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技術 分割止め輪用治具、及び分割止め輪取付方法

出願人 三菱電機ビルテクノサービス株式会社
発明者 柏原啓志
出願日 2016年4月5日 (5年10ヶ月経過) 出願番号 2016-075838
公開日 2017年10月12日 (4年4ヶ月経過) 公開番号 2017-185581
状態 特許登録済
技術分野 はめ込み,分離,その他の手工具
主要キーワード 配設部材 内側係合 箇所目 ステップ軸 円環状部材 係合箇所 各環状溝 非弾性材料
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年10月12日)のものです。
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図面 (9)

課題

分割止め輪を容易かつ確実に取り付けできる分割止め輪用治具及び分割止め輪取付方法を提供すること。

解決手段

分割止め輪用治具1が、軸を通過させる軸通過凹部11が内側に設けられたU字の板形状を有し、厚み方向の一方面に軸通過凹部11を囲むように設けられたU字形溝15を有する溝配設部材10と、軸を通過させる軸通過凹部31が内側に設けられたU字の板形状を有し、U字形溝15を覆うように溝配設部材10に重ねられることで溝配設部材10との間にU字形スペース5を画定する溝被覆部材30とを備えるようにする。

概要

背景

エスカレータステップ軸には、ローラが両端部に取り付けられると共に、ステップリンク幅方向に移動するのを防止する止め輪が、ローラよりも内側に取り付けられる。特許文献1に記載されているように、係る止め輪としては、分割止め輪が用いられることがある。

概要

分割止め輪を容易かつ確実に取り付けできる分割止め輪用治具及び分割止め輪取付方法を提供すること。分割止め輪用治具1が、軸を通過させる軸通過凹部11が内側に設けられたU字の板形状を有し、厚み方向の一方面に軸通過凹部11を囲むように設けられたU字形溝15を有する溝配設部材10と、軸を通過させる軸通過凹部31が内側に設けられたU字の板形状を有し、U字形溝15を覆うように溝配設部材10に重ねられることで溝配設部材10との間にU字形スペース5を画定する溝被覆部材30とを備えるようにする。

目的

本発明の目的は、分割止め輪を容易かつ確実に取り付けできる分割止め輪用治具及び分割止め輪取付方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

両端に係合部を有する2つの半円環部材を含む分割止め輪を、軸の環状溝上に円環状に係合するのに用いられる分割止め輪用治具であって、前記軸を通過させる軸通過凹部が内側に設けられたU字の板形状を有し、厚み方向の一方面に前記軸通過凹部を囲むように設けられたU字形溝を有する溝配設部材と、前記軸を通過させる軸通過凹部が内側に設けられたU字の板形状を有し、前記U字形溝を覆うように前記溝配設部材に重ねられることで前記溝配設部材との間にU字形スペース画定する溝被覆部材と、を備え、係合された一対の前記係合部が前記U字形スペースに配置される一方、他対の前記係合部が前記U字形スペースからはみ出した状態で、前記分割止め輪が前記環状溝に部分的に嵌っている状態を維持する、分割止め輪用治具。

請求項2

請求項1に記載の分割止め輪用治具において、前記溝被覆部材は、前記溝配設部材に重ねられた状態で前記U字形溝に嵌め込まれるU字形突出部を有する、分割止め輪用治具。

請求項3

請求項1または2に記載の分割止め輪用治具において、外面の少なくとも一部が蓄光材質で被覆されている、分割止め輪用治具。

請求項4

請求項1に記載の分割止め輪用治具を用いて、両端に係合部を有する2つの半円環部材を含む分割止め輪を軸の環状溝に取り付ける分割止め輪取付方法であって、一対の前記係合部のみが係合された分割止め輪の一部を前記環状溝に配置する止め輪配置ステップと、前記止め輪配置ステップの後、前記一対の係合部が前記U字形スペースに配置される一方、他対の前記係合部が前記U字形スペースからはみ出すように、前記分割止め輪を前記溝配設部材と前記溝被覆部材とで挟持する止め輪挟持ステップと、止め輪挟持ステップの後、前記他対の係合部を係合させる他対係合ステップと、を含む分割止め輪取付方法。

