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技術 画像処理装置

出願人 キヤノン電子株式会社
発明者 城田晴彦實藤俊史
出願日 2016年5月19日 (4年6ヶ月経過) 出願番号 2016-100775
公開日 2017年11月24日 (2年11ヶ月経過) 公開番号 2017-208737
状態 特許登録済
技術分野 FAX画像信号回路 FAXの走査装置 イメージ入力
主要キーワード 通過時間差 センサー特性 センサー位置 原稿センサー 通過カウンタ 停止イベント 読み取りセンサー 中央コントローラ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年11月24日)のものです。
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図面 (13)

課題

手動または自動で搬送が停止した場合、再開時に正しくシェーディング補正が行われない場合がある。

解決手段

搬送路を搬送されるシートの画像を読み取る画像読取手段と、前記搬送路の前記画像読取手段に対向する位置に設けられた色基準部材と、前記画像に施される色補正処理に用いられる色基準データを取得する色基準データ取得部と、前記色基準データを記憶する記憶部と、取得した前記色基準データによって前記記憶部に記憶された色基準データを更新する更新部と、前記画像読取手段が読み取った画像データを前記記憶部に記憶された色基準データに基づいて補正する画像処理手段とを備え、前記更新部は、前記シートの搬送中に前記シートの搬送に関する所定の更新停止イベントが起こった場合には、前記記憶部に記憶された色基準データを更新しない。

概要

背景

従来から、原稿光学的に読み取り、画像を生成する画像処理装置が提案されている。
画像処理装置において、原稿から画像を読み取るセンサーとしてCCD(Charge Coupled Devices)やCIS(Contact Image Sensor)を備えるものがある。こうした画像処理装置では、センサーが持つ画素ごとの感度ムラなどの種々の変動要因補正するシェーディング補正を行うことが一般的である。シェーディング補正は、センサーが読み取った画像データに色基準データを適用することで行われる。色基準データは色基準板を読み取ることで生成される。

センサーの変動要因には気温なども含まれるため、色基準データの取得はできるだけ頻繁に行うのが望ましく、正しい色基準データが取得できない場合、シェーディング補正の結果も正しくないものとなる。正しいシェーディング補正が行われない場合、画像にムラスジが発生する原因となる。そのため、正しく色基準データの取得を行うための種々の発明が提案されている。

特許文献1の発明によれば、画像処理装置は白基準板複数個備え、読み取った白基準データに異常が検出された場合、別の白基準板を選択し、再度白基準データの読み取りを行う。このような構成とすることで、白基準板に異常がある場合であっても良好に画像の読み取りを行うことのできる画像処理装置が開示されている。

概要

手動または自動で搬送が停止した場合、再開時に正しくシェーディング補正が行われない場合がある。搬送路を搬送されるシートの画像を読み取る画像読取手段と、前記搬送路の前記画像読取手段に対向する位置に設けられた色基準部材と、前記画像に施される色補正処理に用いられる色基準データを取得する色基準データ取得部と、前記色基準データを記憶する記憶部と、取得した前記色基準データによって前記記憶部に記憶された色基準データを更新する更新部と、前記画像読取手段が読み取った画像データを前記記憶部に記憶された色基準データに基づいて補正する画像処理手段とを備え、前記更新部は、前記シートの搬送中に前記シートの搬送に関する所定の更新停止イベントが起こった場合には、前記記憶部に記憶された色基準データを更新しない。

目的

本発明はこうした事情に鑑みてなされたものであり、画像処理装置を大型化させることなく、正しい色基準データを用いたシェーディング補正を行うことを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

搬送路を搬送されるシートの画像を読み取る画像読取手段と、前記搬送路の前記画像読取手段に対向する位置に設けられた色基準部材と、前記画像に施される色補正処理に用いられる色基準データを取得する色基準データ取得部と、前記色基準データを記憶する記憶部と、取得した前記色基準データによって前記記憶部に記憶された色基準データを更新する更新部と、前記画像読取手段が読み取った画像データを前記記憶部に記憶された色基準データに基づいて補正する画像処理手段とを備え、前記更新部は、前記シートの搬送中に前記シートの搬送に関する所定の更新停止イベントが起こった場合には、前記記憶部に記憶された色基準データを更新しないことを特徴とする画像処理装置

請求項2

前記画像読取の中断処理を実施する制御手段を有し、前記更新部は、前記画像読取の中断処理からの再開後、次のシートの画像読取の開始までは、前記記憶部に記憶された色基準データを更新しないことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。

請求項3

前記色基準データ取得部は、画像読取の開始時に前記色基準データを取得することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。

請求項4

前記画像読取手段に前記シートが到達したことを検知する読取手段前センサーを有し、前記更新部は、前記画像読取の中断処理からの再開後には、次のシートが前記読取手段前センサーに到達した時に前記色基準データを取得し、前記記憶部に記憶された色基準データを更新することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。

請求項5

前記シートの傾きを検出する傾き検出部を備え、前記更新部は、前記シートの所定量以上の傾きを検出したときは、前記記憶部に記憶された色基準データを更新しないことを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の画像処理装置。

請求項6

前記制御手段は、装置本体に設けられた操作部へのユーザー操作に基づいて画像読取の中断処理を実行することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の画像処理装置。

請求項7

搬送中の前記シートの重なりを検出する重送検出手段を備え、前記重送検出手段が前記シートの重なりを検出したときに画像読取の中断処理を実行することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1つに記載の画像処理装置。

請求項8

前記画像読取手段によって画像を読み取ったシートを装置外に排出する排出ローラーと、前記搬送ローラーおよび前記排出ローラーを駆動する駆動モーターとを備え、前記制御手段は、前記駆動モーターの駆動を停止することで画像読み取りの中断処理を実行することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1つに記載の画像処理装置。

技術分野

0001

本発明は、原稿読み取り、画像を生成する画像処理装置に関する。

背景技術

0002

従来から、原稿を光学的に読み取り、画像を生成する画像処理装置が提案されている。
画像処理装置において、原稿から画像を読み取るセンサーとしてCCD(Charge Coupled Devices)やCIS(Contact Image Sensor)を備えるものがある。こうした画像処理装置では、センサーが持つ画素ごとの感度ムラなどの種々の変動要因補正するシェーディング補正を行うことが一般的である。シェーディング補正は、センサーが読み取った画像データに色基準データを適用することで行われる。色基準データは色基準板を読み取ることで生成される。

