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技術 鋼製排水溝

出願人 日鉄建材株式会社ソイル工業株式会社株式会社宝機材
発明者 大高範寛古谷浩平安土又也浅野寛栄
出願日 2016年3月29日 (4年8ヶ月経過) 出願番号 2016-065752
公開日 2017年10月5日 (3年1ヶ月経過) 公開番号 2017-179782
状態 特許登録済
技術分野 道路の舗装構造 下水
主要キーワード 最下レベル 外縁端 排水側溝 流下物 千鳥状配置 監査廊 既存製品 字部材
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (12)

課題

集水と排水の機能を別々に保有させた2種の鋼管を組み合わせることにより、排水性に優れ、強度を保持しつつコンパクト化を実現できる鋼製排水溝を提供する。

解決手段

集水用角形鋼管2と、前記集水用角形鋼管2の一側(又は両側)に設けられる排水用角形鋼管5とを備えている。前記集水用角形鋼管2は、上面20に集水孔3と、一方(又は両方)の側面21に排水孔4とが設けられている。前記排水用角形鋼管5は、前記集水用角形鋼管4に当接する側面52に、前記集水用角形鋼管2の排水孔4に連通する通水孔6が設けられている。前記集水孔3を通じて前記集水用角形鋼管2内に集まった流下物中の流水が、前記排水孔4から通水孔6を通じて前記排水用角形鋼管5へ流入して排水される。

概要

背景

従来、路面排水溝(排水路)として、コンクリート製のものが知られている。しかし、コンクリート製品の場合、重量が重いほかコンクリート厚が厚く、必要な内空断面を確保するには製品サイズが大きくなるため掘削量が多くなる等、不経済不合理という問題があった。
特にこの問題は、山岳トンネルボックスカルバート中空断面のサイズは排水側溝の高さに応じて増大する等、顕著化し、近年、掘削量低減等の経済性を考慮し、従来と同程度の排水量を維持しつつ、よりコンパクト化(小型化)した排水溝が求められているのが現状である。
そこで、例えば特許文献1、2には、重量や設置時の掘削量を低減することを可能にした鋼製の排水路が提案されている。

また、特許文献3、4には、アスファルト止めの機能を付与したL型のものや、コンクリート製の排水路において、清掃頻度の低減や下水処理負荷の低減を目的に、集水する部分と、集水した水のを分離して泥等を含まない水を排水する部分とを別々に有する分離型側溝等、種々の機能を付与した排水路も提案されている。

概要

集水と排水の機能を別々に保有させた2種の鋼管を組み合わせることにより、排水性に優れ、強度を保持しつつコンパクト化を実現できる鋼製排水溝を提供する。集水用角形鋼管2と、前記集水用角形鋼管2の一側(又は両側)に設けられる排水用角形鋼管5とを備えている。前記集水用角形鋼管2は、上面20に集水孔3と、一方(又は両方)の側面21に排水孔4とが設けられている。前記排水用角形鋼管5は、前記集水用角形鋼管4に当接する側面52に、前記集水用角形鋼管2の排水孔4に連通する通水孔6が設けられている。前記集水孔3を通じて前記集水用角形鋼管2内に集まった流下物中の流水が、前記排水孔4から通水孔6を通じて前記排水用角形鋼管5へ流入して排水される。

目的

本発明は、上記課題に鑑みて案出されたものであり、その目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

道路に設置される鋼製排水溝であって、前記鋼製排水溝は、集水角形鋼管と、前記集水用角形鋼管の一側又は両側に設けられる排水用角形鋼管とを備え、前記集水用角形鋼管は、上面に集水孔と、一方又は両方の側面に排水孔とが設けられ、前記排水用角形鋼管は、前記集水用角形鋼管に当接する側面に、前記集水用角形鋼管の排水孔に連通する通水孔が設けられ、前記集水孔を通じて前記集水用角形鋼管内に集まった流下物中の流水が、前記排水孔から通水孔を通じて前記排水用角形鋼管へ流入して排水されることを特徴とする、鋼製排水溝。

請求項2

前記集水用角形鋼管の上面が、前記排水用角形鋼管の上面よりも高い段状に構成されていることを特徴とする、請求項1に記載した鋼製排水溝。

請求項3

前記集水用角形鋼管の側面における前記排水用角形鋼管の上面よりも高い部位に集水孔が設けられていることを特徴とする、請求項2に記載した鋼製排水溝。

請求項4

前記集水用角形鋼管の上面に設ける集水孔に代えて、前記集水用角形鋼管の側面における前記排水用角形鋼管の上面よりも高い部位に集水孔が設けられていることを特徴とする、請求項2に記載した鋼製排水溝。

