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技術 遊技機

出願人 株式会社三洋物産
発明者 金林浩之
出願日 2016年5月24日 (4年7ヶ月経過) 出願番号 2016-103672
公開日 2017年11月30日 (3年1ヶ月経過) 公開番号 2017-209248
状態 特許登録済
技術分野 弾球遊技機(パチンコ等) 弾玉遊技機の表示装置
主要キーワード 規制操作 準備完了フラグ 本設定用 開閉対象 正解確率 増加過程 切替態様 減少過程
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年11月30日)のものです。
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図面 (20)

課題

遊技単調化を好適に抑制することのできる遊技機を提供する。

解決手段

遊技領域PEには作動入球部62,63が設けられている。作動入球部62,63への入球が発生した場合には、その入球に基づいて保留情報が取得され、取得された保留情報毎に大当たり等の当否抽選が行われる。RAMには取得した保留情報を個別に記憶する第1エリア〜第8エリアが設けられている。取得された保留情報については、記憶上限数に達するまで時系列順に記憶される構成となっており、記憶されている保留情報について上記当否抽選が順次実行される。ここで、新たに取得された保留情報が第1エリアに記憶される場合には、保留情報が消化されて最新の保留情報が第2エリアから第1エリアに移る場合と比較して、該当保留情報に係る遊技回が開始される前に実行される演出である保留予告演出の発生確率が高くなるように構成されている。

概要

背景

パチンコ機等の遊技機には、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技者による発射操作に基づいて当該遊技領域へ遊技球を発射する遊技球発射手段とを備えているものがある。遊技球発射手段から発射された遊技球が遊技領域に設けられた入球部へ入球することにより、所定数の遊技球の払い出し等の特典が遊技者に付与される(例えば特許文献1参照)。

概要

遊技の単調化を好適に抑制することのできる遊技機を提供する。遊技領域PEには作動入球部62,63が設けられている。作動入球部62,63への入球が発生した場合には、その入球に基づいて保留情報が取得され、取得された保留情報毎に大当たり等の当否抽選が行われる。RAMには取得した保留情報を個別に記憶する第1エリア〜第8エリアが設けられている。取得された保留情報については、記憶上限数に達するまで時系列順に記憶される構成となっており、記憶されている保留情報について上記当否抽選が順次実行される。ここで、新たに取得された保留情報が第1エリアに記憶される場合には、保留情報が消化されて最新の保留情報が第2エリアから第1エリアに移る場合と比較して、該当保留情報に係る遊技回が開始される前に実行される演出である保留予告演出の発生確率が高くなるように構成されている。

目的

本発明は、上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、遊技の単調化を好適に抑制することのできる遊技機を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

遊技領域に設けられた始動球部と、前記始動入球部への入球に基づいて特別情報を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段の取得した特別情報を複数記憶可能な取得情報記憶手段と、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報と対応しているか否かの判定を順次行う判定手段と、前記判定手段よる判定結果が所定の判定情報に対応した判定結果である場合に遊技状態を特別遊技状態へと移行させる遊技状態移行手段と、前記取得情報記憶手段に記憶されている所定の特別情報が前記判定手段による判定対象となった場合における判定結果に対応する情報を、当該所定の特別情報が前記判定の対象となるよりも前のタイミングにおいて特定する先特定手段と、前記先特定手段により特定された情報に基づく特別報知を、前記先特定手段の特定対象となった特別情報に係る遊技回よりも前の特定遊技回にて又は当該特定遊技回及び同特定遊技回よりも更に前の遊技回にて行う特別報知手段とを備え、前記取得情報記憶手段は、前記特別情報を個別に記憶する複数の記憶領域を有してなり、前記記憶領域に記憶されている特別情報を当該複数の記憶領域にて順次シフトさせるシフト手段と、新たに取得された特別情報が前記複数の記憶領域の何れかに記憶されたことに基づき当該特別情報について前記特別報知を行うか否かを決定し、既に記憶されている特別情報が前記シフト手段によりシフトされたことに基づきシフトされた特別情報について前記特別報知を行うか否かを決定する特別報知決定手段とを備え、前記特別報知決定手段は、新たに取得された特別情報が前記複数の記憶領域のうち所定の記憶領域に記憶された場合よりも、既に記憶されている特別情報が前記シフト手段によりシフトされて前記所定の記憶領域に移った場合の方が、前記特別報知が実行されやすくなるようにして特別報知を行うか否かの決定を行うように構成されていることを特徴とする遊技機

請求項2

前記特別報知決定手段は、前記シフト手段によりシフトされて前記所定の記憶領域に移った特別情報に後続となる特別情報が記憶されている場合よりも、前記シフト手段によりシフトされて前記所定の記憶領域に移った特別情報に後続となる特別情報が記憶されていない場合の方が、前記特別報知が実行されやすくなるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。

請求項3

遊技者発射操作に基づいて前記遊技領域へ遊技球を発射する遊技球発射手段を備え、前記特別報知決定手段は、新たに取得された特別情報が前記所定の記憶領域に記憶された場合よりも、既に記憶されている特別情報が前記シフト手段によりシフトされて前記所定の記憶領域に移った場合の方が、前記特別報知が実行されやすくなるようにして特別報知を行うか否かの決定を行う特殊決定手段を有し、前記発射操作が行われている場合には、前記特殊決定手段による特別報知の決定を規制する規制手段を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。

請求項4

前記始動入球部は、当該始動入球部への入球が可能な受入状態と、入球を不可とする非受入状態とに切替可能な可変入球部であり、前記始動入球部を前記受入状態及び前記非受入状態に切り替える切替手段を備え、前記切替手段による前記始動入球部の切替態様として、第1切替態様及び当該第1切替態様よりも前記始動入球部への入球が発生しやすい第2切替態様が設けられており、前記特別報知決定手段は、新たに取得された特別情報が前記複数の記憶領域のうち所定の記憶領域に記憶された場合よりも、既に記憶されている特別情報が前記シフト手段によりシフトされて前記所定の記憶領域に移った場合の方が、前記特別報知が実行されやすくなるようにして特別報知を行うか否かの決定を行う特殊決定手段を有し、前記切替手段による切替態様が前記第2切替態様となっている場合には、前記特殊決定手段による特別報知の決定を規制する規制手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の遊技機。

請求項5

前記特別報知決定手段は、新たに取得された特別情報が前記所定の記憶領域に記憶された場合よりも、既に記憶されている特別情報が前記シフト手段によりシフトされて前記所定の記憶領域に移った場合の方が、前記特別報知が実行されやすくなるようにして前記特別報知を行うか否かの決定を行う特殊決定手段を有し、前記特殊決定手段は、前記シフト手段によるシフトを契機とした特別報知を行うか否かを決定する場合には、判定対象となっている特別情報に先んじて記憶されている特別情報の数が少なくなるほど、前記特別報知が実行される確率が高くなるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の遊技機。

技術分野

0001

本発明は、遊技機に関するものである。

背景技術

0002

パチンコ機等の遊技機には、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技者による発射操作に基づいて当該遊技領域へ遊技球を発射する遊技球発射手段とを備えているものがある。遊技球発射手段から発射された遊技球が遊技領域に設けられた入球部へ入球することにより、所定数の遊技球の払い出し等の特典が遊技者に付与される(例えば特許文献1参照)。

先行技術

0003

特開2002−78904号公報

発明が解決しようとする課題

0004

上述したタイプの遊技機においては、遊技の単調化を抑制して遊技者の遊技意欲減退を抑える上で、その構成に未だ改善の余地がある。

0005

本発明は、上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、遊技の単調化を好適に抑制することのできる遊技機を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段

0006

以下、上記課題を解決するための手段について記載する。

0007

請求項1記載の発明は、
遊技領域に設けられた始動入球部と、
前記始動入球部への入球に基づいて特別情報を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段の取得した特別情報を複数記憶可能な取得情報記憶手段と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報と対応しているか否かの判定を順次行う判定手段と、
前記判定手段よる判定結果が所定の判定情報に対応した判定結果である場合に遊技状態を特別遊技状態へと移行させる遊技状態移行手段と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている所定の特別情報が前記判定手段による判定対象となった場合における判定結果に対応する情報を、当該所定の特別情報が前記判定の対象となるよりも前のタイミングにおいて特定する先特定手段と、
前記先特定手段により特定された情報に基づく特別報知を、前記先特定手段の特定対象となった特別情報に係る遊技回よりも前の特定遊技回にて又は当該特定遊技回及び同特定遊技回よりも更に前の遊技回にて行う特別報知手段と
を備え、
前記取得情報記憶手段は、前記特別情報を個別に記憶する複数の記憶領域を有してなり、
前記記憶領域に記憶されている特別情報を当該複数の記憶領域にて順次シフトさせるシフト手段と、
新たに取得された特別情報が前記複数の記憶領域の何れかに記憶されたことに基づき当該特別情報について前記特別報知を行うか否かを決定し、既に記憶されている特別情報が前記シフト手段によりシフトされたことに基づきシフトされた特別情報について前記特別報知を行うか否かを決定する特別報知決定手段と
を備え、
前記特別報知決定手段は、新たに取得された特別情報が前記複数の記憶領域のうち所定の記憶領域に記憶された場合よりも、既に記憶されている特別情報が前記シフト手段によりシフトされて前記所定の記憶領域に移った場合の方が、前記特別報知が実行されやすくなるようにして特別報知を行うか否かの決定を行うように構成されていることを特徴とする。

発明の効果

0008

遊技の単調化を好適に抑制することができる。

図面の簡単な説明

0009

第1の実施の形態におけるパチンコ機を示す斜視図である。
パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図である。
パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図である。
遊技盤の構成を示す正面図である。
パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。
図柄表示装置表示画面における表示内容を説明するための説明図である。
当否抽選などに用いられる各種カウンタの内容を説明するための説明図である。
当否テーブルを示す概略図である。
分テーブルを示す概略図である。
主制御装置のMPUにて実行されるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
スルー用の入賞処理を示すフローチャートである。
作動口用の入賞処理を示すフローチャートである。
情報取得処理を示すフローチャートである。
主制御装置のMPUにて実行される通常処理を示すフローチャートである。
遊技回制御処理を示すフローチャートである。
変動開始処理を示すフローチャートである。
遊技状態移行処理を示すフローチャートである。
(a)準備モード移行処理を示すフローチャート、(b)準備モード用処理を示すフローチャートである。
開閉実行モード移行処理を示すフローチャートである。
(a)報知・演出制御装置のMPUにて実行される状態報知用の準備処理を示すフローチャート、(b)大当たり種別入賞順報知との関係を示す概略図である。
(a)準備モード中の指示態様を示す概略図、(b)状態報知態様設定用処理を示すフローチャートである。
各種条件に応じた状態報知のタイミングを示す概略図である。
状態報知に係る構成の変形例を示す概略図である。
(a)第2の実施の形態における状態報知用の準備処理を示すフローチャート、(b)入賞順の設定対象となるラウンドを示す概略図である。
状態報知態様の設定処理を示すフローチャートである。
遊技の流れを示すタイミングチャートである。
第3の実施の形態における状態報知用の準備処理を示すフローチャートである。
第4の実施の形態における各種テーブルを示す概略図である。
変動開始処理を示すフローチャートである。
転落用の停止結果設定処理を示すフローチャートである。
状態報知用の準備処理を示すフローチャートである。
状態報知用の設定処理を示すフローチャートである。
遊技の流れを示すタイミングチャートである。
第5の実施の形態における電役保留の数と状態報知対応の入賞順の設定数との関係を示す概略図である。
第6の実施の形態における準備モード用処理を示すフローチャートである。
(a)大当たり種別と状態報知対応の入賞順の設定数との関係を示す概略図、(b)遊技の流れを示す概略図である。
第7の実施の形態における準備モード用処理を示すフローチャートである。
(a)遊技の流れを示す概略図、(b)大当たり種別と規定数との関係の変形例を示す概略図である。
(a)第8の実施の形態における準備モード用処理を示すフローチャート、(b)発射先と恩恵との関係を示す概略図である。
(a)第9の実施の形態における当たり種別と入賞順の報知の種類との関係を示す概略図、(b)当たり種別と入賞順の報知の確率との関係を示す概略図、(c)第10の実施の形態における遊技状態と発射周期との関係を示す概略図である。
第11の実施の形態における情報取得処理を示すフローチャートである。
保留予告用確認処理を示すフローチャートである。
保留コマンドの設定処理を示すフローチャートである。
報知・演出制御装置のMPUにて実行される保留予告演出用設定処理を示すフローチャートである。
保留予告演出の種類を示す概略図である。
保留予告演出の態様を示す概略図である。
(a)保留コマンド受信時抽選処理を示すフローチャート、(b)保留情報追加先と確率補正との関係を示す概略図である。
(a)シフト時コマンド受信時抽選処理を示すフローチャート、(b)保留情報の記憶エリアと確率補正との関係を示す概略図である。

実施例

0010

<第1の実施の形態>準備モード中の入賞順に応じて状態報知
以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の第1の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機10を正面側から見た斜視図、図2及び図3はパチンコ機10の主要な構成を展開して示す斜視図である。なお、図2では便宜上パチンコ機10の遊技領域PE内の構成を省略している。

0011

図1に示すように、パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に取り付けられた遊技機主部12とを有している。

0012

外枠11は板材を四辺に連結し構成されるものであって矩形枠状をなしている。外枠11を島設備取り付け固定することにより、パチンコ機10が遊技ホールに設置される。なお、パチンコ機10において外枠11は必須の構成ではなく、遊技場の島設備に外枠11が備え付けられた構成としてもよい。

0013

遊技機主部12は、外枠11によって開閉可能な状態で支持されている。具体的には、外枠11における上枠部と左枠部との連結部分に上側支持用金具17が固定されており、さらに外枠11における下枠部と左枠部との連結部分に下側支持用金具18が設けられている。これら上側支持用金具17及び下側支持用金具18により支持機構が構成され、当該支持機構により外枠11に対して遊技機主部12がパチンコ機10の正面視で左側を回動基端側、右側を回動先端側としてパチンコ機10の前方へ回動可能とされている(図2及び図3参照)。

0014

図2に示すように、遊技機主部12は、ベース体としての内枠13と、その内枠13の前方に配置される前扉枠14と、内枠13の後方に配置される裏パックユニット15とを備えている。なお、遊技機主部12のうち内枠13が外枠11に対して回動可能に支持されている。詳細には、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として内枠13が前方へ回動可能とされている。

0015

内枠13には、前扉枠14が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として前方へ回動可能とされている。また、内枠13には、裏パックユニット15が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として後方へ回動可能とされている(図3参照)。

0016

(前扉枠14)
次に、前扉枠14について説明する。図2に示すように、前扉枠14は、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす合成樹脂製の枠体20を主体に構成されており、内枠13における前面のほぼ全域を覆っている。枠体20の中央部分には後述する遊技領域PEのほぼ全域を前方から視認することができるようにした略楕円状の窓部21が形成されており、その窓部21はガラスユニット22によって同前扉枠14の背面側から塞がれている。

