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技術 充放電制御装置

出願人 株式会社豊田自動織機
発明者 佐藤大介
出願日 2016年5月9日 (5年0ヶ月経過) 出願番号 2016-093925
公開日 2017年11月16日 (3年5ヶ月経過) 公開番号 2017-204905
状態 特許登録済
技術分野 車両の電気的な推進・制動 二次電池の保守(充放電、状態検知) 電池等の充放電回路
主要キーワード 過去期間 到達回数 車両識別コード シリアルコード 関係マップ 放電下限 充電開始ボタン バッテリ充電率
関連する未来課題
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図面 (7)

課題

車載バッテリ寿命延伸を図ることができる充放電制御装置を提供する。

解決手段

充放電制御装置10は負荷21を含む住宅20と車両30との間において車両30に搭載されたバッテリ31の充電率が上限充電率を超えないようにバッテリ31の充放電を制御する。バッテリ31の充電率を取得する情報取得部13と、バッテリ31が上限充電率まで充電されるときの情報取得部13によるバッテリ31の充電率の最低値である最低充電率を記憶する記憶部14と、記憶部14に記憶された最低充電率が放電下限閾値に達していない場合に、上限充電率を低下させ、記憶部14に記憶された最低充電率が放電下限閾値に達している場合に、上限充電率を上昇させる上限充電率変更部15と、が備えられている。

概要

背景

車載バッテリとしてリチウムイオン二次電池等が使用されている。リチウムイオン二次電池等の車載バッテリにおいては充電率が低い領域で使用した方が寿命延伸の効果が高いことが知られており、これを利用してバッテリ電圧が高くならないように充電器を制御する技術がある(例えば特許文献1)。

概要

車載バッテリの寿命延伸をることができる充放電制御装置を提供する。充放電制御装置10は負荷21を含む住宅20と車両30との間において車両30に搭載されたバッテリ31の充電率が上限充電率を超えないようにバッテリ31の充放電を制御する。バッテリ31の充電率を取得する情報取得部13と、バッテリ31が上限充電率まで充電されるときの情報取得部13によるバッテリ31の充電率の最低値である最低充電率を記憶する記憶部14と、記憶部14に記憶された最低充電率が放電下限閾値に達していない場合に、上限充電率を低下させ、記憶部14に記憶された最低充電率が放電下限閾値に達している場合に、上限充電率を上昇させる上限充電率変更部15と、が備えられている。

目的

本発明の目的は、車載バッテリの寿命延伸を図ることができる充放電制御装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

電気機器を含む住宅と車両との間において前記車両に搭載されたバッテリ充電率が上限充電率を超えないように前記バッテリの充放電を制御する充放電制御装置であって、前記バッテリの充電率を取得する情報取得部と、前記バッテリが前記上限充電率まで充電されるときの前記情報取得部によるバッテリの充電率の最低値である最低充電率を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された最低充電率が放電下限閾値に達していない場合に、前記上限充電率を低下させ、前記記憶部に記憶された最低充電率が放電下限閾値に達している場合に、前記上限充電率を上昇させる上限充電率変更部と、を備えることを特徴とする充放電制御装置。

請求項2

前記記憶部は、過去期間の前記最低充電率の履歴を記憶可能に構成され、前記上限充電率変更部は、前記履歴に基づいて前記最低充電率が放電下限閾値に達していない連続未到達回数及び放電下限閾値に達した連続到達回数をカウント可能に構成され、前記連続未到達回数が第1閾値より大きい場合に、前記上限充電率を低下させ、前記連続到達回数が第2閾値より大きい場合に、前記上限充電率を上昇させることを特徴とする請求項1に記載の充放電制御装置。

請求項3

前記情報取得部は、車両識別コードを取得可能に構成され、前記記憶部は、前記車両識別コード毎に最低充電率を記憶することを特徴とする請求項1または2に記載の充放電制御装置。

請求項4

前記放電下限閾値は、前記バッテリの下限充電率から決められることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の充放電制御装置。

技術分野

0001

本発明は、住宅と車両との間において車両に搭載されたバッテリ充放電を制御する充放電制御装置に関するものである。

背景技術

0002

車載バッテリとしてリチウムイオン二次電池等が使用されている。リチウムイオン二次電池等の車載バッテリにおいては充電率が低い領域で使用した方が寿命延伸の効果が高いことが知られており、これを利用してバッテリ電圧が高くならないように充電器を制御する技術がある(例えば特許文献1)。