請求項5

前記集水用角形鋼管の側面における前記排水用角形鋼管との非当接部位に集水孔が設けられていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載した鋼製排水溝。

請求項6

前記排水用角形鋼管は、2つ以上の排水用角形鋼管が側面同士を当接させて構成され、前記当接する側面における前記集水用角形鋼管に近い一方の側面に排水孔が設けられ、他方の側面に前記排水孔に連通する通水孔が設けられていることを特徴とする、請求項1〜5いずれか1項に記載した鋼製排水溝。

請求項7

前記当接する側面における一方の側面に設けられる前記排水孔は、他方の側面に設けられる前記通水孔よりも小さく形成されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載した鋼製排水溝。

請求項8

前記排水孔と前記通水孔は、円形状又は縦長の長円形状に形成されていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載した鋼製排水溝。

請求項9

前記当接する側面にそれぞれ設けられた排水孔と通水孔とは、互いに形状が異なることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載した鋼製排水溝。

請求項10

前記排水用角形鋼管の上面に集水孔が設けられていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載した鋼製排水溝。

請求項11

前記当接する側面同士が、溶接又は接着剤又はボルトにより結合されていることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載した鋼製排水溝。

請求項12

前記集水用角形鋼管と前記排水用角形鋼管とは、結束バンド合一に結合されていることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載した鋼製排水溝。

請求項13

前記結束バンドは、上向きコ字状であることを特徴とする、請求項12に記載した鋼製排水溝。

技術分野

0001

この発明は、道路に設置される鋼製排水溝に関し、さらに言えば、集水と排水の機能を分離させた(別々に備えた)鋼管から成るコンパクトサイズの排水溝の技術分野に属する。

背景技術

0002

従来、路面排水溝(排水路)として、コンクリート製のものが知られている。しかし、コンクリート製品の場合、重量が重いほかコンクリート厚が厚く、必要な内空断面を確保するには製品サイズが大きくなるため掘削量が多くなる等、不経済不合理という問題があった。
特にこの問題は、山岳トンネルボックスカルバート中空断面のサイズは排水側溝の高さに応じて増大する等、顕著化し、近年、掘削量低減等の経済性を考慮し、従来と同程度の排水量を維持しつつ、よりコンパクト化(小型化)した排水溝が求められているのが現状である。
そこで、例えば特許文献1、2には、重量や設置時の掘削量を低減することを可能にした鋼製の排水路が提案されている。

0003

また、特許文献3、4には、アスファルト止めの機能を付与したL型のものや、コンクリート製の排水路において、清掃頻度の低減や下水処理負荷の低減を目的に、集水する部分と、集水した水のを分離して泥等を含まない水を排水する部分とを別々に有する分離型側溝等、種々の機能を付与した排水路も提案されている。

先行技術

0004

特許第5153908号公報
特許第4112553号公報
特許第2791626号公報
特許第3106307号公報

発明が解決しようとする課題

0005

前記した鋼製の排水溝で実施するにあたり、その断面を大きくすると、板厚が薄い場合は強度が不足するという問題がある。特に矩形断面の場合、幅寸が大きい場合には強度不足になりやすい。また、鋼製の場合、正方形を含む矩形断面、円形断面のような断面形状であれば既存製品として広く存在する他、容易に製造できるが、これ以外の断面形状や上記分離型といった断面を一体に成形することは至難である。
さらに、前記従来の側溝において、側溝の仕切りの上部に通水孔を設けて、集水部と排水部を分離するだけでは、重力により沈降しなかった集水部の泥やごみ排水側にそのまま流れ込んでしまい、泥やごみと水とを十分に分離できない問題もある。

0006

本発明は、上記課題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、集水と排水の機能を別々に保有させた2種の鋼管を組み合わせることにより、排水性に優れ、強度を保持しつつコンパクト化を実現できる鋼製排水溝を提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る鋼製排水溝は、道路に設置される鋼製排水溝であって、前記鋼製排水溝は、集水用角形鋼管と、前記集水用角形鋼管の一側又は両側に設けられる排水用角形鋼管とを備え、前記集水用角形鋼管は、上面に集水孔と、一方又は両方の側面に排水孔とが設けられ、前記排水用角形鋼管は、前記集水用角形鋼管に当接する側面に、前記集水用角形鋼管の排水孔に連通する通水孔が設けられ、前記集水孔を通じて前記集水用角形鋼管内に集まった流下物中の流水が、前記排水孔から通水孔を通じて前記排水用角形鋼管へ流入して排水されることを特徴とする。

