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技術 縫製データ生成装置、縫製データ生成方法、プログラムおよび縫製システム

出願人 蛇の目ミシン工業株式会社
発明者 金剛猛
出願日 2016年4月26日 (4年6ヶ月経過) 出願番号 2016-088484
公開日 2017年11月2日 (3年0ヶ月経過) 公開番号 2017-196065
状態 特許登録済
技術分野 自動刺繍;刺繍製品;タフト製品 ミシン・縫製
主要キーワード 素材布 接点回路 位置合わせ状態 案内位置 アップリケ 縫製システム 半透過状態 次微分処理
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年11月2日)のものです。
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図面 (19)

課題

予めデータを用意することなく、アップリケを正確な位置に縫う。

解決手段

縫製データ生成装置は、刺繍枠の情報を取得する。縫製データ生成装置は、刺繍枠に装着され縫製対象物が載置された台布を含んだ画像を撮像する。縫製データ生成装置は、取得した刺繍枠の情報と撮像した画像内の刺繍枠の画像とを対応付ける。縫製データ生成装置は、解析結果に基づいて、縫製対象物の輪郭データを生成する。縫製データ生成装置は、生成した輪郭データに基づいて、縫製データを生成する。縫製データ生成装置は、生成した縫製データをミシンに送信する。ミシンは、縫製データ生成装置から縫製データを受信する。ミシンは、受信した縫製データにしたがって縫製対象物の輪郭に対して、縫製を実行する。

概要

背景

アップリケ用に構成された刺繍データを使用してアップリケ付けを行うミシンが知られている。例えば、アップリケ付け用に複数種類縫目が含まれた刺繍データがあり、使用者は最初にミシンに装着された刺繍枠アップリケ布素材を張って、第1のデータに基づき、アップリケ布に切り取る目印となる縫目を形成する。次に、使用者は、刺繍枠に台布をセットし、第2のデータに基づき、台布にアップリケ布を位置合わせするための案内位置の縫目を形成する。使用者は、台布に形成された案内位置の縫目を目印として、アップリケの素材布から正確に切り取ったアップリケ布を台布になどで仮止めする。最後に、ミシンが、第1のデータに基づき、アップリケ布を台布に縫い付ける。このようにして、ミシンによるアップリケ縫いが完成するという技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。

また、使用者が、台布に位置合わせ用の案内位置の縫目を形成する代わりに、台布にアップリケ布を仮止めし、その上に小さな位置合わせ用の標識を乗せる。ミシンに配置されたカメラでアップリケ布と標識の画像データを取り込み、その画像データから標識の位置と角度を求める。次に、使用者が、アップリケを縫い付けるための第3のデータを標識の位置と角度を使って補正し、アップリケ布と第3のデータの位置が一致するように第3のデータを変換してアップリケ布を台布に縫い付ける技術が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。

概要

予めデータを用意することなく、アップリケを正確な位置に縫う。縫製データ生成装置は、刺繍枠の情報を取得する。縫製データ生成装置は、刺繍枠に装着され縫製対象物が載置された台布を含んだ画像を撮像する。縫製データ生成装置は、取得した刺繍枠の情報と撮像した画像内の刺繍枠の画像とを対応付ける。縫製データ生成装置は、解析結果に基づいて、縫製対象物の輪郭データを生成する。縫製データ生成装置は、生成した輪郭データに基づいて、縫製データを生成する。縫製データ生成装置は、生成した縫製データをミシンに送信する。ミシンは、縫製データ生成装置から縫製データを受信する。ミシンは、受信した縫製データにしたがって縫製対象物の輪郭に対して、縫製を実行する。

目的

本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、予めデータを用意することなく、アップリケを正確な位置に縫うことができる縫製データ生成装置、縫製データ生成方法プログラムおよび縫製システムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

刺繍枠と該刺繍枠に装着された台布に載置された縫製対象物とを撮像する撮像部と、前記刺繍枠の情報と前記撮像部が撮像した前記刺繍枠の画像の情報とを対応付けて前記撮像部で撮像された画像の解析を行う撮像画像解析部と、前記撮像画像解析部が画像解析した前記縫製対象物の輪郭データを生成する輪郭データ生成部と、を備える縫製データ生成装置

請求項2

前記輪郭データ生成部が生成した前記輪郭データに基づいて、前記縫製対象物の縫製データを生成する縫製データ生成部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の縫製データ生成装置。

請求項3

前記刺繍枠の情報を取得する刺繍枠情報取得部を備える請求項1または請求項2のいずれかに記載の縫製データ生成装置。

請求項4

前記縫製データ生成部が生成した前記縫製対象物の縫製データをミシンへ送信する送信部を備える請求項2または請求項3のいずれかに記載の縫製データ生成装置。

請求項5

前記刺繍枠情報取得部が取得した前記刺繍枠の情報から該刺繍枠に相当するイメージ画像を表示部に表示させる表示制御部と、前記表示部に表示した前記刺繍枠に相当するイメージ画像と前記撮像部を介して該表示部に表示した前記刺繍枠の画像とを一致させて撮像するように使用者に案内する操作案内部と、を備え、前記撮像画像解析部は、前記刺繍枠に相当するイメージ画像と前記撮像部が撮像した前記刺繍枠の画像とが一致している状態で、前記刺繍枠の情報と前記刺繍枠の画像の情報との対応付けを行うことを特徴とする請求項3または4に記載の縫製データ生成装置。

