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技術 フォークリフト

出願人 三菱ロジスネクスト株式会社
発明者 照沼雅備吉原利昭
出願日 2016年4月27日 (4年9ヶ月経過) 出願番号 2016-089077
公開日 2017年11月2日 (3年3ヶ月経過) 公開番号 2017-197335
状態 特許登録済
技術分野 供給装置、増圧器、変換器、テレモータ フォークリフトと高所作業車 流体減衰装置
主要キーワード 貫通油路 低圧設定値 浮動ピストン 設置板 上げ指令 変動圧力 下げ指令 貫通通路
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年11月2日)のものです。
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図面 (12)

課題

フォークリフトを大型化することなく、かつオペレータ視野を妨げることなく変動圧力吸収機能部を設置することができる。

解決手段

ボトム室315に導入された作動油圧に応じてピストンロッド伸縮する一対のリフトシリンダ310を有し、それは、ボトム室315の圧力変動を吸収するショックアブソーバ機能部を備える。ショックアブソーバ機能部は、リフトシリンダ310のロッド312内部に設けられボトム室315に連通された油路316と、油路316とは浮動ピストン317を隔ててロッド312内部に設けられ所定のガス圧に設定されたガス室318と、浮動ピストン317とを含む。ボトム室315の圧力がガス設定圧力より大きくなるとガス室318が収縮し、ボトム室315の圧力が下がるとガス室318が膨張する。このようなガス室318の収縮と膨張とによりボトム室315の変動圧力が平滑化される。

概要

背景

フォークリフトが荷を積載した状態で走行すると、路面の段差等に起因する衝撃により荷が振動しフォークリフトの走行安定性が損なわれる問題がある。この問題に対して、荷を支持するリフトシリンダボトム室圧力変動を吸収するアキュムレータを備え、荷の振動を抑制するフォークリフトが知られている(特許文献1)。

概要

フォークリフトを大型化することなく、かつオペレータ視野を妨げることなく変動圧力吸収機能部を設置することができる。ボトム室315に導入された作動油圧に応じてピストンロッド伸縮する一対のリフトシリンダ310を有し、それは、ボトム室315の圧力変動を吸収するショックアブソーバ機能部を備える。ショックアブソーバ機能部は、リフトシリンダ310のロッド312内部に設けられボトム室315に連通された油路316と、油路316とは浮動ピストン317を隔ててロッド312内部に設けられ所定のガス圧に設定されたガス室318と、浮動ピストン317とを含む。ボトム室315の圧力がガス設定圧力より大きくなるとガス室318が収縮し、ボトム室315の圧力が下がるとガス室318が膨張する。このようなガス室318の収縮と膨張とによりボトム室315の変動圧力が平滑化される。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

一対のアウターマストと、前記一対のアウターマストに案内されて昇降する一対のインナーマストと、前記一対のインナーマストに設けられ、前記インナーマストとともに昇降するフォークと、ボトム室に対する圧油の給排によりピストンロッド伸縮させて前記インナーマストを昇降する一対のリフトシリンダと、前記一対のインナーマストの上部同士を連結するインナーマスト連結部と、前記一対のアウターマストの上部同士を連結するアウターマスト連結部と、前記一対のリフトシリンダの前記ボトム室に連通された変動圧力吸収機能部とを備え、前記変動圧力吸収機能部は、前記アウターマスト連結部の内部、前記インナーマスト連結部の内部、前記リフトシリンダの内部、および前記リフトシリンダの軸線上の外部、のいずれかに設けられるフォークリフト

請求項2

請求項1に記載のフォークリフトにおいて、前記変動圧力吸収機能部が前記一対のリフトシリンダに内蔵されている場合、前記変動圧力吸収機能部は、前記リフトシリンダのロッド内部に設けられ前記ボトム室に連通された油路と、前記油路とは浮動ピストンを隔てて前記ロッド内部に設けられ所定のガス圧に設定されたガス室と、前記浮動ピストンとを含むフォークリフト。

請求項3

請求項2に記載のフォークリフトにおいて、一方の前記リフトシリンダのガス圧は第1圧力値に設定され、他方の前記リフトシリンダのガス圧は、前記第1圧力値よりも高い第2圧力値に設定されているフォークリフト。

