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技術 消臭化粧料

出願人 株式会社ナリス化粧品
発明者 鞍本克真河内佑介
出願日 2016年4月20日 (4年7ヶ月経過) 出願番号 2016-084231
公開日 2017年10月26日 (3年0ヶ月経過) 公開番号 2017-193504
状態 特許登録済
技術分野 化粧料
主要キーワード min反応 体臭成分 母体構造 効果効能 加齢臭 スキンケア化粧品 皮膚洗浄用組成物 化粧品添加物
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重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年10月26日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

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課題

L−ヒスチジン消臭効果及び安定性が特定の化合物との共存時の低下する現象を改善した化粧料の提供。

解決手段

次の成分(A)〜(C)を含有する洗浄用化粧料。(A)L−ヒスチジン、を0.01〜5%、(B)ピロ亜硫酸塩亜硫酸塩亜硫酸水素塩から選択される1種以上を0.001〜1%、(C)サリチル酸塩化ベンザルコニウムトリクロサン、前記の誘導体及び塩、イソプロピルメチルフェノールから選択される1種以上

効果

L−ヒスチジンの成分(C)による消臭効果及び安定性の低下が、ピロ亜硫酸塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩を用いると改善できる。更にこれら3成分を組み合わせによって、製剤の経時安定化も相乗的に効果が上昇しこれにより、L−ヒスチジンを用いた消臭化粧料について、L−ヒスチジンの消臭効果及び安定性が特定の成分の配合時の低下を、防ぐ。

概要

背景

近年、加齢に伴い身体や頭部から発生する臭いに対してのケアに注目が集まってきており、それらの臭いを炭などの多孔性物質吸着することにより除去する技術(特許文献1)や原因となる常在菌繁殖を抑制する技術(特許文献2)、香料成分などでマスキングする技術、ブドウ糖と特定のアミノ酸で消臭化する技術(特許文献3)などが開発されている。このような加齢に伴った不快な臭いは一般的に加齢臭と呼ばれており、夏場汗臭などとともに不快なものとされ、解消が求められている。

その一方で、加齢臭の主な原因物質として2−ノネナール提唱されており、この成分は加齢とともに増大することが示されている。特に加齢臭が発生する年齢とされる40以降で顕著に増大することが確認されている。2−ノネナールはω7不飽和脂肪酸酸化的分解によって発生し、過酸化脂質がその酸化的分解を促進することが示されている。
発生した2−ノネナールを消臭する物質については、L−ヒスチジンに極めて高い2−ノネナールの消臭効果があることが知られている。しかし、L−ヒスチジンは特定の化合物と併用した場合、著しく消臭効果が低減し、安定性も経時的に減少する事が問題点であった。

概要

L−ヒスチジンの消臭効果及び安定性が特定の化合物との共存時の低下する現象を改善した化粧料の提供。次の成分(A)〜(C)を含有する洗浄用化粧料。(A)L−ヒスチジン、を0.01〜5%、(B)ピロ亜硫酸塩亜硫酸塩亜硫酸水素塩から選択される1種以上を0.001〜1%、(C)サリチル酸塩化ベンザルコニウムトリクロサン、前記の誘導体及び塩、イソプロピルメチルフェノールから選択される1種以上L−ヒスチジンの成分(C)による消臭効果及び安定性の低下が、ピロ亜硫酸塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩を用いると改善できる。更にこれら3成分を組み合わせによって、製剤の経時安定化も相乗的に効果が上昇しこれにより、L−ヒスチジンを用いた消臭化粧料について、L−ヒスチジンの消臭効果及び安定性が特定の成分の配合時の低下を、防ぐ。なし

目的

本発明は、L−ヒスチジンの消臭効果および安定性が特定の化合物:成分(C)との共存時に著しく低下する現象に対し、これを改善した化粧料を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

次の成分(A)〜(C)、(A)L−ヒスチジン(B)ピロ亜硫酸塩亜硫酸塩亜硫酸水素塩から選択される1種又は2種以上(C)サリチル酸、サリチル酸の誘導体及びサリチル酸の塩、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンザルコニウムの誘導体及び塩化ベンザルコニウムの塩、トリクロサン、トリクロサンの誘導体及びトリクロサンの塩、イソプロピルメチルフェノールから選択される1種又は2種以上を含有する化粧料

請求項2

成分(A)L−ヒスチジンの配合量が0.01%〜5%成分(B)の配合量が0.001%〜1%である請求項1記載の化粧料。

請求項3

洗浄用化粧料である請求項1〜2に記載の化粧料。

技術分野

0001

本発明は、加齢臭の主な原因物質とされる2−ノネナールを消臭する化粧料に関する。さらに詳しくは、本発明は、高い消臭効果を発揮し、また、消臭効果を損なうことなく安定して発揮することのできる化粧料に関する。

