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技術 食品包装用塗料、およびそれを利用した食品用包装容器

出願人 小松秀一小松和秀
発明者 小松秀一小松和秀
出願日 2016年5月27日 (4年11ヶ月経過) 出願番号 2016-106518
公開日 2017年11月30日 (3年5ヶ月経過) 公開番号 2017-210584
状態 特許登録済
技術分野 剛性または準剛性容器の細部 包装体 食品の調整及び処理一般 ゼリ-、ジャム、シロップ 果実、野菜の保存 塗料、除去剤
主要キーワード 素材体 軟質合成樹脂フィルム 活版印刷機 所定重量比 利用過程 塗装機械 持ち手孔 動力機械
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年11月30日)のものです。
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図面 (6)

課題

抗菌防黴防臭などの性能を格段に高め、しかもその有効期間を大幅に延長し、食品類鮮度を保持する性能を一段と高めることができる新たな食品用包装技術を提供する。

解決手段

ポリフェノールであって不飽和七員環化合物単環式モノテルペン)におけるPEX−α、PEX−αs、PEX−γc、PEX−β、PEX−δ(何れも商品名)の少なくとも何れか1種に、トレハロース登録商標)およびサイクロデキストリンの少なくとも何れか一方の澱粉糖を混合したポリフェノール・澱粉糖混合物Pに、粘料および増粘剤の少なくとも何れか一方の定着剤と、水と、エチルアルコールとを適量ずつ混合してなる食品包装用塗料、および、それを主要成分とする塗料液を、包装対象食品に接触可能に対峙する該容器本体内側壁の一部または全部に定着し、滅菌塗装膜を設けてなる食品用包装容器である。

概要

背景

着目点
果物野菜生産輸送および販売する上で、色や形などの外観を高めると共に、できるだけ新鮮なまま顧客に届けることが肝要となるが、こうした生鮮食品類のフィルム包装資材類は、例えば、適所に複数の通気孔穿孔してエチレンガス滞留を防止するようにしたものに留まらず、味覚の面でも糖度を高めてより美味しいものを提供しようとする技術の開発が多方面で進められており、例えば、下記の特許文献1(1)に提案されているものに代表されるように、合成樹脂ポリオレフィン無機抗菌剤を単独もしくは天然物由来抗菌物質アロエカテキンヒノキチオール孟宗竹から選ばれる一種を組み合せ配合、混入して成るものとした包装容器および包装用材フィルムは、それら包装容器および包装用材フィルムを構成する樹脂層抗菌剤として無機系抗菌剤と天然物由来の抗菌剤とが単独または組み合せて含有し、従来の無機系抗菌剤を単独で使用する時より抗菌剤を多量に使用しなくても十分な抗菌作用が得られるようにしたものとなっている。

このように有効成分を練り込んだ樹脂製包装用フィルムなどの包装用品類は、本願出願人の独自の開発努力によって既に実用化の段階となっていたが、実際に使用して見ると、その有効成分が混合量の1%程度しか表面に露出しておらず、有効成分の混合割合に比較して果実や野菜の鮮度維持呈味向上などの効果が薄く、生産コストに見合った効果を得るのが困難であるという欠点を生じてしまっていることが判明した。

また、樹脂フィルムメーカーに生産を委託した場合には、大量生産標準の生産態勢となっているために少量生産が困難となり、小ロット生産食品用の包装用品の製造などには生産コストが嵩み、適さないという新たな問題点も生じてしまい、さらには、透明樹脂フィルムなどに上述のような添加物を混合すると、透明度が低下し、包装した生鮮食品類の品質目視確認し難くなってしまったり、フィルム強度が低下して皺や破れなどを生じ易くなってしまうなど、新たな制約対処していかなければならず、その利用範囲の拡大が難しいものとなっていた。

(従来の技術)
こうした理由から、本願出願人は、樹脂フィルムに直接、有効成分を塗布することはできないものかとの着想に至り、様々な思考錯誤を繰り返した末に、下記の特許文献1(2)に示す、ポリフェノールトレハロース登録商標、以下、全て同様であって表示を省略する)とを所定重量比で含むポレハ(登録商標、以下、全て同様であって表示を省略する)を、ポレハと水とが所定重量比、および、アルギン酸ナトリウムを、アルギン酸ナトリウムと前記水とが、所定重量比とするよう混合してなる食品包装用塗料を、包装体の少なくとも包装対象食品に接するかまたは近接する適宜範囲に、薄膜層状に定着した呈味調整皮膜層域を設けてなるものとした食品包装用塗料を利用した食品包装用品を既に開発済みとしており、今後、さらに鮮度維持および長期保存性能を改良したものを提供するため鋭意技術開発を進めているところである。

こうした状況にあって、同種の技術分野を見渡すと、ポリフェノール成分印刷インキに添加する技術が数多く開発されており、下記の特許文献1(3)に代表するように、顔料3〜70重量%を含む印刷インキ500重量部に対し、ヒノキチオールおよび/またはヒノキチオールの包接化合物を1〜1000重量部配合してなる鮮度保持用印刷インキ、該印刷インキをセロハンまたは合成樹脂フィルム上に印刷してなる青果物の鮮度保持用包装材料、並びに、該包装材料を用いる青果物の鮮度保持方法や、同特許文献1(4)のような、食品の鮮度を保持するための包装紙であって、紙または不織布に、ヒノキチオール若しくはその金属錯体またはそれらの塩を含む水溶液またはアルコール含有率20ないし60%のアルコール溶液含浸、塗布または印刷した包装紙などが散見される。

