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技術 ミシン

出願人 JUKI株式会社
発明者 春日俊明中山元射越悠
出願日 2016年4月19日 (4年0ヶ月経過) 出願番号 2016-083358
公開日 2017年10月26日 (2年6ヶ月経過) 公開番号 2017-192474
状態 未査定
技術分野 ミシン・縫製
主要キーワード 主動歯車 摘み部材 押さえ棒 メタル軸受け 回動腕 引き上げ動作 数値幅 出力軸角
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年10月26日)のものです。
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図面 (9)

課題

交換可能な押さえバネバネ種を特定する。

解決手段

被縫製物を上から押さえ布押さえ71と、布押さえを下端部に保持する押さえ棒72と、押さえ棒を介して布押さえに被縫製物に対する押さえ圧を付与する押さえバネ75と、布押さえの昇降動作を付与すると共に、押さえバネの伸縮量を調節して布押さえによる被縫製物の押さえ圧を調節する押さえモーター73と、押さえモーターを制御して布押さえの押さえ圧を変更調節する制御を行う制御装置90とを備え、押さえバネは、バネ定数の異なる複数種類の押さえバネに交換可能であり、制御装置は、布押さえが針板11よりも上方に離間した状態から下降動作を行うように押さえモーターを制御し、布押さえの下降する過程で、押さえバネから受ける反力に基づいて押さえバネがバネ定数の異なる複数種類の押さえバネのいずれであるかを識別するバネ種識別機能を有している。

概要

背景

従来のミシンは、布押さえを保持する押さえ棒と、押さえ棒を介して布押さえに下方の押さえ圧を付与する押さえバネと、押さえバネに抗して押さえ棒に上昇動作を付与するレバーと、複数のリンク体を介してレバーに上昇動作を付与するソレノイドとからなる布押さえ機構を備えている。
そして、布押さえを下降させる際には、ソレノイドを駆動しないか或いは推力を最小限として押さえバネのバネ圧により布押さえを行い、布押さえを上昇させる際には、ソレノイドを駆動して引き上げ動作を行っていた(例えば、特許文献1参照)。

概要

交換可能な押さえバネのバネ種を特定する。被縫製物を上から押さえる布押さえ71と、布押さえを下端部に保持する押さえ棒72と、押さえ棒を介して布押さえに被縫製物に対する押さえ圧を付与する押さえバネ75と、布押さえの昇降動作を付与すると共に、押さえバネの伸縮量を調節して布押さえによる被縫製物の押さえ圧を調節する押さえモーター73と、押さえモーターを制御して布押さえの押さえ圧を変更調節する制御を行う制御装置90とを備え、押さえバネは、バネ定数の異なる複数種類の押さえバネに交換可能であり、制御装置は、布押さえが針板11よりも上方に離間した状態から下降動作を行うように押さえモーターを制御し、布押さえの下降する過程で、押さえバネから受ける反力に基づいて押さえバネがバネ定数の異なる複数種類の押さえバネのいずれであるかを識別するバネ種識別機能を有している。

目的

本発明は、布押さえの押さえ圧を制御により任意に調整可能とすることをその目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

被縫製物を上から押さえ布押さえと、前記布押さえを下端部に保持する押さえ棒と、前記押さえ棒を介して前記布押さえを付勢する押さえバネと、前記布押さえの高さを検出する押さえ高さ検出部と、前記布押さえの昇降動作を付与すると共に、前記押さえバネを伸縮して前記布押さえによる被縫製物の押さえ圧を付与する押さえモーターと、前記押さえモーターの出力軸角度を検出するエンコーダと、前記押さえモーターを制御して前記押さえバネの伸縮量を調節し、前記布押さえによる被縫製物の押さえ圧を変更調節する制御を行う制御装置と、を備えたミシンにおいて、前記押さえバネは、バネ定数の異なる複数種類の押さえバネに交換可能であり、前記制御装置は、前記布押さえが前記針板よりも上方に離間した状態から下降動作を行うように前記押さえモーターを制御し、前記押さえ高さ検出部の示す前記布押さえの検出高さが下降状態から停止状態になった時点の前記押さえモーターの出力軸角度を原点位置と記憶し、当該原点位置から予め定められた規定量だけ前記押さえモーターをさらに駆動させ、前記押さえモーターの出力軸角度が、前記基準位置から前記規定量だけ移動したことを前記エンコーダが検出した時の、前記押さえモーターの駆動電流に基づいて前記押さえバネが前記バネ定数の異なる複数種類の押さえバネのいずれであるかを識別することを特徴とするミシン。

