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技術 二重封止型ターミナルヘッダの製造方法

出願人 中島広
発明者 中島広
出願日 2016年3月30日 (5年6ヶ月経過) 出願番号 2016-067092
公開日 2017年10月5日 (4年0ヶ月経過) 公開番号 2017-180618
状態 特許登録済
技術分野 ガス貯蔵容器;ガスの充填・放出
主要キーワード 保護金具 貫通ブッシング 低温タンク内 中空円柱 中空筒 断面凹形状 セラミックスリーブ 円板体
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年10月5日)のものです。
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図面 (5)

課題

溶接部劣化をなくし、溶接作業を容易にし、セラミックスリーブの破損等を防止できる二重封止型ターミナルヘッダの製造方法の提供。

解決手段

第2の環状封着金具6、中空筒保護金具90及び第4の環状封着金具8をセラミックスリーブ2に配置して位置決めし、ロー付けする第1の処理工程と、第1の環状封着金具5を第2の環状封着金具に、第3の環状封着金具7を第4の環状封着金具に配置して位置決めし第1及び第2の環状封着金具の一端側面及び第3及び第4の環状封着金具の一端側面を溶接する第2の処理工程と、セラミックスリーブを隔壁フランジ透孔に配置した後、第1の環状封着金具と隔壁フランジ及び第3の環状封着金具と隔壁フランジを溶接する第3の処理工程とからなる。

概要

背景

LNGLPG等の低温液化ガス貯蔵する低温タンク内部には、LNG/LPG等の低温液化ガスをタンク外部に送り出すためサブマージドモータポンプが設置されている。このサブマージドモータポンプのモータは、低温タンク外部から電力を供給することにより駆動されている。

この低温タンク内部およびポンプ部は、低温高圧の状況にあるため、低温タンク内に電力を供給する際には、液漏れ低温による不具合が発生しないようにする必要がある。そのための貫通ブッシングとして、従来から、二重封止型ターミナルヘッダが用いられている。
この種の二重封止型ターミナルヘッダは、周知のとおり、LNG/LPG等の液化天然ガスを貯蔵する低温タンク等の貫通部分に用いられている。この二重封止型ターミナルヘッダは、前記タンクの貫通部を塞ぐように固定される隔壁フランジと、前記隔壁フランジに設けた透孔挿通固定されたセラミックスリーブと、前記セラミックスリーブの内部の中空部に挿通された導体とを備え、封止が必要な箇所を封止材にて封止してなるものが周知である。

図4は、従来の二重封止型ターミナルヘッダの要部を拡大して示す図である。この図4に示す二重封止型ターミナルヘッダは、特許第5801008号公報から引用したものである。
図4において、1は隔壁フランジ、2はセラミックスリーブ、3は環状長尺封着管、4は中心導体、5は第1の環状封着金具、6は第2の環状封着金具、7は第3の環状封着金具、8は第4の環状封着金具、9は環状短尺封着管、11は大径孔部、12は小径孔部、13及び20は空間、21は太円柱部、22は細円柱部、23は第1の凹部、24は第2の凹部、25は凸部である。
この二重封止型ターミナルヘッダを製造する方法において一部工程を次のようにしている。第1の環状封着金具5の一端と第2の環状封着金具6の一端を溶接した後、第2の環状封着金具6を第2の凹部24にロー付けしている。また、第3の環状封着金具7の一端と第4の環状封着金具8の一端を溶接した後、第4の環状封着金具8を凸部25にロー付けしている。
これらの終了後に、セラミックスリーブ2を隔壁フランジ1に大径孔部11側から挿入して、第1の環状封着金具5の他端を隔壁フランジ1に、第3の環状封着金具7の他端を隔壁フランジ1にそれぞれ溶接している。

