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技術 加熱調理器

出願人 リンナイ株式会社
発明者 今井健次上野亮太岩井拓磨
出願日 2016年5月24日 (4年11ヶ月経過) 出願番号 2016-103034
公開日 2017年11月30日 (3年5ヶ月経過) 公開番号 2017-209212
状態 特許登録済
技術分野 ストーブまたはレンジの細部1 ベイキング、グリル、ロースティング
主要キーワード グリルプレート Loモード 上下バーナ 継続燃焼 ラッチ弁 min後 消火温度 炎センサ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年11月30日)のものです。
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図面 (9)

課題

加熱庫を用いた調理が行われる場合に、調理開始から調理終了までより正確に残調理時間を表示させ、使用者使い勝手に優れる加熱調理器を提供する。

解決手段

最小所要時間Xminよりも前の所定の中期判定時間になると、庫内温度温度勾配を取得し、取得した庫内温度の温度勾配に基づき、現在の庫内温度を調理終了温度Tfまで上昇させるのに必要な時間から中期残調理時間を算出して、表示部に表示させる。

概要

背景

被調理物を収容する加熱庫と、加熱庫内を加熱するガスバーナなどの加熱手段と、加熱庫内の庫内温度を検知する庫内温度センサと、調理モード、被調理物の種類や焼き加減などの調理条件を設定する各種設定部とを備え、庫内温度に応じて加熱手段の加熱量を調節して、被調理物を加熱調理する加熱調理器が知られている。

例えば、被調理物の焼き過ぎが生じないように自動調理時間を設定するため、制御手段として、予想される最小調理量の被調理物を実質的に焼き上げるのに必要な最小所要時間Xminを設定する加熱時間設定手段と、最小所要時間Xmin終了後に被調理物の仕上げ焼き用上昇温度△Tを設定する上昇温度設定手段と、調理開始後、少なくとも最小所要時間Xminまでガスバーナを燃焼させた時の庫内温度Sを基準温度Tminとして記憶する基準温度設定手段とを設け、最小所要時間Xmin経過後、基準温度Tminよりも仕上げ焼き用上昇温度△Tだけ高温消火温度Zを庫内温度センサが検知すると、被調理物の焼き上げが完了したと判定して、ガスバーナを自動消火させ、自動調理の終了を報知する加熱調理器が提案されている(特許文献1)。また、この加熱調理器では、被調理物の焼き過ぎを防止するため、庫内温度が消火温度Zまで上昇しない場合でも、限界調理時間Xmaxが経過すると、被調理物の焼き上げが完了したと判定して、ガスバーナを消火させている。

上記加熱調理器によれば、最小所要時間Xminや限界調理時間Xmaxの調理時間だけでなく、庫内温度も利用して被調理物の調理の終了が判定されるから、被調理物の焼き具合に過不足が生じず、料理食味を向上させることができる。

概要

加熱庫を用いた調理が行われる場合に、調理開始から調理終了までより正確に残調理時間を表示させ、使用者使い勝手に優れる加熱調理器を提供する。最小所要時間Xminよりも前の所定の中期判定時間になると、庫内温度の温度勾配を取得し、取得した庫内温度の温度勾配に基づき、現在の庫内温度を調理終了温度Tfまで上昇させるのに必要な時間から中期残調理時間を算出して、表示部に表示させる。

目的

本発明は上記課題を解決するものであり、本発明の目的は、加熱庫を用いた調理が行われる場合に、調理開始から調理終了まで実際の残調理時間に近似した時間が表示され、使用者の使い勝手に優れる加熱調理器を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

加熱庫と、加熱庫内を加熱する加熱手段と、加熱庫内の庫内温度を検知する庫内温度検知部と、残調理時間を表示する表示部と、予想される最小調理量の被調理物を実質的に焼き上げるのに必要な最小所要時間Xminを設定する最小所要時間設定部と、調理開始から一定時間が経過すると、庫内温度に関わらず加熱手段の加熱を強制的に停止させる限界調理時間Xmaxを設定する限界調理時間設定部と、表示部に残調理時間を表示させる残調理時間制御部と、を有し、残調理時間制御部は、所定の調理初期において、最小所要時間Xmin及び限界調理時間Xmaxに基づき初期残調理時間を算出し、表示部に表示させる加熱調理器

請求項2

加熱庫と、加熱庫内を加熱する加熱手段と、加熱庫内の庫内温度を検知する庫内温度検知部と、残調理時間を表示する表示部と、予想される最小調理量の被調理物を実質的に焼き上げるのに必要な最小所要時間Xminを設定する最小所要時間設定部と、調理開始から一定時間が経過すると、庫内温度に関わらず加熱手段の加熱を強制的に停止させる限界調理時間Xmaxを設定する限界調理時間設定部と、庫内温度に基づき被調理物の焼き上げを判定するための調理終了温度Tfを設定する調理終了温度設定部と、表示部に残調理時間を表示させる残調理時間制御部と、を有し、残調理時間制御部は、最小所要時間Xminよりも前の所定の中期判定時間になると、庫内温度の温度勾配を取得し、取得した庫内温度の温度勾配に基づき、現在の庫内温度を調理終了温度Tfまで上昇させるのに必要な時間から中期残調理時間を算出して、表示部に表示させる加熱調理器。

