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図面 (8)

課題

シリンダブロック側シールする第1のフランジシリンダヘッド側をシールする第2のフランジとが互いに離間している第1のカバー部材における中間部位振動を抑制することができる内燃機関を提供する。

解決手段

チェーンを収容するケースは、シリンダブロック11及びシリンダヘッド12に固定されている第1のカバー部材30と、第1のカバー部材30を挟んでシリンダブロック11及びシリンダヘッド12とは反対側に配置されている第2のカバー部材40とを備える。第1のカバー部材30の対向壁33のうち、第1のフランジ34と第2のフランジ35との間の部位である中間部位33Mには、先端36aがシリンダブロック11に当接しない高さのカバー側リブ36が設けられている。

概要

背景

従来、この種の内燃機関として、特許文献1に記載される内燃機関が提案されている。この内燃機関では、シリンダブロック及びシリンダヘッドに固定されている第1のカバー部材と、第1のカバー部材を挟んでシリンダブロック及びシリンダヘッドとは反対側に配置されている第2のカバー部材とによってケースが構成されている。そして、このケースによって区画された空間に、クランク軸の回転をカム軸に伝達する無端伝動部材が設けられている。

なお、こうした内燃機関では、2つのカバー部材が締結ボルトによってシリンダブロック及びシリンダヘッドに固定されていることがある。この場合、第1のカバー部材は、シリンダブロック及びシリンダヘッドと、第2のカバー部材とによって挟持されることとなる。

図7には、第1のカバー部材100の一例が図示されている。図7に示すように、第1のカバー部材100には、クランク軸200が挿通する挿通孔101と、カム軸201,202との接触を避けるように切り欠き102とが設けられている。そして、第1のカバー部材100のうち、シリンダブロック及びシリンダヘッドに対向する面を構成する対向壁103には、挿通孔101に挿通されるクランク軸200を包囲する環状の第1のフランジ104が設けられている。この第1のフランジ104は、その先端がシリンダブロック側押し付けられている。これにより、シリンダブロックと第1のカバー部材100との間をシールすることができる。

また、対向壁103のうち、第1のフランジ104から切り欠き102側に離れた位置には、一部が切り欠き102の縁に沿って延びており、カム軸201,202を包囲する第2のフランジ105が設けられている。この第2のフランジ105は、その先端がシリンダヘッド側に押し付けられている。これにより、シリンダヘッドと第2のフランジ105との間をシールすることができる。

図7に示すように、第1のフランジ104と第2のフランジ105とは互いに離間しているため、第1のカバー部材100の対向壁103のうち、第1のフランジ104と第2のフランジ105との間に位置する部位である中間部位103Mは、シリンダブロックやシリンダヘッドに当接する部位を有していないこととなる。そのため、第1のカバー部材100の中では、中間部位103Mは、第1のフランジ104の周辺部位や第2のフランジ105の周辺部位よりも剛性の低い部位となっている。

ところで、内燃機関での熱の発生によってシリンダヘッド及びシリンダブロックが熱膨張したり、機関停止に伴う内燃機関の冷却などによってシリンダヘッド及びシリンダブロックが収縮したりすることがある。このとき、シリンダブロックの変形量とシリンダヘッドの変形量とが互いに相異していると、シリンダブロックにおける第1のカバー部材100側の端面とシリンダヘッドにおける第1のカバー部材100側の端面とがずれてしまうことがある。

ここで、無端伝動部材を収容するケースとして、例えば特許文献2に記載されるように、1つのカバー部材を備えるものも知られている。この場合、シリンダブロック、シリンダヘッド及びカバー部材により、無端伝動部材を収容する空間が区画されることとなる。そして、このようなカバー部材には、その周縁に沿った1つのフランジが設けられている。そして、フランジのうち、シリンダブロックに対向する部位の先端がシリンダブロック側に押し付けられ、シリンダヘッドに対向する部位の先端がシリンダヘッド側に押し付けられることとなる。そのため、シリンダヘッドとシリンダブロックとが隣接している部分では、カバー部材のフランジと当接していたシリンダヘッドの端面とシリンダブロックの端面とがずれた場合に、上記各端面の何れか一方とカバー部材のフランジとの間に隙間が生じることが避けられない。すなわち、シリンダヘッド及びシリンダブロックとフランジとの間のシール性が低下するおそれがある。

