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技術 電子鍵盤楽器

出願人 株式会社河合楽器製作所オンキヨー株式会社
発明者 入村浩太朗浅原宏之中西芳徳川口剛北川範匡
出願日 2016年3月29日 (5年6ヶ月経過) 出願番号 2016-065954
公開日 2017年10月5日 (4年0ヶ月経過) 公開番号 2017-181651
状態 特許登録済
技術分野 電気楽器 位置入力装置 デジタル計算機のユーザインターフェイス 表示装置の制御、回路
主要キーワード 片手用 I表示 ブレスレッド 物理スイッチ 手領域 消音モード 拍子木 蓋構造
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年10月5日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (11)

課題

電子鍵盤楽器多機能性を損なうことなく、多機能化に伴うメカニカル感を排除し、楽器としての美観に優れ、演奏者演奏に集中し易い電子鍵盤楽器を提供する。

解決手段

演奏者がタッチパネルディスプレイ15を操作する予兆が検知された際に鍵盤スイッチオフであると、演奏者がタッチパネルディスプレイ15の操作に集中していると判断して標準UIを表示する。また、予兆が検知された際に右手鍵域の鍵盤スイッチのみがオン左鍵域の鍵盤スイッチが全てオフであると、右手で演奏しながら左手でUIを操作しようとしていると判断して左手用UIを表示する。さらに、予兆が検知されず、かつ左右の各鍵域の鍵盤スイッチがいずれもオンであると両手での演奏中と判断し、タッチパネルディスプレイ15の存在を意識することなく演奏に集中できるようにするために、その表示色を電子ピアノ1の本体色と同一色に設定(カモフラージュ)表示する。

概要

背景

電子楽器たとえば電子ピアノ等の電子鍵盤楽器では、音質音量譜面表示譜面送りの等の諸機能が取り込まれ、これらの機能を選択、操作するための操作子鍵盤の主に左側の拍子木部分に集中配置されていた。

しかしながら、機能数が増えるにつれて従来の物理スイッチに全ての機能を割り当てようとするとスイッチ数が不足することから、タッチパネルディスプレイでUI (user interface)を構成し、UIに表示されるソフトキーに様々な機能を割り当てることで複雑な機能を実現する電子楽器が、例えば特許文献1に開示されている。

概要

電子鍵盤楽器の多機能性を損なうことなく、多機能化に伴うメカニカル感を排除し、楽器としての美観に優れ、演奏者演奏に集中し易い電子鍵盤楽器を提供する。演奏者がタッチパネルディスプレイ15を操作する予兆が検知された際に鍵盤スイッチオフであると、演奏者がタッチパネルディスプレイ15の操作に集中していると判断して標準UIを表示する。また、予兆が検知された際に右手鍵域の鍵盤スイッチのみがオン左鍵域の鍵盤スイッチが全てオフであると、右手で演奏しながら左手でUIを操作しようとしていると判断して左手用UIを表示する。さらに、予兆が検知されず、かつ左右の各鍵域の鍵盤スイッチがいずれもオンであると両手での演奏中と判断し、タッチパネルディスプレイ15の存在を意識することなく演奏に集中できるようにするために、その表示色を電子ピアノ1の本体色と同一色に設定(カモフラージュ)表示する。

目的

本発明の目的は、上記の技術課題を解決し、電子鍵盤楽器の多機能性を損なうことなく、多機能化に伴うメカニカル感を排除し、楽器としての美観に優れ、演奏者が演奏に集中し易い電子鍵盤楽器を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

タッチパネルディスプレイを備えた電子鍵盤楽器において、演奏者がUIを操作する予兆を検知する手段と、演奏者の鍵盤演奏手を判定する手段と、前記予兆の有無および鍵盤演奏手の判定結果に基づいて前記タッチパネルディスプレイの機能を切り替える手段とを具備したことを特徴とする電子鍵盤楽器。

請求項2

前記タッチパネルディスプレイの機能を切り替える手段は、前記予兆の有無および鍵盤演奏手の判定結果に基づいてタッチパネルディスプレイの輝度、表示、機能割当および操作音の少なくとも一つを切り替えることを特徴とする請求項1に記載の電子鍵盤楽器。

