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技術 液体ベイト剤及び害虫駆除方法

出願人 レック株式会社
発明者 佐野智生小松高明児玉達治
出願日 2016年4月8日 (4年8ヶ月経過) 出願番号 2016-078049
公開日 2017年10月12日 (3年2ヶ月経過) 公開番号 2017-186290
状態 特許登録済
技術分野 捕獲、駆除 農薬・動植物の保存
主要キーワード プラスチック製容器内 高付着性 防止容器 希釈混合液 駆除対象 死亡個体数 環境由来 接触頻度
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年10月12日)のものです。
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課題

害虫喫食性が高く殺虫効果が十分に得られるうえ、防腐性に優れ、菌が繁殖しにくく衛生的である液体ベイト剤、及び該液体ベイト剤を用いた害虫駆除方法を提供することを目的とする。

解決手段

(A)成分:ネオニコチノイド殺虫成分等の殺虫成分と、(B)成分:糖類と、(C)成分:ジプロピレングリコールプロピレングリコール等の多価アルコールと、(D)成分:第4級アンモニウム塩等の防腐剤と、(E)成分:水と、を含有する液体ベイト剤。また、該液体ベイト剤を用いた害虫駆除方法。

概要

背景

ゴキブリ等の害虫駆除する方法としては、ピレスロイド系有機リン系カーバメイト系等の殺虫成分を、直接害虫に対して噴霧する方法、又は所定の場所に噴霧しておく方法が知られている。しかし、該方法は殺虫成分の噴霧量が多く、噴霧された殺虫成分を使用者が吸い込む懸念がある。

一方、殺虫成分を噴霧せずに害虫を駆除する方法として、殺虫成分を含むベイト剤を害虫に喫食させる方法が提案されている。ベイト剤としては、殺虫成分を含む水溶液からなる液体ベイト剤が知られている(例えば、特許文献1)。

概要

害虫の喫食性が高く殺虫効果が十分に得られるうえ、防腐性に優れ、菌が繁殖しにくく衛生的である液体ベイト剤、及び該液体ベイト剤を用いた害虫駆除方法を提供することを目的とする。(A)成分:ネオニコチノイド系殺虫成分等の殺虫成分と、(B)成分:糖類と、(C)成分:ジプロピレングリコールプロピレングリコール等の多価アルコールと、(D)成分:第4級アンモニウム塩等の防腐剤と、(E)成分:水と、を含有する液体ベイト剤。また、該液体ベイト剤を用いた害虫駆除方法。なし

目的

本発明は、害虫の喫食性が高く殺虫効果が十分に得られるうえ、防腐性に優れ、菌が繁殖しにくく衛生的である液体ベイト剤、及び該液体ベイト剤を用いた害虫駆除方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

(A)成分:殺虫成分と、(B)成分:糖類と、(C)成分:多価アルコールと、(D)成分:防腐剤と、(E)成分:水と、を含有する液体ベイト剤

請求項2

前記(C)成分が、ジプロピレングリコール及びプロピレングリコールのいずれか一方又は両方である、請求項1に記載の液体ベイト剤。

請求項3

前記(D)成分が、第4級アンモニウム塩である、請求項1又は2に記載の液体ベイト剤。

請求項4

前記第4級アンモニウム塩が塩化セチルピリジニウムである、請求項3に記載の液体ベイト剤。

請求項5

前記(A)成分が、ネオニコチノイド系殺虫成分である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体ベイト剤。

請求項6

前記(C)成分の配合量Qcが5〜30質量%であり、前記(D)成分の配合量QDが0.05〜0.2質量%であり、かつ15≦Qc+QD×100≦50を満たす、請求項1〜5のいずれか一項に記載の液体ベイト剤。

請求項7

100≦(QB+Qc)/QD≦1000(ただし、QBは前記(B)成分の配合量であり、QCは前記(C)成分の配合量であり、QDは前記(D)成分の配合量である。)を満たす、請求項1〜6のいずれか一項に記載の液体ベイト剤。

請求項8

請求項1〜7のいずれか一項に記載の液体ベイト剤を用いた害虫駆除方法

技術分野

0001

本発明は、液体ベイト剤及び害虫駆除方法に関する。

背景技術

0002

ゴキブリ等の害虫駆除する方法としては、ピレスロイド系有機リン系カーバメイト系等の殺虫成分を、直接害虫に対して噴霧する方法、又は所定の場所に噴霧しておく方法が知られている。しかし、該方法は殺虫成分の噴霧量が多く、噴霧された殺虫成分を使用者が吸い込む懸念がある。

