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技術 画像形成装置及び色変換制御プログラム並びに色変換制御方法

出願人 コニカミノルタ株式会社
発明者 山口岳志
出願日 2016年4月21日 (4年8ヶ月経過) 出願番号 2016-084899
公開日 2017年10月26日 (3年2ヶ月経過) 公開番号 2017-195522
状態 特許登録済
技術分野 カラー画像通信方式 電子写真一般。全体構成、要素 カラー・階調 FAX画像信号回路
主要キーワード 基準機 プロファイル補正 出力指示装置 FDDI パッチサイズ ラインスキャナ インラインセンサ 刻み幅
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年10月26日)のものです。
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図面 (15)

課題

スキャナプロファイルの作成/補正を制御して、測色値を適切に推定する。

解決手段

通読取領域に第1のサイズのパッチを配置し、スキャナ読取領域に第2のサイズのパッチを配置した第1のカラーチャート印刷し、インラインスキャナ及び外部の測色器を用いて全パッチのRGB値及び測色値を取得し、第2の領域のRGB値と測色値とを用いてスキャナプロファイルを作成し、少なくとも共通読取領域に第1のサイズのパッチを配置した第2のカラーチャートを印刷し、インラインスキャナ及びインライン測色器を用いて第1の領域のRGB値及び測色値を取得し、予め保存した第1のカラーチャートの第1の領域のRGB値及び測色値と、第2のカラーチャートの第1の領域のRGB値及び測色値と、に基づいて、測色値の補正量を算出し、算出した補正量を用いて測色値を推定する。

概要

背景

スキャナプリンタなどのデバイスでは、当該デバイスが出力するデバイス値RGB値CMYK値)はデバイスに依存した値になることから、このデバイス値をデバイスに依存しない色に変換するための色変換テーブルデバイスプロファイル)を作成し、デバイスプロファイルを用いて色変換が行われる。このデバイスプロファイルを作成する方法として、例えば、スキャナプロファイルを作成する場合は、プリンタで出力した色票カラーチャート)をスキャナと測色器とで測定し、スキャナで測定して得たRGB値と測色器で測定して得たCIE1976色空間のL*a*b*値やCIE 1931色空間のXYZ値などの測色値とを対応付けることによってスキャナプロファイルを作成することができる。

上記スキャナプロファイルは、スキャナの個体や部品が変わったり、使用する紙種が変わったりすると、RGBと測色値との対応関係ズレが生じてしまい、スキャナプロファイルを用いた測色値の推定(RGB値から測色値への変換)精度が悪化する。従って、精度良く測色値を推定するためには、個体毎や紙種毎にスキャナプロファイルを作り直す(若しくは、補正UT(look-up table)を作成してスキャナプロファイルに適用する)必要がある。

スキャナプロファイルを作り直す方法として、市販のソフトウェアを用い、プリンタで再度出力したカラーチャートをスキャナと測色器とで測定することによってスキャナプロファイルを作り直す方法がある。また、スキャナ特性が変動した時にスキャナプロファイルを補正する技術に関して、特許文献1には、スキャナプロファイルの計算を外部の高速なデバイスに行わせ、画像処理装置負荷を減らす技術が記載されている。

また、スキャナプロファイルの補正に関する技術ではないが、カラーチャートをスキャナと測色器とで測定する技術に関して、下記特許文献2には、スキャナと測色器とを搭載するプリンタを用いて、プリンタの出力色を補正するためのCMYKのトーンカーブを作成する方法が開示されている。また、下記特許文献3には、主走査方向における一部の領域のみを読み取る測色計と、主走査方向における画像形成幅に亘って読み取るラインセンサと、により、同一用紙の同一面内に形成された複数のカラーパッチを共通に読み取り、共通に読み取られたカラーパッチの読取情報に基づいて、ラインセンサの読取情報から測色計の読取情報に相当する値を推定する画像形成装置が開示されている。

概要

スキャナプロファイルの作成/補正を制御して、測色値を適切に推定する。共通読取領域に第1のサイズのパッチを配置し、スキャナ読取領域に第2のサイズのパッチを配置した第1のカラーチャートを印刷し、インラインスキャナ及び外部の測色器を用いて全パッチのRGB値及び測色値を取得し、第2の領域のRGB値と測色値とを用いてスキャナプロファイルを作成し、少なくとも共通読取領域に第1のサイズのパッチを配置した第2のカラーチャートを印刷し、インラインスキャナ及びインライン測色器を用いて第1の領域のRGB値及び測色値を取得し、予め保存した第1のカラーチャートの第1の領域のRGB値及び測色値と、第2のカラーチャートの第1の領域のRGB値及び測色値と、に基づいて、測色値の補正量を算出し、算出した補正量を用いて測色値を推定する。

目的

本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、スキャナプロファイルの作成/補正を制御して、測色値を適切に推定することができる画像形成装置及び色変換制御プログラム並びに色変換制御方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

カラーチャート印刷する印刷処理部と、前記カラーチャートを測定してRGB値を出力するインラインスキャナ及び前記カラーチャートを測定してL*a*b*値又はXYZ値からなる測色値を出力するインライン測色器と、を備える画像形成装置であって、前記インライン測色器及び前記インラインスキャナの双方が測定可能な第1の領域に第1のサイズのパッチを配置し、前記インライン測色器が測定できず前記インラインスキャナが測定可能な第2の領域に前記第1のサイズよりも小さい第2のサイズのパッチを配置した第1のカラーチャートを前記印刷処理部に印刷させ、前記インラインスキャナから、前記第1のカラーチャートの全パッチのRGB値を取得すると共に、外部の測色器から、前記第1のカラーチャートの全パッチの測色値を取得し、前記第1のカラーチャートの前記第2の領域のパッチの前記RGB値と前記測色値とを対応付けスキャナプロファイルを作成すると共に、前記第1のカラーチャートの前記第1の領域のパッチの前記RGB値と前記測色値とを記憶部に保存し、少なくとも前記第1の領域に前記第1のサイズのパッチを配置した第2のカラーチャートを前記印刷処理部に印刷させ、前記インラインスキャナから、前記第2のカラーチャートの前記第1の領域のパッチのRGB値を取得すると共に、前記インライン測色器から、前記第2のカラーチャートの前記第1の領域のパッチの測色値を取得し、前記記憶部に保存した前記第1のカラーチャートの前記第1の領域のパッチの前記RGB値及び前記測色値と、前記第2のカラーチャートの前記第1の領域のパッチの前記RGB値及び前記測色値と、に基づいて、測色値の補正量を算出する、ことを特徴とする画像形成装置。

請求項2

前記画像形成装置は、前記記憶部に保存した前記第1のカラーチャートの前記第1の領域のパッチの前記RGB値と前記測色値とに基づき、前記第2のカラーチャートの前記第1の領域のパッチの前記RGB値を測色値に変換し、前記第2のカラーチャートの前記第1の領域のパッチの前記測色値と前記変換した測色値との差分から前記補正量を算出する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。

請求項3

前記画像形成装置は、前記第2のカラーチャートの前記第2の領域に前記第2のサイズのパッチを配置し、前記インラインスキャナから、前記第2の領域のパッチのRGB値を取得し、前記補正量に基づいて前記スキャナプロファイルを補正し、前記補正したスキャナプロファイルを用いて、前記第2の領域のパッチのRGB値を測色値に変換して測色値を推定する、ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。

請求項4

前記画像形成装置は、前記第2のカラーチャートの前記第2の領域に前記第2のサイズのパッチを配置し、前記インラインスキャナから、前記第2の領域のパッチのRGB値を取得し、前記スキャナプロファイルを用いて、前記第2の領域のパッチのRGB値を測色値に変換し、前記変換した測色値に前記補正量を加算して測色値を推定する、ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。

請求項5

前記画像形成装置は、前記第1のカラーチャート及び前記第2のカラーチャートの前記第1の領域に、前記画像形成装置の色域を代表する外殻の色のパッチを配置する、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の画像形成装置。

請求項6

前記第1のカラーチャートと前記第2のカラーチャートとは、前記第1の領域に配置されるパッチの色の配列が同じである、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載の画像形成装置。

請求項7

前記第1のサイズは、前記インラインセンサが前記第1の領域のパッチを測定する際に、当該パッチの周囲のパッチからの反射光の影響を受けないサイズである、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載の画像形成装置。

