図面 (/)

技術 刺繍範囲検出装置、刺繍範囲検出方法、プログラムおよび刺繍模様配置システム

出願人 蛇の目ミシン工業株式会社
発明者 金剛猛
出願日 2016年4月26日 (4年6ヶ月経過) 出願番号 2016-088483
公開日 2017年11月2日 (3年0ヶ月経過) 公開番号 2017-197865
状態 特許登録済
技術分野 ミシン・縫製 自動刺繍;刺繍製品;タフト製品
主要キーワード 矩形線 接点回路 位置操作 撮像姿勢 配置システム ジョグ操作 選択メニュ 電気的処理
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年11月2日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (17)

課題

簡易な方法で、正確に刺繍範囲を検出する。

解決手段

刺繍枠の情報と刺繍枠の刺繍範囲を特定するために刺繍枠に付された複数のマークを導くために表示されるマーク有効範囲の情報とを取得する。表示された複数のマークの全てがマーク有効範囲の中に表示されたときに、刺繍枠を撮像する。取得した刺繍枠の情報と、撮像した画像内の複数のマークの情報とを対応付け画像解析を行う。そして、解析結果に基づいて、刺繍枠の刺繍範囲を決定する。

概要

背景

関連技術として、特許文献1には、刺繍枠に装着された刺繍布に対して、使用者によって選択された文字等の複数の模様を、指定された縫い範囲に、均等に配置して縫うことができるミシンが開示されている。

このようなミシンで刺繍を行う場合には、使用者は、刺繍布をセットした刺繍枠をミシンに取り付け、目的の刺繍模様が縫われる位置にミシンの機能であるジョグ操作によって刺繍枠を移動させて、針位置開始点付近に移動させる。次に、使用者は、縫い範囲確認機能を実行し、模様が縫われる範囲の矩形線上を、針に対して刺繍枠を移動させてこの矩形内に模様が入るであろうことを目視で確認する。

概要

簡易な方法で、正確に刺繍範囲を検出する。刺繍枠の情報と刺繍枠の刺繍範囲を特定するために刺繍枠に付された複数のマークを導くために表示されるマーク有効範囲の情報とを取得する。表示された複数のマークの全てがマーク有効範囲の中に表示されたときに、刺繍枠を撮像する。取得した刺繍枠の情報と、撮像した画像内の複数のマークの情報とを対応付け画像解析を行う。そして、解析結果に基づいて、刺繍枠の刺繍範囲を決定する。

目的

本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、簡易な方法で、正確に刺繍範囲を検出する刺繍範囲検出装置、刺繍範囲検出方法プログラムおよび刺繍模様配置システムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

刺繍枠の情報と該刺繍枠の刺繍範囲を特定するために該刺繍枠に付された複数のマークを導くための表示部に表示されるマーク有効範囲の情報とを取得する刺繍枠情報取得部と、前記表示部に表示された前記複数のマークの全てが前記マーク有効範囲の中に表示されたときに、前記刺繍枠を撮像する撮像部と、前記刺繍枠情報取得部が取得した前記刺繍枠の情報と、前記撮像部が撮像した画像内の前記複数のマークの情報とを対応付け画像解析を行う撮像画像解析部と、前記撮像画像解析部の解析結果に基づいて、前記刺繍枠の刺繍範囲を決定する刺繍範囲決定部と、を備える刺繍範囲検出装置

請求項2

重力方向を検出する重力方向検出部を備え、前記表示部は、前記重力方向検出部の検出結果に基づいて、前記撮像部の撮像光軸が重力方向と一致する位置を案内する撮像姿勢案内表示を表示することを特徴とする請求項1に記載の刺繍範囲検出装置。

請求項3

前記表示部に表示された前記複数のマークのすべてが、前記マーク有効範囲の中に配置されるように、前記刺繍枠の位置操作を促す操作指示部を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の刺繍範囲検出装置。

請求項4

前記操作指示部は、案内表示と音声案内との少なくとも一方を行うことを特徴とする請求項3に記載の刺繍範囲検出装置。

請求項5

前記撮像部は、前記表示部に表示された前記複数のマークのすべてが前記マーク有効範囲の中に配置され、かつ、前記重力方向検出部の検出結果から前記撮像光軸が前記重力方向と一致すると判断した場合に、自動的に撮像を行うことを特徴とする請求項2に記載の刺繍範囲検出装置。

請求項6

前記撮像部が撮像した画像において、前記刺繍範囲が前記表示部に対して傾きを有している場合に、該傾きを補正する補正部を備えたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の刺繍範囲検出装置。

請求項7

前記複数のマークは、前記刺繍枠における複数の前記刺繍範囲に応じて色と形状との少なくともいずれか一方が異なることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の刺繍範囲検出装置。

請求項8

前記撮像画像解析部は、撮像した前記複数のマークを画像処理により細線化し、該細線化された前記複数のマークに基づいて前記刺繍範囲決定部が、前記刺繍範囲を決定することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の刺繍範囲検出装置。

請求項9

刺繍枠情報取得部と、表示部と、撮像部と、撮像画像解析部と、刺繍範囲決定部とを備えた刺繍範囲検出装置における刺繍範囲検出方法であって、前記刺繍枠情報取得部が、刺繍枠の情報と該刺繍枠の刺繍範囲を特定するために該刺繍枠に付された複数のマークを導くための前記表示部に表示されるマーク有効範囲の情報とを取得する工程と、前記撮像部が、前記表示部に表示された前記複数のマークの全てが前記マーク有効範囲の中に表示されたときに、前記刺繍枠を撮像する工程と、前記撮像画像解析部が、前記刺繍枠情報取得部が取得した前記刺繍枠の情報と、前記撮像部が撮像した画像内の前記複数のマークの情報とを対応付けて画像解析を行う工程と、前記刺繍範囲決定部が、前記撮像画像解析部の解析結果に基づいて、前記刺繍枠の刺繍範囲を決定する工程と、を備えたことを特徴とする刺繍範囲検出方法。