請求項3

前記タッチパネルディスプレイの機能を切り替える手段は、前記予兆が検知されておらず、かつ前記判定する手段が片手での鍵盤演奏以外と判定する場合には、当該タッチパネルディスプレイに電子鍵盤楽器の本体色と同色画面色カモフラージュ表示することを特徴とする請求項1または2に記載の電子鍵盤楽器。

請求項4

前記タッチパネルディスプレイの機能を切り替える手段は、前記タッチパネルディスプレイに電子鍵盤楽器の本体色と同色の画面色をカモフラージュ表示する際に、その輝度を周囲の明るさに応じて制御することを特徴とする請求項3に記載の電子鍵盤楽器。

請求項5

前記タッチパネルディスプレイの機能を切り替える手段は、前記予兆が検知されておらず、かつ前記判定する手段が鍵盤演奏が行われていないと判定する場合には、輝度を標準輝度よりも高い高輝度に切り替えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電子鍵盤楽器。

請求項6

前記タッチパネルディスプレイの機能を切り替える手段は、前記予兆が検知されており、かつ前記判定する手段が片手での鍵盤演奏であると判定する場合には、当該タッチパネルディスプレイに表示するUIを、鍵盤演奏が行われていないときに表示される標準UIとは異なる片手用UIに切り替えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の電子鍵盤楽器。

請求項7

前記タッチパネルディスプレイの機能を切り替える手段は、前記予兆が検知されておらず、かつ前記判定する手段が鍵盤演奏が行われていないと判定する場合には、当該タッチパネルディスプレイを消灯することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の電子鍵盤楽器。

請求項8

前記タッチパネルディスプレイの機能を切り替える手段は、前記予兆が検知されておらず、かつ前記判定する手段が鍵盤演奏が行われていないと判定する場合には、当該タッチパネルディスプレイに照明光を表示することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の電子鍵盤楽器。

請求項9

前記タッチパネルディスプレイの機能を切り替える手段は、前記予兆が検知されているときの当該タッチパネルディスプレイに対する操作内容と当該操作に応答して設定される機能との割り当てに関して、前記判定する手段が片手での鍵盤演奏と判定するときは、鍵盤演奏が行われていないと判定するときよりも、より主要な機能により簡単な操作を割り当てることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の電子鍵盤楽器。

請求項10

前記タッチパネルディスプレイの機能を切り替える手段は、タッチパネルディスプレイへのタッチ操作連動して出力する操作音を、前記判定する手段が少なくとも一方の手で鍵盤演奏中であると判定する場合には、前記予兆が検知されている否かにかかわらず消音することを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の電子鍵盤楽器。

請求項11

前記タッチパネルディスプレイが鍵盤端部の拍子木部分に設けられたことを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の電子鍵盤楽器。

請求項12

前記予兆を検知する手段は、タッチパネルディスプレイから所定の範囲内を撮影したフレーム画像内で手領域検出を行い、手領域が検知されると予兆有りと判断することを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の電子鍵盤楽器。

請求項13

前記予兆を検知する手段は、タッチパネルディスプレイおよび演奏者に装着した一対のBluetooth(登録商標)モジュールによる通信受信電波強度で代表されるタッチパネルディスプレイと演奏者との距離が所定の基準値を下回ることが検出されると予兆有りと判断することを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の電子鍵盤楽器。

請求項14

前記タッチパネルディスプレイが静電容量式であって、前記予兆を検知する手段は、タッチパネルディスプレイが検出する静電容量の感度を通常よりも高く設定し、または検出閾値を通常よりも低く設定し、静電容量の検出値が前記検出閾値を上回ることが検出されると予兆有りと判断することを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の電子鍵盤楽器。

技術分野

0001

本発明は、タッチパネルディスプレイを備えた電子鍵盤楽器係り、特に、電子鍵盤楽器の特徴である多機能性を損なうことなく、アコスティック楽器固有の優美で華やかな美観を備え、演奏者演奏に集中し易い電子鍵盤楽器に関する。

