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技術 皮脂分泌抑制用組成物

出願人 小林製薬株式会社
発明者 古林宗子高尾郁代
出願日 2016年3月30日 (5年1ヶ月経過) 出願番号 2016-069204
公開日 2017年10月5日 (3年7ヶ月経過) 公開番号 2017-178858
状態 特許登録済
技術分野 化粧料 植物物質含有医薬 化合物または医薬の治療活性
主要キーワード 粉末固形物 吸光度測定器 裁断物 ボディーウォッシュ 各試験サンプル ブッチャー 気泡状 疎水性色素
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年10月5日)のものです。
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図面 (3)

課題

本発明は、皮脂分泌を効果的に抑制できる組成物を提供することを目的とする。

解決手段

概要

背景

皮脂にはトリグリセリドワックスエステルスクアレン遊離脂肪酸等が含まれている。このような皮脂は皮脂腺から分泌され、皮膚表面に柔軟性や弾力性を与える、皮膚の保湿性を保つ、毛髪に油分を与える、毛髪のしなやかさや美しさを保つといった作用を有している。また、皮脂は、紫外線等による皮膚表面の損傷を防ぐ、細菌等の異物から皮膚表面を保護するといった重要な役割を果たしている。

しかし、皮膚表面に過剰の皮脂が存在すると、一般的に、脂性肌と呼ばれる、てかりや化粧くずれ等が生じやすい状態となる。また、過剰な皮脂分泌は、皮膚や毛髪があぶらっぽくなる、細菌等が繁殖しやすくなるなど、様々な皮膚トラブルの原因にもなる。よく知られた皮膚トラブルとして脂漏性皮膚炎等が挙げられ、これは頭皮フケ増加、脱毛をも引き起こし得る。従って、過剰な皮脂分泌を抑制させることは重要である。

一方、ブッチャーブルームは公知の植物であり、その抽出物にはヒアルロン酸産生促進効果があることが知られている(特許文献1)。

概要

本発明は、皮脂分泌を効果的に抑制できる組成物を提供することを目的とする。ブッチャーブルーム抽出物を含有する皮脂分泌抑制用組成物。なし

目的

本発明は、皮脂分泌を効果的に抑制できる組成物を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

請求項2

前記ブッチャーブルーム抽出物を、該抽出物乾燥物換算で0.0001〜20重量%含有する、請求項1に記載の皮脂分泌抑制用組成物。

請求項3

外用組成物である、請求項1または2に記載の皮脂分泌抑制用組成物。

技術分野

0001

本発明は皮脂分泌抑制用組成物に関する。

背景技術

0002

皮脂にはトリグリセリドワックスエステルスクアレン遊離脂肪酸等が含まれている。このような皮脂は皮脂腺から分泌され、皮膚表面に柔軟性や弾力性を与える、皮膚の保湿性を保つ、毛髪に油分を与える、毛髪のしなやかさや美しさを保つといった作用を有している。また、皮脂は、紫外線等による皮膚表面の損傷を防ぐ、細菌等の異物から皮膚表面を保護するといった重要な役割を果たしている。

0003

しかし、皮膚表面に過剰の皮脂が存在すると、一般的に、脂性肌と呼ばれる、てかりや化粧くずれ等が生じやすい状態となる。また、過剰な皮脂分泌は、皮膚や毛髪があぶらっぽくなる、細菌等が繁殖しやすくなるなど、様々な皮膚トラブルの原因にもなる。よく知られた皮膚トラブルとして脂漏性皮膚炎等が挙げられ、これは頭皮フケ増加、脱毛をも引き起こし得る。従って、過剰な皮脂分泌を抑制させることは重要である。

