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技術 古紙再生処理装置

出願人 デュプロ精工株式会社
発明者 雑賀理通
出願日 2016年4月11日 (4年8ヶ月経過) 出願番号 2016-078536
公開日 2017年10月19日 (3年2ヶ月経過) 公開番号 2017-190530
状態 特許登録済
技術分野 紙(4)
主要キーワード 初期移動速度 初期供給量 増減割合 排水処理タンク 基準移動速度 搬送ダクト 吸水ベルト 目標移動速度
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年10月19日)のものです。
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図面 (4)

課題

応答性に優れた紙厚の制御を実現し、品質の安定した紙を得ることができ、また高精度な仕上がり寸法を有する再生紙を製造でき、紙の破断を招くことなく紙厚の変更を実現できる古紙再生処理装置を提供する。

解決手段

古紙から再生紙を製造する古紙再生処理系を構成する処理部と、処理部を制御する制御部700を備え、処理部として紙搬送方向に移動する抄紙ワイヤー43によりパルプ懸濁液から湿紙12を抄紙し、抄紙ワイヤー43の移動速度を可変制御可能な抄紙部13を有し、制御部700は、製造する再生紙62の紙厚に応じて抄紙ワイヤー43の移動速度を変更制御する。

概要

背景

従来、古紙再生処理装置には、例えば特許文献1に記載するものがある。これは、図3に示すようなものである。
図3において、抄紙部13は、パルプ懸濁液から湿紙12を抄紙するものであり、複数のローラ42に掛け渡されたメッシュ状のベルトからなり、湿紙搬送方向へ移動する抄紙ワイヤー43と、パルプ懸濁液を抄紙ワイヤー43上に注ぐヘッドボックス44を有している。

脱水部20は、湿紙12を脱水するものであり、複数のローラ46に掛け渡されたフェルト吸水ベルト47からなり、湿紙12が抄紙ワイヤー43から吸水ベルト47に転移し、吸水ベルト47が湿紙12を吸収脱水する。

乾燥部14は、脱水された湿紙12を乾燥するものであり、加熱装置48を内蔵した乾燥ローラ49と複数のローラ50とに掛け渡した金属製の第1搬送ベルト51と、複数のローラ52に掛け渡した網状で樹脂製の第2搬送ベルト53を有しており、第1搬送ベルト51と第2搬送ベルト53とが湿紙12を挟んで乾燥ローラ49の外周面上で重なり、乾燥ローラ49により第1搬送ベルト51を介して湿紙12を加熱して乾燥させる。

プレス用の一対のローラ46a、50aは、吸水ベルト47と第1搬送ベルト51を介して湿紙12を圧搾脱水するとともに、湿紙12を吸水ベルト47から第1搬送ベルト51に転写する。

乾燥した乾紙61は、第1搬送ベルト51の往路終端位置でスクレーパ111により第1搬送ベルト51から剥離させて仕上部15に案内する。
仕上部15は、湿紙12を乾燥して得られる乾紙61に対して仕上工程を行い、得られた再生紙62を紙受部63に排出するものであり、乾紙61を所定のサイズに切断する金属製のカッター装置60およびスリッター装置112が設けられている。

この装置では、乾燥部14で乾紙61の先端縁がスクレーパ111で引き裂かれて紙詰まりを起こすことを防止するために、以下の制御を行っている。すなわち、ヘッドボックス44から脱墨されたパルプ懸濁液を抄紙ワイヤー43上に注ぎ始める運転初期において、抄紙部13の運転を制御し、抄紙初期領域となる湿紙先端領域紙厚を、湿紙先端領域に続く湿紙本領域に設定する抄紙本設定厚よりも厚い抄紙初期設定厚で抄紙している。 このため、抄紙開始から所定時間にわたって抄紙初期領域を抄紙する間に、抄紙初期設定厚に応じて供給するパルプ懸濁液の供給量を、抄紙本設定厚に応じて供給するパルプ懸濁液の本供給量よりも多い初期供給量に制御している。

あるいは、抄紙開始から所定時間にわたって抄紙初期領域を抄紙する間に、抄紙初期設定厚に応じて駆動する抄紙ワイヤー43の移動速度を、抄紙本設定厚に応じて駆動する抄紙ワイヤー本移動速度よりも遅い抄紙ワイヤー初期移動速度に制御している。