概要

溶接部劣化をなくし、溶接作業を容易にし、セラミックスリーブの破損等を防止できる二重封止型ターミナルヘッダの製造方法の提供。第2の環状封着金具6、中空筒保護金具90及び第4の環状封着金具8をセラミックスリーブ2に配置して位置決めし、ロー付けする第1の処理工程と、第1の環状封着金具5を第2の環状封着金具に、第3の環状封着金具7を第4の環状封着金具に配置して位置決めし第1及び第2の環状封着金具の一端側面及び第3及び第4の環状封着金具の一端側面を溶接する第2の処理工程と、セラミックスリーブを隔壁フランジの透孔に配置した後、第1の環状封着金具と隔壁フランジ及び第3の環状封着金具と隔壁フランジを溶接する第3の処理工程とからなる。

目的

本発明は、上記従来技術の欠点を解消し、溶接部の劣化をなくし、溶接作業を容易にし、かつ、セラミックスリーブの破損等を防止できる二重封止型ターミナルヘッダの製造方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

液化天然ガス等を貯蔵する低温タンク貫通部分で用いられる二重封止型ターミナルヘッダの製造方法において、隔壁フランジ及びセラミックスリーブの形状を所定形状に加工する第1加工工程と、第1の環状封着金具、第2の環状封着金具、第3の環状封着金具及び第4の環状封着金具、中空筒保護金具を所定形状に加工する第2加工工程と、第2の環状封着金具、中空筒型保護金具及び第4の環状封着金具をセラミックスリーブの所定位置に配置して位置決め後に、ロー付けする第1の処理工程と、第1の環状封着金具を第2の環状封着金具に配置して位置決めするとともに、第3の環状封着金具を第4の環状封着金具に配置して位置決めし、かつ第1の環状封着金具と第2の環状封着金具との一端側面及び第3の環状封着金具と第4の環状封着金具との一端側面を溶接する第2の処理工程と、第1の環状封着金具、第2の環状封着金具、第3の環状封着金具及び第4の環状封着金具が取り付けられた状態で、セラミックスリーブを隔壁フランジの透孔に配置した後、第1の環状封着金具の端部側面と隔壁フランジ及び第3の環状封着金具の端部側面と隔壁フランジをそれぞれ溶接する第3の処理工程とからなることを特徴とする二重封止型ターミナルヘッダの製造方法。

請求項2

前記第2加工工程は、第4の環状封着金具の一端側をその一端側の側面が他端側を向くように円形状に折り曲げ断面略字形状に形成する加工工程と、第3の環状封着金具の一端側が、第4の環状封着金具の折り曲げた部分に嵌まり合う形状に形成するとともに、第3の環状封着金具の一端側の折り曲げた部分が第4の環状封着金具の折り曲げた部分に嵌まり合ったときに、互いの折り曲げた部分の側面が揃う形状に形成する加工工程とからなることを特徴とする請求項1記載の二重封止型ターミナルヘッダの製造方法。

請求項3

第2の処理工程は、中空筒型保護金具の中空円筒体をセラミックスリーブの第3太円柱部に嵌合し、ロー付けする工程を含むことを特徴とする請求項1記載の二重封止型ターミナルヘッダの製造方法。

技術分野

0001

本発明は、液化天然ガス等を貯蔵する低温タンク貫通部分で用いられる二重封止型ターミナルヘッダの製造方法に関し、特に部品応力を高くしかつ製造過程での不具合を少なくし製造効率を高めた二重封止型ターミナルヘッダの製造方法の改良に関する。

背景技術

0002

LNGLPG等の低温液化ガスを貯蔵する低温タンク内部には、LNG/LPG等の低温液化ガスをタンク外部に送り出すためサブマージドモータポンプが設置されている。このサブマージドモータポンプのモータは、低温タンク外部から電力を供給することにより駆動されている。

