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技術 酸洗装置

出願人 PrimetalsTechnologiesJapan株式会社
発明者 中司龍輔辻孝誠末盛秀昭中村浩一
出願日 2016年4月27日 (3年10ヶ月経過) 出願番号 2016-089230
公開日 2017年11月2日 (2年4ヶ月経過) 公開番号 2017-197809
状態 特許登録済
技術分野 化学的方法による金属質材料の清浄、脱脂
主要キーワード ラバーパッキン 各案内装置 走行方向中央 樋状部材 ラバーシール 左フランジ 横断面形 横側板
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (10)

課題

酸洗一時停止中の過酸洗を防止し、酸洗運転と酸洗一時停止の切り替えを短くし、酸液を効率良く加温することができるようにする。

解決手段

酸液が溜められ、帯鋼板Sを前記酸液に浸漬した状態で走行させることで当該帯鋼板Sを酸洗する酸洗槽10と、酸洗槽10内の酸液を加温する熱交換器18A〜18Dと、酸洗槽10とは別に設けられ、酸液を貯留する循環槽43と、酸洗槽10と循環槽43との間で酸液を循環する酸液循環装置40と、帯鋼板Sを酸液に対し退避させる制御装置50と、酸洗槽に設けられ、酸液循環装置40により酸洗槽内を循環される酸液を熱交換器18A〜18Dに案内する案内板71とを有する。

概要

背景

酸洗装置は、冷延鋼板熱延鋼板といった帯鋼板の表面に形成された酸化物である酸化スケールを、塩酸硫酸などの酸液と反応させることによって洗浄除去する装置である。一般的な酸洗装置として、酸洗槽内へ帯鋼板を連続的に走行し、帯鋼板を酸洗槽貯留した酸液に浸漬することで、帯鋼板表面の酸化スケールを連続的に除去する装置がある。

例えば、下記特許文献1には、酸液を満たした酸洗槽と、酸洗槽の上部を覆う蓋と、蓋の下面に回転自在に設けられた浸漬ガイドロールと、酸洗槽の底面に設けられた支持ブロックと、支持ブロックの上部に設けられた底板と、底板の上面に浸漬ガイドロールと対向して設けられたスキッドとを備え、浸漬ガイドロールおよびスキッドで帯鋼板をガイドしながら酸液中を走行させることで当該帯鋼板を酸洗処理する酸洗装置が記載されている。

概要

酸洗一時停止中の過酸洗を防止し、酸洗運転と酸洗一時停止の切り替えを短くし、酸液を効率良く加温することができるようにする。酸液が溜められ、帯鋼板Sを前記酸液に浸漬した状態で走行させることで当該帯鋼板Sを酸洗する酸洗槽10と、酸洗槽10内の酸液を加温する熱交換器18A〜18Dと、酸洗槽10とは別に設けられ、酸液を貯留する循環槽43と、酸洗槽10と循環槽43との間で酸液を循環する酸液循環装置40と、帯鋼板Sを酸液に対し退避させる制御装置50と、酸洗槽に設けられ、酸液循環装置40により酸洗槽内を循環される酸液を熱交換器18A〜18Dに案内する案内板71とを有する。A

目的

本発明は、前述した課題を解決するために為されたもので、酸洗一時停止中における帯鋼板の過酸洗を防止し、酸洗運転と酸洗一時停止との切り替え時間を短くすることができると共に、酸洗一時停止中であっても、酸洗槽内にある熱交換器により酸液を効率良く加温することができる酸洗装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

酸液が溜められ、帯鋼板を前記酸液に浸漬した状態で走行させることで当該帯鋼板を酸洗する酸洗槽と、前記酸洗槽内の前記酸液を加温する加温手段と、前記酸洗槽とは別に設けられ、前記酸液を貯留する酸液貯留槽と、前記酸洗槽と前記酸液貯留槽との間で前記酸液を循環する酸液循環手段と、前記帯鋼板を前記酸液に対し退避させる退避手段と、前記酸洗槽に設けられ、前記酸液循環手段により前記酸洗槽内を循環される前記酸液を前記加温手段に案内する案内板とを有することを特徴とする酸洗装置

請求項2

請求項1に記載された酸洗装置であって、前記案内板は、前記酸洗槽に設けられた前記酸液の排出口とその供給口の間に配置されることを特徴とする酸洗装置。

請求項3

請求項2に記載された酸洗装置であって、前記酸洗槽は、前記帯鋼板の走行方向にて中央部分が位置決め固定されるものであり、前記酸液の排出口および供給口は、前記帯鋼板の走行方向にて中央部分に設けられることを特徴とする酸洗装置。

請求項4

請求項1から請求項3の何れか一項に記載された酸洗装置であって、前記加温手段は、前記酸洗槽内において当該酸洗槽の両方の側板のそれぞれに沿って配置され、前記案内板は、一方の前記側板に沿って配置された前記加温手段と、他方の前記側板に沿って配置された前記加温手段との間に配置されることを特徴とする酸洗装置。

請求項5

請求項1から請求項4の何れか一項に記載された酸洗装置であって、前記案内板は、前記帯鋼板の走行方向上流側に配置される前記加温手段に対し当該帯鋼板の走行方向上流側へ延在すると共に、前記帯鋼板の走行方向下流側に配置される前記加温手段に対し当該帯鋼板の走行方向下流側へ延在する形状を有することを特徴とする酸洗装置。

請求項6

請求項1から請求項5の何れか一項に記載された酸洗装置であって、前記酸液循環手段は、前記酸洗槽の排出口と前記酸液貯留槽との流通路と、前記酸洗槽の供給口と前記酸液貯留槽との流通路と、前記2つの流通路のうち少なくとも一方に設けられた開閉弁と、前記2つの流通路のうち少なくとも他方に設けられたポンプとを有し、前記退避手段は、前記開閉弁の開閉および前記ポンプの作動を制御して、前記酸洗槽内の前記酸液の液面を前記帯鋼板の通板高さより下方に調整することで、前記帯鋼板を前記酸液に対し退避させるものであることを特徴とする酸洗装置。

請求項7

請求項6に記載された酸洗装置であって、前記退避手段は、前記酸洗槽に設けられた前記酸液の排出口と接続する流入路を備え、前記流入路の入口を前記帯鋼板の通板高さより下方に位置づけ、前記酸液が前記流入路より溢流して、前記酸液の液面が前記帯鋼板の通板高さより下方に調整されることで、前記帯鋼板を前記酸液に対し退避させるものであることを特徴とする酸洗装置。

請求項8

請求項7に記載された酸洗装置であって、前記流入路は、前記酸液の前記排出口を囲うであることを特徴とする酸洗装置。

請求項9

請求項1から請求項5の何れか一項に記載された酸洗装置であって、前記退避手段は、前記帯鋼板を前記酸液の液面より上方に持ち上げることで、前記帯鋼板を前記酸液に対し退避させることが可能な昇降手段を有するものであり、前記案内板は、高さ方向で折り畳み可能で、前記昇降手段により前記帯鋼板が前記酸液の液面より上方に持ち上げられた際に上下方向に展開されるものであることを特徴とする酸洗装置。

請求項10

請求項9に記載された酸洗装置であって、前記昇降手段は、前記酸洗槽の幅方向に延在し、前記帯鋼板を載せる支持部を有し、前記支持部は、前記帯鋼板を前記酸液に浸漬した位置と、前記帯鋼板を前記酸液の液面より上方に持ち上げた位置との間で移動可能なものであり、前記案内板は、上部が前記支持部の下部に取り付けられ、下部が前記酸洗槽の底板に固定されるものであることを特徴とする酸洗装置。