概要

応答性に優れた紙厚の制御を実現し、品質の安定した紙を得ることができ、また高精度な仕上がり寸法を有する再生紙を製造でき、紙の破断を招くことなく紙厚の変更を実現できる古紙再生処理装置を提供する。古紙から再生紙を製造する古紙再生処理系を構成する処理部と、処理部を制御する制御部700を備え、処理部として紙搬送方向に移動する抄紙ワイヤー43によりパルプ懸濁液から湿紙12を抄紙し、抄紙ワイヤー43の移動速度を可変制御可能な抄紙部13を有し、制御部700は、製造する再生紙62の紙厚に応じて抄紙ワイヤー43の移動速度を変更制御する。

目的

この要望答えるため、古紙再生処理装置には、ユーザーが再生紙の紙厚を薄くしたり、厚くしたり自由に調整できる機能が望まれていた

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

古紙から再生紙を製造する古紙再生処理系を構成する処理部と、処理部を制御する制御部を備え、処理部として紙搬送方向に移動する抄紙ワイヤーによりパルプ懸濁液から湿紙を抄紙し、抄紙ワイヤーの移動速度を可変制御可能な抄紙部を有し、制御部は、製造する再生紙の紙厚に応じて抄紙ワイヤーの移動速度を変更制御することを特徴とする古紙再生処理装置

請求項2

処理部として、湿紙を紙搬送方向に搬送しつつ乾燥させる乾燥部と、乾燥した再生紙を紙搬送方向に搬送しつつ所定サイズに裁断する仕上部を有し、制御部は、仕上部での再生紙の搬送を停止する間に抄紙部の抄紙ワイヤーの移動速度を変更制御することを特徴とする請求項1に記載の古紙再生処理装置。

請求項3

制御部は、再生紙の紙厚を設定する紙厚設定部と、紙厚設定部で設定した再生紙の紙厚に応じて抄紙ワイヤーの目標移動速度を決定する速度決定部と、抄紙ワイヤーの移動速度を現移動速度から速度決定部で決定した目標移動速度に変更制御する速度変更部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の古紙再生処理装置。

請求項4

紙厚設定部は、複数種基本設定紙厚から任意の基本設定紙厚を選択する基本設定部と、基本設定部で選択した基本設定紙厚を微小増減調整する紙厚微調整部を有することを特徴とする請求項3に記載の古紙再生処理装置。

技術分野

0001

本発明は、古紙の発生場所であるオフィス等に設置して紙を再生することができる古紙再生処理装置に関し、詳しくは紙厚を制御する技術に係るものである。

背景技術

0002

従来、古紙再生処理装置には、例えば特許文献1に記載するものがある。これは、図3に示すようなものである。
図3において、抄紙部13は、パルプ懸濁液から湿紙12を抄紙するものであり、複数のローラ42に掛け渡されたメッシュ状のベルトからなり、湿紙搬送方向へ移動する抄紙ワイヤー43と、パルプ懸濁液を抄紙ワイヤー43上に注ぐヘッドボックス44を有している。

0003

脱水部20は、湿紙12を脱水するものであり、複数のローラ46に掛け渡されたフェルト吸水ベルト47からなり、湿紙12が抄紙ワイヤー43から吸水ベルト47に転移し、吸水ベルト47が湿紙12を吸収脱水する。

0004

乾燥部14は、脱水された湿紙12を乾燥するものであり、加熱装置48を内蔵した乾燥ローラ49と複数のローラ50とに掛け渡した金属製の第1搬送ベルト51と、複数のローラ52に掛け渡した網状で樹脂製の第2搬送ベルト53を有しており、第1搬送ベルト51と第2搬送ベルト53とが湿紙12を挟んで乾燥ローラ49の外周面上で重なり、乾燥ローラ49により第1搬送ベルト51を介して湿紙12を加熱して乾燥させる。

0005

プレス用の一対のローラ46a、50aは、吸水ベルト47と第1搬送ベルト51を介して湿紙12を圧搾脱水するとともに、湿紙12を吸水ベルト47から第1搬送ベルト51に転写する。

0006

乾燥した乾紙61は、第1搬送ベルト51の往路終端位置でスクレーパ111により第1搬送ベルト51から剥離させて仕上部15に案内する。
仕上部15は、湿紙12を乾燥して得られる乾紙61に対して仕上工程を行い、得られた再生紙62を紙受部63に排出するものであり、乾紙61を所定のサイズに切断する金属製のカッター装置60およびスリッター装置112が設けられている。

