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技術 押罫部材

出願人 ダイペックス株式会社
発明者 竹内孝之
出願日 2016年5月31日 (4年6ヶ月経過) 出願番号 2016-108347
公開日 2017年12月7日 (3年0ヶ月経過) 公開番号 2017-213744
状態 特許登録済
技術分野 非金属切断装置II 紙器 紙容器等紙製品の製造 紙の機械的加工;段ボール製造機
主要キーワード 仮想曲線 折曲位置 受ロール 交差溝 折曲状態 スロッタ 入ロール フラップ間
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年12月7日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (17)

課題

シート罫線の一側が固定された状態で折り曲げても、正確な位置で折れ曲がる罫入れ加工が可能な押罫部材を提供する。

解決手段

シートの表面に当接する押罫部10を有し、その押罫部10でシートを押し込んで、シートに折曲用の罫線を入れる押罫部材において、押罫部10には、罫線の長さ方向に延びる4本以上の凸条11が設けられ、各凸条11の頂部が全体として山形状をなすように配置され、そのうち1本の凸条11が押罫部10の頂部をなすように配置され、この凸条11を挟んで他の凸条11が押罫部10の幅方向の両側部分に異なる本数となるようにそれぞれ配置されているものとする。

概要

背景

一般に、段ボールシートからA式と呼ばれる溝切り型の段ボール箱を製造するフォルダグルアは、図11に示すように、給紙部50、スロッタクリーザ部51、フォールディング部52及びカウンタエゼクタ部59が段ボールシートSの搬送方向に順次配置された構成とされている(下記特許文献1の図2参照)。

スロッタクリーザ部51は、罫入ユニット53及び溝切ユニット54が段ボールシートSの搬送方向に順次配置されたものであり、罫入ユニット53には、罫入ロール53aと受ロール53bとが互いに逆回転するように下方と上方に対向して配置され、溝切ユニット54には、ロール状の上刃ヘッド54aと下刃ヘッド54bとが互いに逆回転するように上方と下方に対向して配置されている。

スロッタクリーザ部51では、段ボールシートSが図12に示す形状に加工され、その工程において、段ボールシートSは、段目mに直交する方向に延びる2本の横罫線a1,a2のみが入れられた状態で、給紙部50から罫入ユニット53へ供給される。そして、段ボールシートSは、罫入ロール53aと受ロール53bとで挟まれて送られ、段目mに沿った方向に延びる第1縦罫線b1〜第4縦罫線b4が入れられた後、溝切ユニット54の上刃ヘッド54aと下刃ヘッド54bとで挟まれて送られ、第2縦罫線b2〜第4縦罫線b4の延長線に沿った前後に一対のスロットcが形成されると共に、一端に継代dが形成されたものとなる(下記特許文献1の図11参照)。

このように加工された段ボールシートSは、フォールディング部52へ搬送される。フォールディング部52では、図13に示すように、段ボールシートSが対向配置されて搬送方向に延びているガイドレール55と搬送ベルト56に挟まれた状態で移動しつつ、図示省略した糊付ロールにより継代dにが塗布され、その後、段ボールシートSは折畳バー57に沿って移動し、段ボールシートSの下面に形成されている第2縦罫線b2と第4縦罫線b4を軸にその両端側が下方へ折り曲げられることに伴い、段ボールシートSは折り畳まれ、搬送ベルト56と折畳ベルト58とで挟まれて折り畳みが進行し、段ボールシートSの一端側の継代dが他端側の貼付面に強く押し付けられ、強固に接着されて、段ボールシートSは折畳状態の段ボール箱Bとなる(下記特許文献1の図3参照)。

ところで、上記のようなフォルダグルアにおいて、段ボールシートSから折畳状態の段ボール箱Bを製造する際には、図14(A)に示すように、段ボールシートSが第2縦罫線b2と第4縦罫線b4の中心線に沿って正確に折り曲げられ、継代dでの接合部において隣り合うフラップ間に前後で同一の所定寸法のギャップG0が形成されなければ、段ボール箱Bが使用時に所定の直方体に組み立てられない不良品となる恐れがある。

