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技術 ヘッドレスト

出願人 テイ・エステック株式会社
発明者 田中裕二清水秀一伊澤啓史
出願日 2017年9月19日 (3年11ヶ月経過) 出願番号 2017-178465
公開日 2017年12月7日 (3年8ヶ月経過) 公開番号 2017-214070
状態 特許登録済
技術分野 車両用座席
主要キーワード 短尺部分 保持部用 引掛け爪 凸形状部分 ラチェット構造 ストッパー板 ラチェット部材 引掛けられる
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年12月7日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (19)

課題

ヘッドレストフレーム内に収容される可動機構剛性を向上させることができ、可動機構の安定した動作を確保することが可能なヘッドレストを提供する。

解決手段

左右に配置される横軸部1bを有するヘッドレストピラー1と、その横軸部1bに固定されるロックブラケット4と、乗員の頭部を受ける正面部10と、その正面部10と組み合って一体となる背面部19と、を有するヘッドレスト本体9と、そのヘッドレスト本体9を、ロックブラケット4に対して複数の位置でロックするロック機構と、を備えるヘッドレストである。そして、ヘッドレスト本体9の正面部10の上端には、背面部19と組み合うための爪部15が形成されており、その爪部15とロックブラケット4は、同一垂直面上に配置されている。

概要

背景

車両用シートヘッドレストは、シート着座時における快適性の向上と、車両衝突時の頭部支持による安全性の向上等のために設けられている。
ヘッドレストにより得られる快適性や安全性は、ヘッドレストが乗員の頭部に対して適切な位置であることが重要となる。そこで、ヘッドレストピラーによるヘッドレストの高さ調整だけでなく、前後方向の位置も調整できる技術が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の技術においてはラチェット構造を有するロック機構が採用されており、ラチェット部材ラチェット歯ポールの爪部とを噛み合わせたり、ロック解除ワイヤーによってポールを操作して爪部をラチェット歯から外したりすることで、ヘッドレストフレームを前後方向に回動させて位置調整できるようになっている。

概要

ヘッドレストフレーム内に収容される可動機構剛性を向上させることができ、可動機構の安定した動作を確保することが可能なヘッドレストを提供する。左右に配置される横軸部1bを有するヘッドレストピラー1と、その横軸部1bに固定されるロックブラケット4と、乗員の頭部を受ける正面部10と、その正面部10と組み合って一体となる背面部19と、を有するヘッドレスト本体9と、そのヘッドレスト本体9を、ロックブラケット4に対して複数の位置でロックするロック機構と、を備えるヘッドレストである。そして、ヘッドレスト本体9の正面部10の上端には、背面部19と組み合うための爪部15が形成されており、その爪部15とロックブラケット4は、同一垂直面上に配置されている。

目的

本発明の課題は、ヘッドレストフレーム内に収容される可動機構の支持剛性を向上させることができ、可動機構の安定した動作を確保することが可能なヘッドレストを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

左右に配置される横軸部を有するヘッドレストピラーと、前記横軸部に固定されるロックブラケットと、乗員の頭部を受ける正面部と、前記正面部と組み合って一体となる背面部と、を有するヘッドレスト本体と、前記ヘッドレスト本体を、前記ロックブラケットに対して複数の位置でロックするロック機構と、を備えており、前記正面部の上端には、前記背面部と組み合うための爪部が形成されており、前記爪部と前記ロックブラケットは、同一垂直面上に配置されていることを特徴とするヘッドレスト。

請求項2

前記正面部の内側には凸部が形成されており、前記凸部は、上下方向に伸長するとともに、左右方向に並んでおり、前記ロックブラケット及び爪部は、前記左右方向に並んだ凸部の間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のヘッドレスト。

請求項3

前記左右方向に並んだ凸部間を連結する、左右方向に伸長する凸部が設けられており、前記爪部は、前記左右方向に伸長する凸部よりも上方に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のヘッドレスト。

請求項4

前記ロックブラケットは、前記左右方向に伸長する凸部よりも下方に配置されていることを特徴とする請求項3に記載のヘッドレスト。

請求項5

前記正面部には、前記上下方向に伸長する凸部の左右方向に隣接して、前記背面部と組み合うための他の爪部が設けられていることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載のヘッドレスト。

請求項6

前記左右方向に並んだ凸部間を連結する、左右方向に伸長する凸部が設けられており、前記他の爪部は、前記左右方向に伸長する凸部よりも下方に設けられていることを特徴とする請求項5に記載のヘッドレスト。

請求項7

前記他の爪部は、前記ロックブラケットを挟んだ両側に配置されていることを特徴とする請求項5又は6に記載のヘッドレスト。

請求項8

前記他の爪部は、前記ロックブラケットの下端部よりも上方に設けられていることを特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載のヘッドレスト。

請求項9

前記ヘッドレスト本体の側部には、前記ロック機構を操作するボタンが設けられており、前記他の爪部の上端部は、前記ボタンの上端部よりも上方に配置されていることを特徴とする請求項5から8のいずれか一項に記載のヘッドレスト。

請求項10

前記ロックブラケット及び爪部は、前記ピラーの左右それぞれ配置された支柱の間に配置されていることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載のヘッドレスト。

技術分野

0001

本発明は、車両用シートに設けられるヘッドレストに関する。

背景技術

0002

車両用シートのヘッドレストは、シート着座時における快適性の向上と、車両衝突時の頭部支持による安全性の向上等のために設けられている。
ヘッドレストにより得られる快適性や安全性は、ヘッドレストが乗員の頭部に対して適切な位置であることが重要となる。そこで、ヘッドレストピラーによるヘッドレストの高さ調整だけでなく、前後方向の位置も調整できる技術が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の技術においてはラチェット構造を有するロック機構が採用されており、ラチェット部材ラチェット歯ポールの爪部とを噛み合わせたり、ロック解除ワイヤーによってポールを操作して爪部をラチェット歯から外したりすることで、ヘッドレストフレームを前後方向に回動させて位置調整できるようになっている。

先行技術

0003

特開2001−112573号公報

発明が解決しようとする課題

0004

特許文献1に記載の技術では、上記ラチェット構造のような可動機構がヘッドレストフレーム内に収容された状態となっている。
ところで、ヘッドレストフレーム内に収容される可動機構の安定した動作を確保するために、可動機構の支持剛性を高めたいという要望がある。

0005

本発明の課題は、ヘッドレストフレーム内に収容される可動機構の支持剛性を向上させることができ、可動機構の安定した動作を確保することが可能なヘッドレストを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
左右に配置される横軸部を有するヘッドレストピラーと、
前記横軸部に固定されるロックブラケットと、
乗員の頭部を受ける正面部と、前記正面部と組み合って一体となる背面部と、を有するヘッドレスト本体と、
前記ヘッドレスト本体を、前記ロックブラケットに対して複数の位置でロックするロック機構と、を備えるヘッドレストであり、
前記正面部の上端には、前記背面部と組み合うための爪部が形成されており、
前記爪部と前記ロックブラケットは、同一垂直面上に配置されている
ことを特徴とする。

0007

請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載のヘッドレストにおいて、
前記正面部の内側には凸部が形成されており、
前記凸部は、上下方向に伸長するとともに、左右方向に並んでおり、
前記ロックブラケット及び爪部は、前記左右方向に並んだ凸部の間に配置されている
ことを特徴とする。

0008

請求項3に記載の発明は、
請求項2に記載のヘッドレストにおいて、
前記左右方向に並んだ凸部間を連結する、左右方向に伸長する凸部が設けられており、
前記爪部は、前記左右方向に伸長する凸部よりも上方に配置されている
ことを特徴とする。

0009

請求項4に記載の発明は、
請求項3に記載のヘッドレストにおいて、
前記ロックブラケットは、前記左右方向に伸長する凸部よりも下方に配置されている
ことを特徴とする。

0010

請求項5に記載の発明は、
請求項2から4のいずれか一項に記載のヘッドレストにおいて、
前記正面部には、前記上下方向に伸長する凸部の左右方向に隣接して、前記背面部と組み合うための他の爪部が設けられている
ことを特徴とする。

0011

請求項6に記載の発明は、
請求項5に記載のヘッドレストにおいて、
前記左右方向に並んだ凸部間を連結する、左右方向に伸長する凸部が設けられており、
前記他の爪部は、前記左右方向に伸長する凸部よりも下方に設けられている
ことを特徴とする。

0012

請求項7に記載の発明は、
請求項5又は6に記載のヘッドレストにおいて、
前記他の爪部は、前記ロックブラケットを挟んだ両側に配置されている
ことを特徴とする。

0013

請求項8に記載の発明は、
請求項5から7のいずれか一項に記載のヘッドレストにおいて、
前記他の爪部は、前記ロックブラケットの下端部よりも上方に設けられている
ことを特徴とする。

