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技術 HER2およびCD3に対する二重特異性抗体

出願人 ゲンマブエー/エス
発明者 ネイセンヨーストジェイ.メーステルスヨイセアイ.デゴージバートラブレインアランフランクパルレンパウルスフールマンジャニーヌ
出願日 2017年3月13日 (2年11ヶ月経過) 出願番号 2017-047043
公開日 2017年11月2日 (2年3ヶ月経過) 公開番号 2017-197516
状態 特許登録済
技術分野 突然変異または遺伝子工学 微生物による化合物の製造 微生物、その培養処理 蛋白脂質酵素含有:その他の医薬 抗原、抗体含有医薬:生体内診断剤 化合物または医薬の治療活性 ペプチド又は蛋白質
主要キーワード クワドラント クロスブロック 競合率 周囲媒体 境界部位 インデックスナンバ 観察データ γ線源
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図面 (20)

課題

ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)のエピトープと結合する1つの抗原結合領域及びヒトCD3と結合する1つの抗原結合領域を含む二重特異性抗体、並びに、関連する抗体ベース組成物及び分子、これらの抗体を含む薬学的組成物並びにこれらの抗体の作製方法及び使用方法、の提供。

解決手段

第1の抗原結合領域及び第2の抗原結合領域を含む二重特異性抗体であって、第2の抗原結合領域がヒトCD3上のエピトープと結合し、かつ第1の抗原結合領域がHER2上のエピトープと結合し、かつ、特定の配列を含むVH領域及びVL領域を含む抗体の、HER2に対する結合、任意で可溶性HER2に対する結合をブロックする、二重特異性抗体。

概要

背景

発明の背景
HER2は185kDa細胞表面受容体チロシンキナーゼであり、4つの異なる受容体:EGFR/ErbB-1、HER2/ErbB-2、HER3/ErbB-3、およびHER4/ErbB-4を含む上皮細胞成長因子受容体(EGFR)ファミリーメンバーである。EGFRファミリーの4つのメンバーによってホモ二量体およびヘテロ二量体がどちらも形成され、HER2は、他のErbB受容体の好ましくかつ最も強力な二量体化パートナーである(Graus-Porta et al., Embo J 1997;16:1647-1655(非特許文献1); Tao et al., J Cell Sci 2008;121:3207-3217(非特許文献2))。HER2は過剰発現によって活性化することができる、またはリガンド結合によって活性化可能な他のErbBとのヘテロ二量体化によって活性化することができる(Riese and Stern、Bioessays 1998;20:41-48(非特許文献3))。HER2のリガンドは特定されていない。HER2が活性化されると受容体リン酸化が起こり、これによって複数のシグナル伝達経路、例えば、MAPK、ホスホイノシトール3-キナーゼ/AKT、JAK/STAT、およびPKCを介した下流シグナルカスケードが誘発され、最終的に増殖、生存、および分化などの複数の細胞機能が調節される(Huang et al., Expert Opin Biol Ther 2009;9:97-110(非特許文献4))。

腫瘍におけるHER2への関心の多くは乳癌におけるHER2の役割に集中してきた。乳癌では症例の約20%においてHER2過剰発現が報告されており、予後不良と相関づけられている(Reese et al., Stem Cells 1997;15:1-8(非特許文献5); Andrechek et al., Proc Natl Acad Sci U S A 2000;97:3444-3449(非特許文献6);およびSlamon et al., Science 1987;235:177-182(非特許文献7))。乳癌に加えて、HER2発現は、前立腺癌非小細胞肺癌膀胱癌卵巣癌胃癌結腸癌食道癌、および頭頚部扁平上皮癌を含む他のヒト癌腫型とも関連づけられている(Garcia de Palazzo et al., Int J Biol Markers 1993;8:233-239(非特許文献8); Ross et al., Oncologist 2003;8:307-325(非特許文献9);Osman et al., J Urol 2005;174:2174-2177(非特許文献10);Kapitanovic et al., Gastroenterology 1997;112:1103-1113(非特許文献11); Turken et al., Neoplasma 2003;50:257-261(非特許文献12);およびOshima et al., Int J Biol Markers 2001;16:250-254(非特許文献13))。

トラスツズマブハーセプチン(Herceptin)(登録商標))はHER2タンパク質ドメインIVに対する組換えヒトモノクローナル抗体であり、それによって、HER2が大幅に過剰発現している細胞においてリガンド非依存性HER2ホモ二量体化を阻止し、さらに低い程度でHER2と他のファミリーメンバーとのヘテロ二量体化を阻止する(Cho et al., Nature 2003;421:756-760(非特許文献14)およびWehrman et al., Proc Natl Acad Sci U S A 2006;103:19063-19068(非特許文献15))。HER2発現レベルが中程度の細胞においては、トラスツズマブはHER2/EGFRヘテロ二量体の形成を阻害することが見出された(Wehrman et al.,(2006)、前記;Schmitz et al., Exp Cell Res 2009;315:659-670(非特許文献16))。トラスツズマブは抗体依存性細胞傷害ADCC)を媒介し、外部ドメインシェディングを阻止する。外部ドメインシェディングが阻止されなければ、HER2過剰発現細胞において切断型常時活性型タンパク質が形成されるだろう。トラスツズマブについては、高レベルのHER2を発現する腫瘍細胞インビトロ増殖およびインビボ増殖の阻害も報告されている(Nahta and Esteva, Oncogene 2007;26:3637-3643(非特許文献17)において概説されている)。ハーセプチン(登録商標)は、化学療法と併用した、または1種類もしくは複数種化学療法後単一薬剤として、HER2過剰発現転移乳癌ファーストライン療法および補助療法に認可されている。トラスツズマブはHER2過剰発現乳腺腫瘍患者の20〜50%にしか有効でないことが見出されており、初期応答者の多くは数ヶ月後に再発する(Dinh et al., Clin Adv Hematol Oncol 2007;5:707-717(非特許文献18))。

ペルツズマブ(オムニターグ(Omnitarg)(商標))は別のヒト化モノクローナル抗体である。当該抗体は、HER2タンパク質ドメインIIに対して作られ、リガンド誘導性ヘテロ二量体化(すなわち、リガンドが結合している別のErbBファミリーメンバーとのHER2二量体化);高いHER2発現レベルを厳格に必要としないと報告されている機構を阻害する(Franklin et al., Cancer Cell 2004;5:317-328(非特許文献19))。ペルツズマブもADCCを媒介するが、ペルツズマブの主な作用機構はその二量体化の阻止に依存している(Hughes et al., Mol Cancer Ther 2009;8:1885-1892(非特許文献20))。さらに、ペルツズマブは、EGFR/HER2ヘテロ二量体の形成を阻害することによってEGFRの内部移行およびダウンレギュレーションを増強することが見出された。EGFR/HER2ヘテロ二量体の形成が阻害されなければ、EGFRは原形質膜繋ぎ止められる(Hughes et al., 2009、前記)。これは、EGFRホモ二量体がEGFR/HER2二量体より有効に内部移行するという観察と相関する(Pedersen et al., Mol Cancer Res 2009;7:275-284(非特許文献21))。先に行われたトラスツズマブによる治療の間に進行した患者に、ペルツズマブおよびトラスツズマブを併用すると、それらの補完的な作用機序により、抗腫瘍効果および有効性強化をもたらすことが報告されており(Baselga et al., J Clin Oncol 2010;28:1138-1144(非特許文献22))、治療歴のないHER2陽性転移性乳癌の患者において、この抗体の組み合わせとドセタキセルの併用を評価するための第III相試験が進行中である。

標的抗体療法を改良するための代替的なアプローチの1つは、抗原を発現する癌細胞に対して、細胞傷害性の細胞または薬物を特異的に送達することによる。腫瘍細胞の効率的な死滅のためにT細胞を用いるというこの考え方は、1985年に既に記載されている(Stearz at al. Nature 1985, 314:628-631(非特許文献23))。例えば、いわゆる三機能性抗体は、一方のアームで腫瘍細胞上の抗原を標的とし、もう一方のアームで例えばT細胞上のCD3を標的とし、Fc領域によってFc受容体との結合をもたらす二重特異性抗体である。結合が起こると、T細胞と、腫瘍細胞と、抗体Fcドメインと結合するエフェクター細胞との複合体が形成され、腫瘍細胞の死滅が誘導される(Muller and Kontermann, BioDrugs 2010;24:89-98(非特許文献24))。エルツマキソマブ(ertumaxomab)は、HER2およびCD3に対するそのような三機能性抗体の1つであり、HER2発現が少ない細胞株において細胞傷害を誘導し、転移性乳癌における第II相臨床開発が進行中である(Jones et al., Lancet Oncol 2009;10: 1179-1187(非特許文献25)およびKiewe et al., Clin Cancer Res 2006;12:3085-3091(非特許文献26))。

または、T細胞と腫瘍細胞との複合体を形成させて、二重標的指向性抗体断片(例えば、二重標的指向性単鎖抗体)によって腫瘍細胞の死滅を導く(Muller and Kontermann, BioDrugs 2010;24:89-98(非特許文献24), Baeuerle and Reinhardt 2009, Cancer Research 96: 4941(非特許文献27))。ブリツモマブ(blinatumomab)(Bargou et al, Science 2008, 321:974-976(非特許文献28))は、CD19およびCD3を標的とすることによって細胞傷害を誘導する、BiTEと名付けられた単鎖抗体構築物である。抗体断片を基にしたT細胞係合性の他の二重特異性薬(bispecifics)も記載されている(Moore et al. 2011, Blood 117:4542-4551(非特許文献29), Baeuerle et al., Current opinion in Molecular Therapeutics 2009, 11:22-30(非特許文献30))。

HER2の機能を調節している複雑な機構は、この癌原遺伝子に対する最適化された新たな治療戦略に関するさらなる研究に値する。したがって、癌などのHER2関連疾患を治療するための有効かつ安全な製品に対しては未だに需要がある。

概要

ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)のエピトープと結合する1つの抗原結合領域及びヒトCD3と結合する1つの抗原結合領域を含む二重特異性抗体、並びに、関連する抗体ベース組成物及び分子、これらの抗体を含む薬学的組成物並びにこれらの抗体の作製方法及び使用方法、の提供。第1の抗原結合領域及び第2の抗原結合領域を含む二重特異性抗体であって、第2の抗原結合領域がヒトCD3上のエピトープと結合し、かつ第1の抗原結合領域がHER2上のエピトープと結合し、かつ、特定の配列を含むVH領域及びVL領域を含む抗体の、HER2に対する結合、任意で可溶性HER2に対する結合をブロックする、二重特異性抗体。B

目的

本発明の1つの目的は、HER2抗体に由来する第1の抗原結合領域およびCD3に対する結合特異性を有する第2の領域を含む、医療用の、新規の有効な二重特異性抗体を提供する

効果

実績

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請求項1

第1の抗原結合領域および第2の抗原結合領域を含む二重特異性抗体であって、第2の抗原結合領域がヒトCD3上のエピトープと結合し、かつ第1の抗原結合領域がヒト上皮成長因子受容体2(HER2)上のエピトープと結合し、かつ(a)SEQID NO:63の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:67の配列を含むVL領域を含む抗体(153)、ならびに(b)SEQ ID NO:1の配列を含む重鎖可変(VH)領域およびSEQ ID NO:5の配列を含む軽鎖可変(VL)領域を含む抗体(169)、ならびに(c)SEQ ID NO:165の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:169の配列を含むVL領域を含む抗体(005)、ならびに(d)SEQ ID NO:22の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:26の配列を含むVL領域を含む抗体(025)からなる群より選択される参照抗体の、HER2に対する結合、任意で可溶性HER2に対する結合をブロックする、二重特異性抗体。

請求項2

第1の抗原結合領域が(a)の抗体の可溶性HER2に対する結合をブロックする、請求項1記載の二重特異性抗体。

請求項3

第1の抗原結合領域が(b)の抗体の可溶性HER2に対する結合をブロックする、請求項1記載の二重特異性抗体。

請求項4

第1の抗原結合領域が(c)の抗体の可溶性HER2に対する結合をブロックする、請求項1記載の二重特異性抗体。

請求項5

第1の抗原結合領域が(d)の抗体の可溶性HER2に対する結合をブロックする、請求項1記載の二重特異性抗体。

請求項6

第1の抗原結合領域が、(a)それぞれSEQID NO:2、3および4(169);(b)それぞれSEQ ID NO:9、10および11(050);(c)それぞれSEQ ID NO:16、17および18(084);(d)それぞれSEQ ID NO:23、24および25(025);(e)それぞれSEQ ID NO:30、163および31(091);(f)それぞれSEQ ID NO:36、37および38(129):(g)それぞれSEQ ID NO:43、44および45(127);(h)それぞれSEQ ID NO:50、51および52(159);(i)それぞれSEQ ID NO:57、58および59(098);(j)それぞれSEQ ID NO:64、65および66(153);(k)それぞれSEQ ID NO:71、72および73(132);(l)それぞれSEQ ID NO:166、167および168(005);(m)それぞれSEQ ID NO:173、174および175(006);(n)それぞれSEQ ID NO:180、181および182(059);(o)それぞれSEQ ID NO:187、188および189(060);(p)それぞれSEQ ID NO:194、195および196(106);ならびに(q)それぞれSEQ ID NO:201、202および203(111)、からなる群より選択されるVHCDR1、CDR2およびCDR3配列を含む、前記請求項のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項7

第1の抗原結合領域および第2の抗原結合領域を含む二重特異性抗体であって、第2の抗原結合領域がヒトCD3上のエピトープと結合し、かつ第1の抗原結合領域がHER2上のエピトープと結合し、第1の抗原結合領域が、(a)それぞれSEQID NO:2、3および4であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:6、DASおよびSEQ ID NO:7であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(169);(b)それぞれSEQ ID NO:9、10および11であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:13、AASおよびSEQ ID NO:14であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(050);(c)それぞれSEQ ID NO:16、17および18であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:20、VASおよびSEQ ID NO:21であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(084);(d)それぞれSEQ ID NO:23、24および25であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:27、AASおよびSEQ ID NO:28であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(025);(e)それぞれSEQ ID NO:30、163および31であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:33、AASおよびSEQ ID NO:34であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(091);(f)それぞれSEQ ID NO:36、37および38であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:40、DASおよびSEQ ID NO:41であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(129);(g)それぞれSEQ ID NO:43、44および45であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:47、AASおよびSEQ ID NO:48であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(127);(h)それぞれSEQ ID NO:50、51および52であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:54、AASおよびSEQ ID NO:55であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(159);(i)それぞれSEQ ID NO:57、58および59であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:60、AASおよびSEQ ID NO:61であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(098);(j)それぞれSEQ ID NO:64、65および66であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:68、DASおよびSEQ ID NO:69であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(153);(k)それぞれSEQ ID NO:71、72および73であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:75、DASおよびSEQ ID NO:76であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(132);(l)それぞれSEQ ID NO:166、167および168であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:170、GASおよびSEQ ID NO:171であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(005);(m)それぞれSEQ ID NO:173、174および175であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:177、DASおよびSEQ ID NO:178であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(006);(n)それぞれSEQ ID NO:180、181および182であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:184、GASおよびSEQ ID NO:185であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(059);(o)それぞれSEQ ID NO:187、188および189であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:191、GASおよびSEQ ID NO:192であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(060);(p)それぞれSEQ ID NO:194、195および196であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:198、GASおよびSEQ ID NO:199であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(106);(q)それぞれSEQ ID NO:201、202および203であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:205、GASおよびSEQ ID NO:206であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(111)、からなる群より選択されるVH領域およびVL領域を含む、二重特異性抗体。

請求項8

第1の抗原結合領域が、(a)それぞれSEQID NO:2、3および4であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:6、DASおよびSEQ ID NO:7であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(169);(b)それぞれSEQ ID NO:23、24および25であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:27、AASおよびSEQ ID NO:28であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(025);(c)それぞれSEQ ID NO:64、65および66であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:68、DASおよびSEQ ID NO:69であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(153)、ならびに(d)それぞれSEQ ID NO:166、167および168であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:170、GASおよびSEQ ID NO:171であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(005)、からなる群より選択されるVH領域およびVL領域を含む、請求項7記載の二重特異性抗体。

請求項9

第1の抗原結合領域および第2の抗原結合領域を含む二重特異性抗体であって、第2の抗原結合領域がヒトCD3上のエピトープと結合し、かつ第1の抗原結合領域がHER2と結合し、かつ該抗体が、それぞれSEQID NO:2、3および4であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域(169)、ならびに任意で、それぞれSEQ ID NO:6、DASおよびSEQ ID NO:7であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(169)を含む、二重特異性抗体。

請求項10

第1の抗原結合領域および第2の抗原結合領域を含む二重特異性抗体であって、第2の抗原結合領域がヒトCD3上のエピトープと結合し、かつ第1の抗原結合領域がHER2と結合し、かつ該抗体が、それぞれSEQID NO:64、65および66であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびに任意で、それぞれSEQ ID NO:68、DASおよびSEQ ID NO:69であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域を含む(153)、二重特異性抗体。

請求項11

第1の抗原結合領域および第2の抗原結合領域を含む二重特異性抗体であって、第2の抗原結合領域がヒトCD3上のエピトープと結合し、かつ第1の抗原結合領域がHER2と結合し、かつ該抗体が、それぞれSEQID NO:166、167および168であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびに任意で、それぞれSEQ ID NO:170、GASおよびSEQ ID NO:171であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域を含む(005)、二重特異性抗体。

請求項12

第1の抗原結合領域および第2の抗原結合領域を含む二重特異性抗体であって、第2の抗原結合領域がヒトCD3上のエピトープと結合し、かつ第1の抗原結合領域がHER2と結合し、かつ該抗体が、それぞれSEQID NO:23、24および25であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびに任意で、それぞれSEQ ID NO:27、AASおよびSEQ ID NO:28であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域を含む(025)、二重特異性抗体。

請求項13

第1の抗原結合領域および第2の抗原結合領域を含む二重特異性抗体であって、第2の抗原結合領域がヒトCD3上のエピトープと結合し、かつ第1の抗原結合領域がHER2と結合し、かつ該抗体が、SEQID NO:1の配列を含むVH領域、および任意でSEQ ID NO:5を含むVL領域を含む(169)、二重特異性抗体。

請求項14

第1の抗原結合領域および第2の抗原結合領域を含む二重特異性抗体であって、第2の抗原結合領域がヒトCD3上のエピトープと結合し、かつ第1の抗原結合領域がHER2と結合し、かつ該抗体が、SEQID NO:63の配列を含むVH領域、および任意でSEQ ID NO:67を含むVL領域を含む(153)、二重特異性抗体。

請求項15

第1の抗原結合領域および第2の抗原結合領域を含む二重特異性抗体であって、第2の抗原結合領域がヒトCD3上のエピトープと結合し、かつ第1の抗原結合領域がHER2と結合し、かつ該抗体が、SEQID NO:165の配列を含むVH領域、および任意でSEQ ID NO:169の配列を含むVL領域を含む(005)、二重特異性抗体。

請求項16

第1の抗原結合領域および第2の抗原結合領域を含む二重特異性抗体であって、第2の抗原結合領域がCD3と結合し、かつ第1の抗原結合領域がHER2と結合し、かつ該抗体が、SEQID NO:22を含むVH領域、および任意でSEQ ID NO:26の配列を含むVL領域を含む(025)、二重特異性抗体。

請求項17

第2の抗原結合領域が、(a)SEQID NO:240の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:241の配列を含むVL領域を含む抗体(huCLB-T3/4);(b)SEQ ID NO:234の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:235の配列を含むVL領域を含む抗体(YTH12.5);(c)SEQ ID NO:238の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:239の配列を含むVL領域を含む抗体(huOKT3-C114S-gLC);ならびに(d)SEQ ID NO:236の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:237の配列を含むVL領域を含む抗体(HUM291)、からなる群より選択される参照抗体のCD3に対する結合をブロックする、前記請求項のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項18

第2の抗原結合領域が、SEQID NO:240の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:241の配列を含むVL領域を含む参照抗体(huCLB-T3/4)のCD3に対する結合をブロックする、前記請求項のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項19

第2の抗原結合領域が、(a)それぞれSEQID NO:242、243および244であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域(huCLB-T3/4);(b)SEQ ID NO:234のCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域(YTH12.5);(c)SEQ ID NO:238のCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域(huOKT3-C114S-gLC);ならびに(d)SEQ ID NO:236のCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域(HUM291)からなる群より選択されるVH領域を含む、前記請求項のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項20

第2の抗原結合領域が、それぞれSEQID NO:242、243および244であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域(huCLB-T3/4)を含む、前記請求項のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項21

SEQID NO:244のVHCDR3配列を含む第2の抗原結合領域(huCLB-T3/4)およびSEQ ID NO:4のVH CDR3配列を含む第2の抗原結合領域(169)を含む、二重特異性抗体。

請求項22

第2の抗原結合領域がSEQID NO:246のVLCDR3配列(huCLB-T3/4)を含み、第2の抗原結合領域がSEQ ID NO:7のVL CDR3配列(169)を含む、請求項21記載の二重特異性抗体。

請求項23

第2の抗原結合領域が、それぞれSEQID NO:242、243および244のVHCDR1、CDR2およびCDR3配列;ならびに任意で、それぞれ245、DTSおよび246のVL CDR1、CDR2およびCDR3配列を含む(huCLB-T3/4)、前記請求項のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項24

第2の抗原結合領域が、SEQID NO:240の配列を含むVH領域、および任意でSEQ ID NO:241の配列を含むVL領域を含む(huCLB-T3/4)、前記請求項のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項25

第1のFc領域および第2のFc領域をさらに含む、前記請求項のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項26

第1の抗原結合領域および第1のFc領域を含む第1のFabアーム、ならびに第2の抗原結合領域および第2のFc領域を含む第2のFabアームを含む、前記請求項のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項27

第2の抗原結合領域および第1のFc領域を含む第1のFabアーム、ならびに第1の抗原結合領域および第2のFc領域を含む第2のFabアームを含む、請求項1〜24のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項28

第1および第2のFc領域のアイソタイプが、IgG1、IgG2、IgG3およびIgG4から独立に選択される、請求項23および24のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項29

第1および第2のFc領域のアイソタイプが、IgG1およびIgG4から独立に選択される、請求項28記載の二重特異性抗体。

請求項30

第1および第2のFc領域の一方がIgG1アイソタイプのものであり、一方がIgG4アイソタイプのものである、請求項29記載の二重特異性抗体。

請求項31

第1および第2のFc領域のアイソタイプがIgG1である、請求項29記載の二重特異性抗体。

請求項32

エフェクター機能欠損している、前記請求項のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項33

第1のFc領域が、409、366、368、370、399、405および407からなる群より選択される位置にアミノ酸置換を有し、第2のFc領域が、405、366、368、370、399、407および409からなる群より選択される位置にアミノ酸置換を有し、かつ該第1のFc領域および該第2のFc領域が同じ位置では置換されていない、請求項26〜32のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項34

第1のFc領域が、位置409にLys、LeuおよびMet以外のアミノ酸を有し、第2のFc領域が、405、366、368、370、399および407からなる群より選択される位置にアミノ酸置換を有する、請求項26〜33のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項35

第1のFc領域が、位置409にLys、LeuおよびMet以外のアミノ酸を有し、第2のFc領域が、位置405にPhe以外のアミノ酸を有する、請求項26〜33のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項36

第1のFc領域が、位置409にLys、LeuおよびMet以外のアミノ酸を有し、第2のFc領域が、位置405にPhe、ArgおよびGly以外のアミノ酸を有する、請求項26〜33のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項37

第1のFc領域が、位置405にPheを、位置409にLys、LeuおよびMet以外のアミノ酸を含み、第2のFc領域が、位置405にPhe以外のアミノ酸を、位置409にLysを含む、請求項26〜33のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項38

第1のFc領域が、位置405にPheを、位置409にLys、LeuおよびMet以外のアミノ酸を含み、第2のFc領域が、位置405にPhe、ArgおよびGly以外のアミノ酸を、位置409にLysを含む、請求項26〜33のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項39

第1のFc領域が、位置405にPheを、位置409にLys、LeuおよびMet以外のアミノ酸を含み、第2のFc領域が、位置405にLeuを、位置409にLysを含む、請求項26〜33のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項40

第1のFc領域が、位置405にPheを、位置409にArgを含み、第2のFc領域が、位置405にPhe、ArgおよびGly以外のアミノ酸を、位置409にLysを含む、請求項26〜33のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項41

第1のFc領域が、位置405にPheを、位置409にArgを含み、第2のFc領域が、位置405にLeuを、位置409にLysを含む、請求項26〜33のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項42