請求項10

刺繍枠情報取得部と、撮像部と、表示部と、撮像画像解析部と、刺繍範囲決定部とを備えた刺繍範囲検出装置における刺繍範囲検出方法を刺繍範囲検出装置に実行させるためのプログラムであって、前記刺繍枠情報取得部が、刺繍枠の情報と該刺繍枠の刺繍範囲を特定するために該刺繍枠に付された複数のマークを導くための前記表示部に表示されるマーク有効範囲の情報とを取得する工程と、前記撮像部が、前記表示部に表示された前記複数のマークの全てが前記マーク有効範囲の中に表示されたときに、前記刺繍枠を撮像する工程と、前記撮像画像解析部が、前記刺繍枠情報取得部が取得した前記刺繍枠の情報と、前記撮像部が撮像した画像内の前記複数のマークの情報とを対応付けて画像解析を行う工程と、前記刺繍範囲決定部が、前記撮像画像解析部の解析結果に基づいて、前記刺繍枠の刺繍範囲を決定する工程と、をコンピュータに実行させるためのプログラム。

請求項11

刺繍範囲検出装置とミシンとを備える刺繍模様配置システムであって、前記刺繍範囲検出装置が、刺繍枠の情報と該刺繍枠の刺繍範囲を特定するために該刺繍枠に付された複数のマークを導くための表示部に表示されるマーク有効範囲の情報とを取得する刺繍枠情報取得部と、前記表示部に表示された前記複数のマークの全てが前記マーク有効範囲の中に表示されたときに、前記刺繍枠を撮像する撮像部と、前記刺繍枠情報取得部が取得した前記刺繍枠の情報と、前記撮像部が撮像した画像内の前記複数のマークの情報とを対応付けて画像解析を行う撮像画像解析部と、前記撮像画像解析部の解析結果に基づいて、前記刺繍枠の刺繍範囲を決定する刺繍範囲決定部と、刺繍を行う予定の刺繍模様に関する情報を前記ミシンから取得する刺繍模様情報取得部と、前記刺繍模様情報取得部が取得した前記刺繍模様を前記撮像部が撮像した前記刺繍枠の画像と重ねて表示部に表示させる表示制御部と、利用者からの操作を受け付ける操作部と、前記操作部による操作内容に応じて前記刺繍枠の刺繍範囲に対する前記刺繍模様の位置及び向きから座標変換を行なって、刺繍配置データ編集する刺繍配置データ編集部と、該編集した刺繍配置データを前記ミシンに送信する送信部と、を備え、前記ミシンが、前記編集した刺繍配置データを受信する受信部と、該受信した刺繍配置データに基づいて、前記刺繍枠に装着された刺繍布に対して刺繍を実行する刺繍実行部と、を備える刺繍模様配置システム。

技術分野

0001

本発明は、刺繍範囲検出装置、刺繍範囲検出方法プログラムおよび刺繍模様配置システムに関する。

背景技術

0002

関連技術として、特許文献1には、刺繍枠に装着された刺繍布に対して、使用者によって選択された文字等の複数の模様を、指定された縫い範囲に、均等に配置して縫うことができるミシンが開示されている。

0003

このようなミシンで刺繍を行う場合には、使用者は、刺繍布をセットした刺繍枠をミシンに取り付け、目的の刺繍模様が縫われる位置にミシンの機能であるジョグ操作によって刺繍枠を移動させて、針位置開始点付近に移動させる。次に、使用者は、縫い範囲確認機能を実行し、模様が縫われる範囲の矩形線上を、針に対して刺繍枠を移動させてこの矩形内に模様が入るであろうことを目視で確認する。

先行技術

0004

特開平8−155163号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、上述の技術では、刺繍枠の内枠に高さがあるため、外光照明光による影の影響で、容易にかつ正確に刺繍模様の位置合せを行うことができなかった。また、刺繍枠の内枠には、刺繍範囲を示すマークが凸で見えるように樹脂成型されているが、これは、人が目視により利用することを前提としたものである。そのため、カメラ等を用いて画像によって刺繍範囲の認識を行うには、当該マークは利用し辛いものであった。

0006

そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、簡易な方法で、正確に刺繍範囲を検出する刺繍範囲検出装置、刺繍範囲検出方法、プログラムおよび刺繍模様配置システムを提供する。

課題を解決するための手段

0007

形態1;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、刺繍枠の情報と該刺繍枠の刺繍範囲を特定するために該刺繍枠に付された複数のマークを導くための表示部に表示されるマーク有効範囲の情報とを取得する刺繍枠情報取得部と、前記表示部に表示された前記複数のマークの全てが前記マーク有効範囲の中に表示されたときに、前記刺繍枠を撮像する撮像部と、前記刺繍枠情報取得部が取得した前記刺繍枠の情報と、前記撮像部が撮像した画像内の前記複数のマークの情報とを対応付け画像解析を行う撮像画像解析部と、前記撮像画像解析部の解析結果に基づいて、前記刺繍枠の刺繍範囲を決定する刺繍範囲決定部と、を備える刺繍範囲検出装置を提案している。

0008

形態2;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、重力方向を検出する重力方向検出部を備え、前記表示部は、前記重力方向検出部の検出結果に基づいて、前記撮像部の撮像光軸が重力方向と一致する位置を案内する撮像姿勢案内表示を表示する刺繍範囲検出装置を提案している。

