図面 (/)

技術 ストレージ制御装置、ストレージシステム及びストレージ装置制御プログラム

出願人 富士通株式会社
発明者 堀哲阿部智明
出願日 2016年5月10日 (5年5ヶ月経過) 出願番号 2016-094934
公開日 2017年11月16日 (3年11ヶ月経過) 公開番号 2017-204101
状態 特許登録済
技術分野 デバッグ/監視 外部記憶装置との入出力 検索装置 計算機におけるファイル管理
主要キーワード 再配置状態 基本配置 長期評価 高速記憶 負荷閾値 層移動 業務用サーバ 階層制御
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年11月16日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (12)

課題

解決手段

短期階層制御部11は、ストレージ装置2が有する性能の異なる複数の記憶装置それぞれへの第1期間におけるアクセス頻度を基に、各記憶装置に格納されたデータの各記憶装置への第1再配置の実行及び第1再配置から原配置状態への復帰をストレージ装置2に実行させる。長期階層制御部12は、第1期間よりも長い第2期間における記憶装置へのアクセス頻度を基にデータの各記憶装置への第2再配置状態を決定し、第1再配置が行われていないデータについては、第2再配置状態に基づく第2再配置をストレージ装置2に実行させ、第1再配置が行われているデータについては、原配置状態を第2再配置状態へ変更する。

概要

背景

近年、オープンシステムサーバ仮想化が普及してきており、システムの管理が複雑化してきている。そこで、システムの管理の容易化や急速に増大するデータ容量への柔軟な対応などの観点から、ストレージシステムの導入が一般的になってきている。さらに、コンピュータが取り扱うデータ量は増加の一途をたどっている。そのため、コンピュータが記憶装置として用いるストレージ装置の記憶容量も増大している。

ストレージ装置に搭載される記憶媒体には、様々な性能を有するものがある。一般的には、SSD(Solid State Drive)やSAS(Serial AttachedSCSI(Small Computer System Interface))ディスクなどの性能が高い記憶媒体は高価で、容量を多く確保することが困難である。一方、ニアラインディスクなどの性能が低い記憶媒体は安価で、容量を多く確保することが容易である。

そこで、記憶容量の増大に対応するとともにコスト削減を実現するために、記憶容量及びコストのバランスを考慮して、性能が異なる記憶媒体をストレージ装置の中に配置することが多くなってきている。このように性能が異なる記憶媒体を搭載するストレージ装置は、階層型のストレージ装置と呼ばれる。この場合、性能が異なる記憶媒体のグループが、階層(Tier)にあたる。

階層型のストレージ装置では、性能が異なる記憶媒体に対する最適なファイル配置とともに透過的なアクセスが望まれる。それらを実現するために、階層型のストレージ装置において、ファイルアクセス頻度が高いデータをより高速な記憶媒体へ配置し、アクセス頻度が低いファイルをより低速な記憶媒体へ配置する階層化処理が行われる。

ディスクへのアクセス数などを基にして自動的に階層化処理を行い、階層を変化させていく技術として、ストレージ自動階層制御AST:Automated Storage Tiering)と呼ばれる技術がある。ストレージ自動階層制御は、ストレージ装置に対してポリシーに基づいて記憶媒体に対するファイルの配置及び再配置を自動で行うことで、ストレージ割当時だけでなく運用中にも動的にデータ配置を行う。これにより、ファイルの配置状態を業務運用中の性能状況変化などに追従させることが可能となる。そして、事前の性能見積りを排除した配置設計の動的実施により、業務管理者及びストレージ管理者作業負荷を軽減できる。

具体的には、ストレージ自動階層制御は、異なる性能特性の記憶媒体を階層化したプールと呼ばれる各階層に存在するボリュームアクセス性能監視し、設定したポリシーにしたがってプール間でデータの再配置を行う。このように、ストレージ自動階層制御は、アクセス頻度の高いデータを高性能なSSDに配置したり、利用頻度が低いデータを安価なニアラインディスクへ配置したりすることで、コストに見合った最適な性能をストレージシステムに発揮させる。

さらに、ストレージ自動階層制御は、通常は一定期間アクセス頻度の高いデータをSSDに置くことで高速化を図るが、短い時間でIO(Input Output)集中が発生した領域をその都度捉えてSSDに移動する制御も行われる。この制御は、特に、OTF−AST(On The Fly-Automated Storage Tiering)と呼ばれる。OTF−ASTは、1分間隔でIO負荷を監視し、突発的なIO負荷の発生を検知する。突発的なIO負荷が発生した領域は、OTF−ASTによってSSDに再配置される。また、OTF−ASTは、SSDへ再配置した領域のIO負荷の継続状態を判定し、IO負荷の集中が緩和されるとその領域をSSDに再配置される前に所属していた階層に再配置する。OTF−ASTは、性能の監視から評価、再配置までを1サイクルとして、1分間隔でサイクルを繰り返す。

以下では、一定期間アクセス頻度の高いデータをSSDに置くことで高速化を図る技術を「長期階層制御」と呼び、短い時間でIO集中が発生した領域をその都度捉えてSSDに移動する制御を「短期階層制御」と呼ぶ。長期階層制御は、数時間や数日といった比較的長いスパンでのファイルへのアクセス頻度の変動による階層制御に適している。これに対して、短期階層制御は、短期間でのファイルへのアクセス頻度の変動による階層制御に適している。そのため、長期階層制御と短期階層制御とを共存させることで、各々を単体で用いるよりも、ストレージ装置の性能を向上させることができる。

例えば、短期階層制御のみを用いて階層制御を行った場合、高負荷状態負荷の解消が交互にループすると、ファイルの再配置が頻発し、ストレージ装置の性能が低下してしまう。そこで、長期階層制御を適用することで、高負荷状態と負荷の解消が交互にループした場合などの高頻度のファイルの再配置の発生を防ぎ、ストレージ装置の性能劣化を軽減することができる。

なお、長周期と短周期の負荷を考慮する技術として、長周期を基準に基本配置を決定した上で、短周期の負荷を考慮した階層間データ再配置を基本配置と組み合わせて実行する従来技術がある。さらに、長周期及び短周期それぞれの観点で規定された負荷指標値を基に算出した値から、階層を割り当てる従来技術がある。また、階層制御の技術としては、タスクの種類や稼働状態に応じて移動先階層を決定する従来技術がある。

概要

ストレージ装置の性能を向上させるストレージ制御装置、ストレージシステム及びストレージ装置制御プログラムを提供する。短期階層制御部11は、ストレージ装置2が有する性能の異なる複数の記憶装置それぞれへの第1期間におけるアクセス頻度を基に、各記憶装置に格納されたデータの各記憶装置への第1再配置の実行及び第1再配置から原配置状態への復帰をストレージ装置2に実行させる。長期階層制御部12は、第1期間よりも長い第2期間における記憶装置へのアクセス頻度を基にデータの各記憶装置への第2再配置状態を決定し、第1再配置が行われていないデータについては、第2再配置状態に基づく第2再配置をストレージ装置2に実行させ、第1再配置が行われているデータについては、原配置状態を第2再配置状態へ変更する。

目的

開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、ストレージ装置の性能を向上させるストレージ制御装置、ストレージシステム及びストレージ装置制御プログラムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

ストレージ装置が有する性能の異なる複数の記憶装置それぞれへの第1期間におけるアクセス頻度を基に、各前記記憶装置に格納されたデータの各前記記憶装置への第1再配置の実行及び前記第1再配置から原配置状態への復帰をストレージ装置に実行させる第1再配置部と、前記第1期間よりも長い第2期間における各前記記憶装置へのアクセス頻度を基に前記データの各前記記憶装置への第2再配置状態を決定し、前記第1再配置が行われていないデータについては、前記第2再配置状態に基づく第2再配置を前記ストレージ装置に実行させ、前記第1再配置が行われているデータについては、前記原配置状態を前記第2再配置状態へ変更する第2再配置部とを備えたことを特徴とするストレージ制御装置