請求項8

カラーチャートを印刷する印刷処理部と、前記カラーチャートを測定してRGB値を出力するインラインスキャナ及び前記カラーチャートを測定してL*a*b*値又はXYZ値からなる測色値を出力するインライン測色器と、を制御する装置で動作する色変換制御プログラムであって、前記装置に、前記インライン測色器及び前記インラインスキャナの双方が測定可能な第1の領域に第1のサイズのパッチを配置し、前記インライン測色器が測定できず前記インラインスキャナが測定可能な第2の領域に前記第1のサイズよりも小さい第2のサイズのパッチを配置した第1のカラーチャートを前記印刷処理部に印刷させる第1処理、前記インラインスキャナから、前記第1のカラーチャートの全パッチのRGB値を取得する第2処理、外部の測色器から、前記第1のカラーチャートの全パッチの測色値を取得する第3処理、前記第1のカラーチャートの前記第2の領域のパッチの前記RGB値と前記測色値とを対応付けてスキャナプロファイルを作成すると共に、前記第1のカラーチャートの前記第1の領域のパッチの前記RGB値と前記測色値とを記憶部に保存する第4処理、少なくとも前記第1の領域に前記第1のサイズのパッチを配置した第2のカラーチャートを前記印刷処理部に印刷させる第5処理、前記インラインスキャナから、前記第2のカラーチャートの前記第1の領域のパッチのRGB値を取得する第6処理、前記インライン測色器から、前記第2のカラーチャートの前記第1の領域のパッチの測色値を取得する第7処理、前記記憶部に保存した前記第1のカラーチャートの前記第1の領域のパッチの前記RGB値及び前記測色値と、前記第2のカラーチャートの前記第1の領域のパッチの前記RGB値及び前記測色値と、に基づいて、測色値の補正量を算出する第8処理、を実行させる、ことを特徴とする色変換制御プログラム。

請求項9

前記第8処理では、前記記憶部に保存した前記第1のカラーチャートの前記第1の領域のパッチの前記RGB値と前記測色値とに基づき、前記第2のカラーチャートの前記第1の領域のパッチの前記RGB値を測色値に変換し、前記第2のカラーチャートの前記第1の領域のパッチの前記測色値と前記変換した測色値との差分から前記補正量を算出する、ことを特徴とする請求項8に記載の色変換制御プログラム。

請求項10

前記第5処理では、前記第2のカラーチャートの前記第2の領域に前記第2のサイズのパッチを配置し、前記第6処理では、前記インラインスキャナから、前記第2の領域のパッチのRGB値を取得し、前記第8処理では、前記補正量に基づいて前記スキャナプロファイルを補正し、前記制御部に、更に、前記補正したスキャナプロファイルを用いて、前記第2の領域のパッチのRGB値を測色値に変換して測色値を推定する第9処理、を実行させる、ことを特徴とする請求項9に記載の色変換制御プログラム。

請求項11

前記第5処理では、前記第2のカラーチャートの前記第2の領域に前記第2のサイズのパッチを配置し、前記第6処理では、前記インラインスキャナから、前記第2の領域のパッチのRGB値を取得し、前記制御部に、更に、前記スキャナプロファイルを用いて、前記第2の領域のパッチのRGB値を測色値に変換し、前記変換した測色値に前記補正量を加算して測色値を推定する第9処理、を実行させる、ことを特徴とする請求項9に記載の色変換制御プログラム。

請求項12

前記第1処理では、前記第1のカラーチャートの前記第1の領域に、前記画像形成装置の色域を代表する外殻の色のパッチを配置し、前記第5処理では、前記第2のカラーチャートの前記第1の領域に、前記画像形成装置の色域を代表する外殻の色のパッチを配置する、ことを特徴とする請求項8乃至11のいずれか一に記載の色変換制御プログラム。

請求項13

前記第1のカラーチャートと前記第2のカラーチャートとは、前記第1の領域に配置されるパッチの色の配列が同じである、ことを特徴とする請求項8乃至12のいずれか一に記載の色変換制御プログラム。

請求項14

前記第1のサイズは、前記インラインセンサが前記第1の領域のパッチを測定する際に、当該パッチの周囲のパッチからの反射光の影響を受けないサイズである、ことを特徴とする請求項8乃至13のいずれか一に記載の色変換制御プログラム。

請求項15

カラーチャートを印刷する印刷処理部と、前記カラーチャートを測定してRGB値を出力するインラインスキャナ及び前記カラーチャートを測定してL*a*b*値又はXYZ値からなる測色値を出力するインライン測色器と、を備える画像形成装置と、外部の測色器と、を含む印刷システムにおける色変換制御方法であって、前記画像形成装置又は当該画像形成装置を制御する装置は、前記インライン測色器及び前記インラインスキャナの双方が測定可能な第1の領域に第1のサイズのパッチを配置し、前記インライン測色器が測定できず前記インラインスキャナが測定可能な第2の領域に前記第1のサイズよりも小さい第2のサイズのパッチを配置した第1のカラーチャートを前記印刷処理部に印刷させる第1処理と、前記インラインスキャナから、前記第1のカラーチャートの全パッチのRGB値を取得する第2処理と、前記外部の測色器から、前記第1のカラーチャートの全パッチの測色値を取得する第3処理と、前記第1のカラーチャートの前記第2の領域のパッチの前記RGB値と前記測色値とを対応付けてスキャナプロファイルを作成すると共に、前記第1のカラーチャートの前記第1の領域のパッチの前記RGB値と前記測色値とを記憶部に保存する第4処理と、少なくとも前記第1の領域に前記第1のサイズのパッチを配置した第2のカラーチャートを前記印刷処理部に印刷させる第5処理と、前記インラインスキャナから、前記第2のカラーチャートの前記第1の領域のパッチのRGB値を取得する第6処理と、前記インライン測色器から、前記第2のカラーチャートの前記第1の領域のパッチの測色値を取得する第7処理と、前記記憶部に保存した前記第1のカラーチャートの前記第1の領域のパッチの前記RGB値及び前記測色値と、前記第2のカラーチャートの前記第1の領域のパッチの前記RGB値及び前記測色値と、に基づいて、測色値の補正量を算出する第8処理と、を実行する、ことを特徴とする色変換制御方法。

請求項16

前記第8処理では、前記記憶部に保存した前記第1のカラーチャートの前記第1の領域のパッチの前記RGB値と前記測色値とに基づき、前記第2のカラーチャートの前記第1の領域のパッチの前記RGB値を測色値に変換し、前記第2のカラーチャートの前記第1の領域のパッチの前記測色値と前記変換した測色値との差分から前記補正量を算出する、ことを特徴とする請求項15に記載の色変換制御方法。

請求項17

前記第5処理では、前記第2のカラーチャートの前記第2の領域に前記第2のサイズのパッチを配置し、前記第6処理では、前記インラインスキャナから、前記第2の領域のパッチのRGB値を取得し、前記第8処理では、前記補正量に基づいて前記スキャナプロファイルを補正し、前記画像形成装置又は当該画像形成装置を制御する装置は、更に、前記補正したスキャナプロファイルを用いて、前記第2の領域のパッチのRGB値を測色値に変換して測色値を推定する第9処理、を実行する、ことを特徴とする請求項16に記載の色変換制御方法。

請求項18

前記第5処理では、前記第2のカラーチャートの前記第2の領域に前記第2のサイズのパッチを配置し、前記第6処理では、前記インラインスキャナから、前記第2の領域のパッチのRGB値を取得し、前記画像形成装置又は当該画像形成装置を制御する装置は、更に、前記スキャナプロファイルを用いて、前記第2の領域のパッチのRGB値を測色値に変換し、前記変換した測色値に前記補正量を加算して測色値を推定する第9処理、を実行する、ことを特徴とする請求項16に記載の色変換制御方法。

請求項19

前記第1処理では、前記第1のカラーチャートの前記第1の領域に、前記画像形成装置の色域を代表する外殻の色のパッチを配置し、前記第5処理では、前記第2のカラーチャートの前記第1の領域に、前記画像形成装置の色域を代表する外殻の色のパッチを配置する、ことを特徴とする請求項15乃至18のいずれか一に記載の色変換制御方法。

