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技術 トリガースプレイヤ

出願人 キャニヨン株式会社
発明者 中野振一郎
出願日 2016年4月25日 (4年6ヶ月経過) 出願番号 2016-087581
公開日 2017年11月2日 (3年0ヶ月経過) 公開番号 2017-196551
状態 特許登録済
技術分野 手動噴霧装置
主要キーワード 円柱穴 スプレイヤ 通過効率 ノズルベース シリンダ構造 強制開弁 復帰回動 摺動運動
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年11月2日)のものです。
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図面 (13)

課題

微粉末を含む薬液均一性を維持し、また流れ効率が優れたトリガースプレイヤを提供する。

解決手段

シリンダ部42Aと容器との間の通路であるシリンダ部42Aの底部に取り付けられたFバルブと、該シリンダ部42Aとノズル部の間の通路部に設けられたSバルブと、を備え、Fバルブは、筒状基部2とシール機能を有する第2弁体21と筒状基部と第2弁体21とを連結する小バネとよりなり、第2弁体21は下面部と反対側に傾斜部21Aを有し、該下面部がシリンダ部42Aの底部に嵌め込み固定されており、シリンダ部42Aの底部に設けられた第2弁座に前記第2弁体21が弾圧的に当接しており、ピストン部5の底部で該第2弁体21の傾斜部21Aを押圧することにより、第2弁体21が傾いて第2弁座から一部が離れて開弁するトリガースプレイヤ。

概要

背景

従来、容器に取り付けて内部の液を吐出あるいは噴射させる器具としてトリガースプレイヤが広く使用されている。
このトリガースプレイヤは、原則的には、ピストン及びシリンダを備えており、ピストンを移動させることでシリンダ内の液に圧を加え、ノズルから噴射させるものである。

このようなトリガースプレイヤはピストンの動かし方によりタイプが幾つかに分かれている。
その一つとして、例えば、前方に設けられたトリガーを指で後方引き込む形式のトリガースプレイヤがある。

トリガーを手で握り込んで後方に移動させると、トリガーの動き連動してピストンが押し下げられシリンダ内の液圧が高まる。
その結果、ノズル部から液が勢いよく噴射されるものである。

また、トリガーを本体の上方に配置したもので、そのトリガーの後端を下方に押し込んで、その動きに連動させてピストンを押し下げシリンダ内の液に圧を加えるタイプのものも提案されている(特許文献1参照)。
このようなトリガースプレイヤは、通路上流側にFバルブを備えており、下流側にSバルブを備えている。

具体的にはFバルブがシリンダ部と容器との間の通路に設けられ、Sバルブが該シリンダ部Aとノズル部の間の通路部に設けられている。
容器内の液は、一旦、このFバルブを通ってシリンダ内に引き上げられ、該シリンダ内に引き上げられた液は、圧が加えられるとSバルブを通ってノズル部に送られ、外に噴出される。

ところで、トリガースプレイヤで使用される液体としては、通常、石鹸乳液等、薬液が使用されている。
これらの薬液は、異物は含まれず完全に液に溶けている状態であるが、中には、微粉末を含むものがある(特許文献1参照)。

このような微粉末を含む薬液は、容器の中で、その微粉末が容器の底に沈殿する問題が生じる。
特に、液に比べて微粉末の比重が比較的大きい場合はその傾向が強い。
底に沈殿しているままでトリガーを作用させると、微粉末の密度が高い液が外に噴射されることとなる。
当然、沈殿が生じていない状態で噴射させる場合は、微粉末の密度が低い液が噴射されることとなる。
すなわち、常に同じ均一の液が噴射されないため、液にムラが生じることとなり、極力、拡散状態にあることが好ましい。