請求項2

前記第1再配置部は、前記第1再配置を実行する場合、前記第1再配置前のデータの配置状態を前記原配置状態として前記ストレージ装置に保持させ、前記データを前記原配置状態へ復帰させる場合、前記ストレージ装置が保持する前記原配置状態に前記データを再配置させ、前記第2再配置部は、前記ストレージ装置が保持する前記原配置状態を前記第2再配置状態へ変更することを特徴とする請求項1に記載のストレージ制御装置。

請求項3

前記第2再配置部は、前記第2再配置の実行対象とするデータの識別情報を、前記ストレージ装置に記憶させ、前記第2再配置が終了すると前記識別情報を削除し、前記第1再配置部は、前記ストレージ装置が記憶する前記識別情報に対応するデータを前記第1再配置の対象から除くことを特徴とする請求項1又は2に記載のストレージ制御装置。

請求項4

前記第1再配置部及び前記第2再配置部は、前記ストレージ装置が記憶する前記原配置状態のデータ、又は、前記原配置状態及び前記識別情報のデータを前記第1再配置及び前記第2再配置の対象から除くことを特徴とする請求項3に記載のストレージ制御装置。

請求項5

ストレージ装置及びストレージ制御装置を有するストレージシステムであって、前記ストレージ装置は、性能の異なる複数の記憶装置と、各前記記憶装置に格納されたデータの各前記記憶装置ヘの再配置を行う再配置実行部と、前記ストレージ制御装置からの指示を受けて原配置状態を記憶する記憶部とを備え、前記ストレージ制御装置は、第1期間における各前記記憶装置へのアクセス頻度を基に、各前記記憶装置に格納されたデータの各前記記憶装置への第1再配置の実行及び前記第1再配置から前記原配置状態への復帰を前記再配置実行部に実行させる第1再配置部と、前記第1期間よりも長い第2期間における各前記記憶装置へのアクセス頻度を基に前記データの各前記記憶装置への第2再配置状態を決定し、前記第1再配置が行われていないデータについては、前記第2再配置状態に基づく第2再配置を前記再配置実行部に実行させ、前記第1再配置が行われているデータについては、前記記憶部が記憶する前記原配置状態を前記第2再配置状態へ変更する第2再配置部とを備えたことを特徴とするストレージシステム。

請求項6

ストレージ装置が有する性能の異なる複数のディスクそれぞれへの第1期間におけるアクセス頻度を基に、各前記ディスクに格納されたデータの各前記ディスクへの第1再配置を実行し、前記第1期間よりも長い第2期間における各前記ディスクへのアクセス頻度を基に前記データの各前記ディスクへの第2再配置状態を決定し、前記第1再配置が行われていないデータについては、前記第2再配置状態に基づく第2再配置を前記ストレージ装置に実行させ、前記第1再配置が行われているデータについては、原配置状態を前記第2再配置状態へ変更し、複数の前記ディスクそれぞれへのアクセス頻度を基に、前記第1再配置から原配置状態への復帰を実行する処理をコンピュータに実行させることを特徴とするストレージ装置制御プログラム

技術分野

背景技術

0002

近年、オープンシステムサーバ仮想化が普及してきており、システムの管理が複雑化してきている。そこで、システムの管理の容易化や急速に増大するデータ容量への柔軟な対応などの観点から、ストレージシステムの導入が一般的になってきている。さらに、コンピュータが取り扱うデータ量は増加の一途をたどっている。そのため、コンピュータが記憶装置として用いるストレージ装置の記憶容量も増大している。

0003

ストレージ装置に搭載される記憶媒体には、様々な性能を有するものがある。一般的には、SSD(Solid State Drive)やSAS(Serial AttachedSCSI(Small Computer System Interface))ディスクなどの性能が高い記憶媒体は高価で、容量を多く確保することが困難である。一方、ニアラインディスクなどの性能が低い記憶媒体は安価で、容量を多く確保することが容易である。

0004

そこで、記憶容量の増大に対応するとともにコスト削減を実現するために、記憶容量及びコストのバランスを考慮して、性能が異なる記憶媒体をストレージ装置の中に配置することが多くなってきている。このように性能が異なる記憶媒体を搭載するストレージ装置は、階層型のストレージ装置と呼ばれる。この場合、性能が異なる記憶媒体のグループが、階層(Tier)にあたる。

0005

階層型のストレージ装置では、性能が異なる記憶媒体に対する最適なファイル配置とともに透過的なアクセスが望まれる。それらを実現するために、階層型のストレージ装置において、ファイルアクセス頻度が高いデータをより高速な記憶媒体へ配置し、アクセス頻度が低いファイルをより低速な記憶媒体へ配置する階層化処理が行われる。

0006

ディスクへのアクセス数などを基にして自動的に階層化処理を行い、階層を変化させていく技術として、ストレージ自動階層制御AST:Automated Storage Tiering)と呼ばれる技術がある。ストレージ自動階層制御は、ストレージ装置に対してポリシーに基づいて記憶媒体に対するファイルの配置及び再配置を自動で行うことで、ストレージ割当時だけでなく運用中にも動的にデータ配置を行う。これにより、ファイルの配置状態を業務運用中の性能状況変化などに追従させることが可能となる。そして、事前の性能見積りを排除した配置設計の動的実施により、業務管理者及びストレージ管理者作業負荷を軽減できる。

0007

具体的には、ストレージ自動階層制御は、異なる性能特性の記憶媒体を階層化したプールと呼ばれる各階層に存在するボリュームアクセス性能監視し、設定したポリシーにしたがってプール間でデータの再配置を行う。このように、ストレージ自動階層制御は、アクセス頻度の高いデータを高性能なSSDに配置したり、利用頻度が低いデータを安価なニアラインディスクへ配置したりすることで、コストに見合った最適な性能をストレージシステムに発揮させる。

0008

さらに、ストレージ自動階層制御は、通常は一定期間アクセス頻度の高いデータをSSDに置くことで高速化を図るが、短い時間でIO(Input Output)集中が発生した領域をその都度捉えてSSDに移動する制御も行われる。この制御は、特に、OTF−AST(On The Fly-Automated Storage Tiering)と呼ばれる。OTF−ASTは、1分間隔でIO負荷を監視し、突発的なIO負荷の発生を検知する。突発的なIO負荷が発生した領域は、OTF−ASTによってSSDに再配置される。また、OTF−ASTは、SSDへ再配置した領域のIO負荷の継続状態を判定し、IO負荷の集中が緩和されるとその領域をSSDに再配置される前に所属していた階層に再配置する。OTF−ASTは、性能の監視から評価、再配置までを1サイクルとして、1分間隔でサイクルを繰り返す。

0009

以下では、一定期間アクセス頻度の高いデータをSSDに置くことで高速化を図る技術を「長期階層制御」と呼び、短い時間でIO集中が発生した領域をその都度捉えてSSDに移動する制御を「短期階層制御」と呼ぶ。長期階層制御は、数時間や数日といった比較的長いスパンでのファイルへのアクセス頻度の変動による階層制御に適している。これに対して、短期階層制御は、短期間でのファイルへのアクセス頻度の変動による階層制御に適している。そのため、長期階層制御と短期階層制御とを共存させることで、各々を単体で用いるよりも、ストレージ装置の性能を向上させることができる。

0010

例えば、短期階層制御のみを用いて階層制御を行った場合、高負荷状態負荷の解消が交互にループすると、ファイルの再配置が頻発し、ストレージ装置の性能が低下してしまう。そこで、長期階層制御を適用することで、高負荷状態と負荷の解消が交互にループした場合などの高頻度のファイルの再配置の発生を防ぎ、ストレージ装置の性能劣化を軽減することができる。

0011

なお、長周期と短周期の負荷を考慮する技術として、長周期を基準に基本配置を決定した上で、短周期の負荷を考慮した階層間データ再配置を基本配置と組み合わせて実行する従来技術がある。さらに、長周期及び短周期それぞれの観点で規定された負荷指標値を基に算出した値から、階層を割り当てる従来技術がある。また、階層制御の技術としては、タスクの種類や稼働状態に応じて移動先階層を決定する従来技術がある。