0003

この低温タンク内部およびポンプ部は、低温高圧の状況にあるため、低温タンク内に電力を供給する際には、液漏れ低温による不具合が発生しないようにする必要がある。そのための貫通ブッシングとして、従来から、二重封止型ターミナルヘッダが用いられている。
この種の二重封止型ターミナルヘッダは、周知のとおり、LNG/LPG等の液化天然ガスを貯蔵する低温タンク等の貫通部分に用いられている。この二重封止型ターミナルヘッダは、前記タンクの貫通部を塞ぐように固定される隔壁フランジと、前記隔壁フランジに設けた透孔挿通固定されたセラミックスリーブと、前記セラミックスリーブの内部の中空部に挿通された導体とを備え、封止が必要な箇所を封止材にて封止してなるものが周知である。

0004

図4は、従来の二重封止型ターミナルヘッダの要部を拡大して示す図である。この図4に示す二重封止型ターミナルヘッダは、特許第5801008号公報から引用したものである。
図4において、1は隔壁フランジ、2はセラミックスリーブ、3は環状長尺封着管、4は中心導体、5は第1の環状封着金具、6は第2の環状封着金具、7は第3の環状封着金具、8は第4の環状封着金具、9は環状短尺封着管、11は大径孔部、12は小径孔部、13及び20は空間、21は太円柱部、22は細円柱部、23は第1の凹部、24は第2の凹部、25は凸部である。
この二重封止型ターミナルヘッダを製造する方法において一部工程を次のようにしている。第1の環状封着金具5の一端と第2の環状封着金具6の一端を溶接した後、第2の環状封着金具6を第2の凹部24にロー付けしている。また、第3の環状封着金具7の一端と第4の環状封着金具8の一端を溶接した後、第4の環状封着金具8を凸部25にロー付けしている。
これらの終了後に、セラミックスリーブ2を隔壁フランジ1に大径孔部11側から挿入して、第1の環状封着金具5の他端を隔壁フランジ1に、第3の環状封着金具7の他端を隔壁フランジ1にそれぞれ溶接している。

先行技術

0005

特許第5801008号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、従来の二重封止型ターミナルヘッダを製造する方法においては、第1の環状封着金具5や第3の環状封着金具7に施された溶接部が、ロー付け時の熱処理工程における温度の関係で劣化してしまう不具合が発生するという欠点があった。
また、第3の環状封着金具7の一端と第4の環状封着金具8の一端との溶接工程において、それら一端がセラミックスリーブ2の空間20に入り込んだ構造を用いるため、構造上溶接がしにくいという欠点があった。
また、図4符号Aの領域に示すように、大径孔部11と小径孔部12との境界Fの面と、太円柱部21と細円柱部22の境界面とが当接していることから、セラミックスリーブ2が高圧に晒されて応力を受けることになったときに、セラミックスリーブ2にひびが入ったり破損したりする欠点があった。

0007

本発明は、上記従来技術の欠点を解消し、溶接部の劣化をなくし、溶接作業を容易にし、かつ、セラミックスリーブの破損等を防止できる二重封止型ターミナルヘッダの製造方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

上記目的を達成するため、請求項1記載の発明に係る二重封止型ターミナルヘッダの製造方法は、
液化天然ガス等を貯蔵する低温タンクの貫通部分で用いられる二重封止型ターミナルヘッダの製造方法において、
隔壁フランジ及びセラミックスリーブの形状を所定形状に加工する第1加工工程と、
第1の環状封着金具、第2の環状封着金具、第3の環状封着金具及び第4の環状封着金具、中空筒保護金具を所定形状に加工する第2加工工程と、
第2の環状封着金具、中空筒型保護金具及び第4の環状封着金具をセラミックスリーブの所定位置に配置して位置決め後に、ロー付けする第1の処理工程と、
第1の環状封着金具を第2の環状封着金具に配置して位置決めするとともに、第3の環状封着金具を第4の環状封着金具に配置して位置決めし、かつ第1の環状封着金具と第2の環状封着金具との一端側面及び第3の環状封着金具と第4の環状封着金具との一端側面を溶接する第2の処理工程と、
第1の環状封着金具、第2の環状封着金具、第3の環状封着金具及び第4の環状封着金具が取り付けられた状態で、セラミックスリーブを隔壁フランジの透孔に配置した後、第1の環状封着金具の端部側面と隔壁フランジ及び第3の環状封着金具の端部側面と隔壁フランジをそれぞれ溶接する第3の処理工程とからなることを特徴とするものである。
請求項2記載の発明の二重封止型ターミナルヘッダの製造方法は、前記第2加工工程が、第4の環状封着金具の一端側をその一端側の側面が他端側を向くように円形状に折り曲げ断面略字形状に形成する加工工程と、
第3の環状封着金具の一端側が、第4の環状封着金具の折り曲げた部分に嵌まり合う形状に形成するとともに、第3の環状封着金具の一端側の折り曲げた部分が第4の環状封着金具の折り曲げた部分に嵌まり合ったときに、互いの折り曲げた部分の側面が揃う形状に形成する加工工程とからなることを特徴とするものである。

