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技術 天井システム

出願人 株式会社竹中工務店株式会社オクジュー
発明者 吉田幸正藤井俊洋中西正佳須賀定邦中川浩明端野篤隆高岡昌史森敏行川良剛富田裕次
出願日 2016年4月21日 (4年6ヶ月経過) 出願番号 2016-085300
公開日 2017年10月26日 (3年0ヶ月経過) 公開番号 2017-193886
状態 特許登録済
技術分野 天井構造
主要キーワード 対面箇所 負担重量 係止ガイド 操作ボルト 固定姿勢 変形抑制部材 脱落抑制 被係止爪
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年10月26日)のものです。
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図面 (13)

課題

天井材吊下構造に重量を負担させない状態で各種の天井設置機器機器吊下構造にて効率的に上階床部に支持させることができ、天井材吊下構造の負担重量(所謂、天井の重量)の大幅な低減を良好に達成することができる天井システムを提供する。

解決手段

天井面を形成する多数の天井材2を天井材吊下構造Tにて上階床部Sに支持させ、且つ、天井設置機器1を機器吊下構造Kにて上階床部Sに支持させて天井を構成する天井システムであって、機器吊下構造Kが、天井設置機器1の荷重を天井材吊下構造Tに負担させない状態で天井設置機器1を上階床部Sに支持させるように構成され、機器吊下構造Kとして、複数種類の天井設置機器1を取り付け可能な設備フリーパネル8を介して当該設備フリーパネル8に取り付けた天井設置機器1を上階床部Sに支持させる第1機器吊下構造と、設備フリーパネル8を介さずに天井設置機器1を上階床部Sに支持させる第2機器吊下構造と、が備えられている。

概要

背景

この種の天井システムとして、例えば、特許文献1に示すように、天井面を形成する多数の天井材を天井材吊下構造にて上階床部に支持させ、且つ、天井設置機器機器吊下構造にて上階床部に支持させて天井を構成するものがある。

この特許文献1記載の天井システムでは、天井材吊下構造が、天井材を取り付ける天井下地吊りボルトにて上階床部に支持させるように構成されている。また、機器吊下構造が、天井材吊下構造とは別の吊りボルトにて、天井設置機器としての天井埋込型照明装置を上階床部に支持させるように構成されている。
そのため、この特許文献1記載の天井システムは、天井埋込型の照明装置の荷重が天井材吊下構造に作用することがなく、天井材吊下構造の負担重量(つまり、天井の重量)が低減されている。
このように天井材吊下構造の負担重量が低減されると、地震揺れに対して有利となり、地震時に天井が脱落するのを抑制することができるとともに、天井が脱落した場合でも、重量低減分だけ被害も少なくすることができる。

概要

天井材吊下構造に重量を負担させない状態で各種の天井設置機器を機器吊下構造にて効率的に上階床部に支持させることができ、天井材吊下構造の負担重量(所謂、天井の重量)の大幅な低減を良好に達成することができる天井システムを提供する。天井面を形成する多数の天井材2を天井材吊下構造Tにて上階床部Sに支持させ、且つ、天井設置機器1を機器吊下構造Kにて上階床部Sに支持させて天井を構成する天井システムであって、機器吊下構造Kが、天井設置機器1の荷重を天井材吊下構造Tに負担させない状態で天井設置機器1を上階床部Sに支持させるように構成され、機器吊下構造Kとして、複数種類の天井設置機器1を取り付け可能な設備フリーパネル8を介して当該設備フリーパネル8に取り付けた天井設置機器1を上階床部Sに支持させる第1機器吊下構造と、設備フリーパネル8を介さずに天井設置機器1を上階床部Sに支持させる第2機器吊下構造と、が備えられている。

目的

本発明の主たる課題は、天井材吊下構造に重量を負担させない状態で各種の天井設置機器を機器吊下構造にて効率的に上階床部に支持させることができ、天井材吊下構造の負担重量(所謂、天井の重量)の大幅な低減を良好に達成することができる天井システムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

天井面を形成する多数の天井材を天井材吊下構造にて上階床部に支持させ、且つ、天井設置機器機器吊下構造にて上階床部に支持させて天井を構成する天井システムであって、前記機器吊下構造が、天井設置機器の荷重を前記天井材吊下構造に負担させない状態で天井設置機器を上階床部に支持させるように構成されているとともに、前記機器吊下構造として、複数種類の天井設置機器を取り付け可能な設備フリーパネルを介して当該設備フリーパネルに取り付けた天井設置機器を上階床部に支持させる第1機器吊下構造と、前記設備フリーパネルを介さずに天井設置機器を上階床部に支持させる第2機器吊下構造と、が備えられている天井システム。

請求項2

前記天井が、前記天井材が配置されないライン状の設備ゾーンを備えたライン天井として構成され、当該設備ゾーンに前記第1機器吊下構造及び前記第2機器吊下構造にて天井設置機器が配設されるように構成され、前記設備フリーパネルが、前記ライン状の設備ゾーンの幅に略対応した幅で構成され、前記第1機器吊下構造が、前記ライン状の設備ゾーンに前記設備フリーパネルを配設自在で、且つ、当該設備ゾーンの長さ方向で設備フリーパネルの配設位置を変更自在に構成されている請求項1記載の天井システム。

請求項3

前記第1機器吊下構造が、前記ライン状の設備ゾーンの長さ方向に沿ってスライド移動可能な状態で前記設備フリーパネルを設備ゾーンに配設するように構成されている請求項2記載の天井システム。

請求項4

前記第1機器吊下構造には、上階床部に支持され、且つ、前記設備フリーパネルに設けられた係止部と係止自在な第1被係止部が備えられているとともに、前記設備フリーパネルの係止部と前記第1被係止部とが、前記上階床部に支持された第1被係止部に対する設備フリーパネルの下方側からの接近移動に伴って係止可能に構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の天井システム。