0004

一方、ブッチャーブルームは公知の植物であり、その抽出物にはヒアルロン酸産生促進効果があることが知られている(特許文献1)。

先行技術

0005

特開2007−262012号公報

発明が解決しようとする課題

0006

本発明は、皮脂分泌を効果的に抑制できる組成物を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明者らが前記課題に鑑み鋭意研究を重ねたところ、ブッチャーブルーム抽出物を用いることによって、皮脂の分泌を抑制できることを見出した。本発明は該知見に基づき更に検討を重ねた結果完成されたものであり、下記に掲げるものである。
項1.ブッチャーブルーム抽出物を含有する皮脂分泌抑制用組成物。
項2.前記ブッチャーブルーム抽出物を、該抽出物の乾燥物換算で0.0001〜20重量%含有する、項1に記載の皮脂分泌抑制用組成物。
項3.外用組成物である、項1または2に記載の皮脂分泌抑制用組成物。

発明の効果

0008

本発明によれば、皮脂の分泌を抑制できる。このため、本発明によれば、皮脂の過剰な分泌に伴う皮膚症状を改善できる。

図面の簡単な説明

0009

図1は、ブッチャーブルーム抽出物による皮脂分泌抑制効果を示す。
図2は、ブッチャーブルーム抽出物による皮脂分泌抑制効果を示す。
図3は、ブッチャーブルーム抽出物による皮脂分泌抑制効果を示す。

0010

本発明は、ブッチャーブルーム抽出物を含有する皮脂分泌抑制用組成物を提供する。

0011

本発明の組成物に有効成分として含まれる抽出物の原料であるブッチャーブルーム(Butcher's Broom)としては、ユリ科(Liliaceae)のナギイカダ属(Ruscus)が挙げられ、具体的にはナギイカダ(Ruscus aculeatus L.、Ruscus acleatus ver. Angustifolius Boss.)、ルスクス・ヒポグロッスム(Ruscus hypoglossum L.)、ルスクス・ヒポフィルム(Ruscus hypophyllum L.)等が例示される。該植物であれば使用部位は特に限定されないが、根茎、葉、花、果実、枝、樹皮、種子、種皮等が例示され、より好ましくは根茎が例示される。使用部位として、1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。

0012

前記抽出物において、その製造方法(抽出方法)及び抽出条件等は特に限定されず、従来公知の方法に従えばよい。例えば、ブッチャーブルームの前記使用部位をそのまま、必要に応じて裁断粉砕または乾燥等したのち、搾取または溶媒抽出によって抽出物を得ることができる。溶媒抽出の方法としては、該分野において公知の方法を採用すればよく、例えば水(温水熱水を含む)抽出、アルコール抽出超臨界抽出等の従来公知の抽出方法を利用することができる。

0013

溶媒抽出を行う場合、溶媒としては例えば水;メタノールエタノール等の低級アルコールや、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール等のアルコール類無水含水の別を問わない);アセトン等のケトン類ジエチルエーテルジオキサンアセトニトリル酢酸エチルエステル等のエステル類キシレンベンゼンクロロホルム等が挙げられる。溶媒として好ましくは水、低級アルコール、1,3−ブチレングリコール等であり、より好ましくはエタノール、1,3−ブチレングリコールであり、更に好ましくは含水エタノールである。これらの溶媒は1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。

0014

本発明において、このように溶媒抽出を経て得た抽出物を特に溶媒抽出物と称することができる。更に、本発明を制限するものではないが、前述のように例えば溶媒として水を用いた場合は水抽出物、低級アルコール類を用いた場合は低級アルコール抽出物、エタノールを用いた場合はエタノール抽出物等と称することができる。

0015

得られた抽出物は、そのままの状態で使用してもよく、乾燥させて粉末状や顆粒状等の固形の状態で使用してもよい。また、必要に応じて、得られた抽出物に精製、濃縮処理、高活性画分分離処理等を施してもよい。本発明を制限するものではないが、精製処理としては、濾過イオン交換樹脂活性炭カラム等を用いた吸着、脱色といった処理が挙げられる。また、濃縮処理としては、エバポレーター等の常法を利用できる。また、高活性画分の分離処理としては、ゲル濾過吸着処理シリカゲルカラムクロマトグラフィーHPLC(High performance liquid chromatography)等の公知の分離処理を利用できる。

