部13、看護師指定部14および期間指定部15を備えている。また、本実施形態の行動状況可視化装置100には、データベースとしての履歴情報記憶部31が接続されている。

0027

上記各機能ブロック11〜15は、ハードウェア、DSP(Digital Signal Processor)、ソフトウェアの何れによっても構成することが可能である。例えばソフトウェアによって構成する場合、上記各機能ブロック11〜15は、実際にはコンピュータのCPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROMに記憶されたプログラムが動作することによって実現される。なお、当該プログラムは、ハードディスク半導体メモリ等の他の記録媒体に記憶されていてもよい。

0028

履歴情報記憶部31は、病院内における看護師の行動履歴情報を記憶する。履歴情報取得部11は、履歴情報記憶部31から行動履歴情報を取得する。例えば、ユーザが端末30の操作部を操作することにより、看護師の行動状況を可視化して表示することを指示したときに、履歴情報取得部11が履歴情報記憶部31から行動履歴情報を取得する。

0029

ここで、履歴情報取得部11は、ユーザによる操作部の操作を通じて看護師指定部14によって指定された所望の看護師に関する行動履歴情報を履歴情報記憶部31から選択的に取得する。すなわち、看護師指定部14は、ユーザによる操作部の操作を通じて、ヒートマップ表示を行う対象の看護師を指定する。履歴情報取得部11は、看護師指定部14により指定された看護師に関する行動履歴情報を履歴情報記憶部31から選択的に取得する。

0030

また、履歴情報取得部11は、ユーザによる操作部の操作によって指定された所望の期間(例えば、特定の1日、数日、あるいは数時間など)の行動履歴情報を履歴情報記憶部31から取得する。すなわち、期間指定部15は、ユーザによる操作部の操作を通じて、ヒートマップ表示を行う対象の期間を指定する。履歴情報取得部11は、期間指定部15により指定された期間に関する行動履歴情報を履歴情報記憶部31から選択的に取得する。

0031

行動分析部12は、履歴情報取得部11により取得された行動履歴情報に基づいて、病院内において看護師が訪問した場所、訪問回数および滞在時間を分析する。すなわち、行動分析部12は、図3に示した複数の病室301〜310、ナースステーション311、診察室312、廊下313のうちどの場所に看護師が訪問したか、何回訪問したか、合計で何時間滞在したかを分析する。

0032

表示制御部13は、病院内の各場所の配置を表したレイアウト画像上に、行動分析部12により分析された訪問場所、訪問回数および滞在時間を可視化して表示する。ここで、表示制御部13は、レイアウト画像上における訪問場所に対して所定の描画を行うことにより、訪問場所、訪問回数および滞在時間を可視化して表示する。所定の描画の一例として、本実施形態では、ヒートマップ表示を行う。

0033

通常のヒートマップ表示では、集計値の大きさに応じて、表示色等の表示態様を可変設定する。例えば、訪問回数についてヒートマップ表示を行うために、訪問回数に応じたn段階の表示色をあらかじめ決めておく。そして、ユーザが訪問回数のヒートマップ表示を指示すると、レイアウト画像上の各場所を、訪問回数の集計値に応じた表示色でそれぞれ表示することにより、訪問回数のヒートマップ表示を行う。

0034

滞在時間についてヒートマップ表示を行う場合も同様である。すなわち、滞在時間についてヒートマップ表示を行うために、滞在時間に応じたn段階の表示色をあらかじめ決めておく。そして、ユーザが滞在時間のヒートマップ表示を指示すると、レイアウト画像上の各場所を、滞在時間の集計値に応じた表示色でそれぞれ表示することにより、滞在時間のヒートマップ表示を行う。

0035

これに対して、本実施形態では、ヒートマップの表示態様を、訪問回数を軸とする第1のパターン変化および滞在時間を軸とする第2のパターン変化に従って可変設定する。例えば、表示制御部13は、第1のパターン変化として色変化を用い、第2のパターン変化として着色面積変化を用いて、訪問回数および滞在時間の各集計値に応じた色と着色面積を設定し、その設定内容に従って各訪問場所を着色することによってヒートマップ表示を行う。

0036

具体的には、訪問回数を軸とする第1のパターン変化として、訪問回数が少ないほど寒色系(例えば、青系)となり、訪問回数が多いほど暖色系(例えば、赤系)となるような色変化に従って、各訪問場所の表示色を設定する。また、滞在時間を軸とする第2のパターン変化として、滞在時間が短いほど着色面積が小さくなり、滞在時間が長いほど着色面積が大きくなるような着色面積変化に従って、各訪問場所の着色面積を設定する。

0037

なお、訪問回数および滞在時間と、色変化および着色面積変化との割り当てを逆にしてもよい。すなわち、訪問回数に関する第1のパターン変化として着色面積変化を用い、滞在時間に関する第2のパターン変化として色変化を用いて、訪問回数および滞在時間の各集計値に応じた色と着色面積を設定し、その設定内容に従って各訪問場所を着色することによってヒートマップ表示を行うようにしてもよい。

0038

図4は、本実施形態によるヒートマップ表示の一例を示す図である。なお、図4では、1つの病室の表示例を示している。また、図4では図示の便宜上、表示色の違いを網掛けの違いで表している。図4(a)は、訪問回数が比較的少ないため表示色が寒色系に設定され、滞在時間が比較的短いため着色面積が小さく設定されて表示された状態を示している。これに対し、図4(b)は、訪問回数が比較的多いため表示色が暖色系に設定され、滞在時間が比較的長いため着色面積が大きく設定されて表示された状態を示している。