請求項2

被縫製物を上から押さえる布押さえと、前記布押さえを下端部に保持する押さえ棒と、前記押さえ棒を介して前記布押さえを付勢する押さえバネと、前記布押さえの高さを検出する押さえ高さ検出部と、前記布押さえの昇降動作を付与すると共に、前記押さえバネを伸縮して前記布押さえによる被縫製物の押さえ圧を付与する押さえモーターと、前記押さえモーターの出力軸角度を検出するエンコーダと、前記押さえモーターを制御して前記押さえバネの伸縮量を調節し、前記布押さえによる被縫製物の押さえ圧を変更調節する制御を行う制御装置と、を備えたミシンにおいて、前記押さえバネは、バネ定数の異なる複数種類の押さえバネに交換可能であり、前記制御装置は、前記布押さえが前記針板よりも上方に離間した状態から下降動作を行うように前記押さえモーターを制御し、前記押さえ高さ検出部の示す前記布押さえの検出高さが、下降状態から停止状態になった位置における、前記押さえモーターの出力軸角度を原点位置と記憶し、当該原点位置から予め定められた駆動電流で前記押さえモーターをさらに駆動させ、その時の前記エンコーダが検出した前記押さえモーターの出力軸角度の基準位置からの変化量に基づいて、前記押さえバネが前記バネ定数の異なる複数種類の押さえバネのいずれであるかを識別することを特徴とするミシン。

請求項3

前記制御装置は、前記バネ定数の異なる複数種類の押さえバネごとに個別に対応した、前記押さえモーターの動作量と前記布押さえに生じる押さえ圧との関係を示すテーブルデータを記憶するテーブル記憶部を有し、前記バネ識別機能により特定した押さえバネに対応するテーブルデータに基づいて前記押さえ圧を設定する制御を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のミシン。

請求項4

前記布押さえ圧の入力設定を行う押さえ圧設定部を有し、前記押さえ圧設定部は入力画面を有し、前記制御装置は、前記バネ種識別機能により特定した押さえバネに応じて、設定可能なバネ圧の上限値・下限値と設定可能なバネ圧の分解能とを変えて前記入画面に表示することを特徴とする請求項3記載のミシン。

技術分野

0001

本発明は、布押さえ押さえ圧を制御可能なミシンに関する。

背景技術

0002

従来のミシンは、布押さえを保持する押さえ棒と、押さえ棒を介して布押さえに下方の押さえ圧を付与する押さえバネと、押さえバネに抗して押さえ棒に上昇動作を付与するレバーと、複数のリンク体を介してレバーに上昇動作を付与するソレノイドとからなる布押さえ機構を備えている。
そして、布押さえを下降させる際には、ソレノイドを駆動しないか或いは推力を最小限として押さえバネのバネ圧により布押さえを行い、布押さえを上昇させる際には、ソレノイドを駆動して引き上げ動作を行っていた(例えば、特許文献1参照)。

先行技術

0003

特開2011−092523号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、上記従来のミシンは、布押さえの上昇動作駆動源としてソレノイドを使用しているので、布押さえの押さえ圧を制御により任意に調整することが困難であった。
また、近年、多様な素材被縫製物に対して縫製を行うことから、布押さえの押さえ圧をより広範囲で調節可能としたいという要請があった。