0017

ガラスユニット22は、透明性を有する複数のガラスパネル23と、それらガラスパネル23を保持するガラスホルダとを備えている。ガラスホルダには、ガラスパネル23の保持領域を前後に仕切る仕切り部が形成されており、両ガラスパネル23は仕切り部を挟んで前後に相対向している。つまり、両ガラスパネル23の間に所定の隙間を確保することにより、ガラスパネル23同士の干渉を回避しつつ、それらガラスパネル23によって遊技領域PEをパチンコ機10の正面側から2重に覆った状態となっている。

0018

なお、必ずしも両ガラスパネル23をガラスホルダを用いてユニット化する必要は無く、各ガラスパネル23を枠体20に対して個々に取り付ける構成としてもよい。更には、ガラスパネルの枚数は任意であり、1枚としてもよいし、3枚以上としてもよい。但し、安全性及び防犯性向上の観点から、複数のガラスパネルを採用し、それら各ガラスパネルを所定の隙間を挟んで前後に対向させることが好ましい。因みに、ガラスパネルに代えて透明性を有する合成樹脂性パネル部材を採用することも可能である。

0019

図1に示すように、ガラスユニット22(詳しくは窓部21)の周囲には、各種ランプ等の発光手段が設けられている。例えば、窓部21の周縁に沿ってLED等の発光手段を内蔵した環状電飾部26が設けられている。環状電飾部26では、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯や点滅が行われる。また、環状電飾部26の中央であってパチンコ機10の最上部には所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ部27が設けられ、さらにその左右側方には賞球払出中に点灯する賞球ランプ部28が設けられている。また、左右の賞球ランプ部28に近接した位置には、遊技状態に応じた効果音などが出力されるスピーカ部29が設けられている。

0020

前扉枠14(枠体20)における窓部21の下方には、手前側膨出した上側膨出部31と下側膨出部32とが上下に並設されている。上側膨出部31内側には上方に開口した上皿33が設けられており、下側膨出部32内側には同じく上方に開口した下皿34が設けられている。上皿33は、後述する払出装置より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら後述する遊技球発射機構側へ導くための機能を有する。また、下皿34は、上皿33内にて余剰となった遊技球を貯留する機能を有する。

0021

上側膨出部31にて上皿33よりも手前側となる部分には、遊技者によって操作される操作ボタン35が配設されている。この操作ボタン35が操作されることにより操作対応演出(例えば役物連動の特別演出)等が実施されることとなる。

0022

下側膨出部32の右方には、手前側へ突出するようにして遊技球発射ハンドル41が設けられている。遊技球発射ハンドル41が操作されることにより、後述する遊技球発射機構から遊技球が発射される。

0023

前扉枠14の背面には、図2に示すように、通路形成ユニット45が取り付けられている。通路形成ユニット45は、合成樹脂により成形されており、上皿33に通じる前扉側上皿通路と下皿34に通じる前扉側下皿通路とを有している。通路形成ユニット45において、その上側隅部には後方に突出し上方に開放された受口部が形成されており、当該受口部を仕切壁によって左右に仕切ることで前扉側上皿通路の入口部分と前扉側下皿通路の入口部分とが区画形成されている。前扉側上皿通路に入った遊技球は上皿33に導かれ、前扉側下皿通路に入った遊技球は下皿34に導かれることとなる。

0024

前扉枠14の背面における回動基端側には、その上端部及び下端部に突起軸が設けられている。これら突起軸は内枠13に対する組付機構を構成する。また、前扉枠14の背面における回動先端側には、図2に示すように、後方に延びる鉤金具49が上下方向に複数並設されている。これら鉤金具49は内枠13に対する施錠機構を構成する。

0025

(内枠13)
次に、図2及び図3に基づき内枠13について詳細に説明する。内枠13は、外形が外枠11と同様に略矩形状をなす樹脂ベース50を主体に構成されている。樹脂ベース50の高さ寸法は、外枠11の高さ寸法よりも若干小さく設定されている。また、樹脂ベース50は外枠11の上側枠部に寄せて配置され、外枠11の下側枠部と樹脂ベース50との間には若干の隙間が形成されている。外枠11にはこの隙間を塞ぐようにして幕板が装着されている。幕板は、樹脂ベース50(詳しくはその下端部)の下方に配置されており、内枠13が外枠11に対して閉じられた状態では樹脂ベース50が幕板の上に載ることとなる。

0026

樹脂ベース50の前面における回動基端側には、その上端部及び下端部に支持金具51,52が取り付けられている。支持金具51,52には軸孔が形成されており、それら軸孔に前扉枠14の突起軸が挿入されることにより、内枠13に対して前扉枠14が回動可能に支持されている。

0027

樹脂ベース50の前面における回動先端側には、前扉枠14の背面に設けられた鉤金具49を挿入するための挿入孔がそれぞれ設けられている。本パチンコ機10では、図3に示すように、内枠13や前扉枠14を施錠状態とするための施錠装置55が内枠13の背面側に隠れて配置される構成となっている。したがって、鉤金具49が挿入孔を介して施錠装置55(詳しくは前扉用受け部材)に係止されることによって、前扉枠14が内枠13に対して開放不能に施錠される。また、施錠装置55は、内枠13の後方へ延びる内枠用鉤部材57を有している。これら内枠用鉤部材57が外枠11の鉤受け部材19に引っ掛かることにより遊技機主部12が外枠11に対して閉じた状態で施錠される。

0028

樹脂ベース50の右下隅部には、施錠装置55の解錠操作を行うためのシリンダ錠58が設置されている。シリンダ錠58は施錠装置55に一体化されており、シリンダ錠58の鍵穴に差し込んだキーを右に回すと内枠13に対する前扉枠14の施錠が解除され、シリンダ錠58の鍵穴に差し込んだキーを左に回すと外枠11に対する内枠13の施錠が解除されるように施錠装置55が構成されている。

0029

樹脂ベース50の中央部には略楕円形状の窓孔54が形成され、樹脂ベース50に装着された遊技盤60によって同窓孔54が後方から塞がれている。遊技盤60は、木製の合板と同合板における前側の板面を覆うシート材とを有してなり、その前面が上記窓孔54を通じて樹脂ベース50の正面側に露出している。この露出している部位、すなわち遊技盤60の前面には、遊技球が流下する遊技領域PEが形成されている。

0030

なお、遊技盤60は木製に限定されるものではなく、合成樹脂製とすることも可能である。また、樹脂ベース50に対して遊技盤60を遊技前方から搭載する構成とすることも可能である。

0031

以下、図4に基づき遊技盤60(特に遊技領域PEに配された各種構成)について説明する。図4は遊技盤60の正面図である。

0032

(遊技盤60)
遊技盤60には、自身の厚さ方向(前後方向)に貫通する大小複数の開口部が形成されている。各開口部には一般入賞口61、作動入球部62,63、可変入賞装置64,65、スルーゲート66、可変表示ユニット67等がそれぞれ配設されている。一般入賞口61、作動入球部62,63、可変入賞装置64,65への入球が発生すると、それが遊技盤60の背面側に配設された検知センサにより検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球の払い出し等の特典が遊技者に付与される。

0033

その他に、遊技盤60の最下部にはアウト口68が設けられており、各種入賞口等に入らなかった遊技球はアウト口68を通って遊技領域PEから排出される。ここで、入球とは、所定の開口部位を遊技球が通過することを意味し、同開口部位を通過した後に遊技球が遊技領域PEから排出される態様だけでなく、開口部位を通過した後に遊技領域PEから排出されない態様も含まれる。以下の説明では、アウト口68への遊技球の入球と明確に区別するために、一般入賞口61、作動入球部62,63、可変入賞装置64,65、スルーゲート66への入球を「入賞」とも表現する。

0034

また、遊技盤60には、遊技球の流下経路を適宜分散,調整等するために多数の69が植設されているとともに、風車等の各種部材(役物)が配設されている。これら釘69や風車等の各種構成によって、遊技球の流下経路が分化され、上述した一般入賞口61等への入賞が適度な確率で発生するように調整されている。

0035

上記可変表示ユニット67は遊技盤60の中央に配されており、同可変表示ユニット67の周辺に上記作動入球部62,63等が配設されている。作動入球部62,63は、可変表示ユニット67の下方に上下に並べて配置されている。以下便宜上、上側の作動入球部を「上側作動入球部62」と称し、下側の作動入球部を「下側作動入球部63」と称する。

0036

下側作動入球部(抽選契機入球部)63については特に、開閉式の入球補助装置(入球補助手段)又は開閉部材(開閉手段)としての電動役物71が設けられている。電動役物71は、左右一対可動片71aと同可動片71aを駆動させるソレノイド式の電動役物駆動部71bとを有してなり、当該可動片71aを動作させることにより下側作動入球部63における入口部(下側作動口63a)への入球が可能又は容易となる開状態サポート状態又は補助状態)と、同入球が上記開状態よりも困難となる閉状態非サポート状態又は非補助状態)とに切替可能となっている。

0037

遊技領域PEにおいて可変表示ユニット67の右側となる領域及び左側となる領域には、上記スルーゲート66がそれぞれ配置されており、遊技球のスルーゲート66の通過をトリガとした抽選にて当選となった場合には、電動役物71が予め設定された時間に亘って開状態となる。

0038

可変入賞装置(特別入球装置又は特別入球手段)64,65については、可変表示ユニット67の下方及び右方に個別に配置されている。以下便宜上、可変表示ユニット67の下方(詳しくは作動入球部62,63の下方)に配置された可変入賞装置を「下側可変入賞装置64」と称し、可変表示ユニット67の右方(詳しくは下側作動入球部63の下方)に配置された可変入賞装置を「右側可変入賞装置65」と称する。

0039

下側可変入賞装置64は、遊技盤60の背面側へと通じる下側大入賞口64aを備えているとともに、当該下側大入賞口64aを開閉する開閉手段としての開閉機構を備えている。当該開閉機構は、下側大入賞口64a用の開閉部材としての開閉扉64bを有してなる。開閉扉64bは、遊技球の入球が可能又は容易となる開状態(補助状態又は受入状態)と、同入球が不可又は困難となる閉状態(非補助状態又は非受入状態)とに切替可能となっている。また、同開閉扉64bは遊技盤60の背面側に設けられた可変入球駆動部64c(詳しくはソレノイド)と連結されており、通常時においては開閉扉64bが閉状態のまま維持され、内部抽選において開閉実行モード(開閉実行状態)への移行に当選した場合に開状態に切り替えられるようになっている。

0040

また、右側可変入賞装置65についても同様に、遊技盤60の背面側へと通じる右側大入賞口65aを備えているとともに、当該右側大入賞口65aを開閉する開閉手段としての開閉機構を備えている。当該開閉機構は、右側大入賞口65a用の開閉部材としての開閉扉65bを有してなる。開閉扉65bは、遊技球の入球が可能又は容易となる開状態(補助状態又は受入状態)と、同入球が不可又は困難となる閉状態(非補助状態又は非受入状態)とに切替可能となっている。また、同開閉扉65bは遊技盤60の背面側に設けられた可変入球駆動部65c(詳しくはソレノイド)と連結されており、通常時においては開閉扉65bが閉状態のまま維持され、内部抽選において開閉実行モード(開閉実行状態)への移行に当選した場合に開状態に切り替えられるようになっている。

0041

ここで、開閉実行モードとは、大当たり当選となった場合に移行することとなるモードである。当該開閉実行モードにおける可変入賞装置64,65の開放態様としては、例えば所定時間(本実施の形態においては30sec)の経過又は所定個数(本実施の形態においては10個)の入賞を1ラウンドとして、複数ラウンド(本実施の形態においては16ラウンド,8ラウンド,4ラウンド)を上限とした開閉扉64b又は開閉扉65bの開放が繰り返されるように設定されている。

0042

また、開閉実行モードにおいては、下側可変入賞装置64(下側大入賞口64a)が開放の対象となる場合と、右側可変入賞装置65(右側大入賞口65a)が開放の対象となる場合とが設定されている。これら両開放態様については、後述する大当たりの種類に応じて選択される。

0043

ここで、各作動入球部62,63及び各可変入賞装置64,65の配置について補足説明する。

0044

遊技盤60の中央には上記可変表示ユニット67が配設されている。この可変表示ユニット67(詳しくは後述するセンターフレーム77)により、遊技領域PEを流下する遊技球の流下経路が可変表示ユニット67を右側から迂回するルート(以下、右ルートと称する)と、左側から迂回するルート(以下、左ルートと称する)に大別されている。

0045

可変表示ユニット67の左側となる領域(左ルート)に向けて遊技球が発射された場合には、可変表示ユニット67の側方を通過した遊技球は遊技領域PEにおいて当該可変表示ユニット67の下側となる領域、すなわち上側作動入球部62及び下側作動入球部63が配置されている領域へと誘導されやすくなっている。この際、両作動入球部62,63を素通りした遊技球は下側可変入賞装置64へと流下し、当該下側可変入賞装置64の下側大入賞口64aへ入球しなかった場合には、アウト口68を通じて遊技領域PE外に排出される。一方、右側可変入賞装置65については可変表示ユニット67の左側となる領域を流下した遊技球が到達不可となる位置に配置されている。このため、可変表示ユニット67の左側となる領域へ向けて発射された遊技球の右側大入賞口65aへの入球が回避されている。

0046

また、可変表示ユニット67の右側となる領域(右ルート)に向けて遊技球が発射された場合には、可変表示ユニット67の側方を通過した遊技球は右側可変入賞装置65へ向けて流下する。右側可変入賞装置65には、遊技球を遊技領域PEにおいて可変表示ユニット67の下側となる領域(詳しくは下側作動入球部63)へ向けて誘導する誘導部が形成されており、右側可変入賞装置65の右側大入賞口65aを素通りした遊技球は下側作動入球部63へ向けて流下することとなる。そして当該下側作動入球部63を素通りした遊技球は下側可変入賞装置64へ向けて流下する。ここで、上側作動入球部62については、可変表示ユニット67の右側となる領域へ向けて発射された遊技球が到達不可となる位置に配置されている。このため、同遊技球は両可変入賞装置64,65及び下側作動入球部63への入球が許容されている一方で、上側作動入球部62への入球が回避されている。

0047

なお、本実施の形態においては、上述したように可変表示ユニット67の左右両側にスルーゲート66をそれぞれ配置しているため、遊技球を可変表示ユニット67の左右のどちらに向けて発射したとしても(遊技状況に応じて打ち分けを行ったとしても)下側作動入球部63の電動役物71によるサポート機能担保される。

0048

次に、可変表示ユニット67について説明する。可変表示ユニット67は、作動入球部62,63への入賞をトリガとして図柄を変動表示する図柄表示装置75と、図柄表示装置75を囲むようにして配設されたセンターフレーム77とを有している。センターフレーム77は遊技機前方に突出しており、このセンターフレーム77によって図柄表示装置75の前方領域における遊技球の通過が規制されている。