技術分野

0001

本発明は、分割止め輪治具、及び分割止め輪取付方法に関する。

背景技術

0002

エスカレータステップ軸には、ローラが両端部に取り付けられると共に、ステップリンク幅方向に移動するのを防止する止め輪が、ローラよりも内側に取り付けられる。特許文献1に記載されているように、係る止め輪としては、分割止め輪が用いられることがある。

先行技術

0003

特開2011−189482号公報

発明が解決しようとする課題

0004

分割止め輪は、薄暗くて狭いスペースでステップ軸に取り付けられることが多い。また、分割止め輪には係合箇所が2箇所あり、1箇所目を手で係合した後、2箇所目をプライヤ等の工具を用いて係合させるが、工具による2箇所目の係合中に1箇所目の係合が外れて止め輪が分解することが頻繁に起こる。したがって、分割止め輪を取り付けるのに大きな労力が必要になる。更には、取り付けに失敗して分割止め輪が使用不可になると、コスト高につながる。

0005

本発明の目的は、分割止め輪を容易かつ確実に取り付けできる分割止め輪用治具及び分割止め輪取付方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0006

本発明に係る分割止め輪用治具は、両端に係合部を有する2つの半円環部材を含む分割止め輪を、軸の環状溝上に円環状に係合するのに用いられる分割止め輪用治具であって、前記軸を通過させる軸通過凹部が内側に設けられたU字の板形状を有し、厚み方向の一方面に前記軸通過凹部を囲むように設けられたU字形溝を有する溝配設部材と、前記軸を通過させる軸通過凹部が内側に設けられたU字の板形状を有し、前記U字形溝を覆うように前記溝配設部材に重ねられることで前記溝配設部材との間にU字形スペースを画定する溝被覆部材と、を備え、係合された一対の前記係合部が前記U字形スペースに配置される一方、他対の前記係合部が前記U字形スペースからはみ出した状態で、前記分割止め輪が前記環状溝に部分的に嵌っている状態を維持する。

0007

本発明によれば、分割止め輪用治具によって、係合された一対の係合部が分割止め輪用治具のU字形スペースに配置される一方、他対の係合部がU字形スペースからはみ出した状態で、分割止め輪が軸の環状溝に部分的に嵌っている状態が維持される。したがって、一対の係合部がU字形スペースに配置されて係合が外れない状態で他対の係合部をプライヤ等の工具で係合できる。よって、他対の係合部を係合している最中に一対の係合部が外れて分割止め輪が分解することを防止でき、分割止め輪を容易かつ確実に取り付けできる。

0008

また、本発明において、前記溝被覆部材は、前記溝配設部材に重ねられた状態で前記U字形溝に嵌め込まれるU字形突出部を有してもよい。

0009

本構成によれば、分割止め輪を挟持する際に、U字形突出部をU字形溝に係合させることができる。したがって、溝配設部材と溝被覆部材との重なり状態を安定に維持でき、他対の係合部をより容易かつ確実に係合できる。

0010

また、本発明において、外面の少なくとも一部が蓄光材質で被覆されていてもよい。

0011

本構成によれば、分割止め輪の取付薄暗いスペースで行われた場合に、蓄光材質が発光する。したがって、その場合に、分割止め輪用治具が確認され易く、分割止め輪の取付作業を円滑に行うことができる。

0012

また、本発明に係る分割止め輪取付方法は、本発明に係る分割止め輪用治具を用いて、両端に係合部を有する2つの半円環部材を含む分割止め輪を軸の環状溝に取り付ける分割止め輪取付方法であって、一対の前記係合部のみが係合された分割止め輪の一部を前記環状溝に配置する止め輪配置ステップと、前記止め輪配置ステップの後、前記一対の係合部が前記U字形スペースに配置される一方、他対の前記係合部が前記U字形スペースからはみ出すように、前記分割止め輪を前記溝配設部材と前記溝被覆部材とで挟持する止め輪挟持ステップと、止め輪挟持ステップの後、前記他対の係合部を係合させる他対係合ステップと、を含む