請求項3

加熱庫と、加熱庫内を加熱する加熱手段と、加熱庫内の庫内温度を検知する庫内温度検知部と、残調理時間を表示する表示部と、予想される最小調理量の被調理物を実質的に焼き上げるのに必要な最小所要時間Xminを設定する最小所要時間設定部と、調理開始から一定時間が経過すると、庫内温度に関わらず加熱手段の加熱を強制的に停止させる限界調理時間Xmaxを設定する限界調理時間設定部と、庫内温度に基づき被調理物の焼き上げを判定するための調理終了温度Tfを設定する調理終了温度設定部と、表示部に残調理時間を表示させる残調理時間制御部と、を有し、残調理時間制御部は、最小所要時間Xmin経過後、限界調理時間Xmaxよりも前の所定の終期判定時間になると、庫内温度の温度勾配を取得し、取得した庫内温度の温度勾配に基づき、現在の庫内温度を調理終了温度Tfまで上昇させるのに必要な時間から終期残調理時間を算出して、表示部に表示させる加熱調理器。

請求項4

請求項2または3に記載の加熱調理器において、残調理時間制御部は、調理終了温度Tfと現在の庫内温度との温度差が所定の判定温度よりも大きい場合、所定の補正値により中期残調理時間または終期残調理時間を補正して、表示部に表示させる加熱調理器。

請求項5

請求項2〜4のいずれか1項に記載の加熱調理器において、残調理時間制御部は、現在の中期残調理時間または終期残調理時間が前回の中期残調理時間または終期残調理時間よりも大きくなった場合、前回の中期残調理時間または終期残調理時間を表示部に表示させる加熱調理器。

請求項6

請求項2〜5のいずれか1項に記載の加熱調理器において、残調理時間制御部は、中期残調理時間または終期残調理時間が、所定の下限残調理時間以下である場合または所定の上限残調理時間以上である場合、中期残調理時間または終期残調理時間に代えて、下限残調理時間または上限残調理時間を表示部に表示させる加熱調理器。

技術分野

0001

本発明は、加熱調理器に関する。特に、本発明は、加熱庫を用いた調理中、調理終了までの残調理時間を表示する加熱調理器に関する。

背景技術

0002

被調理物を収容する加熱庫と、加熱庫内を加熱するガスバーナなどの加熱手段と、加熱庫内の庫内温度を検知する庫内温度センサと、調理モード、被調理物の種類や焼き加減などの調理条件を設定する各種設定部とを備え、庫内温度に応じて加熱手段の加熱量を調節して、被調理物を加熱調理する加熱調理器が知られている。

0003

例えば、被調理物の焼き過ぎが生じないように自動調理時間を設定するため、制御手段として、予想される最小調理量の被調理物を実質的に焼き上げるのに必要な最小所要時間Xminを設定する加熱時間設定手段と、最小所要時間Xmin終了後に被調理物の仕上げ焼き用上昇温度△Tを設定する上昇温度設定手段と、調理開始後、少なくとも最小所要時間Xminまでガスバーナを燃焼させた時の庫内温度Sを基準温度Tminとして記憶する基準温度設定手段とを設け、最小所要時間Xmin経過後、基準温度Tminよりも仕上げ焼き用上昇温度△Tだけ高温消火温度Zを庫内温度センサが検知すると、被調理物の焼き上げが完了したと判定して、ガスバーナを自動消火させ、自動調理の終了を報知する加熱調理器が提案されている(特許文献1)。また、この加熱調理器では、被調理物の焼き過ぎを防止するため、庫内温度が消火温度Zまで上昇しない場合でも、限界調理時間Xmaxが経過すると、被調理物の焼き上げが完了したと判定して、ガスバーナを消火させている。

0004

上記加熱調理器によれば、最小所要時間Xminや限界調理時間Xmaxの調理時間だけでなく、庫内温度も利用して被調理物の調理の終了が判定されるから、被調理物の焼き具合に過不足が生じず、料理食味を向上させることができる。

先行技術

0005

特開2006−34724号公報

発明が解決しようとする課題

0006

ところで、従来から、調理用タイマを備え、予め設定された調理時間を時間経過によって減算し、調理が終了するまでの残調理時間を表示させる加熱調理器が知られている。従って、特許文献1のような自動加熱調理が行われる加熱調理器においても、調理が終了するまでの残調理時間を表示させれば、調理中や調理終了後の作業を効率的に行うことができる。

0007

しかしながら、特許文献1の加熱調理器のように調理時間だけでなく庫内温度にも基づいて調理の終了が判定される場合、庫内温度が所定の温度に到達しなければ調理が終了されたと判定されないため、調理開始時に調理終了時間を予測できず、残調理時間を正確に表示できないという問題がある。また、庫内温度に基づいて調理の終了が判定される場合、被調理物の調理の進行状態に応じて調理終了時間も変動するから、調理途中で残調理時間が増減する可能性がある。そのため、調理開始時に一定の調理終了時間を設定した場合、設定された調理終了時間よりも前に調理が終了したり、調理終了時間が到来しても調理が継続されるため、使用者が違和感を覚えたり、作業のタイミングがずれたりするという問題がある。

0008

本発明は上記課題を解決するものであり、本発明の目的は、加熱庫を用いた調理が行われる場合に、調理開始から調理終了まで実際の残調理時間に近似した時間が表示され、使用者の使い勝手に優れる加熱調理器を提供することにある。

