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技術 殺虫剤

出願人 フマキラー株式会社
発明者 西井博行
出願日 2016年3月28日 (4年8ヶ月経過) 出願番号 2016-064629
公開日 2017年10月5日 (3年2ヶ月経過) 公開番号 2017-178797
状態 特許登録済
技術分野 農薬・動植物の保存
主要キーワード 殺菌殺虫剤 シロアリ駆除剤 ボウフラ 供試剤 歩行不能 かく乱 害虫駆除剤 イオンバランス
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年10月5日)のものです。
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課題

農作物園芸作物に対する安全性が高く、かつ、速効性の高い殺虫剤を提供する。

解決手段

ナトリウムイオンカリウムイオンカルシウムイオン及びマグネシウムイオンのうちから選択される少なくとも1種のイオンを含む水溶液からなり、水溶液中のイオンの濃度が害虫神経細胞イオンバランスを崩すように設定されている。

概要

背景

一般に、害虫駆除するための様々な殺虫剤農薬が知られている(例えば、特許文献1〜7参照)。

特許文献1に開示されている薬剤シロアリ駆除剤であり、潮解性のない塩化ナトリウム塩化カリウム等の無機塩を主成分として含んでいる。特許文献1には、シロアリがシロアリ駆除剤を食すると、シロアリの血液内に塩化ナトリウムが取り込まれ、シロアリ体内電解バランス崩れ血管周囲細胞収縮が起こるとともに、シロアリの腸内に共生している原生動物浸透圧の上昇に伴い死滅するので、シロアリが生存することができなくなると記載されている。

特許文献2に開示されている薬剤は、シロアリやダニゴキブリ等を対象とした害虫駆除剤であり、塩化マグネシウムと水とを含んでいる。特許文献2には、塩化マグネシウムが害虫の細胞内に吸収されると、細胞内の電解バランスが崩れて細胞膜破壊されてしまうことによって駆除効果が奏されると記載されている。

特許文献3に開示されている薬剤は、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化アンモニウム炭酸水素ナトリウム等から選択される少なくとも1種と助剤とを含有するオンシツコナジラミ防除剤である。

特許文献4に開示されている薬剤は、アブラムシカイガラムシ、ダニ等を対象とした殺虫剤であり、塩化カリウム、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、リン酸二水素ナトリウム等を有効成分としている。

特許文献5に開示されている薬剤は、農園芸用殺菌殺虫剤であり、カルシウム塩マグネシウム塩エタノールに溶解して得られたものが有効成分となっている。

特許文献6に開示されている薬剤は、界面活性剤灰汁もしくは炭酸カリウムあるいは炭酸水素ナトリウムを有効成分として含む害虫防除剤である。特許文献6には、灰汁もしくは炭酸カリウムあるいは炭酸水素ナトリウムが、昆虫体内外の電解バランスを崩し、昆虫体の脱水作用を引き起こすと記載されている。

特許文献7に開示されている薬剤は、ハエボウフラ等の駆除剤であり、塩化カルシウムを有効成分として含んでいる。特許文献7には、塩化カルシウムが生物の細胞内に水とともに吸収されて細胞内の電解バランスを崩し、その結果、細胞膜を破壊して細胞液が流出すると記載されている。

概要

農作物園芸作物に対する安全性が高く、かつ、速効性の高い殺虫剤を提供する。ナトリウムイオンカリウムイオンカルシウムイオン及びマグネシウムイオンのうちから選択される少なくとも1種のイオンを含む水溶液からなり、水溶液中のイオンの濃度が害虫の神経細胞イオンバランスを崩すように設定されている。なし

目的

ところで、害虫による農作物や園芸作物等への害を阻止するためには、速効性の高い殺虫剤が望まれている

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

ナトリウムイオンカリウムイオンカルシウムイオン及びマグネシウムイオンのうちから選択される少なくとも1種のイオンを含む水溶液からなり、水溶液中の上記イオンの濃度が害虫神経細胞イオンバランスを崩すように設定されていることを特徴とする殺虫剤