0013

本構成によれば、分割止め輪において係合された一対の係合部が本発明の分割止め輪用治具のU字形スペースに配置されている状態で、他対の係合部を係合できる。したがって、他対の係合部を係合している最中に一対の係合部が外れて分割止め輪が分解することを防止でき、分割止め輪を容易かつ確実に取り付けできる。

発明の効果

0014

本発明によれば、分割止め輪を容易かつ確実に取り付けできる。

図面の簡単な説明

0015

分割止め輪の正面図である。
分割止め輪が取り付けられるステップ軸の平面図である。
一実施形態の分割止め輪用治具の斜視図である。
上記分割止め輪用治具の溝配設部材の斜視図である。
上記分割止め輪用治具の溝被覆部材の斜視図である。
一対の係合部のみが係合している分割止め輪が溝配設部材のU字形溝に配置された状態を示す正面図である。
一対の係合部が係合された分割止め輪がステップ軸の環状溝に部分的に嵌っている状態を維持している分割止め輪用治具を示す斜視図である。
分割止め輪の他対の係合部を係合しているプライヤを図7に矢印Aで示す方向から見たときの正面図である。

実施例

0016

以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、実施形態の説明で参照する図面は、模式的に記載されたものであり、構成要素の寸法比率は、異なる図面で一致しない場合がある。また、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて新たな実施形態を構築することは当初から想定されている。また、本明細書において、U字、U字形には、略U字、略U字形が含まれ、例えば、半円形円弧形が含まれる。

0017

図1は、分割止め輪の正面図であり、図2は、乗客コンベアのステップ軸における一端部の平面図である。先ず、図1を用いて、本実施形態の分割止め輪用治具が適用される分割止め輪60の一例の構成を説明した後、図2を用いて分割止め輪60の取付先のステップ軸70の構成について説明する。

0018

図1に示すように、分割止め輪60は、2つの半円環状部材61を有する。すなわち、2つの半円環状部材61の端部同士を互いに係合させて、全体として円環状となっている。また、この例では、2つの円環状部材61は、同一形状で、上下左右反転させて組み合わされている。なお、2つの円環状部材61は、分割止め輪60としての機能を満足できれば、同一形状でなくてもよい。半円環状部材61には、一端部の径方向外側に外側係合部62が設けられ、他端部の径方向内側に内側係合部63が設けられる。外側係合部62は、一端に設けられて径方向外側に突出する外側突出部62aと、その外側突出部62aに周方向に隣り合うように設けられる外側凹部62bとで構成される。また、内側係合部63は、他端に設けられて径方向内側に突出する内側突出部63aと、その内側突出部63aに周方向に隣り合うように設けられる内側凹部63bとで構成される。また、半円環状部材61の径方向外側には、外側係合部62と内側係合部63との間に2つの工具係止孔67が外周部の凹みとして設けられる。一方の工具係止孔67は、外側係合部62に周方向に隣り合うように配設され、他方の工具係止孔67は、内側係合部63に周方向に隣り合うように配設される。一方の半円環状部材61の外側突出部62aを他方の半円環状部材61の内側凹部63bに係合し、一方の半円環状部材61の内側突出部63aを他方の半円環状部材61の外側凹部62bに係合することによって、円環状の分割止め輪60を構成する。

0019

次に、分割止め輪60の取付先のステップ軸70について説明する。図2に示すように、ステップ軸70には、ローラ71が取り付けられるローラ取付部の内側に複数の環状溝72が設けられる。ステップ軸70において2つの環状溝72の間に位置する部分73には、図示しないステップリンクが取り付けられる。各環状溝72に分割止め輪60を取り付けることによって、ステップリンクがステップ軸70上を軸方向(ステップの幅方向)に移動することを防止する。