請求項11

請求項1から請求項10の何れか一項に記載された酸洗装置であって、前記加温手段は、熱交換器であることを特徴とする酸洗装置。

技術分野

0001

本発明は、酸洗装置に関する。

背景技術

0002

酸洗装置は、冷延鋼板熱延鋼板といった帯鋼板の表面に形成された酸化物である酸化スケールを、塩酸硫酸などの酸液と反応させることによって洗浄除去する装置である。一般的な酸洗装置として、酸洗槽内へ帯鋼板を連続的に走行し、帯鋼板を酸洗槽貯留した酸液に浸漬することで、帯鋼板表面の酸化スケールを連続的に除去する装置がある。

0003

例えば、下記特許文献1には、酸液を満たした酸洗槽と、酸洗槽の上部を覆う蓋と、蓋の下面に回転自在に設けられた浸漬ガイドロールと、酸洗槽の底面に設けられた支持ブロックと、支持ブロックの上部に設けられた底板と、底板の上面に浸漬ガイドロールと対向して設けられたスキッドとを備え、浸漬ガイドロールおよびスキッドで帯鋼板をガイドしながら酸液中を走行させることで当該帯鋼板を酸洗処理する酸洗装置が記載されている。

先行技術

0004

特許第3160300号公報

発明が解決しようとする課題

0005

ところで、酸洗装置を備える設備において、帯鋼板の走行方向で上流側や下流側に配置される装置の保守などで当該帯鋼板の走行を一時的に(例えば、数時間から1日程度)停止する場合がある。この場合、帯鋼板が酸洗槽の酸液に浸漬した状態で当該帯鋼板の走行を停止していると、帯鋼板の酸洗が進行して過酸洗となることから、酸洗槽と別に設けられるサブタンクへ酸洗槽内の酸液を全量移送したり、帯鋼板を酸液の上方に持ち上げたりするなどの作業が行われていた。

0006

特許文献1に記載の酸洗装置に前述のリフト装置を適用することが考えられるが、帯鋼板だけではなく、浸漬ガイドロールおよびスキッドなども持ち上げる必要があることから、リフト装置が大型で強度のある装置となり、装置コストが高くなってしまう可能性があった。また、前記酸洗装置に前述のサブタンクを適用することが考えらえるが、酸液の移送量が多く、酸洗停止時間に応じてサブタンク内の酸液の温度が低下することから、酸洗一時停止から酸洗運転への切り替えに多大な時間を要する可能性があった。サブタンクに熱交換器を設けることも考えられるが、装置コストが高くなってしまう可能性があった。

0007

また、酸洗一時停止中に、酸洗槽内の酸液の液面の上限高さを帯鋼板の走行(通板)高さよりも下方となるように、酸洗槽内の酸液をサブタンクへ移送することが考えられる。この場合、酸洗槽内にある熱交換器を作動させて酸液を加温することができるものの、酸洗処理時のような、帯鋼板の走行に伴う酸液の流れがなく、酸洗槽内の酸液全体を効率良く加温することができない可能性があった。

0008

以上のことから、本発明は、前述した課題を解決するために為されたもので、酸洗一時停止中における帯鋼板の過酸洗を防止し、酸洗運転と酸洗一時停止との切り替え時間を短くすることができると共に、酸洗一時停止中であっても、酸洗槽内にある熱交換器により酸液を効率良く加温することができる酸洗装置を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0009

上述した課題を解決する本発明に係る酸洗装置は、
酸液が溜められ、帯鋼板を前記酸液に浸漬した状態で走行させることで当該帯鋼板を酸洗する酸洗槽と、
前記酸洗槽内の前記酸液を加温する加温手段と、
前記酸洗槽とは別に設けられ、前記酸液を貯留する酸液貯留槽と、
前記酸洗槽と前記酸液貯留槽との間で前記酸液を循環する酸液循環手段と、
前記帯鋼板を前記酸液に対し退避させる退避手段と、
前記酸洗槽に設けられ、前記酸液循環手段により前記酸洗槽内を循環される前記酸液を前記加熱手段に案内する案内板
を有する
ことを特徴とする。

発明の効果

0010

本発明によれば、酸洗一時停止中の帯鋼板の過酸洗を確実に防止し、酸洗とその一時停止の切り替えを短くし、酸液を効率良く加温することができる。

図面の簡単な説明

0011

本発明の第一の実施形態に係る酸洗装置の平面視概略図である。
前記酸洗装置の側面視概略図である。
図1BのII−II矢視断面図である。
本発明の第二の実施形態に係る酸洗装置の平面視概略図である。
前記酸洗装置の側面視概略図である。
図3BのIV−IV矢視断面図である。
本発明の第三の実施形態に係る酸洗装置の平面視概略図である。
前記酸洗装置の側面視概略図である。
図5BのVI−VI矢視断面図である。

実施例

0012

本発明に係る酸洗装置を実施するための形態について以下に説明するが、本発明は、図面に基づいて説明する以下の実施形態のみに限定されるものではない。

0013

[第一の実施形態]
本発明の第一の実施形態に係る酸洗装置について、図1A図1Bおよび図2を参照して説明する。

0014

本実施形態に係る酸洗装置100は、図1A図1Bおよび図2に示すように、酸洗槽10と、循環槽(酸液貯留槽)43と、酸液循環装置(酸液循環手段)40と、制御装置(退避手段)50とを備える。

0015

酸洗槽10は、深底の槽である。酸洗槽10は、底板11と前側板12と後側板13と右側板14と左側板15とを備え、上方が開口し、酸液Lが溜められる容器本体と、容器本体の開口を覆う複数(図示例では4つ)のカバー部材25とを有する。底板11は、帯鋼板Sの走行方向で延在し、詳細につき後述する第一の排出口15b(中央部循環口)にて最下点となるよう勾配が設けられている。前側板12、後側板13、右側板14および左側板15は、酸洗槽10の縦壁をなしている。なお、酸洗槽10として、耐酸性の材料で作製されたものであれば良く、ポリプロピレンなどの樹脂や樹脂系の複合材料で作製されたものを用いることが可能である。

0016

前側板12は、帯鋼板Sの走行方向上流側をなす底板11の前端部と接続している。後側板13は、帯鋼板Sの走行方向下流側をなす底板11の後端部と接続している。右側板14は、帯鋼板Sの走行方向にて全体に亘り底板11の幅方向右側の端部と接続している。右側板14における帯鋼板Sの走行方向の上流側端部および下流側端部は、前側板12および後側板13と接続している。左側板15は、帯鋼板Sの走行方向にて全体に亘り底板11の幅方向左側の端部と接続している。左側板15における帯鋼板Sの走行方向の上流側端部および下流側端部は、前側板12および後側板13と接続している。

0017

左側板15には、第一の排出口(酸液の排出口)15bが設けられている。右側板14には、第二の排出口14bおよび供給口14c(酸液の供給口)が設けられている。右側板14および左側板15には、帯鋼板Sの走行方向の中央部分にて固定ブラケット19a,19bが設けられている。酸洗槽10は固定ブラケット19a,19bの部分で架台基礎などに位置決め固定される。よって、酸洗槽10が酸液Lの熱の影響を受けると、酸洗槽10の底板11は、図1Aにて矢印E1で示す帯鋼板Sの走行方向上流側および矢印E2で示す帯鋼板Sの走行方向下流側へそれぞれ熱膨張することになる。特にポリプロピレンなどの樹脂系のものは熱膨張率が高い。そのため、第一の排出口(酸液の排出口)15b、第二の排出口14bおよび供給口14c(酸液の供給口)を酸洗槽10が位置決め固定される中央部分に設けると、熱伸びの影響を受けにくく好ましい。