請求項2

請求項1に記載の殺虫剤において、リン酸二水素ナトリウムリン酸二水素カリウム塩化カリウム塩化カルシウム塩化マグネシウムから選択される少なくとも1種の水溶液であることを特徴とする殺虫剤。

請求項3

請求項2に記載の殺虫剤において、リン酸二水素ナトリウムとリン酸二水素カリウムとが溶解した水溶液であることを特徴とする殺虫剤。

請求項4

請求項2に記載の殺虫剤において、リン酸二水素カリウムと塩化マグネシウムとが溶解した水溶液であることを特徴とする殺虫剤。

請求項5

請求項1から4のいずれか1つに記載の殺虫剤において、界面活性剤を含んでいることを特徴とする殺虫剤。

技術分野

0001

本発明は、例えば農薬等として使用することができる殺虫剤に関し、特に害虫の神経系に作用する殺虫剤に関する。

背景技術

0002

一般に、害虫を駆除するための様々な殺虫剤や農薬が知られている(例えば、特許文献1〜7参照)。

0003

特許文献1に開示されている薬剤シロアリ駆除剤であり、潮解性のない塩化ナトリウム塩化カリウム等の無機塩を主成分として含んでいる。特許文献1には、シロアリがシロアリ駆除剤を食すると、シロアリの血液内に塩化ナトリウムが取り込まれ、シロアリ体内電解バランス崩れ血管周囲細胞収縮が起こるとともに、シロアリの腸内に共生している原生動物浸透圧の上昇に伴い死滅するので、シロアリが生存することができなくなると記載されている。

0004

特許文献2に開示されている薬剤は、シロアリやダニゴキブリ等を対象とした害虫駆除剤であり、塩化マグネシウムと水とを含んでいる。特許文献2には、塩化マグネシウムが害虫の細胞内に吸収されると、細胞内の電解バランスが崩れて細胞膜破壊されてしまうことによって駆除効果が奏されると記載されている。

0005

特許文献3に開示されている薬剤は、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化アンモニウム炭酸水素ナトリウム等から選択される少なくとも1種と助剤とを含有するオンシツコナジラミ防除剤である。

0006

特許文献4に開示されている薬剤は、アブラムシカイガラムシ、ダニ等を対象とした殺虫剤であり、塩化カリウム、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、リン酸二水素ナトリウム等を有効成分としている。

0007

特許文献5に開示されている薬剤は、農園芸用殺菌殺虫剤であり、カルシウム塩マグネシウム塩エタノールに溶解して得られたものが有効成分となっている。

0008

特許文献6に開示されている薬剤は、界面活性剤灰汁もしくは炭酸カリウムあるいは炭酸水素ナトリウムを有効成分として含む害虫防除剤である。特許文献6には、灰汁もしくは炭酸カリウムあるいは炭酸水素ナトリウムが、昆虫体内外の電解バランスを崩し、昆虫体の脱水作用を引き起こすと記載されている。

0009

特許文献7に開示されている薬剤は、ハエボウフラ等の駆除剤であり、塩化カルシウムを有効成分として含んでいる。特許文献7には、塩化カルシウムが生物の細胞内に水とともに吸収されて細胞内の電解バランスを崩し、その結果、細胞膜を破壊して細胞液が流出すると記載されている。

先行技術

0010

特開2007−119380号公報
特開2008−19217号公報
特許第4568031号公報
特開2008−19217号公報
特許第2963988号公報
特開平10−87408号公報
特開平10−167916号公報

発明が解決しようとする課題

0011

特許文献1、2、6、7の薬剤による作用機序は細胞の電解バランスを崩すことである。特許文献3〜5の薬剤がどのようにして害虫に作用しているのか、その作用機序は定かではない。