請求項6

前記刺繍枠に相当するイメージ画像が、半透過状態で前記表示部に表示されたものであることを特徴とする請求項5に記載の縫製データ生成装置。

請求項7

前記操作案内部は、案内表示音声案内との少なくとも一方を行うことを特徴とする請求項5または請求項6のいずれか1項に記載の縫製データ生成装置。

請求項8

制御部を備え、前記制御部は、前記刺繍枠に相当するイメージ画像に前記刺繍枠の画像が重なったと判断した時点で自動的に撮像を行うよう前記撮像部を制御することを特徴とする請求項5から請求項7までのいずれか1項に記載の縫製データ生成装置。

請求項9

前記輪郭データ生成部が、前記撮像部が撮像した刺繍枠と該刺繍枠に装着された台布に載置された縫製対象物とを含んだ画像を画像処理することにより、前記縫製対象物の輪郭データを生成することを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の縫製データ生成装置。

請求項10

前記撮像部が撮像した前記縫製対象物の画像に、前記縫製データ生成部が生成した縫製データに基づいて生成した縫製予定線を含めて前記表示部に表示させる縫製データ確認部を備えることを特徴とする請求項2から請求項9までのいずれか1項に記載の縫製データ生成装置。

請求項11

前記縫製データ確認部が、前記縫製予定線の色を、前記縫製対象物を含んだ画像の色に対して、視認容易な色に設定することを特徴とする請求項10に記載の縫製データ生成装置。

請求項12

前記輪郭データを使用者による操作に応じて編集する編集部を備えることを特徴とする請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載の縫製データ生成装置。

請求項13

撮像部と、撮像画像解析部と、輪郭データ生成部とを備えた縫製データ生成装置における縫製データ生成方法であって、前記撮像部が、刺繍枠と該刺繍枠に装着された台布に載置された縫製対象物とを撮像する工程と、前記撮像画像解析部が、前記刺繍枠の情報と前記撮像部が撮像した前記刺繍枠の画像の情報とを対応付けて前記撮像部で撮像された画像の解析を行う工程と、前記輪郭データ生成部が、前記撮像画像解析部が画像解析した前記縫製対象物の輪郭データを生成する工程と、を備えた縫製データ生成方法。

請求項14

撮像部と、撮像画像解析部と、輪郭データ生成部とを備えた縫製データ生成装置における縫製データ生成方法を縫製データ生成装置に実行させるためのプログラムであって、前記撮像部が、刺繍枠と該刺繍枠に装着された台布に載置された縫製対象物とを撮像する工程と、前記撮像画像解析部が、前記刺繍枠の情報と前記撮像部が撮像した前記刺繍枠の画像の情報とを対応付けて前記撮像部で撮像された画像の解析を行う工程と、前記輪郭データ生成部が、前記撮像画像解析部が画像解析した前記縫製対象物の輪郭データを生成する工程と、を実行させるための縫製プログラム

請求項15

縫製データ生成装置とミシンとから構成され、前記縫製データ生成装置が、刺繍枠と該刺繍枠に装着された台布に載置された縫製対象物とを撮像する撮像部と、前記刺繍枠の情報と前記撮像部が撮像した前記刺繍枠の画像の情報とを対応付けて前記撮像部で撮像された画像の解析を行う撮像画像解析部と、前記撮像画像解析部が画像解析した前記縫製対象物の輪郭データを生成する輪郭データ生成部と、該輪郭データ生成部が生成した前記輪郭データ、あるいは該輪郭データに基づいて生成された前記縫製対象物の縫製データを前記ミシンに送信する送信部と、を備え、前記ミシンが、前記送信部から送信された前記輪郭データ、あるいは前記縫製データを受信する受信部と、該受信部において受信した前記輪郭データ、あるいは前記縫製データにしたがって前記縫製対象物の輪郭に対して、縫製を実行する縫製実行部と、を備えた縫製システム

技術分野

0001

本発明は、縫製データ生成装置、縫製データ生成方法プログラムおよび縫製システムに関する。

背景技術

0002

アップリケ用に構成された刺繍データを使用してアップリケ付けを行うミシンが知られている。例えば、アップリケ付け用に複数種類縫目が含まれた刺繍データがあり、使用者は最初にミシンに装着された刺繍枠アップリケ布素材を張って、第1のデータに基づき、アップリケ布に切り取る目印となる縫目を形成する。次に、使用者は、刺繍枠に台布をセットし、第2のデータに基づき、台布にアップリケ布を位置合わせするための案内位置の縫目を形成する。使用者は、台布に形成された案内位置の縫目を目印として、アップリケの素材布から正確に切り取ったアップリケ布を台布になどで仮止めする。最後に、ミシンが、第1のデータに基づき、アップリケ布を台布に縫い付ける。このようにして、ミシンによるアップリケ縫いが完成するという技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。

0003

また、使用者が、台布に位置合わせ用の案内位置の縫目を形成する代わりに、台布にアップリケ布を仮止めし、その上に小さな位置合わせ用の標識を乗せる。ミシンに配置されたカメラでアップリケ布と標識の画像データを取り込み、その画像データから標識の位置と角度を求める。次に、使用者が、アップリケを縫い付けるための第3のデータを標識の位置と角度を使って補正し、アップリケ布と第3のデータの位置が一致するように第3のデータを変換してアップリケ布を台布に縫い付ける技術が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。