0003

一方、殺虫成分を噴霧せずに害虫を駆除する方法として、殺虫成分を含むベイト剤を害虫に喫食させる方法が提案されている。ベイト剤としては、殺虫成分を含む水溶液からなる液体ベイト剤が知られている(例えば、特許文献1)。

先行技術

0004

特許第4214566号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかし、ベイト剤は、長期間にわたり害虫の潜伏場周辺に設置しておく必要があり、また害虫との接触頻度も高いため、カビや細菌等が繁殖しやすく衛生性が劣る。特に液体ベイト剤は、固形ベイト剤に比べて自由水の割合が高く微生物がより繁殖しやすい傾向がある。そのため、液体ベイト剤には防腐性を付与することが求められる。
また、ベイト剤による害虫駆除は、害虫の喫食性が殺虫効果に大きく影響する。そのため、カビや細菌等の繁殖を抑制できる優れた防腐性と、充分な喫食性を両立させることが重要である。

0006

本発明は、害虫の喫食性が高く殺虫効果が十分に得られるうえ、防腐性に優れ、菌が繁殖しにくく衛生的である液体ベイト剤、及び該液体ベイト剤を用いた害虫駆除方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明は、以下の構成を有する液体ベイト剤及び害虫駆除方法を提供する。
[1](A)成分:殺虫成分と、(B)成分:糖類と、(C)成分:多価アルコールと、(D)成分:防腐剤と、(E)成分:水と、を含有する液体ベイト剤。
[2]前記(C)成分が、ジプロピレングリコール及びプロピレングリコールのいずれか一方又は両方である、[1]に記載の液体ベイト剤。
[3]前記(D)成分が、第4級アンモニウム塩である、[1]又は[2]に記載の液体ベイト剤。
[4]前記第4級アンモニウム塩が塩化セチルピリジニウムである、[3]に記載の液体ベイト剤。
[5]前記(A)成分が、ネオニコチノイド系殺虫成分である、[1]〜[4]のいずれかに記載の液体ベイト剤。
[6]前記(C)成分の配合量Qcが5〜30質量%であり、前記(D)成分の配合量QDが0.05〜0.2質量%であり、かつ15≦Qc+QD×100≦50を満たす、[1]〜[5]のいずれかに記載の液体ベイト剤。
[7]100≦(QB+Qc)/QD≦1000(ただし、QBは前記(B)成分の配合量であり、QCは前記(C)成分の配合量であり、QDは前記(D)成分の配合量である。)を満たす、[1]〜[6]のいずれかに記載の液体ベイト剤。
[8]前記[1]〜[7]のいずれかに記載の液体ベイト剤を用いた害虫駆除方法。

発明の効果

0008

本発明の液体ベイト剤は、害虫の喫食性が高く殺虫効果が十分に得られるうえ、防腐性に優れ、菌が繁殖しにくく衛生的である。
本発明の害虫駆除方法によれば、害虫の喫食性が高く殺虫効果が十分に得られるうえ、防腐性に優れ、菌が繁殖しにくく衛生性も維持できる。

0009

[液体ベイト剤]
本発明の液体ベイト剤は、(A)成分:殺虫成分と、(B)成分:糖類と、(C)成分:多価アルコールと、(D)成分:防腐剤と、(E)成分:水と、を含有する。

0010

((A)成分)
(A)成分は、殺虫成分である。(A)成分としては、駆除対象の害虫の種類に応じて適宜選択すればよく、従来のベイト剤に使用されている公知の殺虫成分を使用することができる。

0011

(A)成分の具体例としては、例えば、ピレスロイド系殺虫成分フェノトリン等)、カーバメイト系殺虫成分(プロポクスル等)、オキサジアゾール系殺虫成分(メトキサジアゾン等)、フェニルピラゾール系殺虫成分(フィプロニル等)、ベンゾイル尿素系殺虫成分、アミジノヒドラゾン系殺虫成分、ネオニコチノイド系殺虫成分(ジノテフランチアメトキサムアセタミプリドクロチアニジン等)、有機リン系殺虫成分(ジクロルボス等)、ホウ酸等が挙げられる。なかでも、(A)成分としては、ネオニコチノイド系殺虫成分、カーバメイト系殺虫成分、オキサジアゾール系殺虫成分、有機リン系殺虫成分、ホウ酸が好ましい。また、水への溶解性が高く、人体への悪影響がより少ない点から、ネオニコチノイド系殺虫成分がより好ましい。(A)成分としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。