0005

本発明は、布押さえの押さえ圧を制御により任意に調整可能とすることをその目的とする。

課題を解決するための手段

0006

請求項1記載の発明は、ミシンにおいて、
被縫製物を上から押さえる布押さえと、
前記布押さえを下端部に保持する押さえ棒と、
前記押さえ棒を介して前記布押さえを付勢する押さえバネと、
前記布押さえの高さを検出する押さえ高さ検出部と、
前記布押さえの昇降動作を付与すると共に、前記押さえバネを伸縮して前記布押さえによる被縫製物の押さえ圧を付与する押さえモーターと、
前記押さえモーターの出力軸角度を検出するエンコーダと、
前記押さえモーターを制御して前記押さえバネの伸縮量を調節し、前記布押さえによる被縫製物の押さえ圧を変更調節する制御を行う制御装置と、
を備えたミシンにおいて、
前記押さえバネは、バネ定数の異なる複数種類の押さえバネに交換可能であり、
前記制御装置は、前記布押さえが前記針板よりも上方に離間した状態から下降動作を行うように前記押さえモーターを制御し、
前記押さえ高さ検出部の示す前記布押さえの検出高さが下降状態から停止状態になった時点の前記押さえモーターの出力軸角度を原点位置と記憶し、
当該原点位置から予め定められた規定量だけ前記押さえモーターをさらに駆動させ、
前記押さえモーターの出力軸角度が、前記基準位置から前記規定量だけ移動したことを前記エンコーダが検出した時の、前記押さえモーターの駆動電流に基づいて前記押さえバネが前記バネ定数の異なる複数種類の押さえバネのいずれであるかを識別することを特徴とする。

0007

請求項2記載の発明は、
被縫製物を上から押さえる布押さえと、
前記布押さえを下端部に保持する押さえ棒と、
前記押さえ棒を介して前記布押さえを付勢する押さえバネと、
前記布押さえの高さを検出する押さえ高さ検出部と、
前記布押さえの昇降動作を付与すると共に、前記押さえバネを伸縮して前記布押さえによる被縫製物の押さえ圧を付与する押さえモーターと、
前記押さえモーターの出力軸角度を検出するエンコーダと、
前記押さえモーターを制御して前記押さえバネの伸縮量を調節し、前記布押さえによる被縫製物の押さえ圧を変更調節する制御を行う制御装置と、
を備えたミシンにおいて、
前記押さえバネは、バネ定数の異なる複数種類の押さえバネに交換可能であり、
前記制御装置は、
前記布押さえが前記針板よりも上方に離間した状態から下降動作を行うように前記押さえモーターを制御し、
前記押さえ高さ検出部の示す前記布押さえの検出高さが、下降状態から停止状態になった位置における、前記押さえモーターの出力軸角度を原点位置と記憶し、
当該原点位置から予め定められた駆動電流で前記押さえモーターをさらに駆動させ、
その時の前記エンコーダが検出した前記押さえモーターの出力軸角度の基準位置からの変化量に基づいて、前記押さえバネが前記バネ定数の異なる複数種類の押さえバネのいずれであるかを識別することを特徴とする。

0008

請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のミシンにおいて、
前記制御装置は、前記バネ定数の異なる複数種類の押さえバネごとに個別に対応した、前記押さえモーターの動作量と前記布押さえに生じる押さえ圧との関係を示すテーブルデータを記憶するテーブル記憶部を有し、
前記バネ識別機能により特定した押さえバネに対応するテーブルデータに基づいて前記押さえ圧を設定する制御を行うことを特徴とする。

0009

請求項4記載の発明は、請求項3記載のミシンにおいて、
前記布押さえ圧の入力設定を行う押さえ圧設定部を有し、
前記押さえ圧設定部は入力画面を有し、
前記制御装置は、前記バネ種識別機能により特定した押さえバネに応じて、設定可能なバネ圧の上限値・下限値と設定可能なバネ圧の分解能とを変えて前記入画面に表示することを特徴とする。

発明の効果

0010

本発明は、制御装置が、布押さえが針板よりも上方に離間した状態から下降動作を行うように押さえモーターを制御し、布押さえの下降する過程で、押さえバネから受ける反力に基づいて押さえバネがバネ定数の異なる複数種類の押さえバネのいずれであるかを判定するバネ種識別機能を有するので、交換可能な押さえバネのバネ種を特定することができる。
これにより、複数のバネ定数の押さえバネのバネ種を誤ることなく識別して使用することができ、広範囲のバネ圧で押さえ圧を任意に設定することが可能となり、より多くの種類の被縫製物について縫製を行うことが可能となる。

図面の簡単な説明

0011

布押さえ機構の側面図である。
布押さえ機構の正面図である。
布押さえ機構の斜視図である。
布押さえ機構の布押さえを上方の退避位置とした状態の動作説明図である。
布押さえ機構の布押さえを針板まで下降させた状態の動作説明図である。
布押さえ機構の布押さえが針板上で押さえ圧を加えている状態の動作説明図である。
ミシンの制御系を示すブロック図である。
制御装置が行う押さえバネ識別処理フローチャートである。

