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技術 ダンパプレート

出願人 豊和化成株式会社
発明者 山本正晃三浦貴士金田健太郎
出願日 2016年4月20日 (4年7ヶ月経過) 出願番号 2016-084202
公開日 2017年10月26日 (3年1ヶ月経過) 公開番号 2017-193236
状態 特許登録済
技術分野 空気流制御部材 車両用空気調和
主要キーワード 弾性密着 ノブ部材 軟質シール 右側短辺 仮想軸線 前部側壁 登録公報 アンカー突起
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年10月26日)のものです。
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図面 (20)

課題

ダンパプレート軟質シール部材をリテーナ通風路を構成する内周面弾性的に接触させて通風路を閉塞した後ダンパプレートが元の状態に復帰する際に、軟質シール部材の弾性復帰に起因して異音が発生することを防止可能なダンパプレートを提供する。

解決手段

ダンパプレート20は、レジスタ1を構成するリテーナ5の内部において、通風路10を構成する左側壁6及び右側壁7の間に回動可能に配設されており、前記レジスタ1の空気吹出口12まで空気を案内する前記通風路10を開閉する。当該ダンパプレート20においては、第1シール部50の突出部56及び第2シール部60の突出部66は、前記軟質シール部材40によって前記ダンパプレート20の外周縁に沿って形成されており、プレート部材30のプレート本体部31に対して垂直な方向へ突出している。

概要

背景

従来、自動車等の車両のインスツルメントパネルには、レジスタが配設されており、当該レジスタから空調された空気を車両室内側に吹き出すように構成されている。そして、当該レジスタを構成するリテーナの内部には、ダンパプレート回動可能に配設されており、空調空気吹出及びその停止をコントロールするように構成されている。

このようなダンパプレートに関する技術として、特許文献1に記載された技術が知られている。特許文献1に記載されたエアダンパは、リテーナ本体の左右の側壁軸支されたプレート部と、当該プレート部の周囲に配設されたダンパシールとを有して構成されている。このようなレジスタでは、ダンパ開閉機構を用いて、エアダンパをリテーナ本体内部で回動させることで、エアダンパによって、空調空気の吹出及びその停止を行っている。

具体的に説明すると、空調空気の吹出を停止する場合には、エアダンパを回動させることによって、ダンパシールをリテーナ本体の上側内壁及び下側内壁に弾性密着させる。これにより、リテーナ本体内部の通風路を、エアダンパによって閉塞することができる為、レジスタの空気吹出口から吹き出されることはない。一方、空調空気の吹出を許容する場合には、エアダンパを回動させることによって、ダンパシールと、リテーナ本体の上側内壁及び下側内壁との間に、間隔を設ける。これにより、エアダンパによって妨げられることなく、リテーナ本体内部の通風路を、空調空気が流下することができる為、空調空気がレジスタの空気吹出口から吹き出され得る。

概要

ダンパプレートの軟質シール部材をリテーナの通風路を構成する内周面弾性的に接触させて通風路を閉塞した後ダンパプレートが元の状態に復帰する際に、軟質シール部材の弾性復帰に起因して異音が発生することを防止可能なダンパプレートを提供する。ダンパプレート20は、レジスタ1を構成するリテーナ5の内部において、通風路10を構成する左側壁6及び右側壁7の間に回動可能に配設されており、前記レジスタ1の空気吹出口12まで空気を案内する前記通風路10を開閉する。当該ダンパプレート20においては、第1シール部50の突出部56及び第2シール部60の突出部66は、前記軟質シール部材40によって前記ダンパプレート20の外周縁に沿って形成されており、プレート部材30のプレート本体部31に対して垂直な方向へ突出している。

目的

実用新案登録公報第2570855号






特許文献1に記載されたエアダンパのようなダンパプレートを用いたレジスタにおいては、種々の状況で異音が発生する場合があり、ダンパプレートに起因してレジスタから生じる異音の低減が望まれている

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

レジスタを構成すると共に、前記レジスタの空気吹出口まで空気を案内する通風路を内部に有するリテーナにおいて、前記通風路を構成する一対の対向する側壁の間に回動可能に配設されると共に、前記通風路を開閉するダンパプレートであって、前記ダンパプレートは、前記一対の側壁に対応して両側に回動軸部を有し、前記回動軸部を含む平板状に形成されたプレート部材と、前記回動軸部を除くプレート部材の周囲に形成され、前記リテーナの通風路を形成する内周壁弾性接触する軟質シール部材と、前記軟質シール部材によって前記ダンパプレートの外周縁に沿って形成され、前記プレート部材に対して垂直な方向へ突出する突出部と、を有することを特徴とするダンパプレート。

請求項2

前記突出部は、前記軟質シール部材によって形成され、前記プレート部材に対して垂直な方向に突出する複数の突出片を、前記ダンパプレートの外周縁に沿って、所定間隔で列設することによって構成されていることを特徴とする請求項1に記載のダンパプレート。

請求項3

前記プレート部材に対する前記突出部の突出量は、前記ダンパプレートにより前記通風路を開放した状態において、当該通風路を流れる空気の流下方向下流側に位置する前記突出部よりも、前記流下方向上流側に位置する前記突出部の方が大きいことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のダンパプレート。

請求項4

前記ダンパプレートは、前記ダンパプレートによりリテーナの通風路を閉塞する際に、前記通風路における内周壁に弾性接触する前記軟質シール部材の端縁において、前記突出部よりも前記回動軸部側の位置で、前記ダンパプレートの一面側から前記プレート部材に対して垂直な方向に窪むように形成された凹部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のダンパプレート。