0016

また、例えば、前述のようにして得られた抽出物(または乾燥物精製処理物、濃縮処理物、高活性画分)を、凍結乾燥処理に供して粉末化する方法、必要に応じてデキストリンコーンスターチアラビアゴム等の賦形剤を添加して、スプレードライ処理により粉末化する方法等の従来公知の方法に従って粉末化し、本発明で用いる抽出物としてもよい。また、該抽出物を、必要に応じて純水、エタノール等に溶解して用いてもよい。

0017

ブッチャーブルーム抽出物として好ましくは、原料となる使用部位を乾燥、破砕及び/または裁断し、好適な溶媒を使用して抽出、濾過して得られる抽出物、また、このようにして得られる抽出物を更に乾燥させることにより得られる抽出物が例示される。本発明を制限するものではないが、好ましい一例として、ブッチャーブルーム抽出物は、前記植物を100gあたり、より好ましくは前記植物の乾燥物、破砕物及び/または裁断物を100gあたり、抽出溶媒1〜50リットルに浸漬させて、任意の温度(例えば15〜90℃)で、必要に応じて攪拌しながら、任意の時間(例えば10分〜24時間)抽出を行い、次いで濾過することにより得ることができる。

0018

また、本発明において使用する抽出物は市販品でもよく、市販品に対して更に乾燥等の処理を適宜施したものでもよい。

0019

このようにして得た抽出物は、1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。

0020

本発明の組成物中のブッチャーブルーム抽出物の含有量は、本発明の効果が得られる限り制限されないが、組成物中、好ましくはブッチャーブルーム抽出物の乾燥物換算で0.0001〜20重量%が例示され、より好ましくは0.001〜10重量%が例示される。2種以上のブッチャーブルーム抽出物を用いる場合、その総量が該値を充足する。抽出物の乾燥物は、ブッチャーブルーム抽出物を凍結乾燥処理することにより得られる。凍結乾燥処理は、一般的なエバポレーターを用いた減圧濃縮及び真空状態での凍結乾燥により行う。より詳細な処理手順は後述する実施例に従う。

0021

本発明の組成物は、ブッチャーブルーム抽出物以外に、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて、薬学的または香粧品科学的に許容可能な任意の成分を更に配合することができる。任意の成分として、溶剤(水、メタノール、エタノール等の低級アルコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール等のアルコール類(無水、含水の別を問わない)等)、賦形剤、安定化剤防腐剤増粘剤乳化剤界面活性剤結合剤滑沢剤浸透促進剤、油分、酸化防止剤抗炎症剤清涼剤保湿剤美白剤抗アレルギー剤、損傷治療剤、キレート剤皮膜形成剤pH調整剤可溶化剤ゲル化剤軟膏基剤香料着色料アミノ酸ビタミン酵素、各種皮膚栄養成分、紫外線吸収剤紫外線散乱剤皮膚保護剤等の任意の成分を含有してもよい。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。

0022

また、本発明の組成物は、皮脂分泌を抑制できる限りその適用形態は制限されないが、好ましくは皮膚(頭皮を含む)への外用形態での適用が例示される。該形態として、本発明を制限するものではないが、液状、ペースト状、ムース状乳液状、懸濁液状、クリーム状、軟膏状、ゲル状、固形状(粉末状、顆粒状等を含む)、シート状、エアゾール状スプレー状気泡状貼付剤リニメント剤カプセル剤等の各種所望の液状、半固形状、固形状の形態等が例示される。

0024

前記任意の成分は、目的とする形態や用途に応じて、当業界の通常の方法に従い適宜選択すればよい。また、各形態に応じた従来公知の方法に従って、前記抽出物及び必要に応じて任意の成分を混合することにより、本発明の皮脂分泌抑制用組成物を製造できる。

0025

本発明の皮脂分泌抑制用組成物は、好ましくは皮膚に適用することによって使用される。該組成物を適用する量や回数は特に制限されず、配合される抽出物や任意の成分の種類や濃度、使用者年齢性別、症状の程度、適用形態、期待される効果の程度などに応じて、一日に一回または数回の頻度で適当量を、全身の皮膚や所望の皮膚に部分的に適用すればよい。