請求項5

前記第1機器吊下構造には、上階床部に支持され、且つ、前記設備フリーパネルに設けられた係止部と係止自在な第1被係止部が備えられているとともに、前記設備フリーパネルに対して天井設置機器を固定自在な機器固定部材が備えられ、この機器固定部材には、当該機器固定部材が天井設置機器を固定する固定姿勢となる状態で前記設備フリーパネルの前記係止部と係止自在な第2被係止部が備えられている請求項1〜4のいずれか1項目に記載の天井システム。

請求項6

前記天井材が、繊維質材矩形板状に成形してなる天井基材と、当該天井基材の外周辺部のうちの相対向する一対の辺部の夫々に添設された撓み変形抑制部材とから構成され、前記天井材吊下構造には、上階床部に支持され、且つ、前記天井材の外周辺部を下方から受け止める天井材受止部が備えられているとともに、前記天井材が、隣り合う一対の前記天井材受止部の間に一対の前記撓み変形抑制部材を亘らせる状態で、隣り合う一対の前記天井材受止部の間に架設されている請求項1〜5のいずれか1項目に記載の天井システム。

請求項7

前記撓み変形抑制部材が、前記天井基材の相対向する一対の辺部の各々に接着接合され、前記天井材には、前記天井基材の少なくとも室内側となる下面部を被覆する不燃性又は難燃性で可撓性を有した表面材が備えられ、この表面材の両端側が、天井基材の相対向する一対の辺部の前記撓み変形抑制部材の各々に接着接合されている請求項6記載の天井システム。

技術分野

0001

本発明は、建物内の天井を構成する天井システムに関する。

背景技術

0002

この種の天井システムとして、例えば、特許文献1に示すように、天井面を形成する多数の天井材を天井材吊下構造にて上階床部に支持させ、且つ、天井設置機器機器吊下構造にて上階床部に支持させて天井を構成するものがある。

0003

この特許文献1記載の天井システムでは、天井材吊下構造が、天井材を取り付ける天井下地吊りボルトにて上階床部に支持させるように構成されている。また、機器吊下構造が、天井材吊下構造とは別の吊りボルトにて、天井設置機器としての天井埋込型照明装置を上階床部に支持させるように構成されている。
そのため、この特許文献1記載の天井システムは、天井埋込型の照明装置の荷重が天井材吊下構造に作用することがなく、天井材吊下構造の負担重量(つまり、天井の重量)が低減されている。
このように天井材吊下構造の負担重量が低減されると、地震揺れに対して有利となり、地震時に天井が脱落するのを抑制することができるとともに、天井が脱落した場合でも、重量低減分だけ被害も少なくすることができる。

先行技術

0004

特開2014−127320号公報

発明が解決しようとする課題

0005

ところで、天井設置機器としては、埋め込み型の照明装置のように、天井に埋め込まれる機器に限らず、天井から下方に突出させる機器もある。また、天井設置機器としては、埋め込み型の照明装置のように、天井材に埋め込み用の穴を開ける開口処理が行い易い比較的大型の機器に限らず、天井材の開口処理が行い難い小型の機器もある。そのため、このような天井設置機器は、埋め込み型の照明装置と同様の吊下構造を単純に採用することできない。
しかしながら、このような天井設置機器についても、天井材吊下構造に重量を負担させない状態で機器吊下構造にて上階床部に支持させることで、天井材吊下構造の負担重量を一層低減し、地震時の天井脱落を一層抑制するとともに、天井脱落時の被害を一層少なくすることが望まれる。

0006

この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、天井材吊下構造に重量を負担させない状態で各種の天井設置機器を機器吊下構造にて効率的に上階床部に支持させることができ、天井材吊下構造の負担重量(所謂、天井の重量)の大幅な低減を良好に達成することができる天井システムを提供する点にある。

課題を解決するための手段

0007

本発明の第1特徴構成は、天井面を形成する多数の天井材を天井材吊下構造にて上階床部に支持させ、且つ、天井設置機器を機器吊下構造にて上階床部に支持させて天井を構成する天井システムであって、
前記機器吊下構造が、天井設置機器の荷重を前記天井材吊下構造に負担させない状態で天井設置機器を上階床部に支持させるように構成されているとともに、
前記機器吊下構造として、複数種類の天井設置機器を取り付け可能な設備フリーパネルを介して当該設備フリーパネルに取り付けた天井設置機器を上階床部に支持させる第1機器吊下構造と、
前記設備フリーパネルを介さずに天井設置機器を上階床部に支持させる第2機器吊下構造と、が備えられている点にある。

0008

上記構成によれば、機器吊下構造にて天井設置機器の荷重を前記天井材吊下構造に負担させない状態で天井設置機器を上階床部に支持させるにあたり、複数種類の天井設置機器を取り付け可能な設備フリーパネルを介して支持させる第1機器吊下構造と、当該設備フリーパネルを介さずに支持させる第2機器吊下構造とを適宜に採用することができる。
そのため、例えば、天井の下面から突出させる機器や小型の機器などの天井設置機器は、設備フリーパネルを使用した納まりのよい状態で第1吊下構造にて効率的に支持させ、他方、天井に埋め込む機器や大型の機器などの天井設置機器を、設備フリーパネルを使用せずに第2機器吊下構造にて効率的に支持させることが可能となる。
したがって、天井材吊下構造に重量を負担させない状態で各種の天井設置機器を機器吊下構造にて効率的に上階床部に支持させることができ、天井材吊下構造の負担重量(所謂、天井の重量)の大幅な低減を良好に達成することができる。

0009

本発明の第2特徴構成は、前記天井が、前記天井材が配置されないライン状の設備ゾーンを備えたライン天井として構成され、当該設備ゾーンに前記第1機器吊下構造及び前記第2機器吊下構造にて天井設置機器が配設されるように構成され、
前記設備フリーパネルが、前記ライン状の設備ゾーンの幅に略対応した幅で構成され、
前記第1機器吊下構造が、前記ライン状の設備ゾーンに前記設備フリーパネルを配設自在で、且つ、当該設備ゾーンの長さ方向で設備フリーパネルの配設位置を変更自在に構成されている点にある。

