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技術 切断装置および床版切断方法

出願人 首都高速道路株式会社大成建設株式会社第一カッター興業株式会社
発明者 岸田政彦峯村智也石原陽介佐藤公紀北村健岩崎郁夫相浦聡保坂和孝眞野敬英河野允告安立陽
出願日 2016年5月12日 (4年6ヶ月経過) 出願番号 2016-095814
公開日 2017年11月16日 (3年0ヶ月経過) 公開番号 2017-203299
状態 特許登録済
技術分野 橋または陸橋
主要キーワード 水平切断 設置予定 切断溝内 ガイドプーリー 更新工事 接合境界 ダイヤモンドワイヤー ケレン作業
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年11月16日)のものです。
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図面 (5)

課題

駆動装置への負担を減らし、かつ、施工期間の短縮を可能とし、なおかつ、高精度に施工を行うことを可能とした切断装置および床版切断方法を提案する。

解決手段

駆動部2と、鋼桁Gに沿って移動可能に設けられた一対の移動部3,3と、駆動部2と一対の移動部3,3との間に掛け回されたワイヤーソー4とを備える切断装置1であって、一対の移動部3,3は、鋼桁Gを挟んで対向するように設けられており、ワイヤーソー4は、鋼桁Gと床版Sとの境界において鋼桁Gの桁軸と交差するように移動部3同士の間に配設されていて、駆動部2の動力により回転しつつ一対の移動部3,3とともに駆動部2に牽引される。

概要

背景

床版更新工事では、老朽化した床版を鋼桁から撤去した後、新設の床版を鋼桁に設置する場合がある。床版を鋼桁から撤去する際には、床版と鋼桁との接合部を切断する必要があるが、新設の床版を設置するためには、切断作業を精度よく行う必要がある。
床版と鋼桁との接合部の切断は手作業によって行うのが一般的である。ところが、手作業による床版撤去作業は、効率が悪く、工期短縮化の妨げとなっていた。
特許文献1には、コンクリート床版に対して、下端変換プーリーが配置される貫通孔穿孔するとともに、貫通孔から離れた位置に切断溝を形成した後、この切断溝内ワイヤーソーを係入し、このワイヤーソーを利用してコンクリート床版の底面を水平切断する橋梁床版切断方法が開示されている。

概要

駆動装置への負担を減らし、かつ、施工期間の短縮を可能とし、なおかつ、高精度に施工を行うことを可能とした切断装置および床版切断方法を提案する。駆動部2と、鋼桁Gに沿って移動可能に設けられた一対の移動部3,3と、駆動部2と一対の移動部3,3との間に掛け回されたワイヤーソー4とを備える切断装置1であって、一対の移動部3,3は、鋼桁Gを挟んで対向するように設けられており、ワイヤーソー4は、鋼桁Gと床版Sとの境界において鋼桁Gの桁軸と交差するように移動部3同士の間に配設されていて、駆動部2の動力により回転しつつ一対の移動部3,3とともに駆動部2に牽引される。

目的

本発明は、駆動装置への負担を減らし、かつ、施工期間の短縮を可能とし、なおかつ、高精度に施工を行うことを可能とした切断装置および床版切断方法を提案することを課題とする

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

駆動部と、桁に沿って移動可能に設けられた一対の移動部と、前記駆動部と前記一対の移動部との間に掛け回されたワイヤーソーと、を備える切断装置であって、前記一対の移動部は、前記桁を挟んで対向するように設けられており、前記ワイヤーソーは、前記桁と床版との境界において当該桁の桁軸と交差するように前記移動部同士の間に配設されていて、前記駆動部の動力により回転しつつ前記一対の移動部とともに前記駆動部に牽引されることを特徴とする、切断装置。

請求項2

前記駆動部は、前記ワイヤーソーに動力を付与する駆動部本体と、前記駆動部本体から延びる前記ワイヤーソーを下向きに誘導する第一駆動部プーリーと、前記第一駆動部プーリーから延びる前記ワイヤーソーを、前記床版の下面よりも低い位置において桁軸方向に誘導する第二駆動部プーリーと、を備え、前記移動部は、前記駆動部から桁軸に沿って延設された前記ワイヤーソーを縦向きに誘導する第一移動部プーリーと、前記第一移動部プーリーから延びる前記ワイヤーソーを桁軸と交差する向きに誘導する第二移動部プーリーと、を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の切断装置。