一方、微粉末の密度が高い液の場合は、Fバルブの弁体弁座との間に微粉末の噛み込みが生じることがある。
通常、バルブの流路となる間隙は流れと垂直な方向に動いて開く構造になっているので、物理的に大きな間隙が得られない。
そのため、微粉末を含む液は、バルブを通過する際、すなわち弁体と弁座の間隙を通過する際に、抵抗が大きくなり、通過効率として問題がある。
このように、従来のFバルブは、微粉末を含む薬液において、噴射する薬液の均一性の観点から、或いは、液の通過効率の観点から、必ずしも満足できるものではない。

概要

微粉末を含む薬液の均一性を維持し、また流れ効率が優れたトリガースプレイヤを提供する。シリンダ部42Aと容器との間の通路であるシリンダ部42Aの底部に取り付けられたFバルブと、該シリンダ部42Aとノズル部の間の通路部に設けられたSバルブと、を備え、Fバルブは、筒状基部2とシール機能を有する第2弁体21と筒状基部と第2弁体21とを連結する小バネとよりなり、第2弁体21は下面部と反対側に傾斜部21Aを有し、該下面部がシリンダ部42Aの底部に嵌め込み固定されており、シリンダ部42Aの底部に設けられた第2弁座に前記第2弁体21が弾圧的に当接しており、ピストン部5の底部で該第2弁体21の傾斜部21Aを押圧することにより、第2弁体21が傾いて第2弁座から一部が離れて開弁するトリガースプレイヤ。

目的

本発明は、かかる背景技術をもとになされたもので、微粉末を含む薬液の均一性を維持し、また流れ効率が優れたトリガースプレイヤを提供する

効果

実績

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請求項1

容器に取り付けられた状態で、トリガー部の回動によりピストン部を移動させてシリンダ構造部のシリンダ部内の液に圧を加え、容器の液を通路を通してノズル部から噴射させるトリガースプレイヤであって、シリンダ部と容器との間の通路であるシリンダ部の底部に取り付けられたFバルブと、該シリンダ部とノズル部の間の通路部に設けられたSバルブと、を備え、Fバルブは、筒状基部とシール機能を有する第2弁体と筒状基部と第2弁体とを連結する小バネとよりなり、第2弁体は下面部と反対側に傾斜部を有し、該下面部がシリンダ部の底部に嵌め込み固定されており、シリンダ部の底部に設けられた第2弁座に前記第2弁体が弾圧的に当接しており、ピストン部の底部で該第2弁体の傾斜部を押圧することにより、第2弁体が傾いて第2弁座から一部が離れて開弁することを特徴とするトリガースプレイヤ。

請求項2

ピストン部の底部が第2弁体の傾斜部に当接して更に移動することにより、ピストン部とシリンダ部との間の液を容器内に戻すことを特徴とする請求項1記載のトリガースプレイヤ。

請求項3

Sバルブの第1弁体が中心軸方向に通行孔を備えており、該通行孔を通って液が流れるものであることを特徴とする請求項1記載のトリガースプレイヤ。

請求項4

第1弁体は、小径円筒部とその外側に連絡部を介して結合された大径円筒部とよりなり、小径円筒部の先端には漸次拡大する薄肉の拡径部が形成され、大径円筒部には2つの鍔部が形成されていることを特徴とする請求項3記載のトリガースプレイヤ。

請求項5

シリンダ構造部には円柱穴が設けられており、該円柱穴にキャップを介して容器に取り付け可能な取り付け基部の起立円筒部が、内挿されて取り付けられており、第1弁座が取り付け基部の上端に形成されているものであることを特徴とする請求項1記載のトリガースプレイヤ。

請求項6

シリンダ構造部の円柱穴の上端には垂下円筒部が垂下して形成されており、この垂下円筒部の内周にSバルブの第1弁体の拡径部が摺接され、且つ取り付け基部の起立円筒部の内周面に、Sバルブの第1弁体の鍔部が摺接されており、垂下円筒部の周囲には第1弁体を下方に弾圧するコイルバネが装着されていることを特徴とする請求項3記載のトリガースプレイヤ。

技術分野

0001

本発明は、トリガースプレイヤに関し、更に詳しくは、トリガースプレイヤに組み込まれたFバルブにおいて、微粉を含む充填液を極力滑らかに流動させることができるトリガースプレイヤに関する。