課題を解決するための手段

0009

本発明の一局面によれば、
加熱庫と、
加熱庫内を加熱する加熱手段と、
加熱庫内の庫内温度を検知する庫内温度検知部と、
残調理時間を表示する表示部と、
予想される最小調理量の被調理物を実質的に焼き上げるのに必要な最小所要時間Xminを設定する最小所要時間設定部と、
調理開始から一定時間が経過すると、庫内温度に関わらず加熱手段の加熱を強制的に停止させる限界調理時間Xmaxを設定する限界調理時間設定部と、
表示部に残調理時間を表示させる残調理時間制御部と、を有し、
残調理時間制御部は、所定の調理初期において、最小所要時間Xmin及び限界調理時間Xmaxに基づき初期残調理時間を算出し、表示部に表示させる加熱調理器が提供される。

0010

被調理物の調理の進行状態に応じて調理終了時間が変更されてしまう加熱調理器では、調理開始時に一定の調理終了時間を設定できないが、上記加熱調理器では、予想される最小調理量の被調理物を実質的に焼き上げるのに必要な最小所要時間Xminと、調理開始から一定時間が経過すると、庫内温度に関わらず加熱手段の加熱を強制的に停止させる限界調理時間Xmaxとが設定されるから、下限調理時間である最小所要時間Xminと上限調理時間である限界調理時間Xmaxとに基づいて初期残調理時間を設定すれば、調理途中で調理終了時間が変更されても、初期残調理時間と実際の残調理時間との相違を低減できる。

0011

本発明の他の一局面によれば、
加熱庫と、
加熱庫内を加熱する加熱手段と、
加熱庫内の庫内温度を検知する庫内温度検知部と、
残調理時間を表示する表示部と、
予想される最小調理量の被調理物を実質的に焼き上げるのに必要な最小所要時間Xminを設定する最小所要時間設定部と、
調理開始から一定時間が経過すると、庫内温度に関わらず加熱手段の加熱を強制的に停止させる限界調理時間Xmaxを設定する限界調理時間設定部と、
庫内温度に基づき被調理物の焼き上げを判定するための調理終了温度Tfを設定する調理終了温度設定部と、
表示部に残調理時間を表示させる残調理時間制御部と、を有し、
残調理時間制御部は、最小所要時間Xminよりも前の所定の中期判定時間になると、庫内温度の温度勾配を取得し、取得した庫内温度の温度勾配に基づき、現在の庫内温度を調理終了温度Tfまで上昇させるのに必要な時間から中期残調理時間を算出して、表示部に表示させる加熱調理器が提供される。

0012

被調理物の焼き上げを判定するための調理終了温度Tfが設定される加熱調理器では、調理途中の庫内温度により調理終了時間が変動する。一方、最小所要時間Xminが設定されている場合、エラー等の異常がなければ、少なくとも最小所要時間Xminまでは調理が継続されるから、被調理物の調理が進行して、最小所要時間Xminに近づくに従い、調理初期に比べ、庫内温度の温度勾配は緩やかになる。また、被調理物や加熱条件によって調理中の庫内温度や庫内温度の温度勾配は異なる。
従って、調理終了温度Tfが設定される加熱調理器において、最小所要時間Xminより前の所定の中期判定時間経過後、庫内温度の温度勾配を取得し、取得した庫内温度の温度勾配に基づいて現在の庫内温度を調理終了温度Tfまで昇温させるのに必要な時間を算出すれば、被調理物や加熱条件によって変動する庫内温度の温度上昇の程度と調理終了温度Tfとに応じた中期残調理時間を表示部に表示させることができる。

0013

本発明のさらに他の一局面によれば、
加熱庫と、
加熱庫内を加熱する加熱手段と、
加熱庫内の庫内温度を検知する庫内温度検知部と、
残調理時間を表示する表示部と、
予想される最小調理量の被調理物を実質的に焼き上げるのに必要な最小所要時間Xminを設定する最小所要時間設定部と、
調理開始から一定時間が経過すると、庫内温度に関わらず加熱手段の加熱を強制的に停止させる限界調理時間Xmaxを設定する限界調理時間設定部と、
庫内温度に基づき被調理物の焼き上げを判定するための調理終了温度Tfを設定する調理終了温度設定部と、
表示部に残調理時間を表示させる残調理時間制御部と、を有し、
残調理時間制御部は、最小所要時間Xmin経過後、限界調理時間Xmaxよりも前の所定の終期判定時間になると、庫内温度の温度勾配を取得し、取得した庫内温度の温度勾配に基づき、現在の庫内温度を調理終了温度Tfまで上昇させるのに必要な時間から終期残調理時間を算出して、表示部に表示させる加熱調理器が提供される。

0014

被調理物の焼き上げを判定するための調理終了温度Tfが設定される加熱調理器では、調理途中の庫内温度により調理終了時間が変動する。一方、大きな被調理物や被調理物の量が多い場合、最小所要時間Xminを超えて調理が継続されるが、限界調理時間Xmaxが設定されている場合、限界調理時間Xmaxに近づくに従い、被調理物の調理が進行するから、庫内温度の温度勾配は緩やかになる。また、被調理物や加熱条件によって調理中の庫内温度や庫内温度の温度勾配は異なる。
従って、調理終了温度Tfが設定される加熱調理器において、最小所要時間Xmin後であって、限界調理時間Xmaxより前の所定の終期判定時間経過後、庫内温度の温度勾配を取得し、取得した庫内温度の温度勾配に基づいて現在の庫内温度を調理終了温度Tfまで昇温させるのに必要な時間を算出すれば、被調理物や加熱条件によって変動する庫内温度の温度上昇の程度と調理終了温度Tfとに応じた終期残調理時間を表示部に表示させることができる。