請求項4

請求項1に記載のフォークリフトにおいて、前記変動圧力吸収機能部は、前記ボトム室の圧力が導入される圧導入室と、前記圧導入室と隔壁区画されたガス室と、前記隔壁とを含むアキュムレータであり、前記アキュムレータが前記インナーマスト連結部の内部に設けられている場合、または前記リフトシリンダのピストンロッドの端部に設けられている場合、前記リフトシリンダのピストンロッド内には、前記ボトム室から前記ピストンロッドの端部まで貫通する油路が設けられ、前記油路は前記アキュムレータの前記圧導入室と連通しているフォークリフト。

請求項5

請求項4に記載のフォークリフトにおいて、前記アキュムレータが前記インナーマスト連結部の内部に設けられる場合、前記ピストンロッドの前記油路の端部と前記アキュムレータの前記圧導入室を接続する外部配管を備えるフォークリフト。

請求項6

請求項4に記載のフォークリフトにおいて、前記アキュムレータが前記ピストンロッドの端部に設けられる場合、前記インナーマスト連結部にはアキュムレータ設置部が設けられ、前記アキュムレータは前記アキュムレータ設置部に載置され、前記アキュムレータの油路接続部が前記アキュムレータ設置部に挿通されて前記油路と接続されているフォークリフト。

請求項7

請求項1に記載のフォークリフトにおいて、前記変動圧力吸収機能部は、前記ボトム室の圧力が導入される圧導入室と、前記圧導入室と隔壁で区画されたガス室と、前記隔壁とを含むアキュムレータであり、前記アキュムレータが前記アウターマスト連結部の内部に設けられる場合、前記ボトム室と前記アキュムレータの前記圧導入室を接続する外部配管を備えるフォークリフト。

請求項8

請求項1に記載のフォークリフトにおいて、前記変動圧力吸収機能部は、前記ボトム室の圧力が導入される圧導入室と、前記圧導入室と隔壁で区画されたガス室と、前記隔壁とを含むアキュムレータであり、前記アキュムレータは、前記リフトシリンダの軸線上であって前記リフトシリンダのボトム室側の下方に設けられるフォークリフト。

請求項9

請求項1から8までのいずれか1項に記載のフォークリフトにおいて、前記一対のリフトシリンダにそれぞれ対応する一対の変動圧力吸収機能部は、それぞれ、低い圧力変動を吸収する低圧機能部と、高い圧力変動を吸収する高圧機能部とであるフォークリフト。

技術分野

0001

本発明は、フォークリフトに関する。

背景技術

0002

フォークリフトが荷を積載した状態で走行すると、路面の段差等に起因する衝撃により荷が振動しフォークリフトの走行安定性が損なわれる問題がある。この問題に対して、荷を支持するリフトシリンダボトム室圧力変動を吸収するアキュムレータを備え、荷の振動を抑制するフォークリフトが知られている(特許文献1)。

先行技術

0003

特開2003−201098号公報

発明が解決しようとする課題

0004

特許文献1に記載されている発明では、アキュムレータの設置場所が考慮されておらず、フォークリフトの車体の大型化や視界を妨げる、などの問題がある。

課題を解決するための手段

0005

本発明の第1の態様によるフォークリフトは、一対のアウターマストと、一対のアウターマストに案内されて昇降する一対のインナーマストと、一対のインナーマストに設けられ、インナーマストとともに昇降するフォークと、ボトム室に対する圧油の給排によりピストンロッド伸縮させてインナーマストを昇降する一対のリフトシリンダと、一対のインナーマストの上部同士を連結するインナーマスト連結部と、一対のアウターマストの上部同士を連結するアウターマスト連結部と、一対のリフトシリンダのボトム室に連通された変動圧力吸収機能部とを備える。そして、変動圧力吸収機能部は、アウターマスト連結部の内部、インナーマスト連結部の内部、リフトシリンダの内部、およびリフトシリンダの軸線上の外部、のいずれかに設けられる。
リフトシリンダにショックアブソーバ機能部を内蔵して変動圧力吸収機能部と機能させるのが好ましい。あるいは、アキュムレータを変動圧力吸収機能部として機能させるように構成し、アキュムレータをリフトシリンダの軸線上の上部、あるいは、下部に設けても良い。さらには、アキュムレータをインナーマスト連結部の内部に設置したり、アウターマスト連結部の内部に設置してもよい。

