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技術 燃料分配装置

出願人 三桜工業株式会社
発明者 山崎伸司
出願日 2016年5月19日 (4年7ヶ月経過) 出願番号 2016-100604
公開日 2017年11月24日 (3年1ヶ月経過) 公開番号 2017-207018
状態 特許登録済
技術分野 圧接部材をもつ継手 燃料噴射装置
主要キーワード 公差等級 継手ナット 燃料分配装置 シール座面 ユニオン継手 凸曲線状 凹曲線 固定用ボス
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (12)

課題

燃料分配管燃料配管とを安定的にシールする。

解決手段

燃料を複数の燃料噴射装置分配供給する燃料分配管3と、燃料分配管3に接続される燃料配管4と、燃料分配管3と燃料配管4とを接続する接続部材5と、を備える燃料分配装置1である。燃料分配管3は、外周面に燃料配管4側の先端に向かって凸曲面状縮径される第一凸曲面24が形成された座部21を有する。燃料配管4は、内周面に燃料分配管3側の先端に向かって凹曲面状に拡径されて第一凸曲面24が当接される第二凹曲面28が形成されるとともに、外周面に第二凹曲面28に対応する第二凸曲面29が形成されたシール部27を有する。接続部材5は、燃料分配管3の反対側からシール部27を座部21に押圧する。そして、第二凹曲面28の曲率半径は、第一凸曲面24の曲率半径よりも大きい。

概要

背景

直噴エンジン等に用いられる燃料分配装置は、高圧ポンプにより圧縮された高圧燃料を複数の燃料噴射装置分配供給する燃料分配管と、この燃料分配管に接続された燃料配管と、燃料分配管と前記燃料配管とを接続する接続部材と、を備える。

特許文献1に記載された燃料分配装置では、燃料配管に、漏斗状に広がる先端部(13)が設けられている。そして、接続部材のネジ部(10)を燃料分配管の外周面締め付けることで、燃料配管のシール面(15)を燃料分配管のシール座面(16)に押圧して、シール面(15)とシール座面(16)とをシールしている。また、特許文献1には、シール面(15)の形状として、円錐状と、シール座面(16)に対応した球面状と、が記載されている。

概要

燃料分配管と燃料配管とを安定的にシールする。燃料を複数の燃料噴射装置に分配供給する燃料分配管3と、燃料分配管3に接続される燃料配管4と、燃料分配管3と燃料配管4とを接続する接続部材5と、を備える燃料分配装置1である。燃料分配管3は、外周面に燃料配管4側の先端に向かって凸曲面状縮径される第一凸曲面24が形成された座部21を有する。燃料配管4は、内周面に燃料分配管3側の先端に向かって凹曲面状に拡径されて第一凸曲面24が当接される第二凹曲面28が形成されるとともに、外周面に第二凹曲面28に対応する第二凸曲面29が形成されたシール部27を有する。接続部材5は、燃料分配管3の反対側からシール部27を座部21に押圧する。そして、第二凹曲面28の曲率半径は、第一凸曲面24の曲率半径よりも大きい。

目的

本発明は、燃料分配管と燃料配管とを安定的にシールすることができる燃料分配装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

燃料を複数の燃料噴射装置分配供給する燃料分配管と、前記燃料分配管に接続される燃料配管と、前記燃料分配管と前記燃料配管とを接続する接続部材と、を備える燃料分配装置であって、前記燃料分配管は、外周面に前記燃料配管側の先端に向かって凸曲面状縮径される第一凸曲面が形成された座部を有し、前記燃料配管は、内周面に前記燃料分配管側の先端に向かって凹曲面状に拡径されて前記第一凸曲面が当接される第二凹曲面が形成されるとともに、外周面に前記第二凹曲面に対応する第二凸曲面が形成されたシール部を有し、前記接続部材は、前記燃料分配管の反対側から前記シール部を前記座部に押圧し、前記第二凹曲面の曲率半径は、第一凸曲面の曲率半径よりも大きい、燃料分配装置。

