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技術 インサート成形方法

出願人 オリンパス株式会社
発明者 菊森一洋
出願日 2016年5月25日 (4年6ヶ月経過) 出願番号 2016-104697
公開日 2017年11月30日 (3年0ヶ月経過) 公開番号 2017-209877
状態 特許登録済
技術分野 プラスチック等の成形用の型 プラスチック等の射出成形
主要キーワード 充填具合 インサート成形金型 インサート物 テーパ形 インサート成形品 成形空間 エアーシリンダ ショートショット
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年11月30日)のものです。
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図面 (20)

課題

簡易な構成の金型を用いても、インサート成形におけるインサート物の変形及び位置ずれを抑制することができるインサート成形方法を提供すること。

解決手段

インサート成形方法は、第1の貫通孔を有する第1インサート物を、前記第1インサート物と第1の金型との隙間における最小の距離が、前記第1インサート物と第2の金型との隙間における最小の距離よりも小さくなるように、前記第1の金型と前記第2の金型との間に配置する配置工程と、前記第1インサート物を前記第1の金型に当接させた状態を保ちながら前記第1の金型及び前記第2の金型と前記第1インサート物との間に樹脂充填する充填工程と、を含み、前記第1の貫通孔の幅は、前記第1インサート物と前記第1の金型との隙間における最小の距離よりも大きい。

概要

背景

従来、金属等のインサート物金型の間に挟んで保持し、そのインサート物と金型との間に樹脂充填して成形し、インサート物と樹脂とを一体化するインサート成形が知られている。インサート成形において、充填される樹脂の圧力により、インサート物が変形や位置ずれを起こし、インサート成形品として所望の精度や機能を実現できない場合がある。

特許文献1には、インサート物の上下両側から多数のピンによりインサート物を保持し、成形時におけるインサート物の変形及び位置ずれを抑制する技術が開示されている。

概要

簡易な構成の金型を用いても、インサート成形におけるインサート物の変形及び位置ずれを抑制することができるインサート成形方法を提供すること。インサート成形方法は、第1の貫通孔を有する第1インサート物を、前記第1インサート物と第1の金型との隙間における最小の距離が、前記第1インサート物と第2の金型との隙間における最小の距離よりも小さくなるように、前記第1の金型と前記第2の金型との間に配置する配置工程と、前記第1インサート物を前記第1の金型に当接させた状態を保ちながら前記第1の金型及び前記第2の金型と前記第1インサート物との間に樹脂を充填する充填工程と、を含み、前記第1の貫通孔の幅は、前記第1インサート物と前記第1の金型との隙間における最小の距離よりも大きい。

目的

本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な構成の金型を用いても、インサート成形におけるインサート物の変形及び位置ずれを抑制することができるインサート成形方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

第1の貫通孔を有する第1インサート物を、前記第1インサート物と第1の金型との隙間における最小の距離が、前記第1インサート物と第2の金型との隙間における最小の距離よりも小さくなるように、前記第1の金型と前記第2の金型との間に配置する配置工程と、前記第1インサート物を前記第1の金型に当接させた状態を保ちながら前記第1の金型及び前記第2の金型と前記第1インサート物との間に樹脂充填する充填工程と、を含み、前記第1の貫通孔の幅は、前記第1インサート物と前記第1の金型との隙間における最小の距離よりも大きいことを特徴とするインサート成形方法

請求項2

前記配置工程において、前記第1インサート物の一端を前記第1の金型と前記第2の金型とに挟んで保持するとともに、前記第1インサート物の他端側において、前記第1インサート物を前記第1の金型から突出する当接部材に当接するように配置することを特徴とする請求項1に記載のインサート成形方法。

請求項3

前記第1の金型には、樹脂を充填するためのゲートが形成されており、前記配置工程において、前記ゲートが延伸する方向に沿って前記第1インサート物の前記第1の貫通孔を配置することを特徴とする請求項2に記載のインサート成形方法。

請求項4

前記第1インサート物は、第2の貫通孔を有し、前記第2の貫通孔の幅は、前記第1インサート物と前記第1の金型との隙間における最小の距離より大きく、前記第1インサート物と前記第2の金型との隙間における最小の距離より小さいことを特徴とする請求項3に記載のインサート成形方法。