第1のFc領域が、位置409にLys、LeuおよびMet以外のアミノ酸を含み、第2のFc領域が、位置409にLysを、位置370にThrを、位置405にLeuを含む、請求項26〜33のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項43

第1のFc領域が位置409にArgを含み、第2のFc領域が、位置409にLysを、位置370にThrを、位置405にLeuを含む、請求項26〜33のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項44

第1のFc領域が、位置370にLysを、位置405にPheを、位置409にArgを含み、第2のFc領域が、位置409にLysを、位置370にThrを、位置405にLeuを含む、請求項26〜33のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項45

第1のFc領域が、位置409にLys、LeuおよびMet以外のアミノ酸を有し、第2のFc領域が、位置407にTyr、Asp、Glu、Phe、Lys、Gln、Arg、SerおよびThr以外のアミノ酸を有する、請求項26〜33のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項46

第1のFc領域が、位置409にLys、LeuおよびMet以外のアミノ酸を有し、第2のFc領域が、位置407にAla、Gly、His、Ile、Leu、Met、Asn、ValまたはTrpを有する、請求項26〜33のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項47

第1のFc領域が、位置409にLys、LeuおよびMet以外のアミノ酸を有し、第2のFc領域が、位置407にGly、Leu、Met、AsnまたはTrpを有する、請求項26〜33のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項48

第1のFc領域が、位置407にTyrを、位置409にLys、LeuおよびMet以外のアミノ酸を有し、第2のFc領域が、位置407にTyr、Asp、Glu、Phe、Lys、Gln、Arg、SerおよびThr以外のアミノ酸を、位置409にLysを有する、請求項26〜33のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項49

第1のFc領域が、位置407にTyrを、位置409にLys、LeuおよびMet以外のアミノ酸を有し、第2のFc領域が、位置407にAla、Gly、His、Ile、Leu、Met、Asn、ValまたはTrpを、位置409にLysを有する、請求項26〜332のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項50

第1のFc領域が、位置407にTyrを、位置409にLys、LeuおよびMet以外のアミノ酸を有し、第2のFc領域が、位置407にGly、Leu、Met、AsnまたはTrpを、位置409にLysを有する、請求項26〜33のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項51

第1のFc領域が、位置407にTyrを、位置409にArgを有し、第2のFc領域が、位置407にTyr、Asp、Glu、Phe、Lys、Gln、Arg、SerおよびThr以外のアミノ酸を、位置409にLysを有する、請求項26〜33のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項52

第1のFc領域が、位置407にTyrを、位置409にArgを有し、第2のFc領域が、位置407にAla、Gly、His、Ile、Leu、Met、Asn、ValまたはTrpを、位置409にLysを有する、請求項26〜33のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項53

第1のFc領域が、位置407にTyrを、位置409にArgを有し、第2のFc領域が、位置407にGly、Leu、Met、AsnまたはTrpを、位置409にLysを有する、請求項26〜33のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項54

第1のFc領域が、位置409にLys、LeuおよびMet以外のアミノ酸を有し、第2のFc領域が、(i)位置368にPhe、LeuおよびMet以外のアミノ酸、(ii)位置370にTrp、または(iii)位置399にAsp、Cys、Pro、GluおよびGln以外のアミノ酸、または(iv)位置366にLys、Arg、Ser、ThrおよびTrp以外のアミノ酸を有する、請求項26〜33のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項55

第1のFc領域が、位置409にArg、Ala、HisまたはGlyを有し、第2のホモ二量体タンパク質が、(i)位置368にLys、Gln、Ala、Asp、Glu、Gly、His、Ile、Asn、Arg、Ser、Thr、ValもしくはTrp、または(ii)位置370にTrp、または(iii)位置399にAla、Gly、Ile、Leu、Met、Asn、Ser、Thr、Trp、Phe、His、Lys、ArgもしくはTyr、または(iv)位置366にAla、Asp、Glu、His、Asn、Val、Gln、Phe、Gly、Ile、Leu、MetもしくはTyrを有する、請求項26〜33のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項56

第1のFc領域が位置409にArgを有し、第2のFc領域が、(i)位置368にAsp、Glu、Gly、Asn、Arg、Ser、Thr、ValもしくはTrp、または(ii)位置370にTrp、または(iii)位置399にPhe、His、Lys、ArgもしくはTyr、または(iv)位置366にAla、Asp、Glu、His、Asn、Val、Glnを有する、請求項26〜33のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項57

第1および第2のCH3領域が、明記した変異を除いて、SEQID NO:258の配列(IgG1m(a))を含む、請求項26〜56のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項58

第1のFc領域も第2のFc領域もヒンジ領域内にCys-Pro-Ser-Cys配列を含まない、請求項26〜57のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項59

第1および第2のFc領域の両方がヒンジ領域内にCys-Pro-Pro-Cys配列を含む、請求項26〜57のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項60

第1および第2のFc領域がヒト抗体のFc領域である、請求項26〜58のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項61

第1および第2のFc領域が、明記した変異を除いて、SEQID NO:247、248、249、250、251、252、253、254および255からなる群より独立して選択される配列を含む、請求項26〜60のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項62

第1および第2の抗原結合領域が、ヒト抗体のVH配列、および任意でヒト抗体のVL配列を含む、前記請求項のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項63

第1および第2の抗原結合領域が重鎖抗体由来である、前記請求項のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項64

第1および第2の抗原結合領域が第1および第2の軽鎖を含む、請求項1〜63のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項65

第1および第2の軽鎖が異なる、請求項64記載の二重特異性抗体。

請求項66

第1および/または第2のFc領域が、Asn結合型グリコシル化のアクセプター部位を除去する変異を含む、請求項26〜65のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項67

薬物、放射性同位体サイトカインもしくは細胞傷害性部分などの1つもしくは複数の他の部分と結合体化されているか、またはそれに対する1つもしくは複数のアクセプター基を含有する、前記請求項のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項68

IL-2、IL-4、IL-6、IL-7、IL-10、IL-12、IL-13、IL-15、IL-18、IL-23、IL-24、IL-27、IL-28a、IL-28b、IL-29、KGF、IFNα、IFNβ、IFNγ、GM-CSF、CD40L、Flt3リガンド幹細胞因子アンスチムおよびTNFαからなる群より選択されるサイトカインと結合体化されている、請求項67記載の二重特異性抗体。

請求項69

二重特異性抗体を作製するためのインビトロ方法であって、(a)HER2上のエピトープと結合しかつ第1のFc領域を含む第1の抗体を用意する段階であって、該Fc領域が第1のCH3領域を含む段階、(b)ヒトCD3上のエピトープと結合しかつ第2のFc領域を含む第2の抗体を用意する段階であって、該Fc領域が第2のCH3領域を含む段階、(c)該第1の抗体を該第2の抗体とともに還元条件下でインキュベートする段階、および(d)該二重特異性抗体を入手する段階を含み、該第1および第2のCH3領域の配列が異なり、かつ該第1および第2のCH3領域間ヘテロ二量体相互作用が、該第1および第2のCH3領域の各ホモ二量体相互作用よりも強い、方法。

請求項70

第1の抗体が、(a)SEQID NO:1の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:5の配列を含むVL領域(169)、(b)SEQ ID NO:63の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:67の配列を含むVL領域(153)、(c)SEQ ID NO:165の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:169の配列を含むVL領域(005)、ならびに(d)SEQ ID NO:22の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:26の配列を含むVL領域(025)を含む抗体の可溶性ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)に対する結合をブロックする、請求項69記載の方法。

請求項71

第1および第2のFc領域が、請求項33〜56のいずれか一項記載のアミノ酸置換を含む、請求項69および70のいずれか一項記載の方法。

請求項72

請求項69〜71のいずれか一項記載の方法によって入手しうる二重特異性抗体。

請求項73

請求項1〜68のいずれか一項に定義された二重特異性抗体を産生する、組換え真核宿主細胞または原核宿主細胞

請求項74

請求項1〜68のいずれか一項に定義された二重特異性抗体と、薬学的に許容される担体とを含む、薬学的組成物

請求項75

医薬として用いるための、請求項1〜68のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項76

癌の治療に用いるための、請求項1〜68のいずれか一項記載の二重特異性抗体。

請求項77

癌が、乳癌前立腺癌非小細胞肺癌膀胱癌卵巣癌胃癌結腸直腸癌食道癌、頭頸部扁平上皮癌子宮頸癌膵癌精巣癌、悪性黒色腫および軟部組織癌からなる群より選択される、請求項76記載の使用のための二重特異性抗体。

請求項78

化学療法剤などの1つまたは複数のさらなる治療剤と組み合わせて癌の治療に用いるためのものである、請求項76〜77のいずれか一項記載の使用のための二重特異性抗体。

請求項79

請求項77および/または78のさらなる特徴を任意で含む、癌の治療用の医薬を製造するための、請求項1〜68のいずれか一項記載の二重特異性抗体の使用。

請求項80

HER2を発現する1つまたは複数の腫瘍細胞成長および/または増殖を阻害する方法であって、それを必要とする個体に請求項1〜68のいずれか一項記載の二重特異性抗体を投与する段階を含む、方法。

請求項81

(a)HER2を共発現する腫瘍細胞を含む、癌に罹患した対象を選択する段階、および(b)請求項1〜72のいずれか一項記載の二重特異性抗体を該対象に投与する段階を含む、癌を治療する方法。

請求項82

癌が、乳癌、結腸直腸癌、子宮内膜癌/子宮頸癌、肺癌、悪性黒色腫、卵巣癌、膵癌、前立腺癌、精巣癌、滑膜肉腫などの軟部組織腫瘍、および膀胱癌からなる群より選択される、請求項81記載の方法。

請求項83

(a)請求項73記載の宿主細胞を培養する段階、および(b)二重特異性抗体を培地から精製する段階を含む、請求項1〜68のいずれか一項記載の二重特異性抗体を作製する方法。

技術分野

0001

発明の分野
本発明は、ヒト上皮細胞成長因子受容体2(HER2)およびcluster determinant 3(CD3)に対する二重特異性抗体およびこのような抗体の使用、特に、癌の治療におけるこのような抗体の使用に関する。

背景技術

0002

発明の背景
HER2は185kDa細胞表面受容体チロシンキナーゼであり、4つの異なる受容体:EGFR/ErbB-1、HER2/ErbB-2、HER3/ErbB-3、およびHER4/ErbB-4を含む上皮細胞成長因子受容体(EGFR)ファミリーメンバーである。EGFRファミリーの4つのメンバーによってホモ二量体およびヘテロ二量体がどちらも形成され、HER2は、他のErbB受容体の好ましくかつ最も強力な二量体化パートナーである(Graus-Porta et al., Embo J 1997;16:1647-1655(非特許文献1); Tao et al., J Cell Sci 2008;121:3207-3217(非特許文献2))。HER2は過剰発現によって活性化することができる、またはリガンド結合によって活性化可能な他のErbBとのヘテロ二量体化によって活性化することができる(Riese and Stern、Bioessays 1998;20:41-48(非特許文献3))。HER2のリガンドは特定されていない。HER2が活性化されると受容体リン酸化が起こり、これによって複数のシグナル伝達経路、例えば、MAPK、ホスホイノシトール3-キナーゼ/AKT、JAK/STAT、およびPKCを介した下流シグナルカスケードが誘発され、最終的に増殖、生存、および分化などの複数の細胞機能が調節される(Huang et al., Expert Opin Biol Ther 2009;9:97-110(非特許文献4))。

0003

腫瘍におけるHER2への関心の多くは乳癌におけるHER2の役割に集中してきた。乳癌では症例の約20%においてHER2過剰発現が報告されており、予後不良と相関づけられている(Reese et al., Stem Cells 1997;15:1-8(非特許文献5); Andrechek et al., Proc Natl Acad Sci U S A 2000;97:3444-3449(非特許文献6);およびSlamon et al., Science 1987;235:177-182(非特許文献7))。乳癌に加えて、HER2発現は、前立腺癌非小細胞肺癌膀胱癌卵巣癌胃癌結腸癌食道癌、および頭頚部扁平上皮癌を含む他のヒト癌腫型とも関連づけられている(Garcia de Palazzo et al., Int J Biol Markers 1993;8:233-239(非特許文献8); Ross et al., Oncologist 2003;8:307-325(非特許文献9);Osman et al., J Urol 2005;174:2174-2177(非特許文献10);Kapitanovic et al., Gastroenterology 1997;112:1103-1113(非特許文献11); Turken et al., Neoplasma 2003;50:257-261(非特許文献12);およびOshima et al., Int J Biol Markers 2001;16:250-254(非特許文献13))。

0004

トラスツズマブハーセプチン(Herceptin)(登録商標))はHER2タンパク質ドメインIVに対する組換えヒトモノクローナル抗体であり、それによって、HER2が大幅に過剰発現している細胞においてリガンド非依存性HER2ホモ二量体化を阻止し、さらに低い程度でHER2と他のファミリーメンバーとのヘテロ二量体化を阻止する(Cho et al., Nature 2003;421:756-760(非特許文献14)およびWehrman et al., Proc Natl Acad Sci U S A 2006;103:19063-19068(非特許文献15))。HER2発現レベルが中程度の細胞においては、トラスツズマブはHER2/EGFRヘテロ二量体の形成を阻害することが見出された(Wehrman et al.,(2006)、前記;Schmitz et al., Exp Cell Res 2009;315:659-670(非特許文献16))。トラスツズマブは抗体依存性細胞傷害ADCC)を媒介し、外部ドメインシェディングを阻止する。外部ドメインシェディングが阻止されなければ、HER2過剰発現細胞において切断型常時活性型タンパク質が形成されるだろう。トラスツズマブについては、高レベルのHER2を発現する腫瘍細胞インビトロ増殖およびインビボ増殖の阻害も報告されている(Nahta and Esteva, Oncogene 2007;26:3637-3643(非特許文献17)において概説されている)。ハーセプチン(登録商標)は、化学療法と併用した、または1種類もしくは複数種化学療法後単一薬剤として、HER2過剰発現転移乳癌ファーストライン療法および補助療法に認可されている。トラスツズマブはHER2過剰発現乳腺腫瘍患者の20〜50%にしか有効でないことが見出されており、初期応答者の多くは数ヶ月後に再発する(Dinh et al., Clin Adv Hematol Oncol 2007;5:707-717(非特許文献18))。

0005

ペルツズマブ(オムニターグ(Omnitarg)(商標))は別のヒト化モノクローナル抗体である。当該抗体は、HER2タンパク質ドメインIIに対して作られ、リガンド誘導性ヘテロ二量体化(すなわち、リガンドが結合している別のErbBファミリーメンバーとのHER2二量体化);高いHER2発現レベルを厳格に必要としないと報告されている機構を阻害する(Franklin et al., Cancer Cell 2004;5:317-328(非特許文献19))。ペルツズマブもADCCを媒介するが、ペルツズマブの主な作用機構はその二量体化の阻止に依存している(Hughes et al., Mol Cancer Ther 2009;8:1885-1892(非特許文献20))。さらに、ペルツズマブは、EGFR/HER2ヘテロ二量体の形成を阻害することによってEGFRの内部移行およびダウンレギュレーションを増強することが見出された。EGFR/HER2ヘテロ二量体の形成が阻害されなければ、EGFRは原形質膜繋ぎ止められる(Hughes et al., 2009、前記)。これは、EGFRホモ二量体がEGFR/HER2二量体より有効に内部移行するという観察と相関する(Pedersen et al., Mol Cancer Res 2009;7:275-284(非特許文献21))。先に行われたトラスツズマブによる治療の間に進行した患者に、ペルツズマブおよびトラスツズマブを併用すると、それらの補完的な作用機序により、抗腫瘍効果および有効性強化をもたらすことが報告されており(Baselga et al., J Clin Oncol 2010;28:1138-1144(非特許文献22))、治療歴のないHER2陽性転移性乳癌の患者において、この抗体の組み合わせとドセタキセルの併用を評価するための第III相試験が進行中である。

0006

標的抗体療法を改良するための代替的なアプローチの1つは、抗原を発現する癌細胞に対して、細胞傷害性の細胞または薬物を特異的に送達することによる。腫瘍細胞の効率的な死滅のためにT細胞を用いるというこの考え方は、1985年に既に記載されている(Stearz at al. Nature 1985, 314:628-631(非特許文献23))。例えば、いわゆる三機能性抗体は、一方のアームで腫瘍細胞上の抗原を標的とし、もう一方のアームで例えばT細胞上のCD3を標的とし、Fc領域によってFc受容体との結合をもたらす二重特異性抗体である。結合が起こると、T細胞と、腫瘍細胞と、抗体Fcドメインと結合するエフェクター細胞との複合体が形成され、腫瘍細胞の死滅が誘導される(Muller and Kontermann, BioDrugs 2010;24:89-98(非特許文献24))。エルツマキソマブ(ertumaxomab)は、HER2およびCD3に対するそのような三機能性抗体の1つであり、HER2発現が少ない細胞株において細胞傷害を誘導し、転移性乳癌における第II相臨床開発が進行中である(Jones et al., Lancet Oncol 2009;10: 1179-1187(非特許文献25)およびKiewe et al., Clin Cancer Res 2006;12:3085-3091(非特許文献26))。

0007

または、T細胞と腫瘍細胞との複合体を形成させて、二重標的指向性抗体断片(例えば、二重標的指向性単鎖抗体)によって腫瘍細胞の死滅を導く(Muller and Kontermann, BioDrugs 2010;24:89-98(非特許文献24), Baeuerle and Reinhardt 2009, Cancer Research 96: 4941(非特許文献27))。ブリツモマブ(blinatumomab)(Bargou et al, Science 2008, 321:974-976(非特許文献28))は、CD19およびCD3を標的とすることによって細胞傷害を誘導する、BiTEと名付けられた単鎖抗体構築物である。抗体断片を基にしたT細胞係合性の他の二重特異性薬(bispecifics)も記載されている(Moore et al. 2011, Blood 117:4542-4551(非特許文献29), Baeuerle et al., Current opinion in Molecular Therapeutics 2009, 11:22-30(非特許文献30))。

0008

HER2の機能を調節している複雑な機構は、この癌原遺伝子に対する最適化された新たな治療戦略に関するさらなる研究に値する。したがって、癌などのHER2関連疾患を治療するための有効かつ安全な製品に対しては未だに需要がある。

0009

WO 2005/117973号

先行技術

0010

Graus-Porta et al., Embo J 1997;16:1647-1655
Tao et al., J Cell Sci 2008;121:3207-3217
Riese and Stern、Bioessays 1998;20:41-48
Huang et al., Expert Opin Biol Ther 2009;9:97-110
Reese et al., Stem Cells 1997;15:1-8
Andrechek et al., Proc Natl Acad Sci U S A 2000;97:3444-3449
Slamon et al., Science 1987;235:177-182
Garcia de Palazzo et al., Int J Biol Markers 1993;8:233-239
Ross et al., Oncologist 2003;8:307-325
Osman et al., J Urol 2005;174:2174-2177
Kapitanovic et al., Gastroenterology 1997;112:1103-1113
Turken et al., Neoplasma 2003;50:257-261
Oshima et al., Int J Biol Markers 2001;16:250-254
Cho et al., Nature 2003;421:756-760
Wehrman et al., Proc Natl Acad Sci U S A 2006;103:19063-19068
Schmitz et al., Exp Cell Res 2009;315:659-670
Nahta and Esteva, Oncogene 2007;26:3637-3643
Dinh et al., Clin Adv Hematol Oncol 2007;5:707-717
Franklin et al., Cancer Cell 2004;5:317-328
Hughes et al., Mol Cancer Ther 2009;8:1885-1892
Pedersen et al., Mol Cancer Res 2009;7:275-284
Baselga et al., J Clin Oncol 2010;28:1138-1144
Stearz at al. Nature 1985, 314:628-631
Muller and Kontermann, BioDrugs 2010;24:89-98
Jones et al., Lancet Oncol 2009;10: 1179-1187
Kiewe et al., Clin Cancer Res 2006;12:3085-3091
Baeuerle and Reinhardt 2009, Cancer Research 96: 4941
Bargou et al, Science 2008, 321:974-976
Moore et al. 2011, Blood 117:4542-4551
Baeuerle et al., Current opinion in Molecular Therapeutics 2009, 11:22-30

0011

本発明の1つの目的は、HER2抗体に由来する第1の抗原結合領域およびCD3に対する結合特異性を有する第2の領域を含む、医療用の、新規の有効な二重特異性抗体を提供することである。典型的には、第2の領域は、CD3抗体(任意で公知のCD3抗体)に由来する抗原結合領域を含む。

0012

本明細書に示されているように、新規の二重特異性HER2×CD3抗体は、インビトロ細胞傷害性アッセイにおいてHER2を発現する細胞を用量依存的に死滅させることができ、インビボでの腫瘍成長を有効に阻止し、かつ/または単一特異性のHER2抗体もしくはCD3抗体を上回る他の利点を有する。1つの局面において、HER2結合領域の由来元である単一特異性HER2抗体は、当技術分野で記載されているHER2抗体とは異なるHER2結合特性または可変領域配列を呈する。

0013

好ましい態様において、本発明のHER2×CD3二重特異性抗体は、完全ヒト型であるかもしくはヒト化されたHER2抗体から調製され、新規エピトープと結合し、かつ/または、ヒト患者における治療用途にとって有利な特性を有する。二重特異性抗体の各FabアームはFc領域をさらに含んでもよく、任意で、二重特異性抗体の形成を促進する修飾、Fc媒介性エフェクター機能に影響を及ぼす修飾、および/または本明細書に記載された他の特徴を含む。

