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技術 含水粉末化粧料

出願人 株式会社コーセー
発明者 佐藤愛
出願日 2017年3月24日 (4年7ヶ月経過) 出願番号 2017-059771
公開日 2017年10月5日 (4年0ヶ月経過) 公開番号 2017-178938
状態 特許登録済
技術分野 化粧料
主要キーワード 含水粉末 親水性粉体 判定規準 金属石鹸粉末 シリコーン系油 植物系天然高分子 含水組成物 疎水性粉末
関連する未来課題
重要な関連分野

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課題

含水粉末化粧料特有の塗布時のきしみ感を軽減し、みずみずしい感触伸び広がりが良好な、含水粉末化粧料に関するものである。

解決手段

(A)比表面積80m2/g以上の疎水性粉体、(B)水性ゲル化剤、(C)水及び(D)水溶性紫外線吸収剤を含有し、塗擦により水が放出される含水粉末化粧料。

概要

背景

従来より、粉末形態化粧料で使用時の塗擦により液化して液状の特性が生じる含水粉末化粧料の技術が開発され(特許文献1)、ビタミンCのような、水溶液では安定性の悪い薬剤化粧料中での保存安定性を保つことができ、広く市場受け入れられている。また、粉末なのにみずみずしさ・清涼感を得られるため、メークアップ化粧料にも用いられるようになり、パール剤ラメ剤を配合した際に、それらが有する質感パール感ラメ感)、色感色合いなどを損なうことなく、透明性高く発揮することができる技術(特許文献2)等があった。しかしながら、このような化粧料に紫外線防御効果を付与するために、紫外線吸収剤を含有させることが安定性の点で難しく、また、紫外線散乱粉体で紫外線防御効果を付与する場合、使用時に水が放出されたのち、化粧膜中の紫外線散乱粉体のきしみ感を強く感じる傾向があった。

概要

含水粉末化粧料特有の塗布時のきしみ感を軽減し、みずみずしい感触伸び広がりが良好な、含水粉末化粧料に関するものである。(A)比表面積80m2/g以上の疎水性粉体、(B)水性ゲル化剤、(C)水及び(D)水溶性紫外線吸収剤を含有し、塗擦により水が放出される含水粉末化粧料。なし

目的

含水粉末化粧料の塗布時のきしみ感の解消は難しく、きしみ感の少ない含水粉末化粧料の開発が望まれていた。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

次の成分(A)〜(D);(A)比表面積80m2/g以上の疎水性粉体(B)水性ゲル化剤(C)水(D)水溶性紫外線吸収剤を含有し、塗擦により水が放出される含水粉末化粧料

請求項2

前記成分(B)〜(D)を含有する水性ゲル成分が成分(A)で被覆されている請求項1に記載の含水粉末化粧料。

請求項3

前記成分(D)がフェニルベンズイミダゾールスルホン酸である請求項1又は2に記載の含水粉末化粧料。

請求項4

前記成分(B)が寒天ゼラチンカラギーナンジェランガム及びケイ酸ナトリウムマグネシウムから選ばれる1種又は2種以上である請求項1〜3のいずれかに記載の含水粉末化粧料。

請求項5

前記成分(A)が疎水性シリカである請求項1〜4のいずれかに記載の含水粉末化粧料。

請求項6

次の成分(A)〜(D);(A)比表面積80m2/g以上の疎水性粉体(B)水性ゲル化剤(C)水(D)水溶性紫外線吸収剤を含有する含水粉末化粧料の製造方法であって、成分(B)〜(D)を含有する水性ゲル成分を凍結乾燥して粉末状とした後に、成分(A)で被覆する含水粉末化粧料の製造方法。