先行技術

0012

国際公開第2014/174653号
国際公開第2013/046331号
特開2014−179121号公報

発明が解決しようとする課題

0013

しかしながら、長期階層制御及び短期階層制御を共存させた場合、相互の影響により適切な階層にファイルが配置されないおそれがある。例えば、長期階層制御の評価期間が終了する直前の短期間に高いIO負荷が発生しその後高いIO負荷が継続する場合が考えられる。ここでは、SSD、ニアライン、オンラインの3種類の記憶媒体が存在する3階層構造を用いて説明する。この場合、評価期間終了直後には、短期階層制御によりSSDにファイルが移動される。しかし、短期階層制御によるSSDへのファイル移動後に長期階層制御による評価が終了し、ファイルの階層がニアラインディスクと判定された場合、IO負荷は低くなっていないにも関わらず、ファイルはニアラインディスクに移動させられてしまう。このように、突然IO負荷が高くなったファイルが、中速や低速の記憶媒体に配置されることが考えられる。この場合、適切な階層にファイルが配置されないため、ストレージ装置の性能が低下してしまうおそれがある。

0014

また、長周期を基準に決定した配置に短周期の負荷を考慮した配置を組み合わせて実行する従来技術を用いても、相互の影響によるファイルの不適切は配置を軽減することは困難であり、ストレージ装置の性能が低下するおそれがある。また、長周期及び短周期それぞれの観点で規定された負荷指標値を用いる従来技術を用いても、突発的なIO負荷に対応することは困難であり、ストレージ装置の性能が低下するおそれがある。さらに、タスクの種類や稼働状態に応じて移動先階層を決定する従来技術を用いても、長期的負荷及び短期的負荷については考慮されていないため、長期的負荷及び短期的負荷を考慮したファイルの配置は困難であり、ストレージ装置の性能が低下するおそれがある。

0015

開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、ストレージ装置の性能を向上させるストレージ制御装置、ストレージシステム及びストレージ装置制御プログラムを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0016

本願の開示するストレージ制御装置、ストレージシステム及びストレージ装置制御プログラムの一つの態様において、第1再配置部は、ストレージ装置が有する性能の異なる複数の記憶装置それぞれへの第1期間におけるアクセス頻度を基に、各前記記憶装置に格納されたデータの各前記記憶装置への第1再配置の実行及び前記第1再配置から原配置状態への復帰をストレージ装置に実行させる。第2再配置部は、前記第1期間よりも長い第2期間における各前記記憶装置へのアクセス頻度を基に前記データの各前記記憶装置への第2再配置状態を決定し、前記第1再配置が行われていないデータについては、前記第2再配置状態に基づく第2再配置を前記ストレージ装置に実行させ、前記第1再配置が行われているデータについては、前記原配置状態を前記第2再配置状態へ変更する。

発明の効果

0017

本願の開示するストレージ制御装置、ストレージシステム及びストレージ装置制御プログラムの一つの態様によれば、ストレージの性能を向上させることができるという効果を奏する。

図面の簡単な説明

0018

図1は、実施例1に係るストレージシステムのブロック図である。
図2は、実施例1に係るストレージシステムによる復帰階層と長期評価とが一致する場合の自動階層制御における各情報の遷移を説明するための図である。
図3は、実施例1に係るストレージシステムによる復帰階層と長期評価とが異なる場合の自動階層制御における各情報の遷移を説明するための図である。
図4は、実施例1に係る運用管理サーバによる自動階層制御のフローチャートである。
図5は、実施例2に係るストレージシステムのブロック図である。
図6は、実施例2に係るストレージシステムによる自動階層制御における各情報の遷移を説明するための図である。
図7は、実施例2に係る運用管理サーバによる自動階層制御のフローチャートである。
図8は、実施例3に係るストレージシステムのブロック図である。
図9は、実施例3に係る運用管理サーバによる自動階層制御のフローチャートである。
図10は、運用管理サーバのハードウェア構成図である。
図11は、ストレージ装置のハードウェア構成図である。

0019

以下に、本願の開示するストレージ制御装置、ストレージシステム及びストレージ装置制御プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例により本願の開示するストレージ制御装置、ストレージシステム及びストレージ装置制御プログラムが限定されるものではない。

0020

図1は、実施例1に係るストレージシステムのブロック図である。ストレージシステム100は、運用管理サーバ1、ストレージ装置2、業務用サーバ3及び管理端末装置4を有する。

0021

管理端末装置4は、ストレージ装置2の制御を運用管理サーバ1に行わせるための指示を行う端末である。管理端末装置4は、ストレージ装置2の制御のためのGUI(Graphical User Interface)を操作者に提供する。管理端末装置4は、GUIを用いて入力された、自動階層制御開始の指示や自動階層制御停止の指示を運用管理サーバ1へ送信する。

0022

業務用サーバ3は、ストレージ装置2と連携して業務サービスを提供するサーバである。業務用サーバ3は、データの書き込み命令及び読み出し命令などをストレージ装置2へ送信する。また、業務用サーバ3は、データの書き込み命令及び読み出し命令に対する応答をストレージ装置2から受信する。

0023

ストレージ装置2は、読書制御部21、Tierプール22、再配置実行部23及びメタデータ記憶部24を有する。

0024

Tierプール22は、高速記憶部221、中速記憶部222及び低速記憶部223を有する。Tierプール22は、FTRP(Flexible Tier Pool)と呼ばれる場合がある。高速記憶部221は、SSDで構成される。中速記憶部222は、ニアラインディスク装置で構成される。低速記憶部223は、オンラインディスク装置で構成される。ここで、本実施例では、SSD、ニアラインディスク及びオンラインディスクを用いて階層を形成したが、速度や値段が異なるディスクであれば、どのようなディスクを用いてもよい。また、本実施例では、高速記憶部221は、中速記憶部222及び低速記憶部223という3階層に分けたが、階層の数も3階層に限らない。階層は、サブプール又はFTSP(Flexible Tier Sub Pool)と呼ばれる場合がある。さらに、各階層は、業務用サーバ3などのサーバに割り当てる仮想ボリュームを形成する割当単位領域を有する。割当単位領域は、FTRPE(Flexible Tier Pool Element)と呼ばれる。

0025

高速記憶部221、中速記憶部222及び低速記憶部223で形成されるTierプール22には、業務用サーバ3に割り当てられた仮想ボリュームが存在する。仮想ボリュームは、高速記憶部221、中速記憶部222及び低速記憶部223のそれぞれの割当単位領域における領域が使用する領域として割り当てられる。これにより、仮想ボリュームは、高速記憶部221、中速記憶部222及び低速記憶部223に亘る領域として形成される。仮想ボリュームは、FTV(Flexible Tier Volume)と呼ばれる場合がある。また、Tierプール22には、業務用サーバ3以外のサーバに割り当てられた他の仮想ボリュームも存在してもよい。

0026

そして、高速記憶部221、中速記憶部222及び低速記憶部223が有する各ボリュームは、再配置実行部23により再配置が行われる。具体的には、アクセス頻度が高い割当単位領域は、より高速な階層に移動される。この高速記憶部221、中速記憶部222及び低速記憶部223が、「記憶装置」の一例にあたる。

0027

読書制御部21は、データの読み出し命令を業務用サーバ3から受ける。読書制御部21は、読み出し命令で指定されたデータが存在するボリュームを特定する。次に、読書制御部21は、特定したボリュームにアクセスしデータを読み出す。具体的には、読書制御部21は、各データの配置先の階層の情報を再配置実行部23から予め受ける。そして、読書制御部21は、読み出し命令で指定されたデータが格納されている階層を特定し、さらにボリュームの中の特定した階層から指定されたデータを読み出す。そして、読書制御部21は、読み出したデータを業務用サーバ3へ送信する。