0003

センサーの変動要因には気温なども含まれるため、色基準データの取得はできるだけ頻繁に行うのが望ましく、正しい色基準データが取得できない場合、シェーディング補正の結果も正しくないものとなる。正しいシェーディング補正が行われない場合、画像にムラスジが発生する原因となる。そのため、正しく色基準データの取得を行うための種々の発明が提案されている。

0004

特許文献1の発明によれば、画像処理装置は白基準板複数個備え、読み取った白基準データに異常が検出された場合、別の白基準板を選択し、再度白基準データの読み取りを行う。このような構成とすることで、白基準板に異常がある場合であっても良好に画像の読み取りを行うことのできる画像処理装置が開示されている。

先行技術

0005

特開2010−34790号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、この構成では白基準板を複数備え、それらを切り替えるための構造が必要となり、画像処理装置の大型化につながってしまう。

0007

本発明はこうした事情に鑑みてなされたものであり、画像処理装置を大型化させることなく、正しい色基準データを用いたシェーディング補正を行うことを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

上記の課題を解決するため、本発明が開示する画像処理装置は、
搬送路を搬送されるシートの画像を読み取る画像読取手段と、
前記搬送路の前記画像読取手段に対向する位置に設けられた色基準部材と、
前記画像に施される色補正処理に用いられる色基準データを取得する色基準データ取得部と、
前記色基準データを記憶する記憶部と、
取得した前記色基準データによって前記記憶部に記憶された色基準データを更新する更新部と、
前記画像読取手段が読み取った画像データを前記記憶部に記憶された色基準データに基づいて補正する画像処理手段と
を備え、
前記更新部は、前記シートの搬送中に前記シートの搬送に関する所定の更新停止イベントが起こった場合には、前記記憶部に記憶された色基準データを更新しないことを特徴とする。

発明の効果

0009

本発明によれば、色基準データの更新を行う場合と行わない場合とを判定することで、適切なシェーディング補正を行うことができる。

図面の簡単な説明

0010

本発明が適用できる画像処理装置1の概略図である。
本発明が適用できる画像処理装置1の内部構成の一例である。
本発明が適用できる画像処理装置1の駆動部22の構成を示す図である。
本発明が適用できる画像処理装置1の他の形態の駆動部22の構成を示す図である。
本発明が開示する第1の実施例における画像処理装置の動作の一連の流れを示すフローチャートである。
テップS3における画像読み取りの一連の流れを示すフローチャートである。
本発明が開示する第1の実施例における画像処理装置において、搬送が停止したあとの搬送路を上から見た図である。
本発明が開示する第1の実施例における画像処理装置が読み取った白基準データの一例を示す図である。
本発明が開示する第2の実施例における画像処理装置の構成を上から見た図である。
本発明が開示する第2の実施例における画像処理装置のステップS13における一連の動作を示すフローチャートである。
本発明が開示する第2の実施例における画像処理装置のステップS18とステップS19とステップS20における読み取りユニット前センサーによる原稿通過検知の一連の動作を示すフローチャートである。
本発明が開示する第3の実施例におけるステップS3の画像読み取りの一連の流れについて説明するフローチャートである。

実施例

0011

(実施例1)
以下、本発明が開示する第1の実施例について図面を参照して詳細に説明する。

0012

図1は、本発明の実施例1に係る画像処理装置の概略図である。

0013

図1に示すように、画像処理装置1は、原稿Dの束を分離して一枚ずつ装置内にピックアップするピックアップローラー2と、搬送路を挟んで対向する位置に対になって配置され原稿Dを搬送する搬送ローラー3と、搬送ローラー3によって搬送された原稿Dを読み取る読み取りユニット4と、搬送ローラー3によって搬送された原稿Dを装置外へ排出する排出ローラー5とを備える。さらに画像処理装置1は、ピックアップローラー2の直前に配置され原稿Dを検知する原稿センサー6と、読み取りユニット4の直前に配置され原稿Dを検知する読み取りユニット前センサー7と、排出ローラー5の直前に配置され原稿Dを検知する排出センサー8を備える。

0014

さらに画像処理装置1は、読み取りユニット4によって読み取られシェーディング補正における白基準データを作成するための白基準板9と、押下することで画像処理装置1に画像の読み取りを指示するスタートタン10とを備える。また、押下することで画像処理装置1に対して画像読み取りの中断を指示するストップボタン11を備える。ここで、色基準板として本実施例では白色を用いているが、黒やその他の色の基準板を用いてもよい。

0015

図2は、画像処理装置1の内部構成の一例である。

0016

図2に示すように、画像処理装置1は、読み取りユニット4によって読み取られた画像データおよび白基準データなどの画像読み取りにおける種々のデータを格納するRAM20と、シェーディング補正などの種々の画像処理を行う画像処理部21と、種々のローラーを駆動する駆動部22とを備え、中央コントローラ23によってそれらの制御を行っている。

0017

図3は、駆動部22の構成を示す図である。

0018

図3に示すように、駆動部22は、ピックアップローラー2を駆動するピックアップモーター30と、搬送ローラー3を駆動する搬送モーター31と、排出ローラー5を駆動する排出モーター32を備える。

0019

通常の動作において、画像処理装置1は、スタートボタン10が押されるまで待機する。スタートボタンが押されると、画像処理装置1は画像の読み取りを開始する。画像処理装置1は画像読み取り開始を指示されると、まず読み取りユニット4を用いて白基準板9を読み取り、白基準データを生成し、RAM20に保存する。

0020

次に、画像処理装置1は原稿センサー6を用いて原稿Dの有無を確認する。原稿センサー6によって原稿Dがあることが検知されると、画像処理装置1は、ピックアップローラー2をピックアップモーター30により駆動し原稿Dの束から一枚を分離して装置内にピックアップする。