背景技術

0002

従来、容器に取り付けて内部の液を吐出あるいは噴射させる器具としてトリガースプレイヤが広く使用されている。
このトリガースプレイヤは、原則的には、ピストン及びシリンダを備えており、ピストンを移動させることでシリンダ内の液に圧を加え、ノズルから噴射させるものである。

0003

このようなトリガースプレイヤはピストンの動かし方によりタイプが幾つかに分かれている。
その一つとして、例えば、前方に設けられたトリガーを指で後方引き込む形式のトリガースプレイヤがある。

0004

トリガーを手で握り込んで後方に移動させると、トリガーの動き連動してピストンが押し下げられシリンダ内の液圧が高まる。
その結果、ノズル部から液が勢いよく噴射されるものである。

0005

また、トリガーを本体の上方に配置したもので、そのトリガーの後端を下方に押し込んで、その動きに連動させてピストンを押し下げシリンダ内の液に圧を加えるタイプのものも提案されている(特許文献1参照)。
このようなトリガースプレイヤは、通路上流側にFバルブを備えており、下流側にSバルブを備えている。

0006

具体的にはFバルブがシリンダ部と容器との間の通路に設けられ、Sバルブが該シリンダ部Aとノズル部の間の通路部に設けられている。
容器内の液は、一旦、このFバルブを通ってシリンダ内に引き上げられ、該シリンダ内に引き上げられた液は、圧が加えられるとSバルブを通ってノズル部に送られ、外に噴出される。

0007

ところで、トリガースプレイヤで使用される液体としては、通常、石鹸乳液等、薬液が使用されている。
これらの薬液は、異物は含まれず完全に液に溶けている状態であるが、中には、微粉末を含むものがある(特許文献1参照)。

0008

このような微粉末を含む薬液は、容器の中で、その微粉末が容器の底に沈殿する問題が生じる。
特に、液に比べて微粉末の比重が比較的大きい場合はその傾向が強い。
底に沈殿しているままでトリガーを作用させると、微粉末の密度が高い液が外に噴射されることとなる。
当然、沈殿が生じていない状態で噴射させる場合は、微粉末の密度が低い液が噴射されることとなる。
すなわち、常に同じ均一の液が噴射されないため、液にムラが生じることとなり、極力、拡散状態にあることが好ましい。

0009

一方、微粉末の密度が高い液の場合は、Fバルブの弁体弁座との間に微粉末の噛み込みが生じることがある。
通常、バルブの流路となる間隙は流れと垂直な方向に動いて開く構造になっているので、物理的に大きな間隙が得られない。
そのため、微粉末を含む液は、バルブを通過する際、すなわち弁体と弁座の間隙を通過する際に、抵抗が大きくなり、通過効率として問題がある。
このように、従来のFバルブは、微粉末を含む薬液において、噴射する薬液の均一性の観点から、或いは、液の通過効率の観点から、必ずしも満足できるものではない。

先行技術

0010

特開2001−179140号公報

発明が解決しようとする課題

0011

本発明は、かかる背景技術をもとになされたもので、微粉末を含む薬液の均一性を維持し、また流れ効率が優れたトリガースプレイヤを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0012

本発明者は、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、Fバルブ2の第2弁体21に傾斜部を設け、該傾斜部をピストン部の底により押圧して開弁することにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。

0013

すなわち、本発明は、(1)、容器に取り付けられた状態で、トリガー部の回動によりピストン部5を移動させてシリンダ構造部4のシリンダ部42A内の液に圧を加え、容器の液を通路Pを通してノズル部3から噴射させるトリガースプレイヤであって、シリンダ部42Aと容器との間の通路であるシリンダ部42Aの底部に取り付けられたFバルブ2と、該シリンダ部42Aとノズル部3の間の通路部Pに設けられたSバルブ1と、を備え、Fバルブ2は、筒状基部22とシール機能を有する第2弁体21と筒状基部22と第2弁体21とを連結する小バネ22Aとよりなり、第2弁体21は下面部と反対側に傾斜部21Aを有し、該下面部がシリンダ部42Aの底部に嵌め込み固定されており、シリンダ部42Aの底部に設けられた第2弁座42A1に前記第2弁体21が弾圧的に当接しており、ピストン部5の底部で該第2弁体21の傾斜部21Aを押圧することにより、第2弁体21が傾いて第2弁座42A1から一部が離れて開弁するトリガースプレイヤに存する。