0007

この装置では、乾燥部14で乾紙61の先端縁がスクレーパ111で引き裂かれて紙詰まりを起こすことを防止するために、以下の制御を行っている。すなわち、ヘッドボックス44から脱墨されたパルプ懸濁液を抄紙ワイヤー43上に注ぎ始める運転初期において、抄紙部13の運転を制御し、抄紙初期領域となる湿紙先端領域の紙厚を、湿紙先端領域に続く湿紙本領域に設定する抄紙本設定厚よりも厚い抄紙初期設定厚で抄紙している。 このため、抄紙開始から所定時間にわたって抄紙初期領域を抄紙する間に、抄紙初期設定厚に応じて供給するパルプ懸濁液の供給量を、抄紙本設定厚に応じて供給するパルプ懸濁液の本供給量よりも多い初期供給量に制御している。

0008

あるいは、抄紙開始から所定時間にわたって抄紙初期領域を抄紙する間に、抄紙初期設定厚に応じて駆動する抄紙ワイヤー43の移動速度を、抄紙本設定厚に応じて駆動する抄紙ワイヤー本移動速度よりも遅い抄紙ワイヤー初期移動速度に制御している。

先行技術

0009

特開2012−140738

発明が解決しようとする課題

0010

ところで、再生紙を利用するユーザーは、定形的な紙厚の再生紙のみならず、任意の紙厚を有する再生紙を望んでいる。この要望答えるため、古紙再生処理装置には、ユーザーが再生紙の紙厚を薄くしたり、厚くしたり自由に調整できる機能が望まれていた。

0011

この紙厚を調整する技術としては抄紙ワイヤー上に供給するパルプ懸濁液の濃度を調整することにより湿紙の紙厚を調整するものがある。しかし、この方法による紙厚の制御は応答性が悪いので、所定の紙厚になるまでに不均一な紙厚の領域が長く形成される。

0012

他の調整方法として、供給するパルプ懸濁液の供給量を調整することにより湿紙の紙厚を調整するものがある。しかし、この方法に因る紙厚の制御は地合(紙の品質)に影響を与えので、品質の安定した紙を得ることが困難である。

0013

また、特許文献1のように、抄紙初期領域において紙厚を増減させる場合には支障が生じることがないが、製造している途中において再生紙の紙厚を変更する作業を行うと不具合を生じる場合がある。すなわち、抄紙ワイヤーの移動速度を変更する際には、そのタイミングを考慮する必要があり、乾紙の搬送停止中以外のタイミングで抄紙ワイヤーの移動速度を変更すると、搬送方向における再生紙の仕上がり寸法精度が低下する恐れがあり、また乾紙に過剰な張力が作用して破断する恐れがある。

0014

本発明は上記した課題を解決するものであり、応答性に優れた紙厚の制御を実現し、品質の安定した紙を得ることができ、また高精度な仕上がり寸法を有する再生紙を製造でき、紙の破断を招くことなく紙厚の変更を実現できる古紙再生処理装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0015

上記課題を解決するために、本発明の古紙再生処理装置は、古紙から再生紙を製造する古紙再生処理系を構成する処理部と、処理部を制御する制御部を備え、処理部として紙搬送方向に移動する抄紙ワイヤーによりパルプ懸濁液から湿紙を抄紙し、抄紙ワイヤーの移動速度を可変制御可能な抄紙部を有し、制御部は、製造する再生紙の紙厚に応じて抄紙ワイヤーの移動速度を変更制御することを特徴とする。

0016

本発明の古紙再生処理装置において、処理部として、湿紙を紙搬送方向に搬送しつつ乾燥させる乾燥部と、乾燥した再生紙を紙搬送方向に搬送しつつ所定サイズに裁断する仕上部を有し、制御部は、仕上部での再生紙の搬送を停止する間に抄紙部の抄紙ワイヤーの移動速度を変更制御することを特徴とする。

0017

本発明の古紙再生処理装置において、制御部は、再生紙の紙厚を設定する紙厚設定部と、紙厚設定部で設定した再生紙の紙厚に応じて抄紙ワイヤーの目標移動速度を決定する速度決定部と、抄紙ワイヤーの移動速度を現移動速度から速度決定部で決定した目標移動速度に変更制御する速度変更部を有することを特徴とする。

0018

本発明の古紙再生処理装置において、紙厚設定部は、複数種基本設定紙厚から任意の基本設定紙厚を選択する基本設定部と、基本設定部で選択した基本設定紙厚を微小増減調整する紙厚微調整部を有することを特徴とする。