請求項2

前記第一凸曲面は、球面状に形成されており、前記第二凹曲面上の点と当該点における前記第二凹曲面の曲率中心とを結ぶ直線は、前記第一凸曲面の曲率中心を通る、請求項1に記載の燃料分配装置。

請求項3

前記接続部材は、前記燃料分配管の反対側から前記第二凸曲面に係止される係止内周面と、前記燃料分配管の外周面に螺合されて前記接続部材を前記燃料分配管側に移動させる螺合部と、を有し、前記係止内周面は、円錐状に形成されている、請求項1又は2に記載の燃料分配装置。

技術分野

0001

本発明は、燃料を複数の燃料噴射装置分配供給する燃料分配装置に関する。

背景技術

0002

直噴エンジン等に用いられる燃料分配装置は、高圧ポンプにより圧縮された高圧の燃料を複数の燃料噴射装置に分配供給する燃料分配管と、この燃料分配管に接続された燃料配管と、燃料分配管と前記燃料配管とを接続する接続部材と、を備える。

0003

特許文献1に記載された燃料分配装置では、燃料配管に、漏斗状に広がる先端部(13)が設けられている。そして、接続部材のネジ部(10)を燃料分配管の外周面締め付けることで、燃料配管のシール面(15)を燃料分配管のシール座面(16)に押圧して、シール面(15)とシール座面(16)とをシールしている。また、特許文献1には、シール面(15)の形状として、円錐状と、シール座面(16)に対応した球面状と、が記載されている。

先行技術

0004

ドイツ特許出願公開第102004053658号明細書

発明が解決しようとする課題

0005

近年、より高い燃料圧力が必要になってきている。燃料圧力を高くするためには、燃料分配管と燃料配管とのシール面に高い面圧が必要となる。このシール面圧は、燃料分配管に対する燃料配管の締め付けにより発生する軸力と、燃料分配管と燃料配管との接触面積と、により決まる。

0006

しかしながら、特許文献1に記載された燃料分配装置では、燃料配管のシール面(15)は、円錐状、又は、シール座面(16)に対応した球面状である。シール面(15)が円錐状である場合、燃料分配管の軸線に対して燃料配管を傾斜させると、場所によってシール面圧が変わるため、シール面(15)とシール座面(16)とを安定的にシールすることができない。また、シール面(15)がシール座面(16)に対応した球面状である場合、シール面(15)とシール座面(16)とが面接触するため、シール面圧が分散してしまい、接続部材の締め付け力(軸力)を効率的にシール面圧に変換することができない。このため、シール面(15)とシール座面(16)とのシール面圧が小さくなって、シール面(15)とシール座面(16)とを安定的にシールすることができない。

0007

そこで、本発明は、燃料分配管と燃料配管とを安定的にシールすることができる燃料分配装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

本発明の一側面に係る燃料分配装置は、燃料を複数の燃料噴射装置に分配供給する燃料分配管と、燃料分配管に接続される燃料配管と、燃料分配管と燃料配管とを接続する接続部材と、を備える燃料分配装置であって、燃料分配管は、外周面に燃料配管側の先端に向かって凸曲面状縮径される第一凸曲面が形成された座部を有し、燃料配管は、内周面に燃料分配管側の先端に向かって凹曲面状に拡径されて第一凸曲面が当接される第二凹曲面が形成されるとともに、外周面に第二凹曲面に対応する第二凸曲面が形成されたシール部を有し、接続部材は、燃料分配管の反対側からシール部を座部に押圧し、第二凹曲面の曲率半径は、第一凸曲面の曲率半径よりも大きい。