発明の効果

0009

本発明に係る二重封止型ターミナルヘッダの製造方法によれば、次のように優れた作用効果がある。
(1)上記製造工程を採用することによりロー付け時の熱処理工程の影響をなくすことができたので、各環状封着金具の溶接部の劣化を防止することができる。
(2)第4の環状封着金具と第3の環状封着金具のそれぞれの一端側面がそれぞれの他端側を向いているため、溶接作業が著しく容易である。
(3)セラミックスリーブの太円柱部と細円柱部の境界部分において中空型保護金具の中空円筒体をセラミックスリーブの第2太円柱部に嵌合してロー付けしてある。セラミックスリーブと隔壁フランジとはセラミックスリーブとロー付けによって固定された中空円筒保護金具を介して当接しているため、セラミック部が直接隔壁フランジに接しないので、セラミックスリーブが高圧に晒されても、セラミック部分に応力集中が発生しないために、セラミックスリーブ2が破損したりひびが入ったりすることがなく、強度の強い二重封止型ターミナルヘッダを得ることができる。

図面の簡単な説明

0010

本発明に係る二重封止型ターミナルヘッダの製造方法で製造された二重封止型ターミナルヘッダを示す断面図である。
本発明に係る二重封止型ターミナルヘッダの製造方法で製造された二重封止型ターミナルヘッダの要部を拡大して示す断面図である。
本発明に係る二重封止型ターミナルヘッダの製造方法を説明するために示す工程図であって、図3(a)が第1の処理工程を、図3(b)が第2の処理工程を、図3(c)が第3の処理工程を、それぞれ示すものである。
従来の二重封止型ターミナルヘッダの要部を示す断面図である。

実施例

0011

以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2には、本発明の実施の形態に係る二重封止型ターミナルヘッダの製造方法で製造された二重封止型ターミナルヘッダが示されている。
これらの図に示す二重封止型ターミナルヘッダTHも、LNG/LPG等の液化天然ガスを貯蔵する低温タンク等の貫通部分に用いられるものである。なお、図1及び図2に示す各部材につける符号は、図4に示す部材と同一のものには同一の符号を基本的に付すものとする。

0012

この二重封止型ターミナルヘッダTHは、隔壁フランジ1と、セラミックスリーブ2と、環状長尺封着管3と、中心導体4と、第1の環状封着金具5と、第2の環状封着金具6と、第3の環状封着金具7と、第4の環状封着金具8と、環状短尺封着管9と、端子Pa、Pbとを備え、封止が必要な箇所を封止材にて封止してなるものである。

0013

隔壁フランジ1は、次のように構成されている。すなわち、前記隔壁フランジ1は、例えばSUS316Lからなる所定厚み(La+Lb)の板体で構成されており、この板体には透孔10が穿設されている。前記隔壁フランジ1に穿設された透孔10は、大径孔部11と、小径孔部12とから構成されている。