技術分野

0001

本発明は、レジスタを構成するリテーナ通風路開閉するダンパプレートに関する。

背景技術

0002

従来、自動車等の車両のインスツルメントパネルには、レジスタが配設されており、当該レジスタから空調された空気を車両室内側に吹き出すように構成されている。そして、当該レジスタを構成するリテーナの内部には、ダンパプレートが回動可能に配設されており、空調空気吹出及びその停止をコントロールするように構成されている。

0003

このようなダンパプレートに関する技術として、特許文献1に記載された技術が知られている。特許文献1に記載されたエアダンパは、リテーナ本体の左右の側壁軸支されたプレート部と、当該プレート部の周囲に配設されたダンパシールとを有して構成されている。このようなレジスタでは、ダンパ開閉機構を用いて、エアダンパをリテーナ本体内部で回動させることで、エアダンパによって、空調空気の吹出及びその停止を行っている。

0004

具体的に説明すると、空調空気の吹出を停止する場合には、エアダンパを回動させることによって、ダンパシールをリテーナ本体の上側内壁及び下側内壁に弾性密着させる。これにより、リテーナ本体内部の通風路を、エアダンパによって閉塞することができる為、レジスタの空気吹出口から吹き出されることはない。一方、空調空気の吹出を許容する場合には、エアダンパを回動させることによって、ダンパシールと、リテーナ本体の上側内壁及び下側内壁との間に、間隔を設ける。これにより、エアダンパによって妨げられることなく、リテーナ本体内部の通風路を、空調空気が流下することができる為、空調空気がレジスタの空気吹出口から吹き出され得る。

先行技術

0005

実用新案登録公報第2570855号

発明が解決しようとする課題

0006

特許文献1に記載されたエアダンパのようなダンパプレートを用いたレジスタにおいては、種々の状況で異音が発生する場合があり、ダンパプレートに起因してレジスタから生じる異音の低減が望まれている。

0007

例えば、リテーナの内部の通風路を略全開とするように、ダンパプレートを回動させた状態では、ダンパプレートは、空調空気の流下方向(送風方向)に沿った姿勢となる。このような場合においては、ダンパプレートの端縁の内、流下方向上流側に位置する端縁によって、送風される空調空気の流れを分断することによって、異音(風切り音)が発生する場合がある。こうして発生した異音は、リテーナの内壁面等で反射された反射音共鳴することによって増大する場合がある。

0008

又、このようなレジスタにおいては、ダンパプレートによって、空調空気の吹出を停止している状態から再開させる際においても、異音が発生する場合がある。空調空気の送風を再開させる場合、ダンパ開閉機構を用いて、ダンパプレートを逆に回動させて、リテーナ本体の上側内壁及び下側内壁に対するダンパシールの弾性密着を解除する必要がある。このとき、ダンパシールは、リテーナ本体の上壁及び下壁に弾性密着されている状態から弾性変形されていない元の状態に復帰する為、ダンパシールの弾性復帰に伴って、異音が生じる場合がある。

0009

本発明は、上述した問題点を解消するためになされたものであり、レジスタを構成するリテーナの通風路を開閉するダンパプレートに関し、ダンパプレートに起因してレジスタから生じる異音を低減可能なダンパプレートを提供する。

課題を解決するための手段

0010

前記目的を達成するため、請求項1に係るダンパプレートは、レジスタを構成すると共に、前記レジスタの空気吹出口まで空気を案内する通風路を内部に有するリテーナにおいて、前記通風路を構成する一対の対向する側壁の間に回動可能に配設されると共に、前記通風路を開閉するダンパプレートであって、前記ダンパプレートは、前記一対の側壁に対応して両側に回動軸部を有し、前記回動軸部を含む平板状に形成されたプレート部材と、前記回動軸部を除くプレート部材の周囲に形成され、前記リテーナの通風路を形成する内周壁弾性接触する軟質シール部材と、前記軟質シール部材によって前記ダンパプレートの外周縁に沿って形成され、前記プレート部材に対して垂直な方向へ突出する突出部と、を有することを特徴とする。

0011

又、請求項2に係るダンパプレートは、請求項1に記載のダンパプレートであって、前記突出部は、前記軟質シール部材によって形成され、前記プレート部材に対して垂直な方向に突出する複数の突出片を、前記ダンパプレートの外周縁に沿って、所定間隔で列設することによって構成されていることを特徴とする。

0012

又、請求項3に係るダンパプレートは、請求項1又は請求項2に記載のダンパプレートであって、前記プレート部材に対する前記突出部の突出量は、前記ダンパプレートにより前記通風路を開放した状態において、当該通風路を流れる空気の流下方向下流側に位置する前記突出部よりも、前記流下方向上流側に位置する前記突出部の方が大きいことを特徴とする。

0013

そして、請求項4に係るダンパプレートは、請求項1乃至請求項3の何れかに記載のダンパプレートであって、前記ダンパプレートは、前記ダンパプレートによりリテーナの通風路を閉塞する際に、前記通風路における内周壁に弾性接触する前記軟質シール部材の端縁において、前記突出部よりも前記回動軸部側の位置で、前記ダンパプレートの一面側から前記プレート部材に対して垂直な方向に窪むように形成された凹部を有することを特徴とする。

発明の効果

0014

請求項1に係るダンパプレートは、レジスタを構成するリテーナの内部において、通風路を構成する一対の対向する側壁の間に回動可能に配設されており、前記レジスタの空気吹出口まで空気を案内する前記通風路を開閉する。当該ダンパプレートは、プレート部材と、軟質シール部材と、突出部とを有している。ダンパプレートによって、通風路を閉じる際には、ダンパプレートを構成する軟質シール部材を、前記リテーナの通風路を形成する内周壁に弾性接触させることができるので、当該ダンパプレートは、レジスタの空気吹出口を介した空調空気の吹出を、より確実に停止させることができる。又、当該ダンパプレートにおいて、突出部は、前記軟質シール部材によって前記ダンパプレートの外周縁に沿って形成され、前記プレート部材に対して垂直な方向へ突出している為、通風路を開放するように回動させた状態において、ダンパプレートに起因して生じる異音(風切音)の発生と共に、当該異音の共鳴による騒音レベルの増大を抑制することができる。

