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技術 建築用パネル引き込み具

出願人 大和ハウス工業株式会社
発明者 島田武彦田中秋水
出願日 2016年3月31日 (4年8ヶ月経過) 出願番号 2016-073223
公開日 2017年10月5日 (3年1ヶ月経過) 公開番号 2017-180051
状態 特許登録済
技術分野 現場における建築要素の搬送及び組立作業 建築物の仕上げ用具
主要キーワード パネル引き 首振り回転 寄せ具 位置調整用治具 締結用穴 断熱材シート パネル着脱 取り付け体
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年10月5日)のものです。
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図面 (8)

課題

建築用パネル建築物本体に向かって傷つけることなく安定して引き込むことが可能な建築用パネル引き込み具を提供する。

解決手段

パネル引き込み具1は、金属製のパネルフレーム31を有する建築用パネル30を建築物本体に向かって引き込む際に用いられる。パネル引き込み具1は、パネルフレーム31の面に対して着脱可能に取り付けられるパネル着脱部10と、パネル着脱部10からパネルフレーム31側とは反対側に向かって張り出すように設けられ、作業者把持することが可能な把持部20と、パネル着脱部10に対して把持部20を回動可能となるように連結する回動軸とを備えている。パネル着脱部10はパネルフレーム31の面に対して永久磁石を用いて着脱可能に取り付けられている。回動軸は把持部20の張り出し方向におけるパネル着脱部10を通る軸上に配置されている。

概要

背景

従来、工場にて製造された各種建築用パネルは、例えばパネル積載ラック平積みされた状態でトラック等の運搬車両に積み込まれて、建築現場輸送されている。
輸送された建築用パネルは、パネル積載ラックに平積みされた状態から、建築現場に据え付けられたクレーン等によって一端部を吊り上げられ、建て起こすように持ち上げられ、建築物本体に対して組み付けられることになる。

そうした中で、例えば外壁パネルを建築物本体に組み付けるためには、まず吊り上げられた外壁パネルを建築物本体に向かって引き込む必要がある。そして、引き込んだ外壁パネルの下端を建築物本体に対してボルト締結した後、さらに外壁パネルの上端を建築物本体に対してボルト締結することで組み付け作業が完了する。
上記のような外壁パネルを引き込む作業は、外壁パネルよりも屋内側にいる作業者と、外壁パネルよりも屋外側にいる作業者の2名によって通常行われている。
しかしながら、作業者が2名必要であって作業効率が悪い、また狭小地の場合には足場を設置することが出来ず作業者が屋外側に立てない等の問題点から、特許文献1、2のような建築用パネル引き込み具が提案されているところである。

特許文献1に記載のパネル引き寄せ具は、建築用パネルに引っ掛けるための短腕ピックと、作業者の持ち手部分となる長腕ピックとを備えており、長腕ピックが短腕ピックに対してリンク及びユニバーサルジョイントを介して2軸回転可能となるように取り付けられている。
本パネル引き寄せ具を用いることで、作業者1名によって建築用パネルを建築物本体に向かって引き寄せることができる。

また特許文献2に記載のパネル位置調整用治具は、外壁パネル内面の開口部に引っ掛けるためのパネル位置調整治具と、パネル位置調整治具を引き寄せるための引き寄せ装置と、を備えている。
本パネル位置調整用治具を用いることによっても、作業者1名で建築用パネルを建築物本体に向かって引き寄せることができる。

概要

建築用パネルを建築物本体に向かって傷つけることなく安定して引き込むことが可能な建築用パネル引き込み具を提供する。パネル引き込み具1は、金属製のパネルフレーム31を有する建築用パネル30を建築物本体に向かって引き込む際に用いられる。パネル引き込み具1は、パネルフレーム31の面に対して着脱可能に取り付けられるパネル着脱部10と、パネル着脱部10からパネルフレーム31側とは反対側に向かって張り出すように設けられ、作業者が把持することが可能な把持部20と、パネル着脱部10に対して把持部20を回動可能となるように連結する回動軸とを備えている。パネル着脱部10はパネルフレーム31の面に対して永久磁石を用いて着脱可能に取り付けられている。回動軸は把持部20の張り出し方向におけるパネル着脱部10を通る軸上に配置されている。

目的

本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、建築用パネルを建築物本体に向かって引き込む際に、建築用パネルを傷つけることなく安定して引き込むことが可能な建築用パネル引き込み具を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