技術分野

0001

本発明は、水溶性紫外線吸収剤を含み、塗擦により水を放出する含水粉末化粧料に関するものである。

背景技術

0002

従来より、粉末形態化粧料で使用時の塗擦により液化して液状の特性が生じる含水粉末化粧料の技術が開発され(特許文献1)、ビタミンCのような、水溶液では安定性の悪い薬剤化粧料中での保存安定性を保つことができ、広く市場受け入れられている。また、粉末なのにみずみずしさ・清涼感を得られるため、メークアップ化粧料にも用いられるようになり、パール剤ラメ剤を配合した際に、それらが有する質感パール感ラメ感)、色感色合いなどを損なうことなく、透明性高く発揮することができる技術(特許文献2)等があった。しかしながら、このような化粧料に紫外線防御効果を付与するために、紫外線吸収剤を含有させることが安定性の点で難しく、また、紫外線散乱粉体で紫外線防御効果を付与する場合、使用時に水が放出されたのち、化粧膜中の紫外線散乱粉体のきしみ感を強く感じる傾向があった。

先行技術

0003

特開平5−65212
特開2003−267826

発明が解決しようとする課題

0004

含水粉末化粧料の塗布時のきしみ感の解消は難しく、きしみ感の少ない含水粉末化粧料の開発が望まれていた。

課題を解決するための手段

0005

かかる実情を鑑み、本発明者は、上記課題を解決すべく研究を重ねた結果、比表面積80m2/g以上の疎水性粉体水性ゲル化剤と水、及び水溶性紫外線吸収剤を含有する含水粉末化粧料が、紫外線防御効果がありながらも、紫外線散乱剤含有量を低く抑える事で、使用時に粉っぽさやきしみ感がないという感触に優れ、上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成した。

0006

すなわち本発明は、
(1)次の成分(A)〜(D);
(A)比表面積80m2/g以上の疎水性粉体
(B)水性ゲル化剤
(C)水
(D)水溶性紫外線吸収剤
を含有し、塗擦により水が放出されることを特徴とする含水粉末化粧料を提供するものである。

発明の効果

0007

本発明品は、含水粉末化粧料特有の塗布時のきしみ感を軽減し、みずみずしい感触と伸び広がりが良好な、含水粉末化粧料である。

発明を実施するための最良の形態

0008

以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の含水粉末化粧料は、使用前は粉末形態でありながら、使用時には塗擦により内部の水性成分が放出されることを特徴とする化粧料である。
本発明においては、成分(C)水に、成分(B)水性ゲル化剤と、成分(D)水溶性紫外線吸収剤を含有させることにより水性ゲルを形成し、その水性ゲルを成分(A)比表面積80m2/g以上の疎水性粉体で被覆して含水粉末化粧料とするものである。

0009

本発明の成分(A)である比表面積(BET法)が80m2/g以上の疎水性粉体は、この比表面積を有し、その粉体表面疎水性を示すものであればよく、それ自体が疎水性である粉体、親水性粉体を通常公知の疎水化剤により表面処理した粉体、疎水化度をより高めるために疎水性粉体を更に疎水化剤により処理した粉体等が挙げられ、これらの疎水性粉体の1種又は2種以上を用いることができる。
本発明においては、粉末が疎水性であるか否かは、粉末を25℃の水に分散することにより判断され、ビーカーに水100mlと粉体5gを入れ、デスパーを用いて1000rpmで5分間撹拌した場合、沈降したり分散したりせず、水に浮くものを疎水性粉末とした。

0012

粉体を疎水化するために用いられる疎水化剤としては、種々のトリメチルシリル化剤ジメチルポリシロキサンメチルハイドロジェンポリシロキサン等の有機ケイ素化合物パーフルオロアルキルリン酸パーフルオロポリエーテルアルキルリン酸フルオロアルキルシラン等のフッ素化合物金属石鹸ロウ、油脂、炭化水素等の他の油剤等が挙げられるが、この中でも有機ケイ素化合物やフッ素化合物が、粉末状にしたものの保存安定性の点において好ましい。