請求項5

前記第2の貫通孔は、前記第1の貫通孔よりも前記当接部材側に位置することを特徴とする請求項4に記載のインサート成形方法。

請求項6

前記充填工程の後に、樹脂を注入する圧力を加えたまま、前記当接部材を前記第1の金型から突出しない位置まで退避させる退避工程をさらに含むことを特徴とする請求項2〜5のいずれか1つに記載のインサート成形方法。

請求項7

前記配置工程は、前記第2の金型に当接するように、前記第1インサート物と前記第2の金型との間に、第2インサート物を配置する工程であって、前記第1インサート物と前記第1の金型との隙間における最小の距離が、前記第1インサート物と前記第2インサート物との隙間における最小の距離より小さくなるように配置する工程を含み、前記第2インサート物の前記第2の金型から離間したブリッジ部と前記第2の金型との隙間における最小の距離は、前記第1インサート物と前記第2インサート物との隙間における最小の距離よりも小さいことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のインサート成形方法。

技術分野

0001

本発明は、インサート成形方法に関する。

背景技術

0002

従来、金属等のインサート物金型の間に挟んで保持し、そのインサート物と金型との間に樹脂充填して成形し、インサート物と樹脂とを一体化するインサート成形が知られている。インサート成形において、充填される樹脂の圧力により、インサート物が変形や位置ずれを起こし、インサート成形品として所望の精度や機能を実現できない場合がある。

0003

特許文献1には、インサート物の上下両側から多数のピンによりインサート物を保持し、成形時におけるインサート物の変形及び位置ずれを抑制する技術が開示されている。

先行技術

0004

特開2003−170467号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、特許文献1の技術では、インサート物を多数のピンで保持する必要があり、金型の構造が複雑になるという課題があった。

0006

本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な構成の金型を用いても、インサート成形におけるインサート物の変形及び位置ずれを抑制することができるインサート成形方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係るインサート成形方法は、第1の貫通孔を有する第1インサート物を、前記第1インサート物と第1の金型との隙間における最小の距離が、前記第1インサート物と第2の金型との隙間における最小の距離よりも小さくなるように、前記第1の金型と前記第2の金型との間に配置する配置工程と、前記第1インサート物を前記第1の金型に当接させた状態を保ちながら前記第1の金型及び前記第2の金型と前記第1インサート物との間に樹脂を充填する充填工程と、を含み、前記第1の貫通孔の幅は、前記第1インサート物と前記第1の金型との隙間における最小の距離よりも大きいことを特徴とする。

0008

また、本発明の一態様に係るインサート成形方法は、前記配置工程において、前記第1インサート物の一端を前記第1の金型と前記第2の金型とに挟んで保持するとともに、前記第1インサート物の他端側において、前記第1インサート物を前記第1の金型から突出する当接部材に当接するように配置することを特徴とする。

0009

また、本発明の一態様に係るインサート成形方法は、前記第1の金型には、樹脂を充填するためのゲートが形成されており、前記配置工程において、前記ゲートが延伸する方向に沿って前記第1インサート物の前記第1の貫通孔を配置することを特徴とする。

0010

また、本発明の一態様に係るインサート成形方法は、前記第1インサート物は、第2の貫通孔を有し、前記第2の貫通孔の幅は、前記第1インサート物と前記第1の金型との隙間における最小の距離より大きく、前記第1インサート物と前記第2の金型との隙間における最小の距離より小さいことを特徴とする。

0011

また、本発明の一態様に係るインサート成形方法は、前記第2の貫通孔は、前記第1の貫通孔よりも前記当接部材側に位置することを特徴とする。

0012

また、本発明の一態様に係るインサート成形方法は、前記充填工程の後に、樹脂を注入する圧力を加えたまま、前記当接部材を前記第1の金型から突出しない位置まで退避させる退避工程をさらに含むことを特徴とする。