0021

また、画像処理装置1は搬送ローラー3を搬送モーター31によって駆動し、原稿Dを搬送する。読み取りユニット前センサー7が原稿Dを検出すると、画像処理装置1は、ピックアップモーター30の駆動を停止し、ピックアップローラー2を停止する。

0022

次に画像処理装置1は、読み取りユニット4によって原稿Dを読み取り、読み取られた画像データを逐次RAM20に保存する。排出センサー8が原稿Dを検出すると、画像処理装置1は、排出ローラー5を排出モーター32により駆動する。排出センサー8が原稿Dの後端の通過を検知すると、画像処理装置1は、読み取りユニット4による画像の読み取りを終了する。

0023

次に画像処理装置1は、画像処理部21によりRAM20に保存された画像データに対して、RAM20に保存された白基準データを用いてシェーディング補正を行う。また、画像処理装置1は、原稿センサー6により原稿Dの有無を確認する。原稿Dが存在した場合、画像処理装置1は、ピックアップモーター30によってピックアップローラー2を駆動して原稿Dをピックアップし、上記の画像読み取りの一連の動作を繰り返す。原稿Dが存在しない場合、画像処理装置1は、搬送モーター31および排出モーター32の駆動を停止して画像処理の一連の処理を終了する。

0024

また、画像処理装置1の給紙にADF(Auto Document Feeder)を用いれば、一回の操作で複数枚の画像を読み取ることができるため、画像読み取りの効率化が可能となる。

0025

なお、ADFを備えた画像処理装置には、ひとつのモーター駆動装置)で原稿の搬送に係るすべてのローラーを駆動可能な構成のものがある。

0026

ADFを備え、ひとつのモーターで原稿の搬送に係るすべてのローラーを駆動可能な構成にした画像処理装置の構成の一例は基本的に図1および図2で述べたものと同様であるが、駆動部22の構成が異なる。

0027

図4は、ADFを備え、ひとつのモーターで原稿の搬送に係るすべてのローラーを駆動可能な構成にした画像処理装置1の駆動部22の構成を示す図である。

0028

図4に示すように、駆動部22は、駆動モーター40と、駆動モーター40の動力をピックアップローラー2に伝達するピックアップローラーギア41と、駆動モーター40の動力を搬送ローラー3に伝達する搬送ローラーギア42と、駆動モーター40の動力を排出ローラー5に伝達する排出ローラーギア43とを備える。ピックアップローラーギア41は、原稿のピックアップの間隔を調整する目的で、ピックアップローラー2の回転を搬送ローラー3と排出ローラー5の回転より遅くする変速ギアである。

0029

図3図4における中断処理が実行された場合の処理としては、図3において画像処理装置1は、中断処理実行時に、原稿Dの読み込み中であれば、その原稿Dの読み取りは継続する。原稿Dの読み取りが完了しても次の原稿の搬送が始まらないようにするために、中断処理が実行された時点でピックアップモーター30の駆動を停止する。搬送モーター31としては、読み取り中の原稿Dの位置に応じて駆動停止のタイミングを調整すればよく、読み取りユニット前センサー7の出力等により判断できる。

0030

また、先行する原稿と後続原稿の位置によっては、中断処理の実行時に既にピックアップローラー2を既に通過し搬送ローラー3へと到達している場合もあり、読み取りユニット前センサー7の出力によって、停止すべきモーターを判断すればよい。

0031

図4においては、中断処理を実行してもピックアップローラーギア41のみを停止することは困難であるため、中断処理の実行後速やかに駆動モーター40の駆動を停止し、原稿の搬送を停止したことを不図示の報知手段によりユーザーに報知してもよい。または、給紙が開始されないようにストッパ部材のようなものによって後続の原稿の侵入を防ぐ部材を設けてもよい。

0032

ADFを備え、ひとつのモーターで原稿の搬送に係るすべてのローラーを駆動可能な構成にした画像処理装置1は、読み取り開始を指示されると、まず読み取りユニット4を用いて白基準板9を読み取り、白基準データを生成し、RAM20に保存する。

0033

次に、画像処理装置1は原稿センサー6を用いて原稿Dの有無を確認する。原稿センサー6によって原稿Dがあることが検知されると、画像処理装置1は、駆動モーター40を駆動してピックアップローラー2と搬送ローラー3と排出ローラー5を駆動する。

0034

ピックアップローラー2が駆動すると、原稿Dの束から一枚が分離され、装置内にピックアップされる。ピックアップローラー2は画像読み取りの一連の処理の終了まで駆動を続けるため、ピックアップ中の原稿Dの後端がピックアップローラー2を通過すると、ただちに次の原稿のピックアップが開始される。

0035

読み取りユニット前センサー7が原稿Dを検出すると、画像処理装置1は、読み取りユニット4によって原稿Dを読み取り、読み取られた画像データを逐次RAM20に保存する。

0036

排出センサー8が原稿Dの後端の通過を検知すると、画像処理装置1は、読み取りユニット4による画像の読み取りを終了する。

0037

次に画像処理装置1は、画像処理部21によりRAM20に保存された画像データに対してRAM20に保存された白基準データを用いてシェーディング補正を行う。また、シェーディング補正と平行して又はシェーディング補正の終了後に、画像処理装置1は原稿センサー6により原稿Dの有無を確認する。原稿Dが存在しない場合、駆動モーター40の駆動を停止し、画像読み取りの一連の処理を終了する。

0038

このような構成をとることで、個々のローラーを別々に駆動する場合と比べて構成を簡素化でき、より小型で安価な画像処理装置を提供することができる。

0039

また、ADFを備えた画像処理装置においては、ADFに誤った原稿を載置して読み取りを開始してしまった場合などに備え、画像処理装置に配備されたストップボタンを押下することで搬送を停止することのできる機能を備えたものがある。このような画像処理装置では、ストップボタンが押下された時点で読み取られている原稿は正しく読み取りを完了した後で装置外に排出され、さらに、次の画像読取をスムーズに開始できるよう、次に読み取られる予定であった原稿は装置内にピックアップされない状態であることが望ましい。