先行技術

0003

特開2014−195383号公報

発明が解決しようとする課題

0004

ところで、住宅と車両との間に設けられる充放電制御装置(所謂V2H機器)においてもバッテリ充電率が低い領域で使用した方が寿命延伸の効果が高いが、例えば充電率を手動マニュアル)で設定する場合にはユーザの利便性を損なうとともにバッテリ充電率が低い領域を確実に使用することにならず寿命延伸効果が薄い。

0005

本発明の目的は、車載バッテリの寿命延伸を図ることができる充放電制御装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0006

請求項1に記載の発明では、電気機器を含む住宅と車両との間において前記車両に搭載されたバッテリの充電率が上限充電率を超えないように前記バッテリの充放電を制御する充放電制御装置であって、前記バッテリの充電率を取得する情報取得部と、前記バッテリが前記上限充電率まで充電されるときの前記情報取得部によるバッテリの充電率の最低値である最低充電率を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された最低充電率が放電下限閾値に達していない場合に、前記上限充電率を低下させ、前記記憶部に記憶された最低充電率が放電下限閾値に達している場合に、前記上限充電率を上昇させる上限充電率変更部と、を備えることを要旨とする。

0007

請求項1に記載の発明によれば、記憶部には、バッテリが上限充電率まで充電されるときの情報取得部によるバッテリの充電率の最低値である最低充電率が記憶される。上限充電率変更部において、記憶部に記憶された最低充電率が放電下限閾値に達していない場合に、上限充電率が低下され、記憶部に記憶された最低充電率が放電下限閾値に達している場合に、上限充電率が上昇される。これにより、最適な上限充電率を自動設定することで車載バッテリの寿命延伸を図ることができる。

0008

請求項2に記載のように、請求項1に記載の充放電制御装置において、前記記憶部は、過去期間の前記最低充電率の履歴を記憶可能に構成され、前記上限充電率変更部は、前記履歴に基づいて前記最低充電率が放電下限閾値に達していない連続未到達回数及び放電下限閾値に達した連続到達回数をカウント可能に構成され、前記連続未到達回数が第1閾値より大きい場合に、前記上限充電率を低下させ、前記連続到達回数が第2閾値より大きい場合に、前記上限充電率を上昇させるとよい。

0009

請求項3に記載のように、請求項1または2に記載の充放電制御装置において、前記情報取得部は、車両識別コードを取得可能に構成され、前記記憶部は、前記車両識別コード毎に最低充電率を記憶するとよい。

0010

請求項4に記載のように、請求項1〜3のいずれか1項に記載の充放電制御装置において、前記放電下限閾値は、前記バッテリの下限充電率から決められるとよい。

発明の効果

0011

本発明によれば、車載バッテリの寿命延伸を図ることができる。

図面の簡単な説明

0012

実施形態における充放電制御装置の概略構成図。
充放電制御装置の記憶部の概略構成図。
充放電制御装置の作用を説明するためのタイムチャート
充放電制御装置の作用を説明するためのフローチャート
充放電制御装置の作用を説明するためのフローチャート。
別例を説明するためのタイムチャート。

実施例

0013

以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、充放電制御装置10は、電気機器としての負荷21を含む住宅20と車両30との間に接続される。つまり、充放電制御装置10は、車両と住宅を接続するV2H(Vehicle to Home)機器である。充放電制御装置10は、車両30に搭載されたバッテリ31の充放電を制御する。車両30は電気自動車EV)であり、走行中においてはバッテリ31の放電が行われる。

0014

住宅20は、負荷21と分電盤22を有する。住宅20に対し電力系統商用電源)40から、例えば100Vの交流電力が分電盤22を介して負荷21に供給可能となっている。

0015

車両30にはバッテリ31、走行モータ等の負荷32、制御部33が搭載されている。直流電源であるバッテリ31は高圧二次電池であり、具体的には例えばリチウムイオン二次電池が使用される。制御部33によりバッテリ31の電力で走行モータ等の負荷32を駆動できるようになっている。