0010

上記構成によれば、第1機器吊下構造が、ライン天井におけるライン状の設備ゾーンに設備フリーパネルを配設自在で、且つ、当該設備ゾーンの長さ方向で設備フリーパネルの配設位置を変更自在に構成されているので、ライン状の設備ゾーンの長さ方向の適宜の位置に設備フリーパネルを配設することができる。よって、第2機器吊下構造にてライン状の設備ゾーンに配設した天井設置機器(例えば、大型の機器)を避けながら、第1機器吊下構造にて設備フリーパネルに取り付けた天井設置機器(例えば、小型の機器)をライン状の設備ゾーンに配設することが可能となり、ライン天井におけるライン状の設備ゾーンに各種の天井設置機器を適切に配設することができる。
しかも、設備フリーパネルが、ライン状の設備ゾーンの幅に略対応した幅で構成されているので、ライン天井のライン状の設備ゾーンに設備フリーパネルを配設した状態で、設備フリーパネルによりライン状の設備ゾーンを略閉塞することができる。よって、第1機器吊下構造にて天井設置機器を見栄え良くライン状の設備ゾーンに配設することができる。

0011

本発明の第3特徴構成は、前記第1機器吊下構造が、前記ライン状の設備ゾーンの長さ方向に沿ってスライド移動可能な状態で前記設備フリーパネルを設備ゾーンに配設するように構成されている点にある。

0012

上記構成によれば、ライン天井のライン状の設備ゾーンに設備フリーパネルを配設した状態で、当該設備フリーパネルをライン状の設備ゾーンの長さ方向に沿ってスライド移動させて位置調整することにより、ライン状の設備ゾーンの長さ方向の適切な位置に設備フリーパネルを容易に配設することができる。
また、将来的に天井設置機器のレイアウト変更などの要望があった場合でも、同様に設備フリーパネルをライン状設備ゾーンの長さ方向に沿ってスライド移動させて位置変更することにより、容易に対応することができる。

0013

本発明の第4特徴構成は、前記第1機器吊下構造には、上階床部に支持され、且つ、前記設備フリーパネルに設けられた係止部と係止自在な第1被係止部が備えられているとともに、
前記設備フリーパネルの係止部と前記第1被係止部とが、前記上階床部に支持された第1被係止部に対する設備フリーパネルの下方側からの接近移動に伴って係止可能に構成されている点にある。

0014

上記構成によれば、上階床部に支持された第1被係止部と設備フリーパネルの係止部とを係止させることで、第1機器吊下構造にて設備フリーパネルを上階床部に適切に支持させることができる。
しかも、天井設置機器を取り付けた設備フリーパネルを天井側に移動させるだけの簡単な操作により、上階床部に支持された第1被係止部に設備フリーパネルの係止部を係止させることができる。

0015

本発明の第5特徴構成は、前記第1機器吊下構造には、上階床部に支持され、且つ、前記設備フリーパネルに設けられた係止部と係止自在な第1被係止部が備えられているとともに、
前記設備フリーパネルに対して天井設置機器を固定自在な機器固定部材が備えられ、この機器固定部材には、当該機器固定部材が天井設置機器を固定する固定姿勢となる状態で前記設備フリーパネルの前記係止部と係止自在な第2被係止部が備えられている点にある。

0016

上記構成によれば、上階床部に支持された第1被係止部と設備フリーパネルの係止部とを係止させることで、第1機器吊下構造にて設備フリーパネルを上階床部に適切に支持させることができる。
また、機器固定部材が天井設置機器を固定する固定姿勢となる状態で機器固定部材に備えられた第2被係止部と設備フリーパネルの係止部とを係止させることで、設備フリーパネルに天井設置機器を適切に固定することができる。
しかも、設備フリーパネルの係止部が、上階床部に支持された第1被係止部に対する係止用と、機器固定部材に備えられた第2被係止部に対する係止用とに兼用構成されているので、構造の簡素化も図ることができる。

0017

本発明の第6特徴構成は、前記天井材が、繊維質材矩形板状に成形してなる天井基材と、当該天井基材の外周辺部のうちの相対向する一対の辺部の夫々に添設された撓み変形抑制部材とから構成され、
前記天井材吊下構造には、上階床部に支持され、且つ、前記天井材の外周辺部を下方から受け止める天井材受止部が備えられているとともに、
前記天井材が、隣り合う一対の前記天井材受止部の間に一対の前記撓み変形抑制部材を亘らせる状態で、隣り合う一対の前記天井材受止部の間に架設されている点にある。

0018

上記構成によれば、繊維質材で矩形板状に成形された軽量な天井基材を、撓み変形抑制部材にて適切に補強することができ、軽量でありながら撓み変形の抑制された優れた天井材を構成することができる。
そして、天井材に備えられた撓み変形抑制部材を架材に利用し、当該天井材を隣り合う一対の天井材受止部の間に落下し難い状態で適切に架設することができる。

0019

本発明の第7特徴構成は、前記撓み変形抑制部材が、前記天井基材の相対向する一対の辺部の各々に接着接合され、
前記天井材には、前記天井基材の少なくとも室内側となる下面部を被覆する不燃性又は難燃性で可撓性を有した表面材が備えられ、
この表面材の両端側が、天井基材の相対向する一対の辺部の前記撓み変形抑制部材の各々に接着接合されている点にある。

0020

上記構成によれば、天井基材の少なくとも室内側となる下面部を被覆する不燃性又は難燃性の表面材により天井材の耐火性能を向上させることができ、火災時における火災の拡大を抑制することができる。
しかも、可撓性を有した表面材は、繊維質材を矩形板状に成形してなる天井基材の一対の辺部に対して、直接に接着接合するのではなく、天井基材よりも撓み難い撓み変形抑制部材を介して接着接合されているので、例えば、表面材の面方向に強い引張力を付与する状態にて天井基材に表面材を取り付けることが可能となり、表面材に皺のない美麗な天井を構成することができる。