例えば、図14(B)に示すように、第2縦罫線b2及び第4縦罫線b4における折れ曲がりが斜めになった場合には、段ボールシートSの搬送方向の前後で形成されるギャップG1,G2が異なる寸法となり、組み立てに支障が生じる恐れがある。また、段ボールシートSが第2縦罫線b2と第4縦罫線b4の中心線からずれた位置で折れ曲がった場合には、図14(C)に示すように、正常値より狭いギャップG3が形成されたり、図14(D)に示すように、正常値より広いギャップG4が形成されたりして、組み立てに支障が生じる恐れがある。さらに、図14(E)に示すように、正常なギャップG0が形成されていても、第2縦罫線b2と第4縦罫線b4の折曲位置が共に中心線からずれていた場合、やはり組み立てに支障が生じる恐れがある。(下記特許文献1の図12参照)。

このように折曲位置が罫線の中心線からずれる現象は、例えば、図15(A)に示すように、段ボールシートSを罫線bの左側部分Lが罫線bの近傍まで固定された状態で、図15(B)に示すように、罫線bの右側部分を揺動させて折り曲げた場合、罫線bの左側部分Lでは折り曲げの内側と外側のずれが許容されず、折り曲げの内側で、罫線bの右側部分Rが左側部分Lを押し潰しつつ折れ曲がり、図15(C)に示すように、折り曲げの外側で、右側部分Rが左側部分Lに対して引き伸ばされるような作用を受けるために生じるのではないかと推測される。

そして、図13に示すように、上記フォルダグルアのフォールディング部52では、段ボールシートSをガイドレール55と搬送ベルト56とで挟み込んで、第2縦罫線b2と第4縦罫線b4の一側がそれぞれ固定された状態で折り曲げるため、折曲位置が固定側へ偏りやすいのではないかと考えられる。

また、図15(A)に示すような段ボールシートSを、罫線bの左側部分Lと右側部分Rを共に揺動させて折り曲げた場合でも、その折曲速度や強さが異なっていると、段ボールシートSが罫線bを中心軸として左右対称に折れ曲がらないという不都合が生じやすく、特に、段ボールシートSには、その構成部材である波状に段形成された中しん紙が2層構造や3層構造をなす複雑な多層構造となっている比較的厚いものが存在し、そのような段ボールシートSを折り曲げる場合、上記のような不都合が顕著に生じやすい。

その対策として、図16(A)に示すように、罫入ロール53aと受ロール53bとが対向するように設けられた罫入ユニット53において、罫入ロール53aの外周をなす押罫部60に、その幅方向の中間に位置する環状突部61の一側に押圧面62を、他側に逃げ面63をそれぞれ形成し、押圧面62は、環状突部61側から一側端側へ向けて小径となる緩い勾配テーパー面から成り、逃げ面63は、環状突部61側から他側端側へ向けて小径となる急な勾配のテーパー面から成るものとし、これにより段ボールシートSを押圧した場合について考察する(下記特許文献2の図5参照)。

上記のような罫入ロール53aを使用して、段ボールシートSに罫線bを入れると、罫線bには、環状突部61で押し潰されて深い溝部e1が形成されると共に、溝部e1の一側に押圧面62により押圧された幅が広く勾配が緩い斜面部e2が形成され、溝部e1の他側に逃げ面63で押圧されることなく幅の狭い勾配が急な斜面部e3が形成される。このため、図16(B)に示すように、段ボールシートSを罫線bを軸として折り曲げる場合、幅の狭い斜面部e3側の部分を罫線bの近傍まで固定して折り曲げても、斜面部e2の存在により、折曲部分の内側同士の押し合いが回避され、折り曲げの外側が引き伸ばされる作用が抑制されるのではないかと考えられる。

概要

シートを罫線の一側が固定された状態で折り曲げても、正確な位置で折れ曲がる罫入れ加工が可能な押罫部材を提供する。シートの表面に当接する押罫部10を有し、その押罫部10でシートを押し込んで、シートに折曲用の罫線を入れる押罫部材において、押罫部10には、罫線の長さ方向に延びる4本以上の凸条11が設けられ、各凸条11の頂部が全体として山形状をなすように配置され、そのうち1本の凸条11が押罫部10の頂部をなすように配置され、この凸条11を挟んで他の凸条11が押罫部10の幅方向の両側部分に異なる本数となるようにそれぞれ配置されているものとする。

目的

この発明は、シートを罫線の一側が固定された状態で折り曲げても、正確な位置で折れ曲がる罫入れ加工が可能な押罫部材を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

