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技術 遊技機

出願人 株式会社三洋物産
発明者 平松真司関田貴志山城仁
出願日 2016年4月11日 (4年8ヶ月経過) 出願番号 2016-079164
公開日 2017年10月19日 (3年2ヶ月経過) 公開番号 2017-189247
状態 特許登録済
技術分野 弾玉遊技機の表示装置 弾球遊技機(パチンコ等)
主要キーワード 同付勢部材 両パネル部材 残りステップ 情報出力形態 ダミーコマンド 前側パネル 開放部位 後側パネル
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年10月19日)のものです。
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図面 (20)

課題

遊技への注目度を好適に向上させることが可能な遊技機を提供する。

解決手段

電動役物によるサポートモード高頻度サポートモードとなることにより、遊技領域PEに設けられた右作動口85への入球が許容される。右作動口85への入球に基づいて取得された保留情報が当たりに対応している場合には保留コマンドの設定に際して先ず当否情報の確認を行う。保留情報が外れに対応している場合には、変動表示態様の確認を行い、保留コマンドに変動表示態様を特定した情報をセットする。これに対して、保留情報が当たりに対応している場合には、変動表示態様の確認が制限され、保留コマンドに変動表示態様を特定した情報をセットするのではなくこの情報の代わりにダミーとなる代替情報をセットする。

概要

背景

パチンコ機等の遊技機には、表示画面にて絵柄変動表示する絵柄表示装置を備えているものがある。この種の遊技機では、例えば遊技領域に設けられた作動口への入賞契機として、当たり状態等の遊技者にとって有利な遊技状態を発生させるか否かの抽選が行われるとともに、絵柄の変動表示が開始される。抽選に当選した場合には、表示画面に特定絵柄等が停止表示され、有利な遊技状態へ移行する(例えば特許文献1)。

概要

遊技への注目度を好適に向上させることが可能な遊技機を提供する。電動役物によるサポートモード高頻度サポートモードとなることにより、遊技領域PEに設けられた右作動口85への入球が許容される。右作動口85への入球に基づいて取得された保留情報が当たりに対応している場合には保留コマンドの設定に際して先ず当否情報の確認を行う。保留情報が外れに対応している場合には、変動表示態様の確認を行い、保留コマンドに変動表示態様を特定した情報をセットする。これに対して、保留情報が当たりに対応している場合には、変動表示態様の確認が制限され、保留コマンドに変動表示態様を特定した情報をセットするのではなくこの情報の代わりにダミーとなる代替情報をセットする。

目的

本発明は、上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、遊技への注目度を好適に向上させることが可能な遊技機を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

遊技領域に設けられた始動球部と、前記始動入球部への入球に基づいて特別情報を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段の取得した特別情報を複数記憶可能な取得情報記憶手段と、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報と対応しているか否かの判定を順次行う判定手段と、表示部を有し、当該表示部にて絵柄可変表示する絵柄表示手段と、前記判定手段により前記判定が行われることに先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて前記絵柄表示手段において絵柄の可変表示を開始させ、前記判定の結果に対応した停止結果を表示し前記絵柄の可変表示が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の絵柄の可変表示が行われるように前記絵柄表示手段を制御する遊技回制御手段と、前記取得情報記憶手段に記憶されている所定の特別情報が前記判定手段による判定対象となった場合における判定結果に対応する情報を、当該所定の特別情報が前記判定の対象となるよりも前のタイミングにおいて特定する先特定手段とを備え、前記特別情報は、第1個別情報、第2個別情報及び第3個別情報を含む情報群であり、前記判定手段は、前記所定の判定情報を構成する第1判定情報に前記第1個別情報が対応しているか否かを判定する第1判定手段と、前記所定の判定情報を構成する第2判定情報に前記第2個別情報が対応しているか否かを判定する第2判定手段と、前記所定の判定情報を構成する第3判定情報に前記第3個別情報が対応しているか否かを判定する第3判定手段とを有し、遊技球が入球可能な受入状態及び遊技球が入球不可となる非受入状態に切替可能な可変入球部と、前記第1判定手段により前記第1個別情報が前記第1判定情報と対応していると判定されたことに基づいて、前記可変入球部を所定期間に亘って前記受入状態に切り替える切替手段と、所定期間内に前記可変入球部へ遊技球が入球した場合に、当該可変入球部の前記受入状態への切り替えの契機となった前記特別情報を構成している前記第2個別情報が前記第2判定手段によって前記第2判定情報と対応していないと判定されていることに基づいて遊技状態を第1遊技状態に移行させ、当該第2個別情報が前記第2判定情報と対応していると判定されていること基づいて遊技状態を前記第1遊技状態よりも遊技者に有利な第2遊技状態に移行させる遊技状態移行手段と、前記第3判定手段による判定結果に基づいて、前記遊技回制御手段による絵柄の変動表示態様を決定する変動表示態様決定手段と、前記特別情報を構成する前記第1個別情報が前記第1判定情報に対応していない場合には前記先特定手段による前記第3個別情報に基づいた前記特定を許容し、前記特別情報を構成する前記第1個別情報が前記第1判定情報に対応している場合には前記先特定手段による前記第2個別情報及び前記第3個別情報に基づいた前記特定を制限する制限手段とを備えていることを特徴とする遊技機

請求項2

前記先特定手段によって特定された情報に基づく特別報知を、前記先特定手段の特定対象となった特別情報に係る遊技回よりも前の特定遊技回にて又は当該特定遊技回及び同特定遊技回よりも更に前の遊技回にて行う特別報知手段を備えている遊技機であって、前記特別報知手段に、前記先特定手段によって特定された情報を提供する情報提供手段を備え、前記情報提供手段は、前記制限手段によって前記第2個別情報及び前記第3個別情報に基づいた前記特定が制限されている場合には、前記第2個別情報及び前記第3個別情報に対応する情報の代わりに所定の代替情報を提供するように構成されていることを請求項1に記載の遊技機。

請求項3

前記情報提供手段から前記特別報知手段に提供された各情報を参照して特別報知の態様を決定する手段及び前記提供手段から提供された情報のうち前記第1個別情報に係る情報のみを参照して特別報知の態様を決定する手段を有する報知態様決定手段を備えていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。

技術分野

0001

本発明は、遊技機に関するものである。

背景技術

0002

パチンコ機等の遊技機には、表示画面にて絵柄変動表示する絵柄表示装置を備えているものがある。この種の遊技機では、例えば遊技領域に設けられた作動口への入賞契機として、当たり状態等の遊技者にとって有利な遊技状態を発生させるか否かの抽選が行われるとともに、絵柄の変動表示が開始される。抽選に当選した場合には、表示画面に特定絵柄等が停止表示され、有利な遊技状態へ移行する(例えば特許文献1)。

先行技術

0003

特開2005−074175号公報

発明が解決しようとする課題

0004

ここで、上述したタイプの遊技機においては、遊技への注目度を高めるべく様々な工夫がなされている。しかしながら、遊技機の構成については遊技への注目度の向上を実現する上で未だ改善の余地がある。

0005

本発明は、上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、遊技への注目度を好適に向上させることが可能な遊技機を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段

0006

以下、上記課題を解決するための手段について記載する。

0007

請求項1記載の発明は、
遊技領域に設けられた始動球部と、
前記始動入球部への入球に基づいて特別情報を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段の取得した特別情報を複数記憶可能な取得情報記憶手段と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が所定の判定情報と対応しているか否かの判定を順次行う判定手段と、
表示部を有し、当該表示部にて絵柄を可変表示する絵柄表示手段と、
前記判定手段により前記判定が行われることに先立って又は前記判定手段により前記判定が行われたことに基づいて前記絵柄表示手段において絵柄の可変表示を開始させ、前記判定の結果に対応した停止結果を表示し前記絵柄の可変表示が終了されることを遊技回の1回として、前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報に応じて各遊技回の絵柄の可変表示が行われるように前記絵柄表示手段を制御する遊技回制御手段と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている所定の特別情報が前記判定手段による判定対象となった場合における判定結果に対応する情報を、当該所定の特別情報が前記判定の対象となるよりも前のタイミングにおいて特定する先特定手段と
を備え、
前記特別情報は、第1個別情報、第2個別情報及び第3個別情報を含む情報群であり、
前記判定手段は、
前記所定の判定情報を構成する第1判定情報に前記第1個別情報が対応しているか否かを判定する第1判定手段と、
前記所定の判定情報を構成する第2判定情報に前記第2個別情報が対応しているか否かを判定する第2判定手段と、
前記所定の判定情報を構成する第3判定情報に前記第3個別情報が対応しているか否かを判定する第3判定手段と
を有し、
遊技球が入球可能な受入状態及び遊技球が入球不可となる非受入状態に切替可能な可変入球部と、
前記第1判定手段により前記第1個別情報が前記第1判定情報と対応していると判定されたことに基づいて、前記可変入球部を所定期間に亘って前記受入状態に切り替える切替手段と、
所定期間内に前記可変入球部へ遊技球が入球した場合に、当該可変入球部の前記受入状態への切り替えの契機となった前記特別情報を構成している前記第2個別情報が前記第2判定手段によって前記第2判定情報と対応していないと判定されていることに基づいて遊技状態を第1遊技状態に移行させ、当該第2個別情報が前記第2判定情報と対応していると判定されていること基づいて遊技状態を前記第1遊技状態よりも遊技者に有利な第2遊技状態に移行させる遊技状態移行手段と、
前記第3判定手段による判定結果に基づいて、前記遊技回制御手段による絵柄の変動表示態様を決定する変動表示態様決定手段と、
前記特別情報を構成する前記第1個別情報が前記第1判定情報に対応していない場合には前記先特定手段による前記第3個別情報に基づいた前記特定を許容し、前記特別情報を構成する前記第1個別情報が前記第1判定情報に対応している場合には前記先特定手段による前記第2個別情報及び前記第3個別情報に基づいた前記特定を制限する制限手段と
を備えていることを特徴とする。

発明の効果

0008

遊技への注目度を好適に高めることができる。

図面の簡単な説明

0009

一実施の形態におけるパチンコ機を示す斜視図である。
パチンコ機の主要な構成を分解して示す斜視図である。
内枠の構成を示す正面図である。
遊技盤の構成を示す正面図である。
(a)電動役物閉鎖状態である場合を示す作動口装置の正面図、(b)電動役物が開放状態である場合を示す作動口装置の正面図である。
表示ユニット正面側から見た概略図である。
内枠の構成を示す背面図である。
遊技盤の背面構成を示す斜視図である。
主制御装置ユニットを取り外した状態を示す遊技盤の背面図である。
裏パックユニットの構成を示す正面図である。
(a)図4部分拡大図、(b)右側可変入賞装置を正面側から見た斜視図である。
右側可変入賞装置を正面側から見た分解斜視図である。
右側可変入賞装置を背面側から見た分解斜視図である。
右側大入賞口及びそれに関連する構成を示す右側可変入賞装置の部分断面図である。
ベースユニット案内通路との関係を示す概略図である。
(a)案内通路を示す概略図、(b)図15のA−A線部分断面図である。
パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。
当否抽選などに用いられる各種カウンタの内容を説明するための説明図である。
(a)下作動口への入賞発生用の当否テーブルを説明するための説明図、(b)右作動口への入賞発生用の当否テーブルを説明するための説明図である。
(a)第1結果表部用の振分テーブルを説明するための説明図、(b)第2結果表示部用の振分テーブルを説明するための説明図である。
主制御装置のMPUにおけるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
スルー用の入賞処理を示すフローチャートである。
作動口用の入賞処理を示すフローチャートである。
情報取得処理を示すフローチャートである。
通常処理を示すフローチャートである。
遊技回制御処理を示すフローチャートである。
データ設定処理を示すフローチャートである。
変動開始処理を示すフローチャートである。
遊技状態移行処理を示すフローチャートである。
特別当たり用の移行処理を示すフローチャートである。
電役サポート処理を示すフローチャートである。
電役開閉制御処理を示すフローチャートである。
報知演出制御装置のMPUにおける変動表示制御処理を示すフローチャートである。
変動開始用処理を示すフローチャートである。
表示画面にて実行される演出を例示した概略図である。
主制御装置のMPUにおける保留コマンド設定処理を示すフローチャートである。
第1設定処理を示すフローチャートである。
第2設定処理を示すフローチャートである。
(a),(b)保留情報、保留コマンド、変動開始コマンドの関係を示す概略図、(c)保留コマンドに含まれる情報を示す概略図である。
報知・演出制御装置のMPUにおける特殊予告演出用設定処理を示すフローチャートである。
(a)特殊予告発生抽選処理を示すフローチャート、(b)特殊予告演出発生態様を示す概略図である。
特殊予告演出用実行処理を示すフローチャートである。
特殊予告演出の流れを示す概略図である。
第2の実施の形態における特殊予告演出の発生態様を示す概略図である。
特殊予告演出の発生態様についての変形例を示す概略図である。

実施例

0010

<第1の実施の形態>
以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の第1の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機10の正面図、図2はパチンコ機10の主要な構成を展開して示す斜視図である。なお、図2では便宜上パチンコ機10における遊技領域内の構成を省略している。

0011

図1に示すように、パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に取り付けられた遊技機主部12とを有している。

0012

外枠11は板材を四辺に連結し構成されるものであって矩形枠状をなしている。外枠11を島設備取り付け固定することにより、パチンコ機10が遊技ホールに設置される。なお、パチンコ機10において外枠11は必須の構成ではなく、遊技場の島設備に外枠11が備え付けられた構成としてもよい。

0013

遊技機主部12は、外枠11によって開閉可能な状態で支持されている。具体的には、外枠11における上枠部と左枠部との連結部分に上側支持用金具17が固定されており、さらに外枠11における下枠部と左枠部との連結部分に下側支持用金具18が設けられている。これら上側支持用金具17及び下側支持用金具18により支持機構が構成され、当該支持機構により外枠11に対して遊技機主部12がパチンコ機10の正面視で左側を回動基端側、右側を回動先端側としてパチンコ機10の前方へ回動可能とされている。

0014

図2に示すように、遊技機主部12は、ベース体としての内枠13と、その内枠13の前方に配置される前扉枠14と、内枠13の後方に配置される裏パックユニット15とを備えている。なお、遊技機主部12のうち内枠13が外枠11に対して回動可能に支持されている。詳細には、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として内枠13が前方へ回動可能とされている。

0015

内枠13には、前扉枠14が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として前方へ回動可能とされている。また、内枠13には、裏パックユニット15が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として後方へ回動可能とされている。