背景技術

0002

電子楽器たとえば電子ピアノ等の電子鍵盤楽器では、音質音量譜面表示譜面送りの等の諸機能が取り込まれ、これらの機能を選択、操作するための操作子鍵盤の主に左側の拍子木部分に集中配置されていた。

0003

しかしながら、機能数が増えるにつれて従来の物理スイッチに全ての機能を割り当てようとするとスイッチ数が不足することから、タッチパネルディスプレイでUI (user interface)を構成し、UIに表示されるソフトキーに様々な機能を割り当てることで複雑な機能を実現する電子楽器が、例えば特許文献1に開示されている。

先行技術

0004

特開2014-077965号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、タッチパネルディスプレイに表示するUIは視認性や操作性を最優先に設計され、一般的に美観への配慮に欠けるので、特に多数のソフトキー等が表示されている状態では、電子楽器特有メカニカル感が増大し、楽器としての美観が大きく損なわれるという問題があった。

0006

また、UIが表示されていない状態であっても、タッチパネルディスプレイは一般的に、未使用状態では黒色に近い灰色となるので、特に白色や木目調の電子ピアノに採用すると、タッチパネルディスプレイ部分のみが異なる色となってしまい、美観が大きく損なわれてしまう。

0007

さらに、演奏中もタッチパネルディスプレイにUIが表示されていると、演奏者がUIに気を取られてしまい、演奏に集中しにくいという問題を指摘されていた。

0008

なお、このような美観や演奏者への影響を排除するために、電子ピアノの拍子木部分に設けられた操作スイッチ等を隠す蓋を設けて不使用時には蓋を閉じるようにする工夫も提案されている。

0009

しかしながら、このような蓋構造では蓋体電子鍵盤楽器本体との視覚上の一体感が得られず、また操作する際には蓋を開かなければならないので、特に演奏中には操作負担が大きいという問題があった。

0010

本発明の目的は、上記の技術課題を解決し、電子鍵盤楽器の多機能性を損なうことなく、多機能化に伴うメカニカル感を排除し、楽器としての美観に優れ、演奏者が演奏に集中し易い電子鍵盤楽器を提供することにある。

課題を解決するための手段

0011

上記の目的を達成するために、本発明は、タッチパネルディスプレイを備えた電子鍵盤楽器において、以下の構成を具備した点に特徴がある。

0012

(1)タッチパネルディスプレイにUIを表示する手段と、UI操作に応答して電子楽器の機能設定を行う手段と、タッチパネルディスプレイの表示を電子楽器の本体色が一様に表示されるカモフラージュ表示に切り替える手段とを具備した。

0013

(2)演奏者がUIを操作する予兆を検知する手段と、演奏者の鍵盤演奏手を判定する手段と、予兆の有無および鍵盤演奏手に基づいてタッチパネルディスプレイの機能を切り替える手段とを具備した。

発明の効果

0014

本発明によれば、以下のような効果が達成される。

0015

(1)電子楽器のタッチパネルディスプレイに、機能設定用のUIおよび電子楽器の本体色を選択的に表示できるので、UIを操作するタイミング以外では電子楽器の本体色を表示することでタッチパネルディスプレイを隠すカモフラージュが可能になる。その結果、電子楽器の特徴である多機能性を損なうことなく、UI表示による電子楽器固有の機械的なイメージ払拭し、アコースティック楽器に固有の優美で華やかな美観を演出し、かつ演奏者を演奏に集中させることが可能になる。

0016

(2)演奏者がUIを操作する予兆、および演奏者が演奏している手を判断することで、カモフラージュ表示への切り替えタイミングを含めて、タッチパネルディスプレイの輝度、表示、機能割当あるいは操作音等の切り替えタイミングを自動で判断し、その切り替えを実行するようにしたので、演奏者に負担を強いることなく、適切なタイミングでタッチパネルディスプレイの輝度、表示、機能割当あるいは操作音等を切り替えられるようになる。