シートの表面に当接する押罫部(10)を有し、その押罫部(10)でシートを押し込んで、シートに折曲用の罫線を入れる押罫部材において、前記押罫部(10)には、罫線の長さ方向に延びる4本以上の凸条(11)が設けられ、各凸条(11)の頂部が全体として山形状をなすように配置され、そのうち1本の凸条(11)が前記押罫部(10)の頂部をなすように配置され、この凸条(11)を挟んで他の凸条(11)が前記押罫部(10)の幅方向の両側部分に異なる本数となるようにそれぞれ配置されていることを特徴とする押罫部材。

請求項2

前記押罫部(10)は、隣り合う凸条(11)の間に凹溝(12)が設けられ、各凹溝(12)の底部がその両側の凸条(11)よりもシートの押圧方向に窪んだ形状となっていることを特徴とする請求項1に記載の押罫部材。

請求項3

前記押罫部(10)は、その頂部をなす凸条(11)の両側に、これに交差する方向に延びる複数の交差溝(13)が長さ方向に間隔をあけて設けられ、この交差溝(13)により、前記押罫部(10)の頂部をなす凸条(11)の両側に位置する凸条(11)が分断された形状となっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の押罫部材。

請求項4

請求項1乃至3のいずれか1項に記載の押罫部材において、フォルダグルア装備される罫入ロール用として、その罫入ロールの外周部分に前記押罫部(10)が形成されていることを特徴とする押罫部材。

請求項5

請求項1乃至3のいずれか1項に記載の押罫部材において、ダイカッタに装着される抜型用として、その抜型の基板部材に固設される金属製の帯板(14)の端縁部に前記押罫部(10)が形成されていることを特徴とする押罫部材。

請求項6

請求項5に記載の押罫部材において、前記帯板(14)は、ロータリーダイカッタに装着される抜型の湾曲した基板部材の形状に対応して、側面視で円弧状に湾曲していることを特徴とする押罫部材。

技術分野

0001

この発明は、段ボールや板紙等のシートに折り曲げるための罫線を入れる押罫部材に関するものである。

背景技術

0002

一般に、段ボールシートからA式と呼ばれる溝切り型の段ボール箱を製造するフォルダグルアは、図11に示すように、給紙部50、スロッタクリーザ部51、フォールディング部52及びカウンタエゼクタ部59が段ボールシートSの搬送方向に順次配置された構成とされている(下記特許文献1の図2参照)。

0003

スロッタクリーザ部51は、罫入ユニット53及び溝切ユニット54が段ボールシートSの搬送方向に順次配置されたものであり、罫入ユニット53には、罫入ロール53aと受ロール53bとが互いに逆回転するように下方と上方に対向して配置され、溝切ユニット54には、ロール状の上刃ヘッド54aと下刃ヘッド54bとが互いに逆回転するように上方と下方に対向して配置されている。

0004

スロッタクリーザ部51では、段ボールシートSが図12に示す形状に加工され、その工程において、段ボールシートSは、段目mに直交する方向に延びる2本の横罫線a1,a2のみが入れられた状態で、給紙部50から罫入ユニット53へ供給される。そして、段ボールシートSは、罫入ロール53aと受ロール53bとで挟まれて送られ、段目mに沿った方向に延びる第1縦罫線b1〜第4縦罫線b4が入れられた後、溝切ユニット54の上刃ヘッド54aと下刃ヘッド54bとで挟まれて送られ、第2縦罫線b2〜第4縦罫線b4の延長線に沿った前後に一対のスロットcが形成されると共に、一端に継代dが形成されたものとなる(下記特許文献1の図11参照)。

0005

このように加工された段ボールシートSは、フォールディング部52へ搬送される。フォールディング部52では、図13に示すように、段ボールシートSが対向配置されて搬送方向に延びているガイドレール55と搬送ベルト56に挟まれた状態で移動しつつ、図示省略した糊付ロールにより継代dにが塗布され、その後、段ボールシートSは折畳バー57に沿って移動し、段ボールシートSの下面に形成されている第2縦罫線b2と第4縦罫線b4を軸にその両端側が下方へ折り曲げられることに伴い、段ボールシートSは折り畳まれ、搬送ベルト56と折畳ベルト58とで挟まれて折り畳みが進行し、段ボールシートSの一端側の継代dが他端側の貼付面に強く押し付けられ、強固に接着されて、段ボールシートSは折畳状態の段ボール箱Bとなる(下記特許文献1の図3参照)。

