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技術 乗物用シート

出願人 トヨタ紡織株式会社
発明者 金田浩二赤池文敏
出願日 2016年5月27日 (5年4ヶ月経過) 出願番号 2016-106125
公開日 2017年11月30日 (3年10ヶ月経過) 公開番号 2017-210188
状態 特許登録済
技術分野 車両用座席 椅子の脚、座部、背もたれ及び付属物
主要キーワード 前方ロッド 後方ストッパ 前方ストッパ 後方ロッド 後方ブラケット 箱型部材 後方リンク 前方ブラケット
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (9)

課題

乗物用シートにおけるアームレストの保持位置における自由度の向上を図る。

解決手段

シート本体1における着座者背凭れとなるシートバック2の上下方向中間位置で、着座者のを上面側で受け止め可能なアームレスト4を有する乗物用シートであって、アームレスト4は、アームレスト4の前端後端に対して相対的に上下する動きと、アームレスト4の後端が前端に対して相対的に上下する動きと、の少なくとも一方によって姿勢角度を調整可能な姿勢角度調整機構と、アームレスト4の前端と後端の相対的な位置関係を保持した状態でそれぞれ上下に移動することで高さ位置を調整可能な高さ調整機構と、を有する構成である。

概要

背景

従来、シート本体における着座者背凭れとなるシートバックの上下方向中間位置で、着座者の両をそれぞれ上面側で受け止め可能な左右のアームレストを有する乗物用シートとして例えば、特許文献1が知られている。係る特許文献1における乗物用シートは、シートクッション側方において略垂直に立設されたアームレストが設けられている。このアームレストは、単一の駆動機構によって上下動可能な構成である。

概要

乗物用シートにおけるアームレストの保持位置における自由度の向上をる。シート本体1における着座者の背凭れとなるシートバック2の上下方向中間位置で、着座者の肘を上面側で受け止め可能なアームレスト4を有する乗物用シートであって、アームレスト4は、アームレスト4の前端後端に対して相対的に上下する動きと、アームレスト4の後端が前端に対して相対的に上下する動きと、の少なくとも一方によって姿勢角度を調整可能な姿勢角度調整機構と、アームレスト4の前端と後端の相対的な位置関係を保持した状態でそれぞれ上下に移動することで高さ位置を調整可能な高さ調整機構と、を有する構成である。

目的

特開2010−234886号公報






しかしながら、上記アームレストは、両肘をそれぞれ上面側で受け止め可能な天板部の位置の高さが変わるのみの構成であり、アームレストの保持位置における自由度が低く係る点を考慮した更なる改善が望まれている

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

シート本体における着座者背凭れとなるシートバックの上下方向中間位置で、着座者のを上面側で受け止め可能なアームレストを有する乗物用シートであって、前記アームレストは、前記アームレストの前端後端に対して相対的に上下する動きと、前記アームレストの後端が前端に対して相対的に上下する動きと、の少なくとも一方によって姿勢角度を調整可能な姿勢角度調整機構と、前記アームレストの前端と後端の相対的な位置関係を保持した状態でそれぞれ上下に移動することで高さ位置を調整可能な高さ調整機構と、を有する構成である乗物用シート。

請求項2

請求項1に記載の乗物用シートであって、前記アームレストは、シート本体の両側方にそれぞれ構成されており、左右のアームレストが前記シート本体とは別体として単体で一体的に繋がった構成である乗物用シート。

請求項3

請求項1または請求項2に記載の乗物用シートであって、前記左右のアームレストにおける姿勢角度調整機構と高さ調整機構は、アームレスト前端側を上下に移動させる第1昇降機構と、アームレスト後端側を上下に移動させる第2昇降機構と、により構成される乗物用シート。

請求項4

請求項1から請求項3のいずれかに記載の乗物用シートであって、前記第1昇降機構と前記第2昇降機構のそれぞれには、前記左右のアームレストを支持する支持部とシート本体を支持する基部との間に連結されたリンク機構と、該リンク機構を回動させる駆動機構と、が構成されており、前記第1昇降機構におけるリンク機構と、前記第2昇降機構におけるリンク機構の何れか一方は、前記支持部と前記基部との間を二つのリンクによる連結構成とされる乗物用シート。