0049

図柄表示装置75は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置として構成されており、後述する表示制御装置により表示画面75aにおける表示内容が制御される。図柄表示装置75の表示画面75aには、例えば上、中及び下に並べて図柄が表示され、これらの図柄が左右方向にスクロールされるようにして変動表示されるようになっている。そして、予め設定されている有効ライン上に所定の組合せの図柄が停止表示された場合には、特別遊技状態(以下、大当たりという)発生となり、上述した開閉実行モードへ移行することとなる。

0050

作動入球部62,63は、可変表示ユニット67寄りとなる位置に配置されている。作動入球部62,63への入賞をトリガとして、大当たりが発生し得るため、遊技者は作動入球部62,63に入賞するか否かに注目するとともに、大当たりが発生するか否かを把握するため図柄表示装置75に注目するものと考えられる。作動入球部62,63を可変表示ユニット67寄りに設けたことは、遊技者が注目したい箇所を可変表示ユニット67周辺に集中させるための工夫である。

0051

作動入球部62,63の側方(右側可変入賞装置65の下方)には、主表示ユニット81が配されている。主表示ユニット81は、遊技領域PEの下部側の外縁に沿って配置されており、遊技盤60の前面からパチンコ機10前方に突出している。主表示ユニット81の前面は、遊技領域PEをパチンコ機10前方から視認可能とする上記ガラスユニット22(詳しくは後側のガラスパネル23)と対向しており、さらに後側のガラスパネル23との間の距離は遊技球1個分よりも狭くなっている。これにより、主表示ユニット81の前面の前方を遊技球が落下することが回避されている。

0052

主表示ユニット81においてガラスユニット22と対向している部分には、所定の絵柄等が表示される主表示部Dが設けられている。主表示部Dは、上側作動入球部62(上側作動口62a)への入賞に基づいた抽選結果を表示する上側作動入球部用表示部DUと、下側作動入球部63(下側作動口63a)への入賞に基づいて行われた抽選結果を表示する下側作動入球部用表示部DLとを有してなる。

0053

上側作動入球部用表示部DUでは、上側作動入球部62への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、上側作動入球部62への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が明示される。上側作動入球部62への入賞に基づく内部抽選の結果が開閉実行モードへの移行に対応した当選結果であった場合には、上側作動入球部用表示部DUにて変動表示が停止され、停止結果として所定の絵柄が表示された後に、上記開閉実行モードへ移行される。

0054

下側作動入球部用表示部DLでは、下側作動入球部63への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、下側作動入球部63への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が明示される。下側作動入球部63への入賞に基づく内部抽選の結果が大当たり又は特別当たりに対応した当選結果であった場合には、下側作動入球部用表示部DLにて変動表示が停止され、停止結果として所定の絵柄が表示された後に、その結果に応じて上記開閉実行モードに移行される。

0055

ここで、いずれかの作動入球部62,63への入賞に基づいて、対応する作動入球部用表示部DL,DUにて変動表示が開始され、所定の停止結果を表示し上記変動表示が停止(確定表示)されるまでが遊技回の1回に相当する。但し、遊技回の1回は、上記の内容に限定されることはなく、例えば、単一の表示領域が設けられ、いずれの作動入球部62,63への入賞が発生したとしてもその単一の表示領域にて変動表示が行われる構成においては、当該単一の表示領域にて変動表示が開始され、所定の停止結果を表示した状態で上記変動表示が停止(確定表示)されるまでを遊技回の1回とする。

0056

また、主表示ユニット81の主表示部Dには両作動入球部用表示部DL,DU以外に、スルーゲート66への入賞に基づいた抽選結果を表示するスルーゲート用表示部DSが併設されている。スルーゲート用表示部DSでは、スルーゲート66への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、スルーゲート66への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が明示される。スルーゲート66への入賞に基づく内部抽選(サポート抽選)の結果が電役開放状態への移行に対応した当選結果であった場合には、スルーゲート用表示部DSにて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、電役開放状態へ移行する。電役開放状態では、下側作動入球部63に設けられた上記電動役物71が所定の態様で開放される。

0057

更に、本実施の形態においては遊技球がスルーゲート66を通過した回数は最大4回まで保留される構成が採用されているが、主表示ユニット81の主表示部Dにはその保留個数を表示する保留数用表示部DHが設けられている。

0058

これら各表示部DL,DU,DS,DHについては、前扉枠14のガラスユニット22を通じてパチンコ機10前方から視認可能となっているとともに、これら各種表示部DL,DU,DS,DHの前方を遊技球が移動することが回避されることで視認性が担保されている。

0059

再び図2を用いて内枠13の構成について説明すれば、樹脂ベース50において遊技盤60の搭載領域の下方には、上記遊技球発射ハンドル41の操作に基づいて遊技領域PEへ向けて遊技球を発射する遊技球発射機構110が設けられている。遊技球発射機構110は、所定の発射待機位置に配置された遊技球を打ち出すソレノイド111と、同ソレノイド111によって打ち出された遊技球の発射方向を規定する発射レール112と、上記発射待機位置に遊技球を供給する球送装置113と、それら各種構成111〜113が装着されているベースプレート114とを主要な構成として備えており、同ベースプレート114が樹脂ベース50に固定されることで樹脂ベース50に対して一体化されている。

0060

発射レール112は、遊技盤60側に向けて上り傾斜となるように、斜めに傾いた状態でベースプレート114に固定されている。発射レール112の下流側の端部(すなわち下端部)寄りとなる位置には、球送装置113から供給された遊技球を上述した発射待機位置に留める球ストッパが配されている。球ストッパよりも更に下流側となる位置に、上記ソレノイド111が配置されている。

0061

ソレノイド111は、後述する電源発射制御装置に対して電気的に接続されている。その電源・発射制御装置からの電気的な信号の出力に基づいてソレノイド111の出力軸伸縮方向に往復動することにより、発射待機位置に置かれた遊技球が遊技盤60側、詳しくは遊技盤60に装着された誘導レール100に向けて打ち出される。

0062

誘導レール100は、遊技領域PEを同遊技領域PEの外形が略円形状となるように区画形成している。また、誘導レール100は、遊技球の直径よりも若干大きな隙間を隔てて対峙するように配置された内レール101及び外レール102からなり、それら両レール101,102によって一条誘導通路103が区画形成されている。誘導通路103は、発射レール112の先端側(斜め下方)に開放された入口部分と、遊技領域PEの上部に位置する出口部分とを有している。ソレノイド111の動作に基づいて発射された遊技球は、発射レール112→誘導レール100(入口部分→出口部分)の順に移動することにより遊技領域PEに導かれる。遊技球発射ハンドル41の操作量を調整することにより、遊技領域PEにおいて可変表示ユニット67の左側となる領域や同遊技領域PEにおいて可変表示ユニット67の右側となる領域への遊技球の打ち分けが可能となっている。

0063

なお、遊技盤60において出口部分の先側、詳しくは内レール101の先端付近には、遊技領域PEに到達した遊技球の同誘導通路103内への逆戻りを防止する逆戻り防止部材106が取り付けられており、先んじて遊技領域PEに至った遊技球によって後続する遊技球の打ち出しが妨げられることを抑制している。

0064

誘導レール100(図4参照)及び発射レール112は、同誘導レール100の入口部分と発射レール112の先端部分とが遊技盤60の下端縁を挟んで斜めに対峙するように配置されている。つまり、それら両レール100,112は、同誘導レール100の入口部分と発射レール112の先端部分とが遊技盤60の下端縁近傍にて左右にずれるようにして配置されている。これにより両レール100,112を遊技盤60の下端縁に近づけつつ、誘導レール100の入口部分と発射レール112との間には所定間隔の隙間を形成している。

0065

このようにして形成された隙間よりも下側にはファール球通路46が配設されている。ファール球通路46は前扉枠14の通路形成ユニット45に一体成形されている。仮に遊技球発射機構110から発射された遊技球が遊技領域PEまで至らずファール球として誘導通路103内を逆戻りする場合には、それらファール球が上記隙間を介してファール球通路46内に入ることとなる。ファール球通路46は前扉側下皿通路に通じており、ファール球通路46に入った遊技球は図1に示した下皿34に排出される。これにより、ファール球と次に発射される遊技球との干渉が抑制される。

0066

樹脂ベース50において発射レール112の左方(詳しくは前扉枠14を支持している側)には樹脂ベース50を前後方向に貫通する貫通孔が形成されており、この貫通孔に通路形成部材121が配設されている。通路形成部材121は、樹脂ベース50に対してネジ止めされており、本体側上皿通路と本体側下皿通路とを有している。それら本体側上皿通路及び本体側下皿通路の上流側は、後述する遊技球分配部に通じている。また、通路形成部材121の下方には前扉枠14に取り付けられた通路形成ユニット45の受口部が入り込んでおり、本体側上皿通路の下方には前扉側上皿通路が配置され、本体側下皿通路の下方には前扉側上皿通路が配置されている。

0067

樹脂ベース50において通路形成部材121の下方には、本体側上皿通路及び本体側下皿通路を開閉する開閉部材124が取り付けられている。開閉部材124はその下端に設けられた支軸により前後方向に回動可能に支持されており、さらに本体側上皿通路及び本体側下皿通路を閉鎖する前方位置付勢する付勢部材が設けられている。従って、前扉枠14を内枠13に対して開いた状態では開閉部材124が図示の如く起き上がり、本体側上皿通路及び本体側下皿通路を閉鎖する。これにより、本体側上皿通路又は本体側下皿通路に遊技球が貯留されている状態で前扉枠14を開放した場合、その貯留球こぼれ落ちてしまうといった不都合が防止できる。これに対し、前扉枠14を閉じた状態では、前扉枠14の通路形成ユニット45に設けられた受口部により付勢力に抗して開閉部材124が押し開けられる。この状態では、本体側上皿通路と前扉側上皿通路とが連通し、さらに本体側下皿通路と前扉側下皿通路とが連通している。

0068

次に、図3に基づき内枠13(樹脂ベース50及び遊技盤60)の背面構成について説明する。
樹脂ベース50の背面における回動基端側には、軸受け金具132が上下に並設されている。軸受け金具132には、上下に離間させて軸受け部が形成されており、これら軸受け部により内枠13に対して裏パックユニット15が回動可能に取り付けられている。

0069

樹脂ベース50の背面には、係止金具135が複数設けられており、これら係止金具135によって上述したように樹脂ベース50に対して遊技盤60が取り付けられている。ここで、遊技盤60の背面の構成を説明する。

0070

遊技盤60の中央に配置される可変表示ユニット67には、当該可変表示ユニット67を背後から覆うようにして表示制御装置が取り付けられている(図示は省略)。そして、表示制御装置の後方には当該表示制御装置に重なるようにして演出制御装置ユニット142が搭載されている。演出制御装置ユニット142は、報知・演出制御装置610と、取付台144とを具備する構成となっており、取付台144上に報知・演出制御装置610が装着されている。

0071

報知・演出制御装置610は、後述する主制御装置からの指示に従い音声ランプ表示、及び表示制御装置の制御を司る演出制御基板を具備しており、演出制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス145に収容されて構成されている。

0072

遊技盤60の背面には、図3に示すように、可変表示ユニット67の下方に集合板150が設けられている。集合板150には、各種入賞口に入賞した遊技球を回収する遊技球回収機構や、各種入賞口等への遊技球の入球を検知する検知機構などが設けられている。

0073

遊技球回収機構について説明すると、集合板150には、一般入賞口61等の各種入球部に対して個々に対応する回収通路が設けられている。これら回収通路は、それら入球部から遊技盤60の背面に沿って下っており、遊技球の落下経路を規定している。各回収通路は、同遊技盤60の下端付近にて合流しており、一般入賞口61等の入球部を通過した遊技球は何れも回収通路を介して遊技盤60の下部に集合することとなる。各回収通路の出口部分は、下方に開放されており、その先側(詳しくは遊技盤60の下方)には後述する排出通路が設けられている。回収通路により遊技盤60の下方に集合した遊技球は、排出通路へと導出される。なお、アウト口68も同様に排出通路に通じており、何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球もアウト口68を介して排出通路へ導出される。

0074

検知機構について説明すると、集合板150には、一般入賞口61等の各種入球部に対して個々に対応する検知センサが設けられている。これら各種検知センサは、上記一般入賞口61等の入球部に連なる各回収通路の途中位置に配置されており、同回収通路にて遊技球の落下経路が規定された状態にて遊技球の通過を検知する。より詳しくは、各検知センサは、各回収通路の途中位置に設けられた検知領域を遊技球が通過することで、一般入賞口61等の入球口への入球を検知するものであり、具体的には上記検知領域を遊技球が通過した場合に生じる磁場の変化を把握する磁気センサが採用されている。

0075

これら各種検知センサは、遊技盤60の背面側に設けられた主制御装置ユニット160(詳しくは主制御装置)に電気的に接続されており、それら検知センサにおける検知信号が同主制御装置に対して出力される構成となっている。以下、主制御装置ユニット160及びそれに付随する構成について説明する。

0076

主制御装置ユニット160は、集合板150を後側から覆うようにして遊技盤60に搭載されており、合成樹脂製の取付台161と、同取付台161に搭載された主制御装置162とによって構成されている。主制御装置162は、遊技の主たる制御を司る機能(主制御回路)と、電源を監視する機能(停電監視回路)とを有する主制御基板を具備しており、当該主制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス163に収容されて構成されている。

0077

基板ボックス163は、略直方体形状のボックスベース表ケース体)とこのボックスベースの開口部を覆うボックスカバー裏ケース体)とを備えている。これらボックスベースとボックスカバーとは封印手段としての封印部によって開封不能に連結され、これにより基板ボックス163が封印されている。封印部は、基板ボックス163の長辺部に複数設けられ、そのうち少なくとも一つが用いられて封印処理が行われる。

0078

封印部はボックスベースとボックスカバーとを開封不能に結合する構成であれば任意の構成が適用できるが、封印部を構成する長孔係止爪を挿入することでボックスベースとボックスカバーとが開封不能に結合されるようになっている。封印部による封印処理は、その封印後の不正な開封を防止し、また万一不正開封が行われてもそのような事態を早期に且つ容易に発見可能とするものであって、一旦開封した後でも再度封印処理を行うこと自体は可能である。すなわち、複数の封印部のうち、少なくとも一つの長孔に係止爪を挿入することにより封印処理が行われる。そして、収容した主制御基板の不具合発生の際や主制御基板の検査の際など基板ボックス163を開封する場合には、係止爪が挿入された封印部と他の封印部との連結部分を切断する。これにより、基板ボックス163のボックスベースとボックスカバーとが分離され、内部の主制御基板を取り出すことができる。その後、再度封印処理する場合は他の封印部の長孔に係止爪を挿入する。基板ボックス163の開封を行った旨の履歴を当該基板ボックス163に残しておけば、基板ボックス163を見ることで不正な開封が行われた旨が容易に発見できる。