発明の効果

0006

本発明によれば、荷振れを防止し、また、乗り心地を良くするための変動圧力吸収機能部を、フォークリフトを大型化することなく、かつオペレータ視野を妨げることなく設けることができる。

図面の簡単な説明

0007

フォークリフトの側面図である。
荷役マストの斜視図である。
第1の実施の形態のフォークリフトで使用するショックアブソーバ機能部を内蔵したリフトシリンダの構成を示す図である。
第1の実施の形態におけるフォークリフトの油圧管路の模式図である。
第2の実施の形態のフォークリフトで使用するアキュムレータのリフトシリンダへの取り付けを示す図である。
第2の実施の形態におけるフォークリフトの油圧管路の模式図である。
変形例1におけるアキュムレータのインナーマスト連結部への取り付けを示す図である。
変形例1におけるフォークリフトの油圧管路の模式図である。
変形例2におけるアキュムレータのアウターマスト連結部への取り付けを示す図である。
変形例2におけるフォークリフトの油圧管路の模式図である。
第3の実施の形態におけるフォークリフトの油圧管路の模式図である。

実施例

0008

(第1の実施の形態)
以下、図1図4を参照して、フォークリフトの第1の実施の形態を説明する。
図1は、フォークリフト1の側面図である。図示左側をフォークリフト1の前方、図示右側をフォークリフト1の後方と定義する。フォークリフト1は、車体2の前部に荷役マスト9を備える。荷役マスト9には昇降可能にフォーク24が設けられている。荷役マスト9は、車体2に備えられたチルトシリンダ21により図示左右方向に傾けられる。
車体2は、運転席25を含むキャビン6と、車体2を移動させる前輪26および後輪27と、原動機油圧回路等が設けられた格納部28とを備える。

0009

(荷役マスト9)
図2は、荷役マスト9の斜視図である。図示左奥がフォークリフト1の前方、図示右手前がフォークリフト1の後方、図示右奥がフォークリフト1の右、図示左手前がフォークリフト1の左である。荷役マスト9は、フォークリフト1の前後方向に延びる車軸Cを中心軸として左右対称の構成を有する。図2では省略しているが、図示左奥側にフォーク24が取り付けられる。

0010

荷役マスト9は、一対のアウターマスト40と、アウターマスト40に案内されて昇降する一対のインナーマスト50と、アウターマスト40に案内されるインナーマスト50を昇降する一対のリフトシリンダ310と、を備える。
一対のアウターマスト40は、右アウターマスト40Rと左アウターマスト40Lとから構成される。一対のアウターマスト40の上部同士、すなわち右アウターマスト40Rの上部と左アウターマスト40Lの上部がアウターマスト連結部49により連結されている。一対のインナーマスト50は、右インナーマスト50Rと左インナーマスト50Lとから構成される。一対のインナーマスト50の上部同士、すなわち右インナーマスト50Rの上部と左インナーマスト50Lの上部がインナーマスト連結部59により連結されている。一対のリフトシリンダ310は、左リフトシリンダ310Lと右リフトシリンダ310Rとから構成される。

0011

リフトシリンダ310は、図3、4に示すように、シリンダチューブ311と、ピストン314を含むピストンロッド312とを有する。シリンダチューブ311はアウターマスト40に固定され、ピストンロッド312の先端はインナーマスト50の上部に固定される。ピストン314を挟んで下方にはボトム室315(図2)が、上方にはロッド室319が設けられる。ロッド室319Aにはリターンホース313が接続され、リフトシリンダ310の伸長時にリフトシリンダ310のロッド室319A内の作動油はリターンホース313を経由してタンクに戻る。シリンダ収縮時はタンクから作動用を吸い上げる。後述するポンプからボトム室315に作動油が供給されると、作動油の油圧を受けたピストン314が上部に移動し、ピストン314に一体のピストンロッド312が伸長する。

