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技術 駆動ユニット及び電動補助自転車

出願人 ヤマハ発動機株式会社
発明者 石田博康石川記尉門司真之介
出願日 2017年8月31日 (3年4ヶ月経過) 出願番号 2017-167895
公開日 2017年11月24日 (3年1ヶ月経過) 公開番号 2017-206264
状態 特許登録済
技術分野 車両の乗手推進、伝動装置
主要キーワード チップホール 補助スプロケット サブカバー 締結金具 筒状面 中心軸線周り テンションスプロケット クランクシャフト軸方向
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年11月24日)のものです。
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図面 (11)

課題

電動補助自転車に用いられ、トルク検出装置の他に回転検出装置を備える駆動ユニットにおいて、回転検出装置の検出分解能を向上させる。

解決手段

駆動ユニット50は、電動補助自転車10に用いられ、クランクシャフト54、駆動スプロケット58、トルク検出装置56B、回転部材56及び回転検出装置130を備える。回転部材は、連結軸部56A、出力軸部118及びワンウェイクラッチ56Cを含む。連結軸部は、クランクシャフトに連結される。出力軸部は、駆動スプロケットが取り付けられる。回転検出装置は、被検出部132A及び検出部134を含む。ワンウェイクラッチ56Cは、クランクシャフトとともに回転する駆動部材を含む。被検出部132Aは、駆動部材102に固定された筒部144と円環部146とを含む。検出部134は、被検出部132Aの一部とクランクシャフトの軸方向からみて重なる位置に配置される。

概要

背景

近年、運転者ペダルを漕ぐ力(以下、踏力と称する)を電動モータ駆動力によってアシストする電動補助自転車が提案されている。電動補助自転車は、トルク検出装置を備える。トルク検出装置は、運転者がペダルを漕ぐときにクランクシャフトに発生するトルクを検出する。電動補助自転車においては、予め定められた基準値以上のトルクが一定期間継続して発生すると、踏力を電動モータの駆動力によってアシストする。

ところで、電動補助自転車においては、トルク検出装置の他に、クランクシャフトの回転を検出する回転検出装置を備えるものがある。例えば、特開平8−58670号公報には、踏力検出手段と、クランク軸回転数センサとを備える電動補助自転車が開示されている。踏力検出手段は、踏力によるねじれを軸方向の変位に変換するトルク−変位変換手段と、変位に応じた電気信号を出力するストロークセンサとで構成される。トルク−変位変換手段は、クランク軸と一体に回転するスライダインナの端面に形成した凸状のカム面と、駆動部材の端面に形成した凹状のカム面とを係合させて構成している。クランク軸回転数センサは、クランク軸とトーションバーの頭部とを結合するカラーの外周に形成された歯部光学的もしくは磁気的に検出して検出パルスを出力する。

概要

電動補助自転車に用いられ、トルク検出装置の他に回転検出装置を備える駆動ユニットにおいて、回転検出装置の検出分解能を向上させる。駆動ユニット50は、電動補助自転車10に用いられ、クランクシャフト54、駆動スプロケット58、トルク検出装置56B、回転部材56及び回転検出装置130を備える。回転部材は、連結軸部56A、出力軸部118及びワンウェイクラッチ56Cを含む。連結軸部は、クランクシャフトに連結される。出力軸部は、駆動スプロケットが取り付けられる。回転検出装置は、被検出部132A及び検出部134を含む。ワンウェイクラッチ56Cは、クランクシャフトとともに回転する駆動部材を含む。被検出部132Aは、駆動部材102に固定された筒部144と円環部146とを含む。検出部134は、被検出部132Aの一部とクランクシャフトの軸方向からみて重なる位置に配置される。

目的

本発明は、上記駆動ユニットを備える電動補助自転車を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

電動補助自転車に用いられる駆動ユニットであって、ハウジングと、前記ハウジングを貫通して配置されるクランクシャフトと、前記ハウジングの外側に配置される駆動スプロケットと、前記ハウジング内に配置され、前記クランクシャフトに発生するトルクを検出するトルク検出装置と、前記トルク検出装置を含み、前記クランクシャフトと同軸上に配置され且つ前記クランクシャフトとともに回転する回転部材と、前記ハウジング内に配置され、前記クランクシャフトの回転を検出する回転検出装置とを備え、前記回転部材は、前記回転部材の軸方向一方の端部に配置され、前記ハウジング内で前記クランクシャフトに連結される連結軸部と、前記回転部材の軸方向他方の端部に配置され、前記駆動スプロケットが取り付けられる出力軸部と、前記トルク検出装置よりも前記駆動スプロケット側に配置され、前記駆動スプロケットを前記クランクシャフトの中心軸線周りで一方向に回転させる回転力は前記駆動スプロケットに伝達し、前記駆動スプロケットを前記一方向とは反対の方向に回転させる回転力は前記駆動スプロケットに伝達されないようにするワンウェイクラッチと、を含み、前記回転検出装置は、前記回転部材に設けられ、前記出力軸部よりも前記連結軸部側であって且つ前記ハウジング内において前記クランクシャフトの中心軸線周りに位置する被検出部と、前記被検出部が前記回転部材とともに回転することを検出する検出部とを含み、前記ワンウェイクラッチは、前記クランクシャフトとともに回転する駆動部材を含み、前記被検出部は、前記駆動部材に固定された筒部と筒部と一体的に形成されてクランクシャフトの軸方向に直交する方向に広がる円環部とを含み、前記検出部は、前記被検出部の一部とクランクシャフトの軸方向からみて重なる位置に配置される。

請求項2

請求項1に記載の駆動ユニットであって、前記クランクシャフトの軸方向一端側に配置され、前記クランクシャフトを回転可能に支持する第1軸受と、前記クランクシャフトの軸方向他端側に配置され、前記回転部材を回転可能に支持する第2軸受とをさらに備え、前記第2軸受の外径は、前記第1軸受の外径よりも大きい。

請求項3

請求項2に記載の駆動ユニットであって、前記ハウジングは、前記クランクシャフトの軸方向で重ね合わせられる第1ハウジング部及び第2ハウジング部を含み、前記第2軸受は、前記第2ハウジング部に支持され、前記被検出部の少なくとも一部は、前記第1ハウジング部と前記第2ハウジング部との重ね合わせ面よりも前記第2ハウジング部側に位置する。