0013

また、本発明の一態様に係るインサート成形方法は、前記配置工程は、前記第2の金型に当接するように、前記第1インサート物と前記第2の金型との間に、第2インサート物を配置する工程であって、前記第1インサート物と前記第1の金型との隙間における最小の距離が、前記第1インサート物と前記第2インサート物との隙間における最小の距離より小さくなるように配置する工程を含み、前記第2インサート物の前記第2の金型から離間したブリッジ部と前記第2の金型との隙間における最小の距離は、前記第1インサート物と前記第2インサート物との隙間における最小の距離よりも小さいことを特徴とする。

発明の効果

0014

本発明によれば、簡易な構成の金型を用いても、インサート成形におけるインサート物の変形及び位置ずれを抑制することができるインサート成形方法を実現することができる。

図面の簡単な説明

0015

図1は、実施の形態1に係るインサート成形方法において、インサート成形金型にインサート物が配置された状態を表す断面図である。
図2は、図1のA−B線に対応する断面図である。
図3は、実施の形態1に係るインサート成形方法において、樹脂を充填する様子を表す図である。
図4は、実施の形態1の変形例1−1に係るインサート成形方法において、インサート成形金型にインサート物が配置された状態を表す断面図である。
図5は、図4のC−D線に対応する断面図である。
図6は、実施の形態1の変形例1−1に係るインサート成形方法において、樹脂を充填する様子を表す図である。
図7は、実施の形態1の変形例1−2に係るインサート成形方法において、インサート成形金型にインサート物が配置された状態を表す断面図である。
図8は、図7のE−F線に対応する断面図である。
図9は、実施の形態1の変形例1−2に係るインサート成形方法において、樹脂を充填する様子を表す図である。
図10は、本発明の実施の形態2に係るインサート成形方法において、インサート成形金型にインサート物が配置された状態を表す断面図である。
図11は、図10のG−H線に対応する断面図である。
図12は、本発明の実施の形態2に係るインサート成形方法において、樹脂を充填する様子を表す図である。
図13は、実施の形態2の変形例2−1に係るインサート成形方法において、インサート成形金型にインサート物が配置された状態を表す断面図である。
図14は、実施の形態2の変形例2−2に係るインサート成形方法において、インサート成形金型にインサート物が配置された状態を表す断面図である。
図15は、図14のI−J線に対応する断面図である。
図16は、実施の形態2の変形例2−2に係るインサート成形方法において、樹脂を充填する様子を表す図である。
図17は、実施の形態2の変形例2−2に係るインサート成形方法において、当接部材を退避させる様子を表す図である。
図18は、実施の形態2の変形例2−2に係るインサート成形方法において、当接部材を退避させる様子を表す図である。
図19は、本発明の実施の形態3に係るインサート成形方法において、インサート成形金型にインサート物が配置された状態を表す断面図である。
図20は、図19のK−L線に対応する断面図である。
図21は、本発明の実施の形態3に係るインサート成形方法において、樹脂を充填する様子を表す図である。

実施例

0016

以下に、図面を参照して本発明に係るインサート成形方法の実施の形態を説明する。なお、これらの実施の形態により本発明が限定されるものではない。本発明は、インサート成形方法一般に適用することができる。

0017

また、図面の記載において、同一又は対応する要素には適宜同一の符号を付している。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。

0018

(実施の形態1)
本実施の形態1に係るインサート成形方法は、金型にインサート物を配置する配置工程と、金型とインサート物との間に樹脂を充填する充填工程と、を含む。

0019

図1は、実施の形態1に係るインサート成形方法において、インサート成形金型にインサート物が配置された状態を表す断面図である。図2は、図1のA−B線に対応する断面図である。

0020

はじめに、インサート成形金型1の構成を説明する。インサート成形金型1は、固定配置されている第1の金型としての固定型2と、移動可能な第2の金型としての可動型3と、を備える。固定型2には、インサート物4を挟んで保持する保持部2aと、当接部材5を固定する孔である固定部2bと、樹脂を充填するためのゲート2cと、が形成されている。可動型3には、インサート物4を挟んで保持する保持部3aが形成されている。

0021

続いて、インサート物4及び当接部材5の構成を説明する。インサート物4は、平板状をなし、円柱形状の第1の貫通孔4aが形成されている。当接部材5は、円柱形状の棒状部材であり、固定型2の固定部2bに固定される。