0012

((B)成分)
(B)成分は、糖類である。液体ベイト剤に(B)成分が配合されていることで、害虫による液体ベイト剤の喫食が促進される。

0013

(B)成分としては、特に限定されず、例えば、グルコースブドウ糖)、ガラクトースフルクトース果糖)、トレハロースマルトーススクロースショ糖)、オリゴ糖デキストリン液糖黒糖糖蜜蜂蜜水飴等が挙げられる。なかでも、(B)成分としては、水飴、トレハロースが好ましい。(B)成分としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。

0014

((C)成分)
(C)成分は、多価アルコールである。液体ベイト剤に(C)成分が配合されていることで、水分活性が低下し、防腐性が向上する。

0015

(C)成分としては、特に限定されず、例えば、エチレングリコールジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオールグリセリン、1,2,4−ブタントリオール等が挙げられる。なかでも、(C)成分としては、害虫による液体ベイト剤の喫食がより阻害されにくく、防腐性の向上も期待でき、(D)成分の配合量を低減して喫食性をより高めることができる点から、ジプロピレングリコール及びプロピレングリコールのいずれか一方又は両方であることが好ましい。(C)成分としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。

0016

((D)成分)
(D)成分は、防腐剤(ただし、多価アルコールを除く。)である。液体ベイト剤に(D)成分が配合されていることで防腐性が向上する。なお、防腐剤とは、殺菌作用もしくは静菌作用を目的とし、微生物の侵入発育・増殖を持続的に防止する薬剤を意味する。

0017

(D)成分としては、例えば、パラオキシ安息香酸エステル安息香酸安息香酸ナトリウムデヒドロ酢酸ナトリウムフェノキシエタノールトリクロロヒドロキシジフェニルエーテル、第4級アンモニウム塩(塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム塩化ベンゼトニウム等)、パラベン類メチルパラベン等)、ソルビン酸プロキセル等が挙げられる。なかでも、(D)成分としては、防腐性と喫食性を両立させやすい点から、第4級アンモニウム塩が好ましい。また、人体への悪影響がより少なく、環境負荷も軽減できる点から、塩化セチルピリジニウムがより好ましい。(D)成分としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。

0018

((E)成分)
(E)成分は、水である。(E)成分としては、例えば、精製水等を使用することができる。

0019

(任意成分)
本発明の液体ベイト剤には、本発明の効果を損なわない範囲であれば、(A)〜(E)成分以外の任意成分をさらに含んでもよい。任意成分としては、例えば、pH調整剤界面活性剤着色剤着香剤、誤食防止剤が挙げられる。これらは特に限定されず、従来医薬品や医薬部外品化粧品等に使用されているものなどを使用することができる。任意成分としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。

0020

(各成分の配合量)
(A)成分の配合量QAは、駆除対象の害虫の種類に応じて適宜決定でき、液体ベイト剤の総質量に対して、0.01〜5質量%が好ましく、0.05〜3質量%がより好ましい。(A)成分の配合量QAが下限値以上であれば、殺虫効果が十分に得られやすい。(A)成分の配合量QAが上限値以下であれば、他の成分と混ざりやすい。

0021

(B)成分の配合量QBは、液体ベイト剤の総質量に対して、5〜40質量%が好ましく、10〜30質量%がより好ましい。(B)成分の配合量QBが下限値以上であれば、害虫による液体ベイト剤の喫食性が十分に高くなりやすい。(B)成分の配合量QBが上限値以下であれば、(B)成分が析出しにくくなる。

0022

(C)成分の配合量QCは、液体ベイト剤の総質量に対して、3〜30質量%が好ましく、5〜30質量%がより好ましく、5〜20質量%がさらに好ましい。(C)成分の配合量QCが下限値以上であれば、十分な防腐性が得られやすい。(C)成分の配合量QCが上限値以下であれば、害虫による液体ベイト剤の喫食性が十分に高くなりやすい。

0023

(D)成分の配合量QDは、液体ベイト剤の総質量に対して、0.01〜1質量%が好ましく、0.05〜0.5質量%がより好ましく、0.05〜0.2質量%がさらに好ましく、0.05〜0.1が特に好ましい。(D)成分の配合量QDが下限値以上であれば、十分な防腐性が得られやすい。(D)成分の配合量QDが上限値以下であれば、害虫による液体ベイト剤の喫食性が十分に高くなりやすい。

0024

(E)成分の配合量は、液体ベイト剤の総質量に対して、30〜90質量%が好ましく、45〜70質量%がより好ましい。なお、(A)成分〜(E)成分の合計の配合量は100質量%を超えない。