請求項3

前記移動部は、前記第二移動部プーリーと前記床版との間に配設された第三移動部プーリーをさらに備えていることを特徴とする、請求項2に記載の切断装置。

請求項4

前記桁の側面に配設されたレールを備えており、前記移動部は、前記レールに沿って移動することを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の切断装置。

請求項5

桁から床版を切断する床版切断方法であって、前記床版の上面から前記桁の側方に至る貫通孔を前記床版に形成する工程と、前記貫通孔から桁軸方向に離れた位置に、前記桁軸と交差する開口を前記床版に形成する工程と、前記貫通孔の近傍に駆動部を設置する工程と、前記桁に走行路を設置するとともに、前記走行路に移動部を設置する工程と、前記開口を利用して、前記桁と前記床版との境界にワイヤーソーを係止するとともに当該ワイヤーソーを前記駆動部および前記移動部に掛け回す工程と、前記駆動部を利用して前記ワイヤーソーにより前記桁の上面に沿って前記床版を切断する工程と、を備えていることを特徴とする、床版切断方法。

技術分野

0001

本発明は、切断装置および床版切断方法に関する。

背景技術

0002

床版更新工事では、老朽化した床版を鋼桁から撤去した後、新設の床版を鋼桁に設置する場合がある。床版を鋼桁から撤去する際には、床版と鋼桁との接合部を切断する必要があるが、新設の床版を設置するためには、切断作業を精度よく行う必要がある。
床版と鋼桁との接合部の切断は手作業によって行うのが一般的である。ところが、手作業による床版撤去作業は、効率が悪く、工期短縮化の妨げとなっていた。
特許文献1には、コンクリート床版に対して、下端変換プーリーが配置される貫通孔穿孔するとともに、貫通孔から離れた位置に切断溝を形成した後、この切断溝内ワイヤーソーを係入し、このワイヤーソーを利用してコンクリート床版の底面を水平切断する橋梁床版切断方法が開示されている。

先行技術

0003

特開2009−114688号公報

発明が解決しようとする課題

0004

特許文献1の床版切断方法は、床版の切断面に巻き付けられたワイヤーソーを回転・牽引することにより、床版を切断するものであるが、切削の進行に伴い、床版の切削部の平面形状が先細りの形状になる。すなわち、桁軸に対して直交する直線状を呈していた切断面が、ワイヤーソーが牽引されることで、両端が中央よりも貫通孔側に配置された逆V字状となる。そのため、ワイヤーソーと床版との接触部分が多くなり、切削時の抵抗が大きくなる。その結果、駆動装置の負担が大きくなってしまうとともに、切断に要する時間が長期化してしまう。
このような観点から、本発明は、駆動装置への負担を減らし、かつ、施工期間の短縮を可能とし、なおかつ、高精度に施工を行うことを可能とした切断装置および床版切断方法を提案することを課題とする。

課題を解決するための手段

0005

前記課題を解決するための本発明の切断装置は、駆動部と、桁に沿って移動可能に設けられた一対の移動部と、前記駆動部と前記一対の移動部との間に掛け回されたワイヤーソーとを備えるものであって、前記一対の移動部は、前記桁を挟んで対向するように設けられており、前記ワイヤーソーは、前記桁と床版との境界において当該桁の桁軸と交差するように前記移動部同士の間に配設されていて、前記駆動部の動力により回転しつつ前記一対の移動部とともに前記駆動部に牽引されることを特徴としている。
かかる切削手段によれば、ワイヤーソーによって桁と床版との接合部を切断するため、簡易に施工を行うことができる。ワイヤーソーは、桁の側面に沿って移動する一対の移動部とともに牽引されるため、一定の角度を保持した状態で接合部を切断する。そのため、駆動部の負担が大きくなることがなく、高精度に施工を行うことができる。

0006

前記駆動部は、前記ワイヤーソーに動力を付与する駆動部本体と、前記駆動部本体から延びる前記ワイヤーソーを下向きに誘導する第一駆動部プーリーと、前記第一駆動部プーリーから延びる前記ワイヤーソーを前記床版の下面よりも低い位置において桁軸方向に誘導する第二駆動部プーリーとを備えているのが望ましい。また、前記移動部は、前記駆動部から桁軸に沿って延設された前記ワイヤーソーを上向きに誘導する第一移動部プーリーと、前記第一移動部プーリーから延びる前記ワイヤーソーを桁軸と交差する向きに誘導する第二移動部プーリーとを備えているのが望ましい。
また、前記移動部が、前記第二移動部プーリーと前記床版との間に配設された第三移動部プーリーをさらに備えていれば、より高精度に施工を行うことができる。
さらに、前記切断装置は、前記桁の側面に配設されたレールを備えており、前記移動部は前記レールに沿って移動するように構成されていてもよい。