0022

次に、本実施の形態1に係るインサート成形方法を説明する。まず、配置工程において、可動型3を移動させることにより、固定型2と可動型3との間にインサート物4を配置する。このとき、インサート物4と固定型2との隙間における最小の距離L1が、インサート物4と可動型3との隙間における最小の距離L2よりも小さくなるように配置する。なお、距離L1及び距離L2を含む2つの部材間の隙間における最小の距離とは、ゲート2cから充填する樹脂が流動する方向に直交する面内における、インサート物4と固定型2及び可動型3との間にできる隙間が最小となる距離であり、この距離が小さいほど樹脂が流動しづらくなる。以下本明細書中に記載する距離は、距離L1及び距離L2と同様に定義される距離を指す。

0023

また、配置工程において、インサート物4の一端を固定型2の保持部2a及び可動型3の保持部3aの間に挟んで保持するとともに、インサート物4の他端側において、インサート物4を固定型2から突出する当接部材5に当接するように配置する。その結果、インサート物4は、当接部材5を介して固定型2に間接的に当接した状態となる。

0024

さらに、配置工程において、ゲート2cが延伸する方向に沿ってインサート物4の第1の貫通孔4aを配置する。第1の貫通孔4aの幅W1は、距離L1より大きい。

0025

図3は、実施の形態1に係るインサート成形方法において、樹脂を充填する様子を表す図である。図3に示すように、充填工程において、インサート物4を当接部材5に当接させた状態を保ちながらインサート成形金型1とインサート物4との間にできる空間である成形空間6にゲート2cから樹脂7を充填する。

0026

ここで、距離L1よりも幅W1及び距離L2が大きいことにより、ゲート2cから充填された樹脂7は、インサート物4と固定型2との間の隙間よりも、インサート物4と可動型3との間の隙間に先に流入する。すると、インサート物4に対して、図3の矢印AR1の方向に向かって樹脂7による圧力が加えられる。しかしながら、インサート物4には、当接部材5が当接しているため、インサート物4が変形及び位置ずれすることが防止されている。

0027

その後、樹脂7が固まってから可動型3を取り外し、一体成形された成形品を型から取り出して一連の工程が終了する。

0028

このように、実施の形態1によれば、距離L1、距離L2及び幅W1の大きさを調整して配置する配置工程により、インサート物4の周囲における樹脂7の流量に差をつけ、樹脂7からインサート物4に加わる力の方向を制御している。そして、インサート物4に加えられた力による変形及び位置ずれを防止するように当接部材5を配置しているため、インサート物4の変形及び位置ずれが防止されている。その結果、本実施の形態1のインサート成形方法は、簡易な構成の金型を用いても、インサート成形におけるインサート物の変形及び位置ずれを抑制することができるインサート成形方法である。さらに、実施の形態1によれば、当接部材5の数が少ないため、成形品に残る当接部材5の跡が少なく、成形品の外観がよいという効果も奏する。

0029

(変形例1−1)
図4は、実施の形態1の変形例1−1に係るインサート成形方法において、インサート成形金型にインサート物が配置された状態を表す断面図である。図5は、図4のC−D線に対応する断面図である。インサート成形金型1Aは、第2の金型としての固定型2Aと、第1の金型としての可動型3Aと、を備える。固定型2Aには固定部が形成されておらず、可動型3Aに固定部3Abが形成されている。

0030

図4及び図5に示すように、変形例1−1の配置工程において、距離L12が幅W11及び距離L11より小さくなるようにインサート物4を配置する。また、当接部材5Aは、可動型3の固定部3Abに固定される。

0031

図6は、実施の形態1の変形例1−1に係るインサート成形方法において、樹脂を充填する様子を表す図である。図6に示すように、充填工程において、距離L12が幅W11及び距離L11よりも小さいことにより、インサート物4に対して、図6の矢印AR2の方向に向かって樹脂7による圧力が加えられる。しかしながら、インサート物4には、当接部材5Aが当接しているため、インサート物4が変形及び位置ずれすることが防止されている。

0032

このように、当接部材を固定型2側に配置できない場合には、当接部材を可動型3側に配置してもよい。このとき、当接部材5Aを配置する可動型3側に樹脂7による圧力を加えるため、距離L12を幅W11及び距離L11よりも小さくすればよい。