請求項20

前記第1のカラーチャートと前記第2のカラーチャートとは、前記第1の領域に配置されるパッチの色の配列が同じである、ことを特徴とする請求項15乃至19のいずれか一に記載の色変換制御方法。

請求項21

前記第1のサイズは、前記インラインセンサが前記第1の領域のパッチを測定する際に、当該パッチの周囲のパッチからの反射光の影響を受けないサイズである、ことを特徴とする請求項15乃至20のいずれか一に記載の色変換制御方法。

技術分野

0001

本発明は、画像形成装置及び色変換制御プログラム並びに色変換制御方法に関し、特に、インラインスキャナとインライン測色器とを備える画像形成装置及びスキャナプロファイルの作成/補正及び測色値推定を制御する色変換制御プログラム並びに色変換制御方法に関する。

背景技術

0002

スキャナやプリンタなどのデバイスでは、当該デバイスが出力するデバイス値RGB値CMYK値)はデバイスに依存した値になることから、このデバイス値をデバイスに依存しない色に変換するための色変換テーブルデバイスプロファイル)を作成し、デバイスプロファイルを用いて色変換が行われる。このデバイスプロファイルを作成する方法として、例えば、スキャナプロファイルを作成する場合は、プリンタで出力した色票カラーチャート)をスキャナと測色器とで測定し、スキャナで測定して得たRGB値と測色器で測定して得たCIE1976色空間のL*a*b*値やCIE 1931色空間のXYZ値などの測色値とを対応付けることによってスキャナプロファイルを作成することができる。

0003

上記スキャナプロファイルは、スキャナの個体や部品が変わったり、使用する紙種が変わったりすると、RGBと測色値との対応関係ズレが生じてしまい、スキャナプロファイルを用いた測色値の推定(RGB値から測色値への変換)精度が悪化する。従って、精度良く測色値を推定するためには、個体毎や紙種毎にスキャナプロファイルを作り直す(若しくは、補正LUT(look-up table)を作成してスキャナプロファイルに適用する)必要がある。

0004

スキャナプロファイルを作り直す方法として、市販のソフトウェアを用い、プリンタで再度出力したカラーチャートをスキャナと測色器とで測定することによってスキャナプロファイルを作り直す方法がある。また、スキャナ特性が変動した時にスキャナプロファイルを補正する技術に関して、特許文献1には、スキャナプロファイルの計算を外部の高速なデバイスに行わせ、画像処理装置負荷を減らす技術が記載されている。

0005

また、スキャナプロファイルの補正に関する技術ではないが、カラーチャートをスキャナと測色器とで測定する技術に関して、下記特許文献2には、スキャナと測色器とを搭載するプリンタを用いて、プリンタの出力色を補正するためのCMYKのトーンカーブを作成する方法が開示されている。また、下記特許文献3には、主走査方向における一部の領域のみを読み取る測色計と、主走査方向における画像形成幅に亘って読み取るラインセンサと、により、同一用紙の同一面内に形成された複数のカラーパッチを共通に読み取り、共通に読み取られたカラーパッチの読取情報に基づいて、ラインセンサの読取情報から測色計の読取情報に相当する値を推定する画像形成装置が開示されている。

先行技術

0006

特開2006−033572号公報
米国特許第7505173号明細書
特開2015−226128号公報

発明が解決しようとする課題

0007

スキャナプロファイルを補正するにあたり、上記市販のソフトウェアや特許文献1の技術では、スキャナプロファイルを最初から作り直す必要があるため、スキャナプロファイルの補正に時間がかかる。また、これらの技術では、スキャナプロファイルを補正する度に、スキャナプロファイル作成用のカラーチャートを出力しなければならないため、時間や資源の無駄が生じる。

0008

また、特許文献2、3に開示されている技術を利用して、カラーチャートのパッチをインラインスキャナとインライン測色器とで共通に読み取れるようにすることにより、そのパッチのRGB値と測色値とを用いてスキャナプロファイルを補正することはできるが、スキャナプロファイルの作成時とスキャナプロファイルの補正時とでは測定の条件が異なるため、これらを単純に比較することができない。

0009

すなわち、スキャナプロファイルを作成する際には、詳細な色情報を取得するために、個々のパッチサイズは小さくするが、スキャナプロファイルを補正する際には、インラインの測色器を用いて効率的に測色値を取得するために、個々のパッチサイズは大きくする必要がある。ここで、大きいサイズのパッチと小さいサイズのパッチとでは、周囲のパッチからの反射光の影響の度合い(フレアレベル)が異なる。そのため、大きいサイズのパッチを測色して作成した補正LUTを、小さいサイズのパッチを測色して作成したスキャナプロファイルに適用しても、スキャナプロファイルを適切に補正することができない。

0010

本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、スキャナプロファイルの作成/補正を制御して、測色値を適切に推定することができる画像形成装置及び色変換制御プログラム並びに色変換制御方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0011

本発明の一側面は、カラーチャートを印刷する印刷処理部と、前記カラーチャートを測定してRGB値を出力するインラインスキャナ及び前記カラーチャートを測定してL*a*b*値又はXYZ値からなる測色値を出力するインライン測色器と、を備える画像形成装置であって、前記インライン測色器及び前記インラインスキャナの双方が測定可能な第1の領域に第1のサイズのパッチを配置し、前記インライン測色器が測定できず前記インラインスキャナが測定可能な第2の領域に前記第1のサイズよりも小さい第2のサイズのパッチを配置した第1のカラーチャートを前記印刷処理部に印刷させ、前記インラインスキャナから、前記第1のカラーチャートの全パッチのRGB値を取得すると共に、外部の測色器から、前記第1のカラーチャートの全パッチの測色値を取得し、前記第1のカラーチャートの前記第2の領域のパッチの前記RGB値と前記測色値とを対応付けてスキャナプロファイルを作成すると共に、前記第1のカラーチャートの前記第1の領域のパッチの前記RGB値と前記測色値とを記憶部に保存し、少なくとも前記第1の領域に前記第1のサイズのパッチを配置した第2のカラーチャートを前記印刷処理部に印刷させ、前記インラインスキャナから、前記第2のカラーチャートの前記第1の領域のパッチのRGB値を取得すると共に、前記インライン測色器から、前記第2のカラーチャートの前記第1の領域のパッチの測色値を取得し、前記記憶部に保存した前記第1のカラーチャートの前記第1の領域のパッチの前記RGB値及び前記測色値と、前記第2のカラーチャートの前記第1の領域のパッチの前記RGB値及び前記測色値と、に基づいて、測色値の補正量を算出することを特徴とする。

0012

本発明の一側面は、カラーチャートを印刷する印刷処理部と、前記カラーチャートを測定してRGB値を出力するインラインスキャナ及び前記カラーチャートを測定してL*a*b*値又はXYZ値からなる測色値を出力するインライン測色器と、を制御する装置で動作する色変換制御プログラムであって、前記装置に、前記インライン測色器及び前記インラインスキャナの双方が測定可能な第1の領域に第1のサイズのパッチを配置し、前記インライン測色器が測定できず前記インラインスキャナが測定可能な第2の領域に前記第1のサイズよりも小さい第2のサイズのパッチを配置した第1のカラーチャートを前記印刷処理部に印刷させる第1処理、前記インラインスキャナから、前記第1のカラーチャートの全パッチのRGB値を取得する第2処理、外部の測色器から、前記第1のカラーチャートの全パッチの測色値を取得する第3処理、前記第1のカラーチャートの前記第2の領域のパッチの前記RGB値と前記測色値とを対応付けてスキャナプロファイルを作成すると共に、前記第1のカラーチャートの前記第1の領域のパッチの前記RGB値と前記測色値とを記憶部に保存する第4処理、少なくとも前記第1の領域に前記第1のサイズのパッチを配置した第2のカラーチャートを前記印刷処理部に印刷させる第5処理、前記インラインスキャナから、前記第2のカラーチャートの前記第1の領域のパッチのRGB値を取得する第6処理、前記インライン測色器から、前記第2のカラーチャートの前記第1の領域のパッチの測色値を取得する第7処理、前記記憶部に保存した前記第1のカラーチャートの前記第1の領域のパッチの前記RGB値及び前記測色値と、前記第2のカラーチャートの前記第1の領域のパッチの前記RGB値及び前記測色値と、に基づいて、測色値の補正量を算出する第8処理、を実行させることを特徴とする。