0006

ところで、上記のようなフォルダグルアにおいて、段ボールシートSから折畳状態の段ボール箱Bを製造する際には、図14(A)に示すように、段ボールシートSが第2縦罫線b2と第4縦罫線b4の中心線に沿って正確に折り曲げられ、継代dでの接合部において隣り合うフラップ間に前後で同一の所定寸法のギャップG0が形成されなければ、段ボール箱Bが使用時に所定の直方体に組み立てられない不良品となる恐れがある。

0007

例えば、図14(B)に示すように、第2縦罫線b2及び第4縦罫線b4における折れ曲がりが斜めになった場合には、段ボールシートSの搬送方向の前後で形成されるギャップG1,G2が異なる寸法となり、組み立てに支障が生じる恐れがある。また、段ボールシートSが第2縦罫線b2と第4縦罫線b4の中心線からずれた位置で折れ曲がった場合には、図14(C)に示すように、正常値より狭いギャップG3が形成されたり、図14(D)に示すように、正常値より広いギャップG4が形成されたりして、組み立てに支障が生じる恐れがある。さらに、図14(E)に示すように、正常なギャップG0が形成されていても、第2縦罫線b2と第4縦罫線b4の折曲位置が共に中心線からずれていた場合、やはり組み立てに支障が生じる恐れがある。(下記特許文献1の図12参照)。

0008

このように折曲位置が罫線の中心線からずれる現象は、例えば、図15(A)に示すように、段ボールシートSを罫線bの左側部分Lが罫線bの近傍まで固定された状態で、図15(B)に示すように、罫線bの右側部分を揺動させて折り曲げた場合、罫線bの左側部分Lでは折り曲げの内側と外側のずれが許容されず、折り曲げの内側で、罫線bの右側部分Rが左側部分Lを押し潰しつつ折れ曲がり、図15(C)に示すように、折り曲げの外側で、右側部分Rが左側部分Lに対して引き伸ばされるような作用を受けるために生じるのではないかと推測される。

0009

そして、図13に示すように、上記フォルダグルアのフォールディング部52では、段ボールシートSをガイドレール55と搬送ベルト56とで挟み込んで、第2縦罫線b2と第4縦罫線b4の一側がそれぞれ固定された状態で折り曲げるため、折曲位置が固定側へ偏りやすいのではないかと考えられる。

0010

また、図15(A)に示すような段ボールシートSを、罫線bの左側部分Lと右側部分Rを共に揺動させて折り曲げた場合でも、その折曲速度や強さが異なっていると、段ボールシートSが罫線bを中心軸として左右対称に折れ曲がらないという不都合が生じやすく、特に、段ボールシートSには、その構成部材である波状に段形成された中しん紙が2層構造や3層構造をなす複雑な多層構造となっている比較的厚いものが存在し、そのような段ボールシートSを折り曲げる場合、上記のような不都合が顕著に生じやすい。

0011

その対策として、図16(A)に示すように、罫入ロール53aと受ロール53bとが対向するように設けられた罫入ユニット53において、罫入ロール53aの外周をなす押罫部60に、その幅方向の中間に位置する環状突部61の一側に押圧面62を、他側に逃げ面63をそれぞれ形成し、押圧面62は、環状突部61側から一側端側へ向けて小径となる緩い勾配テーパー面から成り、逃げ面63は、環状突部61側から他側端側へ向けて小径となる急な勾配のテーパー面から成るものとし、これにより段ボールシートSを押圧した場合について考察する(下記特許文献2の図5参照)。

0012

上記のような罫入ロール53aを使用して、段ボールシートSに罫線bを入れると、罫線bには、環状突部61で押し潰されて深い溝部e1が形成されると共に、溝部e1の一側に押圧面62により押圧された幅が広く勾配が緩い斜面部e2が形成され、溝部e1の他側に逃げ面63で押圧されることなく幅の狭い勾配が急な斜面部e3が形成される。このため、図16(B)に示すように、段ボールシートSを罫線bを軸として折り曲げる場合、幅の狭い斜面部e3側の部分を罫線bの近傍まで固定して折り曲げても、斜面部e2の存在により、折曲部分の内側同士の押し合いが回避され、折り曲げの外側が引き伸ばされる作用が抑制されるのではないかと考えられる。