これに対し、図7に示すように第1のフランジ104と第2のフランジ105とが互いに離間している第1のカバー部材100では、上記各端面がずれたとしても、中間部位103Mが変形することで第1のフランジ104及び第2のフランジ105が上記各端面の移動に追随しやすくなっている。そのため、各フランジ104,105が上記各端面から離れてしまうことを抑制し、シール性を確保することができる。

概要

シリンダブロック側をシールする第1のフランジとシリンダヘッド側をシールする第2のフランジとが互いに離間している第1のカバー部材における中間部位の振動を抑制することができる内燃機関を提供する。チェーンを収容するケースは、シリンダブロック11及びシリンダヘッド12に固定されている第1のカバー部材30と、第1のカバー部材30を挟んでシリンダブロック11及びシリンダヘッド12とは反対側に配置されている第2のカバー部材40とを備える。第1のカバー部材30の対向壁33のうち、第1のフランジ34と第2のフランジ35との間の部位である中間部位33Mには、先端36aがシリンダブロック11に当接しない高さのカバー側リブ36が設けられている。

目的

本発明の目的は、シリンダブロック側をシールする第1のフランジとシリンダヘッド側をシールする第2のフランジとが互いに離間している第1のカバー部材における中間部位の振動を抑制することができる内燃機関を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

シリンダブロック及びシリンダヘッドに固定されている第1のカバー部材と、前記第1のカバー部材を挟んで前記シリンダブロック及び前記シリンダヘッドとは反対側に配置されている第2のカバー部材と、を備え、前記第1のカバー部材と前記第2のカバー部材とによって空間が区画されており、同空間にクランク軸の回転をカム軸に伝達する無端伝動部材が設けられており、前記第1のカバー部材のうち、前記シリンダブロック及び前記シリンダヘッドに対向する面を構成する対向壁に、前記シリンダブロック側に突出し、先端が同シリンダブロック側に押し付けられている第1のフランジと、前記シリンダヘッド側に突出し、先端が同シリンダヘッド側に押し付けられている第2のフランジとが互いに離間した状態で設けられている内燃機関において、前記第1のカバー部材の前記対向壁のうち、前記第1のフランジと前記第2のフランジとの間の部位である中間部位には、前記シリンダブロック側に突出し、先端が同シリンダブロックに当接しない高さのリブが設けられていることを特徴とする内燃機関。

請求項2

前記リブの先端と前記シリンダブロックとの間には、弾性体が設けられている請求項1に記載の内燃機関。

請求項3

前記弾性体は、液状ガスケットである請求項2に記載の内燃機関。

請求項4

前記第1のカバー部材に設けられている前記リブを、カバー側リブとした場合、前記シリンダブロックには、先端が前記カバー側リブの先端と対向するブロック側リブが設けられている請求項3に記載の内燃機関。

請求項5

前記第1のカバー部材の前記対向壁には、前記リブとして、長手方向が互いに異なるリブが設けられており、これらのリブが互いに繋がっている請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の内燃機関。

技術分野

0001

本発明は、シリンダブロック及びシリンダヘッドに取り付けられたケースによって区画された空間に、クランク軸の回転をカム軸に伝達する無端伝動部材が設けられている内燃機関に関する。

背景技術

0002

従来、この種の内燃機関として、特許文献1に記載される内燃機関が提案されている。この内燃機関では、シリンダブロック及びシリンダヘッドに固定されている第1のカバー部材と、第1のカバー部材を挟んでシリンダブロック及びシリンダヘッドとは反対側に配置されている第2のカバー部材とによってケースが構成されている。そして、このケースによって区画された空間に、クランク軸の回転をカム軸に伝達する無端伝動部材が設けられている。