0020

図3は、本発明の一実施形態に係る分割止め輪用治具1の斜視図である。図3に示すように、分割止め輪用治具1は、溝配設部材10と、溝被覆部材30とを備える。溝配設部材10及び溝被覆部材30の夫々は、弾性材料、例えばゴムで構成される。なお、溝配設部材及び溝被覆部材のうちの少なくとも一方は、樹脂や金属などの非弾性材料で構成されてもよい。溝配設部材10及び溝被覆部材30の夫々は、U字形の板形状を有し、ステップ軸70を通過させるための軸通過凹部11,31が内側に設けられる。軸通過凹部11は溝配設部材10を厚さ方向に貫通し、軸通過凹部31は溝被覆部材30を厚さ方向に貫通する。溝配設部材10の軸通過凹部11における厚さ方向の開口形状と、溝被覆部材30の軸通過凹部31における厚さ方向の開口形状とは、略同一である。分割止め輪用治具1は、溝配設部材10と溝被覆部材30とが厚さ方向に重なっている状態で使用される。溝配設部材10と、溝被覆部材30とは、軸通過凹部11の略全領域が軸通過凹部31の略全領域に厚さ方向に重なるように重ねられる。

0021

分割止め輪用治具1には、溝配設部材10と溝被覆部材30とが重ねられた状態で外部に露出する外面全面に蓄光材質が塗布されている。なお、溝配設部材10と溝被覆部材30とが重ねられた状態で外部に露出する外面の一部のみに蓄光材質が塗布されてもよく、分割止め輪用治具に蓄光材質が塗布されなくてもよい。

0022

次に、溝配設部材10、及び溝被覆部材30について、より詳しく説明する。図4は、溝配設部材10の斜視図であり、図5は、溝被覆部材30の斜視図である。

0023

図4に示すように、溝配設部材10は、厚さ方向の一方面12に軸通過凹部11を囲むように設けられたU字形溝15を有する。U字形溝15は一定の深さを有する。U字形溝15は、軸通過凹部11側が軸通過凹部11に開口し、延在方向の両端がその延在方向に開口している。

0024

他方、図5に示すように、溝被覆部材30は、厚さ方向の他方面32に軸通過凹部31を囲むように設けられたU字形突出部35を有する。U字形突出部35の厚さ方向の端面形状は、U字形溝15の厚さ方向の開口形状と略一致する。

0025

再度図3を参照して、溝配設部材10と、溝被覆部材30とは、U字形突出部35をU字形溝15に厚さ方向に嵌め込むように重ねられる。このとき、U字形溝15の厚さ方向の開口は、U字形突出部35で覆われる。U字形溝15の厚さ方向の寸法(U字形溝15の深さ)は、U字形突出部35の厚さ方向の寸法よりも大きくなっている。その結果、溝配設部材10と溝被覆部材30とが重ねられたとき、U字形スペース5が2つの部材10,30間に設けられる。溝配設部材10の一方面12(図4参照)と、溝被覆部材30の他方面32(図5参照)とが当接している状態において、U字形スペース5の厚さ方向の間隔は、分割止め輪60の厚さよりも若干小さくなっている。なお、U字形スペース5の厚さ方向の間隔は、分割止めの厚さと略同一でもよく、分割止めの厚さよりも大きくてもよい。

0026

次に、図6乃至図8を用いて、本発明の一実施形態に係る分割止め輪60の取付方法について説明する。図6は、一対の係合部62,63のみが係合している分割止め輪60が溝配設部材10のU字形溝15に配置された状態を示す正面図である。また、図7は、一対の係合部62,63が係合された分割止め輪60が、ステップ軸70の環状溝72に部分的に嵌っている状態を維持している分割止め輪用治具1を示す斜視図である。また、図8は、他対の係合部62,63を係合しているプライヤ90を図7に矢印Aで示す方向から見たときの正面図である。