0014

前記大径孔部11は、低温高圧側に接する隔壁フランジ1の第1の側面Sa側から常温大気圧側に接する隔壁フランジ1の第2の側面Sb側に向かって、所定の第1の長さLaにわたって、中心軸Oから第1の半径Raに保たれて穿設されている。
前記小径孔部12は、前記第2の側面Sb側から前記第1の側面Sa側に向けて前記大径孔部11までの第2の長さLbにわたって、大径孔部11の半径Raより小さい半径であって前記中心軸Oから第2の半径Rbに保たれて穿設されている。
隔壁フランジ1には、大径孔部11と小径孔部12の境界部Fから小径孔部12側に向かって所定の長さLhで小径孔部12の径Rbよりも大きい半径Rhに穿設することにより第2小径孔部15を形成している。

0015

次に、セラミックスリーブ2は、次のように構成されている。すなわち、前記セラミックスリーブ2は、例えばHA−92の材質からなるセラミック絶縁体から構成されていて、所定の長さLcの中空円柱形状体であって、太円柱部21と細円柱部22とからなる形状に形成されている。

0016

前記太円柱部21は、低温圧力側に接する部分が前記隔壁フランジ1の大径孔部11の内径Raよりやや小さい外径Rcで所定長さLdに形成され前記隔壁フランジ1の大径孔部11に所定の間隙Daをもって嵌まり合える外形形状に形成されている。

0017

前記細円柱部22は、常温大気圧側と接する部分が前記隔壁フランジ1の小径孔部12の内径よりやや小さい半径Rdで所定の長さLeに形成され前記隔壁フランジ1の小径孔部12に所定の間隙Dbをもって嵌まり合える外形形状に形成されている。

0018

また、前記セラミックスリーブ2は、太円柱部21と細円柱部22との境界Fの両側において所定の形状に構成されている。

0019

前記セラミックスリーブ2の前記太円柱部21と前記細円柱部22との境界Fより低温圧力側であって前記セラミックスリーブ2の外周部分に、当該境界Fより低温圧力側に向かって所定の長さLjにわたって所定の半径Rjで第2太円柱部24と第3太円柱部23を形成している。
また、前記セラミックスリーブ2にあって、太円柱部21と細円柱部22との境界Fの境界面(太円柱部21の細円柱部22側の境界面)は一部が平坦面となる所定の形状に形成されている。

0020

さらに、前記セラミックスリーブ2であって前記太円柱部21と前記細円柱部22との境界Fより常温大気圧側の外周部分に、常温大気圧側の所定の位置であって前記セラミックスリーブ2の細円柱部22の半径Rdよりは大きく前記隔壁フランジ1の小径孔部12の半径Rbよりは小さな半径Rgで一定長さに作成した凸部25が形成されている。

0021

なお、前記隔壁フランジ1にあっては、大径孔部11と小径孔部12との境界部分において、大径孔部11側の境界部分から常温大気圧側に向かって図示のように半円状に空間13が形成されている。

0022

そして、前記隔壁フランジ1の大径孔部11に、前記セラミックスリーブ2の太円柱部21が図1および図2に示すように配置されており、その配置によって、当然、前記隔壁フランジ1の小径孔部12に、前記セラミックスリーブ2の細円柱部22が図1および図2に示すような配置にされている。

0023

前記隔壁フランジ1の大径孔部11の内周面には、第1の環状封着金具5の一端が固定されている。前記セラミックスリーブ2の太円柱部21の所定部分には、第2の環状封着金具6の一端内周面が固定されている。また、第1の環状封着金具5と第2の環状封着金具6とは、それぞれの他端同士が固定されることにより、隔壁フランジ1の大径孔部11と、セラミックスリーブ2の太円柱部21とが連結されている。