0028

また、読書制御部21は、データの書き込み命令を業務用サーバ3から受ける。読書制御部21は、書き込み命令がデータの更新の場合、書き込み命令で指定されたデータが存在するボリュームを特定する。次に、読書制御部21は、特定したボリュームにアクセスしデータを上書きする。この場合も、読書制御部21は、予め再配置実行部23から通知された各データの格納先の階層の情報から階層を特定し、ボリュームの中の特定した階層にあるデータの上書きを行う。その後、読書制御部21は、書き込み完了の応答を業務用サーバ3へ送信する。

0029

また、書き込み命令が新規データの書き込みの場合、読書制御部21は、書き込み命令で指定されたボリュームを特定する。次に、読書制御部21は、特定したボリュームの中の予め決められた新規書込みの階層にデータを書き込む。ここで、読書制御部21は、新規書込みの階層を、例えば、中速記憶部222などと記憶する。その後、読書制御部21は、書き込み完了の応答を業務用サーバ3へ送信する。

0030

さらに、読書制御部21は、データの書き込み及び読み出しの情報をデータが格納された割当単位領域の情報とともに後述する運用管理サーバ1の短期階層制御部11及び長期階層制御部12へ送信する。以下では、各割当単位領域へのデータの書き込み及び読み出しの情報を、その割当単位領域への「アクセス情報」という。

0031

メタデータ記憶部24は、例えば、キャッシュなどの記憶装置である。メタデータ記憶部24は、短期評価に基づいて高速記憶部221への再配置が行われた割当単位領域の、復帰後の階層を示す復帰階層情報241を格納する。すなわち、短期評価に基づいて高速記憶部221へ移動された割当単位領域は、IO負荷が減った場合、復帰階層情報241に示される階層に戻される。この復帰階層情報241により示される階層が、「原配置状態」の一例にあたる。

0032

例えば、特定の割当単位領域に対する短期評価に基づく再配置が行われた場合、特定の割当単位領域の再配置前の階層が、特定の割当単位領域の復帰階層情報241としてメタデータ記憶部24に格納される。そして、短期評価に基づいて高速記憶部221へ再配置が行われている状態で、長期評価による特定の割当単位領域に対する再配置が決定された場合、特定の割当単位領域の復帰階層情報241は、長期評価により決定された再配置先の階層に変更される。

0033

再配置実行部23は、短期評価に基づく再配置を行う場合、再配置の指示を短期階層制御部11から受ける。そして、再配置実行部23は、再配置の指示にしたがい割当単位領域毎に中速記憶部222又は低速記憶部223から高速記憶部221への再配置を行う。具体的には、再配置実行部23は、指定された割当単位領域を高速記憶部221へコピーする。そして、再配置実行部23は、再配置先のデータの格納位置を読書制御部21へ通知する。さらに、再配置実行部23は、再配置前のデータが格納されていた階層の情報をデータの識別情報に対応させて、メタデータ記憶部24に復帰階層情報241として登録する。

0034

その後、再配置した割当単位領域を復帰させる場合、再配置実行部23は、元の階層への再配置の指示を短期階層制御部11から受ける。この場合、再配置実行部23は、復帰させる割当単位領域の復帰階層情報241をメタデータ記憶部24から取得する。そして、復帰階層情報241は、復帰させる割当単位領域の復帰階層情報241が示す階層が、復帰させる割当単位領域の再配置前の階層と一致しているか否かを判定する。復帰階層情報241が示す階層が再配置前の階層と一致している場合、再配置実行部23は、高速記憶部221に配置していた間に復帰させる割当単位領域に対して書き込みが行われたか否かを判定する。

0035

書き込みが行われていない場合、再配置実行部23は、復帰させる割当単位領域を高速記憶部221から削除する。そして、再配置実行部23は、復帰させる割当単位領域の復帰階層情報241で示された階層及びデータの識別情報を読書制御部21に通知する。これに対して、書き込みが行われた場合、再配置実行部23は、復帰階層情報241で示される階層に、復帰させる割当単位領域をコピーする。その後、復帰階層情報241は、復帰させる割当単位領域を高速記憶部221から削除する。そして、再配置実行部23は、復帰させる割当単位領域の復帰階層情報241で示された階層及びデータの識別情報を読書制御部21に通知する。

0036

また、復帰させる割当単位領域の復帰階層情報241が復帰させる割当単位領域の再配置前の階層と一致しない場合、再配置実行部23は、復帰階層情報241で示される階層に、復帰させる割当単位領域をコピーする。その後、再配置実行部23は、復帰させる割当単位領域を高速記憶部221から削除する。そして、再配置実行部23は、復帰させる割当単位領域の復帰階層情報241で示された階層及びデータの識別情報を読書制御部21に通知する。

0037

また、再配置実行部23は、長期評価に基づく再配置が決定された場合、再配置の指示を運用管理サーバ1の長期階層制御部12から受ける。この場合、再配置実行部23は、再配置が指定された割当単位領域の復帰階層情報241がメタデータ記憶部24に存在するか否かを判定する。メタデータ記憶部24に再配置が指定された割当単位領域の復帰階層情報241が存在しなければ、再配置実行部23は、再配置の指示にしたがい割当単位領域毎に低速記憶部223、中速記憶部222又は高速記憶部221へ移動させる。例えば、中速記憶部222に格納された割当単位領域の高速記憶部221への再配置の指示を受けると、再配置実行部23は、指定された割当単位領域を中速記憶部222から取り出し、高速記憶部221へ移動させる。そして、再配置実行部23は、再配置先のデータの格納位置を読書制御部21へ通知する。

0038

一方、メタデータ記憶部24に再配置が指定された割当単位領域の復帰階層情報241が存在する場合、再配置実行部23は、再配置が指定された割当単位領域の復帰階層情報241をメタデータ記憶部24から取得する。次に、再配置実行部23は、取得した復帰階層情報241で示される階層と、長期評価に基づく再配置先として指定された階層とを比較する。復帰階層情報241で示される階層と長期評価に基づく再配置先として指定された階層とが異なる場合、再配置実行部23は、メタデータ記憶部24に格納された復帰階層情報241を長期評価に基づく再配置先の階層に変更する。

0039

ここで、本実施例では、復帰階層情報241が示す階層と長期評価に基づく再配置先の階層の比較をストレージ装置2側で行ったが、これに限らず、例えば、運用管理サーバ1の長期階層制御部12が行ってもよい。

0040

短期階層制御部11は、各割当単位領域へのアクセス情報を読書制御部21から受ける。この受信したアクセス情報から、短期階層制御部11は、予め決められた期間におけるアクセス数を割当単位領域毎に算出する。本実施例では、予め決められた期間が1分間である場合で説明するが、この期間は、ストレージ装置2の運用における短期評価に基づく再配置の求められる頻度に応じて決定されることが好ましい。

0041

短期階層制御部11は、短期高負荷閾値及び短期低負荷閾値を予め有する。この短期高負荷閾値及び短期低負荷閾値は、短期高負荷閾値が短期低負荷閾値以上であれば、適当な値を取ることができる。

0042

短期階層制御部11は、1分間のアクセス数が短期高負荷閾値以上か否かを割当単位領域毎に判定する。このアクセス数は、IO負荷ということができる。1分間のアクセス数が短期高負荷閾値以上の割当単位領域が存在する場合、短期階層制御部11は、その割当単位領域の高速記憶部221への再配置を再配置実行部23に指示する。ただし、アクセス数が短期高負荷閾値以上の当単位領域が既に高速記憶部221に配置されている場合、短期階層制御部11は、その割当単位領域の再配置は行わない。この、短期評価に基づく再配置が、「第1再配置」の一例にあたる。さらに、短期階層制御部11は、短期評価に基づく再配置を実行する割当単位領域の再配置実行前の階層をメタデータ記憶部24が有する復帰階層情報241に登録する。