0079

基板ボックス163の一方の短辺部には、その側方に突出するようにして複数の結合片が設けられている。これら結合片は、取付台161に形成された複数の被結合片と1対1で対応しており、結合片と被結合片とにより基板ボックス163と取付台161との間で封印処理が行われる。

0080

(裏パックユニット15)
次に、図2及び図3に基づき裏パックユニット15について説明する。

0081

図2に示すように、内枠13は裏パックユニット15によって後方から覆われている。裏パックユニット15は、裏パック201を備えており、当該裏パック201に対して、払出機構部202、排出通路盤及び制御装置集合ユニット204が取り付けられている。

0082

裏パック201は透明性を有する合成樹脂により成形されており、図3に示すように払出機構部202などが取り付けられるベース部211と、パチンコ機10後方に突出し略直方体形状をなす保護カバー部212とを有する。保護カバー部212は左右側面及び上面が閉鎖され且つ下面のみが開放された形状をなし、少なくとも可変表示ユニット67を囲むのに十分な大きさを有する。

0083

ベース部211には、その右上部に外部端子板213が設けられている。外部端子板213には各種の出力端子が設けられており、これらの出力端子を通じて遊技ホール側の管理制御装置に対して各種信号が出力される。また、ベース部211にはパチンコ機10後方からみて右端部に上下一対掛止ピンが設けられており、掛止ピンを内枠13に設けられた軸受け金具132(詳しくは軸受け部)に挿通させることで、裏パックユニット15が内枠13に対して回動可能に支持されている。また、ベース部211における回動先端部には、内枠13に設けられた被締結孔に対して締結するための締結具が設けられており、当該締結具を被締結孔に嵌め込むことで内枠13に対して裏パックユニット15が固定されている。

0084

ベース部211には、保護カバー部212を迂回するようにして払出機構部202が配設されている。払出機構部202には、裏パック201の最上部に配されているとともに上方に開口したタンク221が設けられており、遊技ホールの島設備から供給される遊技球がそのタンク221に逐次補給される。タンク221の下方には、下流側に向けて緩やかに傾斜するタンクレールが連結され、タンクレールの下流側には上下方向に延びるケースレールが連結されている。ケースレールの最下流部には払出装置222が設けられている。払出装置222より払い出された遊技球は、当該払出装置222の下流側に設けられた払出通路を通じて、裏パック201のベース部211に設けられた遊技球分配部に供給される。

0085

遊技球分配部は、払出装置222より払い出された遊技球を上皿33、下皿34又は後述する排出通路の何れかに振り分けるための機能を有し、内側の開口部が上述した本体側上皿通路及び前扉側上皿通路を介して上皿33に通じ、外側の開口部が本体側下皿通路及び前扉側下皿通路を介して下皿34に通じるように形成されている。

0086

図3に示すように、ベース部211の下端部には、当該下端部を前後に挟むようにして排出通路盤及び制御装置集合ユニット204が取り付けられている。排出通路盤203には、制御装置集合ユニット204と対向する面に後方に開放された排出通路が形成されており、当該排出通路の開放部は制御装置集合ユニット204によって塞がれている。排出通路は、遊技ホールの島設備等へ遊技球を排出するように形成されており、上述した回収通路等から排出通路に導出された遊技球は当該排出通路を通ることでパチンコ機10外部に排出される。

0087

制御装置集合ユニット204は、横長形状をなす取付台を有し、同取付台に払出制御装置181と電源・発射制御装置191とが搭載されている。これら払出制御装置181と電源・発射制御装置191とは、払出制御装置181がパチンコ機10後方となるように前後に重ねて配置されている。

0088

払出制御装置181においては基板ボックス内に払出装置222を制御する払出制御基板が収容されており、当該払出制御基板に設けられた状態復帰スイッチが基板ボックス外に突出している。例えば、払出装置222における球詰まり等、払出エラーの発生時において状態復帰スイッチが押されると、球詰まりの解消が図られるようになっている。

0089

電源・発射制御装置191は、基板ボックス内に電源・発射制御基板が収容されており、当該基板により、各種制御装置等で要する所定の電源が生成されて出力され、さらに遊技者による遊技球発射ハンドル41の操作に伴う遊技球の打ち出しの制御が行われる。また、電源・発射制御装置191にはRAM消去スイッチが設けられている。本パチンコ機10は各種データの記憶保持機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰の際には停電時の状態に復帰できるようになっている。したがって、例えば遊技ホールの営業終了の場合のように通常手順で電源を遮断すると遮断前の状態が記憶保持されるが、RAM消去スイッチを押しながら電源を投入すると、RAMデータ初期化されるようになっている。

0090

(パチンコ機10の電気的構成)
次に、パチンコ機10の電気的構成を図5のブロック図に基づいて説明する。

0091

主制御装置162に設けられた主制御基板601には、MPU602が搭載されている。MPU602は、当該MPU602により実行される各種の制御プログラム固定値データを記憶したROM603と、そのROM603内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM604と、割込回路タイマ回路データ入出力回路乱数発生器としての各種カウンタ回路などが内蔵された素子である。

0092

MPU602には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。MPU602の入力側には、主制御装置162に設けられた停電監視基板605、払出制御装置181及び各種検知センサ151〜156などが接続されている。停電監視基板605には電源・発射制御装置191が接続されており、MPU602には停電監視基板605を介して電力が供給される。また、各種検知センサ151〜156の一部として、一般入賞口61、可変入賞装置64,65、作動入球部62,63及びスルーゲート66などといった入賞対応入球部(払出対応入球部)に設けられた複数の検知センサが接続されており、主制御装置162のMPU602において各入球部への入賞判定入球判定)が行われる。また、MPU602では、作動入球部62,63への入賞に基づいて大当たり発生抽選を実行するとともに、スルーゲート66への入賞に基づいてサポート発生抽選を実行する。

0093

MPU602の出力側には、停電監視基板605、払出制御装置181及び報知・演出制御装置610が接続されている。払出制御装置181には、例えば、上記入賞対応入球部への入賞判定結果に基づいて賞球コマンドが出力される。この場合、賞球コマンドの出力に際しては、ROM603のコマンド情報記憶エリア603eが参照される。そして、一般入賞口61への入賞を特定した場合には、10個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、可変入賞装置64への入賞を特定した場合には、15個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、作動入球部62,63への入賞を特定した場合には、3個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力される。

0094

報知・演出制御装置610には、変動開始コマンド(変動用コマンド)、種別コマンド、変動終了コマンド、オープニングコマンド及びエンディングコマンドなどの各種コマンドが出力される。この場合、これら各種コマンドの出力に際しては、ROM603のコマンド情報記憶エリア603eが参照される。これら各種コマンドの詳細については、後に説明する。なお、上記各コマンドは、所定のバイト数の情報として構成されており、当該所定のバイト数の情報として各種情報が含まれている。

0095

また、MPU602の出力側には、可変入賞装置64,65の開閉扉を開閉動作させる可変入球駆動部64c,65c、作動入球部63の電動役物71を開閉動作させる電動役物駆動部71b、主表示ユニット81が接続されている。主制御基板601には各種ドライバ回路が設けられており、当該ドライバ回路を通じてMPU602はそれら各種構成の制御を行う。

0096

具体的には、開閉実行モードにおいては可変入賞装置64,65が開閉されるように、MPU602において可変入球駆動部64c,65cの駆動制御が実行される。また、作動入球部63の電動役物71の開放状態当選となった場合には、電動役物71が開閉されるように、MPU602において電動役物駆動部71bの駆動制御が実行される。また、MPU602によって主表示ユニット81の入球部用表示部DL,DU,DS及び保留数表示部HSの表示制御が実行される。

0097

停電監視基板605は、主制御基板601と電源・発射制御装置191とを中継し、また電源・発射制御装置191から出力される最大電圧である直流安定24ボルト電圧を監視する。払出制御装置181は、主制御装置162から入力した賞球コマンドに基づいて、払出装置222により賞球や貸し球払出制御を行うものである。

0098

電源・発射制御装置191は、例えば、遊技場等における商用電源外部電源)に接続されている。そして、その商用電源から供給される外部電力に基づいて主制御基板601や払出制御装置181等に対して各々に必要な動作電力を生成するとともに、その生成した動作電力を所定の電力経路を通じて供給する。また、電源・発射制御装置191は、遊技球発射機構110の発射制御を担うものであり、遊技球発射機構110は所定の発射条件が整っている場合に駆動される。

0099

報知・演出制御装置610に設けられた報知・演出制御基板611には、MPU612が搭載されている。MPU612には、当該MPU612により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM613、そのROM613内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM614、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路などが内蔵されている。

0100

MPU612には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。MPU612の入力側には上述した操作ボタン35が接続されており、この操作ボタン35からの信号に基づいて操作の有無を把握することが可能となっている。MPU612の出力側には、発光部26〜28やスピーカ部29、表示制御装置620等が接続されている。

0101

MPU612では主制御装置162から入力したコマンドに基づいて、可変表示ユニット67を制御する。具体的には、報知・演出制御装置610では、主制御装置162から入力した各種コマンドに基づいて、図柄表示装置75における図柄の変動表示時間(リーチ演出の発生の有無)を把握し、最終的に停止表示させる図柄の組み合わせの種類を決定するとともにリーチ演出の内容の詳細を決定する。

0102

表示制御装置620はMPUが搭載された表示制御基板を有してなり、MPUには各種の制御プログラムや固定値データを記憶したプログラムROM、プログラムROM内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるワークRAM、ビデオディスプレイプロセッサ(VDP)、画像データが格納されたキャラクタROM、キャラクタROMから読み出した画像データを一時的に記憶するビデオRAMなどが内蔵されている。

0103

VDPは、図柄表示装置75に組み込まれた液晶表示ドライバとしての画像処理デバイス直接操作する一種の描画回路である。VDPはICチップ化されているため「描画チップ」とも呼ばれ、その実体は、描画処理専用のファームウェアを内蔵したマイコンチップとでも言うべきものである。VDPは、MPU、ビデオRAM等のそれぞれのタイミングを調整してデータの読み書きに介在するとともに、ビデオRAMに記憶させる画像データを、キャラクタROMから所定のタイミングで読み出して図柄表示装置75に表示させる。

0104

キャラクタROMは、図柄表示装置75に表示される図柄などのキャラクタデータを記憶するための画像データライブラリとしての役割を担うものである。このキャラクタROMには、各種の表示図柄のビットマップ形式画像データ、ビットマップ画像の各ドットでの表現色を決定する際に参照する色パレットテーブル等が保持されている。これら画像データやテーブル等はキャラクタROMに記憶されている。

0105

ビデオRAMは、図柄表示装置75に表示させる表示データを記憶するためのメモリであり、ビデオRAMの内容を書き替えることにより図柄表示装置75の表示内容が変更される。

0106

表示制御装置620のMPUでは、報知・演出制御装置610から入力したコマンドに基づいて、図柄表示装置75の表示制御を実行する。具体的には、報知・演出制御装置610にて最終決定された変動表示の内容及び停止表示する図柄の組み合わせの種類に合わせて遊技回毎に変動表示を行う。

0107

ここで、図柄表示装置75(表示画面75a)の表示内容について、図6を参照して詳細に説明する。図6は図柄表示装置75の表示画面75aを示す概略図である。

0108

図6(a)に示すように、図柄表示装置75の表示画面75aには、上段中段下段の3つの図柄列Z1,Z2,Z3が設定されている。各図柄列Z1〜Z3は、主図柄と副図柄が所定の順序で配列されて構成されている。詳細には、上図柄列Z1には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字降順に配列されると共に、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。下図柄列Z3には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の昇順に配列されると共に、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。つまり、上図柄列Z1と下図柄列Z3は18個の図柄により構成されている。これに対し、中図柄列Z2には、数字の昇順に「1」〜「9」の9種類の主図柄が配列された上で「9」の主図柄と「1」の主図柄との間に「4」の主図柄が付加的に配列され、これら各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。つまり、中図柄列Z2に限っては、10個の主図柄が配されて20個の図柄により構成されている。そして、表示画面75aでは、これら各図柄列Z1〜Z3の図柄が周期性をもって所定の向きにスクロールするように変動表示される。また、図6(b)に示すように、表示画面75aは、図柄列毎に3個の図柄が停止表示されるようになっており、結果として3×3の計9個の図柄が停止表示されるようになっている。

0109

また、表示画面75aには、5つの有効ライン、すなわち左ラインL1、中ラインL2、右ラインL3、右下がりラインL4、右上がりラインL5が設定されている。そして、上図柄列Z1→下図柄列Z3→中図柄列Z2の順に変動表示が停止し、いずれかの有効ラインに同一の数字が付された図柄の組み合わせが形成された状態で全図柄列Z1〜Z3の変動表示が終了すれば、後述する通常大当たり結果、確変大当たり結果となったことを示す大当たり動画が表示されるようになっている。

0110

なお、図柄表示装置75における図柄の変動表示の態様は上記のものに限定されることはなく任意であり、図柄列の数、図柄列における図柄の変動表示の方向、各図柄列の図柄数などは適宜変更可能である。また、図柄表示装置75にて変動表示される絵柄は上記のような図柄に限定されることはなく、例えば絵柄として数字のみが変動表示される構成としてもよく、数字が付されてない図柄が含まれる又は数字が付されていない図柄のみの構成としてもよい。

0111

図柄表示装置75における図柄の変動表示の態様について更に説明すると、本パチンコ機10では、上記のように大当たり結果の報知に際して対応する図柄の組合せが停止表示される前段階として、リーチ表示が行われるように設定されている。リーチ表示(リーチ演出又はリーチ状態)とは、図柄(絵柄)の変動表示(又は可変表示)を行うことが可能な図柄表示装置75を備え、可変入賞装置64,65の開閉実行モードとなる遊技回では変動表示後の停止表示結果が特別表示結果となる遊技機において、図柄表示装置75における図柄(絵柄)の変動表示(又は可変表示)が開始されてから停止表示結果が導出表示される前段階で、前記特別表示結果となり易い変動表示状態であると遊技者に思わせるための表示状態をいう。

0112

換言すれば、図柄表示装置75の表示画面75aに表示される複数の図柄列のうち一部の図柄列について図柄を停止表示させることで、開閉実行モードの発生に対応した大当たり図柄の組み合わせが成立する可能性があるリーチ図柄の組み合わせを表示し、その状態で残りの図柄列において図柄の変動表示を行う表示状態のことである。

0113

より具体的には、図柄の変動表示を終了させる前段階として、図柄表示装置75の表示画面75a内の予め設定された有効ライン上に、開閉実行モードの発生に対応した大当たり図柄の組み合わせが成立する可能性のあるリーチ図柄の組み合わせを停止表示させることによりリーチラインを形成させ、当該リーチラインが形成されている状況下において最終停止図柄列により図柄の変動表示を行うことである。