0026

本発明によれば皮脂分泌を抑制できる。より具体的には、本発明によれば、前記組成物を皮膚に適用することによって、皮脂腺からの皮脂分泌を抑制できる。特に、後述の実施例から明らかなように、本発明によれば、細胞直接作用して、皮脂腺からの皮脂分泌を抑制できる。このことから、本発明によれば、皮脂分泌の亢進に伴う各種皮膚症状を予防または改善できる。

0027

また、このことから本発明は、ブッチャーブルーム抽出物を用いることを特徴とする皮脂分泌抑制用組成物の製造方法を提供し、また、ブッチャーブルームを溶媒抽出する工程を含有する皮脂分泌抑制用組成物の製造方法を提供するといえる。また、本発明は、ブッチャーブルーム抽出物を用いることを特徴とする、皮脂分泌抑制方法を提供するといえる。

0028

以下、実施例を示して本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されない。

0029

1.抽出物の調製
以下の手順に従い、ブッチャーブルーム抽出物を調製した。市販のブッチャーブルーム抽出物(商品ブッチャーズ・ブルーム抽出液丸善製薬社製)100gを、エバポレーターを用いて30分間減圧濃縮してエタノールを除去した後、真空状態で15時間凍結乾燥を行い、粉末固形物1.4gを得た。次いで、DMSO(Dimethyl sulfoxide)に、前述のようにして得た抽出物(粉末固形物)を1、10、50、100、200mg/mLになるように溶かして、ブッチャーブルーム抽出物を得た。

0030

2.皮脂分泌活性評価
2−1.ハムスター脂腺細胞の培養
正常ハムスター皮脂腺細胞(商品名:凍結Ha−SE(製品番号:KB−4009)、紡績社より購入)を解凍し、細胞数約10,000cells/cm2となるよう培養容器播種し、インキュベーター(37℃、5%CO2)でほぼ密集(confluent)になるまで培養した。細胞培養には、hEGF(human Epidermal Growth Factor)(10ng/ml)、ウシ胎児血清(FBS)(8%V/V)、ヒト血清(HS)(2%V/V)を添加した皮脂腺細胞増殖用培地(製品名:HuMedia−BG(製品番号:KB−2150S)、倉敷紡績社より購入)を使用し、2日間培養した。

0031

次いで、増殖したハムスター皮脂腺細胞をHEES(4-(2-hydroxyethyl)-1-piperazineethanesulfonic acid)緩衝液(倉敷紡績社より購入)で洗浄後、トリプシンEDTA溶液(倉敷紡績社より購入)を用いて培養皿より剥離し、トリプシン中和液(倉敷紡績社より購入)で中和後、約25,000cells/cm2の細胞数になるよう24ウエルプレートに播種し、1日置きに皮脂腺細胞増殖用培地(製品名:HuMedia−BG(製品番号:KB−2150S)500μLを交換しながら5日間培養した。

0032

2−2.抽出物の添加
試験
ブランク1:DMSO(0.1%V/V)2μLをウシ胎児血清(FBS)(8%V/V)、ヒト血清(HS)(2%V/V)を添加した皮脂腺細胞分化誘導培地(製品名:HuMedia−BD(製品番号:KB−2250S)、倉敷紡績社より購入)1998μLに添加し、合計2000μLとした。このようにして得た混合物500μLを、前述のプレートウエルに添加し、1日置きに培地を交換しながら37℃で17日間培養した。

0033

コントロール1:細胞からの皮脂分泌を亢進させるために、DMSO(0.1%V/V)にテストステロンシグマ社より購入)を1×10−5Mになるように添加して混合液を得て、得られた混合液2μLを、ブランク1と同様にFBS及びHSを添加した皮脂腺細胞分化誘導用培地1998μLに添加し、合計2000μLとした。このようにして得た混合物500μLを、前述のプレートのウエルに添加し、ブランク1と同様に培養した。

0034

試験サンプル1−1(実施例1):DMSO(0.1%V/V)にテストステロン(シグマ社より購入)を1×10−5Mになるように添加して混合液を得て、得られた混合液2μLと、前述のようにして調製したブッチャーブルーム抽出物2μL(50mg/mL)とを、前述と同様に皮脂腺細胞分化誘導用培地1996μLに添加し、合計2000μLとした。このようにして得た混合物500μLを、前述のプレートのウエルに添加し、同様に培養した。