図面の簡単な説明

0021

天井システムの下方側から見上げた状態の斜視図
設備フリーパネルの吊下箇所を示す断面図
設備フリーパネルの吊下箇所の要部を示す斜視図
設備フリーパネルの取付方法を示す断面図
バー材の取付箇所の要部を示す斜視図
第1機器吊下構造による天井設置機器の取り付け箇所を示す断面図
第1機器吊下構造による天井設置機器の取り付け箇所の要部を示す斜視図
設備フリーパネルへの天井設置機器の取り付け方法を示す断面図
第2機器吊下構造による天井設置機器の取り付け箇所を示す断面図
第2機器吊下構造による天井設置機器の取り付け箇所を示す断面図
(a)天井材の分解図、(b)天井材の短手方向の断面図
天井改修工程を示す断面図

実施例

0022

本発明に係る天井システムの実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、建物の一例であるオフィスビルに採用された天井システムを下方側から見上げた状態を示している。この図では、便宜上、天井面を形成する多数の天井材2のうち、一部の天井材2を取り外した状態で記載している。

0023

図1の例では、天井システムが、細幅のライン状の設備ゾーンAをX方向に一定ピッチで備え、且つ、設備ゾーンAどうしの間に天井面を形成する多数の天井材2をY方向に連設した一般天井ゾーンBを備えたライン天井(システム天井の一例)として構成されている。各設備ゾーンAには、天井設置機器1として、細幅のライン状の照明装置や吹き出し口や吸い込み口などの比較的大型の天井設置機器1B、及び、火災感知器や非常放送口や非常照明装置などの小型の天井設置機器1Aが配設されている。
なお、本発明に係る天井システムは、このようなライン天井に限らず、グリッド天井などの各種の天井に適用することが可能である。

0024

そして、この天井システムは、天井材吊下構造Tにて、天井材2を上階床スラブ(上階床部の一例)Sに支持させるとともに、天井材吊下構造Tとは異なる機器吊下構造Kにて、天井材吊下構造Tには荷重を負担させない状態で天井設置機器1を上階の床スラブSに支持させて天井を形成するように構成されている。

0025

更に、この天井システムは、機器吊下構造Kとして、複数種類の小型の天井設置機器1Aを取り付け可能な設備フリーパネル8を介して小型の天井設置機器1Aを上階の床スラブSに支持させる第1機器吊下構造K1(図6参照)と、このような設備フリーパネル8を介さずに主として大型の天井設置機器1Bを上階の床スラブSに支持させる第2機器吊下構造K2(図9図10参照)とが備えられている。

0026

そのため、この天井システムは、これらの第1機器吊下構造K1と第2機器吊下構造K2とを、天井設置機器1の種別に応じて適切に使い分けることで、天井材吊下構造Tに重量を負担させない状態で各種の天井設置機器1を機器吊下構造Kにて効率的に上階の床スラブSに支持させることができ、天井材吊下構造Tの負担重量(所謂、天井の重量)の大幅な低減を良好に達成することができる。
以下、各吊下構造について説明を加える。

0027

(天井材吊下構造)
図1に示すように、天井材吊下構造Tには、上階の床スラブSの下面に埋設された多数の吊りボルト3A(吊り具の一例)と、当該吊りボルト3Aの下端側に取り付けられたX方向に延びる多数本の野縁受け4と、当該野縁受け4の下面側に取り付けられたY方向に延びる多数本のバー材5とが備えられている。
そして、この天井材吊下構造Tは、一般天井ゾーンBを挟んで隣り合うバー材5どうしの間に天井材2を架設することにより、天井材2を一般天井ゾーンBに配置する状態で上階の床スラブSに支持させることができる。

0028

前記野縁受け4は、例えば、C型鋼などの鋼材製作された長尺材にて構成され、X方向に延びる姿勢で、且つ、Y方向に沿って一定ピッチで並ぶ状態で天井全体に配設されている。各野縁受け4は、直上に位置する複数本の吊りボルト3Aの下端部に取り付けた野縁受けハンガー6を介して上階の床スラブSに吊下支持されている。
なお、この天井システムでは、前述したように天井材吊下構造Tの負担重量が大幅に低減されているので、野縁受け4の配設ピッチを広くして野縁受け4の本数を削減することも可能である。このようにすれば、野縁受け4の本数を削減する分、更に天井材吊下構造Tの負担重量を低減することができる。

0029

前記バー材5は、例えば、アルミ合金スチールなどで製作された長尺材にて構成され、Y方向に延びる姿勢で、且つ、一般天井ゾーンBを挟むX方向の複数箇所に配設されている。本実施形態では、バー材5は、一般天井ゾーンBと設備ゾーンAとの各境界箇所に配設されている。各バー材5は、野縁受け4に取り付けたバー材用ハンガー7を介して野縁受け4に取り付けられている。

0030

前記バー材5は、図12(c)、図5に示すように、野縁受け4に対して取り付け可能な野縁受け取付部5Aと、天井材2を受け止め支持可能な天井材受止部5Bとが備えられ、野縁受け4に取り付けた状態で天井材2を受け止め支持できるように構成されている。各バー材5は、一般天井ゾーンBを挟んで天井材受止部5Bが向かい合う相対姿勢で配設されている。

0031

前記野縁受け取付部5Aは、上下方向に沿う略縦姿勢基板部5aの上端部から左右幅方向に沿う横姿勢で左右両外方側に突出させた上端側横板部5bと、当該上端側横板部5bの下面側に形成した下向き開口の一対の被係合凹部5eとから構成されている。各被係合凹部5eは、上端側横板部5bの左右の両先端部を下向きに屈曲させて構成されている。
この野縁受け取付部5Aは、上端側横板部5bの上面部を野縁受け4の下面部に当接させた姿勢で、上端側横板部5bの下面側の一対の被係合凹部5eに対して、野縁受け4に取り付けたバー材用ハンガー7の後述する係合爪部7bを係合させることでバー材用ハンガー7を介してバー材5を野縁受け4に安定的に取り付けることができる。

0032

なお、基板部5aの上端側には、野縁受け取付部5Aの位置を一般天井ゾーンB側に偏倚させて設備ゾーンA側の空間を広く確保するためのLの字状に屈曲する屈曲板部5fが設けられている。なお、この屈曲板部5fは、地震時においては、野縁受け取付部5Aを支点とするバー材5の揺動範囲を、バー材用ハンガー7の係合爪部7bの屈曲角部との当接により制限し、バー材5が大きく傾くことによる天井材2の脱落を抑制することができる。