0114

図6に基づいて当該リーチ表示について補足説明すると、最初に上段の図柄列Z1において図柄の変動表示が終了され、さらに下段の図柄列Z3において図柄の変動表示が終了された状態において、いずれかの有効ラインL1〜L5に同一の数字が付された主図柄が停止表示されることでリーチラインが形成され、当該リーチラインが形成されている状況化において中段の図柄列Z2において図柄の変動表示が行われることでリーチ表示となる。そして、開閉実行モードが発生する場合には、リーチラインを形成している主図柄と同一の数字が付された主図柄がリーチライン上に停止表示されるようにして中段の図柄列Z2における図柄の変動表示が終了される。

0115

また、リーチ表示には、上記のようにリーチ図柄の組み合わせを表示した状態で、残りの図柄列において図柄の変動表示を行うとともに、その背景画面において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものや、リーチ図柄の組み合わせを縮小表示させる又は非表示とした上で、表示画面75aの略全体において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものが含まれる。

0116

表示画面75aにおいて、上図柄列の変動表示領域、中図柄の変動表示領域、下図柄の変動表示領域を有してなる変動表示領域MEの下方となる部分には、保留表示領域NEが設定されている。当該保留表示領域NEには、遊技球が作動入球部62,63に入賞した場合の最大保留個数と同一の数の単位保留表示領域Da1〜Da8が左右方向に並ぶようにして区画された保留数表示領域Daが設けられている。

0117

具体的には、遊技球が上側作動入球部62に入球した場合の最大保留個数は4個であり、下側作動入球部63に入球した場合の最大保留個数は4個である。詳細については後述するが、本実施の形態では上側作動入球部62及び下側作動入球部63への入賞順に合計で8個の保留情報が記憶される構成となっている。これに対応させて保留数表示領域Daには、第1単位保留表示領域Da1、第2単位保留表示領域Da2、第3単位保留表示領域Da3、第4単位保留表示領域Da4、第5単位保留表示領域Da5、第6単位保留表示領域Da6、第7単位保留表示領域Da7、第8単位保留表示領域Da8が設定されている。

0118

例えば、遊技球が作動入球部62,63に入賞した場合の保留個数(総保留数)が1個の場合には、第1単位保留表示領域Da1のみにて所定の保留表示用画像MPが表示され、遊技球が作動入球部62,63に入賞した場合の保留個数が4個の場合には、第1単位保留表示領域Da1〜第4単位保留表示領域Da4にて所定の保留表示用画像MPが表示される構成となっている。なお、図6(b)では保留個数が3個である場合について例示している。

0119

また、保留表示領域NEには、保留数表示領域Da(詳しくは第1単位保留表示領域Da1)と横並びとなるようにして、実行される(実行中の)遊技回に対応した保留表示用画像MPが表示される実行対象表示領域Dbが設けられている。

0120

遊技回が終了して次の遊技回に移行する場合には、保留数表示領域Da(第1単位保留表示領域Da1)に表示されている保留表示用画像MPが実行対象表示領域Dbに移り、保留数表示領域Daに表示されている保留表示用画像MPを下位側にシフトすることとなる。

0121

(各種カウンタについて)
次に、主制御装置162のMPU602にて各種抽選を行うための電気的な構成について図7を用いて説明する。

0122

MPU602は遊技に際し各種カウンタ情報を用いて、大当たり発生抽選、作動入球部用表示部DL,DUの表示の設定、図柄表示装置75の図柄表示概要設定などを行うこととしており、具体的には、大当たり発生の抽選に使用する大当たり乱数カウンタC1と、16R確変大当たり結果や4R確変大当たり結果等の大当たり種別を判定する際に使用する大当たり種別カウンタC2と、図柄表示装置75にて外れ結果対応の変動表示を行う際のリーチ抽選等に使用するリーチ乱数カウンタC3と、大当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する乱数初期値カウンタCINIと、作動入球部用表示部DL,DU及び図柄表示装置75における変動表示時間を決定する変動種別カウンタCSとを用いることとしている。さらに、下側作動入球部63の電動役物71を電役開放状態(サポート状態)とするか否かの抽選に使用する電動役物開放カウンタC4を用いることとしている。なお、上記各カウンタC1〜C3,CINI,CS,C4は、RAM604の各種カウンタエリア604dに設けられている。

0123

各カウンタC1〜C3,CINI,CS,C4は、その更新の都度前回値に1が加算され、最大値に達した後0に戻るループカウンタとなっている。各カウンタは短時間間隔で更新され、その更新値がRAM604の所定領域に設定された抽選カウンタバッファ604aに適宜格納される。抽選カウンタ用バッファ604aに格納されている情報(大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3に対応した情報)は、作動入球部62,63への入賞が発生した場合に、RAM604に「取得情報記憶手段」として設けられた保留球格納エリア604bに格納される。

0124

保留球格納エリア604bは、作動口用の保留エリアREと実行エリアAEとを備えている。保留エリアREは、第1エリアRa1、第2エリアRa2、第3エリアRa3、第4エリアRa4、第5エリアRa5、第6エリアRa6、第7エリアRa7、第8エリアRa8を備えており、作動入球部62,63への入賞履歴に合わせて、抽選カウンタ用バッファ604aに格納されている大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各数値情報が保留情報として、いずれかのエリアRa1〜Ra8に格納される。なお、当該保留情報が「特別情報」に相当する。

0125

第1エリアRa1〜第8エリアRa8には、作動入球部62,63への入賞が複数回連続して発生した場合に、第1エリアRa1→第2エリアRa2→第3エリアRa3→第4エリアRa4→第5エリアRa5→第6エリアRa6→第7エリアRa7→第8エリアRa8の順に各数値情報が時系列的に格納されていく。このように8つのエリアRa1〜Ra8が設けられていることにより、作動入球部62,63への遊技球の入球履歴がそれぞれ4個(計8個)まで保留記憶されるようになっている。また、保留球格納エリア604bには総保留数記憶領域FEが設けられており、当該総保留数記憶領域FEには作動入球部62,63への入球に基づいて取得及び記憶された保留情報の記憶数を特定するための情報が格納される。

0126

実行エリアAEは、作動入球部用表示部DL,DUの変動表示を開始する際に、保留エリアREの第1エリアRa1に格納された各数値情報を移動させるためのエリアであり、1遊技回の開始に際しては実行エリアAEに記憶されている各種数値情報に基づいて、当否判定などが行われる。

0127

大当たり乱数カウンタC1は、例えば0〜599の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。特に大当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の乱数初期値カウンタCINIの値が当該大当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。なお、乱数初期値カウンタCINIは、大当たり乱数カウンタC1と同様のループカウンタである(値=0〜599)。大当たり乱数カウンタC1は定期的に更新され、遊技球が作動入球部62,63に入賞したタイミングでRAM604の保留球格納エリア604bに格納される。

0128

大当たり当選となる乱数の値は、ROM603における当否情報群記憶手段としての当否テーブル記憶エリア603aに当否テーブル(当否情報群)として記憶されている。当否テーブルとしては、低確率モード用の当否テーブル(低確率用当否情報群)と、高確率モード用の当否テーブル(高確率用当否情報群)とが設定されている。つまり、本パチンコ機10は、当否抽選手段における抽選モードとして、低確率モード(低確率状態)と高確率モード(高確率状態)とが設定されている。

0129

上記抽選に際して低確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、図8(a)に示すように、大当たり当選となる乱数の値(すなわち、当選情報)は「7」,「307」,「507」の3個である。つまり、「0」〜「599」の大当たり乱数カウンタC1の値のうち「7」,「307」,「507」が大当たり結果に対応しており、大当たり確率が1/200となっている。

0130

一方、上記抽選に際して高確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、図8(b)に示すように、大当たり当選となる乱数の値(すなわち、当選情報)は「7」,「107」・・・「407」,「507」の6個である。つまり、「0」〜「599」の大当たり乱数カウンタC1の値のうち「7」,「107」・・・「407」,「507」が大当たり結果に対応しており、大当たり確率が低確率モードよりも高くなっている(詳しくは1/100)。

0131

なお、低確率モードよりも高確率モードの方の当選確率が高くなるのであれば、上記当選となる乱数の数及び値は任意である。

0132

大当たり種別カウンタC2は、0〜29の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり29)に達した後0に戻る構成となっている。ここで、本実施の形態では、大当たり種別カウンタC2を用いた遊技結果の振分先(すなわち当否抽選及び振分抽選による抽選結果)が、ROM603における振分情報群記憶手段としての振分テーブル記憶エリア603bに振分テーブル(振分情報群)として記憶されている。ここで、振分テーブルの内容について図9の概略図を用いて説明する。図9に示すように、振分テーブルとしては、図9(a)に示す上側作動入球部用の振分テーブル(第1振分情報群)と、図9(b)に示す下側作動入球部用の振分テーブル(第2振分情報群)とが設定されている。

0133

上側作動入球部用の振分テーブルでは、遊技結果の振分先として、8R確変大当たり結果(高確率対応特別遊技結果)、8R通常大当たり結果(低確率対応特別遊技結果)、4R確変大当たり結果(高確率対応遊技結果)、4R通常大当たり結果(低確率対応遊技結果)が設定されている。具体的には、上側作動入球部用の振分テーブルでは、「0〜29」の大当たり種別カウンタC2の値のうち、「0〜8」が8R確変大当たり結果に対応しており、「9〜14」が8R通常大当たり結果に対応しており、「15〜23」が4R確変大当たり結果に対応しており、「24〜29」が4R通常大当たり結果に対応している。

0134

下側作動入球部用の振分テーブルでは、遊技結果の振分先として、16R確変大当たり結果(高確率対応特別遊技結果)、8R確変大当たり結果(高確率対応特別遊技結果)、8R通常大当たり結果(低確率対応特別遊技結果)、4R確変大当たり結果(高確率対応遊技結果)、4R通常大当たり結果(低確率対応遊技結果)が設定されている。具体的には、上側作動入球部用の振分テーブルでは、「0〜29」の大当たり種別カウンタC2の値のうち、「0〜5」が16R確変大当たり結果に対応しており、「6〜11」が8R確変大当たり結果に対応しており、「12〜17」が8R通常大当たり結果に対応しており、「18〜23」が4R確変大当たり結果に対応しており、「24〜29」が4R通常大当たり結果に対応している。

0135

16R確変大当たり結果、8R確変大当たり結果及び4R確変大当たり結果は、開閉実行モードの終了後に抽選モードが低確率モードとなり且つサポートモード高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。但し、この高頻度サポートモードは、移行後において遊技回数終了基準回数(具体的には、100回)に達した場合に低頻度サポートモードに移行する。

0136

8R通常大当たり結果及び4R通常大当たり結果は、開閉実行モードが低頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、抽選モードが低確率モードとなるとともに、サポートモードが高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。但し、この高頻度サポートモードは、以降後において遊技回数が終了基準回数(具体的には、100回)に達した場合に低頻度サポートモードに移行する。

0137

既に説明したように作動入球部用表示部DU,DLについては多数のLEDによって構成されている。確変大当たり結果となった場合と通常大当たり結果となった場合とでは、作動入球部用表示部DU,DLに表示される絵柄が区別されてはいるものの、それらLEDの発光態様から確変大当たり結果/通常大当たり結果を判別することが難しくなっている。更には、確変大当たり結果となった場合に図柄表示装置75に表示される図柄組み合わせ及び通常大当たり結果となった場合に図柄表示装置75に表示される図柄組み合わせについては共通化されている。

0138

また、開閉実行モードや開閉実行モードの終了後の遊技の流れが共通であり、後述する状態報知が実行されるまでは抽選モードが高確率モード/低確率モードの何れであるかを図柄表示装置75等の各種演出装置における表示演出等から識別することは困難となっている。

0139

抽選モードが高確率モードとなっている場合の方が低確率モードとなっている場合よりも大当たり結果となりやすい。このため、抽選モードが高確率モードであることに期待しながら遊技が行われる。ここで、抽選モードを識別可能な情報を敢えて非明示とすることにより、遊技者に対して抽選モードが高確率モード又は低確率モードのいずれであるか予測させることが可能となっている。これにより、遊技への注目度の向上を図っている。

0140

リーチ乱数カウンタC3は、例えば0〜238の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり238)に達した後0に戻る構成となっている。リーチ乱数カウンタC3は定期的に更新され、遊技球が作動入球部62,63に入賞したタイミングでRAM604の保留球格納エリア604bに格納される。より詳しくは、作動入球部62,63に遊技球が入賞したタイミングでRAM604の保留エリアREに格納される。そして、ROM603のリーチ用テーブル記憶エリアに記憶されたリーチ用テーブルに基づいてリーチを発生させるか否かを決定することとしている。但し、開閉実行モードに移行する遊技回においては、MPU602では、リーチ乱数カウンタC3の値に関係なくリーチ発生の決定を行う。

0141

変動種別カウンタCSは、例えば0〜198の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり198)に達した後0に戻る構成となっている。変動種別カウンタCSは、作動入球部用表示部DL,DUにおける変動表示時間と、図柄表示装置75における図柄の変動表示時間とをMPU602において決定する上で用いられる。変動種別カウンタCSは、後述する通常処理が1回実行される毎に1回更新され、当該通常処理内の残余時間内でも繰り返し更新される。そして、図柄表示装置75による図柄の変動開始時における変動パターン決定に際して変動種別カウンタCSのバッファ値が取得される。

0142

図柄表示装置75や主表示ユニット81(作動入球部用表示部DL,DU)における変動表示時間を決定する場合にはリーチ乱数カウンタC3及び変動種別カウンタCSのバッファ値、ROM603の変動表示時間テーブル記憶エリア603cに格納されている変動表示時間テーブルが参照される。また、MPU602では、実行エリアAEに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値及び大当たり種別カウンタC2の値を用いて、上記作動入球部用表示部DL,DUにおける停止結果(絵柄)が決定されるが、その決定に際してはROM603の停止結果テーブル記憶エリア603dに記憶された停止結果テーブルが用いられる。

0143

電動役物開放カウンタC4は、例えば、0〜249の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり249)に達した後0に戻る構成となっている。電動役物開放カウンタC4は定期的に更新され、スルーゲート66に遊技球が入賞したタイミングでRAM604の電役保留エリア604cに格納される。そして、所定のタイミングにおいて、その格納された電動役物開放カウンタC4の値によって下側作動入球部63に付属の電動役物71を開放状態に制御するか否かの抽選が行われる。例えば、C4=0〜199であれば電動役物71を開放状態に制御し、C4=200〜249であれば電動役物71を開放状態に制御しない。

0144

(主制御装置162にて実行される各種処理について)
次に、主制御装置162内のMPU602にて各遊技回での遊技を進行させる上で実行されるタイマ割込み処理及び通常処理を説明する。なお、MPU602では、上記タイマ割込み処理及び通常処理の他に、電源投入に伴い起動されるメイン処理やNMI端子(ノンマスカブル端子)への停電信号の入力により起動されるNMI割込み処理が実行されるが、これらの各種処理については説明を省略する。

0145

(タイマ割込み処理)
先ず、図10のフローチャートを参照し、タイマ割込み処理について説明する。本処理はMPU602により定期的に(例えば2msec周期で)起動される。