請求項4

請求項3に記載の駆動ユニットであって、前記被検出部は、前記クランクシャフトの軸方向において前記第2軸受よりも前記重ね合わせ面側に配置される。

請求項5

請求項4に記載の駆動ユニットであって、前記第2ハウジング部は、鋳造により成形される。

請求項6

請求項5に記載の駆動ユニットであって、前記第2ハウジング部は、ダイキャストにより成形される。

請求項7

請求項1〜6の何れか1項に記載の駆動ユニットであって、前記被検出部は、円環部に設けられた磁石である。

請求項8

請求項1〜6の何れか1項に記載の駆動ユニットであって、前記被検出部は、円環部に形成されたクランクシャフトの中心軸線周りに等間隔で形成された複数のスリットを含む。

請求項9

請求項8に記載の駆動ユニットであって、前記検出部は、円環部よりもクランクシャフト軸方向一方に配置された発光部と、円環部よりもクランクシャフト軸方向他方に配置された受光部を含む、光学式回転検出センサである。

技術分野

0001

本発明は、電動補助自転車に用いられる駆動ユニット及び当該駆動ユニットを備える電動補助自転車に関する。

背景技術

0002

近年、運転者ペダルを漕ぐ力(以下、踏力と称する)を電動モータ駆動力によってアシストする電動補助自転車が提案されている。電動補助自転車は、トルク検出装置を備える。トルク検出装置は、運転者がペダルを漕ぐときにクランクシャフトに発生するトルクを検出する。電動補助自転車においては、予め定められた基準値以上のトルクが一定期間継続して発生すると、踏力を電動モータの駆動力によってアシストする。

0003

ところで、電動補助自転車においては、トルク検出装置の他に、クランクシャフトの回転を検出する回転検出装置を備えるものがある。例えば、特開平8−58670号公報には、踏力検出手段と、クランク軸回転数センサとを備える電動補助自転車が開示されている。踏力検出手段は、踏力によるねじれを軸方向の変位に変換するトルク−変位変換手段と、変位に応じた電気信号を出力するストロークセンサとで構成される。トルク−変位変換手段は、クランク軸と一体に回転するスライダインナの端面に形成した凸状のカム面と、駆動部材の端面に形成した凹状のカム面とを係合させて構成している。クランク軸回転数センサは、クランク軸とトーションバーの頭部とを結合するカラーの外周に形成された歯部光学的もしくは磁気的に検出して検出パルスを出力する。

先行技術

0004

特開平8−58670号公報

発明が解決しようとする課題

0005

上述のように、電動補助自転車においては、踏力を電動モータの駆動力によってアシストする。運転者のペダリングに応じたアシストを行うためには、例えば、トルク検出装置の他に回転検出装置を設けるとともに、当該回転検出装置の検出分解能を向上させることが考えられる。

0006

上記公報において、クランク軸回転数センサの検出分解能を向上させるには、歯部の数を多くする必要がある。しかしながら、上記公報では、クランク軸とトーションバーの頭部とを結合するカラーに歯部が形成されている。そのため、歯部の数を多くして、検出分解能を向上させることは難しい。

0007

本発明の目的は、電動補助自転車に用いられ、トルク検出装置の他に回転検出装置を備える駆動ユニットにおいて、回転検出装置の検出分解能を向上させることである。

0008

また、本発明は、上記駆動ユニットを備える電動補助自転車を提供することも、目的とする。

課題を解決するための手段及び発明の効果

0009

本発明の駆動ユニットは、電動補助自転車に用いられ、ハウジング、クランクシャフト、駆動スプロケット、トルク検出装置、回転部材及び回転検出装置を備える。

0010

クランクシャフトは、ハウジングを貫通して配置される。駆動スプロケットは、ハウジングの外側に配置される。トルク検出装置は、ハウジング内に配置され、クランクシャフトに発生するトルクを検出する。回転部材は、トルク検出装置を含み、クランクシャフトと同軸上に配置され且つクランクシャフトとともに回転する。回転検出装置は、ハウジング内に配置され、クランクシャフトの回転を検出する。

0011

回転部材は、連結軸部及び出力軸部を含む。連結軸部は、回転部材の軸方向一方の端部に配置され、ハウジング内でクランクシャフトに連結される。出力軸部は、回転部材の軸方向他方の端部に配置され、駆動スプロケットが取り付けられる。

0012

回転検出装置は、被検出部及び検出部を含む。被検出部は、回転部材に設けられ、出力軸部よりも連結軸部側であって且つハウジング内においてクランクシャフトの中心軸線周りに位置する。検出部は、被検出部が回転部材とともに回転することを検出する。

0013

本発明の駆動ユニットによれば、回転検出装置の検出分解能を向上させることができる。

図面の簡単な説明

0014

本発明の第1の実施形態による電動補助自転車の概略構成を示す右側面図である。
駆動ユニット及び従動スプロケットの概略構成を示す図である。
図2におけるIII−III断面図である。
クランクシャフトが挿入された回転部材の側面図である。
クランクシャフトが挿入された回転部材の断面図である。
図5の一部を拡大して示す断面図である。
本発明の第2の実施形態による電動補助自転車が備える駆動ユニットを示す断面図である。
図7の一部を拡大して示す断面図である。
本発明の第3の実施形態による電動補助自転車が備える駆動ユニットを示す断面図である。
図9の一部を拡大して示す断面図である。

実施例

0015

以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態に係る駆動ユニット及び電動補助自転車について説明する。図中、同一又は相当部分には、同一符号を付して、その部材についての説明は繰り返さない。また、各図中の構成部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各構成部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。なお、以下の説明において、前方、後方、左方及び右方は、サドル18に着座し且つハンドル16を握った状態の運転者から見た前方、後方、左方及び右方を意味する。

0016

[第1の実施形態]
図1及び図2を参照しながら、本発明の第1の実施形態による電動補助自転車10について説明する。図1は、電動補助自転車10の概略構成を示す右側面図である。図2は、電動補助自転車10が備える駆動ユニット50及び従動スプロケット26の概略構成を示す図である。

0017

[電動補助自転車の全体構成]
図1に示すように、電動補助自転車10は、車体フレーム12、前輪14F、後輪14R、ハンドル16、サドル18及び駆動ユニット50を備える。

0018

車体フレーム12は、ヘッドパイプ12A、ダウンフレーム12B、シートフレーム12C、ブラケット12D(図2参照)、一対のチェーンステイ12E及び一対のシートステイ12Fを含む。

0019

ヘッドパイプ12Aは、電動補助自転車10の前部に配置され、上下方向に延びる。ヘッドパイプ12Aには、ステム20が回転自在に挿入される。ステム20の上端には、ハンドル18が固定される。ステム20の下端には、フロントフォーク22が固定される。フロントフォーク22の下端には、前輪14Fが回転可能に取り付けられる。

0020

ダウンフレーム12Bは、ヘッドパイプ12Aの後方に配置され、前後方向に延びる。ダウンフレーム12Bの前端は、ヘッドパイプ12Aに接続される。ダウンフレーム12Bの後端は、上下方向に延びるシートフレーム12Cの下端部に接続される。