0013

成分(A)は、保存安定性の点で疎水性無水ケイ酸が好ましく、特に平均粒子径0.001〜0.1μmの煙霧状無水ケイ酸疎水化処理したものが好ましい。この範囲の疎水性無水ケイ酸としては、AEOSIL R974、AEROSIL R972、AEROSIL RX200、AEROSIL RX300(何れも、日本アエロジル社製)、キャボジルTS−530(キャボット社製)等として市販されているものが挙げられる。

0014

本発明の成分(A)の含有量は、特に限定されないが、保存安定性の点において、含水粉末化粧料中0.1〜7質量%(以下、単に「%」と示す。)が好ましく、更に好ましくは2〜5%である。

0015

本発明の成分(B)の水性ゲル化剤は、水に溶解又は膨潤することにより水をゲル化するものであり、例えば、寒天グァーガムローカストビーンガムクインスシードガムファーセンランカラギーナンアルギン酸ソーダジェランガムペクチンコンニャク等の植物系天然高分子ゼラチン等の動物天然高分子メチルセルロースヒドロキシメチルセルロースヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルセルロースヒドロキシプロピルメチルセルロースカルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体等の半合成高分子ポリビニルアルコールポリビニルピロリドン酢酸ビニル(共)重合体等のカルボン酸ビニル(共)重合体、(メタ)アクリル酸(共)重合体、(メタ)アクリル酸ナトリウム(共)重合体等、カルボキシビニルポリマーアルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリビニルピロリドン等の合成高分子ケイ酸ナトリウムマグネシウム、含水ケイ酸アルミニウムモンモリロナイトサポナイトヘクトライトフッ素四ケイ素雲母等の水膨潤性粘土鉱物等が挙げられ、これらを1種又は2種以上用いることができる。 これらの水性ゲル化剤は、高速剪断や凍結粉砕時の粉砕のし易さや、保存安定性の向上の観点より、寒天、ゼラチン、カラギーナン、ジェランガム、ケイ酸ナトリウムマグネシウム、スクレロチウムガム等のように水と硬いゲルを形成するものが好ましい。

0016

本発明の成分(B)の含有量は成分(C)をゲル化することができれば、特に限定されないが、保存安定性の点において、含水粉末化粧料中0.01〜10%が好ましく、更に好ましくは0.05〜8%である。また、ゲル形成という点において、成分(B)と(C)との合計量の0.1〜10%が好ましく、更に0.5〜8%が好ましい。

0017

本発明の成分(C)は、精製水温泉水深層水、あるいはアロエベラウイッチヘーゼルハマメリスキュウリレモン、オレンジラベンダーローズ等の植物の水蒸気蒸留水等であっても良い。

0018

本発明の成分(C)の含有量は、特に限定されないが、化粧料の安定した粉末化が可能であり、塗擦時の水の放出も良好で、みずみずしさを充分に感じられる点において、10〜99%が好ましく、20〜80%がより好ましく、さらに40〜70%が好ましい。

0019

本発明においては、成分(C)と成分(B)、(D)が、水性ゲルを形成ものであるが、これら以外に、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて他の水性成分を含有することができる。

0020

水性成分としては、水に可溶な成分であれば特に制約なく使用することができ、例えば、エチルアルコール等の低級アルコール類、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオールジプロピレングリコールポリエチレングリコール等のグリコール類グリセリンジグリセリンポリグリセリン等のグリセロール類フェノキシエタノール等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を用いることができる。

0021

本発明の成分(D)の水溶性紫外線吸収剤は、通常化粧料に用いられるものであれば特に限定されず、例えば2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−フェニルベンゾフェノン、2−エチルヘキシル−4’−フェニル−ベンゾフェノン−2−カルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤フェニルベンゾイミダゾール−5−スルホン酸およびその塩、フェニレンビスベンゾイミダゾールテトラスルホン酸およびその塩等のベンゾイミダゾール系紫外線吸収剤;メチレンビスベンゾトリアゾリル−テトラメチルブチルフェノールベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤;3−(4’−メチルベンジリデン)−d,l−カンファー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルエステル等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。中でもベンゾイミダゾール系紫外線吸収剤が、含水粉末の保存安定性の点から好ましく、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸が特に好ましく用いられる。