0014

[本発明1001]
第1の抗原結合領域および第2の抗原結合領域を含む二重特異性抗体であって、第2の抗原結合領域がヒトCD3上のエピトープと結合し、かつ第1の抗原結合領域がヒト上皮成長因子受容体2(HER2)上のエピトープと結合し、かつ
(a)SEQID NO:63の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:67の配列を含むVL領域を含む抗体(153)、ならびに
(b)SEQ ID NO:1の配列を含む重鎖可変(VH)領域およびSEQ ID NO:5の配列を含む軽鎖可変(VL)領域を含む抗体(169)、ならびに
(c)SEQ ID NO:165の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:169の配列を含むVL領域を含む抗体(005)、ならびに
(d)SEQ ID NO:22の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:26の配列を含むVL領域を含む抗体(025)
からなる群より選択される参照抗体の、HER2に対する結合、任意で可溶性HER2に対する結合をブロックする、二重特異性抗体。
[本発明1002]
第1の抗原結合領域が(a)の抗体の可溶性HER2に対する結合をブロックする、本発明1001の二重特異性抗体。
[本発明1003]
第1の抗原結合領域が(b)の抗体の可溶性HER2に対する結合をブロックする、本発明1001の二重特異性抗体。
[本発明1004]
第1の抗原結合領域が(c)の抗体の可溶性HER2に対する結合をブロックする、本発明1001の二重特異性抗体。
[本発明1005]
第1の抗原結合領域が(d)の抗体の可溶性HER2に対する結合をブロックする、本発明1001の二重特異性抗体。
[本発明1006]
第1の抗原結合領域が、
(a)それぞれSEQ ID NO:2、3および4(169);
(b)それぞれSEQ ID NO:9、10および11(050);
(c)それぞれSEQ ID NO:16、17および18(084);
(d)それぞれSEQ ID NO:23、24および25(025);
(e)それぞれSEQ ID NO:30、163および31(091);
(f)それぞれSEQ ID NO:36、37および38(129):
(g)それぞれSEQ ID NO:43、44および45(127);
(h)それぞれSEQ ID NO:50、51および52(159);
(i)それぞれSEQ ID NO:57、58および59(098);
(j)それぞれSEQ ID NO:64、65および66(153);
(k)それぞれSEQ ID NO:71、72および73(132);
(l)それぞれSEQ ID NO:166、167および168(005);
(m)それぞれSEQ ID NO:173、174および175(006);
(n)それぞれSEQ ID NO:180、181および182(059);
(o)それぞれSEQ ID NO:187、188および189(060);
(p)それぞれSEQ ID NO:194、195および196(106);ならびに
(q)それぞれSEQ ID NO:201、202および203(111)、
からなる群より選択されるVHCDR1、CDR2およびCDR3配列を含む、前記本発明のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1007]
第1の抗原結合領域および第2の抗原結合領域を含む二重特異性抗体であって、第2の抗原結合領域がヒトCD3上のエピトープと結合し、かつ第1の抗原結合領域がHER2上のエピトープと結合し、第1の抗原結合領域が、
(a)それぞれSEQ ID NO:2、3および4であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:6、DASおよびSEQ ID NO:7であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(169);
(b)それぞれSEQ ID NO:9、10および11であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:13、AASおよびSEQ ID NO:14であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(050);
(c)それぞれSEQ ID NO:16、17および18であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:20、VASおよびSEQ ID NO:21であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(084);
(d)それぞれSEQ ID NO:23、24および25であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:27、AASおよびSEQ ID NO:28であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(025);
(e)それぞれSEQ ID NO:30、163および31であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:33、AASおよびSEQ ID NO:34であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(091);
(f)それぞれSEQ ID NO:36、37および38であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:40、DASおよびSEQ ID NO:41であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(129);
(g)それぞれSEQ ID NO:43、44および45であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:47、AASおよびSEQ ID NO:48であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(127);
(h)それぞれSEQ ID NO:50、51および52であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:54、AASおよびSEQ ID NO:55であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(159);
(i)それぞれSEQ ID NO:57、58および59であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:60、AASおよびSEQ ID NO:61であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(098);
(j)それぞれSEQ ID NO:64、65および66であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:68、DASおよびSEQ ID NO:69であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(153);
(k)それぞれSEQ ID NO:71、72および73であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:75、DASおよびSEQ ID NO:76であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(132);
(l)それぞれSEQ ID NO:166、167および168であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:170、GASおよびSEQ ID NO:171であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(005);
(m)それぞれSEQ ID NO:173、174および175であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:177、DASおよびSEQ ID NO:178であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(006);
(n)それぞれSEQ ID NO:180、181および182であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:184、GASおよびSEQ ID NO:185であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(059);
(o)それぞれSEQ ID NO:187、188および189であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:191、GASおよびSEQ ID NO:192であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(060);
(p)それぞれSEQ ID NO:194、195および196であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:198、GASおよびSEQ ID NO:199であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(106);
(q)それぞれSEQ ID NO:201、202および203であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:205、GASおよびSEQ ID NO:206であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(111)、
からなる群より選択されるVH領域およびVL領域を含む、二重特異性抗体。
[本発明1008]
第1の抗原結合領域が、
(a)それぞれSEQ ID NO:2、3および4であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:6、DASおよびSEQ ID NO:7であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(169);
(b)それぞれSEQ ID NO:23、24および25であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:27、AASおよびSEQ ID NO:28であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(025);
(c)それぞれSEQ ID NO:64、65および66であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:68、DASおよびSEQ ID NO:69であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(153)、ならびに
(d)それぞれSEQ ID NO:166、167および168であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:170、GASおよびSEQ ID NO:171であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(005)、
からなる群より選択されるVH領域およびVL領域を含む、本発明1007の二重特異性抗体。
[本発明1009]
第1の抗原結合領域および第2の抗原結合領域を含む二重特異性抗体であって、第2の抗原結合領域がヒトCD3上のエピトープと結合し、かつ第1の抗原結合領域がHER2と結合し、かつ該抗体が、それぞれSEQ ID NO:2、3および4であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域(169)、ならびに任意で、それぞれSEQ ID NO:6、DASおよびSEQ ID NO:7であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(169)を含む、二重特異性抗体。
[本発明1010]
第1の抗原結合領域および第2の抗原結合領域を含む二重特異性抗体であって、第2の抗原結合領域がヒトCD3上のエピトープと結合し、かつ第1の抗原結合領域がHER2と結合し、かつ該抗体が、それぞれSEQ ID NO:64、65および66であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびに任意で、それぞれSEQ ID NO:68、DASおよびSEQ ID NO:69であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域を含む(153)、二重特異性抗体。
[本発明1011]
第1の抗原結合領域および第2の抗原結合領域を含む二重特異性抗体であって、第2の抗原結合領域がヒトCD3上のエピトープと結合し、かつ第1の抗原結合領域がHER2と結合し、かつ該抗体が、それぞれSEQ ID NO:166、167および168であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびに任意で、それぞれSEQ ID NO:170、GASおよびSEQ ID NO:171であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域を含む(005)、二重特異性抗体。
[本発明1012]
第1の抗原結合領域および第2の抗原結合領域を含む二重特異性抗体であって、第2の抗原結合領域がヒトCD3上のエピトープと結合し、かつ第1の抗原結合領域がHER2と結合し、かつ該抗体が、それぞれSEQ ID NO:23、24および25であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびに任意で、それぞれSEQ ID NO:27、AASおよびSEQ ID NO:28であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域を含む(025)、二重特異性抗体。
[本発明1013]
第1の抗原結合領域および第2の抗原結合領域を含む二重特異性抗体であって、第2の抗原結合領域がヒトCD3上のエピトープと結合し、かつ第1の抗原結合領域がHER2と結合し、かつ該抗体が、SEQ ID NO:1の配列を含むVH領域、および任意でSEQ ID NO:5を含むVL領域を含む(169)、二重特異性抗体。
[本発明1014]
第1の抗原結合領域および第2の抗原結合領域を含む二重特異性抗体であって、第2の抗原結合領域がヒトCD3上のエピトープと結合し、かつ第1の抗原結合領域がHER2と結合し、かつ該抗体が、SEQ ID NO:63の配列を含むVH領域、および任意でSEQ ID NO:67を含むVL領域を含む(153)、二重特異性抗体。
[本発明1015]
第1の抗原結合領域および第2の抗原結合領域を含む二重特異性抗体であって、第2の抗原結合領域がヒトCD3上のエピトープと結合し、かつ第1の抗原結合領域がHER2と結合し、かつ該抗体が、SEQ ID NO:165の配列を含むVH領域、および任意でSEQ ID NO:169の配列を含むVL領域を含む(005)、二重特異性抗体。
[本発明1016]
第1の抗原結合領域および第2の抗原結合領域を含む二重特異性抗体であって、第2の抗原結合領域がCD3と結合し、かつ第1の抗原結合領域がHER2と結合し、かつ該抗体が、SEQ ID NO:22を含むVH領域、および任意でSEQ ID NO:26の配列を含むVL領域を含む(025)、二重特異性抗体。
[本発明1017]
第2の抗原結合領域が、
(a)SEQ ID NO:240の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:241の配列を含むVL領域を含む抗体(huCLB-T3/4);
(b)SEQ ID NO:234の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:235の配列を含むVL領域を含む抗体(YTH12.5);
(c)SEQ ID NO:238の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:239の配列を含むVL領域を含む抗体(huOKT3-C114S-gLC);ならびに
(d)SEQ ID NO:236の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:237の配列を含むVL領域を含む抗体(HUM291)、
からなる群より選択される参照抗体のCD3に対する結合をブロックする、前記本発明のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1018]
第2の抗原結合領域が、SEQ ID NO:240の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:241の配列を含むVL領域を含む参照抗体(huCLB-T3/4)のCD3に対する結合をブロックする、前記本発明のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1019]
第2の抗原結合領域が、
(a)それぞれSEQ ID NO:242、243および244であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域(huCLB-T3/4);
(b)SEQ ID NO:234のCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域(YTH12.5);
(c)SEQ ID NO:238のCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域(huOKT3-C114S-gLC);ならびに
(d)SEQ ID NO:236のCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域(HUM291)
からなる群より選択されるVH領域を含む、前記本発明のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1020]
第2の抗原結合領域が、それぞれSEQ ID NO:242、243および244であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域(huCLB-T3/4)を含む、前記本発明のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1021]
SEQ ID NO:244のVH CDR3配列を含む第2の抗原結合領域(huCLB-T3/4)およびSEQ ID NO:4のVH CDR3配列を含む第2の抗原結合領域(169)を含む、二重特異性抗体。
[本発明1022]
第2の抗原結合領域がSEQ ID NO:246のVL CDR3配列(huCLB-T3/4)を含み、第2の抗原結合領域がSEQ ID NO:7のVL CDR3配列(169)を含む、本発明1021の二重特異性抗体。
[本発明1023]
第2の抗原結合領域が、それぞれSEQ ID NO:242、243および244のVH CDR1、CDR2およびCDR3配列;ならびに任意で、それぞれ245、DTSおよび246のVL CDR1、CDR2およびCDR3配列を含む(huCLB-T3/4)、前記本発明のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1024]
第2の抗原結合領域が、SEQ ID NO:240の配列を含むVH領域、および任意でSEQ ID NO:241の配列を含むVL領域を含む(huCLB-T3/4)、前記本発明のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1025]
第1のFc領域および第2のFc領域をさらに含む、前記本発明のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1026]
第1の抗原結合領域および第1のFc領域を含む第1のFabアーム、ならびに第2の抗原結合領域および第2のFc領域を含む第2のFabアームを含む、前記本発明のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1027]
第2の抗原結合領域および第1のFc領域を含む第1のFabアーム、ならびに第1の抗原結合領域および第2のFc領域を含む第2のFabアームを含む、本発明1001〜1024のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1028]
第1および第2のFc領域のアイソタイプが、IgG1、IgG2、IgG3およびIgG4から独立に選択される、本発明1023および1024のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1029]
第1および第2のFc領域のアイソタイプが、IgG1およびIgG4から独立に選択される、本発明1028の二重特異性抗体。
[本発明1030]
第1および第2のFc領域の一方がIgG1アイソタイプのものであり、一方がIgG4アイソタイプのものである、本発明1029の二重特異性抗体。
[本発明1031]
第1および第2のFc領域のアイソタイプがIgG1である、本発明1029の二重特異性抗体。
[本発明1032]
エフェクター機能が欠損している、前記本発明のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1033]
第1のFc領域が、409、366、368、370、399、405および407からなる群より選択される位置にアミノ酸置換を有し、第2のFc領域が、405、366、368、370、399、407および409からなる群より選択される位置にアミノ酸置換を有し、かつ該第1のFc領域および該第2のFc領域が同じ位置では置換されていない、本発明1026〜1032のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1034]
第1のFc領域が、位置409にLys、LeuおよびMet以外のアミノ酸を有し、第2のFc領域が、405、366、368、370、399および407からなる群より選択される位置にアミノ酸置換を有する、本発明1026〜1033のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1035]
第1のFc領域が、位置409にLys、LeuおよびMet以外のアミノ酸を有し、第2のFc領域が、位置405にPhe以外のアミノ酸を有する、本発明1026〜1033のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1036]
第1のFc領域が、位置409にLys、LeuおよびMet以外のアミノ酸を有し、第2のFc領域が、位置405にPhe、ArgおよびGly以外のアミノ酸を有する、本発明1026〜1033のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1037]
第1のFc領域が、位置405にPheを、位置409にLys、LeuおよびMet以外のアミノ酸を含み、第2のFc領域が、位置405にPhe以外のアミノ酸を、位置409にLysを含む、本発明1026〜1033のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1038]
第1のFc領域が、位置405にPheを、位置409にLys、LeuおよびMet以外のアミノ酸を含み、第2のFc領域が、位置405にPhe、ArgおよびGly以外のアミノ酸を、位置409にLysを含む、本発明1026〜1033のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1039]
第1のFc領域が、位置405にPheを、位置409にLys、LeuおよびMet以外のアミノ酸を含み、第2のFc領域が、位置405にLeuを、位置409にLysを含む、本発明1026〜1033のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1040]
第1のFc領域が、位置405にPheを、位置409にArgを含み、第2のFc領域が、位置405にPhe、ArgおよびGly以外のアミノ酸を、位置409にLysを含む、本発明1026〜1033のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1041]
第1のFc領域が、位置405にPheを、位置409にArgを含み、第2のFc領域が、位置405にLeuを、位置409にLysを含む、本発明1026〜1033のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1042]
第1のFc領域が、位置409にLys、LeuおよびMet以外のアミノ酸を含み、第2のFc領域が、位置409にLysを、位置370にThrを、位置405にLeuを含む、本発明1026〜1033のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1043]
第1のFc領域が位置409にArgを含み、第2のFc領域が、位置409にLysを、位置370にThrを、位置405にLeuを含む、本発明1026〜1033のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1044]
第1のFc領域が、位置370にLysを、位置405にPheを、位置409にArgを含み、第2のFc領域が、位置409にLysを、位置370にThrを、位置405にLeuを含む、本発明1026〜1033のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1045]
第1のFc領域が、位置409にLys、LeuおよびMet以外のアミノ酸を有し、第2のFc領域が、位置407にTyr、Asp、Glu、Phe、Lys、Gln、Arg、SerおよびThr以外のアミノ酸を有する、本発明1026〜1033のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1046]
第1のFc領域が、位置409にLys、LeuおよびMet以外のアミノ酸を有し、第2のFc領域が、位置407にAla、Gly、His、Ile、Leu、Met、Asn、ValまたはTrpを有する、本発明1026〜1033のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1047]
第1のFc領域が、位置409にLys、LeuおよびMet以外のアミノ酸を有し、第2のFc領域が、位置407にGly、Leu、Met、AsnまたはTrpを有する、本発明1026〜1033のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1048]
第1のFc領域が、位置407にTyrを、位置409にLys、LeuおよびMet以外のアミノ酸を有し、第2のFc領域が、位置407にTyr、Asp、Glu、Phe、Lys、Gln、Arg、SerおよびThr以外のアミノ酸を、位置409にLysを有する、本発明1026〜1033のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1049]
第1のFc領域が、位置407にTyrを、位置409にLys、LeuおよびMet以外のアミノ酸を有し、第2のFc領域が、位置407にAla、Gly、His、Ile、Leu、Met、Asn、ValまたはTrpを、位置409にLysを有する、本発明1026〜1332のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1050]
第1のFc領域が、位置407にTyrを、位置409にLys、LeuおよびMet以外のアミノ酸を有し、第2のFc領域が、位置407にGly、Leu、Met、AsnまたはTrpを、位置409にLysを有する、本発明1026〜1033のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1051]
第1のFc領域が、位置407にTyrを、位置409にArgを有し、第2のFc領域が、位置407にTyr、Asp、Glu、Phe、Lys、Gln、Arg、SerおよびThr以外のアミノ酸を、位置409にLysを有する、本発明1026〜1033のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1052]
第1のFc領域が、位置407にTyrを、位置409にArgを有し、第2のFc領域が、位置407にAla、Gly、His、Ile、Leu、Met、Asn、ValまたはTrpを、位置409にLysを有する、本発明1026〜1033のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1053]
第1のFc領域が、位置407にTyrを、位置409にArgを有し、第2のFc領域が、位置407にGly、Leu、Met、AsnまたはTrpを、位置409にLysを有する、本発明1026〜1033のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1054]
第1のFc領域が、位置409にLys、LeuおよびMet以外のアミノ酸を有し、第2のFc領域が、
(i)位置368にPhe、LeuおよびMet以外のアミノ酸、
(ii)位置370にTrp、または
(iii)位置399にAsp、Cys、Pro、GluおよびGln以外のアミノ酸、または
(iv)位置366にLys、Arg、Ser、ThrおよびTrp以外のアミノ酸
を有する、本発明1026〜1033のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1055]
第1のFc領域が、位置409にArg、Ala、HisまたはGlyを有し、第2のホモ二量体タンパク質が、
(i)位置368にLys、Gln、Ala、Asp、Glu、Gly、His、Ile、Asn、Arg、Ser、Thr、ValもしくはTrp、または
(ii)位置370にTrp、または
(iii)位置399にAla、Gly、Ile、Leu、Met、Asn、Ser、Thr、Trp、Phe、His、Lys、ArgもしくはTyr、または
(iv)位置366にAla、Asp、Glu、His、Asn、Val、Gln、Phe、Gly、Ile、Leu、MetもしくはTyr
を有する、本発明1026〜1033のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1056]
第1のFc領域が位置409にArgを有し、第2のFc領域が、
(i)位置368にAsp、Glu、Gly、Asn、Arg、Ser、Thr、ValもしくはTrp、または
(ii)位置370にTrp、または
(iii)位置399にPhe、His、Lys、ArgもしくはTyr、または
(iv)位置366にAla、Asp、Glu、His、Asn、Val、Gln
を有する、本発明1026〜1033のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1057]
第1および第2のCH3領域が、明記した変異を除いて、SEQ ID NO:256の配列(IgG1m(a))を含む、本発明1026〜1056のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1058]
第1のFc領域も第2のFc領域もヒンジ領域内にCys-Pro-Ser-Cys配列を含まない、本発明1026〜1057のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1059]
第1および第2のFc領域の両方がヒンジ領域内にCys-Pro-Pro-Cys配列を含む、本発明1026〜1057のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1060]
第1および第2のFc領域がヒト抗体のFc領域である、本発明1026〜1058のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1061]
第1および第2のFc領域が、明記した変異を除いて、SEQ ID NO:247、248、249、250、251、252、253、254および255からなる群より独立して選択される配列を含む、本発明1026〜1060のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1062]
第1および第2の抗原結合領域が、ヒト抗体のVH配列、および任意でヒト抗体のVL配列を含む、前記本発明のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1063]
第1および第2の抗原結合領域が重鎖抗体由来である、前記本発明のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1064]
第1および第2の抗原結合領域が第1および第2の軽鎖を含む、本発明1001〜1063のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1065]
第1および第2の軽鎖が異なる、本発明1064の二重特異性抗体。
[本発明1066]
第1および/または第2のFc領域が、Asn結合型グリコシル化のアクセプター部位を除去する変異を含む、本発明1026〜1065のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1067]
薬物、放射性同位体サイトカインもしくは細胞傷害性部分などの1つもしくは複数の他の部分と結合体化されているか、またはそれに対する1つもしくは複数のアクセプター基を含有する、前記本発明のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1068]
IL-2、IL-4、IL-6、IL-7、IL-10、IL-12、IL-13、IL-15、IL-18、IL-23、IL-24、IL-27、IL-28a、IL-28b、IL-29、KGF、IFNα、IFNβ、IFNγ、GM-CSF、CD40L、Flt3リガンド、幹細胞因子アンスチムおよびTNFαからなる群より選択されるサイトカインと結合体化されている、本発明1067の二重特異性抗体。
[本発明1069]
二重特異性抗体を作製するためのインビトロ方法であって、
(a)HER2上のエピトープと結合しかつ第1のFc領域を含む第1の抗体を用意する段階であって、該Fc領域が第1のCH3領域を含む段階、
(b)ヒトCD3上のエピトープと結合しかつ第2のFc領域を含む第2の抗体を用意する段階であって、該Fc領域が第2のCH3領域を含む段階、
(c)該第1の抗体を該第2の抗体とともに還元条件下でインキュベートする段階、および
(d)該二重特異性抗体を入手する段階
を含み、該第1および第2のCH3領域の配列が異なり、かつ該第1および第2のCH3領域間のヘテロ二量体相互作用が、該第1および第2のCH3領域の各ホモ二量体相互作用よりも強い、方法。
[本発明1070]
第1の抗体が、
(a)SEQ ID NO:1の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:5の配列を含むVL領域(169)、
(b)SEQ ID NO:63の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:67の配列を含むVL領域(153)、
(c)SEQ ID NO:165の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:169の配列を含むVL領域(005)、ならびに
(d)SEQ ID NO:22の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:26の配列を含むVL領域(025)
を含む抗体の可溶性ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)に対する結合をブロックする、本発明1069の方法。
[本発明1071]
第1および第2のFc領域が、本発明1033〜1056のいずれかのアミノ酸置換を含む、本発明1069および1070のいずれかの方法。
[本発明1072]
本発明1069〜1071のいずれかの方法によって入手しうる二重特異性抗体。
[本発明1073]
本発明1001〜1068のいずれかに定義された二重特異性抗体を産生する、組換え真核宿主細胞または原核宿主細胞
[本発明1074]
本発明1001〜1068のいずれかに定義された二重特異性抗体と、薬学的に許容される担体とを含む、薬学的組成物
[本発明1075]
医薬として用いるための、本発明1001〜1068のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1076]
癌の治療に用いるための、本発明1001〜1068のいずれかの二重特異性抗体。
[本発明1077]
癌が、乳癌、前立腺癌、非小細胞肺癌、膀胱癌、卵巣癌、胃癌、結腸直腸癌、食道癌、頭頸部の扁平上皮癌、子宮頸癌膵癌精巣癌、悪性黒色腫および軟部組織癌からなる群より選択される、本発明1076の使用のための二重特異性抗体。
[本発明1078]
化学療法剤などの1つまたは複数のさらなる治療剤と組み合わせて癌の治療に用いるためのものである、本発明1076〜1077のいずれかの使用のための二重特異性抗体。
[本発明1079]
本発明1077および/または1078のさらなる特徴を任意で含む、癌の治療用の医薬を製造するための、本発明1001〜1068のいずれかの二重特異性抗体の使用。
[本発明1080]
HER2を発現する1つまたは複数の腫瘍細胞の成長および/または増殖を阻害する方法であって、それを必要とする個体に本発明1001〜1068のいずれかの二重特異性抗体を投与する段階を含む、方法。
[本発明1081]
(a)HER2を共発現する腫瘍細胞を含む、癌に罹患した対象を選択する段階、および
(b)本発明1001〜1072のいずれかの二重特異性抗体を該対象に投与する段階
を含む、癌を治療する方法。
[本発明1082]
癌が、乳癌、結腸直腸癌、子宮内膜癌/子宮頸癌、肺癌、悪性黒色腫、卵巣癌、膵癌、前立腺癌、精巣癌、滑膜肉腫などの軟部組織腫瘍、および膀胱癌からなる群より選択される、本発明1081の方法。
[本発明1083]
(a)本発明1073の宿主細胞を培養する段階、および
(b)二重特異性抗体を培地から精製する段階
を含む、本発明1001〜1068のいずれかの二重特異性抗体を作製する方法。
本発明のこれらの局面および他の局面について、以下にさらに詳細に説明する。