0016

充放電制御装置10は、双方向電力変換ユニット11と制御ユニット12を有する。制御ユニット12は、情報取得部13と記憶部14と上限充電率変更部15を有する。充放電制御装置10には、充電開始ボタン16、放電開始タン17及び寿命延伸モード設定スイッチ18が設けられている。

0017

充放電制御装置10の双方向電力変換ユニット11は、住宅20の分電盤22と接続されている。
充放電制御装置10と車両30とはインターフェイスとしてのケーブル付コネクタを用いて接続される。詳しくは、車両30に設けられたインレットに対し充放電制御装置10から延びるケーブル付コネクタを挿入することにより、充放電制御装置10の双方向電力変換ユニット11と車両30のバッテリ31とが接続されるとともに充放電制御装置10の制御ユニット12と車両30の制御部33とが通信可能に接続される。

0018

具体的には、例えばCHAdeMO方式に対応する車両は制御部33がバッテリ31の充電率(SOC)を常に監視しており、ケーブル付コネクタに備わる通信線を介して充放電制御装置10にバッテリ31の充電率(SOC)を通知することができるようになっている。他にも、CHAdeMO方式に対応する車両は制御部33が、バッテリ31の下限充電率、バッテリ31の上限充電率、車両を識別するための車両識別コード等を、ケーブル付コネクタに備わる通信線を介して充放電制御装置10に通知することができるようになっている。

0019

充放電制御装置10において制御ユニット12は双方向電力変換ユニット11を制御して車両30のバッテリ31の電力で双方向電力変換ユニット11を介して住宅20の負荷21を駆動することができる。即ち、車両30のバッテリ31の放電電力で住宅20の負荷21を駆動することができる。そのために、ユーザは、放電開始ボタン17を用いてバッテリ31から放電を開始させることができる。

0020

また、制御ユニット12は双方向電力変換ユニット11を制御して電力系統40の電力で双方向電力変換ユニット11を介して車両30のバッテリ31を充電することができる。そのために、ユーザは、充電開始ボタン16を用いてバッテリ31への充電を開始させることができる。

0021

なお、住宅20の分電盤22において電力系統40への電力ラインには逆潮防止用電流センサ23が設けられ、逆潮防止用電流センサ23が逆潮を検出すると電力系統40側への放電動作を停止させるようになっている。

0022

さらに、ユーザは、寿命延伸モード設定スイッチ18を用いて、寿命を延伸させるモードである寿命延伸モードを設定することができる。
充放電制御装置10における制御ユニット12の情報取得部13は、車両30との通信によりバッテリ31の充電率を取得することができる。また、情報取得部13は、車両30との通信により車両識別コードを取得可能に構成されている。制御ユニット12の記憶部14には、図3で1サイクルで示すバッテリ31が上限充電率まで充電されるときの情報取得部13によるバッテリ31の充電率の最低値である最低充電率(例えば図3のt1のタイミングでの最低充電率50%)が記憶される。また、記憶部14は、図2に示すように、過去期間の最低充電率の履歴を記憶可能に構成されている。さらに、記憶部14は、車両識別コード毎に最低充電率を記憶する。そして、車両別に充電率の履歴が管理される。具体的には、図2に示すように、車両(車両識別コード)毎に管理している。

0023

次に、作用について説明する。
図3には、縦軸に充電率(SOC)をとり、横軸に時間を取った場合の充電率(SOC)の推移、上限充電率の推移を示す。充放電制御装置10において車両30と接続した後においては、ユーザの充電開始ボタン16の操作により電力系統40からバッテリ31への充電が行われるとともに、ユーザの放電開始ボタン17の操作によりバッテリ31から負荷21に放電が行われる。つまり、ユーザのボタン操作により充電・放電が実行される。

0024

図3において、充電に伴いある充電率に達している状態から放電され再度充電されるが、充電により上限充電率(満充電)に到達した場合を1サイクルとする。1サイクルでの最小値を最低充電率とする。

0025

図3においては、充放電制御装置10に車両30を接続(1回目)し、車両走行後に、充放電制御装置10に車両30を接続(2回目)し、車両走行後に、充放電制御装置10に車両30を接続(3回目)し、以後、車両の走行と充放電制御装置10への車両30の接続を繰り返している状況を表している。