0033

(変形例1−2)
図7は、実施の形態1の変形例1−2に係るインサート成形方法において、インサート成形金型にインサート物が配置された状態を表す断面図である。図8は、図7のE−F線に対応する断面図である。インサート成形金型1Bは、固定部が形成されていない第1の金型としての固定型2Aと、第2の金型としての可動型3と、を備える。固定型2A及び可動型3には、いずれにも固定部が形成されていない。

0034

図7に示すように、配置工程において、実施の形態1と同様に、距離L21が幅W21及び距離L22よりも小さくなるようにインサート物4を配置する。このとき、インサート物4の当接部4Bbが固定型2Aと当接する。このように、実施の形態1の当接部材5の代わりに、インサート物4の一部であって、当接部材として機能する当接部4Bbが固定型2と当接する構成であってもよい。

0035

図9は、実施の形態1の変形例1−2に係るインサート成形方法において、樹脂を充填する様子を表す図である。図9に示すように、充填工程において、距離L21が幅W21及び距離L22よりも小さいことにより、インサート物4に対して、図9の矢印AR3の方向に向かって樹脂7による圧力が加えられる。しかしながら、インサート物4の当接部4Bbが固定型2に当接しているため、インサート物4が変形及び位置ずれすることが防止されている。

0036

このように、当接部材を固定型2側及び可動型3側に配置できない場合には、インサート物4の一部と固定型2又は可動型3とを当接させ、当接させた側におけるインサート物4と固定型2又は可動型3との距離を、他方の側におけるインサート物4と固定型2又は可動型3との距離よりも小さくすればよい。

0037

(実施の形態2)
図10は、本発明の実施の形態2に係るインサート成形方法において、インサート成形金型にインサート物が配置された状態を表す断面図である。図11は、図10のG−H線に対応する断面図である。図10図11に示すように、実施の形態2に係るインサート物4Cには、第1の貫通孔4aよりも当接部材5側に円柱形状の第2の貫通孔4Cbが形成されている。それ以外の構成は実施の形態1と同様であるから、適宜説明を省略する。

0038

実施の形態2においても、配置工程において、実施の形態1と同様に、距離L31が幅W31及び距離L32よりも小さくなるようにインサート物4Cを配置する。また、第2の貫通孔4Cbの幅W32は、距離L31より大きく、距離L32より小さい。

0039

図12は、本発明の実施の形態2に係るインサート成形方法において、樹脂を充填する様子を表す図である。図12に示すように、充填工程において、距離L31が幅W31及び距離L32よりも小さいことにより、インサート物4Cに対して、図12の矢印AR4の方向に向かって樹脂7による圧力が加えられる。しかしながら、インサート物4Cには、当接部材5が当接しているため、インサート物4Cが変形及び位置ずれすることが防止されている。

0040

さらに、充填工程において、インサート物4Cには、第2の貫通孔4Cbが形成されているため、樹脂7が第2の貫通孔4Cbを介して可動型3側から固定型2側に流れ込む。このとき、インサート物4Cに対して、図12の矢印AR4の方向に向かって樹脂7による力が加わり、インサート物4Cが当接部材5に当接するため、インサート物4Cが変形及び位置ずれすることが防止される。

0041

また、この構成では、樹脂7が第2の貫通孔4Cbを介して固定型2側に流れ込むため、距離L31が小さく樹脂7が流動しづらい固定型2側において、樹脂7が充填されない領域ができること(いわゆるショートショット)が発生することが防止されている。なお、この構成では、インサート物4Cに2つの貫通孔を形成しているが、インサート物に3つ以上の貫通孔を形成してもよい。

