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図面 (2)

課題

摂取したアルコールの代謝を促進し、血中アルコール濃度を安定的に減少させる。

解決手段

アルコール代謝促進剤は、粗タンパク質含有量が85重量%以上であり、かつ、分子量が1,000Da以下のオリゴペプチドの含有量が70重量%以上のオリゴペプチドを有効成分として含む。ここで用いられるオリゴペプチドは、コーングルテンミールから夾雑物を除去した精製コーングルテンミールとアルカリ性タンパク質分解酵素であるAlcalase(登録商標)とを含む水分散液を調製し、この水分散液を加熱して反応させることで精製コーングルテンミールを分解処理する第1分解工程と、中性タンパク質分解酵素であるNeutrase(登録商標)を添加した第1分解工程が完了後の反応液を加熱して反応させることで、第1分解工程での分解生成物をさらに分解処理する第2分解工程と、を含む製造工程により得られるものである。

概要

背景

飲酒等により体内に摂取したアルコールエタノール)は、一部がにおいて、また、大部分が小腸において吸収されて血液中溶け込み、一部は、尿および呼気を通じて体外に排出されるが、大部分は肝臓において代謝される。肝臓でのアルコールの代謝過程は、アルコール脱水酵素ADH)による酸化作用を受けてアセトアルデヒドに変換される第1段階と、このアセトアルデヒドがさらにアルデヒド脱水素酵素(ALDH)による酸化作用を受けて酢酸に変換される第2段階とを含み、これらの段階を経て生成した酢酸は、血中に取り込まれて全身循環するうちに水と炭酸ガスとに分解され、汗、尿および呼気を通じて体外に排出される。

アルコールの代謝は、生命維持に重要な役割を果たす多機能器官である肝臓に大きな負担をかけることから、その負担を軽減するための薬剤等の研究が進められている。例えば、特許文献1は、ウエットミリング法によるコーンスターチ製造過程において副生するトウモロコシタンパク質コーングルテンミール)をエンド型アルカリ性プロテアーゼアルカリ性タンパク質分解酵素)により分解処理して得られるペプチドを有効成分とするアルコール代謝促進剤を提案している。

このアルコール代謝促進剤は、飲酒の直前に摂取することで悪酔い二日酔いを防止できるものとされているが、アルコールの摂取後血中アルコール濃度を一時的に上昇させる傾向が認められることから効果が不安定であり、肝臓に不測の負担を及ぼす懸念がある。

概要

摂取したアルコールの代謝を促進し、血中アルコール濃度を安定的に減少させる。アルコール代謝促進剤は、粗タンパク質含有量が85重量%以上であり、かつ、分子量が1,000Da以下のオリゴペプチドの含有量が70重量%以上のオリゴペプチドを有効成分として含む。ここで用いられるオリゴペプチドは、コーングルテンミールから夾雑物を除去した精製コーングルテンミールとアルカリ性タンパク質分解酵素であるAlcalase(登録商標)とを含む水分散液を調製し、この水分散液を加熱して反応させることで精製コーングルテンミールを分解処理する第1分解工程と、中性タンパク質分解酵素であるNeutrase(登録商標)を添加した第1分解工程が完了後の反応液を加熱して反応させることで、第1分解工程での分解生成物をさらに分解処理する第2分解工程と、を含む製造工程により得られるものである。なし

目的

また、アルコール代謝促進剤の剤形は特に限定されるものではないが、通常は経口服用が容易な粉状、カプセル状錠剤状または溶液状等の剤形で提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

