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技術 乗物用シート

出願人 トヨタ紡織株式会社
発明者 京極正人安田亮田中公
出願日 2016年4月13日 (4年8ヶ月経過) 出願番号 2016-080163
公開日 2017年10月19日 (3年2ヶ月経過) 公開番号 2017-190035
状態 特許登録済
技術分野 詰物、皮張りされた物品及びその製法 マットレス,及びいす,ベッドに関するその他 車両用座席
主要キーワード スライド防止 軽減孔 樹脂製プレート 端末止め プレス成形部材 左右方向中心線 リアパイプ 一定断面
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年10月19日)のものです。
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図面 (8)

課題

パネル状のシートフレームシートパッドを介してシートカバー端末部を取付ける構造の乗物用シートにおいて、簡潔な構造でシートフレームに対するシートカバーの移動を防止した乗物用シートを提供する。

解決手段

クッションパン20にクッションパッドを介してクッションカバー2Cの端末部である左端部32と右端部33とが取付けられている。左端部32の端末部にはフック部材32aが、右端部33にはフック部材33aが、取付けられている。クッションパン20には後下方に向けて傾斜する第1傾斜部20bが設けられ、第1傾斜部20bにはフック部材32a、33aを係止する係止爪28bが形成されている。クッションパン20には係止爪28bにフック部材32a、33aが係止された状態でフック部材32a、33aが前方に移動するのを防止するフック部材31aが配設されている。

概要

背景

シートフレーム底板部の上にクッション材であるシートパッドを載置して、その上から表皮材であるシートカバーを被せかけてその端末部をシートフレームの底板部裏面に係止して取付けている乗物用シートがある。特許文献1には、シートカバーの端末部に樹脂プレート等の板状片を取付け、この板状片をシートフレームの底板部裏面に係止して取付けている構造が開示されている。

概要

パネル状のシートフレームにシートパッドを介してシートカバー端末部を取付ける構造の乗物用シートにおいて、簡潔な構造でシートフレームに対するシートカバーの移動を防止した乗物用シートを提供する。クッションパン20にクッションパッドを介してクッションカバー2Cの端末部である左端部32と右端部33とが取付けられている。左端部32の端末部にはフック部材32aが、右端部33にはフック部材33aが、取付けられている。クッションパン20には後下方に向けて傾斜する第1傾斜部20bが設けられ、第1傾斜部20bにはフック部材32a、33aを係止する係止爪28bが形成されている。クッションパン20には係止爪28bにフック部材32a、33aが係止された状態でフック部材32a、33aが前方に移動するのを防止するフック部材31aが配設されている。

目的

本発明の課題は、パネル状のシートフレームにシートパッドを介してシートカバー端末部を取付ける構造の乗物用シートにおいて、簡潔な構造でシートフレームに対するシートカバーの移動を防止した乗物用シートを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

乗物用シートであって、パネル状のシートフレームクッション材であるシートパッドを介して表皮材であるシートカバー端末部が取付けられており、該シートカバーの端末部には端末に沿って延びる係止部材が取付けられ、該係止部材が係止される前記シートフレームには前記係止部材が延びる方向に向けて傾斜する傾斜面が設けられ、該傾斜面には前記係止部材を係止する被係止部が形成され、前記シートフレームには前記被係止部に前記係止部材が係止された状態で前記係止部材が前記傾斜面の前記シートカバーに近い側に移動するのを防止するスライド防止部材が配設されている乗物用シート。

請求項2

請求項1において、前記係止部材は樹脂製のフック部材であり、前記被係止部は前記シートフレームに設けられた切り起こし片である乗物用シート。

請求項3

請求項1又は請求項2において、前記シートフレームはクッションフレームであり、前記傾斜面は前方から後方に向かって下がるように傾斜しており、前記係止部材は左右のシートカバー端末部に取付けられており、前記係止部材の前端部に前のシートカバー端末部に取付けられた端末止め部材の一部が当接して前記スライド防止部材として機能し前記係止部材のスライドを防止するように構成されている乗物用シート。

請求項4

請求項3において、前記端末止め部材は前記前のシートカバー端末部の端末に沿って延びる他の係止部材である乗物用シート。

請求項5

請求項4において、前記他の係止部材は樹脂製のフック部材であり、前記シートフレームには前記他の係止部材が後方から係止される切り起こし爪が設けられている乗物用シート。