0015

上記加熱調理器において、好ましくは、
残調理時間制御部は、調理終了温度Tfと現在の庫内温度との温度差が所定の判定温度よりも大きい場合、所定の補正値により中期残調理時間または終期残調理時間を補正して、表示部に表示させる。

0016

被調理物の調理が進行すると庫内温度の温度勾配は緩やかになるから、調理時間が短いほど、庫内温度の温度勾配は大きくなる。このため、調理終了温度Tfと現在の庫内温度との温度差が大きいほど、庫内温度の温度勾配に基づいて調理終了温度Tfまでの時間を算出した場合、実際の残調理時間よりも短くなる可能性がある。
しかしながら、上記加熱調理器によれば、調理終了温度Tfと現在の庫内温度との温度差が所定の判定温度より大きい場合、中期残調理時間または終期残調理時間を補正するから、実際の残調理時間により近似した時間を中期残調理時間または終期残調理時間として表示させることができる。

0017

上記加熱調理器において、好ましくは、
残調理時間制御部は、現在の中期残調理時間または終期残調理時間が前回の中期残調理時間または終期残調理時間よりも大きくなった場合、前回の中期残調理時間または終期残調理時間を表示部に表示させる。

0018

庫内温度は被調理物の調理の進行状態に応じて変動し、それに応じて取得する庫内温度の温度勾配も変動するから、庫内温度の温度勾配に基づいて中期残調理時間または終期残調理時間を算出した場合、現在の中期残調理時間または終期残調理時間が前回よりも増加する場合がある。
しかしながら、上記加熱調理器によれば、現在の中期残調理時間または終期残調理時間が前回よりも大きくなった場合、前回の中期残調理時間または終期残調理時間を表示部に表示させるから、調理時間の経過に反して増加した中期残調理時間または終期残調理時間が表示されるのを防止できる。

0019

上記加熱調理器において、好ましくは、
残調理時間制御部は、中期残調理時間または終期残調理時間が、所定の下限残調理時間以下である場合または所定の上限残調理時間以上である場合、中期残調理時間または終期残調理時間に代えて、下限残調理時間または上限残調理時間を表示部に表示させる。

0020

庫内温度は被調理物の調理の進行状態に応じて変動し、それに応じて取得する庫内温度の温度勾配も変動するから、庫内温度の温度勾配に基づいて中期残調理時間または終期残調理時間を算出した場合、実際の残調理時間と大きく相違する場合がある。
しかしながら、上記加熱調理器によれば、中期残調理時間または終期残調理時間が、所定の下限残調理時間以下である場合または所定の上限残調理時間以上である場合、中期残調理時間または終期残調理時間に代えて、下限残調理時間または上限残調理時間を表示部に表示させるから、実際の残調理時間と乖離した中期残調理時間または終期残調理時間が表示されるのを防止できる

発明の効果

0021

以上のように、本発明によれば、加熱庫を用いた調理が行われる場合に、調理開始から調理終了まで、実際の残調理時間に近似した時間を表示させることができる。また、本発明によれば、調理途中で、残調理時間が大きく増減したりすることもない。従って、使用者は表示される残調理時間に違和感を覚えず、また表示される残調理時間に合わせてタイミングよく作業できる。これにより、使用者の使い勝手に優れる加熱調理器を提供できる。

図面の簡単な説明

0022

図1は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の一例を示す概略斜視図である。
図2は、図1の加熱調理器の概略縦断面図である。
図3は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の操作部の一例を示す構成図であり、(a)は、操作時を示し、(b)は、調理途中を示す。
図4は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の一例を示す回路図である。
図5は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器で加熱調理する場合の制御動作の一例を示すフローチャートの一部である。
図6は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器で加熱調理する場合の制御動作の一例を示すフローチャートの一部である。
図7は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器で加熱調理する場合の制御動作の一例を示すフローチャートの一部である。
図8は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器で加熱調理する場合の調理時間、庫内温度、及び残調理時間の関係の一例を示す相関図である。

実施例

0023

以下、図面を参照しながら本実施の形態に係る加熱調理器を具体的に説明する。
図1は、ガスコンロに適用した本実施の形態の加熱調理器の一例を示す概略斜視図であり、図2は、その概略縦断面図である。図1に示すように、ガスコンロは、天板30の上面に複数のコンロバーナ31,32,33を備え、コンロ本体3の内部には、グリル庫2が設けられている。グリル庫2内には、金属製の線材からなる焼網15や図示しないグリルプレートなどの調理器具が収容される。なお、本明細書では、グリル扉21とグリル庫2の奥側とが対向する方向を前後方向、グリル庫2の幅方向を左右方向、グリル庫2の高さ方向を上下方向という。