0012

リフトシリンダ310のピストンロッド312の先端がインナーマスト50に固定されているので、インナーマスト50は、リフトシリンダ310の伸縮によりアウターマスト40に案内されて昇降する。インナーマスト50には、その上端部にスプロケット51が設けられている。したがって、インナーマスト50の昇降によりフォーク24が昇降する。

0013

リフトシリンダ310、アウターマスト40、およびインナーマスト50は左右対称の構成を有するので、以下では代表して左側の構成、すなわち左リフトシリンダ310L、左アウターマスト40L、左インナーマスト50Lの構成を説明する。それぞれの構成は符号の末尾に付した「L」と「R」により左右のいずれかを判別することとする。
図2を参照すると、左アウターマスト40Lは、チルトシリンダ連結部211、および左アウターマスト40Lを車体フレーム揺動自在に取り付ける本体連結部212を備える。チルトシリンダ連結部211には、チルトシリンダ21のピストンロッドの端部21A(図1参照)が接続される。チルトシリンダ21が伸縮すると、左アウターマスト40Lを含む荷役マスト9の全体が本体連結部212を中心に揺動する。

0014

第1の実施の形態のリフトシリンダはショックアブソーバ機能部を内蔵している。図3は、リフトシリンダ310の構成を示す図である。
リフトシリンダ310は、シリンダチューブ311と、ピストン314を含むピストンロッド312とを有し、ピストン314の下方にはボトム室315が設けられる。リフトシリンダ310は、ロッド内油路316と、浮動ピストン317と、ガス室318と、ガスバルブ319とを備えている。ロッド内油路316、浮動ピストン317、およびガス室318は、ピストンロッド312の内部に設けられる。ガスバルブ319はピストンロッド312の上部に設けられる。ロッド内油路316、浮動ピストン317、およびガス室318がショックアブソーバ機能部である。このショックアブソーバ機能部は、後述する第2および第3実施の形態のアキュムレータ100と同等の機能を有する。

0015

ガス室318にはガスバルブ319を介して予めガス封入されている。ロッド内油路316とボトム室315とは連通されており、ボトム室315の油圧が浮動ピストン317に作用し、浮動ピストン317を介してロッド内油路316の油圧がガス室318に作用する。ガス室318は、ロッド内油路316の圧力、すなわちボトム室315の圧力がガス設定圧を超えると収縮し、ボトム圧の更なる上昇でガス室318はさらに収縮する。ボトム室315の圧力が下がるとガス室318は膨張する。このようなガス室318の収縮、膨張によって、すなわち、ガス室318の容積変化によってボトム室315の圧力変動を吸収する。
換言すると、ロッド内油路316、浮動ピストン317、およびガス室318は、ボトム室315の圧力変動を吸収するショックアブソーバ機能部として構成される。ショックアブソーバ機能部を変動圧力吸収機能部と云うこともでき、ガス室と圧導入室とを隔壁を隔てて画成するようにしたアキュムレータと同様に変動圧力を吸収する。

0016

図4は、リフトシリンダ310の構成、および第1の実施の形態における油圧管路の模式図である。図4の左側に示す左リフトシリンダ310Lと、右側に示す右リフトシリンダ310Rの構成は概ね同様である。両者の相違点は、右リフトシリンダ310Rのガス室318Rに封入されるガスの圧力が、左リフトシリンダ310Lのガス室318Lに封入されるガスの圧力より高い点である。すなわち、左リフトシリンダ310Lのショックアブソーバ機能は低圧における油圧変動を吸収し、右リフトシリンダ310Rのショックアブソーバ機能は高圧における油圧変動を吸収する。左リフトシリンダ310Lの低圧用ショックアブソーバ機能は後述する第2の実施の形態の低圧用アキュムレータ101に相当し、右リフトシリンダ310Rの高圧用ショックアブソーバ機能は第2の実施の形態の高圧用アキュムレータ102に相当する。