0009

本発明の一側面に係る燃料分配装置では、接続部材が燃料分配管の反対側からシール部を座部に押圧することで、燃料分配管の第一凸曲面と燃料配管の第二凹曲面とがシールされる。そして、燃料配管のシール部が、燃料分配管側の先端に向かって拡管されており、その内周面に、第一凸曲面が当接される第二凹曲面が形成されている。このため、例えば、第二凹曲面に加工金型を強く押し当てることで、第二凹曲面の面粗度(表面粗さ)を容易に小さくすることができる。これにより、第二凹曲面の潰れに伴う第一凸曲面及び第二凹曲面におけるシール面圧の緩みを抑制することができる。また、接続部材は、燃料分配管の反対側からシール部を座部に押圧しても、シール部は、管壁が接続部材と座部とに挟まれた状態になるだけである。このため、シール面圧を高めるために接続部材による押圧力を大きくしても、シール部は変形しにくい。また、シール部は、燃料の圧力変動の影響をほとんど受けないため、燃料の圧力変動によっても、シール部は変形しにくい。これにより、シール部の変形に伴うシール面圧の緩みを抑制することができる。更に、接続部材と座部とに挟まれるシール部が曲面状に形成されているため、燃料分配管の軸線に対して燃料配管を傾斜させて、燃料分配管と燃料配管とを接続することができる。そして、第二凹曲面の曲率半径が第一凸曲面の曲率半径よりも大きいため、接続部材によりシール部を座部に押圧すると、第一凸曲面と第二凹曲面とは線接触する。これにより、第一凸曲面と第二凹曲面とのシール面圧が集中するため、接続部材によるシール部の押圧力を効率的にシール面圧に変換することができる。以上より、燃料分配管と燃料配管とを安定的にシールすることができる。

0010

上記の燃料分配装置において、第一凸曲面は、球面状に形成されており、第二凹曲面上の点と当該点における第二凹曲面の曲率中心とを結ぶ直線は、第一凸曲面の曲率中心を通ってもよい。この燃料分配装置では、第一凸曲面が球面状に形成されているとともに、第二凹曲面上の点と当該点における第二凹曲面の曲率中心とを結ぶ直線が第一凸曲面の曲率中心を通るため、燃料分配管の軸線に対して燃料配管が傾斜して接続されても、第一凸曲面と第二凹曲面とのシール状態を保持することができる。

0011

また、上記の燃料分配装置において、接続部材は、燃料分配管の反対側から第二凸曲面に係止される係止内周面と、燃料分配管の外周面に螺合されて接続部材を燃料分配管側に移動させる螺合部と、を有し、係止内周面は、円錐状に形成されていてもよい。この燃料分配装置では、係止内周面が燃料分配管の反対側から第二凹曲面を係止するため、螺合部を燃料分配管の外周面に螺合させて接続部材を燃料分配管側に移動させることで、燃料分配管の反対側からシール部を座部に押圧することができる。そして、第二凸曲面に係止される係止内周面が円錐状に形成されているため、第二凸曲面と係止内周面とは線接触する。これにより、接続部材によるシール部の押圧力を、効率的に第一凸曲面と第二凹曲面とのシール面圧に変換することができる。

発明の効果

0012

本発明によれば、燃料分配管と燃料配管とを安定的にシールすることができる。

図面の簡単な説明

0013

実施形態に係る燃料分配装置の概略斜視図である。
実施形態に係る燃料分配装置の概略断面図である。
第一凸曲面と第二凹曲面との関係を説明するための図である。
燃料配管の製造方法の一例を説明するための図である。
燃料分配管の軸線に対して燃料配管が傾斜した状態を示す概略断面図である。
燃料圧力と必要シール面圧との関係を示すグラフである。
面粗度及びSR1/SR2と初期の必要シール面圧との関係を示すグラフである。
比較例におけるシール面の圧力分布を説明するための図である。
実施形態におけるシール面の圧力分布を説明するための図である。
SR2/SR1とシール面圧増加率との関係を示すグラフである。
変形例に係る燃料分配装置の概略断面図である。

実施例

0014

以下、図面を参照して、実施形態に係る燃料分配装置を説明する。なお、各図において同一又は相当する要素については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。

0015

図1に示すように、本実施形態に係る燃料分配装置1は、高圧ポンプ(不図示)により圧縮された高圧の燃料を、エンジン(不図示)の各気筒に対応して設けられる燃料噴射装置2に分配供給するものである。燃料分配装置1は、燃料を複数の燃料噴射装置2に分配供給する燃料分配管3と、燃料分配管3に接続される燃料配管4と、燃料分配管3と燃料配管4とを接続する接続部材5と、を備える。