0022

本発明の成分(D)の含有量は、紫外線防御効果と含水粉末の経時安定性という点において、0.1〜10%が好ましく、特に好ましくは0.5〜5%である。

0023

本発明の含水粉末化粧料には、更に、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて、通常、化粧料に用いられる成分、すなわち、成分(A)以外の粉体、油性成分、界面活性剤メントール等の清涼剤被膜形成剤親水性紫外線吸収剤、塩類pH調整剤酸化防止剤保湿剤ビタミンC誘導体等の美容成分パラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等の防腐剤香料等を各種の効果を付与するために適宜含有することができる。

0024

前記成分以外の粉体としては、感触調整やメーキャップ効果を付与できる。これらは通常化粧料に使用されるものであれば、球状、板状、紡錘状、針状等の形状、粒子径多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げられる。
具体的には、酸化チタン、酸化亜鉛、コンジョウ群青、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム水酸化クロムカーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、スメクタイトベントナイトカオリン炭化珪素、硫酸バリウム、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄被覆雲母酸化鉄被覆雲母チタン有機顔料被覆雲母チタン、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン、ポリスチレン、ナイロン等の有機粉体類等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。また、これら粉体は1種又は2種以上の複合化したものを用いても良く、フッ素化合物、シリコーン系油剤金属石ケン、ロウ、界面活性剤、油脂、炭化水素等を用いて公知の方法により表面処理を施したものであっても良いが、成分(A)は含まないものである。

0025

例えば、油性成分としては、通常化粧料に使用される原料であれば特に限定されず、用いることができる。例えば、動物油植物油合成油等の起源や、固形油半固形油液体油揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類油脂類高級アルコール類、ロウ類硬化油類、エステル油類、脂肪酸類シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類、油溶性紫外線吸収剤類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィンスクワランワセリンポリイソブチレンポリブテンパラフィンワックスセレシンワックスマイクロクリスタリンワックスフィッシャトロプスワックス等の炭化水素類、オリーブ油ヒマシ油ホホバ油ミンク油、マカデミアンナッツ油等の植物油類ミツロウカルナウバワックスキャンデリラワックスゲイロウ、モクロウ等のロウ類、モンタンワックス2−エチルヘキサン酸セチルイソステアリン酸イソトリデシルミリスチン酸イソプロピルパルミチン酸イソプロピルミリスチン酸オクチルドデシルトリオタン酸セチル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリルトリベヘン酸グリセリルロジン酸ペンタエリトリットエステルジオクタン酸ネオペンチルグリコールリンゴ酸ジイソステアリルコレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジコレステリル・ベヘニルオクチルドデシル)、マカデミアンナッツ脂肪酸フィトステリル等のエステル類ステアリン酸ラウリン酸ミリスチン酸ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、セチルアルコールステアリルアルコールセトステアリルアルコールベヘニルアルコール等の高級アルコール類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンデカメチルシクロペンタシロキサンフッ素変性シリコーン等のシリコーン系油等、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカンパーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類、ラノリン酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピルラノリンアルコール等のラノリン誘導体、デキストリン脂肪酸エステル蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類、パラアミノ安息香酸エチル、等が挙げられる。これらの油剤は必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。

0026

界面活性剤としては、化粧料一般に用いられている界面活性剤であれば特に制約はなく、非イオン界面活性剤アニオン性界面活性剤カチオン性界面活性剤両性界面活性剤等が使用される。保湿剤としては、例えばタンパク質ムコ多糖コラーゲンエラスチンケラチン等が挙げられる。酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロールアスコルビン酸等が、美容成分としては、例えばビタミン類消炎剤生薬等が、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル等がそれぞれ挙げられる。