0024

図2に示すように、グリル庫2の前面開口部100には、前後にスライド開閉するグリル扉21が設けられている。グリル扉21の後面部下方には、グリル庫2内へ向かって連結板210が延設されており、連結板210に、汁受け皿16を載置した金属製の線材からなる支持枠18が連結されている。支持枠18には、前後辺をそれぞれ上方に突出させ、焼網15を下方から支持する前後の支持部180が設けられている。焼網15は、略矩形状の金属製の枠体であり、支持枠18の前後の支持部180に焼網15の前後部を載置させた状態で、焼網15上に被調理物が載置される。これにより、グリル扉21を手前に引くことで、焼網15及び汁受け皿16がグリル庫2の前方に引き出され、グリル扉21を後方に押すことで、焼網15及び汁受け皿16がグリル庫2内に収容されるように構成されている。

0025

グリル庫2内の上壁の中央部には、被調理物を上方から加熱するための上火バーナ56が設けられている。また、グリル庫2内の左右の側壁の中央部より下方位置には、被調理物を側方及び下方から加熱するための下火バーナ55が設けられている。なお、下火バーナ55は、一方の側壁にのみ設けられてもよい。グリル庫2の奥端には排気ダクト17が連設されており、排気ダクト17が排気通路13となっている。

0026

グリル庫2の後壁の左右中央部には、第1温度センサ14aと、その下方に、第2温度センサ14bとが配設されている。これら第1及び第2温度センサ14a,14bにより、グリル庫2内の庫内温度が検知され、庫内温度の検知信号は後述する制御装置Cに出力される。本実施の形態のガスコンロでは、第1温度センサ14aで検知された庫内温度に基づき自動調理の制御が実行され、第2温度センサ14bで検知される庫内温度に基づき発火防止の制御が実行される。

0027

図1に戻って、グリル扉21の右側に位置する操作部23には、電源スイッチ29やコンロバーナ31,32,33の点・消火と火力調整機能を兼備した点消火スイッチ24,25,26が配設されている。一方、グリル扉21の左側に形成された操作部36には、上下バーナ56,55の点・消火と火力調整機能を兼備したグリル用スイッチ37と、その下方にカンガルー式の操作ユニット38とが設けられている。

0028

操作ユニット38には、図3に示すタッチパネル式の操作部380が設けられている。図3において、(a)は、グリル庫2を用いた所定の調理を実行する際の操作時の一例を示す構成図であり、(b)は、グリル庫2を用いた調理の調理途中の一例を示す構成図である。操作部380には、グリル庫2内の焼網15上になどの被調理物を載置して、自動調理する焼網調理モードなどの所定の自動調理モードの調理の種類を選択するオートメニュースイッチ381と、各自動調理モードの中から被調理物の種類を選択する調理選択スイッチ382と、各自動調理モードでの被調理物の焼き加減や仕上がりを設定するための焼き上げ条件選択スイッチ383と、表示部384とが設けられている。例えば、図3(a)に示すように、焼網15を用いて焼き魚の自動調理を行う場合、使用者がオートメニュースイッチ381を操作すると、複数の調理モードの中から焼網15を用いる焼網調理モードが択一的に選択されて表示部384に点灯表示される。また、使用者が焼網調理モードを選択した後、調理選択スイッチ382を操作するごとに、干物、姿焼き、切身が択一的に選択されて表示部384に点灯表示される。さらに、使用者が姿焼きを選択した後、焼き上げ条件選択スイッチ383が操作するごとに、強め、標準、弱めの焼き加減が択一的に選択されて表示部384に点灯表示される。また、図3(b)に示すように、調理が開始されると、表示部384には、選択した被調理物の種類と残調理時間とが点灯表示される。

0029

図4は、本実施の形態のガスコンロの回路図である。なお、制御装置Cは、上下バーナ56,55だけでなく、コンロバーナ31,32,33の燃焼も制御するが、以下では上下バーナ56,55についてのみ説明し、コンロバーナ31,32,33については説明を省略する。

0030

図4に示すように、上下バーナ56,55にはそれぞれ、ガス供給管550から分岐した分岐管551,561が接続されており、ガス供給管550には、元弁V1、ガバナG、及び電磁安全弁V2が介設されている。分岐管551,561にはそれぞれ、図示しないステッピングモータの作動によってオリフィスを調整して燃料ガスの流量を変更する火力調整板P1,P2が設けられており、火力調整板P1,P2の下流側にはラッチ弁V3,V4が設けられている。これらの元弁V1、電磁安全弁V2、ラッチ弁V3,V4や、ステッピングモータは、制御装置Cでその動作が制御される。具体的には、元弁V1及び電磁安全弁V2を開閉させると、上下バーナ56,55の両方に燃料ガスが供給または停止される。また、ステッピングモータを作動させて火力調整板P1,P2のオリフィスを調整することにより、上下バーナ56,55の火力がそれぞれ強火力と弱火力との間で変更される。さらに、ラッチ弁V3,V4を閉弁させることにより、上下バーナ56,55への燃料ガスの供給がそれぞれ遮断される。また、上下バーナ56,55の各炎孔近傍には、イグナイタ600から高電圧印加させることによって火花放電する点火電極501,601と、炎センサ502,602とが配設されている。

0031

制御装置Cには、上記第1及び第2温度センサ14a,14b、電源スイッチ29、グリル用スイッチ37、元弁V1、電磁安全弁V2、ステッピングモータ、ラッチ弁V3,V4、操作部380、イグナイタ600、及び炎センサ502,602などが電気配線を介して接続されている。