0016

燃料分配管3は、フューエルインジェクションレールフューエルデリバリーパイプコモンレール等とも呼ばれる。燃料分配管3は、管部11と、複数のカップ部12と、蓋部13と、接続部14と、固定用ボス15と、を備える。

0017

図1及び図2に示すように、管部11は、複数の燃料噴射装置2に燃料を供給するために、高圧ポンプから圧送された燃料を高圧状態貯留する。管部11は、エンジンの気筒列方向クランク軸方向)に沿って直線状に延びる円管状に形成されている。管部11の内周面は、燃料の流路を形成する。管部11の内周面には、縮径された縮径部17が形成されている。縮径部17は、燃料の流路を狭めることで燃料の圧力変動を緩和して、燃料の脈動が管部11内に波及するのを抑制する。縮径部17は、例えば、オリフィスとすることができる。なお、管部11の管形状は、必ずしも直線状に延びる円管状である必要はなく、様々な形状とすることができる。

0018

カップ部12は、燃料噴射装置2に対応して設けられており、管部11に貯留されている燃料を燃料噴射装置2に供給する。カップ部12は、管部11に固定されており、燃料噴射装置2との間が気密となるように燃料噴射装置2を保持する。

0019

蓋部13は、管部11の燃料配管4とは反対側(図2における左側)の端部に位置して、管部11の一方端部を閉塞する。

0020

接続部14は、管部11の燃料配管4側(図2における右側)の端部に位置して、燃料配管4と接続される。接続部14は、管部11と同様に円管状に形成されており、接続部14の内周面は、燃料の流路を形成する。接続部14は、座部21と、ネジ部22と、を備える。

0021

座部21は、接続部14の燃料配管4側(図2における右側)の端部に位置して、燃料配管4に押圧される。

0022

座部21の外周面には、第一凸曲面24が形成されている。第一凸曲面24は、燃料配管4が押圧(当接)される座面であって、燃料配管4との間のシールを行うシール面となる。第一凸曲面24は、燃料配管4側の先端に向かって凸曲面状に縮径されている。つまり、第一凸曲面24は、接続部14の管軸L1を通る断面において凸曲線状に形成されている。より具体的には、第一凸曲面24、接続部14の管軸L1上に中心点を有する球面状に形成される。つまり、第一凸曲面24は、接続部14の管軸L1を通る断面において、接続部14の管軸L1上の点を中心とした円弧状に形成されている。

0023

ネジ部22は、座部21に対する燃料配管4の反対側(図2における左側)に位置して、接続部材5と締結される。ネジ部22の外周面には、接続部材5を締結するための雄ネジ25が刻設されている。

0024

固定用ボス15は、燃料分配管3をエンジンに固定するための部材である。エンジンに対する固定用ボス15の固定は、ボルト締め溶接等により行うことができる。

0025

燃料配管4は、燃料を流通させるための管である。例えば、燃料配管4は、高圧ポンプにより圧縮された高圧の燃料を燃料分配管3に供給するための管とすることができる。また、V型エンジンに搭載するために燃料分配管3が2つ設けられる場合は、燃料配管4は、一方の燃料分配管3から他方の燃料分配管3に燃料を供給するための管とすることができる。燃料配管4は、配管部26と、シール部27と、を備える。

0026

配管部26は、燃料を流通させるための部位である。配管部26は、長手方向において略同形の円管状に形成されている。なお、配管部26は、配置される場所に応じて、適宜屈曲されている。

0027

シール部27は、座部21に押圧されることで、座部21との間をシールする。シール部27は、配管部26の燃料分配管3側に位置するとともに、燃料配管4の燃料分配管3側の端部に位置している。シール部27は、燃料分配管3側の先端に向かって漏斗状に拡管されている。そして、シール部27の内周面に、第二凹曲面28が形成されており、シール部27の外周面に、第二凸曲面29が形成されている。