0014

請求項9に記載の発明は、
請求項5から8のいずれか一項に記載のヘッドレストにおいて、
前記ヘッドレスト本体の側部には、前記ロック機構を操作するボタンが設けられており、
前記他の爪部の上端部は、前記ボタンの上端部よりも上方に配置されている
ことを特徴とする。

0015

請求項10に記載の発明は、
請求項1から9のいずれか一項に記載のヘッドレストにおいて、
前記ロックブラケット及び爪部は、前記ピラーの左右それぞれ配置された支柱の間に配置されている
ことを特徴とする。

発明の効果

0016

本発明によれば、ヘッドレストフレーム内に収容される可動機構の支持剛性を向上させることができ、可動機構の安定した動作を確保することができる。

図面の簡単な説明

0017

本発明に係るヘッドレストのヘッドレストフレームの正面部を示す後方斜視図である。
同、正面図である。
同、左側面図である。
本発明に係るヘッドレストのヘッドレストフレームの背面部を示す前方斜視図である。
同、後方斜視図である。
ヘッドレストフレームに取り付けられるボタンを示す分解図である。
ヘッドレストフレームに収容される可動機構の主要部を示す後方斜視図である。
図7に示す可動機構とは異なる形態の可動機構を示す後方斜視図である。
ロック部材取り付け状態を示す断面図である。
ガイド部材の取り付け状態を示す断面図である。
ロック部材のヘッドレストフレームへの取り付け状態を示す後方斜視図である。
連結部材挿入部を示す拡大図である。
ロック部材が係合される第一係合部を示す斜視図である。
付勢部材の一端部が係合される第二係合部を示す拡大図である。
付勢部材の他端部が係合される他端部係合部材を示す拡大図である。
他端部係合部材の取り付け状態を示す図である。
ヘッドレストフレームの正面部の動作状態を示す図である。
ロック部材とラチェット部との関係を示す図である。

実施例

0018

以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。

0019

本実施の形態において、符号1は、ヘッドレストを構成するヘッドレストピラーを示す。このヘッドレストピラー1は、図1図3に示すように、左右に離間する一対の支柱1a,1aと、これら一対の支柱1a,1aの上端部間に架設される横軸部1bと、を有する。
これら一対の支柱1a,1aと横軸部1bとは一体形成されており、これら一対の支柱1a,1aと横軸部1bとの中間に位置する部位は屈曲形状を成している。
また、前記一対の支柱1a,1aと横軸部1bとのうち、少なくとも横軸部1bは断面正円状に形成されている。

0020

また、横軸部1bには、図7図8に示すように、ロックブラケット4が支持されている。このロックブラケット4は、ロック機構を構成するためのものであり、基端部が、横軸部1bに、上方に突出するとともに、前方に傾斜するようにして固定されている。
このロックブラケット4は左右方向に薄厚な、かつ上下方向に長尺な金属製の板状体であり、突端部5には、ラチェット部35が形成されている。
また、基端部に、アーチ型軸受け面を形成することによって、前記横軸部1bを把持するようにして、この横軸部1bに設けられている。また、この基端部は横軸部1bに対して溶接等により強固に接合固定されている。

0021

さらに、ロックブラケット4には、図1図7図17等に示すように、前記ラチェット部35よりもヘッドレストピラー1側に、前記ラチェット部35の前後方向長さよりも短く設定された長孔4a,4bが形成されている。
一方の長孔4aは、前記ラチェット部35の下側に配置されているが、他方の長孔4bは、一方の長孔4aよりもヘッドレストピラー1側に形成されるガイド凹部64の下側に配置されている。なお、他方の長孔4bよりも下側には、さらに正円状の孔4cが形成されている。これら一方および他方の長孔4a,4bと孔4cは、前記ロックブラケット4を左右に貫通するようにして形成されている。
また、これら一方および他方の長孔4a,4bと孔4cは、下方に設けられる孔ほど前後方向に短くなるように設定されている。すなわち、前後方向長さが一番長いのは一方の長孔4aであり、次に他方の長孔4bであり、次に孔4cとなっている。

0022

また、横軸部1bには、複数の付勢部材3,3を取り付けるための取付部2,2が固定されている。
複数の付勢部材3,3は、ヘッドレストフレーム9とヘッドレストピラー1の横軸部1bとの間に設けられるものであり、ヘッドレストフレーム9を横軸部1bに引き寄せる方向に付勢している。なお、これら付勢部材3はコイルバネとされている。

0023

取付部2,2は、フック状に形成されており、コイルバネである付勢部材3,3の横軸部1b側端部の下端部を引掛けることができる。前記ロックブラケット4の左右両側に、ロックブラケット4から離間し、かつロックブラケット4から等しい間隔で配置されている。これに伴って、前記付勢部材3,3の横軸部1b側端部も、横軸部1bの長さ方向に互いに離間して配置されている。
なお、取付部2,2は、横軸部1bに対して溶接等により強固に接合固定されている。また、これら取付部2,2は、斜め上向きで後方に向かって突出している。

0024

さらに、横軸部1bには、図1図6に示すように、ヘッドレストを構成する前記ヘッドレストフレーム9が、前後方向に位置調整可能に取り付けられている。なお、本実施の形態のヘッドレストフレーム9は、前記ヘッドレストピラー1の横軸部1bの軸心回動中心として、前後方向に回動自在とされている。

0025

また、このヘッドレストフレーム9は、乗員の頭部を受けるものであり、中空状に形成されている。そして、ヘッドレストフレーム9は、クッションパッドとなるウレタン等の樹脂一体化される。
内部には、ヘッドレストフレーム9のヘッドレストピラー1に対する移動を可能とする可動機構が収容されている。すなわち、ヘッドレストフレーム9は、可動機構をカバーしており、外部から可動機構への荷重や衝撃を軽減したり、クッションパッドとなる樹脂が内部に浸入することを防いだりしている。

0026

また、ヘッドレストフレーム9は、正面部10と、背面部19と、化粧縁部材28,28と、ボタン32とを備えている。
正面部10および背面部19は、周縁部が互いに噛み合うように構成されるとともに、正面部10の周縁部に沿って配置される複数の引掛け爪部15…と、背面部19の周縁部に沿って配置される複数の引掛け凹部25…とを互いに係合させてなる嵌合構造を有している。そして、これら正面部10と背面部19とを嵌合させて組み合わせることで内部に空洞ができるように構成されている。
なお、正面部10と背面部19は嵌合構造を有することによって確実に組み合わせることができるが、組み立て時により嵌合しやすくするために、これら正面部10と背面部19との間に位置決め手段を設けるようにしても良い。

0027

前記正面部10は、シートバックの前後方向の前側に配置されて乗員の頭部を直接受ける部分であり、図1図7図11等に示すように、可動機構を保持している。
この正面部10は、前面壁部11と、周壁12と、膨出部13,13と、底壁14と、凸部16と、把持部17,17等を有している。また、前面壁部11と、周壁12と、膨出部13,13と、底壁14とは、図3等に示すように、前記横軸部1bよりも前方に位置している。

0028

前面壁部11は、図2に示すように正面部10の大部分を占めるようにして設けられており、図3に示すように上下方向の中央付近で前方に湾曲している。
この前面壁部11の周縁部に沿って前記周壁12と、膨出部13,13と、底壁14とが一体形成されている。

0029

周壁12は、前面壁部11および膨出部13,13の周縁部に沿って設けられており、これら前面壁部11および膨出部13,13から後方に延出することによって、ヘッドレストフレームを中空状にするためのスペースを形成している。
この周壁12には、図6に示すようなボタン32を取り付けるためのボタン取付部12aが側方に突出するようにして一体形成されている。ボタン取付部12aの突出方向側端面には、ボタン32のボタン保持部34を、ボタン取付部12aに嵌め込むための切欠部12bが形成されている。
さらに、この周壁12には、前記ボタン取付部12aとは反対側の位置に切欠部12dが形成されている。この切欠部12dは、後述するロック部材38をヘッドレストフレーム9内部側に挿入するためのものである。

0030

膨出部13,13は、図1および図2に示すように、正面部10下部の左右両側に、それぞれ左右外側および前方に膨出するようにして設けられている。これら膨出部13,13には、前記ヘッドレストピラー1の支柱1a,1aと横軸部1bとの中間に位置する部位が収容される。

0031

底壁14は、前記前面壁部11および膨出部13,13の下縁部に沿って、かつ前記周壁12と連続的に設けられており、正面部10の底面を形成している。
この底壁14には、図1に示すような化粧縁部材28,28を嵌め込むための切欠部14a,14aが形成されている。

0032

凸部16は、前記前面壁部11に一体形成されるとともに、前面壁部11の背面側から後方に向かって突出する複数の凸形状部分を指している。
複数の凸形状部分として、凸部16A,16Aと、凸部16B,16Bと、凸部16Cと、凸部16Dとが、前記前面壁部11の背面側に設けられている。