しかし、特許文献1(3)に示されているようなポリフェノール成分を印刷インキに添加する技術は、添加する印刷インクとして、通常食品包装に使用されている印刷インクを用いているが、通常の包装用印刷は、生鮮食品に直接触れることのないフィルムや容器の外がわに施すのが一般的であり、包装容器の内側に印刷することはなく、従って、こうした食品包装用の印刷インクにポリフェノール成分を添加する技術を、そのまま食品包装の内側面に施して生鮮食品類に直接触れることは、食品の安全性に不安を残すものとなってしまう虞があり、また、特許文献1(4)に示したものなどは、包装紙や不織布などの基材表面に対し、一般的塗料のように安定に定着可能とする成分を積極的に添加したものとはなっておらず、ヒノキチオール、金属錯体またはそれらの塩を水溶液化、またはアルコール溶液化してなるものであり、抗菌性溶液を包装紙に長期間にわたって定着させたい場合には、包装紙や不織布がわに、溶液を安定に定着させるための細かな凹凸形状や、粘着剤を塗布するなどの前処理が必要となり、こうした定着技術を併用しなければ、より長期間の鮮度保持を実現化するのが困難であるという欠点があった。
(1)特開2003−93011号公報 (2)特開2015−86334号公報 (3)特開平6−16990号公報 (4)特開2009−29491号公報

概要

抗菌防黴防臭などの性能を格段に高め、しかもその有効期間を大幅に延長し、食品類の鮮度を保持する性能を一段と高めることができる新たな食品用包装技術を提供する。ポリフェノールであって不飽和七員環化合物単環式モノテルペン)におけるPEX−α、PEX−αs、PEX−γc、PEX−β、PEX−δ(何れも商品名)の少なくとも何れか1種に、トレハロース(登録商標)およびサイクロデキストリンの少なくとも何れか一方の澱粉糖を混合したポリフェノール・澱粉糖混合物Pに、粘料および増粘剤の少なくとも何れか一方の定着剤と、水と、エチルアルコールとを適量ずつ混合してなる食品包装用塗料、および、それを主要成分とする塗料液を、包装対象食品に接触可能に対峙する該容器本体内側壁の一部または全部に定着し、滅菌塗装膜を設けてなる食品用包装容器である。なし

目的

この発明は、食品の包装技術に関連するものであり、特に、野菜や果物などの包装および保存に有効な包装用品に利用可能な包装用塗料類や、それを利用した包装用資材類、およびそれらを利用した包装用品類などを製造、提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

ポリフェノールに、澱粉糖を混合したポリフェノール・澱粉糖混合物に、粘料および増粘剤の少なくとも何れか一方の定着剤と、水と、エチルアルコールとを適量ずつ混合してなるものとしたことを特徴とする食品包装用塗料

請求項2

ポリフェノールと、トレハロース登録商標)およびサイクロデキストリンの少なくとも何れか一方の澱粉糖とを混合したポリフェノール・澱粉糖混合物に、粘料および増粘剤の少なくとも何れか一方の定着剤と、水と、エチルアルコールとを適量ずつ混合してなるものとしたことを特徴とする食品包装用塗料。

請求項3

ポリフェノールにおける不飽和七員環化合物単環式モノテルペン)と、トレハロース(登録商標)およびサイクロデキストリンの少なくとも何れか一方の澱粉糖とを混合したポリフェノール・澱粉糖混合物に、粘料および増粘剤の少なくとも何れか一方の定着剤と、水と、エチルアルコールとを適量ずつ混合してなるものとしたことを特徴とする食品包装用塗料。

請求項4

ポリフェノールであって不飽和七員環化合物(単環式モノテルペン)におけるPEX−α、PEX−αs、PEX−γc、PEX−β、PEX−δ(何れも商品名)の少なくとも何れか1種に、トレハロース(登録商標)およびサイクロデキストリンの少なくとも何れか一方の澱粉糖とを混合したポリフェノール・澱粉糖混合物に、粘料および増粘剤の少なくとも何れか一方の定着剤と、水と、カテキンと、エチルアルコールとを適量ずつ混合してなるものとしたことを特徴とする食品包装用塗料。

請求項5

ポリフェノールに、澱粉糖を1;15ないし1;60の重量比で混合したポリフェノール・澱粉糖混合物に、同ポリフェノール・澱粉糖混合物と水とが、1:100ないし1:2の重量比、および、粘料および増粘剤の少なくとも何れか一方の定着剤と前記水とが、1:100ないし1:2の重量比、エチルアルコールと前記水とが、1:100ないし1:2の重量比、カテキンを添加するものの場合には、カテキンと前記水とが、1:100ないし1:2の重量比とするよう混合してなるものとした、請求項1ないし3何れか一記載の食品包装用塗料。

請求項6

定着剤としての粘料が、アルギン酸ナトリウムアルギン酸カリウムおよびアルギン酸エステルの少なくとも何れか一つからなるものとした、請求項1ないし4何れか一記載の食品包装用塗料。

請求項7

定着剤としての増粘剤が、コンニャク粉オオバコグァーガム、その他の澱粉類の少なくとも1種からなるものとした、請求項1ないし5何れか一記載の食品包装用塗料。

請求項8

包装対象食品の一部または全部を包装可能な容器本体を有し、該包装対象食品を収容した場合に、同包装対象食品に接触可能に対峙する該容器本体内側壁の一部または全部に、請求項1ないし6何れか一記載の食品包装用塗料を主要成分とする塗料液を膜状に定着した滅菌塗装膜を設けてなるものとしたことを特徴とする食品用包装容器