発明の効果

0019

上記した本発明によれば、抄紙ワイヤーの移動速度を変更制御することで湿紙を任意の紙厚に形成するので、紙厚の変更制御の応答性が高まり、紙厚が不均一となる紙厚変更領域の長さが短くなる。また、品質の安定した紙が得られる。

0020

仕上部での乾紙の搬送を停止する間に抄紙部の抄紙ワイヤーの移動速度を変更制御するので、抄紙ワイヤーの移動速度の変動が搬送方向における再生紙の仕上がり寸法精度に影響することがなく、高精度な仕上がり寸法を有する再生紙を製造でき、紙搬送軌道上の乾紙に過剰な張力を与える影響はなく、乾紙が破断することを防止できる。

0021

基本設定部で選択した基本設定紙厚を微小に増減調整することで再生紙の紙厚をきめ細かく設定することができる。

図面の簡単な説明

0022

本発明の実施の形態における古紙再生処理装置の制御部を示すブロック図
同実施の形態における古紙再生処理装置を示すブロック図
従来の古紙再生処理装置を示す模式図

実施例

0023

以下、本発明の実施の形態を図1および図2に基づいて説明する。また、本実施の形態は先に図3において説明したものと基本構造が同様であるので、同様の構成要素は図3を参照し、その符号を用いて説明する。

0024

古紙再生処理装置は、古紙再生処理系を構成する複数の処理部を有しており、処理部には給紙部1、パルパー部9、貯蔵タンク部10、脱墨部11、抄紙部13、乾燥部14、仕上部15、白水タンク部100、排水処理タンク部101がある。また、古紙再生処理装置は各処理部の運転を制御する制御部700を備えている。

0025

給紙部1は、再生原料の古紙を供給するものであり、古紙を細断した紙片もしくは定形状の古紙をパルパー部9に供給する。
パルパー部9は、古紙を離解して再生パルプを調製するものであり、所定濃度の再生パルプを含むパルプ懸濁液を製造する。

0026

貯蔵タンク部10は、パルパー部9で得られたパルプ懸濁液を貯留するものであり、内部に攪拌装置を有している。
脱墨部11は、脱墨槽の下部に配置した散気装置から多数の気泡を放出して脱墨槽内のパルプ懸濁液を脱墨して脱墨パルプを調製する。

0027

抄紙部13は、脱墨されたパルプ懸濁液から湿紙を抄紙するものであり、抄紙ワイヤー部とヘッドボックス部を備えている。
抄紙ワイヤー部は、複数のローラ42に巻回されたメッシュ状のベルトからなる抄紙ワイヤー43と、ローラ42の少なくと一つを回転させて抄紙ワイヤー43を紙搬送方向へ駆動するモータ等の抄紙ワイヤー駆動装置431を有している。

0028

ヘッドボックス部は、脱墨されたパルプ懸濁液を抄紙ワイヤー43上に注ぐヘッドボックス44と、ヘッドボックス44にパルプ懸濁液を脱墨槽から供給するポンプ等のパルプ懸濁液供給装置110を有している。

0029

脱水部20は、湿紙12を脱水するものであり、複数のローラ46に巻回されたフェルトの吸水ベルト47からなり、湿紙12が抄紙ワイヤー43から吸水ベルト47に転移し、吸水ベルト47が湿紙12を吸収脱水する。

0030

乾燥部14は、脱水された湿紙12を乾燥するものであり、加熱装置48を内蔵した乾燥ローラ49と複数のローラ50とに金属製の第1搬送ベルト51を巻回し、複数のローラ52に網状で樹脂製の第2搬送ベルト53を巻回しており、第1搬送ベルト51と第2搬送ベルト53とは湿紙12を挟んで乾燥ローラ49の外周面上で重なり、乾燥ローラ49で湿紙12を乾燥させる。

0031

プレス用の一対のローラ46a、50aは、吸水ベルト47と第1搬送ベルト51を介して湿紙12を圧搾脱水するとともに、湿紙12を吸水ベルト47から第1搬送ベルト51に転移させる。

0032

乾燥した乾紙61は、第1搬送ベルト51の往路終端位置でスクレーパ111により第1搬送ベルト51から剥離させて仕上部15に案内する。
仕上部15は、湿紙12を乾燥して得られる乾紙61に対して仕上工程を行い、得られた再生紙62を紙受部63に排出するものであり、乾紙61を所定のサイズに切断する金属製のカッター装置60およびスリッター装置112が設けられている。