0013

本発明の一側面は、カラーチャートを印刷する印刷処理部と、前記カラーチャートを測定してRGB値を出力するインラインスキャナ及び前記カラーチャートを測定してL*a*b*値又はXYZ値からなる測色値を出力するインライン測色器と、を備える画像形成装置と、外部の測色器と、を含む印刷システムにおける色変換制御方法であって、前記画像形成装置又は当該画像形成装置を制御する装置は、前記インライン測色器及び前記インラインスキャナの双方が測定可能な第1の領域に第1のサイズのパッチを配置し、前記インライン測色器が測定できず前記インラインスキャナが測定可能な第2の領域に前記第1のサイズよりも小さい第2のサイズのパッチを配置した第1のカラーチャートを前記印刷処理部に印刷させる第1処理と、前記インラインスキャナから、前記第1のカラーチャートの全パッチのRGB値を取得する第2処理と、前記外部の測色器から、前記第1のカラーチャートの全パッチの測色値を取得する第3処理と、前記第1のカラーチャートの前記第2の領域のパッチの前記RGB値と前記測色値とを対応付けてスキャナプロファイルを作成すると共に、前記第1のカラーチャートの前記第1の領域のパッチの前記RGB値と前記測色値とを記憶部に保存する第4処理と、少なくとも前記第1の領域に前記第1のサイズのパッチを配置した第2のカラーチャートを前記印刷処理部に印刷させる第5処理と、前記インラインスキャナから、前記第2のカラーチャートの前記第1の領域のパッチのRGB値を取得する第6処理と、前記インライン測色器から、前記第2のカラーチャートの前記第1の領域のパッチの測色値を取得する第7処理と、前記記憶部に保存した前記第1のカラーチャートの前記第1の領域のパッチの前記RGB値及び前記測色値と、前記第2のカラーチャートの前記第1の領域のパッチの前記RGB値及び前記測色値と、に基づいて、測色値の補正量を算出する第8処理と、を実行することを特徴とする。

発明の効果

0014

本発明の画像形成装置及び色変換制御プログラム並びに色変換制御方法によれば、スキャナプロファイルの作成/補正を制御して、測色値を適切に推定することができる。

0015

その理由は、インライン測色器とインラインスキャナとが測定可能な第1の領域に、第1のサイズのパッチを配置し、インライン測色器が測定できずインラインスキャナが測定可能な第2の領域に、第1のサイズよりも小さい第2のサイズのパッチを配置した第1のカラーチャートを印刷する。そして、インラインスキャナを用いて第1のカラーチャートの全パッチのRGB値を取得すると共に、外部の測色器を用いて第1のカラーチャートの全パッチの測色値を取得し、第2の領域のパッチのRGB値と測色値とを用いてスキャナプロファイルを作成すると共に、第1の領域のパッチのRGB値と測色値とを記憶部に保存する。

0016

その後、第1の領域に第1のサイズのパッチを配置し、第2の領域に第2のサイズのパッチを配置した第2のカラーチャートを印刷し、インラインスキャナを用いて第2のカラーチャートの全パッチのRGB値を取得すると共に、インライン測色器を用いて第2のカラーチャートの第1の領域のパッチの測色値を取得する。そして、予め保存した第1のカラーチャートの第1の領域のパッチのRGB値と測色値との対応関係に基づいて、第2のカラーチャートの第1の領域のRGB値に対応する測色値を推定し、推定した測色値と第2のカラーチャートの第1の領域のパッチの測色値との差分から測色値の補正量を算出して補正LUTを作成する。そして、補正LUTに基づいて補正したスキャナプロファイルを用いて、第2のカラーチャートの第2の領域のパッチのRGB値を測色値に変換して測色値を推定、若しくは、スキャナプロファイルを用いて、第2のカラーチャートの第2の領域のパッチのRGB値を測色値に変換し、変換した測色値に補正量を加算して測色値を推定するからである。

図面の簡単な説明

0017

従来の測色値の推定方法を説明する模式図である。
従来の測色値の推定方法を説明する模式図である。
本発明の一実施の形態に係る測色値の推定方法を説明する模式図である。
本発明の一実施例に係る印刷システムの一例を示す模式図である。
本発明の一実施例に係る印刷システムの他の例を示す模式図である。
本発明の一実施例に係るプロファイル作成装置の構成を示すブロック図である。
本発明の一実施例に係る画像形成装置(インラインスキャナ及びインライン測色器を含む場合)の構成例を示す模式図である。
本発明の一実施例に係る画像形成装置(インラインスキャナ及びインライン測色器を含む場合)の構成を示すブロック図である。
本発明の一実施例に係る画像形成装置の動作(スキャナプロファイル作成処理)を示すフローチャート図である。
本発明の一実施例に係る画像形成装置の動作(測色値推定処理)を示すフローチャート図である。
本発明の一実施例に係る画像形成装置の動作(スキャナプロファイル補正処理)を示すフローチャート図である。
本発明の一実施例に係る画像形成装置の動作(補正LUT作成処理)を示すフローチャート図である。
本発明の一実施例に係る画像形成装置の動作(測色値推定処理)の他の例を示すフローチャート図である。
本発明の一実施例に係るカラーチャートの一例を示す模式図である。

0018

背景技術で示したように、スキャナの個体や部品が変わったり、使用する紙種が変わったりすると、スキャナプロファイルに記録されたRGBと測色値との対応関係にズレが生じるため、個体毎や紙種毎にスキャナプロファイルを作り直す必要がある。しかしながら、スキャナプロファイルを最初から作り直す方法では、時間や資源の無駄が生じる。また、スキャナプロファイルの補正時にカラーチャートをインラインスキャナとインライン測色器とで読み取ってスキャナプロファイルを補正することもできるが、この方法では、スキャナプロファイル作成時とスキャナプロファイル補正時のカラーチャートのパッチサイズの差異に起因して、周囲のパッチからの反射光の影響の度合い(フレアレベル)が変化するため、スキャナプロファイルを適切に補正することができず、推定する測色値の誤差が大きくなる。

0019

そこで、本発明の一実施の形態では、インラインスキャナとインライン測色器の双方が測定可能な第1の領域には、第1のサイズ(インライン測色器が測定可能な最小サイズ以上のサイズ)のパッチを配置し、インライン測色器が測定できずインラインスキャナが測定可能な第2の領域には、第1のサイズよりも小さい第2のサイズ(インラインスキャナが測定可能なラインセンササイズ)のパッチを配置して、第1のカラーチャートを作成する。そして、スキャナプロファイル作成時は、インラインスキャナを用いて第1のカラーチャートの全パッチのRGB値を取得すると共に、外部の測色器を用いて第1のカラーチャートの全パッチの測色値を取得し、第2の領域のパッチのRGB値と測色値とを用いてスキャナプロファイルを作成し、第1の領域のパッチのRGB値と測色値とを記憶部に保存する。

0020

その後、第1の領域に第1のサイズのパッチを配置し、第2の領域に第2のサイズのパッチを配置して第2のカラーチャートを作成し、インラインスキャナを用いて第2のカラーチャートの全パッチのRGB値を取得すると共に、インライン測色器を用いて第2のカラーチャートの第1の領域のパッチの測色値を取得する。そして、予め保存した第1のカラーチャートの第1の領域のパッチのRGB値と測色値との対応関係に基づいて、第2のカラーチャートの第1の領域のパッチのRGB値に対応する測色値を推定し、推定した測色値と第2のカラーチャートの第1の領域のパッチの測色値との差分から測色値の補正量を算出して補正LUTを作成する。更に、補正LUTに基づいて補正したスキャナプロファイルを用いて、第2のカラーチャートの第2の領域のパッチのRGB値を測色値に変換して測色値を推定、若しくは、スキャナプロファイルを用いて、第2のカラーチャートの第2の領域のパッチのRGB値を測色値に変換し、変換した測色値に補正量を加算して測色値を推定する。