粗タンパク質含有量が85重量%以上であり、かつ、分子量が1,000Da以下のオリゴペプチドの含有量が70重量%以上であるオリゴペプチドを有効成分として含み、前記オリゴペプチドは、コーングルテンミールを水に投入して調製した分散液のpHを8〜10に調整し、この分散液を50〜80℃に加熱しながら20〜60分間攪拌した後に固形分を分離し、分離された前記固形分を水洗することで精製コーングルテンミールを得る工程と、前記精製コーングルテンミールを4〜10重量%の濃度で含みかつアルカリ性タンパク質分解酵素を前記精製コーングルテンミールの乾燥重量換算に対して0.5〜5重量%の濃度で含む水分散液を調製し、当該水分散液をpHが7〜9になるよう設定した後に45〜60℃に加熱して3〜10時間反応させることで前記精製コーングルテンミールを前記アルカリ性タンパク質分解酵素により分解処理する第1分解工程と、第1分解工程で用いた前記精製コーングルテンミールの乾燥重量換算での重量を基準とした濃度が4〜10重量%になるよう調整した第1分解工程が完了後の反応液に対し、第1分解工程で用いた前記精製コーングルテンミールの乾燥重量換算に対して0.5〜5重量%の濃度になるよう中性タンパク質分解酵素を添加し、前記反応液をpHが6〜8になるよう設定した後に35〜55℃に加熱して3〜10時間反応させることで、第1分解工程での分解生成物をさらに前記中性タンパク質分解酵素により分解処理する第2分解工程とを含み、前記アルカリ性タンパク質分解酵素としてAlcalase(登録商標)を用い、前記中性タンパク質分解酵素としてNeutrase(登録商標)を用いる、製造工程により得られるものである、アルコール代謝促進剤

技術分野

0001

本発明は、代謝促進剤、特に、飲酒等により体内に摂取したアルコールの代謝促進剤に関する。

背景技術

0002

飲酒等により体内に摂取したアルコール(エタノール)は、一部がにおいて、また、大部分が小腸において吸収されて血液中溶け込み、一部は、尿および呼気を通じて体外に排出されるが、大部分は肝臓において代謝される。肝臓でのアルコールの代謝過程は、アルコール脱水酵素ADH)による酸化作用を受けてアセトアルデヒドに変換される第1段階と、このアセトアルデヒドがさらにアルデヒド脱水素酵素(ALDH)による酸化作用を受けて酢酸に変換される第2段階とを含み、これらの段階を経て生成した酢酸は、血中に取り込まれて全身循環するうちに水と炭酸ガスとに分解され、汗、尿および呼気を通じて体外に排出される。

0003

アルコールの代謝は、生命維持に重要な役割を果たす多機能器官である肝臓に大きな負担をかけることから、その負担を軽減するための薬剤等の研究が進められている。例えば、特許文献1は、ウエットミリング法によるコーンスターチ製造過程において副生するトウモロコシタンパク質コーングルテンミール)をエンド型アルカリ性プロテアーゼアルカリ性タンパク質分解酵素)により分解処理して得られるペプチドを有効成分とするアルコール代謝促進剤を提案している。

0004

このアルコール代謝促進剤は、飲酒の直前に摂取することで悪酔い二日酔いを防止できるものとされているが、アルコールの摂取後血中アルコール濃度を一時的に上昇させる傾向が認められることから効果が不安定であり、肝臓に不測の負担を及ぼす懸念がある。

先行技術

0005

特開平7−285881号公報(特許請求の範囲、表1および図1等)

発明が解決しようとする課題

0006

本発明は、摂取されたアルコールの代謝を促進し、血中アルコール濃度を安定的に減少させようとするものである。

課題を解決するための手段

0007

本発明のアルコール代謝促進剤は、粗タンパク質含有量が85重量%以上であり、かつ、分子量が1,000Da以下のオリゴペプチドの含有量が70重量%以上のオリゴペプチドを有効成分として含むものである。ここで用いられるオリゴペプチドは、コーングルテンミールをアルカリ性タンパク質分解酵素により分解処理する第1分解工程と、第1分解工程での分解生成物をさらに中性タンパク質分解酵素により分解処理する第2分解工程とを含む製造工程により得られるものである。