請求項9

包装対象食品の一部または全部を包装可能であって、一部または全部が透明または半透明硬質素材製とした容器本体を有し、該包装対象食品を収容した場合に、同包装対象食品に接触可能に対峙する該容器本体内側壁の一部または全部に、請求項1ないし6何れか一記載の食品包装用塗料を主要成分とする水溶塗料液を膜状に定着した滅菌塗装膜を設けてなるものとしたことを特徴とする食品用包装容器。

請求項10

包装対象食品の一部または全部を包装可能であって、一部または全部が透明な軟質合成樹脂フィルム製の袋型とした容器本体を有し、該包装対象食品を収容した場合に、同包装対象食品に接触可能に対峙する該容器本体内側壁の一部または全部に、請求項1ないし6何れか一記載の食品包装用塗料を主要成分とする水溶塗料液を膜状に定着した滅菌塗装膜を設けてなるものとしたことを特徴とする食品用包装容器。

請求項11

包装対象食品の一部または全部を包装可能な容器本体を有し、該包装対象食品を収容した場合に、同包装対象食品に接触可能に対峙する該容器本体内側壁の一部または全部に、請求項1ないし6何れか一記載の食品包装用塗料を、水に対し0.1ないし5%希釈とした水溶塗料液を連続膜状に定着した滅菌塗装膜を設けてなるものとしたことを特徴とする食品用包装容器。

請求項12

包装対象食品の一部または全部を包装可能な容器本体を有し、該包装対象食品を収容した場合に、同包装対象食品に接触可能に対峙する該容器本体内側壁の一部または全部に、請求項1ないし6何れか一記載の食品包装用塗料を、水に対し0.1ないし5%希釈とした水溶塗料液を断続膜状に定着した滅菌塗装膜を設けてなるものとしたことを特徴とする食品用包装容器。

技術分野

0001

この発明は、食品包装技術に関連するものであり、特に、野菜果物などの包装および保存に有効な包装用品利用可能な包装用塗料類や、それを利用した包装用資材類、およびそれらを利用した包装用品類などを製造、提供する分野は勿論のこと、その輸送保管、組み立ておよび設置に必要となる設備器具類を提供、販売する分野から、それら資材機械装置部品類に必要となる素材、例えば、木材、石材、各種繊維類プラスチック、各種金属材料等を提供する分野、それらに組み込まれる電子部品やそれらを集積した制御関連機器の分野、各種計測器の分野、当該設備、器具を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力エネルギー源である電気オイルの分野といった一般的に産業機械と総称されている分野、更には、それら設備、器具類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入に係わる分野、将又、それらの使用の結果やそれを造るための設備、器具類の運転に伴って発生するゴミ回収運搬等に係わる分野、それらゴミ屑を効率的に再利用するリサイクル分野などの外、現時点で想定できない新たな分野までと、関連しない技術分野はない程である。

背景技術

0002

着目点
果物や野菜を生産、輸送および販売する上で、色や形などの外観を高めると共に、できるだけ新鮮なまま顧客に届けることが肝要となるが、こうした生鮮食品類のフィルム包装資材類は、例えば、適所に複数の通気孔穿孔してエチレンガス滞留を防止するようにしたものに留まらず、味覚の面でも糖度を高めてより美味しいものを提供しようとする技術の開発が多方面で進められており、例えば、下記の特許文献1(1)に提案されているものに代表されるように、合成樹脂ポリオレフィン無機抗菌剤を単独もしくは天然物由来抗菌物質アロエカテキンヒノキチオール孟宗竹から選ばれる一種を組み合せ配合、混入して成るものとした包装容器および包装用材フィルムは、それら包装容器および包装用材フィルムを構成する樹脂層抗菌剤として無機系抗菌剤と天然物由来の抗菌剤とが単独または組み合せて含有し、従来の無機系抗菌剤を単独で使用する時より抗菌剤を多量に使用しなくても十分な抗菌作用が得られるようにしたものとなっている。

0003

このように有効成分を練り込んだ樹脂製包装用フィルムなどの包装用品類は、本願出願人の独自の開発努力によって既に実用化の段階となっていたが、実際に使用して見ると、その有効成分が混合量の1%程度しか表面に露出しておらず、有効成分の混合割合に比較して果実や野菜の鮮度維持呈味向上などの効果が薄く、生産コストに見合った効果を得るのが困難であるという欠点を生じてしまっていることが判明した。

0004

また、樹脂フィルムメーカーに生産を委託した場合には、大量生産標準の生産態勢となっているために少量生産が困難となり、小ロット生産食品用の包装用品の製造などには生産コストが嵩み、適さないという新たな問題点も生じてしまい、さらには、透明樹脂フィルムなどに上述のような添加物を混合すると、透明度が低下し、包装した生鮮食品類の品質目視確認し難くなってしまったり、フィルム強度が低下して皺や破れなどを生じ易くなってしまうなど、新たな制約対処していかなければならず、その利用範囲の拡大が難しいものとなっていた。