0007

また、本発明の床版切断方法は、桁から床版を切断する床版切断方法であって、前記床版の上面から前記桁の側方に至る貫通孔を前記床版に形成する工程と、前記貫通孔から桁軸方向に離れた位置に、前記桁軸と交差する開口を前記床版に形成する工程と、前記貫通孔の近傍に駆動部を設置する工程と、前記桁に走行路を設置するとともに、前記走行路に移動部を設置する工程と、前記開口を利用して、前記桁と前記床版との境界にワイヤーソーを係止するとともに当該ワイヤーソーを前記駆動部および前記移動部に掛け回す工程と、前記駆動部を利用して前記ワイヤーソーにより前記桁の上面に沿って前記床版を切断する工程とを備えていることを特徴としている。
かかる床版切断方法によれば、ワイヤーソーによって桁と床版との接合部を切断するため、簡易に施工を行うことができる。

発明の効果

0008

本発明の切断装置および床版切断方法によれば、駆動装置への負担を減らし、かつ、施工期間の短縮を可能とし、なおかつ、高精度に施工を行うことが可能となる。

図面の簡単な説明

0009

本発明の実施形態に係る切断装置の概要を示す平面図である。
図1に示す切断装置の側面図である。
図1のA−A断面図である。
(a)は図1のB−B断面図、(b)は図2のC部分拡大図である。

実施例

0010

本発明の実施形態では、道路橋の床版更新工事において、鋼桁(桁)Gの上面に固定されたコンクリート製の既設床版Sを切断撤去する際に使用する切断装置1とこの切断装置1を使用した床版切断方法について説明する(図1および図2参照)。
鋼桁Gは、図3に示すように、上下のフランジGF,GFと、両フランジGF,GFの間に配設されたウェブGWにより断面視I字状のいわゆるI形鋼により構成されている。鋼桁Gの上下のフランジGF,GFおよびウェブGWにより形成された空間には、桁軸方向に所定の間隔をあけて複数のリブ材GRが配設されている。なお、本実施形態では、主桁がI形鋼からなる鋼桁Gの場合について説明するが、主桁の構成は限定されるものではない。
本実施形態の切断装置1は、図1および図2に示すように、駆動部2、一対の移動部3,3、ワイヤーソー4および一対のレール5,5を備えている。

0011

駆動部2は、ワイヤーソー4を回転させつつ牽引する、いわゆるワイヤーソーマシンである。
本実施形態の駆動部2は、駆動部本体20、第一駆動部プーリー21および第二駆動部プーリー22を備えている。
駆動部本体20は、ワイヤーソー4に対して回転力を付与するとともに、ワイヤーソー4を牽引する。また、駆動部本体20は、図示せぬ駆動源モーター等)の他、図3に示すように、複数のガイドプーリー23,23,…を有している。ガイドプーリー23にはワイヤーソー4が掛け回されていて、ガイドプーリー23を適宜移動させることにより、駆動部2から延びるワイヤーソー4の長さを調整する。
駆動部本体20は、床版Sの上面に固定されている。床版Sには、ワイヤーソー4を挿通するための貫通孔H1が形成されている。駆動部本体20は、貫通孔H1の近傍に配置されている。本実施形態では、図2に示すように、駆動部本体20を、床版Sに打設されたアンカー24,24,…を利用して固定する。なお、駆動部本体20の固定方法は限定されるものではなく、例えば、床版Sを貫通するように配設されたボルトを利用して締着してもよい。

0012

第一駆動部プーリー21は、図3に示すように、駆動部本体20から延びるワイヤーソー4を縦向きに誘導する。第一駆動部プーリー21は、図2に示すように、駆動部本体20から延びる取付部材21aによって、回転可能に保持されている。本実施形態の第一駆動部プーリー21は、桁軸と平行な軸を中心に回転するが、第一駆動部プーリー21の回転軸の向きは限定されない。
第二駆動部プーリー22は、第一駆動部プーリー21から延びるワイヤーソー4を、床版Sの下面よりも低い位置において桁軸方向に誘導する。すなわち、第二駆動プーリー22は、桁軸と直交する軸を中心に回転することで、縦向きのワイヤーソー4を横向き(桁軸と平行な向き)に変化させている。
本実施形態の第二駆動部プーリー22は、図3に示すように、床版の下面に固定された取付部材22aによって回転可能に保持されている。取付部材22aは、床版の下面に打設されたアンカー22bによって床版Sに固定されている。なお、取付部材22aの固定方法は限定されるものではない。また、取付部材22aは、レール5に摺動可能に取り付けられていてもよい。また、第二駆動部プーリー22は、駆動部本体20に取り付けられていてもよい。また、第二駆動部プーリー22の回転軸の向きは限定されるものではない。
本実施形態の第一駆動部プーリー21および第二駆動部プーリー22は、円盤状の部材からなる。第一駆動部プーリー21および第二駆動部プーリー22の側面には、両縁部に形成されたフランジにより、ワイヤーソー4が挿入される凹部が形成されている。