0015

又、請求項2に係るダンパプレートにおいて、前記突出部は、複数の突出片を、前記ダンパプレートの外周縁に沿って、所定間隔で列設することによって構成されており、各突出片は、軟質シール部材によって形成され、前記プレート部材に対して垂直な方向に突出している。当該ダンパプレートによれば、空調空気の流れを分断するダンパプレートの外周縁近傍で生じる渦糸を、所定間隔をもって列設された複数の突出片によって、細かな渦糸に分断することができ、もって、ダンパプレートに起因して生じる異音(風切音)の発生を抑制し、当該異音の騒音レベルを低減することができる。

0016

そして、請求項3に係るダンパプレートにおいて、前記プレート部材に対する前記突出部の突出量は、前記ダンパプレートにより前記通風路を開放した状態において、当該通風路を流れる空気の流下方向下流側に位置する前記突出部よりも、前記流下方向上流側に位置する前記突出部の方が大きく形成されている。従って、当該ダンパプレートによれば、より効率良く、ダンパプレートに起因して生じる異音(風切音)の発生を抑制すると共に、当該異音の共鳴による騒音レベルを低減することができる。

0017

又、請求項4に係るダンパプレートによれば、前記ダンパプレートによりリテーナの通風路を閉塞する際に、前記通風路における内周壁に弾性接触する前記軟質シール部材の端縁に、凹部を有しており、当該凹部は、前記突出部よりも前記回動軸部側の位置で、前記ダンパプレートの一面側から前記プレート部材に対して垂直な方向に窪むように形成されている。従って、当該ダンパプレートによれば、軟質シール部材に形成された凹部を中心として、リテーナの内周面に対して弾性接触している状態から元の状態へ、軟質シール部材を復帰させることができ、もって、弾性復帰に際して作用する弾性力を抑制することができる。これにより、当該ダンパプレートによれば、軟質シール部材に形成された凹部によって、軟質シール部材の弾性復帰時に伴う異音の発生を抑制することができる。

図面の簡単な説明

0018

本実施形態に係るレジスタの背面斜視図(1)である。
本実施形態に係るレジスタの背面斜視図(2)である。
本実施形態に係るレジスタの側面図である。
本実施形態に係るレジスタの水平断面図である。
本実施形態に係るダンパプレートの第1面側を示す斜視図である。
本実施形態に係るダンパプレートの第2面側を示す斜視図である。
ダンパプレートにおけるプレート部材の第1面側を示す斜視図である。
ダンパプレートにおけるプレート部材の第2面側を示す斜視図である。
ダンパプレートにおける軟質シール部材の第1面側を示す斜視図である。
ダンパプレートにおける軟質シール部材の第2面側を示す斜視図である。
ダンパプレートにおける第1シール部の構成を示す拡大図である。
ダンパプレートにおける第2シール部の構成を示す拡大図である。
リテーナの通風路を開放した状態を示すレジスタの断面図である。
ダンパプレートにおける第1シール部の構成を示す断面図である。
ダンパプレートにおける第2シール部の構成を示す断面図である。
通風路を開放した状態のレジスタにおける風切音の発生に関する説明図である。
第1シール部における突出部の有無が風切音に及ぼす影響を示すグラフである。
リテーナの通風路を閉塞した状態を示すレジスタの断面図である。
通風路を閉塞した状態の第1シール部を示す拡大断面図である。
通風路を閉塞した状態の第2シール部を示す拡大断面図である。
通風路を閉塞した状態から開放する際の第1シール部の動作に関する拡大断面図である。
通風路を閉塞した状態から開放する際の第2シール部の動作に関する拡大断面図である。

実施例

0019

以下、本発明に係るダンパプレートについて、本発明を具体化した実施形態に基づき図面を参照しつつ説明する。

0020

(レジスタの概略構成
先ず、本実施形態に係るダンパプレートが使用されるレジスタの概略構成について、図1図4を参照しつつ詳細に説明する。
尚、以下の説明においては、当該レジスタ1における送風方向下流側(即ち、車室側)を前方とし、送風方向上流側(即ち、空調装置側)を後方として説明する。又、当該レジスタ1を基準として、上下方向及び左右方向を定義する(図1等参照)。

0021

図1図4に示すように、レジスタ1は、リテーナ5と、ダンパプレート20とを有して構成されており、空調装置で調節された空調空気を車室内に吹き出すように構成されている。そして、当該レジスタ1においては、ダンパプレート20が回動可能に配設されており、当該ダンパプレート20の回動操作を行うことによって、車室内に吹き出される空調空気の流量を調整することができる。

0022

そして、リテーナ5は、略矩形筒状に形成されており、その内部が通風路10を構成している。リテーナ5の後端部は、通風路10を介して空調装置(図示せず)に接続されている為、当該レジスタ1は、通風路10及び通風路10の前方側端部を構成する空気吹出口12を介して、空調装置で調整された空調空気を吹き出し得る。又、リテーナ5は、通風路10の左側面を構成する左側壁6と、通風路10の右側面を構成する右側壁7と、通風路10の上面を構成する上側壁8と、通風路10の下面を構成する下側壁9とを有している。

0023

左側壁6には、左側軸穴6Aが形成されており、右側壁7には、右側軸穴7Aが形成されている。左側軸穴6A及び右側軸穴7Aは、通風路10を介して相互に対向しており、後述するダンパプレート20を回動可能に支持している。