0014

また、本発明は、(2)、ピストン部5の底部が第2弁体21の傾斜部21Aに当接して更に移動することにより、ピストン部5とシリンダ部42Aとの間の液を容器内に戻す上記(1)に記載のトリガースプレイヤに存する。

0015

また、本発明は、(3)、Sバルブ1の第1弁体11が中心軸方向に通行孔11Cを備えており、該通行孔11Cを通って液が流れるものである上記(1)に記載のトリガースプレイヤに存する。

0016

また、本発明は、(4)、第1弁体11は、小径円筒部11Aとその外側に連絡部を介して結合された大径円筒部11Bとよりなり、小径円筒部11Aの先端には漸次拡大する薄肉の拡径部Jが形成され、大径円筒部11Bには2つの鍔部Kが形成されている上記(3)に記載のトリガースプレイヤに存する。

0017

また、本発明は、(5)、シリンダ構造部4には円柱穴42Bが設けられており、該円柱穴42Bにキャップ9を介して容器に取り付け可能な取り付け基部7の起立円筒部71が、内挿されて取り付けられており、第1弁座12が取り付け基部7の上端に形成されているものである上記(1)に記載のトリガースプレイヤに存する。

0018

また、本発明は、(6)、シリンダ構造部4の円柱穴42Bの上端には垂下円筒部42Cが垂下して形成されており、この垂下円筒部42Cの内周にSバルブ1の第1弁体11の拡径部Jが摺接され、且つ取り付け基部7の起立円筒部71の内周面に、Sバルブ1の第1弁体11の鍔部Kが摺接されており、垂下円筒部42Cの周囲には第1弁体11を下方に弾圧するコイルバネ13が装着されている上記(3)に記載のトリガースプレイヤに存する。

0019

なお、本発明の目的に添ったものであれば、上記の各発明の構成を適宜組み合わせた構成も採用可能である。

発明の効果

0020

本発明に係るトリガースプレイヤによれば、次のような効果を有する。
Fバルブは、筒状基部とシール機能を有する第2弁体と筒状基部と第2弁体とを連結する小バネとよりなり、第2弁体は下面部と反対側に傾斜部を有し、該下面部がシリンダ部の底部に嵌め込み固定されており、シリンダ部の底部に設けられた第2弁座に前記第2弁体が弾圧的に当接しており、ピストン部の底部で該第2弁体の傾斜部を押圧することにより、第2弁体が傾いて第2弁座から一部が離れて開弁するものであるので、噴射の終了時に、強制的に開弁することができる。
開弁により、ピストン部とシリンダ部との間の液を容器内に戻すものであるので、容器の底に沈殿した微粉末を全体に拡散することができる。

0021

ピストン部の底部が弁体の傾斜部に当接して更に移動することにより、ピストン部とシリンダ部との間の液を容器内に戻すものであるので、液を容器内に戻す時の勢いにより容器の底に沈殿した微粉末を全体に拡散することができ、その結果、液が均一化する。
また第2弁体と第2弁座との間にすでに噛み込んだ微粉末があったとしてもそれを液の勢いにより取り除くことができる。

0022

Sバルブ1の第1弁体11が中心軸方向に通行孔を備えており、該通行孔を通って液が流れるものであるので、第1弁体11の横揺れが極力防止される。
そのため安定した摺動運動を行うことができる。

0023

第1弁体11は、小径円筒部11Aとその外側に連絡部を介して結合された大径円筒部11Bとよりなり、小径円筒部11Aの先端には漸次拡大する薄肉の拡径部が形成され大径円筒部11Bには2つの鍔部が形成されているので、第1弁体11が安定した摺動運動を行うことができる。