0021

以下、図1乃至図3を参照して具体的に説明する。

0022

図1は、従来の測色値の推定方法を示している。まず、図1(a)に示すように、所定の紙種(ここでは紙種1)の用紙を用いてプロファイル作成用カラーチャートを所定の印刷装置(ここでは基準機A)で印刷し、各パッチをインラインスキャナ及び外部の測色器の両方で測定してRGB値及び測色値(ここではL*a*b*値)を取得し、各パッチのRGB値と測色値とを対応付けるスキャナプロファイルを作成する。次に、図1(b)に示すように、所定の紙種(ここでは紙種2)の用紙を用いて測色値の推定用カラーチャートを印刷装置(ここでは評価機B)で印刷し、各パッチをインラインスキャナで測定してRGB値を取得し、上記で作成したスキャナプロファイルを用いてRGB値を測色値に変換する。この方法では、上述したように、スキャナの個体差や紙種差により、スキャナプロファイルに記録されたRGBと測色値との対応関係にズレが生じるため、測色値の推定精度が悪化する。そのため、スキャナの個体毎や紙種毎にスキャナプロファイルを作り直す必要があり、時間や資源の無駄が生じる。

0023

図2は、従来の他の測色値の推定方法を示している。まず、図2(a)に示すように、上記と同様に、所定の紙種(ここでは紙種1)の用紙を用いてプロファイル作成用カラーチャートを所定の印刷装置(ここでは基準機A)で印刷し、各パッチをインラインスキャナ及び外部の測色器の両方で測定してRGB値及び測色値を取得し、各パッチのRGB値と測色値とを対応付けるスキャナプロファイルを作成する。次に、図2(b)に示すように、所定の紙種(ここでは紙種2)の用紙を用いてプロファイル補正用カラーチャートを印刷装置(ここでは評価機B)で印刷し、各パッチをインラインスキャナ及びインライン測色器の両方で測定してRGB値及び測色値を取得して補正LUTを作成し、この補正LUTを上記で作成したスキャナプロファイルに適用してスキャナプロファイルを補正する。そして、紙種2の用紙を用いて測色値の推定用カラーチャートを評価機Bで印刷し、各パッチをインラインスキャナで測定してRGB値を取得し、補正したスキャナプロファイルを用いてRGB値を測色値に変換する。この方法では、スキャナの個体差や紙種差に起因するスキャナプロファイルのRGB値と測色値との対応関係のズレを補正LUTにより補正しているため、測色値の推定精度は図1の場合よりも良くなる。しかしながら、プロファイル作成用カラーチャートとプロファイル補正用カラーチャートとはパッチのサイズが異なるためにフレアレベルが異なり、双方のチャートをインラインスキャナで測定して得たRGB値に差異が生じるため、十分な測色値の推定精度を得ることができない。

0024

図3は、本発明の一実施の形態に係る測色値の推定方法を示している。本実施例では、図3(a)に示すように、インライン測色器の測定範囲(太い実線の枠内)とインラインスキャナの測定範囲(太い破線の枠内)とを考慮し、プロファイル作成用カラーチャートに配置するパッチのサイズを領域に応じて変え、インラインスキャナとインライン測色器の双方が測定可能な共通読取領域(測色器測定範囲と同じ領域、第1の領域と呼ぶ。)に、第1のサイズのパッチを配置し、インライン測色器が測定できずインラインスキャナが測定可能なスキャナ読取領域(スキャナ測定範囲から測色器測定範囲を除いた領域、第2の領域と呼ぶ。)に、第1のサイズよりも小さい第2のサイズのパッチを配置する。そして、図3(b)に示すように、所定の紙種(ここでは紙種1)の用紙を用いてプロファイル作成用カラーチャートを所定の印刷装置(ここでは基準機A)で印刷し、各パッチをインラインスキャナ及び外部の測色器の両方で測定してRGB値及び測色値を取得し、第2の領域の各パッチのRGB値と測色値とを対応付けてスキャナプロファイルを作成する。その際、第1の領域の各パッチのRGB値及び測色値を保持しておく。次に、図3(c)に示すように、所定の紙種(ここでは紙種2)の用紙を用いて、第1の領域に第1のサイズのパッチを配置し(パッチの色の配列も同じにすることが好ましい。)、第2の領域に第2のサイズのパッチを配置した測色値の推定用兼プロファイル補正用カラーチャートを印刷装置(ここでは評価機B)で印刷し、第1の領域の各パッチをインラインスキャナ及びインライン測色器の両方で測定してRGB値及び測色値を取得し、上記で保持したプロファイル作成用カラーチャートの第1の領域のパッチのRGB値と測色値との対応関係から、取得したRGB値に対応する測色値を推定し、推定した測色値と取得した測色値との差分から補正量を算出して補正LUTを作成し、作成した補正LUTに基づいて補正したスキャナプロファイルを用いて、第2の領域のパッチのRGB値を測色値に変換して測色値を推定(若しくは、元のスキャナプロファイルを用いて、第2の領域のパッチのRGB値を測色値に変換し、変換した測色値に補正量を加算して測色値を推定)する。この方法では、スキャナプロファイル作成時とスキャナプロファイル補正時とで同じサイズのパッチを測定するため、周囲のパッチからの反射光の影響を受けない、若しくは、反射光の影響の度合い(フレアレベル)を同程度にすることができ、測色値を正確に推定することができる。

0025

なお、本明細書において、プロファイルとは色変換テーブルのことを指す。プロファイルのなかでも、ICC(International Color Consortium)プロファイルが印刷業界のみならず、IT業界においても広く使われており、実質的にデフクトスタンダードとなっている。上記ICCプロファイルでは対応表入力値格子数として定義されており、例えば格子数が6であれば、0から255を(格子数−1)で割った値が入力値の刻み幅となる。従って、R、G、Bのそれぞれが0、51、102、153、204、255の値を持ち、対応表には、6の3乗の組み合わせの入力値とそれに対応する測色値とが記載されることになる。

0026

上記した本発明の一実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の一実施例に係る画像形成装置及び色変換制御プログラム並びに色変換制御方法について、図4乃至図14を参照して説明する。図4及び図5は、本実施例の印刷システムの構成例を示す模式図であり、図6は、本実施例のプロファイル作成装置の構成を示すブロック図である。また、図7及び図8は、本実施例の画像形成装置(インラインスキャナ及びインライン測色器を含む場合)の構成を示す模式図及びブロック図である。また、図9乃至図13は、本実施例の画像形成装置(インラインスキャナ及びインライン測色器を含む場合)の動作を示すフローチャート図であり、図14は、本実施例のカラーチャートの一例を示す模式図である。

0027

図4に示すように、本実施例の印刷システム10は、出力指示装置20、プロファイル作成装置30、コントローラ40、画像形成装置50、測色器60などで構成される。これらはイーサネット登録商標)、トークンリングFDDI(Fiber-Distributed Data Interface)等の規格により定められるLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等の通信ネットワーク70を介して接続されている。

0028

出力指示装置20は、クライアントコンピュータ装置であり、プリンタドライバや専用のソフトウェアを用いて、コントローラ40に印刷指示を行うジョブ発行する。

0029

プロファイル作成装置30は、画像形成装置50が出力したカラーチャートを測定して得たRGB値と測色値と用いてスキャナプロファイルやプリンタプロファイルを作成/補正したり、測色値を推定したりする。このプロファイル作成装置30の詳細な構成は後述する。

0030

コントローラ40は、出力指示装置20によって発行されたジョブに対して、色変換、スクリーニングラスタライズ等の画像処理を行い、画像処理後の画像データを画像形成装置50に転送する。上記色変換は、プロファイル作成装置30が作成したスキャナプロファイルやプリンタプロファイルを用いて行う。

0031

画像形成装置50は、コントローラ40から画像データを受け取り、画像データに基づく画像を用紙上に形成して出力する。この画像形成装置50の詳細な構成も後述する。

0032

測色器60は、光の波長ごとに計測可能なスペクトル方式(分光光度計)の測色器であり、画像形成装置50が出力したカラーチャートを測定し、測色値(L*a*b*値、XYZ値など)を出力する。

0033

なお、図4は本実施例の印刷システム10の一例であり、その構成は適宜変更可能である。例えば、図4では、印刷システム10に測色器60を備える構成としたが、画像形成装置50のインライン測色器でカラーチャートを測色する場合は測色器60を省略することができる。また、図5に示すように、コントローラ40は画像形成装置50に内蔵される構成としてもよい。また、プロファイル作成装置30はコントローラ40や画像形成装置50に内蔵される構成としてもよいし、測色器60は画像形成装置50に内蔵される構成としてもよい。以下、プロファイル作成装置30と画像形成装置50について詳細に説明する。