0016

次に、前扉枠14について説明する。図1に示すように、前扉枠14は、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす合成樹脂製の枠体20を主体に構成されており、内枠13における前面のほぼ全域を覆っている。枠体20の中央部分には後述する遊技領域PEのほぼ全域を前方から視認することができるようにした略楕円状の窓部21が形成されており、その窓部21はガラスユニット22によって同前扉枠14の背面側から塞がれている。

0017

ガラスユニット22は、透明性を有する複数のガラスパネル23と、それらガラスパネル23を保持するガラスホルダとを備えている。ガラスホルダには、ガラスパネル23の保持領域を前後に仕切る仕切り部が形成されており、両ガラスパネル23は仕切り部を挟んで前後に相対向している。つまり、両ガラスパネル23の間に所定の隙間を確保することにより、ガラスパネル23同士の干渉を回避しつつ、それらガラスパネル23によって遊技領域PEをパチンコ機10の正面側から2重に覆った状態となっている。

0018

なお、必ずしも両ガラスパネル23をガラスホルダを用いてユニット化する必要は無く、各ガラスパネル23を枠体20に対して個々に取り付ける構成としてもよい。更には、ガラスパネルの枚数は任意であり、1枚としてもよいし、3枚以上としてもよい。但し、安全性及び防犯性向上の観点から、複数のガラスパネルを採用し、それら各ガラスパネルを所定の隙間を挟んで前後に対向させることが好ましい。因みに、ガラスパネルに代えて透明性を有する合成樹脂性パネル部材を採用することも可能である。

0019

ガラスユニット22(詳しくは窓部21)の周囲には、各種ランプ等の発光手段が設けられている。例えば、窓部21の周縁に沿ってLED等の発光手段を内蔵した環状電飾部26が設けられている。環状電飾部26では、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯や点滅が行われる。また、環状電飾部26の中央であってパチンコ機10の最上部には所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ部27が設けられ、さらにその左右側方には賞球払出中に点灯する賞球ランプ部28が設けられている。また、左右の賞球ランプ部28に近接した位置には、遊技状態に応じた効果音などが出力されるスピーカ部29が設けられている。

0020

前扉枠14(枠体20)における窓部21の下方には、手前側膨出した上側膨出部31と下側膨出部32とが上下に並設されている。上側膨出部31内側には上方に開口した上皿33が設けられており、下側膨出部32内側には同じく上方に開口した下皿34が設けられている。上皿33は、後述する払出装置より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら後述する遊技球発射機構側へ導くための機能を有する。また、下皿34は、上皿33内にて余剰となった遊技球を貯留する機能を有する。

0021

下側膨出部32の右方には、手前側へ突出するようにして遊技球発射ハンドル41が設けられている。遊技球発射ハンドル41が操作されることにより、後述する遊技球発射機構から遊技球が発射される。

0022

前扉枠14の背面には、通路形成ユニットが取り付けられている。通路形成ユニットは、合成樹脂により成形されており、上皿33に通じる前扉側上皿通路と、下皿34に通じる前扉側下皿通路とが形成されている。通路形成ユニットにおいて、その上側隅部には後方に突出し上方に開放された受口部が形成されており、当該受口部を仕切壁によって左右に仕切ることで前扉側上皿通路の入口部分と前扉側下皿通路の入口部分とが区画形成されている。前扉側上皿通路及び前扉側下皿通路は上流側が後述する遊技球分配部に通じており、前扉側上皿通路に入った遊技球は上皿33に導かれ、前扉側下皿通路に入った遊技球は下皿34に導かれる。

0023

前扉枠14の背面における回動基端側には、その上端部及び下端部に突起軸が設けられている。これら突起軸は内枠13に対する組付機構を構成する。また、前扉枠14の背面における回動先端側には、図2に示すように、後方に延びる鉤金具63が上下方向に複数並設されている。これら鉤金具63は内枠13に対する施錠機構を構成する。

0024

次に、図3に基づき内枠13について詳細に説明する。図3は内枠13の正面図である。なお、図3においては図2と同様に便宜上パチンコ機10の遊技領域PE内の構成を省略している。

0025

内枠13は、外形が外枠11と同様に略矩形状をなす樹脂ベース70を主体に構成されている。樹脂ベース70の高さ寸法は、外枠11の高さ寸法よりも若干小さく設定されている。また、樹脂ベース70は外枠11の上側枠部に寄せて配置され、外枠11の下側枠部と樹脂ベース70との間には若干の隙間が形成されている。外枠11にはこの隙間を塞ぐようにして幕板が装着されている。幕板は、樹脂ベース70(詳しくはその下端部)の下方に配置されており、内枠13が外枠11に対して閉じられた状態では樹脂ベース70が幕板の上に載ることとなる。なお、幕板と樹脂ベース70との間に若干のクリアランスを設けてもよい。

0026

樹脂ベース70の前面における回動基端側(図3の左側)には、その上端部及び下端部に支持金具71,72が取り付けられている。図示は省略するが、支持金具71,72には軸孔が形成されており、それら軸孔に前扉枠14の突起軸が挿入されることにより、内枠13に対して前扉枠14が回動可能に支持されている。

0027

樹脂ベース70の前面における回動先端側(図3の右側)には、前扉枠14の背面に設けられた鉤金具63(図2参照)を挿入するための挿入孔73がそれぞれ設けられている。本パチンコ機10では、内枠13や前扉枠14を施錠状態とするための施錠装置75が内枠13の背面側に隠れて配置される構成となっている。したがって、鉤金具63が挿入孔73を介して施錠装置75(詳しくは前扉用受け部材76)に係止されることによって、前扉枠14が内枠13に対して開放不能に施錠される。また、施錠装置75は、内枠13の後方へ延びる内枠用鉤部材77を有している。これら内枠用鉤部材77が外枠11の鉤受け部材19に引っ掛かることにより遊技機主部12が外枠11に対して閉じた状態で施錠される。

0028

樹脂ベース70の右下隅部には、施錠装置75の解錠操作を行うためのシリンダ錠78が設置されている。シリンダ錠78は施錠装置75に一体化されており、シリンダ錠78の鍵穴に差し込んだキーを右に回すと内枠13に対する前扉枠14の施錠が解除され、シリンダ錠78の鍵穴に差し込んだキーを左に回すと外枠11に対する内枠13の施錠が解除されるように施錠装置75が構成されている。

0029

樹脂ベース70の中央部には略楕円形状の窓孔74が形成され、樹脂ベース70に装着された遊技盤80によって同窓孔74が後方から塞がれている。遊技盤80は、木製の合板と同合板における前側の板面を覆うシート材とを有してなり、その前面が上記窓孔74を通じて樹脂ベース70の正面側に露出している。この露出している部位、すなわち遊技盤80の前面には、遊技球が流下する遊技領域PEが形成されている。既に説明したように遊技領域PEはガラスユニット22(詳しくは後側のガラスパネル23)によって覆われている。ガラスユニット22は、後側のガラスパネル23と遊技盤80の前面との隙間が遊技球の直径よりも僅かに大きくなるように、すなわち遊技領域PEを流下する遊技球が同遊技領域PEの同一箇所にて前後に並ばないように配置されている。これにより、遊技領域PEでの球詰まりを抑制している。なお、遊技盤80は木製に限定されるものではなく、合成樹脂製とすることも可能である。

0030

以下、図4に基づき遊技盤80(特に遊技領域PEに配された各種構成)について説明する。図4は遊技盤80の正面図である。

0031

遊技盤80には、ルータ加工が施されることによって自身の厚さ方向(前後方向)に貫通する大小複数の開口が形成されている。各開口には、一般入賞口81、可変入賞装置82,83、作動口84,85、スルーゲート86、主表示ユニット87及び可変表示ユニット88等がそれぞれ配設されている。一般入賞口81、可変入賞装置82,83及び作動口84,85に遊技球が入ると、それら遊技球が後述する検知センサにより検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球の払い出し等の特典が遊技者に付与される。その他に、遊技盤80の最下部にはアウト口89が設けられており、各種入賞口等に入らなかった遊技球はアウト口89を通って遊技領域PEから排出される。以下の説明では、アウト口89への遊技球の入球と明確に区別するために、一般入賞口81、可変入賞装置82,83、作動口84,85、スルーゲート86への遊技球の入球を、入賞とも表現する。

0032

また、遊技盤80には、遊技球の流下経路を適宜分散,調整等するために多数の90が植設されているとともに、風車等の各種部材(役物)が配設されている。これら釘90や風車等の各種構成によって、遊技球の流下経路が分化され、上述した一般入賞口81等への入賞が適度な確率で発生するように調整されている。

0033

上記可変表示ユニット88は遊技盤80の中央に配されており、同可変表示ユニット88の周辺に作動口84,85等が配設されている。作動口84,85は、可変表示ユニット88の下方に配設された下側の作動口84(以下便宜上、下作動口84と称する)と、同可変表示ユニット88の右方に配設された右側の作動口85(以下便宜上、右作動口85と称する)とによって構成されており、特に右作動口(抽選契機入球部)85には、開閉式の入球補助装置(入球補助手段)又は開閉部材(開閉手段)としての電動役物91が設けられている。図5の模式図に示すように電動役物91は、左右一対可動片91aと同可動片91aを駆動させるソレノイド式の駆動部とを有してなり、図5(a)に示すように右作動口85への入球が可能又は容易となる開状態補助状態)と、図5(b)に示すように同入球が不可又は困難となる閉状態(非補助状態)とに切替可能となっている。

0034

再び図4を参照して説明すれば、この右作動口85の上方に上記スルーゲート86が配置されており、遊技球のスルーゲート86の通過をトリガとした抽選にて当選となった場合には、電動役物91が所定時間だけ開状態となる。

0035

なお、下作動口84への入球が発生した場合には3個の遊技球の払出が実行され、右作動口85への入球が発生した場合には4個の遊技球の払出が実行されるが、遊技球の払出個数は上記のものに限定されることはない。但し、下作動口84に対する右作動口85の有利性を高める上では、下作動口84に係る払出個数よりも右作動口85に係る払出個数を多く設定することが好ましい。

0036

可変入賞装置(特別入球装置又は特別入球手段)82,83についても、下作動口84及び右作動口85と同様に、可変表示ユニット88の下方及び右方に個別に配置されている。以下便宜上、可変表示ユニット88の下方(詳しくは下作動口84の下方)に配置された可変入賞装置82を「下側可変入賞装置82」と称し、可変表示ユニット88の右方(詳しくは右作動口85の下方)に配置された可変入賞装置83を「右側可変入賞装置83」と称する。

0037

下側可変入賞装置82は、遊技盤80の背面側へと通じる大入賞口82aを備えているとともに、当該大入賞口82aを開閉する開閉部材(開閉手段)としての開閉扉82bを備えている。開閉扉82bは、遊技球の入球が可能又は容易となる開状態(補助状態)と、同入球が不可又は困難となる閉状態(非補助状態)とに切替可能となっている。また、同開閉扉82bは、遊技盤80の背面側に設けられた可変入賞駆動部82c(詳しくはソレノイド)と連結されており、通常時においては開閉扉82bは閉状態のまま維持され、内部抽選において開閉実行モード(開閉実行状態)への移行に当選した場合に開状態に切り替えられるようになっている。

0038

ここで、開閉実行モードとは、大当たり当選となった場合に移行することとなるモードである。当該開閉実行モードにおける可変入賞装置82の開放態様としては、例えば所定時間(例えば30sec)の経過又は所定個数(例えば10個)の入賞を1ラウンドとして、複数ラウンド(例えば16ラウンド)を上限とした開閉扉82bの開放が繰り返されるように設定されているものがある。

0039

右側可変入賞装置83は、下側可変入賞装置82と同様に、遊技盤80の背面側へと通じる右側大入賞口と、当該右側大入賞口を開閉する開閉部材(開閉手段)としての開閉扉とを備えている。開閉扉は、遊技球の入球が可能又は容易となる開状態(補助状態)と、同入球が不可又は困難となる閉状態(非補助状態)とに切替可能となっている。また、同開閉扉は、遊技盤80の背面側に設けられた可変入賞駆動部(詳しくはソレノイド)と連結されており、通常時においては、開閉扉は閉状態のまま維持され、右作動口85への入球に基づく内部抽選において後述する特別当たりに当選した場合に抽選結果確定モードに切り替えられるようになっている。

0040

ここで、抽選結果確定モードとは、右作動口85における抽選結果(特別当たり)が有効となって下側可変入賞装置82が開閉実行モードへ移行されるか、つまり開閉実行モードへの移行が確定されるか、それとも抽選結果が無効となり開閉実行モードへの移行が回避されるかを抽選するモードである。抽選結果確定モードにおける右側可変入賞装置83の開放態様としては、後述する右作動口用表示部に特別当たりを示す絵柄が表示されたタイミングから所定期間(例えば3sec)が経過するまで開閉扉が開放されるように設定されている。

0041

次に、可変表示ユニット88について説明する。可変表示ユニット88には、作動口84,85への入賞をトリガとして図柄を可変表示する図柄表示装置96が設けられている。また、可変表示ユニット88には、図柄表示装置96を囲むようにしてセンターフレーム97が配設されている。センターフレーム97の下部には、下作動口84に対応する下作動口用保留ランプ部98と、右作動口85に対応する右作動口用保留ランプ部99とが設けられている。本実施の形態においては、遊技球が各作動口84,85を通過した回数はそれぞれ最大4回まで保留される構成となっているが、保留ランプ部98,99の点灯によって各作動口84,85に対応する保留個数が個別に表示されるようになっている。

0042

図柄表示装置96は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置として構成されており、後述する表示制御装置により表示内容が制御される。図柄表示装置96には、例えば左、中及び右に並べて図柄が表示され、これらの図柄が上下方向にスクロールされるようにして変動表示されるようになっている。そして、予め設定されている有効ライン上に所定の組合せの図柄が停止表示された場合には、特別遊技状態(以下、大当たりという)が発生することとなる。

0043

作動口84,85は、可変表示ユニット88寄りとなる位置に配置されている。作動口84,85への入賞をトリガとして、大当たりが発生し得るため、遊技者は作動口84,85に入賞するか否かに注目するとともに、大当たりが発生するか否かを把握するため図柄表示装置96に注目するものと考えられる。作動口84,85を可変表示ユニット88寄りに設けたことは、遊技者が注目したい箇所を可変表示ユニット88周辺に集中させるための工夫である。

0044

可変表示ユニット88を挟んで右側可変入賞装置83とは反対側には、上記主表示ユニット87が配されている。主表示ユニット87は、遊技領域PEの下部側の外縁に沿って配置されており、遊技盤80の前面からパチンコ機10前方に突出している。主表示ユニット87の前面は、遊技領域PEをパチンコ機10前方から視認可能とする上記ガラスユニット22(詳しくは後側のガラスパネル23)と対向しており、さらに後側のガラスパネル23との間の距離は遊技球1個分よりも狭くなっている。これにより、主表示ユニット87の前面の前方を遊技球が落下することが回避されている。