先行技術

0004

実開平5−48875号公報
特開2014−64660号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、特許文献1および特許文献2に記載の技術では、ともに、事前に専用の刺繍データを用意しておかなければならず、アップリケが予め作られた模様に限定されるという問題があった。

0006

つまり、特許文献1に記載の技術では、アップリケを切り取る目印となる第1のデータとアップリケ布を配置するための第2のデータとアップリケ布を縫い付けるための第3のデータとが必要となる。

0007

また、特許文献2に記載の技術では、アップリケを切り取る目印となる第1のデータとアップリケ布を縫い付けるための第3のデータとが必要であり、アップリケ布を正確に切り取らなければならない。また、アップリケの形状を変更したい場合は、専用データの作成(入力)からやり直さなければならない。

0008

さらに、特許文献1および特許文献2に記載の技術では、既に任意の形状で切り抜かれてしまったアップリケ布を台布に縫い付けるためには、刺繍ミシンではなく、普通のミシンのジグザグ縫いや縁かがりの模様を使い、使用者が手を使って、布を保持し、アップリケ布の輪郭に沿って縫い方向を微妙に調整しながら、アップリケ布を1周するまで、ジグザグステッチや縁かがり縫いを施さなければならなかった。

0009

そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、予めデータを用意することなく、アップリケを正確な位置に縫うことができる縫製データ生成装置、縫製データ生成方法、プログラムおよび縫製システムを提供する。

課題を解決するための手段

0010

形態1;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、刺繍枠と該刺繍枠に装着された台布に載置された縫製対象物とを撮像する撮像部と、前記刺繍枠の情報と前記撮像部が撮像した前記刺繍枠の画像の情報とを対応付けて前記撮像部で撮像された画像の解析を行う撮像画像解析部と、前記撮像画像解析部が画像解析した前記縫製対象物の輪郭データを生成する輪郭データ生成部と、を備える縫製データ生成装置を提案している。

0011

形態2;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記輪郭データ生成部が生成した前記輪郭データに基づいて、前記縫製対象物の縫製データを生成する縫製データ生成部を備えた縫製データ生成装置

0012

形態3;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記刺繍枠の情報を取得する刺繍枠情報取得部を備える縫製データ生成装置を提案している。

0013

形態4;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記縫製データ生成部が生成した前記縫製対象物の縫製データをミシンへ送信する送信部を備える縫製データ生成装置を提案している。

0014

形態5;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記刺繍枠情報取得部が取得した前記刺繍枠の情報から該刺繍枠に相当するイメージ画像を表示部に表示させる表示制御部と、前記表示部に表示した前記刺繍枠に相当するイメージ画像と前記撮像部を介して該表示部に表示した前記刺繍枠の画像とを一致させて撮像するように使用者に案内する操作案内部と、を備え、前記撮像画像解析部は、前記刺繍枠に相当するイメージ画像と前記撮像部が撮像した前記刺繍枠の画像とが一致している状態で、前記刺繍枠の情報と前記刺繍枠の画像の情報との対応付けを行う縫製データ生成装置を提案している。

0015

形態6;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記刺繍枠に相当するイメージ画像が、半透過状態で前記表示部に表示されたものである縫製データ生成装置を提案している。

0016

形態7;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記操作案内部は、案内表示音声案内との少なくとも一方を行う縫製データ生成装置を提案している。

0017

形態8;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、制御部を備え、前記制御部は、前記刺繍枠に相当するイメージ画像に前記刺繍枠の画像が重なったと判断した時点で自動的に撮像を行うよう前記撮像部を制御する縫製データ生成装置を提案している。

0018

形態9;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記輪郭データ生成部が、前記撮像部が撮像した刺繍枠と該刺繍枠に装着された台布に載置された縫製対象物とを含んだ画像を画像処理することにより、前記縫製対象物の輪郭データを生成する縫製データ生成装置を提案している。

0019

形態10;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記撮像部が撮像した前記縫製対象物の画像に、前記縫製データ生成部が生成した縫製データに基づいて生成した縫製予定線を含めて前記表示部に表示させる縫製データ確認部を備える縫製データ生成装置を提案している。

0020

形態11;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記縫製データ確認部が、前記縫製予定線の色を、前記縫製対象物を含んだ画像の色に対して、視認容易な色に設定する縫製データ生成装置を提案している。

0021

形態12;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、前記輪郭データを使用者による操作に応じて編集する編集部を備える縫製データ生成装置を提案している。

0022

形態13;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、撮像部と、撮像画像解析部と、輪郭データ生成部とを備えた縫製データ生成装置における縫製データ生成方法であって、前記撮像部が、刺繍枠と該刺繍枠に装着された台布に載置された縫製対象物とを撮像する工程と、前記撮像画像解析部が、前記刺繍枠の情報と前記撮像部が撮像した前記刺繍枠の画像の情報とを対応付けて前記撮像部で撮像された画像の解析を行う工程と、前記輪郭データ生成部が、前記撮像画像解析部が画像解析した前記縫製対象物の輪郭データを生成する工程と、を備えた縫製データ生成方法を提案している。

0023

形態14;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、撮像部と、撮像画像解析部と、輪郭データ生成部とを備えた縫製データ生成装置における縫製データ生成方法を縫製データ生成装置に実行させるためのプログラムであって、前記撮像部が、刺繍枠と該刺繍枠に装着された台布に載置された縫製対象物とを撮像する工程と、前記撮像画像解析部が、前記刺繍枠の情報と前記撮像部が撮像した前記刺繍枠の画像の情報とを対応付けて前記撮像部で撮像された画像の解析を行う工程と、前記輪郭データ生成部が、前記撮像画像解析部が画像解析した前記縫製対象物の輪郭データを生成する工程と、を実行させるための縫製プログラムを提案している。