先行技術

0013

特許第4774350号公報
特開2001−113613号公報

発明が解決しようとする課題

0014

しかしながら、上記のような押罫部60を有する罫入ロール53aを使用して入れた罫線bでは、溝部e1を挟んだ一側の斜面部e2と他側の斜面部e3の幅及び傾斜の差が大きくなり、押込部分の全体の幅も広くなるため、図16(B)に示すような方法で折り曲げた場合、想定通りに段ボールシートSが正確に折れ曲がらない可能性がある。

0015

そこで、この発明は、シートを罫線の一側が固定された状態で折り曲げても、正確な位置で折れ曲がる罫入れ加工が可能な押罫部材を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0016

上記課題を解決するため、この発明は、シートの表面に当接する押罫部を有し、その押罫部でシートを押し込んで、シートに折曲用の罫線を入れる押罫部材において、
前記押罫部には、罫線の長さ方向に延びる4本以上の凸条が設けられ、各凸条の頂部が全体として山形状をなすように配置され、そのうち1本の凸条が前記押罫部の頂部をなすように配置され、この凸条を挟んで他の凸条が前記押罫部の幅方向の両側部分に異なる本数となるようにそれぞれ配置されているものとしたのである。

0017

また、前記押罫部は、隣り合う凸条の間に凹溝が設けられ、各凹溝の底部がその両側の凸条よりもシートの押圧方向に窪んだものとしたのである。

0018

また、前記押罫部は、その頂部をなす凸条の両側に、これに交差する方向に延びる複数の交差溝が長さ方向に間隔をあけて設けられ、この交差溝により、前記押罫部の頂部をなす凸条の両側に位置する凸条が分断されたものとしたのである。

0019

そして、このような押罫部材は、フォルダグルアの罫入ユニットに装備される罫入ロールを構成する部材として、その罫入ロールの外周部分に前記押罫部が形成されているものとしたのである。

0020

或いは、ダイカッタに装着される抜型用として、その抜型の基板部材に固設される金属製の帯板端縁部に前記押罫部が形成されているものとしたのである。

0021

また、前記帯板は、ロータリーダイカッタに装着される抜型の湾曲した基板部材の形状に対応して、側面視で円弧状に湾曲しているものとしたのである。

発明の効果

0022

この発明に係る押罫部材では、押罫部の頂部をなす凸条に対して、その両側の凸条が異なる本数となるように配置されているので、この押罫部材の押罫部で押圧してシートに入れた罫線は、凸条の本数の多い側に多数本の溝が形成され、凸条の本数の少ない側に少数本の溝が形成されたものとなる。

0023

従って、シートの溝の本数が少ない一側部を固定し、溝の本数が多い他側部を揺動させて、シートを罫線に沿って折り曲げる場合、罫線は固定された一側部側よりも揺動させる他側部側で弱められたものとなり、これによって、折曲部分の内側同士の強い押し合いが回避され、折曲部分の外側が引き伸ばされる作用が抑制されて、折曲位置の偏りが生じにくくなり、押罫部の頂部をなす凸条で形成された罫線の溝を軸としてシートを正確に折り曲げることができる。

0024

また、シートの罫線を挟んだ両側部を異なる折曲速度や強さで揺動させて折り曲げる場合、シートの折曲速度や強さが比較的大きい一側部の溝の本数をより多くして、シートの一側部で罫線を弱めておけば、上記と同様に折曲部分の内側同士の強い押し合いが回避され、折曲部分の外側が引き伸ばされる作用が抑制されて、折曲位置の偏りが生じにくくなり、押罫部の頂部をなす凸条で形成された罫線の溝を軸としてシートを正確に折り曲げることができる。

0025

さらに、特にシートが段ボールシートであって、波状に段形成された中しん紙が2層構造や3層構造をなす複雑な多層構造となっている比較的厚いものである場合でも、この発明に係る押罫部材により罫線を入れると、押罫部の頂部をなす凸条で形成された溝を軸として、そのような段ボールシートを正確に折り曲げることができる。