0008

より詳細には、本発明のアルコール代謝促進剤に含まれるオリゴペプチドは、コーングルテンミールを水に投入して調製した分散液のpHを8〜10に調整し、この分散液を50〜80℃に加熱しながら20〜60分間攪拌した後に固形分を分離し、分離された前記固形分を水洗することで精製コーングルテンミールを得る工程と、前記精製コーングルテンミールを4〜10重量%の濃度で含みかつアルカリ性タンパク質分解酵素を前記精製コーングルテンミールの乾燥重量換算に対して0.5〜5重量%の濃度で含む水分散液を調製し、当該水分散液をpHが7〜9になるよう設定した後に45〜60℃に加熱して3〜10時間反応させることで前記精製コーングルテンミールを前記アルカリ性タンパク質分解酵素により分解処理する第1分解工程と、第1分解工程で用いた前記精製コーングルテンミールの乾燥重量換算での重量を基準とした濃度が4〜10重量%になるよう調整した第1分解工程が完了後の反応液に対し、第1分解工程で用いた前記精製コーングルテンミールの乾燥重量換算に対して0.5〜5重量%の濃度になるよう中性タンパク質分解酵素を添加し、前記反応液をpHが6〜8になるよう設定した後に35〜55℃に加熱して3〜10時間反応させることで、第1分解工程での分解生成物をさらに前記中性タンパク質分解酵素により分解処理する第2分解工程とを含む製造工程により得られるものである。ここでは、前記アルカリ性タンパク質分解酵素としてAlcalase(登録商標)を用い、前記中性タンパク質分解酵素としてNeutrase(登録商標)を用いる。

発明の効果

0009

本発明のアルコール代謝促進剤は、特定のオリゴペプチドを有効成分として含むものであることから、摂取されたアルコールの代謝を促進し、血中アルコール濃度を安定的に低下させることができる。

図面の簡単な説明

0010

実施例において評価した呼気アルコール濃度測定結果を示す図。
実施例において評価した全血アルコール濃度の測定結果を示す図。

0011

本発明のアルコール代謝促進剤は、特定のオリゴペプチドを有効成分として含むものである。

0012

ここで用いられるオリゴペプチドは、コーングルテンミールを原料として得られるものである。コーングルテンミールは、トウモロコシからウエットミリング法によりコーンスターチを製造する際に生成する、タンパク質を主成分とする副産物であり、通常、乾燥した黄色の粉状のものとして得られるものである。

0013

コーングルテンミールは、飼料として広く利用されており、安価に販売されていることから、容易に入手することができる。但し、市販のコーングルテンミールは、一般に油脂やでん粉等の夾雑物を多く含むことから、タンパク質の含有量が約60重量%程度である。このため、原料として用いる市販のコーングルテンミールは、脱油脂および脱でん粉等の精製処理を施すことでタンパク質の含有量を85重量%程度まで高めるのが好ましい。

0014

コーングルテンミールの精製処理では、例えば、それを水に投入して分散液を調製し、この分散液に水酸化ナトリウム等の水酸化物を添加することでpHをアルカリ性領域に設定する。そして、この分散液を加熱しながら撹拌した後に固形物を分離し、この固形分をさらに水洗すると、精製されたコーングルテンミールを得ることができる。より具体的な精製方法の一例では、100Lの水に対して6〜12kgの割合でコーングルテンミールを添加することで分散液を調製する。この分散液に水酸化ナトリウム水溶液を添加することでpHを8〜10に調整し、50〜80℃に加熱しながら20〜60分間撹拌する。そして、遠心分離法によって固形分と水分とを分離し、水分を廃棄する。さらに、固形分に対して100L程度の水を加えて50〜80℃に加熱し、温度を維持しながら20〜60分間撹拌することで固形分を洗浄する。再度、遠心分離法によって固形分と洗浄水とを分離し、洗浄水を廃棄すると、精製されたコーングルテンミールが得られる。

0015

コーングルテンミールから目的のオリゴペプチドを調製するための工程では、先ず、コーングルテンミールをアルカリ性タンパク質分解酵素により分解処理する第1分解工程を実行する。アルカリ性タンパク質分解酵素は、アルカリ性下においてタンパク質を分解可能な酵素であり、市販されている各種のもの、好ましくはエンド型のものを使用することができる。