0033

前記天井材受止部5Bは、基板部5aの下端部から左右幅方向に沿う横姿勢で左右一方側の一般天井ゾーンB側に突出させた下端側横板部5gから構成されている。この天井材受止部5Bは、一般天井ゾーンBを挟んで向かい合うバー材5の下端側横板部5gの各々の上面側に天井材2の端部の各々を載置することで、天井材2を受け止め支持することができる。

0034

前記基板部5aにおける下端側横板部5gから天井材2の厚み分だけ上方に偏倚した箇所には、横方向に沿って一般天井ゾーンB側に突出する脱落抑制板部5h(脱落抑制部の一例)が形成されている。
この脱落抑制板部5hは、天井材2の端部を下端側横板部5gの上面側に載置した状態で天井材2の上面の近傍箇所且つ対面箇所に配置される。換言すれば、天井材2の端部は、下端側横板部5gと脱落抑制板部5hとの間に配置されることになる。
そのため、下端側横板部5gと脱落抑制板部5hとの間で天井材2の端部の動き規制することができ、天井材2の脱落などを適切に抑制することができる。

0035

また、前記基板部5aにおける下端側横板部5gから僅かに上方側に偏倚した箇所には、横方向に沿って設備ゾーンA側に突出する目隠し板部5i(目隠し部の一例)が形成されている。当該目隠し板部5iは、その設置状態において、図6図10に示すように、設備ゾーンAの端部(後述する天井設置機器1や設備フリーパネル8との取り合い部)の隙間を下方から覆うことで当該隙間が人の目に晒されるのを抑制したり、図9に示すように設備ゾーンAの端部の隙間に配置されることで天井設置機器1Bを水平方向で位置決めしながら当該隙間が目立つのを抑制したりすることができる。

0036

前記バー材用ハンガー7は、例えば、図5に示すように、アルミ合金やスチールなどで製作された門型金具として構成されている。このバー材用ハンガー7は、野縁受け4を跨ぐ状態で野縁受け4に装着可能な凹状の野縁受け装着部7Aと、バー材5を係合状態支持可能な被係合部7Bとが備えられ、野縁受け4に装着した状態でバー材5を支持可能に構成されている。
更に、バー材用ハンガー7には、前記野縁受け装着部7Aに野縁受け4を配置した状態で前記被係合部7Bを上方に引き上げることで、野縁受け装着部7Aへの野縁受け4の装着と、被係合部7Bへのバー材5の係合を強固にするための引き上げ操作部7Dが備えられている。

0037

前記被係合部7Bは、図12(c)に示すように、左右一対の門の字状の側板部7aの二股状の各先端部から左右中央側となる内向き屈曲形成された係合爪部7bにて構成されている。当該被係合部7Bは、各バー材5における野縁受け取付部5Aの被係合凹部5eに係合爪部7bを係入させることで、各バー材5における野縁受け取付部5Aと係合させることができる。

0038

前記引き上げ操作部7Dは、左右一対の門の字状の側板部7aの上端部どうしに亘る上板部に形成された雌ネジ部(図示省略)と、先端側が野縁受け4の上面部に当接する状態で当該雌ネジ部に上下螺進自在に螺合させた操作ボルト7eとから構成されている。
バー材用ハンガー7の野縁受け装着部7Aに野縁受け4を配置し、且つ、バー材用ハンガー7の被係合部7Bに対してバー材5の野縁受け取付部5Aを係合させた状態で、当該操作ボルト7eを下向きに螺進させることで、被係合部7Bを上方側に引き上げて、バー材5における野縁受け取付部5Aの上端側横板部5bの上面部を野縁受け4の下面部に当接させる状態で野縁受け4を締め付けることができる。そのため、野縁受け装着部7Aへの野縁受け4の装着と被係合部7Bへのバー材5の係合が強固なものとなる。

0039

図1戻り、前記天井材2は、軽量な繊維質材を主要構成とする矩形板状の軽量天井材として構成されている。この天井材2には、図11に示すように、繊維質材の一例であるグラスウールを矩形板状に成形した天井基材2Aと、当該天井基材2Aの撓み変形を抑制する帯板状の撓み変形抑制部材2Bと、天井基材2Aの少なくとも室内側となる下面部を被覆する不燃性又は難燃性で可撓性を有した表面材2Cが備えられている。

0040

撓み変形抑制部材2Bは、例えば、アルミ合金やスチールなどで製作された細長い帯板状の板材にて構成されている。撓み変形抑制部材2Bの幅寸法図11中の上下方向に沿う高さ寸法)は、天井基材2Aの高さ寸法(厚み寸法)と同一又は略同一である。また、撓み変形抑制部材2Bの長さ寸法は、天井基材2Aの外周辺部のうちの長辺部の長さ寸法と同一又は略同一である。そして、この撓み変形抑制部材2Bは、天井基材2Aの一対の長辺部の各々の端面部の全域を覆う状態で当該長辺部の端面部の全域に接着剤などの接着手段で接合されている。

0041

この撓み変形抑制部材2Bにより、重量の増加を極力抑えながら天井基材2Aの撓み剛性を適切且つ効率的に補強することができ、天井材2がバー材5の間に架設された状態で天井材2の長手方向中間部が垂れ下がるのを抑制することができる。しかも、一般天井ゾーンBを挟んで向かい合うバー材5の天井材受止部5Bに天井材2を架設させた状態では、天井材2の長辺部の全域に接合させた撓み変形抑制部材2Bもバー材5の天井材受止部5Bに架設することができる。よって、一般天井ゾーンBを挟んで向かい合うバー材5の両天井材受止部5Bに天井材2を落下し難い状態で適切に架設することができる。

0042

前記不燃性又は難燃性の表面材2Cは、例えば、ガラスペーパーなどの素材にて構成され、撓み変形抑制部材2Bが配置された天井基材2Aの各長辺部の端面部を巻く状態で、天井基材2Aの室内側となる下面部、当該端面部、上面部の端面側を被覆するように構成されている。当該表面材2Cは、張力を付与して皺をなくした状態で、天井基材2Aの両長辺部の端面部に接着接合された撓み変形抑制部材2Bに接着剤などの接着手段で接合されている。