0039

図4の例では、滞在時間が長くなるに従い、病室を表す矩形領域の外周から中心点に向かって徐々に、着色部が同心状に大きくなるような態様でヒートマップ表示を行っている。例えば、滞在時間の長さに応じて着色面積をn段階に分類し、分類された着色面積でヒートマップ表示を行う。ナースステーションや診察室、廊下についても同様の表示を行う。なお、場所によって矩形領域の形状が異なるが、それぞれの形状に合わせて同心状に着色面積を変えてヒートマップ表示を行う。このようにすることより、レイアウト画像上に表示された各場所の表示形状に合わせて、着色面積の大きさを分かりやすく提示することができる。

0040

表示色に関しても同様に、訪問回数の多さに応じて表示色を寒色系から暖色系までn段階に分類し、分類された表示色でヒートマップ表示を行う。なお、ここでは寒色系および暖色系の表示色を用いる例について説明しているが、寒色系のみまたは暖色系のみの表示色でn段階のヒートマップ表示を行うようにしてもよい。

0041

なお、着色面積の変化パターンは、図4に示した例に限定されない。例えば、滞在時間が長くなるに従い、病室を表す矩形領域の中心点から外周に向かって徐々に、着色部が同心状に大きくなるような態様でヒートマップ表示を行うようにしてもよい。別の例として、矩形領域の一辺から対向する辺へ向かう方向、あるいは、矩形領域の一点からその対角点へ向かう方向に、着色部が徐々に大きくなるような態様でヒートマップ表示を行うようにしてもよい。

0042

図5は、図4のような表示態様のパターン変化に従って各訪問場所を描画したレイアウト画像全体のヒートマップ表示例を示す図である。このようなヒートマップ表示を行うことにより、看護師が病院内のどの場所に訪問したのか、また、訪問した場所に対する訪問回数と滞在時間とを同時に把握することが可能となる。これにより、看護師が病院内のどの場所を何度訪問してどの程度の時間を滞在したのかをユーザが一見して把握することができる。

0043

例えば、看護師の担当患者または担当外患者の病室への訪問回数と滞在時間とを同時に確認することにより、適正な動きをしているかどうかを一見して容易に把握することが可能である。また、訪問回数が多いにもかかわらず滞在時間が短い場合に、ナースコールの誤報によって無駄な動きをしている可能性があると推察して子機の設置法を見直したり、訪問回数が少ないにもかかわらず滞在時間が長い場合に、看護業務が迅速に行われていない可能性があると推察して看護師の指導方法再考したりするといったことも可能となる。

0044

以上詳しく説明したように、本実施形態では、行動分析部12により分析された訪問場所、訪問回数および滞在時間をレイアウト画像上にヒートマップ表示する際に、訪問回数を軸とする第1のパターン変化および滞在時間を軸とする第2のパターン変化に従ってヒートマップの表示態様を可変設定するようにしている。これにより、2種類のパターン変化に従って可変設定されるヒートマップの表示態様によって、各場所に対する訪問回数と滞在時間とを同時に把握することが可能となり、看護師が病院内のどの場所を何度訪問してどの程度の時間を滞在したのかをユーザが一見して把握することができる。

0045

なお、行動分析部12が行う分析内容として、例えば、看護師が1つの訪問場所に所定時間以上継続して滞在したことが行動履歴情報により示されている場合に、滞在時間として計算する一方、看護師が1つの訪問場所に所定時間以上継続して滞在したか否かにかかわらず、訪問回数を計算するようにしてもよい。このようにすれば、ヒートマップ表示を確認することで、病室等で実際に看護業務が行われている場合の滞在時間を把握するとともに、ナースコールの誤報も含めた全体の訪問回数を把握することができる。これにより、ナースコールの誤報が多く発生している病室に関しては、訪問回数が多いにもかかわらず滞在時間が短くなる傾向が強くなるので、誤報による看護師の無駄な動きを発見しやすくなる。

0046

なお、訪問回数と滞在時間に割り当てるヒートマップ表示の変化パターンは、上記実施形態に示した例に限定されない。例えば、表示制御部13は、訪問回数に関する第1のパターン変化として色変化または着色濃度変化の一方を用い、滞在時間に関する第2のパターン変化として色変化または着色濃度変化の他方を用いて、訪問回数および滞在時間に応じた色と着色濃度を設定し、ヒートマップ表示としてレイアウト画像上の各訪問場所の着色を行うようにしてもよい。

0047

あるいは、表示制御部13は、図6に示すように、所定の描画として各訪問場所の中に図形の表示を行い、訪問回数に関する第1のパターン変化として図形の大きさ変化または図形に対する着色の色変化の一方を用い、滞在時間に関する第2のパターン変化として図形の大きさ変化または図形に対する着色の色変化の他方を用いて、訪問回数および滞在時間に応じた大きさと色とを設定して、レイアウト画像上の各訪問場所の中に図形を表示するようにしてもよい。

0048

図6では、1つの病室の表示例を示している。また、図6では図示の便宜上、表示色の違いを網掛けの違いで表している。図6(a)は、訪問回数が比較的多いため図形(例えば、円)の表示色が暖色系に設定され、滞在時間が比較的長いため円の面積が大きく設定されて表示された状態を示している。これに対し、図6(b)は、訪問回数が比較的少ないため表示色が寒色系に設定され、滞在時間が比較的短いため円の面積が小さく設定されて表示された状態を示している。

0049

また、上記実施形態では、特定の看護師を指定して訪問回数や滞在時間を集計する例について説明したが、ユーザによる操作部の操作を通じた指定により、病院内の看護師全体の訪問回数や滞在時間の合計値あるいは平均値などを集計するようにしてもよい。

0050

その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。

0051

11履歴情報取得部
12行動分析部
13表示制御部
14看護師指定部
15期間指定部
31 履歴情報記憶部
100行動状況可視化装置

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