0045

ここで、図6を参照して主表示ユニット87について補足説明する。図6は主表示ユニット87を正面側から見た概略図である。

0046

主表示ユニット87においてガラスユニット22と対向している部分には、所定の絵柄等が表示される主表示部Dが設けられている。主表示部Dは、下作動口84への入賞に基づいた抽選結果を表示する下作動口用表示部DLと、右作動口85への入賞に基づいて行われた抽選結果を表示する右作動口用表示部DRとを有してなる。

0047

下作動口用表示部DLでは、下作動口84への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、下作動口84への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が明示される。下作動口84への入賞に基づく内部抽選の結果が開閉実行モードへの移行に対応した当選結果であった場合には、下作動口用表示部DLにて変動表示が停止され、停止結果として所定の絵柄が表示された後に、上記開閉実行モードへ移行される。

0048

右作動口用表示部DRでは、右作動口85への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、右作動口85への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が明示される。右作動口85への入賞に基づく内部抽選の結果が大当たり又は特別当たりに対応した当選結果であった場合には、右作動口用表示部DRにて変動表示が停止され、停止結果として所定の絵柄が表示された後に、その結果に応じて上記開閉実行モード又は抽選結果確定モードに移行される。

0049

ここで、いずれかの作動口84,85への入賞に基づいて、対応する表示部DL,DRにて変動表示が開始され、所定の停止結果を表示し上記変動表示が停止されるまでが遊技回の1回に相当する。但し、遊技回の1回は、上記の内容に限定されることはなく、例えば、単一の表示領域が設けられ、いずれの作動口84,85への入賞が発生したとしてもその単一の表示領域にて変動表示が行われる構成においては、当該単一の表示領域にて変動表示が開始され、所定の停止結果を表示した状態で上記変動表示が停止されるまでを遊技回の1回とする。

0050

また、主表示ユニット87の主表示部Dには両表示部DL,DR以外に、スルーゲート86への入賞に基づいた抽選結果を表示するスルーゲート用表示部DSが併設されている。スルーゲート用表示部DSでは、スルーゲート86への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、スルーゲート86への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が明示される。スルーゲート86への入賞に基づく内部抽選の結果が電役開放状態への移行に対応した当選結果であった場合には、スルーゲート用表示部DSにて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、電役開放状態へ移行する。電役開放状態では、右作動口85に設けられた上記電動役物91が所定の態様で開放される。

0051

更に、本実施の形態においては遊技球がスルーゲート86を通過した回数は最大4回まで保留される構成が採用されているが、主表示ユニット87の主表示部Dにはその保留個数を表示する保留数用表示部DHが設けられている。

0052

これら各表示部DL,DR,DS,DHについては、前扉枠14のガラスユニット22を通じてパチンコ機10前方から視認可能となっているとともに、これら各種表示部DL,DR,DS,DHの前方を遊技球が移動することが回避されることで視認性が担保されている。なお、これら各表示部DL,DR,DS,DHにおける表示態様については後述する。

0053

再び図3を用いて内枠13の構成について説明すれば、樹脂ベース70における遊技盤80の下方には、上記遊技球発射ハンドル41の操作に基づいて遊技領域PEへ遊技球を発射する遊技球発射機構110が設けられている。遊技球発射機構110は、所定の発射待機位置に配置された遊技球を打ち出すソレノイド111と、同ソレノイド111によって打ち出された遊技球の発射方向を規定する発射レール112と、上記発射待機位置に遊技球を供給する球送装置113と、それら各種構成111〜113が装着されているベースプレート114とを主要な構成として備えており、同ベースプレート114が樹脂ベース70に固定されることで、樹脂ベース70に対して一体化されている。

0054

発射レール112は、遊技盤80側に向けて上り傾斜となるように、斜めに傾いた状態でベースプレート114に固定されている。発射レール112の下流側の端部(すなわち下端部)寄りとなる位置には、球送装置113から供給された遊技球を上述した発射待機位置に留める球ストッパが配されている。球ストッパよりも更に下流側となる位置に、上記ソレノイド111が配置されている。

0055

ソレノイド111は、後述する電源発射制御装置に対して電気的に接続されている。その電源・発射制御装置からの電気的な信号の出力に基づいてソレノイド111の出力軸伸縮方向に往復動することにより、発射待機位置に置かれた遊技球が遊技盤80側、詳しくは遊技盤80に装着された誘導レール100に向けて打ち出される。

0056

誘導レール100は、遊技領域PEを同遊技領域PEの外形が略円形状となるように区画形成している。また、誘導レール100は、遊技球の直径よりも若干大きな隙間を隔てて対峙するように配置された内レール101及び外レール102からなり、それら両レール101,102によって一条誘導通路103が区画形成されている。誘導通路103は、発射レール112の先端側(斜め下方)に開放された入口部分と、遊技領域PEの上部に位置する出口部分とを有している。ソレノイド111の動作に基づいて発射された遊技球は、発射レール112→誘導レール100(入口部分→出口部分)の順に移動することにより遊技領域PEに導かれる。なお、遊技盤80において出口部分の先側、詳しくは内レール101の先端付近には、遊技領域PEに到達した遊技球の同誘導通路103内への逆戻りを防止する逆戻り防止部材106が取り付けられており、先んじて遊技領域PEに至った遊技球によって後続する遊技球の打ち出しが妨げられることを抑制している。

0057

誘導レール100を構成している各レール101,102は、遊技領域PEの略中央部分を中心とする円弧状をなしている。このため、誘導通路103を通過する遊技球は、自身に発生する遠心力により外レール102に沿って、すなわち外レール102に接触したまま移動(摺動又は転動)しやすくなっている。

0058

図3に示すように、誘導レール100及び発射レール112は、同誘導レール100の入口部分と発射レール112の先端部分とが遊技盤80の下端縁を挟んで斜めに対峙するように配置されている。つまり、それら両レール100,112は、同誘導レール100の入口部分と発射レール112の先端部分とが遊技盤80の下端縁近傍にて左右にずれるようにして配置されている。これにより両レール100,112を遊技盤80の下端縁に近づけつつ、誘導レール100の入口部分と発射レール112との間には所定間隔の隙間を形成している。

0059

このようにして形成された隙間よりも下側にはファール球通路が配設されている。ファール球通路は前扉枠14の通路形成ユニットに一体成形されている。仮に遊技球発射機構110から発射された遊技球が遊技領域PEまで至らずファール球として誘導通路103内を逆戻りする場合には、それらファール球が上記隙間を介してファール球通路内に入ることとなる。ファール球通路は前扉側下皿通路に通じており、ファール球通路に入った遊技球は図1に示した下皿34に排出される。これにより、ファール球と次に発射される遊技球との干渉が抑制される。

0060

樹脂ベース70において発射レール112の左方(詳しくは前扉枠14を支持している側)には樹脂ベース70を前後方向に貫通する貫通孔が形成されており、この貫通孔に通路形成部材121が配設されている。通路形成部材121は、樹脂ベース70に対してネジ止めされており、本体側上皿通路122と本体側下皿通路123とを有している。それら本体側上皿通路122及び本体側下皿通路123の上流側は、後述する遊技球分配部に通じている。また、通路形成部材121の下方には前扉枠14に取り付けられた通路形成ユニットの受口部が入り込んでおり、本体側上皿通路122の下方には前扉側上皿通路が配置され、本体側下皿通路123の下方には前扉側上皿通路が配置されている。

0061

樹脂ベース70において通路形成部材121の下方には、本体側上皿通路122及び本体側下皿通路123を開閉する開閉部材124が取り付けられている。開閉部材124はその下端に設けられた支軸により前後方向に回動可能に支持されており、さらに本体側上皿通路122及び本体側下皿通路123を閉鎖する前方位置付勢する付勢部材が設けられている。従って、前扉枠14を内枠13に対して開いた状態では開閉部材124が図示の如く起き上がり、本体側上皿通路122及び本体側下皿通路123を閉鎖する。これにより、本体側上皿通路122又は本体側下皿通路123に遊技球が貯留されている状態で前扉枠14を開放した場合、その貯留球こぼれ落ちてしまうといった不都合が防止できる。これに対し、前扉枠14を閉じた状態では、前扉枠14の通路形成ユニットに設けられた受口部により付勢力に抗して開閉部材124が押し開けられる。この状態では、本体側上皿通路122と前扉側上皿通路とが連通し、さらに本体側下皿通路123と前扉側下皿通路とが連通している。

0062

次に、図7に基づき内枠13(樹脂ベース70及び遊技盤80)の背面構成について説明する。図7は内枠13の背面図である。

0063

樹脂ベース70の背面における回動基端側(図7の右側)には、軸受け金具132が上下に並設されている。軸受け金具132には、上下に離間させて軸受け部が形成されており、これら軸受け部により内枠13に対して裏パックユニット15が回動可能に取り付けられている。

0064

樹脂ベース70の背面には、係止金具135が複数設けられており、これら係止金具135によって上述したように樹脂ベース70に対して遊技盤80が取り付けられている。ここで、図8及び図9を参照して遊技盤80の背面の構成を説明する。図8は遊技盤80を遊技機後方から見た斜視図、図9は遊技盤80から主制御装置ユニットを取り外した状態を示す背面図である。

0065

図8に示すように、遊技盤80の中央に配置される可変表示ユニット88には、センターフレーム97を背後から覆う合成樹脂製のフレームカバー141が後方に突出させて設けられており、フレームカバー141に対して後側から上述した図柄表示装置96が取り付けられるとともに、その図柄表示装置96を駆動するための表示制御装置が取り付けられている(図示は省略)。これら図柄表示装置96及び表示制御装置は前後方向に重ねて配置され(図柄表示装置が前、表示制御装置が後)、さらにその後方に報知・演出制御装置ユニット142が搭載されている。報知・演出制御装置ユニット142は、報知・演出制御装置143と、取付台144とを具備する構成となっており、取付台144上に報知・演出制御装置143が装着されている。

0066

報知・演出制御装置143は、後述する主制御装置からの指示に従い音声ランプ表示、及び表示制御装置の制御を司る報知・演出制御基板を具備しており、報知・演出制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス145に収容されて構成されている。

0067

図9に示すように、可変表示ユニット88の下方には一般入賞口81や作動口84,85等を介して遊技盤80の背面側に移動した遊技球を回収する集合板ユニット150が設けられている。集合板ユニット150は遊技盤80に固定されており、同集合板ユニット150には当該集合板ユニット150を後方から覆うようにして主制御装置ユニット160が搭載されている(図8参照)。なお、主制御装置ユニット160の搭載対象は、集合板ユニット150に限定されるものではない。例えば、主制御装置ユニット160を遊技盤80に搭載することも可能である。

0068

主制御装置ユニット160は、合成樹脂製を用いて形成された無色透明な取付台161と、同取付台161に搭載された主制御装置162とによって構成されている。取付台161は、集合板ユニット150によって回動可能に支持されており、取付台161ごと主制御装置ユニット160を回動させることで同取付台161から主制御装置162を取り外すことなく目視による確認作業が可能となっている。

0069

主制御装置162は、遊技の主たる制御を司る機能(主制御回路)と、電源を監視する機能(停電監視回路)とを有する主制御基板を具備しており、当該主制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス163に収容されて構成されている。

0070

基板ボックス163は、略直方体形状のボックスベース表ケース体)とこのボックスベースの開口部を覆うボックスカバー裏ケース体)とを備えている。これらボックスベースとボックスカバーとは封印手段としての封印部164によって開封不能に連結され、これにより基板ボックス163が封印されている。封印部164は、基板ボックス163の長辺部に5つ設けられ、そのうち少なくとも一つが用いられて封印処理が行われる。

0071

封印部164はボックスベースとボックスカバーとを開封不能に結合する構成であれば任意の構成が適用できるが、封印部164を構成する長孔係止爪を挿入することでボックスベースとボックスカバーとが開封不能に結合されるようになっている。封印部164による封印処理は、その封印後の不正な開封を防止し、また万一不正開封が行われてもそのような事態を早期に且つ容易に発見可能とするものであって、一旦開封した後でも再度封印処理を行うこと自体は可能である。すなわち、5つの封印部164のうち、少なくとも一つの長孔に係止爪を挿入することにより封印処理が行われる。そして、収容した主制御基板の不具合発生の際や主制御基板の検査の際など基板ボックス163を開封する場合には、係止爪が挿入された封印部と他の封印部との連結部分を切断する。これにより、基板ボックス163のボックスベースとボックスカバーとが分離され、内部の主制御基板を取り出すことができる。その後、再度封印処理する場合は他の封印部の長孔に係止爪を挿入する。基板ボックス163の開封を行った旨の履歴を当該基板ボックス163に残しておけば、基板ボックス163を見ることで不正な開封が行われた旨が容易に発見できる。

0072

基板ボックス163の一方の短辺部には、その側方に突出するようにして複数の結合片が設けられている。これら結合片は、取付台161に形成された複数の被結合片と1対1で対応しており、結合片と被結合片とにより基板ボックス163と取付台161との間で封印処理が行われる。

0073

次に、図2及び図10に基づき裏パックユニット15について説明する。図10は裏パックユニット15の正面図である。

0074

既に説明したように内枠13は裏パックユニット15によって後方から覆われている。図10に示すように、裏パックユニット15は、裏パック201を備えており、当該裏パック201に対して、払出機構部202、排出通路盤及び制御装置集合ユニット204が取り付けられている。

0075

裏パック201は透明性を有する合成樹脂により成形されており、払出機構部202などが取り付けられるベース部211と、パチンコ機10後方に突出し略直方体形状をなす保護カバー部212とを有する。保護カバー部212は左右側面及び上面が閉鎖され且つ下面のみが開放された形状をなし、少なくとも上記可変表示ユニット88を囲むのに十分な大きさを有する。

0076

ベース部211には、その右上部に外部端子板213が設けられている。外部端子板213には各種の出力端子が設けられており、これらの出力端子を通じて遊技ホール側の管理制御装置に対して各種信号が出力される。また、ベース部211にはパチンコ機10後方からみて右端部に上下一対掛止ピン214が設けられており、掛止ピン214を内枠13に設けられた軸受け金具132(詳しくは軸受け部)に挿通させることで、裏パックユニット15が内枠13に対して回動可能に支持されている。また、ベース部211における回動先端部には、内枠13に設けられた被締結孔に対して締結するための締結具215が設けられており、当該締結具215を被締結孔に嵌め込むことで内枠13に対して裏パックユニット15が固定されている。