金属製のパネルフレームを有する建築用パネル建築物本体に向かって引き込む際に用いられる建築用パネル引き込み具であって、前記パネルフレームの面に対して着脱可能に取り付けられるパネル着脱部と、該パネル着脱部から前記パネルフレーム側とは反対側に向かって張り出すように設けられ、使用者把持することが可能な把持部と、を備え、前記パネル着脱部は、永久磁石を有し、前記パネルフレームの面に対して前記永久磁石を用いて着脱可能に取り付けられることを特徴とする建築用パネル引き込み具。

請求項2

前記パネル着脱部に対して前記把持部を回動可能となるように連結する回動軸を備え、該回動軸は、前記把持部の張り出し方向に延びていることを特徴とする請求項1に記載の建築用パネル引き込み具。

請求項3

前記回動軸は、前記把持部の張り出し方向における前記パネル着脱部を通る軸上に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の建築用パネル引き込み具。

請求項4

前記回動軸は、第1回動軸であって、前記パネル着脱部に対して前記把持部を回動可能となるように連結する第2回動軸を備え、該第2回動軸は、前記把持部の張り出し方向とは交差する交差方向に延びていることを特徴とする請求項2又は3に記載の建築用パネル引き込み具。

請求項5

前記第2回動軸の少なくとも一部は、前記第1回動軸の延出方向において前記パネル着脱部と重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の建築用パネル引き込み具。

請求項6

前記把持部のうち、前記パネル着脱部側とは反対側の部分には、締結部材締結する際に用いられる締結用穴が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の建築用パネル引き込み具。

技術分野

0001

本発明は、建築用パネル引き込み具に係り、特に、金属製のパネルフレームを有する建築用パネルを建築物本体に向かって引き込む際に用いられる建築用パネル引き込み具に関する。

背景技術

0002

従来、工場にて製造された各種建築用パネルは、例えばパネル積載ラック平積みされた状態でトラック等の運搬車両に積み込まれて、建築現場輸送されている。
輸送された建築用パネルは、パネル積載ラックに平積みされた状態から、建築現場に据え付けられたクレーン等によって一端部を吊り上げられ、建て起こすように持ち上げられ、建築物本体に対して組み付けられることになる。

0003

そうした中で、例えば外壁パネルを建築物本体に組み付けるためには、まず吊り上げられた外壁パネルを建築物本体に向かって引き込む必要がある。そして、引き込んだ外壁パネルの下端を建築物本体に対してボルト締結した後、さらに外壁パネルの上端を建築物本体に対してボルト締結することで組み付け作業が完了する。
上記のような外壁パネルを引き込む作業は、外壁パネルよりも屋内側にいる作業者と、外壁パネルよりも屋外側にいる作業者の2名によって通常行われている。
しかしながら、作業者が2名必要であって作業効率が悪い、また狭小地の場合には足場を設置することが出来ず作業者が屋外側に立てない等の問題点から、特許文献1、2のような建築用パネル引き込み具が提案されているところである。

0004

特許文献1に記載のパネル引き寄せ具は、建築用パネルに引っ掛けるための短腕ピックと、作業者の持ち手部分となる長腕ピックとを備えており、長腕ピックが短腕ピックに対してリンク及びユニバーサルジョイントを介して2軸回転可能となるように取り付けられている。
本パネル引き寄せ具を用いることで、作業者1名によって建築用パネルを建築物本体に向かって引き寄せることができる。

0005

また特許文献2に記載のパネル位置調整用治具は、外壁パネル内面の開口部に引っ掛けるためのパネル位置調整治具と、パネル位置調整治具を引き寄せるための引き寄せ装置と、を備えている。
本パネル位置調整用治具を用いることによっても、作業者1名で建築用パネルを建築物本体に向かって引き寄せることができる。

先行技術

0006

実開平3−52079号公報
特開平9−195514号公報

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、特許文献1、2のようなパネル引き込み具では、外壁パネル等の建築用パネルを保持して引き込むために、パネル引き込み具の先端を当該パネルの裏面に引っ掛ける必要があった。
そのため、建築用パネルの裏面に引っ掛ける部分が存在しないと建築用パネルを安定して引き込むことができず、また建築用パネルを傷つけてしまう虞があった。