0024

そして、リテーナ5の前方左側面を構成する前部側壁11には、開閉操作部15が配設されている。当該開閉操作部15は、ノブ部材16と、リンク部材17と、軸側連結部材18とを有して構成されており、ダンパプレート20の回動操作に用いられる。ノブ部材16は、円弧状の操作ノブ部と、第1連結部16Aとを有しており、前部側壁11に形成された軸部13によって、回動可能に支持されている。第1連結部16Aは、ノブ部材16における操作ノブ部の反対側に形成されており、当該第1連結部16Aには、リンク部材17の一端部が連結されている。

0025

軸側連結部材18は、左側壁6の左側軸穴6Aを介して、ダンパプレート20の左側回動軸部32に取り付けられており、当該左側軸穴6Aまわりに回動可能に配設されている。軸側連結部材18には、第2連結部18Aが一体的に形成されており、当該第2連結部18Aには、リンク部材17の他端部が連結されている。従って、当該開閉操作部15によれば、ノブ部材16を回動操作することによって、リンク部材17を介して、軸側連結部材18を左側軸穴6Aまわりに回動させることができ、もって、通風路10をダンパプレート20によって開閉することができる。

0026

そして、ダンパプレート20は、基本的に、通風路10内において回動可能に配設された略矩形平板状のプレート部材30と、プレート部材30の周囲に形成され、リテーナ5における通風路10の内周壁に対して弾性接触される軟質シール部材40とを有して構成されている。当該ダンパプレート20の構成については、後に図面を参照しつつ詳細に説明する。

0027

(ダンパプレートの概略構成)
次に、本実施形態に係るダンパプレート20の概略構成について、図5図6を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下の説明においては、通風路10を開放している状態におけるダンパプレート20の上面を「第1面」といい、その裏面(即ち、上記の場合におけるダンパプレート20の下面)を「第2面」という。又、図5は、本実施形態に係るダンパプレートの第1面側を示す斜視図であり、図6は、本実施形態に係るダンパプレートの第2面側を示す斜視図である。

0028

上述したように、ダンパプレート20は、略矩形平板状のプレート部材30と、通風路10の内周壁に対して弾性接触される軟質シール部材40とを有して構成されている。当該ダンパプレート20の左側端縁には、左側回動軸部32が形成されており、ダンパプレート20の右側端縁には、右側回動軸部33が形成されている。左側回動軸部32及び右側回動軸部33と、左側軸穴6A及び右側軸穴7Aとの協働によって、ダンパプレート20は、通風路10の内部において回動可能に支持され、通風路10を開放又は閉塞することができる。

0029

そして、当該ダンパプレート20は、一次成形と、二次成形の2つの工程を有する2色成形によって形成されている。当該2色成形における一次成形では、軟質シール部材40は、硬質材料ポリプロピレン等)によって、プレート部材30を形成される。一次成形の後の二次成形においては、一次成形で形成されたプレート部材30に対して、軟質材料オレフィン系エラストマー)によって、軟質シール部材40が形成されている。

0030

このように、本実施形態に係るダンパプレート20において、軟質シール部材40は、プレート部材30を硬質材料から一次成形した後、プレート部材30に対して軟質材料で二次成形する2色成形により形成されているので、プレート部材30と軟質シール部材40とを手動にて組み付ける必要がなくなり、取扱も容易となる。

0031

(プレート部材の概略構成)
続いて、本実施形態に係るダンパプレート20を構成するプレート部材30について、図7図8を参照しつつ詳細に説明する。図7は、プレート部材30の第1面側を示す斜視図であり、図8は、プレート部材30の第2面側を示す斜視図である。

0032

図7図8等に示すように、本実施形態に係るプレート部材30は、硬質材料(ポリプロピレン等)によって形成されており、プレート本体部31と、左側回動軸部32と、右側回動軸部33と、シール配設部34とを有している。プレート本体部31は、ダンパプレート20の骨格をなす板状を為しており、通風路10内の開口面積よりもやや小さな略長方形状に形成されている。

0033

そして、プレート本体部31の短辺側の端縁には、左側回動軸部32及び右側回動軸部33が形成されている。左側回動軸部32は、プレート本体部31における左側端縁の中央部分に突出形成されており、左側壁6の左側軸穴6Aによって回動可能に支持される。そして、左側回動軸部32には、軸側連結部材18が、左側軸穴6Aを介して取り付けられている。又、右側回動軸部33は、プレート本体部31における右側端縁の中央部分に突出形成されており、右側壁7の右側軸穴7Aによって回動可能に支持される。

0034

そして、シール配設部34は、プレート本体部31の第2面側において、左側回動軸部32及び右側回動軸部33の形成位置を除く外周部分に形成されており、複数のアンカー孔35を有している。複数のアンカー孔35は、シール配設部34が形成されたプレート本体部31の外周部分に沿って、一定の間隔をもって穿設されている。各アンカー孔35は、後述する軟質シール部材40の各アンカー突起71と協働することによって、ダンパプレート20に対してプレート部材30を固定することができる。

0035

(軟質シール部材の概略構成)
次に、本実施形態に係るダンパプレート20を構成する軟質シール部材40について、図9図10を参照しつつ詳細に説明する。図9は、軟質シール部材40の第1面側を示す斜視図であり、図10は、軟質シール部材40の第2面側を示す斜視図である。

0036

図9図10に示すように、軟質シール部材40は、軟質材料(オレフィン系エラストマー)によって、プレート部材30の外周形状に相当する略長方形の枠状に形成されており、左側軸用凹部41と、右側軸用凹部42と、第1シール部50と、第2シール部60と、アンカー部70と、オーバーラップ部75とを有している。

0037

左側軸用凹部41は、軟質シール部材40の左側短辺における中央部分に、プレート部材30の左側回動軸部32に対応して、円弧状に窪んで形成されている。プレート部材30に対して軟質シール部材40を固定した場合、左側軸用凹部41の内部には、左側回動軸部32の一部が配置される為、左側軸用凹部41は、左側回動軸部32の外周部の一部を被覆する。