0003

なお、こうした内燃機関では、2つのカバー部材が締結ボルトによってシリンダブロック及びシリンダヘッドに固定されていることがある。この場合、第1のカバー部材は、シリンダブロック及びシリンダヘッドと、第2のカバー部材とによって挟持されることとなる。

0004

図7には、第1のカバー部材100の一例が図示されている。図7に示すように、第1のカバー部材100には、クランク軸200が挿通する挿通孔101と、カム軸201,202との接触を避けるように切り欠き102とが設けられている。そして、第1のカバー部材100のうち、シリンダブロック及びシリンダヘッドに対向する面を構成する対向壁103には、挿通孔101に挿通されるクランク軸200を包囲する環状の第1のフランジ104が設けられている。この第1のフランジ104は、その先端がシリンダブロック側押し付けられている。これにより、シリンダブロックと第1のカバー部材100との間をシールすることができる。

0005

また、対向壁103のうち、第1のフランジ104から切り欠き102側に離れた位置には、一部が切り欠き102の縁に沿って延びており、カム軸201,202を包囲する第2のフランジ105が設けられている。この第2のフランジ105は、その先端がシリンダヘッド側に押し付けられている。これにより、シリンダヘッドと第2のフランジ105との間をシールすることができる。

0006

図7に示すように、第1のフランジ104と第2のフランジ105とは互いに離間しているため、第1のカバー部材100の対向壁103のうち、第1のフランジ104と第2のフランジ105との間に位置する部位である中間部位103Mは、シリンダブロックやシリンダヘッドに当接する部位を有していないこととなる。そのため、第1のカバー部材100の中では、中間部位103Mは、第1のフランジ104の周辺部位や第2のフランジ105の周辺部位よりも剛性の低い部位となっている。

0007

ところで、内燃機関での熱の発生によってシリンダヘッド及びシリンダブロックが熱膨張したり、機関停止に伴う内燃機関の冷却などによってシリンダヘッド及びシリンダブロックが収縮したりすることがある。このとき、シリンダブロックの変形量とシリンダヘッドの変形量とが互いに相異していると、シリンダブロックにおける第1のカバー部材100側の端面とシリンダヘッドにおける第1のカバー部材100側の端面とがずれてしまうことがある。

0008

ここで、無端伝動部材を収容するケースとして、例えば特許文献2に記載されるように、1つのカバー部材を備えるものも知られている。この場合、シリンダブロック、シリンダヘッド及びカバー部材により、無端伝動部材を収容する空間が区画されることとなる。そして、このようなカバー部材には、その周縁に沿った1つのフランジが設けられている。そして、フランジのうち、シリンダブロックに対向する部位の先端がシリンダブロック側に押し付けられ、シリンダヘッドに対向する部位の先端がシリンダヘッド側に押し付けられることとなる。そのため、シリンダヘッドとシリンダブロックとが隣接している部分では、カバー部材のフランジと当接していたシリンダヘッドの端面とシリンダブロックの端面とがずれた場合に、上記各端面の何れか一方とカバー部材のフランジとの間に隙間が生じることが避けられない。すなわち、シリンダヘッド及びシリンダブロックとフランジとの間のシール性が低下するおそれがある。

0009

これに対し、図7に示すように第1のフランジ104と第2のフランジ105とが互いに離間している第1のカバー部材100では、上記各端面がずれたとしても、中間部位103Mが変形することで第1のフランジ104及び第2のフランジ105が上記各端面の移動に追随しやすくなっている。そのため、各フランジ104,105が上記各端面から離れてしまうことを抑制し、シール性を確保することができる。