0005

(従来の技術)
こうした理由から、本願出願人は、樹脂フィルムに直接、有効成分を塗布することはできないものかとの着想に至り、様々な思考錯誤を繰り返した末に、下記の特許文献1(2)に示す、ポリフェノールトレハロース登録商標、以下、全て同様であって表示を省略する)とを所定重量比で含むポレハ(登録商標、以下、全て同様であって表示を省略する)を、ポレハと水とが所定重量比、および、アルギン酸ナトリウムを、アルギン酸ナトリウムと前記水とが、所定重量比とするよう混合してなる食品包装用塗料を、包装体の少なくとも包装対象食品に接するかまたは近接する適宜範囲に、薄膜層状に定着した呈味調整皮膜層域を設けてなるものとした食品包装用塗料を利用した食品包装用品を既に開発済みとしており、今後、さらに鮮度維持および長期保存性能を改良したものを提供するため鋭意技術開発を進めているところである。

0006

こうした状況にあって、同種の技術分野を見渡すと、ポリフェノール成分印刷インキに添加する技術が数多く開発されており、下記の特許文献1(3)に代表するように、顔料3〜70重量%を含む印刷インキ500重量部に対し、ヒノキチオールおよび/またはヒノキチオールの包接化合物を1〜1000重量部配合してなる鮮度保持用印刷インキ、該印刷インキをセロハンまたは合成樹脂フィルム上に印刷してなる青果物の鮮度保持用包装材料、並びに、該包装材料を用いる青果物の鮮度保持方法や、同特許文献1(4)のような、食品の鮮度を保持するための包装紙であって、紙または不織布に、ヒノキチオール若しくはその金属錯体またはそれらの塩を含む水溶液またはアルコール含有率20ないし60%のアルコール溶液含浸、塗布または印刷した包装紙などが散見される。

0007

しかし、特許文献1(3)に示されているようなポリフェノール成分を印刷インキに添加する技術は、添加する印刷インクとして、通常食品包装に使用されている印刷インクを用いているが、通常の包装用印刷は、生鮮食品に直接触れることのないフィルムや容器の外がわに施すのが一般的であり、包装容器の内側に印刷することはなく、従って、こうした食品包装用の印刷インクにポリフェノール成分を添加する技術を、そのまま食品包装の内側面に施して生鮮食品類に直接触れることは、食品の安全性に不安を残すものとなってしまう虞があり、また、特許文献1(4)に示したものなどは、包装紙や不織布などの基材表面に対し、一般的塗料のように安定に定着可能とする成分を積極的に添加したものとはなっておらず、ヒノキチオール、金属錯体またはそれらの塩を水溶液化、またはアルコール溶液化してなるものであり、抗菌性溶液を包装紙に長期間にわたって定着させたい場合には、包装紙や不織布がわに、溶液を安定に定着させるための細かな凹凸形状や、粘着剤を塗布するなどの前処理が必要となり、こうした定着技術を併用しなければ、より長期間の鮮度保持を実現化するのが困難であるという欠点があった。
(1)特開2003−93011号公報 (2)特開2015−86334号公報 (3)特開平6−16990号公報 (4)特開2009−29491号公報

発明が解決しようとする課題

0008

問題意識
上述したとおり、従前までに提案のある各種ポリフェノール成分を印刷インキに添加する技術は、印刷インキの食品安全性を確保しなければ、包装フィルム食品類直接接触する面に定着させて使用するのが困難なものであり、また、定着性の弱い抗菌性の溶液を塗布した包装紙類などは、さらに、長期間にわたる鮮度保持を実現化するのが難しいという欠点を有しており、こうした課題に着目した本願発明者兼出願人は、これまで開発済みとしてきた食品包装用塗料における抗菌成分について、さらに、長期間にわたって滅菌効果が得られる成分を探し求めると共に、塗装や印刷に際し、より安定した定着性能が得られ、しかも食品に直接接触しても高い安全性を確保できる粘料や、増粘剤などの利用を模索し、それらの成分を様々な組み合わせで試作し、実験を繰り返すうちに、食品安全性を確保しつつ、一段と長期間にわたって食品の鮮度を維持可能とする食品包装用塗料、および、それを利用した食品用包装容器を実現可能とするための構成につき、更なる改善の可能性を痛感するに至ったものである。

0009

(発明の目的)
そこで、この発明は、抗菌防黴防臭などの性能を格段に高め、しかもその有効期間を大幅に延長し、食品類の鮮度を保持する性能を一段と高めることができる新たな食品用包装技術の開発はできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造の食品包装用塗料、およびそれを利用した新規な構造の食品用包装容器を実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。

課題を解決するための手段

0010

(発明の構成)
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明の食品包装用塗料は、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、ポリフェノールに、澱粉糖を混合したポリフェノール・澱粉糖混合物に、粘料および増粘剤の少なくとも何れか一方の定着剤と、水と、エチルアルコールとを適量ずつ混合してなるものとした構成を要旨とする食品包装用塗料である。

0011

この基本的な構成からなる食品包装用塗料は、より具体的に示すと、ポリフェノールと、トレハロースおよびサイクロデキストリンの少なくとも何れか一方の澱粉糖とを混合したポリフェノール・澱粉糖混合物に、粘料および増粘剤の少なくとも何れか一方の定着剤と、水と、エチルアルコールとを適量ずつ混合してなるものとした構成からなる食品包装用塗料となる。

0012

さらに具体的には、ポリフェノールにおける不飽和七員環化合物単環式モノテルペン)と、トレハロースおよびサイクロデキストリンの少なくとも何れか一方の澱粉糖とを混合したポリフェノール・澱粉糖混合物に、粘料および増粘剤の少なくとも何れか一方の定着剤と、水と、エチルアルコールとを適量ずつ混合してなるものとした構成からなる食品包装用塗料と言うことができる。