0024

形態15;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、縫製データ生成装置とミシンとから構成され、前記縫製データ生成装置が、刺繍枠と該刺繍枠に装着された台布に載置された縫製対象物とを撮像する撮像部と、前記刺繍枠の情報と前記撮像部が撮像した前記刺繍枠の画像の情報とを対応付けて前記撮像部で撮像された画像の解析を行う撮像画像解析部と、前記撮像画像解析部が画像解析した前記縫製対象物の輪郭データを生成する輪郭データ生成部と、該輪郭データ生成部が生成した前記輪郭データ、あるいは該輪郭データに基づいて生成された前記縫製対象物の縫製データを前記ミシンに送信する送信部と、を備え、前記ミシンが、前記送信部から送信された前記輪郭データ、あるいは前記縫製データを受信する受信部と、該受信部において受信した前記輪郭データ、あるいは前記縫製データにしたがって前記縫製対象物の輪郭に対して、縫製を実行する縫製実行部と、を備えた縫製システムを提案している。

発明の効果

0025

本発明の1またはそれ以上の実施形態によれば、予めデータを用意することなく、アップリケを正確な位置に縫うことができるという効果がある。したがって、使用者が任意に切り抜いたアップリケや使用者が意図的に異なったデザインで切り抜いたアップリケであっても対応することができ、自由度が高まるという効果がある。

図面の簡単な説明

0026

本発明の第1の実施形態に係る縫製システムの構成の概略を示す図である。
本発明の第1の実施形態に係る縫製システムの電気的構成を示す図である。
本発明の第1の実施形態に係る縫製システムの電気的処理を示す図である。
本発明の第1の実施形態に係るアップリケ布を例示した図である。
本発明の第1の実施形態に係るアップリケ布を仮止めした台布を例示した図である。
本発明の第1の実施形態に係るアップリケ布を仮止めした台布を刺繍枠にセットした状態を例示した図である。
本発明の第1の実施形態に係るアップリケ布を仮止めした台布をセットする刺繍枠を選択するために縫製データ生成装置の表示画面に複数種の刺繍枠を表示した状態を例示した図である。
本発明の第1の実施形態に係るアップリケ布を仮止めした台布をセットする刺繍枠を選択し、縫製データ生成装置の表示画面に表示した状態を例示した図である。
本発明の第1の実施形態に係る選択された刺繍枠とアップリケ布を仮止めした台布を刺繍枠とを重ねて撮像するための位置合わせ状態を例示した図である。
本発明の第1の実施形態に係る選択された刺繍枠とアップリケ布を仮止めした台布を刺繍枠とが重ね合わされた状態を例示した図である。
本発明の第1の実施形態に係るアップリケ布の画像処理を行い、輪郭を抽出して輪郭線を表示した状態を例示した図である。
本発明の第1の実施形態に係るアップリケ布の輪郭線を確定した後に、刺繍データを生成する状態を例示した図である。
本発明の第1の実施形態に係るアップリケ布の輪郭線を対して、ステッチポイントを決定する状態を例示した図である。
本発明の第1の実施形態に係るアップリケ布に対して、ジグザグの縫い目が生成された状態を例示した図である。
本発明の第2の実施形態に係る縫製システムの電気的処理を示す図である。
本発明の第2の実施形態に係る縫製システムの電気的処理を示す図である。
本発明の第2の実施形態に係る縫製データの確認画像を示す図である。
本発明の第2の実施形態に係る縫製データの確認画像に対して、編集をした場合の画像を示す図である。

実施例

0027

以下、本発明の実施形態について、図面を用いて、詳細に説明する。

0028

<第1の実施形態>
図1から図14を用いて、第1の実施形態に係る縫製システムについて説明する。

0029

<縫製システム構成>
図1に示すように、本実施形態に係る縫製システムは、ミシン10と、縫製データ生成装置としてのタブレット端末20とから構成されている。ミシン10とタブレット端末20とは、無線LAN60等のネットワークを介して接続されている。なお、本実施形態では、無線LAN60等のネットワークを用いたものに関わらず、例えば、Bluetooth(登録商標)を用いた通信形態でもよいし、例えば、USBメモリ70等を用いたオフラインでの通信形態でもよい。

0030

本実施形態に係る縫製システムでは、例えば、撮像機能を備えたタブレット端末20を用いて、大きさが既知の刺繍枠に張られ、使用者が任意の形状に切り抜いたアップリケ布が仮止めされた台布を撮影する。次に、大きさが既知の刺繍枠と、この刺繍枠に張られた台布および台布に仮止めされたアップリケ布との関係から実際のアップリケ布の大きさと刺繍枠内での位置を算出する。そして、算出した実際のアップリケ布の大きさと刺繍枠内での位置とに基づいて、アップリケを縫いつける縫製データを生成する。以下、その詳細について、説明する。

0031

ミシン10は、図2に示すように、ミシン側表示部11と、受信部12と、ミシン側記憶部13と、ミシン側制御部14と、刺繍枠認識部15と、縫製実行部16とから構成されている。ここで、ミシン10は、例えば、刺繍データにしたがって複数色の糸を用いて半自動的に刺繍を行うことができる。また、通常の縫製についても、様々な縫製パターンにより縫製を行うことができる多機能のミシンである。