0025

本発明の液体ベイト剤においては、(C)成分の配合量Qcが5〜30質量%であり、(D)成分の配合量QDが0.05〜0.2質量%であり、かつ15≦Qc+QD×100≦50を満たすことが好ましい。これにより、優れた喫食性と防腐性とを両立させることが容易になる。
Qc+QD×100の下限値は、15が好ましく、20がより好ましい。
Qc+QD×100の上限値は、50が好ましく、30がより好ましい。

0026

また、本発明の液体ベイト剤においては、(B)〜(D)成分は、100≦(QB+Qc)/QD≦1000を満たすように配合されることが好ましい。これにより、優れた喫食性と防腐性とを両立させることが容易になる。
(QB+Qc)/QDの下限値は、100が好ましく、300がより好ましい。
(QB+Qc)/QDの上限値は、1000が好ましく、700がより好ましい。

0027

(pH)
本発明の液体ベイト剤のpHは、2〜10が好ましく、3〜8がより好ましい。(A)成分がジノテフランの場合、保存安定性の点から、本発明の液体ベイト剤のpHは、4.5〜6.5がさらに好ましく、5〜6が特に好ましい。

0028

(粘度)
本発明の液体ベイト剤の粘度は、0.9〜80mPa・sが好ましく、2〜40mPa・sがより好ましい。粘度が前記範囲内であれば、液体製剤としての速効性、喫食性、付着性等の効果が得られやすい。

0029

(製造方法)
本発明の液体ベイト剤の製造方法は、特に限定されず、公知の製造方法を採用することができる。例えば、(E)成分に、(A)〜(D)成分及び必要に応じて使用する任意成分を添加し、撹拌して液体ベイト剤を得る方法が挙げられる。また、(E)成分と(C)成分を混合した混合液に、(A)成分、(B)成分、(D)成分及び必要に応じて使用する任意成分を添加し、撹拌して液体ベイト剤を得る方法であってもよい。

0030

以上説明した本発明の液体ベイト剤は、(A)〜(E)成分が組み合わされていることで、害虫の喫食性が高く殺虫効果が十分に得られるうえ、防腐性にも優れ、カビや菌が繁殖しにくく衛生的である。このような効果が得られる要因の一つは、(C)成分と(D)成分を併用することで、それらの相乗効果によって優れた防腐性が発現されることである。これにより、十分な防腐性を得るための(C)成分と(D)成分の配合量が少量で済むため、害虫によるベイト剤の喫食が阻害されない。
また、本発明の液体ベイト剤は液体製剤であるため、固形製剤に比べて、優れた速効性と高喫食性、高付着性による殺虫効果の伝播性を有する点で有利である。

0031

本発明の液体ベイト剤は、虫体との接触によってカビや菌が繁殖する可能性の高いゴキブリ用液体ベイト剤として特に有効である。

0032

[害虫駆除方法]
本発明の害虫駆除方法は、本発明の液体ベイト剤を用いて害虫を駆除する方法である。本発明の害虫駆除方法は、本発明の液体ベイト剤を用いる以外は公知の方法を採用することができる。例えば、吸液芯付随した誤食防止容器に本発明の液体ベイト剤を収容し、該誤食防止容器を対象害虫が活動する場所に設置する方法等が挙げられる。

0033

本発明の害虫駆除方法は、本発明の液体ベイト剤を用いるため、害虫の喫食性が高く殺虫効果が十分に得られるうえ、防腐性にも優れ、カビや菌が繁殖しにくく衛生的である。

0034

以下、実施例によって本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によっては限定されない。
原料
実施例及び比較例で使用した原料を以下に示す。
((A)成分)
A−1:ジノテフラン。
A−2:イミダクロプリド