図面の簡単な説明

0015

HER2 HuMab重鎖可変領域(VH)配列と生殖系列(参照)配列(A〜O)とのアラインメント。それぞれのVH配列の中で、特定の位置において生殖系列(参照)のアミノ酸と異なるアミノ酸を強調した。コンセンサスVH配列を示した。「X」は、代替のアミノ酸(各位置においてアラインメントされたアミノ酸より選択される)が可能な位置を示す。それぞれのVH配列において、CDR1配列、CDR2配列、およびCDR3配列に下線を引いた。コンセンサスCDR配列を表4においてさらに詳しく定義した。
図1A続きを示す図である。
図1Bの続きを示す図である。
図1Cの続きを示す図である。
図1Dの続きを示す図である。
図1Eの続きを示す図である。
図1Fの続きを示す図である。
図1Gの続きを示す図である。
図1Hの続きを示す図である。
図1Iの続きを示す図である。
図1Jの続きを示す図である。
図1Kの続きを示す図である。
図1Lの続きを示す図である。
図1Mの続きを示す図である。
図1Nの続きを示す図である。
HuMab軽鎖可変領域(VL)配列と生殖系列(参照)配列(パネルA〜H)とのアラインメント。それぞれのVL配列の中で、特定の位置において生殖系列(参照)のアミノ酸と異なるアミノ酸を強調した。例えば、図2Aにおいて、全てのVL配列は同じVセグメントIgKV1-12-01)に由来するが、最も近いJセグメントは抗体間で異なった。コンセンサスVL配列を示した。「X」は、代替のアミノ酸(示された位置においてアラインメントされたアミノ酸より選択される)が可能な位置を示す。それぞれのVL配列において、CDR1配列、CDR2配列、およびCDR3配列に下線を引いた。コンセンサスCDR配列を表4においてさらに詳しく定義した。
図2Aの続きを示す図である。
図2Bの続きを示す図である。
図2Cの続きを示す図である。
図2Dの続きを示す図である。
図2Eの続きを示す図である。
図2Fの続きを示す図である。
図2Gの続きを示す図である。
実施例12に記載のように確かめられた時の、HER2抗体と、高(AU565)HER2発現細胞株との結合曲線。示したデータは、それぞれの細胞株を対象にした1回の代表的な実験平均蛍光強度MFI)である。EC50値はみかけの親和性を示す。
実施例12に記載のように確かめられた時の、HER2抗体と、高(AU565)HER2発現細胞株との結合曲線。示したデータは、それぞれの細胞株を対象にした1回の代表的な実験の平均蛍光強度(MFI)である。EC50値はみかけの親和性を示す。
実施例12に記載のように確かめられた時の、HER2抗体と、低(A431)HER2発現細胞株との結合曲線。示したデータは、それぞれの細胞株を対象にした1回の代表的な実験の平均蛍光強度(MFI)である。EC50値はみかけの親和性を示す。
実施例12に記載のように確かめられた時の、HER2抗体と、低(A431)HER2発現細胞株との結合曲線。示したデータは、それぞれの細胞株を対象にした1回の代表的な実験の平均蛍光強度(MFI)である。EC50値はみかけの親和性を示す。
実施例12に記載のように確かめられた時の、HER2抗体と、高(AU565)HER2発現細胞株との結合曲線。示したデータは、それぞれの細胞株を対象にした1回の代表的な実験の平均蛍光強度(MFI)である。EC50値はみかけの親和性を示す。
実施例12に記載のように確かめられた時の、HER2抗体と、低(A431)HER2発現細胞株との結合曲線。示したデータは、それぞれの細胞株を対象にした1回の代表的な実験の平均蛍光強度(MFI)である。EC50値はみかけの親和性を示す。
アカゲザル上皮細胞上で発現しているHER2に対するHER2抗体の結合。示したデータは、実施例13に記載の1回の実験の平均蛍光強度(MFI)である。
HER2抗体のクロム放出(ADCC)アッセイ。HER2抗体とインキュベートした後の、51Cr標識SK-BR-3細胞のPBMCによって媒介される溶解を示す。示した値は、SK-BR-3細胞を用いた1回の代表的なインビトロADCC実験からの最大パーセント51Cr放出の平均±標準偏差である。詳細については実施例15を参照されたい。
未処理細胞(100%に設定した)と比較した、AU565細胞の増殖に対するHER2抗体の効果。示したデータは、3回の独立した実験において測定された、未処理細胞と比較したAU565細胞の増殖パーセント±標準偏差である。*有意(P<0.05)詳細については実施例16を参照されたい。
ヘレグリン-β1のみで刺激した細胞と対比した、ヘレグリン-β1で刺激して表記のHER2抗体で処理した生存MCF7細胞のパーセンテージ対照として、非刺激細胞(なし)の増殖率を示している。データは3回の独立した実験から入手し、±標準偏差とした。* ヘレグリン-β1で誘導される増殖の有意な阻害(P<0.05)。詳細については実施例17参照。
κ-ETA'結合HER2抗体を介したAU565細胞の死滅を示しているADCアッセイ。示されているデータは、非結合体化HER2抗体および抗κ-ETA'結合HER2抗体で処理したAU565細胞を用いた1つの代表的な実験の蛍光強度(FI)である。詳細については実施例18参照。
抗κ-ETA'結合HER2抗体を介したAU565細胞の死滅を示しているADCアッセイ。示されているデータは、非結合体化HER2抗体および抗κ-ETA'結合HER2抗体で処理したAU565細胞を用いた1つの代表的な実験の蛍光強度(FI)である。詳細については実施例18参照。
抗κ-ETA'結合HER2抗体を介したA431細胞の死滅を示しているADCアッセイ。示されているデータは、非結合体化HER2抗体および抗κ-ETA'結合HER2抗体で処理したA431細胞を用いた1つの代表的な実験の平均蛍光強度(MFI)である。詳細については実施例18参照。
抗κ-ETA'結合HER2抗体を介したA431細胞の死滅を示しているADCアッセイ。示されているデータは、非結合体化HER2抗体および抗κ-ETA'結合HER2抗体で処理したA431細胞を用いた1つの代表的な実験の平均蛍光強度(MFI)である。詳細については実施例18参照。
ジャーカット細胞に対する二重特異性HER2×CD3抗体の結合。作製された二重特異性抗体はすべて、ジャーカットに対する結合を示すが、単一特異性親抗体よりも見かけの親和性は低い(名称=CD3クローン×HER2クローン)。
図9Aの続きを示す図である。
図9Bの続きを示す図である。
図9Cの続きを示す図である。
(A)標識したAU565細胞(CFSE‐Y軸)およびジャーカット細胞(PKH26‐X軸)に対するHER2×CD3抗体(HER2-169 × huCLB-T3/4)の用量依存的な同時結合と、それによりFACSドットプロット(Q2)中に生じた二重陽性細胞によって示される、相互に連結された細胞のダブレット。(B)二重特異性HER2×CD抗体を介して同時に結合した細胞を表す、Q2(点線)における二重陽性イベントを示しているFACS実験の代表例。
二重特異性HER2×CD3抗体によるAU565細胞の用量依存的死滅。4種類の異なるCD3抗体と、2種類の異なるHER2抗体(169および153)または対照抗体IgG1 b12とを組み合わせて、二重特異性抗体を作製した。huOKT3。詳細については実施例21参照。
二重特異性HER2×CD3抗体によるAU565細胞の用量依存的死滅。4種類の異なるCD3抗体と、2種類の異なるHER2抗体(169および153)または対照抗体IgG1 b12とを組み合わせて、二重特異性抗体を作製した。HUM291。詳細については実施例21参照。
二重特異性HER2×CD3抗体によるAU565細胞の用量依存的死滅。4種類の異なるCD3抗体と、2種類の異なるHER2抗体(169および153)または対照抗体IgG1 b12とを組み合わせて、二重特異性抗体を作製した。YTH12.5。詳細については実施例21参照。
二重特異性HER2×CD3抗体によるAU565細胞の用量依存的死滅。4種類の異なるCD3抗体と、2種類の異なるHER2抗体(169および153)または対照抗体IgG1 b12とを組み合わせて、二重特異性抗体を作製した。huCLB-T3/4。詳細については実施例21参照。
抗体はHER2のダウンモジュレーションを誘導した。10μg/mL抗体との3日間のインキュベーション後にAU565細胞溶解液において発現されたHER2の相対的パーセンテージ。HER2の量をHER2特異的捕捉ELISAを用いて定量し、非処理細胞に対する相対的なパーセンテージとしてプロットした。示したデータは、3回の実験の平均±標準偏差である。
HER2抗体(FITC)とリソソームマーカーLAMP1(Cy5)との共局在分析。さまざまな単一特異性HER2抗体に関して、FITCピクセル強度がCy5と重複している。各抗体に関して、3つの異なる画像のLAMP1/Cy5陽性ピクセルにおけるFITCピクセル強度をプロットしている。群3抗体である098および153は、群2の抗体025およびペルツズマブ、ならびに群1の抗体169およびハーセプチン(登録商標)と比較して、LAMP1/Cy5陽性区画において、より高いFITCピクセル強度を示している。
フローサイトメトリーを用いて分析した、異なるHER2 ECD構築物をトランスフェクトしたCHO-S細胞に対するHER2抗体の結合。Hu-HER2=完全ヒトHER2、Hu-HER2-ch(I)CR1=ニワトリドメインIを有するhu-HER2、Hu-HER2-ch(II)=ニワトリドメインIIを有するhu-HER2、hu-HER2-ch(III)=ニワトリドメインIIIを有するhu-HER2、およびHu-HER2-ch(IV)=ニワトリドメインIVを有するhu-HER2。示したデータは、1つの代表的な抗体であるTH1014-153の平均蛍光強度(MFI)である。詳細については実施例24参照。
雌性CB.17重症複合型免疫不全症(SCID)マウスにおけるNCI-N87ヒト胃癌異種移植モデルに対するHER2-HuMabのインビボ効果。示したデータは、各群当たりの平均腫瘍サイズ±S.E.M.(n=各群当たりマウス10匹)である。詳細については実施例25参照。
雌性CB.17重症複合型免疫不全症(SCID)マウスにおけるNCI-N87ヒト胃癌異種移植モデルに対するHER2-HuMabのインビボ効果。示したデータは、生存である。詳細については実施例25参照。
雌性CB.17重症複合型免疫不全症(SCID)マウスにおけるNCI-N87ヒト胃癌異種移植モデルに対するHER2-HuMabのインビボ効果。示したデータは、各群当たりの平均腫瘍サイズ±S.E.M.(n=各群当たりマウス10匹)である。詳細については実施例25参照。
雌性CB.17重症複合型免疫不全症(SCID)マウスにおけるNCI-N87ヒト胃癌異種移植モデルに対するHER2-HuMabのインビボ効果。示したデータは、生存である。詳細については実施例25参照。
Balb/CヌードマウスにおけるBT-474乳腺腫瘍異種移植片に対するHER2 HuMabのインビボ効果。示されているデータは、各群当たりの平均腫瘍サイズ±S.E.M.(n=各群当たりマウス8匹)(A)および生存率(B)である。詳細については実施例26参照。
PBMCを用いる細胞傷害性アッセイにおける非特異的なFc媒介性死滅は、改変Fc領域(LFLEDANQPS)を有する抗体を用いてさらに減少させることができるが、一方、N297Qのみを介した非グリコシル化だけではこの活性は完全には除去されない。これらの変異は二重特異性HER2×CD3抗体の特異的死滅活性を損なわない。詳細については実施例27参照。
T細胞をエフェクター細胞として用いる細胞傷害性アッセイで3種のmAbを同一の抗CD3抗体(huCLB-T3/4)と組み合わせた比較試験によって示されるように、HER2エピトープの場所はHER2×CD3抗体の有効性に強い影響を及ぼす。
PBMCをエフェクター細胞として用いる細胞傷害性アッセイで3種のmAbを同一の抗CD3抗体(huCLB-T3/4)と組み合わせた比較試験によって示されるように、HER2エピトープの場所はHER2×CD3抗体の有効性に強い影響を及ぼす。
さまざまなHER2発現レベルの標的細胞株を用いたT細胞細胞傷害性アッセイ。HER2×CD3二重特異性抗体の存在下におけるT細胞との3日間のインキュベーション後の生細胞のパーセンテージを示している。最も高発現の細胞が最も低い抗体濃度で死滅させられているように、有効性は発現レベルと正に相関した。
二重特異性HER2×CD3抗体および単一特異性対照の存在下でAU565腫瘍細胞と共培養したT細胞のCD69発現。
腫瘍細胞の非存在下で、DuoBody HER2 169 × huCLBT3/4の種々のFc変異体で処理したPBMCプールにおけるT細胞のCD69発現。
PBMCまたはT細胞と、DuoBody huCLB T3/4-Q × HER2-169-Q(CD3-Q/169Q)抗体およびHER2陽性腫瘍細胞とのインキュベーションによって生じたサイトカインプロファイル
二重特異性HER2×CD3抗体によるT細胞活性化の尺度としてのGM-CSF産生、および非特異的なFc媒介性活性化の寄与。
HER2を発現する腫瘍細胞株およびヒトPBMCを有する皮下異種移植モデルにおけるHER2×CD3二重特異性mAbのインビボ有効性の評価。二重特異性HER2×CD3抗体で処理したNCI-N87 S.C.異種移植片およびS.C.ヒトPBMCを有するマウスにおける腫瘍形成(平均およびSEM)を示している。3つの投薬スケジュールを比較したところ、最低用量が最も有効であるように思われた。
HER2を発現する腫瘍細胞株およびヒトPBMCを有する皮下異種移植モデルにおけるHER2×CD3二重特異性mAbのインビボ有効性の評価。生存マウス(腫瘍サイズが500mm3未満)のパーセンテージを、Kaplan-Meierプロットの形で示している。
ヒトIgG4-7D8とのFabアーム交換による二重特異性抗体の作製における、三重変異型(ITL)、二重変異型(IT、IL、TL)および単一変異型(L)のヒトIgG1-2F8間の比較。ヒトIgG1-2F8三重および二重変異体と、CPSCヒンジを有する野生型IgG4-7D8との間での、2-MEA誘導性インビトロFabアーム交換による二重特異性抗体の作製に関して、ELISAによって判定した。二重および単一変異体を含む実験に関して、それぞれ0〜20μg/mLまたは0〜10μg/mLの濃度系列(全抗体)をELISAで分析した。二重変異型IgG1-2F8-ILと-TLとの組み合わせでは、三重変異型IgG1-ITLに類似した二重特異性EGFR/CD20結合が生じる。IgG1-2F8-ITとの組み合わせでは、二重特異性産物が生じない。単一変異型IgG1-2F8-F405Lとの組み合わせでは、二重特異性EGFR/CD20結合が生じる。
ヒトIgG4-7D8とのFabアーム交換による二重特異性抗体の作製における、三重変異型(ITL)、二重変異型(IT、IL、TL)および単一変異型(L)のヒトIgG1-2F8間の比較。ヒトIgG1-2F8三重および二重変異体と、安定化されたヒンジを有する変異型IgG4-7D8-CPPCとの間での、2-MEA誘導性インビトロFabアーム交換による二重特異性抗体の作製に関して、ELISAによって判定した。二重および単一変異体を含む実験に関して、それぞれ0〜20μg/mLまたは0〜10μg/mLの濃度系列(全抗体)をELISAで分析した。二重変異型IgG1-2F8-ILと-TLとの組み合わせでは、三重変異型IgG1-ITLに類似した二重特異性EGFR/CD20結合が生じる。IgG1-2F8-ITとの組み合わせでは、二重特異性産物が生じない。単一変異型IgG1-2F8-F405Lとの組み合わせでは、二重特異性EGFR/CD20結合が生じる。
ヒトIgG4-7D8とのFabアーム交換による二重特異性抗体の作製における、三重変異型(ITL)、二重変異型(IT、IL、TL)および単一変異型(L)のヒトIgG1-2F8間の比較。ヒトIgG1-2F8三重および二重変異体と、野生型CPSCもしくは安定化されたCPPCヒンジを有する単一変異型IgG1-2F8-F405LとIgG4-7D8との間での、2-MEA誘導性インビトロFabアーム交換による二重特異性抗体の作製に関して、ELISAによって判定した。二重および単一変異体を含む実験に関して、それぞれ0〜20μg/mLまたは0〜10μg/mLの濃度系列(全抗体)をELISAで分析した。二重変異型IgG1-2F8-ILと-TLとの組み合わせでは、三重変異型IgG1-ITLに類似した二重特異性EGFR/CD20結合が生じる。IgG1-2F8-ITとの組み合わせでは、二重特異性産物が生じない。単一変異型IgG1-2F8-F405Lとの組み合わせでは、二重特異性EGFR/CD20結合が生じる。
IgG1-2F8-ITL変異体とIgG1-7D8-K409X変異体との間の2-MEA誘導性Fabアーム交換。IgG1-2F8-ITL変異体と表記のIgG1-7D8-K409X変異体との間の2-MEA誘導性インビトロFabアーム交換による二重特異性抗体の作製に関して、ELISAによって判定した。(A)0〜20μg/mLの濃度系列(全抗体)を分析した。陽性対照は、IgG1-2F8-ITL × IgG4-7D8-CPPCに由来する二重特異性抗体の精製バッチである。(B)交換は、陽性対照(黒のバー)と対比した、20μg/mLでの二重特異性結合として提示されている。ダークグレーのバーは、IgG4対照(IgG4-7D8 × IgG4-2F8)の間、陰性対照(IgG1-2F8 × IgG1-7D8-K409R)の間、およびIgG1-2F8-ITLとIgG4-7D8-CPPCとの間の二重特異性結合を表している。ライトグレーのバーは、同時に行った表記のIgG1-7D8-K409X変異体とIgG1-2F8-ITLとの間でのFabアーム交換反応による結果を表している。
IgG1-2F8-F405X変異体とIgG1-7D8-K409Rとの間の2-MEA誘導性Fabアーム交換。表記のIgG1-2F8-F405X変異体とIgG1-7D8-K409Rとの間の2-MEAで誘導されるインビトロFabアーム交換による二重特異性抗体の作製に関して、ELISAによって判定した。(A)0〜20μg/mLの濃度系列(全抗体)をELISAで分析した。陽性対照は、IgG1-2F8-F405L × IgG1-7D8-K409Rに由来する二重特異性抗体の精製バッチである。(B)交換は、陽性対照(黒のバー)と対比した、抗体濃度20μg/mLでの二重特異性結合として提示されている。ダークグレーのバーは、IgG4対照(IgG4-7D8 × IgG4-2F8)の間および陰性対照(IgG1-2F8 × IgG1-7D8-K409R)の間での二重特異性結合を表している。ライトグレーのバーは、同時に行った表記のIgG1-2F8-F405X変異体とIgG1-7D8-K409Rまたは対照との間でのFabアーム交換反応による結果を表している。
IgG1-2F8-Y407X変異体とIgG1-7D8-K409Rとの間の2-MEA誘導性Fabアーム交換。表記のIgG1-2F8-Y407X変異体とIgG1-7D8-K409Rとの間の2-MEA誘導性インビトロFabアーム交換による二重特異性抗体の作製に関して、ELISAによって判定した。(A)0〜20μg/mLの濃度系列(全抗体)をELISAで分析した。陽性対照は、IgG1-2F8-F405L × IgG1-7D8-K409Rに由来する、二重特異性抗体の精製バッチである。(B)交換は、陽性対照(黒のバー)と対比した、20μg/mL抗体濃度での二重特異性結合として提示されている。ダークグレーのバーは、IgG4対照(IgG4-7D8 × IgG4-2F8)の間および陰性対照(IgG1-2F8 × IgG1-7D8-K409R)の間での二重特異性結合を表している。ライトグレーのバーは、同時に行った表記のIgG1-2F8-Y407X変異体とIgG1-7D8-K409Rまたは対照との間でのFabアーム交換反応による結果を表している。
表記のIgG1-2F8-L368X変異体とIgG1-7D8-K409Rとの間の2-MEA誘導性インビトロFabアーム交換による二重特異性抗体の作製に関して、0〜20μg/mLの濃度系列(全抗体)を用いてELISAによって判定した(A)。陽性対照は、IgG1-2F8-F405L × IgG1-7D8-K409Rに由来する二重特異性抗体の精製バッチである。(B)陽性対照(黒のバー)と対比した、20μg/mLでの二重特異性結合。ダークグレーのバーは、IgG4対照(IgG4-7D8 × IgG4-2F8)の間および陰性対照(IgG1-2F8 × IgG1-7D8-K409R)の間での二重特異性結合を表している。ライトグレーのバーは、同時に行った表記のIgG1-2F8-L368X変異体とIgG1-7D8-K409Rとの間でのFabアーム交換反応による結果を表している。
表記のIgG1-2F8-K370X変異体とIgG1-7D8-K409Rとの間の2-MEA誘導性インビトロFabアーム交換による二重特異性抗体の作製に関して、0〜20μg/mLの濃度系列(全抗体)を用いてELISAによって判定した(A)。陽性対照は、IgG1-2F8-F405L × IgG1-7D8-K409Rに由来する、二重特異性抗体の精製バッチである。(B)陽性対照(黒のバー)と対比した、20μg/mLでの二重特異性結合。ダークグレーのバーは、IgG4対照(IgG4-7D8 × IgG4-2F8)の間および陰性対照(IgG1-2F8 × IgG1-7D8-K409R)の間での二重特異性結合を表している。ライトグレーのバーは、同時に行った表記のIgG1-2F8-D370X変異体とIgG1-7D8-K409Rとの間でのFabアーム交換反応による結果を表している。
表記のIgG1-2F8-D399X変異体とIgG1-7D8-K409Rとの間の2-MEA誘導性インビトロFabアーム交換による二重特異性抗体の作製に関して、0〜20μg/mLの濃度系列(全抗体)を用いてELISAによって判定した(A)。(B)陽性対照(黒のバー)と対比した、抗体濃度20μg/mLでの二重特異性結合。ダークグレーのバーは、IgG4対照(IgG4-7D8 × IgG4-2F8)の間および陰性対照(IgG1-2F8 × IgG1-7D8-K409R)の間の二重特異性結合を表している。ライトグレーのバーは、同時に行った表記のIgG1-2F8-D399X変異体とIgG1-7D8-K409Rとの間でのFabアーム交換反応による結果を表している。
表記のIgG1-2F8-T366X変異体とIgG1-7D8-K409Rとの間の2-MEA誘導性インビトロFabアーム交換による二重特異性抗体の作製に関して、0〜20μg/mLの濃度系列(全抗体)を用いてELISAによって判定した(A)。(B)陽性対照(黒のバー)と対比した、抗体濃度20μg/mLでの二重特異性結合。ダークグレーのバーは、IgG4対照(IgG4-7D8 × IgG4-2F8)の間および陰性対照(IgG1-2F8 × IgG1-7D8-K409R)の間での二重特異性結合を表している。ライトグレーのバーは、同時に行った表記のIgG1-2F8-T366X変異体とIgG1-7D8-K409Rとの間でのFabアーム交換反応による結果を表している。
HER2を発現する腫瘍細胞株およびヒトPBMCを有する皮下異種移植モデルにおけるHER2×CD3二重特異性mAbのインビボ有効性の評価。二重特異性HER2×CD3抗体で処理したNCI-N87 S.C.異種移植片およびS.C.ヒトPBMCを有するマウスにおける腫瘍成長(平均およびSEM)を示している。異なる投薬スケジュールを比較したところ、0.05mg/kgおよび0.5mg/kgが有効であるように思われた。
HER2を発現する腫瘍細胞株およびヒトPBMCを有する皮下異種移植モデルにおけるHER2×CD3二重特異性mAbのインビボ有効性の評価。腫瘍サイズが500mm3未満であるマウスのパーセンテージマウスを、Kaplan-Meierプロットの形で示している。

0016

発明の詳細な説明
定義
「HER2」(ErbB-2、NEU、HER-2、およびCD340とも知られる)という用語は、本明細書において用いられる時には、ヒト上皮細胞成長因子受容体2(SwissProt P04626)を指し、腫瘍細胞を含む細胞によって天然に発現されたHER2、またはHER2遺伝子もしくはDNAでトランスフェクトされた細胞上に発現されたHER2の任意の変種アイソフォーム、および種ホモログを含む。種ホモログには、アカゲザルHER2(アカゲザル(macaca mulatta);GenBankアクセッション番号GI:109114897)が含まれる。

0017

「CD3」という用語は、6つの別個の鎖(1つのCD3γ鎖(SwissProt P09693)、1つのCD3δ鎖(SwissProt P04234)、2つのCD3ε鎖(SwissProt P07766)、および1つのCD3ζ鎖ホモ二量体(SwissProt P20963)(εγ:εδ:ζζ))で構成され、T細胞受容体α鎖およびβ鎖会合している、ヒトCD3タンパク質複合体を指す。この用語は、T細胞を含む細胞によって天然に発現されるか、または、前述の鎖をコードする遺伝子もしくはcDNAがトランスフェクトされた細胞で発現される、あらゆるCD3変異体、アイソフォームおよび種ホモログを含む。

0018

免疫グロブリン」という用語は、一対が低分子量の軽鎖(L)、一対が重鎖(H)の二対のポリペプチド鎖からなり、4本全てがジスルフィド結合相互接続されている構造的に関連する糖タンパク質クラスをいう。免疫グロブリンの構造は詳細に特徴づけられている。例えば、Fundamental Immunology Ch.7(Paul, W., ed., 2nd ed. Raven Press, N.Y.(1989))を参照されたい。簡単に述べると、それぞれの重鎖は、典型的には、重鎖可変領域(本明細書ではVHまたはVHと省略する)および重鎖定常領域からなる。重鎖定常領域は、典型的には、3つのドメイン、CH1、CH2、およびCH3からなる。それぞれの軽鎖は、典型的には、軽鎖可変領域(本明細書ではVLまたはVLと省略する)および軽鎖定常領域からなる。軽鎖定常領域は、典型的には、1つのドメインCLからなる。VH領域およびVL領域は、相補性決定領域(CDR)とも呼ばれる超可変性領域(または配列が著しく変化し得る、および/もしくは構造が規定されたループの形をとり得る超可変領域)にさらに細分することができ、超可変性領域は、フレームワーク領域(FR)と呼ばれる保存領域と共に散在している。それぞれのVHおよびVLは、典型的には、3つのCDRおよび4つのFRからなり、アミノ末端からカルボキシ末端に向かって、以下の順序:FR1、CDR1、FR2、CDR2、FR3、CDR3、FR4で並べられている(Chothia and Lesk J. Mol. Biol. 196, 901-917(1987)も参照されたい)。特に定めのない限り、または文脈によって明らかに否定されない限り、本明細書のCDR 配列はIMGT規則に従って特定される(Brochet X., Nucl AcidsRes.2008;36:W503-508 およびLefranc MP., Nucleic Acids Research 1999; 27:209-212;インターネットhttpアドレスimgt.cines.fr/IMGT_vquest/vquest?livret=0&Option = humanIgも参照されたい)。しかしながら、抗体配列におけるアミノ酸残基ナンバリングは、Kabat et al., Sequences of Proteins of Immunological Interest, 5th Ed. Public Health Service, National Institutes of Health, Bethesda, MD.(1991)に記載の方法によって行うこともできる(本明細書における「Kabatと同様の可変ドメイン残基ナンバリング」、「Kabat位置」、または「Kabatによる」などのは、このナンバリングシステムをいう)。特に、定常領域におけるアミノ酸のナンバリングの場合、EUインデックスナンバリングシステム(Kabatら、前記)を使用することができる。Kabat残基ナンバリングは、ある特定の抗体について、Kabatら、前記において記載されている。

0019

本発明において、アミノ酸位置に対する言及は、文脈と矛盾する場合を除き、Kabat et al., Sequences of Proteins of Immunological Interest, 5th Ed. Public Health Service, National Institutes of Health, Bethesda, MD.(1991)に準拠している。