0016

使用可能な市販のアルカリ性タンパク質分解酵素の具体例としては、ノボザイムズ社の商品名「Alcalase」、天野エンザイム株式会社の商品名「プロチンSD−AY10」および「プロテアーゼP「アマノ」3SD」、ダニスコジャパン株式会社の商品名「マルチフェクトPR6L」および「オプチマーゼPR89L」、新日本化学工業株式会社の商品名「スミチームMP」、ディー・エスエムジャパン株式会社の商品名「デルボラーゼ」、ナガセケムテックス株式会社の商品名「ビオプラーゼOP」、「ビオプラーゼSP−20FG」および「ビオプラーゼSP−4FG」、エイチビィアイ株式会社の商品名「オリエンターゼ22BF」並びにヤクルト薬品工業株式会社の商品名「アロアーゼXA−10」などを挙げることができる。

0017

第1分解工程では、例えば、基質であるコーングルテンミール濃度が4〜10重量%、アルカリ性タンパク質分解酵素の使用量が本工程で用いるコーングルテンミール(乾燥重量換算)に対して0.5〜5重量%の分散液を調製し、そのpHをアルカリ性タンパク質分解酵素が機能可能な領域、例えば7〜9に設定する。分散液のpHは、例えば、水酸化ナトリウム水溶液等の水酸化物塩水溶液を添加することで調整可能である。そして、この分散液を45〜60℃に加熱して温度を維持し、3〜10時間反応させる。この際、分散液を撹拌してもよい。

0018

次に、第1分解工程での分解生成物を中性タンパク質分解酵素により分解する第2分解工程を実行する。中性タンパク質分解酵素は、中性下(通常、pHが概ね6〜8の範囲)においてタンパク質またはペプチドを分解可能な酵素であり、市販されている各種のエンド型またはエキソ型のものを用いることができる。

0019

使用可能な市販の中性タンパク質分解酵素の具体例としては、ノボザイムズ社の商品名「Neutrase」、協和発酵バイオ株式会社の商品名「プロモッド223LP」、エイチビィアイ株式会社の商品名「ヌクレイシン」、「オリエンターゼ10NL」および「オリエンターゼ90N」、ヤクルト薬品工業株式会社の商品名「アロアーゼNS」、「アロアーゼAP−10」および「アロアーゼNP−10」、新日本化学工業株式会社の商品名「スミチームLPL」および「スミチームLP」並びにナガセケムテックス株式会社の商品名「食品用精製パパイン」などを挙げることができる。

0020

第2分解工程では、例えば、第1分解工程が終了後の反応液について、第1分解工程で用いたコーングルテンミール(乾燥重量換算)を基準としてその濃度が4〜10重量%になるよう適宜水を添加または除去し、また、中性タンパク質分解酵素を添加する。中性タンパク質分解酵素の添加量は、第1分解工程で用いたコーングルテンミール(乾燥重量換算)に対して0.5〜5重量%になるよう設定する。さらに、反応液のpHを中性タンパク質分解酵素が機能可能な領域、通常は6〜8に設定する。反応液のpHは、例えば、反応液に対して塩酸を添加することで調整可能である。そして、この反応液を35〜55℃に加熱して温度を維持しながら撹拌し、3〜10時間反応させる。

0021

なお、第1分解工程の完了後の反応液は、第1分解工程で用いたアルカリ性タンパク質分解酵素が機能可能な領域とは異なる領域であり、かつ、本工程において用いる中性タンパク質分解酵素が機能可能な領域にpHを設定することで、そのまま本工程に適用することができる。

0022

第2分解工程を完了後の反応液は、加熱することで反応液に存在している中性タンパク質分解酵素およびアルカリ性タンパク質分解酵素を失活させた後に遠心分離し、固形分と水分とを分離する。そして、分離した水分をろ過処理し、ろ液をpH調整や殺菌処理等の必要な処理を適用した後に濃縮および乾燥する。ろ過処理では、通常、セラミックフィルターおよびナノフィルターをこの順に用いるのが好ましい。この場合、水分中残留するタンパク質をセラミックフィルターで除去することができ、また、水分中に残留する低分子の塩やアミノ酸をナノフィルターで除去することができる。

0023

これにより得られる目的のオリゴペプチドは、ペプチド断片の多くが2〜4個程度のアミノ酸で構成されており、通常、粗タンパク質の含有量が85重量%以上であり、かつ、腸管を通じて血中に効率的に取り込まれやすい低分子量のもの、特に、分子量が1,000Da以下のオリゴペプチドの含有量が70重量%以上の低分子量の粉状のものとして得られる。