0008

請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した鋼製排水溝において、前記集水用角形鋼管の上面が、前記排水用角形鋼管の上面よりも高い段状に構成されていることを特徴とする。

0009

請求項3に記載した発明は、請求項2に記載した鋼製排水溝において、前記集水用角形鋼管の側面における前記排水用角形鋼管の上面よりも高い部位に集水孔が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、請求項2に記載した鋼製排水溝において、前記集水用角形鋼管の上面に設ける集水孔に代えて、前記集水用角形鋼管の側面における前記排水用角形鋼管の上面よりも高い部位に集水孔が設けられていることを特徴とする。

0010

請求項5に記載した発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載した鋼製排水溝において、前記集水用角形鋼管の側面における前記排水用角形鋼管との非当接部位に集水孔が設けられていることを特徴とする。

0011

請求項6に記載した発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載した鋼製排水溝において、前記排水用角形鋼管は、2つ以上の排水用角形鋼管が側面同士を当接させて構成され、前記当接する側面における前記集水用角形鋼管に近い一方の側面に排水孔が設けられ、他方の側面に前記排水孔に連通する通水孔が設けられていることを特徴とする。

0012

請求項7に記載した発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載した鋼製排水溝において、前記当接する側面における一方の側面に設けられる前記排水孔は、他方の側面に設けられる前記通水孔よりも小さく形成されていることを特徴とする。

0013

請求項8に記載した発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載した鋼製排水溝において、前記排水孔と前記通水孔は、円形状又は縦長の長円形状に形成されていることを特徴とする。
請求項9に記載した発明は、請求項1〜8のいずれか1項に記載した鋼製排水溝において、前記当接する側面にそれぞれ設けられた排水孔と通水孔とは、互いに形状が異なることを特徴とする。

0014

請求項10に記載した発明は、請求項1〜9のいずれか1項に記載した鋼製排水溝において、前記排水用角形鋼管の上面に集水孔が設けられていることを特徴とする。

0015

請求項11に記載した発明は、請求項1〜10のいずれか1項に記載した鋼製排水溝において、前記当接する側面同士が、溶接又は接着剤又はボルトにより結合されていることを特徴とする。

0016

請求項12に記載した発明は、請求項1〜11のいずれか1項に記載した鋼製排水溝において、前記集水用角形鋼管と前記排水用角形鋼管とは、結束バンド合一に結合されていることを特徴とする。
請求項13に記載した発明は、請求項12に記載した鋼製排水溝において、前記結束バンドは、上向きコ字状であることを特徴とする。

発明の効果

0017

本発明に係る鋼製排水溝によれば、以下の効果を奏する。
集水用角形鋼管と排水用角形鋼管との組み合わせに係る効果
コンクリート製に比べ小型サイズの集水用と排水用の2種の角形鋼管が、排水機能を保持して結合される構成なので、コンパクトな排水溝を実現できる。
各角形鋼管は入手や製造が容易なので経済的である。しかも、多層構造合成構造)とすることで、1部材の断面幅方向の長さが短くなり、単層構造と比べ、上載荷重に対し強度・剛性に優れている。
道路表面から侵入した泥等が集水用角形鋼管にのみ流れ込み、排水用角形鋼管へは泥等を含まない流水(水)を自然に選別して流入させることができるので、排水用角形鋼管において泥等の堆積による流量の減少を防止できる等、品質に優れた排水溝を実現できる。
具体的には、集水用角形鋼管の排水孔が、排水用角形鋼管の通水孔よりも小さく形成され、かつ多数(無数に)設けられているので、仮に各孔同士の芯が一致していなくても全体的には排水用角形鋼管へ通水でき、道路表面から流入した泥等が排水用角形鋼管へは侵入し難い排水溝を実現できる。また、仮に集水用角形鋼管内で重力により沈降せず浮遊するような泥やゴミであっても、集水用角形鋼管の排水孔を小さく形成することにより、排水用角形鋼管への流入を阻止できるので、良好な排水性能を発揮できる。
(2)集水用角形鋼管と排水用角形鋼管との結合手段に係る効果
集水用角形鋼管と排水用角形鋼管とは、溶接や接着剤、ボルトや結束バンド等により面タッチ状態で結合されているので、集水用角形鋼管の排水孔から排水用角形鋼管の通水孔へと通水が行われる。
集水用角形鋼管と排水用角形鋼管とをボルトや結束バンド等の非溶着手段で結合する場合は、個々の鋼管は比較的軽量なので、取り回しが容易であり、各鋼管を別々に取り替えることができる。これに伴い、必要な鋼管のみ取り出すことができるので、取替え時の掘削も必要最小限で済む。しかも、個々の鋼管を別々に搬送できるので、輸送効率が良い。 集水用角形鋼管と排水用角形鋼管とを溶接や接着剤等の溶着手段で結合した場合、両者が一体化されるため、耐荷重性に非常に優れている。