0040

また、ADFを備えた画像処理装置においては、原稿が複数枚同時に装置内にピックアップされて重なった状態で搬送された重送を検出する重送検出手段を有し、搬送を自動で停止することのできる機能を備えたものがある。このような画像処理装置においても、重送が検出された時点で読み取られている原稿は正しく読み取りを完了した後で装置外に排出され、さらに、次の画像読取をスムーズに開始できるよう、次に読み取られる予定であった原稿は装置内にピックアップされない状態であることが望ましい。

0041

図5は、本発明が開示する第1の実施例における画像処理装置の動作の一連の流れを示すフローチャートである。

0042

図5に示すように、ステップS1において、画像処理装置1は、初期化処理を行う。画像処理装置1は、RAM20に格納されたストップ押下信号STOPに0を設定する。さらに画像処理装置1は、RAM20に格納された白基準データ取得済信号Whiteに0を設定する。初期化処理を終えると、画像処理装置1はステップS2へ進む。

0043

ステップS2において、画像処理装置1は、スタートボタン10の押下があったかを確認する。スタートボタン10の押下があった場合ステップS3へ進み、スタートボタン10の押下がなかった場合ステップS4へ進む。

0044

ステップS3において、画像処理装置1は、画像の読み取りを行う。画像の読み取りを終了すると、画像処理装置はステップS4へ進む。

0045

ステップS4において、画像処理装置1は、所定の時間待機する。ここでの所定の時間は10ミリ秒である。所定の時間待機すると、画像処理装置はステップS2へ進む。

0046

図6は、ステップS3における画像読み取りの一連の流れを示すフローチャートである。

0047

図6に示すように、ステップS11において、画像処理装置1は、原稿センサー6により原稿Dを検知する。原稿センサー6が原稿Dを検知できなかった場合ステップS12へ進み、原稿センサー6によって原稿Dが検知した場合ステップS13へ進む。

0048

ステップS12において、画像処理装置1は、RAM20に格納されたストップ押下信号STOPに0を設定し、画像読み取りの一連の動作を終了する。

0049

ステップS13において、画像処理装置1は、白基準データの取得を回避するかどうかを判断する。本発明の実施例1に係る発明においては、画像処理装置1は、白基準データの取得を回避するかどうかの判断材料として、RAM20に格納されたストップ押下信号STOPを用いる。ストップ押下信号STOPに1が設定されていない場合(一例として、0が設定されている場合)は白基準データの取得は回避しないと判断しステップS14へ進み、ストップ押下信号STOPに1が設定されている場合は白基準データの取得は回避すると判断しステップS15へ進む。

0050

ステップS14において、画像処理装置1は、白基準データの取得を行う。白基準データの取得は、読み取りユニット4によって、読み取りユニット4に対向する位置に配置された白基準板9を読み取ることによって行われる。取得された白基準データはRAM20に格納される。すでにRAM20に白基準データが格納されていた場合は、新しい白基準データで上書きされる。さらに画像処理装置1は、RAM20に格納された白基準データ取得済信号Whiteに1を設定する。白基準データの取得が終わると、画像処理装置1はステップS16へ進む。

0051

ステップS15において、画像処理装置1は、白基準データが存在するかどうか調べる。すなわち、画像処理装置1は、RAM20内の白基準データ取得済信号Whiteが1かどうか確認する。RAM20内の白基準データ取得済信号Whiteが1でない場合、画像読み取りにおける一連の処理を終了する。RAM20内の白基準データ取得済信号Whiteが1である場合、ステップS16へ進む。

0052

ステップS16において、画像処理装置1は、駆動モーター40の駆動を開始する。駆動モーター40の駆動を開始すると、画像処理装置1は、ステップS17へ進む。

0053

ステップS17において、画像処理装置1は、RAM20に格納された読み取りユニット前センサー通過確認カウンターWait1および排出センサー通過カウンターWait2に0を設定する。

0054

なお、読み取りユニット前センサー通過確認カウンターWait1は、所定時間内に原稿が読み取りセンサーの位置まで搬送されたかどうかを監視する目的で使用されるカウンターである。また、排出センサー通過カウンターWait2は、搬送中の原稿が装置内に滞留せずに所定時間内に装置外に排出されたかどうかを監視する目的で使用されるカウンターである。読み取りユニット前センサー通過確認カウンターWait1および排出センサー通過カウンターWait2に0を設定すると、画像処理装置1は、ステップS18へ進む。

0055

ステップS18において、画像処理装置1は、読み取りユニット前センサー7により原稿Dを検知する。原稿Dが検知できた場合ステップS21へ進む。原稿Dが検知できなかった場合ステップS19へ進む。

0056

ステップS19において、画像処理装置1は、読み取りユニット前センサー通過確認カウンターWait1に1を加算し、所定の時間待機する。ここでの所定の時間は1秒である。所定の時間が経過すると、画像処理装置1は、ステップS20へ進む。

0057

ステップS20において、画像処理装置1は、読み取りユニット前センサー通過確認カウンターWait1が10より少ないかどうかを確認する。言い換えれば、画像処理装置1は、ステップS18における読み取りユニット前センサー7による原稿Dの検知有無の確認開始から10秒以内かどうかを確認する。読み取りユニット前センサー通過確認カウンターWait1が10より少ない場合ステップS18へ進む。読み取りユニット前センサー通過確認カウンターWait1が10以上の場合、原稿の給送が行われないものとして、ステップS29へ進み、駆動モーター40を停止させる。

0058

ステップS21において、画像処理装置1は、読み取りユニット4により画像の読み取りを開始する。読み取られた画像は、RAM20に逐次格納される。画像の読み取りが開始されると、画像処理装置1は、ステップS22へ進む。

0059

ステップS22において、画像処理装置1は、排出センサー8により原稿Dの後端の通過を確認する。原稿Dの後端の通過が確認できた場合ステップS25へ進む。原稿Dの後端の通過が確認できなかった場合ステップS23へ進む。

0060

ステップS23において、画像処理装置1は、排出センサー通過カウンターWait2に1を加算し、所定の時間待機する。ここでの所定の時間は1秒である。所定の時間が経過すると、画像処理装置1は、ステップS24へ進む。