0038

又、右側軸用凹部42は、軟質シール部材40の右側短辺における中央部分に、プレート部材30の右側回動軸部33に対応して、円弧状に窪んで形成されている。プレート部材30に対して軟質シール部材40を固定した場合、右側軸用凹部42の内部には、右側回動軸部33の一部が配置される為、右側軸用凹部42は、右側回動軸部33の外周部の一部を被覆する。

0039

そして、軟質シール部材40において相互に対向する長辺部分には、第1シール部50及び第2シール部60が形成されている。第1シール部50は、ダンパプレート20によって通風路10を閉塞した場合に、上側壁8に対して弾性接触する部分であり、通風路10を開放した状態において、送風方向Bの上流側に位置する部分である。当該第1シール部50の構成については、後に図面を参照しつつ詳細に説明する。

0040

一方、第2シール部60は、軟質シール部材40において、第1シール部50と対向する長辺部分を構成しており、ダンパプレート20によって通風路10を閉塞した場合に、下側壁9に対して弾性接触する部分である。当該第2シール部60は、通風路10を開放した状態において、送風方向Bの上流側に位置している。当該第2シール部60の構成については、後に図面を参照しつつ詳細に説明する。

0041

図9図10に示すように、軟質シール部材40の内周側には、アンカー部70及びオーバーラップ部75が形成されている。当該アンカー部70には、複数のアンカー突起71が形成されている。複数のアンカー突起71は、左側軸用凹部41及び右側軸用凹部42を除く、軟質シール部材40の内周部に沿って、一定の間隔をもって形成されている。各アンカー突起71は、シール配設部34に形成された各アンカー孔35に対してそれぞれ嵌合される。そして、オーバーラップ部75は、プレート部材30に対して軟質シール部材40を固定した場合に、プレート本体部31の端部とオーバーラップするように形成されている。

0042

そして、本実施形態に係るダンパプレート20は、プレート部材30を硬質材料から一次成形した後、プレート部材30に対して軟質材料で軟質シール部材40を二次成形すること(即ち、2色成形)により形成される。ここで、本実施形態においては、各アンカー孔35は、プレート部材30の一次成形時に、プレート本体部31のシール配設部34に形成され、その後に二次成形に際して、オレフィン系エラストマー等の軟質樹脂材料が各アンカー孔35の内部に注入されることによって、各アンカー突起71が形成される。これにより、プレート部材30と軟質シール部材40とは、各アンカー孔35と各アンカー突起71との協働により、プレート部材30と軟質シール部材40が相互に固定されることとなる為、プレート部材30から軟質シール部材40が外れてしまうことを確実に防止することができる。

0043

(第1シール部及び第2シール部の概略構成)
続いて、軟質シール部材40を構成する第1シール部50及び第2シール部60の構成について、図11図15を参照しつつ詳細に説明する。上述したように、第1シール部50は、ダンパプレート20によって通風路10を閉塞した場合に、上側壁8に対して弾性接触する部分であり、通風路10を開放した状態においては、送風方向Bの上流側に位置している。

0044

図11図14において拡大して示すように、第1シール部50は、傾斜部51と、平面部55と、凹部58とを有して構成されている。傾斜部51は、第1シール部50における先端部分を構成しており、第1シール部50の先端である頂点52と、当該頂点52を基準として、第1面側及び第2面側に向かって夫々傾斜するように形成された一対の傾斜面53を有している(図14参照)。

0045

そして、当該第1シール部50において、平面部55は、傾斜部51の第1面側及び第2面側において、それぞれ傾斜面53に隣接して形成されており、突出部56を有している。図9図12等に示すように、当該突出部56は、軟質シール部材40によって、ダンパプレート20の外周縁の内、第1シール部50に相当する外周縁に沿って形成されており、プレート部材30におけるプレート本体部31に対して垂直な方向に突出している。

0046

具体的には、第1シール部50における突出部56は、複数の突出片57を、ダンパプレート20の外周縁の内、第1シール部50に相当する外周縁に沿って、所定間隔で列設することによって構成されている。各突出片57は、前記プレート部材30のプレート本体部31に対して垂直な方向へ、軟質シール部材40によって平面部55から突出するように形成されている。各突出部56は、後述するように、通風路10を開放した状態における風切音を低減する(例えば、図16図17参照)と共に、通風路10を閉塞する際の空気流による風切音を低減する。尚、プレート本体部31表面に対する各突出片57の突出量は、後述する第2シール部60における各突出片67の突出量よりも大きい(図14図15参照)。

0047

図13図14に示すように、凹部58は、第1シール部50における第1面側において、突出部56よりもダンパプレート20の回動軸(左側回動軸部32及び右側回動軸部33を結ぶ仮想軸線)側に形成されている。当該凹部58は、第1シール部50における第1面側の表面を、前記プレート部材30のプレート本体部31に対して垂直な方向に窪むように形成されており、第1シール部50の突出部56に沿って伸びている。当該凹部58を形成することによって、第1シール部50の厚みを一部小さくすることができる。これにより、軟質シール部材40がリテーナ5の内周面との弾性接触状態から元の状態に弾性復帰する際の弾性力を抑えて、軟質シール部材40の弾性復帰時に異音が発生することを防止することができる。

0048

そして、第2シール部60は、ダンパプレート20によって通風路10を閉塞した場合に、下側壁9に対して弾性接触する部分であり、通風路10を開放した状態においては、送風方向Bの下流側に位置している。