先行技術

0010

特開2016−11707号公報
特開2007−113411号公報

発明が解決しようとする課題

0011

ところで、機関運転時にあっては、機関運転によって生じる振動が第1のフランジ104や第2のフランジ105を通じて第1のカバー部材100に伝達されることがある。上記のように第1のフランジ104と第2のフランジ105とを離間させることでシール性を確保するようにした第1のカバー部材100においては、第1のフランジ104の周辺部位や第2のフランジ105の周辺部位よりも中間部位103Mの剛性が低くなっている。そのため、こうした振動が第1のカバー部材100に伝達されたとき、第1のカバー部材100では、剛性の低い中間部位103Mが振動し、騒音が発生するおそれがある。

0012

本発明の目的は、シリンダブロック側をシールする第1のフランジとシリンダヘッド側をシールする第2のフランジとが互いに離間している第1のカバー部材における中間部位の振動を抑制することができる内燃機関を提供することにある。

課題を解決するための手段

0013

上記課題を解決するための内燃機関は、シリンダブロック及びシリンダヘッドに固定されている第1のカバー部材と、第1のカバー部材を挟んでシリンダブロック及びシリンダヘッドとは反対側に配置されている第2のカバー部材と、を備える。また、第1のカバー部材と第2のカバー部材とによって空間が区画されており、同空間にクランク軸の回転をカム軸に伝達する無端伝動部材が設けられている。また、第1のカバー部材のうち、シリンダブロック及びシリンダヘッドに対向する面を構成する対向壁に、シリンダブロック側に突出し、先端が同シリンダブロック側に押し付けられている第1のフランジと、シリンダヘッド側に突出し、先端が同シリンダヘッド側に押し付けられている第2のフランジとが互いに離間した状態で設けられている。この内燃機関において、第1のカバー部材の対向壁のうち、第1のフランジと第2のフランジとの間の部位である中間部位には、シリンダブロック側に突出し、先端が同シリンダブロックに当接しない高さのリブが設けられている。

0014

上記構成によれば、第1のカバー部材では、第1のフランジと第2のフランジとの間の中間部位にシリンダブロック側に突出するリブを設けたことにより、同中間部位の剛性を高くすることができる。そのため、機関運転によって生じる振動が第1のフランジや第2のフランジを通じて第1のカバー部材に伝達されたときにおける中間部位の振動を抑制することができる。ひいては、内燃機関での騒音の発生を抑制することができる。

0015

なお、シリンダブロックの第1のカバー部材側の端面とシリンダヘッドの第1のカバー部材側の端面とがずれた場合、これら各端面のずれを第1のカバー部材の変形によって吸収し、シリンダブロックと第1のフランジとの間のシール性、及びシリンダヘッドと第2のフランジとの間のシール性を確保することとなる。このとき、上記のリブの先端がシリンダブロックに当接していると、リブのシリンダブロックに当接している部分を支点として第1のカバー部材が変形することになり、第1のカバー部材が変形しにくくなってしまう。これに対し、上記構成では、第1のカバー部材の中間部位にリブを設けたものの、リブの先端はシリンダブロックに当接していない。そのため、当該第1のカバー部材の変形時に支点となる部位は、依然として第1のフランジ及び第2のフランジである。すなわち、上記構成によれば、中間部位に設けられたリブが支点となることによって第1のカバー部材の変形が阻害されることも抑制することができる。これにより、中間部位にリブを設けたとしても、第1のカバー部材を変形させてシール性を確保する機能が損なわれにくくなっている。

0016

上記内燃機関において、リブの先端とシリンダブロックとの間に、弾性体を設けることが好ましい。この構成によれば、第1のカバー部材の中間部位の振動を弾性体によって減衰させることができるため、同中間部位の振動に起因する騒音の発生を抑制する効果を高めることができる。

0017

なお、弾性体は伸縮するため、リブの先端とシリンダブロックとの間に弾性体を設けた場合であっても、シリンダヘッドの上記端面とシリンダブロックの上記端面とのずれに起因する中間部位の変形は許容される。