0009

形態3:本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記表示部に表示された前記複数のマークのすべてが、前記マーク有効範囲の中に配置されるように、前記刺繍枠の位置操作を促す操作指示部を備えた刺繍範囲検出装置を提案している。

0010

形態4;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記操作指示部は、案内表示と音声案内との少なくとも一方を行う刺繍範囲検出装置を提案している。

0011

形態5;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記撮像部は、前記表示部に表示された前記複数のマークのすべてが前記マーク有効範囲の中に配置され、かつ、前記重力方向検出部の検出結果から前記撮像光軸が前記重力方向と一致すると判断した場合に、自動的に撮像を行う刺繍範囲検出装置を提案している。

0012

形態6;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記撮像部が、撮像した画像において、前記刺繍範囲が前記表示部に対して傾きを有している場合に、該傾きを補正する補正部を備えた刺繍範囲検出装置を提案している。

0013

形態7;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記複数のマークは、前記刺繍枠における複数の前記刺繍範囲に応じて色と形状との少なくともいずれか一方が異なる刺繍範囲検出装置を提案している。

0014

形態8;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記撮像画像解析部は、撮像した前記複数のマークを画像処理により細線化し、該細線化された前記複数のマークに基づいて前記刺繍範囲決定部が、前記刺繍範囲を決定する刺繍範囲検出装置を提案している。

0015

形態9;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、刺繍枠情報取得部と、表示部と、撮像部と、撮像画像解析部と、刺繍範囲決定部とを備えた刺繍範囲検出装置における刺繍範囲検出方法であって、前記刺繍枠情報取得部が、刺繍枠の情報と該刺繍枠の刺繍範囲を特定するために該刺繍枠に付された複数のマークを導くための前記表示部に表示されるマーク有効範囲の情報とを取得する工程と、前記撮像部が、前記表示部に表示された前記複数のマークの全てが前記マーク有効範囲の中に表示されたときに、前記刺繍枠を撮像する工程と、前記撮像画像解析部が、前記刺繍枠情報取得部が取得した前記刺繍枠の情報と、前記撮像部が撮像した画像内の前記複数のマークの情報とを対応付けて画像解析を行う工程と、前記刺繍範囲決定部が、前記撮像画像解析部の解析結果に基づいて、前記刺繍枠の刺繍範囲を決定する工程と、を備えたことを特徴とする刺繍範囲検出方法を提案している。

0016

形態10;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、刺繍枠情報取得部と、撮像部と、表示部と、撮像画像解析部と、刺繍範囲決定部とを備えた刺繍範囲検出装置における刺繍範囲検出方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記刺繍枠情報取得部が、刺繍枠の情報と該刺繍枠の刺繍範囲を特定するために該刺繍枠に付された複数のマークを導くための前記表示部に表示されるマーク有効範囲の情報とを取得する工程と、前記撮像部が、前記表示部に表示された前記複数のマークの全てが前記マーク有効範囲の中に表示されたときに、前記刺繍枠を撮像する工程と、前記撮像画像解析部が、前記刺繍枠情報取得部が取得した前記刺繍枠の情報と、前記撮像部が撮像した画像内の前記複数のマークの情報とを対応付けて画像解析を行う工程と、前記刺繍範囲決定部が、前記撮像画像解析部の解析結果に基づいて、前記刺繍枠の刺繍範囲を決定する工程と、をコンピュータに実行させるためのプログラムを提案している。

0017

形態11;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、刺繍範囲検出装置とミシンとを備える刺繍模様配置システムであって、前記刺繍範囲検出装置が、刺繍枠の情報と該刺繍枠の刺繍範囲を特定するために該刺繍枠に付された複数のマークを導くための表示部に表示されるマーク有効範囲の情報とを取得する刺繍枠情報取得部と、前記表示部に表示された前記複数のマークの全てが前記マーク有効範囲の中に表示されたときに、前記刺繍枠を撮像する撮像部と、前記刺繍枠情報取得部が取得した前記刺繍枠の情報と、前記撮像部が撮像した画像内の前記複数のマークの情報とを対応付けて画像解析を行う撮像画像解析部と、前記撮像画像解析部の解析結果に基づいて、前記刺繍枠の刺繍範囲を決定する刺繍範囲決定部と、刺繍を行う予定の刺繍模様に関する情報を前記ミシンから取得する刺繍模様情報取得部と、前記刺繍模様情報取得部が取得した前記刺繍模様を前記撮像部が撮像した前記刺繍枠の画像と重ねて表示部に表示させる表示制御部と、利用者からの操作を受け付ける操作部と、前記操作部による操作内容に応じて前記刺繍枠の刺繍範囲に対する前記刺繍模様の位置及び向きから座標変換を行なって、刺繍配置データ編集する刺繍配置データ編集部と、該編集した刺繍配置データを前記ミシンに送信する送信部と、を備え、前記ミシンが、前記編集した刺繍配置データを受信する受信部と、該受信した刺繍配置データに基づいて、前記刺繍枠に装着された前記刺繍布に対して刺繍を実行する刺繍実行部と、を備える刺繍模様配置システム提案している。