0013

さらにまた、ポリフェノールであって不飽和七員環化合物(単環式モノテルペン)におけるPEX−α、PEX−αs、PEX−γc、PEX−β、PEX−δ(何れも商品名、以下、全て同様であって表示を省略する)の少なくとも何れか1種に、トレハロースおよびサイクロデキストリンの少なくとも何れか一方の澱粉糖とを混合したポリフェノール・澱粉糖混合物に、粘料および増粘剤の少なくとも何れか一方の定着剤と、水と、カテキンと、エチルアルコールとを適量ずつ混合してなるものとした構成からなる食品包装用塗料となる。

0014

また、表現を変えて示すならば、ポリフェノールに、澱粉糖を1;15ないし1;60の重量比で混合したポリフェノール・澱粉糖混合物に、同ポリフェノール・澱粉糖混合物と水とが、1:100ないし1:2の重量比、および、粘料および増粘剤の少なくとも何れか一方の定着剤と前記水とが、1:100ないし1:2の重量比、エチルアルコールと前記水とが、1:100ないし1:2の重量比、カテキンを添加するものの場合には、カテキンと前記水とが、1:100ないし1:2の重量比とするよう混合してなるものとした構成からなる食品包装用塗料と言うことが可能である。

0015

(関連する発明)
上記した食品包装用塗料に関連し、この発明には、それを利用した食品用包装容器も包含している。
即ち、包装対象食品の一部または全部を包装可能な容器本体を有し、該包装対象食品を収容した場合に、同包装対象食品に接触可能に対峙する該容器本体内側壁の一部または全部に、の発明の基本をなす食品包装用塗料を主要成分とする塗料液を膜状に定着した滅菌塗装膜を設けた構成からなる食品用包装容器である。

0016

この食品用包装容器を、より具体的なものとして示すと、包装対象食品の一部または全部を包装可能であって、一部または全部が透明または半透明硬質素材製とした容器本体を有し、該包装対象食品を収容した場合に、同包装対象食品に接触可能に対峙する該容器本体内側壁の一部または全部に、この発明の基本をなす食品包装用塗料を主要成分とする水溶塗料液を膜状に定着した滅菌塗装膜を設けてなるものとした構成からなる食品用包装容器となる。

0017

この食品用包装容器を、表現を変えて示すと、包装対象食品の一部または全部を包装可能であって、一部または全部が透明な軟質合成樹脂フィルム製の袋型とした容器本体を有し、該包装対象食品を収容した場合に、同包装対象食品に接触可能に対峙する該容器本体内側壁の一部または全部に、この発明の基本をなす食品包装用塗料を主要成分とする水溶塗料液を膜状に定着した滅菌塗装膜を設けてなるものとした構成からなる食品用包装容器と言うことができる。

発明の効果

0018

以上のとおり、この発明の食品包装用塗料によれば、従前までのものとは違い、上記したとおりの固有の特徴ある構成から、当該ポリフェノール・澱粉糖混合物による格段に秀でた滅菌効果を長期におよび発揮できるものとなり、収穫後の果実や野菜などの生鮮食品類を、その外的美観輸送性陳列性などが高まるよう包装すると共に、包装後の果実や野菜など包装対象物酸化傷害を防ぐ上、糖度を向上させて収穫後に品質を高めることができる新たな包装技術を提供することができ、特に、ポリフェノール・澱粉糖混合物を水と混合することにより、給水性吸湿性、適度な表面粗さや凹凸などを有するような様々な物品などに対し、各種印刷技術やスタンプ技術、吹き付け塗装技術、刷毛塗り塗装技術などを利用して印刷または塗装することができ、しかも当該ポリフェノール・澱粉糖混合物に定着剤を添加したから、当該食品包装用塗料を主要成分とする水溶塗料液を、食品用包装容器の容器本体内側壁に膜状に確りと定着させることができ、従来品に比較し、生鮮食料品の鮮度をより長期間維持するでき、保存期間中に渡って格段に秀でた防黴、防菌、防臭、鮮度保持効果を達成させることになるという大きな特徴が得られる。

0019

加えて、この発明の食品包装用塗料にあっては、ポリフェノールにおける不飽和七員環化合物(単環式モノテルペン)より具体的には、PEX−α、PEX−αs、PEX−γc、PEX−β、PEX−δの少なくとも何れか1種を含有することとなり、防黴、防菌、防臭、鮮度保持効果を格段に高めたものとすることができ、さらに、該ポリフェノールに、トレハロースおよびサイクロデキストリンの少なくとも何れか一方の澱粉糖とを混合したポリフェノール・澱粉糖混合物を含有していることから、保存期間中に渡り、糖度を高めながら調整し、呈味を改善することができるという秀でた特徴を発揮することとなる。

0020

さらに、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウムおよびアルギン酸エステルの少なくとも何れか一つからなる粘料、および、コンニャク粉オオバコグァーガム、その他の澱粉類の少なくとも1種からなる増粘剤の少なくとも何れか一つの定着剤を含有するものとしたから、従前までであれば、合成樹脂製フィルムなどのように表面が平滑で柔軟性を有する物品に印刷した場合、乾燥後に印刷層剥離脱落してしまうという難点を有していたものが、それらを大幅に改善して格段に秀でた定着安定性を得ることができる上に、調湿機能や保湿機能をも付加することができ、従前までであれば得られなかった鮮度維持機能、糖度調整機能および呈味向上などといった機能が格段に秀でてなる印刷物塗装品などを、より広く提供できるようになるという新たな効果を奏するものとなる。