0024

シリンダ構造部4には円柱穴42Bが設けられており、該円柱穴42Bにキャップ9を介して容器に取り付け可能な取り付け基部7の起立円筒部71が、内挿されて取り付けられており、第1弁座12が取り付け基部7の上端に形成されているものであるので、第1弁座12が簡単に配設できる。

0025

シリンダ構造部4の円柱穴42Bの上端には垂下円筒部が垂下して形成されており、この垂下円筒部の内周にSバルブ1の第1弁体11の拡径部が摺接され、且つ取り付け基部7の起立円筒部71の内周面に、Sバルブ1の第1弁体11の鍔部が摺接されており、垂下円筒部の周囲には第1弁体11を下方に弾圧するコイルバネ13が装着されているので、Sバルブ1の配設が容易に行える。

図面の簡単な説明

0026

図1は、本発明の実施形態に係るトリガースプレイヤの閉弁状態の全体縦断面図である。
図2は、本発明の実施形態に係るトリガースプレイヤの閉弁状態の要部を拡大した縦断面図である。
図3は、本発明の実施形態に係るトリガースプレイヤの開弁状態の全体縦断面図である。
図4は、本発明の実施形態に係るトリガースプレイヤの開弁状態の要部を拡大した縦断面図である。
図5はシリンダ構造部を拡大して示した縦断面図である。
図6は取り付け基部を拡大して示した縦断面図である。
図7は、Fバルブを示す図であり、(A)は平面図であり、(B)は(A)のW−W縦断面図であり、(C)は(A)のX−X縦断面図である。
図8は、ピストン部が丁度、傾斜部に当接した状態を示す図である。
図9は、ピストン部が丁度、停止した状態を示す図である。
図10は、強制開弁原理を説明する模式図である。
図11は、通常開弁の原理を説明する模式図である。
図12は、Sバルブの第1弁体を拡大した縦断面図である。

実施例

0027

本発明の実施形態に係るトリガースプレイヤAについて、以下に図面を参照して説明する。

0028

図1は、本発明の実施形態に係るトリガースプレイヤの閉弁状態(Sバルブ)の全体縦断面図であり、図2は、本発明の実施形態に係るトリガースプレイヤの閉弁状態(Sバルブ)の要部を拡大した縦断面図である。
また、図3は、本発明の実施形態に係るトリガースプレイヤの開弁状態(Sバルブ)の全体縦断面図であり、図4は、本発明の実施形態に係るトリガースプレイヤの開弁状態(Sバルブ)の要部を拡大した縦断面図である。

0029

まず、トリガースプレイヤの全体について説明する。
本発明のトリガースプレイヤは、容器に取り付けられた状態で、トリガーTの回動によりピストン部5を右側に移動させてシリンダ構造部4のシリンダ部42A内の液に圧を加え(この時、Fバルブ2は閉じており、Sバルブ1は開いている)、ノズル部3から噴射させるものである。

0030

また、反対に、トリガーTの復帰回動によりピストン部5を左側に移動させてシリンダ構造部4のシリンダ部42A内を負圧化し、容器内の液をシリンダ部内に充填させるものである(この時、Fバルブ2は開いており、Sバルブ1は閉じている)。
そしてFバルブ2はシリンダ部42Aと容器との間の通路に設けられ、Sバルブ1はシリンダ部42Aとノズル部3の間の通路部に設けられている。

0031

更に構造をいうと、トリガースプレイヤは、ノズル部3と、ノズルベース31と、シリンダ構造部4、ピストン部5と、トリガーTと、復帰バネ6と、Sバルブ1と、Fバルブ2と、コイルバネ13と、取り付け基部7と、チューブ8と、キャップ9と、を備えている。
また、シリンダ部42Aやノズルベース31や取り付け基部7を被うカバー体10を備えている。