0027

先ず、図1に示す分割止め輪60を、一対の係合部62,63のみ(他の一対の係合部62,63は係合していない)を係合させた状態でステップ軸70の環状溝72(図2参照)に部分的に嵌合させる。例えば、一対の半円環状部材61を両手で持ち、ステップ軸70の奥側で一対の係合部62,63を係合させたり、手前側の一対の係合部62,63を係合させた後、分割止め輪60を回転させて、手前側に係合していない係合部62,63が位置するようにしてもよい。なお、プライヤ90による作業がやりやすい側を手前としている。

0028

その後、軸通過凹部11にステップ軸70に嵌め込んだ溝配設部材10を、分割止め輪60の厚さ方向の他方側から厚さ方向の一方側に近づける。そして、図6に示すように、係合された一対の係合部62,63がU字形溝15に収容される一方、非係合状態の他対の係合部62,63と、その他対の係合部62,63に隣り合う2つの工具係止孔67とがU字形溝15からはみ出している状態で、分割止め輪60を溝配設部材10のU字形溝15に収容する。

0029

続いて、図7に示すように、軸通過凹部31にステップ軸70に嵌め込んだ溝被覆部材30を、分割止め輪60の厚さ方向の一方側から厚さ方向の他方側に近づけて、一方面12(図4参照)が他方面32(図5参照)に当接するまでU字形突出部35をU字形溝15に嵌入する。U字形スペース5の厚さ方向の間隔は、分割止め輪60の厚さよりも若干小さい。しかし、溝配設部材10及び溝被覆部材30は、弾性材料で構成されているので厚さ方向に圧縮されることができ、そのような嵌入を実行できる。

0030

当該嵌入によって、分割止め輪60は、係合された一対の係合部62,63を含む部分がU字形スペース5(図1参照)に収容され、静止摩擦係数が大きい弾性材料からなる溝配設部材10及び溝被覆部材30で厚さ方向の両側から押圧されて挟持される。その結果、分割止め輪60の一部が環状溝72に嵌っていると共に一対の係合部62,63が係合している状態が安定に維持される。

0031

続いて、図8に示すように、U字形スペース5からはみ出ている2つの工具係止孔67,67にプライヤ90を近づけて、プライヤ90の2つの孔差込部95を工具係止孔67,67に係止する。その後、プライヤ90の2つの取手部97,97を握って2つの孔差込部95間を狭めて他対の係合部62,63を係合させる。このようにして、分割止め輪60を、ステップ軸70の環状溝72へ取り付ける。その後、溝配設部材10及び溝被覆部材30をステップ軸70から取り外すと、ステップ軸70の環状溝72への分割止め輪60の取付作業が完了する。

0032

上記実施形態によれば、分割止め輪用治具1によって、係合された一対の係合部62,63が分割止め輪用治具1のU字形スペース5に配置される一方、他対の係合部62,63がU字形スペース5からはみ出した状態で、分割止め輪60が環状溝72に部分的に嵌っている状態が維持される。したがって、一対の係合部62,63がU字形スペース5に配置されて外れない状態で他対の係合部62,63をプライヤ90等の工具で係合できる。よって、他対の係合部62,63を係合している最中に一対の係合部62,63が外れて分割止め輪60が分解することを防止でき、分割止め輪60を容易かつ確実に取り付けできる。

0033

また、溝被覆部材30が、溝配設部材10に重ねられた状態でU字形溝15に嵌め込まれるU字形突出部35を有しているので、分割止め輪60を挟持する際に、U字形突出部35をU字形溝15に係合させることができる。したがって、溝配設部材10と溝被覆部材30との重なり状態を安定に維持でき、他対の係合部62,63をより容易かつ確実に係合できる。

0034

また、溝配設部材10及び溝被覆部材30が弾性材料で構成され、U字形スペース5の厚さ方向の間隔が、分割止め輪60の厚さよりも若干小さくなっているので、溝配設部材10及び溝被覆部材30で分割止め輪60を確実に挟持して係止でき、他対の係合部62,63を更に容易かつ確実に係合できる。