技術分野

0001

本発明は、乗物用シートに関する。

背景技術

0002

従来、シート本体における着座者背凭れとなるシートバックの上下方向中間位置で、着座者の両をそれぞれ上面側で受け止め可能な左右のアームレストを有する乗物用シートとして例えば、特許文献1が知られている。係る特許文献1における乗物用シートは、シートクッション側方において略垂直に立設されたアームレストが設けられている。このアームレストは、単一の駆動機構によって上下動可能な構成である。

先行技術

0003

特開2010−234886号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、上記アームレストは、両肘をそれぞれ上面側で受け止め可能な天板部の位置の高さが変わるのみの構成であり、アームレストの保持位置における自由度が低く係る点を考慮した更なる改善が望まれている。

0005

本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、乗物用シートにおけるアームレストの保持位置における自由度の向上を図ることにある。

課題を解決するための手段

0006

上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。先ず、第1の発明は、シート本体における着座者の背凭れとなるシートバックの上下方向中間位置で、着座者の肘を上面側で受け止め可能なアームレストを有する乗物用シートであって、前記アームレストは、前記アームレストの前端後端に対して相対的に上下する動きと、前記アームレストの後端が前端に対して相対的に上下する動きと、の少なくとも一方によって姿勢角度を調整可能な姿勢角度調整機構と、前記アームレストの前端と後端の相対的な位置関係を保持した状態でそれぞれ上下に移動することで高さ位置を調整可能な高さ調整機構と、を有する構成である。

0007

この第1の発明によれば、アームレストの前端が後端に対して相対的に上下する動きと、アームレストの後端が前端に対して相対的に上下する動きと、の少なくとも一方によって姿勢角度を調整可能な姿勢角度調整機構と、アームレストの前端と後端の相対的な位置関係を保持した状態でそれぞれ上下に移動することで高さ位置を調整可能な高さ調整機構を有する。これにより、アームレストの姿勢角度の調整と高さ調整の組み合わせが可能となり、様々なアームレストの保持位置を構成することができる。よって、乗物用シートにおけるアームレストの保持位置における自由度の向上を図ることができる。

0008

次に、第2の発明に係る乗物用シートは、第1の発明において、前記アームレストは、シート本体の両側方にそれぞれ構成されており、左右のアームレストが前記シート本体とは別体として単体で一体的に繋がった構成である。

0009

この第2の発明によれば、左右のアームレストが一体として、乗物本体に対する姿勢角度を調整可能な姿勢角度調整機構と、乗物本体に対する高さ位置を調整可能な高さ調整機構と、を有する構成である。これにより、左右のアームレストの同期ずれを抑制しつつ、姿勢角度と高さ調整の両機能を備えることができる。

0010

次に、第3の発明に係る乗物用シートは、第1の発明または第2の発明において、前記左右のアームレストにおける姿勢角度調整機構と高さ調整機構は、アームレスト前端側を上下に移動させる第1昇降機構と、アームレスト後端側を上下に移動させる第2昇降機構と、により構成される。

0011

この第3の発明によれば、左右のアームレストの前端側を第1昇降機構が支持し、後端側を第2昇降機構が支持する。そのため、アームレストの前端及び後端のそれぞれを下方から支持するため荷重支持しやすい構造となる。

0012

次に、第4の発明に係る乗物用シートは、第1の発明から第3の発明のいずれかにおいて、前記第1昇降機構と前記第2昇降機構のそれぞれには、前記左右のアームレストを支持する支持部とシート本体を支持する基部との間に連結されたリンク機構と、該リンク機構を回動させる駆動機構と、が構成されており、前記第1昇降機構におけるリンク機構と、前記第2昇降機構におけるリンク機構の何れか一方は、前記支持部と前記基部との間を二つのリンクによる連結構成とされる。