発明の効果

0018

本発明の1またはそれ以上の実施形態によれば、簡易な方法で、正確に刺繍範囲を検出することができるという効果がある。

図面の簡単な説明

0019

本発明の第1の実施形態に係る刺繍範囲検出装置の電気的構成を示す図である。
本発明の第1の実施形態に係る刺繍範囲検出装置の電気的処理を示す図である。
本発明の第1の実施形態に係る刺繍枠を例示した図である。
本発明の第1の実施形態に係る刺繍枠を選択するために刺繍範囲検出装置の表示画面に複数の刺繍枠を表示した状態を例示した図である。
本発明の第1の実施形態に係る刺繍範囲検出装置の表示画面に刺繍範囲マークの有効範囲を例示した図である。
本発明の第1の実施形態に係る刺繍範囲検出装置の表示画面に表示した刺繍範囲マークの有効範囲に刺繍枠画像を重ね合わせマークを有効範囲に位置合わせする様子を例示した図である。
本発明の第1の実施形態に係る刺繍範囲検出装置の表示画面に表示した刺繍範囲マークの有効範囲に刺繍枠画像を重ね合わせマークを有効範囲に位置合わせする様子を例示した図である。
本発明の第1の実施形態に係る刺繍枠に設けられたマークに対して細線化処理を施した様子を例示した図である。
本発明の第1の実施形態に係る刺繍枠に設けられたマークのうち、対向するマークを線分で結んだ様子を例示した図である。
本発明の第1の実施形態に係る対向するマークを結んだ線分の交点を直線で結んで矩形の刺繍範囲を決定する状態を例示した図である。
本発明の第1の実施形態に係る矩形の刺繍範囲を決定した後に、傾きを補正したときの様子を示した図である。
本発明の第1の実施形態に係る他の種類の刺繍枠を例示した図である。
本発明の第2の実施形態に係る刺繍模様配置システムの構成の概略を示す図である。
本発明の第2の実施形態に係る刺繍模様配置システムの電気的構成を示す図である。
本発明の第2の実施形態に係る刺繍模様配置システムにおけるタブレット端末の電気的処理を示す図である。
本発明の第2の実施形態に係る刺繍模様配置システムにおけるミシンの電気的処理を示す図である。

実施例

0020

以下、本発明の実施形態について、図面を用いて、詳細に説明する。

0021

<第1の実施形態>
図1から図12を用いて、第1の実施形態に係る刺繍範囲検出装置について説明する。

0022

本実施形態に係る刺繍範囲検出装置では、例えば、刺繍布が固定されたときに視認可能な箇所に刺繍範囲を特定するマークを有する刺繍枠を用いる。使用者が使用する刺繍枠を指定することにより、マークを導く範囲を案内するマーク有効範囲情報を取得する。 取得された刺繍枠のマークを導く範囲を案内するマーク有効範囲とマークを含む刺繍枠、及び、刺繍枠に装着された刺繍布とを重ねた画像を表示する。マークのすべてが、マーク有効範囲内に配置されるように、マークを含む刺繍枠の位置操作を促す。マークのすべてが、マーク有効範囲内に配置されときに、表示部に表示された画像を撮像する。取得した刺繍枠の情報と、撮像部が撮像した画像内のマークとを対応付けて画像解析を行う。そして、解析結果に基づいて、刺繍範囲を決定するものである。以下、その詳細について、説明する。

0023

<刺繍範囲検出装置の構成>
以下、図1を用いて、本実施形態に係る刺繍範囲検出装置の構成について説明する。なお、以下では、刺繍範囲検出装置としてタブレット端末10を例示して説明する。

0024

タブレット端末10は、一般に市販されている汎用品を利用することができる。本実施形態における刺繍範囲検出装置をタブレット端末10によって実行するためには、刺繍範囲検出用のプログラム(アプリケーションプログラム)をタブレット端末10にインストールして実行する。なお、このプログラムは、フラッシュメモリ装置等の記録媒体に記録されていてもよいし、既知の様々なネットワークを介してダウンロードして入手してもよい。なお、本実施形態では、刺繍範囲検出装置の具体的な一例として、タブレット端末10を例示したが、これに関わらず、例えば、スマートフォンや刺繍枠全体を撮像できる位置に機構的に固定可能な機構によって、ミシンに設けられ、刺繍範囲検出装置に必要な機能を備えたカメラ等であってもよい。

0025

タブレット端末10は、図1に示すように、刺繍枠情報取得部11と、表示部12と、操作指示部13と、撮像部14と、撮像画像解析部15と、刺繍範囲決定部16と、重力方向検出部17と、補正部18と、制御部19とから構成されている。

0026

刺繍枠情報取得部11は、刺繍枠の種別情報と刺繍布が固定されたときに視認可能な箇所に刺繍範囲を特定するマークを有する刺繍枠のマークを導く範囲を案内するマーク有効範囲情報とを取得する。本実施形態に用いる刺繍枠110は、図3に示すように、内枠111と、外枠112と、刺繍範囲マーク114とから構成されている。刺繍範囲マーク114は、刺繍枠110の内枠111には、矩形で示される刺繍範囲の4辺を延長し、刺繍枠の上を通る短い線分として形成されている。また、刺繍枠110の内枠111には、直線が短い線分でマーキングされた刺繍範囲マーク114が形成されている。本実施形態では、内枠111には縦の線分、横の線分が8カ所マーキングされている。なお、本実施形態では、内枠111と外枠112とが別体となっている刺繍枠110を例示したが、2つの枠が一部で連結され、一方の枠を回動することにより2つの枠が重なり合うような構造のものでもよい。また、刺繍範囲マーク114は、図12に示すように、その種類毎に色と形状との少なくとも一方が異なるようにしてもよい。このように、その種類毎に色または形状を変えることにより、画像での認識が容易となる。また、本実施形態では、刺繍範囲が矩形となる場合を例示して説明したが、本実施形態の8本の刺繍範囲マーク114に別の刺繍範囲マークを加えることにより、刺繍範囲が多角形円形半円等である場合にも応用することができる。また、そのように異なる刺繍範囲について、それぞれに応じた別の種類のマークを設けてもよい。この場合、マークは刺繍範囲毎に色あるいは形状が異なることが望ましい。このように、刺繍枠に複数の刺繍範囲に対応するマークを設けることにより、刺繍枠の種類を最小限に抑えることができる。また、マークについて複数の刺繍範囲毎に色や形状を変えることにより、画像処理において、容易にマークを選別することができる。