0146

テップS101では、各種入賞検知センサ読み込み処理を実行する。すなわち、主制御装置162に接続されている各種入賞検知センサ(一般入賞口61用の検知センサ151、上側作動入球部62用の検知センサ152、下側作動入球部63用の検知センサ153、下側可変入賞装置64用の検知センサ154、右側可変入賞装置65用の検知センサ155、スルーゲート用の検知センサ156)の状態を読み込み、それら入賞検知センサの状態を判定して検出情報入賞検知情報)をバッファ領域に保存する。なお、詳細については後述するが、本実施の形態においては通常処理においてもスルーゲート66への入賞の有無が参照される構成となっている。そこで、スルーゲート66への入賞の有無を示す情報は、当該タイマ割込み処理に対応するものと通常処理に対応するものとで区別して記憶され、これら記憶された情報は、それら各処理にて消去される構成となっている。

0147

その後、ステップS102では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1インクリメントするとともに、そのカウンタ値が最大値に達した際に0にクリアする。そして、乱数初期値カウンタCINIの更新値を、RAM604の該当するバッファ領域に格納する。

0148

続くステップS103では、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び電動役物開放カウンタC4の更新を実行する。具体的には、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び電動役物開放カウンタC4をそれぞれ1インクリメントするとともに、それらのカウンタ値が最大値に達した際それぞれ0にクリアする。そして、各カウンタC1〜C4の更新値を、RAM604の該当するバッファ領域に格納する。

0149

続くステップS104では、スルーゲート66への入賞に伴うスルー用の入賞処理を実行する。以下、図11のフローチャートを参照してスルー用の入賞処理について説明する。

0150

スルー用の入賞処理においては先ず、ステップS201にて、バッファ領域に記憶されている入賞検知情報に基づきスルーゲート66を遊技球が通過したか否かを判定する。ステップS201にて肯定判定をした場合には、ステップS202に進み、電役保留エリア604cに記憶されている役物保留記憶数(電役保留数SN)が4未満であるか否かを判定する。ステップS202にて肯定判定をした場合には、ステップS203にて電役保留数SNを1加算し、続くステップS204にて電動役物開放カウンタC4の値を電役保留エリアに格納する。また、保留記憶数と対応する主表示ユニット81の保留数用表示部DHを点灯させるための処理を実行する。

0151

ステップS104のスルーゲート用の入賞処理を実行した後はステップS105に進み、当該ステップS105にて作動入球部62,63への入賞に伴う作動口用の入賞処理を実行し、本タイマ割込み処理を終了する。ここで、図12及び図13のフローチャートを参照して作動口用の入賞処理について説明する。

0152

(作動口用の入賞処理)
図12に示すように、作動口用の入賞処理においては先ず、ステップS301にて遊技球が上側作動入球部62に入球(入賞)したか否かを判定する。遊技球が上側作動入球部62に入球したと判定した場合には、ステップS302に進み、払出制御装置181に遊技球を3個払い出させるための賞球コマンドをセットする。

0153

続くステップS303では、上側作動入球部62に遊技球が入球した旨を示す情報を遊技ホール側のホールコンピュータHCに対して信号出力すべく外部信号設定処理を行う。これにより、上側作動入球部62への入球が発生した旨がホールコンピュータHCにて把握される。その後、ステップS304では、大当たり乱数カウンタC1や大当たり種別カウンタC2等の各値を格納する情報取得処理を行い、本入賞処理を終了する。

0154

一方、ステップS301にて遊技球が上側作動入球部62に入賞していないと判定した場合にはステップS305に進む。ステップS305では、遊技球が下側作動入球部63に入球(入賞)したか否かを判定する。遊技球が下側作動入球部63に入球したと判定した場合には、ステップS305に進み、払出制御装置181に遊技球を4個払い出させるための賞球コマンドをセットする。なお、ステップS302,S305にてセットした賞球コマンドは、後述する通常処理の外部出力処理S501にて払出制御装置181に対して送信される。

0155

続くステップS307では、下側作動入球部63に遊技球が入球した旨を示す情報を遊技ホール側のホールコンピュータHCに対して信号出力すべく外部信号設定処理を行う。これにより、下側作動入球部63への入球が発生した旨がホールコンピュータHCにて把握される。その後、ステップS304にて情報取得処理を行い、本入賞処理を終了する。

0156

なお、ステップS301,S305の両処理にてそれぞれ否定判定をした場合、すなわち上側作動入球部62及び下側作動入球部63のいずれにも入球がなかった場合には、そのまま本入賞処理を終了する。ここで、図13を参照して、ステップS304の情報取得処理について説明する。

0157

(情報取得処理)
情報取得処理においては先ずステップS401にて、保留球格納エリア604bの保留数記憶領域FEに格納された始動保留球数N、詳しくは上側作動入球部62及び下側作動入球部63のうち当該情報取得処理の契機となった入球部に係る始動保留球数Nが上限値(本実施の形態では「4」)未満であるか否かを判定する。始動保留記憶数Nが上限値である場合にはそのまま本情報取得処理を終了し、上限値未満である場合には、ステップS402にて対応する入球部の始動保留記憶数Nを1インクリメントするとともに、ステップS403にて保留数記憶領域FEに格納された総保留数(以下、共通保留数CRNと言う)を1インクリメントする。

0158

続くステップS404では、上記ステップS103にて更新した大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び変動種別カウンタCSの各値を、作動口用の保留エリアREの空き記憶領域エリアのうち最初の記憶エリア、すなわち上記ステップS402にて1インクリメントした共通保留数CRNと対応する記憶エリアに格納し、本情報取得処理を終了する。

0159

なお、情報取得処理においては、図示は省略するが、作動入球部62,63への入賞が発生したことをサブ側(副側)の制御装置である報知・演出制御装置610及び表示制御装置620に認識させるとともに後述する保留予告を実行させるための処理である保留予告用の確認処理及び保留コマンドの設定処理を実行する。保留コマンドの設定処理にて設定された保留コマンドは後述する通常処理の外部出力処理(ステップS501)にて報知・演出制御装置610及び表示制御装置620に送信されることとなる。表示制御装置620においては当該保留コマンドを受信することにより上述した保留数表示領域Daにおける表示を、保留個数の増加に対応させて変更するための処理を実行する。

0160

具体的には、表示制御装置620は、報知・演出制御装置610を経由して表示制御装置620にて同コマンドを受信した場合には、保留数表示領域Daに上記保留表示用画像MPを表示(例えば追加)させるための処理を実行する。保留数表示領域Daにおいては左側から順次保留画像が表示されるようになっており、例えば共通保留数CRNが1であれば左端の第1単位保留表示領域Da1に保留画像が表示され、共通保留数CRNが8であれば左から8個目の第8単位保留表示領域Da8に保留画像が表示されるようになっている。

0161

(通常処理)
次に、通常処理の流れを図14のフローチャートを参照しながら説明する。通常処理は電源投入に伴い起動されるメイン処理が実行された後に開始される処理であり、通常処理では遊技の主要な処理が実行される。その概要として、ステップS501〜S506の処理が4msec周期の定期処理として実行され、その残余時間でステップS508,S509のカウンタ更新処理が実行される構成となっている。

0162

通常処理においては先ず、ステップS501にて外部信号出力処理を実行する。ステップS501の外部信号出力処理では、タイマ割込み処理又は前回の通常処理で設定したコマンド等の出力データをサブ側の各制御装置に送信する。具体的には、賞球コマンドの有無を判定し、賞球コマンドが設定されていればそれを払出制御装置181に対して送信する。また、変動用コマンド、種別コマンド、変動終了コマンド等の演出用コマンドや保留コマンドや後述するシフト時コマンド等の各種コマンドが設定されている場合にはそれを報知・演出制御装置610に対して送信する。

0163

次に、ステップS502では、変動種別カウンタCSの更新を実行する。具体的には、変動種別カウンタCSを1インクリメントするとともに、カウンタ値が最大値に達した際にはカウンタ値を0にクリアする。そして、変動種別カウンタCSの更新値を、RAM604の該当するバッファ領域に格納する。

0164

続くステップS503では、各遊技回における遊技を制御するための遊技回制御処理を実行する。この遊技回制御処理では、大当たり判定、図柄表示装置75による図柄の変動表示態様の概要の設定、主表示ユニット81の表示制御などを行う。

0165

ステップS503の遊技回制御処理を実行した後は、ステップS504に進み、遊技状態移行処理を実行する。詳細は後述するが、この遊技状態移行処理により、遊技状態が開閉実行モード、高確率モード、高頻度サポートモードなどに移行する。なお、ステップS503の遊技回制御処理及びステップS504の遊技状態移行処理についての詳細は後述する。

0166

続くステップS505では、下側作動入球部63に併設された電動役物71を駆動制御するための電役サポート用処理を実行する。この電役サポート用処理では、RAM604の電役保留エリア604cに格納されている電動役物開放カウンタC4から取得した数値情報を用いて電動役物71を開放状態とするか否かの電役開放抽選を行うとともに、電役開放状態当選となった場合には電動役物71の開閉処理を実行する。また、電役開放抽選の抽選結果を教示するように、スルーゲート用表示部DSの表示制御などを行う。

0167

既に説明したとおり、電動役物71によるサポートの態様として、低頻度サポートモードと高頻度サポートモードとが設定されており、遊技状態移行処理にていずれかのサポートモードへの移行が行われる。この処理を経てRAM604の各種フラ格納エリア604eに高頻度サポートフラグがセットされている場合は高頻度サポートモードとなり、当該フラグがセットされていない場合には低頻度サポートモードとなる。

0168

電役サポート用処理では、RAM604の各種フラグ格納エリア604eに高頻度サポートフラグがセットされているか否かを判定することで、高頻度サポートモードであるか否かを判定する。そして、高頻度サポートモードである場合には低頻度サポートモードの場合よりも、電役開放状態当選となった際に、電動役物71が開放状態となる回数を多く設定するとともに、1回の開放時間を長く設定する。また、高頻度サポートモードである場合は、電役開放状態当選となり電動役物71の開放状態が複数回発生する場合において、1回の開放状態が終了してから次の開放状態が開始されるまでの閉鎖時間が、1回の開放時間よりも短くなるように設定する。

0169

ちなみに、開閉実行モードに移行した場合には、RAM604の各種フラグ格納エリア604eに高頻度サポートフラグがセットされていたとしても、サポートモードは強制的に低頻度サポートモードに設定される。なお、後述する準備モードにおいては高頻度サポートモードが継続される構成となっているが、これに限定されるものではなく、準備モードにおいてサポートモードが強制的に低頻度サポートモードに切り替えられる構成とすることも可能である。

0170

その後、ステップS506では、遊技球発射制御処理を実行する。遊技球発射制御処理では、電源・発射制御装置191から発射許可信号を入力していることを条件として、所定期間(例えば、0.6sec)に1回、遊技球発射機構110のソレノイド111を励磁する。これにより、遊技球が遊技領域PEに向けて打ち出される。

0171

続くステップS507にて次の通常処理の実行タイミングに至ったか否か、すなわち前回の通常処理の開始から所定時間(本実施の形態では4msec)が経過したか否かを判定する。そして、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間内において、乱数初期値カウンタCINI及び変動種別カウンタCSの更新を繰り返し実行する。

0172

つまり、ステップS508では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1加算するとともに、そのカウンタ値が最大値に達した際0にクリアする。そして、乱数初期値カウンタCINIの更新値を、RAM604の該当するエリアに格納する。また、ステップS509では、変動種別カウンタCSの更新を実行する。具体的には、変動種別カウンタCSを1加算するとともに、それらのカウンタ値が最大値に達した際に0にクリアする。そして、変動種別カウンタCSの更新値を、RAM604の該当するエリアに格納する。

0173

ここで、ステップS501〜S506の各処理の実行時間は遊技の状態に応じて変化するため、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間は一定でなく変動する。故に、かかる残余時間を使用して乱数初期値カウンタCINIの更新を繰り返し実行することにより、乱数初期値カウンタCINI(すなわち、大当たり乱数カウンタC1の初期値)をランダムに更新することができ、同様に変動種別カウンタCSについてもランダムに更新することができる。

0174

(遊技回制御処理)
次に、ステップS503の遊技回制御処理を図15及び図16のフローチャート等を参照して説明する。

0175

図15に示すように、遊技回制御処理においては先ず、ステップS601にて後述する開閉実行モード中又は準備モード中か否かを判定する。開閉実行モード又は準備モード中である場合には、ステップS602以降の処理、すなわちステップS603〜ステップS605の遊技回開始用処理及びステップS606〜ステップS609の遊技回進行処理のいずれも実行することなく、本遊技回制御処理を終了する。

0176

開閉実行モード中及び準備モード中の何れでもない場合には、ステップS502にて、遊技回中であるか否かを判定する。具体的には、主表示ユニット81の作動入球部用表示部DL,DUが変動表示中又は確定表示中であるか否かを判定する。作動入球部用表示部DL,DUが変動表示中及び確定表示中の何れでもない場合には、ステップS603〜ステップS605の遊技回開始用処理に進む。遊技回開始用処理では、先ずステップS603にて、始動保留球総数(共通保留数CRN)が「0」か否かを判定する。共通保留数CRNが「0」である場合とは、保留球格納エリア604bに保留情報が記憶されていないことを意味する。したがって、そのまま本遊技回制御処理を終了する。

0177

一方、共通保留数CRNが「0」でない場合には、ステップS604にて保留球格納エリア604bの保留エリアREに記憶されているデータを変動表示用に設定するためのデータ設定処理を実行し、さらにステップS605にて主表示ユニット81における変動表示及び図柄表示装置75における変動表示を開始させるための変動開始処理を実行した後に、本遊技回制御処理を終了する。

0178

データ設定処理では、先ず保留数記憶領域FEに記憶されている始動保留球数Nのうち今回の設定処理の対象となっているもの及び共通保留数CRNを1ディクリメントする。続いて保留エリアREの第1エリアRa1に格納されたデータを実行エリアAEに移動する。その後、保留エリアREの各エリアRa1〜Ra8に格納されたデータ(すなわち、保留情報)をシフトさせる処理を実行する。このデータシフト処理は、第1エリアRa1〜第8エリアRa8に格納されているデータを下位エリア側に順にシフトさせる処理であって、第1エリアRa1のデータをクリアするとともに、第2エリアRa2→第1エリアRa1、第3エリアRa3→第2エリアRa2、第4エリアRa4→第3エリアRa3、第5エリアRa5→第4エリアRa4、第6エリアRa6→第5エリアRa5、第7エリアRa7→第6エリアRa6、第8エリアRa8→第7エリアRa7といった具合に各エリア内のデータがシフトされる。

0179

データをシフトした後は、保留エリアのデータのシフトが行われたことを報知・演出制御装置610に認識させるための情報であるシフト時コマンドを設定する。その後、本データ設定処理を終了する。シフト時コマンドは、通常処理(図14)におけるステップS501にて、報知・演出制御装置610を経由し、表示制御装置620に送信される。表示制御装置620では、シフト時コマンドを受信することで、作動口用の保留数表示領域Daにおける表示を、保留個数の減少に対応させて変更するための処理を実行する。