0028

第二凹曲面28は、第一凸曲面24が押圧(当接)される面であって、第一凸曲面24との間のシールを行うシール面となる。第二凹曲面28は、燃料分配管3側の先端に向かって凹曲面状に拡径されている。つまり、第二凹曲面28は、シール部27の管軸L2を通る断面において凹曲線状に形成されている。

0029

図3に示すように、第二凹曲面28の曲率半径SR2は、第一凸曲面24の曲率半径SR1よりも大きい。そして、第二凹曲面28は、非球面状に形成されており、第二凹曲面28上の任意の点Pと当該点Pにおける第二凹曲面28の曲率中心O2とを結ぶ直線L3は、第一凸曲面24の曲率中心O1を通る。このため、第二凹曲面28の曲率中心O2は、一点ではなく、第二凹曲面28における点Pの位置によって、曲率中心O2の位置が変わる。

0030

第二凸曲面29は、接続部材5が押圧(当接)される面である。第二凸曲面29は、第二凹曲面28に対応する形状となっている。つまり、第二凸曲面29は、燃料分配管3側の先端に向かって凸曲面状に拡径されており、シール部27の管軸L2を通る断面において凸曲線状に形成されている。

0031

ここで、燃料配管4の製造方法について説明する。図4に示すように、まず、長手方向に亘って同一径の円管Aを用意する。そして、第二凹曲面28に対応する加工面を有する加工金型Bを円管Aに押し入れて、円管Aの端部を拡管する。これにより、第二凹曲面28が形成された燃料配管4が得られる。このとき、第二凹曲面28は、加工金型Bの加工面を押し当てることにより形成されるため、加工金型Bの加工面の面粗度を小さくしておくことで、第二凹曲面28の面粗度を容易に小さくすることができる。

0032

接続部材5は、燃料分配管3の反対側からシール部27を座部21に押圧することで、第一凸曲面24と第二凹曲面28とをシールする。

0033

接続部材5は、ユニオンナットユニオン継手継手ナット等とも呼ばれる。接続部材5は、円筒状に形成されており、接続部材5の半径方向内側の空間に、燃料分配管3及び燃料配管4が挿入される。接続部材5の中心軸線L4は、燃料分配管3と燃料配管4とを接続した際の接続部14の管軸L1と一致する。接続部材5は、係止部31と、螺合部32と、を備える。

0034

係止部31は、接続部材5の燃料配管4側(図2における右側)の端部に位置して、燃料分配管3の反対側から第二凸曲面29に係止される。係止部31の内周面には、燃料分配管3の反対側から第二凸曲面29に係止される係止内周面34が形成されている。係止内周面34は、燃料配管4側の先端に向かうに従い縮径する円錐状に形成されており、接続部材5の中心軸線L4を通る断面において直線状に形成されている。

0035

螺合部32は、係止部31に対する燃料分配管3側(図2における左側)に位置して、燃料分配管3の外周面に螺合される。螺合部32の内周面には、接続部14のネジ部22の外周面に形成された雄ネジ25に螺合される雌ネジ35が刻設されている。このため、雌ネジ35を雄ネジ25に螺合することで、螺合部32は、接続部材5を燃料分配管3側に移動させる。このとき、係止内周面34が第二凸曲面29に係止されることで、接続部材5は、燃料分配管3の反対側からシール部27を座部21に押圧する。このように、雌ネジ35を雄ネジ25に螺合して、接続部材5を燃料分配管3に締結することで、燃料分配管3及び燃料配管4に管軸L1方向における軸力が発生する。そして、第二凹曲面28が第一凸曲面24に圧接されるとともに第二凹曲面28と第一凸曲面24とがシールされた状態で、燃料分配管3と燃料配管4とが接続される。

0036

また、係止部31と座部21とに挟まれるシール部27の表裏面(第二凹曲面28及び第二凸曲面29)が曲面状に形成されているため、図5に示すように、燃料分配管3の管軸L1に対して燃料配管4を傾斜させて、燃料分配管3と燃料配管4とを接続することができる。