0021

この発明の食品包装用塗料を利用した食品用包装容器は、その容器本体が包装した包装対象食品の、少なくとも同包装対象食品物に接触可能に対峙する器本体内側壁の一部または全部に、食品包装用塗料を主要成分とする塗料液を膜状に定着した滅菌塗装膜を設けたから、滅菌成分を樹脂性フィルムに練り込んで一体に含有するものとした場合に生じるフィルム強度の低下という問題を解消して包装品質の向上を達成できる上、塗装や印刷技術の採用により、既存の塗装機印刷機械などを利用するだけで、外部発注することなく社内生産により、短時間の中に大ロット生産から小ロット生産まで、より柔軟且つ経済的に包装対応可能なものとすることができ、商品開発から出荷までのリードタイムを大幅短縮して、季節ものの生鮮食料品の臨時出荷など、従前までであれば対応困難な商品包装にも簡単、迅速な対応を実現化すると共に、生産コストの課題を大幅に解消できるものとし、さらに、使用した食品包装用塗料成分の殆どが、包装対象食品に面して露出状となり、その防黴、防菌、防臭効果を遺憾なく発揮し得るものとすることができるから、従来品に比較し、より長期間に渡って高い鮮度維持機能を達成できるという利点が得られる。

0022

加えて、一部または全部が透明または半透明の硬質素材製とした容器本体を有するもの、および、一部または全部が透明な軟質合成樹脂フィルム製の袋型とした容器本体を有するものなど、様々な当該食品包装用塗料成分を含む滅菌塗装膜を安定して定着させたものとすることができるから、多種多様の食品用包装容器に採用することができるものとなり、しかも食品包装用塗料を、水に対し0.1ないし5%希釈とした水溶塗料液を連続膜状に定着した滅菌塗装膜を設けてなるものとすることにより、容器本体内側壁をより確実に滅菌すると共に、長期的な鮮度維持効果を一段と確実に達成するものとなり、また、同水溶塗料液を断続膜状に定着した滅菌塗装膜を設けてなるものは、連続膜状に定着した滅菌塗装膜に比較して、容器本体内側壁からの大規模な剥離を、より確実に防止できるものとなってその定着力を格段に向上できる上、断続膜の形状が、半透明の模様状に表示されるものとなって、滅菌塗装膜の存在をより鮮明に視覚化することができるから、食品用包装容器の有効成分の存在を宣伝アピールする効果を得るものとなり、外観的美観を高めて、誰もが一目で確認することができるから、誤使用を確実に防止し、確認作業を簡単にして生産効率を格段に高めることができるだけでなく、利用者および消費者がその効果を円滑に理解することができるものとなる上、市場における当該食品包装用品、およびそれを利用した包装食品付加価値を高めると共に、断続膜状に散在する滅菌塗装膜間に、容器本体の透明部分が残るから覗き窓となって、容器本体内の包装対象食品の品質を簡単、確実に目視確認することができるという利便性を兼ね備えたものとすることができる。

発明を実施するための最良の形態

0023

上記したとおりの構成からなるこの発明の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について説明を加えることにする。
ポリフェノール・澱粉糖混合物は、抗菌性を有して包装対象食品の防黴、防菌、防臭、鮮度保持、および、抗菌性を有して包装対象食品の保存性を高めると共に、包装対象食品の糖度を調整して呈味を向上する機能を担い、下記ポリフェノールおよび澱粉糖を適宜割合に混合してなるものとしなければならない。

0024

ポリフェノールは、包装対象食品の食品安全性を確保しつつ、抗菌性を有して包装対象食品の防黴、防菌、防臭、鮮度保持の機能を担うものであり、植物由来エキスに含まれる成分と言うことができ、より具体的なものとして示すならば、不飽和七員環化合物(単環式モノテルペン)とすべきであり、さらに、後述する実施例にも示すとおり、PEX−α、PEX−αs、PEX−γc、PEX−β、PEX−δとすることが可能である。

0025

澱粉糖は、抗菌性を有して包装対象食品の保存性を高め、包装対象食品の糖度を調整して呈味を向可能とする機能を担い、澱粉由来天然糖質成分としなければならず、例えば、後述する実施例にも示すように、トレハロースおよびサイクロデキストリンの少なくとも何れか一方とするのが望ましく、トレハロースは、抗菌性を有して包装対象食品の保存性を高めると共に、包装対象食品の糖度を調整して呈味を向上する機能を担い、2つのα−グルコースが1,1−グリコシド結合してできた二糖の一種であるということができ、澱粉から大量生産可能な株式会社林原製のものを利用するのが望ましく、3種類の異性体、α,α体、α,β体およびβ,β体の何れであってもよい。

0026

定着剤としての粘料および増粘剤は、この発明の食品包装用塗料が包装対象食品に接触または近接した場合においても、食品としての安全性を確保可能なものとする上、この発明の食品包装用塗料を対象容器本体に対し、より安定に定着可能とする機能を担い、誤って食品と共に飲食してしまった場合にも充分な安全性を確保可能な素材製のものとしなければならず、例えば、粘料は後述する実施例にも示すように、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウムおよびアルギン酸エステルの少なくとも1つとすることができ、また、増粘剤は、コンニャク粉、オオバコ、グァーガム、その他の澱粉類などの中の何れか1種か、または、それら何れかの組み合わせなどからなるものとすることが可能である。