0035

試験サンプル1−2(実施例2):ブッチャーブルーム抽出物2μL(100mg/mL)を用いた以外は前記試験サンプル1−1と同様にして添加、培養した。

0036

−試験2
ブランク2:前記ブランク1と同様にして、培養を行った。

0037

コントロール2:DMSO(0.1%V/V)に5α-ジヒドロテストステロン(シグマ社より購入)を1×10−5Mになるように添加して混合液を得て、得られた混合液2μLを、ブランク1と同様にFBS及びHSを添加した皮脂腺細胞分化誘導用培地1998μLに添加し、合計2000μLとした。このようにして得た混合物500μLを、前述のプレートのウエルに添加し、同様に培養した。

0038

試験サンプル2−1(実施例3):DMSO(0.1%V/V)に5α-ジヒドロテストステロン(シグマ社より購入)を1×10−5Mになるように添加して混合液を得て、得られた混合液2μLと、前述のようにして調製したブッチャーブルーム抽出物2μL(1mg/mL)とを、前述と同様に皮脂腺細胞分化誘導用培地1996μLに添加し、合計2000μLとした。このようにして得た混合物500μLを、前述のプレートのウエルに添加し、同様に培養した。

0039

試験サンプル2−2(実施例4):ブッチャーブルーム抽出物2μL(10mg/mL)を用いた以外は前記試験サンプル2−1と同様にして添加、培養した。

0040

試験サンプル2−3(実施例5):ブッチャーブルーム抽出物2μL(50mg/mL)を用いた以外は前記試験サンプル2−1と同様にして添加、培養した。

0041

試験サンプル2−4(実施例6):ブッチャーブルーム抽出物2μL(100mg/mL)を用いた以外は前記試験サンプル2−1と同様にして添加、培養した。

0042

試験サンプル2−5(実施例7):ブッチャーブルーム抽出物2μL(200mg/mL)を用いた以外は前記試験サンプル2−1と同様にして添加、培養した。

0043

−試験3
ブランク3:前記ブランク1と同様にして、培養を行った。

0044

試験サンプル3−1(実施例8):DMSO(0.1%V/V)と前述のようにして調製したブッチャーブルーム抽出物2μL(10mg/mL)とを、前述と同様に皮脂腺細胞分化誘導用培地1996μLに添加し、合計2000μLとした。このようにして得た混合物500μLを、前述のプレートのウエルに添加し、同様に培養した。

0045

試験サンプル3−2(実施例9):ブッチャーブルーム抽出物2μL(50mg/mL)を用いた以外は前記試験サンプル3−1と同様にして添加、培養した。

0046

試験サンプル3−3(実施例10):ブッチャーブルーム抽出物2μL(100mg/mL)を用いた以外は前記試験サンプル3−1と同様にして添加、培養した。

0047

試験サンプル3−4(実施例11):ブッチャーブルーム抽出物2μL(200mg/mL)を用いた以外は前記試験サンプル3−1と同様にして添加、培養した。

0048

2−3.細胞数の測定、脂質合成量の測定、及び脂質合成量の算出
前記培養後、使用説明書に従い、各ウエルに細胞数測定溶液(商品名:細胞数測定溶液WST−8、倉敷紡績社より購入)を添加し、37℃で30分間インキュベートした。次いで、上清0.2mL/ウエルを96ウエルプレートにそれぞれ移し、吸光度吸光度測定器型番GENios SpectraFLUOR plus、メーカー名 TEKAN、波長450nm)を用いて測定することにより、細胞数を測定した。テトラゾリウム塩還元により生じたホルマザン産物を検出することによって細胞数を測定できる。