背景技術

0002

近年、加齢に伴い身体や頭部から発生する臭いに対してのケアに注目が集まってきており、それらの臭いを炭などの多孔性物質吸着することにより除去する技術(特許文献1)や原因となる常在菌繁殖を抑制する技術(特許文献2)、香料成分などでマスキングする技術、ブドウ糖と特定のアミノ酸で消臭化する技術(特許文献3)などが開発されている。このような加齢に伴った不快な臭いは一般的に加齢臭と呼ばれており、夏場汗臭などとともに不快なものとされ、解消が求められている。

0003

その一方で、加齢臭の主な原因物質として2−ノネナールが提唱されており、この成分は加齢とともに増大することが示されている。特に加齢臭が発生する年齢とされる40以降で顕著に増大することが確認されている。2−ノネナールはω7不飽和脂肪酸酸化的分解によって発生し、過酸化脂質がその酸化的分解を促進することが示されている。
発生した2−ノネナールを消臭する物質については、L−ヒスチジンに極めて高い2−ノネナールの消臭効果があることが知られている。しかし、L−ヒスチジンは特定の化合物と併用した場合、著しく消臭効果が低減し、安定性も経時的に減少する事が問題点であった。

先行技術

0004

特開2002−145747
特開2008−110999
特開2010−013418

発明が解決しようとする課題

0005

本発明は、L−ヒスチジンの消臭効果および安定性が特定の化合物:成分(C)との共存時に著しく低下する現象に対し、これを改善した化粧料を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

以上の問題を解決するため、本発明者が鋭意検討した結果、L−ヒスチジンの成分(C)による消臭効果および安定性の低下が、ピロ亜硫酸塩亜硫酸塩亜硫酸水素塩を用いることで改善することを見出した。さらにこれら3成分を組み合わせることによって、製剤の経時安定化についても相乗的に効果が上昇することが判明した。

0007

すなわち本発明は
次の成分(A)〜(C)、
(A)L−ヒスチジン
(B)ピロ亜硫酸塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩から選択される1種又は2種以上
(C)サリチル酸、サリチル酸の誘導体及びサリチル酸の塩、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンザルコニウムの誘導体及び塩化ベンザルコニウムの塩、トリクロサン、トリクロサンの誘導体及びトリクロサンの塩、イソプロピルメチルフェノールから選択される1種又は2種以上
を含有する化粧料である。

発明の効果

0008

本発明によれば、L−ヒスチジンを用いた消臭化粧料について、L−ヒスチジンの消臭効果および安定性が特定の成分、成分(C)の配合時に低下するのを、効果的に防ぐことが可能となる。

発明を実施するための最良の形態

0009

以下、本発明について更に詳しく説明する。

0010

本発明に用いられる成分(A)L−ヒスチジンは、本発明において2−ノネナールを消臭するために配合している。

0011

本発明に用いられる成分(A)L−ヒスチジンは望ましくは0.01%〜5%が望ましい。さらに望ましくは0.1%〜3%が望ましい。

0012

本発明に用いられる成分(B)ピロ亜硫酸塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩は、これらに成分(A)と成分(C)とを共に配合することで、偶然にも成分(A)の消臭効果が効果的に保持できた。塩の種類は特に限定されず、成分(B)は還元能を有する成分であることが望ましい。

0013

本発明に用いられる成分(B)は望ましくは0.001%〜1%が望ましい。さらに望ましくは0.01%〜0.1%が望ましい。

0014

本発明に用いられる成分(C)は化粧品添加物として、医薬部外品の有効成分、添加物として一般的に汎用されている成分であり、ニキビ予防頭皮ふけかゆみ予防を目的としスキンケアトイレタリー製品などに幅広く配合される。洗浄剤スキンケア化粧品においては製品抗菌力向上を目的に配合する場合もある。

0015

成分(C)は特に医薬部外品の殺菌有効成分としては欠かすことのできない成分である。医薬部外品の中でも腋臭防止効果や頭皮のふけ・かゆみの予防などを効果効能とする医薬部外品には必須成分として配合する必要がある。

0016

成分(C)の塩の種類、誘導体の種類は特に限定されず、成分の母体構造が共通していれば成分(A)の消臭効果及び安定性を損ない、損なわれた効果や安定性が成分(B)の存在時に改善した。

0017

本発明の皮膚洗浄用組成物は液状、ペースト状、クリーム状、およびジェル状など剤型には寄らず適用することができる。

0018

以下に実施例を挙げて、本発明を更に説明する。なお、これらは本発明を何ら限定するものではない。配合量は組成物全量に対する質量%である。

0019

本実施例で用いた評価項目について説明する。
1.「消臭効果(分析)」
評価方法
2−ノネナール除去能の評価は、HPLCを利用した測定方法分析化学, 46(1) , 31-36, 1997)を改変して2−ノネナールの量を測定することにより行った。