0061

ステップS24において、画像処理装置1は、排出センサー通過カウンターWait2が10より少ないかどうかを確認する。言い換えれば、画像処理装置1は、ステップS22における排出センサー8による原稿Dの後端の通過確認開始から10秒以内かどうかを確認する。排出センサー通過カウンターWait2が10より少ない場合ステップS22へ進む。排出センサー通過カウンターWait2が10以上の場合ステップS29へ進む。このとき、原稿が正しく排紙されてないことをユーザーに報知することが好ましい。

0062

ステップS25において、画像処理装置2は、読み取りユニット4による画像の読み取りを終了する。画像の読み取りを終了すると、画像処理装置1は、ステップS26へ進む。

0063

ステップS26において、画像処理装置1は、画像処理部21による画像処理を実施する。具体的には、画像処理装置1は、画像処理部21によりシェーディング補正を実施する。シェーディング補正は、RAM20に格納されている画像に対しRAM20に格納されている白基準データを適用することにより行われる。シェーディング補正を終えると、画像処理装置1は、ステップS27へ進む。

0064

ステップS27において、画像処理装置1は、ストップボタン11の押下があったか判断する。ストップボタン11の押下があった場合ステップS28へ進み、ストップボタン11の押下がなされていなかった場合ステップS30へ進む。

0065

ステップS28において、画像処理装置1は、ストップ押下信号STOPに1を設定し、ステップS29へ進む。

0066

ステップS29において、画像処理装置1は、駆動モーター40の駆動を停止し、画像読み取りの一連の処理を終了する。

0067

ステップS30において、画像処理装置1は、原稿センサー6によって原稿Dを検知できなかった場合ステップS29へ進み、原稿センサー6によって原稿Dが検知できた場合ステップS17へ進む。

0068

上述した本実施例1の形態によれば、ステップS13で明らかなように、画像読み取り開始前に、前回の画像読み取りがストップボタンの押下によって中断されたか判断し、中断されていた場合にはシェーディング補正のための白基準データの取得を行わない。

0069

すなわち、適切でない白基準を用いたシェーディング補正を行わないための更新停止イベントとして中断処理があったことを判断し、白基準データの取得を回避することができる。

0070

また、本実施例では、ストップ押下信号STOPに1を設定する条件をストップボタンが押下された場合としたが、搬送時の原稿の重なりを検出する重送検出手段をさらに備え、原稿の重なりを検出した場合にストップ押下信号STOPに1を設定するように構成してもよい。この場合は、原稿が重なって搬送されたことにより中断されたことをユーザーへ報知する報知手段を設け、ユーザーへの報知を行うことが好ましい。

0071

いずれの場合でも、原稿の搬送に関し、正しい色基準データの取得が困難であると判断される状況における次の原稿の搬送、画像処理においては、RAM20に記憶されている色基準データを利用することができ、中断からの再開時にも好適な画像処理が可能となる。

0072

また、本実施例では、ストップボタンは押下可能なプッシュボタンとしたが、画像読み取り装置タッチパネルを備え、タップすることで反応するボタンとしてもよく、使用者中断指示できる形態の操作部であれば種々用いることができる。
(実施例2)

0073

以下、本発明が開示する第2の実施例に関して説明する。基本的な構成、動作については実施例1と同様であるため詳細な説明は割愛し、異なる点のみ説明する。

0074

ここで、図7は、ADFを備え、ひとつのモーターで原稿の搬送に係るすべてのローラーを駆動する画像処理装置において、搬送が停止したあとの搬送路を上から見た図である。

0075

図7に示すように、画像処理装置の搬送が停止した時点で読み取られている原稿D1が傾くことがある。原稿が傾く現象は、原稿が斜めの状態で本体内にピックアップされたり、原稿が搬送中に傾いたりするなど、種々の原因によって発生する。

0076

ここで、原稿が傾いて搬送されたことにより、搬送が停止した時点で原稿D1の一部が白基準板9に被った状態となることがある。原稿D1が白基準板9に被った状態で画像読み取り開始指示を受け取ると、画像処理装置は白基準データの読み取りを行うが、白基準板に被った原稿D1の読み取り結果を白基準データとしてしまうため、白基準データとしては適切でないものが生成されることがある。

0077

図8は、図7に示す状態で画像処理装置1が読み取った白基準データの一例を示す図である。

0078

図8(A)、図8(B)ともに、縦方向が白基準データの値を表し、横方向が主走査方向の各センサー位置を表す。図8(A)は、原稿D1が白基準板9に被っていない状態で取得された白基準データの一例である。図8(B)は、原稿D1の一部が白基準板9に被った状態で取得された白基準データの一例である。

0079

図8(B)が示すX1からX2の位置にて、原稿D1の一部が白基準板に被っている。図8(A)および図8(B)に示すように、白基準板9を読み取っている位置の値はP1であるのに対し、原稿D1が重なっている部分を読み取っている値はP2となっている。このように、白基準板9に被った原稿D1によって、正しくない白基準データが生成されることがある。

0080

正しくない白基準データを用いてしまうと、適切なシェーディング補正ができない。原稿D1の排出を完全に行うことで正しい白基準データを取得することができるが、原稿の搬送に係るすべてのローラーが単一の駆動モーターにて駆動する構成だと、次の原稿D2が装置内にピックアップされてしまう。

0081

原稿D2が装置内にピックアップされてしまうと、ピックアップローラー2や搬送ローラー3に挟持されてしまい取り出しにくくなったり、あるいは後続の原稿D2が白基準板9に被ったりするなど、画像の読み取りに支障が生じるため、不便となる。

0082

本発明が開示する第2の実施例における画像処理装置の構成は、本発明が開示する第1の実施例における画像処理装置1の構成とほぼ同様であるが、読み取りユニット前センサー7を主走査方向に複数配置した点が異なる。

0083

図9は、本発明が開示する第2の実施例における画像処理装置の構成を上から見た図である。

0084

図9に示すように、本発明が開示する第2の実施例における画像処理装置1は、主走査方向に2つの読み取りユニット前センサー7Aおよび7Bを備える。

0085

本発明が開示する第2の実施例における画像処理装置の一連の動作は本発明が開示する第1の実施例における画像読み取りの一連の動作とほぼ同様であるが、図5のステップS1における初期化処理が異なる。