0032

ミシン側表示部11は、ミシン10自体に設けられており、例えば、液晶表示装置により構成されている。ミシン側表示部11には、ミシンの動作状態に対応して使用者にとって有益な各種情報を表示される。例えば、糸通しを行う場合には、糸通しの操作を補助できるような表示を行う。この表示内容は、ミシンが多機能であることから、多数の表示内容が存在している。また、ミシン側表示部11は、タッチパネルとして構成されており、使用者からの各種操作入力受け付けることができる。

0033

受信部12は、無線LAN60を介してタブレット端末20に接続されており、不図示のルータ等を介して、タブレット端末20との間で相互の無線通信を行うことができる。なお、無線LAN60等のネットワークを用いたものに関わらず、例えば、Bluetooth(登録商標)を用いた通信形態でもよいし、例えば、USBメモリ70等を用いたオフラインでの通信形態でもよい。

0034

ミシン側記憶部13は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等により構成されており、例えば、数百種類の刺繍データを記憶している。また、ミシン側記憶部13は、ミシン10に予め内蔵されている模様(刺繍データ)、刺繍枠に関する情報の他に、使用者が外部から入手した模様(使用者作成模様)等を記憶していてもよい。ミシン側記憶部13に記憶されている刺繍データそのもの、刺繍データに関連する情報または、刺繍枠に関する情報等については、タブレット端末20に転送が可能である。

0035

ミシン側制御部14は、ミシン10の動作を制御プログラムにしたがって制御する。また、ミシン側制御部14は、タブレット端末20からの問い合わせに対する応答も行う。また、ミシン側制御部14は、ミシン側表示部11の表示及び入力機能を用いて、ミシン10単体刺繍模様の選択や、組み合わせ、及び、変形等の簡易的な編集作業が可能なように制御を行うこともできる。

0036

刺繍枠認識部15は、ミシン10に装着された刺繍枠40の種類を認識する。本実施形態の刺繍枠認識部15は、使用者がミシン側表示部11を用いて入力又は選択した刺繍枠40の種類を、ミシン10に装着された刺繍枠40の種類として認識する。なお、刺繍枠認識部15による刺繍枠の認識方法は、これに限らず、例えば、ICチップを利用したり、接点回路を利用したりして、ミシン10に装着された刺繍枠40の種類を認識してもよい。

0037

縫製実行部16は、受信部12を介して縫製データ生成部25から取得した縫製データにしたがって、刺繍枠40に装着され台布に載置された縫製対象物(例えば、アップリケ布)の輪郭に対して、縫製を実行する。

0038

タブレット端末20は、一般に市販されている汎用品を利用することができる。本実施形態における縫製データ生成装置をタブレット端末20により実行するためには、この縫製システム用のプログラム(アプリケーションプログラム)をタブレット端末20にインストールして実行する。なお、このプログラムは、フラッシュメモリ装置等の記録媒体に記録されていてもよいし、既知の様々なネットワークを介してダウンロードして入手してもよい。なお、本実施形態では、縫製データ生成装置の具体的な一例として、タブレット端末20を例示したが、これに関わらず、例えば、スマートフォンや刺繍枠全体を撮像できる位置に機構的に固定可能な機構によって、ミシン10に設けられ、縫製データ生成装置に必要な機能を備えたカメラ等であってもよい。

0039

タブレット端末20は、図2に示すように、撮像部21と、刺繍枠情報取得部22と、撮像画像解析部23と、輪郭データ生成部24と、縫製データ生成部25と、送信部26と、表示部27と、装置側記憶部28と、表示制御部29と、操作案内部30と、装置側制御部31とから構成されている。

0040

撮像部21は、刺繍枠40及び刺繍枠40に装着され縫製対象物が載置された台布を含んだ画像を撮像する。撮像を実際に行うときには、使用者がタブレット端末20を手に持って行う。

0041

刺繍枠情報取得部22は、刺繍に用いる刺繍枠40の情報を取得する。撮像画像解析部23は、刺繍枠情報取得部22が取得した刺繍枠40の情報と撮像部21が撮像した画像内の刺繍枠の画像とを対応付ける画像解析を行う。具体的には、撮像画像解析部23は、刺繍枠40に相当する表示と撮像部21を介して入力した刺繍枠の画像とが一致している状態において、刺繍枠40の情報と撮像画像中の刺繍枠の画像との対応付けを行う。

0042

輪郭データ生成部24は、撮像画像解析部23の解析結果に基づいて、縫製対象物の輪郭データを生成する。具体的には、輪郭データ生成部24が、撮像部21が撮像した刺繍枠及び少なくとも刺繍枠に装着され縫製対象物が載置された台布を含んだ画像を画像処理することにより、縫製対象物の輪郭データを生成する。

0043

縫製データ生成部25は、輪郭データ生成部24が生成した輪郭データに基づいて、縫製データを生成する。送信部26は、縫製データ生成部25が生成した縫製データをミシン10に送信する。なお、本実施形態では、タブレット端末20(縫製データ生成装置)において、縫製データまでを生成する場合を例示するが、タブレット端末20(縫製データ生成装置)では、輪郭データまでを生成し、生成した輪郭データをミシン10に送信して、ミシン10側で、受信した輪郭データから縫製データを生成するようにしてもよい。