0024

前記隔壁フランジ1の大径孔部11の内周面には、第1の環状封着金具5の一端側外周面が例えばTIG溶接により固定されている。前記セラミックスリーブ2の太円柱部21の所定部分である第1の凹部24の平面には、第2の環状封着金具6の一端側内周面が例えばロー付けにより固着されている。前記第1の環状封着金具5の内周面には、第2の環状封着金具6の他端側外周面が、例えばTIG溶接により固着されている。

0025

前記第1の環状封着金具5は、例えばSUS316Lから構成されていて、隔壁フランジ1の熱膨張率とほぼ同じか、隔壁フランジ1の熱膨張率に対して一定範囲内の熱膨張率の材料から構成すればよい。また、前記第2の環状封着金具6は、例えばコバールから構成されていて、前記セラミックスリーブ2の熱膨張率とほぼ同じか当該セラミックスリーブの熱膨張率に対して一定範囲内の熱膨張率の材料から構成すればよい。

0026

セラミックスリーブ2の第3太円柱部23には、図2に示すように、中空筒型保護金具90の中空円筒体91部分が嵌め込まれている。中空筒型保護金具90は、円板体92の円縁端部に中空円筒体91が設けられた断面凹形状をしたコバールで構成した当金具であって、当該中空円筒体91の内側が第3太円柱部23に嵌合できるように構成されている。また、中空筒型保護金具90の円板体92には中心から一定大きさの径Rh(第2小経孔部15の経とほぼ同じ経Rh)の透孔93が穿設された形状をしている。この中空筒型保護金具90はコバールで構成されている。

0027

前記隔壁フランジ1の小径孔部12の内には、第3の環状封着金具7が配置されていて、第3の環状封着金具7の一端が隔壁フランジ1に固定されている。前記セラミックスリーブ2の小径孔部12の凸部25には、第4の環状封着金具8が固定されている。そして、第3の環状封着金具7と第4の環状封着金具8とはそれぞれの他端同士が固定されることにより、前記隔壁フランジ1の小径孔部12と前記セラミックスリーブ2の細円柱部22とが封止されることになる。

0028

この実施形態では、第3の環状封着金具7と第4の環状封着金具8の形状に特徴を持たせた。まず、第4の環状封着金具8は、その一端側を、その一端側の側面が他端側を向くように円形状に折り曲げた形状をしている。
また、第3の環状封着金具7は、その一端側が、第4の環状封着金具8の折り曲げた部分に嵌まり合う形状に形成されている。
さらに、第3の環状封着金具7は、その一端側の折り曲げた部分が第4の環状封着金具8の折り曲げた部分に嵌まり合ったときに、互いの折り曲げた部分の側面が揃う形状に形成されている。
そして、第3の環状封着金具7の折り曲がった部分と第4の環状封着金具8の折り曲がった部分とが嵌まり合って互いの側面が揃った両面を溶接して両者を接合している。

0029

前記隔壁フランジ1の小径孔部12の内周面には、第3の環状封着金具7の一端側外周面が例えばTIG溶接により固定されている。前記セラミックスリーブ2の細円柱部22の所定部分としての凸部25の平面には、第4の環状封着金具8の一端側内周面が例えばロー付けにより固着されている。第3の環状封着金具7の一端側側面と前記第4の環状封着金具8の一端側側面との両面は、例えばTIG溶接により固着されている。

0030

前記第3の環状封着金具7は、例えばSUS316Lから構成されていて、前記隔壁フランジ1の熱膨張率とほぼ同じか当該隔壁フランジ1の熱膨張率に対して一定範囲内の熱膨張率の材料から構成すればよい。前記第4の環状封着金具8は、例えばコバールから構成されていて、前記セラミックスリーブ2の熱膨張率とほぼ同じか当該セラミックスリーブ2の熱膨張率に対して一定範囲内の熱膨張率の材料から構成すればよい。