0024

本発明のアルコール代謝促進剤は、上述のオリゴペプチドそのものからなるものでもよいが、当該オリゴペプチドの効能阻害しない範囲で他の成分を含んでいてもよい。例えば、各種のビタミン類ミネラル類およびアルコール代謝作用を有する他の動植物由来の成分などを含んでいてもよい。また、アルコール代謝促進剤の剤形は特に限定されるものではないが、通常は経口服用が容易な粉状、カプセル状錠剤状または溶液状等の剤形で提供することができる。

0025

本発明のアルコール代謝促進剤は、飲酒直前(通常は飲酒前の30分以内程度)または飲酒と同時に経口的に服用したときにアルコール脱水素酵素活性を高めることができ、それによって呼気や血中のアルコール濃度を安定的にかつ速やかに減少させることができる。

0026

また、本発明のアルコール代謝促進剤は、安価なコーングルテンミールを原料として得られるものであることから、安価に提供可能であり、量産も容易である。

0027

実施例1
市販のコーングルテンミール150gと水2.5kgとを均一に撹拌混合して分散液を調製し、これに水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを8に調整した。この分散液を60℃に加熱し、温度を維持しながら60分間撹拌した。そして、分散液を遠心分離することで固形分と水分とを分離し、水分を廃棄した。分離された固形分に2.5kgの水を加え、この分散液を60℃に加熱して温度を維持しながらさらに60分間撹拌した。撹拌後の分散液を再度遠心分離することで固形分と水分とを分離し、水分を廃棄した。

0028

分離された固形分に水2.5kgを加えて均一になるよう撹拌混合することで分散液を調製し、この分散液に水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを8に調整した。この分散液を60℃に加熱し、アルカリ性タンパク質分解酵素(ノボザイムズ社の商品名「Alcalase」)1gを加えて同温度で3時間反応させた。

0029

次に、分散液に塩酸を加えてpHを7に調整し、45℃に加熱した。そして、分散液に中性タンパク質分解酵素(ノボザイムズ社の商品名「Neutrase」)1gを加え、同温度で5時間反応させた。

0030

反応終了後、反応液を90℃で10分間加熱し、反応系に存在するアルカリ性タンパク質分解酵素および中性タンパク質分解酵素を失活させた。その後、反応液を遠心分離することで固形分と水分とを分離し、分離された水分をセラミックフィルターおよびナノフィルターをこの順に用いてろ過処理した。

0031

ろ過処理後の水分を濃縮することで得られる固形物を乾燥したところ、目的の粉状(薄茶色)のオリゴペプチドが36.7g得られた(収率24%)。得られたオリゴペプチドは、粗タンパク質の含有量(窒素定量換算法により測定)が87.3重量%以上、脂肪含有量ソックスレー抽出法により測定)が1.5重量%以下であり、PDA法(位相ドップラー粒子計測システム法)により測定した分子量分布において、分子量が1,000Da以下のオリゴペプチドの含有量が70重量%以上であった。

0032

実施例2
市販のコーングルテンミール1,500gと水15kgとを均一に撹拌混合して分散液を調製し、これに水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを10に調整した。この分散液を80℃に加熱し、温度を維持しながら40分間撹拌した。そして、分散液を遠心分離することで固形分と水分とを分離し、水分を廃棄した。分離された固形分に15kgの水を加え、この分散液を80℃に加熱して温度を維持しながらさらに40分間撹拌した。撹拌後の分散液を再度遠心分離することで固形分と水分とを分離し、水分を廃棄した。

0033

分離された固形分に水25kgを加えて均一になるよう撹拌混合することで分散液を調製し、この分散液に水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを8に調整した。この分散液を55℃に加熱し、アルカリ性タンパク質分解酵素(ノボザイムズ社の商品名「Alcalase」)15gを加えて同温度で4時間反応させた。

0034

次に、分散液に塩酸を加えてpHを7.5に調整し、50℃に加熱した。そして、分散液に中性タンパク質分解酵素(ノボザイムズ社の商品名「Neutrase」)15gを加え、同温度で8時間反応させた。