実施例

0012

[実施形態の概略構成
以下、本発明の実施形態であるミシンについて詳細に説明する。
本発明の実施形態であるミシン100はいわゆる本縫いミシンであり、一般的な本縫いミシンが備える天秤機構糸調子等の各構成を備えているが、これらは周知のものなので説明は省略する。

0013

上記ミシンフレーム110は、ミシンの全体において下部に位置するミシンベッド部101と、ミシンベッド部101の長手方向の一端部において上方に立設された立胴部102と、立胴部102の上端部からミシンベッド部101と同方向に延設されたミシンアーム部103とを備えている(図1参照)。
ミシンベッド部101の前端部(面部側の端部)が針落ち位置となっており、その上面には針板11が装備されている。
なお、以下の説明では、ミシンベッド部101の長手方向に平行な水平方向をY軸方向とし、水平であってY軸方向に直交する方向をX軸方向とし、X軸及びY軸方向に直交する方向をZ軸方向とする。

0014

針上下動機構
針上下動機構は、ミシンアーム部103の内側に配設され、ミシンモーター16に回転駆動されると共にY軸方向に沿って配設された上軸と、縫い針を下端部で保持する針棒と、上軸の回転力上下動往復駆動力に変換して針棒に伝達する図示しないクランク機構とを備えている。

0015

[布押さえ機構]
図1はミシンフレーム110の一部を二点鎖線で示し、ミシンフレーム110内での配置を分かるように示した布押さえ機構70の側面図である。また、図2は布押さえ機構70を面部側から見た正面図、図3は面部側の布押さえ機構70の構成を示した斜視図である。
これらの図に示すように、布押さえ機構70は、被縫製物を上から押さえる布押さえ71と、布押さえ71を下端部で保持する押さえ棒72と、布押さえ71の昇降駆動源となる押さえモーター73と、押さえモーター73から押さえ棒72及び布押さえ71に昇降動作を伝える伝達機構74と、押さえ棒72を介して布押さえ71を付勢する押さえバネ75と、布押さえ71の高さを検出する押さえ高さ検出部76とを備えている。

0016

布押さえ71は、底面が平滑であって布送り方向上流側(手前側)が上方に反り上がったいわゆる舟形の押さえである。
押さえ棒72は、針棒の近傍においてZ軸方向に沿った状態でミシンアーム部103の内部において上下二箇所に配置されメタル軸受け721,721により上下動可能に支持されている。
押さえ棒72の上側のメタル軸受け721と下側のメタル軸受け721との間には、上下に上側棒抱き722と下側棒抱き723とがいずれも抱き締めにより固定装備されている。

0017

そして、上側棒抱き722の下側には押さえ棒72に対して上下に摺動可能なスリーブ725が装備され、当該スリーブ725と下側棒抱き723との間にはコイル状の押さえバネ75が押さえ棒72を挿入した状態で装備されている。
各棒抱き722,723及び布押さえ71は、押さえ棒72に対して止めネジ締結により固定装備されており、止めネジを緩めてこれらを全て外すことにより、押さえ棒72は、ミシンフレーム110から上方に引き抜くことができる。そして、これにより、押さえバネ75を交換することができる。

0018

一方、押さえバネ75は、その内径がほぼ等しく、バネ定数が異なる複数種類のものが用意されており、各種の被縫製物によって必要となる押さえ圧に応じて、適宜選択して交換することができる。
なお、当該押さえバネ75とスリーブ725との合計長さよりも、側棒抱き722と下側棒抱き723の上下間隔は幾分狭く設定されており、側棒抱き722と下側棒抱き723の間において、押さえバネ75とスリーブ725とが隙間を生じない状態で装備されるようになっている。

0019

スリーブ725は、押さえ棒72を挿入可能とする筒状体であり、伝達機構74を介して押さえモーター73により昇降動作が付与されて、任意の高さに位置決めされる。
例えば、押さえモーター73によりスリーブ725が下降せしめられると、下側の押さえバネ75が圧縮され、圧縮された押さえバネ75の弾性力が下側棒抱き723を介して布押さえ71に付与される。この時、押さえモーター73を制御してスリーブ725の高さを任意に位置決めすることにより、押さえバネ75を任意の圧縮量に圧縮することができ、任意の押さえ圧に調節することができる。
また、押さえモーター73によりスリーブ725が上昇されると、スリーブ725は、上側棒抱き722に当接し、上側棒抱き722を介して押さえ棒72が上昇されることにより、布押さえ71を針板11の上方に離間した被縫製物の解放位置に退避させることができる。