0013

この第4の発明によれば、リンク機構の採用により複雑な構成とすることなくアームレストの保持位置における自由度の向上を図る乗物用シートとすることができる。

発明の効果

0014

本発明は上記各発明の手段をとることにより、乗物用シートにおけるアームレストの保持位置における自由度の向上を図ることができる。

図面の簡単な説明

0015

実施形態に係る車両用シートの全体斜視図である。
アームレスト装置を示した斜視図である。
アームレスト装置の分解斜視図である。
アームレスト装置における第1昇降機構と第2昇降機構の初期位置を示した模式図である。
アームレスト装置における第2昇降機構を動かして支持部の後端を最上方位置に移動させた状態を示した模式図である。
アームレスト装置における第1昇降機構を動かして支持部の前端を上下方向の中間位置に移動させた状態を示した模式図である。
アームレスト装置における第1昇降機構を動かして支持部の前端を最上方位置まで移動させた状態を示した模式図である。
アームレスト装置における第2昇降機構を動かして支持部の後端を最下方位置に移動させた状態を示した模式図である。

実施例

0016

以下に、本発明の実施形態について、図1〜8を用いて説明する。本実施形態においては、乗物用シートとして車両における車両用シートを例示して説明する。なお、各図に適宜矢印で示す方向は、車両用シートに着座乗員着座した状態において、着座乗員から見た前、後、左、右、上、下である。本実施形態における車両用シートは、車両の2列目座席として配設されるものを例示する。

0017

車両用シート(乗物用シート)におけるシート本体1は、図1〜3に示されるように背凭れ部となるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、着座者の両肘をそれぞれ上面側で受け止め可能な左右のアームレスト4を有する。シート本体1におけるシートクッション3の下方には、シート本体1を乗物本体側であるフロア面Fに対して支持すると共に、アームレスト4をフロア面F(乗物本体)に対して可動させるためのアームレスト装置10が配設される。

0018

アームレスト4は、シート本体1における着座者の背凭れとなるシートバック2の上下方向中間位置で、着座者の両肘をそれぞれ上面側で受け止め可能な構成である。アームレスト4は、シート本体1とは別体として単体で一体的に繋がった構成である。詳しくはアームレスト4は、左アームレスト部7、右アームレスト部6、中央支持部5が一体的な構成としてアームレスト装置10に連結されている。

0019

左アームレスト部7と右アームレスト部6は、着座者の両肘をそれぞれ上面側で受け止める天板部6C、7Cを有する。左アームレスト部7と右アームレスト部6の前方は、天板部6C、7Cから下方に向かって延出する前方支持部6B、7Bが一体に構成されている。天板部6C、7Cの後方は、別体の後方支持部6D、7Dによって支持されている。後方支持部6D、7Dは金属製のパイプ部材が適宜折り曲げ加工が施され、後述するアームレスト装置10の支持ブラケット14(支持部)に連結されている。前方支持部6B、7Bの下端は、内方に向かって湾曲する湾曲部6A、7Aを有する。湾曲部6A、7Aの間は、中央支持部5によって一体的に連結されている。

0020

左アームレスト部7は、金属製の板状部材を適宜折り曲げ加工、絞り加工を施した内方骨格7F1、外方骨格7F2が重ね合わせた骨格構造である。内方骨格7F1は、板状部材を断面略U字状に折り曲げて全体としてL字状に絞り加工が施されている。外方骨格7F2は、板状部材を折り曲げ加工を施して内方骨格7F1の外周に沿うと共に上方が折り返された略C字状に形成されている。外方骨格7F2の上端は内方に折り返されることで天板部7Cが構成される。これら内方骨格7F1と外方骨格7F2は互いに重ね合わされることで対向面が連通した閉じ断面構造に構成されている。右アームレスト部6は、左アームレスト7と同様の内方骨格6F1、外方骨格6F2による骨格構造である。

0021

中央支持部5は、金属製の板状部材を適宜折り曲げ加工を施した内方骨格5F1、外方骨格5F2が重ね合わせた骨格構造である。内方骨格5F1は、板状部材を断面略U字状に折り曲げられている。外方骨格7F2は、平板状の板状部材からなる。中央支持部5の両端は、左アームレスト部7と右アームレスト部6が連結されると共に、アームレスト装置10の支持ブラケット14(支持部)に連結されている。