0017

ボトム室315の圧力変動は、フォークリフト1が凹凸のある路面を走行する際や段差を乗り越える際に発生し、特にフォーク24に荷が積載されている場合に圧力変動が顕著となる。ショックアブソーバ機能部内蔵のリフトシリンダ310を採用する第1の実施の形態のフォークリフトでは、圧力が低い場合は、左リフトシリンダ310L内蔵のガス室318Lの収縮と膨張によってボトム室315Lの圧力変動が吸収され、圧力が高い場合は、右リフトシリンダ310R内蔵のガス室318Rの収縮と膨張によってボトム室315Rの圧力変動が吸収される。

0018

上述した第1の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)第1の実施の形態のフォークリフトは、一対のアウターマスト40と、一対のアウターマスト40に案内されて昇降する一対のインナーマスト50と、一対のインナーマスト40に設けられ、インナーマスト40とともに昇降するフォーク24と、ボトム室315に対する圧油の給排によりピストンロッド312を伸縮させてインナーマスト50を昇降する一対のリフトシリンダ310と、一対のリフトシリンダ310のボトム室315に連通され、リフトシリンダ310の内部に設けたショックアブソーバ機能部(変動圧力吸収機能部)とを備える。
ショックアブソーバ機能部(変動圧力吸収機能部)は、リフトシリンダ310のロッド312内部に設けられボトム室315に連通された油路316と、油路316とは隔壁として機能する浮動ピストン317を隔ててロッド312内部に設けられ、所定のガス圧に設定されたガス室318と、浮動ピストン317とを含む。
ショックアブソーバ機能部をリフトシリンダ310に内蔵したので、オペレータの視界を妨げることなく、路面の凸凹を乗り越えるときに発生するボトム室の圧力変動を吸収して載荷物への影響や乗り心地性を保持できる。また、従来必要であったアキュムレータが不要となり、部品点数を低減でき、また、組立工数を削減できる。ショックアブソーバ機能部を内蔵するリフトシリンダは高価となるが、部品点数や組立工数の削減によりトータルコストを抑制できる。

0019

(2)第1の実施の形態では、一方のリフトシリンダ310Lのガス圧は低圧(第1圧力値)に設定され、他方のリフトシリンダ310Rのガス圧は、第1圧力値よりも高い高圧(第2圧力値)に設定されている。したがって、低圧から高圧までの圧力変動を吸収するガス室を内蔵する場合に比べて、ガス室の容積変化量を少なくできるので、リンダ自体の全長長尺化することなく、リフトシリンダの有効伸縮量を確保できる。

0020

なお、第1の実施の形態の一対のリフトシリンダ310のガス室のガス設定圧は、一方を低圧設定値、他方を高圧設定値としたが、双方を同じガス設定圧にしてもよい。
また、一方のリフトシリンダ310にのみショックアブソーバ機能部(変動圧力吸収機能部)を設けてもよい。

0021

(第2の実施の形態)
図5および図6を参照して、フォークリフトの第2の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。第1の実施の形態では、リフトシリンダの内部に変動圧力を吸収するショックアブソーバ機能部を設けたが、第2の実施の形態は、変動圧力を吸収するショックアブソーバ機能部をリフトシリンダに内蔵せず、同等の変動圧力吸収機能を有するアキュムレータを、リフトシリンダの軸線上の上部に設置したものである。
なお、第1の実施の形態にあっては、リフトシリンダ、その構成部品の符号を310番台として説明したが、第2の実施の形態にあっては、リフトシリンダ、その構成部品の符号を300番台として説明する。

0022

図5は、第2の実施の形態におけるフォークリフト1のマスト上部の斜視図でありアキュムレータとその設置構造を示す。図5(a)は、アキュムレータ100がリフトシリンダ300へ取り付けられる前の状態を示す図であり、図5(b)は、一対のアキュムレータ100を取り付けて示す図である。

0023

図5に示すように、左リフトシリンダ300Lの上方には、インナーマスト連結部59に一体化されているアキュムレータ設置板59Aを介して低圧用アキュムレータ101が設けられ、右リフトシリンダ300Rの上方には、インナーマスト連結部59に一体化されているアキュムレータ設置板59Aを介して高圧用アキュムレータ102が設けられる。
以下では、低圧用アキュムレータ101および高圧用アキュムレータ102を総称してアキュムレータ100と呼ぶ。