0027

表示部12は、刺繍枠情報取得部11により取得された刺繍枠110の刺繍範囲マーク114を導く範囲を案内するマーク有効範囲(図5斜線部)と刺繍範囲マーク114を含む刺繍枠110、及び、刺繍枠110に装着された刺繍布とを重ねた画像を表示する。また、表示部12は、撮像部14が後述する重力方向検出部17の検出結果に基づいて、撮像光軸が重力方向と一致する位置を案内する撮像姿勢案内表示を表示する。また、表示部12は、各種画像を表示するとともに、タッチパネルとして機能させるために図示しない操作部を含んで構成されており、情報の表示に加えて、使用者からの各種操作入力を受け付けることができる。

0028

操作指示部13は、刺繍範囲マーク114のすべてが、マーク有効範囲内に配置されるように、刺繍範囲マーク114を含む刺繍枠110の位置操作を促す。なお、この位置操作は、案内表示や音声案内等により実行してもよい。案内表示や音声案内等によって実行することにより、タブレット端末10の取り扱いに不慣れな使用者であっても、簡単に位置操作を行なうことができる。

0029

撮像部14は、刺繍範囲マーク114のすべてが、マーク有効範囲内に配置されときに、表示部12に表示された画像を撮像する。なお、撮像を実際に行うときには、使用者がタブレット端末10を手に持って行う。なお、刺繍範囲マーク114がマーク有効範囲内に配置され、かつ、後述する重力方向検出部17の検出結果から撮像光軸が重力方向と一致すると判断した場合に、自動的に撮像を行うようにしてもよい。このように、画像解析により、自動的に撮像を行うことにより、手ぶれ等を防止し、正確な撮像画像を取得することができる。

0030

撮像画像解析部15は、刺繍枠情報取得部11が取得した刺繍枠110の情報と、撮像部14が撮像した画像内の刺繍範囲マーク114とを対応付けて画像解析を行う。具体的には、撮像画像解析部15は、撮像した刺繍範囲マーク114を画像処理により細線化する。これにより、刺繍範囲を認識可能に確定することができる。

0031

刺繍範囲決定部16は、撮像画像解析部15の解析結果に基づいて、刺繍範囲を決定する。重力方向検出部17は、タブレット端末10の重力方向を検出することにより、タブレット端末10の水平方向の傾きを検出する。重力方向検出部17の検出結果は、撮像姿勢案内表示で確認することができる。また、重力方向検出部17は、水準器地磁気センサ等により構成してもよい。重力方向検出部17を設けることにより、使用者が簡単にタブレット端末10を水平状態に保つことができる。補正部18は、撮像部14が、撮像した画像において、刺繍範囲が表示部12に対して傾きを有している場合に、その傾きを補正する。当該補正を行うことにより、刺繍範囲の正確な位置に刺繍を行なうことができる。

0032

制御部19は、制御プログラムにしたがって、刺繍範囲検出装置全体の制御を行う。また、図示しないROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等により構成される記憶部を有し、例えば、撮像部14が撮像した画像データ等様々なデータを記憶する。なお、本実施形態においては、刺繍枠情報や刺繍枠画像、マーク有効範囲画像、重力方向決定画像操作案内用プログラム、音声データ、表示データ等を記憶保存する。

0033

<刺繍範囲検出装置の処理>
図2から図11を用いて、本実施形態に係る刺繍範囲検出装置の処理について説明する。
まず、準備として、使用者は、刺繍枠110に布をセットし、平らな場所に置く。図2に示すように、タブレット端末10のアプリケーション起動して、枠種選択メニューを開くと、タブレット端末10の表示部12に図4に示すような刺繍枠110の枠種リストが表示される(ステップS101)。

0034

使用者が、布をセットした刺繍枠110と同じ枠種を図4に示すリストから選択すると、撮像部14が起動し、タブレット端末10の表示部12に図5に示すような画面が表示される。また、リアルタイムの画像が重ね合わせて表示部12に表示される(ステップS102)。図5に示す画像は、4隅の角に刺繍枠の種類によって予め定められた刺繍範囲マークの撮影有効範囲が表示され、中央部にタブレット端末10の水平状態を示す水準器のインジケータが表示されており、タブレット端末10を傾けて内側の白い円が外側の円の中央に来たとき、タブレット端末10が水平になったことを示している。使用者は、8個の刺繍範囲マーク114がすべて刺繍範囲マークの撮影有効範囲に入り、かつ、水準器のインジケータである内側の白い円が外側の円の中央に来るようにタブレットの位置を調整する。なお、リアルタイムに入力される画像を解析し、刺繍範囲マーク114が、刺繍枠110の種類によってあらかじめ定められた狭い領域(図6図7の斜線部)の中に写っていることを自動認識し、ブザーなどで知らせてもよい。

0035

使用者は、布が張られた刺繍枠110に対し、撮像部14を向けるように、タブレット端末10を保持する。タブレット端末10の表示部12の4隅に設けられた刺繍範囲マークの有効範囲の中に内枠111に設けられた8個の刺繍範囲マーク114のそれぞれが入っていることを画像処理により認識する(ステップS103)。刺繍範囲マーク114のそれぞれが刺繍範囲マークの有効範囲内に入っていなければ(ステップS104の「No」)、ステップS102に戻り、撮影を続ける。