0018

前側板12の上端部側には、帯鋼板Sの走行方向上流側へ水平に延在する前フランジ部12aが形成されている。後側板13の上端部側には、帯鋼板Sの走行方向下流側へ水平に延在する後フランジ部13aが形成されている。前フランジ部12aおよび後フランジ部13aには、入側のスキッド31および出側のスキッド32がそれぞれ設けられている。

0019

右側板14および左側板15の上端部側には、酸洗槽10の幅方向内側へ延在する右フランジ部14aおよび左フランジ部15aがそれぞれ形成されている。右フランジ部14aおよび左フランジ部15aには、右受け部16aおよび左受け部16bがそれぞれ設けられている。右受け部16aおよび左受け部16bには、シール液がそれぞれ溜められており、カバー部材25の右側板25dおよび左側板25eの端部が浸漬するようになっている。これにより、酸洗槽10の幅方向両端部の上方は、カバー部材25でシールされることになる。

0020

右側板14と左側板15との間には、酸洗槽10の幅方向で延在する形状をなす幅方向受け部17が複数(図示例では3つ)架け渡されている。複数の幅方向受け部17は、帯鋼板Sの走行方向にて隣接して配置される。

0021

幅方向受け部17は、帯鋼板Sの走行方向で隣接する案内装置本体(後述)の間に配置される。幅方向受け部17には、シール液が溜められており、カバー部材25の前側板25bおよび後側板25cの端部が浸漬するようになっている。これにより、酸洗槽10における帯鋼板Sの走行方向にて隣接する案内装置本体間の上方は、カバー部材25でシールされることになる。

0022

酸洗槽10内には、複数(図示例では4つ)の熱交換器(加温手段)18A〜Dが設けられる。第一,第二の熱交換器18A,18Bは、帯鋼板Sの走行方向にて隣接して配置される。第三,第四の熱交換器18C,18Dは、帯鋼板Sの走行方向にて隣接して配置される。第一,第二の熱交換器18A,18Bは、右フランジ部14aの下方で、酸洗槽10の右側板14に隣接して、底板11に配置される。すなわち、第一,第二の熱交換器18A,18Bは、酸洗槽10の右側板14に沿って配置される。第三,第四の熱交換器18C,18Dは、左フランジ部15aの下方で、酸洗槽10の左側板15に隣接して、底板11に配置される。すなわち、第三,第四の熱交換器18C,18Dは、酸洗槽10の左側板15に沿って、底板11に配置される。第一の熱交換器18Aと第三の熱交換器18Cとは、酸洗槽10の幅方向中央を中心として面対称に配置される。第二の熱交換器18Bと第四の熱交換器18Dとは、酸洗槽10の幅方向中央を中心として面対称に配置される。熱交換器18A〜Dは、酸洗槽10内での帯鋼板Sの通板高さhとほぼ同じ高さを有する。また、熱交換器18A〜Dは、それぞれが、高さ方向及び側板幅方向に広がって配置された伝熱管であって、管中熱媒(例えば蒸気)を供給することにより間接加温する機能を有する。よって、熱交換器18A〜Dの少なくとも一部が酸洗槽10内の酸液Lに浸漬されることにより、酸洗槽10内の酸液Lを所定温度に加温することが可能となる。

0023

酸洗槽10は、帯鋼板Sを案内する案内装置(帯鋼板案内装置)20を有する。案内装置20は、複数(図示例では4つ)の案内装置本体21A〜Dを有する。複数の案内装置本体21A〜Dは、帯鋼板Sの走行方向にて隣接して配置される。案内装置本体21A〜Dは、横断面形状がU字状をなす樋状部材(浸漬ボックス)22と、浸漬ガイドロール23と、スキッド24と、支持ブロック26とをそれぞれ有する。

0024

樋状部材22は、帯鋼板Sの走行方向へ延在し、当該帯鋼板Sの走行方向上流側およびその下流側で開口する形状をなしている。樋状部材22は、底板部22aと右側板部22cと左側板部22dとを有する。右側板部22cと左側板部22dとが対向している。底板部22aにおける一方の端部(帯鋼板Sの幅方向にて一方の端部)および他方の端部(帯鋼板Sの幅方向にて他方の端部)は、帯鋼板Sの走行方向全体に亘り右側板部22cおよび左側板部22dと接続している。樋状部材22は、支持ブロック26により支持されている。

0025

スキッド24は、帯鋼板Sの走行方向上流側の端部をなす、底板部22aの前端部側に設けられる。帯鋼板Sの走行方向下流側の第四の案内装置本体21Dにおいては、スキッド24は、帯鋼板Sの走行方向下流側の端部をなす、底板部22aの後端部側にも設けられる。浸漬ガイドロール23は、帯鋼板Sの走行方向上流側の端部をなす、詳細につき後述するカバー部材本体25aの前端部側に設けられる。

0026

支持ブロック26は、帯鋼板Sの走行方向上流側の端部をなす底板部22aの前端部側であって、スキッド24の下方に設けられる。支持ブロック26は、帯鋼板Sの幅方向両端部にそれぞれ設けられる。これにより、案内装置本体21A〜Dが酸洗槽10内にて所定の高さに配置されることになる。よって、帯鋼板Sの酸洗運転時に、酸洗槽10は、案内装置本体21A〜Dとほぼ同じ高さまで酸液Lで満たされ、帯鋼板Sは、酸液Lに浸漬した状態(所定の通板高さh)で案内されることになる。

0027

カバー部材25は、カバー部材本体25aと、前側板25bと、後側板25cと、右側板25dと、左側板25eとを有する。カバー部材本体25aは、板状をなしている。カバー部材本体25aは、樋状部材22の上方に配置されている。

0028

前側板25bは、カバー部材本体25aの前端部と接続し、上方へ延在する形状をなしている。前側板25bの上端部側には、帯鋼板Sの走行方向上流側へ延在する前フランジ部25baが形成されている。第二〜第四の案内装置本体21B〜Dに対応して配置されるカバー部材25にあっては、前側板25bの前フランジ部25baの先端部が下方へ折り曲げられて、幅方向受け部17に溜められるシール液内に浸漬されている。

0029

後側板25cは、カバー部材本体25aの後端部と接続し、上方へ延在する形状をなしている。後側板25cの上端部側には、帯鋼板Sの走行方向下流側へ延在する後フランジ部25caが形成されている。第一〜第三の案内装置本体21A〜Cに対応して配置されるカバー部材25にあっては、後側板25cの後フランジ部25baの先端部が下方へ折り曲げられて、幅方向受け部17に溜められるシール液内に浸漬されている。

0030

右側板25dは、カバー部材本体25aの右端部と接続し、上方へ延在する形状をなしている。右側板25dの上端部側には、帯鋼板Sの幅方向外側へ延在する右フランジ部25daが形成されている。右フランジ部25daの先端部が下方へ折り曲げられて、右受け部16aに溜められるシール液内に浸漬されている。

0031

左側板25eは、カバー部材本体25aの左端部と接続し、上方へ延在する形状をなしている。左側板25eの上端部側には、帯鋼板Sの幅方向外側へ延在する左フランジ部25eaが形成されている。左フランジ部25eaの先端部が下方へ折り曲げられて、左受け部16bに溜められるシール液内に浸漬されている。