0022

アームレスト4の骨格は、中央支持部5から左アームレスト部7と右アームレスト部6に向かって連通した閉じ断面構造となる。そのため、中央支持部5と左右の左アームレスト部7及び右アームレスト部6における骨格は連通した構造となっており、この骨格の内部を通じて車両またはシート本体に備えられる空調装置(図示省略)の空気が供給可能に構成される。これにより空調装置からの空気が左右の天板部6C、7Cに向けて流出する構成となり、パーソナル空調として有効利用することができる。

0023

また、アームレスト4は、一体的に繋がった構成で中央支持部5を介してシートクッション3の下方を通じてアームレスト装置10の支持ブラケット14(支持部)に連結される。アームレスト4におけるシート本体1への取付位置は、中央支持部5と支持ブラケット14(支持部)の位置である。係る取付位置は、アームレスト4における天板部6C、7Cの位置よりも幅方向内方側に位置する構成とされている。また、この中央支持部5と支持ブラケット14(支持部)の取付位置から幅方向外方に向かって湾曲部6A、7Aが構成されている。そのため、天板部6C、7Cに両肘を載置すると湾曲部6A、7Aの部位で撓みやすい構成とされている。

0024

また、アームレスト4は、左アームレスト部7と右アームレスト部6が一体としてフロア面Fに対して可動可能な構成である。このアームレスト4の可動は、アームレスト4をフロア面Fに対して姿勢角度を調整可能とする姿勢角度調整機構と、アームレスト4をフロア面Fに対して高さ位置を調整可能とする高さ調整機構で構成される。ここで、姿勢角度調整機構は、アームレスト4の前端が後端に対し相対的に上下する動きと、アームレスト4の後端が前端に対し相対的に上下する動きとの少なくとも一方によって姿勢角度の変化が行われる構成である。また、高さ調整機構は、アームレスト4の前端と後端の相対的な位置関係を保持した状態でそれぞれ上下の移動が行われる構成である。なお、この左アームレスト部7と右アームレスト部6の可動は、シートクッション3の下のアームレスト装置10によって構成されている。

0025

アームレスト装置10は、乗物用シートをフロア面Fに対して可動させる装置である。アームレスト装置10は、図1〜3に示すように、ベース12(基部)、支持ブラケット14(支持部)、第1昇降機構20、第2昇降機構30を有する。

0026

ベース12(基部)は、乗物本体であるフロア面側に連結されてシート本体1を支持すると共に、アームレスト装置10を組み込む部材である。ベース12は、金属製の箱型部材であり、断面略ハット状に構成される。ベース12には、幅方向に架け渡されてシートクッション3を支持する前方パイプ3Aと、後方パイプ3B(図1参照)が固定されている。前方パイプ3A及び後方パイプ3Bと、ベース12の底面の間には、アームレスト装置10における第1昇降機構20、第2昇降機構30によって支持ブラケット14が支持される構成である。そのため、支持ブラケット14は、シートクッション3及びシートバック2とは独立して可動する構成とされている。

0027

支持ブラケット14(支持部)は金属製からなり断面略L字状で且つ長尺状の部材である。支持ブラケット14は、左右一対で構成されている。支持ブラケット14の上面は、アームレスト4における中央支持部を固定する面である。支持ブラケット14の側面は、第1昇降機構20、第2昇降機構30が連結される部位である。支持ブラケット14の前端側である支持ブラケット前端14A(図4参照)には、第1昇降機構20が構成される。支持ブラケット14の後端側である支持ブラケット後端14B(図4参照)には、第2昇降機構30が構成される。