0043

(機器吊下構造)
次に、機器吊下構造Kについて説明する。
前述の如く、機器吊下構造Kとしては、図6に示すように、設備フリーパネル8を介して小型の天井設置機器1Aを上階の床スラブSに支持させる第1機器吊下構造K1と、図9図10に示すように、設備フリーパネル8を介さずに主として大型の天井設置機器1Bを上階の床スラブSに支持させる第2機器吊下構造K2とが備えられている。
小型の天井設置機器1Aは、第1機器吊下構造K1にて設備フリーパネル8を使用した納まりのよい状態で効率的に支持させ、他方、大型の天井設置機器1Bは、第2機器吊下構造K2にて、設備フリーパネル8を使用せずに効率的に支持させることができる。

0044

(イ)第1機器吊下構造
図6に示すように、第1機器吊下構造K1には、上階の床スラブSの下面に埋設される多数の吊りボルト3B(吊り具の一例、図1参照)と、当該吊りボルト3Bに取り付けられた設備フリーパネル8と、当該設備フリーパネル8との間で天井設置機器1Aを挟み込み固定可能な機器固定プレート(機器固定部材)9とが備えられている。吊りボルト3Bは、設備ゾーンAの直上に位置し、天井材吊下構造Tを構成しないものである。
この第1機器吊下構造K1は、設備ゾーンAに配設された設備フリーパネル8に所望の天井設置機器1Aを取り付けることにより、当該天井設置機器1Aを天井材吊下構造Tに荷重を負担させない状態で上階の床スラブSに支持させることができる。
また、この設備フリーパネル8は、設備ゾーンAの適所に設置可能であり、しかも、設備フリーパネル8の自身の適所に天井設置機器1Aが取り付け可能であるので、設備ゾーンAの適切な位置に天井設置機器1Aを配置することができる。

0045

前記設備フリーパネル8は、図2図3図6図7に示すよう、アルミ合金やスチールなどで製作され、複数種類の天井設置機器1Aを取り付け自在な機器取付部8A(図6図7参照)と、直上の吊りボルト3Bに係止自在な係止部8B(図2図3参照)とを備えて構成されている。本実施形態では、設備フリーパネル8は、図2図3に示すように、フリーパネル用ハンガー10を介して吊りボルト3Bに取り付けられている。

0046

前記機器取付部8Aは、例えば、図6図7に示すように、設備ゾーンAを閉塞する状態で設備ゾーンAに略水平姿勢で配置される平板状の取付板部8aから構成されている。当該取付板部8aは、それの短手方向の幅が設備ゾーンAの幅に略対応した寸法で構成されている。
そして、この取付板部8aは、天井設置機器1Aの種別などに応じた大きさ・形状の取り付け穴8b(図8(a)参照)を適宜の箇所に開口形成することで、複数種類の天井設置機器1Aを任意の箇所に取り付けることができる。また、例えば、取付板部8aは、複数種類の天井設置機器1Aに応じた複数種類の大きさ・形状の取り付け穴8bを開口形成することで、複数種類の天井設置機器1Aを同時に取り付けることもできる。なお、当該取り付け穴8bは、取付板部8aに予め形成されていてもよい。

0047

前記係止部8Bは、図2図3に示すように、フリーパネル用ハンガー10の被係止部10B(第1被係止部)に係止自在に構成されている。当該係止部8Bは、例えば、取付板部8aの左右の両端部から上向きに立ち上がる略鉛直姿勢の左右の側板部8dに備えられた弾性変形自在な係止爪部8eから構成されている。当該係止爪部8eは、左右の側板部8dの先端側を左右中央側且つ下方側に折り返して構成されている。

0048

前記フリーパネル用ハンガー10は、例えば、図3に示すように、アルミ合金やスチールなどで製作された門型の金具として構成されている。このフリーパネル用ハンガー10は、吊りボルト3Bに取り付け自在な吊りボルト取付部10Aと、設備フリーパネル8が係止自在の被係止部10Bとが備えられ、吊りボルト3Bの下端部に取り付けた状態で設備フリーパネル8を係止状態で支持可能に構成されている。
当該フリーパネル用ハンガー10は、X方向を長手方向とする略水平姿勢の上板部10aと、当該上板部10aの長手方向の両端部から下方に延びる4つの側板部10bとを備えて構成されている。

0049

前記吊りボルト取付部10Aは、例えば、上板部10aの略中央部位ボルト挿通穴10dを形成して構成されている。この吊りボルト取付部10Aは、ボルト挿通穴10dに吊りボルト3Bを挿通させた状態で、吊りボルト3Bの上下に螺合させたナット10eにて上板部10aを締め付けることで、フリーパネル用ハンガー10を所望の高さにて吊りボルト3Bに取り付けることができる。
なお、ボルト挿通穴10dはX方向に長い長孔形状とされており、フリーパネル用ハンガー10の吊り下げ位置をX方向に沿って調整することができる。

0050

前記被係止部10Bは、例えば、側板部10bの各々の下端側の外側辺に外方に向かって突出形成された4つの被係止爪部10fから構成されている。当該被係止爪部10fは、略水平姿勢の上辺部と、下方側ほど左右中央側に位置する傾斜姿勢側辺部とを備えて構成されている。

0051

設備フリーパネル8は、上階の床スラブSに支持されたフリーパネル用ハンガー10に対する下方側からの接近移動に伴ってフリーパネル用ハンガー10に取り付け可能に構成されている。具体的には、図4(a)〜(c)に示すように、設備フリーパネル8の係止部8Bは、天井側に設置状態にあるフリーパネル用ハンガー10に対して設備フリーパネル8を下方側から接近移動させることで、フリーパネル用ハンガー10の被係止部10Bに係止させることができる。なお、図4中の一点鎖線は、天井面の位置を示している。