図面の簡単な説明

0018

本発明に係る鋼製排水溝の全体構成を示した立断面図である。
排水孔と通水孔の実施例を示している。Aは、排水孔の集水用角形鋼管に係る端面図と側面図であり、Bは、通水孔の排水用角形鋼管に係る端面図と側面図であり、Cは、前記AとBとの結合状態合成状態)に係る端面図と透視図的に示した側面図である。
排水孔と通水孔の異なる実施例を示している。Aは、排水孔の集水用角形鋼管に係る端面図と側面図であり、Bは、通水孔の排水用角形鋼管に係る端面図と側面図、Cは、前記AとBとの結合状態に係る端面図と透視図的に示した側面図である。
排水孔と通水孔の更に異なる実施例を示している。Aは、排水孔の集水用角形鋼管に係る端面図と側面図、Bは、通水孔の排水用角形鋼管に係る端面図と側面図、Cは、前記AとBとの結合状態に係る端面図と透視図的に示した側面図である。
Aは、集水用角形鋼管と排水用角形鋼管とのボルトによる接合状態を示した平面図であり、Bは、同端面図である。
Aは、結束バンドによる集水用角形鋼管と排水用角形鋼管との結合状態を示した平面図と端面図であり、Bは、異なる結束バンドによる集水用角形鋼管と排水用角形鋼管との結合状態を示した平面図と端面図である。
Aは、図6に示した結束バンドのバリエーションであり、トンネル内の監査廊鉄筋への固定状態を概略的に示した平面図であり、Bは同端面図である。
道路の側端に設置された鋼製排水溝の一例を示した一部切欠斜視図である。
縁石として集水用角形鋼管が使用された実施例を示した立断面図である。
図1に係る鋼製排水溝の異なる実施例の全体構成を示した立断面図である。
図1に係る鋼製排水溝の異なる実施例の全体構成を示した立断面図である。

実施例

0019

次に、本発明に係る鋼製排水溝の実施例を図面に基づいて説明する。

0020

本発明に係る鋼製排水溝は、図1に示したように、道路(アスファルト等の舗装材透水性の有無は不問。)1の側端又は中央(分離)帯の側端等に設置される鋼製排水溝であり、集水用角形鋼管2と、前記集水用角形鋼管2の一側に設けられる排水用角形鋼管5とを備えている。
前記集水用角形鋼管2は、上面20に集水孔3と、前記排水用角形鋼管5側の一方の側面21に排水孔4とが設けられている。
前記排水用角形鋼管5は、前記集水用角形鋼管4に当接する側面52に、前記集水用角形鋼管2の排水孔4に連通する通水孔6が設けられている。
前記集水孔3を通じて前記集水用角形鋼管2内に集まった流下物中の流水が、前記排水孔4から通水孔6を通じて前記排水用角形鋼管5へ流入して排水される構成である。

0021

ここで、前記流下物とは、風や車両で運ばれた泥、土砂、ゴミ、アスファルト粉塵、タイヤ摩耗塵、又は流水等を指し、前記流水とは、具体的に雨水、スプリンクラーの水、湧き水、山水等を指す。

0022

要するに、この実施例に係る鋼製排水溝は、集水のための集水用角形鋼管2と排水のための排水用角形鋼管5との2種(2つ)の鋼管を結合して一体化した構成で実施されている。
ちなみに、実施例に係る前記集水用角形鋼管2は、その上面20が、前記排水用角形鋼管5の上面50よりも道路(舗装材)の端縁の高さ分だけ高い段状に構成され、道路止め(アスファルト止め)の役割を果たしている。