0036

刺繍範囲マーク114のそれぞれが刺繍範囲マークの有効範囲内に入っていれば(ステップS104の「Yes」)、ステップS105に進み、水準器のセンサ値を読み、タブレット端末10が水平になっていることを判定する(ステップS106)。タブレット端末10が水平でなければ(ステップS106の「No」)、ステップS102に戻り、撮影を続ける。水平になっていれば(ステップS106の「Yes」)、画像取り込みの条件が整ったことになり、ステップS107に進んで、現在の映像を画像データとしてメモリに取り込む。

0037

刺繍枠110の内枠111に印刷された刺繍範囲マーク114には太さと長さがあるため、図8に示すように、細線化の処理を施し(ステップS118)、続いて8本の線分それぞれの中間点座標値を求める。また、図9のように対向する線分の中間点を直線で結び、点a〜hの座標で直線を作る。

0038

点a〜hの座標を基に線分ad、線分he、線分bg、線分cfの4本の線の方程式を作る。次に、それぞれ直交する線分adと線分bg、線分adと線分cf、線分cfと線分he、線分heと線分bgの交点を得るために方程式を解く図10に示すように、線分adと線分bgの交点をk、線分adと線分cfの交点をl、線分cfと線分heの交点をm、線分heと線分bgの交点をnとして、各交点を直線で結ぶと刺繍範囲の矩形となる(ステップS109)。

0039

図10では、使用者のタブレット端末10の保持の仕方が曲がっていた場合を例示したため、撮影された画像も傾いており、刺繍範囲も同様に傾いている。そこで、この傾きを補正し、タブレット端末の中心線に倣うように回転補正を施すと、図11に示すような画面表示となる(ステップS110)。

0040

<本実施形態の効果>
以上、説明したように、本実施形態によれば、刺繍枠110の内枠111にある刺繍範囲マーク114をコントラストがはっきりした色で印刷する、あるいは視認容易な形状のマークとすることにより、映像から取得した画像データの刺繍範囲マーク114を認識しやすくすることができる。また、刺繍枠110の種類によって予め定められた狭い範囲に各刺繍範囲マーク114が写るように撮影方法を限定しているため、撮影された向き、方向が一義的に決まることによって、不要な領域の画像処理や画像認識をしなくても済み、処理が簡略化できる。また、刺繍範囲マーク114の映像が所定領域に入り、水準器のセンサが水平を指したとき、自動的にシャッターが切られるので、使用者はタブレット端末を安定して保持することに集中できる。また、4隅のコーナーにある計8個の刺繍範囲マーク114から刺繍範囲を自動的に得ることができ、撮影が傾いていても正しく補正することができる。また、実際の刺繍範囲が既知あることから画面上の倍率がわかり、画面上に描画した刺繍模様で位置合わせすると、実際の刺繍枠に反映することができる。

0041

<第2の実施形態>
図13から図16を用いて、第2の実施形態に係る刺繍模様配置システムについて説明する。

0042

本実施形態の刺繍模様配置システムは、第1の実施形態に係る刺繍範囲検出装置の機能を用いて、ミシンによって、正確な刺繍範囲に所望の刺繍を行なうシステムである。以下、詳細を説明する。

0043

<刺繍模様配置システムの構成>
本実施形態に係る刺繍模様配置システムは、図13に示すように、ミシン40と、刺繍範囲検出装置の機能を有するタブレット端末10とから構成されている。ミシン40とタブレット端末10とは、無線LAN70等のネットワークを介して接続されている。なお、本実施形態では、無線LAN70等のネットワークを用いたものに関わらず、例えば、Bluetooth(登録商標)を用いた通信形態でもよいし、例えば、USBメモリ80等を用いたオフラインでの通信形態でもよい。

0044

<タブレット端末の構成>
図14に示すように、本実施形態に係るタブレット端末10は、刺繍枠情報取得部11と、表示部12と、操作指示部13と、撮像部14と、撮像画像解析部15と、刺繍範囲決定部16と、重力方向検出部17と、補正部18と、制御部21と、刺繍模様情報取得部22と、表示制御部23と、操作部24と、刺繍配置データ編集部25と、送信部26とから構成されている。なお、第1の実施形態と同様の符号を付す構成要素については、同様の機能を有することから、その詳細な説明は省略する。

0045

制御部21は、第1の実施形態に係る刺繍範囲検出装置における制御に加えて、後述する表示制御部23を介した表示部12への表示制御や操作部24からの情報に基づく制御、刺繍配置データ編集部25における編集制御を行なう。

0046

刺繍模様情報取得部22は、刺繍を行う予定の刺繍模様に関する情報をミシン40から取得する。表示制御部23は、撮像画像解析部15の解析結果及び刺繍範囲決定部16が決定した刺繍範囲を用いて、刺繍模様情報取得部22が取得した刺繍模様と撮像部14が撮像した撮像画像の少なくとも一部と刺繍範囲とを、縮尺が等しくなるようにして重ねて表示部12に表示させる。

0047

操作部24は、使用者からの操作を受け付ける。刺繍配置データ編集部25は、操作部24による操作内容に応じて刺繍枠110に対する刺繍模様の位置及び向きから座標変換を行なって、刺繍配置データを編集する。送信部26は、編集した刺繍配置データをミシン40に送信する。

0048

<ミシンの構成>
図14に示すように、本実施形態に係るミシン40は、ミシン側表示部41と、受信部42と、ミシン側記憶部43と、制御部44と、刺繍枠認識部45と、送信部46と、刺繍実行部47とから構成されている。ここで、ミシン40は、例えば、刺繍データにしたがって複数色の糸を用いて半自動的に刺繍を行うことができる。また、通常の縫製についても、様々な縫製パターンにより縫製を行うことができる多機能のミシンである。