0026

具体的には、1回目の接続では、接続直後のバッテリ31の充電率は60%であり、充電率が50%になった後に走行直前の充電率は70%(上限充電率)となっており、バッテリ31が上限充電率の70%まで充電されるときのバッテリ31の充電率の最低値である最低充電率50%が放電下限閾値の30%に達していない。2回目の接続では、接続直後のバッテリ31の充電率は50%であり、充電率が45%になった後に走行直前の充電率は70%(上限充電率)となっており、バッテリ31が上限充電率の70%まで充電されるときのバッテリ31の充電率の最低値である最低充電率45%が放電下限閾値の30%に達していない。3回目の接続では、接続直後のバッテリ31の充電率は65%であり、充電率が60%になった後に走行直前の充電率は70%(上限充電率)となっており、バッテリ31が上限充電率の70%まで充電されるときのバッテリ31の充電率の最低値である最低充電率60%が放電下限閾値の30%に達していない。

0027

このとき、最低充電率が放電下限閾値に達していない連続未到達回数が3回になると、上限充電率が、それまでの70%から65%に低下される。具体的には、図1の上限充電率変更部15は、記憶部14に記憶されている最低充電率についての履歴に基づいて最低充電率が放電下限閾値に達していない連続未到達回数をカウント可能に構成されている。そして、図3において連続未到達回数がカウントされて3回目の接続において連続未到達回数が3回になると4回目の接続時に上限充電率が70%から65%に変更される。

0028

また、8回目の接続では、接続直後のバッテリ31の充電率は40%であり、充電率が25%になった後に走行直前の充電率は65%(上限充電率)となっており、バッテリ31が上限充電率の65%まで充電されるときのバッテリ31の充電率の最低値である最低充電率25%が放電下限閾値の30%に達している。9回目の接続では、接続直後のバッテリ31の充電率は45%であり、充電率が25%になった後に走行直前の充電率は65%(上限充電率)となっており、バッテリ31が上限充電率の65%まで充電されるときのバッテリ31の充電率の最低値である最低充電率25%が放電下限閾値の30%に達している。10回目の接続では、接続直後のバッテリ31の充電率は45%であり、充電率が20%になった後に走行直前の充電率は65%(上限充電率)となっており、バッテリ31が上限充電率の65%まで充電されるときのバッテリ31の充電率の最低値である最低充電率20%が放電下限閾値の30%に達している。

0029

このとき、最低充電率が放電下限閾値に達している連続到達回数が3回になると、上限充電率が、それまでの65%から70%に上昇される。具体的には、図1の上限充電率変更部15は、記憶部14に記憶されている最低充電率についての履歴に基づいて最低充電率が放電下限閾値に達した連続到達回数をカウント可能に構成されている。そして、図3において連続到達回数がカウントされて10回目の接続において連続到達回数が3回になると11回目の接続時に上限充電率が65%から70%に変更される。

0030

なお、図3において4回目の接続時及び6回目の接続時においては、バッテリ31が上限充電率の65%まで充電されていないのでカウント等の対象外となる。また、13回目の接続時には充電のみが行われており、この場合においてバッテリ31が上限充電率の70%まで充電されるときのバッテリ31の充電率の最低値である最低充電率45%が放電下限閾値の30%に達していない。

0031

図4,5を用いて制御ユニット12での処理を説明する。
寿命延伸モード設定スイッチ18の操作により寿命延伸モードが設定されていると、図4,5の処理が実行される。

0032

車両30と充放電制御装置10とが接続され、図4において、制御ユニット12はステップS100で寿命延伸モード設定スイッチ18の操作により寿命延伸モードが設定されている状態で充電開始ボタン16または放電開始ボタン17がオンされると、ステップS101に移行する。制御ユニット12はステップS101において、車両30との通信、例えばCHAdeMO信号データ等により車両30から、「充電率」、「下限充電率」、「上限充電率」、「車両識別コード」を取得する。下限充電率は、放電によりバッテリ31を劣化させないための下限値である。そして、制御ユニット12はステップS102で下限充電率と上限充電率との間でバッテリ31を充放電制御する。