0043

その後、高速記憶部221へ再配置を行った割当単位領域の1分間のアクセス数が所定値を下回った場合、短期階層制御部11は、その割当単位領域の元の階層への再配置を再配置実行部23に指示する。その後、短期階層制御部11は、メタデータ記憶部24に格納された、階層を復帰させた割当単位領域の復帰階層情報241を削除する。すなわち、復帰階層情報241がメタデータ記憶部24に格納されている割当単位領域は、短期評価により高速記憶部221への再配置が行われているといえる。この短期階層制御部11が、「第1再配置部」の一例にあたる。

0044

長期階層制御部12は、各割当単位領域へのアクセス情報を読書制御部21から受ける。この受信したアクセス情報から、長期階層制御部12は、予め決められた期間におけるアクセス数を割当単位領域毎に算出する。本実施例では、予め決められた期間が最短15分間である場合で説明するが、この期間は、ストレージ装置2の運用における長期評価に基づく再配置の求められる頻度に応じて決定されることが好ましい。この短期階層制御部11及び長期階層制御部12が用いる予め決められた期間におけるアクセス数が、「アクセス頻度」の一例にあたる。

0045

長期階層制御部12は、長期高負荷閾値及び長期低負荷閾値を予め有する。そして、長期階層制御部12は、ある割当単位領域の15分間のアクセス数が長期高負荷閾値以上であれば、その割当単位領域を高速記憶部221へ配置することを決定する。また、ある割当単位領域の15分間のアクセス数が長期高負荷閾値未満であって長期低負荷閾値以上の場合、長期階層制御部12は、その割当単位領域を中速記憶部222へ配置することを決定する。また、ある割当単位領域の15分間のアクセス数が長期低負荷閾値未満の場合、長期階層制御部12は、その割当単位領域を低速記憶部223へ配置することを決定する。この、長期評価に基づく再配置が、「第2再配置」の一例にあたる。その後、長期階層制御部12は、配置する階層が現在の階層と異なる場合、割当単位領域の決定した階層へ再配置を再配置実行部23に指示する。この長期階層制御部12が、「第2再配置部」の一例にあたる。

0046

次に、図2を参照して、ストレージシステム100による復帰階層と長期評価とが一致する場合の自動階層制御における各情報の遷移について説明する。図2は、実施例1に係るストレージシステムによる復帰階層と長期評価とが一致する場合の自動階層制御における各情報の遷移を説明するための図である。図2グラフ縦軸はIO負荷を表し、横軸は時間を表す。また、ここでは、高速記憶部221をSSDとし、中速記憶部222をニアラインディスクとする。

0047

さらに、特定の割当単位領域が長期評価に基づく再配置によりニアラインディスクに格納された状態を初期状態として説明する。また、以下では、長期評価に基づく再配置先の階層を「長期評価の階層」といい、短期評価に基づく再配置先の階層を「短期評価の階層」という。図2では、単に長期評価及び短期評価と表している。

0048

期間T11において、長期階層制御部12は、割当単位領域のアクセス数を取得し長期評価のための情報を収集する。この場合、特定の割当単位領域は、初期状態であるので、データ101に示すように、長期評価の階層はニアラインディスクであり、所属階層もニアラインである。

0049

ここでは、期間T11が終了する直前で、IO負荷が急激に増加する。このタイミングの期間T14において、短期階層制御部11は、割当単位領域のアクセス数を取得し短期評価のための情報を収集する。

0050

長期評価のための情報収集が終了後、長期階層制御部12は、期間T12において長期評価を実施する。また、短期評価のための情報収集が終了後、短期階層制御部11は、期間T15において短期評価を実施する。この間も、初期状態が継続し、データ101に示すように、長期評価の階層はニアラインディスクであり、所属階層もニアラインである。

0051

そして、期間T15が終了すると、短期階層制御部11は、特定の割当単位領域の短期評価の階層を高速記憶部221であるSSDと判定する。そして、短期階層制御部11は、特定の割当単位領域のSSDへの再配置を再配置実行部23に指示する。その後、期間T16において、再配置実行部23は、特定の割当単位領域のSSDへの再配置を実行する。この間、データ102に示すように、短期評価の階層はSSDとなる。

0052

その後、再配置実行部23による再配置が終わると、特定の割当単位領域は、データ103に示すように、SSDに所属するようになる。その後に、長期階層制御部12による長期評価の期間T12が終了する。この場合、IO負荷は長期評価直前に急激に増大したのであり、全体的にはそれほどIO負荷は大きくない。そこで、長期階層制御部12は、長期評価の階層をニアラインディスクとして決定する。そして、長期階層制御部12は、ニアラインディスクへの割当単位領域の再配置を再配置実行部23に指示する。この間、特定の割当単位領域の所属階層は、SSDとなる。

0053

その後、期間T13において、再配置実行部23は、メタデータ記憶部24に格納された復帰階層情報241と長期評価の階層とが一致するか否かを判定する。この場合、データ104に示すように、メタデータ記憶部24に格納された復帰階層情報241と長期評価の階層は、ともにニアラインディスクであり一致する。そこで、再配置実行部23は、メタデータ記憶部24に格納された復帰階層情報241をそのまま保持させる。そして、再配置実行部23は、指示にしたがい特定の割当単位領域の再配置を実行する。ただし、この場合は、特定の割当単位領域は既にニアラインディスクに有るので、再配置実行部23は、特定の割当単位領域の階層移動を行わない。この場合、データ105に示すように、データ104と同様の状態が継続する。

0054

そして、再配置実行部23によりデータの再配置が終わると、期間T17において、長期階層制御部12は、割当単位領域のアクセス数の取得による長期評価のための情報の収集を行う。この場合も、データ106に示すようにデータ105と同様の状態が継続する。すなわち、短期階層制御部11が、特定の割当単位領域の復帰を決定した場合、再配置実行部23は、短期評価に基づく再配置以前の階層であるニアラインディスクに特定の割当単位領域を移動する。すなわち、特定の割当単位領域は、短期評価に基づく再配置以前の階層に戻る。

0055

次に、図3を参照して、ストレージシステム100による復帰階層と長期評価とが異なる場合の自動階層制御における各情報の遷移について説明する。図3は、実施例1に係るストレージシステムによる復帰階層と長期評価とが異なる場合の自動階層制御における各情報の遷移を説明するための図である。図3のグラフの縦軸はIO負荷を表し、横軸は時間を表す。さらに、特定の割当単位領域が長期評価に基づく再配置によりニアラインディスクに格納された状態を初期状態として説明する。また、ここでは、低速記憶部223を、オンラインディスクとして説明する。

0056

期間T21において、長期階層制御部12は、割当単位領域のアクセス数を取得し長期評価のための情報を収集する。この場合、特定の割当単位領域は、初期状態であるので、データ111に示すように、長期評価の階層はニアラインディスクであり、所属階層もニアラインである。

0057

ここでは、期間T21が終了する直前で、IO負荷が急激に増加する。このタイミングの期間T24において、短期階層制御部11は、割当単位領域のアクセス数を取得し短期評価のための情報を収集する。

0058

長期評価のための情報収集が終了後、長期階層制御部12は、期間T22において長期評価を実施する。また、短期評価のための情報収集が終了後、短期階層制御部11は、期間T25において短期評価を実施する。この間も、初期状態が継続し、データ111に示すように、長期評価の階層はニアラインディスクであり、所属階層もニアラインである。

0059

そして、期間T25が終了すると、短期階層制御部11は、特定の割当単位領域の短期評価の階層を高速記憶部221であるSSDと判定する。そして、短期階層制御部11は、特定の割当単位領域のSSDへの再配置を再配置実行部23に指示する。その後、期間T26において、再配置実行部23は、特定の割当単位領域のSSDへの再配置を実行する。この間、データ112に示すように、短期評価の階層はSSDとなる。

0060

その後、再配置実行部23による再配置が終わると、特定の割当単位領域は、データ113に示すように、SSDに所属するようになる。その後に、長期階層制御部12による長期評価の期間T22が終了する。この場合、IO負荷は長期評価終了直前に急激に増加しており、それ以前はIO負荷の低い状態が続いている。そこで、長期階層制御部12は、長期評価の階層をオンラインディスクとして決定し、オンラインディスクへの割当単位領域の再配置を再配置実行部23に指示する。この間、特定の割当単位領域の所属階層は、SSDとなる。