0037

次に、燃料分配管3と燃料配管4とのシール面(第一凸曲面24及び第二凹曲面28)に発生させるシール面圧について説明する。

0038

図6に示すように、燃料の圧力とシール面に必要なシール面圧とは比例関係にあるため、燃料の圧力を高くするためには、シール面のシール面圧を高くする必要がある。このシール面圧は、接続部材5の締め付けにより発生する軸力と、燃料分配管3と燃料配管4との接触面積と、により決まる。

0039

一方で、このシール面圧は、初期緩み及び経時緩みにより低くなる。初期緩みは、燃料分配管3及び燃料配管4の接触面(シール面)の潰れ、軸力による燃料分配管3及び燃料配管4の変形などにより生じる緩みである。経時緩みは、燃料の圧力変動による燃料分配管3及び燃料配管4の変形などにより生じる緩みである。

0040

このため、シール面に必要なシール面圧を発生させるためには、初期緩み及び経時緩みを抑制するか、初期緩み及び経時緩みを考慮してシール面に発生させる軸力を十分に大きくする必要がある。

0041

初期緩みを抑制するためには、燃料分配管3及び燃料配管4のシール面の面粗度を向上させること(図7参照)、燃料分配管3及び燃料配管4の接続部分に生じる応力を低減することなどが有効である。なお、図7では、シール面の面粗度が小さくなるほど、初期に必要となるシール面圧が小さくなることを示している。経時緩みを抑制するためには、燃料の圧力変動を燃料分配管3及び燃料配管4の接続部分で受けない構造とすることなどが有効である。

0042

本実施形態に係る燃料分配装置1では、燃料配管4のシール部27が、燃料分配管3側の先端に向かって拡管されており、その内周面に、第一凸曲面24が当接される第二凹曲面28が形成されている。このため、例えば、第二凹曲面28に加工金型を強く押し当てることで(図3参照)、第二凹曲面28の面粗度を容易に小さくすることができる。これにより、第二凹曲面28の潰れに伴うシール面圧の緩み(初期緩み)を抑制することができる。

0043

また、接続部材5が燃料分配管3の反対側からシール部27を座部21に押圧しても、シール部27は、管壁が接続部材5と座部21とに挟まれた状態になるだけである。このため、シール面圧を高めるために接続部材5による押圧力を大きくしても、シール部27には圧縮応力しか発生しないため、シール部27は変形しにくい。また、シール部27は、燃料の圧力変動の影響をほとんど受けないため、燃料の圧力変動によってもシール部27は変形しにくい。これにより、シール部27の変形に伴うシール面圧の緩み(初期緩み及び経時緩み)を抑制することができる。

0044

ここで、図8に示すように、第二凹曲面28の曲率半径SR2と第一凸曲面24の曲率半径SR1とが同じ比較例について考える。この比較例では、接続部材5によって燃料分配管3及び燃料配管4に軸力を発生させると、シール面(第一凸曲面24及び第二凹曲面28)に発生するシール面圧が分散されてしまう。このため、高いシール面圧を発生させるためには、接続部材5を締め付けて燃料分配管3及び燃料配管4に大きな軸力を発生させる必要がある。

0045

これに対し、図9に示すように、本実施形態では、第二凹曲面28の曲率半径SR2が第一凸曲面24の曲率半径SR1よりも大きいため、接続部材5によりシール部27を座部21に押圧すると、第一凸曲面24と第二凹曲面28とは線接触する。このため、接続部材5を締め付けて燃料分配管3及び燃料配管4に軸力を発生させると、シール面(第一凸曲面24及び第二凹曲面28)に発生するシール面圧を集中させることができる。これにより、接続部材5の締め付けにより発生させる軸力を効率的にシール面圧に変換することができる。つまり、接続部材5により発生させる軸力に対して、比較例よりも高いシール面圧を発生させることができる。

0046

そして、図7に示すように、第二凹曲面28の曲率半径SR2に対する第一凸曲面24の曲率半径SR1の比(SR1/SR2)が小さくなるほど、第一凸曲面24と第二凹曲面28との接触面積が小さくなるため、初期に必要となるシール面圧が小さくなる。また、図10に示すように、第一凸曲面24の曲率半径SR1に対する第二凹曲面28の曲率半径SR2の比(SR2/SR1)が大きくなるほど、第一凸曲面24と第二凹曲面28との接触面積が小さくなるため、シール面圧の増加率が大きくなる。