0033

図1に示すように、制御部700は、CPU710に設定する機能回路として、以下の機能部を有している。つまり、パルパー部9の運転を制御するパルパー部制御機能部711と、脱墨部11の運転を制御する脱墨部制御機能部712と、抄紙部13の運転を制御する抄紙部制御機能部713と、仕上部15の運転を制御する仕上部制御機能部714と、排水処理タンク部101の運転を制御する排水処理タンク部制御機能部715と、稼動開始から稼動停止までの運転プロセスを逐次実行する自動運転制御機能部716と、紙厚
制御機能部717を有する。

0034

紙厚制御機能部717は、再生紙62の紙厚を設定する紙厚設定部717aと、紙厚設定部717aで設定した再生紙62の紙厚に応じて抄紙ワイヤー43の目標移動速度を決定する速度決定部717bと、抄紙ワイヤー43の移動速度を現移動速度から速度決定部717bで決定した目標移動速度に変更制御する速度変更部717cを有し、紙厚設定部717aは、複数種の基本設定紙厚から任意の基本設定紙厚を選択する基本設定部717dと、基本設定部717dで選択した基本設定紙厚を微小に増減調整する紙厚微調整部717eを有している。

0035

速度決定部717bでは、例えば基準紙厚に対する基準移動速度を設定し、紙厚設定部717aで設定する再生紙62の紙厚が基準紙厚に対して何%増減しているかを判断し、紙厚の増減割合に応じて基準移動速度を増減して目標移動速度としても良く、あるいは複数種の基本設定紙厚に対するそれぞれの移動速度をデータテーブルに設定しておき、基本設定紙厚の選択に応じて移動速度を選択して目標移動速度としても良い。

0036

紙厚微調整部717eは、基本設定部717dで選択した基本設定紙厚に対する百分率で、例えば1%毎あるいは2%毎等で増減させて紙厚を微小に増減調整する。
速度変更部717cは目標移動速度を抄紙部制御機能部713に指示し、抄紙部13の抄紙ワイヤー駆動装置431の運転を制御して抄紙ワイヤー43の移動速度を変更制御する。

0037

以下、上記した構成の作用を説明する。
古紙再生処理を行なう運転では、制御部700の自動運転制御機能716が再生パルプ部制御機能部711、脱墨パルプ部制御機能部712、抄紙部制御機能部713、仕上部制御機能部714、排水処理タンク部制御機能部715を起動し、それぞれパルパー部9と脱墨部11と抄紙部13と仕上部15と排水処理タンク部101を制御して上述した各処理部において古紙再生処理系の運転を行う。

0038

抄紙部13では、抄紙部制御機能部713により抄紙部13の抄紙ワイヤー駆動装置431を制御して抄紙ワイヤー43を製造する再生紙62の紙厚に応じて所定の移動速度で運転し、ヘッドボックス44から脱墨されたパルプ懸濁液を抄紙ワイヤー43上に注いで所定の紙厚の湿紙12を抄紙する。

0039

制御部700は、紙厚設定部717aの基本設定部717dにおいて現在の紙厚と異なる新たな紙厚が設定され、あるいは基本設定部717dにおいて設定された紙厚に紙厚微調整部717eにより微小に増減調整が加えられて新たな紙厚が設定されると、仕上部15での乾紙61の搬送を停止する間に、例えばカッター装置60で乾紙61を所定のサイズに切断する際には乾紙61の搬送が停止するのでその間に、抄紙部13の抄紙ワイヤー43の移動速度を新たな紙厚に応じたものに変更制御する。

0040

この移動速度の変更制御は以下のように行う。紙厚制御機能部717は、紙厚設定部717aに設定された再生紙62の紙厚に対して速度決定部717bで抄紙ワイヤー43の目標移動速度を決定する。そして、速度変更部717cが目標移動速度を抄紙部制御機能部713に指示し、抄紙部制御機能部713が抄紙部13の抄紙ワイヤー駆動装置431の運転を制御し、抄紙ワイヤー43の移動速度を現移動速度から速度決定部717bで決定した目標移動速度に変更制御する。この抄紙ワイヤー43の移動速度の変更に伴って乾燥部14および脱水部20における湿紙12および乾紙61の搬送速度も変更される。

0041

このように、抄紙ワイヤー43の移動速度を変更制御することで湿紙12を任意の紙厚に形成するので、紙厚の変更制御の応答性が高まり、紙厚が不均一となる紙厚変更領域の長さが短くなる。