0049

ミシン側表示部41は、ミシン40自体に設けられており、例えば、液晶表示装置により構成されている。ミシン側表示部41には、ミシンの動作状態に対応して使用者にとって有益な各種情報を表示される。例えば、糸通しを行う場合には、糸通しの操作を補助できるような表示を行う。この表示内容は、ミシンが多機能であることから、多数の表示内容が存在している。また、ミシン側表示部41は、タッチパネルとして構成されており、使用者からの各種操作入力を受け付けることができる。

0050

受信部42および送信部46は、無線LAN70を介してタブレット端末10に接続されており、不図示のルータ等を介して、タブレット端末10との間で相互の無線通信を行うことができる。なお、無線LAN70等のネットワークを用いたものに関わらず、例えば、Bluetooth(登録商標)を用いた通信形態でもよいし、例えば、USBメモリ80等を用いたオフラインでの通信形態でもよい。

0051

ミシン側記憶部43は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等により構成されており、例えば、数百種類の刺繍データを記憶している。また、ミシン側記憶部43は、ミシン40に予め内蔵されている模様(刺繍データ)、刺繍枠に関する情報の他に、使用者が外部から入手した模様(使用者作成模様)も記憶していてもよい。ミシン側記憶部43に記憶されている刺繍データそのもの、刺繍データに関連する情報または、刺繍枠に関する情報等については、タブレット端末10に転送が可能である。

0052

制御部44は、ミシン40の動作を制御プログラムにしたがって制御する。また、制御部44は、タブレット端末10からの問い合わせに対する応答も行う。また、制御部44は、ミシン側表示部41の表示及び入力機能を用いて、ミシン40単体で刺繍模様の選択や、組み合わせ、及び、変形等の簡易的な編集作業が可能なように制御を行うこともできる。

0053

刺繍枠認識部45は、ミシン40に装着された刺繍枠110の種類を認識する。本実施形態の刺繍枠認識部45は、利用者がミシン側表示部41を用いて入力又は選択した刺繍枠110の種類を、ミシン40に装着された刺繍枠110の種類として認識する。なお、刺繍枠認識部45による刺繍枠の認識方法は、これに限らず、例えば、ICチップを利用したり、接点回路を利用したりして、ミシン40に装着された刺繍枠110の種類を認識してもよい。

0054

刺繍実行部47は、受信部42を介して受信した刺繍配置データに基づいて、刺繍枠110に装着された刺繍布60に対して刺繍を実行する。

0055

<刺繍模様配置システムの処理>
図3から図11図15および図16を用いて、本実施形態に係る刺繍模様配置システムの処理について説明する。なお、以下では、タブレット端末の処理、ミシンの処理に分けて説明する。

0056

<タブレット端末の処理>
まず、準備として、使用者は、刺繍枠110に刺繍布60をセットし、平らな場所に置く。図15に示すように、タブレット端末10のアプリケーションを起動して、枠種選択メニューを開くと、タブレット端末10の表示部12に刺繍枠110の枠種リストが表示される(ステップS101)。

0057

使用者が、刺繍布60をセットした刺繍枠110と同じ枠種をリストから選択すると、撮像部14が起動し、タブレット端末10の表示部12に図5に示すような画面が表示される。また、リアルタイムの画像が重ね合わせて表示部12に表示される(ステップS102)。図5に示す画像は、4隅の角に刺繍枠の種類によって予め定められた刺繍範囲マークの撮影有効範囲が表示され、中央部にタブレット端末10の水平状態を示す水準器のインジケータが表示されており、タブレット端末10を調整して内側の白い円が外側の円の中央に来たとき、タブレット端末10が水平になったことを示している。使用者は、8個の刺繍範囲マーク114がすべて刺繍範囲マークの撮影有効範囲に入り、かつ、水準器のインジケータである内側の白い円が外側の円の中央に来るようにタブレットの位置を調整する。なお、リアルタイムに入力される画像を解析し、刺繍範囲マーク114が、刺繍枠110の種類によってあらかじめ定められた狭い領域(図6図7の斜線部)の中に写っていることを自動認識し、ブザーなどで知らせてもよい。

0058

使用者は、刺繍布60が張られた刺繍枠110の上方にタブレット端末10の撮像部14を保持する。タブレット端末10の表示部12の4隅に設けられた刺繍範囲マークの有効範囲の中に内枠111に設けられた刺繍範囲マーク114のそれぞれが入っていることを画像処理により認識する(ステップS103)。刺繍範囲マーク114のそれぞれが刺繍範囲マーク114の有効範囲内に入っていなければ(ステップS104の「No」)、ステップS102に戻り、撮影を続ける。

0059

刺繍範囲マーク114のそれぞれが刺繍範囲マークの有効範囲内に入っていれば(ステップS104の「Yes」)、ステップS105に進み、水準器のセンサ値を読み、タブレット端末10が水平になっていることを判定する(ステップS106)。タブレット端末10が水平でなければ(ステップS106の「No」)、ステップS102に戻り、撮影を続ける。水平になっていれば(ステップS106の「Yes」)、画像取り込みの条件が整ったことになり、ステップS107に進んで、現在の映像を画像データとしてメモリに取り込む。

0060

刺繍枠110の内枠111に印刷された刺繍範囲マーク114には太さと長さがあるため、図8に示すように、細線化の処理を施し(ステップS118)、続いて8本の線分それぞれについて長さが半分になる点の座標値を求める。また、図9のように対向する線分を直線で結び、点a〜hの座標で直線を作る。