0027

本発明の含水粉末化粧料の製造方法は特に限定されないが、例えば成分(C)水に、成分(B)水性ゲル化剤と(D)水溶性紫外線吸収剤を含有する水性ゲルを形成し、その水性ゲルを成分(A)比表面積80m2/g以上の疎水性粉体で被覆して粉末状とする方法、水性ゲルを高速剪断や凍結粉砕等により、粉末状の水性ゲル粒子とし、次いでこの粉体を疎水性粉体で被覆する方法が挙げられる。

0028

成分(B)〜(D)を含有する水性ゲルは、保存安定性の観点から粒子状に固めた水性ゲル粒子の状態で用いることが好ましい。水性ゲル粒子を製造するための方法としては、特に限定はされないが、水性ゲルを加熱して高速剪断する方法や、凍結粉砕する方法等が挙げられる。高速剪断する方法としては、高速ピンミルカッターミキサー等を用いる方法が挙げられる。また、凍結粉砕する方法としては、水性ゲルを液体窒素等の冷媒を用いて凍結して粉砕する方法が挙げられる。得られる水性ゲル粒子の平均粒子径としては、1〜400μmが好ましい。

0029

前記水性ゲル粒子を疎水性粉体で被覆するための方法は特に限定されないが、例えば、攪拌機中に該水性ゲル粒子を入れ、温度の上昇によって融解凝集をおこさないよう低温下で攪拌しながら、成分(A)の疎水性粉体を添加し、混合攪拌して被覆する方法が挙げられる。混合する攪拌機としては、好ましくは冷却機構を有するジャケットを装着し、ジャケット内の壁面や底面に衝突、接触の少ない形状の攪拌羽根を装着している攪拌機が挙げられる。

0030

上記含水粉末組成物の調製に当たり、成分(A)の粒子径は、前記水性ゲル粒子の粒子径よりも小さいことが必要であるが、水性ゲル粒子表面への被覆効率の観点から、該水性ゲル粒子の1/10以下が好ましい。また、水性ゲル粒子と疎水性粉体との比率は、それぞれの粒子径等に影響されるが、質量比で100:0.5〜100:25が好ましい。

0031

このようにして得られた含水粉末化粧料は、そのまま化粧料として用いるほか、更に他の成分と混合して使用することができる。本発明の含水粉末化粧料は、日焼け止め化粧料として、また白粉ファンデーション頬紅もしくはアイカラー等のメークアップ化粧料、美白パウダー、ボディパウダー、制汗パウダー等に適用することができる。

0032

以下に実施例をもって本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらにより、何ら限定されるものではない。

実施例1〜9、比較例1〜3:含水粉末白粉
表1に示す、実施例1〜9及び比較例1〜3の組成の含水粉末日焼け止め白粉を下記の製造方法で調製した。得られた含水粉末日焼け止め白粉について、使用感のみずみずしさ、使用時のきしみ感のなさ、後肌のベタつきのなさ、化粧膜としては膜の透明感があるかどうか、経時安定性について評価を行った。その結果も併せて表1に示す。

0033

0034

(製造方法)
A.(1)〜(6)を85℃で加熱溶解し、冷却固化後、−80℃で粉砕することにより、水性ゲル粒子(約10〜100μm)を得た。
B.室温にて、Aに(7)〜(10)を加え、ヘンシェルミキサー(三井三池社製)で混合して、含水組成物を調製した。
C.あらかじめ混合しておいた(11)にBを加え、ヘンシェルミキサーで混合して、含水粉末日焼け止め白粉を調製した。

0035

評価方法
下記(イ)〜(ホ)の評価項目については、各試料専門パネル20名による使用テストを行い、パネル各人が下記評価基準にて7段階に評価し評点を付け、各試料ごとにパネル全員の評点から、その平均値を算出し、下記判定規準により4段階で判定した。尚、(イ)〜(二)は使用直後を、(ホ)経過観察後を評価した。
評価項目:
(イ)使用時のみずみずしさ
(ロ)きしみ感のなさ
(ハ)後肌のベタつきのなさ
(ニ)膜の透明感
(ホ)経時安定性