0077

ベース部211には、保護カバー部212を迂回するようにして払出機構部202が配設されている。払出機構部202には、裏パック201の最上部に配されているとともに上方に開口したタンク221が設けられており、遊技ホールの島設備から供給される遊技球がそのタンク221に逐次補給される。タンク221の下方には、下流側に向けて緩やかに傾斜するタンクレール222が連結され、タンクレール222の下流側には上下方向に延びるケースレール223が連結されている。ケースレール223の最下流部には払出装置224が設けられている。払出装置224より払い出された遊技球は、当該払出装置224の下流側に設けられた図示しない払出通路を通じて、裏パック201のベース部211に設けられた遊技球分配部225に供給される。

0078

遊技球分配部225は、払出装置224より払い出された遊技球を上皿33、下皿34又は後述する排出通路の何れかに振り分けるための機能を有し、内側の開口部が上述した本体側上皿通路122及び前扉側上皿通路を介して上皿33に通じ、外側の開口部が本体側下皿通路123及び前扉側下皿通路を介して下皿34に通じるように形成されている。

0079

ベース部211の下端部には、当該下端部を前後に挟むようにして排出通路盤及び制御装置集合ユニット204が取り付けられている(図2参照)。排出通路盤には、制御装置集合ユニット204と対向する面に後方に開放された排出通路が形成されており、当該排出通路の開放部は制御装置集合ユニット204によって塞がれている。排出通路は、遊技ホールの島設備等へ遊技球を排出するように形成されており、上述した回収通路等から排出通路に導出された遊技球は当該排出通路を通ることでパチンコ機10外部に排出される。

0080

図10に示すように、制御装置集合ユニット204は、横長形状をなす取付台241を有し、取付台241に払出制御装置242と電源・発射制御装置243とが搭載されている。これら払出制御装置242と電源・発射制御装置243とは、払出制御装置242がパチンコ機10後方となるように前後に重ねて配置されている。

0081

払出制御装置242においては基板ボックス244内に払出装置224を制御する払出制御基板が収容されており、当該払出制御基板に設けられた状態復帰スイッチ245が基板ボックス244外に突出している。例えば、払出装置224における球詰まり等、払出エラーの発生時において状態復帰スイッチ245が押されると、球詰まりの解消が図られるようになっている。

0082

電源・発射制御装置243は、基板ボックス246内に電源・発射制御基板が収容されており、当該基板により、各種制御装置等で要する所定の電源が生成されて出力され、さらに遊技者による遊技球発射ハンドル41の操作に伴う遊技球の打ち出しの制御が行われる。また、電源・発射制御装置243にはRAM消去スイッチ247が設けられている。本パチンコ機10は各種データの記憶保持機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰の際には停電時の状態に復帰できるようになっている。したがって、例えば遊技ホールの営業終了の場合のように通常手順で電源を遮断すると遮断前の状態が記憶保持されるが、RAM消去スイッチ247を押しながら電源を投入すると、RAMデータ初期化されるようになっている。

0083

ここで、上記集合板ユニット150とそれに関連する構成とについて補足説明する。集合板ユニット150は、上述した一般入賞口81等を介して遊技盤80の背面側に誘導された遊技球を回収する集合板151を備えている。集合板151は、光透過性を有する(具体的には無色透明な)合成樹脂材料によって形成されており、遊技球の流下経路の目視による確認が容易化されている。これにより、仮に集合板151にて球詰まり等が発生した場合であっても、そのような不都合がどの箇所で生じているかを容易に把握することが可能となっている。

0084

図12に示すように、集合板151は、遊技球を回収する機能が付与された本体部と遊技盤80に対する取付部とが一体成形されてなり、全体として遊技盤80の左右両端部に跨って延びる横長状をなしている。取付部は、遊技盤80の背面に対して平行な板状をなしており、同取付部261が遊技盤80に面当たりした状態でネジ止めされることにより、集合板151と遊技盤80とが一体化されている。

0085

集合板151の本体部には遊技盤80の背面に向けて起立する一対の壁部が設けられており、これら各壁部によって遊技球を回収する回収通路が区画形成されている。回収通路は、一般入賞口81、作動口84,85及び可変入賞装置82,83等の各入球部に対応して複数設けられている。それら各入球部に入賞した遊技球は何れも回収通路を介して遊技盤80の下部に集められる。

0086

遊技盤80の下方には上述した排出通路盤203(図2参照)が配置されており、回収通路によって遊技盤80の下部に集められた遊技球は排出通路231に導出され、その後パチンコ機10の外部に排出される、詳しくは島設備に返却される。なお、上述したアウト口89についても同様に排出通路231に通じており、何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球は同アウト口89を介して排出通路231内に導出され、パチンコ機10の外部に排出される。

0087

各回収通路のうち一般入賞口81及び下作動口84に対応する回収通路の途中位置には、遊技球の通過を検知する検知センサが設けられている。各検知センサ270は、各回収通路の途中位置に設けられた検知領域を遊技球が通過することで、一般入賞口81等の入球部への入球を検知するものであり、具体的には上記検知領域を遊技球が通過した場合に生じる磁場の変化を把握する磁気センサが採用されている。

0088

これら各検知センサは、遊技盤80の背面側に設けられた主制御装置ユニット160(詳しくは主制御装置162)に電気的に接続されており、それら検知センサにて生成された検知信号が同主制御装置162に対して出力される構成となっている。

0089

<右側可変入賞装置83>
本実施の形態においては、上述した右側可変入賞装置83について特徴的な構成を有している。ここで、図11図14に基づき右側可変入賞装置83について詳しく説明する。図11(a)は図4における右側可変入賞装置83及びその周辺部位を示す部分拡大図、図11(b)は右側可変入賞装置83を正面側から見た斜視図、図12は右側可変入賞装置83を正面側から見た分解斜視図、図13は右側可変入賞装置83を背面側から見た分解斜視図、図14は右側大入賞口を示す右側可変入賞装置83の部分断面図である。なお、図11(b)においては右側大入賞口が開放された状態を示し、図12及び図13においては遊技盤80を2点鎖線によって表している。

0090

既に説明したように遊技盤80において可変表示ユニット88の右側となる部位には開口部92が形成されている(図11(a)参照)。開口部92は遊技盤80の厚さ方向に貫通しており、この開口部92に対して遊技機前方から右側可変入賞装置83が嵌まっている。このようにして右側可変入賞装置83が配置された状態では、当該右側可変入賞装置83の前面部を構成するとともに遊技盤80に対する取付部としての機能が付与されたベースユニット300によって同開口部92が覆われている。

0091

ベースユニット300は、開口部92の縁部に沿って形成された枠体301を備えている。枠体301は遊技盤80の前面と対向する略環状対向板部301aと当該対向板部301aから遊技機後方に起立するとともに遊技盤80の開口部92の内壁面に沿うようにして形成された筒状部301bとを有している(図13参照)。対向板部301aが遊技盤80の前面に対して当接した状態で同遊技盤80にネジ止めされることにより、右側可変入賞装置83が遊技盤80に対して一体化されている。

0092

枠体301(詳しく対向板部301a)において当該枠体301の中央開口部分よりも上方となる部位には、右側可変入賞装置83に流入した遊技球を遊技盤80の背面側へと誘導する上記右側大入賞口302が形成されている。右側大入賞口302は、枠体301の厚さ方向(遊技機における前後方向)に貫通するようにして形成された入口部302aを有し、枠体301には、同入口部302aを遊技機前方から覆うようにして上記開閉扉303が開閉可能な状態で取り付けられている。また、枠体301には開閉扉303を駆動させる動力源としての可変入賞駆動部304(詳しくはソレノイド)が搭載されている。

0093

右側大入賞口302は、図11に示すように、左右に延びる横長状をなしており、その一端部(詳しくは遊技領域PEの中央側となる端部)の奥側(詳しくは右側大入賞口302の出口部分)には同右側大入賞口302へ流入した遊技球を検知する検知センサ305(詳しくは磁気センサ)が配設されている(図14参照)。

0094

検知センサ305は主制御装置162に対して電気的に接続されており、当該検知センサ305からの検知信号(検知情報)が同主制御装置162に出力される。この検知信号に基づいて、主制御装置162にて右側大入賞口302への入賞の有無等を把握することが可能となっている。

0095

図14に示すように、ベースユニット300において上記右側大入賞口302の下方には、枠体301の中央開口部分(すなわち上記筒状部301bの前側開口部)を覆うようにして前側パネル部材306が設けられている。前側パネル部材306は、枠体301に対して固定されており、これら前側パネル部材306及び枠体301によって開口部92が塞がれている。

0096

また、枠体301には、前側パネル部材306と所定の隙間(詳しくは遊技盤80の厚さ寸法と同寸法となるように設定された隙間)を隔てて遊技機後方から対向する後側パネル部材307が設けられている。後側パネル部材307は平板状をなしており、同後側パネル部材307によって上記筒状部301bの後側開口部が遊技機後方から塞がれた状態となっている。

0097

前側パネル部材306及び後側パネル部材307は透明性を有する合成樹脂材料によって形成されており、これら両パネル部材306,307を通じてベースユニット300の後方が視認可能となっている。ベースユニット300の後方には、右側大入賞口302へ流入した遊技球であって上記検知センサ305による検知領域を通過した遊技球を集合板151(詳しくは回収通路)へと案内する案内通路320が設けられている。

0098

ここで、図11図14に加えて図15及び図16を適宜参照し、案内通路320について説明する。図15はベースユニット300と案内通路320との関係を示す概略図、図16(a)は案内通路320を示す概略図、図16(b)は図15のA−A線部分断面図である。

0099

図14に示すように、案内通路320はベースユニット300と同ベースユニット300の後方に配置された通路形成ユニット330とが組み合わされることにより形成されている。

0100

より具体的には、通路形成ユニット330は、後側パネル部材307と所定の隙間を隔てて対向する平板状の基部331を有している。基部331において後側パネル部材307と対向している部分には、同後側パネル部材307側へ起立する起立壁部332が複数形成されている。これら起立壁部332は遊技球の直径寸法よりも僅かに大きな隙間を隔てて相対向しており、同起立壁部332によって後側パネル部材307側(遊技機前方)に開放された溝部333が形成されている。そして、この溝部333における遊技機前方への開放部分が後側パネル部材307によって塞がれることで、上記案内通路320が形成されている。このようにして案内通路320をパネル部材306,307の後方に配するとともに後側パネル部材307を用いて案内通路320を形成することにより、同案内通路320を通過する遊技球を遊技機前方から視認可能となっている。

0101

図15に示すように、案内通路320は、ベースユニット300の上記右側大入賞口302に連通する上流側通路321を有している。上流側通路321は、横長状をなしており、その一端部に上方に開放された入口部が形成されている。右側大入賞口302を通じて遊技盤80の背面側に到達し、同右側大入賞口302の出口部分から流出した遊技球は、上記入口部を通じて案内通路320へ流入することとなる。

0102

図16(a)に示すように、上流側通路321は、当該上流側通路321の入口部から反対側の端部へ向けて(詳しくは遊技領域PEの中央側へ向けて)下り傾斜している。同入口部から上流側通路321に流入した遊技球は、上記起立壁部332において上流側通路321の底部を形成している部位(以下便宜上、底部332Bと称する)に沿って流下する。底部332Bについては、遊技機における前後方向への傾きが回避されている。これにより、底部332Bに沿って流下する遊技球の前後方向への移動が抑制されている。

0103

上流側通路321における下流側の端部には、遊技球の流下方向を変化させるようにして第1下流側通路322が連なっている。第1下流側通路322は鉛直方向に延びており、上流側通路321を経由して当該第1下流側通路322に達した遊技球は、自重により同第1下流側通路322に沿って落下することとなる。なお、上流側通路321と第1下流側通路322との繋ぎ部分言い換えれば上流側通路321の延長上となる部位については下方へと滑らかに湾曲しており、上流側通路321に沿って移動した遊技球が同部位に当たった際の横方向への跳ね返りが抑えられている。これにより、第1下流側通路322内での遊技球の暴れを抑制可能となっている。

0104

第1下流側通路322の出口部分には、当該第1下流側通路322へ流入した遊技球を検知する(詳しくは同第1下流側通路322における第1検知領域DE1を通過する遊技球を検知可能な)第1検知センサ325が設けられている。第1検知センサ325には、第1検知領域DE1を遊技球が通過した場合に生じる磁場の変化を把握可能な磁気センサが採用されている。また、第1検知センサ325は主制御装置162に対して電気的に接続されており、当該第1検知センサ325からの検知信号(検知情報)が主制御装置162に入力される。これにより、第1検知領域DE1における遊技球通過の有無、すなわち第1下流側通路322への入球の有無を主制御装置162にて把握することが可能となっている。

0105

また、案内通路320は第1下流側通路322の途中位置から分岐する第2下流側通路323を有している。つまり、案内通路320は、その途中位置にて2条に分岐している。右側大入賞口302へ流入した遊技球はその流入タイミング等に応じてその移動先振り分け先)が変化する構成となっている。

0106

第1下流側通路322を形成する起立壁部332には、第2下流側通路323への入口部としての開口335が形成されている。この開口335は、第1下流側通路322及び第2下流側通路323の両者に連通しており、同開口335を通じた第1下流側通路322から第2下流側通路323への遊技球の流入が許容されている。

0107

なお、第1下流側通路322と分岐との関係について補足すれば、第1下流側通路322において分岐部分(以下便宜上、中間部322Mと称する)よりも上流側となる部位(以下便宜上、上流部322Uと称する)は鉛直方向に延びており、同上流部322Uの出口部分が下方に開放されている。当該出口部分の下流側への延長上には一方の分岐通路としての下流部322L(第1分岐通路)の入口部分が位置しており、同入口部分は上記上流部322Uの出口部分側(上方)に開放されている。一方、他方の分岐通路としての第2下流側通路323(第2分岐通路)の入口部分(開口335)は、上流部322Uの延長上から外れた位置に配されているとともにその延長方向とは異なる方向、具体的には両下流側通路322,323の並設方向(詳しくは横方向)に開放されている。このため、上流部322Uに沿って落下した遊技球は通常、第1下流側通路322の下流部322Lへと流入し、第2下流側通路323への流入が回避されることとなる。

0108

第2下流側通路323の途中位置には、当該第2下流側通路323へ流入した遊技球を検知する(詳しくは同第2下流側通路323における第2検知領域DE2を通過する遊技球を検知可能な)第2検知センサ326が設けられている。第2検知センサ326には、第2検知領域DE2を遊技球が通過した場合に生じる磁場の変化を把握可能な磁気センサが採用されている。また、第2検知センサ326は、主制御装置162に対して電気的に接続されており、当該第2検知センサ326からの検知信号(検知情報)が主制御装置162に入力される。これにより、第2検知領域DE2における遊技球通過の有無、すなわち第2下流側通路323への遊技球流入の有無を主制御装置162にて把握することが可能となっている。