0033

凸部16A,16Aは、図1に示すように、前記前面壁部11の背面側において、左右方向に間隔をあけて、かつ上下方向に配置される2本の凸形状部分を指している。これら2本の凸部16A,16Aは大きさが略等しくなるように形成されている。
これら凸部16A,16Aは、前記可動機構と並設されるものであり、一方の凸部16Aの壁160と、他方の凸部16Aの壁161とは互いに対向している。

0034

また、これら2本の凸部16A,16Aは、これら凸部16A,16Aに交差する連結部162によって連結されている。本実施の形態においては、連結部162によって、2本の凸部16A,16Aのうち、前記ロックブラケット4よりも上方で連結されており、より詳細には、上端部同士が連結されている。
これら2本の凸部16A,16Aと連結部162とは一体形成されており、これら凸部16A,16Aと連結部162との中間に位置する部位は屈曲形状を成している。すなわち、2本の凸部16A,16Aと連結部162とは、正面部10の背面側を正面から見た際に略逆U字状に形成されている。
また、後述するが、これら凸部16A,16Aは、図9および図10に示すように、これら凸部16A,16Aと一体形成されるとともに前記可動機構側に突出する突出部163a〜163eを備えている。

0035

凸部16B,16Bは、図1および図11に示すように、前記2本の凸部16A,16Aよりも左右の外側に離間して配置されている。これら凸部16B,16Bの突端部には、左右方向に貫通する孔部165,165がそれぞれ形成されている。これら孔部165,165には、後述するガイド部材65が挿通される。

0036

凸部16C,16Dは、前記2本の凸部16A,16Aの対向する壁160と壁161との間に、左右方向に並んで設けられている。また、凸部16Cと凸部16Dとの間には前記ロックブラケット4が設けられている。これら凸部16C,16Dには、ロック部材38の係合部40を挿通させるための係合部用長孔62がそれぞれ形成されている。これら係合部用長孔62,62は、前記ロックブラケット4のラチェット部35の左右両側に設けられている。
なお、これら凸部16C,16Dの基端部側は、互いに連結されるとともに、前記前面壁部11と2本の凸部16A,16Aにも連結されている。図1に示すように、凸部16Cは一方の凸部16A側に配置されており、凸部16Dは他方の凸部16A側に配置されている。また、凸部16Dの突端部側は、前記凸部16Cの突端部からも、前記他方の凸部16Aの壁161からも離間して配置されている。

0037

前記凸部16A,16Aおよび連結部162と、凸部16B,16Bと、凸部16Cと、凸部16Dは、正面部10の製造段階で前面壁部11と一体に成形されており、これに伴って、該各凸部および連結部162が位置する部位の前面壁部11の正面側には、図2に示すように、それぞれ凹部が形成された状態となっている。

0038

把持部17,17は、図1および図3に示すように、前記横軸部1bを把持するためのものであり、正面部10の下端部に設けられている。また、側面視においてアーチ型に形成されることによって、下方に向かって開放された状態となっており、このアーチ型部分で前記横軸部1bを把持している。このように把持部17,17で横軸部1bを把持することによって、前記ヘッドレストフレーム9を前記横軸部1bに対して前後方向に回動自在とすることができる。
また、これら把持部17,17と、前記2本の凸部16A,16Aとは連結されている。すなわち、凸部16Aの下方に把持部17が配置され、これら凸部16Aと把持部17とが一体形成された状態になっている。

0039

把持部17,17は、図3に示すように、前記横軸部1bよりも下方に延出している。これによって、例えば把持部17,17が下方に延出していない場合に比して、より確実に横軸部1bを把持できるので好ましい。
さらに、把持部17,17には、これら把持部17,17の左右外側面から外側に向かって段差を形成する段差部17a,17aがそれぞれ設けられている。これによって把持部17,17を横方向に太くすることができ、より確実に横軸部1bを把持できるので好ましい。

0040

また、前記凸部16A,16Aと一体形成された把持部17,17は、図1および図11に示すように、これら把持部17,17と一体形成されるとともに、前記可動機構としての横軸部1b側に突出する前記突出部163d,163eを備えている。
これら突出部163d,163eは、一見すると凹状に形成されたような形態となっているが、把持部17,17の背面部19側面から前記横軸部1b側に向かって、かつ把持部17,17の内方に向かって突出している形態とされている。突出部163d,163eが形成された部分は剛性の高い部分となるので、前記横軸部1bを確実に支えることができ、横軸部1bの変位を確実に規制できる。

0041

さらに、把持部17,17は、前記横軸部1bに取り付けられた取付部2,2よりも横軸部1b中央側に配置されている。また、把持部17,17の外側端部は、取付部2,2に近接するようにして配置されている。すなわち、ヘッドレストフレーム9と横軸部1bとを接続する役割を果たす把持部17,17が、取付部2,2間に設けられているので、これら取付部2,2によってヘッドレストフレーム9自体の左右位置を規制することができる。
また、このように取付部2,2間に把持部17,17が設けられる場合に限られず、逆に、把持部17,17間に取付部2,2が設けられていても、これら取付部2,2によってヘッドレストフレーム9の左右位置を規制できるようになっている。

0042

また、一方の把持部17と他方の把持部17との間は、下方に向かって開放された下部開放部18とされている。
この下部開放部18は、ヘッドレスト組み立て時において、正面部10を、ロックブラケット4が固定された状態のヘッドレストピラー1に取り付ける際に、前記ロックブラケット4が挿入される挿入口として機能する。

0043

前記背面部19は、シートバックの前後方向の後側に配置されて、正面部10によって保持される可動機構を被覆する。
この背面部19は、後面壁部20と、周壁21と、膨出部23,23と、底壁24等を有している。

0044

後面壁部20は、図4および図5に示すように、背面部19の大部分を占めるようにして設けられており、前記正面部10の凸部16A,16Aに沿うように前傾している。
この後面壁部20の周縁部に沿って前記周壁21と、膨出部23,23と、底壁24とが一体形成されている。

0045

また、後面壁部20の正面側の下部中央には、前方に突出する突出支持部20aが設けられている。この突出支持部20aは、前記横軸部1bの中央部と、この横軸部1bよりも下方に位置する正面部10の底壁14との間に差し込まれる。これによって、前記把持部17,17と上下に互い違いとなるようにして横軸部1bを挟み込むような位置関係となるので、ヘッドレストフレーム9がヘッドレストピラー1から脱落することを確実に防ぐことができる。

0046

また、後面壁部20には、図5に示すように、この後面壁部の外側面から後方に向かって突出する後方突出部26が設けられている。この後方突出部26は、ヘッドレストフレーム9の左右方向中央に設けられている。これによって、例えば後方突出部26が、ヘッドレストフレーム9の左右方向中央よりも左側または右側にすれて配置される場合と比較して、左右のバランスが良く、ヘッドレストフレーム9の剛性でも有利である。
この後方突出部26のヘッドレストフレーム9内部側には、図4に示すように、凹部26aが形成されており、この凹部26aは、前記可動機構のうち、この後面壁部20側に変位する部分が入り込む空間とされている。

0047

さらに、後面壁部20には、図5に示すように、前記後方突出部26とは別の、前記取付部2,2用の後方突出部27,27が設けられている。
これら後方突出部27,27のヘッドレストフレーム9内部側には、図4に示すように、凹部27a,27aがそれぞれ形成されており、これら凹部27a,27aには、取付部2,2が収容される。

0048

周壁21は、後面壁部20および膨出部23,23の周縁部に沿って設けられており、これら後面壁部20および膨出部23,23から前方に延出することによって、ヘッドレストフレームを中空状にするためのスペースを形成している。
この周壁21には、図6に示すようなボタン32を取り付けるためのボタン取付部21aが側方に突出するようにして一体形成されている。ボタン取付部21aの突出方向側端面には、ボタン32のボタン保持部34を、ボタン取付部21aに嵌め込むための切欠部21bが形成されている。
また、この周壁21には、ボタン取付部21aとは反対の位置に、図15および図16に示すような他端部係合部材43に当接して、他端部係合部材43の外側への移動を規制するとともに、前記切欠部12dを閉塞する当接部22が一体形成されている。

0049

膨出部23,23は、図4および図5に示すように、背面部19下部の左右両側に、それぞれ左右外側および後方に膨出するようにして設けられている。これら膨出部23,23には、前記ヘッドレストピラー1の支柱1a,1aと横軸部1bとの中間に位置する部位が収容される。

0050

底壁24は、前記後面壁部20および膨出部23,23の下縁部に沿って、かつ前記周壁21と連続的に設けられており、背面部19の底面を形成している。
この底壁24には、図1に示すような化粧縁部材28,28を嵌め込むための切欠部24a,24aが形成されている。