0036

評価基準:
(評点):(評価)
6 :非常に良い
5 :良い
4 :やや良い
3 :普通
2 :やや悪い
1 :悪い
0 :非常に悪い
判定基準
(評点の平均点) :(判定)
5.0以上 : ◎
3.5以上5.0未満: ○
1.5以上3.5未満: △
1.5未満 : ×

0037

(結果)
表1から明らかなように、実施例1〜9の含水粉末日焼け止め白粉は、みずみずしさを与える優れた使用感を有し、きしみ感や後肌のベタつきも少なく、透明感のある化粧膜が得られ、経時安定性にも優れるものであった。
一方成分(A)の代わりに比表面積の小さい無水ケイ酸を含有する比較例1及び2は、形状を保持する力がないため、安定性も悪く、液化するという変化が少なく、みずみずしさに劣るものであった。
成分(D)の水溶性紫外線吸収剤の代わりに紫外線散乱剤を多量に含有する比較例3では、紫外線散乱剤が系の安定性を急速に悪化させ、さらに膜の透明性も満足できるものではなかった。

0038

実施例10:含水粉末ファンデーション(日焼け止め機能付き)
(成分) (%)
1.寒天3.0
2.カラギーナン0.1
3.グリセリン1.0
4.1,3−ブチレングリコール10.0
5.パラオキシ安息香酸メチル0.3
6.フェニルベンズイミダゾールスルホン酸3.0
7.精製水残量
8.疎水化無水ケイ酸(比表面積300m2/g、平均粒子径7nm)
5.0
9.シリコーン化合物処理酸化チタン10.0
10.シリコーン化合物処理タルク10.0
11.窒化ホウ素10.0
12.フッ素化合物処理ベンガラ0.2
13.フッ素化合物処理黄色酸化鉄1.5
14.フッ素化合物処理黒色酸化鉄0.1
(製造方法)
A.(1)〜(7)を85℃で加熱溶解し、冷却固化後、−80℃で粉砕することにより、水性ゲル粒子(140〜250μm)を得た。
B.Aに(8)を加え、ヘンシェルミキサーで混合して、含水組成物を調製した。
C.(9)〜(14)を混合し、そこにBを加え混合して、含水粉末ファンデーションを調製した。
本発明の含水粉末ファンデーションは、良好な保存安定性を有し、使用時には、みずみずしさを与える優れた使用感を有し、また、きしみ感や後肌のベタつきが無く優れたものであり、更に、透明感のある膜を得られるものであった。

0039

実施例11:含水粉末ボディパウダー(日焼け止め機能付き)
(成分) (%)
1.寒天5.0
2.カラギーナン0.1
3.1,3−ブチレングリコール10.0
4.パラオキシ安息香酸メチル0.3
5.フェニルベンズイミダゾールスルホン酸3.0
6.精製水残量
7.フッ素化合物処理無水ケイ酸(比表面積200m2/g、平均粒子径7nm)
5.0
8.フッ素化合物処理酸化チタン5.0
9.シリコーン処理微粒子酸化亜鉛1.0
10.シリコーン処理タルク10.0

(製造方法)
A.(1)〜(6)を85℃で加熱溶解し、冷却固化後、−80℃で粉砕することにより、水性ゲル粒子(約5〜150μm)を得た。
B.Aに(7)を加え、ヘンシェルミキサーで混合して、含水組成物を調製した。
C.(8)〜(10)を混合し、そこにBを加え混合して、含水粉末ボディパウダー(日焼け止め機能付き)を調製した。
本発明の含水粉末ボディパウダーは、良好な保存安定性を有し、使用時には、みずみずしさを与える優れた使用感を有し、また、塗布時の伸び広がりと密着性に優れたものであり、更に、肌のキメを整え透明感のある膜を得られるものであった。

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