0035

((B)成分)
B−1:水飴。
B−2:トレハロース。

0036

((C)成分)
C−1:ジプロピレングリコール。
C−2:プロピレングリコール。
C−3:エチレングリコール。

0037

((D)成分)
D−1:塩化セチルピリジニウム。
D−2:メチルパラベン。
D−3:ソルビン酸。

0038

((E)成分)
精製水。

0039

((C’)成分:比較対象
C’−1:エタノール

0040

[実施例1〜16]
各成分を表1に示す割合で所定量計り取り、撹拌機(新東科学(株)製BL1200)によって十分に撹拌して混合し、液体ベイト剤を得た。

0041

[比較例1〜8]
組成を表2に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして液体ベイト剤を得た。

0042

[防腐性]
30mLプラスチック製容器に、各例で得た液体ベイト剤を20mL充填して評価試料とした。供試菌として環境由来グラム陰性細菌桿菌)を使用し、適した培地で培養して約108〜109個/mLとなるように菌懸濁液を調製した。該菌懸濁液0.2mLを評価試料に添加し、十分に混合して評価用混合液を調製し、20℃の条件で暗所に保存した。
次いで、保存開始から1日後に、評価用混合液を無菌的に1mL採取し、液体培地(ソイビーンカゼインダイジェストレシチンポリソルベート80)9mLに希釈混合した。希釈混合液1mLをシャーレに取り、寒天培地X(ソイビーン・カゼイン・ダイジェスト・レシチン・ポリソルベート80)で混釈を行い、30℃で4日間培養した後、生存菌数を測定した。保存開始から4日後、7日後、14日後、及び28日後にも、同様に評価用混合液を採取して、培養後の生存菌数を測定した。

0043

また、供試菌として環境由来の酵母を使用して、以下に示す条件以外はグラム陰性細菌の場合と同様にして生存菌数を測定した。評価用混合液の保存温度は25℃に変更した。混釈には寒天培地Xの代わりに寒天培地Y(グルコース・ペプトン・レシチン・ポリソルベート80)を使用した。培養は25℃で7日間行った。

0044

グラム陰性細菌又は酵母のいずれかの生存菌数が検出限界以下(10個/mL以下)になるまでの日数に基づいて下記基準により防腐性を評価した。
評価基準
◎:7日以内に生存菌数が検出限界以下となり、菌の死滅が認められる。
○:8〜14日以内に生存菌数が検出限界以下となり、菌の死滅が認められる。
△:生存菌数が検出限界以下となるのに14日以上かかるが、菌の死滅が認められる。
×:菌の死滅が認められない。

0045

[喫食性]
プラスチック製シャーレ(直径27mm、高さ15mm)内に脱脂綿(縦40mm×横40mm)2枚を重ねて詰め、各例の液体ベイト剤8gを含浸させた。液体ベイト剤を含浸させた脱脂綿の質量を測定した後、後述の殺虫効果試験を行い、その後に再び脱脂綿の質量を測定して液体ベイト剤の減少量W1(mg)を算出した。また、これとは別に液体ベイト剤8gを同様に含浸させた脱脂綿の質量を測定し、供試虫がいない以外は殺虫効果試験と同一の環境下に静置した後、再び脱脂綿の質量を測定して液体ベイト剤の自然減少量W2(mg)を算出した。そして、減少量W1から自然減少量W2を差し引いた値を喫食量(mg)とした。

0046

喫食性の評価は下記基準で行った。
<評価基準>
◎:喫食量が110mg以上である。
○:喫食量が90mg以上110mg未満である。
△:喫食量が50mg以上90mg未満である。
×:喫食量が50mg未満である。

0047

[殺虫効果]
縦15cm×横10cmの紙を蛇腹状に折って縦10cm×横10cmの大きさにしたものを縦320mm×横440mmのプラスチック製容器内に設置して潜伏場所とした。該容器内に水とマウス固形飼料日本クレア社製CE−2)を1個ずつ配置して試験区とし、供試虫としてチャバネゴキブリ20頭を放ち、一晩(約16時間)馴化させた。馴化後、液体ベイト剤を含浸させた脱脂綿を試験区に設置して殺虫効果試験を開始した。試験開始から1週間後の供試虫の死亡個体数計測し、致死率を求めた。

0048

殺虫効果の評価は下記基準で行った。
<評価基準>
◎:致死率が100%である。
○:致死率が80%以上100%未満である。
△:致死率が50%以上80%未満である。
×:致死率が50%未満である。

0049

各例の液体ベイト剤の組成及び評価結果を表1及び表2に示す。なお、比較例8における「(QB+QC)/QC」と「QC+QD×100」の欄には、QCに(C’−1)成分の配合量を代入して算出した値を示した。

0050

0051

実施例

0052

表1及び表2に示すように、(A)〜(E)成分を含む実施例1〜16の液体ベイト剤は、喫食性に優れ、十分な殺虫効果が得られるうえ、防腐性にも優れていた。
一方、(A)成分を含まない比較例1の液体ベイト剤では、殺虫効果が得られなかった。(B)成分を含まない比較例2の液体ベイト剤では、喫食性が低いために殺虫効果が十分に得られなかった。(C)成分又は(D)成分のいずれかを含まない比較例3〜7では、十分な防腐性が得られなかった。また、(C)成分の代わりにエタノールを用いた比較例8でも、十分な防腐性が得られなかった。

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