請求項6

請求項5において、前記切り起こし爪は前記係止部材が延びる方向の延長線上に位置して設けられている乗物用シート。

技術分野

0001

本発明は、乗物用シートに関する。

背景技術

0002

シートフレーム底板部の上にクッション材であるシートパッドを載置して、その上から表皮材であるシートカバーを被せかけてその端末部をシートフレームの底板部裏面に係止して取付けている乗物用シートがある。特許文献1には、シートカバーの端末部に樹脂プレート等の板状片を取付け、この板状片をシートフレームの底板部裏面に係止して取付けている構造が開示されている。

先行技術

0003

実開昭63−127493号公報

発明が解決しようとする課題

0004

特許文献1に開示された技術においては、シートカバーの端末部に取付けられた板状片は、シートカバーからの引張力が主として印加される短尺方向には移動しにくいが、引張力に対して垂直な方向である長尺方向には移動しやすかった。これによって、乗物加減速方向変更等によってシートカバーにその面に沿う方向の力が加えられた場合、板状片の長尺方向にはシートカバーが移動されやすくしわが発生して見栄えを損じるおそれがあった。

0005

このような問題に鑑み本発明の課題は、パネル状のシートフレームにシートパッドを介してシートカバー端末部を取付ける構造の乗物用シートにおいて、簡潔な構造でシートフレームに対するシートカバーの移動を防止した乗物用シートを提供することにある。

課題を解決するための手段

0006

本発明の第1発明は、乗物用シートであって、パネル状のシートフレームにクッション材であるシートパッドを介して表皮材であるシートカバーの端末部が取付けられており、該シートカバーの端末部には端末に沿って延びる係止部材が取付けられ、該係止部材が係止される前記シートフレームには前記係止部材が延びる方向に向けて傾斜する傾斜面が設けられ、該傾斜面には前記係止部材を係止する被係止部が形成され、前記シートフレームには前記被係止部に前記係止部材が係止された状態で前記係止部材が前記傾斜面の前記シートカバーに近い側に移動するのを防止するスライド防止部材が配設されていることを特徴とする。

0007

第1発明によれば、係止部材は、シートフレームの傾斜面に傾斜方向に沿って係止されているのでシートカバーに対して離れる方向への移動は傾斜面によって阻止される。一方、シートカバーに対して近接する方向への移動はスライド防止部材によって阻止される。これによって、シートカバーがその面に沿う方向の力を加えられた場合に、シートカバーが移動してしわが発生して見栄えを損じるおそれを抑制できる。また、係止部材の一端部側のみにスライド防止部材を配設するだけでよいので構造が簡潔となる。

0008

本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記係止部材は樹脂製のフック部材であり、前記被係止部は前記シートフレームに設けられた切り起こし片であることを特徴とする。

0009

第2発明によれば、軽量で簡潔な構造でシートカバーの端末部がシートフレームに係止される。

0010

本発明の第3発明は、上記第1発明又は上記第2発明において、前記シートフレームはクッションフレームであり、前記傾斜面は前方から後方に向かって下がるように傾斜しており、前記係止部材は左右のシートカバー端末部に取付けられており、前記係止部材の前端部に前のシートカバー端末部に取付けられた端末止め部材の一部が当接して前記スライド防止部材として機能し前記係止部材のスライドを防止するように構成されていることを特徴とする。

0011

第3発明によれば、前のシートカバー端末部に取付けられた端末止め部材をスライド防止部材として兼用できるので部品点数の増加を抑制できる。

0012

本発明の第4発明は、上記第3発明において、前記端末止め部材は前記前のシートカバー端末部の端末に沿って延びる他の係止部材であることを特徴とする。

0013

第4発明によれば、端末止め部材を左右のシートカバー端末部に取付けられた係止部材と同様にシートカバー端末部の端末に沿って延びる他の係止部材とするので部品の共通化が図られる。

0014

本発明の第5発明は、上記第4発明において、前記他の係止部材は樹脂製のフック部材であり、前記シートフレームには前記他の係止部材が後方から係止される切り起こし爪が設けられていることを特徴とする。

0015

第5発明によれば、係止部材の前端部が他の係止部材に当接して押圧したとき、他の係止部材は切り起こし爪に対して後方から係止されるので切り起こし爪に対する係合がより確実になる。

0016

本発明の第6発明は、上記第5発明において、前記切り起こし爪は前記係止部材が延びる方向の延長線上に位置して設けられていることを特徴とする。

0017

第6発明によれば、切り起こし爪が係止部材が延びる方向の延長線上に位置して設けられているので、係止部材から印加される押圧力を効率よく受け止めスライド防止機能を十分発揮することができる。