0033

このようにして、充放電制御装置10の制御ユニット12は、図3に示すように、負荷21を含む住宅20と車両30との間において車両30に搭載されたバッテリ31の充電率が上限充電率を超えないようにバッテリ31の充放電を制御する。

0034

また、図5において、制御ユニット12はステップS200でバッテリ31の充電率を取得する。即ち、情報取得部13は、バッテリ31の充電率を取得する。
制御ユニット12はステップS201でバッテリ31が上限充電率まで充電されるときのバッテリ31の充電率の最低値である最低充電率を記憶する。即ち、記憶部14は、図3に示すように、バッテリ31が上限充電率まで充電されるときの情報取得部13によるバッテリ31の充電率の最低値である最低充電率を記憶する。

0035

制御ユニット12はステップS202で最低充電率が放電下限閾値に達していないか否か判定する。放電下限閾値は、バッテリ31の下限充電率から決められる。つまり、制御ユニット12は図4のステップS101で得られた「下限充電率」、即ち「車両30側で設定された下限充電率」に所定値(例えば12%)を加算して放電下限閾値を決定している。具体的には、図3においてはバッテリ31の下限充電率が18%であり、12%を加算した30%を放電下限閾値としている。つまり、充電率(SOC)が18%〜30%が放電下限領域であり、ステップS202では最低充電率が放電下限領域に入っているか、放電下限領域から外れているかを判定する。

0036

制御ユニット12はステップS202において最低充電率が放電下限閾値に達していないと、ステップS203で3回連続未到達か否か判定して3回連続未到達ならば、ステップS204で上限充電率を所定値だけ低下させる。

0037

一方、制御ユニット12はステップS202において最低充電率が放電下限閾値に達していると、ステップS205で3回連続到達か否か判定して3回連続到達ならば、ステップS206で上限充電率を所定値だけ上昇させる。

0038

このようにして、図1の上限充電率変更部15は、図3に示すように、記憶部14に記憶された最低充電率が放電下限閾値に達していない場合に、上限充電率を低下させる。上限充電率変更部15は、図3に示すように、記憶部14に記憶された最低充電率が放電下限閾値に達している場合に、上限充電率を上昇させる。

0039

また、上限充電率変更部15は、図3に示すように、履歴に基づいて最低充電率が放電下限閾値に達していない連続未到達回数及び放電下限閾値に達した連続到達回数をカウント可能に構成されている。そして、上限充電率変更部15は、連続未到達回数が第1閾値(第1所定値)としての「3」より大きい場合に、上限充電率を低下させる。また、上限充電率変更部15は、連続到達回数が第2閾値(第2所定値)としての「3」より大きい場合に、上限充電率を上昇させる。

0040

よって、図3の場合には、上限充電率を70%から65%に低下させることによりバッテリ31の寿命延伸が図られる。つまり、車載バッテリとして使用されているリチウムイオン二次電池は、一般的に充電率(SOC)が低い領域での使用や保存によって寿命を延伸することができる。従って、バッテリ31の寿命延伸の為、上限充電率を低下させることにより、出来るだけ充電率(SOC)が低い領域で、バッテリ31の使用や保存が可能となる。

0041

ここで、充電率をマニュアルで設定すると、ユーザが充電率や満充電が必要なタイミングを判断して設定しなければならず、ユーザの利便性を損なうとともに、充電率(SOC)が低い領域での確実な使用や保存にならず、大幅な寿命延伸効果が期待できない。

0042

本実施形態では、ユーザの使用状況により最適な上限充電率を自動設定することで、ユーザの利便性を損なうことなく、車載バッテリの寿命延伸効果が得られる。詳しくは、充放電サイクルの中で充電率の履歴から、最低充電率が任意の数である3回連続して放電下限閾値に到達しなかった場合には、充放電制御装置10の上限充電率を任意分である5%低下させる。一方、最低充電率が任意の数である3回連続して放電下限閾値に到達した場合には充放電制御装置10の上限充電率を任意分である5%上昇させる。なお、寿命延伸モードがオフになった場合は充電率の履歴及び上限充電率はキャンセルされる。また、車両識別コードを取得することにより確実に車両別にデータを管理することができる。