図面の簡単な説明

0026

この発明の実施形態に係る押罫部材を罫入ロールに備えたフォルダグルアの罫入ユニットを示す(A)正面図、(B)側面図
同上の(A)押罫部材を備えた罫入ロールの部分斜視図、(B)押罫部材の部分拡大断面図
同上の押罫部材による罫入れ加工の状態を示す部分拡大断面図
同上の押罫部材により入れた罫線を軸とするシート折過程の(A)初期状態、(B)中間状態、(C)折重状態をそれぞれ示す部分拡大断面図
同上の押罫部材の押罫部において両側の凸条のピッチが異なる実施形態を示す部分拡大断面図
同上の押罫部材の押罫部において各凸条が角張っている実施形態を示す部分拡大断面図
同上の平盤ダイカッタに装着される抜型用の押罫部材を示す(A)部分斜視図、(B)部分拡大断面図
ロータリーダイカッタの罫入ユニットを示す部分概略正面図
ロータリーダイカッタに装着される抜型用の押罫部材についての実施形態を示す(A)部分斜視図、(B)部分拡大断面図
フォルダグルアの罫入ロールに装着される押罫部材についての実施形態であって交差溝を有するものを示す部分斜視図
特許文献1の記載に準じたフォルダグルアの全体概略を示す正面図
同上のスロッタクリーザ部で加工された段ボールシートを示す図
同上のフォールディング部における加工過程を示す斜視図
同上のフォールディング部で加工された段ボール箱であって(A)正常な折曲状態良品、(B)〜(E)異常な折曲状態の不良品をそれぞれ示す図
従来の押罫部材で入れられた罫線を軸とするシート折曲過程の(A)初期状態、(B)中間状態、(C)折重状態をそれぞれ示す部分拡大断面図
特許文献2に記載の罫入ロールによる(A)罫入れ加工状態を示す部分拡大側面図、(B)罫入れ加工後の段ボールシートの折り曲げを示す部分拡大断面図

実施例

0027

以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。

0028

図1(A)及び(B)に示す罫入ユニット53は、図11に示すフォルダグルアのスロッタクリーザ部51の一部分をなすものであり、下方と上方に対向して互いに逆回転する回転軸1,2を有し、下方の回転軸1に罫入ロール53aを取り付け、上方の回転軸2に受ロール53bを取り付けた構成とされている。

0029

罫入ロール53aは、下方の回転軸1と共回りするロール基体3により、幅寸法を7mm以下程度とする押罫部材Pが保持されたものであり、押罫部材Pが本願発明対象物となるものである。

0030

なお、図示のものでは、円板状の押罫部材Pを別体の一対のロール基体3で左右から挟持して回転軸1に取り付けているが、押罫部材Pとロール基体3とを一体に形成して回転軸1に取り付けてもよい。

0031

また、受ロール53bは、上方の回転軸2と共回りするロール基体4の外周に、押罫部材Pの押圧力を受け止めるウレタンゴム等の弾性体5を取り付けたものである。

0032

上記罫入ロール53aの押罫部材Pにおいて、外周の全周に及んで形成された押罫部10には、図2(A)及び(B)に示すように、周方向に延びる4本以上(図示のものでは5本)の凸条11が設けられている。

0033

これらの凸条11のうち、1本の凸条11は、押罫部10の幅方向の中央に配置され、他の凸条11は、この中央に配置された凸条11を挟んで押罫部10の幅方向の両側部分に非対称で異なる本数となるように(図示のものでは右側に3本、左側に1本)それぞれ配置されている。各凸条11は、頂部が丸みを有するように面取りされた形状とされ、等しいピッチで並んでいる。

0034

そして、各凸条11は、押罫部10の幅方向の中心線上の一点を中心として放射状に、この一点から同程度の寸法突出し、各凸条11の頂部が全体として真円からなる仮想曲線に接して、押罫部10の幅方向の中央に配置された凸条11の頂部が押罫部10の頂部となる山形状をなすように配置されている。また、各凸条11間に形成された凹溝12は、その一対の側面によって底部が両側の凸条11より段ボールシートSを押圧する方向である径方向に滑らかに窪む形状とされている。

0035

なお、上記仮想曲線は、真円に限らず、押罫部10の幅方向の中央を挟んで左右対称となる弧状であれば、楕円状、放物線状等であってもよく、この場合には、各凸条11の頂部は全体として山形状をなすが、押罫部10の幅方向における中心線上の一点からの距離が異なるものとなる。また、全ての凸条11の頂部が仮想曲線に接している必要はなく、押罫部10の幅方向の中央に配置された凸条11の頂部のみを仮想曲線から突出させてもよい。さらに、各凸条11を押罫部10の幅方向における中心線上の一点を中心として放射状に突出させるのではなく、中心線に平行に突出させてもよい。