0020

また、押さえ棒72は、布押さえ71を針板11の上面まで下降させた状態でも、ミシンアーム部103の上部からその上端部が突出した状態となる長さに設定されており、当該上端部には手で摘んで布押さえ71を引き上げるための摘み部材724が装備されている。
布押さえ機構70は、押さえモーター73により布押さえ71の昇降動作が行うことができることから、従来のミシンに装備されているような、手動リンク機構を操作して布押さえ71の昇降動作を行う押さえ上げレバーを備えていない。
しかしながら、停電などによってミシンの電源の供給が断たれてしまうと、布押さえ71が下降したままの状態になってしまうことから、押さえ棒72の上端部に摘み部材724を装備して布押さえ71の上方への退避移動を容易に行うことができるように構成されている。

0021

押さえモーター73は、立胴部102の内側上部において板状のブラケット731により、その出力軸をX軸方向に向けた状態で支持されている。
押さえモーター73は、ステッピングモーターであり、所定の微小角度単位で任意の軸角度に位置決めすることができる。
また、図1図3では図示を省略しているが、押さえモーター73の出力軸にはエンコーダ732が接続されており(図7参照)、出力軸の軸角度が検出され、制御装置90に入力されている。

0022

伝達機構74は、押さえモーター73の出力軸に固定装備された主動歯車741と、略扇形従動歯車742と、二又回動腕746,747を備えたベルクランク状のリンク部材745と、従動歯車742とリンク部材745とを連結する連結棒749と、を備えている。

0023

主動歯車741は、平歯車であり、従動歯車742と噛合している。
従動歯車742は、ミシンフレーム110内でX軸回り回動可能に支持された扇型歯車であり、その円弧状の部分のみに主動歯車741に噛合する歯が形成されている。従動歯車742の歯は、主動歯車741よりも有効径が大きく、主動歯車741から入力される回転が大きく減速されて伝達される。これにより、押さえモーター73による押さえバネ75の圧縮量調節の分解能を高くすることができる。
また、従動歯車742は、回動半径方向に延出された腕部743を備え、当該腕部743が連結棒749の一端部にX軸回りに回動可能に連結されている。従動歯車742は、主動歯車741からトルクを受けて回動すると、連結棒749の一端部に対して概ねY軸方向に沿った移動動作を付与する。
連結棒749は、概ねY軸方向に沿った状態でミシンアーム部103内に配置されており、その他端部はリンク部材745の一方の回動腕746にX軸回りに回動可能に連結されている。

0024

リンク部材745は、一方の回動腕746が概ねZ軸方向を向いており、他方の回動腕747は概ねY軸方向を向いており、ミシンフレーム110内でX軸回りに回動可能に支持されている。そして、他方の回動腕747は、角駒748を介してスリーブ725に連結されている。角駒748はX軸回りに回動可能に回動腕747に連結されており、直方体形状に形成されている。スリーブ725は、角駒748を上下から挟んだ状態で支持しており、角駒748のY軸方向に沿った移動動作を許容する。
これにより、リンク部材745が回動動作を行うと、回動腕747は上下方向に回動し、角駒748を介してスリーブ725に上下方向の移動動作を伝達する。角駒748は、回動腕747の回動により円弧の軌跡に従って移動を行うのでY軸方向にも変位を生じるが、角駒748はスリーブ725に対してY軸方向に移動可能なので、Z軸方向の移動動作のみがスリーブ725に伝達される。

0025

高さ検出部76は、主に、下側棒抱き723に支持された被検出体761と、被検出体761の高さを光学的に検出するラインセンサ762とから構成されている。
被検出体761は、下側棒抱き723に支持されているので、布押さえ71及び押さえ棒72と共に上下に移動を行う。
ラインセンサ762はZ軸方向に沿って受光素子が並んで形成されており、被検出体761に遮蔽されることにより、当該被検出体761の上端部のZ軸方向の位置(高さ)を検出することができる。