0032

図示しないが、グリル庫2を制御する制御装置Cには、CPU、ROM、RAM、タイマ等を備え、制御プログラムが格納されたマイクロコンピュータが組み込まれている。マイクロコンピュータは、機能構成として、元弁V1、電磁安全弁V2、ステッピングモータ、及びラッチ弁V3,V4を作動させて上下バーナ56,55の火力を制御することにより、グリル庫2内を加熱する加熱量を変更する燃焼制御部と、予想される最小調理量の被調理物を実質的に焼き上げるのに必要な最小所要時間Xminを設定する最小所要時間設定部と、庫内温度に関わらず、調理開始から一定時間が経過すると、元弁V1及び電磁安全弁V2を閉弁させて強制的に上下バーナ56,55を消火させる限界調理時間Xmaxを設定する限界調理時間設定部と、被調理物の焼き上がりを判定する焼き上げ完了温度(調理終了温度)Tfを設定する調理終了温度設定部と、表示部384に調理終了までの残調理時間を表示させる残調理時間制御部とを備えている。

0033

また、残調理時間制御部は、最小所要時間Xmin及び限界調理時間Xmaxに基づいて、初期残調理時間を算定する初期残調理時間算出部と、所定単位時間ごとの庫内温度の温度勾配を取得し、取得した庫内温度の温度勾配に基づき、現在の庫内温度から焼き上げ完了温度Tfまで庫内温度を上昇させるのに必要な時間から中期残調理時間を算出する中期残調理時間算定部と、焼き上げ完了温度Tfと現在の庫内温度との温度差が所定の判定温度以上である場合、温度差に基づいて中期残調理時間を補正する補正部と、現在の中期残調理時間と前回の中期残調理時間とを対比する対比部と、中期残調理時間と所定の下限残調理時間及び上限残調理時間とを対比する比較部とを有している。

0034

下記の表1は、調理の種類、被調理物の種類及び焼き上げ条件の調理条件や初期の庫内温度に応じて設定されている各設定値のデータテーブルの一例であり、マイクロコンピュータのメモリに格納されている。これらの各設定値は、実験により予め求められたものである。各設定値は、グリル庫2のサイズや上下バーナ56,55の能力などに応じて適宜設定される。なお、他の被調理物の種類、焼き上げ条件や、他の調理モードでも同様に、各設定値が設定されている。

0035

0036

上記表1は、調理モードで「焼網調理モード」が選択され、被調理物の種類で「姿焼き」が選択され、焼き上げ条件で「標準」が選択された場合のデータテーブルである。表1中、各設定値は、初回調理と繰り返して調理する場合の2回目以降の調理とで、異なった設定値に設定されるようになっている。具体的には、「Loモード」(初回調理時)の欄には、第1温度センサ14aで検知される調理開始時の庫内温度が100℃未満の場合に設定される各設定値が書き込まれている。また、「Hiモード」(第2回目以降の調理時)の欄には、調理開始時の庫内温度が100℃以上の場合に設定される各設定値が書き込まれている。なお、初期温度T0は、上下バーナ56,55の燃焼能力や被調理物の種類等に応じて、適宜設定される。

0037

最小所要時間Xminは、選択された被調理物の種類に応じた予想される最小調理量の被調理物を実質的に焼き上げるのに必要な時間であり、エラー等の異常により、最小所要時間Xmin前に上下バーナ56,55が強制的に消火されない場合を除いて、調理開始から上下バーナ56,55を強制的に継続燃焼させる時間である。

0038

限界調理時間Xmaxは、最小所要時間Xmin経過後、一定の調理時間が経過すると、庫内温度に関わらず、上下バーナ56,55を強制消火させる時間である。

0039

焼き上げ完了温度Tfは、最小所要時間Xmin経過後、限界調理時間Xmax前に、庫内温度が焼き上げ完了温度Tfに到達したときに上下バーナ56,55を消火させるための判定温度であり、焼き上げ判定の判断要素の一つである。このように、最小所要時間Xmin経過後、上下バーナ56,55が継続燃焼している場合に、焼き上げ完了温度Tfで上下バーナ56,55を消火させることにより、料理としての許容範囲を越えて被調理物が焼き上がってしまうのを防止できる。

0040

判定時間Xaは、中期残調理時間の算出を開始させる最小所要時間Xminより前の中期判定時間を設定するための時間であり、判定温度Tjは、中期残調理時間を補正するかどうかを判定する焼き上げ完了温度Tfと庫内温度との温度差である。上限及び下限残調理時間tmax,tminはそれぞれ、実際の残調理時間と乖離した中期残調理時間となった場合に、中期残調理時間の代わりに表示される時間である。余熱時間Xrは、上下バーナ56,55を消火後、グリル庫2内で被調理物を余熱で調理するために設定されている時間である。

0041

図5図7は、本実施の形態のガスコンロで、焼網調理モードが選択された場合の制御動作の一例を示すフローチャートであり、図8は、本実施の形態のガスコンロで、あじ4尾を「標準」の焼き加減で調理した場合の調理時間と、第1温度センサ14aで検知される庫内温度と、残調理時間との関係を示す相関図である。なお、図8では、残調理時間の説明のため、調理時間の上限である限界調理時間Xmaxまで調理が行われた場合の庫内温度の温度変化が示されているが、既述したように庫内温度が焼き上げ完了温度Tfに到達すれば、限界調理時間Xmaxより前に調理が終了する。