0031

上述した構造の二重封止型ターミナルヘッダは、次の製造工程を含む製造方法により製造されることになる。
<隔壁フランジ1及びセラミックスリーブ2の第1加工工程>

0032

本発明の実施の形態に係る製造方法では、まず、隔壁フランジ1の形状及びセラミックスリーブ2の形状を各部品が収納できるようにするため所定形状に加工する。具体的には、次の隔壁フランジ1の加工工程と、セラミックスリーブ2の加工工程で所定の形状を得ている。
[隔壁フランジ1の加工工程]

0033

隔壁フランジ1は、この加工工程において、大径孔部11と小径孔部12の境界部Fから小径孔部12側に所定の長さLhで小径孔部12の径Rbよりも大きい経Rhで第2小径孔部15を形成する。
[セラミックスリーブ2の加工工程]

0034

セラミックスリーブ2は、この加工工程において、太円柱部21と細円柱部22との境界から太円柱部21側に所定の長さLjで、太円柱部21より所定経小さい半径Rjで第2太円柱部24と第3太円柱部23を形成している。
<第1〜4の環状封着金具と中空筒型保護金具の第2加工工程>

0035

本発明の実施の形態に係る製造方法では、次に、第1〜4の環状封着金具5〜8と中空筒型保護金具90の各部品を上記構造に示すような所定の形状に加工する。つまり、第1の環状封着金具5、第2の環状封着金具6、第3の環状封着金具7及び第4の環状封着金具8と、中空筒型保護金具90を所定形状に加工する。各部品の加工工程は、次に詳細に説明する。
[第1の環状封着金具5の加工工程]

0036

第1の環状封着金具5は一端部から他端部までほぼ同一半径で円筒状に形成し、その一端側の外周面が隔壁フランジ1の大径孔部11の内周に嵌合する外経に、また、その他端の内周面が第2の環状封着金具6の他端の外周面に嵌合する内径に形成している。
[第2の環状封着金具6の加工工程]

0037

第2の環状封着金具6は、一端側の一定長さ部分が第2太円柱部24に嵌め込める内径に、他端側の一定長さ部分を第1の環状封着金具5の他端の内周面に嵌合する形状に形成されている。
[第4の環状封着金具8の加工工程]

0038

第4の環状封着金具8は、この加工工程において、図1ないし図3に示すように、その一端側をその一端側の側面が他端側を向くように円形状に折り曲げて、断面略J字形状に形成する。
[第3の環状封着金具7の加工工程]

0039

第3の環状封着金具7は、その一端側が、第4の環状封着金具8の折り曲げた部分に嵌まり合う形状に形成する。さらに、第3の環状封着金具7は、その一端側の折り曲げた部分が第4の環状封着金具8の折り曲げた部分に嵌まり合ったときに、互いの折り曲げた部分の側面が揃う形状に形成する。
図3は、本発明に係る二重封止型ターミナルヘッダの製造方法を説明するために示す工程図であって、図3(a)が第1の処理工程を、図3(b)が第2の処理工程を、図3(c)が第3の処理工程を、それぞれ示している。また、図3(a)〜(c)では、中心線Oから図示上半分のみを示し、図示下半分を省略している。
<第1の処理工程>

0040

次に、第1の処理工程において、第2の環状封着金具6、中空筒型当金具90及び第4の環状封着金具8をセラミックスリーブ2の所定位置に配置して位置決め後に、ロー付けする。具体的には、次のようにする。

0041

図3(a)は、第1の処理工程を説明するための図である。図3(a)において、第2の環状封着金具6をセラミックスリーブ2の第2太円柱部24の所定位置に嵌込み図3(a)に示すように位置決めをする。
中空筒型保護金具90の中空円筒体92をセラミックスリーブ2の第3太円柱部23に嵌合して図3(a)に示すように位置決めをする。
第4の環状封着金具8をセラミックスリーブ2に嵌め込み図3(a)に示すように位置決めをする。
次いで、第4の環状封着金具8とセラミックスリーブ2の凸部25との間の領域101と、第2の環状封着金具6の内周面とセラミックスリーブ2の第2太円柱部24の外周面との間の領域102と、中空筒型保護金具90の中空円筒体92の内周面とセラミックスリーブ2の第3太円柱部23の外周面との間の領域103を、それぞれロー付けをする。
<第2の処理工程>