0012

ところで、害虫による農作物園芸作物等への害を阻止するためには、速効性の高い殺虫剤が望まれている。速効性の高い殺虫剤としては、一般に合成ピレスロイド有機リンネオニコチノイド等が知られている。しかしながら、農作物や園芸作物には安全性が求められており、これらの殺虫成分を使用したくないという要求もある。

0013

本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、農作物や園芸作物に対する安全性が高く、かつ、速効性の高い殺虫剤を提供することにある。

課題を解決するための手段

0014

上記目的を達成するために、本発明では、害虫の神経系に作用するイオンを有効成分とした。

0015

第1の発明は、
ナトリウムイオンカリウムイオンカルシウムイオン及びマグネシウムイオンのうちから選択される少なくとも1種のイオンを含む水溶液からなり、水溶液中の上記イオンの濃度が害虫の神経細胞イオンバランスを崩すように設定されていることを特徴とする。

0016

この構成によれば、水溶液が害虫に付着して体内に吸収されると、水溶液中のイオンが害虫の神経細胞のイオンバランスを崩すように作用する。これにより、害虫の神経細胞のイオンバランスが崩れて刺激伝達の流れが増長されたり、かく乱されるので、早期にノックダウン作用致死作用が発揮される。また、ナトリウムイオン、カリウムイオン、カルシウムイオン及びマグネシウムイオンは一般の土壌にも含まれている成分であるため、農作物や園芸作物に対する安全性は十分に確保される。

0017

第2の発明は、第1の発明において、
リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウムから選択される少なくとも1種の水溶液であることを特徴とする。

0018

すなわち、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウムはいずれも水への溶解性が高いので、殺虫剤の製造が容易になる。また、害虫の神経細胞への攻撃性が高く、速効性がより一層高まる。

0019

第3の発明は、第2の発明において、
リン酸二水素ナトリウムとリン酸二水素カリウムとが溶解した水溶液であることを特徴とする。

0020

この構成によれば、リン酸二水素ナトリウムとリン酸二水素カリウムにより更に高い速効性が得られる。

0021

第4の発明は、第2の発明において、
リン酸二水素カリウムと塩化マグネシウムとが溶解した水溶液であることを特徴とする。

0022

この構成によれば、リン酸二水素カリウムと塩化マグネシウムにより更に高い速効性が得られる。

0023

第5の発明は、第1から4のいずれか1つの発明において、
界面活性剤を含んでいることを特徴とする。

0024

この構成によれば、殺虫剤が害虫に付着した際に濡れ性が向上するので、水溶液中のイオンが害虫の神経細胞に作用し易くなり、更に高い速効性が得られる。

発明の効果

0025

第1の発明によれば、害虫の神経細胞のイオンバランスを崩すことができるので、農作物や園芸作物に対する安全性を十分に確保しながら、害虫に対する速効性を高めることができる。

0026

第2の発明によれば、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウムから選択される少なくとも1種の水溶液としたので、製造が容易になるとともに、速効性をより一層高めることができる。

0027

第3の発明によれば、リン酸二水素ナトリウムとリン酸二水素カリウムとが溶解した水溶液とすることで、速効性を更に高めることができる。

0028

第4の発明によれば、リン酸二水素カリウムと塩化マグネシウムとが溶解した水溶液とすることで、速効性を更に高めることができる。

0029

第5の発明によれば、界面活性剤を含んでいるので、濡れ性が向上して水溶液中のイオンが害虫の神経細胞に作用し易くなり、更に高い速効性を得ることができる。

実施例

0030

以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。

0031

本発明の実施形態に係る殺虫剤は、ナトリウムイオン、カリウムイオン、カルシウムイオン及びマグネシウムイオンのうちから選択される少なくとも1種のイオンを含む水溶液からなる。この水溶液は、例えば塩化ナトリウム(NaCl)、硫酸ナトリウム(Na2SO4)、リン酸二水素カルシウム(Ca(H2SO4)2)、リン酸マグネシウム(MgHPO4)、硫酸マグネシウム(MgSO4)、リン酸二水素ナトリウム(NaH2PO4)、リン酸二水素カリウム(KH2PO4)、硫酸カリウム(K2SO4)、塩化カリウム(KCl)、塩化カルシウム(CaCl2)、塩化マグネシウム(MgCl2)から選択される少なくとも1種を水に溶解させることによって得ることができる。