0180

(変動開始処理)
次に、ステップS605の変動開始処理を図15のフローチャートを参照して説明する。

0181

変動開始処理では、先ずステップS701にて、今回の変動開始処理にて参照した保留情報が大当たり当選に対応しているか否かを判定するための当否判定処理を実行する。具体的には、実行エリアAEに格納された情報のうち大当たり判定用の情報、すなわち大当たり乱数カウンタC1によって更新された情報から取得した情報を把握する。そして、抽選モードが低確率モードである場合には、ROM603の当否テーブル記憶エリア603aに記憶された低確率モード用の当否テーブルを参照して、上記把握した情報が大当たり当選に対応した情報に含まれているかを特定し、抽選モードが高確率モードである場合には、ROM603の当否テーブル記憶エリア603aに記憶された高確率モード用の当否テーブルを参照して、上記把握した情報が大当たり当選に対応した情報に含まれているかを特定する。

0182

続くステップS702では、ステップS701における当否判定処理の結果が大当たり当選に対応した結果(以下、大当たり結果という)であるか否かを判定する。大当たり当選に対応した結果である場合には、ステップS703にて種別判定処理を実行する。

0183

種別判定処理では、実行エリアAEに格納された情報のうち種別判定用の情報、すなわち大当たり種別カウンタC2によって更新された情報から取得した情報を把握する。また、ROM603の振分テーブル記憶エリア603bに記憶された振分テーブルを参照して、上記把握した種別判定用の情報が16R確変大当たり結果に対応した情報、8R確変大当たり結果に対応した情報、8R通常大当たり結果に対応した情報、4R確変大当たり結果に対応した情報、4R通常大当たり結果に対応した情報の何れに含まれているかを特定する。詳しくは、当該保留情報が上側作動入球部62への入球に対応している場合には上側作動入球部62用の振分テーブルを参照し、当該保留情報が下側作動入球部63への入球に対応している場合には下側作動入球部63用の振分テーブルを参照して種別判定を行う。

0184

続くステップS704では、ステップS703における種別判定処理において特定した情報に基づいて大当たり用の停止結果設定処理を実行する。また、ステップS702にて大当たり当選ではないと判定した場合(外れ結果である場合)には、ステップS705にて外れ用の停止結果設定処理を実行する。

0185

ステップS704及びステップS705の各停止結果設定処理では、主表示ユニット81に最終的に停止表示させる絵柄の態様の情報を、大当たり乱数カウンタC1,大当たり種別カウンタC2及びROM603の停止結果テーブル記憶エリア603dに記憶されている停止結果テーブルを参照して特定し、その特定した情報をRAM604に記憶する。また、ステップS705及びステップS706では、今回の判定結果を特定するための情報をRAM604の各種フラグ格納エリア604eに格納する。具体的には、16R確変大当たり結果である場合には16R確変大当たりフラグを格納し、8R確変大当たり結果である場合には8R確変大当たりフラグを格納し、8R通常大当たり結果である場合には8R通常大当たりフラグを格納し、4R確変大当たり結果である場合には4R確変大当たりフラグを格納し、4R通常大当たり結果である場合には4R通常大当たりフラグを格納する。

0186

ステップS704及びステップS705の何れかの処理を実行した後は、ステップS706にて、変動表示時間の設定処理を実行する。各遊技回の変動表示時間は、記憶されている保留情報の数、リーチ発生の有無、当否判定の結果等の各種情報に基づいて決定される。ステップS706にて変動表示時間の設定処理を実行した後は、ステップS707にて、変動用コマンド及び種別コマンドを設定する。変動用コマンドには、リーチ発生の有無の情報及び変動表示時間の情報が含まれる。また、種別コマンドには、遊技結果の情報が含まれる。つまり、種別コマンドには、遊技結果の情報として、16R確変大当たり結果の情報、8R確変大当たり結果の情報、8R通常大当たり結果の情報、4R確変大当たり結果の情報、4R通常大当たり結果の情報、外れ結果の情報などが含まれる。

0187

ステップS707にて設定された変動用コマンド及び種別コマンドは、通常処理(図14)におけるステップS501にて、報知・演出制御装置610に送信される。報知・演出制御装置610では、受信した変動用コマンド及び種別コマンドに基づいて、その遊技回における環状電飾部26の発光パターンやスピーカ部29からの音の出力パターンを決定し、その決定した演出の内容が実行されるように環状電飾部26及びスピーカ部29を制御する。また、報知・演出制御装置610は、上記変動用コマンド及び種別コマンドをその情報形態を維持したまま表示制御装置620に送信する。表示制御装置620では、受信した変動用コマンド及び種別コマンドに基づいて、その遊技回における図柄表示装置75での変動表示パターンを把握し、その把握した変動表示パターンが実行されるように図柄表示装置75を表示制御する。その後、ステップS708にて主表示ユニット81の作動入球部用表示部DL,DUにおいて絵柄の変動表示を開始させた後に、本変動開始処理を終了する。

0188

遊技回制御処理(図15)の説明に戻り、主表示ユニット81の作動入球部用表示部DL,DUが変動表示中である場合には、ステップS606〜ステップS609の遊技回進行用処理を実行する。遊技回進行用処理では、先ずステップS606にて、今回の遊技回の変動表示時間が経過したか否かを判定する。具体的には、RAM604の変動表示時間カウンタエリアに格納されている変動表示用カウンタの値が「0」となったか否かを判定する。当該変動表示用カウンタの値は、上述した変動表示時間の設定処理にてセットされる。また、このセットされた変動表示カウンタの値は、タイマ割込み処理(図10)が起動される度に、1ディクリメント(減算)される。

0189

変動表示時間が経過していない場合には、ステップS607にて変動表示用処理を実行する。変動表示用処理では、主表示ユニット81の作動入球部用表示部DL,DUにおける表示態様を変更する。その後、本遊技回制御処理を終了する。

0190

変動表示時間が経過している場合には、ステップS608にて変動終了処理を実行する。変動終了処理では、上記ステップS704及びステップS705のいずれかの処理にてRAM604に記憶した情報を特定し、その情報に対応した絵柄が主表示ユニット81にて停止表示されるように当該主表示ユニット81の作動入球部用表示部DL,DUを制御する。

0191

続くステップS609では、変動終了コマンドを設定する。その後、本遊技回制御処理を終了する。ステップS609にて設定された変動終了コマンドは、通常処理(図14)におけるステップS501にて、報知・演出制御装置610に送信される。報知・演出制御装置610では、受信した変動終了コマンドをその情報形態を維持したまま表示制御装置620に送信する。表示制御装置620では、当該変動終了コマンドを受信することにより、その遊技回における最終停止図柄の組み合わせを図柄表示装置75の表示画面75aにて確定表示(最終停止表示)させる。

0192

(遊技状態移行処理)
次に、ステップS504の遊技状態移行処理を図17のフローチャートを参照して説明する。

0193

遊技状態移行処理においては、先ずステップS801にて、開閉実行モード中か否かを判定する。開閉実行モード中でない場合にはステップS802に進む。本実施の形態においては、大当たり結果となった場合には、確定表示が行われた後に、スルーゲート66に規定数(詳しくは2つ)の遊技球が入賞したことを契機として開閉実行モードへ移行する。ステップS802では、開閉実行モードへ移行する前の状態(準備モード)となっているか否かを判定する。ステップS802にて否定判定をした場合にはステップS803に進む。

0194

ステップS803では遊技回が終了したタイミングであるか否かを判定する。具体的には、主表示ユニット81の作動入球部用表示部DL,DUにおける絵柄の変動表示(詳しくは確定表示)が終了したタイミングか否かを判定する。遊技回が終了したタイミングでない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。

0195

遊技回が終了したタイミングである場合には、ステップS804にて、今回の遊技回の遊技結果が開閉実行モードへの移行に対応したものであるか否かを判定する。具体的には、RAM604の各種フラグ格納エリア604eに、16R確変大当たりフラグ、8R確変大当たりフラグ、8R通常大当たりフラグ、4R確変大当たりフラグ、4R通常大当たりフラグのいずれかが格納されているか否かを判定する。上記各フラグのいずれもが格納されていない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。上記各フラグのいずれかが格納されている場合には、ステップS805にて上記準備モードへの移行処理(準備モード移行処理)を実行した後、本遊技状態移行処理を終了する。

0196

ここで、図18(a)のフローチャートを参照して、準備モード移行処理について説明する。準備モード移行処理においては先ず、ステップS901にて遊技回用の処理を規制する。具体的には、RAM604の各種フラグ格納エリア604eに遊技回制御規制フラグをセットする。この遊技回制御規制フラグは、準備モード→開閉実行モード終了時に消去される。これにより、開閉実行モードが終了するまでステップS601にて肯定判定され、遊技回用の各種処理が回避されることとなる。

0197

ステップS901の処理を実行した後は、ステップS902に進み、RAM604の各種フラグ格納エリア604eに準備モードフラグをセットする。これにより、準備モードとなる。続くステップS903にて準備モード開始コマンドを設定した後に、本準備モード移行処理を終了する。

0198

ステップS903にて設定された準備モード開始コマンドは通常処理の外部出力処理(ステップS501参照)にて報知・演出制御装置610に出力される。報知・演出制御装置610では準備モード開始コマンドを受信することで、準備モードが開始することを把握し、準備モードへ移行した旨を報知すべく準備モードに対応した画像及び音声を出力する為の処理を行う。

0199

再び図17の説明に戻る。RAM604の各種フラグ格納エリア604eに準備モードフラグが格納されている場合には、ステップS802にて肯定判定をして、ステップS806に進む。ステップS806では準備モード用処理を実行する。ここで、図18(b)のフローチャートを参照して準備モード用処理について説明する。

0200

(準備モード用処理)
準備モード用処理においては先ずステップS1001にて、スルーゲート66への入賞が発生したか否かを判定する。ステップS1001にて否定判定をした場合には、そのまま本準備モード用処理を終了する。ステップS1001にて肯定判定をした場合には、ステップS1002に進む。ステップS1002ではRAM604の各種カウンタエリア604dに設けられたスルーゲート入賞カウンタの値を更新する。スルーゲート入賞カウンタは、準備モード(後述する特殊モード)におけるスルーゲート66(「作動ゲート」に相当)への入賞数を把握する為のカウンタである。

0201

ステップS1002にて更新処理を実行した後は、ステップS1003に進む。ステップS1003では今回の入賞先が左右のスルーゲート66のうち左側のスルーゲート66(左スルーゲート66L)であるか否かを判定する。ステップS1003にて肯定判定をした場合には、ステップS1004にて左スルーゲート入賞コマンドを設定する。ステップS1003にて否定判定をした場合、すなわち今回の入賞先が右側のスルーゲート66(右スルーゲート66R)である場合には、ステップS1105にて右スルーゲート入賞コマンドを設定する。

0202

これら左スルーゲート入賞コマンド及び右スルーゲート入賞コマンドは、通常処理の外部出力処理(ステップS501参照)にて報知・演出制御装置610に出力される。報知・演出制御装置610では、これらのコマンドに基づいて入賞先や入賞順を把握する。

0203

ステップS1004又はステップS1005の処理を実行した後は、ステップS1006に進む。ステップS1006では、上記スルーゲート入賞カウンタの値が、規定値(具体的には「2」)となっているか否かを判定する。ステップS1006にて否定判定をした場合にはそのまま本準備モード用処理を終了する。ステップS1006にて肯定判定をした場合には、ステップS1007にて準備モードフラグを消去し且つスルーゲート入賞カウンタをリセットする。そして、ステップS1008にて開閉実行モード移行処理を実行した後、本準備モード移行処理を終了する。

0204

このように、本実施の形態においては、準備モードとなっている状況下にて、スルーゲート66へ2度の入賞が発生したことを契機として、当該準備モードから開閉実行モードへ移行する。言い換えれば、大当たり結果となった場合であっても、即座に開閉実行モードへ移行するわけではなく、準備モード中にスルーゲート66への規定数の入賞が発生することが開閉実行モードへの移行契機となっている。本実施の形態においては、これらスルーゲート66が所謂「作動ゲート」に相当する。次に、図19のフローチャートを参照して開閉実行モード移行処理について説明する。

0205

(開閉実行モード移行処理)
開閉実行モード移行処理においては先ず、ステップS1101にて、RAM604の各種カウンタエリア604dに設けられたラウンドカウンタRCに、大当たり種別に応じて決められた値、具体的には「16」,「8」,「4」のいずれかをセットする。ラウンドカウンタRCは、大入賞口64a,65aが開放された回数をカウントするためのカウンタである。

0206

ステップS1101の設定処理を実行した後は、ステップS1102に進む。ステップS1102では、RAM604の各種フラグ格納エリア604eに開閉実行モードフラグをセットする。これにより、準備モードから開閉実行モードへと移行し、以降の遊技状態移行処理ではステップS801にて肯定判定されることとなる。続くステップS1103では、電動役物71によるサポートモードを低頻度サポートモードにすべく、仮にRAM604の各種フラグ格納エリア604eに高頻度サポートモードフラグが格納されている場合にはこれを消去する。

0207

ステップS1104ではオープニングコマンドを設定する。設定されたオープニングコマンドは通常処理の外部出力処理(ステップS501参照)にて報知・演出制御装置610に出力される。報知・演出制御装置610では、このオープニングコマンドに基づいて開閉実行モードの開始に対応する表示(オープニング表示)を行う為の処理を実行する。

0208

続くステップS1105にて外部信号設定処理を実行した後に、本遊技状態移行処理を終了する。外部信号設定処理では、外部端子板213に設けられた大当たり信号用の出力端子の信号出力状態を大当たり信号出力状態とする。大当たり信号用の出力端子が遊技ホール側の管理制御装置に接続されている場合には、当該管理制御装置に大当たり信号が出力される。これにより、当該管理制御装置においてパチンコ機10にて大当たりが発生したことを把握することができる。

0209

図17の説明に戻り、ステップS801にて肯定判定をした場合、すなわち開閉実行モード中であると判定した場合には、ステップS807に進む。ステップS807ではオープニングが終了したタイミングであるか否かを判定する。ステップS807にて否定判定をした場合にはそのまま本遊技状態移行処理を終了する。ステップS807にて肯定判定をした場合には、ステップS808にて大入賞口開閉処理を実行する。

0210

大入賞口開閉処理では、大入賞口64a,65aが閉鎖中である場合には、ラウンドカウンタRCが「1」以上であることを条件として、可変入球駆動部64c,65cを駆動状態とすることで大入賞口64a,65aを開放させる。本実施の形態においては、16R確変大当たり結果となった場合には右側可変入賞装置65(右側大入賞口65a)が開閉対象となり、その他の大当たり結果となった場合には下側可変入賞装置64(下側大入賞口64a)が開閉対象となる。