0024

図5(a)および図5(b)に示すように、アキュムレータ100は略円筒の形状を有し、アキュムレータ100の軸線がリフトシリンダ300の軸線の延長線上に位置するように、すなわちアキュムレータ100はリフトシリンダ300と同軸上に、インナーマスト連結部59に一体化されているアキュムレータ設置板59Aを介してリフトシリンダ300の上部に取り付けられる。
左リフトシリンダ300Lのピストンロッド302Lの内部には、ボトム室305Lに接続された貫通油路309Lが設けられている。左リフトシリンダ300Lの上部には、アキュムレータ設置部59Aに載置された低圧用アキュムレータ101が設けられている。低圧用アキュムレータ101の油路接続部101Aは設置部59Aに挿通されて貫通油路309Lと接続されている。すなわち、低圧用アキュムレータ101は、貫通油路309Lによりボトム室305Lと接続される。
右リフトシリンダ300Rの上部には、高圧用アキュムレータ102が低圧用アキュムレータ101と同様の取付構造で設置部59Aに設置されている。そして、同様の油圧管路構造により、高圧用アキュムレータ102は貫通油路309Rによりボトム室305Rと接続されている。

0025

(油圧管路の模式図)
図6は、フォークリフト1の油圧管路の模式図である。アキュムレータ100は、ボトム室305と連通入される油室101Pと、圧縮ガスが封入されるガス室101Gと、油室101Pおよびガス室101Gを隔てる隔壁101Kとを備える。フォークリフト本体の格納部28には、ポンプ81と、コントロールバルブ82と、タンク83が格納される。ポンプ81は、タンク83からコントロールバルブ82へ作動油を圧送する。コントロールバルブ82は、ポンプ81から供給された作動油を、オペレータのフォーク上げ指令に基づきメイン油路89を経由して、左リフトシリンダ300Lのボトム室305L、および右リフトシリンダ300Rのボトム室305Rに供給する。

0026

ボトム室305Lに供給された作動油の圧力は、貫通油路309Lを経由して低圧用アキュムレータ101に作用する。また、ボトム室305Lに供給された作動油の油圧によりピストン304Lが上昇し、ピストン304Lに接続されたピストンロッド302Lが伸長する。ピストンロッド302Lの伸長によりフォーク24が上昇する。
オペレータのフォーク下げ指令に基づき、コントロールバルブ82はボトム室305Lをタンク83に接続する。インナーマスト50L,50R等の自重でフォーク24が降下する。
フォークリフトは、走行時に路面の凹凸や段差を乗り越えることがある。このときの衝撃でボトム室305の圧力が変動する。第2の実施の形態のフォークリフトでは、貫通油路309を介してボトム室305の圧力変動がアキュムレータ100に伝達されて圧力変動が吸収される。
アキュムレータ100が設置されるリフトシリンダ300の上方は、リフトシリンダ300の伸縮状態に関わらず運転席25に着座したオペレータの視野外となるため、アキュムレータ100はオペレータの視界の妨げとならない。

0027

上述した第2の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)変動圧力吸収機能部は一対のアキュムレータ101,102で構成され、リフトシリンダ310の軸線上の上方に設置される。具体的には、インナーマスト連結部59に一体化されているアキュムレータ設置板59Aを介して低圧用および高圧用アキュムレータ101,102がリフトシリンダ310の上部に設けられる。
このように構成したフォークリフト1においては、リフトシリンダ300の同軸上であってリフトシリンダ300の上部というこれまで積極的に利用されていない空間にアキュムレータ100を設けることにより、フォークリフト1を大型化することなく、かつオペレータの視野を妨げることなく、リフトシリンダ300のボトム室305L、305Rの圧力変動を吸収するアキュムレータ100を設置することができる。また、リフトシリンダ300とアキュムレータ100が隣接するので両者の接続が容易である。