0034

[プロファイル作成装置]
プロファイル作成装置30は、図6(a)に示すように、制御部31、記憶部35、ネットワークI/F部36、表示部37、操作部38などで構成される。

0035

制御部31は、CPU(Central Processing Unit)32とROM(Read Only Memory)33やRAM(Random Access Memory)34などのメモリとで構成され、CPU32は、ROM33や記憶部35に記憶した制御プログラムをRAM34に展開して実行することにより、プロファイル作成装置30全体の動作を制御する。

0036

記憶部35は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などで構成され、CPU32が各部を制御するためのプログラム、自装置の処理機能に関する情報、作成又は補正したスキャナプロファイル、スキャナプロファイルを補正するための補正LUTなどを記憶する。

0037

ネットワークI/F部36は、NIC(Network Interface Card)やモデムなどで構成され、プロファイル作成装置30を通信ネットワーク70に接続し、コントローラ40や画像形成装置50、測色器60とのデータ通信を可能にする。

0038

表示部37は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどであり、スキャナプロファイルの作成や補正に関する各種画面を表示する。

0039

操作部38は、マウスキーボードハードスイッチなどであり、スキャナプロファイルの作成や補正に関する各種操作を可能にする。

0040

上記制御部31は、図6(b)に示すように、チャート印刷指示部31a、RGB値取得部31b、測色値取得部31c、スキャナプロファイル作成部31d、補正量算出部31e、測色値推定部31fなどとしても機能する。

0041

チャート印刷指示部31aは、スキャナプロファイルの作成に使用するカラーチャート(第1のカラーチャートと呼ぶ。)の印刷を指示する。その際、少なくとも、スキャナプロファイルの補正に必要な色のパッチを、後述する画像形成装置50のインラインスキャナ59a及びインライン測色器59bの双方が測定可能な位置(後述する共通読取領域)に配置すると共に、当該パッチのサイズを相対的に大きいサイズ(インライン測色器59bが測定可能な最小サイズ以上のサイズ、以下、第1のサイズと呼ぶ。)に設定する。また、スキャナプロファイルの作成に必要な色のパッチを、インライン測色器59bが測定できずインラインスキャナ59aが測定可能な位置(後述するスキャナ読取領域)に配置すると共に、当該パッチのサイズを相対的に小さいサイズ(インラインスキャナ59aが測定可能なサイズ、具体的にはインラインスキャナ59aを構成するラインスキャナの個々のセンサに対応するサイズ、以下、第2のサイズと呼ぶ。)に設定する。

0042

また、チャート印刷指示部31aは、色検証や色補正、プリンタプロファイルの作成などに使用するカラーチャート(第2のカラーチャートと呼ぶ。)の印刷を指示する。その際、少なくとも、スキャナプロファイルの補正に必要な色のパッチを、インラインスキャナ59a及びインライン測色器59bの双方が測定可能な位置(上記の共通読取領域)に配置(好ましくは第1のカラーチャートと同じ色の配列で配置)すると共に、当該パッチのサイズを上記の第1のサイズに設定する。また、必要に応じて、色検証や色補正、プリンタプロファイルの作成に必要な色のパッチを、インライン測色器59bが測定できずインラインスキャナ59aが測定可能な位置(上記のスキャナ読取領域)に配置すると共に、当該パッチのサイズを上記の第2のサイズに設定する。

0043

なお、上記では、第1のカラーチャート及び第2のカラーチャートの共通読取領域に同じサイズ(第1のサイズ)のパッチを配置したが、周囲のパッチからの反射光の影響を受けない、若しくは、反射光の影響の度合い(フレアレベル)を同程度にすることができる範囲で、共通読取領域に配置するパッチのサイズは、第1のカラーチャートと第2のカラーチャートとで異なっていてもよい。同様に、上記では、第1のカラーチャート及び第2のカラーチャートのスキャナ読取領域に同じサイズ(第2のサイズ)のパッチを配置したが、周囲のパッチからの反射光の影響の度合い(フレアレベル)を同程度にすることができる範囲で、スキャナ読取領域に配置するパッチのサイズは、第1のカラーチャートと第2のカラーチャートとで異なっていてもよい。

0044

RGB値取得部31bは、スキャナプロファイル作成時においては、画像形成装置50のインラインスキャナ59aが、カラーチャート(第1のカラーチャート)の各パッチを測定して得たRGB値を取得する。また、スキャナプロファイル補正時やスキャナプロファイルを用いた色検証時や色補正時、プリンタプロファイルの作成時においては、画像形成装置50のインラインスキャナ59aが、カラーチャート(第2のカラーチャート)の各パッチを測定して得たRGB値を取得する。

0045

測色値取得部31cは、スキャナプロファイル作成時においては、測色器60が、カラーチャート(第1のカラーチャート)の各パッチを測定して得た測色値を取得する。また、スキャナプロファイル補正時においては、画像形成装置50のインライン測色器59bが、カラーチャート(第2のカラーチャート)の共通読取領域に配置された各パッチを測定して得た測色値を取得する。

0046

スキャナプロファイル作成部31dは、スキャナプロファイル作成時に、RGB値取得部31bが取得した第1のカラーチャートのスキャナ読取領域のRGB値と測色値取得部31cが取得した第1のカラーチャートのスキャナ読取領域の測色値とを対応付ける(RGB値を測色値に変換する)スキャナプロファイルを作成する。また、スキャナプロファイル作成部31dは、RGB値取得部31bが取得した第1のカラーチャートの共通読取領域のRGB値と測色値取得部31cが取得した第1のカラーチャートの共通読取領域の測色値とを記憶部35などに保存する。

0047

補正量算出部31eは、スキャナプロファイル作成時に、予め保存した、RGB値取得部31bが取得した第1のカラーチャートの共通読取領域のRGB値と測色値取得部31cが取得した第1のカラーチャートの共通読取領域の測色値とに基づいて、スキャナプロファイル補正時にRGB値取得部31bが取得した第2のカラーチャートの共通読取領域のRGB値に対応する測色値を推定し、推定した測色値と測色値取得部31cが取得した第2のカラーチャートの共通読取領域の測色値との差分から補正量を算出して補正LUTを作成する。そして、必要に応じて、作成した補正LUTをスキャナプロファイル作成部31dが作成したスキャナプロファイルに適用することにより、スキャナプロファイルを補正する。

0048

測色値推定部31fは、補正量算出部31eが補正したスキャナプロファイルを用いて、RGB値取得部31bが取得した第2のカラーチャートのスキャナ読取領域のRGB値を測色値に変換して測色値を推定する。若しくは、スキャナプロファイル作成部31dが作成したスキャナプロファイルを用いて、RGB値取得部31bが取得した第2のカラーチャートのスキャナ読取領域のRGB値を測色値に変換し、変換した測色値に、補正量算出部31eが作成した補正LUTの補正量を加算して測色値を推定する。

0049

上記チャート印刷指示部31a、RGB値取得部31b、測色値取得部31c、スキャナプロファイル作成部31d、補正量算出部31e、測色値推定部31fは、ハードウェアとして構成してもよいし、制御部31を、チャート印刷指示部31a、RGB値取得部31b、測色値取得部31c、スキャナプロファイル作成部31d、補正量算出部31e、測色値推定部31fとして機能させる色変換制御プログラムとして構成し、当該色変換制御プログラムをCPU32に実行させる構成としてもよい。

0050

[画像形成装置]
画像形成装置50は、MFP(Multi-Functional Peripherals)や単機能のプリンタなどであり、スキャナプロファイル作成用の第1のカラーチャートと、色検証や色補正、プリンタプロファイル作成用などの第2のカラーチャートと、を出力する。図7は、画像形成装置50の構成を示す模式図であり、画像形成装置50には、スキャナ(インラインスキャナ59a)と測色器(インライン測色器59b)とが内蔵されている。この画像形成装置50は、図8(a)に示すように、制御部51、記憶部55、ネットワークI/F部56、表示操作部57、画像処理部58、印刷処理部59などで構成される。