0061

その後、期間T23において、再配置実行部23は、メタデータ記憶部24に格納された復帰階層情報241と長期評価の階層とが一致するか否かを判定する。この場合、データ114に示すように、メタデータ記憶部24に格納された復帰階層情報241はニアラインディスクであり、長期評価の階層はオンラインディスクであるので、不一致である。そこで、再配置実行部23は、メタデータ記憶部24に格納された復帰階層情報241をオンラインディスクに変更する。そして、この場合は、再配置実行部23は、特定の割当単位領域の階層移動は行わない。この場合、データ115に示すように、復帰階層情報241は、ニアラインディスクからオンラインディスクへ変更される。

0062

そして、再配置実行部23によりデータの再配置が終わると、期間T17において、長期階層制御部12は、割当単位領域のアクセス数の取得による長期評価のための情報の収集を行う。この場合、データ116に示すようにデータ115と同様の状態が継続する。すなわち、この場合、短期階層制御部11が特定の割当単位領域の復帰を決定した場合、再配置実行部23は、短期評価による再配置以後に長期評価により決定された再配置の階層であるオンラインディスクに特定の割当単位領域を移動する。すなわち、特定の割当単位領域は、長期評価に基づく再配置の階層に移動させられる。

0063

さらに、図4を参照して、実施例1に係る運用管理サーバ1による自動階層制御の流れについて説明する。図4は、実施例1に係る運用管理サーバによる自動階層制御のフローチャートである。ここでは、自動階層制御の対象とする割当単位領域を「対象領域」という。

0064

短期階層制御部11及び長期階層制御部12は、対象領域に対するアクセス数を読書制御部21から受信する(ステップS101)。

0065

次に、短期階層制御部11は、短期階層制御タイミングが到来したか否かを判定する(ステップS102)。短期階層制御タイミングが到来していない場合(ステップS102:否定)、短期階層制御部11及び長期階層制御部12は、ステップS107へ進む。

0066

これに対して、短期階層制御タイミングが到来した場合(ステップS102:肯定)、短期階層制御部11は、短期評価を実行する(ステップS103)。そして、短期階層制御部11は、短期評価により対象領域のIO負荷が短期高負荷閾値以上の高負荷か否かを判定する(ステップS104)。対象領域のIO負荷が高負荷でない場合(ステップS104:否定)、短期階層制御部11及び長期階層制御部12は、ステップS107へ進む。

0067

これに対して、対象領域のIO負荷が高負荷の場合(ステップS104:肯定)、短期階層制御部11は、再配置前の対象領域の所属階層を対象領域の復帰階層情報241としてメタデータ記憶部24に格納する(ステップS105)。

0068

次に、短期階層制御部11は、短期評価に基づく階層移動を実行する(ステップS106)。

0069

長期階層制御部12は、長期階層制御タイミングが到来したか否かを判定する(ステップS107)。長期階層制御タイミングが到来していない場合(ステップS107:否定)、短期階層制御部11及び長期階層制御部12は、ステップS101へ戻る。

0070

これに対して、長期階層制御タイミングが到来した場合(ステップS107:肯定)、長期階層制御部12は、長期評価を実行する(ステップS108)。そして、長期階層制御部12は、長期評価の再配置先の階層と復帰階層が一致するか否かを判定する(ステップS109)。長期評価の再配置先の階層と復帰階層情報241が一致する場合(ステップS109:肯定)、長期階層制御部12は、ステップS111に進む。

0071

これに対して、長期評価の再配置先の階層と復帰階層が不一致の場合(ステップS109:否定)、長期階層制御部12は、復帰階層情報241を長期評価の再配置先の階層に変更する(ステップS110)。

0072

次に、長期階層制御部12は、対象領域が短期階層制御部11による短期階層制御により階層変更された割当単位領域か否かを判定する(ステップS111)。短期階層制御により階層変更された割当単位領域でない場合(ステップS111:否定)、長期階層制御部12は、長期評価に基づく階層移動を実行する(ステップS112)。

0073

これに対して、短期階層制御により階層変更された割当単位領域の場合(ステップS111:肯定)、短期階層制御部11は、対象領域のIO負荷が短期低負荷閾値未満に減少したか否かを判定する(ステップS113)。対象領域のIO負荷が短期低負荷閾値未満に減少していない場合(ステップS113:否定)、短期階層制御部11は、対象領域のIO負荷が短期低負荷閾値未満に減少するまで待機する。

0074

これに対して、対象領域のIO負荷が短期低負荷閾値未満に減少した場合(ステップS113:肯定)、短期階層制御部11は、復帰階層情報241により示される階層にファイルを移動する(ステップS114)。

0075

以上に説明したように、本実施例に係るストレージシステムは、短期階層制御が行われる以前の階層を復帰階層情報として記憶する。そして、短期階層制御により高速ディスクに割当単位領域が移動されている状態で長期評価による再配置が決定された場合、ストレージシステムは、長期評価に基づく再配置先の階層に復帰階層情報を変更する。その後、割当単位領域の負荷が下がると、ストレージシステムは、復帰階層情報が示す階層に割当単位領域を移動させる。

0076

これにより、本実施例に係るストレージシステムは、短期階層制御により高速ディスクへ移動された割当単位領域を、長期階層制御により直ぐに中速ディスク又は低速ディスクへ移動されることを回避することができる。すなわち、短期的にはIO負荷は低くなっていないにも関わらず、割当単位領域が低速ディスク又は中速ディスクへ移動させられることを回避できる。言い換えれば、短期階層制御であるOTF−ASTと長期階層制御であるASTとの競合を解消することができる。これより、ストレージ装置の性能の低下を回避することができる。

0077

図5は、実施例2に係るストレージシステムのブロック図である。本実施例に係るストレージシステムは、長期評価に基づく再配置を実行中の割当単位領域を短期階層制御の評価対象から除くことが実施例1と異なる。そこで、以下の説明では、長期評価に基づく再配置を実行中の割当単位領域を除いた短期階層制御について主に説明する。また、以下の説明では、実施例1と同様の各部の動作については説明を省略する。

0078

本実施例に係るストレージ装置2は、長期階層制御部12による長期評価に基づいて再配置が行われている場合に、メタデータ記憶部24に再配置対象情報242を有する。再配置対象情報242とは、長期階層制御部12による長期評価に基づいて再配置が行われている割当単位領域を示す情報である。

0079

再配置実行部23は、長期評価に基づく再配置の実行の指示を長期階層制御部12から受信する。次に、再配置実行部23は、短期評価に基づく再配置が実行中か否かを判定する。短期評価に基づく再配置が実行中の場合、再配置実行部23は、メタデータ記憶部24に格納された復帰階層情報241が示す階層と長期評価に基づく再配置先の階層とを比較する。復帰階層情報241が示す階層と長期評価に基づく再配置先の階層とが不一致であれば、再配置実行部23は、復帰階層情報241を長期評価に基づく再配置先の階層に変更する。

0080

一方、短期評価に基づく再配置が実行されていない場合、再配置実行部23は、長期評価に基づく再配置を行う割当単位領域の情報をメタデータ記憶部24の再配置対象情報242に登録する。その後、再配置実行部23は、長期評価に基づく再配置が終了すると、メタデータ記憶部24の再配置対象情報242に登録した、長期評価に基づく再配置を行う割当単位領域の情報を削除し、短期階層制御の対象に加える。

0081

再配置実行部23は、短期評価に基づく再配置の指示を短期階層制御部11から受ける。そして、再配置実行部23は、受信した再配置にしたがって短期評価に基づく割当単位領域の再配置を実行する。

0082

短期階層制御部11は、短期階層制御のタイミングが到来すると、長期評価に基づく再配置を実行中の割当単位領域の情報をメタデータ記憶部24の再配置対象情報242から取得する。そして、短期階層制御部11は、長期評価に基づく再配置を実行中の割当単位領域を評価対象から除いて、短期評価を実行する。その後、短期階層制御部11は、短期評価に基づく再配置の実行の指示を再配置実行部23へ送信する。