0021

シートフレーム12Cには、シートパイプ24が挿入される。シートパイプ24の上端には、サドル18が取り付けられる。

0022

図2に示すように、ブラケット12Dは、シートフレーム12Cの後方に取り付けられる。ブラケット12Dの後方には、一対のチェーンステイ12Eが取り付けられる。

0023

図1に示すように、一対のチェーンステイ12Eは、それぞれ、前後方向に延びる。一対のチェーンステイ12Eの間には、後輪14Rが配置される。各チェーンステイ12Eの後端において、後輪14Rが回転可能に取り付けられる。後輪14Rの右側には、従動スプロケット26が配置される。従動スプロケット26は、図示しないワンウェイクラッチを介して、後輪14Rに連結される。

0024

一対のシートステイ12Fは、それぞれ、前後方向に延びる。各シートステイ12Fの前端は、シートフレーム12Cの上端部に接続される。後輪14Rよりも右側に配置されるシートステイ12Fの後端は、後輪14Rよりも右側に配置されるチェーンステイ12Eの後端に接続される。後輪14Rよりも左側に配置されるシートステイ12Fの後端は、後輪14Rよりも左側に配置されるチェーンステイ12Eの後端に接続される。

0025

図2に示すように、ブラケット12Dには、複数の締結金具28により、駆動ユニット50が固定される。駆動ユニット50の詳細については、後述する。

0026

図1及び図2に示すように、駆動ユニット50が備える駆動スプロケット58及び従動スプロケット26には、無端状のチェーン30が巻き掛けられる。

0027

図1に示すように、車体フレーム12には、チェーンカバー32が取り付けられる。チェーンカバー32は、駆動ユニット50及びチェーン30を覆う。チェーンカバー32は、メインカバー32A及びサブカバー32Bを含む。メインカバー32Aは、駆動スプロケットを右側から覆い、且つ、前後方向に延びる。サブカバー32Bは、駆動ユニット50の後部を右側から覆う。

0028

図1に示すように、駆動ユニット50が備えるクランクシャフト54の軸方向一端にはクランクアーム34Rの一端部が取り付けられ、軸方向他端にはクランクアーム34Lの一端部が取り付けられる。クランクアーム34Rの他端部にはペダル36Rが取り付けられ、クランクアーム34Lの他端部には、ペダル36Lが取り付けられる。

0029

図1に示すように、シートフレーム12Cの後方には、駆動ユニット50の電動モータ(図3参照)に電力を供給するバッテリユニット38が配置される。バッテリユニット38は、バッテリ及び制御部を備える。バッテリは、充放電可能な充電池である。制御部は、バッテリの充放電を制御するとともに、バッテリの出力電流及び残量等を監視する。

0030

[駆動ユニット]
続いて、図3を参照しながら、駆動ユニット50について説明する。図3は、駆動ユニット50の概略構成を示す縦断面図であって、図2におけるIII−III断面図である。

0031

駆動ユニット50は、ハウジング52、クランクシャフト54、回転部材56、駆動スプロケット58、駆動力発生部60、補助スプロケット62及びチェーンテンショナ64を備える。

0032

ハウジング52は、第1ハウジング部52A及び第2ハウジング部52Bを含む。第1ハウジング部52Aと第2ハウジング部52Bは、左右方向から組み付けられ、複数の締結金具66により、互いに固定される。ハウジング52は、複数の締結金具28により、ブラケット12Dに取り付けられる。

0033

ハウジング52について、もう少し詳しく説明する。第1ハウジング部52Aは、重ね合わせ面53Aを有する。第2ハウジング部52Bは、重ね合わせ面53Bを有する。重ね合わせ面53A及び重ね合わせ面53Bは、それぞれ、クランクシャフト54の軸方向に対して垂直な面である。第1ハウジング部52Aと第2ハウジング部52Bとが組み付けられた状態では、重ね合わせ面53Aと重ね合わせ面53Bとが重ね合わせられる。つまり、第1ハウジング部52Aと第2ハウジング部52Bは、クランクシャフト54の軸方向で重ね合わせられる。

0034

第1ハウジング部52A及び第2ハウジング部52Bは、それぞれ、鋳造により成形される。本実施形態では、第1ハウジング部52A及び第2ハウジング部52Bは、それぞれ、ダイキャストにより成形される。

0035

クランクシャフト54は、ハウジング52の前端部において、ハウジング52を左右方向に貫通して配置される。クランクシャフト54は、第1軸受68L及び第2軸受68Rにより、回転可能に支持される。第1軸受68Lは、回転部材56よりもクランクシャフト54の軸方向一端側(左端側)に配置され、第1ハウジング部52に固定される。第2軸受68Rは、第1軸受68Lよりもクランクシャフト54の軸方向他端側(右端側)に配置され、第2ハウジング部52Bに固定される。

0036

ここで、本実施形態では、第1ハウジング部52A及び第2ハウジング部52Bが、それぞれ、ダイキャストにより成形される。そのため、第1ハウジング部52Aにおいて第1軸受68Lを支持する部分の近くには、型抜きを容易にするための勾配55Aが形成され、第2ハウジング部52Bにおいて第2軸受68Rを支持する部分の近くには、型抜きを容易にするための勾配55Bが形成される。

0037

クランクシャフト54は、回転部材56を貫通して配置される。駆動スプロケット58は、ハウジング52の外側であって且つハウジング52よりも右側に配置され、回転部材56とともに回転する。回転部材56の詳細については、後述する。

0038

駆動力発生部60は、ハウジング52内でクランクシャフト54よりも後方に配置される。駆動力発生部60は、電動モータ60A及び出力部材60Bを含む。

0039

電動モータ60Aは、図示しない制御装置から出力される制御信号に基づいて、電動補助自転車10の走行をアシストするための補助駆動力を発生する。また、電動モータ60Aは、運転者が選択するアシストモードに応じて、補助駆動力を変化させる。

0040

電動モータ60Aは、ステータ70、ロータ72及び回転軸74を備える。ステータ70は、第1ハウジング部52Aに固定される。第1ハウジング部52Aには、電動モータ60Aを左側から覆うカバー76が取り付けられる。ロータ72は、ステータ70の内側に配置される。回転軸74は、ロータ72を貫通して配置され、ロータ72に固定される。回転軸74は、軸受78L,78Rにより、回転可能に支持される。軸受78Lは、ロータ72よりも軸方向一端側(左端側)に配置され、カバー76に固定される。軸受78Rは、ロータ72よりも軸方向他端側(右端側)に配置され、第1ハウジング部52Aに固定される。回転軸74の軸方向他端部には、ギア74Aが形成される。