0042

仕上部15での乾紙61および再生紙62の搬送を停止する間に抄紙部13の抄紙ワイヤー43の移動速度を変更制御するので、抄紙ワイヤー43の移動速度の変動が搬送方向における再生紙62の仕上がり寸法精度に影響することがなく、高精度な仕上がり寸法を有する再生紙62を製造でき、紙搬送軌道上の湿紙12、乾紙61の張力に与える影響はなく、湿紙12、乾紙61が破断することを防止できる。

0043

しかし、薄紙から厚紙へ紙厚を一気に厚く変更すると、抄紙ワイヤー43の移動速度が急激に減速して遅くなり、さらに乾燥部14および脱水部20における湿紙12の搬送速度も遅くなり、乾燥部14において乾燥中の薄紙用の湿紙12に作用する乾燥時間が長くなって湿紙12が過乾燥となる。また、逆に厚紙から薄紙へ紙厚を一気に薄く変更すると、抄紙ワイヤー43の移動速度が急激に加速して速くなり、さらに乾燥部14および脱水部20における湿紙12の搬送速度も速くなり、乾燥部14において乾燥中の厚紙用の湿紙12に作用する乾燥時間が短くなって湿紙12が乾燥不足となる。

0044

そこで、抄紙ワイヤー43の移動速度が変化する際に、その速度変化の上限となる閾値を設定し、抄紙ワイヤー43の現在移動速度と目標移動速度との差分である速度変更差分を閾値と比較し、速度変更差分が閾値を超える場合には、閾値に相当する速度変更差分に見合う速度変更を実施し、その状態を所定時間、例えば速度変更後に抄紙した湿紙12が仕上部15に到達するまでの時間にわたって継続する。そして、その後に再び抄紙ワイヤー43の現在移動速度と目標移動速度との速度変更差分を求めて閾値と比較する。

0045

速度変更差分が閾値を超える場合は上述の操作を再び実施し、速度変更差分が閾値内である場合は、速度変更差分を満たすように抄紙ワイヤー43の移動速度を変更して目標移動速度で抄紙ワイヤー43を移動させる。

0046

このように、段階的に抄紙ワイヤー43の移動速度を変更することにより、乾燥部14での過乾燥や乾燥不足を起こすことなく、紙厚を変更することができる。
そして、仕上部15では、紙厚変更の過渡期である紙厚変更箇所(速度変更箇所)を含んだ乾紙61の裁断処理を行う。例えば、紙厚変更箇所を含む乾紙61を通常の定形サイズの再生紙62として裁断し、排出あるいはリジェクトする。この場合に再生紙62は定形サイズなので、通常の再生紙として利用することが可能である。

0047

また、再生紙62の品質を重視する場合には、紙厚変更箇所がカッター60を通過した後に、通常の定形サイズより小さいサイズで裁断し、排出あるいはリジェクトする。この場合には無駄となる用紙を最小限にできる。

0048

さらに、紙厚変更箇所がカッター60を通過した後に、通常の定形サイズより大きいサイズで裁断し、排出する。この場合には排出した大きいサイズの再生紙62が通常の定形サイズの再生紙62の層からはみ出すことで区分け目印となる。

0049

1 給紙部
2紙片
3貯留部
4 古紙
給紙装置
計量部
7 排出用サイクロン
9パルパー部
10貯蔵タンク部
11脱墨部
12湿紙
13 抄紙部
14乾燥部
15 仕上部
16 紙片搬送ダクト
17 送気流
18送風装置
20脱水部
37パルパー槽
38攪拌装置
39 攪拌装置
42ローラ
43抄紙ワイヤー
44ヘッドボックス
46 ローラ
46a、50a ローラ
47吸水ベルト
48加熱装置
49乾燥ローラ
50 ローラ
51 第1搬送ベルト
52 ローラ
53 第2搬送ベルト
60カッター
61乾紙
62再生紙
63 紙受部
100白水タンク部
101排水処理タンク部
111スクレーパ
112スリッター装置
431 抄紙ワイヤー駆動装置
700 制御部
710 CPU
711 パルパー部制御機能部
712 脱墨部制御機能部
713 抄紙部制御機能部
714 仕上部制御機能部
715 排水処理タンク部制御機能部
716自動運転制御機能部
717紙厚制御機能部
717a紙厚設定部
717b 速度決定部
717c速度変更部
717d基本設定部
717e 紙厚微調整部

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