0044

表示部27は、各種画像を表示するとともに、タッチパネルとして機能させるために図示しない操作部を含んで構成されており、情報の表示に加えて、使用者からの各種操作入力を受け付けることができる。本実施形態においては、表示部27は、刺繍枠情報取得部22が取得した刺繍枠40の情報から刺繍枠に相当する表示を半透過状態で表示する。

0045

装置側記憶部28は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等により構成されており、例えば、撮像部21が撮像した画像データやミシン10から取得した様々なデータを記憶する。なお、本実施形態においては、刺繍枠情報や輪郭データ、縫製データ、操作案内用プログラム、音声データ、表示データ等を記憶保存する。

0046

表示制御部29は、表示部27の表示を制御する。具体的には、刺繍枠情報取得部22が取得した刺繍枠40の情報から刺繍枠に相当する表示を半透過状態で表示するとともに、撮像部21を介して入力する映像を重ね合わせて表示するように制御する。

0047

操作案内部30は、刺繍枠に相当する表示を撮像部21を介して入力した刺繍枠の映像に一致させて撮像するように使用者に対して撮像の案内を行う。また、その際、案内表示あるいは音声案内による操作案内を行なう。

0048

装置側制御部31は、制御プログラムにしたがって、タブレット端末20の動作を制御する。具体的には、刺繍枠情報取得部22が取得した刺繍枠40の情報から刺繍枠に相当する表示を表示制御部29に表示させる。また、刺繍枠40に相当する表示に撮像画像中の刺繍枠が重なったと判断した時点で自動的に撮像を行うよう撮像部21を制御する。

0049

<縫製システムの処理>
図3から図14を用いて、本実施形態に係る縫製システムの処理について説明する。

0050

事前準備
使用者は、まず、事前準備として、アップリケ素材布から任意の形状のアップリケ布(図4参照)を切り抜く。そして、使用者は、図5に示すように、切り抜いたアップリケ布を台布50の任意の位置に任意の角度で糊などを用いて、仮止めを行なう。さらに、使用者は、適切なサイズの刺繍枠40に台布をセットする。なお、このとき、位置や回転方向は任意である。

0051

タブレット端末20の縫製アプリケーション起動すると、刺繍枠情報取得部22は、台布50を装着した刺繍枠40の種類指定を使用者に対して求める(ステップS101)。
具体的には、刺繍枠情報取得部22は、図7に示すようなリスト表示を行い、このリストの中から使用者が選択した刺繍枠40の種類を、刺繍に用いる刺繍枠40であると特定する。ここでは、枠種GRが選択されたものとして、以下の説明を行う。なお、刺繍枠40の種類毎のサイズ等のデータは、装置側記憶部28に保存されているが、ミシン10や他のネットワークに接続されたサーバ等と通信して取得してもよい。なお、上記では、刺繍枠40の種類の指定を使用者に委ねていたが、刺繍枠情報取得部22は、撮像部21による撮像画像から刺繍に用いられる刺繍枠40の種類を特定して、その特定した刺繍枠40の種類に応じた刺繍枠40の情報を取得するようにしてもよい。例えば、撮像部21による撮影画像を解析して、撮影された刺繍枠40の形状から認識してもよいし、刺繍枠上に文字バーコード等を表示しておいて、これを画像認識してもよい。

0052

表示制御部29は、図8に示すように、ステップS101において選択された刺繍枠40の枠イメージ背景が透過するように表示を行わせる(ステップS102)。例えば、枠種GRの場合、刺繍有効範囲が230mm×300mmの大きさであるが、表示解像度が264dpiで1563ドット×2048ドットのタブレット端末20をここでは使ったとすると、そのうちの1000ドット×1300ドットの面積刺繍範囲に対応させた1ドット当り0.23mmで描画すればよいことになる。なお、撮像部21で撮像された画像は、既知の刺繍枠の種別からその枠の寸法が把握できるため、この枠と一緒に撮像されたアップリケ布の大きさも正確に算出することができる。

0053

タブレット端末20のカメラ機能が起動され、タブレット端末20の表示部27は、画面に撮像部21から入力される映像を表示する。そして、使用者は、図9から図10の状態になるように、透過表示されている枠イメージと撮像部21で撮像された台布50がセットされた刺繍枠40の外形とが一致して重なるように撮像範囲を調整する(ステップS103)。この撮像範囲の調整は、カメラ位置(タブレット端末20の位置)を調整することにより行ってもよいし、カメラ部にズーム機能があれば、その機能を利用してもよい。また、刺繍枠の例えば、コーナー部にマークを形成しておき、タブレット端末20に描画されている刺繍枠のイメージ画像内の対応するマークと重なるように、タブレット端末20での位置調整を行なってもよい。なお、このとき、操作案内部30が起動し、透過表示されている枠イメージと撮像部21で撮像された台布50がセットされた刺繍枠40の外形とが一致して重なるように、案内表示あるいは音声案内によって、使用者の動作をアシストする。このような機能を搭載することにより、タブレット端末20での撮影に精通していない使用者であっても、短時間で、枠イメージと撮像された台布50がセットされた刺繍枠40の外形とを一致させることができる。