0041

出力部材60Bは、ハウジング52内でクランクシャフト54よりも後方に配置される。出力部材60Bは、出力軸80及び出力ギア82を備える。

0042

出力軸80は、回転軸74よりも後方に配置される。出力軸80は、軸受84L,84Rにより、回転可能に支持される。軸受84Lは、出力軸80の軸方向一端(左端)に配置され、第1ハウジング部52Aに固定される。軸受84Rは、軸受84Lよりも出力軸80の軸方向他端側(右端側)に配置され、第2ハウジング部52Bに固定される。

0043

出力軸80は、出力ギア82を貫通して配置される。出力ギア82は、軸受84Lと軸受84Rとの間に配置される。出力ギア82は、ギア74Aと噛み合う。これにより、電動モータ60Aで発生した補助駆動力が回転軸74から出力ギア82に伝達される。その結果、出力ギア82が回転する。ここで、回転軸64は、前転する方向に回転する。その結果、出力ギア82は後転する。

0044

出力軸80と出力ギア82との間には、ラチェット機構86が設けられる。その結果、出力ギア82の後転方向の回転力は出力軸80に伝達されるが、出力ギア82の前転方向の回転力は出力軸80に伝達されない。

0045

補助スプロケット62は、出力軸80の軸方向他端部に固定され、ハウジング52の外側であって且つハウジング52よりも右側に配置される。電動モータ60Aで発生した補助駆動力は、出力軸80から補助スプロケット62に伝達される。その結果、補助スプロケット62が後転する。

0046

チェーンテンショナ64は、第2ハウジング部52Bの右側面の後端部に配置される。図2に示すように、チェーンテンショナ64の一端は、引張ばね88を介して、第2ハウジング部52Bに取り付けられる。チェーンテンショナ64の他端は、支持ボルト90により、第2ハウジング部52Bに対して回転可能に取り付けられる。チェーンテンショナ64には、支持ボルト64Aに対して回転可能なテンションスプロケット64Bが設けられている。テンションスプロケット64Bには、チェーン30が巻き掛けられている。チェーン30は、テンションスプロケット64Bを後方に押す。そのため、チェーン30には、適度な張力が付与される。

0047

[回転部材]
続いて、図4図6を参照しながら、回転部材56について説明する。図4は、クランクシャフト54が挿入された回転部材56の側面図である。図5は、クランクシャフト54が挿入された回転部材56の断面図である。図6は、図5の一部を拡大して示す断面図である。

0048

図4及び図5に示すように、回転部材56は、クランクシャフト54と同軸上に配置され、且つ、クランクシャフト54とともに回転する。回転部材56は、連結軸部56A、トルク検出装置56B及びワンウェイクラッチ56Cを含む。

0049

連結軸部56Aは、回転部材56の軸方向一方の端部(左端部)に配置され、ハウジング52内に位置する(図3参照)。連結軸部56Aは、図5に示すように、円筒形状を有する。連結軸部56Aには、クランクシャフト54が挿入される。連結軸部56Aは、クランクシャフト54と同軸に配置される。

0050

図5及び図6に示すように、連結軸部56Aの軸方向一端部の内周面には、セレーション92が形成される。セレーション92は、クランクシャフト54の外周面に形成されたセレーション54Aと噛み合う。これにより、連結軸部56Aは、クランクシャフト54に連結される。その結果、クランクシャフト54が前転方向及び後転方向の何れに回転しても、連結軸部56Aはクランクシャフト54とともに回転する。なお、連結軸部56Aの軸方向他端部とクランクシャフト54との間には、すべり軸受106が配置される。

0051

トルク検出装置56Bは、図3に示すように、ハウジング52内に配置され、運転者がペダル36R,36L(図1参照)を漕ぐときにクランクシャフト54に発生するトルクを検出する。トルク検出装置56Bは、磁歪式のトルクセンサである。トルク検出装置56Bは、図5及び図6に示すように、取付軸部94、コイル96、検出部98及びシールド100を含む。

0052

図5及び図6に示すように、取付軸部94は、連結軸部56Aの外周面に取り付けられ、連結軸部56Aに対して相対回転する。つまり、取付軸部94は、連結軸部56Aとともに回転しない。コイル96は、取付軸部94の外周面に配置される。検出部98は、連結軸部56Aの歪みに起因するコイル96の電圧変化を検出することにより、クランクシャフト54に発生するトルクを検出する。検出部98は、検出したトルクを制御装置(図示せず)に出力する。制御装置は、検出部98が出力したトルクを参照して、運転者によるペダリングの状態を把握し、電動モータ60Aを制御する。シールド100は、外部磁場に起因して検出部98の検出精度が低下するのを防ぐ。シールド100は、第1ハウジング部52Aに形成された係合片(図示せず)に係合する。つまり、シールド100は、連結軸部56Aとともに回転しない。

0053

ワンウェイクラッチ56Cは、図5及び図6に示すように、トルク検出装置56Bよりも駆動スプロケット58側において、クランクシャフト54と同軸に配置される。ワンウェイクラッチ56Cは、駆動部材102及び従動部材104を含む。駆動部材102は、本体部108及び筒部110を含む。

0054

図5及び図6に示すように、本体部108は、リング形状を有する。本体部108には、クランクシャフト54が挿入される。本体部108は、クランクシャフト54と同軸に配置される。

0055

図5及び図6に示すように、本体部108の内周面には、セレーション112が形成される。セレーション112は、連結軸部56Aの軸方向他端部の外周面に形成されたセレーション114と噛み合う。これにより、本体部108、すなわち、駆動部材102は、連結軸部56Aに連結される。その結果、連結軸部56Aが前転方向及び後転方向の何れに回転しても、本体部108、すなわち、駆動部材102は連結軸部56Aとともに回転する。換言すると、クランクシャフト54が前転方向及び後転方向の何れに回転しても、駆動部材102はクランクシャフト54とともに回転する。

0056

図5及び図6に示すように、筒部110は、本体部108よりも駆動スプロケット58側において、本体部108と同軸に配置される。筒部110は、円筒状の部材であり、クランクシャフト54と同軸に配置される。筒部110は、本体部108と一体的に形成される。

0057

図5及び図6に示すように、従動部材104は、円筒形状を有する。従動部材104には、クランクシャフト54が挿入される。従動部材104は、クランクシャフト54と同軸に配置され、且つ、駆動部材102と同軸に配置される。

0058

図5に示すように、従動部材104とクランクシャフト54との間には、すべり軸受122,124が配置される。これにより、従動部材104がクランクシャフト54に対して相対回転可能となる。従動部材104とクランクシャフト54との間であって、且つ、前記すべり軸受124よりも軸方向他端側には、シールリップ126が配置される。