0051

前記化粧縁部材28,28は、図1図5に示すように、互いに嵌合される前記正面部10と背面部19の底壁14,24に、前記ヘッドレストピラー1の一対の支柱1a,1aの位置に対応して設けられる。
前記底壁14に形成された切欠部14a,14aと、前記底壁24に形成された切欠部24a,24aは、正面部10と背面部19とを組み合わせることによって、底壁14,24に長孔状の開口部を2つ形成できるようになっている。
そして、これら2つの長孔状の開口部に化粧縁部材28,28がそれぞれ取り付けられ、長孔状の開口部の縁部を化粧することができる。
化粧縁部材28は、前記支柱1aが挿通されるスリット29と、周壁部30と、鍔部31とを備えている。

0052

スリット29は、前後方向に長くなる長孔状に形成されている。このスリット29によって、ヘッドレストフレーム9の前後方向への回動に伴って移動する化粧縁部材28が支柱1aに接触することを防げるので、ヘッドレストを前後方向にスムーズに回動させることができる。

0053

周壁部30は、前記スリット29の周縁に配置されるとともに、スリット29を形成するものであり、前記底壁14,24に形成された長孔状の開口部に差し込まれて嵌合される。

0054

鍔部31は、前記周壁部30の下端部に一体形成されており、前記底壁14,24の下面に当接するものである。
すなわち、この鍔部31は、前記底壁14,24に形成された長孔状の開口部よりも大径となるように形成されており、化粧縁部材28が、長孔状の開口部からヘッドレストフレーム9内部に没入することを防ぐことができる。

0055

前記ボタン32は、図1図6に示すように、互いに嵌合される前記正面部10と背面部19の周壁12,21のボタン取付部12a,21aに設けられる。
前記ボタン取付部12aに形成された切欠部12bと、前記ボタン取付部21aに形成された切欠部21bは、正面部10と背面部19とを組み合わせることによって、ボタン取付部12a,21aの突出方向側端面に長孔状の開口部を形成できるようになっている。
そして、この長孔状の開口部にボタン32が取り付けられ、このボタン32で前記可動機構を操作できる。
前記ボタン32は、ボタン本体33と、前記ボタン保持部34とからなる。

0056

ボタン保持部34は、ボタン本体33が挿入される筒状部34aを備えている。
この筒状部34aのヘッドレストフレーム9外部側端部周縁には、前記長孔状の開口部よりも大径に形成された鍔部34bが設けられている。さらに、筒状部34aのヘッドレストフレーム9内部側端部には、ボタン取付部12a,21aの内周部に形成される引掛けリブ12c,21cに係止する係止部34cが設けられている。

0057

ボタン本体33は、後述するロック部材38の被保持部39のボタン32側端部が取り付けられるものであり、前記ボタン保持部34の筒状部34aに挿入され、この筒状部34aに沿って進退自在とされている。
また、このボタン本体33は、前記筒状部34aの内部側端部に引っ掛かるストッパー板部33aを有している。これによって、ボタン本体33のうち、外側に露出する端面は、ボタン保持部34の鍔部34bよりも外側に突出しない構成となっている。

0058

次に、ヘッドレストフレーム9のヘッドレストピラー1に対する移動を可能とする可動機構について説明する。
可動機構は、図7に示すように、前記ヘッドレストフレーム9を、前記ロックブラケット4に対して前後方向に複数の位置でロックするロック機構と、前記ヘッドレストフレーム9の前後方向への移動をガイドするガイド機構と、を備えている。なお、ヘッドレストフレーム9の前後方向への移動は、上述のように前後方向に回動することを指しており、ロック機構によって回動方向に複数の位置で、ヘッドレストフレーム9をロックすることができる。

0059

ロック機構は、前記ラチェット部35と、ロック部材38と、このロック部材38を、前記ラチェット部35に向かって付勢するとともに、このラチェット部35の凹溝37の底部37aに向かって付勢する付勢手段と、を有する。なお、このロック機構は、ヘッドレストフレーム9を所定の位置でロックするだけでなく、ロックを解除する機能も併せて備えている。

0060

ガイド機構は、ガイド凹部64と、ガイド部材65と、を有する。
また、前記ヘッドレストピラー1やロックブラケット4、ヘッドレストフレーム9には、これらロック機構およびガイド機構を動作させるために必要な、または、これらロック機構およびガイド機構の動作をより良好にするために必要な構成が具備されているものとする。

0061

ラチェット部35は、図7図18等に示すように、前記ロックブラケット4の突端部5に形成されるものであり、前記ヘッドレストフレーム9の移動方向に沿って交互に配置される複数の係合歯36…および複数の凹溝37…を備えている。
これら複数の係合歯36…は前方に傾斜しており、複数の凹溝37…にはロック部材38が挿入される。つまり、ロック部材38は凹溝37に挿入され、係合歯36に引っ掛かるように構成されている。すなわち、ラチェット部35は、前記ヘッドレストフレーム9の前方への移動を許容し、後方への移動を規制するラチェット構造を備えていることになる。
なお、前記凹溝37も、前記係合歯36の傾斜に沿って延在するようにして形成されており、凹溝37の延在方向の最深部が底部37aとされている。ロック部材38は、この凹溝37の底部37aに到達するまで深く挿入されるようになっている。

0062

また、前記ロックブラケット4は、図18に示すように、前記ラチェット部35よりもロックブラケット4の突出方向先端側にラチェット部35から離間して配置されるとともに、ロックブラケット4の突端部5の前端後端とを連結する連結部6を備えている。
この連結部6は、ロックブラケット4の突端部5に一体形成されており、ロックブラケット4の突端部5の前端側に設けられる前端部7と、突端部5の後端側に設けられる後端部8とを有する。
そして、連結部6は、これら前端部7および後端部8によって支持されることによってラチェット部35から離間して配置できるようになっている。すなわち、この連結部6は、前記ラチェット部35の上方にアーチ状に設けられている。

0063

また、前記複数の係合歯36…のうち、最後端に位置する係合歯36の後端面36aと、連結部6の後端部8のラチェット部側面8aは互いに対向しており、この連結部6のラチェット部側面8aは、前記係合歯36の後端面36aに沿って設けられている。
また、連結部6の後端部8は、図4図5図17(d)に示すように、前記ヘッドレストフレーム9の正面部10の最前傾時に、このヘッドレストフレーム9の背面部19に最も近接するように設定されており、連結部6の後端部8のラチェット部35側面は、前方に傾斜する複数の係合歯36…に対応して前方に傾斜している。
さらに、連結部6の後端部8は、ラチェット部35側面だけでなく、背面部19側面も前方に傾斜しているため、後端部8自体が前傾している。したがって、ロックブラケット4の突端部5の後端は角が削られたような状態となる。すなわち、ヘッドレストフレーム9の背面部19に最も近接するように設定される連結部6の後端部8が、ヘッドレストフレーム9の最前傾時に、このヘッドレストフレーム9の背面側に大きく突出することを防ぐことができるので、ヘッドレストが前後方向に大型化することを抑制でき、ヘッドレストのコンパクト化に貢献できる。
また、このような連結部6の後端部8と対向する位置に、前記背面部19の後方突出部26が設けられている。そして、この後方突出部26の凹部26aに、連結部6の後端部8とロックブラケット4の後端側とが入り込み、収容されるようになっている。

0064

ロック部材38は、図7図11図13等に示すように、前記ヘッドレストフレーム9に保持されるとともに左右方向に配置される被保持部39と、この被保持部39に平行するようにして配置されるとともに前記ヘッドレストフレーム9の移動に伴って前記複数の係合歯36…および連結部6の後端部8に噛み合う係合部40と、これら被保持部39と係合部40とを連結する中間部41とから構成されている。
なお、本実施の形態において、これら被保持部39と、係合部40と、中間部41とは一体形成されており、略J字型となるように構成されている。すなわち、ロック部材38は、一本の金属棒屈曲加工することにより形成されている。また、本実施の形態では中間部41を備えるものとしたが、少なくとも被保持部39と係合部40とを備えていればよいものとする。
また、被保持部39および係合部40の先端部はテーパ状に形成されている。
また、前記被保持部39は、前記ボタン32付近から他方の凸部16A付近までの長さを有する長尺部分とされており、前記係合部40は、前記他方の凸部16A付近から凸部16C付近までの長さを有する短尺部分とされている。

0065

本実施の形態のロック部材38は略J字型としたが、これに限られるものではなく、図8に示すようなロック部材38Aとしても良い。
このロック部材38Aの場合、本実施の形態のロック部材38とは係合部40のラチェット部35への挿入方向が異なる。
すなわち、このロック部材38Aは、係合部40をラチェット部35から引き抜くことによってヘッドレストフレーム9のロックを解除できる構成となっている。このように係合部40を引き抜く方向に操作するロック部材38Aによれば、操作の確実性を向上させることができる。