0049

脂質合成量は、脂質合成測定キット(商品名:脂質合成測定キットSE−3001、倉敷紡績社より購入)を用いて、使用説明書に従い、オイルレッドO染色を行った。具体的には、PBS(−)緩衝液で細胞を2回洗浄し、10%ホルマリン溶液を添加し、室温で10分間静置することで細胞を固定し、PBS(−)緩衝液で細胞を2回洗浄した。次いで、オイルレッドO溶液の溶媒である60%イソプロパノールをあらかじめ加え1分間室温静置し、続いてオイルレッドO溶液を添加し、室温で30分間静置し、細胞を染色した。その後、60%イソプロパノールで2回細胞を洗浄し、100%イソプロパノールを添加し、室温で5分間浸透した後、上清0.2mL/ウエルを96ウエルプレートに移し、吸光度を吸光度測定器(波長520nm)を用いて測定することにより、脂質合成量を測定した。

0050

下記の式に従って、細胞当たりの蓄積された脂質合成量を算出した。
脂質合成量=吸光度520nm(脂質合成量測定値)/吸光度450nm(細胞数測定値)

0051

3.結果
結果を図1〜3に示す。図1〜3は、脂質量を細胞数で除した値を示しており、細胞当たりの脂質量を示している。オイルレッドO染色は疎水性色素であり、脂質との親和性が高く、皮脂の主成分であるトリグリセリド、コレステロール等を染色する。

0052

図1〜3から明らかなように、ブッチャーブルーム抽出物存在下で皮脂分泌が抑制された。図1及び2に示す通り、テストステロン、5α-ジヒドロテストステロンを添加したコントロール1、2はそれぞれ通常の皮脂腺よりも皮脂分泌が亢進されたモデルであるにもかかわらず、ブッチャーブルーム抽出物を添加した各試験サンプルにおいて、効果的な皮脂分泌抑制が認められた。また、図3では、テストステロンや5α-ジヒドロテストステロンを添加していないにもかかわらず、ブッチャーブルーム抽出物を用いることにより、皮脂腺細胞において効果的な皮脂分泌抑制が認められた。本試験において用いた皮脂腺細胞は、ステロイド成長ホルモンインスリンリノール酸神経伝達物質等の各種物質に関与する受容体を備えており、皮脂腺細胞分化誘導用培地において生体内と同様に皮脂分泌が進行する。このような細胞及び培地を用いたブランク1〜3と比較しても、ブッチャーブルーム抽出物を添加した各試験サンプルにおいて、効果的な皮脂分泌抑制が認められた。また、皮脂分泌は、ブッチャーブルーム抽出物の濃度依存的に抑制された。

0053

このことから、ブッチャーブルーム抽出物は、皮脂腺からの皮脂の分泌を効果的に抑制し、すなわち皮脂分泌抑制作用を有していることが確認された。

0054

処方例
次の処方例及び説明に従い、ブッチャーブルーム抽出物を含有する皮脂分泌抑制用組成物を製造した。該抽出物を含有する皮脂分泌抑制用組成物によれば、皮脂分泌を抑制できる。なお、各処方例では市販のブッチャーブルーム抽出物(商品名ブッチャーズ・ブルーム抽出液、丸善製薬社製、抽出液100gの乾燥物換算値は1.4g)を使用し、表中の値は該抽出液の含有量を示す。

0055

・化粧水
次の表1の組成に従い、各成分を混合、加熱することにより70℃に加温して均一に溶解したA成分と、室温で均一に混合したB成分とを得た。次いで、A成分を撹拌しながら、室温下にてB成分を少しずつ加えて、化粧水を得た。

0056

0057

・乳液
次の表2の組成に従い各成分を混合、加熱することにより、75℃以上に加熱したA成分とB成分を得た。次いで、B成分をホモミキサー撹拌混合しながらA成分を加えて乳化し、これを50℃まで冷却した後、C成分を加えて更に撹拌混合して、乳液を得た。

0058

0059

・クリーム
次の表3の組成に従い各成分を混合、加熱することにより85℃以上に加熱したA成分と、室温で均一溶解したB成分とを得た。次いで、A成分とB成分とを撹拌混合し、これを50℃まで冷却した後、C成分を加えて更に撹拌混合して、ジェル状のクリームを得た。