0042

(変形例2−1)
図13は、実施の形態2の変形例2−1に係るインサート成形方法において、インサート成形金型にインサート物が配置された状態を表す断面図である。図13に示すように、インサート物4Dの第2の貫通孔4Dbは、可動型3側から固定型2側に向かって徐々に径が小さくなるテーパ形状であってもよい。変形例2−1の配置工程においても、距離L41が幅W41及び距離L42よりも小さくなるようにインサート物4Dを配置する。また、第2の貫通孔4Dbの径が最も小さい位置の幅W42は、距離L41より大きく、距離L42より小さい。この構成では、第2の貫通孔4Dbがテーパ状であることにより、樹脂7が第2の貫通孔4Dbを介して可動型3側から固定型2側に流れ込む際に、固定型2側に向かって樹脂7によって加わる力が強くなる。その結果、より確実にインサート物4Dが当接部材5に当接するため、インサート物4Dが変形及び位置ずれすることが防止される。

0043

(変形例2−2)
図14は、実施の形態2の変形例2−2に係るインサート成形方法において、インサート成形金型にインサート物が配置された状態を表す断面図である。図15は、図14のI−J線に対応する断面図である。インサート成形金型1Eの固定型2Eは、エアーシリンダ8Eを備える。そして、当接部材5Eは、エアーシリンダ8Eに取り付けられている。

0044

変形例2−2の配置工程においても、距離L51が幅W51及び距離L52よりも小さくなるようにインサート物4Cを配置する。また、第2の貫通孔4Cbの幅W52は、距離L51より大きく、距離L52より小さい。

0045

図16は、実施の形態2の変形例2−2に係るインサート成形方法において、樹脂を充填する様子を表す図である。充填工程では、エアーシリンダ8Eのシリンダ内加圧して空気を充填しており、当接部材5Eが固定型2から突出した状態が保たれている。図16に示すように、充填工程において、距離L51が幅W51及び距離L52よりも小さいことにより、インサート物4Cに対して、図16の矢印AR5の方向に向かって樹脂7による圧力が加えられる。しかしながら、インサート物4Cには、当接部材5Eが当接しているため、インサート物4Cが変形及び位置ずれすることが防止されている。

0046

さらに、充填工程において、インサート物4Cには、第2の貫通孔4Cbが形成されているため、樹脂7が第2の貫通孔4Cbを介して可動型3側から固定型2側に流れ込む。このとき、インサート物4Cに対して、図16の矢印AR5の方向に向かって樹脂7による力が加わり、インサート物4Cが当接部材5Eに当接するため、インサート物4Cが変形及び位置ずれすることが防止される。

0047

図17図18は、実施の形態2の変形例2−2に係るインサート成形方法において、当接部材を退避させる様子を表す図である。図17に示すように、樹脂7の充填が完了して、充填工程が終了した直後には、当接部材5Eが固定型2から突出した状態である。その後、図18に示すように、ゲート2cから樹脂7を注入する圧力を加えたまま、当接部材5Eを固定型2から突出しない位置まで退避させる。具体的には、エアーシリンダ8Eのシリンダ内の空気の加圧を停止し、樹脂7の圧力により当接部材5Eを図18の矢印AR6の方向に退避させる。その結果、変形例2−2によれば、樹脂7が固まる前に当接部材5Eを退避させるため、成形品に当接部材5Eの跡が残らず、成形品の外観がよいという効果を奏する。

0048

ただし、退避工程は、必ずしも樹脂7の充填が完了した直後に開始しなくてもよい。当接部材5Eが退避してできた成形空間への樹脂7の充填具合や、当接部材5Eを退避させた際におけるインサート物4Cの変形の状態を見ながら退避させるタイミングを調整してもよい。

0049

(実施の形態3)
図19は、本発明の実施の形態3に係るインサート成形方法において、インサート成形金型にインサート物が配置された状態を表す断面図である。図20は、図19のK−L線に対応する断面図である。図19に示すように、インサート成形金型101は、固定配置されている第1の金型としての固定型102と、移動可能な第2の金型としての可動型103と、を備える。固定型102には、第1インサート物104を挟んで保持する保持部102aと、当接部材105を固定する孔である固定部102bと、樹脂を充填するためのゲート102cと、が形成されている。可動型103には、第1インサート物104を挟んで保持する保持部103aが形成されている。

0050

第1インサート物104は、平板状をなし、円柱形状の第1の貫通孔104a及び第2の貫通孔104bが形成されている。第2インサート物201には、第2インサート物201と可動型103との間に隙間を設けるブリッジ部202が形成されている。当接部材105は、円柱形状の棒状部材であり、固定型102の固定部102bに固定される。