0028

(2)アキュムレータ101は、ボトム室305の圧力が導入される圧導入室101Pと、隔壁101Kで圧導入室101Pと区画されたガス室101Gと、隔壁101Kとを含む。リフトシリンダ300Lのピストンロッド302L内には、ボトム室305Lからピストンロッド302Lの端部まで貫通する油路309Lが設けられ、油路309Lはアキュムレータ101の圧導入室101Pと連通している。アキュムレータ102も同様である。
アキュムレータ100は、リフトシリンダ300の同軸上であってリフトシリンダ300の上部において、インナーマスト連結部59と一体に設けられた設置部59Aに設けられる。リフトシリンダ300は、ボトム室305L、305Rに接するピストン304L、304R、ピストン304に接続されるピストンロッド302L、302R、およびボトム室305L、305Rをアキュムレータ100に接続する貫通油路309L,309Rを備える。貫通油路309L,309Rは、ピストン304L、304Rおよびピストンロッド302L,302Rの内部に形成される。
貫通油路309L,309Rがリフトシリンダ300に内蔵されて外部に設置されることがないので、貫通油路309L,309Rがオペレータの視界を妨げることがなく、また貫通油路309L,309Rが外部からの衝撃により損傷を受けることがない。

0029

(変形例1)
上述した第2の実施の形態では、アキュムレータ100は、リフトシリンダ300と同軸上であって、リフトシリンダ300の上部、具体的には、インナーマスト連結部59と一体化されたアキュムレータ設置板59Aを介してピストンロッド302の上端に設けられるものとして説明した。しかし、アキュムレータ100はインナーマスト連結部59に内蔵されてもよい。
図7は、変形例1におけるアキュムレータ100のインナーマスト連結部59への取り付けを示す図である。図7(a)は、アキュムレータ100がインナーマスト連結部59へ取り付けられる前の状態を示す図であり、図7(b)は、アキュムレータ100がインナーマスト連結部59内部に設置された状態を示す図である。

0030

インナーマスト連結部59は中空であり、アキュムレータ100は、図7(a)および図7(b)に示すようにインナーマスト連結部59の内部に挿入される。低圧用アキュムレータ101と高圧用アキュムレータ102は、左右対称な位置に挿入される。低圧用アキュムレータ101は、外部配管である油路接続部101Aにより貫通油路309Lと接続され、高圧用アキュムレータ102は、外部配管である油路接続部102Aにより貫通油路309Rと接続される。

0031

(油圧管路の模式図)
図8は、変形例1におけるフォークリフト1の油圧管路の模式図である。ただし図8では、ポンプ81およびタンク83を省略している。本変形例においても第2の実施の形態と同様に、貫通油路309L,309Rは、ピストン304L、304Rおよびピストンロッド302L、302Rの内部に形成されている。低圧用アキュムレータ101は、貫通油路309Lおよび油路接続部101Aによりボトム室305Lと接続される。高圧用アキュムレータ102は、貫通油路309Rおよび油路接続部102Aによりボトム室305Rと接続される。

0032

変形例1におけるフォークリフト1は、これまで積極的に利用されていないインナーマスト連結部59にアキュムレータ100を格納することにより、フォークリフト1を大型化することなく、かつオペレータの視野を妨げることなく、リフトシリンダ300のボトム室305L、305Rの圧力変動を吸収することができる。また、リフトシリンダ300とアキュムレータ100の距離が比較的近く、両者の接続が容易である。さらに、貫通油路309L,309Rがリフトシリンダ300に内蔵されるので、貫通油路309L,309Rがオペレータの視界を妨げることがなく、また貫通油路309L,309Rが外部からの衝撃により損傷を受けることがない。

0033

(変形例2)
上述した第2の実施の形態では、アキュムレータ100はリフトシリンダ300と同軸上であって、リフトシリンダ300の上部、具体的には、インナーマスト連結部59と一体化されたアキュムレータ設置板59Aを介してピストンロッド302の上端に設けられるものとして説明した。しかし、アキュムレータ100はアウターマスト連結部49に内蔵されてもよい。

0034

(アキュムレータ100の取り付け図)
図9は、変形例2におけるアキュムレータ100のアウターマスト連結部49への取り付けを示す図である。図9(a)は、アキュムレータ100がアウターマスト連結部49へ取り付けられる前の状態を示す図であり、図9(b)は、アキュムレータ100がアウターマスト連結部49に取り付けられた状態を示す図である。
アウターマスト連結部49は中空であり、アキュムレータ100は、図9(a)および図9(b)に示すようにアウターマスト連結部49の内部に挿入される。低圧用アキュムレータ101と高圧用アキュムレータ102は、左右対称な位置に挿入される。低圧用アキュムレータ101には外部配管である側方管路101Cが接続され、高圧用アキュムレータ102には外部配管である側方管路102Cが接続される。
なお、本変形例におけるリフトシリンダ300は貫通油路309L、309Rを備える必要はない。