0032

よって、第一〜第四の案内装置本体21A〜Dに対応して設けられるカバー部材25により、酸洗槽10の上方が覆われることになる。

0033

酸液循環装置40は、第一の排出管41と、第二の排出管42と、供給管戻り管)44とを備える。第一の排出管41は、基端側(一方の端部側)が酸洗槽10の第一の排出口15bと接続し、先端側(他方の端部側)が循環槽43と接続している。第一の排出管41には、開閉弁41aが設けられる。第二の排出管42は、基端側が酸洗槽10の第二の排出口14bと接続し、先端側(他方の端部側)が循環槽43と接続している。第二の排出管42には、開閉弁42aが設けられる。供給管44は、基端側(一方の端部側)が循環槽43と接続し、先端側(他方の端部側)が酸洗槽10の供給口14cと接続している。供給管44には循環ポンプ44aが設けられる。なお、第一の排出管41の先端側が接続する循環槽43の第一の供給口43aは、酸洗槽10内に設けられる60の上端部60aよりも下方に位置づけられることが好ましい。これは、堰60よりも上方の酸液Lを酸洗槽10内から効率良く排出することができるからである。また、第二の排出管42の先端側が接続する循環槽43の第二の供給口43bは、酸洗槽10の底板11よりも下方に位置づけられることが好ましい。これは、酸洗槽10内の酸液L全量を当該酸洗槽10内から効率良く排出することができるからである。

0034

酸洗装置100は、さらに、酸洗槽10内に設けられた堰60を有する。堰60は、第一の排出口15bを囲う形状をなしており、前側板部61と、後側板部62と、横側板部63とを有する。堰60の前側板部61は、左側板15および底板11と接続し酸洗槽10の幅方向へ延在する形状をなしている。堰60の後側板部62は、左側板15および底板11と接続している。堰60の後側板部62は、前側板部61と離間し、当該前側板部61と平行に延在する形状をなしている。堰60の横側板部63は、前側板部61の端部、後側板部62の端部および底板11と接続し、帯鋼板Sの走行方向で延在する形状をなしている。堰60の上端部(入口)60aは、酸洗槽10内での帯鋼板Sの通板高さhより下方、且つ酸洗運転中の酸液Lの液面Laに対して3分の1の高さより上方の範囲内であることが好ましく、樋状部材22の底板部22aより下方、且つ酸洗運転中の酸液Lの液面Laに対して半分の高さより上方の範囲内であることがより好ましい。これは、酸洗一時停止中に、酸洗槽10内からの酸液Lの排出量を抑制しつつ、熱交換器18A〜Dによる酸液Lの加温を効率良く行うことができるからである。また、酸洗運転と酸洗一時停止との切り替えを短時間で行うことができるからである。すなわち、堰60は、第一の排出口15bと接続する流入路をなし、酸液Lが上端部60aより溢流して、酸液Lの液面Lbが帯鋼板Sの通板高さhより下方に調整されることで、帯鋼板Sを酸液Lに対し退避させる退避手段の一部をなしている。なお、流入路は、酸洗槽10の側板15に入口を接続し、酸洗槽10外に設けても良い。

0035

なお、堰60は、酸洗槽10と同一の材質であることが好ましい。酸洗槽10が樹脂製である場合には堰60も酸洗槽10と同一の樹脂製であることが好ましい。これは、酸洗槽10内の酸液Lが酸洗運転中および酸洗一時停止中に高温(例えば、85〜90℃)で保持されており、酸洗槽10とともに堰60も熱伸びすることができるからである。酸洗槽10と堰60が異材であると、酸洗槽10と堰60の接続箇所にてこれらの熱伸びの差に起因した破損を生じる可能性が高められてしまうからである。

0036

上述した酸洗装置100は、酸洗槽10内に設けられた案内板(酸液案内板)71を備える。案内板71は、帯鋼板Sの走行方向に沿って延在する形状をなしている。案内板71は、酸洗槽10に設けられた、案内装置20の樋状部材22における底板部22aとほぼ同じ高さを有しており、案内板71の上端部71aは、案内装置20の樋状部材22の底板部22a直下に位置付けられる。案内板71の下端部71dは、酸洗槽10の底板11に固定される。

0037

案内板71は、酸洗槽10における第一の排出口15bと供給口14cの間に配置されることが好ましい。これは、供給口14cから第一の排出口15bへ直線的に酸液Lが流通する場合と比べて、酸液Lを熱交換器18A〜Dに案内し酸液L全体を効率良く加温できるからである。また、案内板71は、右側板(一方の側板)14に沿って配置された第一,第二の熱交換器18A,18Bと、左側板(他方の側板)15に沿って配置された第三,第四の熱交換器18C,18Dとの間に配置されることが好ましい。これは、酸液Lを熱交換器18A〜Dに案内し酸液L全体をより効率良く加温できるからである。案内板71は、酸洗槽10の幅方向中央に配置されることが好ましい。これは、右側板14に沿って配置された第一,第二の熱交換器18A,18Bと左側板15に沿って配置された第三,第四の熱交換器18C,18Dとでバランスして酸液Lを加温できるからである。

0038

案内板71は、帯鋼板Sの走行方向にて最上流側に配置される第一,第三の熱交換器18A,18Cの前端部18Aa,18Caよりも帯鋼板Sの走行方向上流側へ延在すると共に、帯鋼板Sの走行方向最下流側に配置される第二,第四の熱交換器18B,18Dの後端部18Bb,18Dbよりも帯鋼板Sの走行方向下流側へ延在する形状を有することが好ましい。案内板71の前端部71bは、第一,第三の熱交換器18A,18Cよりも帯鋼板Sの走行方向上流側に位置づけられることになる。案内板71の後端部71cは、第二,第四の熱交換器18B,18Dよりも帯鋼板Sの走行方向下流側に位置づけられることになる。これにより、帯鋼板Sの走行方向にて第一〜第四の熱交換器18A〜Dが配置される範囲においては、酸洗槽10の右側板14側の領域と酸洗槽10の左側板15側の領域とが帯鋼板Sの幅方向で区画されることになる。また、第一,第三の熱交換器18A,18Cに対し帯鋼板Sの走行方向上流側の領域と第二,第四の熱交換器18B,18Dに対し帯鋼板Sの走行方向下流側の領域においては、酸洗槽10の右側板14側の領域と左側板15側の領域との間で酸液Lが流通可能となっている。なお、案内板71として、酸洗槽10と同様、耐酸性の材料で作製されたものであれば良く、ポリプロピレンなどの樹脂や樹脂系の複合材料で作製されたものを用いることが可能である。

0039

これにより、酸洗槽10の右側板14に隣接して配置される熱交換器18A,18C側と、酸洗槽10の左側板15に隣接して配置される熱交換器18B,18D側とで区画することになる。よって、酸洗槽10に供給されてから排出されるまでの間で酸液Lの加温に全ての熱交換器18A〜Dを効率良く利用できる。

0040

制御装置50は、酸洗装置100の各機器を制御する装置である。制御装置50は、出力側が、熱交換器18A〜D、開閉弁41a,42aおよび循環ポンプ44aと接続しており、これら機器の動作を制御可能になっている。

0041

ここで、上述した酸洗装置100の中心となる作動について以下に説明する。

0042

酸洗運転中にあっては、制御装置50は、酸液Lを所定温度(例えば、85〜90℃)に加温するように熱交換器18A〜Dを制御し、酸液Lが循環しないように酸液循環装置40を制御する。すなわち、制御装置50は、第一,第二の排出管41,42に設けられる開閉弁41a,42aが全閉状態となるように当該開閉弁41a,42aを制御し、循環ポンプ44aが停止するように制御する。これにより、酸洗槽10内において、酸液Lが前記所定温度に加温され、酸液Lの液面Laがカバー部材25のカバー部材本体25aとほぼ同じ高さで保持されることになる。よって、帯鋼板Sは、浸漬ガイドロール23およびスキッド24でガイドされながら、酸液Lに浸漬した状態にて酸液L中を走行することで酸洗処理されることになる。