0027

水は、この発明の食品包装用塗料を塗装や印刷などに適した濃度の水溶液とする機能を担い、食品としての安全を確保可能な程度に充分な品質を確保したものとしなければならず、例えば飲料用となる上水道水や、それに準ずる衛生管理を行うか、それ以上の水質を確保し、食品としても安全な水としなければならない。

0028

この発明の食品包装用塗料は、ポレハと水とが、1:100ないし1:2の重量比に混合してなるものとするのが望ましく、この重量比範囲を外れてしまうと、塗装や印刷の作業性、および塗装や印刷後の品質を低下させてしまう虞を生じさせてしまうこととなるが、この重量比範囲に設定することにより、鮮度維持、糖度調整および呈味を向上する作用を高めることができ、また、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウムおよびアルギン酸エステルの少なくとも何れか一つからなる粘料、および、コンニャク粉、オオバコ、グァーガム、その他の澱粉類の少なくとも1種からなる増粘剤の少なくとも何れか一方からなる定着剤と、記水とが1:100ないし1:2の重量比とするよう混合してなるものとするのが望ましく、この重量比範囲を外れさせると、乾燥後の定着力が低下したり、粘度が高すぎて塗装や印刷にムラを生じてしまう虞があり、この重量比範囲に設定することにより、塗装や印刷を高品質で行うことができる上、塗装や印刷後にも安定した定着力を呈するものとすることが可能となる。

0029

容器本体は、包装対象食品の一部または全部を包装可能とする機能を担い、包装用紙包装用フィルム包装用箱包装用トレー、包装容器、包装袋などといった様々なものとすることができ、未加工または半加工シート状の包装素材体を加工したり、組み立てたりしてなるものということができ、より具体的には、樹脂フィルム、不織布、ヒートロン(登録商標)、和紙、スパンボンド(登録商標)、ロール和紙、段ボール、板紙、紙トレー、OP・PETトレー容器発泡スチロール容器食品容器などとすることができ、防OPP、OPP、片面ヒートシールタイプOP、両面ヒートシールタイプOPなどの樹脂フィルム、バリアNY、バリアPET、PET、AL、CPP、PP、PE、ラミネートフィルム強化ポリなどのフィルム、または、それらの多層フィルムウレタンスポンジなどのフルーツキャップ(商品名:緩衝材)、その他、様々な包装用品の本体部分であるということができ、また、食品以外の包装用品や、一般には包装用に頻繁には利用しない素材体や、全く包装用に利用されない素材体なども利用可能であって、例えるならば、布、木材、金属、皮革ゴムゲル、石、貝殻、植物の葉、植物繊維天然繊維合成繊維ガラス繊維炭素繊維、その他のあらゆる素材体とすることができ、さらに、表現を変えると。容器本体の完成前段階の未加工または半加工の素材体であるということができ、フィルム、シートテープリボン、袋、箱、トレーカップバケツポット、蓋、その他の各種性状の素材体とすることが可能である。

0030

この発明の食品用包装容器を製造する技術分野で使用する印刷機は、様々な包装対象食品の一部または全部を包装可能な包装用資材および容器本体の適宜範囲に印刷可能とするものであり、具体的には、グラビア印刷機オフセット枚葉印刷機オフセット輪転印刷機フレキソ印刷機活版印刷機スクリーン印刷機シール印刷機デジタル印刷機オンデマンド印刷機、各種プリンター、その他、目的と利便性および利用可能性に応じて適宜、印刷機を選択して利用することが可能となり、刷毛塗り機能やスタンプ機能、吹き付け塗装機能などを有する様々な塗装機械工業用ロボットなどに置き換えることができるという利便性を兼備する。

0031

包装対象食品は、食品用包装容器によって包装した生鮮食品全般ということができ、より具体的には、野菜、根菜、果物、穀物、それらやその他の加工食品類ということができ、より具体的には、例えば、茄子トマト、苺、ネギ小松菜、ほうれん草、ブロッコリーモロヘイヤアスパラガス枝豆、その他殆ど全ての野菜、ゴボウジャガイモ、長いも、その他殆ど全ての根菜、サクランボ、ラ・フランス、和梨、バナナ林檎葡萄、その他殆ど全ての果物、玄米白米、麦、大豆小豆、その他の穀類、肉、魚介類、および、カット野菜カット果物、サラダ惣菜、オードブル、弁当サンドイッチ調理パン菓子、その他殆ど全ての加工食品や調理食品、おコーヒーなどの原料および加工食品類などということができ、さらにまた、食品以外、の鮮度を保持する必要のある有機物薬品類酸化劣化の防止を要する無機物など様々な物品に置き換えて、それら全てを包装の対象物とすることができる。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする

図面の簡単な説明

0032

図面は、この発明の食品包装用塗料、およびそれを利用した食品用包装容器の技術的思想具現化した代表的な幾つかの実施例を示すものである。
食品包装用塗料の製造工程および素材構成を示すブロック図である。
食品包装用塗料の吹き付け塗装工程を示す斜視図である。
食品包装用塗料の印刷工程を示す正面図である。
この発明の食品用包装容器を示す三面図である。
この発明の食品用包装容器を示す斜視図である。
食品用包装容器の他の例を示す正面図および平面図である。

0033

図1に示す事例は、ポリフェノール2であって不飽和七員環化合物(単環式モノテルペン)におけるPEX−α、PEX−αs、PEX−γc、PEX−β、PEX−δの少なくとも何れか1種に、トレハロースおよびサイクロデキストリンの少なくとも何れか一方の澱粉糖3を混合したポリフェノール・澱粉糖混合物Pに、粘料40および増粘剤41の少なくとも何れか一方の定着剤4と、水5と、エチルアルコール7とを適量ずつ混合してなるものとした、この発明の食品包装用塗料1における代表的な一実施例を示すものである。