0028

第1昇降機構20(姿勢角度調整機構、高さ調整機構)は、アームレスト4の前端側を上下に移動させる機構である。ベース12の前方側には、幅方向に離間して前方ブラケット21が配設されている。前方ブラケット21はベース12の底面に固定される共に、上方に板部材が立設されている。左右の前方ブラケット21の上端側には、前方支軸21Aが構成されており、この前方支軸21A間に金属製のパイプ状の前方ロッド22が架け渡されている。前方ロッド22の軸方向中間位置には、前方セクタギア23が一体として固定されている。前方セクタギア23は、扇状に形成されており、円弧部位に外歯を有する。前方セクタギア23の外歯には、駆動機構40の駆動ギア45が噛合っている。前方セクタギア23の外歯とは反対側には前方ロッド22が板圧方向に貫通して挿通されている。前方セクタギア23の外歯と前方ロッド22が挿通されている部位の間には、板圧方向に貫通した円弧状の前方案内溝24が設けられている。前方案内溝24には、前方ブラケット21から突出した前方ストッパ25が挿通されている。これは、前方セクタギア23の回動を規制するためである。前方ロッド22の両端には、前方ロッド22と一体的に固定された前方第1リンク26(リンク機構)が設けられている。前方第1リンク26は、金属製の平板状の部材からなり、円弧状に形成されている。前方第1リンク26の一端は、前方支軸21Aの位置で前方ロッド22と一体的に連結されて後方に延出している。前方第1リンク26の他端は、前方第2リンク27(リンク機構)の一端とピン結合された第1連結点28を構成している。前方第2リンク27の他端は、支持ブラケット14の支持ブラケット前端14A側の側面にピン結合され第2連結点29を構成している。

0029

第2昇降機構30(姿勢角度調整機構、高さ調整機構)は、アームレスト4の後端側を上下に移動させる機構である。ベース12の後方側には、幅方向に離間して後方ブラケット31が配設されている。後方ブラケット31はベース12の底面に固定される共に、上方に板部材が立設されている。左右の後方ブラケット31の上端側には、後方支軸31Aが構成されており、この後方支軸31A間に金属製のパイプ状の後方ロッド32が架け渡されている。後方ロッド32の軸方向中間位置には、後方セクタギア33が一体として固定されている。後方セクタギア33は、扇状に形成されており、円弧部位に外歯を有する。後方セクタギア33の外歯には、駆動機構40の駆動ギア45が噛合っている。後方セクタギア33の外歯とは反対側には後方ロッド32が板圧方向に貫通して挿通されている。後方セクタギア33の外歯と後方ロッド32が挿通されている部位の間には、板圧方向に貫通した円弧状の後方案内溝34が設けられている。後方案内溝34には、後方ブラケット31から突出した後方ストッパ35が挿通されている。これは、後方セクタギア33の回動を規制するためである。後方ロッド32の両端には、後方ロッド32と一体的に固定された後方リンク36(リンク機構)が設けられている。後方リンク36は、金属製の平板状の部材からなり、直線状に形成されている。後方リンク36の一端は、後方支軸31Aの位置で連結されて後方に延出している。後方リンク36の他端は、支持ブラケット14の支持ブラケット後端14B側の側面にピン結合され第3連結点37を構成している。

0030

駆動機構40は、第1昇降機構20、第2昇降機構30のそれぞれに構成されており、前方第1リンク26、前方第2リンク27、後方リンク36を回動させるための駆動力を伝達する機構である。駆動機構40は、駆動源となる電動モータ42と、この電動モータ42からの回転出力減速させて出力する歯車減速装置44と、この歯車減速装置44の駆動力を出力する駆動ギア45を備えた構成となっている。歯車減速装置44は、互いに歯数の異なる平歯車より成る第1ギアと第2ギア(図示省略)とを有し、これらが互いに平行な軸まわりに回転できるように噛合した状態となって設けられた構成となっている。上記した第1ギアは、第2ギアよりも小径で、かつ、少ない歯数で構成されている。そして、この第1ギアには、更に、電動モータ42からの回転出力の伝達を受けて回転するウォームギア(図示省略)と噛合して、ウォームギアからの回転出力の伝達を受けて回転するウォームホイール(図示省略)が、軸方向に並んで同軸まわりに一体的に回転できるように設けられている。そして、電動モータ42によってウォームギアが回転すると、この回転出力の伝達を受けてウォームホイールが減速されて回転する。そして、このウォームホイールと一体となって回転する第1ギアは、第2ギアと噛合しており更に減速される構成である。そして、第2ギアと同軸回りに回転する駆動ギア45が連結されている。駆動ギア45は、前方セクタギア23、後方セクタギア33の外歯とそれぞれ噛合っている。
このように、電動モータ42からの回転出力をウォームギアとウォームホイール間において減速されるため、ウォームギアと一体に設けられている第1ギアの回転が減速されるとともにトルクが増大した状態で第2ギアと噛合している状態である。このように電動モータ42の回転速度は、歯車減速装置44によって減速させてトルクを増加させられ、前方セクタギア23を介して前方ロッド22を回動させ前方第1リンク26、前方第2リンク27の回動に変換される。また、電動モータ42の回転速度は、歯車減速装置44によって減速させてトルクを増加させられ、後方セクタギア33を介して後方ロッド32を回動させ後方リンク36の回動に変換される。なお、歯車減速装置44は、ウォームギヤとウォームホイールの組み合わせにより、減速比を稼ぐことができる。また歯車減速装置44は、ウォームギヤからウォームホイールへの回転は許容し、その逆は許容しない不可逆回転(リード角に制限はある)を有するため、駆動機構40が駆動しないときは前方第1リンク26及び後方リンク36が回動しないように保持できる。