0051

配置工程において、可動型103を移動させることにより、固定型102と可動型103との間に第1インサート物104及び第2インサート物201を配置する。このとき、第1インサート物104と固定型102との隙間における最小の距離L101を、第1インサート物104と第2インサート物201との隙間における最小の距離L102よりも小さくなるように配置する。また、第2インサート物201のブリッジ部202と可動型103との隙間における最小の距離L103は、距離L102よりも小さい。

0052

また、配置工程において、第2インサート物201を可動型103に当接するように可動型103上に載置する。ただし、ブリッジ部202と可動型103との間は離間している。さらに、第1インサート物104の一端を固定型102の保持部102a及び可動型103の保持部103aの間に挟んで保持するとともに、第1インサート物104の他端側において、第1インサート物104を固定型102から突出する当接部材105に当接するように配置する。

0053

さらに、配置工程において、ゲート102cが延伸する方向に沿って第1インサート物104の第1の貫通孔104aを配置する。第1の貫通孔104aの幅W101は、距離L101より大きい。また、第2の貫通孔104bの幅W102は、距離L101より大きく、距離L102より小さい。

0054

図21は、本発明の実施の形態3に係るインサート成形方法において、樹脂を充填する様子を表す図である。図21に示すように、充填工程において、第1インサート物104を当接部材105に、第2インサート物201を可動型103に、それぞれ当接させた状態を保ちながら、インサート成形金型101と第1インサート物104及び第2インサート物201との間にできる空間である成形空間106にゲート102cから樹脂107を充填する。

0055

ここで、距離L101よりも幅W101及び距離L102が大きいことにより、ゲート102cから充填された樹脂107は、第1インサート物104と固定型102との間の隙間よりも、第1インサート物104と第2インサート物201との間の隙間に先に流入する。すると、第1インサート物104に対して、図21の矢印AR11の方向に向かって樹脂107による圧力が加えられる。しかしながら、第1インサート物104には、当接部材105が当接しているため、第1インサート物104が変形及び位置ずれすることが防止されている。

0056

さらに、第1インサート物104には、第2の貫通孔104bが形成されているため、樹脂107が第2の貫通孔104bを介して可動型103側から固定型102側に流れ込む。このとき、第1インサート物104に対して、図21の矢印AR11の方向に向かって樹脂107による力が加わり、第1インサート物104が当接部材105に当接するため、第1インサート物104が変形及び位置ずれすることが防止される。

0057

また、距離L103よりも距離L102が大きいことにより、ゲート102cから充填された樹脂107は、第2インサート物201と可動型103との間の隙間よりも、第1インサート物104と第2インサート物201との間の隙間に先に流入する。すると、第2インサート物201に対して、図21の矢印AR12の方向に向かって樹脂107による圧力が加えられる。しかしながら、第2インサート物201には、可動型103が当接しているため、第2インサート物201が変形及び位置ずれすることが防止されている。

0058

なお、実施の形態3においても、当接部材105を変形例2−2で説明したエアーシリンダ8Eに取り付けて、退避工程を行うことにより、成形品に当接部材105の跡が残らないようにしてもよい。

0059

さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、以上のように表わしかつ記述した特定の詳細及び代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付のクレーム及びその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神又は範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。

0060

1、1A、1B、1E、101インサート成形金型
2、2A、2E、102固定型
2a、3a、102a、103a 保持部
2b、3Ab、102b 固定部
2c、102cゲート
3、3A、103可動型
4、4C、4Dインサート物
4a、104a 第1の貫通孔
4Cb、4Db、104b 第2の貫通孔
5、5A、5E、105当接部材
4Bb 当接部
6、106成形空間
7、107樹脂
8Eエアーシリンダ
104 第1インサート物
201 第2インサート物
202ブリッジ部
L1、L2、L11、L12、L21、L22、L31、L32、L41、L42、L51、L52、L101、L102、L103 距離
W1、W11、W21、W31、W32、W41、W42、W51、W52、W101、W102 幅
AR1、AR2、AR3、AR4、AR5、AR6、AR11、AR12 矢印

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