0018

例えば、上記弾性体として、液状ガスケットを採用することができる。
このようにリブの先端とシリンダブロックとの間に設ける弾性体を液状ガスケットとする場合、弾性体を厚くしにくい。しかし、第1のカバー部材のリブを高くすることで弾性体が厚くなることを抑制しようとすると、第1のカバー部材の中間部位の剛性が高くなりすぎ、第1のカバー部材が変形しにくくなることがある。この場合、シリンダヘッドの上記端面とシリンダブロックの上記端面とがずれたときに、シール性を確保しにくくなる。

0019

そこで、第1のカバー部材に設けられているリブを、カバー側リブとした場合、シリンダブロックに、先端がカバー側リブの先端と対向するブロック側リブを設けることが好ましい。この構成によれば、ブロック側リブの高さを調整することにより、カバー側リブを高くしすぎることなく、すなわち第1のカバー部材の中間部位の剛性を高くしすぎることなく、カバー側リブの先端とシリンダブロックとの間隔を適切に調整することができる。そのため、カバー側リブの先端とシリンダブロック(すなわち、ブロック側リブの先端)との間に、液状ガスケットからなる弾性体を適切に配置することができる。

0020

また、上記内燃機関では、第1のカバー部材の対向壁に、リブとして、長手方向が互いに異なるリブを設け、これらのリブを互いに繋げるようにしてもよい。この構成によれば、一方向に延びる1つのリブを設ける場合と比較して広い範囲の剛性を高めることができるのはもちろんのこと、延びている方向の異なる各リブが受ける応力を他のリブに分散させることができるため、複数のリブを繋げずに設ける場合と比較して中間部位の振動を効果的に抑制することができる。

図面の簡単な説明

0021

内燃機関の実施形態において、チェーンの収容されるケースの分解斜視図。
同内燃機関において、ケース内に区画されている収容空間にチェーンが収容されている様子を示す平面図。
同内燃機関において、シリンダブロック及びシリンダヘッド側から見た第1のカバー部材の平面図。
図3における4−4線矢視断面図。
同内燃機関において、シリンダブロック及びシリンダヘッドに第1のカバー部材が取り付けられた状態を示す断面図。
同内燃機関において、シリンダブロックにおける第1のカバー部材側の端面とシリンダヘッドにおける第1のカバー部材側の端面とがずれた際の作用図。
従来の内燃機関において、シリンダブロック及びシリンダヘッド側から見た第1のカバー部材の平面図。

実施例

0022

以下、内燃機関の一実施形態を図1図6に従って説明する。
図1に示すように、内燃機関10は、シリンダブロック11及びシリンダヘッド12にボルト締結によって取り付けられるケース13を備えている。このケース13には、シリンダブロック11及びシリンダヘッド12に固定されている第1のカバー部材30と、第1のカバー部材30を挟んでシリンダブロック11及びシリンダヘッド12とは反対側に配置されている第2のカバー部材40とが設けられている。そして、第1のカバー部材30と第2のカバー部材40とによって収容空間13Aが区画されており、この収容空間13Aには無端伝動部材の一例であるチェーン14が設けられている。

0023

図1及び図2に示すように、収容空間13Aには、クランク軸20に設けられているスプロケット20Sと、カム軸21,22に設けられているスプロケット21S,22Sとが配置されている。そして、これら各スプロケット20S〜22Sに、チェーン14が巻き掛けられている。これにより、クランク軸20の回転が、チェーン14を介してカム軸21,22に伝達されるようになっている。なお、このチェーン14の張力は、チェーンテンショナ23によって調整されている。