0059

図5に示すように、従動部材104は、従動軸部116及び出力軸部118を含む。従動軸部116は、出力軸部118よりも駆動部材102側であって、且つ、出力軸部118と同軸に配置される。従動軸部116は、出力軸部118と一体的に形成される。

0060

図5及び図6に示すように、従動軸部116は、クランクシャフト54の中心軸線C1に直交する方向で、筒部110の内側に配置される。従動軸部116と筒部110との間には、ラチェット機構120が配置される。その結果、駆動部材102の前転方向の回転力は、従動軸部116、すなわち、従動部材104に伝達されるが、駆動部材102の後転方向の回転力は、従動軸部116、すなわち、従動部材104に伝達されない。

0061

図5に示すように、出力軸部118は、第2軸受68Rによって、回転可能に支持される。出力軸部118は、第2軸受68Rに対して、駆動部材102とは反対側に位置する部分を有する。当該部分には、駆動スプロケット58が取り付けられる(図3参照)。

0062

つまり、ワンウェイクラッチ56Cは、駆動スプロケット58をクランクシャフト54の中心軸線C1周りで前転方向に回転させる回転力が駆動スプロケット58に伝達されることを許容するが、駆動スプロケット58を後転方向に回転させる回転力が駆動スプロケット58に伝達されることを阻止する。

0063

[回転検出装置]
続いて、図3を参照しながら、回転検出装置130について説明する。回転検出装置130は、ハウジング52内に配置され、クランクシャフト54の回転を検出する。回転検出装置130は、被検出部としてのリング磁石132と、検出部134とを含む。

0064

リング磁石132は、円筒形状を有する。リング磁石132は、例えば、フェライトボンド磁石である。リング磁石132では、外周面が磁極形成面になる。つまり、リング磁石132では、外周面においてクランクシャフト54の中心軸線C1周りにN極とS極とが交互に形成される。リング磁石132においては、リング磁石132の磁極数は、例えば、32〜44である。リング磁石132の着磁ピッチは、例えば、3.5〜4.8mmである。

0065

リング磁石132は、回転部材56に設けられる。リング磁石132は、出力軸部118よりも連結軸部56A側であって、且つ、ハウジング52内において、クランクシャフト54の中心軸線C1周りに位置する。

0066

リング磁石132は、駆動部材102に設けられる。特に本実施形態では、リング磁石132は、筒部110に設けられる。この点について、以下に説明する。

0067

駆動部材102は、図4図6に示すように、取付面136を有する。取付面136は、出力軸部118よりも連結軸部56A側であって、且つ、ハウジング52内において、クランクシャフト54の中心軸線C1周りに配置される。本実施形態では、取付面136は、駆動部材102の外周面であり、本体部108の外周面と、筒部110の外周面とを含む。つまり、取付面136は、クランクシャフト54の軸方向に延びる筒状面である。

0068

駆動部材102がリング磁石132に挿入され、リング磁石132の内周面と駆動部材102の外周面(取付面136)とが接着される。これにより、リング磁石132が取付面136に取り付けられる。

0069

ここで、取付面136には、筒部110の外周面が含まれる。筒部110の外周面にリング磁石132が取り付けられることにより、リング磁石132が筒部110に設けられる。

0070

また、駆動部材102は、図5及び図6に示すように、突起109を有する。突起109は、クランクシャフト54の中心軸線C1に直交する方向において、取付面136から外側に突出する。上述のようにリング磁石132が取付面136に取り付けられているとき、リング磁石132は、突起109に対して、クランクシャフト54の軸方向で接触する。なお、このことから明らかなように、本実施形態では、駆動部材102は筒部110側からリング磁石132に挿入される。

0071

また、上述のようにリング磁石132が取付面136に取り付けられた状態では、図4に示すように、リング磁石132は、第1軸受68Lと第2軸受68Rとの離隔距離L1の中点LCよりも第2軸受68R側に位置する。つまり、リング磁石132は、第1軸受68Lよりも第2軸受68R側において、回転部材56に設けられる。

0072

また、上述のようにリング磁石132が取付面136に取り付けられた状態では、図3に示すように、リング磁石132の少なくとも一部が第1ハウジング部52Aと第2ハウジング部52Bとの重ね合わせ面53A,53Bよりも第2軸受68R側に位置する。

0073

また、上述のようにリング磁石132が取付面136に取り付けられた状態では、図3に示すように、リング磁石132は、クランクシャフト54の軸方向において第2軸受68Rよりも重ね合わせ面53A,53B側に配置される。

0074

検出部134は、リング磁石132が回転部材56とともに回転することを検出する。本実施形態では、検出部134は、リング磁石132が回転部材56とともに回転することに伴って発生する磁場の変化を検出する。つまり、本実施形態では、回転検出装置130が磁気式回転検出センサである。

0075

リング磁石132は、回転部材56において、クランクシャフト54とともに回転する駆動部材102に設けられる。そのため、リング磁石132の回転に伴って発生する磁場の変化を検出することにより、クランクシャフト54の回転が検出される。検出部134は、検出したクランクシャフト54の回転を制御装置(図示せず)に出力する。制御装置は、検出部98が検出したトルクだけでなく、検出部134が検出したクランクシャフト54の回転も参照して、運転者によるペダリングの状態を把握し、電動モータ60Aを制御する。

0076

検出部134は、ワンチップホールICであり、2つの検出素子を備える。これにより、リング磁石132の横磁場と縦磁場とを検出することができる。その結果、リング磁石132が前転方向及び逆転方向の何れに回転しているかを判定できる。

0077

検出部134は、基板138に設けられる。基板138は、電動モータ60Aを制御する制御装置が実装される基板とは別に配置される。基板138は、第1ハウジング部52Aに取り付けられる。この状態で、検出部134は、クランクシャフト54の中心軸線C1に直交する方向で、リング磁石132よりも外側に配置される。検出部134は、リング磁石132の磁極形成面(外周面)に対して、クランクシャフト54の中心軸線C1に直交する方向で対向配置される。

0078

電動補助自転車10においては、運転者がペダル36L,36Rを漕ぐことにより、クランクシャフト54が前転方向に回転する。クランクシャフト54が前転方向に回転すると、連結軸部56Aが前転方向に回転する。連結軸部56Aが前転方向に回転すると、駆動部材102が前転方向に回転する。駆動部材102が前転方向に回転すると、従動部材104が前転方向に回転する。なお、駆動部材102が後転方向に回転する場合、つまり、クランクシャフト54が後転方向に回転する場合、駆動部材102は従動部材104に対して相対回転する。従動部材104が前転方向に回転すると、駆動スプロケット58が前転方向に回転する。駆動スプロケット58の回転力は、チェーン30を介して、従動スプロケット26に伝達される。