0043

上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)充放電制御装置10の構成として、電気機器としての負荷21を含む住宅20と車両30との間において車両30に搭載されたバッテリ31の充電率が上限充電率を超えないようにバッテリ31の充放電を制御する。バッテリ31の充電率を取得する情報取得部13と、バッテリ31が上限充電率まで充電されるときの情報取得部13によるバッテリ31の充電率の最低値である最低充電率を記憶する記憶部14を備える。さらに、記憶部14に記憶された最低充電率が放電下限閾値に達していない場合に、上限充電率を低下させ、記憶部14に記憶された最低充電率が放電下限閾値に達している場合に、上限充電率を上昇させる上限充電率変更部15を備える。これにより、最適な上限充電率を自動設定することで車載バッテリの寿命延伸を図ることができる。詳しくは、ユーザの使用状況により最適なバッテリ充電率を自動設定することで、ユーザの利便性を損なうことなく車載バッテリの寿命延伸効果が得られる。

0044

(2)記憶部14は、過去期間の最低充電率の履歴を記憶可能に構成されている。上限充電率変更部15は、履歴に基づいて最低充電率が放電下限閾値に達していない連続未到達回数及び放電下限閾値に達した連続到達回数をカウント可能に構成されている。そして、上限充電率変更部15は、連続未到達回数が第1閾値としての「3」より大きい場合に、上限充電率を低下させ、連続到達回数が第2閾値としての「3」より大きい場合に、上限充電率を上昇させる。よって、より確実に上限充電率を調整(低下、上昇)することができる。

0045

(3)情報取得部13は、車両識別コードを取得可能に構成され、記憶部14は、車両識別コード毎に最低充電率を記憶する。よって、車両識別コードで管理することができる。

0046

(4)放電下限閾値は、バッテリ31の下限充電率から決められる。よって、放電下限閾値として好ましい決め方となる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。

0047

図3では車両と接続する毎に充放電(もしくは充電)が行われる場合について説明したが、図6に示すように車両と接続した状態において充放電が行われる場合において適用してもよく、最低充電率が放電下限閾値に達していない場合に上限充電率を低下させ、最低充電率が放電下限閾値に達している場合に上限充電率を上昇させる。

0048

・連続未到達回数が第1閾値としての「3」より大きい場合に上限充電率を低下させ、連続到達回数が第2閾値としての「3」より大きい場合に上限充電率を上昇させたが、第1閾値は「3」以外でもよく、第2閾値は「3」以外でもよい。また、第1閾値と第2閾値は異なる値であってもよい。

0049

・最低充電率が放電下限閾値に未到達ならば上限充電率を低下させる際の所定値(図3では5%)は任意の値である。また、最低充電率が放電下限閾値に到達ならば上限充電率を上昇させる際の所定値(図3では5%)は任意の値である。

0050

・放電下限閾値について、バッテリ31の下限充電率に所定値を加算して放電下限閾値としたが、これに限ることはない。例えば、バッテリ31の下限充電率に所定値を乗算して放電下限閾値としてもよい。

0051

・放電下限閾値の設定は、充放電制御装置10においてバッテリ31の下限充電率から自動にて放電下限閾値を設定したが、ユーザによる手動にて放電下限閾値を設定してもよい。他にも、放電下限閾値は、予め固定値として決めておいてもよい。

0052

・バッテリ31の充電率(%)を、バッテリ電圧(V)、即ちバッテリ端子間電圧に置き換えてもよい。例えば、CHAdeMO信号未対応の場合は、車両からの情報がもらえないため、バッテリ電圧と充電率(SOC)の関係マップから充電率(SOC)を算出する。

0053

長距離運転予定しているユーザには「満充電ボタン」を用いて、1サイクル分は車両が設定する上限充電率まで充電することができるようにしてもよく、こうすることによりユーザの利便性が向上する。なお、満充電1サイクル以降は引き続き「寿命延伸モード」が有効となる。

0054

・車両識別コードとして、車両から車種及びシリアルコード等の車両が判別できる信号を充放電制御装置10にもらうようにしてもよい。
・車両30は電気自動車(EV)以外にも、例えば、プラグインハイブリッド車(PHEV)等であってもよい。

0055

10…充放電制御装置、13…情報取得部、14…記憶部、15…上限充電率変更部、20…住宅、21…負荷、30…車両、31…バッテリ。

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