0052

その際、設備フリーパネル8の係止部8Bの係止爪部8eが弾性変形しながら設備フリーパネル8の上方への移動が許容され(図4(a)〜図4(b)参照)、設備フリーパネル8の上方移動に伴い係止部8Bと被係止部10Bが所定の相対位置になったときに、係止部8Bの係止爪部8eが弾性復元してフリーパネル用ハンガー10の被係止部10Bの被係止爪部10fに自動的に係止する(図4(b)〜図4(c)参照)。

0053

なお、フリーパネル用ハンガー10の被係止爪部10fの側辺部は、設置状態のフリーパネル用ハンガー10に対して設備フリーパネル8を下方側から接近移動させる場合に、設備フリーパネル8の係止爪部8eを、具体的な被係止箇所である被係止爪部10fの上辺部まで弾性変形させながら移動案内する係止ガイドとして機能する。

0054

また、設備フリーパネル8の係止部8Bと、フリーパネル用ハンガー10の被係止部10Bとの間には、両者のY方向への相対移動を規制するものがなく、そのため、設備フリーパネル8は、フリーパネル用ハンガー10に取り付けて設備ゾーンAに配設した状態で、設備ゾーンAの長さ方向であるY方向に沿ってスライド移動自在である。よって、設備フリーパネル8を設備ゾーンAに配設した状態で設備フリーパネル8をスライド移動させることで、設備フリーパネル8の設置位置をY方向に沿って容易に調整することができる。

0055

前記機器固定プレート9は、例えば、図6図8に示すように、アルミ合金やスチールなどで製作され、設備フリーパネル8に取り付けた天井設置機器1Aを固定自在な機器固定部9Aと、設備フリーパネル8の係止部8Bと係止自在な被係止部9B(第2被係止部)とを備えて構成されている。

0056

前記機器固定部9Aは、例えば、天井設置機器1Aの周囲を下向きに押圧可能な略水平姿勢の平板状の機器押さえ板部9aから構成されている。当該機器押さえ板部9aは、それの短手方向(X方向)の幅が設備フリーパネル8の左右の側板部8dの間の設置空間の幅寸法に略対応した寸法とされ、設備フリーパネル8の上方側から設備フリーパネル8の左右の側板部8dの間に入り込み配置可能に構成されている。
そして、この機器押さえ板部9aには、複数種類の天井設置機器1Aの中央部を配置可能な大きさの挿通穴9bが開口形成され、当該挿通穴9bに天井設置機器1Aの中央部を挿通させる状態で、天井設置機器1Aの外周部を上方側から押圧可能に構成されている。
なお、挿通穴9bは、天井設置機器1Aの種別などに応じた大きさ・形状にて施工現場にて開口形成するようにしてもよい。

0057

前記被係止部9Bは、例えば、下向きに突出する略鉛直姿勢の左右の両側板部9dを備えた左右の両側部位9eにて構成されている。左右の側板部9dの存在により当該両側部位9eの高さ寸法が、設備フリーパネル8の取付板部8aの上面と係止爪部8eとの間の設置空間の高さ寸法に構成されている。この被係止部9Bは、機器固定プレート9の左右の両側部位9eが設置空間に嵌り込んで設備フリーパネル8の係止爪部8eに上方側への離脱移動を規制された状態で、機器固定プレート9を設備フリーパネル8に取り付けることができる。

0058

設備フリーパネル8への天井設置機器1Aの取り付けは、例えば、以下の手順で行うことができる。なお、この設備フリーパネル8への天井設置機器1Aの取り付けは、設備フリーパネル8を設備ゾーンAに設置する前と、設備フリーパネル8を設備ゾーンAに設置した後のいずれのタイミングでも行うことができ、作業工程などに応じた適切なタイミングで行えばよい。

0059

まず、図8(a)に示すように、設備フリーパネル8の機器取付部8Aの取付板部8aに天井設置機器1Aの種別に応じて大きさ・形状の取り付け穴8bを開口形成する。
次に、図8(b)に示すように、天井設置機器1Aを上方側から設備フリーパネル8に接近移動させることで、天井設置機器1Aの中央部が取り付け穴8bの内部に配置され、且つ、天井設置機器1Aの外周部を設備フリーパネル8の取付板部8aに上面に載置される状態で天井設置機器1Aを設備フリーパネル8の機器取付部8Aの取付板部8aの上に配置する。
その後、図8(b)に示すように、機器固定プレート9を、機器固定プレート9の機器押さえ板部9aの挿通穴9bに天井設置機器1Aの中央部を挿通させる状態で、上方側から設備フリーパネル8に接近移動させることで、設備フリーパネル8の係止爪部8eを弾性変形させながら、設備フリーパネル8の左右の側板部8dの間の設置空間に機器固定プレート9を進入させる。設備フリーパネル8の係止爪部8eは、機器固定プレート9が設置空間に到達した固定姿勢となったときに弾性復元して、機器固定プレート9を設備フリーパネル8に自動的に固定する。
このようにして、天井設置機器1の外周部を設備フリーパネル8と機器固定プレート9とで上下方向から挟む込む状態で天井設置機器1Aを設備フリーパネル8に固定することができる。

0060

(ロ)第2機器吊下構造
第2機器吊下構造K2は、図9図10に示すように、設備ゾーンAにおいて設備フリーパネル8を介さず、大型の天井設置機器1Bを天井材吊下構造Tに荷重を負担させない状態で上階の床スラブSに支持させるものである。
例えば、図9では、設備ゾーンAの直上に位置し、天井材吊下構造Tを構成しない吊りボルト3Bが備えられ、当該吊りボルト3Bで天井設置機器1Bの一例であるライン状の照明装置を支持する第2機器吊下構造K2を例に示している。また、図10では、ダクト支持具の一例である吊りボルト3Bで上階の床スラブSに支持されたダクトなどを介して天井設置機器1Bの一例である吹き出し口装置を上階の床スラブSに支持する第2機器吊下構造K2を例に示している。
このように、第2機器吊下構造K2は、設備フリーパネル8、及び、天井材吊下構造Tの支持力を使用せず、天井設置機器1Bを上階の床スラブSに支持させることが可能な各種の構造を採用することができる。
なお、この第2機器吊下構造K2において、天井設置機器1Bを吊りボルト3Bに取り付ける場合には、直接的に取り付けるのに限らず、勿論、ハンガー等の取付部材を介して取り付けるようにしてもよい。