図面の簡単な説明

0018

本発明の一実施形態に係る自動車用シートシートクッションの斜視図である。シートクッション裏面のシートカバーは省いている。
上記実施形態の自動車用シートのシートクッションを上から見た平面図である。シートクッション裏面のシートカバーは省いている。
上記実施形態の自動車用シートのシートクッションを下から見た平面図である。
図2のIV−IV矢視線断面図である。
図2のV−V矢視線断面図である。
図2のVI−VI矢視線断面図である。
図2のVII−VII矢視線断面図である。

実施例

0019

図1図7は、本発明の一実施形態を示す図である。この実施形態は、自動車用シート1に本発明を適用した例である。各図中、矢印により自動車用シート1を自動車フロアFに取付けたときの自動車及び自動車用シート1の各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。

0020

図1に示すように、本実施形態に係る自動車用シート1は、乗員の着座部となるシートクッション2と、乗員の背凭れ部となるシートバック3と、を有している。シートクッション2は、骨格をなすクッションフレーム2Fと、クッションフレーム2Fの上に載置されるクッション材としてのクッションパッド2Pと、クッションパッド2Pの表面に被せつけられる表皮材としてのクッションカバー2Cと、を有する。クッションパッド2Pに被せつけられたクッションカバー2Cの外形線がシートクッション2の外形線を構成し、図1においてシートクッション2の外形線が実線で示されている。シートクッション2の後側には、リクライナ(図示せず)を介してシートバック3の下側が取付けられ、シートクッション2に対するシートバック3の傾き角度を調整できるようになっている。シートバック3については、公知の構成のものであるので説明を省略し、シートクッション2について説明していく。ここで、自動車用シート1、クッションパッド2P、クッションカバー2Cが、それぞれ、特許請求の範囲の「乗物用シート」、「シートパッド」、「シートカバー」に相当する。

0021

シートクッション2のクッションフレーム2Fは、主として、上面視で略矩形状に形成された枠体部10と、枠体部10に支持されてクッションパッド2Pを下から支持するクッションパン20と、を有している。ここで、クッションパン20が、特許請求の範囲の「シートフレーム」に相当する。

0022

図1に示すように、枠体部10は、シート左右側部において前後方向に延びる右サイドフレーム11と左サイドフレーム12とを、前端部において円筒状のフロントパイプ13で、後端部側においてリアパイプ14で、連結することによって形成されている。右サイドフレーム11と左サイドフレーム12とは、枠体部10の左右方向中間位置においてフロアFに垂直で前後方向に延びる面に関して鏡面対称の関係にあるので、代表して左サイドフレーム12について説明する。左サイドフレーム12は、横断面が右方に開口する略U字状で前後方向に延びるプレス成形部材であるアウタ部材12aと、横断面が左方に開口する略U字状で前後方向に延びるプレス成形部材であるインナ部材12bと、で形成される。図6及び図7に示すように、アウタ部材12aの開口側はインナ部材12bの開口側に向かい合わせたとき、インナ部材12bの開口側に被さるように形成されており、インナ部材12bの開口側にアウタ部材12aの開口側を被せ嵌めた状態で溶接により連結されている。これによって、左サイドフレーム12は、横断面が略矩形状で前後方向に延びる閉じ断面部材として形成されている。リアパイプ14の半径は、フロントパイプ13の半径の約1.5倍に設定されている。

0023

図1に示すように、左サイドフレーム12の前端部にはアウタ部材12aにフロントパイプ13の左端部側が当接する前切り欠き部12a1が形成されて、前切り欠き部12a1をフロントパイプ13に当接させた状態で溶接により連結されている。左サイドフレーム12の後端部下側にはアウタ部材12aに後切り欠き部12a2が形成され、インナ部材12bにも同形状の後切り欠き部(図示せず)が形成されている。リアパイプ14の左端部側にアウタ部材12aの後切り欠き部12a2とインナ部材12bの後切り欠き部を当接させた状態で溶接により連結されている。右サイドフレーム11とフロントパイプ13との間、及び右サイドフレーム11とリアパイプ14との間も同様である。フロントパイプ13の下面には枠体部10の左右方向中間位置を中心として左右一対ブラケット15が取付けられている。ブラケット15のフロントパイプ13と反対側はボルト及びナットによってフロアFに取付けられている。さらに、フロントパイプ13の前面には前面視で上方に開口した略U字状に形成されたワイヤ16が連結されている。ワイヤ16は、クッションパッド2Pの前下部を支持する機能を果たす。リアパイプ14の下面にもブラケット(図示せず)が取付けられておりこのブラケットを介してフロアFに連結される。これによって、枠体部10は、フロアFに固定されている。