0035

更には、分割止め輪用治具1の外面が蓄光材質で被覆されているので、分割止め輪60の取付が薄暗いスペースで行われた場合に蓄光材質が発光する。したがって、その場合に、分割止め輪用治具1が確認され易く、分割止め輪60の取付作業を円滑に行うことができる。

0036

尚、本発明は、上記実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項およびその均等な範囲において種々の改良や変更が可能である。

0037

例えば、上記実施形態では、溝被覆部材30が、U字形突出部35を他方面に有する場合について説明したが、溝被覆部材は、溝配設部材に重ねられたときに溝配設部材のU字形溝と相俟ってU字形スペースを画定するU字形溝を他方面に有する構成でもよい。また、溝被覆部材の他方面は、溝配設部材のU字形溝を封鎖することによってU字形スペースを画定する平坦な面でもよい。要は、溝被覆部材が溝配設部材に重ねられた状態で、溝配設部材のU字形溝が厚さ方向で塞がれ、溝配設部材と溝被覆部材との間にU字形スペースが設けられる構成であればよい。なお、これらの変形例の場合、溝配設部材の一方面及び溝被覆部材の他方面のうちの一方に厚さ方向に突出する突出部を設け、他方にその突出部が嵌り込む凹部が設けられると好ましい。その場合、溝配設部材と溝被覆部材とが重なった状態で、突出部が凹部に係合するので、溝配設部材と溝被覆部材との重なり状態を安定に維持できる。

0038

また、上記実施形態では、分割止め輪用治具1におけるU字形溝15の端部側の端面8(図3,図6参照)が、分割止め輪60の半分以上がU字形スペース5に収容される位置に設けられている。しかし、図6想像線で示すように、分割止め輪用治具におけるU字形溝の端部側の端面110は、上記実施例の端面8よりも一対の係合部62,63側に位置してもよく、例えば、分割止め輪60の半分以上がU字形スペース5からはみ出している構成でもよい。要は、一対の係合部が係合された状態でU字形スペースに嵌入されている状態が維持できればよい。この変形例の場合、プライヤ90等の工具を分割止め輪60の工具係止孔67に容易に近づけることができて好ましい。

0039

また、溝配設部材10のみの使用も考えられる。詳しくは、図2に示すように、ステップリンクの幅方向の移動を阻止する分割止め輪60が取り付けられる環状溝72は、2つ設けられるが、上述の方法で一方の環状溝72に分割止め輪60が取り付けられた後、ステップ軸70において2つの環状溝72の間に位置する部分73にステップリンクが取り付けられることになる。したがって、他方の環状溝72に分割止め輪60を取り付ける際、取り付けられたステップリンクが邪魔になって、溝被覆部材が配置できなくなる場合がある。この場合、溝配設部材で分割止め輪の厚さ方向の一方側のみを押える使用も考えられる。

0040

また、上記実施形態では、他対の係合部62,63がプライヤ90で係合される例について説明したが、他対の係合部は工具係止孔を使用しない工具で係合されてもよい。また、本発明の分割止め輪用治具が適用される分割止め輪は、両端に係合部を有する2つの半円環部材を含む構成であればよく、図1に示す形態に限らない。また、本分割止め輪用治具1を用いて、乗客コンベア(エスカレータ、動く歩道)に使用されるステップ軸に分割止め輪を取り付ける場合について説明した。しかし、本分割止め輪用治具1を用いて、乗客コンベア以外の装置や構造に用いられる軸に分割止め輪を取り付けてもよい。

0041

1分割止め輪用治具、 5 U字形スペース、 10 溝配設部材、 11, 31 軸通過凹部、 15 U字形溝、 30 溝被覆部材、 35 U字形突出部、 60 分割止め輪、 61半円環状部材、 62 外側係合部、 63内側係合部、 70ステップ軸。

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