0034

図1からも明確なように、この発明の食品包装用塗料1は、植物抽出エキスから得た不飽和七員環化合物(単環式モノテルペン)におけるPEX−α、PEX−αs、PEX−γc、PEX−β、PEX−δの少なくとも何れか1種のポリフェノール2と、トレハロースおよびサイクロデキストリンの少なくとも何れか一方からなる澱粉糖3とを1;15ないし1;60の重量比に混合し、ポリフェノール・澱粉糖混合物Pとしたものを用いて、同ポリフェノール・澱粉糖混合物Pと水5とが、1:100ないし1:2の重量比、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウムおよびアルギン酸エステルの少なくとも何れか一つからなるものとした粘料40、および、コンニャク粉、オオバコ、グァーガム、その他の澱粉類の少なくとも1種からなるものとした増粘剤41の少なくとも何れか一方の定着剤4と前記水5とを、1:100ないし1:2の重量比、エチルアルコール7と前記水5とが、1:100ないし1:2の重量比、カテキン6と前記水5とが、1:100ないし1:2の重量比とするよう混合してなるものである。

0035

(実施例1の作用・効果)
以上のとおりの構成からなるこの発明の食品包装用塗料1は、図2ないし図6に示すように、包装対象食品の一部または全部を包装可能な容器本体80を有し、該包装対象食品を収容した場合に、同包装対象食品に接触可能に対峙する該容器本体80内側壁81の一部または全部に滅菌塗装膜11を設けてなる、この発明の食品用包装容器8の製造に用いることが可能である。
以下に、この発明の食品用包装容器8の製造工程および包装利用過程を示しながら、当該食品用包装容器8の構造について明示して行くこととする。

0036

図2に示すように、一部または全部が透明または半透明の硬質合成樹脂製の容器本体80を有し、包装対象食品(図示せず)を収容した場合に、同包装対象食品に接触可能に対峙する該容器本体80内側壁81の一部または全部に、当該食品包装用塗料1を、水5に対し0.1ないし5%希釈とした水溶塗料液10を吹き付け塗装し、連続膜状に定着した滅菌塗装膜11を設けてなるものとした食品用包装容器8を製造することが可能である。

0037

また、図3ないし図5に示すように、一部または全部が透明な軟質合成樹脂フィルム製の袋型の食品用包装容器8容器本体80の素材となる包装用フィルム84は、包装対象食品に接触可能に対峙する該容器本体80内側壁81となる面の一部または全部に対し、当該食品包装用塗料1を、水5に対し0.1ないし5%希釈とした水溶塗料液10を、グラビア印刷機9により、破線形の断続膜状に定着した滅菌塗装膜11とするよう印刷したものとした上、三方シール自動製袋機(図示せず)に、該包装用フィルム85を供給し、図4および図5に示すように、表面の内側壁81に滅菌塗装膜11が、上下適宜間隔を隔てた複数本破線状に配するよう製袋してなり、図4中の側面図の背面内側壁83に破線で示す範囲のみに滅菌塗装膜11を設けたものとすることができる外、該背面内側壁83に加えて、同図4中の側面図の前面内側壁82にも、細い一点鎖線縞で示す範囲に同じ滅菌塗装膜11を設けたものとすることが可能であり、下端有底、且つ上部適所に持ち手孔付きの食品用包装容器8としての三方シール袋8や、図6に示すような、上端寄り適所にチャックシール85付きとした食品用包装容器8としての三方シール袋8を製造することが可能である。

0038

下記表1に示すように、この発明の食品用包装容器8の滅菌塗装膜11は、水溶塗料液10の殺菌力試験に基づけば、接触10分後にO−157およびサルモネラ菌を完全に消滅可能なものとなり、しかも当該滅菌塗装膜11は、定着剤4をともなって食品用包装容器8容器本体80内側壁81に確りと点在状に定着しているから、特に広範囲にわたる剥離、脱落を確実に防止し、長期間にわたり、その殺菌作用を確実に持続できるものとし、格段の包装対象食品長期保存性能を達成可能なものとなる。

0039

(結 び)
叙述の如く、この発明の食品包装用塗料、およびそれを利用した食品用包装容器は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易で、従前からの包装技術に比較して、防黴、防菌、防臭性能を格段に高め、生鮮食品などの鮮度維持期間を大幅に長期化することができる上、効率的且つ低廉に生産および提供可能なものとし、遥かに経済的なものとすることができるから、鮮度および品質管理重視する農産物生産者、食品流通業界および食品販売業界はもとより、これまで店頭に陳列されている間に鮮度が低下してしまい、購入後、短期間の中に消費しなければ、新鮮な食品を味わうことができなかった消費者においても、格段の長期保存と、外観向上および呈味改善とを達成できる高機能が高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。

0040

1食品包装用塗料
10 同塗料液
11 同滅菌塗装膜
Pポリフェノール・澱粉糖混合物
2 ポリフェノール
3 澱粉糖
4定着剤
40 同 粘料
41 同増粘剤
5 水
6カテキン
7エチルアルコール
8食品用包装容器
80 同容器本体
81 同内側壁
82 同 前面内側壁
83 同 背面内側壁
84 同包装用フィルム
85 同チャックシール
9 グラビア印刷機

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