0031

次に車両用シートのアームレスト装置10における第1昇降機構20と第2昇降機構30の作動内容について図4〜8を用いて説明する。

0032

<第1昇降機構20と第2昇降機構30の初期位置の状態:図4
図4に示すように、第1昇降機構20の前方セクタギア23が最下方に位置している。そのため、前方第1リンク26、前方第2リンク27は共に折り畳まれた上体である。そのため、支持ブラケット前端14A側は、最下方に位置する。また、第2昇降機構30の後方セクタギア33も最下方に位置している。そのため、36は共に折り畳まれた上体である。そのため、支持ブラケット後端14B側は、最下方に位置する。

0033

<第2昇降機構30を動かして支持ブラケット後端14B側を最上方位置に移動させた状態:図5
図5に示すように、第2昇降機構30の駆動機構40を駆動させて駆動ギア45が回転するのに伴い後方セクタギア33が図示上、反時計回り方向に回動する。これに伴い、後方ロッド32が回転すると共に、後方ロッド32と一体の後方リンク36が反時計回り方向に回動する。そのため、第3連結点37が上方に向かって移動する。そのため、支持ブラケット後端14B側が上方に持ち上げられる。この時、第1昇降機構20の前方セクタギア23は最下方に位置したままである。係る支持ブラケット14の姿勢によるアームレスト4は、着座者が天板部6C、7Cに両手を添えるような姿勢をする際に適している。例えば、アームレスト4が前に傾斜した姿勢であると着座者が乗降において天板部6C、7Cに両手を添えやすい。

0034

<第1昇降機構20を動かして支持ブラケット前端14A側を上下方向の中間位置に移動させた状態:図6
図6に示すように、第2昇降機構30の駆動機構40を駆動しない状態で保持されている。そのため、支持ブラケット後端14Bは、図5で示した位置に保持されている。第1昇降機構20の駆動機構40を駆動させて駆動ギア45が回転するのに伴い前方セクタギア23が図示上、反時計回り方向に回動する。これに伴い、前方ロッド22が回転すると共に、前方ロッド22と一体の前方第1リンク26が反時計回り方向に回動する。そのため、第1連結点28が上方に向かって移動する。そのため、支持ブラケット前端14A側が上方に持ち上げられる。なお、図6の状態では、前方セクタギア23の前方案内溝24における前方ストッパ25は、中間位置に位置している。ここで、支持ブラケット前端14A及び支持ブラケット後端14Bが上方に持ち上げられた姿勢は、図4の初期位置の支持ブラケット14の位置から上方に高さが移動した状態となる。このように、第1昇降機構20及び第2昇降機構30の上下の動きの組み合わせによってアームレスト4の天板部6C、7Cをフロア面Fに対して高さ位置を調整可能とすることができる。例えば、図4の支持ブラケット14の高さは、体格の比較的小さい着座者に応じたアームレスト4(図1参照)における天板部6C、7Cの高さとなり、図6の支持ブラケット14の高さは、体格の比較的大きい着座者に応じたアームレスト4における天板部6C、7Cの高さとなり得る。