0035

(油圧管路の模式図)
図10は、変形例2におけるフォークリフト1の油圧管路の模式図である。ただし図10では、ポンプ81およびタンク83を省略している。本変形例では、アキュムレータ100とボトム室305は、リフトシリンダ300の外部に別途設けられた側方管路101C、102Cにより接続される。本変形例において側方管路101C、102Cが用いられるのは以下の理由による。
リフトシリンダ300やインナーマスト50とは異なりアウターマスト40は可動しない。第2の実施の形態のように、ピストンロッド302に貫通通路309を形成し、貫通通路309の端部とアウターマスト連結部49内蔵のアキュムレータ100とを可撓性のゴムホースで接続してもよいが、リフトシリンダ300の伸縮のたびに可撓性ゴムホースが変形するので、ゴムホースの耐久性が問題となる。そこで、ピストンロッド302に貫通通路309を形成することなく、側方管路101C、102Cによりボトム室305とアキュムレータ100とを連通するようにした。

0036

変形例2におけるフォークリフト1は、これまで積極的に利用されていないアウターマスト連結部49にアキュムレータ100を格納することにより、フォークリフト1を大型化することなく、かつオペレータの視野を妨げることなく、リフトシリンダ300のボトム室305L、305Rの圧力変動を吸収することができる。特にアウターマスト連結部49は、インナーマスト連結部59の外周部に位置しているため形状を変更する自由度が高く、既存の設計への影響が少ない。

0037

(変形例3)
上述した第2の実施の形態では、フォークリフト1は低圧用アキュムレータ101と高圧用アキュムレータ102とを備えた。しかしフォークリフト1は、低圧用アキュムレータ101、および高圧用アキュムレータ102のいずれか1つのみを備えてもよい。また、同種のアキュムレータ、すなわち設定圧が同一のアキュムレータを複数備えてもよい。

0038

(第3の実施の形態)
図11を参照して、フォークリフトの第3の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第2の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、アキュムレータ100がリフトシリンダ300の下方に設けられる点で第2の実施の形態と異なる。
図11は、第3の実施の形態におけるフォークリフト1の油圧管路の模式図である。ただし図11では、ポンプ81とタンク83を省略している。第3の実施の形態では、アキュムレータ100の軸線がリフトシリンダ300の軸線の延長線上に位置するように、すなわちアキュムレータ100はリフトシリンダ300と同軸上に、リフトシリンダ300の下方に取り付けられる。

0039

低圧用アキュムレータ101、および高圧用アキュムレータ102はそれぞれ、下部油路101d、および102dを介してメイン油路89に接続されている。すなわち、低圧用アキュムレータ101とボトム室305Lはメイン油路89と下部油路101dを介して接続され、高圧用アキュムレータ102とボトム室305Rはメイン油路89と下部油路102dを介して接続される。

0040

上述した第3の実施の形態によれば、リフトシリンダ300の同軸上であってリフトシリンダ300の下方というこれまで積極的に利用されていない空間にアキュムレータ100を設けることにより、フォークリフト1を大型化することなく、かつオペレータの視野を妨げることなく、リフトシリンダ300のボトム室305L、305Rの圧力変動を吸収するアキュムレータ100を設置することができる。

0041

上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。

0042

1 …フォークリフト
24 …フォーク
40 …アウターマスト
49 … アウターマスト連結部
50 …インナーマスト
59 … インナーマスト連結部
100 …アキュムレータ
101 …低圧用アキュムレータ
102 …高圧用アキュムレータ
101P、316 …油圧導入
101K、317 …隔壁、浮動ピストン
101G、318 …ガス室
300,310 …リフトシリンダ
302,312 …ピストンロッド
305、315 …ボトム室
304、314 …ピストン
309 … 貫通油路

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