0024

図1図7に示すように、クッションパン20は、上面視で略矩形状をしており前後方向の長さがフロントパイプ13の前端部とリアパイプ14の後端部との間の長さ程度であり、左右方向の長さが右サイドフレーム11と左サイドフレーム12との間の長さの2/3程度のプレス部品である。また、クッションパン20は、側方視で概略下方に凸となる形状をしているとともに、前後方向に延びる6本の凸条が形成されている。図2及び図4に示すように、クッションパン20は、前方から後方に向かって、前水平部20aと、第1傾斜部20bと、中水平部20cと、第2傾斜部20dと、後水平部20eと、を有する。前水平部20aは、その前端部が下方に折り曲げられて前フランジ部20a1として形成され、前フランジ部20a1の後部の水平部分の下面がフロントパイプ13の上面に載置されて溶接により固定されている。第1傾斜部20bは、前水平部20aの後端部から中水平部20cの前端部にかけて後下方に向けて傾斜して形成されている。中水平部20cは、着座乗員座骨結節部に対応する部分において略水平に形成されている。中水平部20cの前端部はフロントパイプ13とリアパイプ14の前後方向中央部よりやや後側の位置に、中水平部20cの後端部はリアパイプ14にリアパイプ14の半径程度近接した位置に配置されている。また、中水平部20cの上下方向位置は、リアパイプ14の中心軸よりやや下方の位置とされている。第2傾斜部20dは、中水平部20cの後端部から後水平部20eの前端部にかけて後上方に向けて傾斜して形成されている。後水平部20eは、その後端部が下方に折り曲げられて後フランジ部20e1として形成され、後フランジ部20e1の前部の水平部分の下面がリアパイプ14の上面に載置されて溶接により固定されている。フロントパイプ13の中心軸は、その上下方向位置がリアパイプ14の中心軸よりリアパイプ14の半径の3倍程度の長さ分高く設定されている。したがって、クッションパン20を枠体部10に取付けた際、前水平部20aは後水平部20eよりリアパイプ14の半径の3倍程度の長さ分高い位置にある。ここで、第1傾斜部20bが、特許請求の範囲の「傾斜面」に相当する。

0025

図1図7に示すように、クッションパン20には、前水平部20aから後水平部20eにかけて前後方向にほぼ等間隔で平行して延びる上方に向かって突出する突条部が6本形成されている。詳しく説明すると、クッションパン20の左右方向中心線に関して対称に配置された3対の突条部が形成され、内側から一対の第1突条部21、一対の第2突条部22、一対の第3突条部23として形成されている。第1突条部21の間には前後方向に延びる第1平坦部24が、第1突条部21と第2突条部22との間には前後方向に延びる第2平坦部25が、第2突条部22と第3突条部23との間には前後方向に延びる第3平坦部26が、形成されている。

0026

図2及び図6図7に示すように、第2平坦部25と第3平坦部26は、前水平部20aから後水平部20eにかけて同一の上下方向高さで延びている。換言すれば、第2平坦部25と第3平坦部26は、前水平部20aから後水平部20eにかけて同一の面状に延びている。また、第1平坦部24は、前水平部20aと中水平部20cと第2傾斜部20dと後水平部20eにおいて、第2平坦部25及び第3平坦部26と同一の上下方向高さであって、第1傾斜部20bにおいて、第2平坦部25及び第3平坦部26より上下方向高さが低く形成されている。換言すれば、第1平坦部24は、第1傾斜部20b以外の部分において第2平坦部25及び第3平坦部26と同一の面状とされ、第1傾斜部20bにおいて第2平坦部25及び第3平坦部26より下方に位置するように形成されている。