0066

また、被保持部39は、ボタン32側端部が前記ボタン本体33に取り付けられており、ボタン本体33が前記ボタン保持部34の筒状部34aに沿って進退するのに応じて、前記ヘッドレストフレーム9によって保持されながら左右方向、すなわち自身の長さ方向に沿って移動できるように設定されている。
これに伴って、係合部40も左右方向、すなわち自身の長さ方向に沿って移動できるようになっている。このように移動可能に設定された係合部40を、前記ラチェット部35側に移動して前記係合歯36および連結部6の後端部8に噛み合わせることによって、前記ヘッドレストフレーム9を、前記ロックブラケット4に対して前後方向に複数の位置でロックすることができる。
また、係合部40を、前記ラチェット部35とは反対側に移動して前記係合歯36および連結部6の後端部8に噛み合わない状態とすることによって、前記ヘッドレストフレーム9のロックを解除することができる。
なお、係合部40は、被保持部39と共に左右方向に配置され、前記ラチェット部35側に移動して係合歯36および連結部6の後端部8に噛み合うものである。したがって、この係合部40は、ラチェット部35内に挿入されるだけでなく、前記連結部6によって周囲を囲まれることにもなる。これによって、ラチェット部35に挿入されたロック部材38は、連結部6によって上方の位置や、前方および後方の位置を規制できる。

0067

前記ヘッドレストフレーム9の凸部16A,16Aには、図1図9図11および図12に示すように、前記被保持部39が挿通される被保持部用長孔63がそれぞれ形成されている。これら被保持部用長孔63は、前記被保持部39によって、前記壁160を含む一方の凸部16Aを左右に貫通する位置と、前記壁161を含む他方の凸部16Aを左右に貫通する位置とにそれぞれ形成されている。

0068

なお、図18に示すように、この被保持部用長孔63の長手方向の向きと、前記複数の凹溝37…の深さ方向の向きとが略一致するように設定されている。これは、工場等で多数作成されるロック部材38の被保持部39と係合部40との公差を吸収するためである。
すなわち、被保持部39と係合部40とが、中間部41を介して、ハの字型に広がっていたり、逆ハの字型に狭まったり、その位置関係にバラつきが見られる場合があるが、被保持部用長孔63の長手方向の向きと、前記複数の凹溝37…の深さ方向の向きとを略一致させることによって、このようなバラつきを吸収できる。

0069

また、被保持部39は、図1に示すように、前記凸部16A,16Aに形成された各被保持部用長孔63に挿通されることにより、これら凸部16A,16Aで両持ち保持されることになる。特に、これら凸部16A,16Aの一方の壁160と他方の壁161との間で両持ち保持されることになるので、被保持部39のうちの最も荷重がかかる部分を確実に保持できて好ましい。

0070

さらに、前記一方の凸部16Aは、図2および図9に示すように、この凸部16Aと一体形成されるとともに前記可動機構としての被保持部39側に突出する前記突出部163aを備えている。
この突出部163aは、図1に示すように、ヘッドレストフレーム9の製造段階で、凸部16Aと一体に成形されており、これに伴って、この突出部163aが位置する部位の凸部16Aの背面部19側面には凹部が形成された状態となっている。そして、図2に示すように、凸部16Aに対応して前面壁部11の正面側に形成される凹部側に突出している。
また、突出部163aには被保持部39を挿通させるための孔が形成されており、この孔は、前記被保持部用長孔63と略等しい形状に設定されるとともに連続して設けられている。このように突出部163aが形成された部分は剛性の高い部分となるので、前記被保持部39を確実に支えることができる。

0071

係合部40は、他方の凸部16Aを左右に貫通するようにして設けられている。この他方の凸部16Aの壁161には、係合部用長孔62が形成されている。また、上述のように前記凸部16C,16Dにも係合部用長孔62がそれぞれ形成されており、これら3つの係合部用長孔62は、左右方向に並んで配置された状態となっている。また、上述のように凸部16Dの突端部側は、前記凸部16Cの突端部からも、前記他方の凸部16Aの壁161からも離間して配置されているので、3つの係合部用長孔62もそれぞれ離間して配置された状態となっている。
なお、前記他方の凸部16Aに形成される係合部用長孔62は、壁161を貫通しており、前記凸部16Dに形成される係合部用長孔62は、凸部16Dを左右方向に貫通している。前記凸部16Cに形成される係合部用長孔62は、図9に示すように、凸部16Cを貫通しないように設定されている。
また、これら凸部16C,16Dにそれぞれ形成される係合部用長孔62は、前記ラチェット部35に対向している。また、凸部16Aの壁161に形成される係合部用長孔62も、前記凸部16C,16Dにそれぞれ形成される係合部用長孔62と並んで配置されているので、凸部16Dを介して、前記ラチェット部35と対向したような状態となっている。

0072

さらに、係合部用長孔62は、前記正面部10と背面部19との合わせ面、すなわち前記凸部16A,16Aの背面部19側面を越えない範囲に納まる。つまり、係合部用長孔62は、前記正面部10の前面壁部11から、前記凸部16A,16Aの背面部19側面までの間に設けられている
これによって、ロック部材38の係合部40も、係合部用長孔62と同様の範囲内に設けられることになり、係合部40の動作範囲も、同様の範囲内に収めることができるので、ヘッドレストフレーム9の前後方向のコンパクト化を図ることができる。

0073

係合部用長孔62は、図12および図18に示すように湾曲している。この係合部用長孔62が湾曲する方向は、前記被保持部39を軸にして係合部40を回転させる方向と等しくなるように設定されている。すなわち、回転する係合部40の軌道に沿うようにして湾曲している。このように係合部用長孔62が湾曲して形成されることによって、前記ヘッドレストフレーム9の移動に伴って係合部40が係合歯36を乗り越える際の動作を許容することが可能となっている。

0074

また、係合部40は、付勢手段によって、この係合部用長孔62の延在方向下方押し付けられた状態が通常の状態であり、係合部40が係合歯36を乗り越える際に係合部用長孔62の延在方向上方に持ち上がるように設定されている。したがって、係合部用長孔62の延在方向は、前記通常の状態に対して、付勢手段によって係合部40を付勢する方向とは反対の方向に設定されていることになる。

0075

また、このような係合部用長孔62挿通される係合部40は、図18に示すように、前記凹溝37…と係合部用長孔62の双方に接することにより、前記凹溝37…に固定されている。さらに、前記凹溝37…と係合部用長孔62が、側面視において交差するようにして配置されている。
すなわち、ヘッドレストフレーム9自体は、前記横軸部1bとの間に設けられた前記複数の付勢部材3,3によって横軸部1b側に常に引き寄せられている状態となっている。したがって、ロック部材38の被保持部39も、常に横軸部1b側に引き寄せられている状態となっている。
さらに、係合部40と被保持部39は中間部41を介して連結されているから、係合部40も横軸部1b側に引き寄せられるが、この係合部40は、前記付勢手段によって係合部用長孔62の延在方向下方に常に押し付けられている。つまり、係合部用長孔62を含むヘッドレストフレーム9が横軸部1b側に付勢されており、係合部用長孔62の延在方向下方の縁部が前記係合部40の前方側に強固に当接することになる。これに伴って、係合部40は、係合歯36および連結部6の後端部8のラチェット部側面8aに強固に当接して、これら係合歯36および連結部6の後端部8のラチェット部側面8aに噛み合うことになる。さらに、係合部40は、付勢手段によって凹溝37の底部37aに当接することになる。
このようにして係合部40は、互いに交差する凹溝37…と係合部用長孔62の双方に接することになる。この時、係合部40は、前記凹溝37の底部37aに位置している。さらに、係合部40の中心軸40aは、図18に示すように、側面視において、前記係合部40と凹溝37とが接する部位P1と、前記係合部40と係合部用長孔62とが接する部位P2とを結ぶ仮想線V1よりも凹溝37の底部37a側に位置している。

0076

さらに、この係合部40の中心軸40aは、ヘッドレストフレーム9を移動させて係合部40を複数の係合歯36…のいずれに係合させた場合であっても、これら部位P1,P2と、前記係合部40と凹溝37の底部37aとが接する部位P3とを互いに結ぶ三角形状の仮想線V2の範囲内に収まるように設定されている。なお、図18において仮想線V2は、仮想線V1を含んでいる。

0077

付勢手段は、図1図3図11図16に示すように、付勢部材42と、連結部材53と、他端部係合部材43と、回転規制部49等を備えている。

0078

付勢部材42は、前記ロック部材38に対して、係合歯36方向へ付勢する付勢力と、回転方向の付勢力とを付与できる。なお、この付勢部材42は、前記ボタン32の操作によって被保持部39の長さ方向に沿って移動するロック部材38を押し戻す圧縮バネの機能と、前記被保持部39を軸にして係合部40を回転させて凹溝37の底部37aに押し付ける捻りバネの機能とを有する捻りコイルバネとされている。すなわち、この付勢部材42は一つで二つの機能を持っていることになる。

0079

また、この付勢部材42の一端部42aおよび他端部42bは、金属線が円状に巻かれた部分に対して、内側に直線状に突出するようにして形成されている。すなわち、この付勢部材42の一端部42aおよび他端部42bは、図14および図15に示すように、端面視において略e字状に形成されている。