0043

酸洗運転を一時(例えば、数時間から1日程度)停止している酸洗一時停止中にあっては、制御装置50は、酸液Lを所定温度(例えば、85〜90℃)に加温するように熱交換器18A〜Dを制御し、酸液Lが循環するように酸液循環装置40を制御する。すなわち、制御装置50は、第二の排出管42に設けられる開閉弁42aが全閉状態となるように当該開閉弁42aを制御し、第一の排出管41に設けられる開閉弁41aが全開状態となるように当該開閉弁41aを制御する。これにより、酸洗槽10内の酸液Lは、堰60の上端部60aを越えて第一の排出口15b近傍へ流通し、第一の排出口15bから第一の排出管41を通って循環槽43内へ流通して、当該循環槽43内で一時的に貯留されることになる。また、酸洗槽10内の酸液Lが第一の排出管41を介して循環槽43内へ排出されて酸洗槽10内の酸液Lの液面Lbが堰60の上端部60aとほぼ同じ高さになる。その後、制御装置50は、開閉弁41aの開度を制御すると共に、循環ポンプ44aを作動するように制御する。これにより、循環槽43内に一時的に貯留された酸液Lは、循環ポンプ44aの作動により供給管44を介して酸洗槽10内へ流通することになる。すなわち、第一の排出管41および供給管44は、酸洗槽10と循環槽43との間で酸液Lが流通する2つの流通路をなしている。酸液Lが堰60の上端部60aとほぼ同じ高さになった状態は、液面レベルセンサを設けておいて、その信号に基づいて判断する、また、予め堰60の上端部60aにまで達する経過時間を調べておいて、その時間が経過したことに基づいて判断することが考えられる。循環ポンプ44aにより酸洗槽10に供給する酸液の流量(供給量)を堰60を乗り越えて酸洗槽10から流出できる酸液の流量(排出量)をこえないように設計又は調整すれば、堰60の上端部60aの高さで酸液Lの液面Lbが保たれる。堰60の上端部60aよりも下方の位置を、循環槽43から酸洗槽10へ酸液Lを供給する判定基準とすることも可能である。

0044

また、酸洗槽10内にあっては、酸液Lは、図1Aにおいて矢印で示すように、供給口14cから酸洗槽10内に供給されると、酸洗槽10の右側板14(一方の側壁)側に沿って、帯鋼板Sの走行方向にて上流側および下流側へそれぞれ流通し、最上流側および最下流側へ流通すると案内板71の前端部71bおよび後端部71cと酸洗槽10の前側板12および後側板13との間を流通して酸洗槽10の左側板(他方の側壁)15側へ流通し、さらにこの左側板15に沿って帯鋼板Sの走行方向中央の堰60を介して第一の排出口15bへと流通することになる。

0045

よって、酸洗一時停止中にあっては、酸洗槽10内の酸液Lの液面Lbが酸洗槽10内にて帯鋼板Sの通板高さhより下方となる堰60の上端部60aとほぼ同じ高さまで下げられる。この状態で、酸液Lが酸液循環装置40により酸洗槽10と循環槽43との間で循環し、循環する酸液Lが案内板71により酸液Lを熱交換器18A〜Dに案内する所定の流路で流通することになる。これにより、酸液Lは、酸洗槽10内の熱交換器18A〜Dにより前記所定温度に加温されることになる。

0046

したがって、本実施形態によれば、帯鋼板Sの酸洗を一時停止している酸洗一時停止中に、酸洗槽10内の酸液Lの液面が帯鋼板Sの通板高さhより下方に調整されて、帯鋼板Sを酸液Lに対し退避した状態で、酸液Lが酸洗槽10と循環槽43との間で循環することになり、このときの帯鋼板Sの過酸洗を防止することができる。また、酸液循環装置40により酸液Lを酸洗槽10と循環槽43との間で循環すると共に、案内板71により酸液Lを熱交換器18A〜Dに案内し、熱交換器18A〜Dで酸液Lを所定温度に加温していることから、全量の酸液を酸洗槽内から排出して酸洗槽とは別のタンクに貯留しておく場合と比べて、酸洗槽へ戻す酸液の量が少なく、別のタンクに貯留しておくことによる酸液の温度低下を防ぎ、酸洗運転と酸洗一時停止との切り替え時間を短くすることができる。

0047

制御装置50は、開閉弁41aの開閉および循環ポンプ44aの作動を制御して、酸洗槽10内の酸液Lの液面Lbを帯鋼板Sの通板高さhより下方に調整することで、帯鋼板Sを酸液Lに対し退避させるものであることにより、簡易な構成でありながらも、酸洗一時停止中の帯鋼板Sの過酸洗を確実に防止し、酸洗運転と酸洗一時停止との切り替えを短くし、酸液Lを効率良く加温することができる。

0048

酸洗槽10は、熱交換器18A〜Dの上端が帯鋼板Sの通板高さhとほぼ同じ高さで酸液L内に配置される深さを有するものであり、帯鋼板Sを酸洗槽10内の酸液Lで酸洗するときに、当該帯鋼板Sを酸液L中で所定の高さで走行するように案内する案内装置20を有することにより、酸洗一時停止中に、案内装置および帯鋼板を酸液の液面よりも上方にリフタ装置で持ち上げたり酸洗槽内の全量の酸液を別のタンクへ送給したりする場合と比べて、簡易な構成でありながらも、酸洗一時停止中における帯鋼板Sの過酸洗を確実に防止し、酸洗運転と酸洗一時停止との切り替え時間を短縮することができる。

0049

[第二の実施形態]
本発明の第二の実施形態に係る酸洗装置について、図3A図3Bおよび図4を参照して説明する。
本実施形態は、図1A図1Bおよび図2に示し上述した第一の実施形態が備える、酸液循環装置、制御装置を変更した構成となっている。その他の構成は、図1A図1Bおよび図2に示し上述した装置と概ね同様であり、同一の機器には同一の符号を付記し重複する説明を適宜省略する。

0050

本実施形態に係る酸洗装置100Aは、図3A図3Bおよび図4に示すように、上述した第一の実施形態に係る酸性装置100と同じ機器を具備すると共に、酸液循環装置(酸液循環手段)40A、液面レベルセンサ(液面高計測手段)64および制御装置(退避手段)50Aを具備する。

0051

酸液循環装置40Aは、第一の排出管41と、開閉弁41aと、供給管44と、循環ポンプ44aとを備える。本実施形態においては、開閉弁41aの開度を制御すると共に、循環ポンプ44aを駆動するタイミングを制御することにより、酸洗槽10内の酸液Lは、第一の排出管41、循環槽43、供給管44を介して、酸洗槽10内へ送給されると共に、酸洗槽10内にて酸液Lの液面Lbが帯鋼板Sの通板高さhよりも下方にて所定の高さで保持されることになる。

0052

液面レベルセンサ64は、酸洗槽10内の酸液Lの液面の高さを検出する機器である。液面レベルセンサ64の先端部64aは、案内装置20の樋状部材22よりも下方に位置づけられている。液面レベルセンサ64の出力側が制御装置50Aと接続しており、液面レベルセンサ64は、酸洗槽10内の酸液Lの液面の高さを検出すると、この酸液Lの液面高さの情報を制御装置50Aへ送信する。