0020

本発明の文脈において「抗体」(Ab)という用語は、免疫グロブリン分子、免疫グロブリン分子の断片、またはそのいずれかの誘導体を指し、これらは、代表的な生理学的条件下で、相当な長さの半減期、例えば少なくとも約30分、少なくとも約45分、少なくとも約1時間、少なくとも約2時間、少なくとも約4時間、少なくとも約8時間、少なくとも約12時間、約24時間以上、約48時間以上、約3日、4日、5日、6日、7日以上など、あるいは他の任意の関連する、機能によって規定された期間(例えば、抗体と抗原との結合に関連する生理学的応答を誘導する、促進する、増強する、および/もしくは調節するのに十分な時間、ならびに/または抗体がエフェクター活性を高めるのに十分な時間)で抗原に特異的に結合する能力を有する。免疫グロブリン分子の重鎖および軽鎖の可変領域は、抗原と相互作用する結合ドメインを含む。抗体(Ab)の定常領域は、免疫グロブリンと、免疫系の様々な細胞(例えば、エフェクター細胞)および補体系成分、例えば補体活性化古典経路の第1の成分であるC1qを含む、宿主組織または宿主因子との結合を媒介することができる。HER2抗体はまた、二重特異性抗体、ダイアボディ(diabody)、または類似の分子などの多重特異性抗体でもよい(例えば、ダイアボディの説明については、PNAS USA 90(14), 6444-8(1993)を参照されたい)。実際には、本発明によって提供される二重特異性抗体、ダイアボディなどは、HER2の一部に加えて、任意の適切な標的に結合することができる。前記のように、本明細書において抗体という用語は、特に定めのない限り、または文脈によって明らかに否定されない限り、抗原結合断片である抗体断片、すなわち抗原に特異的に結合する能力を保持している抗体断片を含む。抗体の抗原結合機能完全長抗体の断片によって果たし得ることも示されている。「抗体」という用語の中に含まれる抗原結合断片の例には、(i)Fab'またはFab断片、VL、VH、CL、およびCH1ドメインからなる一価断片、またはWO2007059782(Genmab)に記載の一価抗体;(ii)F(ab')2断片、2つのFab断片がヒンジ領域でのジスルフィド架橋によって連結された二価断片;(iii)VHおよびCH1ドメインから本質的になるFd断片;(iv)抗体のシングルアームのVLおよびVHドメインから本質的になるFv断片、(v)VHドメインから本質的になり、ドメイン抗体(Holt et al; TrendsBiotechnol. 2003 Nov; 21(11):484-90)とも呼ばれる、dAb断片(Ward et al., Nature 341, 544-546(1989));(vi)キャメリド(camelid)またはナノボディ(nanobody)(Revets et al; Expert Opin Biol Ther. 2005 Jan; 5(1):111-24)、ならびに(vii)単離された相補性決定領域(CDR)が含まれる。さらに、Fv断片の2つのドメインであるVLおよびVHは別々の遺伝子によってコードされるが、VLおよびVH領域が対形成して一価分子(単鎖抗体または単鎖Fv(scFv)と知られる。例えば、Bird et al., Science 242, 423-426(1988)およびHuston et al., PNAS USA 85, 5879-5883(1988)を参照されたい)を形成する1本のタンパク質鎖として作られるのを可能にする合成リンカーによって、組換え法を用いて接続されてもよい。このような単鎖抗体は、特に定めのない限り、または文脈によって明らかに示されない限り、抗体という用語の中に含まれる。このような断片は、一般的に、抗体の意味の中に含まれるが、ひとまとめにして、およびそれぞれ独立して、本発明の独特の特徴であり、異なる生物学的な特性よび有用性を示す。本発明の文脈における、これらの抗体断片および他の有用な抗体断片は、そのような断片の二重特異性抗体の形態と同様、本明細書においてさらに議論される。抗体という用語は、特に定めのない限り、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体(mAb)、抗体様ポリペプチド、例えばキメラ抗体およびヒト化抗体、ならびに任意の公知の技法、例えば酵素切断ペプチド合成、および組換え技法によって提供される抗原に特異的に結合する能力を保持している抗体断片(抗原結合断片)も含むことも理解すべきである。作製される抗体は任意のアイソタイプを有してよい。

0021

「二重特異性抗体」という用語は、本発明の文脈において、異なる抗体配列によって定められる2種類の異なる抗原結合領域を有する抗体と解釈されることとする。これは、異なる標的との結合と解釈しうるが、1つの標的における異なるエピトープとの結合も含む。

0022

「二重特異性抗体」という用語は、本発明の文脈において、(配列情報に基づいて)2種類の異なる抗原結合領域を有する抗体と解釈されることとする。これは異なる標的との結合を意味しうるが、1つの標的内の異なるエピトープとの結合も同様に含む。

0023

本明細書で用いる場合、「Fabアーム」または「アーム」という用語は、文脈と矛盾する場合を除き、1つの重鎖-軽鎖ペアのことを指す。

0024

本明細書で用いる場合、「Fc領域」という用語は、文脈と矛盾する場合を除き、少なくともヒンジ領域、CH2ドメインおよびCH3ドメインを含む抗体領域のことを指す。

0025

本明細書で使用する「アイソタイプ」は、重鎖定常領域遺伝子によってコードされる免疫グロブリンクラス(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgDIgAIgE、またはIgM)をいう。

0026

「一価抗体」という用語は、本発明の文脈では、抗体分子が1種類の抗原分子にしか結合できない、従って、抗原架橋できないことを意味する。

0027

「エフェクター機能が欠損している抗体」または「エフェクター機能欠損性抗体」は、1つまたは複数のエフェクター機構、例えば補体活性化もしくはFc受容体結合を活性化する能力が大幅に低下しているかまたはその能力が無い抗体をいう。従って、エフェクター機能欠損性抗体は、抗体依存性細胞傷害(ADCC)および/もしくは補体依存性細胞傷害(CDC)を媒介する能力が大幅に低下しているかまたはその能力が無い。このような抗体の一例はIgG4である。別の例は、補体タンパク質およびFc受容体との相互作用を強く減少させることのできる、Fc領域内への変異の導入である。例えば、Bolt S et al., Eur J Immunol 1993, 23:403-411;Oganesyan, Acta Crys. 2008, D64, 700-704;およびShieldset al.,JBC 2001, 276: 6591-6604を参照のこと。

0028

「HER2抗体」または「抗HER2抗体」とは、抗原HER2と特異的に結合する、上記のような抗体のことである。

0029

「HER2×CD3抗体」または「抗HER2×CD3抗体」とは、2種類の抗原結合領域を含み、そのうち一方が抗原HER2と特異的に結合し、一方がCD3と特異的に結合する、多重特異性抗体、任意で二重特異性抗体のことである。

0030

本明細書で用いる「ヒト抗体」という用語は、ヒト生殖系列免疫グロブリン配列に由来する可変領域および定常領域を有する抗体を含むことが意図される。本発明のヒト抗体は、ヒト生殖系列免疫グロブリン配列によってコードされないアミノ酸残基(例えば、インビトロでのランダム変異誘発もしくは部位特異的変異誘発によって、またはインビボで体細胞変異によって導入された変異)を含んでもよい。しかしながら、本明細書で使用する「ヒト抗体」という用語は、マウスなどの別の哺乳動物種の生殖系列に由来するCDR配列がヒトフレームワーク配列移植された抗体を含むことは意図されない。

0031

明細書中で用いる場合、ヒト抗体は、その抗体がヒト免疫グロブリン配列を用いた系から、例えばヒト免疫グロブリン遺伝子を保有するトランスジェニックマウスを免疫することによって、またはヒト免疫グロブリン遺伝子ライブラリースクリーニングすることによって獲得される場合、特定の生殖系列配列に「由来」し、ここで、選択されたヒト抗体は、アミノ酸配列において、生殖系列免疫グロブリン遺伝子によってコードされるアミノ酸配列と少なくとも90%、例えば少なくとも95%、例えば少なくとも96%、例えば少なくとも97%、例えば少なくとも98%、または例えば、少なくとも99%同一である。典型的には、特定のヒト生殖系列配列由来のヒト抗体は、重鎖CDR3外では、生殖系列免疫グロブリン遺伝子によりコードされるアミノ酸配列と、20個以下のアミノ酸の違い、例えば10個以下のアミノ酸の違い、例えば9個以下、8個以下、7個以下、6個以下、または5個以下、例えば4個以下、3個以下、2個以下、または1個以下のアミノ酸の違いを示す。

0032

本明細書で用いる場合、「重鎖(heavy chain)抗体」または「重鎖(heavy-chain)抗体」という用語は、2つの重鎖のみからなり、抗体に通常認められる2つの軽鎖を欠く抗体のことを指す。例えばラクダ科動物(camelid)などに天然に存在する重鎖抗体は、VLドメインを持たないにもかかわらず、抗原と結合することができる。

0033

好ましい態様において、本発明の抗体は単離されている。本明細書で使用する「単離された抗体」は、抗原特異性の異なる他の抗体を実質的に含まない抗体をいうことが意図される(例えば、HER2に特異的に結合する単離された抗体は、HER2以外の抗原に特異的に結合する抗体を実質的に含まない)。しかしながら、HER2のエピトープ、アイソフォーム、または変種に特異的に結合する単離された抗体は、他の関連抗原、例えば他の種に由来する抗原(例えば、HER2の種ホモログ)との交差反応性を有することがある。さらに、単離された抗体は、他の細胞の材料および/または化学物質を実質的に含まないことがある。本発明の1つの態様では、詳細に明らかにされた組成物において、抗原結合特異性の異なる、2種類以上の「単離された」モノクローナル抗体が組み合わされる。

0034

2種類以上の抗体の文脈に関して本明細書において用いられる場合、「と競合する」または「とクロス競合する」という用語は、2種類以上の抗体がHER2との結合において競合する、例えば、実施例14に記載のアッセイにおいてHER2との結合において競合することを示す。抗体は、好ましくは、実施例14のアッセイを用いて確かめられた時に、1つまたは複数の他の抗体と25%以上競合すれば、1つまたは複数の他の抗体とHER2との結合を「ブロック」または「クロスブロック」し、25%〜74%は「部分ブロック」に相当し、75%〜100%は「完全ブロック」に相当する。一部の抗体対については、実施例のアッセイにおける競合またはブロッキングは一方の抗体がプレート上にコーティングされ、他方の抗体が競合に用いられた時のみに観察され、逆は同じではない。特に定めのない限り、または文脈によって明らかに否定されない限り、「と競合する」、「とクロス競合する」、「ブロックする」、または「クロスブロックする」という用語は、本明細書において用いられる場合、このような抗体対をカバーすることも意図される。

0035

「エピトープ」という用語は、抗体に特異的結合することができるタンパク質決定基を意味する。エピトープは、通常、アミノ酸または糖側鎖などの分子の表面群からなり、通常、特異的な三次元構造特性ならびに特異的な電荷特性を有する。コンホメーションエピトープおよび非コンホメーションエピトープは、変性溶媒の存在下では前者への結合が失われるが、後者への結合が失われないという点で区別される。エピトープは、結合に直接関与するアミノ酸残基、および結合に直接関与しない他のアミノ酸残基、例えば特異的に抗原に結合するペプチドによって効果的にブロックされるかまたは覆われるアミノ酸残基(言い換えると、このアミノ酸残基は、特異的に抗原に結合するペプチドのフットプリント(footprint)の中にある)を含むことがある。

0036

本明細書で使用する「モノクローナル抗体」という用語は、分子組成が1種類しかない抗体分子の調製物をいう。モノクローナル抗体組成物は、ある特定のエピトープに対して結合特異性および親和性を1つしか示さない。従って、「ヒトモノクローナル抗体」という用語は、ヒト生殖系列免疫グロブリン配列に由来する可変領域および定常領域を有する、結合特異性を1つしか示さない抗体をいう。ヒトモノクローナル抗体は、トランスジェニック非ヒト動物またはトランスクロモソーム非ヒト動物、例えばヒト重鎖トランスジーンおよび軽鎖トランスジーンを含むゲノムを有するトランスジェニックマウスから得られたB細胞不死化細胞と融合したハイブリドーマによって作製することができる。

0037

抗体と所定の抗原またはエピトープとの結合に関して本明細書で使用する「結合」という用語は、典型的には、例えば表面プラズモン共鳴(SPR)技術によって、BIAcore 3000機器において、リガンドとして抗原、分析物として抗体を用いて確かめられた時に、約10-7M以下、例えば約10-8M以下、例えば約10-9M以下、約10-10M以下、または約10-11Mまたはさらにそれ未満のKDに対応する親和性での結合であり、所定の抗原または密接に関連する抗原以外の非特異的抗原(例えば、BSA、カゼイン)との結合の親和性の少なくとも1/10以下、例えば少なくとも1/100以下、例えば少なくとも1/1,000以下、例えば少なくとも1/10,000以下、例えば少なくとも1/100,000以下のKDに対応する親和性で所定の抗原に結合する。親和性が小さくなる量は抗体のKDに依存し、その結果、抗体のKDが非常に低い(すなわち、抗体が高特異性である)場合、抗原に対する親和性が非特異的抗原に対する親和性よりも小さくなる量は少なくとも1/10,000以下であり得る。

0038

本明細書で使用する「kd」(sec-1)という用語は、特定の抗体-抗原相互作用の解離速度定数をいう。この値は、koff値とも呼ばれる。

0039

本明細書で使用する「ka」(M-1xsec-1)という用語は、特定の抗体-抗原相互作用の会合速度定数をいう。

0040

本明細書で使用する「KD」(M)という用語は、特定の抗体-抗原相互作用の解離平衡定数をいう。

0041

本明細書で使用する「KA」(M-1)という用語は、特定の抗体-抗原相互作用の会合平衡定数をいい、kaをkdで割ることによって得られる。

0042

本明細書で用いる場合、「第1および第2のCH3領域間のヘテロ二量体相互作用」という用語は、第1のCH3/第2のCH3ヘテロ二量体タンパク質における第1のCH3領域と第2のCH3領域との間の相互作用のことを指す。

0043

本明細書で用いる場合、「第1および第2のCH3領域間のホモ二量体相互作用」とは、第1のCH3/第1のCH3ホモ二量体タンパク質における第1のCH3領域ともう1つの第1のCH3領域との間の相互作用、および、第2のCH3/第2のCH3ホモ二量体タンパク質における第2のCH3領域ともう1つの第2のCH3領域との間の相互作用のことを指す。

0044

「還元条件」または「還元環境」という用語は、基質、本明細書においては抗体のヒンジ領域内のシステイン残基が、酸化されるよりも還元される可能性の方が高い条件または環境のことを指す。

0045

本明細書で使用する「増殖を阻害する」(例えば、腫瘍細胞などの細胞を指している場合)という用語は、例えば、実施例(例えば実施例16)におけるアッセイによって確かめられた時に、細胞とHER2抗体が接触した時に、HER2抗体と接触していない同じ細胞の増殖と比較して任意の実質的な細胞増殖減少、例えば、細胞培養増殖の少なくとも約10%、少なくとも約20%、もしくは少なくとも約30%、またはトラスツズマブなどの参照抗体と少なくとも同程度の阻害を含むことが意図される。

0046

本明細書で使用する「増殖を促進する」(例えば、腫瘍細胞などの細胞を指している場合)という用語は、例えば、実施例におけるアッセイによって確かめられた時に、細胞とHER2抗体が接触した時に、HER2抗体と接触していない同じ細胞の増殖と比較して任意の実質的な細胞増殖増加、例えば、細胞培養増殖の少なくとも約10%、少なくとも約20%、もしくは少なくとも約30%、またはF5などの参照抗体と少なくとも同程度の促進を含むことが意図される。

0047

本明細書で使用する「内部移行」という用語は、HER2抗体に関して用いられた時に、抗体が細胞表面および/または周囲媒体から、例えば、エンドサイトーシスを介してHER2発現細胞に内部移行される任意の機構を含む。抗体の内部移行は、内部移行された抗体の量を測定する直接アッセイ(例えば、実施例19に記載のfab-CypHer5Eアッセイ)、または内部移行された抗体-毒素結合体の作用が測定される間接アッセイ(例えば、実施例18の抗-κ-ETA'アッセイ)を用いて評価することができる。

0048

本発明はまた、実施例の抗体のVL領域、VH領域、または1つもしくは複数のCDRの機能的変種を含む抗体を提供する。HER2抗体に関して用いられるVL、VH、またはCDRの機能的変種は依然として、親抗体の親和性/アビディティおよび/または特異性/選択性の少なくとも相当な部分(少なくとも約50%、60%、70%、80%、90%、95%以上)を抗体が保持することを可能にする。場合によっては、このようなHER2抗体は、親抗体より高い親和性、選択性、および/または特異性に関連することがある。

0049

このような機能的変種は、典型的には、親抗体と大きな配列同一性を保持している。2つの配列間のパーセント同一性は、2つの配列の最適アラインメントのために導入される必要のある、ギャップの数およびそれぞれのギャップの長さを考慮に入れた、これらの配列が共有する同一の位置の数の関数(すなわち、%相同性=同一の位置の数/位置の総数x100)である。2つのヌクレオチド配列間またはアミノ酸配列間のパーセント同一性は、ALIGNプログラムバージョン2.0)の中に組み込まれている、E. Meyers and W. Miller, Comput. Appl. Biosci 4, 11-17(1988)のアルゴリズムを使用し、PAM120ウエイト基表、12のギャップレングスペナルティ、および4のギャップペナルティを用いて決定することができる。さらに、2つのアミノ酸配列間のパーセント同一性は、Needleman and Wunsch, J. Mol. Biol. 48, 444-453(1970)アルゴリズムを用いて決定することができる。

0050

例示的な変種には、対応するコンセンサス配列中に「X」で示された1つまたは複数の「変種」アミノ酸位置において、図1および図2に示した親抗体VH配列および/またはVL配列とは異なる変種が含まれる。好ましい変種は、新たなアミノ酸が、図1および図2のアライメント配列の1つの対応する位置にあるアミノ酸より選択される変種である(CDR配列変種に関する詳細については、表4を参照されたい)。または、もしくはさらに、VH変種、VL変種、またはCDR変種の配列は、主に、保存的置換によって親抗体配列のVH、VL、またはCDRの配列と異なってもよい。例えば、変種における置換の少なくとも10個、例えば、少なくとも9個、8個、7個、6個、5個、4個、3個、2個、または1個は保存的アミノ酸残基交換である。

0051

本発明の文脈において、保存的置換は、以下の表に反映されるアミノ酸クラスの中の置換によって定義することができる。

0052

保存的置換のためのアミノ酸残基クラス

0053

本発明の文脈においては、別に指定のある場合を除き、変異を記述するのに、以下の表記法を用いる;i)所定の位置におけるアミノ酸の置換は例えばK405Rなどと記述され、これは位置405におけるリジンアルギニンによる置換を意味する;およびii)特定の変異体に関しては、任意のアミノ酸残基を指し示すために、コードXaaおよびXを含む特定の3文字コードまたは1文字コードが用いられる。すなわち、位置405におけるリジンのアルギニンによる置換はK405Rと表記され、または位置405におけるリジンの任意のアミノ酸残基による置換はK405Xと表記される。位置405におけるリジンの欠失の場合には、それはK405*によって指し示される。

0054

本明細書で使用する「組換え宿主細胞」(または単に「宿主細胞」)という用語は、発現ベクター、例えば本発明の抗体をコードする発現ベクターが導入されている細胞をいうことが意図される。組換え宿主細胞には、例えばトランスフェクトーマ(transfectoma)、例えばCHO細胞、HEK293細胞、NS/0細胞、およびリンパ球細胞が含まれる。

0055

「トランスジェニック非ヒト動物」という用語は、1つまたは複数のヒト重鎖および/または軽鎖のトランスジーンまたはトランスクロモソーム(transchromosome)を含む(動物の天然ゲノムDNAに組み込まれた、または組み込まれていない)ゲノムを有し、完全なヒト抗体を発現することができる非ヒト動物をいう。例えば、トランスジェニックマウスは、HER2抗原および/またはHER2発現細胞で免疫した時にヒトHER2抗体を産生するように、ヒト軽鎖トランスジーンおよびヒト重鎖トランスジーンまたはヒト重鎖トランスクロモソームを有することができる。ヒト重鎖トランスジーンは、トランスジェニックマウス、例えばHuMAb(登録商標)マウス、例えばHCo7、HCo12、もしくはHCo17マウスのようにマウスの染色体DNAに組み込まれてもよく、または、ヒト重鎖トランスジーンは、WO02/43478に記載のトランスクロモソームKMマウスのように染色体外に維持されてもよい。さらに大きなヒトAb遺伝子レパートリーを有する類似のマウスにはHCo7およびHCo20が含まれる(例えば、WO2009097006を参照されたい)。このようなトランスジェニックマウスおよびトランスクロモソームマウス(総称して本明細書において「トランスジェニックマウス」と呼ばれる)は、V-D-J組換えおよびアイソタイプスイッチを受けることによって、ある特定の抗原に対して、複数のアイソタイプのヒトモノクローナル抗体(例えば、IgG、IgA、IgM、IgD、および/またはIgE)を産生することができる。トランスジェニック非ヒト動物はまた、このような特異的抗体をコードする遺伝子を導入することによって、例えばこれらの遺伝子と、動物の乳の中に発現される遺伝子とを機能的に連結することによって、ある特定の抗原に対する抗体を産生するのに使用することもできる。

0056

「治療」とは、症状または疾患状態緩和する、寛解させる、抑止する、または根絶する(治癒する)目的で、治療活性のある有効量の本発明の化合物を投与するこという。

0057

「有効量」または「治療的有効量」とは、望ましい治療結果を得るために必要な投与および時間で効果を示す量をいう。HER2抗体の治療的有効量は、個体の疾患状態、年齢性別、および体重、ならびに個体においてHER2抗体が望ましい応答を誘発する能力などの要因に応じて変わることがある。治療的有効量はまた、抗体または抗体部分の治療に有益な作用が毒性作用または有害作用を上回る量でもある。

0058

抗イディオタイプ」抗体は、概して抗体の抗原結合部位に結合する独特の決定基を認識する抗体である。

0059

本発明のさらなる局面および態様
上記のように、本発明は、一方がHER2に対する結合特異性を有し、もう一方がCD3に対する結合特異性を有する、2種類の異なる抗原結合領域を含む二重特異性抗体に関する。

0060

1つの局面において、本発明は、本明細書に記載のHER2抗体由来の第1の抗原結合領域および本明細書に記載のCD3抗体由来の第2の抗原結合領域を含む二重特異性分子に関する。

0061

1つの態様において、HER2抗原結合領域は、本明細書に記載された、クロスブロック群1由来の参照抗体と同じエピトープをクロスブロックするかまたはそれと結合するHER2抗体由来である。1つの具体的な態様において、二重特異性抗体は、本明細書に記載されたような、クロスブロック群1の抗体由来の抗原結合領域を含む。

0062

1つの態様において、HER2抗原結合領域は、本明細書に記載された、クロスブロック群2由来の参照抗体と同じエピトープをクロスブロックするかまたはそれと結合するHER2抗体由来である。1つの具体的な態様において、二重特異性抗体は、本明細書に記載されたような、クロスブロック群2の抗体由来の抗原結合領域を含む。

0063

1つの態様において、HER2抗原結合領域は、本明細書に記載された、クロスブロック群3由来の参照抗体と同じエピトープをクロスブロックするかまたはそれと結合するHER2抗体由来である。1つの具体的な態様において、二重特異性抗体は、本明細書に記載されたような、クロスブロック群3の抗体由来の抗原結合領域を含む。

0064

1つの態様において、HER2抗原結合領域は、本明細書に記載された、クロスブロック群4由来の参照抗体と同じエピトープをクロスブロックするかまたはそれと結合するHER2抗体由来である。1つの具体的な態様において、二重特異性抗体は、本明細書に記載されたような、クロスブロック群4の抗体由来の抗原結合領域を含む。

0065

1つの特定の態様において、前記の態様の任意の1つの二重特異性抗体は、いずれも当技術分野において公知であるCD3抗体YTH12.5、HUM291(ビジリズマブとしても知られる)、huOKT3-C114S-gLC(テプリズマブと関連)のVH領域およびVL領域を含む参照CD3抗体、またはCLB-T3/4のヒト化変異体であるCD3抗体huCLB-T3/4のVH領域およびVL領域を含む参照CD3抗体と同じエピトープをクロスブロックするかまたはそれと結合する抗原結合領域を含む。これらのCD3抗体に関するそれ以上の詳細は実施例21に提示されている。別の特定の態様において、前記の態様の任意の1つの二重特異性抗体は、YTH12.5、HUM291 huOKT3-C114S-gLCおよびhuCLB-T3/4から選択される抗体由来の抗原結合領域を含む。

0066

したがって、本発明の二重特異性抗体は、第1の抗原結合領域がヒト上皮成長因子受容体2(HER2)上のエピトープと結合して、第2の抗原結合領域がヒトCD3上のエピトープと結合する、第1の抗原結合領域および第2の抗原結合領域を含みうる。