0079

運転者がペダル36L、36Rを漕ぐことにより、クランクシャフト54にトルクが発生する。クランクシャフト54に発生するトルクは、トルク検出装置56Bによって検出される。クランクシャフト54に発生するトルクが予め定められた基準値を超える状態が一定期間以上継続すると、電動モータ60Aのロータ72、つまり、回転軸74が前転方向に回転する。回転軸74が前転方向に回転すると、出力ギア82が後転方向に回転する。出力ギア82が後転方向に回転すると、出力軸80が後転方向に回転する。出力軸80が後転方向に回転すると、補助スプロケット62が後転方向に回転する。補助スプロケット62の回転力は、チェーン30を介して、従動スプロケット26に伝達される。その結果、運転者によるペダリングがアシストされる。

0080

ここで、電動補助自転車10においては、回転検出装置130がクランクシャフト54の回転を検出する。そのため、クランクシャフト54に発生するトルクだけでなく、クランクシャフト54の回転も参照して、運転者によるペダリングの状態を把握することができる。その結果、運転者によるペダリングの状態を的確に把握することができるようになるので、例えば、故障を検知し易くなったり、より的確なアシストを行うことができるようになる。

0081

また、電動補助自転車10においては、駆動ユニット50を備える。駆動ユニット50は、ハウジング52、クランクシャフト54、駆動スプロケット58、トルク検出装置56B、回転部材56及び回転検出装置130を備える。

0082

クランクシャフト54は、ハウジング52を貫通して配置される。駆動スプロケット58は、ハウジング52の外側に配置される。トルク検出装置56Bは、ハウジング52内に配置され、クランクシャフト54に発生するトルクを検出する。回転部材56は、トルク検出装置56Bを含み、クランクシャフト54と同軸上に配置され且つクランクシャフト54とともに回転する。回転検出装置130は、ハウジング52内に配置され、クランクシャフト54の回転を検出する。

0083

回転部材56は、連結軸部56A及び出力軸部118を含む。連結軸部56Aは、回転部材56の軸方向一方の端部に配置され、ハウジング52内でクランクシャフト54に連結される。出力軸部118は、回転部材56の軸方向他方の端部に配置され、駆動スプロケット58が取り付けられる。

0084

回転検出装置130は、被検出部(リング磁石132)及び検出部134を含む。リング磁石132は、回転部材56に設けられ、出力軸部118よりも連結軸部56A側であって且つハウジング52内においてクランクシャフト54の中心軸線周りに位置する。検出部134は、リング磁石132が回転部材56とともに回転することを検出する。

0085

上記構成においては、リング磁石132が回転部材56に設けられる。そのため、リング磁石132がクランクシャフト54の外周面に直接取り付けられる場合と比べて、リング磁石132の内径及び外径を大きくできる。その結果、リング磁石132の磁極数を増やすことができる。リング磁石132の磁極数が増えると、検出部134がクランクシャフト54の回転を検出する精度、つまり、検出部134の検出分解能が向上する。その結果、運転者によるペダリングの状態をさらに把握し易くなる。

0086

また、リング磁石132がクランクシャフト54の外周面に直接取り付けられる場合には、クランクシャフト54においてリング磁石132が取り付けられる場所を確保するために、クランクシャフト54を軸方向に長くする必要がある。上記構成においては、リング磁石132が回転部材56に設けられるので、クランクシャフト54においてリング磁石132が取り付けられる場所を確保する必要がない。その結果、リング磁石132がクランクシャフト54の外周面に直接取り付けられる場合と比べて、クランクシャフト54の軸方向長さを短くできる。

0087

回転部材56は、ワンウェイクラッチ56Cをさらに含む。ワンウェイクラッチ56Cは、トルク検出装置56Bよりも駆動スプロケット58側に配置される。ワンウェイクラッチ56Cは、駆動スプロケット58をクランクシャフト54の中心軸線C1周りで一方向(前転方向)に回転させる回転力を駆動スプロケット58に伝達し、且つ、駆動スプロケット58を前転方向とは反対の方向(逆転方向)に回転させる回転力を駆動スプロケット58に伝達されないようにする。トルク検出装置56Bは、連結軸部56Aに取り付けられる。ワンウェイクラッチ56Cは、クランクシャフト54とともに回転する駆動部材102を含む。被検出部(リング磁石132)は、駆動部材102及び連結軸部56Aの何れかに設けられる。つまり、被検出部(リング磁石132)は、クランクシャフト54とともに回転する部材に取り付けられる。

0088

上記構成においては、リング磁石132の内径及び外径を大きくして、リング磁石132の磁極数を増やすことができる。その結果、検出部134の検出分解能を向上できる。

0089

被検出部(リング磁石132)は、駆動部材102に設けられる。この場合、リング磁石132は、トルク検出装置56Bよりも駆動スプロケット58側に配置される。ハウジング52内では、トルク検出装置56Bよりも駆動スプロケット58側に形成される空間のほうが、トルク検出装置56に対して駆動スプロケット58とは反対側に形成される空間よりも広い。その理由は、出力軸部118を配置する必要があるからである。そのため、リング磁石132の内径及び外径を大きくして、リング磁石132の磁極数を増やすことができる。その結果、検出部134の検出分解能を向上できる。

0090

ワンウェイクラッチ56Cは、従動部材104をさらに含む。従動部材104は、クランクシャフト54の中心軸線C1に直交する方向で駆動部材102よりも内側に配置される。駆動部材102は、クランクシャフト54の中心軸線C1に直交する方向で従動部材104よりも外側に位置する筒部110を含む。被検出部(リング磁石132)の少なくとも一部は、筒部110に設けられる。

0091

上記構成においては、リング磁石132の内径及び外径を大きくして、リング磁石132の磁極数を増やすことができる。その結果、検出部134の検出分解能を向上できる。

0092

加えて、上記構成においては、クランクシャフト54の中心軸線C1に直交する方向で、ワンウェイクラッチ56Cの外側にリング磁石132が配置される。換言すれば、クランクシャフト54の中心軸線C1に直交する方向で、クランクシャフト54の回転に伴って所定の機能を発揮する部材の外側にリング磁石132が配置される。そのため、リング磁石132と、クランクシャフト54の回転に伴って所定の機能を発揮する部材とを、クランクシャフト54の軸方向に並べる場合と比べて、クランクシャフト54の軸方向の長さを短くできる。

0093

従動部材104は、駆動スプロケット58が取り付けられる出力軸部118を含む。この場合、リング磁石132を駆動スプロケット58に近づけて配置することができる。ハウジング52内では、駆動スプロケット58に近いほうの空間が、駆動スプロケット58から離れているほうの空間よりも広い。そのため、リング磁石132の内径及び外径を大きくして、リング磁石132の磁極数を増やすことができる。その結果、検出部134の検出分解能を向上できる。