0013

移動部3は、鋼桁Gに沿って移動可能に設けられている。
本実施形態の移動部3は、図2に示すように、鋼桁Gの側面に設けられたレール5に摺動可能に取り付けられている。
本実施形態では、一対のレール5,5が、鋼桁Gを挟んで対向するように、鋼桁Gの桁軸に沿って配設されている。レール5は、鋼桁Gの側面に固定された鋼製部材により構成されているが、レール5を構成する材料は限定されない。本実施形態では、レール5を鋼桁Gのリブ材GRにクランプ等の治具を介して固定しているが、レール5の取り付け位置および固定方法は限定されない。例えば、鋼桁Gにリブ材GRが固定されていない場合には、鋼桁GのウェブGWにレール5を直接固定してもよい。
一対の移動部3,3は、図1および図2に示すように、それぞれレール5に移動可能に係合されていることで、鋼桁Gを挟んで対向するように設けられている。なお、一対の移動部3,3は、鋼桁Gを挟んで対向している必要はなく、一方の移動部3が他方の移動部3よりも駆動部2側となるように設けられていてもよい。

0014

移動部3は、図4(a)および(b)に示すように、移動部本体30、第一移動部プーリー31、第二移動部プーリー32および第三移動部プーリー33を備えている。
移動部本体30は、レール5に移動可能に係合されている。移動部本体30は、レール5を挟持するとともにレール5を走行する複数の車輪(図示せず)を備えている。また、移動部本体30には図示しないモーターが内蔵されている。移動部本体30は、モーターの動力により車輪を回転させることで、レール5に沿って移動する。モーターは、制御手段6に接続されており、駆動部2の作動状況に応じて作動する。
移動部本体30は、第一移動部プーリー31および第二移動部プーリー32を回転可能に保持している。
第一移動部プーリー31は、駆動部2から桁軸に沿って延設されたワイヤーソー4を縦向きに誘導する。第一移動部プーリー31は、桁軸と直交する軸(第二駆動部プーリー22の回転軸と平行な軸)を中心に回転する。
第二移動部プーリー32は、第一移動部プーリー31から延びるワイヤーソー4を桁軸と交差する向きに誘導する。本実施形態の第二移動部プーリー32は、横軸を中心に回転する。第二移動部プーリー32は、移動部本体30の取り付けられた支持部材32aによって回転可能に保持されている。支持部材32aは、水平方向での回転(縦軸を中心とした回転)が可能に移動部本体30に取り付けられている。そのため、支持部材32aを回転させることにより、第二移動部プーリー32と鋼桁Gとの離れを調節することができる。なお、第二移動部プーリー32は、鉛直軸を中心に回転してもよく、第二移動部プーリー32の回転軸の向きは限定されない。第二移動部プーリー32は、鋼桁Gの上面の高さ位置と同等以上の高さ位置において、ワイヤーソー4の向きを変化させている。
本実施形態の第一移動部プーリー31および第二移動部プーリー32は、円盤状の部材からなる。第一移動部プーリー31および第二移動部プーリー32の側面には、両縁部に形成されたフランジにより、ワイヤーソー4が挿入される凹部が形成されている。
第三移動部プーリー33は、第二移動部プーリー32と床版Sの切断面との間に配設されていて、ワイヤーソー4の高さ調整を行う。本実施形態の第三移動部プーリー33は、横軸を中心に回転する。本実施形態の第三移動部プーリー33は、円柱状部材からなる。第三移動部プーリー33は、鋼桁Gの上面よりも数cm高い位置に上端(ワイヤーソー4)が配置されるように設けられている。すなわち、第三移動部プーリー33は、ワイヤーソー4による床版Sの切断面が、鋼桁Gの上面よりも高い位置になるように、ワイヤーソー4を誘導している。本実施形態では、支持部材32aに連結された延長支持部材33aによって第三移動部プーリー33が保持されている。延長支持部材33aは、縦方向での回転(横軸を中心とした回転)が可能に支持部材32aに取り付けられている。そのため、延長支持部材33aを回転させることにより、第三移動部プーリー33の高さ調整が可能となる。