0036

このような押罫部材Pを使用して、図3に示すように、段ボールシートSに罫線bを入れると、押罫部材Pは、押罫部10の幅方向の中央に位置する凸条11の頂部からその両側の凹溝12及び凸条11にかけて段ボールシートSに順次当接し、段ボールシートSが押罫部10の幅方向にずれ動くことなく、段ボールシートSに各凸条11で押し込まれた溝gが形成され、押し退けられた溝gに隣接する段ボールシートSの部分が凹溝12に入り込んでリブ状の部分が形成される。

0037

これにより、図3に示す例では、段ボールシートSに罫線bの溝gが幅方向の中央に1本、その右側に3本、左側に1本形成される。

0038

この際、押罫部10の頂部をなす凸条11から、その左右に位置してそれぞれ中央の凸条11から順次離れる各凸条11の頂部によって、段ボールシートSが順次押し潰されていくので、段ボールシートSは、押罫部10の頂部をなす凸条11によって最も強く押し潰され、これにより形成された溝gの部分が最も弱くなる。このため、段ボールシートSは、この溝gの部分を基点として折れ曲がりやすくなっている。

0039

このような段ボールシートSをフォルダグルアで折り曲げて段ボール箱を製造する際には、図4(A)及び(B)に示すように、溝gの本数が少ない左側部分Lを罫線bの近傍まで固定して折り曲げると、溝gの本数が多い右側部分Rが少ない左側部分Lよりも、多数本の凸条11の頂部で弱められているので、折曲部分の内側同士の強い押し合いが回避され、段ボールシートSの折曲部分の外側が引き伸ばされる作用が抑制される。

0040

このため、折曲位置の偏りが生じにくくなり、図4(C)に示すように、段ボールシートSを、罫線bの幅方向の中央の溝gを軸として正確に折り曲げることができ、精度の良い段ボール箱を製造することができる。

0041

なお、上記実施形態では、押罫部10に各凸条11が等しいピッチで並んでいるものを例示したが、図5に示すように、押罫部10の幅方向中央に対して一側の凸条11のピッチを小さくし、他側の凸条11のピッチを大きくすることにより、押罫部10の両側の凸条11が非対称で異なる本数となるように(図示のものでは右側に4本、左側に2本)配置してもよい。

0042

また、図6に示すように、押罫部10における各凸条11を、それぞれ角張った形状とし、階段状に形成してもよい。

0043

上記実施形態の押罫部材Pでは、段ボールシートSの種類や性状に応じて、押罫部10における凸条11の形状や本数及び各凸条11間のピッチを適宜設定すればよい。また、段ボールシートSが罫線bの中央で折れにくいという現象があまり生じない場合には、押罫部10の幅方向の中央に位置する凸条11に対し、両側の凸条の形状や本数にあまり差をつけない方が好ましい。

0044

さらに、段ボールシートSの種類や性状によっては、押罫部10の頂部をなす凸条11を、押罫部10の幅方向の中央から少しずれた辺りの位置に設けてもよい。この場合、押罫部10の頂部をなす凸条11を挟んで、その両側部分に非対称で異なる本数となるように他の凸条11を配置し、各凸条11が全体として山形状をなすように配置すればよく、各凸条11の頂部が接する仮想曲線は、押罫部10の頂部をなす凸条11が接する部分を境にして左右非対称の楕円や放物線状をなすものとすればよい。

0045

上記各実施形態の押罫部材Pでは、上述のように、段ボールシートSの罫線bを挟んだ一側部を固定し、他側部を揺動させて、段ボールシートSを罫線bに沿って折り曲げる場合のほか、段ボールシートSの罫線bを挟んだ両側部を異なる折曲速度や強さで揺動させて折り曲げる場合、段ボールシートSの折曲速度や強さが比較的大きい一側部の溝gの本数をより多くして、段ボールシートSの一側部で罫線を弱めておけば、上記と同様に折曲部分の内側同士の強い押し合いが回避され、折曲部分の外側が引き伸ばされる作用が抑制されて、折曲位置の偏りが生じにくくなり、押罫部10の頂部をなす凸条11で形成された罫線bの溝gを軸として段ボールシートSを正確に折り曲げることができる。