0047

また、第一凸曲面24を切削加工製作する場合、JIS公差等級で、現実的には6〜7等級程度となる。第二凹曲面28をプレス成形する場合、JIS公差等級で、現実的には10等級程度となる。このような公差による第一凸曲面24及び第二凹曲面28の寸法バラツキを考慮すると、第二凹曲面28の曲率半径SR2を第一凸曲面24の曲率半径SR1の1.01倍(101%)以上とすることで、第二凹曲面28の曲率半径SR2を第一凸曲面24の曲率半径SR1よりも大きくすることができる。そこで、第二凹曲面28の曲率半径SR2は、第一凸曲面24の曲率半径SR1の1.01倍(101%)以上とすることができる。

0048

更に、図10に示すように、第一凸曲面24の曲率半径SR1に対する第二凹曲面28の曲率半径SR2の割合がある程度大きくなるまでは、第一凸曲面24及び第二凹曲面28の寸法バラツキにより、シール面圧が大きく変わる。そこで、第二凹曲面28の曲率半径SR2は、更に、第一凸曲面24の曲率半径SR1の1.03倍(103%)以上、更には1.05倍(105%)以上とすることができる。

0049

一方、図10に示すように、第一凸曲面24の曲率半径SR1に対して、第二凹曲面28の曲率半径SR2をある程度大きくすると、シール面圧の増加率が減少してしまい、十分な費用対効果が得られにくくなる。そこで、第二凹曲面28の曲率半径SR2は、第一凸曲面24の曲率半径SR1の2.00倍(200%)以下、更には、1.50倍(150%)以下とすることができる。

0050

また、図3に示すように、第一凸曲面24が球面状に形成されているとともに、第二凹曲面28上の任意の点Pと当該点Pにおける第二凹曲面28の曲率中心O2とを結ぶ直線L3が第一凸曲面24の曲率中心O1を通る。このため、燃料分配管3の管軸L1に対して燃料配管4が傾斜して接続されても(図5参照)、第一凸曲面24と第二凹曲面28とのシール状態を保持することができる。

0051

また、第二凸曲面29に係止される係止内周面34が円錐状に形成されているため、第二凸曲面29と係止内周面34とは線接触する。これにより、接続部材5によるシール部27の押圧力を、効率的にシール面圧に変換することができる。

0052

以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。

0053

例えば、上記実施形態では、座部21がネジ部22と一体であるものとして説明したが、図11に示す燃料分配装置1Aのように、座部21Aがネジ部22Aと別体であってもよい。図11に示す燃料分配装置1Aでは、座部21Aは、燃料分配管を構成する部材であるものの、独立した部材となっている。そして、座部21Aの外周面に、ネジ部22Aの内周面に形成された座面23Aに当接される第一シール面211Aと、シール部27の第二凹曲面28に当接される第二シール面212Aと、が形成されている。このような構成によれば、座面23Aが内周面に位置するため、燃料分配管3の搬送時などに、座面23Aが傷つくのを抑制することができる。

0054

1…燃料分配装置、2…燃料噴射装置、3…燃料分配管、4…燃料配管、5…接続部材、11…管部、12…カップ部、13…蓋部、14…接続部、15…固定用ボス、17…縮径部、21…座部、22…ネジ部、24…第一凸曲面、25…雄ネジ、26…配管部、27…シール部、28…第二凹曲面、29…第二凸曲面、31…係止部、32…螺合部、34…係止内周面、35…雌ネジ、1A…燃料分配装置、21A…座部、211A…第一シール面、212A…第二シール面、22A…ネジ部、23A…座面、A…円管、B…加工金型、L1…接続部の管軸、L2…シール部の管軸、L3…直線、L4…接続部材の中心軸線、O1…第一凸曲面の曲率中心、O2…第二凹曲面の曲率中心、P…第二凹曲面上の点、SR1…第一凸曲面の曲率半径、SR2…第二凹曲面の曲率半径。

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