0023

なお、図1に係る鋼製排水溝は、前記集水用角形鋼管2と、前記集水用角形鋼管2の一側に設けられる排水用角形鋼管5との側面21、52同士を当接させてなる2つの角形鋼管2、5で実施されているが、これに限定されず、図10に示したように、前記集水用角形鋼管2の両側に排水用角形鋼管5、5’が設けられ、各角形鋼管2、5、5’の対応する側面21、52同士と側面22、51’同士を当接させてなる3つの角形鋼管2、5、5’で実施することもできる。さらに、図11に示したように、排水用角形鋼管5を2つ(以上)並設させて実施することもできる。

0024

前記集水用角形鋼管2は、矩形断面の鋼製角形鋼管で実施され、その上面20に集水孔3が設けられていると共に、前記排水用角形鋼管5側の側面21に排水孔4が設けられている。
ちなみに、本実施例に係る集水用角形鋼管2は、一例として、幅寸(W1)が100mm程度、高さ(H1)が200mm程度、奥行きが1000mm程度、板厚が4.5mm程度で実施されている。もとより、奥行き方向(鋼管延長方向)には、必要な長さに達するまで適宜継ぎ足して連続している。なお、この集水用角形鋼管2の形態はこれに限定されず、適宜設計変更可能である。

0025

前記集水用角形鋼管2の集水孔3は、図8に示したように、集水用角形鋼管2の延長方向(水の流れ方向)に細長い長円形状(長軸100mm程度、短軸20mm程度)に形成され、千鳥状(2列で互い違い)に複数設けられている。千鳥状配置とする意義は、雨水等の流下物を効率よく集水するほか、集水用角形鋼管2の強度低下を合理的に抑えることにある。ただし、この集水孔3の形態は、図示例に限定されるものではなく、適宜設計変更可能である。要は、鋼管の強度低下を合理的に抑え、効率のよい集水を実現できればよい。

0026

前記集水孔3の配置(穿設部位)は、図1では、前記集水用角形鋼管2の上面20にのみ設けて実施しているがこれに限定されず、前記集水用角形鋼管2の設置状況に応じて種々のバリエーションで実施可能である。
例えば、図8では、前記集水用角形鋼管2の上面20のほか、前記集水用角形鋼管2の側面21における前記排水用角形鋼管5の上面50よりも高い部位に集水孔3を設けて実施している。
また、前記集水用角形鋼管2の上面20に設ける集水孔3に代えて、前記集水用角形鋼管2の側面21における前記排水用角形鋼管5の上面50よりも高い部位に集水孔3を設けて実施することもできる。すなわち、この場合は上面20が閉塞され、側面21が開口された集水用角形鋼管2で実施される。
さらに、図示は省略するが、前記排水用角形鋼管5との非当接部位である前記集水用角形鋼管2の側面22に集水孔を設けて実施することもできる。この構成は、前記側面22に接する縁石10等の部材が透水性を有する場合に効果的に集水できる利点がある。

0027

前記集水用角形鋼管2の排水孔4は、排水用角形鋼管5の通水孔6よりも小さく形成されている。当接される両孔4、6同士を重なり合せて排水性を良くすると共に、集水用角形鋼管2へ流入した泥やゴミ、さらに言えば重力により沈降せず浮遊するような泥がゴミを排水用角形鋼管5に流れ込ませないためである。
前記排水孔4は、図2A、図4Aに示した円形状(一例として、φ=10mm程度)のものや、図3Aに示した縦長の長円形状(一例として、長軸65mm程度、短軸10mm程度)のものが好適である。
本実施例では、図2A、図4Aの円形状タイプの排水孔4の場合、縦方向の1列に3箇所又は2箇所ずつ、水の流れ方向に40mm程度の間隔で複数設けられている。図3Aの長円形状タイプの排水孔4の場合、水の流れ方向に40mm程度の間隔で複数設けられている。
ちなみに本実施例に係る排水孔4は、その最下レベルを前記集水用角形鋼管2の下面23から63mm程度上方の位置に設定している。これは、集水孔3から集水用角形鋼管2内へ流入された泥やゴミを含む流下物が鋼管延長方向へ流下する過程において、その泥やゴミが自重で集水用角形鋼管2内に経時的に沈降し、排水孔4から排水用角形鋼管5への流出を可及的に防ぐことに寄与する。