0049

図12図15において拡大して示すように、第2シール部60は、第1シール部50と同様に、傾斜部61と、平面部65と、凹部68とを有して構成されている。傾斜部61は、第2シール部60における先端部分を構成しており、第2シール部60の先端である頂点62と、当該頂点62を基準として、第1面側及び第2面側に向かって夫々傾斜するように形成された一対の傾斜面63を有している(図15参照)。

0050

そして、当該第2シール部60において、平面部65は、傾斜部61の第1面側及び第2面側において、それぞれ傾斜面63に隣接して形成されており、突出部66を有している。図9図12等に示すように、当該突出部66は、軟質シール部材40によって、ダンパプレート20の外周縁の内、第2シール部60に相当する外周縁に沿って形成されており、プレート部材30におけるプレート本体部31に対して垂直な方向に突出している。

0051

具体的には、第2シール部60における突出部66は、複数の突出片67を、ダンパプレート20の外周縁の内、第2シール部60に相当する外周縁に沿って、所定間隔で列設することによって構成されている。各突出片67は、前記プレート部材30のプレート本体部31に対して垂直な方向へ、軟質シール部材40によって平面部65から突出するように形成されている。各突出部66は、後述するように、通風路10を開放した状態における風切音を低減する(例えば、図16図17参照)と共に、通風路10を閉塞する際の空気流による風切音を低減する。尚、プレート本体部31に対する各突出片67の突出量は、第1シール部50における各突出片57の突出量よりも小さい(図14図15参照)。

0052

図13図15に示すように、凹部68は、第2シール部60における第1面側において、突出部66よりもダンパプレート20の回動軸(左側回動軸部32及び右側回動軸部33を結ぶ仮想軸線)側に形成されている。当該凹部68は、第2シール部60における第1面側の表面を、前記プレート部材30のプレート本体部31に対して垂直な方向に窪むように形成されており、第2シール部60の突出部66に沿って伸びている。当該凹部68を形成することによって、第2シール部60の厚みを一部小さくすることができる。これにより、軟質シール部材40がリテーナ5の内周面との弾性接触状態から元の状態に弾性復帰する際の弾性力を抑えて、軟質シール部材40の弾性復帰時に異音が発生することを防止することができる。

0053

(通風路を開放した状態のレジスタにおける風切音の発生)
ここで、一般的なレジスタDにおいて、プレート部材及び軟質シール部材を有するダンパプレートPによって通風路を開放した状態において生じる風切音の発生に関して、図16を参照しつつ説明する。

0054

図16に示す例において、レジスタDは、上側壁WU及び下側壁WLを用いて略矩形筒状に形成されたリテーナRと、プレート部材と軟質シール部材を有するダンパプレートPとによって構成されており、送風方向Bに従って送風される空調空気を、ダンパプレートPを回動させることによって、通風路内を開閉し得る。

0055

尚、この場合のダンパプレートPは、略平板状のプレート部材と、リテーナRの上側壁WU及び下側壁WLと弾性接触する軟質シール部材とを有して構成されており、リテーナR内部の通風路を密閉可能に構成されている点で、上述したダンパプレート20と同様の構成である。しかしながら、ダンパプレートPは、上述したダンパプレート20と異なり、第1シール部50及び第2シール部60(具体的には、突出部や凹部等)を有しておらず、軟質シール部材によって端縁側程、細くなるように構成されている。

0056

このように構成されたレジスタDにおいて、ダンパプレートPによって、リテーナRの内部の通風路を開放した状態(図16参照)では、ダンパプレートPは、空調空気の送風方向Bに沿った状態となる。この場合、送風方向Bに従った空調空気の流れは、ダンパプレートPの端縁の内、送風方向Bの上流側に位置する端縁に接触することによって、上側壁WU側へ向かう流れと、下側壁WL側へ向かう流れに分断される。

0057

ダンパプレートPの端縁との接触によって空調空気の流れが分断されることによって、ダンパプレートPの上側壁WU側と下側壁WL側に、それぞれ渦糸Vが発生し、この渦糸Vに起因して、発生音SGに係る音波が発生し、風切音として感知される(図16参照)。ダンパプレートPの上側壁WU側に生じた発生音SGは、リテーナRの上側壁WUが固定端となって、反射音SRとしてダンパプレートP側へ反射される。一方、ダンパプレートPの下側壁WL側に生じた発生音SGは、リテーナRの下側壁WLが固定端となって、反射音SRとしてダンパプレートP側へ反射される。

0058

そして、ダンパプレートPの上側壁WU側に生じた発生音SG及び反射音SRと、ダンパプレートPの下側壁WL側に生じた発生音SG及び反射音SRとがそれぞれ共鳴する場合があり、所定の周波数帯(例えば、2000Hz〜2500Hz)における風切音の騒音レベルが増幅されてしまう場合があった(図17における第2騒音レベルGB参照)。

0059

(第1シール部及び第2シール部における突出部の有無が風切音に及ぼす影響)
次に、通風路を開放した状態において、ダンパプレートによって発生する風切音の騒音レベルの測定結果について、図17を参照して説明する。
尚、図17における第1騒音レベルGAは、本実施形態に係るダンパプレート20によって、通風路10を開放している状態で生じる風切音の騒音レベルと、周波数帯との関係を示しており、図17における第2騒音レベルGBは、図16に示すダンパプレートPによって、通風路を開放している状態で生じる風切音の騒音レベルである。

0060

図17に示すように、所定の周波数帯(例えば、2000Hz〜2500Hz)において、ダンパプレート20に係る第1騒音レベルGAは、ダンパプレートPに係る第2騒音レベルGBよりも格段に小さな値を示している。図13及び図16に示すように、ダンパプレート20は、ダンパプレートPとは異なり、第1シール部50及び第2シール部60に夫々突出部56及び突出部66を有している。従って、ダンパプレート20を用いたレジスタ1によれば、この突出部56及び突出部66の存在によって、通風路10を開放した状態で生じる風切音の発生を抑制しつつ、当該風切音の騒音レベルを低減し得る。