0027

図2及び図6図7に示すように、第1突条部21、第2突条部22、第3突条部23の第2平坦部25及び第3平坦部26から上方への突出高さは、第1突条部21、第3突条部23、第2突条部22の順に高く形成されている。すなわち、第1突条部21は、その上方への突出高さが第2突条部22、第3突条部23に比べて大きく設定されており前後方向の曲げ弾性係数が最も大きくなるようにされている。第1突条部21は、前後方向が前水平部20a後端部の若干後方から後水平部20eにかけて第2突条部22及び第3突条部23と平行に前後方向に延びており、その左右方向の間隔は第1突条部21と隣接する第2突条部22との間隔と同じに設定されている。具体的には、第1突条部21の左右方向の間隔は約50mmに設定されている。この50mmという寸法は、成人の座骨結節間の間隔が75mmから125mmとされる中で、最小値の75mmより短い寸法である。また、第1突条部21は、前後方向が前水平部20a後端部の若干後方から前方に行くにしたがってお互いに離隔する離隔部21aとして形成されている。すなわち、一対の第1突条部21は前方に行くにしたがって、それぞれ第2突条部22に近接する。第3突条部23は、クッションパン20の左右端部において前後方向に延びて形成されている。第3突条部23と隣接する第2突条部22との左右方向の間隔は、第1突条部21間の間隔よりやや狭く設定されている。

0028

図2図3図5図7に示すように、第1平坦部24には中水平部20cに2つの重量軽減を図るための軽減孔27が形成されている。第3平坦部26には、それぞれ、中水平部20cに2つ、第1傾斜部20bに2つの軽減孔27が形成されている。第2平坦部25には、それぞれ、中水平部20cに1つの後方から巻込んだクッションカバー2Cの端末部を係止する係止爪28cが形成されている。係止爪28cは、その前側及び左右側に上面視U字状の空隙部28c1が設けられて下方に突出して前方から後述するフック部材34aが係止可能とされている。また、第2平坦部25には、それぞれ、第1傾斜部20bの中央部に左右の側方から巻込んだクッションカバー2Cの端末部を係止する係止爪28bが2つずつ形成されている。左側の第2平坦部25に配設された係止爪28bは、その右側及び前後側に上面視U字状の空隙部28b1が設けられて下方に突出して右方から後述するフック部材32aが係止可能とされている。右側の第2平坦部25に配設された係止爪28bは、その左側及び前後側に上面視U字状の空隙部28b1が設けられて下方に突出して左方から後述するフック部材33aが係止可能とされている。さらに、第2平坦部25には、それぞれ、第1傾斜部20bの前部に前方から巻込んだクッションカバー2Cの端末部を係止する係止爪28aが形成されている。係止爪28aは、その後側及び左右側に上面視U字状の空隙部28a1が設けられて下方に突出して後方から後述するフック部材31aが係止可能とされている。第2平坦部25には、それぞれ、係止爪28bの間及び係止爪28bと係止爪28aとの間に軽減孔27が1つずつ形成されている。係止爪28a、28b、28cと空隙部28a1、28b1、28c1は、クッションパン20のプレス成形時に第1突条部21、第2突条部22、第3突条部23の成形と同時に形成される。なお、係止爪28a、28b、28cの周囲の空隙部28a1、28b1、28c1は、軽減孔としても機能する。係止爪28aは、係止爪28bの先端部をつないだ前後方向に延びる線の延長線上にその前後方向に延びる中心線を一致させて配置されている。ここで、係止爪28bが、特許請求の範囲の「被係止部、切り起こし片」に相当する。また、係止爪28aが、特許請求の範囲の「切り起こし爪」に相当する。

0029

図2に示すように、クッションパン20は前水平部20aがフロントパイプ13に対して6点のスポット溶接部Sでスポット溶接されることで連結される。6点のスポット溶接部Sは、第1平坦部24の2点と、第2平坦部25の2点と、第3平坦部26の2点と、である。第1平坦部24の2点については、それぞれ、離隔部21aの内側に設定されている。また、クッションパン20は後水平部20eがリアパイプ14に対して5点のスポット溶接部Sでスポット溶接されることで連結される。5点のスポット溶接部Sは、第1平坦部24の1点と、第2平坦部25の2点と、第3平坦部26の2点と、である。これによって、クッションパン20は枠体部10に固定されてクッションフレーム2Fが形成される。