0035

<第1昇降機構20を動かして支持ブラケット前端14A側を最上方位置まで移動させた状態:図7
図7に示すように、第2昇降機構30の駆動機構40を駆動しない状態で保持されている。そのため、支持ブラケット後端14Bは、図5で示した位置に保持されている。第1昇降機構20の駆動機構40を更に駆動させて駆動ギア45が回転させる。駆動ギア45の回転に伴い前方セクタギア23が図示上、反時計回り方向に更に回動する。そして、前方セクタギア23を前方案内溝24の下端と前方ストッパ25が当接する位置まで回転させる。これに伴い、前方ロッド22が回転すると共に、前方ロッド22と一体の前方第1リンク26が反時計回り方向に更に回動し、第2連結点29が上方に向かって移動する。これにより、前方第2リンク27は、上方に突き出た姿勢となり支持ブラケット前端14A側が上方に持ち上げられる。係る位置は、支持ブラケット前端14Aの方が支持ブラケット後端14Bよりも上方に持ち上げられた状態となる。これは、例えば、着座者が天板部6C、7Cに載置した両肘の高さ位置を通常位置よりも高い位置に設定したいときに適している。例えば、着座者が読書をするために両肘の高さを通常位置よりも高くしたいときなどに用いられる。

0036

<第2昇降機構30を動かして支持ブラケット後端14B側を最下方位置に移動させた状態:図8
図8に示すように、第1昇降機構30の駆動機構40を図7の状態のまま駆動しないで保持されている。そのため、支持ブラケット前端14Aは、図7で示した最上方位置に保持されている。第2昇降機構30の駆動機構40を更に駆動させて駆動ギア45が図5の反対方向に回転させる。駆動ギア45の回転に伴い後方セクタギア33が図示上、時計回り方向に回動し図4の初期の位置まで回転する。これに伴い、前方ロッド22が回転すると共に、前方ロッド22と一体の前方第1リンク26が時計回り方向に回動する。そうすると、第3連結点37が下方に向かって移動する。そのため、支持ブラケット前端14A最上方位置に保持しつつ、支持ブラケット後端14Bを図4の初期の位置まで下方に移動させた状態となる。これは、例えば、着座者が天板部6C、7Cに載置した両肘の高さ位置を通常位置よりも低い位置に設定したいときに適している。例えば、着座者がリクライニング機構によってシートバック2を後方に倒すようなときなどに用いられる。

0037

このように、第1昇降機構20及び第2昇降機構30の可動範囲を組み合わせることで様々な姿勢角度と高さ調整が可能となる。なお、第1昇降機構20及び第2昇降機構30の上下の動きの組み合わせによってアームレスト4をフロア面Fに対して姿勢角度を調整可能とする構成が「姿勢角度調整機構」に相当する。また、第1昇降機構20及び第2昇降機構30の上下の動きの組み合わせによってアームレスト4をフロア面Fに対して高さ位置を調整可能とする構成が「高さ調整機構」に相当する。

0038

このように、本実施例の車両用シートによれば、アームレスト4は、シート本体1とは別体として単体で一体的に繋がった構成である。そのため、左アームレスト部7及び右アームレスト部6をそれぞれシート本体1に組付ける構成ではなく、アームレスト4を一体で組付けることができるため組付け性の向上を図り得る。

0039

また、アームレスト4は、左アームレスト部7及び右アームレスト部6を同期して可動させることができる。また、左アームレスト部7及び右アームレスト部6を可動させたときにおける同期ズレを抑制し得る。

0040

また、アームレスト4は、シートクッション3の下方を通じて一体的に繋がった構成であるため、シートクッション3の下方のスペースを有効に活用できる。また、左アームレスト部7及び右アームレスト部6を下方から支持する構成となり荷重支持しやすい構成となる。

0041

また、アームレスト4の骨格は、閉じ断面構造で構成されるため、重量増加を抑止しつつ剛性を高める構造となり得る。

0042

また、アームレスト4の骨格は連通しており、骨格の内部を通じて空調装置の空気を供給可能に構成である。そのため、例えば一つの空調装置の構成であっても空気を左右にバランスよく分岐させることができ、パーソナル空調として有効利用することができる。