0061

これは、ダンパプレート20の第1面側における空調空気の流れと、第2面側における空調空気の流れを相違させることで、渦糸Vの発生、発生音SG及び反射音SRの共鳴に影響を与えることができ、もって、この場合における風切音の騒音レベルを低減しているものと考えられる。

0062

又、上述したように、第1シール部50における突出部56は、複数の突出片57を所定間隔で列設して構成されており(図11参照)、第2シール部60における突出部66は、複数の突出片67を所定間隔で列設して構成されている(図12参照)。従って、複数の突出片57及び突出片67によって、ダンパプレート20における第1シール部50及び第2シール部60の近傍で生じる渦糸を、左右方向に細かな渦糸に分断することができる。そして、当該渦糸を細かく分断することによって、ダンパプレート20における第1シール部50及び第2シール部60の近傍で生じる異音(風切音)の発生を抑制することができ、当該異音の騒音レベルを低減することができる。

0063

又、図11図15に示すように、ダンパプレート20によって通風路10を開放している状態において、空調空気の送風方向B上流側に位置する第1シール部50に係る突出部56の突出量は、送風方向B下流側に位置する第2シール部60に係る突出部66の突出量よりも大きく形成されている。即ち、当該ダンパプレート20は、空調空気の送風方向B上流側において、空調空気の流れの分断、渦糸の分断等を、効率良く行うことができ、もって、ダンパプレート20に起因して生じる異音(風切音)の発生を抑制し、当該異音に係る騒音レベルを低減することができる。

0064

(リテーナの通風路を閉塞する際のダンパプレートの動作)
続いて、本実施形態に係るレジスタ1において、ダンパプレート20を介して行われる通風路10の閉塞動作について、図18図20を参照しつつ詳細に説明する。
先ず、レジスタ1におけるリテーナ5の通風路10を開放した状態においては、ダンパプレート20は、図13に示すように、通風路10内で水平状態に保持されている。

0065

そして、リテーナ5の通風路10を閉塞する場合には、開閉操作部15のノブ部材16を、軸部13回りに所定方向へ回動操作することで、リンク部材17及び軸側連結部材18を介して、ダンパプレート20を回動させる。この場合、ダンパプレート20は、ノブ部材16の回動操作に連動して、通風路10の内部において、左側回動軸部32及び右側回動軸部33周りに、所定方向(図13における反時計回り)へ回動する。

0066

この時、第1シール部50は、当該ダンパプレート20の回動に伴って、リテーナ5の上側壁8に向かって接近していき、通風路10を構成する上側壁8に対して弾性接触する。一方、第2シール部60は、当該ダンパプレート20の回動に伴って、リテーナ5の下側壁9に向かって接近していき、通風路10を構成する下側壁9に対して弾性接触する。

0067

この場合において、第1シール部50は、2つの傾斜面53の内、ダンパプレート20の第1面側に位置する傾斜面53をもって、上側壁8に対して弾性接触する。この時、図19に示すように、第1シール部50の凹部58は、その開口縁が広がるように弾性変形していく。一方、第2シール部60は、2つの傾斜面63の内、ダンパプレート20の第2面側に位置する傾斜面53をもって、下側壁9に対して弾性接触する。この際、第2シール部60の凹部68は、その開口縁が接近するように弾性変形していく(図20参照)。このように、ダンパプレート20の第1シール部50を上側壁8へ弾性接触させ、且つ第2シール部60を下側壁9へ弾性接触させるように、ダンパプレート20を回動させることで、通風路10をダンパプレート20によって閉塞することができる。

0068

本実施形態に係るダンパプレートは、第1シール部50の傾斜面53、第2シール部60の傾斜面63のみで、リテーナ5の通風路10における内周面で弾性接触させることができる。これにより、当該ダンパプレート20によれば、リテーナ5の内周面に対する軟質シール部材40の接触面積を少なくすることができ、もって、軟質シール部材40がリテーナ5の内周面に弾性接触する際の異音を低減し得る。

0069

又、図19図20に示すように、第1シール部50の傾斜面53に隣接する平面部55には、複数の突出片57を列設して構成される突出部66が形成されており、第2シール部60の傾斜面63に隣接する平面部65には、複数の突出片67を列設して構成される突出部66が形成されている。これにより、当該ダンパプレート20は、各突出部56及び突出部66を介して通風路10を閉塞する際に、空調空気の流れにより発生する風切音を低減することができる。

0070

(通風路を閉塞した状態から開放する際のダンパプレートの動作)
続いて、本実施形態に係るレジスタ1において、ダンパプレート20を介して行われる通風路10の開放動作について、図21図22を参照しつつ詳細に説明する。

0071

ダンパプレート20によって通風路10を閉塞した状態(図18参照)から、通風路10を開放する場合には、開閉操作部15のノブ部材16を、軸部13回りに、閉塞時とは逆方向へ回動操作することで、リンク部材17及び軸側連結部材18を介して、ダンパプレート20を回動させる。この場合、ダンパプレート20は、ノブ部材16の回動操作に連動して、通風路10の内部において、左側回動軸部32及び右側回動軸部33周りに、所定方向(図18における時計回り)へ回動する。この時、当該ダンパプレート20の回動に伴って、第1シール部50は、リテーナ5の上側壁8から離間していき、第2シール部60は、リテーナ5の下側壁9から離間していく。

0072

図21に示すように、第1シール部50がリテーナ5の上側壁8から離間していく場合には、第1シール部50の凹部58は、その開口縁が広がった状態から通常の状態に戻るように弾性変形する。同時に、第2シール部60がリテーナ5の下側壁9から離間していく際には、第2シール部60の凹部68は、その開口縁が接近した状態から通常の状態に戻るように弾性変形していく(図22参照)。