0017

(3)タッチパネルディスプレイに照明機能を持たせ、周囲が暗い環境では照明光を出力するようにしたので、ステージを暗くする演出がなされている場面でも、演奏者にパネルの位置やUI各部を容易に認識させられるようになる。

図面の簡単な説明

0018

本発明の一実施形態に係る電子ピアノの斜視図である。
タッチパネルディスプレイを含む電子ピアノの機能ブロック図である。
タッチパネルディスプレイの表示、輝度、機能割当等を適応的に変更する手順を示したフローチャートである。
輝度決定テーブルの一例を示した図である。
表示内容決定テーブルの一例を示した図である。
機能割当テーブルの一例を示した図である。
操作音テーブルの一例を示した図である。
標準UIが表示された状態での電子ピアノの部分上面斜視図である。
カモフラージュ表示における電子ピアノの部分上面斜視図である。
消灯時における電子ピアノの部分上面斜視図である。

実施例

0019

以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る電子ピアノ1の斜視図である。電子ピアノ1は、鍵盤の押鍵状態センサスイッチで検出し、その検出結果を演算処理することで楽音信号を生成し、本体に備えられたスピーカ再生する電子鍵盤楽器である。

0020

左右一対親板8の上部は天板2によって連結されており、親板8から演奏者側に突出して腕木6が取り付けられている。左右一対の腕木6の間には鍵盤5が設けられている。天板2には楽譜台4が取り付けられており、腕木6の前方下部には左右一対の脚木7が取り付けられている。

0021

左右の親板8の間には前板10が配設されており、前板10の下部には、ソフトペダル12,ソステヌートペダル13,ダンパーペダル14を有するペダル土台11が配設されている。鍵盤5の下方後方にはスピーカボックス9が配設されている。鍵盤5の左端部の拍子木3には、電子楽器1に各種の機能設定を行い、かつ演奏に必要な情報を表示するタッチパネルディスプレイ15が設けられている。

0022

図2は、タッチパネルディスプレイを含む電子ピアノ1の機能ブロック図であり、ここでは、本発明の説明に不要な構成は図示が省略されている。

0023

CPU101は、ROM102に記憶されている制御プログラムに従って電子ピアノ1の各部の動作を制御する。ROM102には、電子ピアノ全体の動作を制御するプログラムおよびCPU101が使用する種々の固定データ等が記憶されている。これらのプログラムおよび固定データは、CPU101によりシステムバスSBを介してアクセスされる。

0024

RAM103は装置のステータス情報を記憶し、またCPU101にワークエリアを提供する。なお、電子ピアノ1を制御するための各種レジスタフラグ等はRAM103に定義されている。RAM103はCPU101により、システムバスSBを介してアクセスされる。

0025

表示パネル114は、自発光またはバックライトを備えた有機ELディスプレイまたは液晶ディスプレイであり、その表面に取り付けられた透過型タッチパネル105と共に前記タッチパネルディスプレイ15を構成する。パネルスキャン回路104は、タッチパネル105が演奏者によりタッチ操作されると、そのタッチ操作の位置に対応したタッチ位置データを生成してCPU101へ通知する。

0026

鍵盤機構107は、複数の鍵盤5と、これらの押鍵離鍵連動して開閉する鍵盤スイッチとから構成されている。鍵盤スキャン回路106は、鍵盤スイッチの状態を調べ、そのオンオフを示す信号から、鍵盤タッチの強さ(速さ)を示すタッチデータを生成すると共に、オンまたはオフ情報およびその鍵盤番号を出力する。このオン、オフ情報、鍵盤番号およびタッチデータは、システムバスSBを介してCPU101に送られる。

0027

音源回路108は、CPU101から出力される信号に対応する原音波形データ原音波形メモリ109から読出し、その原音波形データにエンベロープ乗算し、楽音信号としてDSP (digital signal processor)110へ出力する。

0028

DSP110は、音源回路108から出力される楽音信号に各種の効果を付与する。DSP110が発生したデジタル楽音信号は、D/A変換器111によりアナログ楽音信号に変換された後、アンプ112を介してスピーカ113で再生される。