0046

さらに、段ボールシートSとして、波状に段形成された中しん紙が2層構造や3層構造をなす複雑な多層構造となっている比較的厚いものを折り曲げる場合でも、上記のような押罫部材Pにより罫線bを入れると、押罫部10の頂部をなす凸条11で形成された罫線bの溝gを軸として段ボールシートSを正確に折り曲げることができる。

0047

ところで、上記実施形態では、押罫部材Pとして、フォルダグルアに装備される罫入ロール用のものを例示したが、A式の段ボール箱以外のものを製造する場合、図7に示すように、押罫部材Pは、平盤ダイカッタに装着される抜型用としてもよい。この押罫部材Pは、木製の平坦な基板部材に固設される高さが一定の金属製の帯板14を材料とし、帯板14の長さ方向に延びる一方の端縁部(図示の向きでは上方の端縁部)に、上記のような押罫部10を形成したものとされている。

0048

また、図8に示すように、押罫部材Pは、ロータリーダイカッタに装着される抜型用としてもよい。ここで、ロータリーダイカッタは、アンビルロール20に対向配置されたダイロール21の外周に抜型22を装着し、抜型22の湾曲した木製の基板部材23に切刃24と押罫部材Pとを固設しておき、アンビルロール20とダイロール21の間に段ボールシートSを送り込んで切刃24により所定形状に打ち抜くと共に、押罫部材Pにより段ボールシートSに罫入れ加工を施すものである。

0049

この押罫部材Pは、図9(A)及び(B)に示すように、金属製の帯板14が抜型22の湾曲した基板部材23の形状に対応して、側面視で円弧状に湾曲し、その外周をなす端縁部に、上記のような押罫部10を形成したものとされている。この帯板14は、基板部材23に埋め込まれる内周側に複数のスリット25を入れることにより、外周が円弧状となるように曲げられている。

0050

また、押罫部材Pは、上記各実施形態のような構成に加えて、図10に罫入ロールについて図示するように、押罫部10の幅方向中央の凸条11の両側に、それぞれ中央の凸条11に交差する方向に延びる複数の交差溝13が押罫部10の長さ方向に間隔をあけて設けられ、この交差溝13によって、中央の凸条11の両側に配置された凸条11が分断されているものとしてもよい。

0051

このような交差溝13を備えた押罫部材Pを使用すると、図11に示すようなフォルダグルアの罫入ユニット53における罫入れ加工で段ボールシートSを押圧する際、段ボールシートSの表面の交差溝13へ入り込んだ部分が押罫部10の幅方向の中央側へ寄せられて、中央の凸条11で強く押し潰されるので、段ボールシートSを折り曲げて段ボール箱Bを製造する際、罫線における折曲位置の精度がさらに向上し、段ボール箱Bの不良発生率を著しく低減することができる。

0052

なお、押罫部10の幅方向中央の凸条11を挟んだ両側の交差溝13は、中央の凸条11の長さ方向における位置が揃っている必要はなく、千鳥状にずれていてもよい。また、交差溝13が中央の凸条11に対して傾斜したものを例示しているが、交差溝13は、中央の凸条11に対して直交する方向に延びるものであってもよい。

0053

上記各実施形態に示した押罫部材Pは、特に、厚さが1mm程度から10mm程度で波状に形成された中しん紙を有する段ボールシートSに対して有効に適用できるほか、板紙のシートにも適用できるが、これらの押罫部材Pは、製造に高度な技術や設備を要し、比較的高価なものとなるので、図13に示すように、フォルダグルアで段ボールシートSを折り曲げて折畳状態の段ボール箱Bを製造する場合、段ボールシートSを180°折り曲げる第2縦罫線b2と第4縦罫線b4についてのみ使用すればよい。

0054

1,2回転軸
3,4ロール基体
5弾性体
10押罫部
11凸条
12凹溝
13交差溝
14帯板
20アンビルロール
21ダイロール
22抜型
23基板部材
24切刃
25スリット
51スロッタクリーザ部
53 罫入ユニット
53a 罫入ロール
53b受ロール
B段ボール箱
L 左側部分
P押罫部材
R 右側部分
S段ボールシート
b,b1〜b4罫線
g 溝
m 段目

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