0043

また、アームレスト4を撓み感をもたらす構成にすることで、着座者の肘の受け止めの際の快適性を向上し得る。

0044

また、アームレスト4の前端が後端に対して相対的に上下する動きと、アームレスト4の後端が前端に対して相対的に上下する動きと、の少なくとも一方によって姿勢角度を調整可能な姿勢角度調整機構と、アームレスト4の前端と後端の相対的な位置関係を保持した状態でそれぞれ上下に移動することで高さ位置を調整可能な高さ調整機構を有する。これにより、アームレスト4の姿勢角度の調整と高さ調整の組み合わせが可能となり、様々なアームレスト4の保持位置を構成することができる。よって、乗物用シートにおけるアームレスト4の保持位置における自由度の向上を図ることができる。

0045

また、左アームレスト部7及び右アームレスト部6が一体として、フロア面F(乗物本体)に対する姿勢角度を調整可能な姿勢角度調整機構と、フロア面Fに対する高さ位置を調整可能な高さ調整機構と、を有する構成である。これにより、左アームレスト部7及び右アームレスト部6の同期ずれを抑制しつつ、姿勢角度と高さ調整の両機能を備えることができる。

0046

また、左アームレスト部7及び右アームレスト部6の前端側を第1昇降機構20が支持し、後端側を第2昇降機構30が支持する。そのため、アームレスト4の前端及び後端のそれぞれを下方から支持するため荷重支持しやすい構造となる。また、複数の昇降機構で駆動力を分散することができるため駆動機構40をコンパクトな構成を採用し得る。

0047

また、第1昇降機構20及び第2昇降機構30は、リンク機構の採用により複雑な構成とすることなくアームレスト4の保持位置における自由度の向上を図る乗物用シートとすることができる。

0048

また、アームレスト装置10は、シートクッション3の下方に配設された構成であるため車両用シート全体としての重心を下方に設定することができる。

0049

以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されず、その他各種の形態で実施することができるものである。例えば、乗物用シートの例示として車両用シートを例示して説明したが、乗物は、車両に限定されず、船舶航空機等の各種の乗物に適用し得る。また、アームレスト4は、シート本体1とは別体として単体で、シートクッションの下方を通じて一体的に繋がった構成を示したが、これに限られない。例えば、アームレスト4における左アームレスト部7及び右アームレスト部6は、シートバック2の背面を通じて一体的に繋がった構成であってもよい。

0050

また、姿勢角度調整機構、高さ調整機構の構成として、第1昇降機構20と第2昇降機構30の構成を示したがこれに限られない。例えば、左アームレスト部7の前後方向の中間位置を中心として、姿勢角度を変更する回転機構と、左アームレスト部7を上下に移動させる上下移動機構を備える構成であっても良い。係る場合は、右アームレスト部6にも同様に回転機構と上下移動機構が構成される。また、左アームレスト部7と右アームレスト部6を一体的に繋がった構成である場合は、上下移動機構は一つの構成であってもよい。

0051

1シート本体
2シートバック
3シートクッション
3A 前方パイプ
3B後方パイプ
4アームレスト
5 中央支持部
5F1内方骨格
5F2 内方骨格
6右アームレスト部
6A湾曲部
6B 前方支持部
6C天板部
6D後方支持部
6F1 内方骨格
6F2 外方骨格
7左アームレスト部
7A 湾曲部
7B 前方支持部
7C 天板部
7D 後方支持部
7F1 内方骨格
7F2 外方骨格
Fフロア面(乗物本体)
10アームレスト装置
12ベース(基部)
14支持ブラケット(支持部)
14A 支持ブラケット前端
14B 支持ブラケット後端
20 第1昇降機構(姿勢角度調整機構、高さ調整機構)
21前方ブラケット
21A 前方支軸
22前方ロッド
23 前方セクタギア
24 前方案内溝
25前方ストッパ
26 前方第1リンク(リンク機構)
27 前方第2リンク(リンク機構)
28 第1連結点
29 第2連結点
30 第2昇降機構(勢角度調整機構、高さ調整機構)
31後方ブラケット
31A 後方支軸
32後方ロッド
33 後方セクタギア
34 後方案内溝
35後方ストッパ
36後方リンク(リンク機構)
37 第3連結点
40駆動機構
42電動モータ
44歯車減速装置
45 駆動ギア

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