0015

ワイヤーソー4は、いわゆるダイヤモンドワイヤーからなり、駆動部2と一対の移動部3,3との間に掛け回されている。ワイヤーソー4は、柔軟性を有しており、かつ、無端状である。
ワイヤーソー4は、図1および図2に示すように、鋼桁Gと床版Sとの境界において鋼桁Gの桁軸と交差するように、移動部3同士の間に配設されている。すなわち、ワイヤーソー4は、駆動部2の第一駆動部プーリー21によって下向きに誘導された後、第二駆動部プーリー22によって横向きに誘導される。そして、桁軸方向に沿って延設された後、第一移動部プーリー31によって上向きに誘導されて、第二移動部プーリー32によって横向きに誘導される。そして、第三移動部プーリー33を介して床版Sの切断面を横断した後、他方の移動部3の第三移動部プーリー33に誘導される。他方の第三移動部プーリー33から第二移動部プーリー32へ誘導し、第二移動部プーリー32によって下向きに誘導される。そして第一移動部プーリー31によって横向きに誘導されることで、第二駆動部プーリー22に誘導される。そして、第二駆動部プーリー22から縦向きに誘導された後、第一駆動部プーリー21を介して駆動部本体20に戻る。
このように、駆動部2と一対の移動部3,3との間に掛け回されたワイヤーソー4は、駆動部2の動力により回転しつつ、一対の移動部3,3とともに駆動部2に牽引される。

0016

次に、切断装置1を利用して、鋼桁Gから床版Sを切断する床版切断方法について説明する。
本実施形態の床版切断方法は、貫通孔形成工程、開口形成工程、駆動部設置工程、移動部設置工程、ワイヤーソー設置工程および切断工程を備えている。
貫通孔形成工程は、床版Sの上面から鋼桁Gの側方(フランジGFの外側)に至る貫通孔H1を床版Sに形成する工程である(図1および図2参照)。貫通孔H1は、駆動部2の設置予定個所の近傍において床版Sの上面から下向きにコアボーリングを行うことにより形成する。本実施形態では、鋼桁Gを挟んで対向するように、一対の貫通孔H1を形成する。なお、鋼桁を横断する方向に複数の貫通孔H1を連設することで、桁軸方向と交差する開口を形成してもよい。また、本実施形態では、貫通孔H1を断面円形に形成するが、貫通孔H1の断面形状は限定されない。

0017

開口形成工程は、貫通孔H1から桁軸方向に離れた位置に、桁軸と交差する開口H2を床版Sに形成する工程である。本実施形態の開口H2は、コアボーリングを複数回実施することにより形成された複数の貫通孔により構成されている。複数の貫通孔は、桁軸方向と交差する方向に並設されており、隣接する貫通孔同士をつなげることで、桁軸と交差するスリット状(長孔状)の開口を形成する。開口H2は、鋼桁GのフランジGFよりも大きな幅に形成する。なお、開口H2の形成方法は限定されるものではなく、例えば、カッターを利用して矩形状に形成してもよいし、手作業により削孔してもよい。なお、床版Sの端部から床版の切断を開始する場合には、床版端部の開口部を利用すればよい。鋼桁Gの上方では、フランジGFの上面に達するまでコアボーリングを行い、フランジGFの上面を露出させる。

0018

駆動部設置工程は、貫通孔H1の近傍に駆動部2(駆動部本体20および第二駆動部プーリー22)を設置する工程である。
駆動部本体20は、床版Sの上面に配置した後、床版Sの上面から打設されたアンカー24,24,…により固定する。第二駆動部プーリー22は、貫通孔H1の近傍に配置するとともに、床版Sの下面に打設されたアンカーにより固定する。本実施形態では、第二駆動部プーリー22を貫通孔H1の移動部3側(図1において右側)に固定するが、第二駆動部プーリー22の固定位置は限定されない。