0073

ここで、第1シール部50における凹部58は、突出部56よりも回動軸側において、軟質シール部材40の厚みが小さくなるように形成されており、第2シール部60における凹部68は、突出部66よりも回動軸側において、軟質シール部材40の厚みが小さくなるように形成されている。従って、当該ダンパプレート20によれば、軟質シール部材40がリテーナ5の内周面との弾性接触している状態から元の状態に弾性復帰する際の弾性力を抑制することができ、軟質シール部材40の弾性復帰時に発生する異音を低減することができる。

0074

以上説明したように、本実施形態に係るダンパプレート20は、レジスタ1を構成するリテーナ5の内部において、通風路10を構成する左側壁6及び右側壁7の間に回動可能に配設されており、前記レジスタ1の空気吹出口12まで空気を案内する前記通風路10を開閉する(図13図18参照)。

0075

当該ダンパプレート20は、プレート部材30と、軟質シール部材40と、突出部56及び突出部66とを有している。ダンパプレート20によって、通風路10を閉塞する際には、ダンパプレート20を構成する軟質シール部材40を、前記リテーナ5の通風路10を形成する上側壁8及び下側壁9に弾性接触させることができるので、当該ダンパプレート20は、レジスタ1の空気吹出口12を介した空調空気の吹出を、より確実に停止させることができる。

0076

図17に示すように、当該ダンパプレート20においては、突出部56及び突出部66は、前記軟質シール部材40によって前記ダンパプレート20の外周縁に沿って形成されており、前記プレート部材30のプレート本体部31に対して垂直な方向へ突出している為、通風路10を開放した状態において、ダンパプレート20に起因して生じる異音(風切音)の発生と共に、当該異音の共鳴による騒音レベルの増大を抑制することができる。

0077

図11に示すように、当該ダンパプレート20において、第1シール部50の突出部56は、複数の突出片57を、前記ダンパプレート20の外周縁に沿って、所定間隔で列設することによって構成されており、各突出片57は、軟質シール部材40によって形成され、プレート部材30のプレート本体部31に対して垂直な方向に突出している。又、
第2シール部60の突出部66は、複数の突出片67を、前記ダンパプレート20の外周縁に沿って、所定間隔で列設することによって構成されており、各突出片67は、軟質シール部材40によって形成され、プレート部材30のプレート本体部31に対して垂直な方向に突出している(図12参照)。

0078

当該ダンパプレート20によれば、空調空気の流れを分断するダンパプレート20の外周縁近傍で生じる渦糸を、所定間隔をもって列設された複数の突出片57及び突出片67によって、細かな渦糸に分断することができ、もって、ダンパプレート20に起因して生じる異音(風切音)の発生を抑制し、当該異音の騒音レベルを低減することができる。

0079

図13図15に示すように、ダンパプレート20によって通風路10を開放している状態において、空調空気の送風方向B上流側に位置する第1シール部50に係る突出部56の突出量は、送風方向B下流側に位置する第2シール部60に係る突出部66の突出量よりも大きく形成されている。即ち、当該ダンパプレート20は、空調空気の送風方向B上流側において、空調空気の流れの分断、渦糸の分断等を、効率良く行うことができ、もって、ダンパプレート20に起因して生じる異音(風切音)の発生を抑制し、当該異音に係る騒音レベルを低減することができる。

0080

又、当該ダンパプレート20によれば、前記ダンパプレート20によりリテーナ5の通風路10を閉塞する際に、前記通風路10における内周壁に弾性接触する前記軟質シール部材40の第1シール部50及び第2シール部60に、それぞれ、凹部58及び凹部68を有しており、当該凹部58及び凹部68は、前記突出部56及び突出部66よりも前記回動軸部(左側回動軸部32、右側回動軸部33)側の位置で、前記ダンパプレート20の一面側からプレート本体部31に対して垂直な方向に窪むように形成されている。

0081

従って、当該ダンパプレート20によれば、軟質シール部材40に形成された凹部58及び凹部68を中心として、リテーナ5の内周面に対して弾性接触している状態から元の状態へ、軟質シール部材40を復帰させることができ、もって、弾性復帰に際して作用する弾性力を抑制することができる。これにより、当該ダンパプレート20によれば、軟質シール部材40に形成された凹部58及び凹部68によって、軟質シール部材40の弾性復帰時に伴う異音の発生を抑制することができる。

0082

尚、前記実施形態は本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、上述した実施形態においては、突出部56及び突出部66を、複数の突出片57及び複数の突出片67を所定間隔で列設して構成していたが、この態様に限定されるものではない。例えば、ダンパプレートの平板部分に対して垂直な方向に突出していれば、各突出部を、ダンパプレートの外周縁に沿って伸びる突条(即ち、所定間隔を隔てることのないリブ状)に形成することも可能である。

0083

又、上述した実施形態においては、第1シール部50における凹部58と、第2シール部60における凹部68は、何れも、ダンパプレート20の第1面側に形成していたが、この態様に限定されるものではない。例えば、第1シール部50における凹部58と、第2シール部60における凹部68は、何れも、ダンパプレート20の第2面側に形成してもよい。又、第1シール部50における凹部58を、ダンパプレート20の第1面側及び第2面側における一方側に形成し、第2シール部60における凹部68を、ダンパプレート20の第1面側及び第2面側における他方側に形成することも可能である。

0084

1レジスタ
5リテーナ
6左側壁
7右側壁
8 上側壁
9 下側壁
10通風路
20ダンパプレート
30プレート部材
32左側回動軸部
33右側回動軸部
40軟質シール部材
50 第1シール部
56 突出部
57突出片
58 凹部
60 第2シール部
66 突出部
67 突出片
68 凹部

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