0053

制御装置50Aの入力側は、液面レベルセンサ64と接続している。制御装置50Aの出力側は、熱交換器18A〜D、開閉弁41a、循環ポンプ44aと接続している。

0054

ここで、上述した酸洗装置100Aの中心となる作動について以下に説明する。

0055

酸洗運転中にあっては、上述した酸洗装置100の制御装置50と同様、制御装置50Aは、酸液Lを所定温度(例えば、85〜90℃)に加温するように熱交換器18A〜Dを制御し、酸液Lが循環しないように酸液循環装置40Aを制御する。すなわち、制御装置50Aは、第一,第二の排出管41,42に設けられる開閉弁41a,42aが全閉状態となるように当該開閉弁41a,42aを制御し、循環ポンプ44aが停止するように制御する。これにより、酸洗槽10内において、酸液Lが前記所定温度に加温され、酸液Lの液面Laがカバー部材25のカバー部材本体25aとほぼ同じ高さで保持されることになる。よって、帯鋼板Sは、浸漬ガイドロール23およびスキッド24でガイドされながら、酸液Lに浸漬した状態にて酸液L中を走行することで酸洗処理されることになる。

0056

酸洗運転を一時(例えば、数時間から1日程度)停止している酸洗一時停止中にあっては、制御装置50Aは、酸液Lを所定温度(例えば、85〜90℃)に加温するように熱交換器18A〜Dを制御し、酸液Lが循環するように酸液循環装置40Aを制御する。すなわち、制御装置50Aは、第二の排出管42に設けられる開閉弁42aが全閉状態となるように当該開閉弁42aを制御し、第一の排出管41に設けられる開閉弁41aが全開状態となるように当該開閉弁41aを制御する。これにより、酸洗槽10内の酸液Lは、第一の排出口15bから第一の排出管41を通って循環槽43内へ流通して、当該循環槽43内で一時的に貯留されることになる。その後、制御装置50Aは液面レベルセンサ64で検出した酸洗槽10内の酸液Lの液面Lbの高さが案内装置本体21A〜Dより下方になると、開閉弁41aの開度を制御すると共に、循環ポンプ44aを作動するように制御する。これにより、循環槽43内に一時的に貯留された酸液Lは、循環ポンプ44aの作動により供給管44を介して酸洗槽10内へ流通することになる。

0057

また、酸洗槽10内にあっては、酸液Lは、図3Aにおいて矢印で示すように、供給口14cから酸洗槽10内に供給されると、酸洗槽10の右側板14(一方の側壁)側に沿って、帯鋼板Sの走行方向にて上流側および下流側へそれぞれ流通し、最上流側および最下流側へ流通すると案内板71の前端部71bおよび後端部71cと酸洗槽10の前側板12および後側板13との間を流通して酸洗槽10の左側板(他方の側壁)15側へ流通し、さらにこの左側板15に沿って帯鋼板Sの走行方向中央の第一の排出口15bへと流通することになる。

0058

よって、酸洗一時停止中にあっては、酸洗槽10内の酸液Lの液面Lbが酸洗槽10内にて帯鋼板Sの通板高さhより下方まで下げられ、この状態で、酸液Lが酸液循環装置40Aにより酸洗槽10と循環槽43との間で循環し、循環する酸液Lが案内板71により酸液Lを熱交換器18A〜Dに案内する所定の流路で流通することになる。これにより、酸液Lは、酸洗槽10内の熱交換器18A〜Dにより前記所定温度に加温されることになる。

0059

したがって、本実施形態によれば、上述した第一の実施形態と同様、帯鋼板Sの酸洗を一時停止している酸液一時停止中に、酸洗槽10内の酸液Lの液面が帯鋼板Sの通板高さhより下方に調整されて、帯鋼板Sを酸液Lに対し退避した状態で、酸液Lが酸洗槽10と循環槽43との間で循環することになり、このときの帯鋼板Sの過酸洗を防止することができる。また、酸液循環装置40Aにより酸液Lを酸洗槽10と循環槽43との間で循環すると共に、案内板71により酸液Lを熱交換器18A〜Dに案内し、熱交換器18A〜Dで酸液Lを所定温度に加温していることから、全量の酸液を酸洗槽内から排出して酸洗槽とは別のタンクに貯留しておく場合と比べて、酸洗槽10へ戻す酸液Lの量が少なく、別のタンクに貯留しておくことによる酸液の温度低下を防ぎ、酸洗運転と酸洗一時停止との切り替え時間を短くすることができる。

0060

制御装置50Aは、開閉弁41aの開閉および循環ポンプ44aの作動を制御して、酸洗槽10内の酸液Lの液面Lbを帯鋼板Sの通板高さhより下方に調整することで、帯鋼板Sを酸液Lに対し退避させるものであることにより、簡易な構成でありながらも、酸洗一時停止中の帯鋼板Sの過酸洗を確実に防止し、酸洗運転と酸洗一時停止との切り替え時間を短縮することができる。

0061

制御装置50Aは、液面レベルセンサ64で計測された酸液Lの液面に基づき、開閉弁41aの開閉および循環ポンプ44aの作動を制御する。酸洗槽10内の酸液Lの液面Lbを帯鋼板Sの通板高さhより下方に調整することで、帯鋼板Sを酸液Lに対し退避させるものであることにより、簡易な構成でありながらも、酸洗一時停止中の帯鋼板Sの過酸洗をより確実に防止し、酸洗運転と酸洗一時停止との切り替えを短くし、酸液Lを効率良く加温することができる。

0062

[第三の実施形態]
本発明の第三の実施形態に係る酸洗装置について、図5A図5Bおよび図6を参照して説明する。
本実施形態は、図1A図1Bおよび図2に示し上述した第一の実施形態が備える、案内装置、カバー部材、案内板および制御装置を変更し、昇降装置を追加した構成となっている。その他の構成は、図1A図1Bおよび図2に示し上述した装置と概ね同様であり、同一の機器には同一の符号を付記し重複する説明を適宜省略する。

0063

本実施形態に係る酸洗装置100Bは、図5A図5Bおよび図6に示すように、上述した第一の実施形態に係る酸性装置100と同じ機器を具備すると共に、2台の案内装置(帯鋼板案内装置)80A,80B、2台の昇降装置(昇降手段)90A,90Bおよび制御装置50Bを具備する。

0064

案内装置80A,80Bは、帯鋼板Sを酸洗槽10内にて所定の高さで当該酸洗槽10の入側から出側へ(長手方向で)案内する装置である。案内装置80A,80Bは、浸漬スキッド81と、浸漬スキッド81を支持する支持台82とをそれぞれ有する。案内装置80Aの浸漬スキッド81は、酸洗槽10の幅方向にて第一,第三の熱交換器18A,18Cと隣接して配置される。案内装置80Bの浸漬スキッド81は、酸洗槽10の幅方向にて第二,第四の熱交換器18B,18Dと隣接して配置される。これら浸漬スキッド81により、酸洗運転中にあっては、帯鋼板Sが酸液Lの液面Laよりも下方にて当該酸液Lに浸漬した状態で走行することになる。

0065

昇降装置90A,90Bは、酸洗槽10内にて、帯鋼板Sを酸液Lの液面La(Lb)よりも上方へ持ち上げた位置と、帯鋼板Sを酸液Lに浸漬した位置との間で、支持具92を昇降することが可能な装置である。昇降装置90Aは、酸洗槽10の前側板12と第一,第三の熱交換器本体18A,18Cとの間に配置される。昇降装置90Bは、酸洗槽10の後側板13と第二,第四の熱交換器本体18B,18Dとの間に配置される。昇降装置90A,90Bは、L字状をなす支持具92をそれぞれ有する。支持具92は、上下方向に延在する基端部92bと、基端部92bの下端に接続し酸洗槽10の幅方向(帯鋼板Sの幅方向)に延在し帯鋼板Sを載せて支持する帯鋼板支持部92aとを有する。