0029

パネルセンサ116は、電子ピアノ1の演奏者がタッチパネルディスプレイ15を操作する予兆を検知するセンサであり、撮像素子、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信モジュールあるいは透過型のタッチパネル105で構成できる。

0030

ここで、演奏者がタッチパネルディスプレイ15を操作する予兆とは、タッチパネルディスプレイ15が操作されていない状態において、演奏者の手が、離れていた位置からタッチパネルディスプレイ15に近付く動作、あるいはタッチパネルディスプレイ15の近くに留まる動作を意味している。つまり、パネルセンサ116は演奏者の手がタッチパネルディスプレイ15に近い位置にあることを検出すればよい。

0031

パネルセンサ116を撮像素子で構成するのであれば、その撮像範囲がタッチパネルディスプレイ15から所定の範囲内となるように撮像素子を配置する。CPU101は、インタフェース115を介して入力されるタッチパネルディスプレイ近傍のフレーム画像を対象に周知の手領域検出を実行し、手領域が検知されると演奏者がタッチパネルディスプレイ15を操作する予兆と判断する。

0032

また、パネルセンサ116をBluetooth(登録商標)モジュールで構成するのであれば、演奏者が例えば左手に装着した指輪ブレスレッドに内蔵したBluetooth(登録商標)モジュールとパネルセンサ116が内蔵するBluetooth(登録商標)とが周期的にBluetooth(登録商標)通信を行って、その受信電波強度に基づいて両者の距離を計算し、当該距離が所定の基準距離よりも短くなると、演奏者がタッチパネルディスプレイ15を操作する予兆と判断する。

0033

さらに、パネルセンサ116を透過型のタッチパネル105自体で構成するのであれば、静電容量方式のタッチパネル105の検出感度を、既にタッチパネル105が継続的に操作されている通常使用時よりも高くなるか、あるいは検出閾値下げるように設定すれば良い。このように検出感度を高くする、あるいは検出閾値を下げることで、タッチパネル105に演奏者の手が接触する前であって接近する段階で検出値が所定の閾値を超えるようになる。CPU101は、静電容量方式のタッチパネル105が接近を検知すると、演奏者がタッチパネルディスプレイ15を操作する予兆と判断する。

0034

CPU101は、演奏者がタッチパネルディスプレイ15を操作する予兆が検知されると、後に詳述するように、タッチパネルディスプレイ15の表示、輝度、機能割当等を適応的に変更する。

0035

図3は、前記予兆の有無および鍵盤スイッチのオン/オフに基づいて、CPU101がタッチパネルディスプレイ15の表示、輝度、機能割当等を適応的に変更する手順を示したフローチャートである。

0036

テップS1では、前記予兆の判定結果および鍵盤スイッチのオン/オフ情報が参照される。ステップS2では、前記参照結果を、図4に一例を示した輝度決定テーブルに適用することでタッチパネルディスプレイ15の輝度が設定される。

0037

本実施形態では、前記予兆が検知された際に鍵盤スイッチが全てオフであると、演奏者がタッチパネルディスプレイ15の操作に集中していると判断し、輝度を高輝度に変更して操作性を向上させる。それ以外では標準輝度とされる。

0038

図3戻り、ステップS3では、前記予兆の判定結果および鍵盤のオン/オフ情報を、図5に示した表示内容決定テーブルに適用することでタッチパネルディスプレイ15の表示内容が設定される。

0039

本実施形態では、前記予兆が検知された際に鍵盤スイッチがオフであると、演奏者が各種の機能設定を行うためにタッチパネルディスプレイ15の操作に集中している判断し、図8に一例を示したように標準UIを表示する。

0040

また、前記予兆が検知された際に、右手鍵域の鍵盤スイッチのみがオンで左鍵域の鍵盤スイッチが全てオフであると、右手で演奏しながら左手でUIを操作しようとしていると判断して左手用UIを表示する。左手用UIでは、設定可能な機能を制限することでソフトキー数が制限され、その分、各ソフトキーが拡大表示される。