0109

右側大入賞口302に流入した遊技球は先ず上流側の検知センサ305によって検知され、その後、下流側の第1検知センサ325又は第2検知センサ326によって検知される。上流側の検知センサ305によって右側大入賞口302への入球が検知されると、同入球に応じて予め定められた数の遊技球が払い出される。このように、上流/下流の各検知センサ305,325,326のうち上流側の検知センサ305による検知結果にもとづいて遊技球の払出しを行う構成とすることにより、下流側の検知センサ325,326による検知結果に基づいて遊技球の払出しを行う構成と比較して、払出しの迅速化に貢献している。

0110

右側大入賞口302へ流入した遊技球の数は上流側の検知センサ305及び下流側の検知センサ325,326によって検知され、それら各検知センサ305,325,326によって検知された遊技球の数を比較することにより案内通路320内に遊技球が残存しているか否かを確認することが可能となっている。但し、このようにして上流・下流にそれぞれ検知センサを設ける必要は必ずしもなく、上流側の検知センサ305については省略することも可能である。

0111

なお、本実施の形態においては、各検知センサ305,325,326に磁気センサを適用したが、これを変更し、それら各検知センサ305,325,326にフォトセンサを適用することも可能である。特に、右側可変入賞装置83については、他の入球部と比較して複数の遊技球が同時に入球する機会が少ないと想定される。故に、複数の遊技球が一体となって検知領域を通過する際の個々の遊技球の検知精度の向上が難しいと想定されるフォトセンサを適用したとしても、それに起因した不都合の発生を好適に抑制できる。詳しくは、下流側の検知センサ325,326については、流入した遊技球の数の把握よりも有利入球部への入球が発生したか否かを把握することが重要である。故に、複数の遊技球が一体となって検知領域を通過した際の個々の遊技球の検知機能が低下したとしても、少なくとも遊技球が通過したという事実が分かるためこれに起因した不利益等の発生は回避される。また、磁気センサと比較してフォトセンサのほうが電波磁気の影響を受けにくい。そこで、有利入球部に係る検知センサについては特にフォトセンサを適用することで防犯機能の更なる向上が期待できる。因みに、上流側の検知センサ305には賞球に係る機能が付与されている点に鑑みれば、上記変形例を採用する場合には、上流側の検知センサ305に磁気センサを適用するとともに下流側の検知センサ325,326のフォトセンサを適用することが好ましい。

0112

また、上述した分岐位置(第1下流側通路322の中間部322M)には、上流側通路321から第1下流側通路322に流入した遊技球を第2下流側通路323へと誘導する誘導状態と同誘導を行わない非誘導状態とに切替可能な切替部材341が設けられている。切替部材341は、非誘導状態においては案内通路320(詳しくは第1下流側通路322)への突出が抑えられており、誘導状態に切り替わることで、同第1下流側通路322を塞ぎ上記第1検知領域DE1への遊技球の到達を不可とする位置へと突出する(図16(a)の2点鎖線参照)。

0113

切替部材341の配置について補足説明すれば、起立壁部332において上記開口335と対向している部分には切替部材341を収容する収容部336が形成されている。収容部336は起立壁部332に形成された開放部337を通じて上記第1下流側通路322と連通している。開放部337は切替部材341の通過を許容する大きさを有しており、同切替部材341が上記非誘導状態である場合には当該切替部材341によって同開放部337が塞がれている。

0114

切替部材341は、当該切替部材341における上流側の端部に設けられた軸部342が通路形成ユニット330の基部331に形成された軸受け部によって軸支されることにより、回動可能な状態で同通路形成ユニット330に取り付けられている。軸部342及び軸受け部については、切替部材341の回動中心軸線が開口335が向く方向及び第1下流側通路322における遊技球の流下方向に対して直交するように、具体的には切替部材341の回動中心軸線が前後方向に延びるようにして形成されている。切替部材341の軸部342(回動基端部)については、開口335と対峙する位置に配されている。切替部材341は第1下流側通路322の下流側へ延びており、その先端部(回動先端部)については、上記開口335よりも下流側に位置している。

0115

切替部材341には、当該切替部材341が誘導状態となっている場合に第1下流側通路322を流下(落下)する遊技球に対して当該第1下流側通路322の下流側から当接することにより同遊技球を第1下流側通路322の上流部322Uからの流れのままに開口335側へと導く機能が付与された誘導傾斜面343が形成されている。誘導傾斜面343は、非誘導状態においては回動基端側(上流側)の凡そ半分が上記開口335と対峙しているとともに、回動先端側(下流側)の凡そ半分が両下流側通路322,323を仕切る「仕切り部」としての起立壁部332Dと対峙している。また、誘導傾斜面343は開口335側への突出が抑えられており、同誘導傾斜面343によって第1下流側通路322(詳しくは中間部322M)の一部が構成されている。これにより、非誘導状態において第1下流側通路322の中間部322Mを通過する遊技球の落下経路のばらつきを誘導傾斜面343によって抑えることが可能となっている。

0116

誘導状態への切替時には上記回動基端部を中心として切替部材341が回動し、これにより、同切替部材341における誘導傾斜面343の回動先端部が起立壁部332Dに対して近づく側に変位することとなる。そして、誘導傾斜面343の回動先端部が起立壁部332Dの上端縁に近接する位置(詳しくは当該上端縁よりも僅かに上位となる位置)に到達することで回動量が最大となり、切替部材341が停止する。係る状態においては、誘導傾斜面343が上流側通路321の延長上に位置することとなる。

0117

このように誘導状態に切り替った場合には、誘導傾斜面343における回動基端側の端部に対して同誘導傾斜面343における回動先端側の端部が下方に位置し、同誘導傾斜面343が第2下流側通路323の入口部分(開口335)に向けて下り傾斜した状態となる。このため、同誘導状態においては、上流側通路321から第1下流側通路322へ流入した遊技球は、誘導傾斜面343に衝突して同誘導傾斜面343に沿って移動することにより又は開口335側へ反射することにより第2下流側通路323(開口335)へと導かれることとなる。

0118

なお、このように第2下流側通路323へ遊技球を誘導する機能に着目すれば切替部材341を「誘導手段341」と称することも可能である。また、第1下流側通路322の第1検知領域DE1への遊技球の流入を阻止する点に着目すれば、同切替部材341を「シャッタ341」と称することも可能である。

0119

通路形成ユニット330の後方には、切替部材341を案内通路320への突出が抑えられた位置に向けて付勢する付勢部材351と、同付勢部材351の付勢力に抗して切替部材341を突出位置へと移動させるソレノイド式の切替部材用駆動部352と、それら各種構成351,352を収容する収容ケース353とを有してなる駆動ユニット350が設けられている。

0120

切替部材用駆動部352は、主制御装置162に対して電気的に接続されており、同主制御装置162から出力される信号に基づいて駆動する。本実施の形態においては、通常は付勢部材の付勢力によって切替部材341が非誘導状態にて保持され、上記右作動口85への入賞に基づく抽選にて特別当たりが発生した場合に切替部材用駆動部352が駆動することで同切替部材341が誘導状態へと切り替る。つまり、第2下流側通路323への遊技球の流入が許容されることとなる。

0121

詳細については後述するが、第2下流側通路323へと流入した遊技球が第2検知センサ326によって検知されると右作動口85への入賞に基づく抽選結果に応じた当たりが確定し、第1下流側通路322へと流入した遊技球が第1検知センサ325によって検知されると右作動口85への入賞に基づく抽選結果に応じた当たりがキャンセルされる。つまり、案内通路320に流入した遊技球が第1検知領域DE1及び第2検知領域DE2のうちどちらに到達するかによってその後の遊技進行に有利不利の差が生じる構成となっている。

0122

ここで、開閉扉303及び切替部材341の動作について説明する。開閉扉303は上記右作動口85への入賞に基づく抽選にて特別当たりが発生した場合に可変入賞駆動部304が駆動することにより閉鎖状態から開放状態に切り替り、これと同期して切替部材用駆動部352が駆動することで同切替部材341が誘導状態へと切り替る。これに対して、開閉扉303及び切替部材341の初期状態への復帰タイミングについては同タイミングとならないように設定されている。具体的には、先ず切替部材341が非誘導状態に切り替わり、同切替タイミングから所定の期間が経過した後、開閉扉303が閉鎖状態へと切り替る。このため、右側大入賞口302に流入した遊技球は必ずしも第1検知領域DE1及び第2検知領域DE2の一方にのみ到達するのではなく、右側大入賞口302への流入タイミングによって第1検知領域DE1及び第2検知領域DE2のどちらに到達するかが振り分けられる構成となっている。詳しくは、開閉扉303の開放直後に流入した遊技球は第2検知領域DE2へと案内されやすく、開閉扉303の閉鎖直前に流入した遊技球は第1検知領域DE1へと案内されやすくなるように開閉扉303及び切替部材341の動作態様が設定されている。

0123

以上詳述したように案内通路320を流下する遊技球をその途中位置にて有利不利の差が生じるように振り分ける構成においては、仮に案内通路320内(特に分岐部分)にて球詰まり等が発生すると、上述した振分が正常に行われなくなり遊技者や遊技ホールが不利益を被ると懸念される。このような不都合は、切替部材等の可動部の動きに起因して発生しやすいと想定される。この点、本実施の形態においては、切替部材341及びそれに関連する構成を工夫することにより、上記不都合の発生を好適に抑制している。以下、図16(a)に基づき切替部材341の動きと遊技球との関係について説明する。図16(a)においては便宜上、案内通路320に流入した遊技球を2点鎖線によって例示している。なお、切替部材341は通常、非誘導状態(初期状態)→誘導状態→非誘導状態の順に切り替るが、以下の説明においては先ず誘導状態及び同誘導状態→非誘導状態の切り替えについて説明し、その後、非誘導状態→誘導状態の切り替えについて説明する。

0124

切替部材341が誘導状態となっている場合には、当該切替部材341(詳しくは誘導傾斜面343)における回動先端部分は、開口335の下端部(起立壁部332の上端部)と横並びとなる位置に配置されている。誘導傾斜面343と起立壁部332との隙間は、遊技球の直径よりも小さく設定されており、誘導傾斜面343に沿って移動した遊技球B1が切替部材341と起立壁部332との間に嵌まることが好適に回避されている。また、この誘導状態においては、誘導傾斜面343と開口335の上端部との間の隙間が、遊技球の直径寸法よりも大きくなるように設定されており、誘導傾斜面343に沿って移動する遊技球B1が開口335の上端縁と誘導傾斜面343との間に挟まることが回避されている。これにより、誘導状態における案内通路320内での球詰まりの発生が好適に回避されている。

0125

係る誘導状態から非誘導状態に復帰する場合には、切替部材341が回動することにより当該切替部材341の回動先端部分(下流側の端部)が起立壁部332Dから遠ざかる側へ移動する。この際、切替部材341は誘導状態にて遊技球の流下が不可となっていた領域を通過するようにして変位するため、同切替部材341と案内通路320の通路壁面(例えば開放部337の下端縁)と間に遊技球が存在することは無い。故に、切替部材341の非誘導状態への復帰が、遊技球の噛み込みによって妨げられることが回避される。

0126

次に、切替部材341が非誘導状態から誘導状態に切り替る場合について説明する。切替部材341が非誘導状態から誘導状態に切り替る場合には、同切替部材341の回動に伴って誘導傾斜面343が起立壁部332Dに近づく側へ移動する。誘導傾斜面343と起立壁部332Dとの隙間が徐々に小さくなっている最中に、遊技球B2が開口335横を通過して第1下流側通路322の下流部322Lに到達すると、同遊技球B2が誘導傾斜面343と起立壁部332Dとの間に挟まる(噛み込む)可能性がある。仮にこのような遊技球B2の噛み込み発生すると、切替部材341の誘導状態への切り替えが妨げられることとなる。しかしながら、このように遊技球B2が噛み込んだ場合には、同遊技球B2に後続の遊技球B2を開口335へ誘導する機能が付与されることとなり、切替部材341が誘導状態に切り替っていなくとも開口335へ導かれるべき遊技球は同開口335へと導かれる。つまり、噛み込んだ遊技球B2を先頭とした球詰まり等の発生を回避し、更には案内通路320における遊技球の振分機能の低下を好適に抑制することができる。

0127

但し、このようにして噛み込んだ遊技球B2がいつまでも案内通路320内に残留することは防犯機能向上の観点から好ましくない。詳しくは、既に説明したように、本実施の形態においては案内通路320に流入した遊技球の数と同案内通路320から流出した遊技球の数とを比較することにより、案内通路320における残存遊技球の数を把握することにより、案内通路320内で遊技球を意図的に往復させるといった不正行為等を抑制することが可能となっている。このため、上述の如く遊技球が案内通路320内にて残留し続けることは、防犯機能の信頼性向上の妨げとなり得るため好ましくない。

0128

この点、本実施の形態においては上述の如く切替部材341は遊技球の流下が不可となっていた領域を通過するようにして変位するため、同切替部材341と案内通路320の通路壁面(例えば開放部337の下端縁)と間に遊技球が存在することは無い。つまり、遊技球B2を噛み込んだ状態から切替部材341が非誘導状態に復帰することを妨げるものは無い。このため、切替部材341が非誘導状態に切り替るようにして回動することにより、誘導傾斜面343が起立壁部332から遠ざかる側へ移動する。これにより、誘導傾斜面343と起立壁部332との隙間が拡がり、それら両者によって挟まれていた遊技球B2は、第1下流側通路322の下流部322Lへと流入することとなる。

0129

上述の如く流下が停止されていた遊技球B2は、開口335横を通過し第2下流側通路323への流入の機会を逃しているものであるため、当該遊技球が下流部322Lへ流入することで、遊技者又はホール管理者が不利益を被ることはない。

0130

このように、仮に切替部材341と通路壁面との間に遊技球が噛み込んだとしても、それに起因した球詰まり等の発生を回避可能とすることで、案内通路320における振分機能を好適に担保することができる。

0131

収容ケース353は、通路形成ユニット330側に開放されており、その内部に上記付勢部材351や切替部材用駆動部352等が収容されている。駆動ユニット350は、ベースユニット300に対して通路形成ユニット330と共にネジ止めされ、これにより各ユニット300,330,350が一体化されている。このようにして一体化された状態では、収容ケース353の開放部位が上記通路形成ユニット330(詳しくは基部331)によって覆われた状態となり、右側可変入賞装置83外部からの切替部材用駆動部352や切替部材341へのアクセスが困難となる。また、案内通路320についても、ベースユニット300と駆動ユニット350とによって前後に挟まされた状態となることで、右側可変入賞装置83の外部への露出が抑えられ、当該案内通路320への不正なアクセスが抑制されている。