0008

また最近では、予め工場内で建築用パネルを完成させておき(予めパネルフレームに仕上げ面材断熱材等を組みつけておき)、当該完成パネルを建築物本体に対して組み付けていくことで作業効率を向上させた施工方法が注目されている。
上記完成パネルに対して特許文献1、2のようなパネル引き込み具を使用する場合には、当該完成パネルの裏面にある断熱材シートを一度破らないと当該完成パネルの裏面に引っ掛けることができなかった。そうすると、当該完成パネルの組み付け後に断熱材シートを補修しなければならなかった。
そこで、完成された(プレセットされた)建築用パネルに対して用いる場合であっても、当該完成パネルを傷つけてしまう虞がない建築用パネル引き込み具が求められていた。

0009

また、特許文献1のようなパネル引き込み具では、作業者の操作性を確保すべく、作業者の持ち手部分が建築用パネルに引っ掛ける部分に対して回転可能に取り付けられている。しかしながら、作業者の操作性を一層向上させるための工夫が求められていた。

0010

本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、建築用パネルを建築物本体に向かって引き込む際に、建築用パネルを傷つけることなく安定して引き込むことが可能な建築用パネル引き込み具を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、予め完成された(プレセットされた)建築用パネルを引き込む場合であっても、当該完成パネルを傷つけることなく安定して引き込むことが可能な建築用パネル引き込み具を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、作業者の操作性を向上させた建築用パネル引き込み具を提供することにある。

課題を解決するための手段

0011

前記課題は、本発明の建築用パネル引き込み具によれば、金属製のパネルフレームを有する建築用パネルを建築物本体に向かって引き込む際に用いられる建築用パネル引き込み具であって、前記パネルフレームの面に対して着脱可能に取り付けられるパネル着脱部と、該パネル着脱部から前記パネルフレーム側とは反対側に向かって張り出すように設けられ、使用者把持することが可能な把持部と、を備え、前記パネル着脱部は、永久磁石を有し、前記パネルフレームの面に対して前記永久磁石を用いて着脱可能に取り付けられること、により解決される。
上記構成により、建築用パネルを傷つけることなく安定して引き込むことが可能な建築用パネル引き込み具を実現することができる。
具体的に説明すると、パネル着脱部がパネルフレームの面に対して永久磁石を用いて着脱可能に取り付けられるため、建築用パネルに対してワンタッチで容易に装着することができ、かつ、建築用パネルの組み付け後にはワンタッチで容易に取り外すことができる。

0012

このとき、前記パネル着脱部に対して前記把持部を回動可能となるように連結する回動軸を備え、該回動軸は、前記把持部の張り出し方向に延びていると良い。
上記構成により、把持部がパネル着脱部に対して回動可能となるように可動するため、作業者の様々な作業姿勢に対応可能なパネル引き込み具となる。
また、パネル着脱部の永久磁石は、比較的強い固定強度が要求される一方で、取り外し易さも要求されるところ、本構成であれば作業者にとってパネル着脱部が着脱し易くなる。
前記パネル着脱部に対して前記把持部を回動可能となるように連結する回動軸を備え、該回動軸は、前記把持部の張り出し方向とは交差する交差方向に延びていると良い。

0013

このとき、前記回動軸は、前記把持部の張り出し方向における前記パネル着脱部を通る軸上に配置されていると良い。
上記構成により、従来例と比較して作業者の操作性が向上したパネル引き込み具を実現できる。
具体的に説明すると、従来例の場合には、作業者の持ち手部分が、建築用パネルに引っ掛ける部分に対して偏心した位置で首振り回転可能に取り付けられていたため、作業者の意図しないところで建築用パネルから取り外されてしまう虞があった。それに対して永久磁石の性質を考慮した本構成であれば、意図せずにパネル引き込み具が建築用パネルから外れてしまうことを防止できる。

0014

このとき、前記回動軸は、第1回動軸であって、前記パネル着脱部に対して前記把持部を回動可能となるように連結する第2回動軸を備え、該第2回動軸は、前記把持部の張り出し方向とは交差する交差方向に延びていると良い。
上記構成により、2軸回転可能なパネル引き込み具となるため、作業者の操作性が一層向上する。

0015

このとき、前記第2回動軸の少なくとも一部は、前記第1回動軸の延出方向において前記パネル着脱部と重なる位置に配置されていると良い。
上記構成により、作業者の意図しないところで建築用パネルから取り外れてしまうといった従来例と比較して、作業者の操作性が格段に向上したパネル引き込み具となる。