0067

抗体および抗原結合領域
本発明の二重特異性抗体は、それぞれHER2およびCD3と結合する2種類の異なる抗原結合領域を含む。その上、以下に述べるように、本発明の二重特異性抗体を生成させる1つの方法は、第1のHER2抗体および第2のCD3抗体を還元条件下でインキュベートすることに基づく。

0068

本発明のHER2抗体と結合する抗原結合領域は、クロスブロック群1、2、3および4のいずれかに属しうる。以下には、クロスブロック群1、2、3および4に属するHER2と結合するそのような抗原結合領域の例が提示されており、この文脈における「抗原結合領域」への言及は、本発明の二重特異性抗体の1つの抗原結合領域(例えば第1の抗原結合領域)と、第1のHER2抗体との両方を含むものとする。

0069

本発明のさらなる、または代替的な態様において、二重特異性抗体は、クロスブロック1、2、3または4のヒト抗体のうちの1つまたは複数の抗原結合領域を含み、これがHER2に対する結合をブロックする。

0070

本発明のさらなる、または代替的な態様において、二重特異性抗体は、可溶性HER2上の、クロスブロック1、2、3または4のヒト抗体のうちの1つまたは複数と同じエピトープに対する結合をブロックする、抗原結合領域を含む。

0071

本発明のさらなる、または代替的な態様において、二重特異性抗体は、HER2上の、クロスブロック1、2、3または4のヒト抗体のうちの1つまたは複数と同じエピトープと結合する、抗原結合領域を含む。

0072

したがって、本発明の二重特異性抗体は、第1および第2の抗原結合領域が異なるエピトープと結合し、かつ第1の抗原結合領域がヒト上皮成長因子受容体2(HER2)上のエピトープと結合する、第1の抗原結合領域および第2の抗原結合領域を含みうる。

0073

本発明の二重特異性抗体の第1の抗原結合領域は、クロスブロック群1、2、3および4のいずれかに由来する抗原結合領域であってもよい。

0074

クロスブロック群1
1つの局面において、本発明の二重特異性抗体は、本明細書に記載のクロスブロック群1のヒト抗体のうち1つまたは複数の、HER2に対する(例えば可溶性HER2に対する結合)をブロックするか、またはそれらと同じHER2上のエピトープと結合する、1つの抗原結合領域を含む。

0075

1つの態様において、抗原結合領域は、実施例14に記載したように判定した場合に、トラスツズマブの可溶性HER2に対する結合をクロスブロックする。

0076

1つの態様において、抗原結合領域は、SEQID NO:1の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:5の配列を含むVL領域を含む参照抗体(169)の、HER2に対する(例えば可溶性HER2に対する)結合をブロックするか、またはそれと同じエピトープと結合する。

0077

1つの態様において、抗原結合領域は、SEQID NO:8の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:12の配列を含むVL領域を含む参照抗体(050)の、HER2に対する(例えば可溶性HER2に対する)結合をブロックするか、またはそれと同じエピトープと結合する。

0078

1つの態様において、抗原結合領域は、SEQID NO:15の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:19の配列を含むVL領域を含む参照抗体(084)の、HER2に対する(例えば可溶性HER2に対する)結合をブロックするか、またはそれと同じエピトープと結合する。

0079

1つの態様において、抗原結合領域は、以下からなる群より選択されるVHおよびVL領域を含む参照抗体の、HER2に対する(例えば可溶性HER2に対する)結合をブロックするか、またはそれと同じエピトープと結合する:
(a)SEQID NO:77の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:78の配列を含むVL領域(049);
(b)SEQ ID NO:79の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:80の配列を含むVL領域(051);
(c)SEQ ID NO:81の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:82の配列を含むVL領域(055);
(d)SEQ ID NO:83の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:84の配列を含むVL領域(123);
(e)SEQ ID NO:85の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:86の配列を含むVL領域(161);ならびに
(f)SEQ ID NO:87の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:88の配列を含むVL領域(124)。

0080

本発明の二重特異性抗体の別の追加的または代替的な局面において、1つの抗原結合領域はHER2と結合し、かつ、本明細書に記載の抗体におけるそのような配列と類似または同一のVHCDR3、VH領域および/またはVL領域配列を含む。

0081

1つの態様において、抗原結合領域は、以下からなる群より選択される配列を有するVHCDR3領域を含む:
SEQID NO:11(050、049、051、055)、ここで任意でVH領域はIgHV3-21-1生殖細胞系列配列に由来する;
SEQ ID NO:130、例えばSEQ ID NO:18の配列(084)、ここで任意でVH領域はIgHV1-69-04生殖細胞系列配列に由来する;
SEQ ID NO:133(169、123、161、124)、例えばSEQ ID NO:4の配列(169)、ここで任意でVH領域はIgHV1-18-1生殖細胞系列配列に由来する。

0082

1つの態様において、抗原結合領域は、図1に示されているように、抗体123、161または124のうちの1つのVHCDR3領域を含み、ここで任意でVH領域はIgHV1-18-1生殖細胞系列に由来する。

0083

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、以下からなる群より選択されるVH領域を含む:
(a)SEQID NO:9、127および11であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域、例えばSEQ ID NO:9、10および11であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(050)を含むVH領域;ここで任意でVH領域はIgHV3-23-1生殖細胞系列に由来する;
(b)それぞれSEQ ID NO:128、129および130であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域、例えばSEQ ID NO:16、17および18であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(084)を含むVH領域、ここで任意でVH領域はIgHV1-69-04生殖細胞系列に由来する;ならびに
(c)それぞれSEQ ID NO:131、132および133であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域、例えばSEQ ID NO:2、3および4であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(169)を含むVH領域、ここで任意でVH領域はIgHV1-18-1生殖細胞系列に由来する。

0084

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域、前記の態様(a)または(b)から選択されるVH領域、ならびに、それぞれSEQID NO:13、XAS(ここでXはAまたはVである)およびSEQ ID NO:155であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域、例えば、SEQ ID NO:13または20から選択されるCDR1配列、AASまたはVASであるCDR2、ならびにSEQ ID NO:14および21から選択されるCDR3配列を含むVL領域(050、084)を含み;ここで任意でVL領域はIgKV1-12-01生殖細胞系列に由来する。

0085

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、前記の態様(c)であるVH領域、ならびにそれぞれSEQID NO:6、DXS(ここでX=AまたはT)およびSEQ ID NO:156であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(169)を含み、ここで任意でVL領域はIgKV3-11-01に由来する。

0086

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、それぞれSEQID NO:2、3および4であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域を含み;かつそれぞれSEQ ID NO:6、DASおよびSEQ ID NO:7であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(169)を任意で含む。

0087

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、それぞれSEQID NO:9、10および11であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域を含み;かつそれぞれSEQ ID NO:13、AASおよびSEQ ID NO:14であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(050)を含む。

0088

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、それぞれSEQID NO:16、17および18であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域を含み;かつそれぞれSEQ ID NO:20、VASおよびSEQ ID NO:21であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(084)を含む。

0089

別の態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、以下のものを含む:
(a)SEQID NO:1の配列を含むVH領域および任意で、SEQ ID NO:5の配列を含むVL領域(169);
(b)SEQ ID NO:8の配列を含むVH領域および好ましくは、SEQ ID NO:12の配列を含むVL領域(050);
(c)SEQ ID NO:15の配列を含むVH領域および好ましくは、SEQ ID NO:19の配列を含むVL領域(084);
(d)SEQ ID NO:77の配列を含むVH領域および好ましくは、SEQ ID NO:78の配列を含むVL領域(049);
(e)SEQ ID NO:79の配列を含むVH領域および好ましくは、SEQ ID NO:80の配列を含むVL領域(051);
(f)SEQ ID NO:81の配列を含むVH領域および好ましくは、SEQ ID NO:82の配列を含むVL領域(055);
(g)SEQ ID NO:83の配列を含むVH領域および好ましくは、SEQ ID NO:84の配列を含むVL領域(123);
(h)SEQ ID NO:85の配列を含むVH領域および好ましくは、SEQ ID NO:86の配列を含むVL領域(161);
(i)SEQ ID NO:87の配列を含むVH領域および好ましくは、SEQ ID NO:88の配列を含むVL領域(124);ならびに/または
(j)前記の抗体のいずれかの変異体であって、好ましくは最大で1つ、2つもしくは3つのアミノ酸修飾、より好ましくはアミノ酸置換(例えば、保存的アミノ酸置換、および、新たなアミノ酸が、図1もしくは2におけるアラインメントを行った配列において同じ位置のアミノ酸、特に対応するコンセンサス配列において「X」と示された位置のアミノ酸であるような置換)を有する、前記変異体。

0090

クロスブロック群2
本発明の抗体の1つの局面において、二重特異性抗体は、HER2に対する(例えば、可溶性HER2)に対する結合をブロックするか、または本明細書に記載のクロスブロック群2のヒト抗体のうちの1つもしくは複数と同じ、HER2上のエピトープと結合する、1つの抗原結合領域を含む。

0091

1つの態様において、抗原結合領域は、実施例14に記載したように判定した場合に、ペルツズマブの可溶性HER2に対する結合をクロスブロックする。

0092

1つの態様において、抗原結合領域は、SEQID NO:22の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:26の配列を含むVL領域を含む参照抗体(025)の、HER2に対する(例えば可溶性HER2に対する)結合をブロックするか、またはそれと同じエピトープと結合する。

0093

1つの態様において、抗原結合領域は、SEQID NO:29の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:32の配列を含むVL領域を含む参照抗体(091)の、HER2に対する(例えば可溶性HER2に対する)結合をブロックするか、またはそれと同じエピトープと結合する。

0094

1つの態様において、抗原結合領域は、SEQID NO:35の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:39の配列を含むVL領域を含む参照抗体(129)の、HER2に対する(例えば可溶性HER2に対する)結合をブロックするか、またはそれと同じエピトープと結合する。

0095

1つの態様において、抗原結合領域は、以下からなる群より選択されるVHおよびVL領域を含む参照抗体の、HER2に対する(例えば可溶性HER2に対する)結合をブロックするか、またはそれと同じエピトープと結合する:
(a)SEQID NO:89の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:90の配列を含むVL領域(001);
(b)SEQ ID NO:91の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:92の配列を含むVL領域(143);
(c)SEQ ID NO:93の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:94の配列を含むVL領域(019);
(d)SEQ ID NO:95の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:96の配列を含むVL領域(021);
(e)SEQ ID NO:97の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:98の配列を含むVL領域(027);
(f)SEQ ID NO:99の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:100の配列を含むVL領域(032)
(g)SEQ ID NO:101の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:102の配列を含むVL領域(035);
(h)SEQ ID NO:103の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:104の配列を含むVL領域(036);
(i)SEQ ID NO:105の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:106の配列を含むVL領域(054);ならびに
(j)SEQ ID NO:107の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:108の配列を含むVL領域(094)。

0096

本発明の二重特異性抗体の別の追加的または代替的な局面において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、本明細書に記載の新規抗体の配列と類似または同一のVHCDR3、VH領域および/またはVL領域配列を含む。

0097

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、以下からなる群より選択される配列を有するVHCDR3領域を含む:
SEQID NO:136、例えばSEQ ID NO:25の配列(025)、ここで任意でVH領域はIgHV4-34-1生殖細胞系列配列に由来する;
SEQ ID NO:139、例えばSEQ ID NO:31の配列(091)、ここで任意でVH領域はIgHV4-34-01生殖細胞系列配列に由来する;および
SEQ ID NO:142、例えばSEQ ID NO:38の配列(129)、ここで任意でVH領域はIgHV3-30-01生殖細胞系列配列に由来する。

0098

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、図1に示されているような抗体001、143、019、021、027、032、035、036、054または094のうちの1つのVHCDR3領域を含み、ここで任意でVH領域はIgHV4-34-1生殖細胞系列に由来する。

0099

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、以下からなる群より選択されるVH領域を含む:
(a)SEQID NO:134、135および136であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域、例えばSEQ ID NO:23、24および25であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(025)を含むVH領域;ここで任意でVH領域はIgHV4-34-1生殖細胞系列に由来する;
(b)それぞれSEQ ID NO:137、138および139であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域、例えばSEQ ID NO:30、163および31であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(091)を含むVH領域、ここで任意でVH領域はIgHV4-34-01生殖細胞系列に由来する;ならびに
(c)それぞれSEQ ID NO:140、141および142であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域、例えばSEQ ID NO:36、37および38であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(129)を含むVH領域、ここで任意でVH領域はIgHV3-30-01生殖細胞系列に由来する。

0100

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、前記の態様(a)から選択されるVH領域、ならびにそれぞれSEQID NO:157、AASおよびSEQ ID NO:164であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域、例えばそれぞれSEQ ID NO:27、AASおよびSEQ ID NO:28であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(025)を含むVL領域を含み;ここで任意でVL領域はIgKV1D-16-01生殖細胞系列に由来する。

0101

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、前記の態様(b)から選択されるVH領域、ならびに、それぞれSEQID NO:33、AX1X2(ここでX1はAまたはT、好ましくはAであり;X2はSまたはF、好ましくはSである)およびSEQ ID NO:158であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域、例えばそれぞれSEQ ID NO:33、AASおよびSEQ ID NO:34であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域を含み(091);ここで任意でVL領域はIgKV1D-16-01生殖細胞系列に由来する。

0102

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、前記の態様(c)であるVH領域、ならびにそれぞれSEQID NO:40、DASおよびSEQ ID NO:41であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域を含み(129)、ここで任意でVL領域はIgKV3-11-01に由来する。

0103

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、それぞれSEQID NO:23、24および25であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:27、AASおよびSEQ ID NO:28であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域を含む(025)。

0104

1つの態様において、二重特異性抗体は、それぞれSEQID NO:30、163および31であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:33、AASおよびSEQ ID NO:34であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域を含む(091)。

0105

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、それぞれSEQID NO:36、37および38であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:40、DASおよびSEQ ID NO:41であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域を含む(129)。

0106

別の態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、以下のものを含む:
(a)SEQID NO:22の配列を含むVH領域および任意で、SEQ ID NO:26の配列を含むVL領域(025);
(b)SEQ ID NO:29の配列を含むVH領域および好ましくは、SEQ ID NO:32の配列を含むVL領域(091);
(c)SEQ ID NO:35の配列を含むVH領域および好ましくは、SEQ ID NO:39の配列を含むVL領域(129);
(d)SEQ ID NO:89の配列を含むVH領域および好ましくは、SEQ ID NO:90の配列を含むVL領域(001);
(e)SEQ ID NO:91の配列を含むVH領域および好ましくは、SEQ ID NO:92の配列を含むVL領域(143);
(f)SEQ ID NO:93の配列を含むVH領域および好ましくは、SEQ ID NO:94の配列を含むVL領域(019);
(g)SEQ ID NO:95の配列を含むVH領域および好ましくは、SEQ ID NO:96の配列を含むVL領域(021);
(h)SEQ ID NO:97の配列を含むVH領域および好ましくは、SEQ ID NO:98の配列を含むVL領域(027);
(i)SEQ ID NO:99の配列を含むVH領域および好ましくは、SEQ ID NO:100の配列を含むVL領域(032);
(j)SEQ ID NO:101の配列を含むVH領域および好ましくは、SEQ ID NO:102の配列を含むVL領域(035);
(k)SEQ ID NO:103の配列を含むVH領域および好ましくは、SEQ ID NO:104の配列を含むVL領域(036);
(l)SEQ ID NO:105の配列を含むVH領域および好ましくは、SEQ ID NO:106の配列を含むVL領域(054);
(m)SEQ ID NO:106の配列を含むVH領域および好ましくは、SEQ ID NO:108の配列を含むVL領域(094);ならびに/または
(n)前記の抗体もしくは抗原結合領域のいずれかの変異体であって、好ましくは最大で1つ、2つもしくは3つのアミノ酸修飾、より好ましくはアミノ酸置換(例えば、保存的アミノ酸置換、および、新たなアミノ酸が、図1もしくは2の中のアラインメントを行った配列において同じ位置のアミノ酸、特に対応するコンセンサス配列において「X」と示された位置のアミノ酸であるような置換)を有する、前記変異体。

0107

クロスブロック群3
本発明の二重特異性抗体の1つの局面において、二重特異性抗体は、HER2に対する(例えば、可溶性HER2に対する)結合をブロックするか、または本明細書に記載のクロスブロック群3のヒト抗体のうちの1つもしくは複数と同じ、HER2上のエピトープと結合する、抗原結合領域を含む。

0108

1つの態様において、抗原結合領域は、実施例14に記載したように判定した場合に、F5および/またはC1の可溶性HER2に対する結合をクロスブロックする。

0109

1つの態様において、抗原結合領域は、SEQID NO:46の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:49の配列を含むVL領域を含む参照抗体(127)の、HER2に対する(例えば可溶性HER2に対する)結合をブロックするか、またはそれと同じエピトープと結合する。

0110

1つの態様において、抗原結合領域は、SEQID NO:49の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:53の配列を含むVL領域を含む参照抗体(159)の、HER2に対する(例えば可溶性HER2に対する)結合をブロックするか、またはそれと同じエピトープと結合する。

0111

1つの態様において、抗原結合領域は、SEQID NO:56の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:60の配列を含むVL領域を含む参照抗体(098)の、HER2に対する(例えば可溶性HER2に対する)結合をブロックするか、またはそれと同じエピトープと結合する。

0112

1つの態様において、抗原結合領域は、SEQID NO:63の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:67の配列を含むVL領域を含む参照抗体(153)の、HER2に対する(例えば可溶性HER2に対する)結合をブロックするか、またはそれと同じエピトープと結合する。

0113

1つの態様において、抗原結合領域は、SEQID NO:70の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:74の配列を含むVL領域を含む参照抗体(132)の、HER2、例えば、可溶性HER2に結合をブロックするか、またはそれと同じエピトープと結合する。

0114

1つの態様において、抗原結合領域は、以下からなる群より選択されるVHおよびVL領域を含む参照抗体の、HER2に対する(例えば可溶性HER2に対する)結合をブロックするか、またはそれと同じエピトープと結合する:
(a)SEQID NO:109の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:110の配列を含むVL領域(105);
(b)SEQ ID NO:111の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:112の配列を含むVL領域(100);
(c)SEQ ID NO:113の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:114の配列を含むVL領域(125);
(d)SEQ ID NO:115の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:116の配列を含むVL領域(162);
(e)SEQ ID NO:117の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:118の配列を含むVL領域(033);
(f)SEQ ID NO:119の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:120の配列を含むVL領域(160)
(g)SEQ ID NO:121の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:122の配列を含むVL領域(166);
(h)SEQ ID NO:123の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:124の配列を含むVL領域(152);ならびに
(i)SEQ ID NO:125の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:126の配列を含むVL領域(167)。

0115

本発明の二重特異性抗体の別の追加的または代替的な局面において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、本明細書に記載の新規抗体の配列と類似または同一のVHCDR3、VH領域および/またはVL領域配列を含む。

0116

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、以下からなる群より選択される配列を有するVHCDR3領域を含む:
SEQID NO:148、例えばSEQ ID NO:48の配列(127)、ここで任意でVH領域はIgHV5-51-01生殖細胞系列配列に由来する;
SEQ ID NO:52(159)、ここで任意でVH領域はIgHV5-51-01生殖細胞系列配列に由来する;
SEQ ID NO:145、例えばSEQ ID NO:59の配列(098)、ここで任意でVH領域はIgHV3-23-01生殖系列配列に由来する;
SEQ ID NO:154、例えばSEQ ID NO:66の配列(153)、ここで任意でVH領域はIgHV3-30-03-01生殖細胞系列配列に由来する;ならびに
SEQ ID NO:151、例えばSEQ ID NO:73の配列(132)、ここで任意でVH領域はIgHV1-18-01生殖細胞系列配列に由来する。

0117

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、図1に示されているような抗体105、100、125または162のうちの1つのVHCDR3領域を含み、ここで任意でVH領域はIgHV3-23-1生殖細胞系列に由来する。

0118

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、図1に示されているような抗体033、160、166、152または167のうちの1つのVHCDR3領域を含み、ここで任意でVH領域はIgHV3-30-3-01生殖細胞系列に由来する。

0119

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、以下からなる群より選択されるVH領域を含む:
(a)SEQID NO:146、147および148であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域、例えばSEQ ID NO:43、44および45であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(127)を含むVH領域;ここで任意でVH領域はIgHV5-51-01生殖細胞系列に由来する;
(b)それぞれSEQ ID NO:149、51および52であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域、例えばSEQ ID NO:50、51および52であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(159)を含むVH領域、ここで任意でVH領域はIgHV5-51-01生殖細胞系列に由来する;
(c)それぞれSEQ ID NO:143、144および145であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域、例えばSEQ ID NO:57、58および59であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(098)を含むVH領域、ここで任意でVH領域はIgHV3-23-01生殖細胞系列に由来する;
(d)それぞれSEQ ID NO:152、153および154であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域、例えばSEQ ID NO:64、65および66であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(153)を含むVH領域、ここで任意でVH領域はIgHV3-30-03-01生殖細胞系列に由来する;ならびに
(e)それぞれSEQ ID NO:71、150および151であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域、例えばSEQ ID NO:71、72および73であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(132)を含むVH領域、ここで任意でVH領域はIgHV1-18-01生殖細胞系列に由来する。

0120

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、前記の態様(a)から選択されるVH領域、ならびにそれぞれSEQID NO:47、AASおよびSEQ ID NO:48であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域を含み(127);ここで任意でVL領域はIgKV1D-8-01生殖細胞系列に由来する。

0121

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、前記の態様(b)から選択されるVH領域、ならびにそれぞれSEQID NO:54、AASおよびSEQ ID NO:55であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域を含み(159);ここで任意でVL領域はIgKV1D-16-01生殖細胞系列に由来する。

0122

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、前記の態様(c)であるVH領域、ならびにそれぞれSEQID NO:159、AASおよびSEQ ID NO:160であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域、例えばSEQ ID NO:61、AASおよびSEQ ID NO:62であるVL CDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域を含み(098)、ここで任意でVL領域はIgKV1D-16-01に由来する。

0123

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、前記の態様(d)であるVH領域、ならびにそれぞれSEQID NO:161、XAS(ここでX=DまたはA、好ましくはD)およびSEQ ID NO:162であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域、例えばSEQ ID NO:68、DASおよび69であるVLCDR配列を含むVL領域を含み(153)、ここで任意でVL領域はIgKV1D-16-01に由来する。

0124

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、前記の態様(e)であるVH領域、ならびにそれぞれSEQID NO:75、DASおよびSEQ ID NO:76であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域を含み(132)、ここで任意でVL領域はIgKV3-11-01に由来する。

0125

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、それぞれSEQID NO:43、44および45であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域を含み;かつそれぞれSEQ ID NO:47、AASおよびSEQ ID NO:48であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域を含む(127)。

0126

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、それぞれSEQID NO:50、51および52であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域を含み;かつそれぞれSEQ ID NO:54、AASおよびSEQ ID NO:55であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域を含む(159)。

0127

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、それぞれSEQID NO:57、58および59であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域を含み;かつSEQ ID NO:60、AASおよびSEQ ID NO:61であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域を含む(098)。

0128

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、それぞれSEQID NO:64、65および66であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域を含み;かつそれぞれSEQ ID NO:68、DASおよびSEQ ID NO:69であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域を任意で含む(153)。

0129

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、それぞれSEQID NO:71、72および73であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域を含み;かつそれぞれSEQ ID NO:75、DASおよびSEQ ID NO:76であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域を含む(132)。

0130

別の態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、以下のものを含む:
(a)SEQID NO:46の配列を含むVH領域および好ましくは、SEQ ID NO:49の配列を含むVL領域(127);
(b)SEQ ID NO:49の配列を含むVH領域および好ましくは、SEQ ID NO:53の配列を含むVL領域(159);
(c)SEQ ID NO:56の配列を含むVH領域および好ましくは、SEQ ID NO:60の配列を含むVL領域(098);
(d)SEQ ID NO:63の配列を含むVH領域および任意で、SEQ ID NO:67の配列を含むVL領域(153);
(e)SEQ ID NO:70の配列を含むVH領域および好ましくは、SEQ ID NO:74の配列を含むVL領域(132);
(f)SEQ ID NO:109の配列を含むVH領域および好ましくは、SEQ ID NO:110の配列を含むVL領域(105);
(g)SEQ ID NO:111の配列を含むVH領域および好ましくは、SEQ ID NO:112の配列を含むVL領域(100);
(h)SEQ ID NO:113の配列を含むVH領域および好ましくは、SEQ ID NO:114の配列を含むVL領域(125);
(i)SEQ ID NO:115の配列を含むVH領域および好ましくは、SEQ ID NO:116の配列を含むVL領域(162);
(j)SEQ ID NO:117の配列を含むVH領域および好ましくは、SEQ ID NO:118の配列を含むVL領域(033);
(k)SEQ ID NO:119の配列を含むVH領域および好ましくは、SEQ ID NO:120の配列を含むVL領域(160)
(l)SEQ ID NO:121の配列を含むVH領域および好ましくは、SEQ ID NO:122の配列を含むVL領域(166);
(m)SEQ ID NO:123の配列を含むVH領域および好ましくは、SEQ ID NO:124の配列を含むVL領域(152);
(o)SEQ ID NO:125の配列を含むVH領域および好ましくは、SEQ ID NO:126の配列を含むVL領域(167);ならびに/または
(p)前記の抗体のいずれかの変異体、ここで前記変異体は好ましくは多くとも1個、2個もしくは3個のアミノ酸修飾を有し、より好ましくはアミノ酸置換(例えば保存的アミノ酸置換、および、新たなアミノ酸が、図1もしくは2におけるアラインメントを行った配列において同じ位置のアミノ酸、特に対応するコンセンサス配列において「X」と示された位置のアミノ酸であるような置換)を有する。