0032

ここで、ノズル部3はノズルベース31の先に圧入により取り付けられ、またノズルベース31はシリンダ構造部4の前方に圧入により取り付けられる。
また、シリンダ構造部4の下方には取り付け基部7が圧入により取り付けられる。
トリガー部Tはノズルベース31に回動可能に取り付けられており、復帰バネ6により復帰の回動が可能である。

0033

次にトリガースプレイヤを構成する各部品について述べる。
図5は、シリンダ構造部4を拡大して示した縦断面図である。
まず、シリンダ構造部4は、基体部42と水平方向の通路Pを有する水平部41とよりなり、基体部42には垂直方向の円柱穴42B及びシリンダ部42Aを有する。
シリンダ構造部4の水平部41には、ノズルベース31が圧入により取り付けられており、該ノズルベース31の先端にはノズル部3が圧入により取り付けられている。

0034

また円柱穴42Bには、後述する取り付け基部7が取り付けられる。
円柱穴42Bの上端には垂下円筒部42Cが垂下して形成されており、この垂下円筒部42Cには詳しく後述するSバルブ1が装着される。
一方、取り付け基部7は、キャップ9を介して容器の口部に取り付けられるものである。

0035

図6は、取り付け基部7を拡大して示した縦断面図である。
取り付け基部7は、容器にキャップ9を介して取り付けられる固定部72と、それより上方に伸びる起立円筒部71とを有しており、この起立円筒部71が、前述したシリンダ構造部4の基体部42に形成された円柱穴42Bに圧入により取り付けられる。
シリンダ構造部4の基体部42の円柱穴42Bに取り付け基部7の起立円筒部71が取り付けられた状態では、円柱穴42Bの上部に一定の広さの空間Sが形成される。

0036

Sバルブ1は、この空間Sに配設されることとなる。
この場合、Sバルブ1の第1弁座12の機能を担う部分は起立円筒部71の上端部である。
詳しくは、起立円筒部71の上端部には、有底の上円柱穴71Aが形成され、この上円柱穴71Aの底部に環状突起12が形成されており、この環状突起12が第1弁座12の役割を担う。
なお、起立円筒部71には、容器への通路となるチューブ8が挿入固定される。

0037

本発明の主なる特徴を備えたFバルブ2について述べる。
図7は、Fバルブを示す図であり、(A)は平面図であり、(B)は(A)のW−W縦断面図であり、(C)は(A)のX−X縦断面図である。
Fバルブ2はシリンダ部42Aと容器との間の通路に設けられており、詳しくはシリンダ部42Aの底部に取り付けられている。

0038

このFバルブ2は、容器側の液とシリンダ部内の液を遮断或いは合流させるものである。
Fバルブ2は、シリンダ部42Aに圧が加えられ内部の液が外方に噴出した後、ピストン部5が元の位置に戻ろうとする際、シリンダ部内が減圧されることにより開弁するものである(通常開弁)。
Fバルブ2は、第2弁体21と第2弁座42A1とにより弁機能を発揮し、シリンダ部42Aの底部に形成された環状の突起部がこの第2弁座42A1の役割を担っている。
通常時、第2弁体21は第2弁座42A1に対して弾圧的に当接しており、開弁時に離れる。

0039

図から分かるように、Fバルブ2は、筒状基部22とシール機能を有する第2弁体21と、筒状基部22と第2弁体21とを連結する小バネ22Aとよりなる。
また、Fバルブ2は円筒基部22から突出したストッパ22Bを備える。
ここでは、ストッパ22Bは円周に沿って等間隔で4つ円柱状の突起として形成されている。
そして、筒状基部22がシリンダ部42Aの底部に嵌め込み固定されることによりFバルブ2はシリンダ部42Aに固定されたこととなる。
第2弁体21は下面部と反対側に上面部、すなわち傾斜部21Aを有し、筒状基部22に小バネ22Aを介して筒状基部22に一体に連結されている。