0083

次に、図6を参照して、本実施例に係るストレージシステム100による自動階層制御における各情報の遷移を説明する。図6は、実施例2に係るストレージシステムによる自動階層制御における各情報の遷移を説明するための図である。ここでは、短期階層制御については、長期評価に基づく再配置が行われている期間を対象とした制御に絞って説明する。図6のグラフの縦軸はIO負荷を表し、横軸は時間を表す。ここでは、特定の割当単位領域に対する自動階層制御について説明する。また、高速記憶部221はSSDであり、中速記憶部222がニアラインディスクであり、低速記憶部223がオンラインディスクである場合で説明する。さらに、特定の割当単位領域が長期評価に基づく再配置によりニアラインディスクに格納された状態が初期状態であり、短期評価に基づくSSDへの再配置の後に割り当て単位領域がニアラインディスクに復帰した場合で説明する。

0084

長期階層制御部12は、期間T31において長期階層制御を行うためのIO負荷を取得する。その後、長期階層制御部12は、期間T32において取得したIO負荷を用いて長期評価を実行する。この間、長期評価の階層はニアラインであり、短期評価の階層はニアラインである。また、復帰階層情報241の示す階層はニアラインディスクである。この間、データ201のように、長期評価の階層はニアラインディスクであり、短期評価の階層はニアラインであり、復帰階層はニアラインであり、所属階層はニアラインである。

0085

次に、長期階層制御部12は、長期評価の階層をオンラインと決定して、再配置実行部23に特定の割当単位領域の再配置の実行を指示する。再配置実行部23は、長期階層制御部12からの再配置の指示を受ける。ここでは、短期評価に基づく再配置は行われていない場合で説明する。そして、再配置実行部23は、期間T33において、データ202に示すように、再配置対象情報242に特定の割当単位領域が長期評価に基づく再配置の対象となっていることを示す情報を登録する。

0086

その後、期間T34において、再配置実行部23は、長期評価に基づく再配置を実行する。これにより、期間T34において、特定の割当単位領域のIO負荷は上昇する。そして、期間T34に含まれる期間T35において、短期階層制御部11は、短期評価を実行する。ただし、短期階層制御部11は、再配置対象情報242から特定の割当単位領域が長期評価に基づく再配置の対象であることを確認し、データ203に示すように、特定の割当単位領域を短期評価の対象から除く。そのため、特定の割当単位領域は、短期階層制御部11による短期評価を受けない。

0087

その後、期間T36において、再配置実行部23は、再配置対象情報242から特定の割当単位領域の情報を削除する。これにより、データ204に示すように、再配置対象情報242には、特定の割当単位領域の情報が含まれなくなる。すなわち、期間T36以降は、短期階層制御部11は、特定の割当単位領域も対象に含んで短期評価を実施する。

0088

次に、図7を参照して、本実施例に係る運用管理サーバ1による自動階層制御の流れについて説明する。図7は、実施例2に係る運用管理サーバによる自動階層制御のフローチャートである。ここでは、再配置の対象とする割当単位領域を「対象領域」とする。また、ここでは、ストレージシステムの状態が、長期階層制御タイミングが短期階層制御タイミングよりも先に到来する状態にある場合で説明する。

0089

短期階層制御部11及び長期階層制御部12は、対象領域に対するアクセス数を読書制御部21から取得する(ステップS201)。

0090

長期階層制御部12は、長期階層制御タイミングが到来したか否かを判定する(ステップS202)。長期階層制御タイミングが到来していない場合(ステップS202:否定)、長期階層制御部12は、ステップS201へ戻る。

0091

これに対して、長期階層制御タイミングが到来した場合(ステップS202:肯定)、長期階層制御部12は、長期評価を実行する(ステップS203)。長期階層制御部12は、長期評価に基づく再配置を再配置実行部23へ通知する。

0092

次に、再配置実行部23は、復帰階層情報241と長期評価の階層とが異なる割当単位領域の復帰階層情報241を長期評価の階層に変更する(ステップS204)。

0093

次に、再配置実行部23は、長期階層制御による階層変更が行われる割当単位領域を再配置対象情報242に登録する(ステップS205)。

0094

次に、再配置実行部23は、長期評価に基づく階層移動を実行する(ステップS206)。

0095

再配置実行部23は、長期階層制御が完了したか否かを判定する(ステップS207)。長期階層制御が完了していない場合(ステップS207:否定)、自動階層制御処理は、ステップS209へ進む。

0096

これに対して、長期階層制御が完了した場合(ステップS207:肯定)、再配置実行部23は、長期階層制御による階層変更が行われる割当単位領域として登録した割当対象領域を再配置対象情報242から削除する(ステップS208)。

0097

短期階層制御部11は、短期階層制御タイミングが到来したか否かを判定する(ステップS209)。短期階層制御タイミングが到来していない場合(ステップS209:否定)、自動階層制御処理は、ステップS207へ戻る。

0098

これに対して、短期階層制御タイミングが到来した場合(ステップS209:肯定)、短期階層制御部11は、再配置対象情報242に登録された割当単位領域を短期階層制御対象から除外する(ステップS210)。

0099

短期階層制御部11は、短期評価を実行する(ステップS211)。

0100

その後、短期階層制御部11は、短期評価に基づく階層移動を実行する(ステップS212)。

0101

以上では、長期評価に基づく再配置を実行中の割当単位領域を短期評価の対象から除いたが、他にも、再配置実行部23は、全ての割当単位領域を対象として短期評価を行い、階層移動を行う対象から長期評価に基づく再配置を実行中の割当単位領域を除いてもよい。

0102

さらに、再配置実行部23は、長期評価に基づく再配置を実行中の割当単位領域を対象から除いて短期評価を行い再配置を行った後に、長期評価に基づく再配置後すぐに短期評価の対象から除いた割当単位領域に対する短期階層制御を実行してもよい。

0103

以上に説明したように、本実施例に係るストレージシステムは、長期評価に基づく再配置を実行中の割当単位領域を除いて短期階層制御を実行する。これにより、長期評価に基づく再配置の実行によるIO負荷の上昇に基づく再配置を抑制することができる。

0104

図8は、実施例3に係るストレージシステムのブロック図である。本実施例に係るストレージシステム100は、メタデータ記憶部24を専用領域に作成することが実施例1及び2と異なる。以下の説明では、メタデータ記憶部24の専用領域への作成について主に説明する。また、以下の説明では、実施例1及び2と同様の各部の動作については説明を省略する。

0105

本実施例に係る運用管理サーバ1は、短期階層制御部11及び長期階層制御部12に加えて、協調制御部13を有する。

0106

協調制御部13は、自動階層制御の実行の指示を管理端末装置4から受信する。そして、協調制御部13は、ストレージ装置2の領域作成部25にメタデータ格納領域確保の指示を送信する。その後、協調制御部13は、メタデータ格納領域の確保完了の応答を領域作成部25から受信する。この時、協調制御部13は、メタデータ格納領域の情報も領域作成部25から受信する。

0107

次に、協調制御部13は、自動階層制御の開始を短期階層制御部11及び長期階層制御部12に通知する。さらに、協調制御部13は、メタデータ格納領域の情報を短期階層制御部11及び長期階層制御部12に通知する。

0108

ストレージ装置2は、領域作成部25を有する。領域作成部25は、メタデータ格納領域確保の指示を協調制御部13から受信する。そして、領域作成部25は、キャッシュなどの中に、メタデータを格納する専用領域を確保する。この確保された専用領域がメタデータ記憶部24にあたる。そして、領域作成部25は、メタデータ格納領域の情報とともにメタデータ格納領域の確保完了の応答を運用管理サーバ1の協調制御部13へ送信する。