0020

実施例もしくは比較例の化粧料を、95%エタノール水溶液溶媒として50%溶液として試料とした。
陽性対象には、2−ノネナールの除去効果が知られているL−リジン(特開2011−156227)と、同じ塩基性アミノ酸のL−ヒスチジンを用いた。L−リジンは50%エタノール水溶液を溶媒として1%溶液とし、L−ヒスチジンは1%水溶液を調整し、試験に用いた。

0021

上記試料又は陽性対照であるL−リジン溶液、又はL‐ヒスチジン溶液を500μLと、95%エタノールを溶媒として調製した5μM2‐ノネナール溶液500μLとを混合後、32℃の恒温槽で8時間温めた。Controlには試料の代わりに95%エタノール水溶液を用いた。その後DNPA液500μLを混合後、45℃の恒温槽で30min反応させた(反応液)。DNPA液とは、DNPH(2,4‐Dinitrophenyl hydrazine Hydrochloride) 25mg, 99.5%エタノール45mL,濃塩酸1mL,蒸留水4mLの混合液を指す。反応液は氷水で約10min冷却し、反応を停止させた。反応を停止させた反応液はろ過後、HPLCにて解析を行った。2-ノネナールの検出はリテンションタイム11.5minに確認された。体臭成分である2‐ノネナールの除去率は、以下の式に従いピーク面積から求めた。

0022

<式1>

0023

<HPLC条件>
カラム; CHECOBOND 5−ODS−W size6.0×150 (6A)
流速; 1.5 mL/min
カラム温度; 50 ℃
移動相; CH3CN:H2O = 80:20( V/V)
検出器/測定波長紫外可視検出器/365 nm

0024

評価基準
上記方法でL−ヒスチジンの2−ノネナールの除去率によって以下のように評価した。
○:除去率80%以上
△:除去率40%以上、80%未満
×:除去率1%以上、40%未満
××:除去率1%未満

0025

2.「消臭効果(官能)」
「評価方法」
実施例もしくは比較例の化粧料を、水を溶媒として50%溶液として試料とした。陰性対照として水を用いた。10μM2−ノネナール溶液と試料を1:1の割合で混合し、10分後のにおいを評価することによって確認した。なお、評価は熟練評価者5名で行った。
「評価基準」
上記試験結果から、各試料と混合した溶液のにおいに以下のようにスコアをつけた。
5点:においなし
4点:ほとんどにおいなし
3点:においは低減しているが残っている
2点:わずかににおいが減っている
1点:変化なし
続いて評価者5名の平均スコアを算出し、以下のように評価を行った。
○:4点以上
△:2点以上4点未満
×:2点未満

0026

3.「安定性」
「評価方法」
実施例および比較例の化粧料を60℃下に1週間静置し、熟練の評価者が外観経時変化目視により確認することで評価を行った。
「評価基準」
上記方法により経時変化を確認し、経時変化の度合いにより以下のように評価を行った。
○:変化なし
×:黄色に変色している。

0027

0028

0029

比較例2、3、および7〜9を参照すると、成分(A)と成分(C)が共存することにより、消臭効果、安定性共に非常に悪いことが伺える。これに対し、実施例を参照すると、成分(B)が配合された場合、消臭効果、安定性共に非常に良好である。

0030

実施例1、2、3では成分Bの配合量を変化させているが、0.001%でも十分な効果が得られていることが分かる。また、実施例4に示したとおり成分Aの配合量が0.01%でも十分な消臭効果が得られていることが分かる。

0031

なお、安定性の評価において色調の変化が起こっているものは、使用感にも変動が起きている傾向があり、成分(A)、成分(B)及び成分(C)が共存することにより、使用感の変化を抑える利点も確認された。

0032

以上の結果から、処方に成分(C)を配合する際に、成分(A)を用いて消臭効果を付与したい場合は、成分(B)を組み合わせて配合することで、より高い消臭効果と安定性を付与することができる。

0033

常法にて、各処方の組成物を作製した。いずれの処方においても本発明の効果を奏することが確認された。
(1)シャンプー
配合成分 配合量(%)
水 残量
L−ヒスチジン0.3
亜硫酸Na 0.05
サリチル酸0.20
塩化Na 適量
pH調整剤適量
防腐剤適量
グリセリン8.00
エデト酸塩0.05
ラウレス硫酸Na 12.00
PG−2コカミド2.00
ラウリルヒドロキシスルタイン3.00
ポリクオタニウム−10 0.05
合計(%) 100.00

0034

(2)化粧水
配合成分 配合量(%)
水 残量
L−ヒスチジン0.15
亜硫酸Na 0.05
サリチル酸0.20
エタノール40.00
pH調整剤適量
防腐剤適量
1,3−BG 8.00
エデト酸塩0.01
L−メントール0.20
合計(%) 100.00

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