0040

この場合、小バネ22Aは第2弁体21と筒状基部22の間にバランスよく複数設けられており、上流からの圧力により平行移動することができる。
すなわち、容器から吸い上げられてくる液により圧力を受けて、下流側(図で左側)に平行移動する。

0041

ここで、Fバルブ2の機能についていうと、通常は、シリンダ部42Aの底部に設けられた第2弁座42A1に前記第2弁体21が弾圧的に当接しており、閉弁された状態にある。
そして、ピストン部5の底部で該第2弁体21の傾斜部21Aを強制的に押圧することにより、第2弁体21が傾き、第2弁座から一部が離れて開弁する(強制開弁)。

0042

すなわち、トリガーTを引き込んでピストン部5を移動させ液を噴射した後、ピストン部5の底で傾斜部21Aを押して傾斜させ、第2弁体21と第2弁座42A1の間を開く。
この場合、第2弁体21の傾きは、ピストン部が更に右へ移動するにしたがって傾斜が大きくなり流路としての間隙も大きくなる。

0043

次に、液の流れについて更に詳しくいうと、まずピストン部5が傾斜部21Aに当接する。
この時点では第2弁体21と第2弁座42A1の間には間隙は生じていないので液はまだ容器側へ流れない。

0044

図8は、ピストン部5が丁度、傾斜部21Aに当接した状態を示す図である。
この状態からピストン部5を更に右に移動させる。
ここで、初めて、第2弁体21と第2弁座42A1の間に間隙が生じ、開弁することとなる。

0045

そして、開弁した瞬間、シリンダ内の液圧が下がるので、Sバルブは閉じるが、それと同時にピストン部内の液がチューブ8を通って勢いよく容器側に逃げる。
すると容器の底に沈殿している微粉末は、その入ってくる液の勢いで拡散され、その結果、液が均一になる。
なお、第2弁体と第2弁座との間にすでに噛み込んだ微粉末があったとしても、それを液の勢いにより取り除くことができる。
更にピストン部5を右に移動させる。
間隙は益々広がり、液がより多く容器側に流れ込み、容器内の液の拡散作用が継続される。
ピストン部5の底部の一部がFバルブの一部であるストッパ22Bに衝突した時点で、ピストン部5の動きは停止する。
尚、この時、第2弁体21と第2弁座42A1の間に間隙は一番大きくなった状態となる。

0046

図9は、ピストン部5が丁度、停止した状態を示す図である。
ここでトリガーTを解放すると、復帰バネ6の復帰力により、ピストン部5は下流側(左側へ)戻るように動く。
その動きにつられて、第2弁体21の傾斜は緩やかになり間隙もそれに応じて小さくなっていく。
やがて、ピストン部5と第2弁体21との接触はなくなり、第2弁体21は閉じで間隙は無くなり閉弁する。
しかし、ピストン部5は復帰力により、更に左側に動くので、シリンダ内は負圧化し、そのため今度は、第2弁座42A1が開く(通常開弁)。

0047

この場合は、第2弁体21は傾かないで、平行に移動する。
具体的には第2弁体21が小バネ22Aのバネ力打ち勝って平行に左側へ移動し、その結果、第2弁座42A1と離れ、第2弁体21と第2弁座42A1の間で間隙が生じる。
すると、負圧化したシリンダ内に容器から液が吸い上がってくる。
第2弁体21と第2弁座42A1の当接面積は少ないが生じた間隙は大きいものとなり、微粉末の噛み込みが少なくなる。
ピストンが最大限に左側に移動するが(この場合、トリガーTは完全に元の位置に戻っている)、この時点でシリンダ部内は容器から吸い上げられた液で充填される。

0048

この時、シリンダ部内に充填される液は、既に容器内では均一に拡散された液である。
この後、トリガーTを引き込み、この均一な液をノズルから外部に噴射することができる。
以上、説明したことから、Fバルブ2の開弁には、「強制開弁」と「通常開弁」との2種があることが理解できる。