0032

好ましいのは、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウムから選択される少なくとも1種の水溶液である。より好ましいのは、リン酸二水素ナトリウムとリン酸二水素カリウムとが溶解した水溶液、または、リン酸二水素カリウムと塩化マグネシウムとが溶解した水溶液である。

0033

ナトリウムイオン、カリウムイオン、カルシウムイオン及びマグネシウムイオンの濃度は、殺虫剤が害虫に付着して体内に吸収され、害虫の神経細胞に達した際に、神経細胞のイオンバランスを崩すことによって刺激伝達の流れを増長させたり、かく乱させて早期にノックダウン作用や致死作用を発揮することができるように設定されている。具体的には、イオンの種類によって異なるが、後述する濃度となるように設定することができる。

0034

殺虫剤は、害虫に付着した際の濡れ性を向上させるための界面活性剤を含んでいてもよい。界面活性剤としては、例えばノニオン系界面活性剤として、花王株式会社製のエマゾールL−120(ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート)を挙げることができるが、これに限られるものではない。

0035

殺虫剤は、農園芸用の農薬として使用することができる。殺虫剤が対象とする害虫は、例えばダンゴムシ、アブラムシ、カイガラムシ、ダニ等を挙げることができるが、これに限られるものではない。

0036

効力試験
次に、実施形態に係る殺虫剤の効力試験及びその結果について説明する。効力試験の供試昆虫オカダンゴムシである。一般にオカダンゴムシは薬剤に対して反応が鈍い性質を有しており、このオカダンゴムシに対して殺虫剤の効力が確認されれば、他の害虫(例えばアブラムシ、カイガラムシ、ダニ等)であっても十分な効力が得られると考えられる。

0037

供試剤
供試剤(殺虫剤)としては以下のものを用意した。
1.塩化ナトリウム水溶液
Naイオン濃度が0.5Mol/L、1.3Mol/L、2.5Mol/L、3.8Mol/L、4.3Mol/L(飽和)の水溶液。
2.リン酸二水素ナトリウム水溶液
Naイオン濃度が1.4Mol/L、3.4Mol/L(飽和)の水溶液。
3.硫酸ナトリウム水溶液
Naイオン濃度が1.2Mol/L、1.8Mol/L(飽和)の水溶液。
4.塩化カリウム水溶液
Kイオン濃度が0.4Mol/L、1.0Mol/L、1.9Mol/L、2.9Mol/L、3.4Mol/L(飽和)の水溶液。
5.リン酸二水素カリウム水溶液
Kイオン濃度が0.7Mol/L、1.0Mol/L(飽和)の水溶液。
6.硫酸カリウム水溶液
Kイオン濃度が1.0Mol/L(飽和)の水溶液。
7.塩化カルシウム水溶液
Caイオン濃度が0.7Mol/L、1.8Mol/L、3.7Mol/L、4.0Mol/L(飽和)の水溶液。
8.リン酸二水素カルシウム水溶液
Caイオン濃度が0.1Mol/L(飽和)、0.7Mol/L(飽和以上)、1.3Mol/L(飽和以上)の水溶液。
9.塩化マグネシウム水溶液
Mgイオン濃度が1.7Mol/L、2.5Mol/L(飽和)の水溶液。
10.リン酸マグネシウム水溶液
Mgイオン濃度が1.4Mol/L(飽和以上)の水溶液。
11.硫酸マグネシウム水溶液
Mgイオン濃度が2.0Mol/L(飽和)の水溶液。
12.リン酸二水素ナトリウム+リン酸二水素カリウム
Naイオン濃度が1.4Mol/L、Kイオン濃度が0.7Mol/L
13.リン酸二水素カリウム+塩化マグネシウム
Kイオン濃度が0.7Mol/L、Mgイオン濃度が1.7Mol/L
14.リン酸二水素ナトリウム+リン酸二水素カリウム+界面活性剤
Naイオン濃度が1.4Mol/L、Kイオン濃度が0.7Mol/L
界面活性剤(エマゾールL−120)が0.2重量%
15.リン酸二水素カリウム+塩化マグネシウム+界面活性剤
Kイオン濃度が0.7Mol/L、Mgイオン濃度が1.7Mol/L
界面活性剤(エマゾールL−120)が0.2重量%
試験方法
プラスチック製のカップの底面に濾紙を敷き、その濾紙の上に供試虫であるオカダンゴムシ1匹を放し、オカダンゴムシの背面から殺虫剤を十分量滴下した。殺虫剤の滴下後、30分経過してもオカダンゴムシに変化が見られない場合には、殺虫剤を再度滴下し、再度滴下後、さらに30分経過しても変化が見られない場合には殺虫剤をさらに滴下し、これを繰り返して180分経過するまで観察した。尚、ノックダウン状態とは、仰天あるいは歩行不能になった状態である。N数は試験結果の信頼性が確保されるように十分な数としている。