0026

[ミシンの制御系]
上記ミシン100の制御系を図7のブロック図に示す。この図7に示すように、ミシン100は、各構成の動作制御を行う制御装置90を備えている。そして、この制御装置90には、ミシンモーター16、押さえモーター73が各々のモーター駆動回路16a,73aを介して接続されている。
また、ミシンモーター16及び押さえモーター73には、その回転数を検出するエンコーダ161,732が併設されており、このエンコーダ161,732もモーター駆動回路16a,73aを介して制御装置90に接続されている。

0027

制御装置90は、CPU91、ROM92、RAM93、EEPROM94(EEPROMは登録商標)を備え、後述する各種の動作制御を実行する。
ROM92には、後述する各種の制御を行うためのプログラムが格納されている。
また、EEPROM94には、バネ定数の異なる複数種類の押さえバネ75ごとに個別に対応した、押さえモーター73の動作量と布押さえ71に生じる押さえ圧との関係を示すテーブルデータが記憶されている。即ち、EEPROM94は、「テーブル記憶部」として機能する。
また、制御装置90には、布押さえ機構70による布押さえ71の押さえ圧等の設定を入力するための操作入力部96がインターフェイス96aを介して接続されている。これにより、操作入力部96は、押さえ圧の入力設定を行う「押さえ圧設定部」として機能する。
また、踏み込み操作により縫製の開始及び踏み込み量に応じた縫い速度を入力するペダル95がインターフェイス95aを介して接続されている。
この操作入力部96は、入力画面961を備えており、各種設定を入力する際に必要な情報を表示する。例えば、布押さえ機構70による布押さえ71の押さえ圧の設定を行う場合には、押さえ圧の設定の上限値・下限値及び設定可能な押さえ圧の数値幅(分解能)を表示する。
また、制御装置90には、布押さえ71の高さを検出するラインセンサ762がインターフェイス95aを介して接続されている。

0028

[布押さえ機構のバネ圧識別に関する処理]
ミシン100の布押さえ機構70は、前述したように押さえ圧を決定する押さえバネ75をバネ定数が異なる複数種類の押さえバネ75の中から選択して交換することが可能である。従って、制御装置90は、ROM92内のプログラムに従って、ミシン100の主電源投入時に、装備されている押さえバネ75が、バネ定数が異なる複数種類の押さえバネ75のいずれであるかを識別する処理を行う。

0029

以下、上記押さえバネ識別処理について、図4図6の布押さえ機構の動作説明図と図8のフローチャートとに基づいて説明する。
ミシン100の主電源投入されると、制御装置90は、まず、針板11の上方の退避位置にある布押さえ71が下降する方向に押さえモーター73を駆動させる(ステップS1:図4)。

0030

布押さえ71を下降させながら、制御装置90は、ラインセンサ762の検出する布押さえ71の高さを監視する。そして、ラインセンサ762が示す布押さえ71の検出高さから、布押さえ71が針板11の上面まで下降したか否かを判定する(ステップS3:図5)。布押さえ71が下降により針板11の上面に到達すると、ラインセンサ762が示す布押さえ71の検出高さが下降状態から停止状態となる。これにより、布押さえ71が針板11の上面まで下降したか否かを判定することができる。

0031

これにより、布押さえ71が針板11の上面に到達してないと判定した場合には(ステップS3:NO)、布押さえ71の下降を継続し(ステップS1)、布押さえ71が針板11の上面に到達したと判定した場合には(ステップS3:YES)、到達時のエンコーダ732が示す押さえモーター73の出力軸角度を原点位置と記憶するとともに、当該原点位置から予め定められた規定量だけ押さえモーター73の出力軸を布押さえ712が下降する方向へ駆動する(ステップS5:図6)。

0032

制御装置90は、モーター駆動回路73aによる押さえモーター73の駆動電流を図示しない検出手段により検出し、原点位置からの駆動電流の増加量(トルク)を検出する(ステップS7)。押さえモーター73の出力軸を原点位置から駆動させると、布押さえ71自体は針板11の上面以下には下降しないが、下降するスリーブ725と不動状態の下側棒抱き723の間に挟まれた押さえバネ75は圧縮される。その際に、装着された押さえバネ75のバネ圧に応じて、規定量の駆動に必要な押さえモーター73の駆動電流は異なる。そのため、押さえモーター73の出力軸角度が、原点位置から規定量だけ移動したことをエンコーダ732が検出した時の、押さえモーター73の駆動電流の増加量を求めることにより、押さえバネ75のバネ定数を特定することができる。従って、制御装置90は、駆動電流の増加量から、現在、押さえ棒72に装着されている押さえバネ75がバネ定数が異なる複数種類の押さえバネ75のいずれであるかを識別することができる(ステップS9[バネ種識別機能])。