0024

図3に示すように、第1のカバー部材30には、クランク軸20が挿通する挿通孔31と、各カム軸21,22との接触を避けるように切り欠き32とが設けられている。また、第1のカバー部材30のうち、シリンダブロック11及びシリンダヘッド12に対向する面33aを構成する対向壁33には、シリンダブロック11側に突出するとともに、クランク軸20を包囲する環状の第1のフランジ34が設けられている。そして、この第1のフランジ34の先端34aは、シリンダブロック11側に押し付けられている。なお、第1のフランジ34の先端34aとシリンダブロック11との間には液状ガスケットが設けられている。これにより、シリンダブロック11と第1のカバー部材30との間のシール性が確保されている。

0025

また、対向壁33のうち、第1のフランジ34から切り欠き32側に離れた位置には、シリンダヘッド12側に突出するとともに、各カム軸21,22を包囲する第2のフランジ35が設けられている。そして、この第2のフランジ35の先端35aは、シリンダヘッド12側に押し付けられている。なお、第2のフランジ35の先端35aとシリンダヘッド12との間には液状ガスケットが設けられている。これにより、シリンダヘッド12と第2のカバー部材40との間のシール性が確保されている。

0026

また、図3に示すように、対向壁33のうち、第1のフランジ34と第2のフランジ35との間の部位のうち、シリンダブロック11に対向する部位を中間部位33Mとした場合、中間部位33Mにはシリンダブロック11側に突出するカバー側リブ36が設けられている。本実施形態では、カバー側リブ36は、カム軸21,22の並ぶ方向(図中左右方向)に延びる第1のリブ361と、ピストン往復動する方向(図中上下方向)に延びる第2のリブ362とを有しており、このように長手方向が互いに異なるリブ361,362を互いに繋げた構成となっている。

0027

なお、図4に示すように、クランク軸20の延びる方向(図中左右方向)における、フランジ34,35及びカバー側リブ36の寸法をフランジ34,35及びカバー側リブ36の高さとした場合、カバー側リブ36の高さは、各フランジ34,35の高さよりも低い。そして、図5に示すように、カバー側リブ36の先端36a(図中右端)は、シリンダブロック11に当接していない。なお、図5では、チェーン14の図示を省略している。

0028

また、図5に示すように、シリンダブロック11のうち、第1のカバー部材30の中間部位33Mに対向する部位には、凹部51が設けられている。そして、この凹部51の底壁からは、先端52aがカバー側リブ36の先端36aに対向するブロック側リブ52が突出している。なお、本実施形態では、クランク軸20の延びる方向(図中左右方向)において、ブロック側リブ52の先端52aは、シリンダブロック11やシリンダヘッド12のうち、フランジ34,35に対向する部位よりもチェーン14から離れた位置(図中右側)に位置している。

0029

そして、図5に示すように、カバー側リブ36の先端36aとブロック側リブ52の先端52aとの間には、クランク軸20の延びる方向に伸縮する弾性体15が設けられている。本実施形態では、弾性体15は、液状ガスケットから構成されている。そして、弾性体15は、カバー側リブ36の先端36aの全体、及びブロック側リブ52の先端52aの全体に当接している。

0030

ちなみに、弾性体15の図5における左右方向の寸法である弾性体15の厚みは、フランジ34,35の先端34a,35aに設けられている液状ガスケットの厚みよりも大きい。しかし、本弾性体15は液状ガスケットからなっているため、弾性体15を厚くしにくい。そこで、本実施形態では、ブロック側リブ52の高さを調整することで、カバー側リブ36の先端36aとブロック側リブ52の先端52aとの間隔、すなわち弾性体15の厚みを調整している。

0031

次に、図5及び図6を参照し、本実施形態の内燃機関10の作用を効果とともに説明する。なお、シリンダブロック11における第1のカバー部材30側の面をシリンダブロック11の端面11Aといい、シリンダヘッド12における第1のカバー部材30側の面をシリンダヘッド12の端面12Aというものとする。また、図6では、説明理解の便宜上、シリンダブロック11及び第1のカバー部材30の形状などを簡略化している。