0028

一方、前記排水用角形鋼管5は、前記集水用角形鋼管2と同様に、矩形断面の鋼製角形鋼管で実施され、その一方の側面52に、前記集水用角形鋼管2の排水孔4に連通する通水孔6が設けられている。
ちなみに、本実施例に係る排水用角形鋼管5は、一例として、幅寸(W2)が250mm程度、高さ(H2)が150mm程度、奥行きが1000mm程度、板厚が6.0mm程度で実施されている。もとより、奥行き方向(鋼管延長方向)には、必要な長さ(通常、集水用角形鋼管2と同等長さ)に達するまで適宜継ぎ足して連続している。もちろん、この排水用角形鋼管5の形態は、これに限定されず、適宜設計変更可能である。

0029

前記排水用角形鋼管5の通水孔6は、前記集水用角形鋼管2の排水孔4よりも若干大きく形成されている。この通水孔6は、図2B、図3Bに示した縦長の長円形状(長軸65mm程度、短軸20mm程度)のものや、図4Bに示した円形状のもの(φ=15mm程度)が好適である。
図2B、図3Bの長円形状タイプの通水孔6の場合、水の流れ方向に30mm間隔で複数設けられている。縦長の長円形で実施する意義は、強度低下を抑えつつ、開口面積を広く確保できることにある。図4Bの円形状タイプの通水孔6の場合、縦方向の1列に3箇所又は2箇所ずつ、水の流れ方向に35mm程度の間隔で複数設けられている。
ちなみに本実施例に係る通水孔6は、その最下レベルを、前記排水孔4に略合致するよう、前記排水用角形鋼管5の下面53から63mm程度上方の位置に設定している。
この排水用角形鋼管5の通水孔6は、上記のように側面52の上方に大きな孔とせず中程度の孔とし、さらに等間隔で設けることにより強度が保持される。
なお、この排水用角形鋼管5の上面50に集水孔7を設けて実施することもできる。道路1を透水性舗装で実施する場合の集水を可能とするためである。

0030

上述したように、前記集水用角形鋼管2の排水孔4と排水用角形鋼管5の通水孔6は、図3図4に示すように、同一形状の実施形態のほか、図2のように互いに形状が異なる実施形態でも好適に実施される。ゴミや汚泥の流出を防止して通水性を確保するために、相対的に排水孔4が通水孔6よりも小さく形成されていれば適宜設計変更可能である。
前記排水孔4と通水孔6の形態(形状、大きさ)のバリエーションは種々考えられるが、要は、排水孔2、通水孔6に求められる排水性(通水性)を発揮するために必要な開口面積(開口率)を達成しつつ、上載荷重に対して十分に抵抗し耐える強度・剛性を備えた構成、さらに言えば各角形鋼管2、5の開口部による断面欠損に起因する断面係数および断面二次モーメントの低下を効果的に抑制できる構成であれば開口部(排水孔4、通水孔6)の形態や組み合わせは図示例に限定されず、適宜設計変更可能である。
なお、上記した図10図11の実施例に係る鋼製排水溝の排水孔4、通水孔6についても同様の技術的思想に基づいて形成されるので、同一の符号を付してその説明を省略する(図2図4を援用して参照)。

0031

かくして、本実施例に係る鋼製排水溝は、前記集水用角形鋼管2の側面21と排水用角形鋼管5の側面52同士が当接して結合状態とされたとき、集水用角形鋼管2と排水用角形鋼管5との合算した幅寸(W1+W2)は350mmとコンパクト化して実現できる。ちなみに、一例として350mmに設定した意義は、白線外縁端から縁石までの幅寸が350mmに設定されている道路1が多いことに基づいている。もとより、幅寸はこれに限定されるものではなく、適宜設計変更可能である。
結合した際、集水用角形鋼管2の排水孔4が、排水用角形鋼管5の通水孔6より小さく形成されているので、排水孔4から通水孔6へ通水される上に、道路1表面から流入した泥やゴミが排水孔4から通水孔6へ侵入しづらい構成となっている。
当接された両鋼管2、5の結合手段は、溶接や接着剤によるほか、図5に示したような両端部近傍に配置したボルト8により接合される。当接面にはパッキン等(図示省略)を介在させるのが好ましい。