0094

駆動ユニット50は、第1軸受68L及び第2軸受68Rをさらに備える。第1軸受68Lは、クランクシャフト54の軸方向一端側に配置され、クランクシャフト54を回転可能に支持する。第2軸受68Rは、クランクシャフト54の軸方向他端側に配置され、回転部材54(出力軸部118)を回転可能に支持する。被検出部(リング磁石132)は、第1軸受68Lよりも第2軸受68R側において、回転部材56に設けられる。

0095

この場合、第2軸受68Rの内径は、第1軸受68Lの内径よりも大きくなる。そのため、ハウジング50内では、第1軸受68Lに近い空間よりも、第2軸受68Rに近い空間のほうが広くなる。その結果、リング磁石132の内径及び外径を大きくして、リング磁石132の磁極数を増やすことができるので、検出部134の検出分解能を向上できる。

0096

リング磁石132の外径は、第2軸受68Rの外径よりも小さい(図3参照)。リング磁石132の外径が第2軸受68Rの外径よりも大きい場合、第2軸受68Rを第2ハウジング部52Bに組み付けるときに、リング磁石132が第2ハウジング部52B内で他の部材に接触するおそれがある。しかしながら、リング磁石132が第2軸受68Rの外径よりも小さい場合には、第2軸受68Rを第2ハウジング部52Bに組み付けるときに、リング磁石132が第2ハウジング部52B内で他の部材に接触するのを回避できる。

0097

ここで、第2軸受68Rの外径は、第1軸受68Lの外径よりも大きい。そのため、リング磁石132を第2軸受68Rの近くに配置すれば、リング磁石132を第1軸受68Lの近くに配置する場合よりも、リング磁石132の径を大きくすることができる。

0098

駆動ユニット50は、第1軸受68L及び第2軸受68Rをさらに備える。第1軸受68Lは、クランクシャフト54の軸方向一端側に配置され、クランクシャフト54を回転可能に支持する。第2軸受68Rは、クランクシャフト54の軸方向他端側に配置され、回転部材56を回転可能に支持する。第2軸受68Rの外径は、第1軸受68Lの外径よりも大きい。

0099

被検出部(リング磁石132)は、第1軸受68Lよりも大きい外径を有する第2軸受68Rによって支持される回転部材56に設けられる。そのため、第2軸受68Rの近辺の広いスペースを利用して、リング磁石132の径を大きくできる。その結果、検出分解能が向上する。

0100

ハウジング52は、クランクシャフト54の軸方向で重ね合わせられる第1ハウジング部52A及び第2ハウジング部52Bを含む。第2軸受68Rは、第2ハウジング部52Bに支持される。被検出部(リング磁石132)の少なくとも一部は、第1ハウジング部52Aと第2ハウジング部52Bとの重ね合わせ面53A,53Bよりも第2ハウジング部52B側に位置する(図3参照)。

0101

この場合、リング磁石132を、第2軸受68Rの近辺の広いスペースに配置することができる。そのため、リング磁石132の径を大きくできる。その結果、検出分解能が向上する。

0102

被検出部(リング磁石132)は、クランクシャフト54の軸方向において第2軸受68Rよりも重ね合わせ面53A,53B側に配置される(図3参照)。

0103

この場合、リング磁石132を、第2軸受68Rの近辺の広いスペースに配置することができる。そのため、リング磁石132の径を大きくできる。その結果、検出分解能が向上する。

0104

第2ハウジング部52Bは、鋳造(本実施形態では、ダイキャスト)により成形される。そのため、第2ハウジング部52Bにおいて第2軸受68Rを支持する部分の近くには、勾配55Bが形成される。その結果、第2ハウジング部52内において重ね合わせ面53Bに近いほど、広いスペースが形成される。広いスペースにリング磁石132を配置することができるので、リング磁石132の径を大きくできる。その結果、検出分解能が向上する。

0105

回転部材56は、取付面136をさらに含む。取付面136は、出力軸部118よりも連結軸部56A側であって且つハウジング52内においてクランクシャフト54の中心軸線C1周りに配置される。被検出部(リング磁石132)が取付面136に取り付けられる。

0106

この場合、リング磁石132を回転部材56とは別に製造できる。その結果、ハウジング52内におけるリング磁石132と検出部134との位置関係を調整しやすくなる。

0107

取付面136がクランクシャフト54の軸方向に延びる筒状面である。この場合、クランクシャフト54の中心軸線C1に直交する方向で、検出部134をリング磁石132の磁極形成面に対向配置することができる。

0108

回転部材56は、突起109をさらに含む。突起109は、クランクシャフト54の中心軸線C1に直交する方向で取付面136から外側に突出する。被検出部(リング磁石132)が取付面136に取り付けられているときに、リング磁石132が突起109に対してクランクシャフト54の軸方向で接触する。

0109

この場合、クランクシャフト54の軸方向におけるリング磁石132と駆動部材102との相対的な位置関係を規定することができる。その結果、リング磁石132を駆動部材102に組み付ける作業の効率が向上する。

0110

[第2の実施形態]
続いて、図7及び図8を参照しながら、本発明の第2の実施形態について説明する。図7は、第2の実施形態による電動補助自転車が備える駆動ユニット50Aの断面図である。図8は、図7の一部を拡大して示す断面図である。

0111

図7に示すように、駆動ユニット50Aにおいては、駆動ユニット50と比べて、補助スプロケット62が設けられていない。出力部材60Bが回転部材56よりも前方に配置される。回転軸74が出力部材60Bよりも前方に配置される。

0112

図7に示すように、駆動ユニット50Aは、出力軸80の代わりに、出力軸80Aを備える。出力軸80Aには、ギア81が形成される。

0113

図7に示すように、駆動ユニット50Aは、従動部材104の代わりに、従動部材104Aを備える。従動部材104Aは、入力ギア140を備える。入力ギア140は、出力軸部118と同軸に配置され、クランクシャフト54の中心軸線C1に直交する方向で、出力軸部118の外側に位置する。入力ギア140は、出力軸部118と一体的に形成される。入力ギア140は、ギア81と噛み合う。

0114

図7及び図8に示すように、駆動ユニット50Aにおいては、リング磁石132の代わりに、リング磁石132A及び支持部材142が設けられている。リング磁石132Aは、円環板形状を有する。リング磁石132Aでは、軸方向の端面が磁極形成面になる。つまり、リング磁石132Aでは、軸方向の端面においてクランクシャフト54の中心軸線C1周りにN極とS極とが交互に形成される。