0132

収容ケース353の背面側には、遊技機後方に突出させて振動センサ355が取り付けられている。この振動センサ355によって右側可変入賞装置83に生じた(加わった)振動を検知することが可能となっている。

0133

上述の如く案内通路320に流入した遊技球が第1検知領域DE1及び第2検知領域DE2のうちどちらに到達するかによってその後の遊技進行に有利不利の差が生じる構成においては、パチンコ機10を叩いたり揺すったりすることで、遊技球の移動先を変化させるといった行為がなされると想定される。この点、本実施の形態においては、上記振動センサ355を右側可変入賞装置83に配設することにより、そのような行為が行われた場合には、これを容易に把握することができる。

0134

<パチンコ機10の電気的構成>
次に、パチンコ機10の電気的構成について、図17のブロック図に基づき説明する。

0135

主制御装置162に設けられた主制御基板601には、MPU602が搭載されている。MPU602には、当該MPU602により実行される各種の制御プログラム固定値データを記憶したROM603と、そのROM603内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM604と、割込回路タイマ回路データ入出力回路乱数発生器としての各種カウンタ回路などが内蔵された素子である。なお、MPU602が有する機能の一部、例えば、ROM603の機能やRAM604の機能などを別の素子として有する構成としてもよい。

0136

MPU602には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。MPU602の入力側には、主制御装置162に設けられた停電監視基板605、払出制御装置242及び各種検知センサ(例えば検知センサ305,270)などが接続されている。この場合に、停電監視基板605には電源・発射制御装置243が接続されており、MPU602には停電監視基板605を介して電力が供給される。また、センサ群の一部として、一般入賞口81,下側可変入賞装置82,右側可変入賞装置83,下作動口84,右作動口85及びスルーゲート86などといった入賞対応入球部(払出対応入球部)に設けられた複数の検知センサが接続されており、主制御装置162のMPU602において各入球部への入賞判定入球判定)が行われる。また、MPU602では、下作動口84及び右作動口85への入賞に基づいて大当たりや特別当たりの発生抽選を実行するとともに、スルーゲート86への入賞に基づいてサポート発生抽選を実行する。

0137

MPU602の出力側には、停電監視基板605、払出制御装置242及び報知・演出制御装置143(詳しくは報知・演出制御基板651)が接続されている。払出制御装置242には、例えば、上記入賞対応入球部への入賞判定結果に基づいて賞球コマンドが出力される。この場合、賞球コマンドの出力に際しては、ROM603のコマンド情報記憶エリア625が参照される。そして、一般入賞口81への入賞を特定した場合には、10個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、可変入賞装置82,83への入賞を特定した場合には、15個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、下作動口84への入賞を特定した場合には、3個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、右作動口85への入賞を特定した場合には、4個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力される。

0138

報知・演出制御装置143には、変動用コマンド種別コマンド、変動終了コマンド、オープニングコマンド及びエンディングコマンドなどの各種コマンドが出力される。この場合、これら各種コマンドの出力に際しては、ROM603のコマンド情報記憶エリア625が参照される。これら各種コマンドの詳細については、後に説明する。なお、上記各コマンドは、所定のバイト数の情報として構成されており、当該所定のバイト数の情報として各種情報が含まれている。

0139

また、MPU602の出力側には、下側可変入賞装置82の可変入賞駆動部82c、右側可変入賞装置83の可変入賞駆動部304、切替部材341の駆動部94、右作動口85の電動役物91を開閉動作させる電動役物駆動部91b、及び主表示ユニット87が接続されている。主制御基板601には各種ドライバ回路が設けられており、当該ドライバ回路を通じてMPU602は各種駆動部の駆動制御を実行する。

0140

つまり、開閉実行モードにおいては下側可変入賞装置82の開閉扉82bが開閉されるように、MPU602において可変入賞駆動部82cの駆動制御が実行される。また、電動役物91の開放状態当選となった場合には、電動役物91が開閉されるように、MPU602において電動役物駆動部91bの駆動制御が実行される。また、各遊技回に際しては、MPU602において主表示部Dの発光制御が実行される。

0141

停電監視基板605は、主制御基板601と電源・発射制御装置243とを中継し、また電源・発射制御装置243から出力される最大電圧である直流安定24ボルト電圧を監視する。払出制御装置242は、主制御装置162から入力した賞球コマンドに基づいて、払出装置224により賞球や貸し球払出制御を行うものである。

0142

電源・発射制御装置243は、例えば、遊技場等における商用電源外部電源)に接続されている。そして、その商用電源から供給される外部電力に基づいて主制御基板601や払出制御装置242等に対して各々に必要な動作電力を生成するとともに、その生成した動作電力を所定の電力経路を通じて供給する。また、電源・発射制御装置243は、遊技球発射機構110の発射制御を担うものであり、遊技球発射機構110(詳しくはソレノイド111)は所定の発射条件が整っている場合に駆動される。

0143

報知・演出制御装置143は、主制御装置162から入力した各種コマンドに基づいて、前扉枠14に設けられた各種ランプ部26〜28やスピーカ部29を駆動制御するとともに、表示制御装置725を制御するものである。報知・演出制御装置143は、演算装置であるMPU661が実装された報知・演出制御基板651を有し、MPU661には当該MPU661により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM662と、ワークメモリ等として使用されるRAM663とが設けられている。

0144

表示制御装置725では、報知・演出制御装置143から入力したコマンドに基づいて、図柄表示装置96の表示制御を実行する。この場合に、報知・演出制御装置143では、主制御装置162から入力した各種コマンドに基づいて、図柄表示装置96における図柄の変動表示時間及び最終的に停止表示させる図柄の組み合わせの種類を決定するとともに、リーチ発生の有無及びリーチ演出の内容を決定する。
<各種カウンタについて>
次に、上記の如く構成されたパチンコ機10の動作について説明する。

0145

MPU602は遊技に際し各種カウンタ情報を用いて、大当たりや特別当たりの発生抽選、主表示部Dの表示の設定(すなわち主表示基板310の発光態様の設定)、図柄表示装置96の図柄表示の設定などを行うこととしており、具体的には、図18に示すように、大当たりや特別当たりの発生の抽選に使用する当たり乱数カウンタC1と、後述する高頻度サポートモードの有無を判定する際に使用する当たり種別カウンタC2と、当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する乱数初期値カウンタCINIと、主表示部Dの下作動口用表示部DL及び右作動口用表示部DR並びに図柄表示装置96における変動表示時間を決定する変動種別カウンタCSとを用いることとしている。さらに、右作動口85の電動役物91を電役開放状態とするか否かの抽選に使用する電動役物開放カウンタC3を用いることとしている。

0146

各カウンタC1〜C3,CINI,CSは、その更新の都度前回値に1が加算され、最大値に達した後0に戻るループカウンタとなっている。各カウンタは短時間間隔で更新され、その更新値がRAM604の所定領域に設定された抽選カウンタバッファ631に適宜格納される。RAM604には、第1結果表示部用保留エリアRaと、第2結果表示部用保留エリアRbと、実行エリアAEと、総保留数記憶領域とよりなる保留球格納エリア632が設けられている。そして、この保留球格納エリア632に、下作動口84又は右作動口85への遊技球の入賞履歴に合わせて、当たり乱数カウンタC1、当たり種別カウンタC2の各値が時系列的に格納されるようになっている。

0147

各カウンタについて詳しくは、当たり乱数カウンタC1は、例えば0〜599の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。特に当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の乱数初期値カウンタCINIの値が当該当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。なお、乱数初期値カウンタCINIは、当たり乱数カウンタC1と同様のループカウンタである(値=0〜599)。当たり乱数カウンタC1は定期的に更新され、遊技球が下作動口84又は右作動口85に入賞したタイミングでRAM604の保留球格納エリア632に格納される。より詳しくは、下作動口84に遊技球が入賞したタイミングでRAM604の第1結果表示部用保留エリアRaに格納され、右作動口85に遊技球が入賞したタイミングでRAM604の第2結果表示部用保留エリアRbに格納される。

0148

当たり当選となる乱数の値は、ROM603における当否情報群記憶手段としての当否テーブル記憶エリア621に当否テーブル(当否情報群)として記憶されている。ここで、当否テーブルの内容について図19を用いて説明する。図19に示すように、当否テーブルとしては、各作動口84,85に個別に対応させて2種類設定されている。つまり、下作動口84への入賞が発生した場合に参照される下作動口用の当否テーブル(下作動口用当否情報群)と、右作動口85への入賞が発生した場合に参照される右作動口用の当否テーブル(右作動口用当否情報群)とが設定されている。

0149

上記抽選に際して下作動口用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、図19(a)に示すように、大当たり当選となる乱数の値(すなわち、当選情報)は「7」及び「307」の2個である。つまり「0〜599」の当たり乱数カウンタC1の値のうち、「7」及び「307」が大当たり結果に対応しており、それ以外が外れ結果に対応している。

0150

一方、上記抽選に際して右作動口用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状況下では、上記下作動口用の当否テーブルと同様に、大当たり当選となる乱数の値(すなわち、当選情報)は「7」及び「307」の2個である。また、「0〜599」の当たり乱数カウンタC1の値のうち「51〜60」,「151〜160」,・・・,「551〜560」が特別当たり結果に対応しており、それ以外が外れ結果に対応している。

0151

ここで、大当たり結果と特別当たり結果と違いについて説明する。各作動口84,85への入賞に基づいた抽選により大当たり結果となった場合には、下側可変入賞装置82が開閉実行モードへ移行される。一方、同抽選により特別当たり結果となった場合には、直ちに下側可変入賞装置82が開閉実行モードへ移行されるのではなく、もう一度別の抽選を行う権利が付与されることとなり、その抽選に当選することで上記大当たり結果の場合と同様に下側可変入賞装置82が開閉実行モードへ移行されることとなる。

0152

具体的には、特別当たり結果となった場合には、先ず右側可変入賞装置83が開状態に移行される。その際、右側大入賞口302に入賞した遊技球が上記両下流側通路322,323のうち第2下流側通路323に流入することで当たりが確定し、下側可変入賞装置82が開閉実行モードに移行される。言い換えれば、特別当たりに当選した場合には、第2下流側通路323への入球を契機として大当たりと同様の結果が遊技者に対して付与される。なお、第2下流側通路323への入球によって当たりが確定する点に着目すれば、同第2下流側通路323を「有利入球部323」と称することも可能である。

0153

次に当たり種別カウンタC2について説明する。当たり種別カウンタC2は、0〜29の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。当たり種別カウンタC2は定期的に更新され、遊技球が下作動口84又は右作動口85に入賞したタイミングでRAM604の保留球格納エリア632に格納される。より詳しくは、下作動口84に遊技球が入賞したタイミングでRAM604の第1結果表示部用保留エリアRaに格納され、右作動口85に遊技球が入賞したタイミングでRAM604の第2結果表示部用保留エリアRbに格納される。

0154

当たり種別カウンタC2に対する遊技結果の振分先は、ROM603における振分情報群記憶手段としての振分テーブル記憶エリア622に振分テーブル(振分情報群)として記憶されている。ここで、振分テーブルの内容について図20を用いて説明する。図20に示すように、振分テーブルとしては、各作動口84,85に個別に対応させて2種類設定されている。つまり、下作動口84への入賞が発生した場合に参照される下作動口用の振分テーブル(下作動口用振分情報群)と、右作動口85への入賞が発生した場合に参照される右作動口用の振分テーブル(右作動口用振分情報群)とが個別に設定されている。

0155

これら振分テーブルを参照して、開閉実行モード終了後の右作動口85の電動役物91におけるサポートモードの振分が行われる。

0156

右作動口85の電動役物91におけるサポートモードとしては、遊技領域PEに対して同様の態様で遊技球の発射が継続されている状況で比較した場合に、右作動口85の電動役物91が単位時間当たりに開放状態となる頻度が相対的に高低となるように、低頻度サポートモード低頻度サポート状態又は低頻度ガイド状態)と高頻度サポートモード(高頻度サポート状態又は高頻度ガイド状態)とが設定されている。

0157

具体的には、低頻度サポートモードと高頻度サポートモードとでは、電動役物開放カウンタC3を用いた電動役物開放抽選における電役開放状態当選となる確率は同一(例えば、共に4/5)となっているが、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、電役開放状態当選となった際に電動役物91が開放状態となる回数が多く設定されており、さらに1回の開放時間が長く設定されている。この場合、高頻度サポートモードにおいて電役開放状態当選となり電動役物91の開放状態が複数回発生する場合において、1回の開放状態が終了してから次の開放状態が開始されるまでの閉鎖時間は、1回の開放時間よりも短く設定されている。さらにまた、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、1回の電動役物開放抽選が行われてから次の電動役物開放抽選が行われる上で最低限確保される確保時間が短く設定されている。

0158

上記のように高頻度サポートモードでは、低頻度サポートモードよりも右作動口85への入賞が発生する確率が高くなる。換言すれば、低頻度サポートモードでは、右作動口85よりも下作動口84への入賞が発生する確率が高くなるが、高頻度サポートモードでは、下作動口84よりも右作動口85への入賞が発生する確率が高くなる。そして、右作動口85への入賞が発生した場合には、所定個数の遊技球の払出が実行されるため、高頻度サポートモードでは、遊技者は持ち球をあまり減らさないようにしながら遊技を行うことができる。この高頻度サポートモードは、移行後において遊技回数終了基準回数(具体的には、100回)に達した場合に低頻度サポートモードに移行する。

0159

なお、高頻度サポートモードを低頻度サポートモードよりも単位時間当たりに電役開放状態となる頻度を高くする上での構成は、上記のものに限定されることはなく、例えば電動役物開放抽選における電役開放状態当選となる確率を高くする構成としてもよい。さらには、開放回数を多くする、開放時間を長くする、1回の電動役物開放抽選が行われてから次の電動役物開放抽選が行われる上で最低限確保される確保時間を短くする(すなわち、スルーゲート用表示部DSにおける1回の変動表示時間を短くする)及び当選確率を高くするのうち、いずれか1条件又は任意の組み合わせの条件を適用することで、低頻度サポートモードに対する高頻度サポートモードの有利性を高めてもよい。

0160

本パチンコ機10では、大当たり結果又は特別当たり結果となった場合の低頻度サポートモード及び高頻度サポートモードへの振分態様は、下作動口84への入賞に基づいて当たり当選となった場合と、右作動口85への入賞に基づいて当たり当選となった場合とで異なっている。