0054

透過表示されている枠イメージと撮像部21で撮像された台布50がセットされた刺繍枠40の外形とが一致したと使用者が判断すると、使用者の操作によって、撮像部21が、撮像を実行する(ステップS104)。なお、画像認識を利用して、枠イメージとカメラで写されている台布がセットされた刺繍枠の外形とが一致した状態になったときに、自動的に撮影が行われるようにしてもよい。このような機能を搭載することにより、手振れ等の影響がない正確な画像を取得することができる。ステップS101で取得した刺繍枠40の情報と、ステップS104で撮像した撮像画像中の刺繍枠とを対応付ける解析を撮像画像解析部23が行う。この背景画像は、枠イメージと同じ大きさで撮影されているため、上述の枠イメージの場合と同様に、1ドット当り、0.23mmで描画すればよいものとして解析結果が簡単に得られる。そして、台布50がセットされた刺繍枠40の画像データは、編集画面の背景画像として装置側記憶部28に記憶される。撮像画像解析部23は、撮像部21による撮影が、枠イメージに刺繍枠40を一致させて行われたことを前提として、刺繍枠40の情報と撮像画像中の刺繍枠との対応付けを行う。枠イメージと撮像画像中の刺繍枠とが一致して重なっていれば、刺繍枠情報取得部22が取得した刺繍枠40の情報から、刺繍枠40のサイズが既知であるため、撮像画像を実際の寸法との対応を取ることができる。

0055

撮像部21による撮影が実行されると、撮像画像が表示部27に表示される(ステップS105)。使用者は、表示部27に表示されている画像内のアップリケ布部分をタッチすることにより、目的とするアップリケ布を指定する(ステップS106)。使用者により、目的とするアップリケ布部分がタッチされると、輪郭データ生成部24が起動し、輪郭データ生成部24が、アップリケ布の画像データに対して、1次微分処理を行ない、X方向(例えば、図11横軸方向)、Y方向(例えば、図11縦軸方向)の差分データあるいは斜め方向の差分データを求め、アップリケ布の輪郭線を抽出し(ステップS107)、細線化処理を行ない、ピクセルが連なった画像データに変換する(ステップS108)。なお、輪郭データの抽出には、エッジ検出による画像処理を用いてもよい。

0056

使用者はジグザグステッチの開始点を指定する(ステップS109)。ジグザグステッチの開始点が指定されると、指定された開始点から、例えば、時計回りにジグザグステッチを生成する(ステップS110)。このジグザグステッチは、図13図14に示すように、例えば、0.2mm間隔で刻み、A点とB点座標を求め、A−Bの線分垂線を立て、輪郭線から2.0mmの点を針落ち点とするように決定する。同様に、B点とC点の線分に対して垂線をA−B間とは逆の方向に立て、針落ち点を決定する。そして、輪郭線を挟んで針落ち点が交互になるように座標値を順次決定する。上記の手順により、アップリケ布を縫い付けるための縫製データが生成されると、タブレット端末20の送信部26からミシン10の受信部12へ縫製データが送信される(ステップS111)。

0057

<本実施形態の効果>
以上、説明したように、本実施形態によれば、寸法が既知である刺繍枠に、アップリケ布を糊などで仮止めした台布を張り、この刺繍枠の外観を含めて撮影を行なうことにより、倍率情報を取得でき、かつ、アップリケ布の輪郭を画像に取り込むことができる。また、抽出した輪郭線にジグザグ縫いのような縫製データを生成することから、このデータを用いることにより、台布が張られた刺繍枠をミシンに取り付けるだけで、アップリケ布の輪郭に沿って正確にジグザグ縫いを施すことができる。つまり、事前に特別なデータを準備しなくとも、アップリケの輪郭線に合わせて、正確な位置に、アップリケ布を台布に縫い合わせることができる。

0058

<第2の実施形態>
図15から図18を用いて、第2の実施形態に係る縫製システムについて説明する。

0059

台布やアップリケ布は、必ずしも無地であるとは限らないため、アップリケ布の輪郭線を抽出した場合に、不要な線が同時に抽出される、あるいは、画像処理の過程擦れてしまうなどの状況により、閉ループの輪郭線が得られない、また、抽出したアップリケ布の輪郭線に対して、ステッチを描くと、ステッチがアップリケ布の輪郭線に対してずれている等の事象が生じる場合がある。本実施形態に係る縫製システムでは、第1の実施形態に係る縫製システムに対して、上記のような場合に、輪郭線を修正したり、輪郭線を使用者が加筆できる機能を提供するものである。以下、その詳細について、説明する。
<縫製システムの構成>

0060

ミシン10は、図15に示すように、ミシン側表示部11と、受信部12と、ミシン側記憶部13と、ミシン側制御部14と、刺繍枠認識部15と、縫製実行部16とから構成されている。また、タブレット端末20は、図15に示すように、撮像部21と、刺繍枠情報取得部22と、撮像画像解析部23と、輪郭データ生成部24と、縫製データ生成部25と、送信部26と、表示部27と、装置側記憶部28と、表示制御部29と、操作案内部30と、装置側制御部31と、縫製データ確認部32と、編集部33とから構成されている。なお、第1の実施形態と同一の符号を付す構成要素については、同様の機能を有するものであることから、その詳細な説明は省略する。

0061

縫製データ確認部32は、撮像部21が撮像した縫製対象物を含んだ画像に、縫製データ生成部25が生成した縫製データに基づいて生成した縫製予定線を含めて表示部27に表示させることにより、使用者に確認を促す。また、縫製データ確認部32は、縫製予定線の色を、縫製対象物を含んだ画像の色に対して、視認容易な色に設定する。編集部33は、輪郭データを使用者による操作に応じて編集する。