0041

さらに、前記予兆が検知されず、かつ左右の各鍵域の鍵盤スイッチがいずれもオンであると両手での演奏中と判断される。そして、演奏者がタッチパネルディスプレイ15の存在を意識することなく演奏に集中できるようにするために、図9に一例を示したように、その表示色を電子ピアノ1の本体色と同一色に設定する。

0042

すなわち、表示パネル114の表示色を、黒色ピアノであれば黒一色、白色ピアノであれば白一色、色ピアノであれば茶一色、木目調ピアノであれば当該木目を模した木目とすることでタッチパネルディスプレイ15の存在をカモフラージュする。この際、周囲の明るさに応じてタッチパネルディスプレイが目立たないように輝度を自動で調節すれば、カモフラージュの効果をより高められるようになる。

0043

このようなカモフラージュ表示によれば、電子楽器の特徴である多機能性を損なうことなく、UI表示による電子楽器固有の機械的なイメージを払拭し、アコースティック楽器に固有の優美で華やかな美観を演出し、かつ演奏者を演奏に集中させることが可能になる。

0044

さらに、前記予兆が検知されず、かつ全ての鍵盤スイッチがオフであると、図10に示したように、省エネルギの観点から表示がオフ(消灯)とされる。あるいは鍵盤スイッチが最後にオフされてから所定時間はカモフラージュ表示を採用して美観を向上させ、その後、オフとするようにしても良い。

0045

さらには、環境を暗くする演出がなされたステージ上での使用が想定されているのであれば、例えば白色画面最大輝度で表示するなどして照明機能を発揮できるようにしても良い。このようにすれば、ステージを暗くする演出がなされている場面でも、演奏者にパネルの位置やUI各部を容易に認識させられるようになる。

0046

図3へ戻り、ステップS4では、前記予兆の判定結果および鍵盤スイッチのオン/オフ情報を図6に一例を示した機能割当テーブルに適用することで、タッチパネルディスプレイ15に対する操作内容と当該操作に応答して設定される機能との割り当てを変更する。

0047

本実施形態では、前記予兆が検知された際に鍵盤スイッチがオフであると、演奏者が各種の機能設定を行うためにタッチパネルディスプレイ15の操作に集中している判断して標準割当が採用される。

0048

これに対して、前記予兆が検知された際に、右手鍵域の鍵盤スイッチのみがオンで左鍵域の鍵盤スイッチが全てオフであると、右手で演奏しながら左手で機能設定を行おうとしていると判断する。そして、右手で演奏しながら左手のみで機能設定の操作が行えるように、より主要な機能により簡単な操作が割り当てられる。

0049

例えば、主要な機能としての音量調整操作が、標準UIではスライドスイッチを模したアイコンに割り当てられ、音量を調整するためにはアイコンを左右方向へ移動させる必要があるのに対して、簡単割当では、タッチパネルディスプレイ15に対する操作位置にかかわらず、例えばスワイプ操作するだけで音量を調整できるようにする。

0050

図3へ戻り、ステップS5では、前記予兆の判定結果および鍵盤のオン/オフ情報を図7に一例を示した操作音テーブルに適用することで、タッチパネルディスプレイ15を操作した際の操作音が設定される。

0051

本実施形態では、予兆の有無にかかわらず、鍵盤スイッチのオンが検知されていれば演奏中と判断して消音モード移行し、一切の操作音が停止される。これに対して、全ての鍵盤スイッチがオフであると、演奏者が各種の機能設定を行うためにタッチパネルディスプレイ15の操作に集中している判断して標準モードへ移行し、操作内容に応じた操作音が出力される。

0052

このように、本実施形態によれば、演奏者に負担を強いることなく、適切なタイミングでタッチパネルディスプレイの輝度、表示、機能割当あるいは操作音等を切り替えられるようになる。

0053

1…電子楽器,2…天板,3…拍子木,4…楽譜台,5…鍵盤,6…腕木,7…脚木,8…親板,15…タッチパネルディスプレイ,104…パネルスキャン回路,105…タッチパネル,114…表示パネル,116…パネルセンサ

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