0033

さらに、制御装置90は、EEPROM94内に記録されている押さえモーター73の動作量と布押さえ71に生じる押さえ圧との関係を示す複数のテーブルデータの中から現在の押さえバネ75に対応するテーブルデータを選択する(ステップS11)。
さらに、制御装置90は、操作入力部96の入力画面961において、押さえ圧の設定の際に表示される押さえ圧の上限値・下限値と設定可能な押さえ圧の数値幅(分解能)について現在の押さえバネ75に対応する表示を決定する(ステップS13)。
そして、制御装置90は、押さえバネ75の判定処理を終了する。

0034

なお、上記の処理以降、操作入力部96から押さえ圧の設定入力が行われる際には、入力画面961において、ステップS13で設定された押さえ圧の上限値・下限値と設定可能な押さえ圧の数値幅(分解能)を表示した入力画面に変更され、表示される下限値以上かつ上限値以下となる範囲で入力を制限すると共に設定可能な押さえ圧の数値幅の単位で数値入力受け付ける。
また、布押さえ71の押さえ圧が設定されると、制御装置90は、ステップS11で選択されたテーブルデータを参照し、設定された押さえ圧となる軸角度に押さえモーター73を駆動し、当該軸角度を保持するように制御する。

0035

[実施形態による効果]
以上のように、ミシン100の制御装置90は、布押さえ71が針板11よりも上方に離間した状態から下降動作を行うように押さえモーター73を制御し、布押さえ71の下降する過程で、押さえバネ75から受ける反力に基づいて押さえバネ71がバネ定数の異なる複数種類の押さえバネ75のいずれであるかを判定するバネ種識別機能を有するので、交換可能な押さえバネ71のバネ種を特定することができる。
これにより、複数のバネ定数の押さえバネ71のバネ種を誤ることなく識別して使用することができ、広範囲のバネ圧で押さえ圧を任意に設定することが可能となり、より多くの種類の被縫製物について縫製を行うことが可能となる。

0036

また、制御装置90のEEPROM94が、バネ定数の異なる複数種類の押さえバネ75ごとに個別に対応した、押さえモーター73の動作量と布押さえ71に生じる押さえ圧との関係を示すテーブルデータを記憶し、CPU91がバネ種識別機能により特定した押さえバネ75に対応するテーブルデータに基づいて押さえ圧を設定する制御を行うので、押さえバネ75の種類を設定入力することなく自動的に適切なテーブルデータを特定して適切な押さえ圧となるように調整することが可能となる。

0037

また、制御装置90は、バネ種識別機能により特定した押さえバネ75に応じて、設定可能なバネ圧の上限値・下限値と設定可能なバネ圧の数値幅(分解能)とを変えて入力可能となるように操作入力部96の入力画面961の表示を自動で変更することから、押さえバネ75の種類を設定入力することなく適切な押さえ圧の設定を行うことが可能となる。

0038

また、上記実施形態では、布押さえ機構のバネ圧識別に関する処理において、原点位置から所定の規定量だけ押さえモーター73を駆動させる際に必要な押さえモーター73の駆動電流から、押さえバネ75のバネ定数を特定した。これに代えて、別実施形態として、布押さえ71が針板11の上面に到達した原点位置にいる状態から、押さえモーター73に規定の駆動電流を流し、その際にエンコーダ732が検出した押さえモーター73の出力軸角度の原点位置からの変化量を求めることにより、押さえバネ75のバネ定数を特定し、装着されている押さえバネ75がバネ定数の異なる複数種類の押さえバネ75のいずれかであるかを識別するようにしても良い。

0039

11針板
71布押さえ
72押さえ棒
75押さえバネ
73押さえモーター
90制御装置
94 EEPROM(テーブル記憶部)
96操作入力部(押さえ圧設定部)

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