0080

連結部材53は、図11図14に示すように、前記ロック部材38と付勢部材42との間に設けられるものであり、前記ロック部材38が係合される第一係合部54と、前記付勢部材42の一端部42aが係合される第二係合部56とを有する。

0081

前記第一係合部54は、前記被保持部39および係合部40の連結部材53側端部を保持する保持部55を備えている。
この保持部55は、図13に示すように、前記被保持部39および係合部40の連結部材53側端部と、前記中間部41とが挿入される筒状部分を指している。この保持部55の内部には、図示はしないが、前記中間部41の脱落を抑制する爪部が設けられている。

0082

前記第二係合部56は、図14に示すように、前記付勢部材42の一端部42a側を収容する凹部57と、付勢部材42の一端部42aが係止される係止部58とを備えている。
この凹部57は、前記第一係合部54の保持部55と一体形成される円状の底壁部57aと、この底壁部57aの周縁部に沿って立設される周壁部57bとからなる。
また、係止部58は、前記底壁部57aに設けられる半円状の突起部59と、矩形状の突起部60とからなる。
突起部59と突起部60との間には隙間が形成されており、この隙間は、前記付勢部材42の一端部42aの直径と略等しくなるように設定されている。また、前記周壁部57bの内径は、前記付勢部材42の一端部42a側の外径よりも若干大きくなるように設定されている。したがって、付勢部材42の一端部42aは、前記突起部59と突起部60との間の隙間に係合されるとともに、この付勢部材42の一端部42a側の円状部分は凹部57によって保持される。

0083

図13および図14に示すように、前記第一係合部54は外形長円状に形成されており、前記第二係合部56は外形が正円状に形成されている。また、この第二係合部56の直径は、長円状の第一係合部54の短手方向長さよりも長く設定されている。このため、第二係合部56は、第一係合部54の短手方向の両側に突出したような形状となっている。
また、前記第二係合部56の直径は、ロック部材38の中間部41の長さよりも短くなるように設定されている。さらに、この第二係合部56は、前記被保持部39よりも係合部40側に若干近接して配置されている。これにより、第二係合部56が被保持部39側に近接して配置されるよりも、前記付勢部材42による回転方向への付勢力を伝達しやすいので好ましい。

0084

前記他方の凸部16Aには、図3図12図16に示すように、連結部材挿入部164が形成されている。
この連結部材挿入部164は、前記第一係合部54が挿入される第一挿入部164aと、前記第二係合部56が挿入される第二挿入部164bとを備えている。
第一挿入部164aの凸部16Aに対する形成深さは、前記他方の凸部16Aの左右方向の長さよりも壁161の厚さ分の長さを差し引いた長さと略等しくなるように設定されている。
また、第二挿入部164bの凸部16Aに対する形成深さは、前記連結部材53の形状に対応して、前記第二係合部56の周壁部57bの高さと略等しくなるように設定されている。
また、第一挿入部164aの底壁は、前記他方の凸部16Aの壁161であり、この底壁である壁161には、上述のように、係合部用長孔62と被保持部用長孔63とが形成されている。
また、上述のように前記ロック部材38の係合部40は、前記付勢部材42によって被保持部39を軸にして回転する。前記第一挿入部164aおよび第二挿入部164bは、係合部用長孔62に向かうにつれて幅広になるように形成されており、係合部40を回転させるためのスペースを確保している。
さらに、この連結部材挿入部164は、前記他方の凸部16Aに形成されているため、図2に示すように、この凸部16Aに対応して前面壁部11の正面側に形成される凹部側に突出している。

0085

他端部係合部材43は、図1図11図16に示すように、前記第二係合部56と対向して配置されるとともに付勢部材42の他端部42bが係合されるものであり、固定板部44と、凹部45と、係止部46とを備えている。

0086

固定板部44は、図11図15図16に示すように、上端部および下端部が直線状に形成されており、前端部および後端部が曲線状に形成されている。この固定板部44のヘッドレストフレーム9内部側に、前記凹部45が設けられている。この凹部45は、固定板部44の中央後部側に設けられており、前記連結部材挿入部164に挿入される連結部材53の第二係合部56と対向するようにして配置される。
また、この固定板部44のヘッドレストフレーム9内部側面には、リブ44a,44bが形成されている。これらリブ44a,44bは縦横格子状に配置されており、固定板部44の剛性を高めることができる。

0087

凹部45は、底壁となる固定板部44に立設される円状の周壁部45aと、この周壁部45aの内側で前記固定板部44に形成される開口部45bとからなる。
また、係止部46は、周壁部45aの内側で前記固定板部44に設けられる半円状の突起部47と、矩形状の突起部48とからなる。
突起部47と突起部48との間には隙間が形成されており、この隙間は、前記付勢部材42の他端部42bの直径と略等しくなるように設定されている。さらに、半円状の突起部47には、突起部48側面に突出する爪部47aを備えている。

0088

また、前記周壁部45aの内径は、前記付勢部材42の他端部42b側の外径よりも若干大きくなるように設定されている。したがって、付勢部材42の他端部42bは、前記突起部47と突起部48との間の隙間に係合されるとともに、この付勢部材42の他端部42b側の円状部分は凹部45によって保持される。

0089

なお、矩形状の突起部48は、前記固定板部44の縦リブ44aの延長線上に配置されており、周囲の剛性高めることができる。
また、半円状の突起部47は、縦リブ44aの延長線上に配置されないように設定されている。すなわち、半円状の突起部47には爪部47aが形成されているので、突起部47,48間に付勢部材42の他端部42bを係合させるためには、この半円状の突起部47に若干の撓みが必要となる。したがって、この突起部47を、縦リブ44aの延長線上に配置しない構成としている。

0090

また、前記開口部45bは、前記付勢部材42の他端部42bを突起部47,48間の隙間に係合させた際に、この他端部42bの係合状態を外側から確認するためのものである。また、開口部45bが縦リブ44aの延長線上に設けられてしまうと縦リブ44aによる剛性向上の効果を発揮しにくい。そのため、この開口部45bも縦リブ44aの延長線上に配置しない構成となっている。

0091

なお、本実施の形態の付勢部材42は、一端部42aを前記第二係合部56の凹部57によって受けることができ、他端部42bを他端部係合部材43の凹部45によって受けることができる。つまり、付勢部材の42の両端部を、前記凹部57,45の面で受けることができるので、付勢部材42の付勢力を効果的に伝達できる。

0092

回転規制部49は、図16(b)に示すように、前記他端部係合部材43に当接し、前記付勢部材42によるロック部材38への回転方向の付勢力とは反対方向への他端部係合部材43の回転を規制するものである。この回転規制部49は、前記正面部10の周壁12に形成された切欠部12dの位置に対応して設けられている。
そして、この回転規制部49は、図1図11図16に示すように、前記他端部係合部材43の直線状の上端部に対して上方から当接する上端押さえ部50と、他端部係合部材43の直線状の下端部に対して下方から当接する下端押さえ部51と、他端部係合部材43の曲線状の前端部に対して前方から当接する前端押さえ部52と、他端部係合部材43の曲線状の後端部に対して後方から当接する後端押さえ部52aと、を備えている。これら各押さえ部50,51,52,52aは、前記他端部係合部材43の周囲の形状に対応した形状となっている。

0093

前記上端押さえ部50および下端押さえ部51は矩形の板状体であり、本実施の形態において、これら上端押さえ部50および下端押さえ部51は、前記正面部10の前面壁部11と、周壁12と、他方の凸部16Aと一体形成されている。また、下端押さえ部51は、この下端押さえ部51の直下に位置する凸部16Bとも一体形成されている。

0094

また、前記前端押さえ部52は、前記上端押さえ部50と下端押さえ部51との間に設けられており、これら上端押さえ部50および下端押さえ部51と、前面壁部11と、周壁12とに一体形成されている。
また、前記後端押さえ部52aは、図4に示すように、前記背面部19の周壁21に一体形成されている。

0095

なお、本実施の形態の回転規制部49は、正面部10や背面部19に一体形成されるものとしたが、これに限られず、前記連結部材挿入部164に対向して配置されるとともに、前記正面部10や背面部19とは別体の部材としても良い。

0096

ガイド機構のガイド凹部64は、図7に示すように、前記ロックブラケット4の側面に、前記ヘッドレストフレーム9の移動方向に沿って形成されるものである。
本実施の形態において、このガイド凹部64は、前記ロックブラケット4を左右の厚さ方向に貫通して形成されることによって前記ラチェット部35と、水平面に直角な同一平面上に設けられている。

0097

なお、本実施の形態では、ロックブラケット4を貫通するガイド凹部64としたが、ロックブラケット4を貫通しないガイド凹部としても良い。
この場合、ロックブラケット4を貫通しないガイド凹部は、一部が前記ラチェット部35と、水平面に直角な同一平面上に設けられることになる。
また、ガイド凹部64を、ロックブラケット4を貫通するもの、ロックブラケット4を貫通しないもののいずれにしても、このガイド凹部64は、前記ラチェット部35よりも、ロックブラケット4の基端部側に設けられている。