0032

或いは、図6図7に示したように、結束バンド9により結合して実施することもできる。図6は、当接しない側の集水用角形鋼管2の側面22と排水用角形鋼管5の側面51間に跨る上向きコ字状の結束バンド9が、集水用角形鋼管2と排水用角形鋼管5の下方から係止されている。
図6A、Bに示す結束バンド9は、集水用角形鋼管2の下面23と排水用角形鋼管5の下面53にわたる帯状下部9aと、その帯状下部9aの両端部から上方に立ち上がる垂直部9b、9cを備えている。垂直部9bにより集水用角形鋼管2の側面22が係止され、垂直部9cにより排水用角形鋼管5の側面51が係止されることにより、当接された集水用角形鋼管2と排水用角形鋼管5とが結合されている。
具体的に、図6Aに示す結束バンド9の垂直部9cは、排水用角形鋼管5の側面51方向に若干突き出て弾性変形により係止されている。図6Bに示す結束バンド9の垂直部9cは、排水用角形鋼管5の側面51に当接して弾性変形すると共に、上面50をも拘束可能なL字状に形成され、前記側面51をホールドする構成で係止されている。
図7は、トンネル内の監査廊(図示省略)の鉄筋11に、結束バンド9を取り付けた実施形態を示している。結束バンド9の垂直部9bが、その上端において鉄筋11方向に屈曲した水平部9b’に形成されたL字状をなしている。その水平部9b’には貫通孔90が設けられ、前記鉄筋11に接続されたL字部材12の屈曲された上向き先端が、前記貫通孔90に下方から嵌挿されて、結束バンド9により結合された集水用角形鋼管2と排水用角形鋼管5とが位置決め固定されている。

0033

なお、前記結束バンド9は、鋼管の中空断面方向からみて上向きコ字状で実施しているがこれに限定されず、下向きコ字状、或いは鋼管全体を囲繞する構成でも同様に実施できる。要は、鋼製排水溝全体を合一に結合できる結束バンド9であれば形態は問わない。
ちなみに前記結束バンド8による結合手段は、前記した溶接又は接着剤又はボルトによる結合手段に加えて実施することも勿論できる。

0034

図8には具体的実施例を示した。この実施例では、集水用角形鋼管2と排水用角形鋼管5とが結合されて成る鋼製排水溝を、道路1の側端において縁石10に隣接され、道路1の白線(図示省略)の外方に排水用角形鋼管5の側面51が配置されるように、鋼管延長方向に複数継ぎ足して設置する。本実施例のように、集水用角形鋼管2と排水用角形鋼管5との合算幅寸を350mmに設定した場合は、鋼製排水溝全体を白線の外方に収めることが可能となる。
しかる後、排水用角形鋼管5の上面50から集水用角形鋼管2の側面21へ至る透水性のアスファルト1(道路)が施工される。なお、図9のように、集水用角形鋼管2をアスファルト1の表面よりも高く形成し、縁石10の一部として使用することも可能である。

0035

したがって、鋼製排水溝の集水用角形鋼管2と排水用角形鋼管5とは、面タッチ状態で結合されているので、集水孔3から集水用角形鋼管2内へ流入された泥やゴミを含む流下物が鋼管延長方向へ流下する過程において、両鋼管2、5の隙間に水が流出することなく、集水孔3を通じて集水用角形鋼管2に集まった流下物中の流水(雨水、スプリンクラーの水、湧き水、山水等)が、排水孔4から排水用角形鋼管排水部5の通水孔6へと通水が行われる。泥やゴミは集水用角形鋼管2に沈降され、排水用角形鋼管5に流入されることはない。仮に、集水用角形鋼管2内で重力により沈降せず浮遊するような泥やゴミであっても、集水用角形鋼管2の排水孔4を小さく形成することにより、排水用角形鋼管5への流入を阻止できるので、良好な排水性能を発揮することができる。

0036

以上、実施例を図面に基づいて説明したが、本発明は、図示例の限りではなく、その技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に行う設計変更、応用のバリエーションの範囲を含むことを念のために言及する。

0037

1道路
2集水用角形鋼管
20 上面
21、22 側面
23 下面
3集水孔
4排水孔
5排水用角形鋼管
50 上面
51、52 側面
53 下面
5’ 排水用角形鋼管
51’ 側面
6通水孔
7 集水孔
8ボルト
9結束バンド
9a帯状下部
9b、9c 垂直部
9b’水平部
90貫通孔
10縁石
11 鉄筋

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