0038

1.塩化ナトリウム水溶液の結果
Naイオン濃度が0.5Mol/L、1.3Mol/L、3.8Mol/Lの塩化ナトリウム水溶液の場合、116分以内にノックダウン状態になった。特に、Naイオン濃度が2.5Mol/Lnの場合は95分以内にノックダウン状態になり、Naイオン濃度が4.3Mol/Lの場合は89分以内にノックダウン状態になった。また、Naイオン濃度が1.3Mol/L、2.5Mol/L、3.8Mol/L、4.3Mol/Lの場合、最初の滴下から24時間以内に100%が死に至った。

0039

2.リン酸二水素ナトリウム水溶液の結果
Naイオン濃度が1.4Mol/L、3.4Mol/Lの場合、53分以内にノックダウン状態になった。また、Naイオン濃度が1.4Mol/L、3.4Mol/Lの場合、最初の滴下から24時間以内に100%が死に至った。

0040

3.硫酸ナトリウム水溶液の結果
Naイオン濃度が1.2Mol/L、1.8Mol/Lの場合、153分以内にノックダウン状態になった。Naイオン濃度が1.2Mol/Lの場合、最初の滴下から24時間以内に40%が死に至り、1.8Mol/Lの場合、最初の滴下から24時間以内に100%が死に至った。

0041

4.塩化カリウム水溶液の結果
Kイオン濃度が0.4Mol/L、1.0Mol/Lの場合、90分以内にノックダウン状態になった。Kイオン濃度が1.9Mol/Lの場合、51分以内にノックダウン状態になり、2.9Mol/Lの場合、34分以内にノックダウン状態になった。また、Kイオン濃度が3.4Mol/Lの場合、30分以内にノックダウン状態になった。さらに、Kイオン濃度が0.4Mol/L、1.0Mol/L、1.9Mol/L、2.9Mol/L、3.4Mol/Lの場合、最初の滴下から24時間以内に100%が死に至った。

0042

5.リン酸二水素カリウム水溶液の結果
Kイオン濃度が0.7Mol/Lの場合、64分以内にノックダウン状態になり、1.0Mol/Lの場合、35分以内にノックダウン状態になった。また、Kイオン濃度が0.7Mol/L、1.0Mol/Lの場合、最初の滴下から24時間以内に100%が死に至った。

0043

6.硫酸カリウム水溶液の結果
Kイオン濃度が1.0Mol/Lの場合、128分以内にノックダウン状態になり、また、最初の滴下から24時間以内に100%が死に至った。