0161

具体的には、上記振分に際して下作動口用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、図20(a)に示すように、高頻度サポートモード当選となる乱数の値(すなわち、当選情報)は「0〜14」の15個である。一方、上記振分に際して右作動口用の振分テーブルが参照されることとなる遊技状況下では、図20(b)に示すように、高頻度サポートモード当選となる乱数の値(すなわち、当選情報)は「0〜24」の25個である。つまり、下作動口84への入賞により大当たりに当選した場合には1/2の確率で高頻度サポートモードに振り分けられ、右作動口85への入賞により大当たり又は特別当たりに当選した場合には、5/6の確率で高頻度サポートモードに振り分けられることとなる。

0162

なお、当否抽選において外れ結果となった場合、開閉実行モードに移行することはなく、さらにサポートモードの変更は発生しない。

0163

変動種別カウンタCSは、例えば0〜198の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。変動種別カウンタCSは、主表示ユニット87の下作動口用表示部DL及び右作動口用表示部DRにおける変動表示時間と、図柄表示装置96における図柄の変動表示時間とをMPU602において決定する上で用いられる。変動種別カウンタCSは、後述する通常処理が1回実行される毎に1回更新され、当該通常処理内の残余時間内でも繰り返し更新される。そして、下作動口用表示部DL及び右作動口用表示部DRにおける変動表示の開始時及び図柄表示装置96による図柄の変動開始時における変動パターン決定に際して変動種別カウンタCSのバッファ値が取得される。

0164

電動役物開放カウンタC3は、例えば、0〜249の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。電動役物開放カウンタC3は定期的に更新され、スルーゲート86に遊技球が入賞したタイミングでRAM604の電役保留エリア633に格納される。そして、所定のタイミングにおいて、その格納された電動役物開放カウンタC3の値によって電動役物91を開放状態に制御するか否かの抽選が行われる。例えば、C3=0〜199であれば、電動役物91を開放状態に制御し、C3=200〜249であれば、電動役物91を開放状態に制御しない。

0165

既に説明したように、MPU602では、少なくとも変動種別カウンタCSのバッファ値を用いて、下作動口用表示部DL及び右作動口用表示部DRにおける変動表示時間が決定されるが、その決定に際してはROM603の変動表示時間テーブル記憶エリア623が用いられる。また、MPU602では、実行エリアAEに格納されている当たり乱数カウンタC1の値及び当たり種別カウンタC2の値を用いて、下作動口用表示部DL及び右作動口用表示部DRにおける停止結果が決定されるが、その決定に際してはROM603の停止結果テーブル記憶エリア624が用いられる。

0166

<主制御基板601のMPU602にて実行される各種処理について>
次に、主制御基板601のMPU602により実行される各制御処理を説明する。かかるMPU602の処理としては大別して、電源投入に伴い起動される通常処理と、通常処理に対して定期的に割り込んで起動されるタイマ割込み処理とがあり、説明の便宜上、はじめにタイマ割込み処理を説明し、その後通常処理を説明する。なお、MPU602では、上記タイマ割込み処理及び通常処理の他に、NMI端子(ノンマスカブル端子)への電断信号の入力により起動され、RAM604の各種フラ格納エリアにおける電断フラグ格納エリア(電断情報記憶手段)に電断フラグ(電断情報)を格納するNMI割込み処理が実行されるが、同処理についての詳細な説明は省略する。
<タイマ割込み処理>
先ず、タイマ割込み処理について、図21のフローチャートを参照しながら説明する。本処理はMPU602により定期的に(例えば2msec周期で)起動される。

0167

テップS101では、各種検知センサの読み込み処理を実行する。すなわち、主制御装置162に接続されている各種検知センサの状態を読み込むと共に、同検知センサの状態を判定して検出情報入賞検知情報)を保存する。

0168

その後、ステップS102では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1インクリメントすると共に、そのカウンタ値が最大値に達した際0にクリアする。そして、乱数初期値カウンタCINIの更新値を、RAM604の該当するバッファ領域に格納する。

0169

続くステップS103では、当たり乱数カウンタC1、当たり種別カウンタC2及び電動役物開放カウンタC3の更新を実行する。具体的には、当たり乱数カウンタC1、当たり種別カウンタC2及び電動役物開放カウンタC3をそれぞれ1インクリメントすると共に、それらのカウンタ値が最大値に達した際それぞれ0にクリアする。そして、各カウンタC1〜C3の更新値を、RAM604の該当するバッファ領域に格納する。

0170

続くステップS104では、スルーゲート86への入賞に伴うスルー用の入賞処理を実行する。
<スルー用の入賞処理>
ここで、スルー用の入賞処理について図22のフローチャートを参照しながら説明する。

0171

ステップS201では、遊技球がスルーゲート86に入賞したか否かを判定する。遊技球がスルーゲート86に入賞したと判定した場合には、ステップS202に進み、役物保留記憶数SNが上限値(本実施の形態では4)未満であるか否かを判定する。

0172

ステップS201でスルーゲート86に遊技球が入賞したと判定されなかった場合又はステップS202にて役物保留記憶数SNの値が上限値以上と判定された場合には電動役物開放カウンタC3の値を格納することなく、本入賞処理を終了する。

0173

一方、遊技球がスルーゲート86に入賞し、且つ、役物保留記憶数SN<4であることを条件にステップS203に進み、役物保留記憶数SNを1インクリメントする。続く、ステップS204では、前記ステップS103にて更新した電動役物開放カウンタC3の値をRAM604の電役保留エリア633の空き記憶エリアのうち最初のエリアに格納する。その後、本入賞処理を終了する。

0174

なお、スルー用の入賞処理では、保留数用表示部DHを点灯させるための処理を実行する。役物保留記憶数SNに応じて保留数用表示部DHに対応する発光体が順次点灯されるようになっている。

0175

その後、ステップS105にて、作動口84,85への入賞に伴う作動口用の入賞処理を実行した後に、本タイマ割込み処理を終了する。

0176

<作動口用の入賞処理>
以下、作動口用の入賞処理について図23のフローチャートを参照しながら説明する。

0177

ステップS301では、遊技球が下作動口84に入賞(始動入賞)したか否かを下作動口84に対応した検知センサの検知状態により判定する。遊技球が下作動口84に入賞したと判定すると、ステップS302では、払出制御装置242に遊技球を3個払い出させるための賞球コマンドをセットする。続くステップS303では、下作動口84に遊技球が入賞したことを遊技ホール側の管理制御装置に対して信号出力すべく、外部信号設定処理を行う。ステップS304では、結果表示部用保留エリアRaの保留数記憶領域に格納された値を読み出し、結果表示部用保留エリアRaに保留記憶されている始動保留記憶数RaNをセットする(以下、第1始動保留記憶数RaNともいう)。その後、ステップS305では、当たり乱数カウンタC1及び当たり種別カウンタC2の各値を格納する情報取得処理を行い、本入賞処理を終了する。

0178

ステップS301にて遊技球が下作動口84に入賞していないと判定した場合、ステップS306では、遊技球が右作動口85に入賞(始動入賞)したか否かを右作動口85に対応した検知センサの検知状態により判定する。遊技球が右作動口85に入賞したと判定すると、ステップS307にて払出制御装置242に遊技球を4個払い出させるための賞球コマンドをセットする。続くステップS308では、右作動口85に遊技球が入賞したことを遊技ホール側の管理制御装置に対して信号出力すべく、外部信号設定処理を行う。ステップS309では、第2結果表示部用保留エリアRbの保留数記憶領域に格納された値を読み出し、当該第2結果表示部用保留エリアRbに保留記憶されている始動保留記憶数RbNをセットする(以下、第2始動保留記憶数RbNともいう)。その後、ステップS305にて情報取得処理を行い、本入賞処理を終了する。

0179

一方、ステップS301、ステップS306の両者にて否定判定をした場合には、すなわち下作動口84及び右作動口85のいずれにも遊技球が入賞しなかった場合には、そのまま本入賞処理を終了する。

0180

なお、上記ステップS302,S307にてセットした賞球コマンドは、後述する通常処理の外部出力処理(ステップS501)にて払出制御装置242に対して送信される。

0181

ここで、ステップS305の情報取得処理を図24のフローチャートにより詳細に説明する。

0182

先ずステップS401では、上述したステップS304又はステップS309にてセットした始動保留記憶数N(RaN又はRbN)が上限値(本実施の形態では4)未満であるか否かを判定する。始動保留記憶数Nが上限値である場合にはそのまま本情報取得処理を終了し上限値未満である場合には、ステップS402にて対応する結果表示部用保留エリアの始動保留記憶数Nを1インクリメントするとともに、ステップS403にて総保留数記憶領域に格納された値(以下、共通保留数CRNと言う)を1インクリメントする。

0183

続くステップS404では、前記ステップS103にて更新した当たり乱数カウンタC1及び当たり種別カウンタC2の各値と変動種別カウンタCSの値とを、対応する結果表示部用保留エリアの空き記憶領域エリアのうち最初の記憶エリア、すなわち上記ステップS402にて1インクリメントした保留記憶数と対応する記憶エリアに格納する。

0184

つまり、第1始動保留記憶数RaNがセットされている場合には、前記ステップS103にて更新した当たり乱数カウンタC1及び当たり種別カウンタC2の各値と変動種別カウンタCSの値とを、第1結果表示部用保留エリアRaの空き記憶エリアのうち最初の記憶エリア、すなわち上記ステップS402にて1インクリメントした第1始動保留記憶数RaNと対応する記憶エリアに格納する。

0185

また、第2始動保留記憶数RbNがセットされている場合には、前記ステップS103にて更新した当たり乱数カウンタC1及び当たり種別カウンタC2の各値と変動種別カウンタCSの値とを、第2結果表示部用保留エリアRbの空き記憶エリアのうち最初の記憶エリア、すなわち上記ステップS402にて1インクリメントした第2始動保留記憶数RbNと対応する記憶エリアに格納する。

0186

ステップS404の格納処理取得処理)を実行した後は、ステップS405にて保留コマンドの設定処理を実行した後、本情報取得処理を終了する。ステップS405にて取得された保留コマンドは後の通常処理(外部出力処理)にて、報知・演出制御装置143に出力される。

0187

<通常処理>
次に、通常処理の流れを図25のフローチャートを参照しながら説明する。通常処理は電源投入に伴い起動されるメイン処理が実行された後に開始される処理であり、通常処理では遊技の主要な処理が実行される。その概要として、ステップS501〜S506の処理が4msec周期の定期処理として実行され、その残余時間でステップS508,S509のカウンタ更新処理が実行される構成となっている。

0188

通常処理において、ステップS501では、タイマ割込み処理又は前回の通常処理で設定したコマンド等の出力データをサブ側の各制御装置に送信する。具体的には、賞球コマンドの有無を判定し、賞球コマンドが設定されていればそれを払出制御装置242に対して送信する。変動開始コマンド等の所定の演出用コマンドが設定されている場合にはそれを報知・演出制御装置143に対して送信する。また、上記ステップS404にて設定された保留コマンドを報知・演出制御装置143に出力する。

0189

次に、ステップS502では、変動種別カウンタCSの更新を実行する。具体的には、変動種別カウンタCSを1インクリメントすると共に、カウンタ値が最大値に達した際にはカウンタ値を0にクリアする。そして、変動種別カウンタCSの更新値を、RAM604の該当するバッファ領域に格納する。

0190

続くステップS503では、各遊技回における遊技を制御するための遊技回制御処理を実行する。この遊技回制御処理では、大当たりや特別当たりの当たり判定、図柄表示装置96による図柄の変動表示の設定、変動表示を行う側の各表示部DL,DRの表示制御などを行う。この遊技回制御処理についての詳細は後述する。

0191

その後、ステップS504では、遊技状態を移行させるための遊技状態移行処理を実行する。詳細は後述するが、この遊技状態移行処理により、遊技状態が開閉実行モードや高頻度サポートモードなどに移行する。

0192

ステップS505では、右作動口85に設けられた電動役物91を駆動制御するための電役サポート用処理を実行する。この電役サポート用処理では、電動役物91を開状態とするか否かの判定、スルーゲート用表示部DSの表示制御などを行う。電役サポート用処理の詳細は後述する。

0193

その後、ステップS506では、遊技球発射制御処理を実行する。遊技球発射制御処理では、電源・発射制御装置243から発射許可信号を入力していることを条件として、所定期間(例えば、0.6sec)に1回、遊技球発射機構110のソレノイド111を励磁する。これにより、遊技球が遊技領域に向けて打ち出される。

0194

続くステップS507にて次の通常処理の実行タイミングに至ったか否か、すなわち前回の通常処理の開始から所定時間(本実施の形態では4msec)が経過したか否かを判定する。そして、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間内において、乱数初期値カウンタCINI及び変動種別カウンタCSの更新を繰り返し実行する。

0195

つまり、ステップS508では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1加算すると共に、そのカウンタ値が最大値に達した際0にクリアする。そして、乱数初期値カウンタCINIの更新値を、RAM604の該当するエリアに格納する。また、ステップS509では、変動種別カウンタCSの更新を実行する。具体的には、変動種別カウンタCSを1加算すると共に、それらのカウンタ値が最大値に達した際0にクリアする。そして、変動種別カウンタCSの更新値を、RAM604の該当するエリアに格納する。

0196

ここで、ステップS501〜S506の各処理の実行時間は遊技の状態に応じて変化するため、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間は一定でなく変動する。故に、かかる残余時間を使用して乱数初期値カウンタCINIの更新を繰り返し実行することにより、乱数初期値カウンタCINI(すなわち、当たり乱数カウンタC1の初期値)をランダムに更新することができ、同様に変動種別カウンタCSについてもランダムに更新することができる。

0197

<遊技回制御処理>
次に、ステップS503の遊技回制御処理を図26図28のフローチャートを参照して説明する。

0198

図26に示す遊技回制御処理では、先ずステップS601にて、開閉実行モード中か否かを判定する。具体的には、RAM604の各種フラグ格納エリア635における開閉実行モードフラグ格納エリア(開閉実行状態情報記憶手段)に開閉実行モードフラグ(開閉実行状態情報)が格納されているか否かを判定する。当該開閉実行モードフラグは、後述する遊技状態移行処理にて遊技状態を開閉実行モードに移行させる場合に格納され、同じく遊技状態移行処理にて開閉実行モードを終了させる場合に消去される。

0199

開閉実行モード中である場合には、ステップS602以降の処理、すなわちステップS603〜ステップS605の遊技回開始用処理及びステップS606〜ステップS609の遊技回進行用処理のいずれも実行することなく、本遊技回制御処理を終了する。つまり、開閉実行モード中である場合には、作動口84,85への入賞が発生しているか否かに関係なく、遊技回が開始されることはない。開閉実行モード中でない場合には、ステップS602にて、遊技回中であるか否かを判定する。具体的には、主表示ユニット87の作動口用表示部DL,DRのいずれか一方が変動表示中又は確定表示中であるか否かを判定する。