0115

図7及び図8に示すように、支持部材142は、筒部144及び円環部146を備える。筒部144は、クランクシャフト54の軸方向に延びる。筒部144は、筒部110の外周面に固定される。筒部144を筒部110の外周面に固定する方法としては、例えば、圧入や接着がある。

0116

図7及び図8に示すように、円環部146は、筒部144の軸方向一端において、筒部144と同軸に配置される。円環部146は、筒部144と一体的に形成される。円環部146は、取付面136Aを含む。取付面136Aは、円環部146の軸方向の端面であり、クランクシャフト54の中心軸線C1に直交する方向に広がる環状面である。取付面136Aは、基板148の厚さ方向の端面に平行な平面である。

0117

本実施形態では、支持部材142が駆動部材102に取り付けられることにより、回転部材56が取付面136Aを含む。

0118

図7及び図8に示すように、駆動ユニット50Aにおいては、円環部146とリング磁石132Aとがクランクシャフト54の軸方向で重ね合わせられる。この状態で、リング磁石132Aの軸方向の端面と取付面136Aとが接着される。

0119

図7及び図8に示すように、駆動ユニット50Aにおいては、基板148に検出部134が配置される。基板148には、電動モータ60Aを制御する制御装置(図示せず)が実装される。つまり、本実施形態では、検出部134を配置するための基板を、上記制御装置が実装される基板の他に別途設けなくてもよい。

0120

このような電動補助自転車においては、運転者がペダル36L,36Rを漕ぐことにより、クランクシャフト54が前転方向に回転する。クランクシャフト54が前転方向に回転すると、連結軸部56Aが前転方向に回転する。連結軸部56Aが前転方向に回転すると、駆動部材102が前転方向に回転する。駆動部材102が前転方向に回転すると、従動部材104が前転方向に回転する。なお、駆動部材102が後転方向に回転する場合、つまり、クランクシャフト54が後転方向に回転する場合、駆動部材102は従動部材104に対して相対回転する。従動部材104が前転方向に回転すると、駆動スプロケット58が前転方向に回転する。駆動スプロケット58の回転力は、チェーン30を介して、従動スプロケット26に伝達される。

0121

運転者がペダル36L、36Rを漕ぐことにより、クランクシャフト54にトルクが発生する。クランクシャフト54に発生するトルクは、トルク検出装置56Bによって検出される。クランクシャフト54に発生するトルクが予め定められた基準値を超える状態が一定期間以上継続すると、電動モータ60Aのロータ72、つまり、回転軸74が前転方向に回転する。回転軸74が前転方向に回転すると、出力ギア82が後転方向に回転する。出力ギア82が後転方向に回転すると、出力軸80が後転方向に回転する。出力軸80が後転方向に回転すると、入力ギア140が前転方向に回転する。入力ギア140が前転方向に回転すると、駆動スプロケット58が前転方向に回転する。その結果、運転者によるペダリングがアシストされる。

0122

上述の駆動ユニット50Aを備える電動補助自転車においては、回転部材56が、環状面を含む。環状面は、クランクシャフト54の軸方向に対して直交する方向に広がる。環状面が取付面136Aである。

0123

この場合、クランクシャフト54の軸方向において、検出部134をリング磁石132の磁極形成面に対向配置することができる。

0124

また、本実施形態では、入力ギア140が設けられている。そのため、第2ハウジング部52B内であって、且つ、第2軸受68Rの近くに、広いスペースを確保しやすい。その結果、リング磁石132の径を大きくして、検出分解能を向上することができる。

0125

特に本実施形態では、入力ギア140が第2軸受68Rの外径よりも大きい。そのため、第2ハウジング部52B内であって、且つ、第2軸受68Rの近くに、広いスペースをさらに確保しやすくなる。

0126

[第3の実施形態]
続いて、図9及び図10を参照しながら、本発明の第3の実施形態について説明する。図9は、第3の実施形態による電動補助自転車が備える駆動ユニット50Bの断面図である。図10は、図9の一部を拡大して示す断面図である。

0127

図9に示すように、駆動ユニット50Bは、第2の実施形態による駆動ユニット50Aと比べて、回転検出装置130の代わりに、回転検出装置150を備える。

0128

図9及び図10に示すように、回転検出装置150においては、リング磁石132Aが設けられていない。その代りに、環状部としての円環部146において、複数のスリット147が形成されている。複数のスリット147は、クランクシャフト54の中心軸線C1の周りに等間隔に形成される。

0129

図9及び図10に示すように、回転検出装置150においては、検出部134が設けられていない。その代りに、発光部152と、検出部としての受光部154とが設けられている。

0130

図9及び図10に示すように、発光部152は、円環部144よりもクランクシャフト54の軸方向他方側に配置される。受光部154は、円環部144よりもクランクシャフト54の軸方向一方側に配置される。

0131

発光部152が発する光を受光部154が検出する。ここで、円環部146が回転すると、スリット147が形成されている位置では、受光部154は、発光部152が発する光を検出できるが、スリット147が形成されていない位置では、受光部154は、発光部152が発する光を検出できない。そのため、受光部154は、回転部材56の回転を検出できる。つまり、本実施形態では、回転検出装置150が光学式の回転検出センサであり、円環部146が被検出部として機能する。

0132

上記駆動ユニット50Bを備える電動補助自転車においては、回転部材56が、環状部(円環部146)をさらに含む。円環部146は、クランクシャフト54の軸方向に対して直交する方向に延びる。円環部146が被検出部である。

0133

このような態様においても、クランクシャフト54の回転を検出できる。

0134

以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。

0135

第1の実施形態では、リング磁石132が筒部110の外周面に取り付けられていたが、例えば、筒部110に磁極を形成してもよい。

0136

第2の実施形態では、リング磁石132Aが円環部146の軸方向端面に取り付けられていたが、例えば、円環部146に磁極を形成してもよい。

0137

第3の実施形態では、発光部152が円環部144よりもクランクシャフト54の軸方向一方側に配置され、受光部154が円環部144よりもクランクシャフト54の軸方向他方側に配置されていたが、発光部152と受光部154の配置は逆であってもよい。

0138

10電動補助自転車
50駆動ユニット
52ハウジング
52A 第1ハウジング部
52B 第2ハウジング部
53A 重ね合わせ面
53B 重ね合わせ面
54クランクシャフト
56回転部材
56A連結軸部
56Bトルク検出装置
56Cワンウェイクラッチ
58駆動スプロケット
68L 第1軸受
68R 第2軸受
102駆動部材
104従動部材
109突起
110 筒部
118出力軸部
130回転検出装置
132リング磁石(被検出部)
134 検出部
136取付面
136A 取付面(環状面)
146 円環部(環状部、被検出部)
154受光部(検出部)

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