0016

このとき、前記把持部のうち、前記パネル着脱部側とは反対側の部分には、締結部材締結する際に用いられる締結用穴が設けられていると良い。
上記構成により、本発明のパネル引き込み具を用いるだけで、建築用パネルを建築物本体に向かって引き込む作業と、建築用パネルを建築物本体に対して組み付ける作業(例えば、ボルト締結する作業)とを達成することができる。
また、締結用穴を利用して、作業者が通常身に着けている安全帯に本発明のパネル引き込み具を取り付けることもできる。

発明の効果

0017

本発明の建築用パネル引き込み具によれば、建築用パネルを建築物本体に向かって引き込む際に、建築用パネルを傷つけることなく安定して引き込むことができる。
また、予め完成された(プレセットされた)建築用パネルを引き込む場合であっても、当該完成パネルを傷つけることなく安定して引き込むことができる。
また、作業者の操作性を向上させた建築用パネル引き込み具となる。

図面の簡単な説明

0018

本実施形態の建築用パネル引き込み具の正面図である。
建築用パネル引き込み具の側面図であり、把持部が第1回動軸を中心として回動することを説明する図である。
建築用パネル引き込み具の正面図であり、把持部が第2回動軸を中心として回動することを説明する図である。
建築用パネル引き込み具の側面図であり、パネル着脱部の部分縦断面図である。
建築用パネルと建築用パネル引き込み具の分解斜視図である。
建築用パネルを建築物本体に向かって引き込んだ状態を説明する図である。
建築用パネルを建築物本体に対して組み付けた状態を説明する図である。

実施例

0019

以下、本発明の実施形態に係る建築用パネル引き込み具について、図1図7を参照しながら説明する。
本実施形態は、金属製のパネルフレームを有する建築用パネルを建築物本体に向かって引き込む際に用いられる建築用パネル引き込み具であって、パネルフレームの面に対して着脱可能に取り付けられるパネル着脱部と、パネル着脱部からパネルフレーム側とは反対側に向かって張り出すように設けられ、作業者が把持することが可能な把持部と、パネル着脱部に対して把持部を回動可能となるように連結する回動軸とを備えており、パネル着脱部はパネルフレームの面に対して永久磁石を用いて着脱可能に取り付けられ、回動軸は、前記把持部の張り出し方向におけるパネル着脱部を通る軸上に配置されていることを特徴とする建築用パネル引き込み具の発明に関するものである。
なお、建築用パネル引き込み具(以下、パネル引き込み具とする。)が建築用パネルに取り付けられたときに、建築用パネルの厚み方向を前後方向とし、建築用パネルの幅方向を左右方向とする。

0020

本実施形態のパネル引き込み具1は、図1図4に示すように、建築現場においてクレーンで吊り上げられた建築用パネル30を建築物本体40に組み付けるために、建築用パネル30を建築物本体40に向かって引き込む際に用いられる治具である。
詳しく言うと、パネル引き込み具1は、図5図7に示すように、建築用パネル30の裏面に対して着脱可能に取り付けられるものであって、屋内側にいる作業者が建築用パネル30を建築物本体40に向かって引き込む作業を補助するための治具である。

0021

建築用パネル30は、図5に示すように、建築物の外壁を構成し、上下方向に長尺矩形状の外壁パネルであって、建築物の構造体を形成する金属製のパネルフレーム31と、パネルフレーム31の上下の端から一部突出した状態でパネルフレーム31の表面側に固定される仕上げ面材32と、パネルフレーム31の裏面に取り付けられるシート状の断熱材33と、から主に構成されている。
すなわち、建築用パネル30は予め完成された(プレセットされた)パネルである。
パネルフレーム31は、断面略コ字形状の長尺な鋼材を矩形状に枠組みすることにより形成されている。枠組みされたパネルフレーム31によって囲まれる空間内には、グラスウール発泡ウレタン等からなる不図示の断熱材が充填されている。
仕上げ面材32は、外装仕上面材であって、セラミック系外壁材耐水合板等から形成されている。
断熱材33は、上下方向に長尺なシート状の繊維系断熱材から形成されている。

0022

パネルフレーム31の上端部分における裏面と、下端部分における裏面とには、それぞれ建築物本体40に組み付けるための締結部材31a、31bが埋め込まれた状態で取り付けられている。締結部材31a、31bは、それぞれパネルフレーム31の幅方向に間隔を空けて一対となって設けられ、断熱材33を貫通して屋内側の外部に露出するように配置されている。
パネルフレーム31と仕上げ面材32の間には、上下方向に長尺なボード状の繊維系断熱材からなる断熱材34が配置されており、また、断熱材34と仕上げ面材32の間には、上下方向に長尺な平板形状のスペーサー35が間隔を空けて複数配置されている。スペーサー35によってパネルフレーム31と仕上げ面材32の間に通気層が形成されている。
すなわち、建築用パネル30は、屋内側から屋外側に向かって、シート状の断熱材33、パネルフレーム31、ボード状の断熱材34、スペーサー35、そして仕上げ面材32の順に配置されて、それぞれ等で固定されて構成されている。