0051

制御部51は、CPU52とROM53やRAM54などのメモリとで構成され、CPU52は、ROM53や記憶部55に記憶した制御プログラムをRAM54に展開して実行することにより、画像形成装置50全体の動作を制御する。

0052

記憶部55は、HDDやSSDなどで構成され、CPU52が各部を制御するためのプログラム、自装置の処理機能に関する情報、スキャナプロファイル、プリンタプロファイルなどを記憶する。

0053

ネットワークI/F部56は、NICやモデムなどで構成され、画像形成装置50を通信ネットワーク70に接続し、プロファイル作成装置30やコントローラ40などとのデータ通信を可能にする。

0054

表示操作部57は、表示部上に透明電極が格子状に配置された感圧式の操作部(タッチセンサ)を設けたタッチパネルなどであり、印刷処理に関する各種画面を表示し、印刷に関する各種操作を可能にする。また、画像形成装置50がプロファイル作成装置30の機能を備える場合は、表示操作部57は、スキャナプロファイルの作成や補正に関する各種画面を表示し、スキャナプロファイルの作成や補正に関する各種操作を可能にする。

0055

画像処理部58は、画像形成装置50がコントローラ40の機能を備える場合に設けられ、出力指示装置20によって発行されたジョブに対して、色変換、スクリーニング、ラスタライズ等の画像処理を行い、画像処理後の画像データを印刷処理部59に転送する。

0056

印刷処理部(印刷エンジン)59は、画像処理後の画像データに基づいて印刷処理を実行する。この印刷処理部59は、帯電装置により帯電された感光体ドラム露光装置から画像に応じた光を照射して静電潜像を形成し、現像装置で帯電したトナーを付着させて現像し、そのトナー像転写ベルトに1次転写し、転写ベルトから用紙に2次転写し、更に定着装置で用紙上のトナー像を定着させる処理を行う。また、印刷処理部59は、インラインスキャナ59a及びインライン測色器59bを含む。

0057

インラインスキャナ59aは、例えば、RGBの3種類のセンサが主走査方向に配列されたラインセンサなどで構成され、RGBの各センサが測定して得たRGB値を出力する。

0058

インライン測色器59bは、例えば、外部の測色器60と同様に、光の波長ごとに計測可能なスペクトル方式(分光光度計)の測色器であり、外部測色器と同様な精度で測色値(L*a*b*値、XYZ値など)を出力する。

0059

また、画像形成装置50がプロファイル作成装置30の機能を備える場合は、制御部51は、図8(b)に示すように、チャート印刷指示部51a、RGB値取得部51b、測色値取得部51c、スキャナプロファイル作成部51d、補正量算出部51e、測色値推定部51fとして機能(若しくは、CPU52は色変換制御プログラムを実行)する。上記制御部51の各部の動作はプロファイル作成装置30の制御部31と同様であるため説明は省略する。

0060

なお、図4乃至図8は本実施例の印刷システム10の一例であり、共通読取領域に第1のサイズのパッチが配置され、スキャナ読取領域に第2のサイズのパッチが配置されたカラーチャートを用いて、スキャナプロファイルの作成/補正、スキャナプロファイルを用いた測色値の推定、色補正、色検証、プリンタプロファイルの作成などが可能であれば、各装置の構成や制御は適宜変更可能である。

0061

以下、上記構成の印刷システム10の動作について説明する。なお、以下のフローでは、図7及び図8の画像形成装置50を前提とし、画像形成装置50がプロファイル作成装置30の機能を備え(すなわち、画像形成装置50の制御部51が、チャート印刷指示部51a、RGB値取得部51b、測色値取得部51c、スキャナプロファイル作成部51d、補正量算出部51e、測色値推定部51fとして機能し)、画像形成装置50の印刷処理部59にインラインスキャナ59aとインライン測色器59bとを含むものとして説明する。

0062

[スキャナプロファイルの作成処理]
まず、スキャナプロファイルの作成処理について説明する。CPU52は、ROM53又は記憶部55に記憶した色変換制御プログラムをRAM54に展開して実行することにより、図9のフローチャート図に示す各ステップの処理を実行する。なお、本処理は一番始めに1回だけ行えば良い。

0063

制御部51(チャート印刷指示部51a)は、色材を適宜変化させ、画像形成装置50の色域全体の情報が取得できるように色域を代表する外殻の色のパッチを配置したスキャナプロファイル作成用のカラーチャート(第1のカラーチャート)の画像を生成し、当該画像に基づき、印刷処理部59にスキャナプロファイル作成用のカラーチャートの印刷を指示する(S101)。

0064

図14は、スキャナプロファイル作成用のカラーチャートの一例である。図14に示すように、インラインスキャナ59aは、スキャナ測定範囲81(図の太い破線の範囲)が測定可能であり、インライン測色器59bは、測色器測定範囲82(図の太い実線の範囲)が測定可能である。従って、カラーチャート80は、インラインスキャナ59aのみが測定可能な領域(スキャナ読取領域83、すなわち、スキャナ測定範囲81から測色器測定範囲82を除いた領域)と、インラインスキャナ59aとインライン測色器59bの双方が測定可能な領域(カラーチャート80の中央を縦断する共通読取領域84、すなわち、測色器測定範囲82と同じ領域)と、に分割される。そして、共通読取領域84には、スキャナプロファイルの補正に必要な色(例えば、Red、Yellow、Green、Cyan、Blue、Magenta等の純色と、白地と、最暗点(4色ベタなど)の8点と、必要に応じて、その間の色)のパッチが配置され、各々のパッチは、インライン測色器59bが測定可能な最小サイズ以上のサイズ(相対的に大きい第1のサイズ)で形成される。また、スキャナ読取領域83には、スキャナプロファイルの作成に必要な色(例えば、上記8点と、各純色の割合を徐々に変化させた色)のパッチが配置され、各々のパッチは、インラインスキャナ59aが測定可能なサイズ(相対的に小さい第2のサイズ)で形成される。

0065

次に、制御部51(RGB値取得部51b)は、印刷処理部59のインラインスキャナ59aが上記スキャナプロファイル作成用のカラーチャートを測定して得た(印刷処理部59のインラインスキャナ59aを制御して、スキャナプロファイル作成用のカラーチャートを測定させた)、全パッチのRGB値を取得する(S102)。

0066

次に、制御部51(測色値取得部51c)は、外部の測色器60が上記スキャナプロファイル作成用のカラーチャートを測定して得た(外部の測色器60を制御して、スキャナプロファイル作成用のカラーチャートを測定させた)、全パッチの測色値を取得する(S103)。

0067

次に、制御部51(スキャナプロファイル作成部51d)は、スキャナプロファイル作成用のカラーチャートのスキャナ読取領域83のパッチのRGB値と測色値とを対応付けてスキャナプロファイルを作成する(S104)。そして、スキャナプロファイル作成用のカラーチャートの共通読取領域84のパッチのRGB値と測色値とを記憶部55などに保存する(S105)。

0068

[測色値の推定処理]
次に、測色値の推定処理について説明する。CPU52は、ROM53又は記憶部55に記憶した色変換制御プログラムをRAM54に展開して実行することにより、図10乃至図12のフローチャート図に示す各ステップの処理を実行する。

0069

まず、制御部51は、記憶部55などから作成済みのスキャナプロファイルを読み込む(S201)。なお、読み込むスキャナプロファイルは本フローで補正したスキャナプロファイルでも良い。

0070

次に、制御部51(チャート印刷指示部51a)は、所望の色のパッチを配置したスキャナプロファイル補正用のカラーチャート(第2のカラーチャート)の画像を生成し、当該画像に基づき、印刷処理部59にスキャナプロファイル補正用のカラーチャートの印刷を指示する(S202)。

0071

このカラーチャートは、スキャナプロファイルを用いて測色値を得る目的によってパターンが異なり、例えば、プリンタの変動を抑えるキャリブレーション用のパターンや、プリンタプロファイル(ICCプロファイル)を作成するためのパターン、または色検証用カラーマネージメント処理後の色が目的の色に入っているかの確認のため)のパターンなどとすることができるが、少なくとも、共通読取領域84には、スキャナプロファイルの補正に必要な色(画像形成装置50の色域を代表する外殻の色、例えば、Red、Yellow、Green、Cyan、Blue、Magenta等の純色と、白地と、最暗点(4色ベタなど)の8点と、必要に応じて、その間の色)のパッチが配置され、共通読取領域84の各々のパッチは、スキャナプロファイル作成用のカラーチャートの共通読取領域84に配置したパッチと同じサイズ(第1のサイズ)で形成すると共に、必要に応じて、当該パッチと同じ色の配列で配置する。