0061

次に、既設の天井システムを本発明に係る天井システムに改修する天井改修工法について説明する。
図12(a)は、既設の天井システムを示している。この既設の天井システムは、吊りボルト3Aにて吊り下げ支持された野縁受け4の下面側にC型鋼等のチャンネル材からなる野縁11を取り付け、この野縁11に対してビス等の固定手段(図示省略)にて単層又は複層石膏ボードなどからなる天井材12を取り付けて構成されている。
この既設の天井システムでは、野縁11や天井材12の重量が重く、更に、図示は省略するが、小型の天井設置機器1Aは天井材12に取り付けられているため、天井の重量が重い天井システムとなっている。

0062

この既設の天井システムを本発明に係る天井システムに改修するには、まず、図12(b)に示すように、既設の天井システムにおける野縁受け4よりも下方側の構造を撤去する。具体的には、既設の天井システムにおける天井材12と野縁11を撤去する。
そして、図12(c)に示すように、撤去せずに残した野縁受け4に対して、バー材用ハンガー7を介してバー材5を取り付け、バー材5どうしの間に軽量な天井材2を架設して天井材吊下構造Tを構成する。
また、図2図6図9図10に示すように、上階の床スラブSにおける設備ゾーンAの直上部位に新たな吊りボルト3Bを取り付け、当該吊りボルト3Bに対して、設備フリーパネル8を介して天井吊下機器1Aを取り付け、又は、設備フリーパネル8を介さず天井設置機器1Bを取り付け、機器吊下構造Kを構成する。
このようにして、既設の吊りボルト3Aや野縁受け4を利用しながら、既設の天井システムを本発明に係る天井システムを効率的に改修し、天井の大幅な軽量化を図って地震時の安全性を向上させることができる。
また、本発明に係る天井システムでは、野縁受け4の下面から天井材2の下面までの高さ寸法Zが、埋め込み型の照明器具などの天井設置機器1を野縁受け4に干渉せずに配置可能な寸法に設定されているので、このような天井設置機器1を野縁受け4を切断することなく設置することも可能となる。

0063

〔別実施形態〕
(1)前述の実施形態の改良として、天井材吊下構造Tに対して天井材2の脱落を防止する防止する脱落阻止措置を施してもよい。
この場合、例えば、脱落防止措置として、天井材吊下構造Tと天井材2との間に軽量のワイヤー脱落防止部材としての連結部材の一例)を亘らせるなどにより実施することが可能である。例えば、図11中で点線で示したように、天井材2の側の撓み変形抑制部材2Bに形成した挿通穴2aに環状のワイヤー2bを挿通状態付設しておく。そして、図示は省略するが、天井材2を一般天井ゾーンBに配設した状態で、天井材吊差下構造Tの側のバー材5に対して当該ワイヤー2bの他端側をクリップなどの接続手段で接続して実施することができる。このようにすれば、重量の増加を回避しながらワイヤーを介して天井材2の脱落を防止することができる。
なお、脱落防止措置としては、ワイヤーなどの連結部材で連結するものに限らず、天井材2の脱落を防止可能な各種のものを用いることができる。

0064

(2)前述の実施形態では、天井材2の撓み変形抑制部材2Bを、天井基材2Aの一対の長辺部に設ける場合を例に示したが、天井基材2Aの外周辺部の全ての辺部、或いは、外周辺部のいずれか一つの辺部に設けてもよい。また、本発明に係る天井システムをグリッド天井に適用する場合など天井材2の全ての辺部の長さが比較的短くなる場合には、特に撓み変形抑制部材2Bを設けなくともよい。なお、前述の実施形態では、天井材2の撓み変形抑制部材2Bを、天井基材2Aの外周辺部の端面部に接合する場合を例に示したが、必ずしも接合する必要はない。

0065

(3)前述の実施形態では、天井材吊下構造Tが、吊りボルト3A、野縁受け4、バー材5などで構成されている場合を例に示したが、天井材2を上階の床スラブSに支持させることができる種々の構造を適宜に採用することができる。また、天井材吊下構造Tを、吊りボルト3A、野縁受け4、バー材5などで構成する場合でも、これらの具体的構成は種々の構成変更が可能である。

0066

(4)前述の実施形態では、第1機器吊下構造K1が、吊りボルト3B、設備フリーパネル8、機器固定プレート9、フリーパネル用ハンガー10などで構成されている場合を例に示したが、設備フリーパネル8以外の構成は必ずしも必要ではなく、天井材吊下構造Tには荷重を負担させない状態で、設備フリーパネル8を介して天井設置機器1を上階の床スラブSに支持させることができる種々の構造を適宜に採用することができる。また、第1機器吊下構造K1を構成するのに、吊りボルト3B、機器固定プレート9、フリーパネル用ハンガー10などを使用する場合でも、これらの具体的構成は種々の構成変更が可能である。更に、設備フリーパネル8の具体的構成も種々の構成変更が可能である。

0067

(5)前述の実施形態では、第2機器吊下構造K2が、吊りボルト3Bやダクト支持具やダクトなどで構成されている場合を例に示したが、天井材吊下構造Tには荷重を負担させない状態で、設備フリーパネルを介さずに天井設置機器1を上階の床スラブSに支持させることが可能な各種の構造を適宜に採用することができる。また、第2機器吊下構造K2を構成するのに、吊りボルト3Bやダクト支持具やダクトなどを使用する場合でも、これらの具体的構成は種々の構成変更が可能である。

0068

以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものでなく、上記実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。

0069

T天井材吊下構造
K機器吊下構造
K1 第1機器吊下構造
K2 第2機器吊下構造
S床スラブ(上階床部)
1天井設置機器
2 天井材
2A天井基材
2B 撓み変形抑制部材
2C表面材
5B 天井材受止部
8設備フリーパネル
8B係止部
9 機器固定プレート(機器固定部材)
9B 被係止部(第2被係止部)
10B 被係止部(第1被係止部)

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