0030

図2図7に示すように、クッションカバー2Cは複数の表皮材パーツを縫い合わせて形成された下方に開口する袋状の部材である。クッションパッド2Pに覆い被せたときクッションパッド2Pの表面形状に対応するような形状に形成されている。図3に示すように、クッションカバー2Cは、クッションパッド2Pの4側面である前部、左側部、右側部、後部を覆う部分の端部に、それぞれ、前端部31、左端部32、右端部33、後端部34が設けられている。そして、前端部31、左端部32、右端部33、後端部34の先端部には、それぞれ、樹脂製のフック部材31a、32a、33a、34aが縫製により取付けられている。すなわち、前端部31の先端部にフック部材31aが、左端部32の先端部にフック部材32aが、右端部33の先端部にフック部材33aが、後端部34の先端部にフック部材34aが、取付けられている。図4及び図7に示すように、フック部材31a、32a、33a、34aは、いずれも横断面が略J字形一定断面の部材を所定の寸法にカットしたものである。J字の平面部分がクッションカバー2Cの端部に縫製により取付けられ、J字の湾曲部分がクッションパン20の係止爪28a、28b、28cに係止されるようになっている。フック部材31aは、係止爪28aに係止されたとき左右方向が第2突条部22間に延びる長さに形成されている。フック部材34aは、係止爪28cに係止されたとき左右方向が第2突条部22間に延びる長さに形成されている。フック部材32aとフック部材33aは、それぞれ、係止爪28bに係止されたとき前後方向が係止爪28aのやや後部から第1傾斜部20bの後端部近傍まで延びる長さに形成されている。これによって、フック部材31aを係止爪28aに係止した状態でフック部材32aとフック部材33aを、それぞれ、係止爪28bに係止するとフック部材32aとフック部材33aの前端部はフック部材31aの後端部に当接するようになっている。ここで、フック部材32aとフック部材33aとが、特許請求の範囲の「係止部材」に相当し、フック部材31aが、特許請求の範囲の「スライド防止部材、端末止め部材、他の係止部材」に相当する。

0031

以上のように構成される本実施形態は、以下のような作用効果を奏する。係止爪28bは、クッションパン20の第1傾斜部20bに傾斜方向に沿って配設され、フック部材32aとフック部材33aは、それぞれ、係止爪28bに係止されている。これによって、フック部材32aとフック部材33aが後方に移動しようとする動きは第1傾斜部20bによって阻止される。これは、フック部材32aとフック部材33aが後方に移動しようとするとクッションカバー2Cの左端部32と右端部33を下方に引き込むことになるためクッションパッド2Pが圧縮されてこれを阻止する方向の力を印加するためである。また、フック部材32aとフック部材33aが前方に移動しようとする動きはフック部材32aとフック部材33aの前端部がフック部材31aの後端部に当接することによって阻止される。両者が相俟ってフック部材32aとフック部材33aの前後方向への移動が阻止されクッションカバー2Cが面に沿う方向に移動してしわが発生して見栄えを損じるおそれを抑制できる。また、フック部材32aとフック部材33aの前端部がフック部材31aの後端部に当接するようにフック部材32aとフック部材33aを配設するだけでよいので構造が簡潔である。また、フック部材32aとフック部材33aの前方への移動を阻止するのに新たな部品を追加しなくてもよいので部品点数の増加を抑制できる。さらに、フック部材31aに対してフック部材32a及びフック部材33aから押圧力が加えられたとき、フック部材31aは係止爪28aに対して係合を深める方向に押されるので係合がより確実になる。加えて、係止爪28aはフック部材32a及びフック部材33aの延びる方向の延長線上に配置されているのでフック部材32a及びフック部材33aから印加される押圧力を効率よく受け止めスライド防止機能を十分発揮することができる。

0032

以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。

0033

1.上記実施形態では、シートクッション2に本発明を適用したが、これに限らず、シートバック3に適用することもできる。

0034

2.上記実施形態では、後下方に向けて傾斜して形成された第1傾斜部20bに係止爪28bを配設して、フック部材32aとフック部材33aを取付けこれらの前方への移動をフック部材31aに当接させることで阻止した。しかし、これに限らず、第1傾斜部20bが前下方に傾斜しておりフック部材32aとフック部材33aの後端部をフック部材34aに当接させて移動を阻止するようにしてもよい。さらには、この関係を左右方向に適用してもよい。

0035

3.上記実施形態では、フック部材31a、32a、33a、34aとして横断面が略略J字形の一定断面の部材を使用したが、これに限らず、平板状の樹脂製プレート等を用いてもよい。

0036

4.上記実施形態では、本発明を自動車のシートに適用したが、飛行機電車等に搭載のシートに適用しても良い。

0037

1自動車用シート(乗物用シート)
2シートクッション
2Cクッションカバー(シートカバー)
2Pクッションパッド(シートパッド)
2Fクッションフレーム
20クッションパン(シートフレーム)
20b 第1傾斜部(傾斜面)
28a係止爪(切り起こし爪)
28b 係止爪(被係止部、切り起こし片)
31aフック部材(スライド防止部材、端末止め部材、他の係止部材)
32a フック部材(係止部材)
33a フック部材(係止部材)
F フロア

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