0200

遊技回中でない場合には、ステップS603〜ステップS605の遊技回開始用処理に進む。遊技回開始用処理では、先ずステップS603にて、共通保留数CRNが「0」か否かを判定する。共通保留数CRNが「0」である場合とは、下作動口84及び右作動口85のいずれについても始動保留記憶数が「0」であることを意味する。したがって、そのまま遊技回制御処理を終了する。共通保留数CRNが「0」でない場合には、ステップS604にて第1結果表示部用保留エリアRa又は第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されているデータを変動表示用に設定するためのデータ設定処理を実行し、さらにステップS605にて作動口用表示部DL,DRにおける変動表示及び図柄表示装置96における変動表示を開始させるための変動開始処理を実行した後に、本遊技回制御処理を終了する。

0201

ここで、ステップS604のデータ設定処理及びステップS605の変動開始処理について、以下に詳細に説明する。

0202

<データ設定処理>
先ず、ステップS604のデータ設定処理について、図27のフローチャートを参照して説明する。

0203

データ設定処理では、先ずステップS701にて、第2結果表示部用保留エリアRbに保留記憶されている第2始動保留記憶数RbNが「0」か否かを判定する。第2始動保留記憶数RbNが「0」である場合にはステップS702〜ステップS707の第1結果表示部用のデータ設定処理を実行し、第2始動保留記憶数RbNが「0」でない場合にはステップS708〜ステップS713の第2結果表示部用のデータ設定処理を実行する。つまり、下作動口84に係る保留情報よりも右作動口85に係る保留情報の方が優先される構成となっている。

0204

ここで、データ設定処理が実行される場合とは、既に説明したように、共通保留数CRNが1以上である場合である。この場合に、データ設定処理では、第2始動保留記憶数RbNが「0」であるか否かを判定し、「0」でない場合、すなわち右作動口用表示部DRについて変動表示用の保留情報が記憶されている場合には、第1始動保留記憶数RaNが1以上であるか否かに関係なく、第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されているデータを変動表示用として設定するようにした。これにより、第1結果表示部用保留エリアRa及び第2結果表示部用保留エリアRbの両方に保留情報が記憶されている場合には、右作動口85に対応した第2結果表示部用保留エリアRbに記憶されている保留情報が優先されることとなる。

0205

第1結果表示部用のデータ設定処理では、先ずステップS702にて、第1結果表示部用保留エリアRaの第1始動保留記憶数RaNを1ディクリメントする。続くステップS703では共通保留数CRNを1ディクリメントする。その後、ステップS704では、第1結果表示部用保留エリアRaの第1エリアに格納されたデータを実行エリアAEに移動する。

0206

その後、ステップS705にて第1結果表示部用保留エリアRaの記憶エリアに格納されたデータをシフトさせる処理を実行する。このデータシフト処理は、第1〜第4エリアに格納されているデータを下位エリア側に順にシフトさせる処理であって、第1エリアのデータをクリアすると共に、第2エリア→第1エリア、第3エリア→第2エリア、第4エリア→第3エリアといった具合に各エリア内のデータがシフトされる。

0207

続くステップS706では、RAM604の各種フラグ格納エリア635に設けられた第2結果表示部フラグ格納エリア(第2結果表示部情報記憶手段)に第2結果表示部フラグ(第2結果表示部情報)が記憶されている場合には、それを消去し、記憶されていない場合にはその状態を維持する。第2結果表示部フラグは、今回の変動表示の開始が下作動口用表示部DL又は右作動口用表示部DRのいずれであるかを特定するための情報である。

0208

続くステップS707では、保留エリアのデータのシフトが行われたことをサブ側の制御装置である報知・演出制御装置143に認識させるための情報であるシフト時コマンド(シフト発生情報)を設定する。この場合、ROM603のコマンド情報記憶エリア625から、今回のデータのシフトの対象となった保留エリアが、第1結果表示部用保留エリアRaに対応していることの情報、すなわち下作動口84に対応していることの情報を含むシフト時コマンドを選定し、その選定したシフト時コマンドを報知・演出制御装置143への送信対象のコマンドとして設定する。その後、本データ設定処理を終了する。

0209

ステップS707にて設定されたシフト時コマンドは、通常処理(図25)におけるステップS501にて、報知・演出制御装置143に送信される。報知・演出制御装置143では、受信したシフト時コマンドに基づいて、可変表示ユニット88の下作動口用保留ランプ部98における表示を保留個数の減少に対応させて変更するための処理を実行する。

0210

第2結果表示部用のデータ設定処理では、先ずステップS708にて、第2結果表示部用保留エリアRbの第2始動保留記憶数RbNを1ディクリメントする。続くステップS709では共通保留数CRNを1ディクリメントする。その後、ステップS710では、第2結果表示部用保留エリアRbの第1エリアに格納されたデータを実行エリアAEに移動する。

0211

その後、ステップS711にて第2結果表示部用保留エリアRbの記憶エリアに格納されたデータをシフトさせる処理を実行する。このデータシフト処理は、第1〜第4エリアに格納されているデータを下位エリア側に順にシフトさせる処理であって、第1エリアのデータをクリアすると共に、第2エリア→第1エリア、第3エリア→第2エリア、第4エリア→第3エリアといった具合に各エリア内のデータがシフトされる。

0212

続くステップS712では、RAM604の各種フラグ格納エリア635に設けられた第2結果表示部フラグ格納エリア(第2結果表示部情報記憶手段)に第2結果表示部フラグ(第2結果表示部情報)が記憶されていない場合には第2結果表示部フラグを格納し、記憶されている場合にはその状態を維持する。

0213

続くステップS713では、保留エリアのデータのシフトが行われたことをサブ側の制御装置である報知・演出制御装置143に認識させるための情報であるシフト時コマンド(シフト発生情報)を設定する。この場合、ROM603のコマンド情報記憶エリア625から、今回のデータのシフトの対象となった保留エリアが第2結果表示部用保留エリアRbに対応していることの情報、すなわち右作動口85に対応していることの情報を含むシフト時コマンドを選定し、その選定したシフト時コマンドを報知・演出制御装置143への送信対象のコマンドとして設定する。その後、本データ設定処理を終了する。

0214

ステップS713にて設定されたシフト時コマンドは、通常処理(図25)におけるステップS501にて、報知・演出制御装置143に送信される。報知・演出制御装置143では、受信したシフト時コマンドに基づいて、可変表示ユニット88の右作動口用保留ランプ部99における表示を、保留個数の減少に対応させて変更するための処理を実行する。

0215

<変動開始処理>
次に、ステップS605の変動開始処理について、図28のフローチャートを参照して説明する。変動開始処理では、主表示ユニット87の各作動口用表示部DL,DRにおける変動表示を開始させるとともに、図柄表示装置96における変動表示を開始させるように報知・演出制御装置143に出力するコマンドを設定する。

0216

先ずステップS801にて当否判定処理を実行する。当否判定処理では、実行エリアAEに格納されている当たり乱数カウンタC1の値が、大当たり結果、特別当たり結果、又は外れ結果のいずれに対応しているかを判定する。具体的には、先ず入賞先が下作動口84及び右作動口85の何れであるかを判別する。そして判別された入賞先に応じて上記当否テーブルを選択し、その選択した当否テーブルを参照して当たり乱数カウンタC1の値が大当たり結果に対応しているか否かを判定する。大当たり結果に対応していない場合、特別当たり結果に対応しているか否かを判定する。特別当たり結果に対応していない場合、外れ結果に対応しているものと判定する。つまり、当たり乱数カウンタC1の値が外れ結果に対応した値と一致するか否かの判定を行わない。

0217

なお、当否判定処理の方法については任意であり、例えば、大当たり結果に対応しているか否か、特別外れ結果に対応しているか否か、及び、完全外れ結果に対応しているか否かの判定をそれぞれ行うようにしてもよい。

0218

続くステップS802では、振分判定処理を実行する。振分判定処理では、ステップS801での当否判定処理の結果が大当たり結果又は特別当たり結果であるか否かを判定し、判定の結果が外れ結果である場合には本処理を終了する。一方、当否判定処理の結果が大当たり結果又は特別当たり結果である場合には、入賞先が下作動口84及び右作動口85の何れであるかを判別する。そして判別された入賞先に応じて上記振分テーブルの選択を行い、その選択された振分テーブルを参照して当たり種別カウンタC2の値が高頻度サポートモードに対応しているか否かを判定する。つまり、当たり種別カウンタC2の値が低頻度サポートモードに対応しているか否かの判定を行わない。

0219

なお、本実施の形態においては、大当たり結果及び特別当たり結果の何れの場合であっても、当たり種別カウンタC2を用いて当たりの種別の振り分けを行う構成としたが、当たりの種別の振り分けに係る構成については任意である。例えば、特別当たり結果の種別については当たり乱数カウンタC1の値に対応付けることも可能である。この場合、特別当たり結果の種別が当たり種別カウンタC2の値に依存しない構成となる。

0220

当否判定処理及び振分判定処理を実行したらステップS803〜ステップS811にて、今回の遊技回において作動口用表示部DL,DRで実行される変動表示を終了させる場合の停止結果を設定するための処理などを実行する。

0221

具体的には、ステップS803では、当否判定処理の結果が大当たり当選であるか否かを判定する。大当たり当選である場合、ステップS804に進み、RAM604の各種フラグ格納エリア635に開閉実行モードフラグをセットした後、ステップS805に進む。

0222

ステップS805では振分判定処理の結果が高頻度サポートモードに対応しているか否かを判定する。この結果、高頻度サポートモードに対応している場合には、ステップS806に進み、高頻度サポートモード対応の大当たり(以下便宜上、第1大当たりと称する)当選用の停止結果設定処理を実行する。第1大当たり当選用の停止結果設定処理においては、第1大当たり結果に対応したフラグがセットされる。これにより、今回の遊技回が第1大当たり結果に対応していることを特定できる。第1大当たり結果に対応したフラグは、その遊技回が終了し、変動終了用の移行処理が終了したタイミングでクリアされる。

0223

一方、高頻度サポートモードに対応していない場合には、ステップS807に進み、高頻度サポートモード非対応の大当たり(以下便宜上、第2大当たりと称する)当選用の停止結果設定処理を実行する。第2大当たり当選用の停止結果設定処理においては、第2大当たり結果に対応したフラグがセットされる。これにより、今回の遊技回が第2大当たり結果に対応していることを特定できる。第2大当たり結果に対応したフラグは、その遊技回が終了し、変動終了用の移行処理が終了したタイミングでクリアされる。

0224

ステップS801での当否判定処理の結果が大当たり当選でない場合には、ステップS808に進み、同当否判定処理の結果が特別当たり当選であるか否かを判定する。特別当たり当選である場合、ステップS809に進み、抽選結果確定モードフラグをRAM604の各種フラグ格納エリア635にセットした後、ステップS810に進む。なお、抽選結果確定モードフラグは、特別当たり発生後に、右側可変入賞装置83を開放することで、上述した有利入球部としての第2下流側通路323への入賞を許容するフラグであり、同フラグについての詳細は後述する。

0225

続くステップS808では、振分判定処理の結果が高頻度サポートモードに対応しているか否かを判定する。この結果、高頻度サポートモードに対応している場合には、ステップS811に進み、高頻度サポートモード対応の特別当たり(以下便宜上、第1特別当たりと称する)当選用の停止結果設定処理を実行する。第1特別当たり当選用の停止結果設定処理においては、第1特別当たり結果に対応したフラグがセットされる。これにより、今回の遊技回が第1特別当たり結果に対応していることを特定できる。第1特別当たり結果に対応したフラグは、その遊技回が終了し、変動終了用の移行処理が終了したタイミングでクリアされる。

0226

一方、高頻度サポートモードに対応していない場合には、ステップS812に進み、高頻度サポートモード非対応の特別当たり(以下便宜上、第2特別当たりと称する)当選用の停止結果設定処理を実行する。第2特別当たり当選用の停止結果設定処理においては、第2特別当たり結果に対応したフラグがセットされる。これにより、今回の遊技回が第2特別当たり結果に対応していることを特定できる。第2特別当たり結果に対応したフラグは、その遊技回が終了し、変動終了用の移行処理が終了したタイミングでクリアされる。

0227

ステップS808にて特別当たりに当選していないと判定された場合、ステップS813に進む。ステップS813では、外れ結果用の停止結果設定処理を実行する。本停止結果設定処理では、表示テーブルに記憶された完全外れ結果に対応した表示データが停止結果として設定される。各停止結果設定処理では、変動表示が終了した場合の各表示部DL,DRにおける停止結果を設定する。

0228

ステップS806、ステップS807、ステップS811、ステップS812、ステップS813のいずれかにて停止結果設定処理を実行したら、ステップS814に進む。ステップS812では、変動表示時間の設定処理を実行する。具体的には、RAM604の変動表示時間カウンタエリアに変動表示時間をセットする。変動表示時間カウンタエリアの値は所定期間毎に減算されるようになっており、その値が「0」となった場合にその遊技回が終了される。

0229

変動表示時間の設定処理では、ROM603に記憶された変動表示時間テーブルから変動種別カウンタCSの値に対応した変動表示時間を選択するようになっている。変動表示時間テーブルには、大当たり結果に対応したものと、特別当たり結果に対応したものと、外れ結果に対応したものと、が設定されている。これにより、変動種別カウンタCSの値が同一であったとしても遊技結果によって変動表示時間を異ならせることが可能となる。この結果、設定される変動表示時間のパターン多様化できる。

0230

変動表示時間を設定したらステップS815に進む。ステップS815では、変動開始コマンドを設定する。変動開始コマンドには、変動表示時間の情報や遊技結果の情報(大当たり結果、特別当たり結果、高頻度サポートモード対応の有無の情報など)が含まれる。なお、本実施の形態においては変動表示時間によってリーチ表示を行うか否かが決まる構成となっており、報知・演出制御装置143においては変動開始コマンドに含まれる変動表示時間の情報に基づいてリーチ表示の発生の有無を把握する。

0231

ステップS815にて設定された変動開始コマンドは、通常処理(図25)におけるステップS501にて、報知・演出制御装置143に送信される。報知・演出制御装置143では、受信した変動開始コマンドに基づいて、その遊技回における演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。この演出の内容としては、図柄表示装置96での図柄の変動表示態様が含まれており、この決定された図柄の変動表示態様は報知・演出制御装置143から表示制御装置725に表示内容コマンドとして出力される。表示制御装置725では、報知・演出制御装置143から受信した表示内容コマンドに基づいて、各遊技回に対応した図柄の変動表示が行われるように図柄表示装置96を表示制御する。

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