0109

領域作成部25により確保されたメタデータ格納領域であるメタデータ記憶部24には、再配置実行部23により復帰階層情報241及び再配置対象情報242が登録される。

0110

短期階層制御部11及び長期階層制御部12は、自動階層制御の開始の指示とともにメタデータ格納領域の情報を協調制御部13から取得する。次に、短期階層制御部11及び長期階層制御部12は、短期評価及び長期評価の対象からメタデータ格納領域を除外する。そして、短期階層制御部11及び長期階層制御部12は、実施例1又は実施例2で説明した短期評価及び長期評価を実行する。

0111

次に、図9を参照して、本実施例に係る運用管理サーバ1による自動階層制御の流れについて説明する。図9は、実施例3に係る運用管理サーバによる自動階層制御のフローチャートである。ここでは、再配置の対象とする割当単位領域を「対象領域」とする。

0112

協調制御部13は、自動階層制御開始の指示を管理端末装置4から受信する。そして、協調制御部13は、自動階層制御を開始する(ステップS301)。

0113

協調制御部13は、メタデータ格納領域確保の指示を領域作成部25へ送信する(ステップS302)。領域作成部25は、メタデータ格納領域確保の指示を協調制御部13から受信する。

0114

領域作成部25は、キャッシュなどにメタデータ格納領域を確保する。そして、領域作成部25は、メタデータ格納領域確保完了の通知を協調制御部13へ送信する。協調制御部13は、メタデータ格納領域の情報とともにメタデータ格納領域確保完了の通知を領域作成部25から受信する(ステップS303)。そして、協調制御部13は、自動階層制御の開始を短期階層制御部11及び長期階層制御部12に通知する。さらに、協調制御部13は、メタデータ格納領域の情報を短期階層制御部11及び長期階層制御部12に通知する。

0115

短期階層制御部11及び長期階層制御部12は、割当単位領域毎のアクセス数を読書制御部21から取得する(ステップS304)。

0116

次に、短期階層制御部11は、短期階層制御タイミングが到来したか否かを判定する(ステップS305)。短期階層制御タイミングが到来していない場合(ステップS305:否定)、短期階層制御部11及び長期階層制御部12は、ステップS310へ進む。

0117

これに対して、短期階層制御タイミングが到来した場合(ステップS305:肯定)、短期階層制御部11は、メタデータ格納領域を短期評価対象から除外する(ステップS306)。

0118

そして、短期階層制御部11は、短期評価を実行する(ステップS307)。さらに、短期階層制御部11は、メタデータ格納領域であるメタデータ記憶部24に復帰階層情報241を登録する(ステップS308)。そして、短期階層制御部11は、短期評価に基づく再配置の指示を再配置実行部23に送信する。再配置実行部23は、短期評価に基づく階層移動を実行する(ステップS309)。

0119

長期階層制御部12は、長期階層制御タイミングが到来したか否かを判定する(ステップS310)。長期階層制御タイミングが到来していない場合(ステップS310:否定)、短期階層制御部11及び長期階層制御部12は、ステップS304へ戻る。

0120

これに対して、長期階層制御タイミングが到来した場合(ステップS310:肯定)、長期階層制御部12は、メタデータ格納領域を長期評価対象から除外する(ステップS311)。

0121

そして、長期階層制御部12は、長期評価を実行する(ステップS312)。さらに、長期階層制御部12は、メタデータ格納領域であるメタデータ記憶部24に再配置対象情報242を登録する(ステップS313)。そして、長期階層制御部12は、長期評価に基づく再配置の指示を再配置実行部23に送信する。再配置実行部23は、長期評価に基づく階層移動を実行する(ステップS314)。

0122

協調制御部13は、自動階層制御終了の指示を管理端末装置4から受けたか否かにより自動階層制御の終了を判定する(ステップS315)。自動階層制御を継続する場合(ステップS315:否定)、短期階層制御部11及び長期階層制御部12は、ステップS304へ戻る。これに対して、自動階層制御を終了する場合(ステップS315:肯定)、協調制御部13は応答を管理端末装置4へ送信し、運用管理サーバ1は、自動階層制御処理を終了する。

0123

以上に説明したように、本実施例に係るストレージシステムは、メタデータ格納領域として専用領域を確保し、短期評価及び長期評価の対象からメタデータ格納領域を除外する。これにより、メタデータの書き込み及び読み出しによる負荷の増加に基づく短期評価及び長期評価による再配置の実行を回避することができ、適切な短期評価及び長期評価を実行することができる。

0124

(ハードウェア構成)
次に、図10及び図11を参照して、運用管理サーバ1及びストレージ装置2のハードウェア構成について説明する。図10は、運用管理サーバのハードウェア構成図である。また、図11は、ストレージ装置のハードウェア構成図である。

0125

運用管理サーバ1は、図10に示すように、CPU51、メモリ52、ハードディスク53及び通信インタフェース54を有する。CPU51は、メモリ52、ハードディスク53及び通信インタフェース54とバスで接続される。

0126

通信インタフェース54は、ストレージ装置2、業務用サーバ3及び管理端末装置4との間で通信を行うためのインタフェースである。

0127

ハードディスク53は、例えば、図1,5及び8に例示した短期階層制御部11、長期階層制御部12及び協調制御部13の機能を実現するためのプログラムを含む各種プログラムを格納する。

0128

CPU51は、各種プログラムをハードディスク53から読み出し、メモリ52に展開して実行することで、図1,5及び8に例示した短期階層制御部11、長期階層制御部12及び協調制御部13の機能を実現する。

0129

ストレージ装置2は、図11に示すように、コントローラ61、通信インタフェース62、SSD63、ニアラインディスク装置64及びオンラインディスク装置65を有する。コントローラ61は、CPU611、キャッシュ612及びメモリ613を有する。CPU611は、キャッシュ612及びメモリ613とバスで接続される。また、CPU611は、通信インタフェース62、SSD63、ニアラインディスク装置64及びオンラインディスク装置65とバスで接続される。

0130

通信インタフェース62は、運用管理サーバ1、業務用サーバ3及び管理端末装置4との間で通信を行うためのインタフェースである。

0131

SSD63は、例えば、図1,5及び8に例示した高速記憶部221の機能を実現する。また、ニアラインディスク装置64は、例えば、図1,5及び8に例示した中速記憶部222の機能を実現する。また、オンラインディスク装置65は、例えば、図1,5及び8に例示した低速記憶部223の機能を実現する。キャッシュ612は、例えば、図1,5及び8に例示したメタデータ記憶部24の機能を実現する。

0132

メモリ613は、図1,5及び8に例示した読書制御部21、再配置実行部23及び領域作成部25の機能を実現するためのプログラムを含む各種プログラムを格納する。

0133

CPU611は、各種プログラムをメモリ613から読み出し、展開して実行することで、図1,5及び8に例示した読書制御部21、再配置実行部23及び領域作成部25の機能を実現する。

実施例

0134

なお、図1,5及び8に例示した短期階層制御部11、長期階層制御部12及び協調制御部13の機能を実現するためのプログラムについては、必ずしも、上述のように最初からハードディスク53に記憶させておかなくてもよい。例えば、運用管理サーバ1に挿入されるフレキシブルディスク、いわゆるCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)ディスク、光磁気ディスク、IC(IntegratedCircuit)カードなどの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させる。そして、運用管理サーバ1がこれらの可搬用の物理媒体から各プログラムを取得して実行するようにしてもよい。また、公衆回線インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などを介して運用管理サーバ1に接続される他のコンピュータまたはサーバ装置などに各プログラムを記憶させておき、運用管理サーバ1がこれらから各プログラムを取得して実行するようにしてもよい。また、ストレージ装置2に係る読書制御部21、再配置実行部23及び領域作成部25ついても同様である。

0135

1運用管理サーバ
2ストレージ装置
3業務用サーバ
4管理端末装置
11短期階層制御部
12 長期階層制御部
13協調制御部
21読書制御部
22 Tierプール
23再配置実行部
24メタデータ記憶部
25 領域作成部
221高速記憶部
222中速記憶部
223 低速記憶部
241復帰階層情報
242再配置対象情報

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

関連する公募課題一覧

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