0098

ガイド機構のガイド部材65は、金属製の軸部材であり、図1図7図10図17等に示すように、前記ヘッドレストフレーム9に保持されるとともにガイド凹部64に係合し、前記ヘッドレストフレーム9の移動に伴ってガイド凹部64に沿って移動する。
本実施の形態では、前記ガイド凹部64はロックブラケット4を貫通して形成されているため、このガイド凹部64に挿通されている。
なお、このガイド部材65は金属製であるため、熱等の影響を受けにくい。

0099

また、このガイド部材65は、前記ガイド凹部64に挿通される方向に長尺に形成されており、このガイド部材65のうち前記ガイド凹部64が形成されたロックブラケット4を挟んで両側に位置する部分が、前記ヘッドレストフレーム9よって保持されている。
すなわち、前記ヘッドレストフレーム9の凸部16A,16Aには、ガイド部材65が挿通される孔部66…がそれぞれ形成されている。これら孔部66…は、前記ガイド部材65によって、前記壁160を含む一方の凸部16Aを左右に貫通する位置と、前記壁161を含む他方の凸部16Aを左右に貫通する位置とにそれぞれ形成されている。

0100

また、ガイド部材65は、図1および図10に示すように、前記凸部16A,16Aに形成された各孔部66…に挿通されることにより、これら凸部16A,16Aで両持ち保持されることになる。特に、これら凸部16A,16Aの一方の壁160と他方の壁161との間で両持ち保持されることになるので、ガイド部材65のうちの最も荷重がかかる部分の一つを確実に保持できて好ましい。

0101

さらに、前記一方の凸部16Aおよび他方の凸部16Aは、図2および図10に示すように、これら凸部16A,16Aと一体形成されるとともに前記可動機構としてのガイド部材65側に突出する前記突出部163b,163cを備えている。
これら突出部163b,163cは、図1に示すように、ヘッドレストフレーム9の製造段階で、凸部16A,16Aと一体に成形されており、これに伴って、この突出部163b,163cが位置する部位の凸部16A,16Aの背面部19側面には凹部が形成された状態となっている。そして、図2に示すように、凸部16A,16Aに対応して前面壁部11の正面側に形成される凹部側に突出している。
また、突出部163b,163cにはガイド部材65を挿通させるための孔が形成されており、この孔は、前記孔部66…と略等しい形状に設定されるとともに連続して設けられている。このように突出部163b,163cが形成された部分は剛性の高い部分となるので、前記ガイド部材65を確実に支えることができる。

0102

また、ガイド部材65の両端部は、図1および図10に示すように、このガイド部材65が貫通する前記凸部16A,16Aよりも左右の外側に離間して配置される他の凸部16B,16Bによって、それぞれ保持されている。すなわち、これら他の凸部16B,16Bには、上述のようにガイド部材65用の孔部165,165がそれぞれ形成されており、これら孔部165,165に、ガイド部材65の両端部が挿通されている。
なお、ガイド部材65の両端部はテーパ形状とされており、各孔部66,165に挿通しやすくなっている。

0103

ガイド部材65は各孔部66,165に挿通されているだけであるため、ヘッドレストフレーム9は、このガイド部材65の軸方向への移動を規制する移動規制手段を備えている。この移動規制手段は、前記背面部19の周壁21自体であり、正面部10と背面部19とを組み合わせた時に前記凸部16B,16Bの外側に、背面部19の周壁21が近接して設けられることになる。
すなわち、前記凸部16B,16Bの外側に位置する背面部19の周壁21によって、前記ガイド部材65の軸方向への移動を規制できるようになっている。

0104

さらに、このガイド部材65のうち、このガイド部材65が貫通する凸部16A,16Aを挟んで左右の外側に位置する部分と、前記ヘッドレストピラー1の横軸部1bとの間には、前記ガイド部材65を横軸部1bに引き寄せる方向に付勢する前記付勢部材3,3がそれぞれ設けられている。すなわち、上述したように、付勢部材3,3の横軸部1b側端部が前記取付部2,2に引掛けられている。したがって、これら付勢部材3,3のヘッドレストフレーム9側端部はガイド部材65に引掛けられている。

0105

ガイド部材65は、このように前記凸部16A,16Aから離間して配置される凸形状やビード等によって両端部を保持されることによって、付勢部材3,3のヘッドレストフレーム9側端部を引掛けることができるので好ましい。すなわち、ガイド部材65のうち、付勢部材3,3が引掛けられる部位は、凸部16Aと凸部16Bとによって両持ち保持される状態となっているので、付勢部材3,3が引掛けやすいだけでなく、付勢部材3,3を確実に保持できる。

0106

なお、前記ガイド凹部64は、前記ヘッドレストフレーム9の移動方向に沿って長尺に形成されている。このガイド凹部64の短手方向の長さは、ガイド部材65の直径よりも若干大きい程度に設定されている。これによって、ガイド部材65が、前記ガイド凹部64に沿って移動する際に、このガイド凹部64の延在方向以外の方向に大きく動くことを防ぐことができる。
これによって、このガイド部材65によるヘッドレストフレーム9のガイドを安定的に行うことができる。

0107

次に、ヘッドレストの組立方法について説明する。なお、ヘッドレストフレーム9や可動機構を構成する各部・各パーツは予め加工成形されているものとする。
まず、ヘッドレストピラー1の横軸部1bに、取付部2,2と、ロックブラケット4とを固定する。そして、正面部10の下部開放部18にロックブラケット4を挿入するようにして、この正面部10を横軸部1bに取り付ける。この時、把持部17,17によって横軸部1bを把持する。

0108

続いて、ガイド部材65を、一方の凸部16Bの孔部165から挿入し、凸部16A,16Aの孔部66…とロックブラケット4に形成されたガイド凹部64に挿通させ、さらに他方の凸部16Bの孔部165まで挿通させる。そして、付勢部材3,3を、ガイド部材65と取付部2,2との間に取り付ける。

0109

続いて、連結部材53が装着されたロック部材38を、切欠部12dから連結部材挿入部164に向かって挿入し、第一挿入部164aの底壁に露出する係合部用長孔62に係合部40を挿通させ、被保持部用長孔63に被保持部39を挿通させる。
係合部40は、ラチェット部35にも挿通させるようにする。また、被保持部39は、凸部16A,16Aに形成された各被保持部用長孔63…にも挿通させるようにし、先端部がボタン取付部12aに到達するまで確実に差し込む。この時、連結部材53は、図3に示すように、連結部材挿入部164に収容された状態となる。
また、ボタン取付部12aにはボタン保持部34およびボタン本体33を収容しておき、被保持部39の先端部が差し込まれた時に、この先端部がボタン本体33に取り付けられるようにする。

0110

続いて、連結部材53の第二係合部56に付勢部材42の一端部42aを係合させるとともに、他端部係合部材43に付勢部材42の他端部42bを係合させる。そして、図16(a)に示すように、他端部係合部材43が係合された付勢部材42を、圧縮しながら、ロック部材38を前記凹溝37の底部37aに向かって付勢できる方向に回転させ、回転規制部49に、この他端部係合部材43を取り付ける。

0111

続いて、化粧縁部材28,28を、正面部10の底壁14に形成された切欠部14a,14aに取り付ける。その後、背面部19を、正面部10と嵌合するように組み合わせる。このように背面部19を正面部10に嵌合させることによって、ボタン32が、正面部10および背面部19のボタン取付部12a,21aに取り付けられ、化粧縁部材28,28が、正面部10および背面部19の底壁14,24に取り付けられることになる。
さらに、ガイド部材65は、背面部19の周壁21によって軸方向への移動を規制され、他端部係合部材43は、当接部22が当接し、この当接部22によって支持されることになる。また、突出支持部20aが、前記横軸部1bの中央部と、この横軸部1bよりも下方に位置する正面部10の底壁14との間に差し込まれることになる。
以上のようにしてヘッドレストを組み立てることができる。

0112

次に、以上のように構成されたヘッドレストの動作について説明する。
ヘッドレストの動作は、図17に示すように、前記ヘッドレストピラー1の横軸部1bに対して前後方向に回動自在に取り付けられたヘッドレストフレーム9の前後方向への回動に基づくものである。
また、ヘッドレストフレーム9は、前記付勢部材3,3によって横軸部1b側に引き寄せる方向に付勢されている。したがって、図17(a)に示すように、ヘッドレストフレーム9が後方に引き寄せられるとともに、前記ロック部材38の係合部40が、ラチェット部35の凹溝37のうち、最も後方にある凹溝37に挿入され、連結部6の後端部8に噛み合っている状態が、ヘッドレストフレーム9の通常位置とされている。