0066

上述した酸洗装置100Bは、酸洗槽10内に設けられた案内板71Aを備える。案内板71Aは、高さ方向で折り畳み可能で、昇降装置90A,90Bにより帯鋼板Sが酸液Lの液面より上方に持ち上げられた際に上下方向に展開されるものである。案内板71Aの上端部71Aaは、支持部93を介して昇降装置90A,90Bの帯鋼板支持部92aの下部に取り付けられて固定される。支持部93は、昇降装置90Aに対し帯鋼板Sの走行方向上流側に延在する一方、昇降装置90Bに対し帯鋼板Sの走行方向下流側に延在する形状を有する。支持部93として、案内板71Aの上端部71Aaを支持可能な強度を有するものを用いることが可能である。案内板71Aの下端部71Adは、酸洗槽10の底板11に固定される。

0067

案内板71Aは、帯鋼板Sの走行方向にて最上流側に配置される第一,第三の熱交換器18A,18Cの前端部18Aa,18Caよりも帯鋼板Sの走行方向上流側へ延在すると共に、帯鋼板Sの走行方向最下流側に配置される第二,第四の熱交換器18B,18Dの後端部18Bb,18Dbよりも帯鋼板Sの走行方向下流側へ延在する形状を有することが好ましい。案内板71Aの前端部71Abは、第一,第三の熱交換器18A,18Cよりも帯鋼板Sの走行方向上流側に位置づけられることになる。案内板71Aの後端部71Acは、第二,第四の熱交換器18B,18Dよりも帯鋼板Sの走行方向下流側に位置づけられることになる。これにより、帯鋼板Sの走行方向にて第一〜第四の熱交換器18A〜Dが配置される範囲においては、酸洗槽10の右側板14側の領域と酸洗槽10の左側板15側の領域とが帯鋼板Sの幅方向で区画されることになる。また、第一,第三の熱交換器18A,18Cに対し帯鋼板Sの走行方向上流側の領域と第二,第四の熱交換器18B,18Dに対し帯鋼板Sの走行方向下流側の領域においては、酸洗槽10の右側板14側の領域と左側板15側の領域との間で酸液Lが流通可能となっている。なお、案内板71Aとして、酸洗槽10と同様、耐酸性の材料で作製されたものであれば良く、ポリプロピレンなどの樹脂や樹脂系の複合材料で作製されたものを用いることが可能である。

0068

よって、昇降装置90A,90Bの支持具92が持ち上げられると、この支持具92と共に支持部93も持ち上げられ、支持部93に接続される案内板71Aの上端部71Aaも持ち上げられることになる。これにより、酸洗槽10の右側板14に隣接して配置される熱交換器18A,18C側と、酸洗槽10の左側板15に隣接して配置される熱交換器18B,18D側とで区画することになる。よって、酸洗槽10に供給されてから排出されるまでの間で酸液Lの加温に全ての熱交換器18A〜Dを効率良く利用できる。

0069

また、上述した酸洗装置100Bでは、酸洗槽10の上方が複数(図示例では4つ)のカバー部材25で覆われている。カバー部材25は、カバー部材本体25aと、前側板25bと、後側板25cと、右側板25dと、左側板25eとを有する。前側板25bおよび後側板25cの端部が幅方向受け部17に溜められるシール液内に浸漬されている。右側板25dおよび左側板25eは、右受け部16aおよび左受け部16bに溜められるシール液内にそれぞれ浸漬されている。

0070

制御装置50Bは、酸洗装置100Bの各機器を制御する装置である。制御装置50Bは、出力側が、熱交換器18A〜D、開閉弁41a,42a、循環ポンプ44aおよび昇降装置90A,90Bと接続しており、これら機器の動作を制御可能になっている。なお、制御装置50Bおよび昇降装置90A,90Bが退避手段を構成している。

0071

ここで、上述した酸洗装置100Bの中心となる作動について以下に説明する。

0072

酸洗運転中にあっては、上述した酸洗装置100の制御装置50と同様、制御装置50Bは、酸液Lを所定温度(例えば、85〜90℃)に加温するように熱交換器18A〜Dを制御し、酸液Lが循環しないように酸液循環装置40を制御し、帯鋼板Sが酸液Lの液面Laよりも持ち上げられないように昇降装置90A,90Bを制御する。すなわち、制御装置50Bは、第一,第二の排出管41,42に設けられる開閉弁41a,42aが全閉状態となるように当該開閉弁41a,42aを制御し、循環ポンプ44aが停止するように制御する。これにより、酸洗槽10内において、酸液Lが前記所定温度に加温され、酸液Lの液面Laが堰60の上端部60aとほぼ同じ高さで保持されることになる。よって、帯鋼板Sは、浸漬スキッド81でガイドされながら、酸液Lに浸漬した状態にて酸液L中を走行することで酸洗処理されることになる。

0073

酸洗運転を一時(例えば、数時間から1日程度)停止している酸洗一時停止中にあっては、制御装置50Bは、帯鋼板Sを酸液Lの液面Lbよりも上方に持ち上げるように昇降装置90A,90Bを制御すると共に、酸液Lを所定温度(例えば、85〜90℃)に加温するように熱交換器18A〜Dを制御し、酸液Lが循環するように酸液循環装置40を制御する。すなわち、制御装置50Bは、昇降装置90A,90Bの支持具92が上昇して帯鋼板Sを酸液Lの液面Lbよりも上方に持ち上げるように当該支持具92を制御し、第二の排出管42に設けられる開閉弁42aが全閉状態となるように当該開閉弁42aを制御し、第一の排出管41に設けられる開閉弁41aが全開状態となるように当該開閉弁41aを制御する。よって、帯鋼板Sが酸液Lの液面Lbより上方に持ち上げられることで、帯鋼板Sを酸液Lに対し退避させることになる。酸洗槽10内の酸液Lは、堰60の上端部60aを乗り越えて第一の排出口15b近傍へ流通し、第一の排出口15bから第一の排出管41を通って循環槽43内へ流通して、当該循環槽43内で一時的に貯留されることになる。また、酸洗槽10内の酸液Lが第一の排出管41を介して循環槽43内へ排出されて酸洗槽10内の酸液Lの液面Lbが堰60の上端部60aとほぼ同じ高さになる。その後、制御装置50は、開閉弁41aの開度を制御すると共に、循環ポンプ44aを作動するように制御する。これにより、循環槽43内に一時的に貯留された酸液は、循環ポンプ44aの作動により供給管44を介して酸洗槽10内へ流通することになる。

0074

また、酸洗槽10内にあっては、酸液Lは、図5Aにおいて矢印で示すように、供給口14cから酸洗槽10内に供給されると、酸洗槽10の右側板14(一方の側壁)側に沿って、帯鋼板Sの走行方向にて上流側および下流側へそれぞれ流通し、最上流側および最下流側へ流通すると案内板71Aの前端部71Abおよび後端部71Acと酸洗槽10の前側板12および後側板13との間を流通して酸洗槽10の左側板(他方の側壁)15側へ流通し、さらにこの左側板15に沿って帯鋼板Sの走行方向中央の堰60を介して第一の排出口15bへと流通することになる。