0131

クロスブロック群4
本発明の二重特異性抗体の1つの局面において、二重特異性抗体は、実施例14に記載したように判定した場合に、HER2と結合するが、トラスツズマブ、ペルツズマブ、F5およびC1のいずれかのVHおよびVL配列を含む任意で固定化形態にある第2の抗体の可溶性HER2に対する結合はブロックしない、抗原結合領域を含む。

0132

本発明の抗体の追加的または代替的な局面において、抗原結合領域は、クロスブロック群4のヒト抗体の1つまたは複数のHER2に対する結合をブロックするかまたはクロスブロックする。

0133

1つの態様において、抗原結合領域は、実施例14に記載した通りに判定した場合に、任意で固定化されている参照抗体のHER2に対する結合をブロックし、ここで参照抗体はSEQID NO:165の配列を含むVH領域とSEQ ID NO:169の配列を含むVL領域とを含み(005)、好ましくは、本抗体は完全にブロックする抗体である。

0134

1つの態様において、抗原結合領域は、実施例14に記載した通りに判定した場合に、任意で固定化されている参照抗体のHER2に対する結合をブロックし、ここで参照抗体はSEQID NO:172の配列を含むVH領域とSEQ ID NO:176の配列を含むVL領域とを含み(006)、好ましくは、本抗体は完全にブロックする抗体である。

0135

1つの態様において、抗原結合領域は、実施例14に記載した通りに判定した場合に、任意で固定化されている参照抗体のHER2に対する結合をブロックし、ここで参照抗体はSEQID NO:179の配列を含むVH領域とSEQ ID NO:183の配列を含むVL領域とを含み(059)、好ましくは、本抗体は完全にブロックする抗体である。

0136

1つの態様において、抗原結合領域は、実施例14に記載した通りに判定した場合に、任意で固定化されている参照抗体のHER2に対する結合をブロックし、ここで参照抗体はSEQID NO:186の配列を含むVH領域とSEQ ID NO:190の配列を含むVL領域とを含み(060)、好ましくは、本抗体は完全にブロックする抗体である。

0137

1つの態様において、抗原結合領域は、実施例14に記載した通りに判定した場合に、任意で固定化されている参照抗体のHER2に対する結合をブロックし、ここで参照抗体はSEQID NO:193の配列を含むVH領域とSEQ ID NO:197の配列を含むVL領域とを含み(106)、好ましくは、本抗体は完全にブロックする抗体である。

0138

1つの態様において、抗原結合領域は、実施例14に記載した通りに判定した場合に、任意で固定化されている参照抗体のHER2に対する結合をブロックし、ここで参照抗体はSEQID NO:200の配列を含むVH領域とSEQ ID NO:204の配列を含むVL領域とを含み(111)、好ましくは、本抗体は完全にブロックする抗体である。

0139

別個および具体的な態様において、抗原結合領域は、前記の態様の2つ、3つ、4つ、5つまたは6つの参照抗体、例えば、抗体005および111、抗体005および006;抗体059および106;抗体006および059;抗体059、106、005および060;抗体006、59、060および111;または抗体059、106、005、060、111および006などの結合をブロックする。

0140

1つの態様において、本抗体は、固定化された場合、実施例14に記載した通りに判定した場合に、可溶性HER2に対する結合に関して、前記の態様において定義されたすべての抗体と、25%またはそれ以上、好ましくは50%またはそれ以上競合する。

0141

本発明の抗体の1つの局面において、本抗体は、本明細書に記載の新規ヒト抗体の1つまたは複数と、HER2上の同じエピトープに結合する。

0142

1つの態様において、抗原結合領域は、SEQID NO:165の配列を含むVH領域を含みかつSEQ ID NO:169の配列を含むVL領域を任意で含む抗体(005)と、同じエピトープに結合する。

0143

1つの態様において、抗原結合領域は、SEQID NO:172の配列を含むVH領域を含みかつSEQ ID NO:176の配列を含むVL領域を含む抗体(006)と、同じエピトープに結合する。

0144

1つの態様において、抗原結合領域は、SEQID NO:179の配列を含むVH領域を含みかつSEQ ID NO:183の配列を含むVL領域を含む抗体(059)と、同じエピトープに結合する。

0145

1つの態様において、抗原結合領域は、SEQID NO:186の配列を含むVH領域を含みかつSEQ ID NO:190の配列を含むVL領域を含む抗体(060)と、同じエピトープに結合する。

0146

1つの態様において、抗原結合領域は、SEQID NO:193の配列を含むVH領域を含みかつSEQ ID NO:197の配列を含むVL領域を含む抗体(106)と、同じエピトープに結合する。

0147

1つの態様において、抗原結合領域は、SEQID NO:200の配列を含むVH領域を含みかつSEQ ID NO:204の配列を含むVL領域を含む抗体(111)と、同じエピトープに結合する。

0148

1つの態様において、抗原結合領域は、以下からなる群より選択される少なくとも1つの抗体と、同じエピトープに結合する:
(a)SEQID NO:207の配列を含むVH領域とSEQ ID NO:208の配列を含むVL領域とを含む抗体(041)
(b)SEQ ID NO:209の配列を含むVH領域とSEQ ID NO:210の配列を含むVL領域とを含む抗体(150)、ならびに
(c)SEQ ID NO:211の配列を含むVH領域とSEQ ID NO:212の配列を含むVL領域とを含む抗体(067);
(d)SEQ ID NO:213の配列を含むVH領域とSEQ ID NO:214の配列を含むVL領域とを含む抗体(072);
(e)SEQ ID NO:215の配列を含むVH領域とSEQ ID NO:216の配列を含むVL領域とを含む抗体(163);
(f)SEQ ID NO:217の配列を含むVH領域とSEQ ID NO:218の配列を含むVL領域とを含む抗体(093);
(g)SEQ ID NO:219の配列を含むVH領域とSEQ ID NO:220の配列を含むVL領域とを含む抗体(044)。

0149

本発明の二重特異性抗体の別の追加的または代替的な局面において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、本明細書に記載のHER2抗体と類似するかまたは同一である配列を含むVHCDR3、VH領域および/またはVL領域の配列を含む。

0150

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、以下からなる群より選択されるアミノ酸配列を有するVHCDR3領域を含む:
SEQID NO:223、例えばSEQ ID NO:168、189、196の配列(005、060、106)、ここで任意でVH領域がIgHV5-51-1生殖系列に由来する;
SEQ ID NO:226、例えばSEQ ID NO:175の配列(006)、ここで任意でVH領域がIgHV3-23-1生殖系列配列に由来する;
SEQ ID NO:229、例えばSEQ ID NO:182の配列(059)、ここで任意でVH領域がIgHV1-18-1生殖系列配列に由来する;または
SEQ ID NO:231、例えばSEQ ID NO:203の配列(111)、ここで任意でVH領域がIgHV1-69-4生殖系列配列に由来する。

0151

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、SEQID NO:223のアミノ酸配列を含むVHCDR3領域を含み、式中、X1=Q、HまたはL;X2=R、A、TまたはK;X3=G;X4=D;X5=Rまたは無し;X6=Gまたは無し;X7=YまたはF;X8=YまたはD;X9=Y、FまたはH;X10=Y、D、S、FまたはN;X11=MまたはL;およびX12=VまたはIであり;好ましくは、式中、X1=Q、X2=RまたはA;X5=X6=無し;X7=YまたはF;X8=Y;X9=F;X10=Y;およびX12=Vである。

0152

特定の態様において、本抗体または第1の抗原結合領域は、SEQID NO:223のアミノ酸配列を含むVHCDR3領域を含み、式中、X1=Q、X2=RまたはA;X3=G;X4=D、X5=X6=無し;X7=YまたはF;X8=Y;X9=F;X10=Y;およびX12=Vである。1つの態様において、本抗体は、SEQ ID NO:223のアミノ酸配列を含むVH CDR3領域を含み、式中、X1=Q、X2=K;X3=G;X4=D、X5=X6=無し;X7=F;X8=Y;X9=X10=F;X11=L;およびX12=Vである;またはX1=Q、X2=A;X3=G;X4=D、X5=X6=無し;X7=X8=Y;X9=Y;X10=N;X11=M;およびX12=Vである;またはX1=Q、X2=K;X3=G;X4=D、X5=X6=無し;X7=X8=Y;X9=H;X10=Y;X11=L;およびX12=Vである;またはX1=Q、X2=K;X3=G;X4=D、X5=X6=無し;X7=Y;X8=Y;X9=F;X10=N;X11=L;およびX12=Vである;またはX1=Q、X2=R;X3=G;X4=D、X5=X6=無し;X7=Y;X8=Y;X9=F;X10=N;X11=L;およびX12=Vである;またはX1=Q、X2=R;X3=G;X4=D、X5=X6=無し;X7=Y;X8=Y;X9=X10=F;X11=L;およびX12=Iである;またはX1=Q、X2=A;X3=G;X4=D、X5=X6=無し;X7=X8=Y;X9=Y;X10=N;X11=M;およびX12=Vである。

0153

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、図1に示すように、抗体041、150、067、072、163または093のうちの1つのVHCDR3領域を含み、ここで任意でVH領域はIgHV5-51-1生殖系列に由来する。

0154

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、以下からなる群より選択されるVH領域を含む:
(a)SEQID NO:221、222および223であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域、例えば、
a.SEQ ID NO:166、187および194から選択されるCDR1配列;167、188および195から選択されるCDR2配列;ならびに168、189および196から選択されるCDR3配列(005、060、106)、
b.それぞれSEQ ID NO:166、167および168であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(005)、
c.それぞれSEQ ID NO:187、188および189であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(060)、
d.それぞれSEQ ID NO:196、197および198であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(106)、
ここで任意でVH領域はIgHV5-51-1生殖系列に由来する;
(b)SEQ ID NO:224、225および226であるCDR1、CDR2およびCDR3配列、例えばそれぞれSEQ ID NO:173、174および175であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(006)を含むVH領域、ここで任意でVH領域はIgHV3-23-1生殖系列に由来する;ならびに
(c)SEQ ID NO:227、228および229であるCDR1、CDR2およびCDR3配列、例えばそれぞれSEQ ID NO:180、181および182であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(059)を含むVH領域、ここで任意でVH領域はIgHV1-18-1生殖系列に由来する;ならびに
(d)SEQ ID NO:230、202および231であるCDR1、CDR2およびCDR3配列、例えばそれぞれSEQ ID NO:201、202および203であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(111)を含むVH領域、ここで任意でVH領域はIgHV1-69-4生殖系列に由来する。

0155

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、前記の態様(a)、(c)または(d)から選択されるVH領域を含み、かつそれぞれSEQID NO:232、GASおよびSEQ ID NO:233であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域、例えばSEQ ID NO:170、184、191、198および205から選択されるCDR1配列、GASであるCDR2、ならびに171、85、192、199および206から選択されるCDR3配列を含むVL領域を含み(005、059、060、106、111)、ここで任意でVL領域はIgKV3-20-01生殖系列に由来する。

0156

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、前記の態様(b)であるVH領域と、それぞれSEQID NO:177、DASおよびSEQ ID NO:178であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域とを含み(006)、ここで任意でVL領域はIgKV3-11-01に由来する。

0157

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、それぞれSEQID NO:166、167および168であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域を含み、かつそれぞれSEQ ID NO:170、GASおよびSEQ ID NO:171であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域を任意で含む(005)。

0158

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、それぞれSEQID NO:173、174および175であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域と、それぞれSEQ ID NO:177、DASおよびSEQ ID NO:178であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域とを含む(006)。

0159

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、それぞれSEQID NO:180、181および182であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域と、それぞれSEQ ID NO:184、GASおよびSEQ ID NO:185であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域とを含む(059)。

0160

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、それぞれSEQID NO:187、188および189であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域と、それぞれSEQ ID NO:191、GASおよびSEQ ID NO:192であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域とを含む(060)。

0161

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、それぞれSEQID NO:194、195および196であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域と、それぞれSEQ ID NO:198、GASおよびSEQ ID NO:199であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域とを含む(106)。

0162

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、それぞれSEQID NO:201、202および203であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域と、それぞれSEQ ID NO:205、GASおよびSEQ ID NO:206であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域とを含む(111)。

0163

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、SEQID NO:221のCDR1配列(式中、X1=S、X2=T、およびX3=S);SEQ ID NO:226のCDR2配列(式中、X1=YおよびX2=H);ならびにSEQ ID NO:227のCDR3配列(式中、X1=Q、X2=K、X3=G、X4=D、X5=X6=無し、X7=F、X8=Y、X9=X10=F、X11=L、およびX12=V)を含むVH領域と、SEQ ID NO:232のCDR1配列(式中、X1=X2=S);CDR2配列GAS;ならびにSEQ ID NO:233のCDR3配列(式中、X1=Q、X2=S、X3=X4=無しおよびX5=L)を含むVL領域とを含む(041)。

0164

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、SEQID NO:221のCDR1配列(式中、X1=S、X2=TおよびX3=S);SEQ ID NO:222のCDR2配列(式中、X1=YおよびX2=H);ならびにSEQ ID NO:223のCDR3配列(式中、X1=Q、X2=A、X3=G、X4=D、X5=X6=無し、X7=X8=Y、X9=Y、X10=N、X11=M、およびX12=V)を含むVH領域と、SEQ ID NO:232のCDR1配列(式中、X1=X2=S);CDR2配列GAS;ならびにSEQ ID NO:233のCDR3配列(式中、X1=Q、X2=S、X3=X4=無しおよびX5=L)を含むVL領域とを含む(150)。

0165

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、SEQID NO:221のCDR1配列(式中、X1=S、X2=TおよびX3=S);SEQ ID NO:222のCDR2配列(式中、X1=YおよびX2=D);ならびにSEQ ID NO:223のCDR3配列(式中、X1=Q、X2=K、X3=G、X4=D、X5=X6=無し、X7=X8=Y、X9=H、X10=Y、X11=L、およびX12=V)を含むVH領域と、SEQ ID NO:232のCDR1配列(式中、X1=X2=S);CDR2配列GAS;ならびにSEQ ID NO:233のCDR3配列(式中、X1=Q、X2=S、X3=P、X4=RおよびX5=L)を含むVL領域とを含む(067)。

0166

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、SEQID NO:221のCDR1配列(式中、X1=S、X2=TおよびX3=S);SEQ ID NO:222のCDR2配列(式中、X1=YおよびX2=D);ならびにSEQ ID NO:223のCDR3配列(式中、X1=Q、X2=K、X3=G、X4=D、X5=X6=無し、X7=Y、X8=Y、X9=F、X10=N、X11=L、およびX12=V)を含むVH領域と、SEQ ID NO:232のCDR1配列(式中、X1=X2=S);CDR2配列GAS;ならびにSEQ ID NO:233のCDR3配列(式中、X1=Q、X2=S、X3=P、X4=RおよびX5=L)を含むVL領域とを含む(072)。

0167

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、SEQID NO:221のCDR1配列(式中、X1=R、X2=IおよびX3=S);SEQ ID NO:222のCDR2配列(式中、X1=YおよびX2=D);ならびにSEQ ID NO:223のCDR3配列(式中、X1=Q、X2=R、X3=G、X4=D、X5=X6=無し、X7=Y、X8=Y、X9=F、X10=N、X11=L、およびX12=V)を含むVH領域と、SEQ ID NO:232のCDR1配列(式中、X1=X2=S);CDR2配列GAS;ならびにSEQ ID NO:233のCDR3配列(式中、X1=Q、X2=S、X3=X4=無しおよびX5=L)を含むVL領域とを含む(163)。

0168

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、SEQID NO:221のCDR1配列(式中、X1=S、X2=TおよびX3=S);SEQ ID NO:222のCDR2配列(式中、X1=YおよびX2=D);ならびにSEQ ID NO:223のCDR3配列(式中、X1=Q、X2=R、X3=G、X4=D、X5=X6=無し、X7=Y、X8=Y、X9=X10=F、X11=L、およびX12=I)を含むVH領域と、SEQ ID NO:232のCDR1配列(式中、X1=X2=S);CDR2配列GAS;ならびにSEQ ID NO:233のCDR3配列(式中、X1=Q、X2=S、X3=X4=無しおよびX5=L)を含むVL領域とを含む(093)。

0169

1つの態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、SEQID NO:221のCDR1配列(式中、X1=R、X2=SおよびX3=S);SEQ ID NO:222のCDR2配列(式中、X1=FおよびX2=D);ならびにSEQ ID NO:223のCDR3配列(式中、X1=Q、X2=A、X3=G、X4=D、X5=X6=無し、X7=X8=Y、X9=Y、X10=N、X11=M、およびX12=V)を含むVH領域と、SEQ ID NO:232のCDR1配列(式中、X1=X2=S);CDR2配列GAS;ならびにSEQ ID NO:233のCDR3配列(式中、X1=Q、X2=S、X3=X4=無しおよびX5=L)を含むVL領域とを含む(044)。

0170

別の態様において、二重特異性抗体または第1の抗原結合領域は、以下のものを含む:
(a)SEQID NO:165の配列を含むVH領域、および任意でSEQ ID NO:169の配列を含むVL領域(005)、
(b)SEQ ID NO:172の配列を含むVH領域、および好ましくはSEQ ID NO:176の配列を含むVL領域(006)、
(c)SEQ ID NO:179の配列を含むVH領域、および好ましくはSEQ ID NO:183の配列を含むVL領域(059)、
(d)SEQ ID NO:186の配列を含むVH領域、および好ましくはSEQ ID NO:190の配列を含むVL領域(060)、
(e)SEQ ID NO:193の配列を含むVH領域、および好ましくはSEQ ID NO:197の配列を含むVL領域(106)、
(f)SEQ ID NO:200の配列を含むVH領域、および好ましくはSEQ ID NO:204の配列を含むVL領域(111)、
(g)SEQ ID NO:297の配列を含むVH領域、および好ましくはSEQ ID NO:208の配列を含むVL領域(041)、
(h)SEQ ID NO:209の配列を含むVH領域、および好ましくはSEQ ID NO:210の配列を含むVL領域(150)、
(i)SEQ ID NO:211の配列を含むVH領域、および好ましくはSEQ ID NO:212の配列を含むVL領域(067)、
(j)SEQ ID NO:213の配列を含むVH領域、および好ましくはSEQ ID NO:214の配列を含むVL領域(072)、
(k)SEQ ID NO:215の配列を含むVH領域、および好ましくはSEQ ID NO:216の配列を含むVL領域(163)、
(l)SEQ ID NO:217の配列を含むVH領域、および好ましくはSEQ ID NO:218の配列を含むVL領域(093)、
(m)SEQ ID NO:219の配列を含むVH領域、および好ましくはSEQ ID NO:220の配列を含むVL領域(044)、ならびに/または
(n)好ましくは多くとも1個、2個もしくは3個のアミノ酸修飾を有し、より好ましくはアミノ酸置換、例えば保存的アミノ酸置換、および新たなアミノ酸が図1もしくは2におけるアラインメントされた配列中で同じ位置に、特に対応するコンセンサス配列中で「X」によって示された位置にある置換などを有する、前記のいずれかの抗体の変種。

0171

クロスブロック群1、2、3および4の抗原結合領域またはHER2抗体の機能的特性
本発明の抗体の別の局面において、二重特異性抗体は、好ましくは実施例14に記載したように判定した場合に、本明細書に記載の新規群1、2、3または4の抗体の1つまたは複数と同じHER2エピトープと結合するHER2抗体由来の抗原結合領域を含み;かつ、実施例12、13、15、16、17、18および19に記載したように判定される1つまたは複数の特性によってさらに特徴づけられる。

0172

したがって、本発明の二重特異性抗体の第1の抗原結合領域は、以下のHER2抗体のいずれか1つと同じであってもよい。本発明の第1のHER2抗体は、以下の特性の1つまたは複数を有しうる。

0173

1つの態様において、HER2抗体は、実施例12に記載した通りに判定した場合に、A431細胞に対する結合に関してトラスツズマブよりも低いEC50値(半数効果濃度)、好ましくは0.80μg/ml、0.50μg/mlまたは0.30μg/mlよりも低いEC50値を有し、かつ、好ましくは、以下からなる群より選択されるVHおよびVL領域を含む少なくとも1つの参照抗体と同じエピトープと結合する:
(a)SEQID NO:1の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:5の配列を含むVL領域(169);
(b)SEQ ID NO:15の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:19の配列を含むVL領域(084);
(c)SEQ ID NO:22の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:26の配列を含むVL領域(025);
(d)SEQ ID NO:29の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:32の配列を含むVL領域(091);
(e)SEQ ID NO:46の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:49の配列を含むVL領域(127);
(f)SEQ ID NO:49の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:53の配列を含むVL領域(159);
(g)SEQ ID NO:56の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:60の配列を含むVL領域(098);
(h)SEQ ID NO:63の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:67の配列を含むVL領域(153);
(i)SEQ ID NO:70の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:74の配列を含むVL領域(132);
(j)SEQ ID NO:1の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:5の配列を含むVL領域(005);
(k)SEQ ID NO:8の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:11の配列を含むVL領域(006);ならびに
(l)SEQ ID NO:15の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:19の配列を含むVL領域(059)。

0174

追加的または代替的な態様において、HER2抗体または第1の抗原結合領域は、実施例13に記載した通りに判定した場合に、HER2陽性アカゲザル上皮細胞と特異的に結合し、かつ好ましくは、抗体169、050、084、025、091、129、127、159、098、153、132、005、006、059、060、106および111のいずれかのVHおよびVL領域からなる群より選択されるVHおよびVL領域を含む少なくとも1つの参照抗体と同じエピトープと結合する。

0175

追加的または代替的な態様において、抗HER2抗体または第1の抗原結合領域はADCC(抗体依存性細胞媒介性細胞傷害作用)を有効に誘導し、実施例15に記載した通りに判定した場合に、好ましくは、少なくとも30%、より好ましくは少なくとも40%の特異的51Cr放出を達成し、かつ好ましくは、以下からなる群より選択されるVHおよびVL領域を含む少なくとも1つの参照抗体と同じエピトープと結合する:
(a)SEQID NO:1の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:5の配列を含むVL領域(169);
(b)SEQ ID NO:8の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:12の配列を含むVL領域(050);
(c)SEQ ID NO:15の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:19の配列を含むVL領域(084);
(d)SEQ ID NO:22の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:26の配列を含むVL領域(025);
(e)SEQ ID NO:29の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:32の配列を含むVL領域(091);
(f)SEQ ID NO:35の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:39の配列を含むVL領域(129);ならびに
(g)SEQ ID NO:63の配列を含むVH領域、好ましくは、SEQ ID NO:67の配列を含むVL領域(153)。

0176

追加的または代替的な態様において、抗HER2抗体または第1の抗原結合領域は、HER2を発現するAU565細胞と特異的に結合するが、実施例16に記載した通りに判定した場合に、細胞のリガンド非依存的増殖をF5およびC1のいずれよりも促進せず、かつ好ましくは、以下からなる群より選択されるVHおよびVL領域を含む少なくとも1つの参照抗体と同じエピトープと結合する:
(a)SEQID NO:1の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:5の配列を含むVL領域(169);
(b)SEQ ID NO:8の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:12の配列を含むVL領域(050);
(c)SEQ ID NO:15の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:19の配列を含むVL領域(084);
(d)SEQ ID NO:22の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:26の配列を含むVL領域(025);
(e)SEQ ID NO:29の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:32の配列を含むVL領域(091);
(f)SEQ ID NO:35の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:39の配列を含むVL領域(129);
(g)SEQ ID NO:46の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:49の配列を含むVL領域(127);
(h)SEQ ID NO:49の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:53の配列を含むVL領域(159);
(i)SEQ ID NO:56の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:60の配列を含むVL領域(098);
(j)SEQ ID NO:63の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:67の配列を含むVL領域(153);
(k)SEQ ID NO:70の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:74の配列を含むVL領域(132)、
(l)SEQ ID NO:1の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:5の配列を含むVL領域(005);ならびに
(m)SEQ ID NO:22の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:26の配列を含むVL領域(060)。