0042

まず、オートメニュースイッチ381で、例えば、焼網調理モードの選択を受け付け、さらに調理選択スイッチ382で魚種が選択され、焼き上げ条件選択スイッチ383で焼き加減が設定されて、グリル用スイッチ37がオンされると、上下バーナ56,55が点火されて、所定の初期火力で加熱が開始される(ステップST1〜ST4)。

0043

加熱が開始されると、タイマを起動し、調理開始時の庫内温度である初期温度T0が取り込まれ、初期温度T0に応じた、最小所要時間Xmin、限界調理時間Xmax、焼き上げ完了温度Tf、判定時間Xa、判定温度Tj、上限残調理時間tmax、下限残調理時間tmin、余熱時間Xrの各設定値が読み込まれる(ステップST5〜ST6)。

0044

次いで、最小所要時間Xmin及び限界調理時間Xmaxに基づき、以下の式(1)から初期残調理時間tsを算出し、表示部384に表示させる(ステップST7〜ST8)。
ts={(Xmin+Xmax)/2}+Xr (1)

0045

庫内温度に基づいて調理の終了を判定する焼き上げ完了温度Tfが設定される場合、調理初期に残調理時間を確定できないが、本実施の形態のガスコンロでは、下限の調理時間である最小所要時間Xminと、上限の調理時間である限界調理時間Xmaxと、上下バーナ56,55の消火後の余熱時間Xrとが設定されているため、下限及び上限の調理時間の中間時間に余熱時間を加算した時間を初期残調理時間tsとすれば、庫内温度が焼き上げ完了温度Tfに到達する調理終了時間が変動しても、初期残調理時間tsと実際の残調理時間との相違を低減できる。なお、図示しないが、本実施の形態では、上記式(1)を含め算出される値が整数でない場合、小数点以下を切り上げた時間が残調理時間として表示されるように構成されている。

0046

上記のようにして初期残調理時間tsが算出されると、最小所要時間Xminより所定の判定時間Xa前の中期判定時間(Xmin−Xa)が到来するまで、初期残調理時間tsを所定の減算時間a(例えば、1分間)ごとに減算させて表示部384に表示させる(ステップST9〜ST10)。

0047

次いで、中期判定時間が到来すると、以下の式(2)で表される所定時間(例えば、1分間)ごとの庫内温度Tiの温度勾配Qの取得を開始する。
Q=(Ti−Ti−1)/(ti−ti−1) (2)

0048

図8に示すように最小所要時間Xminに近づくに従い、被調理物の調理が進行して庫内温度の温度上昇の程度は小さくなるから、庫内温度の温度勾配Qも小さくなり、庫内温度の温度変化は一次曲線に近くなる。それゆえ、以下の式(3)に示すように、焼き上げ完了温度Tfと現在の庫内温度Tiとの温度差(Tf−Ti)と、現在の庫内温度Tiを焼き上げ完了温度Tfに上昇させるために必要な時間(以下、「昇温必要時間」という)trとの関係は、現在の温度勾配Qに略比例する。
(Tf−Ti)/tr=Q (3)
従って、現在の庫内温度Tiを焼き上げ完了温度Tfに上昇させるために必要な昇温必要時間trは、以下の式(4)から算出できる(ステップST11)。
tr=(Tf−Ti)/(Ti−Ti−1) (4)
そして、本実施の形態のガスコンロでは、余熱時間Xrが設定されているため、中期残調理時間tmは、以下の式(5)で表される(ステップST12)。
tm=tr+Xr (5)

0049

また、大きな被調理物や被調理物の量が多い場合など、最小所要時間Xmin経過前に被調理物の調理が十分に進行しておらず、焼き上げ完了温度Tfと現在の庫内温度Tiとの温度差(Tf−Ti)が大きくなる。このような場合、温度勾配Qに基づいて現在の庫内温度Tiを焼き上げ完了温度Tfまで上昇させるのに必要な昇温必要時間trを算出すると、実際の残調理時間よりも短くなる可能性がある。このため、本実施の形態では、昇温必要時間trを算出するための温度差(Tf−Ti)が所定の判定温度Tjよりも大きい場合、温度差(Tf−Ti)に基づいて以下の式(6)によって補正値yを算出し、既述した中期残調理時間tmを補正する(ステップST13〜ST14)。これにより、実際の残調理時間により近似した時間を中期残調理時間tmとして表示させることができる。
y=0.1(Tf−Ti)−5 (6)
ただし、Tf−Ti>Tjである。

0050

なお、上記中期残調理時間tmを算出するための昇温必要時間trを算出する式(3)や中期残調理時間tmを補正する式(6)はそれぞれ、所定の一次関数で特定されているが、これらは庫内温度の温度特性に応じて、実際の残調理時間に近似するように、異なる一次関数を用いて算出してもよいし、二次関数により算出してもよい。

0051

上記のようにして庫内温度の温度勾配Qに基づいて中期残調理時間tmを算出できるが、庫内温度は被調理物の調理の進行状態によって変動するため、所定時間ごとに取得する庫内温度の温度勾配Qも変動し、現在の中期残調理時間tmが前回の中期残調理時間tm−1よりも大きくなる場合がある。その結果、時間経過に伴って減算表示される残調理時間が増加する可能性がある。このため、現在の中期残調理時間tmが前回の中期残調理時間tm−1よりも大きい場合(ステップST15で、Yes)、前回の中期残調理時間tm−1を表示部384に表示させる(ステップST16)。これにより、使用者の違和感を防止できる。