0032

機関運転時には、機関運転に伴う振動がシリンダブロック11やシリンダヘッド12側からフランジ34,35を介して第1のカバー部材30に伝わる。この点、本実施形態では、第1のフランジ34と第2のフランジ35との間の中間部位33Mにカバー側リブ36を設けることにより、中間部位33Mの剛性を高くしている。そのため、シリンダブロック11やシリンダヘッド12から振動がフランジ34,35を介して第1のカバー部材30に伝達されたとしても、中間部位33Mの振動を抑制することができる。つまり、内燃機関10での騒音の発生を抑制することができる。

0033

また、本実施形態では、第1のカバー部材30のカバー側リブ36の先端36aとシリンダブロック11との間に設けられている弾性体15によって、中間部位33Mの振動を減衰させることができる。そのため、中間部位33Mの振動に起因する騒音の発生を抑制する効果を高めることができる。

0034

ところで、図5では、クランク軸20の延びる方向(図中左右方向)において、シリンダブロック11の端面11Aとシリンダヘッド12の端面12Aとが同一位置に位置している。この状態からシリンダヘッド12の端面12Aがシリンダブロック11の端面11Aよりも第1のカバー部材30側(図5における左側)に変位し、シリンダブロック11の端面11Aとシリンダヘッド12の端面12Aとがずれた場合を想定する。このようなずれが生じた場合、第1のカバー部材30では、シリンダヘッド12の端面12Aの変位に追随して第2のフランジ35が変位する。このとき、中間部位33Mとシリンダブロック11との間に位置する弾性体15が伸長する。すなわち、このようなずれに対応して第1のカバー部材30が変形することで、クランク軸20の延びる方向において第1のフランジ34の位置と第2のフランジ35の位置とをずらすことができる。したがって、第1のフランジ34とシリンダブロック11との間のシール性、及び、第2のフランジ35とシリンダヘッド12との間のシール性の低下を抑制することができる。

0035

次に、図6に示すように、シリンダヘッド12の端面12Aがシリンダブロック11の端面11Aよりも第1のカバー部材30の反対側(図6における右側)に変位し、シリンダブロック11の端面11Aとシリンダヘッド12の端面12Aとがずれた場合を想定する。このようなずれが生じた場合、第1のカバー部材30は、シリンダブロック11に当接している部位、すなわち第1のフランジ34のうちクランク軸20よりも第2のフランジ35側の部位の先端34aを支点として変形する。このとき、第1のカバー部材30の中間部位33Mとシリンダブロック11との間に位置する弾性体15が圧縮変形するため、中間部位33Mとシリンダブロック11との間に弾性体15が介在していたとしても、この際の中間部位33Mの変形が弾性体15によって阻害されにくい。そのため、このようなずれに対応して第1のカバー部材30が変形することで、クランク軸20の延びる方向において第1のフランジ34の位置と第2のフランジ35の位置とをずらすことができる。したがって、第1のフランジ34とシリンダブロック11との間のシール性、及び、第2のフランジ35とシリンダヘッド12との間のシール性の低下を抑制することができる。

0036

なお、本実施形態では、以下に示す効果をさらに得ることができる。
(1)本実施形態では、ブロック側リブ52の高さを調整することにより、カバー側リブ36を高くしすぎることなく、すなわち第1のカバー部材30の中間部位33Mの剛性を高くしすぎることなく、カバー側リブ36の先端36aとシリンダブロック11との間隔を適切に調整することができる。そのため、カバー側リブ36の先端36aとシリンダブロック11との間に、液状ガスケットからなる弾性体15を適切に配置することができる。

0037

(2)第1のカバー部材30の中間部位33Mでは、長手方向が互いに異なる複数のリブ361,362が互いに繋がっている。そのため、一方向に延びる1つのリブのみを中間部位33Mに設ける場合と比較し、各リブ361,362が受ける応力を他のリブに分散させることができるため、中間部位33Mの振動を効果的に抑制することができる。また、カバー側リブ36が一方向に延びる1つのリブのみを有する構成の場合と比較し、中間部位33Mで広い範囲の剛性を高めることができる。