0086

ステップS1において、画像処理装置1は、RAM20に格納されたストップ押下信号STOPに0を設定する。さらに画像処理装置1は、RAM20に格納された白基準データ取得済信号Whiteに0を設定する。さらに画像処理装置1は、RAM20に格納された読み取りユニット前センサー通過時間差IFFに0を設定する。初期化が終了すると、画像処理装置1は、ステップS2へ進む。

0087

また、本発明が開示する第2の実施例における画像処理装置の画像読み取りの一連の動作は本発明が開示する第1の実施例における画像処理装置の画像読み取りの一連の動作とほぼ同様であるが、ステップS13における白基準データ取得回避処理およびステップS18とステップS19とステップS20における読み取りユニット前センサーによる原稿通過検知の一連の処理が異なる。

0088

図10は、本発明が開示する第2の実施例における画像処理装置のステップS18とステップS19とステップS20における読み取りユニット前センサーによる原稿通過検知の一連の動作を示すフローチャートである。

0089

ステップS50において、画像処理装置1は、RAM20に格納されている読み取りユニット前センサー7Aの原稿検知開始時間DETECT_Aおよび読み取りユニット前センサー7Bの原稿検知開始時間DETECT_Bに0を設定し、ステップS51へ進む。

0090

ステップS51において、画像処理装置1は、読み取りユニット前センサー7Aが原稿Dの検知を開始したかどうかを確認する。読み取りユニット前センサー7Aが原稿Dの検知を開始した場合はステップS52へ進む。読み取りユニット前センサー7Aが原稿Dの検知をしていないか、あるいはすでに原稿Dを検知している場合はステップS53へ進む。

0091

ステップS52において、画像処理装置1は、RAM20に格納されている読み取りユニット前センサー7Aの原稿検知開始時間DETECT_Aに現在の時間TIME_Aを設定し、ステップS53へ進む。

0092

ステップS53において、画像処理装置1は、読み取りユニット前センサー7Bが原稿Dの検知を開始したかどうかを確認する。読み取りユニット前センサー7Bが原稿Dの検知を開始した場合はステップS54へ進む。読み取りユニット前センサー7Bが原稿Dの検知をしていないか、あるいはすでに原稿Dを検知している場合はステップS55へ進む。

0093

ステップS54において、画像処理装置1は、RAM20に格納されている読み取りユニット前センサー7Bの原稿検知開始時間DETECT_Bに現在の時間TIME_Bを設定し、ステップS55へ進む。

0094

ステップS55において、画像処理装置1は、読み取りユニット前センサー7Aの原稿検知開始時間DETECT_Aおよび読み取りユニット前センサー7Bの原稿検知開始時間DETECT_Bの両方に0以外の値が設定されているか確認する。読み取りユニット前センサー7Aの原稿検知開始時間DETECT_Aおよび読み取りユニット前センサー7Bの原稿検知開始時間DETECT_Bに0以外の値が設定されていた場合はステップS56へ進む。読み取りユニット前センサー7Aの原稿検知開始時間DETECT_Aまたは読み取りユニット前センサー7Bの原稿検知開始時間DETECT_Bのいずれかに0が設定されていた場合はステップS57へ進む。

0095

ステップS56において、画像処理装置1は、RAM20に格納された読み取りユニット前センサー通過時間差DIFFに、読み取りユニット前センサー7Aの原稿検知開始時間DETECT_Aに設定されたTIME_Aと読み取りユニット前センサー7Bの原稿検知開始時間DETECT_Bに設定されたTIME_Bの差の絶対値を設定し、ステップS21へ進む。

0096

ステップS57において、画像処理装置1は、読み取りユニット前センサー通過確認カウンターWait1に1を加算し、所定の時間待機する。ここでの所定の時間は1秒である。所定の時間が経過すると、画像処理装置1は、ステップS58へ進む。

0097

ステップS58において、画像処理装置1は、読み取りユニット前センサー通過確認カウンターWait1が10より少ないか確認する。すなわち、画像処理装置1は、ステップS51における読み取りユニット前センサー7A、7Bによる原稿Dの検知有無の確認開始から10秒以内かどうかを確認する。読み取りユニット前センサー通過確認カウンターWait1が10より少ない場合ステップS51へ進む。読み取りユニット前センサー通過確認カウンターWait1が10以上の場合、原稿の給送が行われないものとして、ステップS29へ進み、駆動モーター40を停止させる。

0098

以上で述べたように、本発明が開示する第2の実施例によれば、読み取りユニット前センサーを主走査方向に複数個配置し、原稿が各々の読み取りユニット前センサーに到達した時間差を計算し、各々の読み取りユニット前センサーに到達した時間差がある一定以上であれば白基準データの取得を回避する。

0099

すなわち、図6のステップS27で、ストップボタンの押下の有無ではなく、各々の読み取りユニット前センサーに到達した時間の差が所定値以上であるかどうかを判断し、時間差がある一定以上であればストップ押下信号STOPに1を設定する。画像読み取りにおいて、読み取られた画像が傾いているかどうかで白基準データの取得を回避するかどうかを判断することができる。

0100

結果として、正しくない白基準データを用いた適切でないシェーディング補正の実施を回避することができる。

0101

なお、本発明が開示する第2の実施例を第1の実施例に適用してもよい。すなわち、中断からの再開後に画像が所定量以上傾いているときに、RAM20に格納されている白基準データの更新を行わないようにしてもよい。以下にその態様を示す。

0102

図11は、本発明が開示する第2の実施例を第1の実施例に適用した場合における画像処理装置のステップS13における一連の動作を示すフローチャートである。

0103

ステップS40において、画像処理装置1は、RAM20に格納されているストップ押下信号STOPに1が設定されているかどうかを確認する。ストップ押下信号STOPに1が設定されている場合はステップS41へ進み、ストップ押下信号STOPに1が設定されていない場合はステップS14へ進み、ステップS13における一連の動作を終了する。