0075

よって、酸洗一時停止中にあっては、帯鋼板Sが酸洗槽10内の酸液Lの液面Lbよりも上方に持ち上げられ、この状態で、酸液Lが酸液循環装置40により酸洗槽10と循環槽43との間で循環し、循環する酸液Lが案内板71Aにより酸液Lを熱交換器18A〜Dに案内する所定の流路で流通することになる。これにより、酸液Lは、酸洗槽10内の熱交換器18A〜Dにより前記所定温度に加温されることになる。

0076

したがって、本実施形態によれば、上述した第一の実施形態と同様、帯鋼板Sの酸洗を一時停止している酸液一時停止中に、帯鋼板Sが酸洗槽10内の酸液Lに対し退避した状態で、酸液Lが酸洗槽10と循環槽43との間で循環することになり、このときの帯鋼板Sの過酸洗を防止することができる。また、酸液循環装置40により酸液Lを酸洗槽10と循環槽43との間で循環すると共に、案内板71Aにより酸液Lを熱交換器18A〜Dに案内し、熱交換器18A〜Dで酸液Lを所定温度に加温していることから、全量の酸液を酸洗槽内から排出して酸洗槽とは別のタンクに貯留しておく場合と比べて、酸洗槽10へ戻す酸液Lの量が少なく、別のタンクに貯留しておくことによる酸液の温度低下を防ぎ、酸洗運転と酸洗一時停止との切り替え時間を短くすることができる。

0077

制御装置50Bは、開閉弁41aの開閉、循環ポンプ44aの作動および昇降装置90A,90Bは、帯鋼板Sを酸液Lの液面Lbより上方に持ち上げることで、帯鋼板Sを酸液Lに対し退避させることが可能なものであり、案内板71Aは、高さ方向で折り畳み可能で、昇降装置90A,90Bにより帯鋼板Sが酸液Lの液面より上方に持ち上げられた際に上下方向に展開されるものであるであることにより、簡易な構成でありながらも、酸洗一時停止中の帯鋼板Sの過酸洗を確実に防止し、酸洗運転と酸洗一時停止との切り替えを短くし、酸液Lを効率良く加温することができる。

0078

[他の実施形態]
上記では、浸漬ガイドロール23およびスキッド24が設けられる樋状部材22を有す案内装置本体を帯鋼板Sの走行方向で複数備える案内装置20が設けられた酸洗装置100Aを用いて説明したが、帯鋼板を走行可能に、当該帯鋼板の下面側を支持する支持ロールなどが設けられた酸洗装置に適用することも可能である。

0079

上記では、4つの案内装置本体21A〜Dで構成される案内装置20を備える酸洗装置100,100Aを用いて説明したが、酸液に浸漬した状態で、且つ帯鋼板の走行方向へ走行可能に帯鋼板を支持することができれば、案内装置本体の数量は4つに限らず、3つ以下の案内装置本体を備えたり5つ以上の案内装置本体を備えたりする酸洗装置とすることも可能である。

0080

上記では、酸洗槽10の第一の排出口15bおよび第二の排出口14bと第一の排出管41および第二の排出管42が接続し酸洗槽10の供給口14cと供給管44が接続する酸洗装置100,100A,100Bを用いて説明したが、酸洗槽と排出管および供給管との接続箇所にフレキシブルチューブを介在させることも可能である。これにより、酸洗槽10が熱伸びしたとしても、この熱伸びを前記フレキシブルチューブで吸収することができる。

0081

上記では、酸洗槽10の右側板14および左側板15近傍にて帯鋼板Sの走行方向で隣接して配置された2つ(合計で4つ)の熱交換器18A〜Dを備える酸洗装置100,100A,100Bを用いて説明したが、熱交換器の数量は2つに限らず、1つの熱交換器や3つ以上の熱交換器を備える酸洗装置とすることも可能である。酸洗槽10の左側板15近傍のみ、または酸洗槽10の右側板14近傍のみに配置された熱交換器を備える酸洗装置とすることも可能である。

0082

上記では、各案内装置本体21A〜Dに対応して設けられたカバー部材25を備える酸洗装置100,100Aを用いて説明したが、1つのカバー部材で酸洗槽10の上方を覆うようにした酸洗装置とすることも可能である。

0083

上記では、堰60を有する酸洗装置100を用いて説明したが、流入路として、酸洗槽内に設けられ、一方の端部側が酸洗槽の第一の排出口と接続し、他方の端部側である入口が帯鋼板の通板高さより下方に位置づけられる溢流管を有する酸洗装置とすることも可能である。このような酸洗装置であっても、酸液が溢流管より溢流して、酸液の液面が帯鋼板の通板高さより下方に調整されることで、帯鋼板を酸液に対し退避させることができる。

0084

上記では、カバー部材25の端部のシール方式として水シールを用いた酸洗装置100,100A,100Bを用いて説明したが、この箇所のシール方式として、カバー部材の端部にラバーシールを取り付けたラバーパッキンを用いた酸洗装置とすることも可能である。

0085

上記では、熱交換器18A〜Dを備える酸洗装置100,100A,100Bを用いて説明したが、熱交換器の代わりに、ヒータなど酸液Lを所定温度に加温可能な装置を備える酸洗装置とすることも可能である。

0086

上記では、酸洗槽とその下方に配置された循環槽とを備える酸洗装置を用いて説明したが、酸洗槽および循環槽の配置はこれに限定されるものではない。酸液循環装置によって酸洗槽と循環槽との間で酸液を循環できれば良く、酸洗槽の上方に循環槽を配置した酸洗装置としたり、酸洗槽と循環槽とを同じ高さに配置した酸洗装置としたりすることも可能である。また、第一の排出管41に設けられた開閉弁41aと、供給管44に設けられた循環ポンプ44aとを有す酸液循環装置40,40Aを用いて説明したが、酸洗槽と酸液循環槽との間で酸液を循環することができれば良く、排出管および供給管の両方に設けられたポンプを有する酸液循環装置としたり、排出管および供給管の両方に設けられたポンプおよび開閉弁を有する酸液循環装置としたり、排出管に設けられたポンプと供給管に設けられた開閉弁とを有する酸液循環装置としたりすることも可能である。

0087

本発明によれば、酸洗一時停止中における帯鋼板の過酸洗を防止し、酸洗運転と酸洗一時停止との切り替え時間を短くすることができるため、製鉄産業などにて有益に利用することができる。

0088

10酸洗槽
11底板
14右側板
14b 第二の排出口
14c 供給口
15左側板
15b 第一の排出口
16a 右受け部
16b 左受け部
17幅方向受け部
18A〜D熱交換器
19a,19b固定ブラケット
20案内装置
21A〜D 案内装置本体
22樋状部材
23 浸漬ガイドロール
24スキッド
25カバー部材
26支持ブロック
31,32 スキッド
40,40A酸液循環装置(酸液循環手段)
41 第一の排出管
41a開閉弁
42 第二の排出管
42a 開閉弁
43循環槽(酸液貯留槽)
43a 第一の供給口
43b 第二の供給口
44供給管
44a循環ポンプ
50,50A,50B制御装置(退避手段)
60堰
60a上端部
64液面レベルセンサ(液面高さ計測手段)
64a 先端部
71,71A案内板
71a,71Aa 上端部
71b,71Ab前端部
71c,71Ac後端部
71d,71Ad下端部
80A,80B 案内装置
81 浸漬スキッド
82支持台
90A,90B昇降装置
92支持具
92a帯鋼板支持部
92b基端部
93 支持部
100,100A,100B酸洗装置
h 帯鋼板Sの通板高さ
L 酸液
La 液面(酸洗運転中)
Lb 液面(酸洗一時停止中)
S 帯鋼板

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