0019

移動部設置工程は、鋼桁Gにレール5を設置するとともに、レール5に移動部3を設置する工程である。
レール5は、桁軸と平行に設置する。本実施形態では、図示しない治具を利用して、リブGRに固定する。レール5は、図2に示すように、貫通孔H1の下方から開口H2の下方に至る範囲に設置する。
移動部3は、開口H2の近傍において、レール5に係合する。このとき、第二移動部プーリー32の上端が、鋼桁Gの上面の高さと同等の高さになるように調整する。また、第三移動部プーリー33は、ワイヤーソーの位置が床版Sの切断面の高さになるように位置調整する。

0020

ワイヤーソー設置工程は、ワイヤーソー4を駆動部2および移動部3に掛け回す工程である。
ワイヤーソー4は、開口H2によって露出した床版Sの切断面(開口部H2によって露出した床版Sと鋼桁Gの接合境界部)に掛け回す。そして、ワイヤーソー4は、移動部3を経由して駆動部2に掛け回すとともに、両端部を連結することで、無端状にする。

0021

切断工程は、駆動部2を利用してワイヤーソー4を利用して、鋼桁Gの上面に沿って床版Sを切断する工程である。
床版Sの切断は、駆動部2の動力により無端状のワイヤーソー4に一定の張力を与えつつ回転させることにより行う。すなわち、駆動部2によりワイヤーソー4を回転させつつ、牽引(引っ張る)ことで、床版Sを切断する。このとき、移動部3は、ワイヤーソー4による切削に応じて、駆動部2側に移動する。本実施形態では、移動部3が自走することで、床版Sの切断面がほぼ直線になるようにワイヤーソー4を誘導する。本実施形態では、一対の移動部3,3が並行に移動することで、切断面が鋼桁Gの軸方向に対して略直交するように切断する。なお、一対の移動部3,3は、必ずしも並行に移動する必要はなく、一方の移動部3が他方の移動部3よりも駆動部2側になるように移動することで、切断面が鋼桁Gの軸方向に対して斜めになるように切断してもよい。

0022

床版Sの切断により、ワイヤーソー4が駆動部2の近傍に近づいたら、駆動部2および移動部3を停止する。そして、駆動部2を移動させて、貫通孔形成工程、開口形成工程、駆動部設置工程、移動部設置工程、ワイヤーソー設置工程および切断工程を繰り返す。
このとき、開口部形成工程では、既存の貫通孔H1,H1同士がつながるように開口H2を形成すればよい。

0023

本実施形態の切削手段および床版切断方法によれば、ワイヤーソー4によって鋼桁Gと床版Sとの接合部を切断するため、簡易に施工を行うことができる。ワイヤーソー4は、鋼桁Gの側面に沿って移動する一対の移動部3,3とともに牽引されるため、一定の角度を保持した状態で接合部Sを切断する。そのため、駆動部2の負担が大きくなることがなく、高精度に施工を行うことができる。
また、移動部3の第三移動部プーリー33によりワイヤーソー4による切断面の位置が保持されているため、切断精度が高く、既設床版Sの撤去後、新設床版を設置する際に要する鋼桁G上面のケレン作業を省略あるいは低減することができる。そのため、床版更新工事の施工効率が向上する。
第三移動部プーリー33は、ワイヤーソー4の高さ位置が、鋼桁Gの上面よりも高くなるようにワイヤーソー4を誘導しているため、床版Sの切断面におけるワイヤーソー4の中央部が重力によってたわんだ場合であっても、ワイヤーソー4によって鋼桁Gを切削することを防止している。また、第三移動部プーリー33の位置は、第二移動部プーリー32よりも鋼桁Gに近い位置に絞り込まれているため、ワイヤーソー4のたわみ量を最小限に抑えることができる。
第二移動部プーリー32により、ワイヤーソー4の床版Sの横断部(切断面に面した部分)には、張力が付与されているため、ワイヤーソー4のたわみを抑え、鋼桁Gを切削することが防止されている。

0024

以上、本発明に係る実施形態について説明した。しかし、本発明は、前述の実施形態に限られず、前記の各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
例えば、第三移動部プーリー33は必要に応じて設ければよく、省略してもよい。第三移動部プーリー33を省略する場合には、第二移動部プーリー32によって、ワイヤーソー4が鋼桁Gの上面よりも高い位置に誘導すればよい。
移動部3の動力は限定されるものではなく、油圧モーターでも電気モーターでもよい。

0025

1切断装置
2 駆動部
20 駆動部本体
21 第一駆動部プーリー
22 第二駆動部プーリー
3 移動部
31 第一移動部プーリー
32 第二移動部プーリー
33 第三移動部プーリー
4ワイヤーソー
5レール(走行路)
G鋼桁(桁)
S 床版

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