0104

ステップS41において、画像処理装置1は、RAM20に格納されている読み取りユニット前センサー通過時間差DIFFが所定の閾値Threshを超えているかどうかを確認する。読み取りユニット前センサー通過時間差DIFFが所定の閾値Threshを超えている場合はステップS15へ進み、ステップS13における一連の動作を終了する。読み取りユニット前センサー通過時間差DIFFが所定の閾値Threshを超えていない場合はステップS14へ進み、ステップS13における一連の動作を終了する。

0105

これによれば、読み取りユニット前センサーを主走査方向に複数個配置し、原稿が各々の読み取りユニット前センサーに到達した時間差を計算し、画像読み取り中断後の画像読み取りにおいて、各々の読み取りユニット前センサーに到達した時間差がある一定以上であれば白基準データの取得を回避する。すなわち、画像読み取り中断後の画像読み取りにおいて、中断時に読み取られた画像が傾いているかどうかで白基準データの取得を回避するかどうかを判断することができる。

0106

結果として、正しくない白基準データを用いた適切でないシェーディング補正の実施を回避することができる

0107

なお、本発明が開示する第二の実施例では、画像処理装置の主走査方向に複数のセンサーを配置し、原稿の搬送開始後に各々のセンサーが原稿を検知した時間の差をもとに原稿が傾いているかを判断する構成としたが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば、読み取りユニットにて読み取られた画像データを解析して原稿が傾いているかを判断する構成としてもよい。その場合、上記実施例2で用いた時間差DIFFに代えて、画像データから傾きを判定して用いればよい。

0108

尚、上記実施例においては、単一の駆動ローラーにて駆動する構成にしていると、先行する原稿の排紙が行えず、後続の原稿に対して正しい白基準データを取得することが困難になると説明したが、後続の原稿D2が読み取りユニット前センサー7よりも搬送方向における上流側で停止している状態であれば、搬送ローラー3を例えば低速駆動することによって、後続の原稿D2は図1に示す分離部(分離パッド分離ローラ)12によって押さえられたまま先行する原稿D1のみ排紙することができる。

0109

この方法によれば、先行する原稿D1の排紙後に改めて正しい白基準データを取得することが可能になる。

0110

(実施例3)
以下、本発明が開示する第3の実施例に関して説明する。

0111

本発明が開示する第3の実施例における画像処理装置の構成は、本発明が開示する第1の実施例における画像処理装置の構成と同様であるため、説明を省略する。

0112

また、本発明が開示する第3の実施例における画像処理装置の一連の動作は本発明が開示する第1の実施例における画像読み取りの一連の動作と同様であるため、説明を省略する。

0113

図12は、本発明が開示する第3の実施例におけるステップS3の画像読み取りの一連の流れについて説明するフローチャートである。

0114

図12に示すように、ステップS60において、画像処理装置1は、原稿センサー6により原稿Dを検知する。原稿センサー6が原稿Dを検知できなかった場合ステップS61へ進み、原稿センサー6によって原稿Dが検知できた場合ステップS62へ進む。

0115

ステップS61において、画像処理装置1は、RAM20に格納されたストップ押下信号STOPに0を設定し、画像読み取りの一連の動作を終了する。

0116

ステップS62において、画像処理装置1は、白基準データWhite_Tmpの取得を行う。白基準データは、読み取りユニット4によって、読み取りユニット4に対向する位置に配置された白基準板9を読み取ることによって行われる。取得された白基準データWhite_Tmpは、RAM20に一時的に格納される。

0117

ステップS63において、画像処理装置1は、白基準データの更新を行うかどうかを判断する。画像処理装置1は、白基準データを更新するかどうかの判断材料として、RAM20に格納されたストップ押下信号STOPを用いる。ストップ押下信号STOPに1が設定されていない場合は白基準データを更新すると判断しステップS64へ進み、ストップ押下信号STOPに1が設定されている場合は白基準データの更新は行わないと判断しステップS65へ進む。

0118

ステップS64において、画像処理装置1は、白基準データの更新を行う。白基準データは、RAM20に格納された白基準データWhite_Tmpで上書きされる。白基準データを更新すると、ステップS66へ進む。

0119

ステップS65において、画像処理装置1は、白基準データが存在するか確認する。すなわち、画像処理装置1は、RAM20内の白基準データ取得済信号Whiteが0かどうか確認する。RAM20内の白基準データ取得済信号Whiteが0の場合、画像読み取りにおける一連の処理を終了する。RAM20内の白基準データ取得済信号Whiteが0でない場合、ステップS66へ進む。

0120

ステップS66において、画像処理装置1は、駆動モーター40の駆動を開始する。駆動モーター40の駆動を開始すると、画像処理装置1は、ステップS67へ進む。

0121

ステップS67において、画像処理装置1は、RAM20に格納された読み取りユニット前センサー通過確認カウンターWait1および排出センサー通過カウンターWait2に0を設定する。

0122

なお、読み取りユニット前センサー通過確認カウンターWait1は、所定時間内に原稿が読み取りセンサーの位置まで搬送されたかどうかを監視する目的で使用されるカウンターである。また、排出センサー通過カウンターWait2は、搬送中の原稿が装置内に滞留せずに所定時間内に装置外に排出されたかどうかを監視する目的で使用されるカウンターである。読み取りユニット前センサー通過確認カウンターWait1および排出センサー通過カウンターWait2に0を設定すると、画像処理装置1は、ステップS68へ進む。

0123

ステップS68において、画像処理装置1は、読み取りユニット前センサー7により原稿Dを検知する。原稿Dが検知できた場合ステップS71へ進む。原稿Dが検知できなかった場合ステップS69へ進む。

0124

ステップS69において、画像処理装置1は、読み取りユニット前センサー通過確認カウンターWait1に1を加算し、所定の時間待機する。ここでの所定の時間は1秒である。所定の時間が経過すると、画像処理装置1は、ステップS70へ進む。

0125

ステップS70において、画像処理装置1は、読み取りユニット前センサー通過確認カウンターWait1が10より少ないか確認する。すなわち、画像処理装置1は、ステップS68における読み取りユニット前センサー7による原稿Dの検知有無の確認開始から10秒以内かどうかを確認する。読み取りユニット前センサー通過確認カウンターWait1が10より少ない場合ステップS68へ進む。読み取りユニット前センサー通過確認カウンターWait1が10以上の場合、原稿の給送が行われないものとして、ステップS79へ進み、駆動モーター40を停止させる。