0038

(3)カバー側リブ36をチェーン14に対向させるように第1のカバー部材30に設けた場合、カバー側リブ36とチェーン14との干渉を避けるように、対向壁33とチェーン14との間の間隔を広げる必要が生じ、第1のカバー部材30を有するケース13がクランク軸20の延びる方向に大型化するおそれがある。これに対し、本実施形態では、カバー側リブ36がシリンダブロック11側に突出するように第1のカバー部材30に設けられている。しかも、このようにカバー側リブ36を第1のカバー部材30に設けても、各フランジ34,35の高さを変更しなくてもよい。そのため、対向壁33とチェーン14との間の間隔を広げる必要がない分、クランク軸20の延びる方向へのケース13の大型化を抑制することができる。

0039

なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・第1のカバー部材30の中間部位33Mのカバー側リブ36は、長手方向の異なるリブを繋げた構成でなくてもよい。例えば、カバー側リブ36として、互いに繋がっていない長手方向の異なる複数のリブによって構成するようにしてもよい。また、カバー側リブ36は、一方向に延びるリブのみを1つ又は複数有する構成であってもよい。

0040

・カバー側リブ36の先端36aがシリンダブロック11と当接していなければ、シリンダブロック11の端面11Aとシリンダヘッド12の端面12Aとがずれたときに中間部位33Mの変形が阻害されにくくなる。そのため、カバー側リブ36の先端36aがシリンダブロック11と当接しないのであれば、中間部位33Mに設けるカバー側リブ36の高さは、第1のフランジ34や第2のフランジ35の高さより低くなくても構わない。しかし、カバー側リブ36の高さが高くなるほど、中間部位33Mの剛性は高くなり、中間部位33Mは変形しにくくなる。そのため、カバー側リブ36の高さは中間部位33Mを変形させてシール性を確保することができる範囲で設定する。なお、液状ガスケットからなる弾性体15よりも厚さの制約が少ない他の弾性体を用いるのであれば、ブロック側リブ52は必ずしも必要ない。

0041

・弾性体15は、カバー側リブ36の先端36aとシリンダブロック11との間に配置することができるのであれば、液状ガスケットからなる弾性体以外のものであってもよい。

0042

・上記実施形態では、第1のカバー部材30の中間部位33Mの振動を弾性体15によって減衰させることができるのであれば、カバー側リブ36の先端36aとシリンダブロック11との間にはカバー側リブ36の先端36aの一部のみに当接する弾性体を設けるようにしてもよい。例えば、カバー側リブ36の先端36aのうち、第1のリブ361の先端にのみ当接する弾性体を、カバー側リブ36の先端36aとシリンダブロック11との間に配置するようにしてもよい。

0043

・中間部位33Mにカバー側リブ36を設けることで中間部位33Mの振動を十分に抑制できるのであれば、カバー側リブ36とシリンダブロック11との間に弾性体15を設けなくてもよい。

0044

・収容空間に設けられる無端伝動部材は、クランク軸20の回転を各カム軸21,22に伝達できるものであれば、チェーン14以外の他の部材であってもよい。例えば、他の無端伝動部材としては、無端状のベルトを挙げることができる。この場合、クランク軸20及びカム軸21,22には、スプロケット20A〜22Aの変わりにプーリがそれぞれ設けられることとなる。

0045

10…内燃機関、11…シリンダブロック、12…シリンダヘッド、13A…収容空間、14…チェーン、15…弾性体、20…クランク軸、21,22…カム軸、30…第1のカバー部材、33…対向壁、33a…面、33M…中間部位、34…第1のフランジ、34a…先端、35…第2のフランジ、35a…先端、36…カバー側リブ、36a…先端、361…第1のリブ、362…第2のリブ、40…第2のカバー部材、52…ブロック側リブ、52a…先端。

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