0177

追加的または代替的な態様において、抗HER2抗体または第1の抗原結合領域は、HER2を発現するAU565細胞と特異的に結合して、細胞のリガンド非依存的増殖を阻害し、実施例16に記載した通りに判定した場合に、好ましくは増殖を少なくとも20%、より好ましくは少なくとも25%阻害し、かつ好ましくは、以下からなる群より選択されるVHおよびVL領域を含む少なくとも1つの参照抗体と同じエピトープと結合する:
(a)SEQID NO:1の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:5の配列を含むVL領域(169);ならびに
(b)SEQ ID NO:8の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:12の配列を含むVL領域(050)。

0178

追加的または代替的な態様において、抗HER2抗体は、HER2を発現するAU565細胞と特異的に結合するが、リガンドで誘導される細胞の増殖に対して著しい影響を及ぼすこともそれを促進することもなく、実施例17に記載した通りに判定した場合に、好ましくは増殖を25%以下、より好ましくは15%以下阻害し、かつ、以下からなる群より選択されるVHおよびVL領域を含む少なくとも1つの参照抗体と同じエピトープと結合する:
(a)SEQID NO:1の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:5の配列を含むVL領域(169);
(b)SEQ ID NO:8の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:12の配列を含むVL領域(050);
(c)SEQ ID NO:15の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:19の配列を含むVL領域(084);ならびに
(d)SEQ ID NO:56の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:60の配列を含むVL領域(098)。

0179

追加的または代替的な態様において、抗HER2抗体は、HER2を発現するMCF-7細胞と特異的に結合して、リガンドで誘導される増殖を阻害し、例えば、実施例17に記載した通りに判定した場合に、それはリガンドで誘導される作用を完全に阻害するか、または細胞の全増殖を50%、例えば、60%もしくは70%もしくは80%阻害することができ、かつ、以下からなる群より選択されるVHおよびVL領域を含む少なくとも1つの参照抗体と同じエピトープと結合する:
(a)SEQID NO:22の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:26の配列を含むVL領域(025);
(b)SEQ ID NO:29の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:32の配列を含むVL領域(091);
(c)SEQ ID NO:35の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:39の配列を含むVL領域(129);ならびに
(d)SEQ ID NO:63の配列を含むVH領域、好ましくは、SEQ ID NO:67の配列を含むVL領域(153)。

0180

追加的または代替的な態様において、第1の抗HER2抗体は、好ましくは実施例18に従って判定した場合に、HER2を発現する腫瘍細胞、例えばAU565細胞などによる内部移行を、トラスツズマブおよびペルツズマブよりも高度に、好ましくは内部移行を受けるトラスツズマブの量の2倍または3倍を上回って受け、かつ、以下からなる群より選択されるVHおよびVL領域を含む抗体と同じエピトープと結合する:
(a)SEQID NO:46の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:49の配列を含むVL領域(127);
(b)SEQ ID NO:49の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:53の配列を含むVL領域(159);
(c)SEQ ID NO:56の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:60の配列を含むVL領域(098);
(d)SEQ ID NO:63の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:67の配列を含むVL領域(153);ならびに
(e)SEQ ID NO:70の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:74の配列を含むVL領域(132)。

0181

好ましくは、抗体は、
(a)SEQID NO:46の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:49の配列を含むVL領域(127)ならびに
(b)SEQ ID NO:56の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:60の配列を含むVL領域(098)、
から選択されるVHおよびVL領域と同じエピトープと結合する。

0182

さらなる態様において、抗体はHER2のドメインIIまたはIVと結合し、ここで好ましくは抗体はHER2発現細胞の増殖を著しく促進することはなく、好ましくは実施例に、例えばそれぞれ実施例16および19に記載した通りに判定した場合に、HER2を発現する腫瘍細胞内に、トラスツズマブまたはペルツズマブよりも有効に内部移行を受けるか、またはより高度に内部移行を受ける。

0183

さらなる態様において、抗体は、実施例22に記載した通りに判定した場合に、トラスツズマブよりもHER2ダウンモジュレーションを増強し、例えば、抗体はHER2ダウンモジュレーションを30%超、例えば40%超または50%超というように増強したが、ここで好ましくは抗体は本発明のクロスブロック群3の抗体と同じエピトープと結合し、例えば、抗体は、以下からなる群より選択されるVHおよびVL領域を含む抗体と同じエピトープと結合する:
(a)SEQID NO:56の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:60の配列を含むVL領域(098);
(b)SEQ ID NO:63の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:67の配列を含むVL領域(153)。

0184

別の、または代替的な態様において、抗体は、実施例25に記載した通りに判定した場合に、トラスツズマブよりもインビボでの腫瘍成長を低下させて生存性を改善したが、ここで好ましくは抗体は、本発明のクロスブロック群1またはクロスブロック群2の抗体と同じエピトープと結合し、例えば、抗体は、以下からなる群より選択されるVHおよびVL領域を含む抗体と同じエピトープと結合する:
(a)SEQID NO:1の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:5の配列を含むVL領域(169);
(b)SEQ ID NO:15の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:19の配列を含むVL領域(084);ならびに
(c)SEQ ID NO:29の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:32の配列を含むVL領域(091)。

0185

別の、または代替的な態様において、抗体は、実施例26に記載した通りに判定した場合に、トラスツズマブよりもインビボでの腫瘍成長を低下させて生存性を改善したが、ここで好ましくは抗体は、本発明のクロスブロック群2またはクロスブロック群3の抗体と同じエピトープと結合し、例えば、抗体は、以下からなる群より選択されるVHおよびVL領域を含む抗体と同じエピトープと結合する:
(a)SEQID NO:22の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:26の配列を含むVL領域(025);
(b)SEQ ID NO:29の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:32の配列を含むVL領域(091);
(c)SEQ ID NO:35の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:39の配列を含むVL領域(129);ならびに
(d)SEQ ID NO:63の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:67の配列を含むVL領域(153)。

0186

より詳細には、ここで抗体は、以下からなる群より選択されるVHおよびVL領域を含む抗体と同じエピトープと結合する:
(a)SEQID NO:22の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:26の配列を含むVL領域(025);ならびに
(b)SEQ ID NO:29の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:32の配列を含むVL領域(091)。

0187

1つの態様において、結合体化された抗体は、実施例18に記載した通りに判定した場合に、AU565細胞またはA431細胞の少なくとも60%、好ましくは少なくとも70%を死滅させ、以下から選択される少なくとも1つの抗体をクロスブロックする:
(a)SEQID NO:1の配列を含むVH領域とSEQ ID NO:5の配列を含むVL領域とを含む抗体(005)、
(b)SEQ ID NO:22の配列を含むVH領域とSEQ ID NO:26の配列を含むVL領域とを含む抗体(060)、
(c)SEQ ID NO:15の配列を含むVH領域とSEQ ID NO:19の配列を含むVL領域とを含む抗体(059)、ならびに
(d)SEQ ID NO:36の配列を含むVH領域とSEQ ID NO:40の配列を含むVL領域とを含む抗体(111)。

0188

別の具体的な態様において、前記の態様の抗体は、抗体005、060、059、111またはそれらの組み合わせを完全にクロスブロックし、好ましくは、それらと同じエピトープと結合する。

0189

1つの態様において、前記の態様の抗体は、実施例18に記載した通りに判定した場合に、A431細胞の少なくとも80%を死滅させ、かつ、以下から選択される少なくとも1つの抗体をクロスブロックする:
(a)SEQID NO:1の配列を含むVH領域とSEQ ID NO:5の配列を含むVL領域とを含む抗体(005)、ならびに
(b)SEQ ID NO:22の配列を含むVH領域とSEQ ID NO:26の配列を含むVL領域とを含む抗体(060)。

0190

別の具体的な態様において、前記の態様の抗体は、抗体005、060またはそれらの組み合わせを完全にクロスブロックし、好ましくはそれらと同じエピトープと結合する。

0191

追加的または代替的な態様において、抗体は、好ましくは実施例19に従って判定した場合に、トラスツズマブよりも、HER2を発現する腫瘍細胞、例えばAU565細胞などによる内部移行を受け、好ましくは、内部移行を受けるトラスツズマブの量の2倍または3倍を上回る内部移行を受け、かつ、以下からなる群より選択される少なくとも1つの抗体をクロスブロックする:
(a)SEQID NO:1の配列を含むVH領域とSEQ ID NO:5の配列を含むVL領域とを含む抗体(005)
(b)SEQ ID NO:8の配列を含むVH領域とSEQ ID NO:11の配列を含むVL領域とを含む抗体(006)
(c)SEQ ID NO:15の配列を含むVH領域とSEQ ID NO:19の配列を含むVL領域とを含む抗体(059)
(d)SEQ ID NO:22の配列を含むVH領域とSEQ ID NO:26の配列を含むVL領域とを含む抗体(060)
(e)SEQ ID NO:29の配列を含むVH領域とSEQ ID NO:33の配列を含むVL領域とを含む抗体(106)
(f)SEQ ID NO:36の配列を含むVH領域とSEQ ID NO:40の配列を含むVL領域とを含む抗体(111)。

0192

別の具体的な態様において、前記の態様の抗体は、抗体005、006、059、060、106、111またはそれらの組み合わせを完全にクロスブロックし、好ましくはそれらと同じエピトープと結合する。

0193

二重特異性抗体
1つの態様において、抗体は、(i)本明細書で定義したようなHER2抗体(例えば、クロスブロック群1、2、3または4の抗体)の第1の抗原結合領域と、(ii)CD3に結合する抗体の抗原結合領域を含む第2の抗体とを含む、二重特異性抗体である。

0194

第1の抗原結合領域
1つの態様において、第1の抗原結合領域は、本明細書に定義したクロスブロック群1、2、3または4の抗体のCDR3配列(例えばSEQID NO:4、25、66または168(169、025、153または005))を含むVH領域を含む。1つの特定の態様において、第1の抗原結合領域は、SEQ ID NO:4であるCDR3配列(169)を含むVH領域を含む。

0195

1つの態様において、第1の抗原結合領域は、本明細書に定義したクロスブロック群1、2、3または4の抗体のCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域を含み、例えば、SEQID NO:2、3および4であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(169)、またはSEQ ID NO:23、24および25であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(025)、またはSEQ ID NO:64、65および66であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(153)、またはSEQ ID NO:166、167および168であるCDR1、CDR2 CDR3配列(005)を含むVH領域を含む。1つの特定の態様において、第1の抗原結合領域は、CDR1、CDR2およびCDR3配列SEQ ID NO:2、3および4であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(169)を含むVH領域を含む。

0196

さらなる、または代替的な態様において、第1の抗原結合領域は、本明細書に定義したクロスブロック群1、2、3または4の抗体のCDR3配列を含むVH領域を含み、例えば、SEQID NO:11(050)もしくはSEQ ID NO:18(084)であるクロスブロック群1の抗体のCDR3配列;またはSEQ ID NO:31(091)もしくはSEQ ID NO:38(129)であるクロスブロック群2の抗体のCDR3配列、またはSEQ ID NO:45(127)もしくはSEQ ID NO:52(159)もしくはSEQ ID NO:59(098)もしくはSEQ ID NO:73(132)であるクロスブロック群3の抗体のCDR3配列、またはSEQ ID NO:175(006)、SEQ ID NO:182(059)、SEQ ID NO:189(060)、SEQ ID NO:196(106)もしくはSEQ ID NO:203(111)であるクロスブロック群4の抗体のCDR3配列を含むVH領域を含む。

0197

1つの態様において、第1の抗原結合領域は、本明細書に定義したクロスブロック群1、2または3の抗体のCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域を含み、例えば、SEQID NO:2、3および4であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(169)、またはSEQ ID NO:23、24および25であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(025)、またはSEQ ID NO:64、65および66であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(153)、またはSEQ ID NO:166、167および168であるCDR1、CDR2、CDR3配列(005)を含むVH領域を含む。

0198

1つの態様において、第1の抗原結合領域は、本明細書に定義したクロスブロック群1、2、3または4の抗体のCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域を含み、かつ本明細書に定義したクロスブロック群1、2、3または4の抗体のCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域を含む。

0199

さらなる、または代替的な態様において、第1の抗原結合領域は、本明細書に定義したクロスブロック群1、2、3または4の抗体のCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域を含み、例えば、SEQID NO:9、10および11(050)もしくはSEQ ID NO:16、17および18(084)であるクロスブロック群1の抗体のCDR1、CDR2およびCDR3配列;またはSEQ ID NO:30、163および31(091)もしくはSEQ ID NO:36、37および38(129)であるクロスブロック群2の抗体のCDR1、CDR2およびCDR3配列、またはSEQ ID NO:43、44および45(127)もしくはSEQ ID NO:50、51および52(159)もしくはSEQ ID NO:57、58および59(098)もしくはSEQ ID NO:71、72および73(132)であるクロスブロック群3の抗体のCDR1、CDR2およびCDR3配列、またはSEQ ID NO:173、174および175(006)、SEQ ID NO:180、181および182(059)、SEQ ID NO:187、188および189(060)、SEQ ID NO:194、195および196(106)もしくはSEQ ID NO:201、202および203(111)といったクロスブロック群4の抗体のCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域を含む。

0200

1つの態様において、第1の抗原結合領域は、以下からなる群より選択されるVH領域およびVL領域を含む:
(a)SEQID NO:2、3および4であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID:6、DASおよびSEQ ID NO:7であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(169);
(b)SEQ ID NO:23、24および25であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにそれぞれSEQ ID NO:27、AASおよびSEQ ID NO:28であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(025);
(c)SEQ ID NO:64、65および66であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにSEQ ID NO:68、DASおよびSEQ ID NO:69であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(153);ならびに
(d)SEQ ID NO:166、167および168であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域;ならびにSEQ ID NO:170、GASおよびSEQ ID NO:171であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域(005)。

0201

1つの特定の態様において、それぞれ、VH領域は、SEQID NO:2、3および4であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含み、VL領域は、SEQ ID:6、DASおよびSEQ ID NO:7であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含む(169)。

0202

さらなる、または代替的な態様において、第1の抗原結合領域は、以下からなる群より選択されるVH領域およびVL領域を含む:
(a)SEQID NO:9、127および11であるCDR1、CDR2およびCDR3配列、例えばSEQ ID NO:9、10および11であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(050)を含むVH領域;ここで任意でVH領域はIgHV3-23-1生殖細胞系列に由来する;
(b)それぞれSEQ ID NO:128、129および130であるCDR1、CDR2およびCDR3配列、例えばSEQ ID NO:16、17および18であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(084)を含むVH領域、ここで任意でVH領域はIgHV1-69-04生殖細胞系列に由来する;ならびに
(c)それぞれSEQ ID NO:137、138および139であるCDR1、CDR2およびCDR3配列、例えばSEQ ID NO:30、163および31であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(091)を含むVH領域、ここで任意でVH領域はIgHV4-34-01生殖細胞系列に由来する;ならびに
(d)それぞれSEQ ID NO:140、141および142であるCDR1、CDR2およびCDR3配列、例えばSEQ ID NO:36、37および38であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(129)を含むVH領域、ここで任意でVH領域はIgHV3-30-01生殖細胞系列に由来する、
(e)SEQ ID NO:146、147および148であるCDR1、CDR2およびCDR3配列、例えばSEQ ID NO:43、44および45であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(127)を含むVH領域;ここで任意でVH領域はIgHV5-51-01生殖細胞系列に由来する;
(f)それぞれSEQ ID NO:149、51および52であるCDR1、CDR2およびCDR3配列、例えばSEQ ID NO:50、51および52であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(159)を含むVH領域、ここで任意でVH領域はIgHV5-51-01生殖細胞系列に由来する;
(g)それぞれSEQ ID NO:143、144および145であるCDR1、CDR2およびCDR3配列、例えばSEQ ID NO:57、58および59であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(098)を含むVH領域、ここで任意でVH領域はIgHV3-23-01生殖細胞系列に由来する;
(h)それぞれSEQ ID NO:71、150および151であるCDR1、CDR2およびCDR3配列、例えばSEQ ID NO:71、72および73であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(132)を含むVH領域、ここで任意でVH領域はIgHV1-18-01生殖細胞系列に由来する;
(i)それぞれSEQ ID NO:221、222および223であるCDR1、CDR2およびCDR3配列、例えばSEQ ID NO:187、188および189であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(060)を含むVH領域、ここで任意でVH領域はIgHV5-51-1生殖細胞系列に由来する;
(j)それぞれSEQ ID NO:194、195および196であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(106)を含むVH領域、ここで任意でVH領域はIgHV5-51-1生殖細胞系列に由来する;
(k)それぞれSEQ ID NO:224、225および226であるCDR1、CDR2およびCDR3配列、例えばSEQ ID NO:173、174および175であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(006)を含むVH領域、ここで任意でVH領域はIgHV3-23-1生殖細胞系列に由来する;
(l)それぞれSEQ ID NO:227、228および229であるCDR1、CDR2およびCDR3配列、例えばSEQ ID NO:180、181および182であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(059)を含むVH領域、ここで任意でVH領域はIgHV1-18-1生殖細胞系列に由来する;ならびに
(m)それぞれSEQ ID NO:230、202および231であるCDR1、CDR2およびCDR3配列、例えばSEQ ID NO:201、202および203であるCDR1、CDR2およびCDR3配列(111)を含むVH領域、ここで任意でVH領域はIgHV1-69-4生殖細胞系列に由来する。

0203

第2の抗原結合領域
前記の態様の任意の1つにおいて、第2の抗原結合領域はCD3抗体に由来しうる。

0204

1つの態様において、第2の抗原結合領域は、SEQID NO:244のVHCDR3配列を含むCD3抗体に由来する(huCLB-T3/4)。

0205

1つのさらなる態様において、第2の抗原結合領域は、SEQID NO:246のVLCDR3配列を含むCD3抗体に由来する(huCLB-T3/4)。

0206

さらなる態様において、第2の抗原結合領域は、以下からなる群より選択されるVH領域を含む抗体であるCD3抗体に由来する:
(a)それぞれSEQID NO:242、243および244であるCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域(huCLB-T3/4);
(b)SEQ ID NO:234のCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域(YTH12.5);
(c)SEQ ID NO:238のCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域(huOKT3-C114S-gLC);ならびに
(d)SEQ ID NO:236のCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域(HUM291)。

0207

1つのさらなる態様において、第2の抗原結合領域は、SEQID NO:234のVHCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域、ならびにSEQ ID NO:235のVL CDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域を含むCD3抗体に由来する(YTH12.5)。

0208

1つの具体的な態様において、第2の抗原結合領域は、SEQID NO:234の配列を含むVH領域(YTH12.5)およびSEQ ID NO:235の配列を含むVL領域(YTH12.5)を含むCD3抗体に由来する。

0209

1つの態様において、第2の抗原結合領域は、それぞれSEQID NO:242、243および244であるVHCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域、ならびに任意でそれぞれSEQ ID NO:245、DTSおよび246であるVL CDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域を含むCD3抗体に由来する(huCLB-T3/4)。

0210

1つの具体的な態様において、第2の抗原結合領域は、SEQID NO:240の配列を含むVH領域(huCLB-T3/4)および任意でSEQ ID NO:241の配列を含むVL領域(huCLB-T3/4)を含むCD3抗体に由来する。

0211

1つの態様において、第2の抗原結合領域は、SEQID NO:238のVHCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域、ならびにSEQ ID NO:239のVL CDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域を含むCD3抗体に由来する(huOKT3-C114S-gLC)。

0212

1つの具体的な態様において、第2の抗原結合領域は、SEQID NO:238の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:239の配列を含むVL領域を含むCD3抗体に由来する(huOKT3-C114S-gLC)。

0213

1つの態様において、第2の抗原結合領域は、SEQID NO:236のVHCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域、ならびにSEQ ID NO:237のVL CDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域を含むCD3抗体に由来する(HUM291)。

0214

1つの具体的な態様において、第2の抗原結合領域は、SEQID NO:236の配列を含むVH領域およびSEQ ID NO:237の配列を含むVL領域を含むCD3抗体に由来する(HUM291)。

0215

二重特異性抗体の具体的な組み合わせ
本発明の1つの態様は、SEQID NO:244(huCLB-T3/4)に記載のCD3抗体のCDR3配列を含むVH領域を含む第2の抗原結合領域と、本明細書に定義したクロスブロック群1、2、3または4のHER2抗体のCDR3配列を含むVH領域、例えばSEQ ID NO:4、25、66または168(169、025、153または005)を含むVH領域を含む第1の抗原結合領域とを有する二重特異性抗体に関する。

0216

本発明の別の態様は、SEQID NO:244(huCLB-T3/4)に記載のCD3抗体のCDR3配列を含むVH領域、およびSEQ ID NO:246(huCLB-T3/4)に記載のCD3抗体のCDR3配列を含むVL領域を含む第2の抗原結合領域と、本明細書に定義したクロスブロック群1、2、3または4のHER2抗体のCDR3配列を含むVH領域、例えばSEQ ID NO:4、25、66または168(169、025、153または005)を含むVH領域、および本明細書に定義したクロスブロック群1、2、3または4のHER2抗体のCDR3配列を含むVL領域、例えばSEQ ID NO:7、28、69または171(169、025、153または005)を含むVL領域を含む第1の抗原結合領域とを有する二重特異性抗体に関する。

0217

本発明の別の態様は、SEQID NO:242、243および244(huCLB-T3/4)に記載のCD3抗体のCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域を含む第2の抗原結合領域と、本明細書に定義したクロスブロック群1、2、3または4のHER2抗体のCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域、例えばSEQ ID NO:2、3および4(169)、SEQ ID NO:23、24および25(025)、SEQ ID NO:64、65および66(153)、またはSEQ ID NO:166、167および168(005)を含むVH領域を含む第1の抗原結合領域とを有する二重特異性抗体に関する。

0218

本発明の別の態様は、SEQID NO:242、243および244(huCLB-T3/4)に記載のCD3抗体のCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域、ならびにSEQ ID NO:245、DTSおよび246(huCLB-T3/4)に記載のCD3抗体のCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域を含む第2の抗原結合領域と、本明細書に定義したクロスブロック群1、2、3または4のHER2抗体のCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVH領域ならびに本明細書に定義したクロスブロック群1、2、3または4のHER2抗体のCDR1、CDR2およびCDR3配列を含むVL領域、例えば、SEQ ID NO:2、3、4、6、DASおよび7(169)、SEQ ID NO:23、24、25、27、AASおよび28(025)、SEQ ID NO:64、65、66、68、DASおよび69(153)またはSEQ ID NO:166、167、168、170、GASおよび171(005)を含む第1の抗原結合領域とを有する二重特異性抗体に関する。

0219

本発明の別の態様は、SEQID NO:240(huCLB-T3/4)に記載のCD3抗体のVH領域を含む第2の抗原結合領域、および本明細書に定義したクロスブロック群1、2、3または4のHER2抗体のVH領域、例えばSEQ ID NO:1、22、63または165(169、025、153または005)を含む第1の抗原結合領域を有する二重特異性抗体に関する。

0220

本発明の別の態様は、SEQID NO:240および241(huCLB-T3/4)に記載のCD3抗体のVH領域およびVL領域を含む第2の抗原結合領域と、本明細書に定義したクロスブロック群1、2、3または4のHER2抗体のVH領域およびVL領域、例えばSEQ ID NO:1および5(169)、22および26(025)、63および67(153)または165および169(005)を含む第1の抗原結合領域とを有する二重特異性抗体に関する。

0221

本発明の1つの態様は、SEQID NO:234(YTH12.5)に記載のCD3抗体のVHCDR3配列を含むVH領域を含む第2の抗原結合領域と、本明細書に定義したクロスブロック群1、2、3または4のHER2抗体のVH領域、例えばSEQ ID NO:4、25、66または168(169、025、153または005)を含む第1の抗原結合領域とを有する二重特異性抗体に関する。

0222

本発明の別の態様は、SEQID NO:234(YTH12.5)に記載のCD3抗体のCDR3配列を含むVH領域、およびSEQ ID NO:235(YTH12.5)に記載のCD3抗体のCDR3配列を含むVL領域を含む第2の抗原結合領域と、本明細書に定義したクロスブロック群1、2、3または4のHER2抗体のCDR3配列を含むVH領域、例えばSEQ ID NO:4、25、66または168(169、025、153または005)、および本明細書に定義したクロスブロック群1、2、3または4のHER2抗体のCDR3配列を含むVL領域、例えばSEQ ID NO:7、28、69または171(169、025、153または005)を含む第1の抗原結合領域とを有する二重特異性抗体に関する。

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