0044

7.塩化カルシウム水溶液の結果
Caイオン濃度が0.7Mol/Lの場合、170分以内にノックダウン状態になり、また、1.8Mol/Lの場合、106分以内にノックダウン状態になり、また、3.7Mol/L、4.0Mol/Lの場合、68分以内にノックダウン状態になった。Caイオン濃度が0.7Mol/Lの場合、最初の滴下から24時間以内に57%が死に至り、1.8Mol/L、3.7Mol/L、4.0Mol/Lの場合、最初の滴下から24時間以内に100%が死に至った。

0045

8.リン酸二水素カルシウム水溶液
Caイオン濃度が0.1Mol/Lの場合、180分経過時点でノックダウン状態にならなかったが、最初の滴下から24時間以内に40%が死に至った。Caイオン濃度が0.7Mol/Lの場合、14分以内にノックダウン状態になり、また、1.3Mol/Lの場合、6分以内にノックダウン状態になった。Caイオン濃度が0.7Mol/L、1.3Mol/Lの場合、最初の滴下から24時間以内に100%が死に至った。

0046

9.塩化マグネシウム水溶液の結果
Mgイオン濃度が1.7Mol/Lの場合、108分以内にノックダウン状態になり、また、2.5Mol/Lの場合、39分以内にノックダウン状態になった。Mgイオン濃度が1.7Mol/L、2.5Mol/Lの場合、最初の滴下から24時間以内に100%が死に至った。

0047

10.リン酸マグネシウム水溶液の結果
Mgイオン濃度が1.4Mol/Lの場合、180分経過時点でノックダウン状態にならなかったが、最初の滴下から24時間以内に20%が死に至った。

0048

11.硫酸マグネシウム水溶液の結果
Mgイオン濃度が2.0Mol/Lの場合、180分経過時点でノックダウン状態にならなかったが、最初の滴下から24時間以内に100%が死に至った。

0049

以上の結果から明らかなように、上記各水溶液が害虫に付着して体内に吸収されると、水溶液中のイオンが害虫の神経細胞のイオンバランスを崩すように作用する。これにより、害虫の神経細胞のイオンバランスが崩れて刺激伝達の流れが増長されたり、かく乱されるので、早期にノックダウン作用や致死作用が発揮される。また、ナトリウムイオン、カリウムイオン、カルシウムイオン及びマグネシウムイオンは一般の土壌にも含まれている成分であるため、農作物や園芸作物に対する安全性は十分に確保される。

0050

次に、複数種のイオンを含む水溶液とした場合について説明する。

0051

12.リン酸二水素ナトリウム+リン酸二水素カリウムの結果
16分以内にノックダウン状態になった。また、最初の滴下から24時間以内に100%が死に至った。

0052

13.リン酸二水素カリウム+塩化マグネシウムの結果
19分以内にノックダウン状態になった。また、最初の滴下から24時間以内に100%が死に至った。

0053

このように、複数種のイオンを含む水溶液とすることで、個々のイオンによる効果よりもはるかに高い効果が得られることが分かる。

0054

次に、界面活性剤を含む水溶液とした場合について説明する。

0055

14.リン酸二水素ナトリウム+リン酸二水素カリウム+界面活性剤の結果
11分以内にノックダウン状態になった。また、最初の滴下から24時間以内に100%が死に至った。

0056

15.リン酸二水素カリウム+塩化マグネシウム+界面活性剤の結果
6分以内にノックダウン状態になった。また、最初の滴下から24時間以内に100%が死に至った。

0057

このように、界面活性剤を含んでいることで、害虫に付着した際の濡れ性が向上して水溶液中のイオンが害虫の神経細胞に作用し易くなり、更に高い速効性を得ることができる。

0058

尚、界面活性剤(エマゾールL−120)のみをオカダンゴムシに付着させても反応はなかった。

0059

上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。

0060

以上説明したように、本発明に係る殺虫剤は、例えば農園芸分野で使用することができる。

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