0060

0061

ボディシャンプー
次の表4の組成に従い各成分を混合し、80℃に加温して均一に溶解したA成分とB成分を得た。次いで、A成分にB成分を加えて撹拌混合しながら室温まで冷却した。これにC成分を加えてボディシャンプーを得た。

0062

0063

石けん
次の表5の組成に従い各成分を混合し、80℃に加温して均一に溶解したA成分とB成分を得た。次いで、A成分にB成分を加えてケン化した。これを撹拌しながら50℃まで冷却し、これにC成分を加えた。これを型に流し込み冷却した後、室温で数日間乾燥させ、十分に乾燥したものを型から取り出して石けんを得た。

0064

0065

ロールオン制汗剤
次の表6の組成に従い各成分を混合し、75℃に加温して均一に溶解したA成分とB成分を得た。次いで、A成分を攪拌しながら、B成分を徐々に加え数分間ホモジナイズした。さらに、撹拌しながら冷却し、40℃でC成分を加えて攪拌し、制汗剤を得た。

0066

0067

・サンスクリーン
次の表7の組成に従い各成分を混合し、80℃に加温して均一に溶解したA成分とB成分とを得た。次いで、B成分をディスパーで攪拌しながら、C成分を徐々に加え、更にA成分を加えた。これをパドルで攪拌しながら冷却し、40℃前後でD成分を加え、35〜30℃で攪拌を止めて、サンスクリーンを得た。

0068

0069

・美容液
次の表8の組成に従い各成分を混合して、A〜D成分をそれぞれ室温で溶解し、A成分を攪拌しながら、B成分を徐々に加えて粘稠性液体とし、次いでC、D成分を加えて均一にして、美容液を得た。

0070

0071

・ファンデーション
次の表9の組成に従い、A成分とB成分を80℃で溶解し、A成分をホモミキサーで攪拌しながらB成分を徐々に加えて乳化した。次いで、攪拌しながら冷却し、70℃でC成分を加えて、ファンデーションを得た。

0072

0073

・シャンプー
次の表10の組成に従い、A成分とB成分を70℃で加熱溶解し、A成分にB成分を加えて攪拌して混合した。次いで、攪拌しながら冷却し、50℃以下でC成分を加え、40〜35℃で攪拌を止めて、シャンプーを得た。

0074

0075

・リンス
次の表11の組成に従い、A成分とB成分を80℃で加熱溶解し、A成分を攪拌しながらB成分を徐々に加えて乳化した。次いで、攪拌しながら冷却し、50℃以下でC成分を加え、40〜35℃で攪拌を止めて、リンスを得た。

0076

0077

ヘアトリートメント
次の表12の組成に従い、A成分とB成分を80℃で加熱溶解し、B成分を攪拌しながらA成分を徐々に加えて乳化した。次いで、攪拌しながら冷却し、50℃以下でC成分を加え、40〜35℃で攪拌を止めて、ヘアトリートメントを得た。

0078

0079

整髪トニック
次の表13の組成に従い、A成分を室温で混合し、均一に溶解した。次いで、混合して得たB成分をA成分に攪拌しながら加えて均一にし、整髪トニックを得た。

0080

0081

ボディローション
次の表14の組成に従い、A成分を80℃、B成分を75℃まで加温し溶解した。A成分をB成分に加えてホモミキサーで均一に分散し、攪拌しながら冷却した。40℃となった後にC成分を加えて、均一に攪拌しながら室温まで冷却し、ボディローションを得た。

0082

0083

・洗顔フォーム
次の表15の組成に従い、A成分、B成分をそれぞれ80℃で加熱溶解する。C成分は室温で溶解する。A成分を撹拌しながらB成分を徐々に加えて均一溶解し、次いで、C成分を加えて均一にする。これらを攪拌しながら冷却し、35〜30℃で攪拌を止めて、洗顔フォームを得た。

0084

0085

バスミルク
次の表16の組成に従い、A成分、B成分をそれぞれ70℃で加熱溶解する。A成分をホモミキサーでかき混ぜながらB成分を加えて乳化した。その後、パドルでかき混ぜながら30℃まで冷却し、バスミルクを得た

実施例

0086

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