0035

反応終了後、反応液を90℃で20分間加熱し、反応系に存在するアルカリ性タンパク質分解酵素および中性タンパク質分解酵素を失活させた。その後、反応液を遠心分離することで固形分と水分とを分離し、分離された水分をセラミックフィルターおよびナノフィルターをこの順に用いてろ過処理した。

0036

ろ過処理後の水分を濃縮することで得られる固形物を乾燥したところ、目的の粉状(薄茶色)のオリゴペプチドが326g得られた(収率22.3%)。得られたオリゴペプチドは、粗タンパク質の含有量(測定法は実施例1と同じ)が87.3重量%以上、脂肪含有量(測定法は実施例1と同じ)が1.5重量%以下であり、実施例1と同じくPDA法により測定した分子量分布において、分子量が1,000Da以下のオリゴペプチドの含有量が70重量%以上であった。

0037

評価
22〜28の健康な青年男性30人を被験者群とし、実施例1の方法に準拠して量産したオリゴペプチド(実施例1で得られたオリゴペプチドと同じく、粗タンパク質の含有量が87.3重量%以上、脂肪含有量が1.5重量%以下であり、PDA法により測定した分子量分布において、分子量が1,000Da以下のオリゴペプチドの含有量が70重量%以上。)のアルコール代謝促進機能を評価した。試験方法は次の通りである。

0038

対照試験
午前8時から15分以内に京二白酒アルコール度数38度)100mLを被験者群の全員に飲酒させた。被験者群の各人について、飲酒直後から計時して180分経過時までの呼気アルコール濃度を30分経過毎に測定し、また、飲酒直後から30分経過時の全血中アルコール濃度を測定した。

0039

試験1〜3>
飲酒の直前において、対照試験と同じ被験者群の全員に上記オリゴペプチドを経口的に服用させた点を除き、対照試験と同様にして経時的に被験者群の各人について、呼気アルコール濃度および全血中アルコール濃度を測定した。各試験でのオリゴペプチドの服用量は次の通りである。なお、試験1〜3は、24時間の間隔を設けて実施した。

0040

試験1:1g
試験2:2g
試験3:3g

0041

<呼気アルコール濃度の測定方法および測定結果>
呼気アルコール含有量分析装置(深セン威尓電気有限会社製の型番「WAT89EC−3」)を用いて測定した。測定結果は、一般線形モデル反復測定により分散分析し、多変量解析で試験間の比較をした。結果を表1および図1に示す。

0042

0043

表1および図1によると、試験1〜3の呼気アルコール濃度は、飲酒後の僅か30分の段階で対照試験の結果よりも低くなり、その後も上昇せずに安定的に低下している。このような呼気アルコール濃度の低下効果は、試験1〜3の結果によると、オリゴペプチドの服用量が多い程顕著である。

0044

<全血中アルコール濃度の測定方法および測定結果>
被験者から静脈血1mLを採取し、そのアルコール濃度を測定した。採取した静脈血は、抗凝血剤および防腐剤を加えた試験菅に全量を加え、4℃で保存しながら3日以内にアルコール濃度を測定した。この測定では、試験菅から取出した0.1mLの静脈血にtert−ブチルアルコールを0.04重量%含有する蒸留水を添加、混合して試料を調製し、この試料を水素炎光光検出器を備えたガスクロマトグラフィーアジレント・テクノロジーインク社の型番「6890N」)を用いて分析した。試料の注入は、ヘッドスペースサンプラを用いた。また、分析結果は、一元配置分散分析により評価した。結果を表2および図2に示す。

0045

0046

表2および図2によると、試験1〜3の全血中アルコール濃度は、対照試験に比べて有意に低下している。

実施例

0047

<呼気アルコール濃度と全血中アルコール濃度との相関回帰分析結果>
相関分析により、飲酒後30分経過時の呼気アルコール濃度と全血中アルコール濃度との相関係数を求めたところ、r=0.932(P<0.001)であり、強い正の相関が見られた。呼気アルコール濃度は飲酒後に上昇せずに安定的に低下していることから、全血中アルコール濃度も同様の経過を辿るものと考えられる。

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