0062

<縫製システムの処理>
図16から図18を用いて、本実施形態に係る縫製システムの処理について説明する。なお、本実施形態に係る処理は、第1の実施形態における細線化処理と開始点指定処理との間で行なわれる処理であり、少なくとも、細線化処理までの流れは、第1の実施形態と同様であるため、その詳細な説明は省略する。

0063

ステップS108において、細線化処理が終了すると、縫製データ確認部32が起動し、縫製予定線(図中、点線で示す部分)が表示される。このとき、不要な線が表示されていたり、輪郭線が閉ループとなっていない場合には、使用者は、タッチパネル上で、指や専用のペンを用いて、不要な線を削除したり、線を追加して輪郭線を閉ループとする編集を行なう(ステップS201)。また、図17に示すように、縫製予定線に対して、ステッチが縫製対象物を含んだ画像の色に対して、視認容易な色で表示される。そのため、ステッチがアップリケ布の外形線(図中、実線で示す部分)に対して、ずれている場合には、図18に示すように、輪郭線をアップリケ布の外形線に合うように編集することもできる。さらに、輪郭線が滑らかに描かれていない場合には、線や円弧の任意の箇所をタッチパネル上で、つまむあるいはドラッグする等の操作を行なうことにより、輪郭線の編集を行なってもよい。そして、編集が完了した場合には、開始点の指定処理に移行する(ステップS202)。

0064

<本実施形態の効果>
以上、説明したように、本実施形態によれば、寸法が既知である刺繍枠にアップリケ布を糊などで仮止めした台布を張り、この刺繍枠の外観を含めて撮影することにより、倍率情報を取得することができ、また、同時に、アップリケ布の輪郭を映像として取り込むことができる。さらに、画像処理によりアップリケ布の輪郭線を抽出し、編集を行なうことにより、取得した輪郭線をアップリケ布の輪郭と重ね合わせる。そのため、予め特別なデータを保有することなく、アップリケ布が仮止めされた台布を張った刺繍枠をミシンに取り付けて刺繍を実行すれば、アップリケ布の輪郭に沿って正確にジグザグ縫いを施すことができる。また、アップリケ布は、使用者が適当に切り抜いたものであっても、意図的に違うデザインで切り抜いたものであっても、後からアップリケ布を縫い付ける刺繍データを生成するため、正確かつ柔軟に対応することができる。

0065

<変形例>
第1の実施形態および第2の実施形態においては刺繍枠にアップリケ布が載置された台布をセットした状態で、例えば、図3のステップS102からS107の処理が実行される例について説明した。しかしながら、台布の色あるいは柄とアップリケ布の色あるいは柄とが似ている場合には、アップリケの輪郭データの抽出において、問題が生じる恐れもある。

0066

そこで、本変形例では、刺繍枠に台布のみをセットした状態で、例えば、図3のステップS102からS107の処理が実行した後、撮像し、得られた撮像画像データ(第1の撮像画像データ)を記憶する。次いで、刺繍枠にアップリケ布が載置された台布をセットした状態で、例えば、図3のステップS102からS107の処理が実行した後、撮像し、得られた撮像画像データ(第2の撮像画像データ)を記憶する。

0067

記憶された第1の撮像画像データと第2の撮像画像データとに対して、画像処理により、両者の差分をとる。差分に対して、撮影誤差に起因する細い線やゴミの画像がある場合には、ノイズの除去を行い、アップリケ布の輪郭データを生成する。また、アップリケ画像を指定して、その輪郭データを取得してもよい。

0068

本変形例によれば、第1の撮像画像データと第2の撮像画像データの差分をとることにより、両者に共通する画素データが排除されるため、仮に、台布の色あるいは柄とアップリケ布の色あるいは柄とが似ている場合であっても、正確に、アップリケ布の輪郭データを生成することができる。

0069

<第3の実施形態>
第1および第2の実施形態においては、いずれも縫製データ生成装置であるタブレット端末20において縫製対象物の輪郭データに基づく縫製データを生成する場合を例示した。しかし、上記実施形態以外の他の実施形態においては、タブレット端末20において縫製対象物の輪郭データまでを形成し、形成した輪郭データをミシン10に送信し、ミシン10は、受信した輪郭データに基づいて、縫製対象物の縫製データを生成するとともに、生成された縫製データによって、縫製対象物の縫製を行うようにしてもよい。

0070

なお、縫製システムあるいは縫製データ生成装置の処理をコンピュータシステムあるいはコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを縫製システムあるいは縫製データ生成装置に読み込ませ、実行することによって本発明の縫製システムあるいは縫製データ生成装置を実現することができる。ここでいうコンピュータシステムあるいはコンピュータとは、OSや周辺装置等のハードウェアを含む。

0071

また、「コンピュータシステムあるいはコンピュータ」は、WWW(World Wide Web)システムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムあるいはコンピュータから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムあるいはコンピュータに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。

0072

また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムあるいはコンピュータにすでに記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル差分プログラム)であってもよい。

0073

以上、この発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。

0074

10;ミシン
11;ミシン側表示部
12;受信部
13;ミシン側記憶部
14;ミシン側制御部
15;刺繍枠認識部
16;縫製実行部
20;タブレット端末(縫製データ生成装置)
21;撮像部
22;刺繍枠情報取得部
23;撮像画像解析部
24;輪郭データ生成部
25;縫製データ生成部
26;送信部
27;表示部
28;装置側記憶部
29;表示制御部
30;操作案内部
31;装置側制御部
32;縫製データ確認部
33;編集部

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