0072

次に、制御部51(RGB値取得部51b)は、印刷処理部59のインラインスキャナ59aが上記スキャナプロファイル補正用のカラーチャートを測定して得た(印刷処理部59のインラインスキャナ59aを制御して、スキャナプロファイル補正用のカラーチャートを測定させた)、全パッチのRGB値を取得し、取得したRGB値を記憶部35などに保存する(S203)。

0073

次に、制御部51(測色値取得部51c)は、印刷処理部59のインライン測色器59bが上記スキャナプロファイル補正用のカラーチャートを測定して得た(印刷処理部59のインライン測色器59bを制御して、スキャナプロファイル補正用のカラーチャートを測定させた)、共通読取領域84のパッチの測色値を取得し、取得した測色値を記憶部35などに保存する(S204)。

0074

次に、制御部51(補正量算出部51e)は、第1のカラーチャートの共通読取領域84のパッチのRGB値及び測色値と、第2のカラーチャートの共通読取領域84のパッチのRGB値及び測色値と、を用いて、スキャナプロファイルを補正する(S205)。このステップの詳細は後述する。

0075

次に、制御部51(測色値推定部51f)は、補正したスキャナプロファイルを用いて、第2のカラーチャートのスキャナ読取領域83のパッチのRGB値を測色値に変換して測色値を推定する(S206)。そして、制御部51(測色値推定部51f)は、全点についてRGB値を測色値に変換したかを判断し(S207)、全点のRGB値を測色値に変換するまでS206のステップを繰り返し実行する。

0076

次に、S205のスキャナプロファイル補正処理について、図11及び図12を参照して説明する。

0077

まず、制御部51(補正量算出部51e)は、スキャナプロファイルを補正するための補正LUTを作成する(S301)。図12は、このステップの詳細を示しており、まず、スキャナプロファイル作成用のパッチ(第1のカラーチャートの共通読取領域84に配置されたパッチ)のRGB値(RGB1)と測色値(測色値1)とを記憶部55などから取得する(S401)。次に、スキャナプロファイル補正用のパッチ(第2のカラーチャートの共通読取領域84に配置されたパッチ)のRGB値(RGB2)と測色値(測色値2)とを記憶部55などから取得する(S402)。次に、RGB1と測色値1との対応関係から、RGB2に対応する測色値(測色値2’)を推定する(S403)。次に、S402で取得した測色値(測色値2)から、推定した測色値(測色値2’)を減算して、補正量を算出する(S404)。そして、全点について補正量を算出したかを判断し(S405)、補正量を算出していない点があればS401に戻って同様の処理を繰り返し、全点の補正量を算出したら、算出した補正量を用いて補正LUTを作成する(S406)。

0078

図11に戻って、制御部51(補正量算出部51e)は、スキャナプロファイルの各点の出力値(測色値1)に補正LUTの補正量を加算し(S302)、このステップを全点の処理が終了するまで繰り返す(S303のNo)。全点の処理が終了したらスキャナプロファイルの補正処理を終了する。

0079

上記フローでは、補正LUTに基づいて補正したスキャナプロファイルを用いて、第2のカラーチャートのスキャナ読取領域83のパッチのRGB値を測色値に変換して測色値を推定したが、スキャナプロファイルを補正せずに測色値を推定することもできる。その場合の測色値の推定処理について説明する。CPU52は、ROM53又は記憶部55に記憶した色変換制御プログラムをRAM54に展開して実行することにより、図13のフローチャート図に示す各ステップの処理を実行する。

0080

まず、図10のフローチャート図と同様に、制御部51は、記憶部55などから作成済みのスキャナプロファイルを読み込む(S501)。次に、制御部51(チャート印刷指示部51a)は、所望の色のパッチを配置したスキャナプロファイル補正用のカラーチャート(第2のカラーチャート)の画像を生成し、当該画像に基づき、印刷処理部59にスキャナプロファイル補正用のカラーチャートの印刷を指示する(S502)。

0081

次に、制御部51(RGB値取得部51b)は、印刷処理部59のインラインスキャナ59aが上記スキャナプロファイル補正用のカラーチャートを測定して得た全パッチのRGB値を取得し、取得したRGB値を記憶部35などに保存する(S503)。次に、制御部51(測色値取得部51c)は、印刷処理部59のインライン測色器59bが上記スキャナプロファイル補正用のカラーチャートを測定して得た共通読取領域84のパッチの測色値を取得し、取得した測色値を記憶部35などに保存する(S504)。

0082

次に、制御部51(補正量算出部51e)は、第1のカラーチャートの共通読取領域84のパッチのRGB値及び測色値と、第2のカラーチャートの共通読取領域84のパッチのRGB値及び測色値と、を用いて、補正LUTを作成する(S505)。このステップは、前記した図12のフローチャートに従って実行する。

0083

次に、制御部51(測色値推定部51f)は、S501で読み込んだスキャナプロファイルを用いて、第2のカラーチャートのスキャナ読取領域83のパッチのRGB値を測色値に変換し(S506)、変換した測色値に、S505で作成した補正LUTの補正量を加算して測色値を推定する(S507)。そして、制御部51(測色値推定部51f)は、全点について測色値を推定したかを判断し(S508)、全点について測色値を推定するまでS506、S507のステップを繰り返し実行する。

0084

このように、本実施例によれば、スキャナプロファイル作成用のカラーチャート(第1のカラーチャート)及びスキャナプロファイル補正用のカラーチャート(第2のカラーチャート)の共通読取領域84に第1のサイズのパッチを配置し、スキャナプロファイル作成時に取得した共通読取領域84のRGB値及び測色値と、スキャナプロファイル補正時に取得した共通読取領域84のRGB値及び測色値とを用いて補正LUTを作成し、その補正LUTを用いて測色値を推定するため、スキャナプロファイル作成時とスキャナプロファイル補正時とで、周囲のパッチからの反射光の影響を受けない、若しくは、反射光の影響の度合い(フレアレベル)を同程度にすることができ、測色値を正確に推定することができる。

0085

なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、システムや各装置の構成や制御は適宜変更可能である。

0086

例えば、上記実施例では、画像形成装置50がスキャナプロファイルの作成/補正を行う場合について記載したが、プロファイル作成装置30やコントローラ40が、画像形成装置50を制御して、スキャナプロファイルの作成/補正を行う場合においても、本発明の色変換制御方法を同様に適用することができる。

0087

また、上記実施例では、測色値としてCIE1976色空間のL*a*b*値を例示したが、CIE 1931色空間のXYZ値としてもよい。

実施例

0088

また、画像形成装置50は、CMYKプリンタでもRGBプリンタでも良く、また、電子写真プリンタインクジェットプリンタオフセット印刷機などとすることができる。

0089

本発明は、インラインスキャナとインライン測色器とを備える画像形成装置及びスキャナプロファイルの作成/補正及び測色値の推定を制御する色変換制御プログラム並びに当該色変換制御プログラムを記録した記録媒体並びに色変換制御方法に利用可能である。

0090

10印刷システム
20出力指示装置
30プロファイル作成装置
31 制御部
31aチャート印刷指示部
31bRGB値取得部
31c 測色値取得部
31dスキャナプロファイル作成部
31e補正量算出部
31f 測色値推定部
32 CPU
33 ROM
34 RAM
35 記憶部
36ネットワークI/F部
37 表示部
38 操作部
40コントローラ
50画像形成装置
51 制御部
51a チャート印刷指示部
51b RGB値取得部
51c 測色値取得部
51d スキャナプロファイル作成部
51e 補正量算出部
51f 測色値推定部
52 CPU
53 ROM
54 RAM
55 記憶部
56 ネットワークI/F部
57表示操作部
58画像処理部
59印刷処理部
59aインラインスキャナ
59b インライン測色器
60 測色器
70通信ネットワーク
80カラーチャート
81 スキャナ測定範囲
82 測色器測定範囲
83 スキャナ読取領域
84 共通読取領域

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