0023

パネル引き込み具1は、図1に示すように、建築用パネル30のうちパネルフレームの31の裏面に対して着脱可能に取り付けられるパネル着脱部10と、パネル着脱部10から建築用パネル30側とは反対側に向かって張り出すように設けられ、作業者が把持することが可能な把持部20と、から主に構成されている。
また、パネル引き込み具1は、図1図3に示すように、パネル着脱部10に対して把持部20を回動可能となるように連結し、把持部20の張り出し方向に沿って延びている第1回動軸13と、図1図2に示すように、パネル着脱部10に対して把持部20を回動可能に連結し、把持部20の張り出し方向とは交差(直交)する交差方向(直交方向)に沿って延びている第2回動軸14と、を備えている。
第1回動軸13と、第2回動軸14とは互いに直交する位置で配置されており、また、第1回動軸13と、第2回動軸14の延出方向における仮想線とが交わる位置関係となっている。
第1回動軸13は、パネルフレーム31の裏面に対して直交する方向に延びており、第2回動軸14は、パネルフレーム31の裏面に対して平行となるように延びている。
すなわち、パネル引き込み具1は、把持部20がパネル着脱部10に対して2軸回転可能に取り付けられた治具となっている。

0024

パネル着脱部10は、図2図4に示すように、建築用パネル30(パネルフレーム31)の面に対して永久磁石15を用いて着脱可能に取り付けられる部分である。
詳しく言うと、パネル着脱部10は、建築用パネル30に当接するように設けられた着脱部本体11と、着脱部本体11のうち把持部20側の面に取り付けられた略リング形状回動体12と、着脱部本体11に対して回動体12を回動可能に連結する第1回動軸13と、回動体12に対して把持部20を回動可能に連結する第2回動軸14と、から主に構成されている。

0025

着脱部本体11のうち回動体12側とは反対側の面には、図4に示すように、着脱部本体11の中心部分において第1回動軸13が貫通して嵌め込まれている。また、第1回動軸13を囲む位置において永久磁石15及び弾性リング16が嵌め込まれている。
永久磁石15は、リング形状のフェライト磁石であって、ゴム製の弾性リング16によって挟まれた状態で着脱部本体11内部に収容されている。
着脱部本体11、第1回動軸13、永久磁石15及び弾性リング16の表面は、略面一となるように形成されている。

0026

回動体12の中心部分には、図4に示すように、第1回動軸13及び弾性リング17が貫通して嵌め込まれている。
また、回動体12の外表面には一対の軸穴が形成され、図2に示すように、当該軸穴に対して第2回動軸14が嵌め込まれている。
回動体12は、第1回動軸13を軸支した状態で着脱部本体11と軸ナット18の間に挟まれている。
なお、着脱部本体11と回動体12の間、及び、回動体12と軸ナット18の間には、それぞれ回動体12の摺動性を高めるための摺動部材19(例えば、スラストワッシャー)が取り付けられている。

0027

把持部20は、図2図3に示すように、作業者が把持するための部分であって、パネル着脱部10から所定方向に延びている把持部本体21と、把持部本体21のうちパネル着脱部10側の一端部とは反対側の他端部に設けられた取り付け体22と、から主に構成されている。
取り付け体22は、把持部本体21の他端部に第3回動軸23を介して回動可能となるように連結されている。
また、取り付け体22の中央部分には、第3回動軸23の軸方向とは交差(直交)する方向に貫通するように設けられ、不図示の締結部材(例えば締結ボルト)を締結する際に用いられる締結用穴24が形成されている。

0028

上記構成において、図1図3に示すように、第2回動軸14の少なくとも一部は、第1回動軸の延出方向においてパネル着脱部10のうち着脱部本体11と重なる位置に配置されている。
そのため、作業者の操作性が向上したパネル引き込み具1となっている。
具体的に説明すると、例えば、第2回動軸14が当該延出方向においてパネル着脱部10と重ならない位置に配置された場合には(把持部20がパネル着脱部10に対して偏心した位置で首振り回転するように取り付けられていた場合には)、作業者の意図しないところでパネル引き込み具1が建築用パネル30から外れてしまう虞がある。
それに対して、永久磁石の性質を考慮した本構成であれば、意図せずにパネル引き込み具1が建築用パネル30から外れてしまうことを防止できる。