0052

現在の中期残調理時間tmが前回の中期残調理時間tm−1以下である場合(ステップST15で、No)、中期残調理時間tmが、所定の上限残調理時間tmax以上であるか、または所定の下限残調理時間tmin以下であるかどうかが、さらに判定される(ステップST17及びST19)。すなわち、庫内温度は被調理物の調理の進行状態によって変動するため、中期残調理時間tmが、現在の調理時間tiから上限調理時間である限界調理時間Xmaxまでの時間よりも大きくなる場合、あるいは逆に中期残調理時間tmが、非常に小さくなる場合がある。このため、本実施の形態では、中期残調理時間tmが所定の上限残調理時間tmax以上である場合(ステップST17で、Yes)、中期残調理時間tmに代えて、所定時間ごとに上限残調理時間tmaxを表示部384に表示させる(ステップST18)。また、中期残調理時間tmが所定の下限残調理時間tmin以下である場合(ステップST19で、Yes)、中期残調理時間tmに代えて、所定時間ごとに下限残調理時間tminを表示部384に表示させる(ステップST20)。そして、中期残調理時間tmが下限残調理時間tminより大きく、上限残調理時間tmaxよりも小さい場合(ステップST17及びST19で、No)、所定時間ごとに中期残調理時間tmを表示部384に表示させる(ステップST21)。これにより、実際の残調理時間と乖離した中期残調理時間tmが表示されるのを防止できる。なお、上限及び下限残調理時間tmax,tminは、最小所要時間Xmin及び限界調理時間Xmaxに応じて適宜設定される。

0053

上記のようにして、エラー等の異常がなければ、限界調理時間Xmaxが到来するまで、庫内温度の温度勾配Qに基づいて、中期残調理時間tm等が表示部384に表示される。また、限界調理時間Xmaxが到来するまでに庫内温度が焼き上げ完了温度Tfまで上昇するか、または庫内温度が焼き上げ完了温度Tfまで上昇しなかったが、限界調理時間Xmaxが到来すると、上下バーナ56,55を消火させ、いずれの場合でも、さらに所定の余熱時間Xr、余熱調理を継続させる(ステップST22〜ST24)。

0054

余熱調理が開始されると、表示部384の表示単位秒単位切替えられ、余熱時間Xrを所定の減算時間b(例えば、1秒間)ごとに減算させて表示部384に表示させる(ステップST26〜ST27)。余熱調理が終了すると、表示部384や図示しないスピーカから調理の終了を報知させる。

0055

以上のように、本実施の形態によれば、調理開始から調理終了まで、実際の残調理時間に近似した初期残調理時間tsや中期残調理時間tm等が表示部384に表示されるから、表示されている残調理時間に対する使用者の違和感が少なく、また使用者は表示されている残調理時間に従ってタイミングよく作業できる。従って、本実施の形態によれば、使用者の使い勝手に優れたガスコンロを提供できる。

0056

(その他の実施の形態)
(1)上記実施の形態では、加熱手段としてガスバーナを有するグリル庫を備えた加熱調理器が用いられているが、加熱手段として電気ヒータを有する加熱調理器であってもよい。
(2)上記実施の形態では、最小所要時間Xminを基点とし、最小所要時間Xminよりも所定の判定時間前の中期判定時間から中期残調理時間を表示させているが、限界調理時間Xmaxを基点とし、最小所要時間Xmin経過後、限界調理時間Xmaxよりも前の所定の終期判定時間になると、同様に庫内温度の温度勾配を取得し、取得した庫内温度の温度勾配に基づき、現在の庫内温度を調理終了温度Tfまで上昇させるのに必要な時間から終期残調理時間を算出して、表示部に表示させてもよい。これによれば、大きな被調理物や被調理物の量が多い場合でも、被調理物や加熱条件によって変動する庫内温度の温度上昇の程度と調理終了温度Tfとに応じた終期残調理時間を表示部により正確に表示させることができる。
(3)上記実施の形態では、調理終了温度Tfとして焼き上げ完了温度が設定されているが、焼き上がりを判定可能な温度であれば、例えば、最小所要時間Xmin経過時の基準温度Tminに焼き上げ条件に応じて設定される仕上げ焼き用上昇温度ΔT0を加算した温度(Tmin+△T0)を調理終了温度Tfとして設定してもよい。また、最小所要時間Xmin経過から限界調理時間Xmaxまでの間で設定される所定の限界調理温度を調理終了温度Tfとして設定してもよい。さらに、調理時間に応じて、異なる調理終了温度Tfが設定されてもよい。
(4)上記実施の形態では、調理終了前に余熱時間が設けられているが、余熱時間を設けることなく、調理を終了させてもよい。この場合、庫内温度の温度勾配に基づいて算出される現在の庫内温度を調理終了温度Tfに上昇させるのに必要な時間が中期残調理時間または終期残調理時間として表示部に表示される。

0057

2グリル庫
14a 第1温度センサ(庫内温度検知部)
55下火バーナ
56上火バーナ
384 表示部

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