0061

点a〜hの座標を基に線分ad、線分he、線分bg、線分cfの4本の線の方程式線分を作る。次に、それぞれ直交する線分adと線分bg、線分adと線分cf、線分cfと線分he、線分heと線分bgの交点を得るために方程式を解く。図10に示すように、線分adと線分bgの交点をk、線分adと線分cfの交点をl、線分cfと線分heの交点をm、線分heと線分bgの交点をnとして、各交点を直線で結ぶと刺繍範囲の矩形となる(ステップS109)。

0062

図10では、使用者のタブレット端末10の保持の仕方が曲がっていた場合を例示したため、撮影された画像も傾いており、刺繍範囲も同様に傾いている。そこで、この傾きを補正し、タブレット端末の中心線に倣うように回転補正を施すと、図11に示すような画面表示となる(ステップS110)。

0063

ステップS110の処理により、刺繍範囲の情報が撮影した画像から得られるため、タブレット端末10の刺繍模様情報取得部22は、ミシン40に対して刺繍データの転送を要求し(ステップS111)、応答を待つ(ステップS112)。

0064

刺繍模様情報取得部22がミシン40から刺繍データを受信すると(ステップS113)、表示制御部23が受信した刺繍データから模様の形状を描画し、刺繍範囲の中に表示する。操作部24は、使用者の操作情報を受付け、受け付けた情報に基づいて、刺繍配置データ編集部25が位置合わせなどの編集作業を行い(ステップS114)、編集後の刺繍データを送信部26を介してミシン40へ返送し、タブレット端末10側の一連の作業が終了する(ステップS115)。

0065

<ミシンの処理>
図16に示すように、使用者が刺繍したい模様を模様リストから選択すると、刺繍データがメモリに読み込まれ(ステップS201)、刺繍の実行待ちとなる(ステップS202)。待機中は、タクトスイッチの押下や通信の有無を監視している。

0066

タクトスイッチが押下されると(ステップS203の「スタート」)、刺繍を実行する(ステップS208)。

0067

タブレット端末10からミシン40に刺繍データの転送要求が届くと(ステップS204の「Yes」)、メモリ上に読み込まれている刺繍データをタブレット端末10へ送信し、次の指示を待つ(ステップS209)。

0068

タブレット端末10から編集された刺繍データがミシン40に送信されると(ステップS205の「Yes」)、送られてきた刺繍データを受信する(ステップS206)。そして、メモリに読み込まれている刺繍データを破棄し、ステップS206で受信したデータに置き換える(ステップS207)。

0069

つまり、タブレット端末10で位置合わせされた刺繍データの刺繍実行待ちに変わる。前述のように刺繍布60をセットした刺繍枠110をミシン40に取り付け、ミシン40のスタートボタンを押下すると、ステップS203でスタートの指示を認識し、刺繍を実行する(ステップS208)。そして、タブレット端末10に見えている状態の位置に正しく刺繍布60の上に刺繍が縫われることになる。

0070

<本実施形態の効果>
以上、説明したように、本実施形態によれば、実際の刺繍範囲が既知あることから画面上の倍率がわかり、画面上に描画した刺繍模様で位置合わせすると、実際の刺繍枠に反映することができる。

0071

なお、刺繍範囲検出装置あるいは刺繍模様配置システムの処理をコンピュータシステムあるいはコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを刺繍範囲検出装置あるいは刺繍模様配置システムに読み込ませ、実行することによって本発明の刺繍範囲検出装置あるいは刺繍模様配置システムを実現することができる。ここでいうコンピュータシステムあるいはコンピュータとは、OSや周辺装置等のハードウェアを含む。

0072

また、「コンピュータシステムあるいはコンピュータ」は、WWW(World Wide Web)システムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムあるいはコンピュータから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムあるいはコンピュータに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。

0073

また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムあるいはコンピュータにすでに記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル差分プログラム)であってもよい。

0074

以上、この発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。

0075

10;タブレット端末
11;刺繍枠情報取得部
12;表示部
13;操作指示部
14;撮像部
15;撮像画像解析部
16;刺繍範囲決定部
17;重力方向検出部
18;補正部
19;制御部
20;タブレット端末
21;制御部
22;刺繍模様情報取得部
23;表示制御部
24;操作部
25;刺繍配置データ編集部
26;送信部
40;ミシン
41;ミシン側表示部
42;受信部
43;ミシン側記憶部
44;制御部
45;刺繍枠認識部
46;送信部
47;刺繍実行部
110;刺繍枠
111;内枠
112;外枠
113;中心線
114;刺繍範囲マーク

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

該当するデータがありません

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • ブラザー工業株式会社の「 刺繍枠及びミシン」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】磁石の磁力の強弱を切り替え可能とすることで、被縫製物の保持力と操作性の両立を図ることができる刺繍枠及びミシンを提供する。【解決手段】刺繍枠38は下枠40と上枠50を備え、それらの間に布を挟持す... 詳細

  • 蛇の目ミシン工業株式会社の「 電動ミシン」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】フットコントローラを備える電動ミシンにおいて、フットコントローラの操作が使用者によるか、それ以外によるかを判定することができる電動ミシンを提供する。【解決手段】ミシン本体にフットコントローラが... 詳細

  • ブラザー工業株式会社の「 ミシン及びミシンの制御方法」が 公開されました。( 2020/09/17)

    【課題】挿通孔にコードが供給される方向と、被縫製物の送り方向とに応じたコードの太さのばらつきを軽減し、コードを被縫製物に縫い止める可能性を向上できるミシンを提供すること。【解決手段】ミシンの制御部はメ... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

該当するデータがありません

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