0113

まず、通常位置からヘッドレストフレーム9を前方に移動させる際は、ヘッドレストフレーム9に対して、このヘッドレストフレーム9を前方に傾ける方向に力を加える。
これによって、係合部40が、図17(b)に示すように、ラチェット部35に挿入されたまま、最後方の凹溝37の底部37aから離れて、最後方の係合歯36の後端面36aに沿って上方にスライドしていくことになる。

0114

この時、係合部40は、前記付勢部材42による回転方向の付勢力に逆らって、係合部用長孔62の延在方向の上方へと移動する。すなわち、係合部40には、より強い付勢力が付与されている状態となる。

0115

係合部40は、最後方の係合歯36の後端面36aに沿って上方にスライドしつつ、係合部用長孔62の延在方向の上方へと移動し、最後方の係合歯36の上端部に到達する。
そして、係合部40が、最後方の係合歯36の上端部を乗り越えた時、この係合部40は、前記付勢部材42の付勢力によって、後方から2番目の凹溝37の底部37aに向かって自動的に移動し、図17(c)に示すように、この2番目の凹溝37の底部37aに嵌まるとともに、最後方の係合歯36に噛み合う。

0116

また、係合部用長孔62の延在方向の上方へと移動していた係合部40は、最後方の係合歯36の上端部を乗り越えた時に、係合部用長孔62の延在方向の下方へと移動する。
すなわち、係合部40は、2番目の凹溝37の底部37aに嵌まり、最後方の係合歯36に噛み合うのと同時に、係合部用長孔62の延在方向の下方へと移動する動作を行う。

0117

以上のようにして、段階的にヘッドレストフレーム9を前方へと移動させることができる。ヘッドレストフレーム9を、前記ロックブラケット4に対して前後方向に複数の位置でロックすることができる。
図17(d)に示すように、係合部40が最前方の凹溝37に挿入され、最前方の係合歯36に噛み合っている状態が、ヘッドレストフレーム9の前後方向への移動の最前位置である。

0118

このように最前位置に移動したヘッドレストフレーム9を通常位置へと戻す場合は、前記ボタン32を押して被保持部39を軸方向にスライドさせる。すなわち、前記付勢部材42を圧縮させる方向にロック部材38自体を移動させる。
係合部40は、被保持部39のスライドに連動してラチェット部35から離脱し、先端部が、前記凸部16Dに形成された係合部用長孔62に移動する。

0119

この時、係合部40は、ラチェット部35のいずれの係合歯36にも連結部6の後端部8にも噛み合っていない状態となるので、付勢部材3,3によって後方付勢されているヘッドレストフレーム9は最後部へと移動する。
係合部40は、ヘッドレストフレーム9が最後部へと戻った後に、付勢部材42の付勢力によって再びラチェット部35に挿入され、図17(a)に示すように、最後方にある凹溝37に挿入され、連結部6の後端部8に噛み合う。すなわち、通常位置へと戻ることになる。

0120

また、ヘッドレストフレーム9の動作に伴って、ガイド部材65も、ガイド凹部64の延在方向に沿って移動している。
すなわち、ヘッドレストフレーム9の通常位置においては、図17(a)に示すように、ガイド部材65はガイド凹部64の延在方向の後端に位置している。また、ヘッドレストフレーム9の最前位置においては、図17(d)に示すように、ガイド部材65はガイド凹部64の延在方向の前端付近に位置している。

0121

なお、ヘッドレストフレーム9を、最前位置よりも前方に移動させようとすると、係合部40は最前方の凹溝37の底部37aから離れて、連結部6の前端部7に沿って上方にスライドしていくことになる。また、係合部40は、係合部用長孔62の延在方向の上方へと移動することになる。
この状態で、さらにヘッドレストフレーム9を前方に移動させようとした場合は、係合部40と係合部用長孔62の延在方向の上端との間に強い力が加わる前に、ガイド部材65がガイド凹部64の延在方向の前端に当接する。これによって、ヘッドレストフレーム9が前方に移動できないように規制できるので、係合部40と係合部用長孔62の延在方向の上端との間に強い力が加わることを防ぐことができる。
以上のようにしてヘッドレストを動作させることができる。

0122

本実施の形態によれば、前記ヘッドレストフレーム9内に収容されるロック機構やガイド機構を含む可動機構が、前記凸部16A,16Aの一方の壁160と他方の壁161との間で両持ち保持されているので、片持ちで保持される場合に比して、ロック部材38やガイド部材65等の可動機構の支持剛性をより一層向上させることができる。これによって、ヘッドレストフレーム9内に収容される可動機構の動作の安定性を確保することが可能となり、延いてはヘッドレストフレーム9の動作の安定性も確保することができる。
さらに、中空状のヘッドレストフレーム9は凸部16A,16Aを含んで構成されるので、これら凸部16A,16Aによってヘッドレストフレーム9自体の剛性を向上させることができる。

0123

また、前記連結部162によって凸部16A,16A同士を連結できるので、中空状に形成されたヘッドレストフレーム9の剛性をより向上させることができる。また、例えば連結部162を、ロック部材38やガイド部材65等の可動機構と交錯しないように設けることで、可動機構と交錯するように設ける場合に比して、より凸部16A,16A同士を連結しやすくなるので、ヘッドレストフレーム9の剛性を向上させるための効果が高くなる。

0124

また、前記把持部17,17によって横軸部1bを把持できるので、前記ヘッドレストフレーム9を横軸部1bに対して確実に前後方向に回動させることができる。また、これら把持部17,17と凸部16A,16Aとが連結されているので、把持部17,17の剛性を向上させることができる。

0125

また、前記突出部163a,163b,163c,163d,163eによってロック部材38やガイド部材65等の可動機構の変位を規制できるので、例えば突出部163a,163b,163c,163d,163eを、可動機構を変位させたくない方向に対応させることによって、可動機構の変位を規制できる。これによって、可動機構の動作をより安定させることが可能となり、延いてはヘッドレストフレーム9の動作もより安定させることができる。

0126

また、可動機構のうち、前記ロックブラケット4の突端部5および連結部6を、後方突出部26に入り込ませることができるので、これらロックブラケット4の突端部5および連結部6とヘッドレストフレーム9との干渉を抑制できるとともに、ヘッドレストフレーム9のサイズを極力小さくすることができる。さらに、後方突出部26が、ヘッドレストフレーム9の背面部19から後方に突出するので、ヘッドレストフレーム9と、クッションパッドとなるウレタン等の樹脂との一体性を高めることができる。

0127

また、前記ガイド部材65の両端部は、このガイド部材65が貫通する凸部16A,16Aよりも左右の外側に離間して配置される他の凸部16B,16Bによって、それぞれ保持されているので、前記ガイド部材65は、このガイド部材65が貫通する凸部16A,16Aによって両持ち保持されるとともに、この凸部16Aと他の凸部16Bとの間でも両持ち保持されることになる。これによって、ガイド部材65を片持ちで保持する場合や、このガイド部材65が貫通する凸部16A,16Aだけで保持する場合に比して、ガイド部材65の剛性を格段に向上させることができるので、このガイド部材65の動作の安定性を確保することが可能となる。
また、前記ヘッドレストフレーム9は、前記ガイド部材65が貫通する凸部16A,16Aだけでなく、このガイド部材65が貫通する凸16A,16A部よりも左右の外側に離間して配置される他の凸部16B,16Bによって自身の剛性をより向上させることができる。
さらに、このようなガイド部材65に対して前記付勢部材3,3が設けられているので、これら付勢部材3,3のガイド部材65側端部は、ガイド部材65が貫通する凸部16A,16Aと、この凸部16Aよりも左右の外側に離間して配置される他の凸部16Bとの間に位置することになる。したがって、これら付勢部材3,3のガイド部材65側端部が左右のどちらに移動したとしても凸部16A,16Bがストッパーとして機能するので、ガイド部材65から脱落することをより一層抑制することができる。
また、ガイド部材65は、このガイド部材65が貫通する凸部16A,16Aによって両持ち保持されるとともに、この凸部16Aと他の凸部16Bとの間でも両持ち保持されているため、前記付勢部材3,3の付勢力によって変形することをより一層抑制することができる。

0128

1ヘッドレストピラー
1b横軸部
3付勢部材
4ロックブラケット
6 連結部
8後端部
8aラチェット部側面
9ヘッドレストフレーム
10 正面部
16A 凸部
160 壁
161 壁
19 背面部
35 ラチェット部
36係合歯
36a 後端面
37凹溝
37a 底部
38ロック部材
39 被保持部
40係合部
40a中心軸
42 付勢部材
42a 一端部
42b 他端部
43 他端部係合部材
44固定板部
45 凹部
46係止部
49回転規制部
53連結部材
54 第一係合部
56 第二係合部
57 凹部
58 係止部
62係合部用長孔
63 被保持部用長孔
64ガイド凹部
65 ガイド部材

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