0126

ステップS71において、画像処理装置1は、読み取りユニット4により画像の読み取りを開始する。読み取られた画像は、RAM20に逐次格納される。画像の読み取りが開始されると、画像処理装置1は、ステップS72へ進む。

0127

ステップS72において、画像処理装置1は、排出センサー8により原稿Dの後端の通過を確認する。原稿Dの後端の通過が確認できた場合ステップS75へ進む。原稿Dの後端の通過が確認できなかった場合ステップS73へ進む。

0128

ステップS73において、画像処理装置1は、排出センサー通過カウンターWait2に1を加算し、所定の時間待機する。ここでの所定の時間は1秒である。所定の時間が経過すると、画像処理装置1は、ステップS74へ進む。

0129

ステップS74において、画像処理装置1は、排出センサー通過カウンターWait2が10より少ないか確認する。すなわち、画像処理装置1は、ステップS72における排出センサー8による原稿Dの後端の通過確認開始から10秒以内かどうかを確認する。排出センサー通過カウンターWait2が10より少ない場合ステップS72へ進む。排出センサー通過カウンターWait2が10以上の場合ステップS79へ進む。

0130

ステップS75において、画像処理装置1は、読み取りユニット4による画像の読み取りを終了する。画像の読み取りを終了すると、画像処理装置1は、ステップS76へ進む。

0131

ステップS76において、画像処理装置1は、画像処理部21による画像処理を実施する。具体的には、画像処理装置1は、画像処理部21によりシェーディング補正を実施する。シェーディング補正は、RAM20に格納されている画像に対して、RAM20に格納されている白基準データを適用することにより行われる。シェーディング補正を終えると、画像処理装置1は、ステップS77へ進む。

0132

ステップS77において、画像処理装置1は、ストップボタン11の押下があったかどうかを判断する。ストップボタン11の押下があった場合ステップS78へ進み、ストップボタン11の押下がなかった場合ステップS80へ進む。

0133

ステップS78において、画像処理装置1は、ストップ押下信号STOPに1を設定し、ステップS79へ進む。

0134

ステップS79において、画像処理装置1は、駆動モーターの駆動40を停止し、画像読み取りの一連の処理を終了する。

0135

ステップS80において、画像処理装置1は、原稿センサー6によって原稿Dを検知できなかった場合ステップS79へ進み、原稿センサー6によって原稿Dが検知できた場合ステップS67へ進む。

0136

上記で説明した実施の形態によれば、ステップS62とステップS63で明らかなように、前回の画像読み取りがストップボタンの押下によって中断されていた場合には、画像読み取り開始時に取得した白基準データをシェーディング補正に利用しない。すなわち、ステップS62において白基準データの取得自体は行うが、直前の動作の終了の仕方によって白基準データをシェーディング補正に用いるかどうか切り替える。本実施例で説明したような中断に限らず、取得した白基準データが正しい値ではないと推測される状況であれば使用しないように構成してもよい。

0137

本実施例では、RAM20に格納されシェーディング補正の際に利用される白基準データを更新するかどうかの判断をストップボタンにより画像読み取りが中断されたか否かとしたが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば、画像読み取りが中断された直前に読み取られた原稿の傾きを求め、傾きがある一定以上であったときにシェーディングデータの更新を行わないような構成としてもよい。また、読み取りユニット前センサーを搬送方向に垂直に複数設け、シートが複数の読み取りユニット前センサーを通過するタイミングによって所定量以上の傾きを検出したときにシェーディングデータの更新を行わないようにしてもよい。この場合、シェーディングデータの取得自体は行い、記憶されている白基準データの更新を行わないようにしてもよいが、シェーディングデータの取得自体を行わない方が、シートの読み取りにとっては好適である。すなわち、無駄な電力の低減とシート搬送の効率化が可能となる。

0138

また、上述したそれぞれの実施例においては、中断されたか否かや原稿の傾きによってシェーディング補正を行うかどうか、色基準データを使用するかどうかを判断するような実施例を説明してきたが、本発明はそれに限られない。例えば、温度依存性のあるセンサー特性を考慮し、直前の動作に比べて所定値以上の温度変化があった場合には使用しないなどの構成としてもよく、直前の動作の終了の仕方によって正しい色基準データの取得が困難であると推測される場合(所定の更新停止イベントが起こった場合)に、色基準データの更新を行わないような構成であればよい。結果として、正しくない色基準データを用いたシェーディング補正を回避することができる。

0139

なお、本説明では、白基準データの取得タイミングについて、例えば図6のステップS14に示すように、原稿があることを検知した直後に行うように説明したが、画像の読取開始時に行うことが好ましく、特に、ステップS18で原稿が読み取りユニット前に到達したことを読み取りユニット前センサー7が検出したとき(図5のステップS18)に行うことが好ましい。これは、実際に画像を読み取る際の条件とできるだけ近い状態で色基準データを取得することができるため、好適である。

0140

なお、本説明では、読み取りユニット前センサー通過確認カウンターWait1による原稿の給送確認の監視時間および排出センサー通過カウンターWait2による原稿の排出確認の監視時間をそれぞれ10秒としたが、本発明の実施形態はこれに限らない。

0141

また、本説明では、ピックアップローラー2を設けているが、必ずしも設ける必要はなく、搬送ローラー3がピックアップローラー2の機能を兼ねるように構成してもよい。

0142

また、本説明では、画像処理装置1がシートの搬送及び画像処理をともに行ったが、画像を読み取るための画像読取装置と本発明で説明した各画像処理を行うPCとで画像処理装置を構成してもよい。

0143

1画像処理装置
2ピックアップローラー
3搬送ローラー
4読み取りユニット
5排出ローラー
6原稿センサー
7 読み取りユニット前センサー
8排出センサー
9白基準板
10スタートボタン
11ストップボタン
20 RAM
21画像処理部
22 駆動部
30ピックアップモーター
31搬送モーター
32排出モーター
40駆動モーター
41 ピックアップローラーギア
42 搬送ローラーギア
43 排出ローラーギア
D 原稿

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