0029

また上記構成において、図1図4に示すように、第1回動軸13と、パネル着脱部10の中心部分と、把持部20の中心部分とが、把持部20の張り出し方向において同軸上に配置されている(重なる位置に配置されている)。
そのため、永久磁石の性質を一層考慮した構成となり、作業者の操作性が一層向上したパネル引き込み具1となる。

0030

また上記構成において、図1に示すように、把持部20の取り付け体22には締結用穴24が形成されている。そのため、締結用穴24を利用して、建築用パネル30を建築物本体40に対して組み付ける作業(例えば、締結部材31a、31bをボルト締結する作業)を達成できる。また、締結用穴24を利用して、作業者が通常身に着けている安全帯にパネル引き込み具1を取り付けることもできる。

0031

次に、パネル引き込み具1を用いて、建築用パネル30を建築物本体40に対して組み付ける方法を図6図7に基づいて説明する。
まずは、屋内側にいる作業者が、クレーンで吊り上げられた建築用パネル30の下方部分に対してパネル引き込み具1を取り付ける。
パネル引き込み具1の取り付け後、作業者がその作業姿勢に応じて把持部20の回動位置を調整しながら、建築用パネル30の下方部分を建築物本体40に向かって引き込む。
このとき、建築用パネル30の下端にある一対の締結部材31bを、建築物本体40の締結金具41にある締結穴挿し込むことで、建築用パネル30を仮締結することができる。なお、一対の締結部材31bは、好ましくはフックボルトであると良い。

0032

そして建築用パネル30の下端を仮締結後図7に示すように、建築用パネル30の上方部分に対してパネル引き込み具1を取り付ける。
パネル引き込み具1の取り付け後、作業者がその作業姿勢に応じて把持部20の回動位置を調整しながら、建築用パネル30の上方部分を建築物本体40に向かって引き込む。
このとき、建築用パネル30の上端にある一対の締結部材31aを、建築物本体40の締結金具42にある締結穴に挿し込んでボルトナットで締結することで、建築用パネル30を組み付けることができる。
なお、ボルトナットで締結する際には、パネル引き込み具1の締結用穴24を利用することができる。

0033

上記作業方法であれば、建築用パネル30を建築物本体40に向かって引き込む際に、建築用パネル30を傷つけることなく安定して引き込むことができる。
また、予め完成された(プレセットされた)建築用パネル30を引き込む場合であっても、当該完成パネルを傷つけることなく安定して引き込むことができる。
また、作業者の操作性を格段に向上させることができる。

0034

<その他の実施形態>
上記実施形態では、図6図7に示すように、建築用パネル30の実施例として外壁パネルを建築物本体40に向かって引き込むためにパネル引き込み具1が用いられているが、外壁パネルに特に限定されることなく広く利用可能である。
例えば天井パネル床パネル内壁パネル等の建築用パネルや、梁等の鉄骨部材からなる建築用パネルを引き込む際にこのパネル引き込み具1が用いられても良い。

0035

また上記実施形態では、図5に示すように、建築用パネル30の実施例として予め完成された(プレセットされた)完成パネルが用いられているが、完成パネルに特に限定されることなく利用可能である。すなわち、パネルフレーム31を少なくとも有している建築用パネルであれば適用可能である。

0036

また上記実施形態では、図5に示すように、パネル着脱部20が建築用パネル30の裏面に対して単に当接するように設けられているが、パネル着脱部20の当接面に対して弾性の高いパッドのような弾性部材が新たに取り付けられていても良い。
このようにすれば、パネル引き込み具1を建築用パネル30に取り付けたときに、パネルフレーム31や断熱材33の損傷、破損を防止することができる。

0037

上記実施形態では、主として本発明に係る建築用パネル引き込み具に関して説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。

0038

1パネル引き込み具(建築用パネル引き込み具)
10パネル着脱部
11着脱部本体
12回動体
13 第1回動軸(回動軸)
14 第2回動軸
15永久磁石
16、17弾性リング
18軸ナット
19摺動部材
20把持部
21 把持部本体
22取り付け体
23 第3回動軸
24締結用穴
30 建築用パネル
31パネルフレーム
31a、31b締結部材
32仕上げ面材
33、34断熱材
35スペーサー
40建築物本体
41 締結金具

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