0042

第2の処理工程において、第1の環状封着金具5を第2の環状封着金具6に配置して位置決めし、かつ第3の環状封着金具7を第4の環状封着金具8に配置して位置決めし、しかる後に、第1の環状封着金具5と第2の環状封着金具6との一端側面及び第3の環状封着金具7と第4の環状封着金具8との一端側面をそれぞれ溶接する。具体的には、次のようにする。

0043

図3(b)は、第2の処理工程を説明するための図である。図3(b)において、第2の環状封着金具6に対して第1の環状封着金具5を嵌込み、第2の環状封着金具6と第1の環状封着金具5の両端面を位置決めした後、その両端面201を溶接する。
第3の環状封着金具7の一端側の折り曲げた部分を、第4の環状封着金具8の折り曲げた部分に嵌合して位置決めすると、第4の環状封着金具8の折り曲げた部分の側面と第3の環状封着金具7の一端側の側面とが面が揃うので、その揃った両側面202を溶接する。
<第3の処理工程>

0044

第3の処理工程において、第1の環状封着金具5、第2の環状封着金具6、第3の環状封着金具7及び第4の環状封着金具8が取り付けられた状態で、セラミックスリーブ2を隔壁フランジ1の透孔に配置した後、第1の環状封着金具5の端部側面と隔壁フランジ1の部分を含む領域301を溶接するともに、第3の環状封着金具7の端部側面と隔壁フランジ1の部分を含む領域302を溶接する。具体的には次のようにする。

0045

図3(c)は、第3の処理工程を説明するための図である。図3(c)において、これらが終了した段階で、第1の環状封着金具5、第2の環状封着金具6、第3の環状封着金具7及び第4の環状封着金具8が取り付けられた状態で、セラミックスリーブ2を、隔壁フランジ1の大径孔部11側から嵌め込んで位置決めした後、第1の環状封着金具5の端部側面と隔壁フランジ1の面を含む領域301を溶接し、第3の環状封着金具7の端部側面と隔壁フランジ1の面を含む領域302を溶接する。
二重封止型ターミナルヘッダの製造方法は、上記各加工工程、処理工程を含んで構成されている。また、この製造方法により、図1及び図2に示す二重封止型ターミナルヘッダが製造されたことになる。

0046

本発明に係る二重封止型ターミナルヘッダの製造方法によれば、次のように優れた作用効果を奏する。
(1)上記製造工程を採用することにより熱処理工程の影響をなくすことができたので、各環状封着金具の溶接部の劣化を防止することができる。
(2)第4の環状封着金具と第3の環状封着金具のそれぞれの一端側面がそれぞれの他端側を向いているため、溶接作業が著しく容易である。
(3)セラミックスリーブの太円柱部と細円柱部の境界部分において中空型保護金具の中空円筒体をセラミックスリーブの第2太円柱部に嵌合してロー付けしてある。セラミックスリーブと隔壁フランジとはセラミックスリーブとロー付けによって固定された中空円筒保護金具を介して当接しているため、セラミック部が直接隔壁フランジに接しないので、セラミックスリーブが高圧に晒されても、セラミック部分に応力集中が発生しないために、セラミックスリーブ2が破損したりひびが入ったりすることがなく、強度の強い二重封止型ターミナルヘッダを得ることができる。

0047

1隔壁フランジ
2セラミックスリーブ
3 環状長尺封着管
4中心導体
5 第1の環状封着金具
6 第2の環状封着金具
7 第3の環状封着金具
8 第4の環状封着金具
10透孔
11 大径孔部
12小径孔部
15 第2小径孔部
21 太円柱部
22 細円柱部
23 第3太円柱部
24 第2太円柱部
90中空筒型保護金具

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