0211

大入賞口64a,65aが開放中である場合には、当該大入賞口64a,65aの開放から所定時間(具体的には30sec)が経過していること又は所定個数(具体的には10個)の遊技球が入賞していることを条件として、可変入球駆動部64c,65cの駆動を停止し、大入賞口64a,65aを閉鎖させる。その後は、所定のインターバル期間に亘って大入賞口64a,65aが閉状態に維持され、当該所定のインターバル期間を経過したタイミングにて開放対象である大入賞口64a,65aが再び開放されるラウンド遊技が繰り返されることとなる。

0212

続くステップS809では、ラウンドカウンタRCの値が「0」か否かを判定する。ラウンドカウンタRCの値が「0」でない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。ラウンドカウンタRCの値が「0」である場合には、ステップS810にて、開閉実行モードのエンディングが終了したタイミングであるか否かを判定する。ステップS810にて否定判定をした場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。ステップS810にて肯定判定をした場合には、ステップS811にて開閉実行モード終了時の移行処理を実行した後、本遊技状態移行処理を終了する。

0213

開閉実行モード終了時の移行処理では、何れの大当たり結果を契機としている場合であっても、電動役物71によるサポートモードを高頻度サポートモードに設定する。高頻度サポートモードは、当該高頻度サポートモードにて実行された遊技回が終了基準回数(上限数:具体的には100回)となるまで又は高頻度サポートモード中に大当たり結果となるまで継続される。高頻度サポートモード終了後は、サポートモードが低頻度サポートモードに移行する。

0214

また、当該開閉実行モードが16R確変大当たり結果、8R確変大当たり結果、4R確変大当たり結果の何れかを契機としたものである場合には、抽選モードが高確率モードに切り替えられる。高確率モードについては次に大当たり結果となるまで継続され、次の大当たり結果が8R通常大当たり結果又は4R大当たり結果の場合に低確率モードへ移行することとなる。これに対して、当該開閉実行モードが8R通常大当たり結果又は4R通常大当たり結果を契機としたものである場合には、抽選モードが低確率モードに切り替えられる。

0215

その後、16R確変大当たりフラグ、8R確変大当たりフラグ、8R通常大当たりフラグ、4R確変大当たりフラグ、4R通常大当たりフラグのうちRAM604の各種フラグ格納エリア604eに格納されているフラグを消去して、本遊技状態移行処理を終了する。

0216

本実施の形態においては、大当たり結果となったことを契機として抽選モードが高確率モード/低確率モードに切り替わる。既に説明したように、これら2つのモードの何れになっているかについては、図柄表示装置75の表示やスピーカ部29からのBGM等の情報から判別することは困難となっている。高確率モードにおいては、低確率モードと比較して、次に大当たりとなるまでの期間が短くなりやすく、遊技の単調化を抑制することができる。また、上述したように遊技の状態を判別困難とすることにより、低確率モード中も高確率モードへの期待を好適に煽ることができる。

0217

ここで、本実施の形態に示す遊技機においては、準備モード中から開閉実行モードへ移行する過程での遊技に応じて開閉実行モード終了後の抽選モードの報知(状態報知)がなされることが特徴の1つとなっている。具体的には、既に説明したように準備モード中にスルーゲート66への入賞が規定回数発生することが開閉実行モードへの移行契機となっており、左右のスルーゲート66への入賞の順序によって状態報知がなされる場合と状態報知がなされない場合とに分岐することとなる。以下、このような機能を発揮する上で、報知・演出制御装置610により実行される状態報知用の準備処理及び状態報知態様の設定用処理について説明する。なお、状態報知用の準備処理及び状態報知態様の設定用処理は、報知・演出制御装置610のMPU612にて定期処理の一環として実行される処理である。

0218

(状態報知用の準備処理)
図20(a)のフローチャートに示すように、状態報知用の準備処理においては先ず、ステップS1201にて主制御装置162から準備モード開始コマンドを受信しているか否かを判定する。ステップS1201にて否定判定をした場合には、そのまま本状態報知用の準備処理を終了する。ステップS1201にて肯定判定をした場合には、ステップS1202に進む。

0219

ステップS1202では当たり種別の確認処理を実行する。具体的には、16R確変大当たり結果、8R確変大当たり結果、8R通常大当たり結果、4R確変大当たり結果、4R通常大当たり結果の各大当たり結果には、開閉実行モードにおける可変入賞装置65の動作態様が同一且つ開閉実行モード終了後の遊技状態が同一となるように設定された16R確変大当たり結果A〜D、8R確変大当たり結果A〜D、8R通常大当たり結果A〜D、4R確変大当たり結果A〜D、4R通常大当たり結果A〜Dが設けられており、主制御装置162から送信されるコマンド(例えば種別コマンド)には、どの大当たり結果であるかを示す情報が含まれている。ステップS1202の確認処理では、今回の準備モードがこれら各種大当たり結果のうちどの大当たり結果に対応しているのかを確認する。

0220

続くステップS1203ではステップS1202の確認結果を踏まえて、状態報知対応の入賞順を設定する。例えば、図20(b)の概略図に示すように、16R確変大当たり結果Aの場合には右スルーゲート66R→右スルーゲート66Rが状態報知対応の入賞順として設定され、16R確変大当たり結果Bの場合には右スルーゲート66R→左スルーゲート66Lが状態報知対応の入賞順として設定される。

0221

ステップS1203にて状態報知態様の入賞順を設定した後は、ステップS1204に進む。本実施の形態においては、16R確変大当たり結果の一部(詳しくは16R確変大当たり結果B,C)及び8R確変大当たり結果の一部(詳しくは8R確変大当たり結果B,C)では、ステップS1203にて設定された状態報知対応の入賞順が報知されることとなる。ステップS1204では今回の大当たり結果が、入賞順の報知に対応しているか否かを判定する。ステップS1204にて肯定判定をした場合にはステップS1205にて状態報知対応の入賞順の教示開始処理を実行する。

0222

状態報知対応の入賞順の教示開始処理が実行されることにより、図柄表示装置75の表示画面75aには狙うべきスルーゲート66が順に明示されることとなる。詳しくは、スルーゲート66への1つ目の入賞が発生するまでは最初に狙うべきスルーゲート66を明示し、明示したスルーゲート66への入賞が発生した場合には次に狙うべきスルーゲート66が明示されることとなる。このようにして教示された順序で入賞を発生させることにより、開閉実行モードへの移行条件成立時には併せて状態報知の実行条件が成立することとなる。

0223

ステップS1205の処理を実行した後、又はステップS1204にて否定判定をした場合には、ステップS1206にてRAM614の各種フラグ格納エリアに状態報知準備完了フラグをセットして本状態報知用の準備処理を終了する。

0224

状態報知用の準備処理が完了することにより、図柄表示装置75の表示画面75aでは遊技者に状態報知の抽選が実行される状況になったこと、また当該状況にてどのように遊技を行うか(遊技状態)が示唆される。具体的には、図21(a)の概略図に示すように、表示画面75aには入賞順を当てるように促すメッセージが表示される。そして、狙うべき対象が左スルーゲート66L又は右スルーゲートRである旨を示すメッセージが表示される。1つ目の入賞が発生すると、再び左スルーゲート66L又は右スルーゲートRを狙うように促すメッセージが表示される。その後は、入賞順の正解/不正解が明示された後、後述するタイミングにて状態報知が実行されることとなる。なお、入賞順の正解/不正解を明示する構成とすることも可能である。

0225

ここで、状態報知については、入賞順に係る状態報知の実行条件が成立した場合と実行条件が成立しなかった場合とで実行されるタイミングが相違している。総じて入賞順に係る実行条件が成立した場合(入賞順に正解した場合)では当該実行条件が非成立となった場合(入賞順が不正解となった場合)よりも早いタイミングで報知が実行されることとなる。以下、図21(b)のフローチャートを参照し、状態報知の実行に係る制御処理(状態報知態様の設定処理)について説明する。

0226

(状態報知態様の設定処理)
状態報知態様の設定処理においては先ず、ステップS1301にて状態報知準備完了フラグが設定されているか否かを判定する。ステップS1301にて肯定判定をした場合にはステップS1302に進む。ステップS1302では主制御装置162からスルーゲート入賞コマンドを受信したか否かを判定する。ステップS1301及びステップS1302の何れかにて否定判定をした場合には、そのまま本設定処理を終了する。

0227

ステップS1302にて肯定判定をした場合には、ステップS1303にて入賞順把握処理を実行する。入賞順把握処理では、当該準備モード中に発生したスルーゲート66への入賞数及びその入賞順序を把握する。入賞数が上述した規定数(詳しくは2つ)に一致していない場合(詳しくは規定数に達していない場合)には、ステップS1304にて否定判定し、そのまま本設定用処理を終了する。一方、入賞数が上述した規定数(詳しくは2つ)と一致している場合(詳しくは規定数に達した場合)には、ステップS1305に進む。

0228

ステップS1305では上記ステップS1203にて設定した順序と、ステップS1303にて把握した実際の順序とが一致しているか否かを判定する。ステップS1305にて肯定判定をした場合、すなわち入賞順に正解している場合にはステップS1306に進む。ステップS1306では入賞順正解に対応した状態報知を実行するための状態報知用の第1設定処理を実行する。一方、ステップS1305にて否定判定をした場合、すなわち入賞順が不正解となった場合にはステップS1307に進む。ステップS1307では入賞順不正解に対応した状態報知を実行するための状態報知用の第2設定処理を実行する。ステップS1306及びステップS1307の処理を実行した後は、ステップS1308にて状態報知準備完了フラグを消去して本設定処理を終了する。

0229

ここで、図22の概略図に参照して、状態報知用の第1/第2設定処理によって設定される状態報知のタイミングについて説明する。状態報知のタイミングについては、入賞順の教示の有無、大当たり種別、入賞順の当否の各種条件に応じて異なっている。

0230

具体的には、入賞順の教示がなされた場合(確変大当たり結果)に入賞順に正解した場合には、開閉実行モード中に状態報知が実行される。具体的には、開閉実行モードにおける所定のラウンド(例えば第1ラウンドや最終ラウンド)にて、図柄表示装置75の表示画面75aの背景色が高確率モードに対応する色(赤色)に変化することとなる。これに対して、入賞順が教示なされた場合(確変大当たり結果)にて入賞順が不正解となった場合には、高頻度サポートモード終了後に実行された遊技回が所定回数(例えば50回)となったタイミングで抽選モードが高確率モードであることを示す背景色(赤色)への切り替えがなされる。言い換えれば、高頻度サポートモード終了後に実行された遊技回が所定回数(例えば50回)となるまでは通常の背景色(青色)が選択されることとなる。

0231

次に、入賞順の教示がなされなかった場合について説明する。確変大当たり結果であって入賞順に正解した場合には、開閉実行モード中又は高頻度サポートモード終了タイミングの何れかにて背景色が高確モードに対応する色(赤色)に切り替わる。これら2つのタイミングの何れとするかについては、抽選によって決定される。確変大当たり結果であって入賞順が不正解となった場合には、高頻度サポートモード終了後に実行された遊技回が所定回数(例えば50回)となったタイミングで抽選モードが高確率モードであることを示す背景色(赤色)への切り替えがなされる。言い換えれば、高頻度サポートモード終了後に実行された遊技回が所定回数(例えば50回)となるまでは通常の背景色(青色)が選択されることとなる。

0232

入賞順の教示がなされず、通常大当たり結果であって且つ入賞順に正解した場合には、高頻度サポートモード終了タイミングにて抽選モードが高確率モードであることを示す背景色(赤色)への切り替えがなされる。言い換えれば、高頻度サポートモード終了までは通常の背景色(青色)が選択されることとなる。入賞順の教示がなされず、通常大当たり結果であって且つ入賞順が不正解となった場合には、高頻度サポートモード終了後に実行された遊技回が所定回数(例えば50回)となったタイミングで抽選モードが高確率モードであることを示す背景色(赤色)への切り替えがなされる。言い換えれば、高頻度サポートモード終了後に実行された遊技回が所定回数(例えば50回)となるまでは通常の背景色(青色)が選択されることとなる。

0233

サポートモードが高頻度サポートモードとなっている場合には、低頻度サポートモードと比較して投資を抑えながら遊技を進めることができる。そこで、入賞順に正解した場合には、少なくとも高頻度サポートモードが終了するまでに高確率モードとなっている旨を報知することにより、遊技者が高確率モード中に遊技を止めてしまう可能性を低減している。これに対して、入賞順が不正解となった場合には、高頻度サポートモード終了後にある程度遊技を進めるまでは、高確率モードであるか否かが明示されない。このようにして、抽選モードが何れであるかを伏せることにより、高確率モードへの期待を好適に煽ることができる。

0234

遊技を継続するか否かを判断する上では抽選モードが高確率モード/低確率モードの何れとなっているかが重要な判断指標となる。サポートモードと比べて、遊技機の挙動から抽選モードを識別することが困難となるため、上記状態報知へ遊技者の注目が向きやすい。状態報知の可否については遊技者の操作に依存することとなるが、準備モードから開閉実行モードへの移行(遊技の進行に欠かせない操作)に関連付けることにより、当該状態報知の契機となる操作が無視されることを好適に回避できる。これにより、遊技の単調化を抑制する上で、その機能が上手活用されなくなることを抑制している。

0235

本実施の形態に示す構成によれば、大当たり結果となった場合には、直ちに開閉実行モード(「特別遊技状態」に相当)に移行するのではなく、先ずその前段階として準備モード(「準備状態」に相当)に移行する。そして、この準備モードにてスルーゲート66(「所定入球部」に相当)への入賞数が所定数に達することで開閉実行モードへの移行条件が成立する。準備モードにおいては、左右のスルーゲート66への入賞数だけでなく入賞の順序が監視されることとなり、実際の入賞順が事前に設定された報知対応の入賞順と一致することにより、遊技状態の事前報知(先報知)が実行されることとなる。つまり、本来であれば高頻度サポートモードの終了後に実行された遊技回数が50回に達した時点で遊技状態が明示されるところ、それよりも前のタイミングにて遊技状態が報知されることとなる。

0236

相対的に有利な状態(高確率モード)である場合に遊技を止めてしまうと遊技者が本来得られるはずの利益を逃すことになる。また、相対的に不利な状態(低確率モード)である場合に遊技を継続することで投資が嵩む可能性がある。このような事情から、遊技を有利に進める上では抽選モードが高確率モード/低確率モードのいずれであるかを予測・把握することが重要となる。この点、本実施の形態に示したように、スルーゲート66への入賞順に正解することで抽選モードが教示される構成とすれば、当該情報を得るべく遊技者に遊技への積極的参加(遊技球の発射)を促すことができる。これにより、遊技が単調になることを好適に抑制できる。特に、準備モードを経由して開閉実行モードへ移行するタイプの遊技機にて、準備モード中の入賞順によってその後の展開が変化する構成とすることは、遊技の単調化を抑制する上で好ましい。

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