0049

図10は、強制開弁の原理を説明する模式図であり(A)は閉弁状態、また(B)は開弁状態を示す。

0050

また、図11は、通常開弁の原理を説明する模式図であり、(A)は閉弁状態、また(B)は開弁状態を示す。
「強制開弁」は第2弁体21をピストン部の底で強制的に押圧して開くものであり、「通常開弁」は、シリンダ部内が負圧化して、容器内の液が吸い上げられ、その圧力によって開弁するものである。

0051

(Sバルブ機能) 次にSバルブ1について述べる。
図12は、Sバルブ1の第1弁体11を拡大した縦断面図である。
Sバルブ1は、第1弁体11と第1弁座12とよりなる。
なお、この第1弁座12は、前述した取り付け基部7の一部がその役割を担っている。

0052

第1弁体11は、小径円筒部11Aと該小径円筒部11Aとその外側に連絡部を介して結合された大径円筒部11Bとよりなる。
小径円筒部11Aの先端には漸次拡大する薄肉の拡径部Jが形成されており、大径円筒部11Bには、2つの鍔部Kが形成されている。
このような拡径部Jや鍔部Kは外方に弾発力を発揮する。
従って、この小径円筒部11Bがシリンダ構造部4の垂下円筒部42Cの内周面に沿って安定して摺動することができる。

0053

一方、大径円筒部11Bも取り付け基部7の起立円筒部71の上部の上円柱穴71Aの内周面に沿って安定して摺動することができる。
また、シリンダ構造部4とSバルブ1の第1弁体11との間には、コイルバネ13が配設されており、そのため第1弁体11は第1弁座12に対して弾圧的に当接される。

0054

なお、このコイルバネ13はシリンダ構造部4の垂下円筒部42Cの周囲に装着されている。
シリンダ部内に液が充填されている状態で、トリガーTを引き込みピストン部を右側に移動させて圧を加えると(Sバルブは開き、Fバルブは閉じる)液はノズルから噴射される。
シリンダ部内に殆ど液が無くなった時点で、トリガーTを解放するとその復帰力によりピストン部は左側に移動し、シリンダ部内が負圧化して容器内の液がシリンダ部内に充填される〔Sバルブは閉じ、Fバルブは開く(通常開弁)〕。

0055

以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
Fバルブ2において、第2弁体21を傾斜させて第2弁体21と第2弁座42A1との間に流路となる間隙を生じさせる場合、第2弁体21の傾斜部を平面化し、相対するピストン部の底を傾斜させる方法やピストン部の底に突起を設ける方法も採用可能である。
また、トリガースプレイヤを構成するシリンダ構造部4や取り付け基部7の形状については、目的の範囲で設計変更が可能であり、ノズルベース31やノズル部3の形状についても同様なことがいえる。
また、組み付け操作の観点から、部品数は、必要に応じて、両部品を一体化したり、或いは分割したりすることが当然採用可能である。

0056

本発明は、トリガースプレイヤは、噴射の終了時に、ピストン部の動きによりFバルブを強制的に開弁することができるものであり、ピストン部とシリンダ部との間の残りの液を容器内に戻すものであるので、その液の勢いにより容器の底に沈殿した微粉末を全体に拡散することができ、液が均一化する。
従ってFバルブを備えたトリガースプレイヤの分野に広くこの強制開弁の原理を適用が可能である。

0057

1…Sバルブ
11…第1弁体
11A…小径円筒部
11B…大径円筒部
11C…通行孔
J…拡径部
K…鍔部
12…第1弁座
13…コイルバネ
2…Fバルブ
21…第2弁体
21A…傾斜部
22…筒状基部
22A…小バネ
22B…ストッパ
3…ノズル部
31…ノズルベース
4…シリンダ構造部
41…水平部
42…基体部
42A…シリンダ部
42A1…第2弁座
42B…円柱穴
42C…垂下円筒部
5…ピストン部
6…復帰バネ
7…取り付け基部
71…起立円筒部
71A…上円柱穴
72…固定部
8…チューブ
9…キャップ
10…カバー体
T…トリガー
P…通路
H…貫通孔
S…空間

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